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JP2008170785A - 車載用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車載用表示装置において、表示画面に表示されている映像を常に楽に見ることができるように、表示画面の輝度を調整する。
【解決手段】画像特徴検出部32により、映像信号から所定時間(1フレーム相当)の緑色の輝度の平均値を検出すると共に、瞳孔測定部29により、ユーザの瞳孔の所定時間の面積の平均を測定し、これら緑色輝度と瞳孔面積とに基づいて液晶パネル10のバックライト12の輝度を決定する。このため、映像信号の輝度が高く、瞳孔が大きいほど、液晶パネル10の輝度が低くなり、逆に映像信号の輝度が低く、瞳孔が小さいほど、液晶パネル10の輝度が高くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は車載用表示装置に係り、特に、映像の明るさの度合いとユーザの瞳孔の大きさとに応じて表示画面の輝度を調節するようにしたものに関する。
例えば、カーナビゲーション装置では、表示器として、一般にバックライト付きの液晶ディスプレイを使用している。そして、特許文献1では、表示器の周囲の照度を測定する照度測定手段を設け、この照度測定手段により昼夜の別を検出してバックライトの輝度を高くしたり、低くしたりして、表示画面が暗すぎて見えなかったり、逆に明るすぎて眩しく感じたりするといった不具合を生じないようにしている。
しかしながら、特許文献1の表示画面の輝度調整方法は、周囲の明るさに応じて表示画面の明るさを2段階に調整するものであるため、夜間であっても、街灯やネオンなどが多い設置されている明るい繁華街などを走行するときには、表示画面が暗く感じる場合がある。この問題を解消するために、特許文献2では、表示画面を見る人の瞳孔の大きさを検出し、瞳孔が予め定められた一定の大きさ(設定値)となるように表示画面の輝度を調整、即ち、瞳孔が大きくなった場合には、表示画面の輝度を高くし、瞳孔が小さくなった場合には、表示画面の輝度を低くするようにしている。
特開平7−117559号公報 特開2002−351443号公報
特許文献2の構成では、例えば夜間の走行時に、対向車のヘッドライトの光が運転者の目に入ると、瞳孔を小さく絞って入光量を少なくする。これに対し、表示器側では、瞳孔が小さくなったことから、瞳孔が元の設定値の大きさに戻るようにするために、表示画面の輝度を低くする。しかしながら、ヘッドライトの光が目に入って瞳孔が小さくなったときには、表示画面を明るくしてユーザの目に入る光量を多くしてやらなければならないのに、特許文献2では、逆に輝度を落として表示画面を暗くしてしまい、表示されている内容を益々見難くしてしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、表示画面に表示されている映像を常に楽に見ることができるように、表示画面の輝度を調整することができる車載用表示装置を提供することにある。
請求項1の発明では、映像信号から映像の輝度を検出すると共に、ユーザの瞳孔の大きさを測定し、これら輝度と瞳孔の大きさとに基づいて表示画面の輝度を制御するので、映像信号の輝度が高く、瞳孔が大きいほど、表示画面の輝度が低くなり、逆に映像信号の輝度が低く、瞳孔が小さいほど、表示画面の輝度が高くなる。
このため、周囲が暗く、瞳孔が大きくなっている場合には、表示画面の輝度が低く抑えられるので、表示画面が明るすぎて眩しく感じたりする恐れがない。また、周囲が明るく、或いは、夜間に対向車のヘッドライトが目に入ったりして瞳孔が小さくなっている場合には、表示画面の輝度が高くされるので、表示画面が暗すぎて見難く感じたりする、といった不具合の発生を効果的に防止することができる。
請求項2の発明では、瞳孔の大きさを所定時間での平均値または積算値として算出し、この平均値または積算値を用いて表示画面の輝度を制御するようにしたので、短時間での瞳孔の大きさの変化、例えば後続車のパッシングライトがルームミラーに反射してユーザの目に入って瞳孔の大きさが瞬間的に小さくなったような場合に、表示画面の輝度の瞬間的な変化をなくすことができる。
請求項3の発明では、今回測定した瞳孔の大きさが前回測定の瞳孔の大きさよりも制限値を超えて大きく、または小さくなったとき、今回測定の瞳孔の大きさを、前回測定の瞳孔の大きさより所定値だけ大きい値、または小さい値に補正するので、表示画面の急激な輝度変化を一層効果的に防止することができる。
請求項4の発明では、映像信号の輝度が高いほど、明階調側の階調の輝度差を拡張して表示画面に表示し、映像信号の輝度が低いほど低階調側の階調の輝度差を拡張して表示画面に表示するので、映像をより鮮明に表示することができる。
請求項5の発明では、運転席側と助手席側のうち、暗い方の席に座ったユーザの瞳孔の大きさを優先的に用いて表示画面の輝度制御を行う。これは、人は暗い場所の方が輝度変化に対し敏感であるので、暗い側の席に座ったユーザの瞳孔の大きさを用いて表示画面の輝度を制御することで、運転席に座ったユーザにとっても、また、助手席に座ったユーザにとっても、見やすい表示画面とすることができる。
以下、本発明をカーナビゲーション装置の表示装置(車載用表示装置)に適用した一実施形態につき、図面を参照しながら説明する。図2に示すように、カーナビゲーション装置1は、ナビゲーション本体の機能を果たすために、GPS(Global Positioning System )などの位置検出部、地図データ記憶部などを備えたナビゲーション部2、表示器3、表示器3の表示画面の周りに設けられたメカニカルスイッチや表示画面上に設けられたタッチパネルやリモコンと対をなすリモコンセンサなどから構成された入力部4、スピーカ5、全体を統括制御するための制御手段としての制御装置6を備えている。
更に、このカーナビゲーション装置1は、ラジオ受信機やCDプレーヤなどのオーディオ機器(いずれも図示せず)、DVDプレーヤ7、テレビ受信機8などのビデオ危機を組み込んだオーディオビデオ一体型として構成されている。また、本実施例では、車両の後部に後方を撮影するための後方撮影カメラ9を装備し、この後方撮影カメラ9をカーナビゲーション装置1の制御装置6に接続している。そして、入力部4の操作によって、表示器3を、本来の道路地図表示用として使用したり、DVDプレーヤ7による再生映像の表示用として使用したり、テレビ受信機8が受信したテレビ放送の映像の表示用としたり、車両のバック時に後方撮影カメラ9で撮影した映像の表示用として使用したりする。
即ち、制御装置6は、カーナビゲーション装置1本来の使用時には、ナビゲーション部2の位置検出部から現在位置を取得し、そして、地図データ記憶部から現在位置を中心とする地図データを取得し、その取得した地図データに基づいて映像信号を生成して表示器3に道路地図を表示すると共に、その道路地図上に現在位置を表示する。また、DVDプレーヤ7によるDVDの再生時、テレビ放送の受信時、または後方撮影カメラ9の撮影時には、制御装置6は、DVDプレーヤ7、テレビ受信機8、または後方撮影カメラ9から映像信号を取得して表示器3に映像を表示する。
表示器3は、本実施形態においては、液晶ディスプレイから構成されており、図1に示すように、表示画面としてのフルカラーの液晶パネル10と、この液晶パネル10を駆動する液晶パネル駆動回路(パネル駆動手段)11と、液晶パネル10を照明する光源としてのバックライト12と、このバックライト12を駆動するバックライト駆動回路(光源駆動手段)13とを備えている。そして、バックライト駆動回路13は、映像信号が入力されると、緑、青、赤の液晶を駆動してカラー映像を形成する。
この液晶パネル10においては、明るさの調整(γ補正)のためのγ値が、予めある値に定められており、通常の場合には、映像信号のうちの輝度に関する信号(輝度信号)をこのγ値で補正して液晶パネル10に表示することにより、明瞭に映像を視認できるようになっている。この実施例の液晶パネル10では、γ値は、例えば2.2に定められている。なお、γ値は、大きいほど、明るい映像として表示される(ただし、1<γの場合)。
さて、この実施形態では、道路地図の映像、DVDの再生映像、テレビ映像、或いは後方撮影カメラ9の撮影映像を表示器3に表示する場合、液晶パネル10の輝度(バックライト12の輝度)を、ユーザの瞳孔の大きさと映像信号によって表される映像の輝度とに基づいて変更制御できるようになっている。この液晶パネル10の輝度の変更制御は、入力部4の操作によって任意に選択できるようになっている。
液晶パネル10の輝度の変更制御において、ユーザの瞳孔の大きさは、カメラによる撮影映像を基にして求めるようにしている。また、映像信号の輝度信号によって表される映像の輝度(映像の明るさの度合い)は、人が最も敏感に明暗を感じる色が緑色であることから、緑、赤、青についての輝度信号のうち、緑色についての輝度信号をその映像信号によって表される映像の輝度として取得するようにしている。
以下にこの瞳孔の大きさと緑色の輝度情報とからバックライト12の輝度を制御するシステムにつき説明する。制御装置6は、図2に示すように、CPU14、ROM15、RAM16などを備えたマイクロコンピュータシステムから構成されている。そして、この制御装置6には、前述のナビゲーション部2、表示器3、入力部4、スピーカ5、DVDプレーヤ7、テレビ受信機8、後方撮影カメラ9の他に、運転席側照度センサ17、助手席側照度センサ18、運転席側カメラ19、助手席側カメラ20が接続されている。
上記運転席側照度センサ17および助手席側照度センサ18は、夫々運転席側および助手席側の明るさを検出する照度検出手段として機能するもので、図3に示すように自動車のダッシュボード21上に、運転席22の前方および助手席23の前方に位置して設けられている。また、運転席側カメラ19および助手席側カメラ20は、夫々運転席22に座ったユーザおよび助手席23に座ったユーザの目の部分を撮影する撮影手段として機能するもので、図3に示すように自動車のフロントウインドシールドガラス24の上部中央に配設されたルームミラー25の基部25aに取り付けられている。
両カメラ19,20は、図4に示すように、赤外線を放射する赤外線発光部26と、赤外線受光素子を縦横に並べて構成された受光部としての赤外線エリアセンサ27とを備えている。赤外線発光部26から発せられた赤外線は、ユーザの目Eにその瞳孔から入って眼底で反射され、赤外線エリアセンサ27に結像(受光)される。
図1は制御装置6を機能ブロックにして示す。この図1に示すように、制御装置6は、判定手段としての判定部28、瞳孔測定手段としての瞳孔測定部29、輝度制御手段としての輝度制御部30、輝度変換記憶手段としてのバックライト輝度変換テーブル31、映像輝度検出手段としての画像特徴検出部32、映像信号制御手段としての映像信号制御部33、変造信号変換記憶手段としての映像信号変換テーブル34を備えている。なお、バックライト輝度変換テーブル31および映像信号変換テーブル34は、例えばROM15から構成されている。
表示器3に映像を表示するための映像信号は、画像特徴検出部32と映像信号制御部33とに与えられる。映像特徴検出部32は、映像信号の輝度信号のうちから緑色の輝度信号を取得して例えば映像信号の1フレーム分の緑色の輝度の平均値を演算し、その結果を、映像の輝度として輝度制御部30および映像信号制御部33に入力する。
この場合、1フレームの所要時間は、16.7msであるので、映像特徴検出部32は、16.7ms(所定時間)当たりの緑色の輝度の平均値を算出することとなる。また、輝度信号は、輝度を256階調に分け、緑、赤、青の各色の各画素についての輝度を階調で表した信号として構成されている。このような輝度信号から1フレームの緑色の画素についての階調の平均を算出することにより、映像信号によって表される映像の明るさの度合い(輝度)が演算できるものである。
一方、上記両照度センサ17,18の検出信号は、判定部28に入力される。判定部28は、両照度センサ17,18から入力された検出信号を比較し、どちらの照度が低いかを判定し、その判定結果を瞳孔測定部29に入力する。瞳孔測定部29には、運転席側および助手席側の両カメラ19および20の撮影画像信号(撮影画像情報)も入力される。この瞳孔測定部29は、選択部35、画像解析部36、瞳孔面積演算部37を備えており、上記判定部28の判定結果および両カメラ19,20の撮影画像信号は、いずれも選択部35に与えられる。
選択部35は、運転席側および助手席側の両カメラ19,20のうち、判定部28の判定結果に応じた側のカメラからの撮影画像信号を選択して画像解析部36に与える。画像解析部36は、撮影画像信号を解析して瞳孔径を測定する。次に、瞳孔径を基に、瞳孔面積演算部37が瞳孔面積を演算し、この瞳孔面積を瞳孔の大きさ情報として輝度制御部30に出力する。
この実施例では、瞳孔面積演算部37が出力する瞳孔面積は、所定時間内での平均値とされる。この場合の瞳孔面積演算部37が瞳孔面積の平均を演算する所定時間は、画像特徴検出部32が映像信号の1フレームの輝度の平均値を演算する所定時間と同じ時間である。そして、画像特徴検出部32および瞳孔面積演算部37が演算する所定時間の開始と終わりは、互いに同期している。
輝度制御部30は、瞳孔測定部29から入力された瞳孔面積の平均値および画像特徴検出部32から入力された緑の輝度の平均値を、夫々予め設定された大(高)、中、小(低)の3つの範囲のいずれに入るかを判定し、この判定した輝度範囲と瞳孔面積範囲とに基づき、バックライト輝度変換テーブル31を参照してバックライト輝度を決定する。つまり、バックライト輝度変換テーブル31には、図8に示すように、輝度範囲と瞳孔面積範囲との関係からバックライト12の輝度を設定するための変換マトリクスが記憶されている。そして、輝度制御部30は、この変換マトリクスに基づいてバックライト12の輝度を求め、その求めた輝度となるようにバックライト駆動回路13に駆動信号を与える。なお、図8のマトリクスにおいて、緑色階調平均値を一定とした場合、或いは平均瞳孔面積を一定とした場合について、大きい数字ほど高い輝度に設定することを示す。従って、例えば2と4、3と5と7、6と8は、必ずしも数が大きいほど高い輝度であるとは限られず、その高低は実験などによって適宜設定されるものである。
映像信号制御部33は、画像特徴検出部32から取得した緑色の輝度の平均値を、予め設定された大(高)、中、小(低)の3つの範囲のいずれかに入るかを判定し、この判定した輝度範囲に基づき、映像信号変換テーブル34を参照してγ値を決定する。つまり、映像信号変換テーブル34は、緑色の輝度の平均値が中の範囲に入る場合には、γ値を予め定められた値である2.2に定め、緑色の輝度の平均値が大の範囲に入る場合には、γ値を2.2よりも大きい所定値に定め、緑色の輝度の平均値が小の範囲に入る場合には、γ値を2.2よりも小さい所定値に定めるようになっている。
この映像信号制御部33は、γ値を決定すると、映像信号の輝度信号をγ値により補正し、補正後の映像信号を液晶パネル駆動回路11に入力する。この補正後の明暗階調の輝度は、図9に示すようになる。つまり、輝度信号の明暗(輝度)は、前述のように256階調に分けられているが、γ値により各階調の輝度を補正すると、γ値が2.2の場合には、通常の映像信号に対しては明瞭に映像を視認できるよう、図9のA曲線で示すように各階調の輝度が設定されるようになる。
また、γ値が2.2よりも小さい(通常の映像信号よりも暗い映像)ときには、図9のB曲線で示すように、暗側の階調間についての輝度差が大きくなって暗い部分の明暗がよりはっきりとわかるようにし、γ値が2.2よりも大きい(通常の映像信号よりも明るい映像)ときには、明側の階調間の輝度差が大きくなって明るい部分の明暗がよりはっきりと見分けられるようにしている。
次の上記構成の作用を、図5および図6のフローチャートをも参照しながら説明する。 ナビゲーション部2による地図映像、DVDプレーヤ2による再生映像、テレビ受信機8のテレビ放送映像、或いは後方撮影カメラ9の撮影映像を表示器3の液晶パネル10に表示する場合、ユーザは、液晶パネル10の輝度を変更制御するか、変更制御せずに昼夜の2態様制御とするかを選択する。制御装置6は、液晶パネル10の輝度を自動変更制御するモード(自動調光モード)が選択されていた場合、バックライト12の輝度を、映像信号によって表される映像の輝度とユーザの瞳孔と映像信号の輝度の大きさに応じて自動変更制御すると共に、映像信号によって表される映像の輝度によってγ値を変更し、暗い画面でも、明るい画面でも、ユーザが見易いように調整するようになっている。
即ち、カーナビゲーション装置1に電源が投入されると、制御装置6は、図5のバックライトの輝度変換ルーチンおよび図6のγ値変換ルーチンを実行する。図5のルーチンに入ると、制御装置6は、自動調光モードにセットされているか否かを判断し(ステップS1)、自動調光モードに設定されている場合(ステップS1で「YES」)、まず、判定部28が助手席側照度センサ18の検出照度の方が運転席側照度センサ17の検出照度よりも高いか否かを判定し(ステップS2)、その判定結果を瞳孔測定部29の選択部35に与える。
選択部35では、判定部28の判定結果を基に、助手席側照度の方が高い(運転席側の方が暗い)場合(ステップS2で「YES」)、運転席側カメラ19の映像情報を選択して画像解析部36に与える。画像解析部36は、運転席側カメラ19の画像情報を解析して瞳孔を検出できるか否かを判断する(ステップS3)。例えば、撮影対象者である運転者が顔を左右に動かしていたり、下を向いていたりした場合には、瞳孔がぼけたり、瞳孔が写っていなかったりして瞳孔の検出ができないので、瞳孔検出不能となる(ステップS3で「NO」)。
瞳孔を検出できた場合(ステップS3で「YES」)、瞳孔面積演算部37は、瞳孔径を計測し、その径から瞳孔の面積を演算する(ステップS4)。この場合、瞳孔の画素数から直接瞳孔面積を求めるようにしても良い。この瞳孔面積の測定は所定時間(1フレーム相当時間)の間一定の時間間隔をおいて繰り返し行われる。この所定時間内での瞳孔面積の計測時において、瞳孔面積演算部37は、正常に瞳孔面積の計測が行われているか否かを判断する(ステップS5)。例えば、瞳孔面積の計測中に撮影対象者が顔を動かしてしまったような場合には、正常に瞳孔面積の計測できなかったこととなる。所定時間に亘る瞳孔面積の計測を正常に完了した場合(ステップS6で「YES」)、瞳孔面積演算部37は、計測した瞳孔面積の平均値を演算し(ステップS7)、次いで、図7に示すように、今回計測の平均瞳孔面積S1が前回計測の平均瞳孔面積S2からどれほど変化したかを演算してその変化幅ΔSが制限値ΔL以内であるか否か、即ち前回計測した平均瞳孔面積よりも制限値ΔLを超えて大きくなっていたり、小さくなっていたりしていないか否かを判断する(ステップS8)。
図7は、今回計測の平均瞳孔面積S1の変化幅ΔSが制限値ΔL以内であった場合を示している。そして、平均瞳孔面積の変化幅ΔSが制限値ΔL以内であった場合(ステップS8で「YES」)、瞳孔面積演算部37は、今回計測した所定時間内での平均瞳孔面積を瞳孔の大きさ情報として輝度制御部30に与える(ステップS9)。平均瞳孔面積の変動幅ΔSが制限値ΔLを超えていた場合(ステップS8で「NO」)、瞳孔面積演算部37は、前回の平均瞳孔面積に所定値例えば制限値ΔLを加算(ΔLを上回って変動していた場合)、または前回の平均瞳孔面積から所定値である制限値ΔLを減算(ΔLを下回って変動していた場合)した値を今回の平均瞳孔面積として決定し(ステップS10)、これを瞳孔の大きさ情報として輝度制御部30に与える。なお、瞳孔面積の計測が正常に行われなかった場合(ステップS3で「NO」、ステップS5で「NO」)には、前回計測の平均瞳孔面積が瞳孔の大きさ情報として輝度制御部30に与えられる(ステップS11)。
一方、運転席側照度の方が高い(助手席側の方が暗い)場合(ステップS2で「YES」)、瞳孔測定部29は、助手席側カメラ20の映像情報に基づいて、上述したと同様にして対象者(助手席に座った人)の所定時間内での平均瞳孔面積を求め、輝度制御部30に与える(ステップS12〜ステップS20)。
なお、この平均瞳孔面積測定当初、助手席の人の瞳孔を検出できなかった場合(ステップS12で「NO」)には、助手席に人がいない場合も考えられるので、撮影映像を取り入れる側のカメラを、助手席側カメラ20から運転席側カメラ19に切り替えて運転席に座った人の平均瞳孔面積を求めるようにする。また、瞳孔を検出できたが、その後の所定時間内での瞳孔面積の計測が途中でできなくなったような場合には、前回計測の平均瞳孔面積を瞳孔の大きさ情報として輝度制御部29に与える(ステップS14で「NO」、ステップS20)。更には、今回計測の平均瞳孔面積の変化幅ΔSが所定値ΔLを上回っていた場合には、前述と同様にして前回の平均瞳孔面積にΔLを加算または前回の平均瞳孔面積からΔLを減算した面積を瞳孔の大きさ情報として輝度制御部29に与える(ステップS17で「NO」、ステップS19)。
以上の瞳孔面積の測定と並行するようにして映像信号の輝度信号のうちから緑色の輝度の平均値が演算される。即ち、図6のγ値変更ルーチンに入ると、制御装置6は、自動調光モードにセットされているか否かを判断する(ステップA1)。自動調光モードが選択されている場合(ステップA1で「YES」)、まず、画像特徴検出部32が映像信号の輝度信号から緑色の輝度を検出して1フレーム当たりの平均を求める。この緑色の輝度平均値は、映像信号制御部33に与えられる(ステップA2)と共に、輝度制御部30に与えられる(図5のステップS21)。
輝度制御部30では、バックライト輝度変換テーブル31を参照して、画像特徴検出部32から与えられた緑色輝度平均値と瞳孔測定部から与えられた瞳孔面積平均値とに対応するバックライト12の輝度を決定し、その輝度をバックライト駆動回路13に出力する(ステップS22)。例えば、平均瞳孔面積が大で、緑色輝度平均値が中である場合、バックライトの輝度は「6」と決定される。
また、映像信号制御部33では、映像信号変換テーブル34を参照して画像特徴検出部32から与えられた緑色輝度平均値に対応するγ値を決定する(ステップA3)。例えば、緑色輝度平均値が基準値である場合には、γ値は2.2に決定される。また、緑色輝度平均値が基準値よりも低い場合(暗い場合)、2.2よりも大きい所定値に決定され、逆に、緑色輝度平均値が基準値よりも高い場合(明るい場合)、1.2よりも小さい所定値に決定される。そして、映像信号制御部33は、映像信号を、そのうちの輝度信号を決定後のγ値により補正した後の輝度信号にして表示器3の液晶パネル駆動回路11に送る。これにより、映像の輝度(明暗度)は、γ値により補正された輝度となるように、具体的には、各色の液晶の画素に印加される電圧が高低制御されて光の透過率の制御が行われようになる。
このように本実施形態によれば、表示器3においては、バックライト駆動回路13が輝度制御部30から与えられた輝度となるようにバックライト12の輝度を制御する。このため、夜間の走行時に対向車のヘッドライトが運転者の目に入って瞳孔が小さくなったような場合には、バックライト12の輝度が高くなるので、表示器3に表示される映像の輝度も高くなって、ヘッドライトの光が目に入った状態で表示器3を見ても、映像をより明確に認識できる。また、映像信号の輝度信号に基づく映像の明るさによってもバックライトの輝度が高低制御されるので、夜間に昼間の明るい映像を表示する場合には、バックライト12の輝度が低くされるようになり、眩しく感じることが防止される。
しかも、バックライト12の輝度を決定する一要因である瞳孔面積は、所定時間内の平均値であるので、例えば後続車のパッシングライトがルームミラー25で反射して短時間だけ目に入ったような場合には、バックライト12の輝度変更は起きないように抑制されるので、液晶パネル10の瞬間的な輝度変化を防止することができる。
その上、今回求めた瞳孔面積の平均値が前回の瞳孔面積の平均値から制限値ΔLを超えて変動した場合には、前回の瞳孔面積の平均値に制限値ΔLを加算、或いは減算した値を今回の瞳孔面積の平均値とするので、液晶パネル10の急激な輝度変化をより一層効果的に防止できる。
また、液晶パネル駆動回路11は、映像信号制御部33から与えられた映像信号に基づいて液晶パネル10を制御し、映像を表示する。つまり、暗い映像のときは、γ値を高くして低い方の明暗階調の輝度差が大きくなるようにしたので、例えば車両をバックさせるとき、後方撮影カメラ9で撮影した映像を表示器3に表示する場合、黒い服を着た人が車両の後を通過したときでも、その人の動きをより明瞭に認識することができるようになる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
瞳孔の大きさは、必ずしも所定時間での平均値でなくとも良い。
瞳孔の大きさは、瞳孔径で示すものであっても良い。
瞳孔の大きさの測定は、運転席に座ったユーザだけに限っても良い。
映像信号の輝度信号から検出する映像の輝度(明るさの程度)は、1フレームの平均値に限られるものではない。
表示器としては、液晶ディスプレイに限られず、プラズマディスプレイやEL(electroluminescence)ディスプレイなどであっても良い。
本発明の一実施形態を示すもので、要部の機能ブロック図 電気的構成を示すブロック図 車内前部の斜視図 瞳孔を撮影するカメラの断面図 バックライト輝度変換のフローチャート γ補正値変更のフローチャート 瞳孔面積の変動を示すグラフ 緑色の輝度の平均値と瞳孔面積の平均値とによるバックライト輝度の決定のためのテーブル構成を示す概念図 γ値の変化による明暗階調の輝度変化を示す図
符号の説明
図中、3は表示器、6は制御装置、10は液晶パネル(表示画面)、11はバックライト、13はバックライト駆動回路、17は運転席側照度センサ(照度検出手段)、18は助手席側照度センサ(照度検出手段)、19は運転席側カメラ、20は助手席側カメラ、28は判定部(判定手段)、29は瞳孔測定部(瞳孔測定手段)、30は輝度制御部(輝度制御手段)、31はバックライト輝度変換テーブル、32は画像特性検出部(映像輝度検出手段)、33は映像信号制御部(映像信号制御手段)、34は映像信号変換テーブル、35は選択部、36は画像解析部、37は瞳孔面積演算部を示す。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、映像信号に基づいて表示画面に映像を表示する車載用表示装置において、
    前記映像信号のうち輝度に関する信号から当該映像の輝度を検出する映像輝度検出手段と、
    ユーザの瞳孔の大きさを測定する瞳孔測定手段と、
    前記映像輝度検出手段により検出された映像の輝度と前記瞳孔測定手段により測定された瞳孔の大きさとに応じて前記表示画面の輝度を制御する輝度制御手段と
    を具備してなる車載用表示装置。
  2. 前記瞳孔測定手段は、瞳孔の大きさを、所定時間内での平均値または積算値として算出することを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置。
  3. 前記瞳孔測定手段は、今回測定した瞳孔の大きさが、前回測定した瞳孔の大きさよりも制限値を超えて大きく、または小さくなったとき、前記今回測定した瞳孔の大きさを、前回測定の瞳孔の大きさより所定値だけ大きい値、または小さい値に補正することを特徴とする請求項1または2記載の車載用表示装置。
  4. 前記映像信号のうち輝度に関する信号は、明暗を複数階調に分けて各階調毎の輝度を表す形態で、
    前記映像輝度検出手段により検出された輝度が高いほど、前記輝度に関する信号の明階調側の各階調の輝度差を拡張し、前記検出された輝度が低いほど、前記輝度に関する信号の低階調側の輝度差を拡張する映像信号制御手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車載用表示装置。
  5. 前記運転席側の照度および前記助手席側の照度を検出可能な照度検出手段と、
    前記照度検出手段により検出された前記運転席側の照度および前記助手席側の照度により、前記運転席側および前記助手席側のうちいずれが高照度かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記瞳孔測定手段は、運転席に座ったユーザと、助手席に座ったユーザとの双方の瞳孔の大きさを測定可能で、前記運転席側および前記助手席側のうち、前記判定手段により低照度側と判定された側の席に座ったユーザの瞳孔の大きさ測定するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用表示装置。
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