JP2008038621A - 内燃機関の排気浄化装置、及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】還流ガスに含まれる可溶有機分による、EGR触媒及びEGRクーラの詰まりを、より的確に防止することを可能とする。
【解決手段】内燃機関の排気浄化装置(1)は、還流ガスを排気通路(4)から吸気通路(3)に還流させるEGR通路(11)と、EGR通路に備えられ、還流ガスを冷却するEGRクーラ(12)と、EGRクーラの上流側に設けられ、還流ガスを浄化するEGR触媒(12)と、排気ガスを浄化する排気触媒(8)と、排気触媒、及びEGR触媒の上流側から排気触媒に対応される第1所定量の燃料を添加する第1添加を、少なくとも行う燃料添加手段(10)と、第1添加が行われない休止期間に、EGR触媒に対応される第2所定量の燃料を添加する第2添加を行うように、燃料添加手段を制御する制御手段(20)とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】内燃機関の排気浄化装置(1)は、還流ガスを排気通路(4)から吸気通路(3)に還流させるEGR通路(11)と、EGR通路に備えられ、還流ガスを冷却するEGRクーラ(12)と、EGRクーラの上流側に設けられ、還流ガスを浄化するEGR触媒(12)と、排気ガスを浄化する排気触媒(8)と、排気触媒、及びEGR触媒の上流側から排気触媒に対応される第1所定量の燃料を添加する第1添加を、少なくとも行う燃料添加手段(10)と、第1添加が行われない休止期間に、EGR触媒に対応される第2所定量の燃料を添加する第2添加を行うように、燃料添加手段を制御する制御手段(20)とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば内燃機関から排出される排気ガスを浄化する内燃機関の排気浄化装置、及び方法に関する。
内燃機関から排出される排気のNOxを抑制するための技術として、排気の一部を内燃機関の吸気通路に還流(再循環)させる、所謂、EGR装置(Exhaust Gas Recirculation)がある。EGR装置は、内燃機関の燃焼室に排気を導入することにより、燃焼室内の燃焼温度を下げてNOxの生成量を減少させるものである。
EGR装置は、還流される還流ガスが流れるEGR通路、EGR通路を流れる還流ガスを冷却するためのEGRクーラ(EGRクーラー)、EGR通路を流れる還流ガスの量を調整するEGR弁等の機器から構成される。ここで、還流される還流ガス中に含まれるHCや粒子状物質(以下、「PM:Particulate Molecule」という)等がこれらEGRクーラやEGR弁に付着、堆積すると、EGRクーラの目詰まりによる排気冷却能力の低下や、EGR弁の固着を招き、還流ガスの還流制御(再循環制御)を良好に行うことが困難となってしまう。
一般的に、排気中に含まれるPMは、燃料未燃分や潤滑油未燃分である可溶有機分(SOF:Soluble Organic Fraction)と、煤(Soot)に大別できる。そこで、例えば、特許文献1等においては、EGR装置の、上流側から順に、酸化触媒、活性金属(酸化触媒)を担持したフィルタを設けることで、先ず還流ガス中のSOFを酸化触媒で酸化処理し、そして還流ガス中の煤をフィルタで捕集する技術が公開されている。そして、フィルタで捕集された煤は、フィルタに担持されたPt等の活性金属において酸化処理される。
或いは、例えば、特許文献2等においては、EGR装置の上流側に排気中の物質を酸化するEGR触媒を設けて、EGRクーラ等に流入する排気中のHCやPM等を浄化して、これらに起因する悪影響を未然に防止する技術が公開されている。また、例えば、特許文献3等においては、排気に含まれる煤等がEGRクーラに付着してその冷却能力が低下したときに、排気の温度を上昇させて、付着している煤等を燃焼させて、煤等を酸化除去する技術も公開されている。
上述した、EGR通路を有する内燃機関において、還流ガス中のHC等の物質を酸化除去するためのEGR触媒が設けられる。このEGR触媒により還流ガスを浄化し、EGR触媒の下流に配置されるEGRクーラの目詰まり等を防止するとともに、内燃機関の燃焼室における燃焼状態に悪影響が及ぶのを抑制する。
しかしながら、排気中に含まれるPMの中でも、SOFは燃料や潤滑油の未燃分であるため、煤よりも比較的EGR触媒に付着し堆積しやすい。その結果、EGR触媒の酸化機能が低下し、還流ガス中のHC等の物質を酸化することが困難となり、EGR触媒の下流に配置されるEGRクーラの目詰まり等を十分に抑制することができなくなる。また、酸化機能が低下することにより還流ガスの温度が昇温されにくくなるため、還流ガスの体積密度が変化し、NOxの抑制に必要な還流ガス流量の正確な制御が困難となる虞がある。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、EGR触媒を備えるEGR通路を有する内燃機関の排気浄化装置であって、還流ガスに含まれる可溶有機分による、EGR触媒及びEGRクーラの詰まりを、より的確に防止することが可能な内燃機関の排気浄化装置及び方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路から吸気通路へ連通し、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部である還流ガスを、前記排気通路から前記吸気通路に還流させるEGR通路と、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスを冷却するEGRクーラと、前記EGRクーラの上流側の前記EGR通路に設けられ、前記還流ガスを浄化するEGR触媒と、前記排気通路に設けられ、前記排気ガスを浄化する排気触媒(DPNR)と、前記排気触媒、及び前記EGR触媒の上流側から前記排気触媒に対応される第1所定量の燃料を添加する第1添加(多量の燃料)を、少なくとも行う燃料添加手段と、前記第1添加が行われない休止期間に、前記EGR触媒に対応される第2所定量の燃料を添加する第2添加(少量の燃料)を行うように、前記燃料添加手段を制御する制御手段と、を備える。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、制御手段の制御下で、燃料添加手段によって、第1所定量の燃料を添加する第1添加が行われる。ここに、本発明に係る「第1所定量」とは、例えば吸蔵還元型NOx触媒等の排気触媒において還元反応若しくは酸化反応を発生させ、浄化機能を回復させるために必要な燃料の量を意味する。と共に、制御手段の制御下で、燃料添加手段によって、第1添加が行われない休止期間に、例えば希薄燃焼を発生させるための第2所定量の燃料が添加される。ここに、本発明に係る「第2所定量」とは、EGR触媒に対して、熱エネルギーが供給されることで、当該EGR触媒に付着した可溶有機分が燃焼され、可溶有機分を殆ど又は完全に焼失させるために必要な燃料の量を意味する。或いは、「第2所定量」とは、EGR触媒において、浄化作用に基づいて反応熱が発生し、発生された熱エネルギーが、可溶有機分に供給されることで、可溶有機分の燃焼が促進され、可溶有機分を殆ど又は完全に焼失させるために必要な燃料の量を意味する。
この結果、排気ガス中の粒子状物質(PM)中の可溶有機分が、EGR触媒に付着したり堆積したりすることを顕著に抑制することが可能である。
以上の結果、還流ガスに含まれる可溶有機分(SOF)による、EGR触媒及びEGRクーラの詰まりを、より的確に防止して、EGRクーラの冷却効率の低下を顕著に防止し、ひいては、炭化水素等の有害な排出ガスの顕著な低減を実現することが可能である。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の一の態様では、前記還流ガスに含まれる可溶有機分が、前記EGR触媒に付着している付着量を測定する測定手段と、前記排気通路に備えられ、前記排気ガスの流量を変化させる排気絞り弁、又は、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスの流量を変化させるEGR弁と、を更に備え、前記制御手段は、測定された前記付着量が、第1閾値(後述の「F」グラム)より大きい場合、(i)前記第2添加を停止するように、前記燃料添加手段を制御すると共に、(ii)前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を略全閉するように、前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を制御する。
この態様によれば、制御手段の制御下で、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、第1閾値より大きい場合、燃料添加手段によって、第2添加の停止が行われる。従って、第2添加によって発生した希薄燃焼に起因して、EGR触媒に供給された燃焼エネルギーに基づいて、EGR触媒に付着した可溶有機分を焼失させ、可溶有機分の付着量を減少させることが可能である。
加えて、制御手段の制御下で、排気絞り弁が、略全閉になるように近づけられると共に、EGR弁が、略全閉とされる。
この結果、希薄燃焼によって、供給された燃焼エネルギーに加えて、略密閉された排気系において昇温された排気ガス及び還流ガスが保有する熱エネルギーに基づいて、EGR触媒に付着した可溶有機分をより効率的に焼失させ、可溶有機分の付着量を顕著に減少させることが可能である。
この制御手段に係る態様では、前記制御手段は、測定された前記付着量が、前記第1閾値より小さい第2閾値(後述の「G」グラム)より小さくなった場合、略全閉された前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を開くように、前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を制御するように構成してもよい。
このように構成すれば、測定された前記付着量と、第2閾値との比較に基づいて、排気ガス及び還流ガスが保有する熱エネルギーを、より高精度に制御することが可能である。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、前記制御手段は、前記EGR触媒の温度(所謂、EGR触媒の床温)が、所定温度(例えば250度等の活性温度(活性化温度))より小さい場合、前記第2添加を行う。
この態様によれば、EGR触媒の温度と、所定温度との比較に基づいて、第2添加の開始時期を、適切にすることで、EGR触媒への燃焼エネルギーの供給をより高精度に制御することが可能である。ここに、本発明に係る所定温度とは、例えば250度等の触媒作用を行うことが可能な活性化温度を意味する。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、前記還流ガスに含まれる可溶有機分が、前記EGR触媒に付着している付着量を測定する測定手段を更に備え、前記制御手段は、測定された前記付着量が、第1閾値(後述の「F」グラムや、「A」グラム)より小さい場合、前記第2添加を行う。
この態様によれば、測定された付着量と、第1閾値との比較に基づいて、第2添加の開始時期を、適切にすることで、EGR触媒への燃焼エネルギーの供給をより高精度に制御することが可能である。ここに、本発明に係る第1閾値とは、第2添加によって、付着された可溶有機分を焼失可能な最大量を意味する。この最大量は、実験的、理論的、経験的、シミュレーション等に基づいて、規定することが可能である。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、前記還流ガスに含まれる可溶有機分が、前記EGR触媒に付着している付着量を測定する測定手段と、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスの流量を変化させるEGR弁と、を更に備え、前記制御手段は、測定された前記付着量が、第1閾値(後述の「F」グラムや、「A」グラム)より大きい場合、(i)前記還流ガスと、(ii)前記還流ガス及び前記内燃機関に吸気された空気との質量比を減少させるように、前記EGR弁を制御する。
この態様によれば、減少された質量比(所謂、後述される目標EGR率)に基づいて、EGR弁の開閉が制御されることで、還流ガスを含む排気ガスにより大きな熱エネルギーを保有させ、EGR触媒への燃焼エネルギーの供給をより高精度に制御することが可能である。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の他の態様では、前記EGR触媒に流入する前記還流ガスの温度を測定する温度測定手段と、前記排気通路に備えられ、前記排気ガスの流量を変化させる排気絞り弁、又は、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスの流量を変化させるEGR弁と、を更に備え、前記制御手段は、測定された前記還流ガスの温度が、所定温度(B度)より小さい場合、前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を略全閉する。
この態様によれば、略全閉された排気絞り弁、及び、EGR弁に基づいて、還流ガスを含む排気ガスにより大きな熱エネルギーを保有させ、EGR触媒への燃焼エネルギーの供給をより高精度に制御することが可能である。
上記課題を解決するために、本発明に係る内燃機関の排気浄化方法は、内燃機関の排気通路から吸気通路へ連通し、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部である還流ガスを、前記排気通路から前記吸気通路に還流させるEGR通路と、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスを冷却するEGRクーラと、前記EGRクーラの上流側の前記EGR通路に設けられ、前記還流ガスを浄化するEGR触媒と、前記排気通路に設けられ、前記排気ガスを浄化する排気触媒(DPNR)と、燃料を添加する燃料添加手段とを備える排気浄化装置における排気浄化方法であって、前記排気触媒、及び前記EGR触媒の上流側から前記排気触媒に対応される第1所定量の燃料を添加する第1添加(多量の燃料)を行うように前記燃料添加手段を制御する第1制御工程と、前記第1添加が行われない休止期間に、前記EGR触媒に対応される第2所定量の燃料を添加する第2添加(少量の燃料)を行うように、前記燃料添加手段を制御する第2制御工程と、を備える。
本発明に係る内燃機関の排気浄化方法によれば、上述した本発明の内燃機関の排気浄化装置に係る実施形態が有する各種利益を享受することが可能となる。
尚、上述した本発明の内燃機関の排気浄化装置に係る実施形態が有する各種態様に対応して、本発明の内燃機関の排気浄化方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
(1)車両の基本構成
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭載した車両の基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭載した車両の基本構成を図式的に示した模式図である。尚、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭載した車両は、#1気筒「1a」から#4気筒までの四つの気筒が一列に並べられた、いわゆる直列四気筒のレシプロ式内燃機関(所謂、「ディーゼルエンジン」:以下、適宜、「エンジン1」と称す)に適用した一形態を示している。エンジン1は例えば自動車の走行用駆動源として使用され、エンジン1で発生した駆動力が、図示しない、クラッチや変速機やディフェレンシャルギヤやドライブシャフトを介して車輪に伝達される。
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭載した車両の基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭載した車両の基本構成を図式的に示した模式図である。尚、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭載した車両は、#1気筒「1a」から#4気筒までの四つの気筒が一列に並べられた、いわゆる直列四気筒のレシプロ式内燃機関(所謂、「ディーゼルエンジン」:以下、適宜、「エンジン1」と称す)に適用した一形態を示している。エンジン1は例えば自動車の走行用駆動源として使用され、エンジン1で発生した駆動力が、図示しない、クラッチや変速機やディフェレンシャルギヤやドライブシャフトを介して車輪に伝達される。
図1に示されるように、エンジン1は、電子スロットル弁2、AFM(Air Flow Meter)2a、シリンダ#1から#4、吸気通路3、排気通路4、吸気濾過用のエアフィルタ5、ターボ過給機6、コンプレッサ6a、タービン6b、吸気量調節用の絞り弁7、吸気系の過給圧を測定する過給圧センサ7a、DPNR(Diesel Particulate-NOx active Reduction system)触媒8、排気浄化ユニット9、燃料添加弁10、EGR通路11、EGR触媒12、EGRクーラ13、EGR弁14、排気絞り弁15、マフラー16、燃料ポンプ17、ECU20、インジェクタ30、コモンレール31、燃料ポンプ32、及び、内燃機関の回転数を測定するためのクランク角センサ33を備えて構成されている。
図1に示されるように、エンジン1は、車両に走行用動力源として搭載されるもので、エンジン1の還流系、所謂、EGR(Exhaust Gas Recirculation)系は、そのシリンダ#1から#4には、吸気通路3及び排気通路4が接続され、吸気通路3には吸気濾過用のエアフィルタ5、ターボ過給機6のコンプレッサ6a、吸気量を調節するための絞り弁7が、排気通路4にはターボチャージャ6のタービン6bがそれぞれ設けられている。排気通路4のタービン6bよりも下流側には排気浄化手段としての吸蔵還元型NOx触媒の一例であるDPNR触媒8を含んだ排気浄化ユニット9と、そのDPNR触媒8の上流に還元剤としての燃料を添加する燃料添加手段としての燃料添加弁10とが設けられている。排気通路4と吸気通路3とはEGR通路11で接続され、EGR通路11には、還流ガスの流れる方向を基準として、上流側から下流側へ向かって、EGR触媒12、EGRクーラ13、及びEGR弁14が設けられている。
ターボ過給機6は、それぞれ可変ノズル6nを備えた可変ノズル式ターボ過給機であり、それぞれに設けられた可変ノズル6nの開度を変更することによってタービン6bの入口部分の流路断面積を変更することができる。
また、エンジン1の吸気系は、図示しない外気を取り込むためのエアダクトから、AFM(Air Flow Meter)2a、電子スロットル弁2、吸気通路3へ流れ、更に吸気ポートを経由して、シリンダ#1から#4内の燃焼室へ吸気されるように構成されている。吸気ポートには、吸気ポートを開閉する吸気弁が設けられている。他方、エンジン1の排気系は、排気ガスが、気筒#1から#4内の燃焼室から排気ポート、図示しない排気通路4、DPNR触媒8、及びマフラー16を経由して、大気中へ排出されるように構成されている。
燃料添加弁10は、DPNR8の上流に燃料を添加してDPNR8に吸収されたNOxの放出やDPNR8のS再生のために必要な還元雰囲気を生成するために設けられている。燃料添加弁10の燃料添加動作はエンジンコントロールユニット(ECU)20にて制御される。ECU20はシリンダ#1から#4に燃料を噴射するためのインジェクタ30、燃料ポンプ32からインジェクタ30へ供給される燃料圧力を蓄えるコモンレール31の圧力調整弁といった各種の装置を操作してエジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU20はエンジン1に吸入される空気とインジェクタ30から添加される燃料との質量比として与えられる空燃比が理論空燃比よりもリーン側に制御されるようにインジェクタ30の燃料噴射動作を制御する。
DPNR触媒8は、排気空燃比が理論空燃比よりもリーンの時は窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、排気空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチのときは吸蔵していたNOxを放出して窒素(N2)に還元する性質を有している。DPNR触媒8に吸蔵可能なNOx量には上限があるため、吸蔵されているNOx量がこの上限に達しないように触媒14からNOxを放出させてN2に還元させるNOx還元を所定の間隔で行い、DPNR触媒8の排気浄化性能を高い状態に維持する。また、DPNR触媒8は、排気中に含まれる硫黄酸化物(SOx)により被毒される。そのため、DPNR触媒8をNOx触媒から硫黄(S)が放出される温度域に昇温させるとともに排気空燃比を理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチにして硫黄被毒を回復させてDPNR触媒8の機能を再生させるS再生を所定の間隔で行う。以降、NOx還元及びS再生をまとめて機能再生処理と呼ぶこともある。これら機能再生処理は、燃料添加弁10からDPNR触媒8の上流の排気通路4内に燃料を添加して行う。
尚、本発明において吸蔵還元型NOx触媒は、NOxを触媒にて保持できるものであればよく、吸収又は吸着いずれの態様でNOxが保持されるかは吸蔵の用語によって制限されない。また、SOxの被毒についてもその態様を問わないものである。更に、NOxやSOxの放出についてもその態様を問わない。
各種のアクチュエータの動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)20によって制御される。ECU20は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、各種センサから入力される信号に基づいて可変ノズル6nなどの各種の装置を操作してエンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU20には例えばエンジン1のクランク軸の角度に対応した信号を出力するクランク角センサ33、排気浄化ユニット9を通過した排気の温度に対応した信号を出力する排気温センサ、及びAFM2a、などが接続され、ECU20はこれらの出力信号を参照してエンジン1の運転状態を制御する。また、ECUは、図3及び図4に示したルーチンを実行することにより本発明の制御手段として機能する。尚、これらのルーチンの詳細は後述する。ECU20による制御対象はその他にも種々存在するが、ここでは図示を省略する。
(2)燃料添加の制御方法
次に、図2から図4を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法について説明する。
次に、図2から図4を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法について説明する。
(2−1)基本原理
先ず、図2を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法の基本原理について説明する。言い換えると、可溶有機分(以下、適宜「SOF」と称す)を焼失させ、SOFの付着量を減少させるための、燃料の添加を制御する際のECUによる燃料添加の制御方法の概要について説明する。ここに、図2は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法の基本原理を示したグラフ(図2(a)、図2(b)、及び、図2(c))である。尚、図2中の横軸は、時間軸を示し、縦軸は、燃料の添加量(図2(a)の場合)、還流ガスの温度(図2(b)の場合)、及び、EGR触媒に付着される可溶有機分の付着量(図2(c)の場合)を示す。
先ず、図2を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法の基本原理について説明する。言い換えると、可溶有機分(以下、適宜「SOF」と称す)を焼失させ、SOFの付着量を減少させるための、燃料の添加を制御する際のECUによる燃料添加の制御方法の概要について説明する。ここに、図2は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法の基本原理を示したグラフ(図2(a)、図2(b)、及び、図2(c))である。尚、図2中の横軸は、時間軸を示し、縦軸は、燃料の添加量(図2(a)の場合)、還流ガスの温度(図2(b)の場合)、及び、EGR触媒に付着される可溶有機分の付着量(図2(c)の場合)を示す。
図2(a)に示されるように、ECU20(以下、適宜「ECU」と称す)の制御下で、燃料添加弁によって、第1所定量の燃料を添加する第1添加が行われる。ここに、本実施形態に係る「第1所定量」とは、例えば吸蔵還元型NOx触媒等のDPNR触媒(即ち、本発明に係る「排気触媒」の一具体例)において還元反応若しくは酸化反応を発生させ、浄化機能を回復させるために必要な燃料の量を意味する。尚、この第1所定量は、所定の周期を有するパルス信号に基づいて、添加時期が制御される。また、この第1所定量は、実験的、経験的、理論的、シミュレーション等に基づいて個別具体的に規定することが可能である。例えば吸蔵還元型NOx触媒等の排気触媒の酸化作用を適切に行うための第1所定量の燃料を、例えば所定の周期で間欠的に、排気触媒に添加する第1添加が行われる。
具体的には、図2(a)に示されるように、ECUの制御下で、時間「t1」から「t2」まで、所定のパルス信号に基づいて、燃料を添加する第1添加が行われ、排気系の空燃比がリーン側からリッチ側へと遷移する。また、図2(b)に示されるように、時間「t1」から「t2」において、還流ガスの温度が、リッチ状態にある空燃比に基づいて、低下される。また、図2(c)に示されるように、EGR触媒に付着される可溶有機分の付着量は、例えば「G」(g:グラム)から増加する。尚、「G」グラムや、後述される「F」グラムや、「A」グラムは、実験的、理論的、経験的、シミュレーション等に基づいて、個別具体的に規定される。
次に、ECUの制御下で、燃料添加弁によって、第2所定量の燃料を添加する第2添加が行われる。ここに、本実施形態に係る「第2所定量」とは、EGR触媒(即ち、本発明に係る「EGR触媒」の一具体例)に対して、熱エネルギーが供給されることで、当該EGR触媒に付着した可溶有機分が燃焼され、可溶有機分を殆ど又は完全に焼失させるために必要な燃料の量を意味する。或いは、「第2所定量」とは、EGR触媒において、浄化作用に基づいて反応熱が発生し、発生された熱エネルギーが、可溶有機分に供給されることで、可溶有機分の燃焼が促進され、可溶有機分を殆ど又は完全に焼失させるために必要な燃料の量を意味する。具体的には、図2(a)に示されるように、ECUの制御下で、時間「t2」から「t3」まで、微量なパルス状に燃料を添加する第2添加が行われ、排気系の空燃比がリッチ側からリーン側へと遷移する。また、図2(b)に示されるように、時間「t2」から「t3」において、還流ガスの温度が、リーン状態にある空燃比に基づいて、希薄燃焼が行われ、燃焼エネルギーがEGR触媒に供給される。また、図2(c)に示されるように、EGR触媒に付着される可溶有機分の付着量は、例えば「F」グラムまで緩やかに増加する。
次に、ECUの制御下で、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「F」グラムより大きいので、燃料添加弁によって、第2添加の停止が行われる。具体的には、図2(a)に示されるように、ECUの制御下で、時間「t3」において、第2添加の停止が行われる。従って、図2(b)に示されるように、上述した時間「t2」から「t3」において行われた希薄燃焼によって、供給された燃焼エネルギーに基づいて、EGR触媒に付着した可溶有機分は焼失され、図2(c)に示されるように、可溶有機分の付着量は、例えば「G」グラムまで急激に減少する。
次に、上述したように、ECUの制御下で、燃料添加弁によって、第1所定量の燃料を添加する第1添加が行われる。
以上のように、燃料添加の制御方法に基づいて、排気ガス中の粒子状物質(PM)中の可溶有機分が、EGR触媒に付着したり堆積したりすることを顕著に抑制することが可能である。
この結果、還流ガスに含まれる可溶有機分による、EGR触媒及びEGRクーラーの詰まりをより的確に防止して、EGRクーラーの冷却効率の低下を顕著に防止して、ひいては、炭化水素等の有害な排出ガスの顕著な低減を実現することが可能である。
(2−2)動作原理
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法の動作原理について説明する。言い換えると、SOFを焼失させ、SOFの付着量を減少させるための、燃料の添加を制御する際のECUによる燃料添加の制御処理について説明する。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御方法の動作原理について説明する。言い換えると、SOFを焼失させ、SOFの付着量を減少させるための、燃料の添加を制御する際のECUによる燃料添加の制御処理について説明する。
(2−2−1)燃料添加の制御処理
先ず、図3を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理について説明する。ここに、図3は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される第1の燃料添加の制御処理の流れを示したフローチャートである。尚、この燃料添加の制御処理は、ECUによって、例えば、数十μ秒、又は数μ秒等の所定の周期で繰り返し実行される。
先ず、図3を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理について説明する。ここに、図3は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される第1の燃料添加の制御処理の流れを示したフローチャートである。尚、この燃料添加の制御処理は、ECUによって、例えば、数十μ秒、又は数μ秒等の所定の周期で繰り返し実行される。
図3に示されるように、ECUの制御下で、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「C」グラムより大きいか否かが判定される(ステップS101)。この判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「C」グラムより大きい場合(ステップS101:Yes)、ECUの制御下で、例えば過渡域において、目標EGR率に基づいた、例えばフィードフォワード制御において、目標EGR率が減少されつつ、EGR弁の開閉が行われる(ステップS102)。ここに、本実施形態に係る目標EGR率とは、例えば内燃機関の回転数、及び、燃料の噴射量を入力情報として、一義的に規定可能であると共に、有害な排気ガスを低減することが可能なEGR率を意味する。この目標EGR率は、例えばECU(Engine Control Unit)に設けられたROM(Read Only Memory)に予め記憶された、内燃機関の回転数、及び、燃料の噴射量と、目標EGR率と、を対応付けた所定のマップによって規定可能である。尚、この目標EGR率は、例えば吸気管内の圧力や温度、行程排気量、EGR弁の開度、又は、排気ガスの量等に基づいて規定される。また、本実施形態に係る「過渡域」とは、過給圧力比が、例えば「1.0」等の所定閾値より小さい走行状態を意味する。本実施形態に係る「過給圧力比」とは、定常回転状態における目標過給圧に対する、実際の実過給圧の割合を意味する。具体的には、過給圧力比が、例えば「0.8」から「1.0」等の所定閾値より小さい場合、例えば加速回転状態の際に、例えば電子スロットル弁等の吸入量変化弁の開度を増加させても、吸入量変化弁の開度に対応される所望の過給圧に到達するまでに、時間的な遅延、所謂、応答遅れが発生してしまい、ある一定時間の間、実過給圧が、目標過給圧より小さくなる回転数の範囲、所謂、回転領域が発生してしまう。この回転数の範囲では、燃焼温度の急上昇や、燃焼状態の悪化等の燃焼が不安定になってしまい、例えばNOxに加えて、炭化水素や一酸化炭素の発生を増大させてしまう。他方、過給圧力比が、例えば「0.8」から「1.0」等の所定閾値より大きい場合、例えば加速回転状態の際に、例えば電子スロットル弁等の吸入量変化弁の開度を増加させた場合、吸入量変化弁の開度に対応される所望の過給圧に遅延なく迅速に到達することが可能である。
次に、ECUの制御下で、上述した第1添加の実行時か否かが判定される(ステップS103)。この判定の結果、第1添加の実行時である場合(ステップS103:Yes)、ECUの制御下で、燃料添加弁によって、第1所定量の燃料を添加する第1添加が行われる(ステップS104)。他方、上述したステップS103の判定の結果、第1添加の実行時ではない場合(ステップS103:No)、ECUの制御下で、EGR触媒の床温が、例えば250度等の触媒作用を行うことが可能な「D」(度)より小さいか否かが判定される(ステップS105)。この判定の結果、EGR触媒の床温が、例えば250度等の「D」(度)より小さい場合(ステップS105:Yes)、ECUの制御下で、燃料添加弁によって、第2所定量の燃料を添加する第2添加が行われる(ステップS106)。
次に、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば上述した「F」グラムより小さいか否かが判定される(ステップS107)。この判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「F」グラムより小さくない場合(ステップS107:No)、ECUの制御下で、燃料添加弁によって、第2添加の停止が行われる(ステップS108)。他方、ステップS107の判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「F」グラムより小さい場合(ステップS107:Yes)、ECUの制御下で、継続して、燃料添加弁によって、第2所定量の燃料を添加する第2添加が行われる(ステップS106)。
次に、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば上述した「G」グラムより小さいか否かが判定される(ステップS109)。この判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「G」グラムより小さくない場合(ステップS109:No)、ECUの制御下で、排気絞り弁が、略全閉になるように近づけられると共に、EGR弁が、略全閉とされる(ステップS110)。そして、引き続き、ECUの制御下で、燃料添加弁によって、第2添加の停止が行われる(ステップS108)。
この結果、上述したように、希薄燃焼によって、供給された燃焼エネルギーに加えて、略密閉された排気系において昇温された排気ガス及び還流ガスが保有する熱エネルギーに基づいて、EGR触媒に付着した可溶有機分は焼失され、可溶有機分の付着量を、顕著に減少することが可能である。
他方、ステップS109の判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「G」グラムより小さい場合(ステップS109:Yes)、上述したように、ECUの制御下で、例えば過渡域において、目標EGR率に基づいた、例えばフィードフォワード制御において、目標EGR率が減少されつつ、EGR弁の開閉が行われる(ステップS102)。
他方、ステップS105の判定の結果、EGR触媒の床温が、例えば250度等の触媒作用を行うことが可能な「D」(度)より小さくない、即ち、大きい場合(ステップS105:No)、更に、ECUの制御下で、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば上述した「F」グラムより大きいか否かが判定される(ステップS111)。この判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば上述した「F」グラムより大きくない、即ち、小さい場合(ステップS111:No)、一連の燃料添加の制御処理は終了される。他方、ステップS111の判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば上述した「F」グラムより大きい場合(ステップS111:Yes)、上述したように、ECUの制御下で、例えば過渡域において、目標EGR率に基づいた、例えばフィードフォワード制御において、目標EGR率が減少されつつ、EGR弁の開閉が行われる(ステップS102)。
(2−2−2)排気絞り弁及びEGR弁の制御処理
次に、図4を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理の前段階として行われる排気絞り弁及びEGR弁の制御処理について説明する。ここに、図4は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理の前段階として行われる排気絞り弁及びEGR弁の制御処理の流れを示したフローチャートである。尚、この制御処理は、ECUによって、例えば、数十μ秒、又は数μ秒等の所定の周期で繰り返し実行される。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理の前段階として行われる排気絞り弁及びEGR弁の制御処理について説明する。ここに、図4は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理の前段階として行われる排気絞り弁及びEGR弁の制御処理の流れを示したフローチャートである。尚、この制御処理は、ECUによって、例えば、数十μ秒、又は数μ秒等の所定の周期で繰り返し実行される。
図4に示されるように、ECUの制御下で、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「A」グラムより大きいか否かが判定される(ステップS201)。この判定の結果、EGR触媒に付着した可溶有機分の付着量が、例えば「A」グラムより大きい場合(ステップS201:Yes)、ECUの制御下で、例えば過渡域において、目標EGR率に基づいた、例えばフィードフォワード制御において、目標EGR率が減少されつつ、EGR弁の開閉が行われる(ステップS202)。
次に、ECUの制御下で、EGR触媒に流入する還流ガスの温度が、例えば250度等の触媒作用を行うことが可能な「B」(度)より大きいか否かが判定される(ステップS203)。この判定の結果、EGR触媒に流入する還流ガスの温度が、例えば250度等の触媒作用を行うことが可能な「B」(度)より大きくない場合(ステップS203:No)、上述したように、ECUの制御下で、排気絞り弁が、略全閉になるように近づけられると共に、EGR弁が、略全閉とされる(ステップS110)。
他方、ステップS203の判定の結果、EGR触媒に流入する還流ガスの温度が、例えば250度等の触媒作用を行うことが可能な「B」(度)より大きい場合(ステップS203:Yes)、ECUの制御下で、上述した燃料添加の制御処理が行われる。
(3)本実施形態の作用と効果との検討
次に、図5、及び図6を参照して、本実施形態に係る作用と効果とについて検討する。ここに、図5は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理、及び、排気絞り弁及びEGR弁の制御処理が行われた場合の、過給圧力比の変化を示したグラフ(図5(a))、及び、目標EGR率の変化を示したグラフ(図5(b))である。図6は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理、及び、排気絞り弁及びEGR弁の制御処理が行われた場合の、一酸化炭素の排出量の変化を示したグラフ(図6(a))、Smokeの排出量の変化を示したグラフ(図6(b))、及び、EGR触媒に流入する還流ガスの温度の変化を示したグラフ(図6(c))である。尚、図5及び図6中における実線は、本実施形態に対応され、点線は、比較例に対応される。また、図5及び図6中の横軸は、時間軸を示す。
(3)本実施形態の作用と効果との検討
次に、図5、及び図6を参照して、本実施形態に係る作用と効果とについて検討する。ここに、図5は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理、及び、排気絞り弁及びEGR弁の制御処理が行われた場合の、過給圧力比の変化を示したグラフ(図5(a))、及び、目標EGR率の変化を示したグラフ(図5(b))である。図6は、本実施形態に係る、内燃機関の排気浄化装置に適用される燃料添加の制御処理、及び、排気絞り弁及びEGR弁の制御処理が行われた場合の、一酸化炭素の排出量の変化を示したグラフ(図6(a))、Smokeの排出量の変化を示したグラフ(図6(b))、及び、EGR触媒に流入する還流ガスの温度の変化を示したグラフ(図6(c))である。尚、図5及び図6中における実線は、本実施形態に対応され、点線は、比較例に対応される。また、図5及び図6中の横軸は、時間軸を示す。
図5(a)に示されるように、本実施形態によれば、過給圧力比が「1.0」より小さい場合、図5(b)に示されるように、ECUの制御下で、例えば過渡域において、目標EGR率に基づいた、例えばフィードフォワード制御において、比較例と比べて、目標EGR率が減少されつつ、EGR弁の開閉が行われる。加えて、ECUの制御下で、上述したように、燃料添加の制御処理、及び、排気絞り弁及びEGR弁の制御処理が行われる。
この結果、図6(a)に示されるように、比較例と比べて、一酸化炭素の排出量を低減させることが可能である。加えて、図6(b)に示されるように、比較例と比べて、Smokeの排出量を低減させることが可能である。加えて、図6(c)に示されるように、比較例と比べて、EGR触媒に流入する還流ガスの温度を高くさせることが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、本発明はディーゼルエンジンに限らず、ガソリンその他の燃料を利用する各種の内燃機関に適用してよい。また、排気通路に配置される排気を浄化する手段は、吸蔵還元型NOx触媒に限定されない。パティキュレートフィルタ、酸化触媒が担持されたパティキュレートフィルタ、又は吸蔵還元型NOx触媒が担持されたパティキュレートフィルタが配置されていてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内燃機関の排気浄化装置、及び方法もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 エンジン
2 電子スロットル弁
2a AFM(Air Flow Meter)
#1から#4 シリンダ
3 吸気通路
4 排気通路
5 吸気濾過用のエアフィルタ
6 ターボ過給機
6a コンプレッサ
6b タービン
7 吸気量調節用の絞り弁
7a 過給圧センサ
8 DPNR触媒
9 排気浄化ユニット
10 燃料添加弁
11 EGR通路
12 EGR触媒
13 EGRクーラ
14 EGR弁
15 排気絞り弁
16 マフラー
17 燃料ポンプ
20 ECU
30 インジェクタ
31 コモンレール
32 燃料ポンプ
33 クランク角センサ
2 電子スロットル弁
2a AFM(Air Flow Meter)
#1から#4 シリンダ
3 吸気通路
4 排気通路
5 吸気濾過用のエアフィルタ
6 ターボ過給機
6a コンプレッサ
6b タービン
7 吸気量調節用の絞り弁
7a 過給圧センサ
8 DPNR触媒
9 排気浄化ユニット
10 燃料添加弁
11 EGR通路
12 EGR触媒
13 EGRクーラ
14 EGR弁
15 排気絞り弁
16 マフラー
17 燃料ポンプ
20 ECU
30 インジェクタ
31 コモンレール
32 燃料ポンプ
33 クランク角センサ
Claims (8)
- 内燃機関の排気通路から吸気通路へ連通し、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部である還流ガスを、前記排気通路から前記吸気通路に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスを冷却するEGRクーラと、
前記EGRクーラの上流側の前記EGR通路に設けられ、前記還流ガスを浄化するEGR触媒と、
前記排気通路に設けられ、前記排気ガスを浄化する排気触媒と、
前記排気触媒、及び前記EGR触媒の上流側から前記排気触媒に対応される第1所定量の燃料を添加する第1添加を、少なくとも行う燃料添加手段と、
前記第1添加が行われない休止期間に、前記EGR触媒に対応される第2所定量の燃料を添加する第2添加を行うように、前記燃料添加手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記還流ガスに含まれる可溶有機分が、前記EGR触媒に付着している付着量を測定する測定手段と、
前記排気通路に備えられ、前記排気ガスの流量を変化させる排気絞り弁、又は、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスの流量を変化させるEGR弁と、
を更に備え、
前記制御手段は、測定された前記付着量が、第1閾値より大きい場合、(i)前記第2添加を停止するように、前記燃料添加手段を制御すると共に、(ii)前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を略全閉するように、前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記制御手段は、測定された前記付着量が、前記第1閾値より小さい第2閾値より小さくなった場合、略全閉された前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を開くように、前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記制御手段は、前記EGR触媒の温度が、所定温度より小さい場合、前記第2添加を行うことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記還流ガスに含まれる可溶有機分が、前記EGR触媒に付着している付着量を測定する測定手段を更に備え、
前記制御手段は、測定された前記付着量が、第1閾値より小さい場合、前記第2添加を行うことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記還流ガスに含まれる可溶有機分が、前記EGR触媒に付着している付着量を測定する測定手段と、
前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスの流量を変化させるEGR弁と、
を更に備え、
前記制御手段は、測定された前記付着量が、第1閾値より大きい場合、(i)前記還流ガスと、(ii)前記還流ガス及び前記内燃機関に吸気された空気との質量比を減少させるように、前記EGR弁を制御することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記EGR触媒に流入する前記還流ガスの温度を測定する温度測定手段と、
前記排気通路に備えられ、前記排気ガスの流量を変化させる排気絞り弁、又は、前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスの流量を変化させるEGR弁と、
を更に備え、
前記制御手段は、測定された前記還流ガスの温度が、所定温度より小さい場合、前記排気絞り弁、及び、前記EGR弁を略全閉することを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 内燃機関の排気通路から吸気通路へ連通し、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部である還流ガスを、前記排気通路から前記吸気通路に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路に備えられ、前記還流ガスを冷却するEGRクーラと、
前記EGRクーラの上流側の前記EGR通路に設けられ、前記還流ガスを浄化するEGR触媒と、
前記排気通路に設けられ、前記排気ガスを浄化する排気触媒と、
燃料を添加する燃料添加手段とを備える排気浄化装置における排気浄化方法であって、
前記排気触媒、及び前記EGR触媒の上流側から前記排気触媒に対応される第1所定量の燃料を添加する第1添加を行うように前記燃料添加手段を制御する第1制御工程と、
前記第1添加が行われない休止期間に、前記EGR触媒に対応される第2所定量の燃料を添加する第2添加を行うように、前記燃料添加手段を制御する第2制御工程と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006210126A JP2008038621A (ja) | 2006-08-01 | 2006-08-01 | 内燃機関の排気浄化装置、及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006210126A JP2008038621A (ja) | 2006-08-01 | 2006-08-01 | 内燃機関の排気浄化装置、及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008038621A true JP2008038621A (ja) | 2008-02-21 |
Family
ID=39173964
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006210126A Pending JP2008038621A (ja) | 2006-08-01 | 2006-08-01 | 内燃機関の排気浄化装置、及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008038621A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009264308A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の排気浄化装置 |
-
2006
- 2006-08-01 JP JP2006210126A patent/JP2008038621A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009264308A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の排気浄化装置 |
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