JP2008031138A - 複合有機粉末及び化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】均一な被覆処理が行われており、かつ皮膚の色素トラブルをより自然に視覚的に隠蔽する効果に優れた複合有機粉末とその配合化粧料を提供すること。
【解決手段】
半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末及びその配合化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】
半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末及びその配合化粧料。
【選択図】なし
Description
本発明は、半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆することにより、皮膚の色素トラブルをより自然に視覚的に隠蔽する効果に優れた複合有機粉末及び化粧料に関する。
肝斑や色素斑等の皮膚の色素トラブルは女性にとって心理的に大きな負担を強いる疾患である。最近レーザーを初めとする各種の治療法が急速に発達しているが、症状が重篤でない場合や、病院に行くことの心理的な抵抗などのために、コンシーラーなどを用いてメイクアップ化粧品にて対処している女性の割合も大変高い。色素トラブルを隠蔽する方法としては2つあり、1つは特許文献1のように高隠蔽性のアルミニウムフレークや酸化チタンを用いて色素トラブル自体を隠蔽してしまう方法、1つは特許文献2のように光干渉性材料を用いて光学的に色素トラブルをぼかして目立たないようにする方法が挙げられる。前者は特殊なメイク以外にも従来からコンシーラーなど高隠蔽性の化粧料が販売されており、雀卵斑(通称そばかす)など小さい面積を隠蔽するのに効果的であるが、やや面積が大きくなると、隠蔽剤として高濃度で配合されている酸化チタンの白度が目立ってしまい、不自然な化粧、もしくは化粧していることがはっきり判るようなメイクになってしまう問題があった。一方後者は隠蔽力を利用しないので、比較的広い面積に対応できるメリットがあるが、干渉材料を使用しているためどうしても正反射方向の干渉色が目立つ場合があり、見る角度によってやや不自然な印象を与える問題があった。さらに、肌の色素トラブル部位の色の補色を利用して色を打ち消した場合、色は中和されても、明度は下がってしまうことも多く、トラブルの面積が広い場合では、どうしてもファンデーションとの併用が避けられない問題があった。
一方、我々は半球状〜略半球状の形態を持った有機粉末の表面を無機、有機材料で被覆すると、光の入射角に対して70〜80度程度離れた角度の明度が強調されるような光学材料が得られることを見いだしている。しかしながら、母体となる有機粉末の半球状〜略半球状の形態を壊さずに、有機粉末表面を均一に無機、有機材料で被覆しようとした場合、有機材料では別の成分を添加することなどで比較的均一な処理が可能となるが、無機材料、特に微粒子素材の場合、それ自身の凝集力が強く、微粒子同士の凝集が発生するために、均一に有機粉末表面を被覆することが難しく、一方で上記有機粉末と無機材料とのメカノケミカル的な複合化処理をしてしまうと、有機粉末の半球状〜略半球状の形態が崩れてしまう問題があった。
そこで本発明人らは鋭意検討した結果、静電気を利用して機械的な被覆処理を実施すると半球状〜略半球状の形態を持った有機粉末の表面を容易に、かつ均一に、無機、有機材料で被覆することが可能となることを見いだした。帯電特性は無機、有機材料の表面処理を変えることにより達成でき、特に帯電量が多い表面処理を用いる程、有機粉末に対して均一な被覆処理が可能となる。この場合、各種の材料で試験したところ、表面処理材料として特にオクチルトリアルコキシシラン処理の効果が高かった。処理も容易に実施されるので、有機粉末の半球状〜略半球状の形態が崩れることもなかった。
そして、本発明人らは、こうした手法を用いて得られる、半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末の光学特性を調べたところ、光の入射角に対して70〜80度程度離れた角度の明度が強調される現象は認められず、その一方で、白色など明度の高い基板にこの複合有機粉末を塗布した場合では着色顔料または有機色素の色が強調されるのに対し、肌の色素トラブル部位のような原色ではないが、周囲と比べて明度が下がり、着色している部位においては、相対的に白度が向上して見えることを見いだした。そのため、肌の色素トラブル部位のように段階的に色が変化している部位では、この複合有機粉末を塗布することで、効果的に、かつより自然に視覚的に隠蔽する効果が認められた。
そしてこの隠蔽効果は化粧料においても発揮でき、色素トラブルの隠蔽に効果的であった。
そしてこの隠蔽効果は化粧料においても発揮でき、色素トラブルの隠蔽に効果的であった。
本願に記載された発明は、基本的には以下の構成よりなる。
〔1〕半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末。
〔2〕無機顔料が酸化チタン、酸化亜鉛から選ばれる1種以上を用いたことを特徴とする〔1〕に記載の複合有機粉末。
〔3〕無機顔料の平均一次粒子径が1〜50nmの範囲にあることを特徴とする〔1〕又は〔2〕のいずれかに記載の複合有機粉末。
〔4〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の複合有機粉末を配合したことを特徴とする化粧料。
〔1〕半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末。
〔2〕無機顔料が酸化チタン、酸化亜鉛から選ばれる1種以上を用いたことを特徴とする〔1〕に記載の複合有機粉末。
〔3〕無機顔料の平均一次粒子径が1〜50nmの範囲にあることを特徴とする〔1〕又は〔2〕のいずれかに記載の複合有機粉末。
〔4〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の複合有機粉末を配合したことを特徴とする化粧料。
本発明では、半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が5μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって、より均一な被覆が実施されており、皮膚の色素トラブルをより自然に視覚的に隠蔽する効果に優れた複合有機粉末とその配合化粧料を提供することは明らかである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の構成は、半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が5μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末にある。本発明で用いる有機粉末は、平均一次粒子径が1〜1000μmの範囲にあり、略レンズ状の形態を含む半球状〜略半球状の形態を有するものであれば、特に限定はないが、その内部には顔料や色素を含有していてもいなくてもよく、合成、天然を問わず、例えば工業的に供給されている積水化成品工業社製の非球状微粒子ポリマーLMX等が知られており(http://www.tech−p.com/product/development/biconvex.html参照。2005年4月29日検索)、また、小麦澱粉、タピオカ澱粉も同様の形態を持ち有用である。
なお、本発明で言う平均一次粒子径とは、レーザー光を用いて粒度分布を測定した際の(体積)平均粒子径や電顕写真から粒子径を実測したもの等を用いて測定したものを意味する。
本発明の構成は、半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が5μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末にある。本発明で用いる有機粉末は、平均一次粒子径が1〜1000μmの範囲にあり、略レンズ状の形態を含む半球状〜略半球状の形態を有するものであれば、特に限定はないが、その内部には顔料や色素を含有していてもいなくてもよく、合成、天然を問わず、例えば工業的に供給されている積水化成品工業社製の非球状微粒子ポリマーLMX等が知られており(http://www.tech−p.com/product/development/biconvex.html参照。2005年4月29日検索)、また、小麦澱粉、タピオカ澱粉も同様の形態を持ち有用である。
なお、本発明で言う平均一次粒子径とは、レーザー光を用いて粒度分布を測定した際の(体積)平均粒子径や電顕写真から粒子径を実測したもの等を用いて測定したものを意味する。
半球状〜略半球状とすることで特異な光学効果を得ることができる以外に、化粧料に配合する場合、球状粉末はすべり性が高すぎるために製品中への配合量が限定されてしまう結果、実効効果がでにくい問題があるが、半球状〜略半球状の形態であると製剤への配合量に実質的な制限がなくなることから、感触と効果が両立しやすいメリットがある。
本発明で用いる半球状の有機粉末として、樹脂粉末を使用するときには、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂のようなビニル系樹脂等の合成樹脂やシリコーン樹脂から形成されたものを使用することができるが、その外に小麦澱粉やタピオカ澱粉を使用することができる。
本発明で用いる半球状の有機粉末は、表面処理をしていてもいなくても構わないが、表面処理をせずにそのまま使用することが好ましい。これは有機粉末の帯電電位が変わると後工程での均一な被覆ができない場合があるためである。
本発明では、上記の半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が5μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆する。機械的とは、ボールミル、アトライタ(例えば三井鉱山社製のアトライタが挙げられる)、ビーズミルなどの媒体攪拌型ミルや磨砕装置を用いて被覆することを指す。媒体としては、ジルコニア、アルミナ、セラミックス、ステンレスなどのビーズやリングを用いることが可能であり、その大きさは装置に合わせて適宜選択すれば良い。また、装置の回転速度は、媒体の大きさ、充填率などによって変化するが、処理によって半球状〜略半球状の有機粉末の形態が変わらないようにすることが肝要である。半球状という形態は不安定であるため、処理条件が強いとどうしても周辺部が欠けて微粉が発生し、光学特性や感触が悪くなる問題が発生する。
ここで参考までに上記アトライタを用いた場合の試験条件の例を以下に示す。試験は乾式の場合の例である。充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを用いる。容積5Lのベッセルの場合、充填剤を7.7Kg投入し、そこに半球状〜略半球状の有機粉末とオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料を合計で0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合する。この条件で実施すると半球状の有機粉末の形態はきちんと維持したまま、オクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料が有機粉末の表面に均一に被覆した粉末が得られる。
本発明で用いるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料は一次粒子径が1μm未満、より好ましくは1〜50nmの範囲が挙げられる。オクチルトリアルコキシシランを選択した理由は、オクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料の帯電特性が優れているためである。非接触式の静電気測定機を用いて、各種表面処理顔料を接触帯電させた際の電位を調べると、シリコーン処理、N−アシル化アミノ酸処理、有機チタネート処理、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理(フッ素処理)、未処理などと比べてオクチルトリアルコキシシラン処理やされたものは帯電電位量が大きい特徴がある。そして、上記の半球状〜略半球状の有機粉末と複合化した場合、帯電電位の大きいもの程、半球状樹脂粉末の表面に均一に処理できる特徴がある。本発明で用いるオクチルトリアルコキシシランのアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基から選ばれることが好ましく、特に処理時の安全性やコストなどを考慮すると、エトキシ基が最も好ましい。また、オクチルトリアルコキシシラン表面処理時には加熱処理が行ってあることが好ましい。
オクチルトリアルコキシシランの無機顔料に対する処理量としては、無機顔料の質量に対して0.1〜15質量%の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは1〜12質量%の範囲が挙げられる。オクチルトリアルコキシシランを無機顔料に処理する方法としては、例えばミキサーやビーズミルを用いてオクチルトリアルコキシシランを無機顔料と混合した後、加熱処理する方法や、溶剤にオクチルトリアルコキシシランを溶解したものと無機顔料のスラリーをミキサーやビーズミルを用いて形成した後、溶剤を除去し、加熱処理する方法、無機顔料の水性スラリーにオクチルトリアルコキシシランを添加した後、ろ過、乾燥及び加熱処理する方法などが挙げられる。
オクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料に使用する無機顔料は、本発明の複合有機粉末の特徴ある光学特性を得るため、屈折率が高い素材を用いることが好ましく、例えば酸化チタンや酸化亜鉛から選ばれることが好ましい。オクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料として一次粒子径が1〜50nmの範囲にある一般的に微粒子粉体と呼ばれる範囲の無機顔料を使用した場合、オクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料は半球状〜略半球状の有機粉末の表面を均一に被覆することができ、本発明の光学効果が大変得られやすいメリットがある。
本発明の複合有機粉末は半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が5μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆する。ここで言う着色顔料、有機色素は、表面処理されていてもいなくても構わないが特にオクチルトリアルコキシシランで処理するとより均一な処理ができることから好ましい。着色顔料、有機色素の例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素、天然色素をレーキ化したもの等が挙げられ、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、また天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
これらの着色顔料及び/または有機色素でオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料被覆処理半球状〜略半球状有機粉末を被覆する方法としては、前記と同様にボールミルなどの磨砕装置等を用いる方法など機械的に被覆する方法が最も好ましいが、溶剤中に各成分を混合してから溶剤を留去して被覆し、場合によって加熱する方法、各成分の混合物をスプレードライヤーや流動造粒乾燥機等を用いて乾燥する方法等も用いることができる。
本発明の複合有機粉末における半球状〜略半球状の有機粉末と、オクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料と、着色顔料及び/または有機色素の被覆量の範囲としては、それぞれの質量比で、50:50:1〜95:5:50の範囲にあることが好ましい。
本発明では、こうして得られた複合有機粉末を化粧料に配合することができる。化粧料としては、特に病的な色素トラブルやシミ、シワなどを視覚的にぼかすようなものに好適に用いられる。また、口唇のような色素沈着が発生したり、深い皺が発生するような部位にも好適に用いることができる。
本発明の化粧料では、上記の複合有機粉末以外に、化粧料に用いられる各種の顔料、紫外線吸収剤、油剤、界面活性剤、フッ素化合物、樹脂、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、重合開始剤、可塑剤、生理活性成分、触媒又は増粘剤等の成分を使用することができる。また、従来色素トラブルに有効とされた酸化チタンや干渉パール剤、色素トラブルの補色関係にある色材、シリコーンエラストマー球状粉体などの成分と併用することも可能であり、美白剤、漂白剤、抗炎症剤などの生理活性成分と併用することも可能である。
本発明の化粧料で用いる顔料としては、例えば酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、12ナイロンや6ナイロン等のナイロンパウダー、ポリアクリルパウダー、ポリアクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成有機粉末等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母、酸化チタン・酸化鉄被覆マイカ等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。これらの顔料の一次粒子径は1nm〜30μmの範囲にあれば特に限定されず、その形態も球状、板状、棒状、紡錘状、不定形状など特に限定されない。
さらに、これらの顔料は撥水性、親水性の各種の表面処理が行われていてもいなくても構わない。表面処理の例としては、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、シリコーンガム処理、アクリルシリコーン処理、フッ素化シリコーン処理等のオルガノシロキサン処理、ステアリン酸亜鉛処理等の金属石鹸処理、シランカップリング剤処理、アルキルシラン処理等のシラン処理、有機チタネート処理、有機アルミネート処理、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフルオロポリエーテル、フッ素化アクリレート処理等のフッ素化合物処理、N−ラウロイル−L−リジン処理等のアミノ酸処理、スクワラン処理等の油剤処理、アクリル酸アルキル処理等のアクリル処理、シリカ、アルミナ、ジルコニア処理などの無機酸化物処理、寒天処理等が挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。
また、本発明の化粧料ではワックス、樹脂、ペースト、ガム、増粘剤など化粧料塗布時に粘着性を示す成分を配合することが好ましい。半球〜略半球状の形態を持つ複合有機粉末は、これらの成分が配合されていると肌の上で配向して、凸面を肌の外側に並べたような構造を自発的に作りやすい特性があり、これらの成分が化粧料中に製剤の総量に対して0.1〜15質量%程度の範囲、より好ましくは0.3〜5質量%の範囲で含まれていると、光学特性がより得られやすいメリットがある。
例えば増粘剤の例としては、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、スメクタイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系増粘剤等が挙げられ、また油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等から選ばれるゲル化剤が挙げられる。これらは必要に応じて1種、または2種以上を用いることができる。
油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
また、各種のシリコーン系化合物も好適に用いられ、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度のオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン,テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンガム、及び該シリコーンガムの環状ポリシロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状ポリシロキサン溶液、ステアロキシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコーンレジン、メチルトリメチコン等が挙げられる。
本発明の化粧料で使用される紫外線吸収剤としては、例えばサリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラアミノ安息香酸及びそのエステル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸オクチル、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、シノキサート、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、テトラヒドロキシベンゾフェノン、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ドロメトリゾールトリシロキサン、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、フェルラ酸、2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)等が挙げられる。
また、アルコール類としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マルトース、マルチトール等の糖アルコール等、ステロールとして、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、ラフィノース、トレハロース、キシリトール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリグリセリン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、エチルグルコシド等が挙げられる。
本発明の化粧料では、上記の複合有機粉末を化粧料の総量に対して1〜99.9質量%の範囲で配合することが可能である。実効効果を得るために、なるべく高濃度で複合有機粉末を配合することが好ましく、より好ましくは化粧料の総量に対して25〜99.9質量%の範囲で配合することが好ましい。
本発明の化粧料としては、ファンデーション、コンシーラー、頬紅、白粉、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、フェースパウダー、口紅、リップグロス、ネイルカラー等のメイクアップ化粧料や、ボディパウダー、ボディミルク又はボディローション等の全身用化粧料、サンスクリーン、化粧下地、乳液、クリーム、ミルク、エッセンス等の基礎化粧料、染毛料、ヘアマニュキュア又はヘアスプレー等の頭髪化粧料等が挙げられるが、特にファンデーション、コンシーラー、口紅、化粧下地が本複合有機粉末の意匠効果が得られやすいメリットがある。
以下、実施例及び比較例によって本発明を更に詳細に説明する。
半球状有機粉末(積水化成品工業製テクポリマー 平均一次粒子径10μm、架橋ポリメタクリル酸メチル)70質量部と、オクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化チタン(シリカ・アルミナ処理品、平均一次粒子径35nm)30質量部を粗混合した。これを乾式アトライタ(三井鉱山社製、容積5L)を用い、充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを7.7Kg投入し、そこに上記粗混合原料を0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合した。得られた粉末を走査型電子顕微鏡を用いて粉末の表面状態を観察した結果、図1に示すように半球状有機粉末の表面はきれいにオクチルトリエトキシシラン処理微粒子酸化チタンに覆われていることが判った。次に、ここで得られたオクチルトリエトキシシラン処理微粒子酸化チタン被覆半球状有機粉末100質量部と、有機色素の一種である赤色202号をオクチルトリエトキシシランで5質量%処理したもの30質量部を粗混合した。上記と同じ条件にて被覆処理を実施し、目的とする複合有機粉末を得た。この複合有機粉末を走査型電子顕微鏡を用いて処理状態の観察を行った結果、図2に示すように粒子表面が均一に複合化した状態が観察された。
この複合有機粉末10質量部をエチルアルコール40質量部と混合し、それをクリアラッカー160質量部と混ぜた後、超音波で5分粉砕したものをスリット幅0.1mmのアプリケーターを用いてポリエチレンテレフタレートフィルムに塗工し、乾燥させたところ、このフィルムは光学的に異方性がなく、特に入射角から60度以上離れた角度においても色、明度の変化は観察されなかった。
実施例1で用いたオクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化チタンの代わりにオクチルトリエトキシシランで処理されていない微粒子酸化チタンを用い、実施例と同じ条件で半球状有機粉末と複合化した。得られた粉末の走査型電子顕微鏡写真の例を図3に示す。半球状有機粉末表面を微粒子がきちんと覆っていないこと、未処理部が露出していることが判る。
実施例1で用いたオクチルトリエトキシシラン5質量%処理赤色202号の代わりにオクチルトリエトキシシラン5質量%処理赤色201号を用いた以外は全て実施例1と同様にして製品を得た。得られた複合有機粉末の走査型電子顕微鏡写真の例を図4に示すが、均一に表面が処理されていることが判る。また、実施例1と同様にフィルムに塗工したものを作成したが、実施例1と同様にこのフィルムには光学的な異方性が認められなかった。
実施例1で用いたオクチルトリエトキシシラン5質量%処理赤色202号の代わりにオクチルトリエトキシシラン5質量%処理黄色4号アルミニウムレーキを用いた以外は全て実施例1と同様にして製品を得た。得られた複合有機粉末の走査型電子顕微鏡写真の例を図5に示すが、均一に表面が処理されていることが判る。また、実施例1と同様にフィルムに塗工したものを作成したが、実施例1と同様にこのフィルムには光学的な異方性が認められなかった。
実施例1で用いたオクチルトリエトキシシラン5質量%処理赤色202号の代わりにオクチルトリエトキシシラン5質量%処理黄色5号アルミニウムレーキを用いた以外は全て実施例1と同様にして製品を得た。得られた複合有機粉末の走査型電子顕微鏡写真の例を図6に示すが、均一に表面が処理されていることが判る。また、実施例1と同様にフィルムに塗工したものを作成したが、実施例1と同様にこのフィルムには光学的な異方性が認められなかった。
実施例1で用いたオクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化チタンの代わりにオクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径35nm)を用い、半球状有機粉末とオクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化亜鉛の混合比率を55質量部:45質量部に変更した他はすべて実施例1と同様にして製品を得た。得られた複合有機粉末は表面が均一に処理されており、また、フィルムにした場合に光学的な異方性は認められなかった。
半球状有機粉末(積水化成品工業製テクポリマー 平均一次粒子径10μm、架橋ポリメタクリル酸メチル)80質量部と、オクチルトリエトキシシラン5質量%処理酸化チタン(アルミナ処理品、平均一次粒子径0.21μm)20質量部を粗混合した。これを乾式アトライタ(三井鉱山社製、容積5L)を用い、充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを7.7Kg投入し、そこに上記粗混合原料を0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合した。次に、ここで得られたオクチルトリエトキシシラン処理酸化チタン被覆半球状有機粉末100質量部と、有機色素の一種である赤色201号をオクチルトリエトキシシランで5質量%処理したもの30質量部を粗混合した。上記と同じ条件にて被覆処理を実施し、目的とする複合有機粉末を得た。この複合有機粉末を走査型電子顕微鏡を用いて処理状態の観察を行ったところ粒子表面が均一に複合化した状態が観察された。また、フィルムにした場合には光学的な異方性は認められなかった。
半球状有機粉末(小麦澱粉)88質量部と、オクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化チタン(シリカ・アルミナ処理品、平均一次粒子径35nm)12質量部を粗混合した。これを乾式アトライタ(三井鉱山社製、容積5L)を用い、充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを7.7Kg投入し、そこに上記粗混合原料を0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合した。次に、ここで得られたオクチルトリエトキシシラン処理微粒子酸化チタン被覆半球状有機粉末100質量部と、有機色素の一種である黄色5号アルミニウムレーキをオクチルトリエトキシシランで5質量%処理したもの50質量部を粗混合した。上記と同じ条件にて被覆処理を実施し、目的とする複合有機粉末を得た。この複合有機粉末を走査型電子顕微鏡を用いて処理状態の観察を行ったところ粒子表面が均一に複合化した状態が観察された。また、フィルムにした場合には光学的な異方性は認められなかった。
半球状有機粉末(小麦澱粉)70質量部と、オクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化チタン(シリカ・アルミナ処理品、平均一次粒子径35nm)30質量部を粗混合した。これを乾式アトライタ(三井鉱山社製、容積5L)を用い、充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを7.7Kg投入し、そこに上記粗混合原料を0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合した。次に、ここで得られたオクチルトリエトキシシラン処理微粒子酸化チタン被覆半球状有機粉末100質量部と、有機色素の一種である黄色4号をオクチルトリエトキシシランで5質量%処理したもの20質量部を粗混合した。上記と同じ条件にて被覆処理を実施し、目的とする複合有機粉末を得た。この複合有機粉末を走査型電子顕微鏡を用いて処理状態の観察を行ったところ粒子表面が均一に複合化した状態が観察された。また、フィルムにした場合には光学的な異方性は認められなかった。
半球状有機粉末(小麦澱粉)70質量部と、オクチルトリエトキシシラン5質量%処理微粒子酸化チタン(シリカ・アルミナ処理品、平均一次粒子径35nm)30質量部を粗混合した。これを乾式アトライタ(三井鉱山社製、容積5L)を用い、充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを7.7Kg投入し、そこに上記粗混合原料を0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合した。次に、ここで得られたオクチルトリエトキシシラン処理微粒子酸化チタン被覆半球状有機粉末100質量部と、有機色素の一種である黄色5号(未処理)10質量部を粗混合した。上記と同じ条件にて被覆処理を実施し、目的とする複合有機粉末を得た。この複合有機粉末を走査型電子顕微鏡を用いて処理状態の観察を行ったところ粒子表面が均一に複合化した状態が観察された。また、フィルムにした場合には光学的な異方性は認められなかった。
実施例1で用いたオクチルトリエトキシシラン5質量%処理赤色202号の
代わりにオクチルトリエトキシシラン5質量%処理青色1号アルミニウムレーキを用いた以外は全て実施例1と同様にして製品を得た。得られた複合有機粉末を走査型電子顕微鏡で観察したところ、均一に表面が処理されていることが判った。また、実施例1と同様にフィルムに塗工したものを作成したが、実施例1と同様にこのフィルムには光学的な異方性が認められなかった。
代わりにオクチルトリエトキシシラン5質量%処理青色1号アルミニウムレーキを用いた以外は全て実施例1と同様にして製品を得た。得られた複合有機粉末を走査型電子顕微鏡で観察したところ、均一に表面が処理されていることが判った。また、実施例1と同様にフィルムに塗工したものを作成したが、実施例1と同様にこのフィルムには光学的な異方性が認められなかった。
半球状有機粉末(積水化成品工業製テクポリマー 平均一次粒子径10μm、架橋ポリメタクリル酸メチル)70質量部と、オクチルトリエトキシシランで5質量%処理した赤色202号30質量部を粗混合した。これを乾式アトライタ(三井鉱山社製、容積5L)を用い、充填剤として直径5.5mmのアルミナビーズを7.7Kg投入し、そこに上記粗混合原料を0.5Kg投入し、300rpmの条件にて10分間混合した。
比較例2で用いたオクチルトリエトキシシランで5質量%処理した赤色202号の代わりに、オクチルトリエトキシシランで5質量%処理した赤色201号を用い、比較例2と同様にして製品を得た。
実施例及び比較例で作成した粉末を用い、肌の色素トラブル(肝斑)部位、手の甲の静脈付近に各粉末を塗布し、それぞれ非トラブル部位、非静脈部位における色の違いを観察した。評価結果を表1に示す。
表1の結果から、本発明の実施例はいずれも肌の色素トラブルや静脈の色を視覚的にぼかす効果があるのに対して、比較例ではいずれもその効果がないか弱いことが判る。
実施例で製造した粉末を用いて表2の処方と製造方法にて化粧料を製造した。
尚、配合量の単位は質量%である。
尚、配合量の単位は質量%である。
粉体成分をミキサーにて混合した。そこに均一に溶解した液体成分を投入し、さらに混合した。得られた成分は容器に充填して製品とした。
実施例11の製品は、肌に使用した場合、肌の色素トラブル、キメ、皺が自然にぼかされた感じになる特性を有していた。
実施例で製造した粉末を用いて表3の処方と製造方法にてリクイドファンデーションを製造した。尚、配合量の単位は質量%である。尚、ジメチコンコポリオール/デカメチルシクロペンタシロキサン溶液は東レ・ダウコーニング社のBY22−008Mを使用し、シリコーンゲルとしては信越化学工業社製KSG−16を使用し、球状ポリウレタンパウダーとしては、東色ピグメント社製のプラスチックパウダー D−800を使用した。
成分Bをミキサーを用いて良く混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、50℃まで徐冷した。ついで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、室温まで冷却した。得られた溶液を容器に充填し、製品を得た。
実施例12の製品は、肌に使用した場合、肌の色素トラブル、キメ、皺が自然にぼかされた感じになる特性を有していた。
実施例12にて用いた実施例2、3、4、10の複合有機粉末について、それぞれの構成成分を複合化せず、単純に配合した以外は全て実施例12と同様にして製品を得た。
比較例4の製品は、肌に使用した場合、肌が明るく見えるメリットはあったものの、実施例12に見られたような色素トラブルなどの隠蔽効果はわずかであった。
以上の結果から、本発明の複合有機粉末は化粧料に配合した場合、色素トラブルを効果的に隠蔽することが判る。
Claims (4)
- 半球状〜略半球状の有機粉末の表面を一次粒子径が1μm未満であるオクチルトリアルコキシシラン処理無機顔料で機械的に被覆し、さらに着色顔料及び/または有機色素で被覆することによって被覆したことを特徴とする複合有機粉末。
- 無機顔料が酸化チタン、酸化亜鉛から選ばれる1種以上を用いたことを特徴とする請求項1に記載の複合有機粉末。
- 無機顔料の平均一次粒子径が1〜50nmの範囲にあることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の複合有機粉末。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の複合有機粉末を配合したことを特徴とする化粧料。
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