JP2007033010A - 自動製氷機の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製氷水の間接的な温度検知であっても、より現実に即した製氷水の温度に基づいて制御を行う。
【解決手段】ドラム式製氷機10は、給水管20に介挿した給水弁KVを開放することで、外部水源から所要量の製氷水を製氷タンク14に供給すると共に、温度検知手段THで間接的に検知した製氷水の温度に基づいてカッタヒータおよびケースヒータの通電制御を行なっている。カッタヒータおよびケースヒータは、温度検知手段THにより得られた温度に基づいて加熱用タイマに設定された加熱時間だけ加熱すると共に、温度検知手段THにより得られた温度に基づいて加熱用タイマに設定された停止時間だけ停止した後、再び加熱時間だけ加熱する。また、温度検知手段THは、開放していた給水弁KVを閉成する際に、温度検知を行なうように設定される。
【選択図】図1
【解決手段】ドラム式製氷機10は、給水管20に介挿した給水弁KVを開放することで、外部水源から所要量の製氷水を製氷タンク14に供給すると共に、温度検知手段THで間接的に検知した製氷水の温度に基づいてカッタヒータおよびケースヒータの通電制御を行なっている。カッタヒータおよびケースヒータは、温度検知手段THにより得られた温度に基づいて加熱用タイマに設定された加熱時間だけ加熱すると共に、温度検知手段THにより得られた温度に基づいて加熱用タイマに設定された停止時間だけ停止した後、再び加熱時間だけ加熱する。また、温度検知手段THは、開放していた給水弁KVを閉成する際に、温度検知を行なうように設定される。
【選択図】図1
Description
この発明は、給水管に介挿した給水弁を開放することで、外部水源から所要量の製氷水を製氷機構に供給すると共に、温度検知手段で間接的に検知した製氷水の温度に基づいて制御される被制御手段を備える自動製氷機の制御方法に関するものである。
多量の氷塊や氷片を生成する自動製氷機においては、製氷タンクに貯留した製氷水に一部を浸漬した状態で水平軸回りに回転する製氷ドラムを冷却して、該ドラム外表面に氷を生成するドラム式や、製氷小室を画成した製氷皿に製氷タンクの製氷水を噴射供給して製氷皿に氷塊を生成するオープンセル式等、様々な方式の製氷機構が提案されている。これらの製氷機構は、何れも製氷タンクに貯留した製氷水を製氷ドラム等の製氷部で冷却して氷塊や氷片等を生成する構成であり、氷塊等の生成に伴って製氷タンクに貯留した製氷水が減少するので、外部水源に接続する給水管から製氷タンクに製氷水(水道水)を補充するようになっている。なお、給水管には、給水弁が介挿され、この給水弁を開閉制御することで、製氷水の供給量や供給タイミングが設定される。
ところで、特許文献1に開示された自動製氷装置を備えた冷蔵庫の如く、該製氷装置の製氷タンクに製氷水を供給する給水管にヒータを設け、給水管に残留した製氷水や製氷タンクに貯留した製氷水の凍結を防止する構成がある。ヒータは、給水管近傍に配設した温度センサで検知した給水管周辺の温度に基づいて通電制御され、温度センサが設定温度以上を検知すると、ヒータへの通電を停止するよう構成されている。すなわち、季節変動や冷蔵庫の設置環境等により供給される製氷水の温度が変化するため、製氷水の温度に基づいてヒータを制御することで、電力消費量を低減するように運転の効率化が図られている。
特開平8−261615号公報
前述した温度センサは、給水管の周囲の温度を検知する構成であるから、得られる検知温度と知りたい給水管から供給される製氷水の実際の温度とは乖離してしまう問題が指摘される。このような、正確さに欠ける検知温度に基づいて、ヒータの通電制御を行なっても、得られる電力消費量の低減効果が小さい。すなわち、給水管から供給される製氷水の温度を直接計測することが望ましいが、温度センサの配設スペースや使用する温度センサの選定等により制約を受ける難点がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る自動製氷機の制御方法に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷水の間接的な温度検知であっても、より現実に即した製氷水の温度に基づいて制御を行ない得る自動製氷機の制御方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の自動製氷機の制御方法は、
給水管に介挿した給水弁を開放することで、外部水源から所要量の製氷水を製氷機構に供給すると共に、温度検知手段で間接的に検知した製氷水の温度に基づいて制御される被制御手段を備える自動製氷機の制御方法において、
開放していた給水弁の閉成時に、前記温度検知手段で温度検知を行なうように設定したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、 開放していた給水弁の閉成時に、温度検知手段が温度検知を行なうように設定することで、間接的に製氷水の温度を検知しても、実際の製氷水の温度に近似した値を得ることができる。
給水管に介挿した給水弁を開放することで、外部水源から所要量の製氷水を製氷機構に供給すると共に、温度検知手段で間接的に検知した製氷水の温度に基づいて制御される被制御手段を備える自動製氷機の制御方法において、
開放していた給水弁の閉成時に、前記温度検知手段で温度検知を行なうように設定したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、 開放していた給水弁の閉成時に、温度検知手段が温度検知を行なうように設定することで、間接的に製氷水の温度を検知しても、実際の製氷水の温度に近似した値を得ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の自動製氷機の制御方法において、前記温度検知手段は、その検知部分が前記給水管に設置され、該給水管を介して製氷水の温度が間接的に検知される。
請求項2に係る発明によれば、給水管に温度検知手段の検知部分を設置することで、給水管を流通する製氷水の温度変化に対応して温度変化する給水管の温度を検知し得るから、製氷水の実際の温度と検知温度との乖離をより抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、給水管に温度検知手段の検知部分を設置することで、給水管を流通する製氷水の温度変化に対応して温度変化する給水管の温度を検知し得るから、製氷水の実際の温度と検知温度との乖離をより抑制することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の自動製氷機の制御方法において、前記製氷機構は、前記給水管から供給された製氷水を貯留した製氷タンクと、この製氷タンクに貯留した製氷水に一部を浸漬した状態で水平軸回りに回転する製氷ドラムと、冷凍系からの冷媒を製氷ドラムに供給して冷却すると共に、該製氷ドラムを回転させることで、ドラム外表面に生成した氷を剥ぎ取る剥離手段と、該剥離手段を加熱する被制御手段としての加熱手段とを備えている。
請求項3に係る発明によれば、製氷ドラムの外表面に生成した氷を剥ぎ取る剥離手段に加熱手段を設けることで、剥離手段に溜まる屑氷を融解除去することができる。
請求項3に係る発明によれば、製氷ドラムの外表面に生成した氷を剥ぎ取る剥離手段に加熱手段を設けることで、剥離手段に溜まる屑氷を融解除去することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または2記載の自動製氷機の制御方法において、前記製氷機構は、周辺雰囲気を加熱して前記製氷タンクに貯留した製氷水の過冷却を防止する被制御手段としての加熱手段を備えている。
請求項4に係る発明によれば、製氷機構に周辺雰囲気を加熱して製氷タンクに貯留した製氷水の過冷却を防止する加熱手段を設けることで、製氷機構に貯留した製氷水の凍結を防止し得る。
請求項4に係る発明によれば、製氷機構に周辺雰囲気を加熱して製氷タンクに貯留した製氷水の過冷却を防止する加熱手段を設けることで、製氷機構に貯留した製氷水の凍結を防止し得る。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4記載の自動製氷機の制御方法において、前記加熱手段は、前記温度検知手段での検知温度に基づいて、加熱用タイマに設定された加熱時間だけ加熱した後、停止用タイマに設定された停止時間だけ停止するよう設定され、前記加熱時間および停止時間は、温度検知手段が温度検知を行なう度に更新される。
請求項3に係る発明によれば、加熱手段を温度検知手段での検知温度に基づいて、加熱用タイマに設定された加熱時間だけ加熱した後、停止用タイマに設定された停止時間だけ停止するよう設定して、加熱する時間および加熱するタイミングを効率よく制御することで、消費電力量を低減し得る。また、温度検知手段が温度検知を行なう度に、加熱時間および停止時間を更新するから、より効率のよい運転を実施することができる。
請求項3に係る発明によれば、加熱手段を温度検知手段での検知温度に基づいて、加熱用タイマに設定された加熱時間だけ加熱した後、停止用タイマに設定された停止時間だけ停止するよう設定して、加熱する時間および加熱するタイミングを効率よく制御することで、消費電力量を低減し得る。また、温度検知手段が温度検知を行なう度に、加熱時間および停止時間を更新するから、より効率のよい運転を実施することができる。
本発明に係る自動製氷機の制御方法によれば、製氷水の間接的な温度検知であっても、より現実に即した製氷水の温度に基づいて、被制御手段の制御を行ない得る。
次に、本発明に係る自動製氷機の制御方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、自動製氷機としてドラム式の製氷機構を備えるものを例に挙げて説明する。
図1に示すように、実施例のドラム式製氷機10は、所定量の製氷水を貯留した製氷タンク14と、この製氷タンク14の内部において製氷水に一部を浸漬した状態で水平軸回りに回転自在に配設した円筒状の製氷ドラム16とからなる製氷機構12を備えている。またドラム式製氷機10は、後述する冷凍系32を構成する圧縮機CM等の機器や給水弁KV等の弁類、その他の機器を制御する制御手段Cを備えている(図4参照)。そして、ドラム式製氷機10は、操作手段38の各種スイッチ、カウンタDC,TC、タイマTM1〜TM6、温度検知手段TH等から得られる情報に基づいて、制御手段Cにより各機器が制御されるようになっている。
図3に示すように、製氷ドラム16は、その軸方向の各端面の中心から回転軸16a,16bが外方へ向けて夫々延出しており、各回転軸16a,16bが製氷タンク14における前後の壁面に設けた軸受(図示せず)に夫々枢支されている。一方の回転軸(第1回転軸)16aは駆動手段Mに連結され、この駆動手段Mにより製氷ドラム16を回転するよう構成される。また、他方の回転軸(第2回転軸)16bは2重管となっており、この第2回転軸16bを介して冷凍系32からの冷媒を製氷ドラム16の内部に導くと共に、製氷ドラム16と熱交換した冷媒を冷凍系32に返送するようになっている。ここで製氷ドラム16は、圧縮機CM、凝縮器CD、膨張弁EV等を冷媒配管32aで連通接続した冷凍系32において、膨張弁EVの下流側で、かつ圧縮機CMの上流側に位置している。製氷ドラム16は、冷媒配管32aを介して膨張弁EVおよび圧縮機CMに接続され、膨張弁EVおよび圧縮機CMの作用下に低圧状態となっており、供給した冷媒により冷却されるよう構成される。なお、符号FMは、凝縮器CNを冷却するファンモータを示す。
前記製氷タンク14の内部には、水道等の外部水源に連通接続する給水管20の給水口20aが臨み、給水管20に介挿した給水弁KVを開放することで、製氷タンク14の内部に給水口20aから製氷水(水道水)を供給するよう構成される。また製氷タンク14の内部には、製氷水の貯留量(水位)を検知するための水位センサ22が配設されている。水位センサ22は、例えばフロートスイッチが採用され、製氷タンク14に貯留した製氷水の水位変動に応じて上下動する浮動子22aと、この浮動子22aが上限位置に到来したことを検知する上限スイッチ22bと、浮動子22aが下限位置に到来したことを検知する下限スイッチ22cとを備えている(図1または図4参照)。上限スイッチ22bが浮動子22aを検知している状態(オン状態)では、製氷タンク14に所定量の製氷水が貯留されており、給水弁KVは閉成される。このとき、下限スイッチ22cもオン状態となっている。また、下限スイッチ22cが浮動子22aを検知している状態(オフ状態)では、上限スイッチ22bもオフ状態にあり、製氷タンク14の製氷水が消費されて少なくなった状態となっているから、給水弁KVが開放されて給水管20から製氷水が供給される。そして、上限スイッチ22bが再びオン状態に移行すると給水弁KVは閉成される。このように、水位センサ22による水位の検知状況に応じて給水弁KVを開閉制御することで、製氷タンク14内の水位を一定に保つよう構成される。
前記ドラム式製氷機10は、外部水源の断水や給水管20の接続不良等に起因する製氷水の供給異常を判定する断水検知手段を備えている。断水検知手段は、制御手段Cに接続され、給水弁KVの開放に連動して起動する給水タイマTM1と、制御手段Cに接続され、給水タイマTM1のカウント終了により起動する断水タイマTM2と、制御手段Cに組込まれ、断水判定ルーチンのリトライ回数を規定する断水カウンタDCとから構成される。給水タイマTM1は、下限スイッチ22cにおける浮動子22aの検知による給水弁KVの開放を条件として給水時間のカウントを開始するよう構成され、上限スイッチ22bにおける浮動子22aの検知により給水弁KVが閉成すると初期状態に戻される。断水タイマTM2は、給水弁KVが閉成することなく給水時間が経過する断水異常が生じた際に、待機時間のカウントを開始するよう構成され、水位センサ22による水位検知を待機時間だけ待機した後、再び水位検知を行なって製氷水が満水ではない場合は、給水タイマTM1を起動するようになっている。断水カウンタDCは、給水弁KVが閉成することなく給水時間が経過する断水異常が生じた際に、断水カウント値が所定数(実施例では1)ずつ計数されるよう構成される。そして、断水検知手段は、断水カウンタDCの断水カウント値の総数が、予め設定した断水設定値(例えば3)に到達するまで、待機時間だけ断水の復旧を待って待機させた後、水位検知の結果に基づく給水タイマTM1による給水時間のカウント、断水カウンタDCの断水カウント値の計数および断水設定値との照合、断水カウンタTM2による待機時間のカウントを行なう断水判定ルーチンを繰返すよう構成される。
前記断水検知手段は、上限スイッチ22bが一度もオン状態となることなく、断水判定ルーチンが断水設定値だけ繰返されると、復旧しない断水の発生を最終判断して、給水弁KVを閉止すると共に、圧縮機CM、ファンモータFMや駆動手段M等を停止して製氷運転を停止するようになっている。同時に、図示しない報知手段により断水異常が音や表示等により使用者に報知される。これに対して、断水検知手段は、断水判定ルーチンの途中で上限スイッチ22bがオンされると、断水カウンタDCの断水カウント値をクリアして初期状態に戻すよう構成される。ここで給水時間は、下限スイッチ22cがオフ状態になってから、給水管20からの製氷水の供給に伴って上限スイッチ22bがオン状態に移行するまでに通常かかる時間(例えば20分程度)より長く設定され、給水管20からの単位時間当たりの給水量等を鑑みて決定される。一方、断水時間は、簡易な水道工事等により生じる一時的な断水で想定される時間(例えば20分程度)に設定される。
前記給水管20は、金属パイプ等の熱伝導性のよい材料が採用され、その外部にサーミスタ等の温度検知手段THが配設され、給水管20の温度変化を検知することで、間接的に給水管20を流通する製氷水の温度を検知し得るようになっている。ここで、温度検知手段THは、その検知部分が給水管20における給水弁KVの下流側に設置されている。また温度検知手段THは、水位センサ22の上限スイッチ22bが製氷タンク14の満水を検知して、開放していた給水弁KVが閉成される際に、給水管20の温度検知を行なうように設定されている。ここで、温度検知手段THの温度検知のタイミングである開放していた給水弁KVの閉成時とは、給水弁KVが閉成される直前であって給水管20に製氷水が流通しているタイミング、給水弁KVを閉成するのと同時のタイミングおよび給水弁KVを閉成した直後のタイミングを含む。そして、温度検知手段THは、開状態にある給水弁KVが閉成されるタイミングで、給水管20の温度検知を毎回実施するよう構成される。なお、温度検知手段THによる給水管20の温度検知結果は、制御手段Cに入力され、この検知温度に基づいて後述する加熱手段34,36が制御手段Cにより通電制御されるようになっている。
前記製氷タンク14の一側方(図1の右側)には、下方に設けたストッカ18の貯氷室18aに連通するシュート24が配設され、このシュート24と製氷タンク14とは、該タンク14の右側面上部で連通するよう構成される。また製氷タンク14には、シュート24が連通する部位における相対する壁面間に、製氷ドラム16において製氷水から出ている外表面に刃先を向けてカッタ(剥離手段)26が配設される。このカッタ26は、製氷運転において製氷ドラム16を回転した際に、製氷ドラム16の外表面に生成された氷に突当たり、氷を薄く剥ぎ取るようになっている。このカッタ26の上面には、製氷ドラム16から離間するにつれて下方傾斜するスロープ28が設けられ、カッタ26により剥ぎ取られた氷片は、カッタ上面およびスロープ28を滑ってシュート24に案内されるよう構成される。なお、製氷タンク14の上部開口は、開閉自在な蓋30によって被覆され、該製氷タンク14は略密閉されている。
前記ドラム式製氷機10は、加熱手段(被制御手段)として、カッタ26およびスロープ28に設置され、カッタ26により剥離された氷片のうち微細なもの(屑氷)を融解除去するためのカッタヒータ34と、蓋30に設置され、製氷ドラム16周辺を加温するためのケースヒータ36とを備えている(図2参照)。カッタヒータ34は、制御手段Cに接続した加熱用タイマTM3に連動して動作するように構成され、この加熱用タイマTM3に設定された加熱時間だけ通電されてカッタ26周辺を加熱するようになっている。また、カッタヒータ34は、加熱用タイマTM3が加熱時間だけカウントして加熱を終了してから次に加熱を開始するまでのタイミングも、加熱用タイマTM3に設定した停止時間の計時に基づいて制御されるようになっている。 同様に、ケースヒータ36は、制御手段Cに接続した加熱用タイマTM3に連動して動作するように構成される。ケースヒータ36は、加熱用タイマTM3に設定された加熱時間だけ通電されて製氷タンク14の周辺雰囲気を加熱し、加熱用タイマTM3に設定された停止時間だけ停止した後、次の加熱が行なわれるようになっている。なお、実施例では、加熱時間を計時する加熱用タイマTM3が停止時間を計時する停止用タイマとして兼用されている。
前記カッタヒータ34およびケースヒータ36は、常に通電されて加熱状態にあるのではなく、給水管20を介して供給される製氷水の温度変動に応じて加熱用タイマTM3に設定される加熱時間および停止時間により最小限の熱量を最適なタイミングで付与するよう構成される。カッタヒータ34は、加熱用タイマTM3の加熱時間および停止時間に応じて通電制御され、屑氷のみを溶かして氷片への影響を最小限に抑制し得る最小限の熱量を加える時間だけ加熱すると共に、再び屑氷が堆積して氷片の移動への影響が無視できなくなるまで停止される。また、ケースヒータ36は、加熱用タイマTM3の加熱時間および停止時間に応じて通電制御され、製氷タンク14に貯留されている製氷水の過冷却等を抑制し得る最小限の熱量を加える時間だけ加熱すると共に、再び製氷水が過冷却等となる前まで停止される。
前記加熱時間は、温度検知手段THから制御手段Cに入力された検知温度に基づいて制御手段Cで算出され、例えば予め制御手段Cに設定した加熱設定値から給水管温度(得られた検知温度またはその補正値)を減じた値が用いられる。また停止時間も、温度検知手段THから制御手段Cに入力された検知温度に基づいて制御手段Cで算出され、例えば給水管温度(得られた検知温度またはその補正値)から予め制御手段Cに設定した停止設定値を減じた値が用いられる。更に、加熱用タイマTM3に設定した加熱時間および停止時間は、給水弁KVが閉成して温度検知手段THにより給水管20の温度検知が行なわれる度に更新されるようになっている。ここで、加熱設定値および停止設定値は、各ヒータ34,36の能力や製氷能力や加熱領域等の諸条件に鑑みて適宜設定される。
なお、前記カッタヒータ34およびケースヒータ36は、電源を投入した際に、加熱用タイマTM3に加熱時間が設定されていても、予め加熱用タイマTM3に設定した初期停止時間(例えば1秒程度)を経過するまで、停止状態を維持するように構成される。また、カッタヒータ34およびケースヒータ36は、圧縮機CMが停止したときや温度検知手段THに異常が生じたときには、加熱状態にあっては直ちに通電を遮断して停止される。そして、カッタヒータ34およびケースヒータ36の停止状態にあっては、圧縮機CMが駆動されると共に、温度検知手段THの異常が解消するまで停止状態が維持されるようになっている。
前記ドラム式製氷機10において、断水やその他の要因により製氷タンク14の製氷水が非常に少なくなり、製氷ドラム16と製氷水とが接触しない状態では、製氷ドラム16に熱負荷がかからないため、膨張弁EVが絞られ、冷凍系32における低圧側(膨張弁EVの下流から圧縮機CMの上流までの圧力が低く設定された領域)の圧力が異常に低下する場合がある。このような状態になると、圧縮機CM等に過負荷がかかるので、ドラム式製氷機10には、通常運転において、冷凍系32における低圧側の圧力異常を検知する異常検知手段が設けられ、低圧側の圧力異常時に圧縮機CM等を停止するよう構成されている。低圧異常検知手段は、低圧側の通常運転における圧力異常を検知する低圧スイッチTSと、低圧時間を計時する低圧タイマTM4と、低圧カウント値を計数する低圧カウンタTCとから構成される。また低圧異常検知手段は、前述した断水検知手段に連動しており、低圧異常が断水に起因するものであるか否かを判定し得ると共に、断水を原因とする場合は断水が復旧してから低圧異常の判定状態から復帰するようになっている。
前記低圧スイッチTSは、冷凍系32の低圧側に配設され、冷凍系32における低圧側の圧力が該低圧スイッチTSに予め設定した圧力より低下した際に動作するようになっている。また低圧異常検知手段は、低圧スイッチTSが動作してから、低圧タイマTM4が低圧時間(例えば5秒程度)をカウントしている間に低圧スイッチTSが復帰しない場合は、低圧異常と判断して、低圧カウンタTCに低圧カウント値を所定数(実施例では1)ずつ計数する低圧異常判定ルーチンを行なうよう構成される。低圧異常検知手段は、低圧異常判定ルーチンが低圧カウンタTCに設定した低圧設定値(例えば2回)だけ繰返されると、復旧しない低圧異常であると最終判断して、圧縮機CM、ファンモータFMや駆動手段M等を停止して製氷運転を停止するようになっている。同時に、前記報知手段により低圧異常が音や表示等により使用者に報知される。また、低圧異常検知手段は、低圧カウンタTCの低圧カウント値が低圧設定値に到達していない場合に、断水判定ルーチンを行なうようになっている。低圧異常検知手段は、断水判定ルーチンにおいて、前記断水タイマTM2による待機時間のカウントを開始し、断水カウンタDCの断水カウント値を断水設定値と照合し、断水カウント値の総数が断水設定値に到達して断水と最終判断されるときは、製氷運転を停止するよう構成される。一方、低温異常検知手段は、断水判定ルーチンにおいて、断水カウンタDCの断水カウント値を断水設定値と照合し、断水カウント値の総数が断水設定値に到達いないときは、低圧異常判定ルーチンを繰返すようになっている。更に、低温異常検知手段は、断水判定ルーチンにおいて、断水が発生していないときまたは断水が復旧したときは、低圧カウンタTCの低圧カウント値をクリアするカウンタクリアルーチンが実施される。
前記低圧異常検知手段は、カウンタクリアルーチンにおいて、圧縮機CMの駆動中および後述するポンプダウンを行なっていないことを条件として、圧縮機タイマTM5による継続時間(例えば5分程度)のカウント終了によって低圧カウンタTCの低圧カウント値をクリアするようになっている。
前記冷凍系32において、凝縮器CNと膨張弁EVとの間には、手動または制御手段Cの制御下に冷媒経路を開閉自在に閉成し得るラインバルブLVが介挿され、このラインバルブLVは常には開放されている。そして冷凍系32は、圧縮機CMを駆動したままラインバルブLVを閉成して、製氷ドラム16内部の冷媒を圧縮機CMに回収するポンプダウンを行ない得る構成となっている。また、冷凍系32の低圧側には、この低圧側のポンプダウンにおける圧力異常を検知する圧力スイッチPSが配設されている。なお、ポンプダウンに際して、低圧側の圧力が圧力スイッチPSに設定した設定圧力以下になると圧力スイッチPSが動作して圧縮機CMを停止するようになっている。
前記ドラム式製氷機10は、ポンプダウン異常が発生した際に圧縮機CMを保護するためのバックアップ手段を備えている。このバックアップ手段は、ラインバルブLVを閉成した際に第1遅延時間または第2遅延時間のカウントを開始するバックアップタイマTM6を備え、このバックアップタイマTM6は制御手段Cに接続されている。バックアップ手段は、第1遅延時間または第2遅延時間を経過しても圧力スイッチPSが動作しない場合に、制御手段Cにより圧縮機CMを非常停止すると共に、バックアップ制御に移行するようになっている。ここで、バックアップタイマTM6は、通常の状態においては適宜設定した第1遅延時間(例えば6分程度)の計時を行ない、これに対しバックアップ制御中においては第1遅延時間より短く設定した第2遅延時間(例えば1分)の計時を行なうように構成される。なお、バックアップ手段によるバックアップ制御は、第2遅延時間を経過する前に圧力スイッチPSが動作すると解除されるようになっている。
前記ドラム式製氷機10は、通常運転を行なう通常モードと、点検や試験を行なうためのテストモードとを切替え可能に構成されている。テストモードは、製造現場や設置場所において、各機器を強制的に運転させたり、制御手段Cの入出力を検査する際に用いられ、操作手段38に設けたモード切替スイッチ(図示せず)の切替えにより手動で通常モードからテストモードへ移行するようになっている。また、テストモードから通常モードへの移行は、モード切替スイッチの切替えによる手動による操作だけではなく、テストモードの状態で電源が投入された際に、所定時間を経過すると通常モードに自動的に移行するようになっている。
前記ドラム式製氷機10は、氷片を貯蔵する貯氷室18aを内部に備えたストッカ18の上部に設置する所謂ストッカタイプの使用態様と(図1参照)、床やテーブルに載置して、使用者が必要に応じて容器に氷片を受取る所謂床置きタイプの使用態様(図示せず)とに共用可能な構成となっている。前述した如く実施例では、製氷機構12の下方に、ストッカ18を設置したストッカタイプであって、製氷機構12で生成された氷片がシュート24を介して貯氷室18aに放出されて貯蔵される。ストッカタイプの使用態様と床置きタイプの使用態様とは、操作手段38に設けた切替スイッチにより切替え可能に構成され、ストッカタイプでの使用態様では、電源を投入した際に、貯氷室18aに氷片が満杯でない限り、製氷運転を自動的に開始するように設定されている。なお、床置きタイプでの使用態様では、電源を投入した際に、製氷運転を停止した状態から開始するように設定され、使用者による運転開始の手動操作によって製氷運転を開始するようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る自動製氷機の制御方法の作用について説明する。ドラム式製氷機10の製氷運転を開始すると、駆動手段Mが駆動されて、第1回転軸16aを介して製氷ドラム16が連続回転される。同時に冷凍系32も所定の冷凍サイクルを開始し、圧縮機CMから吐出した気化冷媒を、ファンモータFMで冷却した凝縮器CNで液化し、液化冷媒が膨張弁EVで減圧されて製氷ドラム16の内部に導入される。そして冷媒は、製氷ドラム16の内部を流通する過程で順次気化して、該ドラム16の外周面と熱交換することで外周面を冷却する。製氷ドラム16における製氷水に浸漬している部分では、製氷ドラム16の冷却に伴って、その表面に層状の氷が成長し、該ドラム16の回転によって氷が製氷水から外部に出ると、過冷却されて水分を含まない乾いた氷となる。そして、この氷がカッタ26で剥ぎ取られて薄い鱗状の氷片となり、スロープ28上を滑ってシュート24に案内され、該シュート24内を落下してストッカ18の貯氷室18aに放出される。
次に、実施例に係る自動製氷機の制御方法の作用について説明する。ドラム式製氷機10の製氷運転を開始すると、駆動手段Mが駆動されて、第1回転軸16aを介して製氷ドラム16が連続回転される。同時に冷凍系32も所定の冷凍サイクルを開始し、圧縮機CMから吐出した気化冷媒を、ファンモータFMで冷却した凝縮器CNで液化し、液化冷媒が膨張弁EVで減圧されて製氷ドラム16の内部に導入される。そして冷媒は、製氷ドラム16の内部を流通する過程で順次気化して、該ドラム16の外周面と熱交換することで外周面を冷却する。製氷ドラム16における製氷水に浸漬している部分では、製氷ドラム16の冷却に伴って、その表面に層状の氷が成長し、該ドラム16の回転によって氷が製氷水から外部に出ると、過冷却されて水分を含まない乾いた氷となる。そして、この氷がカッタ26で剥ぎ取られて薄い鱗状の氷片となり、スロープ28上を滑ってシュート24に案内され、該シュート24内を落下してストッカ18の貯氷室18aに放出される。
前記ドラム式製氷機10は、製氷運転の進行に伴って、カッタ26およびスロープ28の上面には屑氷が堆積するが、カッタヒータ34を設け、このカッタヒータ34を温度検知手段THでの検知温度に基づいて通電制御することで、カッタ26周辺を加熱して屑氷を融解除去している。また、製氷タンク14に貯留された製氷水も、製氷ドラム16との熱交換により冷却されるが、蓋30にケースヒータ36を設け、このケースヒータ36を温度検知手段THでの検知温度に基づいて通電制御することで、製氷ドラム16周辺を加熱して製氷水の過冷却を防止している。ここで、図6および図7に示すフロー図を参照して、カッタヒータ34の通電制御について説明する。なお、ケースヒータ36の通電制御についてもカッタヒータ34と同様であるから説明は省略する。
電源を投入(ON)すると(ステップS1)、カッタヒータ34は直ちに通電されずに停止状態にあって(ステップS2)、加熱用タイマTM3により初期停止時間のカウントが開始される(ステップS3,ステップS4)。初期停止時間を経過したか否かの判定がなされ(ステップS5)、初期停止時間を経過している場合は、加熱用タイマTM3に加熱時間が設定されているか否かの判定がなされる(ステップS6)。加熱用タイマTM3に加熱時間が設定されている場合は、カッタヒータ34への通電を開始すると共に(ステップS7)、加熱用タイマTM3により加熱時間のカウントが開始される(ステップS8)。カッタヒータ34に通電することで、カッタヒータ34によりカッタ26やスロープ28が加熱されるから、カッタ26やスロープ28に堆積した屑氷を融解除去することができる。次に、加熱時間を経過したか否かの判定がなされ(ステップS9)、加熱時間を経過している場合は、加熱用タイマTM3に停止時間が設定されているか否かの判定がなされる(ステップS10)。このように、カッタヒータ34は、開放していた給水弁KVの閉成時のタイミングで直近に行なった温度検知手段THによる製氷水の検知温度に基づいて制御される。
前記加熱用タイマTM3に停止時間が設定されている場合は、カッタヒータ34への通電を停止し(ステップS11)、加熱用タイマTM3により停止時間のカウントが開始される(ステップS12)。そして、停止時間を経過したか否かの判定がなされ(ステップS13)、停止時間を経過している場合は、ステップS6に移行し、加熱用タイマTM3に加熱時間が設定されているか否かの判定がなされる。製氷運転が行なわれている間に亘って、ステップS6〜ステップS13の工程が繰返される。なお、圧縮機CMが停止した場合や温度検知手段THに異常が生じた場合は、カッタヒータ34に通電している場合は直ちに停止し、停止している場合は停止状態を維持し、ステップS2に移行する。このように、カッタヒータ34(ケースヒータ36)は、加熱用タイマTM3に設定された加熱時間だけカッタ26周辺(製氷タンク14周辺)を加熱すると共に、同様に加熱用タイマTM3に設定された停止時間だけ待って加熱を開始するように制御される。
前記ドラム式製氷機10では、前述した加熱手段の通電制御に用いられる加熱時間および停止時間を温度検知手段THで検知した検知温度に基づいて算出することで、運転の効率化を図っている。図7に示すように、電源を投入(ON)すると(ステップS1)、開放していた給水弁KVが閉成されたか否かの判定がなされる(ステップS20)。すなわち、給水弁KVが閉成されて給水管20からの製氷水の供給が停止している状態や、給水弁KVが開放されて給水管20から製氷タンク14に製氷水が供給されている状態では、温度検知手段THは給水管20の温度検知を行なわない。給水弁KVを開放することで給水管20から供給した製氷水により製氷タンク14が満水になったことを上限スイッチ22bが検知すると、給水弁KVが閉成され、同時に温度検知手段THにより給水管20の温度を検知することで、間接的に製氷水の温度を計測する(ステップS21)。制御手段Cにおいて、温度検知手段THから得られた検知温度が予め設定した上限温度と比較され(ステップS22)、検知温度が上限温度以上である場合は、検知温度を上限温度に補正した給水管温度が用いられる(ステップS23)。一方、検知温度が上限温度より低い場合は、検知温度がそのまま給水管温度として用いられる(ステップS24)。そして、実施例では、制御手段Cに設定されている加熱設定値から給水管温度を差引くことで得られる差から加熱時間が算出され(ステップS25)、得られた加熱時間は加熱用タイマTM3に設定される(ステップS26)。
前記加熱時間算出ルーチン(ステップS22〜S26)と同時に、停止時間算出ルーチンも実施される。制御手段Cにおいて、温度検知手段THから得られた検知温度が予め設定した下限温度と比較され(ステップS27)、検知温度が下限温度以下である場合は、検知温度を下限温度に補正した給水管温度が用いられる(ステップS28)。一方、検知温度が下限温度より高い場合は、検知温度がそのまま給水管温度として用いられる(ステップS29)。そして、実施例では、給水管温度から制御手段Cに設定されている停止設定値を差引くことで得られる差から停止時間が算出され(ステップS30)、得られた停止時間は加熱用タイマTM3に設定される(ステップS31)。そして、加熱時間算出ルーチンおよび停止時間算出ルーチンは、開放されていた給水弁KVが閉成する度に実施される温度検知手段THの温度検知毎に行なわれるから、加熱用タイマTM3に常に実際の製氷水温度に近似した最適な加熱時間および停止時間を設定することができる。
前述した如く、屑氷の発生や製氷水の過冷却の進行は、給水管20から供給される製氷水の温度に応じて変動するが、カッタヒータ34およびケースヒータ36を、温度検知手段THの検知温度に基づいて加熱時間および停止時間を設定しているので、製氷水の温度変動に合わせて最適な運転を実施し得る。すなわち、カッタヒータ34では、屑氷のみを溶かして氷片への影響を最小限に抑制し得る最小限の熱量を加える加熱時間だけ加熱すると共に、再び屑氷が堆積して氷片の移動への影響が無視できなくなるまで停止するよう停止時間が設定されるから、カッタ26周辺への熱負荷を軽減することができる。従って、屑氷の除去性能を維持したまま、氷片の融解や製氷能力の低下を招くことなく、消費電力量を低減し得る。また、ケースヒータ36では、製氷タンク14の製氷水の過冷却等を抑制し得る最小限の熱量を加える加熱時間だけ加熱すると共に、再び製氷水が過冷却等となる前まで停止するよう停止時間が設定されるから、製氷ドラム16に生成した氷の融解や製氷能力の低下等を招くことなく、消費電力量を低減し得る。
ところで、前記給水管20は、周囲の温度変化と内部を流通する製氷水の温度(水温)に応じて温度が変動するので(図5参照)、本願では温度検知手段THによる温度検知のタイミングを限定することで、給水管20を流通する製氷水の温度に近い検知温度を得るようになっている。例えば、水温より外気温が高い場合は、給水管20に水が流通していないと(給水弁KV:閉)、給水管20の温度は外気温に近似する温度となっており、実際の水温とはかなり乖離している。給水管20に製氷水が流通すると(給水弁KV:開)、温度の低い製氷水で冷却されて給水管20の温度は低下し、製氷水の流通時間が一番長くなる給水弁KVが閉成されるタイミングでは、給水管20の温度が水温に一番近似した状態となる。反対に、水温より外気温が低い場合も、給水管20に水が流通していないと(給水弁KV:閉)、給水管20の温度は外気温に近似する温度となっており、実際の水温とはかなり乖離している。給水管20に水が流通すると(給水弁KV:開)、温度の高い製氷水に加温されて給水管20の温度は上昇し、製氷水の流通時間が一番長くなる給水弁KVが閉成されるタイミングでは、給水管20の温度が水温に一番近似した状態となる。そこで、給水弁KVが閉成されるタイミングで温度検知手段THにより給水管20の温度検知を行なうことで、給水管20の温度を計測して間接的に製氷水の温度を検知しているのに拘わらず、実際の水温に近似した測定温度が得られる。このように、実際の製氷水の温度に即した温度検知結果に基づいて、カッタヒータ34やケースヒータ36等の機器を制御することで、より効果的に消費電力量の低減効果が得られる。しかも、温度検知手段THの検知部分を製氷水に直接接触させないから、衛生的であって、保守管理を実施し易い。
次に、前記ドラム式製氷機10において、製氷タンク14への製氷水の給水制御および断水検知手段について図8のフロー図を参照して説明する。電源を投入(ON)すると(ステップS1)、水位センサ22の上限スイッチ22bがオンしているか否かの判定がなされる(ステップS40)。上限スイッチ22bがオンしていない場合は、給水タイマTM1により給水時間のカウントを開始すると共に(ステップS41)、製氷タンク14の製氷水が少ない状態にあるから、給水弁KVを開放することで給水管20から製氷水が供給される(ステップS42)。給水時間をカウントしている間に、上限スイッチ22bがオン状態になると(ステップS43)、断水カウンタDCに断水カウント値が設定されている場合は、この断水カウント値をクリアして(ステップS44)、給水弁KVを閉成することで給水管20からの製氷水の供給を停止する(ステップS45)。また、ステップS40において、上限スイッチ22bのオン状態が判定されると、断水カウンタDCに断水カウント値が設定されている場合は、この断水カウント値をクリアして(ステップS44)、給水弁KVの閉成状態が維持される(ステップS45)。
製氷運転が進行して氷が生成されると、製氷タンク14の製氷水が消費されて次第に減ることで、水位センサ22の上限スイッチ22bがオフ状態に移行する(ステップS46)。更に製氷運転が進行して製氷水が減少することで、水位センサ22の下限スイッチ22cがオフ状態に移行すると(ステップS47)、ステップS41およびステップS42に移行する。すなわち、給水タイマTM1により給水時間のカウントを開始すると共に、給水弁KVを開放して給水管20から製氷水が供給される。このように、通常の状態では、ステップS41〜ステップS47の工程が繰返され、水位センサ22のオン・オフに応じて給水弁KVを開閉制御することで、製氷タンク14に所定量の製氷水を貯留する。
前記給水弁KVを開放してから給水時間が経過するまでに上限スイッチ22bがオンしない場合は、断水検知手段による断水判定ルーチンに移行する。すなわち、通常の給水完了までに要する時間より十分に長く設定した給水時間を経過すると(ステップS48)、断水の発生を判定する(ステップS49)。断水検知されると、断水カウンタDCに断水カウント値が計数され、断水タイマTM2により待機時間のカウントが開始される(ステップS50)。また、断水カウンタDCの断水カウント値の総数が予め設定された断水設定値に到達したか否かの判定がなされ(ステップS51)、断水カウント値の総数が断水設定値に到達していない場合は、待機時間の経過を待ってステップS40に移行し(ステップS52)、断水判定ルーチンがリトライされる。待機時間のカウント中またはステップS41〜ステップS43において、断水状態が回復することで、製氷タンク14に製氷水が供給されて上限スイッチ22bがオン状態に移行すると、断水カウント値をクリアして(ステップS44)、通常の状態に戻る。そして、断水判定ルーチンをリトライしても断水状態が回復せず、上限スイッチ22bを一度もオンすることなく、断水カウント値が断水設定値に到達した場合は、断水であると最終判断を行なって(ステップS51)、圧縮機CMや駆動手段M等を停止させると共に、断水異常を報知する(ステップS53)。
このように、実施例のドラム式製氷機10では、ステップS49の1回の断水検知を最終判断として圧縮機CMや駆動手段M等を停止させるのではない。すなわち、断水検知手段は、待機時間だけ待機させた後、断水検知を行なう断水判定ルーチンを複数回繰返すよう制御しているから、ある程度の時間で解消される一時的な断水や偶発的な断水に対しては製氷運転を止めることなく、自動的に復帰させることができる。従って、使用者の保守管理の負担を軽減し得る。
前記ドラム式製氷機10において、低圧異常検知手段による低圧異常検知について図9のフロー図を参照して説明する。断水等により冷凍系32における低圧側の圧力が異常に低下すると、低圧スイッチTSが動作(オフ)することで(ステップS60)、低圧タイマTM4により低圧時間のカウントが開始される(ステップS61)。なお、低圧時間のカウント中に、冷凍系32における低圧側の低圧状態が解除されて低圧スイッチTSがオンしたり、ラインバルブLVが閉成されてポンプダウン中であったり、圧縮機CMが停止している場合は(ステップS62)、低圧異常ではないから、初期状態(ステップS60)に戻る。低圧時間を経過するまで低圧スイッチTSがオフしたままであって、冷凍系32における低圧側の圧力異常が継続することで、低圧異常が一時的でないものと判断し得るから、低圧異常が判定される(ステップS63)。そして、低圧カウンタTCに低圧カウント値が計数されて(ステップS64)、低圧カウント値が低圧設定値に到達したか否かが判定される(ステップS65)。すなわち、低圧異常検知手段は、低圧異常を一回検知しただけでは、圧縮機CM等を停止することなく、低圧設定値の回数だけ低圧異常の検知が繰返された際に、最終的な低圧異常が判定され、圧縮機CMや駆動手段M等が停止されると共に、低圧異常が報知される(ステップS66)。
また、低圧カウント値が低圧設定値に到達していない場合は、断水検知手段を起動することで、断水検知がなされる。すなわち、断水タイマTM2により待機時間のカウントを開始し(ステップS67)、断水が復旧される待機時間を待機した後(ステップS68)に断水判定を行ない(ステップS69)、まだ断水が生じている場合は、ステップS60に移行し、ステップS60〜ステップS64の工程を繰返す。そして、断水が生じていないまたは断水状態が回復した場合は、カウントクリアルーチンを行なうことで(ステップS70〜S74)、低圧カウンタTCに記憶された低圧カウント値をクリアした後、ステップS60に移行する。具体的には低圧カウンタTCにおける低圧カウント値のクリアは、圧縮機CMが駆動しているもとで、圧縮機タイマTM5が継続時間をカウントすることを条件として実施される(ステップS71,S73)。継続時間のカウント中に圧縮機CMが停止したり、ポンプダウンした場合は、圧縮機CMが駆動するのを待って、圧縮機タイマTM5が継続時間のカウントを再び開始する(ステップS72)。このように、低圧異常が発生した際に、断水の解消を待って低圧異常を自動復帰させるように構成したので、断水に起因する低圧異常が繰返し起こることを回避し得るから、圧縮機CM等の機器を好適に保護し得る。
前記ドラム式製氷機10は、ポンプダウン異常が発生しても運転を継続し得るバックアップ手段を備えている。図10に示すように、ラインバルブLVを閉成することでポンプダウンを開始すると(ステップS80)、先ず前回のポンプダウンにおいてポンプダウン異常を検知してバックアップ制御中であるか否かの判定がなされる(ステップS81)。前回ポンプダウンが正常に終了している場合は、バックアップ制御に移行していないから、バックアップタイマTM6により第1遅延時間のカウントが開始される(ステップS82)。ここで、第1遅延時間のカウント中に圧力スイッチPSが正常に動作することで、圧縮機CMが停止されてポンプダウンが正常に終了する(ステップS83,S84)。また、第1遅延時間のカウント中に圧力スイッチPSが動作せず、第1遅延時間が経過すると、ポンプダウン異常の発生を検知して圧縮機CMが強制的に停止され、バックアップ制御に移行する(ステップS85〜ステップS88)。更に、バックアップ制御のもとで、ポンプダウンを開始すると、バックアップタイマTM6により第1遅延時間より短く設定した第2遅延時間のカウントが開始され(ステップS89)、第2遅延時間が経過するとポンプダウン異常が解消されずに、圧縮機CMが強制的に停止され、バックアップ制御が維持される(ステップS91,S86〜S88)。これに対して、第2遅延時間のカウント中に、圧力スイッチPSが正常に動作することで(ステップS90)、圧縮機CMを停止すると共に(ステップS92)、バックアップ制御がクリアされて(ステップS93)、ポンプダウンが正常に終了する。
このように、ラインバルブLVの閉成不良や圧力スイッチPSの故障等によりポンプダウン異常が発生しても、第1遅延時間を経過すると圧縮機CMが停止されるので、圧縮機CMの過負荷を回避し得る。また、ポンプダウン異常が生じることで、次回からのポンプダウンはバックアップ制御に移行して、圧力スイッチPSの動作を条件として終了するのではなく、第2遅延時間を経過することで終了するように制御されるから、圧力スイッチPSが故障していてもポンプダウンを行なうことができる。しかも、バックアップ制御において、例えばラインバルブLVの一時的な閉成不良が解消されると、バックアップ制御から通常のポンプダウン制御に自動的に移行するから、使用者に手間を掛けない。
前記ドラム式製氷機10は、テストモードの状態で電源が投入された際に、所定時間を経過すると通常モードに自動的に移行するように構成されているから、テストモードのまま運転されることはない。
実施例のドラム式製氷機10は、ストッカタイプおよび床置きタイプに共通的に使用し得るが、切替スイッチによる設定の切替えにより、各使用態様に応じた運転制御を行なっている。すなわち、ストッカタイプでの使用態様では、製氷機構12で生成した氷を受容する貯氷室18aを備えているから、電源を投入した際に製氷運転を開始して氷を生成することで、貯氷室18aに氷片を常に用意することができる。これに対し、床置きタイプでの使用態様では、電源を投入した際に製氷運転を開始すると、シュートの放出口に容器等がセットされていない状態では、氷片が飛散する不都合がある。しかし、切替スイッチで予め切替えておくことで、電源を投入した際に停止状態から開始するように構成してあるから、このような事態を回避し得る。
本願発明では、実施例で説明した自動製氷機に限定されず、以下のように変更することもできる。
(1)実施例では、自動製氷機の一例として、ドラム式製氷機を挙げて説明したが、オープンセル式、流下式等、その他の製氷機構を備える自動製氷機にも適用できる。
(2)実施例では、加熱手段であるカッタヒータやケースヒータ等を製氷水の温度により制御する構成について説明したが、温度検知手段の温度検知に基づいて制御される被制御手段であれば、その他のものに適用できる。
(1)実施例では、自動製氷機の一例として、ドラム式製氷機を挙げて説明したが、オープンセル式、流下式等、その他の製氷機構を備える自動製氷機にも適用できる。
(2)実施例では、加熱手段であるカッタヒータやケースヒータ等を製氷水の温度により制御する構成について説明したが、温度検知手段の温度検知に基づいて制御される被制御手段であれば、その他のものに適用できる。
12 製氷機構,14 製氷タンク,16 製氷ドラム,20 給水管,
26 カッタ(剥離手段),32 冷凍系,34 カッタヒータ(加熱手段),
36 ケースヒータ(加熱手段),KV 給水弁,TH 温度検知手段,
TM3 加熱用タイマ
26 カッタ(剥離手段),32 冷凍系,34 カッタヒータ(加熱手段),
36 ケースヒータ(加熱手段),KV 給水弁,TH 温度検知手段,
TM3 加熱用タイマ
Claims (5)
- 給水管(20)に介挿した給水弁(KV)を開放することで、外部水源から所要量の製氷水を製氷機構(12)に供給すると共に、温度検知手段(TH)で間接的に検知した製氷水の温度に基づいて制御される被制御手段を備える自動製氷機の制御方法において、
開放していた給水弁(KV)の閉成時に、前記温度検知手段(TH)で温度検知を行なうように設定した
ことを特徴とする自動製氷機の制御方法。 - 前記温度検知手段(TH)は、その検知部分が前記給水管(20)に設置され、該給水管(20)を介して製氷水の温度を間接的に検知するようにした請求項1記載の自動製氷機の制御方法。
- 前記製氷機構(12)は、前記給水管(20)から供給された製氷水を貯留した製氷タンク(14)と、この製氷タンク(14)に貯留した製氷水に一部を浸漬した状態で水平軸回りに回転する製氷ドラム(16)と、冷凍系(32)からの冷媒を製氷ドラム(16)に供給して冷却すると共に、該製氷ドラム(16)を回転させることで、ドラム外表面に生成した氷を剥ぎ取る剥離手段(26)と、該剥離手段(26)を加熱する被制御手段としての加熱手段(34)とを備える請求項1または2記載の自動製氷機の制御方法。
- 前記製氷機構(12)は、周辺雰囲気を加熱して前記製氷タンク(14)に貯留した製氷水の過冷却を防止する被制御手段としての加熱手段(36)を備える請求項1または2記載の自動製氷機の制御方法。
- 前記加熱手段(34,36)は、前記温度検知手段(TH)での検知温度に基づいて、加熱用タイマ(TM3)に設定された加熱時間だけ加熱した後、停止用タイマ(TM3)に設定された停止時間だけ停止するよう設定され、前記加熱時間および停止時間は、温度検知手段(TH)が温度検知を行なう度に更新される請求項3または4記載の自動製氷機の制御方法。
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