JP2006100365A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一導電型の基板1とドレイン領域2からなる半導体基体と、該半導体基体の一主面に接し、該半導体基体とはバンドギャップが異なるヘテロ半導体領域3と、ヘテロ半導体領域3と前記半導体基体との接合部にゲート絶縁膜5を介して形成されたゲート電極6と、ヘテロ半導体領域3と接続されたソース電極6と、前記半導体基体とオーミック接続されたドレイン電極7と、少なくともヘテロ半導体領域3と前記半導体基体とゲート絶縁膜5とが互いに接する領域から所定距離離れたドレイン領域2中に、第二導電型のウェル領域4とを有し、ウェル領域4内に空乏層が形成されない場合の該ウェル領域4内のフリーキャリア濃度が、該ウェル領域4内に空乏層が形成される場合の空乏層内の空間電荷濃度よりも小さくなっている。
【選択図】 図1
Description
この従来技術では、N+型炭化珪素基板上にN−型炭化珪素エピタキシャル領域が形成された半導体基体の一主面に、N−型多結晶シリコン領域とN+型多結晶シリコン領域とが接するように形成されており、エピタキシャル領域とN−型多結晶シリコン領域並びにN+型多結晶シリコン領域とはヘテロ接合をしている。また、エピタキシャル領域とN+型多結晶シリコン領域との接合部に隣接して、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成されている。N−型多結晶シリコン領域はソース電極に接続され、N+型炭化珪素基板の裏面にはドレイン電極が形成されている。
上記のような構造の従来の半導体装置は、ソース電極を接地し、ドレイン電極に所定の正の電位を印加した状態で、ゲート電極の電位を制御することで、スイッチとして機能する。つまり、ゲート電極を接地した状態では、N−型多結晶シリコン領域並びにN+型多結晶シリコン領域とエピタキシャル領域とのヘテロ接合には逆バイアスが印加され、ドレイン電極とソース電極との間に電流は流れない。しかし、ゲート電極に所定の正電圧が印加された状態では、N+型多結晶シリコン領域とエピタキシャル領域とのヘテロ接合界面にゲート電界が作用し、ゲート酸化膜界面のヘテロ接合面がなすエネルギー障壁の厚さが薄くなるため、ドレイン電極とソース電極との間に電流が流れる。この従来技術においては、電流の遮断・導通の制御チャネルとしてヘテロ接合部を用いるため、チャネル長がヘテロ障壁の厚み程度で機能することから、低抵抗の導通特性が得られる。
本発明は、上記のような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、遮断状態においてはゲート電極近傍のヘテロ接合界面で生じる漏れ電流を低減することが可能となり、導通状態においては従来と同程度の駆動力を確保することが可能な高耐圧電界効果トランジスタを容易に提供することを目的とする。
(実施の形態1)
《構造》
図1は本発明による半導体装置の第1の実施の形態を示している。図は構造単位セルが2つ対面した断面図である。本実施の形態においては、炭化珪素(SiC)を基板材料とした半導体装置を一例として説明する。
例えばポリタイプが4HタイプのN+型の炭化珪素基板1上に、N−型の炭化珪素エピタキシャル層からなるドレイン領域2が形成され、該ドレイン領域2の基板1との接合面に対向する主面に接するように、例えばN型の多結晶シリコンからなる第一のヘテロ半導体領域3が形成されている。つまり、ドレイン領域2と第一のヘテロ半導体領域3との接合部は、炭化珪素と多結晶シリコンのバンドギャップが異なる材料によるヘテロ接合からなっており、その接合界面にはエネルギー障壁が存在している。ドレイン領域2中には、第一のヘテロ半導体領域3と接するように、P+型のウェル領域4が形成されている。第一のヘテロ半導体領域3とドレイン領域2との接合面に接するように例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜5が形成されている。また、ゲート絶縁膜5上にはゲート電極6が形成されている。このとき、第一のヘテロ半導体領域3とドレイン領域2とゲート絶縁膜5とが共に接する接合部面とウェル領域4は所定距離離れるように、互いに配置されており、例えば本実施の形態においては、ウェル領域4とドレイン領域2とのPN接合間に電源電圧として所定の逆バイアスが印加された場合に、その接合端部からドレイン領域2中にビルトイン空乏層が伸びる距離よりも小さく設定している。
なお、第一のヘテロ半導体領域3のドレイン領域2との接合面に対向する対面にはソース電極7が、基板1にはドレイン電極8が接続するように形成されている。
なお、本実施の形態においては、図1に示すように、ドレイン領域2の表層部に溝12を形成して、その溝12中にゲート絶縁膜5を介してゲート電極6が形成されている、いわゆるトレンチ型の構成で説明しているが、図2に示すように、ドレイン領域2に溝を形成しない、いわゆるプレーナ型の構成でもかまわない。また、図1においては、第一のヘテロ半導体領域3とソース電極7とが所定のコンタクトホールを介して接しているが、図3に示すように、第一のヘテロ半導体領域3とソース電極7とが全面ベタコンタクトとなっていてもかまわない。
次に、図1に示した本発明の第1の実施の形態による炭化珪素半導体装置の製造方法の一例について説明する。
N+型の炭化珪素基板1の上にN−型のドレイン領域2をエピタキシャル成長させて形成したN型の炭化珪素半導体基体上に、フォトリソグラフィとエッチング工程を通して選択的にマスク層を形成した後で、例えばボロンを不純物導入する。不純物導入された領域を活性化するために、例えば1700℃程度のアニールを経ることで、ウェル領域4が形成される。次に、例えばLP−CVD法により第一の多結晶シリコンを堆積した後、例えばPOCl3雰囲気中にてボロンドーピングを行い、N型の第一の多結晶シリコン層を形成する。なお、第一の多結晶シリコン層は、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などで堆積した後にレーザーアニールなどで再結晶化させて形成しても、例えば分子線エピタキシーなどでヘテロエピタキシャル成長させた単結晶シリコンで形成してもかまわない。また、ドーピングには、イオン注入と注入後の活性化熱処理との組み合わせを用いてもかまわない。
そして、第一の多結晶シリコン層上に、フォトリソグラフィとエッチングによりマスク層を形成し、例えば反応性イオンエッチング(ドライエッチング)により、第一の多結晶シリコン層とドレイン領域2の表層部をエッチングし、所定の深さを有する溝12を形成する。なお、多結晶シリコン層をエッチングする方法として、ウエットエッチングなどの他のエッチング方法を用いてもよい。
最後に、裏面側に相当する基板1には例えば、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)からなるドレイン電極8を形成し、表面側に相当する第一のヘテロ半導体領域3上には、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)を順に堆積することでソース電極7を形成し、図1に示した本発明の第1の実施の形態による炭化珪素半導体装置を完成させる。
以上のように本実施の形態の半導体装置は従来からある製造技術で容易に実現することが可能である。
次に、動作について説明する。本実施の形態においては、例えばソース電極7を接地し、ドレイン電極8に正電位を印加して使用する。
まず、ゲート電極6を例えば接地電位もしくは負電位とした場合、遮断状態を保持する。すなわち、第一のヘテロ半導体領域3とドレイン領域2とのヘテロ接合界面には、伝導電子に対するエネルギー障壁が形成されているためである。このとき、本実施の形態においては、ウェル領域4とドレイン領域2との間のPN接合には逆バイアスが印加される。しかし、例えば、ウェル領域4に伸びる空乏層中の空間電荷濃度が、ドレイン領域2に伸びる空乏層中の空間電荷濃度よりも、約一桁から二桁以上も大きくなるように設計することで、ウェル領域4側に伸びる空乏層を抑制できるため、第一のヘテロ半導体領域3とウェル領域4との接合界面にはほとんどドレイン電界が及ばない。すなわち、第一のヘテロ半導体領域3とウェル領域4の接合界面ではほとんど漏れ電流が発生しない。さらに、本実施の形態においては上述したように、ゲート電極6の近傍の第一のヘテロ半導体領域3とドレイン領域2との接合界面には、ドレイン電界によってウェル領域4との接合界面から伸びた空乏層が広がり、ドレイン電界を緩和する構成となっているため、従来構造に比べで高い遮断性を実現することができる。
このとき、本実施の形態においては、P型のウェル領域4が、炭化珪素からなる半導体基体中に深い準位を形成するほう素によって形成されているため、従来構造に比べて、ドレイン領域2側に伸びるウェル領域4からのビルトイン空乏層の距離が小さくなり、ウェル領域4からのビルトイン電界を抑制し、高い駆動力を得ることができる。これは、ほう素を用いて形成したウェル領域4は、室温におけるフリーキャリア濃度が、ウェル領域4に形成される空乏層中の空間電荷濃度より約二桁小さいため、ウェル領域4とドレイン領域2間の逆バイアス状態がほとんど解除されてくると、ウェル領域4の接合界面においてはほぼフリーキャリア濃度によって決まる特性を有するようになるためである。つまり、ウェル領域4とドレイン領域2にそれぞれ分担される空乏層の伸びる比率が変化し、従来構造に比べて、ドレイン領域2側に空乏層が伸びにくくなるためである。
まず、深い準位を形成する不純物準位を用いて形成した不純物領域における、空乏層中の空間電荷濃度とフリーキャリア濃度について詳しく説明する。
今、ウェル領域4に形成される空乏層中の空間電荷濃度をNAとすると、ウェル領域4中の室温におけるフリーキャリア濃度NA−は以下の式(1)で求められる。
NA−=NA(1+g・exp(q(EA−EFp)/kT))−1 …(1)
ここで、EFPはウェル領域4中のフェルミ準位、EAは不純物準位を表し、gはDegeneracy factorでP型では“=4”とした。kはボルツマン定数、Tは絶対温度である。
炭化珪素からなる半導体基体中に深い準位(バレンスバンド端から約0.3eVの位置)を形成するほう素を用いてウェル領域4を形成した場合、例えば空乏層中の空間電荷濃度NAが5×1017cm−3の場合、(1)式より、室温でのフリーキャリア濃度NA−は6×1015cm−3となり、フリーキャリア濃度NA−は空間電荷濃度NAよりも約二桁も小さくなる。
このように、深い不純物準位を形成する不純物を用いて不純物領域を形成すると、不純物領域内のフリーキャリア濃度は空乏層中の空間電荷濃度よりもずっと小さくなり、特に炭化珪素半導体においてほう素を用いて不純物領域を形成すると、フリーキャリア濃度を空間電荷濃度よりも約二桁小さくできることが計算と実験から明らかである。そして、本半導体装置は、この現象を応用することで、半導体装置における漏れ電流と駆動力のトレードオフを改善するものである。
さらに、本実施の形態においては、従来構造と同様に、例えばソース電極7を接地し、ドレイン電極8に負電位が印加された逆方向導通(還流動作)も可能である。
例えばソース電極7並びにゲート電極6を接地電位とし、ドレイン電極8に所定の正電位が印加されると、伝導電子に対するエネルギー障壁は消滅し、ドレイン領域2側から第一のヘテロ半導体領域3側に伝導電子が流れ、逆導通状態となる。このとき、正孔の注入はなく、伝導電子のみで導通するため、逆導通状態から遮断状態に移行する際の逆回復電流による損失も小さい。また、この逆導通時の電流密度を高めて、仮にウェル領域4とドレイン領域2とが順バイアス状態になったとしても、ウェル領域4のキャリア濃度は従来構造に比べて小さいため、少数キャリアの注入が抑制される。つまり、高電流密度で使用する場合においても、逆導通状態から遮断状態に移行する際の逆回復電流による損失も小さい。なお、上述したゲート電極6を接地にせずに制御電極として使用する場合も可能である。
また、ウェル領域4がヘテロ半導体領域3に接している。これによりさらに漏れ電流を低減し、高い遮断性を実現することができる。
また、前記半導体基体が炭化珪素からなる。これにより一般的な半導体材料を用いて高耐圧の半導体装置を容易に実現することができる。
また、ヘテロ半導体領域3が単結晶シリコン、多結晶シリコンもしくはアモルファスシリコンの少なくとも一つからなる。これにより一般的な半導体材料を用いて半導体装置を容易に実現することができる。
さらに、ウェル領域4が、ほう素もしくは、ガリウム、インジウム、タリウムの少なくとも一種の不純物を導入して形成されている。これにより一般的な半導体材料を用いて半導体装置を容易に実現することができる。
〈図4の構造〉
図4の構造の図1の構造と異なる点は、ドレイン領域2の基板1との接合面に対向する主面に接するように、例えばN型の多結晶シリコンからなる第一のヘテロ半導体領域3とP型の多結晶シリコンからなる第二のヘテロ半導体領域9とが形成されている点である。つまり、ヘテロ半導体領域が2種類以上の異なる不純物導電型もしくは不純物濃度で構成されている。ドレイン領域2と第一のヘテロ半導体領域3及び第二のヘテロ半導体領域9との接合部は、SiCと多結晶シリコンとのバンドギャップが異なる材料によるヘテロ接合からなっており、その接合界面にはエネルギー障壁が存在している。第一のヘテロ半導体領域3とドレイン領域2との接合部に接するように、例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜5が形成されている。また、ゲート絶縁膜5上にはゲート電極6が、第一のヘテロ半導体領域3及び第二のヘテロ半導体領域9のドレイン領域2との接合面に対向する対面にはソース電極6が、基板1にはドレイン電極7が接続するように形成されている。
図4の構造の製造方法は、図1の構造の製造工程において、N型の前記第一の多結晶シリコン層を形成した後に、第二のヘテロ半導体領域9に例えば第一のヘテロ半導体領域3の導電型であるN型と反対導電型のP型の不純物を導入する。あるいは、P型の多結晶シリコン層を形成した後に、第一のヘテロ半導体領域3にN型の不純物を導入してもよい。このようにヘテロ半導体領域の導電型や不純物濃度は自由に設計することができる。
まず、ゲート電極6を例えば接地電位もしくは負電位とした場合、遮断状態を保持する。すなわち、第一のヘテロ半導体領域3及び第二のヘテロ半導体領域9とドレイン領域2とのヘテロ接合界面には、それぞれ伝導電子に対するエネルギー障壁が形成されているためである。このとき、第一のヘテロ半導体領域3及び第二のヘテロ半導体領域9は共にシリコン材料からなるため、炭化珪素からなるドレイン領域2とのエネルギー障壁差ΔEcはほぼ同様となる。しかし、N型である第一のヘテロ半導体領域3とP型である第二のヘテロ半導体領域9とでは、伝導帯からフェルミ準位までのエネルギーで示されるフェルミエネルギーに差があるため、ドレイン領域2の接合界面に伸びる空乏層の幅が異なる。つまり、第二のヘテロ半導体領域9との接合界面から伸びる空乏層幅は、第一のヘテロ半導体領域3との接合界面から伸びる空乏層幅よりも大きいため、より高い遮断性、すなわち漏れ電流を低減することができる。さらに、例えば第二のヘテロ半導体領域9の不純物濃度を第一のヘテロ半導体領域3の不純物濃度よりも高く設定した場合、第二のヘテロ半導体領域9と第一のヘテロ半導体領域3とで構成されるPNダイオードのビルトイン電界によって生じる空乏層が第一のヘテロ半導体領域3側に伸張することから、第一のヘテロ半導体領域3とドレイン領域2とのヘテロ接合部における漏れ電流をさらに低減することもできる。このように本構造では、ヘテロ半導体領域が、半導体基体の一主面側に形成されたドレイン領域2に接するように形成された第二のヘテロ半導体領域9を含むことにより、ヘテロ接合部における漏れ電流をさらに低減することができる。また、第二のヘテロ半導体領域9が単結晶シリコン、多結晶シリコンもしくはアモルファスシリコンの少なくとも一つからなる。これにより一般的な半導体材料を用いて半導体装置を容易に実現することができる。
次に、導通状態から遮断状態に移行すべく、再びゲート電極6を接地電位とすると、第一のヘテロ半導体領域3並びにドレイン領域2のヘテロ接合界面に形成されていた伝導電子の蓄積状態が解除され、エネルギー障壁中のトンネリングが止まる。そして、第一のヘテロ半導体領域3からドレイン領域2への伝導電子の流れが止まり、さらにドレイン領域2中にあった伝導電子は基板1に流れ、枯渇すると、ドレイン領域2側にはヘテロ接合部から空乏層が広がり、遮断状態となる。
例えばソース電極6並びにゲート電極6を接地電位とし、ドレイン電極7に所定の正電位が印加されると、伝導電子に対するエネルギー障壁は消滅し、ドレイン領域2側から第一のヘテロ半導体領域3並びに第二のヘテロ半導体領域9側に伝導電子が流れ、逆導通状態となる。このとき、正孔の注入はなく、伝導電子のみで導通するため、逆導通状態から遮断状態に移行する際の逆回復電流による損失も小さい。なお、上述したゲート電極6を接地にせずに制御電極として使用する場合も可能である。
図5の構造では、第一のウェル領域4に加えて、ゲート電極6が形成されている溝12の底部に接するように第二のウェル領域10が形成されている。つまり、ウェル領域10がゲート絶縁膜5に接して設けられている。遮断状態においては、第一のウェル領域4並びに第二のウェル領域10とドレイン領域2との間にドレイン電位に応じた空乏層が拡がる。つまり、第一のヘテロ半導体領域3並びに第二のヘテロ半導体領域9とドレイン領域2とのヘテロ接合界面に印加されていたドレイン電界が第一のウェル領域4によって緩和されるため、さらに漏れ電流が低減され、遮断性能がさらに向上する。また、第二のウェル領域10により、ゲート絶縁膜5に印加されていたドレイン電界も緩和されるため、ゲート絶縁膜5の絶縁破壊を起こりにくくすることができ、ゲート絶縁膜5の信頼性を向上することができる。
図6の構造は、図4の構造に加えて、ゲート絶縁膜5並びに第一のヘテロ半導体領域3が接するドレイン領域2の所定部分に、ドレイン領域2より高濃度のN+型の導通領域11が形成されている。導通領域11はゲート電極6の形成された溝12の底部にも形成されている。以下、製造方法の一例を説明する。
溝12を形成するためのマスク層を有した状態で、例えばPOCl3雰囲気中にてより高い温度でリンドーピングを行うと、多結晶シリコン層のイオンエッチングされた表面に加えて、炭化珪素表面からもリンが導入される。しかし、図1の構造と同様に、マスク層で覆われた部分からはリンは導入されないため、イオンエッチングされた面に接する領域のみに第一のヘテロ半導体領域3並びにN+型の導通領域11が同時に形成される。なお、不純物の導入は固相拡散による不純物導入を用いても、あるいは例えばイオン注入などの不純物導入方法を用いてもよい。
このような構成にすることにより、導通状態においては、第一のヘテロ半導体領域3と導通領域11とのヘテロ接合のエネルギー障壁を緩和させ、第一のヘテロ半導体領域3から導通領域11を介してドレイン領域2へと多数キャリアが流れやすくなり、より高い導通特性を得、さらにオン抵抗を低減することができる。さらに、本構造で示した形成方法では、導通領域11の第一のヘテロ半導体領域3と接する部分の幅を必要最低限の幅で精度よく、かつ、セルフアラインで、さらに第一のヘテロ半導体領域3と同時に形成することができる。このことから、導通時並びに遮断時における各セル間での電流の偏りを抑えることができ、さらには遮断時における第一のヘテロ半導体領域3と導通領域11とのヘテロ接合における漏れ電流を極力減らすことができるため、遮断性を大きく損なうことなくオン抵抗を低減することができる。
図7の構造は、ゲート絶縁膜5並びに第一のヘテロ半導体領域3が接するドレイン領域2の所定部分に、ドレイン領域2より高濃度のN+型の導通領域11が形成されている。また、ゲート電極6と第一のヘテロ半導体領域3が対向する部分から所定の距離離れたところに、第一のヘテロ半導体領域3もしくは第二のヘテロ半導体領域9に接するように、ドレイン領域2の表面に第一のウェル領域4が形成されている。さらに、ゲート電極6が形成されている溝12の底部に接するように第二のウェル領域10が形成されている。以下、製造方法の一例を説明する。
まず、図4の構造と同様に、例えば第一のヘテロ半導体領域3及び第二のヘテロ半導体領域9形成用の多結晶シリコン層を形成する前に、第一のウェル領域4を形成しておき(このとき、第二のウェル領域10も同時に形成してもよい)、その後、該多結晶シリコン層及び溝12の形成用のマスク層を形成し、イオンエッチングにより溝12を形成する。次に、該マスク層を有した状態で、例えばボロンイオンをイオン注入して、第二のウェル領域10を形成する。さらに、該マスク層を有した状態で、例えばPOCl3雰囲気中にてよりより高い温度でリンドーピングを行うと、イオンエッチングされた多結晶シリコン層の炭化珪素表面からリンが導入され、N型の第一のヘテロ半導体領域3並びにN+型の導通領域11が同時に形成される。なお、本構造においては、第二のウェル領域10を形成してから第一のヘテロ半導体領域3並びに導通領域11を形成する場合で説明しているが、どちらを先に形成してもかまわない。
また、遮断状態においては、第一のウェル領域4並びに第二のウェル領域10とドレイン領域2との間にドレイン電位に応じた空乏層が拡がる。つまり、第一のヘテロ半導体領域3並びに第二のヘテロ半導体領域9とドレイン領域2とのヘテロ接合界面に印加されていたドレイン電界が第一のウェル領域4によって緩和されるため、さらに漏れ電流が低減され、遮断性能がさらに向上する。また、第二のウェル領域10により、ゲート絶縁膜5に印加されていたドレイン電界も緩和されるため、ゲート絶縁膜5の絶縁破壊を起こりにくくすることができ、ゲート絶縁膜5の信頼性を向上することができる。
なお、本構造においては、導通領域11並びに第一のウェル領域4並びに第二のウェル領域10がすべて形成された場合を例示しているが、少なくとも第一のウェル領域4が形成されていてもよい。
図8の構造は、第一のヘテロ半導体領域3及び第二のヘテロ半導体領域9形成用の多結晶シリコン層を形成する前に、ドレイン領域2に溝13を形成し、その後、多結晶シリコン層を形成する。以降の工程は、図1、図4の構造と同様である。このような構成により、図4の構造よりも第一のヘテロ半導体領域3における漏れ電流をさらに低減することができる。
以上説明したように、図1に示した構造の変形例として、図4〜図8に示すような様々な構造を形成することができる。
また、第一のヘテロ半導体領域3、第二のヘテロ半導体領域9に用いる材料として多結晶シリコンを用いた例で説明したが、炭化珪素とヘテロ接合を形成する材料であればどの材料でもかまわない。また、一例として、ドレイン領域2としてN型の炭化珪素を、第一のヘテロ半導体領域3としてN型の多結晶シリコンを用いて説明しているが、それぞれN型の炭化珪素とP型の多結晶シリコン、P型の炭化珪素とP型の多結晶シリコン、P型の炭化珪素とN型の多結晶シリコンの如何なる組み合わせでもよい。
さらに、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変形を含むことは言うまでもない。
3…第一のヘテロ半導体領域 4…第一のウェル領域
5…ゲート絶縁膜 6…ゲート電極
7…ソース電極 8…ドレイン電極
9…第二のヘテロ半導体領域 10…第二のウェル領域
11…導通領域 12…溝
13…溝
Claims (8)
- 第一導電型の半導体基体と、
前記半導体基体の一主面に接し、該半導体基体とはバンドギャップが異なるヘテロ半導体領域と、
前記ヘテロ半導体領域と前記半導体基体との接合部にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
前記ヘテロ半導体領域と接続されたソース電極と、
前記半導体基体とオーミック接続されたドレイン電極と
を有する半導体装置において、
少なくとも前記ヘテロ半導体領域と前記半導体基体と前記ゲート絶縁膜とが互いに接する領域から所定距離離れた前記半導体基体中に、第二導電型のウェル領域を有し、
前記ウェル領域内に空乏層が形成されない場合の該ウェル領域内のフリーキャリア濃度が、該ウェル領域内に空乏層が形成される場合の空乏層内の空間電荷濃度よりも小さいことを特徴とする半導体装置。 - 少なくとも前記所定距離が、前記ウェル領域と前記半導体基体との接合端部に所定の逆バイアスが印加されたときに、前記半導体基体中に伸びる空乏層の距離に比べて小さいことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記ウェル領域が前記ヘテロ半導体領域に接していることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
- 前記ウェル領域が前記ゲート絶縁膜に接して設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
- 前記ヘテロ半導体領域が2種類以上の異なる不純物導電型もしくは不純物濃度で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の半導体装置。
- 前記半導体基体が炭化珪素からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の半導体装置。
- 前記ヘテロ半導体領域が単結晶シリコン、多結晶シリコンもしくはアモルファスシリコンの少なくとも一つからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の半導体装置。
- 前記ウェル領域が、ほう素もしくは、ガリウム、インジウム、タリウムの少なくとも一種の不純物を導入して形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の半導体装置。
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