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JP2006038058A - 軸部材と相手部材との結合部 - Google Patents

軸部材と相手部材との結合部 Download PDF

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JP2006038058A
JP2006038058A JP2004216956A JP2004216956A JP2006038058A JP 2006038058 A JP2006038058 A JP 2006038058A JP 2004216956 A JP2004216956 A JP 2004216956A JP 2004216956 A JP2004216956 A JP 2004216956A JP 2006038058 A JP2006038058 A JP 2006038058A
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JP
Japan
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shaft member
peripheral surface
engaging
cylindrical
serration
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JP2004216956A
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Katsuyuki Kamei
功志 亀井
Hiroshi Sekine
博 関根
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
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Abstract

【課題】 円筒部5dの内周面に設けた円筒面10と軸部材4dの端部外周面に設けたセレーション面6との係合強度が低下若しくは喪失した場合でも、これら両部材5d、4dが相対回転する事を防止でき、しかも上記円筒部5dの内側に上記軸部材4dの端部を圧入する際の円周方向の位相調整が容易な構造を実現する。
【解決手段】 上記円筒部5dの内周面の円周方向複数個所に形成した係合用凸部13、13と、上記軸部材4dの端部外周面の円周方向複数個所に形成した係合用凹部12、12とを、互いに係合させる。円周方向に関する上記各係合用凸部13、13の幅寸法を、同じく上記各係合用凹部12、12の幅寸法よりも十分に(角度幅でα1 +β1 分)小さくする。これにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、軸部材と、他の軸部材、自在継手のヨーク、歯車、フライホイール等の相手部材との結合部の改良に関する。
同一直線上に配置されていない1対の軸部材同士の間で回転力の伝達を行なわせる為に従来から、例えば図28〜31に示す様な自在継手1が使用されている。この自在継手1は、それぞれが二股に形成された1対のヨーク2、2(相手部材)と、これら両ヨーク2、2同士を変位自在に結合する為の十字軸3とを、互いに組み合わせて成る。又、回転力の伝達を行なわせるべき1対の軸部材4、4の一端部はそれぞれ、上記各ヨーク2、2の基端部に設けた円筒部5、5の中心孔(結合孔)に圧入している。又、この様に圧入した状態で、上記各軸部材4、4の一端部外周面に設けたセレーション面6と、上記各円筒部5、5の内周面に設けたセレーション面7とをセレーション係合させる事により、上記各軸部材4、4と上記各ヨーク2、2との間での回転力の伝達を可能としている。又、この状態で、上記各軸部材4、4の一端縁の円周方向複数個所(図示の例では、円周方向等間隔の4個所)に形成したかしめ部8、8により、上記各円筒部5、5の開口周縁部を抑え付ける事で、上記各軸部材4、4の一端部が上記各円筒部5、5の内側から軸方向に抜け出る事を防止している。
上記軸部材4と上記ヨーク2との結合部として、上述の様なセレーション係合を行なう構造を採用する場合には、上記軸部材4の一端部と上記円筒部5との同軸度や当該結合部の強度及び耐久性を十分に確保する観点から、上記両セレーション面6、7を構成する複数の歯面同士の当接圧は、適切な大きさで、全周に亙り均一にする事が望ましい。そこで、この様な要望に十分に応えられる様にすべく、上記両セレーション面6、7の加工は、高精度で行なう必要がある。従って、これら両セレーション面6、7の形成作業には、手間が掛かる。又、上記軸部材4の一端部を上記円筒部5の中心孔に圧入する際には、上記各セレーション面6、7同士で自己の歯を相手の溝内に進入させるべく、円周方向の位相調整を行なう必要がある。ところが、上記各セレーション面6、7には、円周方向に関する形状誤差(位相誤差)がある為、上述の様な圧入時の位相調整を行なう事が面倒になる。
この様な不都合を解消できる結合部の構造として、特許文献1には、図32の(A)、(B)に示す様な構造が記載されている。この図32の(A)、(B)に示した構造の場合には、軸部材4(4a)の一端部外周面と円筒部5a(5)の内周面とのうちの一方の周面をセレーション面6(7)とすると共に、他方の周面を単なる円筒面9(10)としている。そして、上記軸部材4(4a)の一端部を上記円筒部5a(5)の中心孔に圧入する事により、上記セレーション面6(7)を構成する複数の歯11、11を、上記円筒面9(10)に対して全周に亙り弾性的に当接させる(摩擦係合させる)か、或は食い込ませている(機械的に係合させている)。これにより、上記軸部材4(4a)の一端部と上記円筒部5a(5)との間での回転力の伝達を可能としている。この様な構造を採用すれば、上記セレーション面6(7)の加工を高精度で行なわなくても、このセレーション面6(7)と上記円筒面9(10)との係合強度を、適切な大きさで、全周に亙り均一にする事が容易となる。又、上記軸部材4(4a)の一端部を上記円筒部5a(5)の中心孔に圧入する際に、円周方向の位相調整を行なう必要がなくなる。
ところが、上述の図32の(A)、(B)に示した構造の場合には、上記セレーション面6(7)を構成する複数の歯11、11が破損する等により、このセレーション面6(7)と上記円筒面9(10)との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合に、上記軸部材4(4a)の一端部と上記円筒部5a(5)とが相対回転する事を防止できない。この場合に相対回転する様になると、上記軸部材4(4a)の一端部と上記円筒部5a(5)との間で回転力の伝達を行なえなくなる為、好ましくない。
この様な不都合を防止できる結合部の構造として、やはり上述した特許文献1には、図33の(A)、(B)に示す様な構造が記載されている。上述の図32の(A)、(B)に示した構造が、軸部材4(4a)の一端部外周面と円筒部5の内周面との断面の輪郭をそれぞれ円形としているのに対し、図33の(A)、(B)に示した構造の場合には、軸部材4b(4c)の一端部外周面と円筒部5b(5c)の内周面との断面の輪郭をそれぞれ多角形(図示の例では、六角形)としている。この様な構造を採用すれば、セレーション面6(7)を構成する複数の歯11、11が破損する等により、このセレーション面6(7)と円筒面9(10)との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合でも、上記両周面の断面の輪郭である多角形同士の係合により、上記軸部材4b(4c)と上記円筒部5b(5c)とが相対回転する事を防止できる。
尚、上述の図33の(A)、(B)に示した構造の場合には、上記軸部材4b(4c)の一端部と上記円筒部5b(5c)の中心孔との円周方向の位相関係が、正規の関係(上記両周面の断面の輪郭である六角形同士の円周方向の位相が互いに一致している関係)から多少ずれた場合でも、上記軸部材4b(4c)の一端部を上記円筒部5b(5c)の中心孔の内側に圧入する事ができる。ところが、この際に許容される位相関係のずれ幅が非常に小さい。これに対し、組立作業の容易化を図る為には、この際に許容される位相関係のずれ幅を或る程度大きくして、上記圧入時の位相調整を容易に行なえる様にする事が望まれる。
特許第3402036号公報
本発明の軸部材と相手部材との結合部は、上述の様な事情に鑑み、軸部材の端部を相手部材に設けた孔の内側に圧入する際の円周方向の位相調整を容易に行なえる様にすべく発明したものである。
本発明の軸部材と相手部材との結合部は、軸部材の端部を相手部材に設けた結合孔の内側に圧入する事により、この軸部材の端部外周面とこの結合孔の内周面とのうちの一方の周面であるセレーション面又はスプライン面を構成する複数の歯11、11を、他方の周面である円筒面に対して弾性的に当接させる(摩擦係合させる)か若しくは食い込ませて(機械的に係合させて)成る。
特に、本発明の軸部材と相手部材との結合部に於いては、上記セレーション面又はスプライン面と上記円筒面とのうちの何れか一方の周面の円周方向一部に係合用凹部を設けると共に、同じく他方の周面の円周方向一部に、円周方向に関する幅寸法が上記係合用凹部よりも小さい係合用凸部を設けて、この係合用凸部をこの係合用凹部の内側に進入させている。
上述の様に、本発明の軸部材と相手部材との結合部の場合には、前提となる構造として、軸部材の端部外周面と相手部材に設けた結合孔の内周面とのうちの一方の周面であるセレーション面又はスプライン面を構成する複数の歯を、他方の周面である円筒面に対して弾性的に当接させるか若しくは食い込ませる構造を採用している。この為、上記セレーション面又はスプライン面の加工精度を高くしなくても、このセレーション面又はスプライン面と上記円筒面との係合強度を、適切な大きさで、全周に亙り均一にする事が容易となる。
又、本発明の場合には、上記セレーション面又はスプライン面と上記円筒面とのうちの何れか一方の周面の円周方向一部に設けた係合用凹部の内側に、同じく他方の周面の円周方向一部に設けた係合用凸部を進入させている。この為、上記セレーション面又はスプライン面を構成する各歯が破損する等により、このセレーション面又はスプライン面と上記円筒面との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合でも、上記係合用凸部と上記係合用凹部との周方向側面同士が係合(衝合)する事により、上記軸部材の端部と上記相手部材とが相対回転する事を防止できる。従って、その後も、これら軸部材と相手部材との間で回転力の伝達を行なえる。
尚、本発明の場合、上記軸部材の端部を上記結合孔の内側に圧入する際には、上記係合用凸部を上記係合用凹部の内側に進入させる事ができる様に、上記軸部材と上記相手部材との円周方向の位相調整を行なう必要がある。但し、本発明の場合、円周方向に関する上記係合用凸部と上記係合用凹部との互いの幅寸法の差を大きく(例えば、上述の様に係合用凸部と係合用凹部との周方向側面同士が衝合するまでの間に生じる、上記軸部材と上記相手部材との相対回転量が過大にならない程度に大きく)する事により、上記位相調整の幅を大きくできる為、この位相調整を容易に行なう事ができる。従って、上記軸部材と上記相手部材との結合作業の容易化を図れる。
本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した様に、軸部材と相手部材とのうち、セレーション面又はスプライン面を設ける部材を比較的高硬度の材料により造ると共に、円筒面を設ける材料を比較的低硬度の材料により造る。この場合に、上記比較的高硬度の材料として、好ましくは、硬度がHRB80以上のもの(例えば、S25C〜S65C程度の材料や、これらに熱処理を施したもの)を採用できる。又、上記比較的低硬度の材料として、好ましくは、硬度がHRB70以下のもの{例えば、冷間圧延鋼板(SPCC、SPCD、SPCE等)、熱間圧延軟鋼板(SPHC、SPHD、SPHE等)、冷間圧造用炭素鋼線(SWCH等)、自動車用加工性冷間・熱間圧延高張力鋼板(SPFC、SPFH等)、JIS A 6000番系のアルミニウム材料}を採用できる。
上述の様な構成を採用すれば、上記セレーション面又はスプライン面を構成する複数の歯を、上記円筒面に食い込ませ易くできる。尚、本発明を実施する場合に、好ましくは、この円筒面に対する上記各歯の食い込ませ量を、0.06mm以上とする。この様にすれば、例えばステアリング装置用の自在継手に関して実施する場合に、上記軸部材と上記相手部材との回転方向の結合力を十分に確保できる。
又、本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項3に記載した様に、係合用凹部及び係合用凸部を円周方向複数個所に設ける。
この様な構成を採用すれば、円周方向複数個所で係合用凹部と係合用凸部とを係合させる事ができる為、これら係合用凹部と係合用凸部との係合に基づく、軸部材と相手部材との相対回転防止効果(回転力伝達性能)を高める事ができる。
又、本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項4に記載した様に、円周方向に関する係合用凹部と係合用凸部との互いの幅寸法の差を、セレーション面又はスプライン面を構成する複数の歯のピッチ以上の大きさとする。
この様な構成を採用すれば、軸部材の端部を相手部材に設けた係合孔の内側に圧入する際の円周方向の位相調整を行ない易くできる。
又、本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項5に記載した様に、係合用凹部の底面と係合用凸部の先端面とを、互いに弾性的に当接させる。
この様な構成を採用すれば、軸部材の端部と結合孔との同軸度や、この軸部材と相手部材との結合部の強度及び耐久性を、それぞれ確保し易くなる。
又、本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項6に記載した様に、軸部材の端縁部分に、係合用凹部と係合用凸部との円周方向の位相が合った場合にのみ、結合孔の内側に進入可能となる案内部を設ける。
この様な構成を採用すれば、軸部材の端部を上記結合孔の内側に圧入する際の円周方向の位相調整を、より行ない易くできる。
又、本発明を実施する場合には、請求項7に記載した様に、軸部材の端部外周面と結合孔の内周面とのうちの一方の周面をスプライン面とし、且つ、このスプライン面を構成する溝を係合用凹部とする事もできる。
又、本発明を実施する場合には、請求項8に記載した様に、軸部材の端部に形成した、この端部を径方向に貫通する通孔又はこの端部の端面及び外周面の径方向反対側となる2個所位置に開口する切り割を係合用凹部とすると共に、その両端部を結合孔の径方向反対側となる2個所位置に固定したピンの中間部を係合用凸部とする事もできる。
更に、本発明を実施する場合には、請求項9に記載した様に、軸部材の端部を径方向に貫通する状態で固定したピンの両端部のうち、この軸部材の端部外周面から突出した部分を係合用凸部とする事もできる。
図1〜2は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、軸部材4dの一端部外周面と円筒部5dの内周面との係合構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図28、29、31、32(A)に示した従来構造と同様である為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の場合も、前述の図32(A)に示した従来構造の場合と同様、上記軸部材4dの一端部外周面をセレーション面6とすると共に、上記円筒部5dの内周面を円筒面10としている。但し、本実施例の場合には、上記軸部材4dの一端部外周面のうち、円周方向等間隔の4個所位置にそれぞれ、上記セレーション面6の外接円から径方向内方に凹入する係合用凹部12、12を設けている。これら各係合用凹部12、12の底面はそれぞれ、上記セレーション面6と同心の部分円筒面としている。又、上記円筒部5dの内周面のうち、円周方向等間隔の4個所位置にそれぞれ、上記円筒面10から径方向内方に突出する係合用凸部13、13を設けている。これら各係合用凸部13、13の先端面はそれぞれ、上記円筒面10と同心の部分円筒面としている。又、円周方向に関するこれら各係合用凸部13、13の幅寸法は、同じく上記各係合用凹部12、12の幅寸法よりも(角度幅でα1 +β1 分)小さくしている。特に、本実施例の場合には、円周方向に関する上記各係合用凸部13、13と上記各係合用凹部12、12との幅寸法の差(角度幅でα1 +β1 )を、上記セレーション面6を構成する複数の歯11、11のピッチ[角度幅でγ1 {=360°/Z(Z:上記セレーション面6が全周に亙り設けられていると仮定した場合の、このセレーション面6を構成する歯11の総数)}]以上の大きさ(α1 +β1 ≧γ1 )としている。
又、本実施例の場合には、上記軸部材4dを、前述した様な比較的高硬度の材料により造ると共に、上記円筒部5dを含んで構成するヨーク2を、前述した様な比較的低硬度の材料により造っている。これにより、上記セレーション面6の硬度を上記円筒面10の硬度よりも大きくして、次述する組み立て時に、上記セレーション面6を構成する複数の歯11、11を上記円筒面10に食い込ませ易くしている。
本実施例の結合部を組み立てる場合には、上記円筒部5dの中心孔の内側に上記軸部材4dの一端部を圧入する事により、図示の様に、上記セレーション面6を構成する複数の歯11、11を上記円筒面10に食い込ませると共に、上記各係合用凹部12、12の内側に上記各係合用凸部13、13を進入させる。尚、本実施例の場合には、この状態で、上記円筒面10に対する上記各歯11、11の食い込み量が0.06mm以上となる様に、各部の寸法を規制している。これにより、上記軸部材4dの一端部と上記円筒部5dとの回転方向の結合力を十分に確保している。更には、上記各係合用凹部12、12の底面と上記各係合用凸部13、13の先端面とが互いに弾性的に当接する様に、各部の寸法を規制している。これにより、上記軸部材4dの一端部と上記円筒部5dとの同軸度、並びに、これら軸部材4dの一端部と円筒部5dとの結合部の強度(曲げ剛性を含む)及び耐久性を、十分に確保している。但し、本発明を実施する場合には、上記軸部材4dの一端部を上記円筒部5dの中心孔の内側に圧入した状態で、上記各係合用凹部12、12の底面と上記各係合用凸部13、13の先端面との間に隙間を生じさせる事もできる。この隙間は、使用時まで残しておく他、低硬度側である上記円筒部5dの外周面に径方向内方に向いた圧力を加えてこの円筒部5dの一部を塑性変形させる事により消滅させる(上記各係合用凹部12、12の底面と上記各係合用凸部13、13の先端面とを弾性的に当接させる)事もできる。
上述の様に構成する本実施例の軸部材と相手部材との結合部の場合には、軸部材4dの一端部外周面に設けたセレーション面6を構成する複数の歯11、11を、円筒部5dの内周面に設けた円筒面10に食い込ませる構造を採用している。この為、上記セレーション面6の加工精度を高くしなくても、このセレーション面6と上記円筒面10との係合強度を、適切な大きさで、全周に亙り均一にする事が容易となる。
又、本実施例の場合には、上記軸部材4dの一端部外周面に設けた各係合用凹部12、12の内側に、上記円筒部5dの内周面に設けた各係合用凸部13、13を進入させている。この為、上記セレーション面6を構成する各歯11、11が破損する等により、このセレーション面6と上記円筒面10との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合でも、上記各係合用凸部13、13と上記各係合用凹部12、12との周方向側面同士が係合(衝合)する事により、上記軸部材4dの一端部と上記円筒部5dとが相対回転する事を防止できる。従って、その後も、これら軸部材4dと円筒部5dとの間で回転力の伝達を行なえる。
尚、本実施例の場合、上記軸部材4dの一端部を上記円筒部5dの中心孔の内側に圧入する際には、上記各係合用凸部13、13を上記各係合用凹部12、12の内側に進入させる事ができる様に、上記軸部材4dと上記円筒部5dとの円周方向の位相調整を行なう必要がある。但し、本実施例の場合には、前述した様に、円周方向に関する上記各係合用凸部13、13と上記各係合用凹部12、12との幅寸法の差(角度幅でα1 +β1 )を、上記セレーション面6を構成する複数の歯11、11のピッチ(角度幅でγ1 )以上の大きさとしている。この様に本実施例の場合には、円周方向に関する上記各係合用凸部13、13と上記各係合用凹部12、12との幅寸法の差を十分に大きくしている為、上記位相調整の幅(許容量)を十分に大きくできる。従って、この位相調整を行ない易くできる。この結果、上記軸部材4dと上記円筒部5dとの結合作業を容易に行なえる。
次に、図3は、やはり請求項1〜5に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、少なくとも軸部材4eの一端部を、中空に構成している。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施例1の場合と同様である。
次に、図4〜5は、やはり請求項1〜5に対応する、本発明の実施例3を示している。本実施例の場合には、軸部材4fの一端部外周面と円筒部5fの内周面との係合部の構造を、径方向に関して、上述の図1〜2に示した実施例1の場合とは逆にしている。即ち、本実施例の場合には、上記軸部材4fの一端部外周面に円筒面9及び係合用凸部13、13を設けると共に、上記円筒部5fの内周面にセレーション面7及び係合用凹部12、12を設けている。又、これに伴い、本実施例の場合、上記円筒面9を設けた上記軸部材4fを、比較的低硬度の材料により造っている。これと共に、上記セレーション面7を設けた上記円筒部5fを、比較的高硬度の材料により造っている。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例1の場合と同様である。
次に、図6は、やはり請求項1〜5に対応する、本発明の実施例4を示している。本実施例の場合には、少なくとも軸部材4gの一端部を中空に構成している点が、上述の図4〜5に示した実施例3の場合とは異なる。尚、本実施例の場合も、上記軸部材4gの一端部を円筒部5fの中心孔の内側に圧入した状態で、各係合用凹部12、12の底面と各係合用凸部13、13の先端面とを弾性的に当接させる事もできるし、或はこれら各底面と各先端面との間に隙間を生じさせる事もできる。そして、隙間を生じさせる場合には、この隙間を、使用時まで残しておく他、低硬度側である上記軸部材4gの一端部内周面に径方向外方に向いた圧力を加えてこの一端部の一部を塑性変形させる事により、消滅させる(上記各底面と上記各先端面とを弾性的に当接させる)事もできる。その他の構造及び作用は、上述した実施例3の場合と同様である。
次に、図7〜9は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施例5を示している。本実施例の場合には、軸部材4hの一端部外周面に設けた各係合用凹部12a、12aの深さ、及び、円筒部5hの内周面に設けた各係合用凸部13a、13aの高さを、それぞれ前述の図1〜2に示した実施例1の場合よりも大きくしている。これにより、上記各係合用凹部12a、12aと上記各係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士を係合させた場合の、当該係合部の耐久性を向上させている。
又、本実施例の場合、上記軸部材4hの一端縁部分(セレーション面6及び上記各係合用凹部12a、12aを設けた部分よりも圧入方向先端側部分)には、図9に詳示する様な案内部14を設けている。この案内部14は、上記軸部材4hの一端部(上記セレーション面6及び上記各係合用凹部12a、12aを設けた部分)を上記円筒部5hの中心孔の内側に圧入する際に、これら軸部材4hの一端部と円筒部5hとの円周方向の位相調整を行ない易くする為のものである。
この様な案内部14は、大略短円柱状で、円周方向に関し、上記セレーション面6と同位相の部分をそれぞれ大径部15、15とすると共に、上記各係合用凹部12a、12aと同位相の部分をそれぞれ小径部16、16としている。そして、このうちの各大径部15、15の外接円の直径D15を、上記円筒部5hの内周面に設けた円筒面10の直径D10よりも小さく(D15<D10)、且つ、上記各係合用凸部13a、13aの先端面の内接円の直径D13a よりも大きく(D15>D13a )している。これと共に、上記各小径部16、16の外接円の直径D16を、上記各係合用凸部13a、13aの先端面の内接円の直径D13a よりも小さく(D16<D13a )している。即ち、上記案内部14は、上記各係合用凸部13a、13aと上記各係合用凹部12a、12aとの円周方向の位相関係が調整すべき範囲内に収まった場合にのみ、上記円筒部5hの中心孔の内側に緩く挿入できる様に構成している。従って、本実施例の場合、上記案内部14を上記円筒部5hの中心孔の内側に緩く挿入する事に基づき、上記軸部材4hの一端部と上記円筒部5hとの円周方向の位相調整を容易に行なえる。その他の構成及び作用は、前述した実施例1の場合と同様である。
尚、本実施例の様な機能を有する案内部は、本発明の他の実施例を構成する軸部材の一端縁部分にも設ける事もできる。
次に、図10〜11は、やはり請求項1〜6に対応する、本発明の実施例6を示している。本実施例の場合には、軸部材4iの一端部外周面に形成したセレーション面6aを構成する複数の歯11a、11aの先端縁に、V字溝17、17を設けている。これにより、これら各歯11a、11aと、円筒部5iの内周面に設けた円筒面10との係合強度を大きくして、上記軸部材4iと上記円筒部5iとの回転方向の結合力を向上させている。尚、上記各歯11a、11aの先端縁に設けたV字溝17、17は、例えば、上記セレーション面6aを転造加工により形成する際のダイスの加工面形状を工夫したり、或はこの転造加工の仕方を工夫する事により形成する事ができる。本実施例の場合には、図12に示す様に、転造加工を行なう際の転造下径を小さくする事により、ダイス18の加工面に形成した溝19の内側に進入する肉の量を不足させる事で、上記歯11aの先端縁にV字溝18が形成される様にしている。その他の構成及び作用は、上述した各実施例の場合と同様である。
次に、図12〜13は、請求項1、2、3、6、7に対応する、本発明の実施例7を示している。本実施例の場合、軸部材4jの一端部外周面は、スプライン面20としている。そして、このスプライン面20を構成する複数の溝21、21を、それぞれ係合用凹部として機能させている。又、本実施例の場合、円筒部5jの内周面は、円筒面10とすると共に、この円筒面10のうち上記複数の溝21、21と円周方向の位相が一致する部分に、それぞれ係合用凸部13b、13bを設けている。円周方向に関するこれら各係合用凸部13b、13bの幅寸法は、同じく上記各溝21、21の幅寸法よりも十分に(角度幅でα2 +β2 分)小さくしている。
本実施例の結合部を組み立てる場合には、上記各係合用凸部13b、13bと上記溝21、21との円周方向の位相を互いに合わせた状態で、上記円筒部5jの内側に上記軸部材4jの端部を圧入する。これにより、上記スプライン面20を構成する複数の歯22、22の先端部を、上記円筒部5jの内周面に設けた円筒面10(この円筒部5jの内周面のうち、円周方向に関して上記各係合用凸部13b、13bから外れた部分)に食い込ませる。これと共に、上記各溝21、21の内側に上記各係合用凸部13b、13bを進入させる。この状態で、本実施例の場合には、上記各溝21、21の底面と上記各係合用凸部13b、13bの先端面との間に隙間を設けている。但し、本発明を実施する場合には、これら各底面と各先端面とを弾性的に当接させる構成を採用しても良い。その他の構成及び作用は、前述の図1〜2に示した実施例1の場合と同様である。
次に、図14は、やはり請求項1、2、3、6、7に対応する、本発明の実施例8を示している。本実施例の場合には、軸部材4kの一端部外周面に形成したスプライン面20aを構成する複数の歯22a、22aの先端面の円周方向中央部に、それぞれ突起23、23を設けている。これにより、これら各歯22a、22aと、円筒部5jの内周面に設けた円筒面10との係合強度を大きくして、上記軸部材4kと上記円筒部5jとの回転方向の結合力を向上させている。その他の構造及び作用は、上述の図12〜13に示した実施例7の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、上記各歯22a、22aの先端面に設ける突起23の数は、複数個であっても良い。又、上記突起23の断面形状は、上述の図14に示す様に三角形とする他、例えば台形(多角形)や半円弧形とする事もできる。
次に、図15は、やはり請求項1、2、3、6、7に対応する、本発明の実施例9を示している。本実施例の場合には、軸部材4mの一端部外周面に形成したスプライン面20bを構成する複数の歯22b、22bの先端面に、軸方向の筋目ローレット加工を施す事により、これら各歯22b、22bの先端面を円周方向に関する凹凸面24、24としている。これにより、これら各歯22b、22bと、円筒部5jの内周面に設けた円筒面10との係合強度を大きくして、上記軸部材4mと上記円筒部5jとの回転方向の結合力を向上させている。その他の構成及び作用は、上述の図12〜13に示した実施例7の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、上記筋目ローレット加工により形成する溝の数は、複数本であれば何本でも良い。又、この溝の断面形状は、上述の図15に示した様な半円弧形とする他、例えばV字形や台形(多角形)とする事もできる。
次に、図16〜18は、請求項1、2、3、4、6、8に対応する、本発明の実施例10を示している。本実施例の場合には、円筒部5nの内周面を円筒面10とすると共に、この円筒部5nの径方向反対側となる2個所位置に形成した圧入孔25、25に、1本のピン26の両端部をそれぞれ圧入固定している。そして、この状態で上記円筒部5nの内側に配置された上記ピン26の中間部を、係合用凸部として機能させる様にしている。一方、本実施例の場合、軸部材4nの一端部外周面をセレーション面6とすると共に、この軸部材4nの一端部に切り割27を、この軸部材4nの一端面及び外周面の径方向反対側となる2個所位置に開口する状態で形成している。この切り割27の、互いに対向する両内側面の中間部は、互いに平行な平面としている。又、これら両内側面の、上記軸部材4nの径方向に関する両端縁部分は、それぞれこの軸部材4nの中心軸を含む仮想平面内に存在する係合面28、28としている。そして、径方向に関して同じ側に存在する1対の係合面28、28同士の間隔を、上記ピン26の直径よりも十分に(角度幅でα3 +β3 分)大きくしている。本実施例の場合には、この様な切り割27を係合用凹部として機能させる様にしている。
本実施例の結合部を組み立てる場合には、上記ピン26と上記切り割27との円周方向の位相を互いに合わせた状態で、上記円筒部5nの内側に上記軸部材4nの一端部を圧入する。これにより、上記セレーション面6を構成する複数の歯11、11の先端部を上記円筒面10に食い込ませると共に、上記切り割27の内側に上記ピン26の中間部を進入させる。本実施例の場合、上記セレーション面6を構成する各歯11、11が破損する等により、このセレーション面6と上記円筒面10との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合には、上記切り割27の径方向両端開口部に設けた各係合面28、28と上記ピン26の中間部外周面とが係合(衝合)する事により、上記軸部材4nの一端部と上記円筒部5nとが相対回転する事を防止する。尚、本発明を実施する場合、上記切り割27の互いに対向する1対の内側面の径方向両端縁部分には、それぞれ上述の様な係合面28、28を設けなくても良い。但し、設けた場合の方が、上記切り割27の両内側面の径方向両端縁部分と上記ピン26の中間部外周面との当接面積を大きくでき、これら各当接部の耐久性を十分に確保できる。その他の構成及び作用は、前述の図1〜2に示した実施例1の場合と同様である。
次に、図19は、請求項1、2、3、4、6、9に対応する、本発明の実施例11を示している。本実施例の場合も、外周面をセレーション面6とした軸部材4pの一端部を、内周面を円筒面10とした円筒部5pの内側に圧入する事により、上記セレーション面6を構成する複数の歯11、11の先端部を、上記円筒面10に食い込ませている。又、この状態で、上記軸部材4pの一端部に設けた、この一端部を径方向に貫通する圧入孔29の内側に、ピン26の中間部を圧入している。そして、この状態で上記軸部材4pの一端部外周面から突出した上記ピン26の両端部(係合用凸部)を、上記円筒部5pの径方向反対側2個所位置に設けた係合孔30、30(係合用凹部)の内側に進入させている。尚、円周方向に関するこれら各係合孔30、30の幅寸法は、上記ピン26の直径よりも十分に(角度幅でα4 +β4 分)大きくしている。本実施例の場合、上記セレーション面6を構成する各歯11、11が破損する等により、このセレーション面6と上記円筒面10との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合には、上記各係合孔30、30の内周面と上記ピン26の両端部外周面とが係合(衝合)する事により、上記軸部材4pの端部と上記円筒部5pとが相対回転する事を防止する。その他の構成及び作用は、前述の図1〜2に示した実施例1の場合と同様である。
次に、図20は、請求項1〜6及び8に対応する、本発明の実施例12を示している。本実施例の場合も、前述の図16〜18に示した実施例10の場合と同様、ピン26を用いた結合構造であるが、本実施例の場合には、軸部材4qの一端部外周面と円筒部5qの内周面との間部分で、上記ピン26の両端部から円周方向に関して90度位相がずれた部分に、それぞれ前述の図7〜8に示した実施例5の場合と同様の、係合用凹部12a、12aと係合用凸部13a、13aとから成る係合部を設けている。本実施例の場合、上記軸部材4qの一端部外周面に設けたセレーション面6を構成する複数の歯11、11が破損する等により、このセレーション面6と上記円筒部5qの内周面に設けた円筒面10との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合には、上記ピン26の中間部外周面と切り割27の各係合面28、28とが、更には上記各係合用凹部12a、12aと上記各係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士が、それぞれ互いに係合(衝合)する事により、上記軸部材4qの一端部と上記円筒部5qとが相対回転する事を防止する。
尚、本発明を実施する場合、上記ピン26と上記各係合面28、28との係合と、上記係合用凹部12a、12aと上記係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士の係合とは、同時に行なわせる様にしても良いし、前後して行なわせる(先に係合させた何れか一方の係合部が破損若しくはへたった後に、他方の係合部を係合させる)様にしても良い。この様に同時に行なわせるか、或は前後して行なわせるかの調整は、上記ピン26の中間部外周面と上記各係合面28、28との周方向の間隔と、上記各係合用凹部12a、12aと上記各係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士の間隔とを、それぞれ規制する事により行なえる。その他の構成及び作用は、前述の図16〜18に示した実施例10、及び前述の図7〜8に示した実施例5の場合と同様である。
次に、図21は、請求項1〜6及び9に対応する、本発明の実施例13を示している。本実施例の場合も、前述の図19に示した実施例11の場合と同様、ピン26を用いた結合構造であるが、本実施例の場合には、軸部材4rの一端部外周面と円筒部5rの内周面との間部分で、上記ピン26の両端部から円周方向に関して90度位相がずれた部分に、それぞれ前述の図7〜8に示した実施例5の場合と同様の、係合用凹部12a、12aと係合用凸部13a、13aとから成る係合部を設けている。本実施例の場合、上記軸部材4rの一端部外周面に設けたセレーション面6を構成する複数の歯11、11が破損する等により、このセレーション面6と上記円筒部5rの内周面に設けた円筒面10との係合強度が必要量未満に低下若しくは喪失した場合には、上記ピン26の両端部外周面と上記円筒部5rに設けた各係合孔30、30の内周面とが、更には上記各係合用凹部12a、12aと上記各係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士が、それぞれ互いに係合(衝合)する事により、上記軸部材4rの一端部と上記円筒部5rとが相対回転する事を防止する。
尚、本発明を実施する場合、上記ピン26の両端部外周面と上記各係合孔30、30の内周面との係合と、上記係合用凹部12a、12aと上記係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士の係合とは、同時に行なわせる様にしても良いし、前後して行なわせる様にしても良い。この様に同時に行なわせるか、或は前後して行なわせるかの調整は、上記ピン26の両端部外周面と上記各係合孔30、30の内周面との周方向の間隔と、上記各係合用凹部12a、12aと上記各係合用凸部13a、13aとの周方向側面同士の間隔とを、それぞれ規制する事により行なえる。その他の構成及び作用は、前述の図19に示した実施例11、及び前述の図7〜8に示した実施例5の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合で、係合用凸部又は係合用凹部を軸部材の一端部外周面又は円筒部の内周面に一体的に(ピン等の別部材を用いずに)形成する場合、上述した各実施例では、上記軸部材の一端部外周面と上記円筒部の内周面とのうち、セレーション面又はスプライン面を設けた周面に上記係合用凹部を、円筒面を設けた周面に上記係合用凸部を、それぞれ形成する構造を採用した。但し、本発明を実施する場合には、図22の(A)、(B)に示す様に、セレーション面6(7)(又はスプライン面)を設けた周面に係合用凸部13aを、円筒面10(9)を設けた周面に係合用凹部12aを、それぞれ形成した構造を採用する事もできる。
次に、図23〜25は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施例14を示している。上述した各実施例では、軸部材の端部を結合する相手部材として、自在継手1のヨーク2(図28〜29参照)の基端部を構成する円筒部を採用した。これに対し、本実施例の場合には、上記相手部材を、図示の様な略矩形の板材31としている。この板材31は、中央部に軸部材4sの端部を結合する為の結合孔32を、同じく両端部にボルトやピンを挿通する為の通孔33、33を、それぞれ形成している。又、上記結合孔32と上記軸部材4sの一端部(図20の左端部)との結合部の構造は、前述の図7〜9に示した実施例5の構造を採用している。又、上記軸部材4sの一端部を上記結合孔32の内側に圧入した状態で、この軸部材4sの一端縁に設けた案内部14の円周方向複数個所(図示の例では、円周方向等間隔の4個所)に形成したかしめ部8、8により、上記結合孔32の開口周縁部を抑え付ける事で、上記軸部材4sの端部がこの結合孔32の内側から軸方向に抜け出る事を防止している。
又、本実施例の場合、上記軸部材4sの他端部(図23の右端部)外周面には、互いに平行な1対の平面部34、34を設けている。これにより、この軸部材4sの他端部を、例えば他の相手部材に設けた結合孔の内側に、相対回転を阻止した状態で係合させられる様にしている。この様な1対の平面部34、34を備えた軸部材4sと、上述した様な板材31とは、円周方向に関する互いの位相(例えば、図25に示す角度θ)を所定値に規制した状態で結合しなければならない場合がある。この様な場合に、従来の様に、上記軸部材4sの先端部と上記結合孔32とを雄雌セレーション係合(又は雄雌多角形係合)させる構造を採用すると、上記軸部材4sの一端部外周面に雄スプライン面(又は雄多角形面)を形成する際の位相誤差と、上記結合孔32の内周面に雌スプライン面(又は雌多角形面)を形成する際の位相誤差とが足し合わされて、上記軸部材4sと上記板材31とを結合した状態での、これら両部材4s、31同士の位相誤差が比較的大きくなる可能性がある。これに対し、本実施例の場合には、上記結合孔32の内側に上記軸部材4sの一端部を圧入する際の位相の調整誤差のみが、上記軸部材4sと上記板材31とを結合した状態での、これら両部材4s、31同士の位相誤差となる。従って、これら両部材4s、31同士の位相誤差を十分に小さくできる。
次に、図26は、請求項1〜9に対応する、本発明の実施例15を示している。本実施例の場合、軸部材4tの一端部を、相手部材である他の軸部材35の一端部に設けた円筒部5tに結合している。その他の構成及び作用は、前述した実施例1〜13の場合と同様である。
次に、図27は、請求項1〜7に対応する、本発明の実施例16を示している。本実施例の場合には、本発明の結合部を、ステアリング装置等に内蔵する衝撃吸収機構に応用している。この為に本実施例の場合、軸部材4uの一端部外周面に設けるセレーション面6(又は円筒面)の軸方向長さと、相手部材である他の軸部材36の一端部に設けた円筒部5uの内周面に設ける円筒面10(又はセレーション面)の軸方向長さとを、それぞれ十分に長くしている。そして、図示の様に、上記円筒部5uのうち上記円筒面10を設けた部分の先端部の内側に、上記軸部材4uのうち上記セレーション面6を設けた部分の先端部を、圧入嵌合させている。これにより、これら両軸部材4u、36同士の連結体に軸方向(圧縮方向)の衝撃力が加わった場合に、上記軸部材4uの先端部が上記円筒部5uの内側奥部にまで、上記衝撃力を吸収しつつ押し込まれる様にしている。尚、この際の衝撃吸収荷重の大きさは、上記セレーション面6と上記円筒面10との締め代を調節する事により設定できる。又、上記軸部材4uの一端部と上記円筒部5uとをテーパ嵌合させる事により、上記衝撃吸収荷重を、上記両軸部材4u、36同士の連結体の軸方向長さが縮まる事に伴って徐々に変化させる事もできる。その他の構成及び作用は、前述した実施例1〜9の場合と同様である。
本発明の実施例1を示す、図29のG−G断面図に相当する図。 図1のA部拡大図。 本発明の実施例2を示す、図1と同様の図。 同実施例3を示す、図1と同様の図。 図4のB部拡大図。 本発明の実施例4を示す、図1と同様の図。 同実施例5を示す、図1と同様の図。 図7のC部拡大図。 軸部材を示しており、(A)は端面図、(B)は(A)の右側から見た図。 本発明の実施例6を示す、結合部の部分断面図。 セレーション面を構成する歯を転造加工により造る状態を示す部分断面図。 本発明の実施例7を示す、図1と同様の図。 図12のD部拡大図。 本発明の実施例8を示す、図13と同様の図。 同実施例9を示す、図13と同様の図。 同実施例10を示す、図1と同様の図。 図16のE−E断面図。 図17のF−F断面図。 本発明の実施例11を示す、図1と同様の図。 同実施例12を示す、図1と同様の図。 同実施例13を示す、図1と同様の図。 本発明の別の実施例を示す、結合部の部分断面図。 本発明の実施例14を示す断面図。 図23の左から見た図。 図23の右側から見た図。 本発明の実施例15を示す断面図。 同実施例16を示す断面図。 従来構造の第1例を含んで構成する、自在継手と軸部材との結合構造を、一部を切断した状態で示す側面図。 図28の右半部の断面図。 図29のG−G断面図。 図29のH−H断面図。 従来構造の第2例を示す、図30と同様の図。 同第3例を示す、図30と同様の図。
符号の説明
1 自在継手
2 ヨーク
3 十字軸
4、4a〜4u 軸部材
5、5a〜5u 円筒部
6 セレーション面
7 セレーション面
8 かしめ部
9 円筒面
10 円筒面
11 歯
12、12a 係合用凹部
13、13a、13b 係合用凸部
14 案内部
15 大径部
16 小径部
17 V字溝
18 ダイス
19 溝
20、20a、20b スプライン面
21 溝
22、22a、22b 歯
23 突起
24 凹凸面
25 圧入孔
26 ピン
27 切り割
28 係合面
29 圧入孔
30 係合孔
31 板材
32 結合孔
33 通孔
34 平面部
35 軸部材
36 軸部材

Claims (9)

  1. 軸部材の端部を相手部材に設けた結合孔の内側に圧入する事により、この軸部材の端部外周面とこの結合孔の内周面とのうちの一方の周面であるセレーション面又はスプライン面を構成する複数の歯を、他方の周面である円筒面に対して弾性的に当接させるか若しくは食い込ませて成る軸部材と相手部材との結合部に於いて、これらセレーション面又はスプライン面と円筒面とのうちの何れか一方の周面の円周方向一部に係合用凹部を設けると共に、同じく他方の周面の円周方向一部に、円周方向に関する幅寸法が上記係合用凹部よりも小さい係合用凸部を設けて、この係合用凸部をこの係合用凹部の内側に進入させている事を特徴とする軸部材と相手部材との結合部。
  2. 軸部材と相手部材とのうち、セレーション面又はスプライン面を設ける部材を比較的高硬度の材料により造ると共に、円筒面を設ける材料を比較的低硬度の材料により造っている、請求項1に記載した軸部材と相手部材との結合部。
  3. 係合用凹部及び係合用凸部を円周方向複数個所に設けている、請求項1〜2の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
  4. 円周方向に関する係合用凹部と係合用凸部との互いの幅寸法の差を、セレーション面又はスプライン面を構成する複数の歯のピッチ以上の大きさとしている、請求項1〜3の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
  5. 係合用凹部の底面と係合用凸部の先端面とを、互いに弾性的に当接させている、請求項1〜4の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
  6. 軸部材の端縁部分に、係合用凹部と係合用凸部との円周方向の位相が合った場合にのみ結合孔の内側に進入可能となる案内部を設けている、請求項1〜5の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
  7. 軸部材の端部外周面と結合孔の内周面とのうちの一方の周面をスプライン面とし、且つ、このスプライン面を構成する溝を係合用凹部としている、請求項1〜6の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
  8. 軸部材の端部に形成した、この端部を径方向に貫通する通孔又はこの端部の端面及び外周面の径方向反対側となる2個所位置に開口する切り割を係合用凹部とすると共に、その両端部を結合孔の径方向反対側となる2個所位置に固定したピンの中間部を係合用凸部としている、請求項1〜7の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
  9. 軸部材の端部を径方向に貫通する状態で固定したピンの両端部のうち、この軸部材の端部外周面から突出した部分を係合用凸部とした、請求項1〜8の何れかに記載した軸部材と相手部材との結合部。
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