JP2005303010A - 炭化珪素素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】炭化珪素素子の製造方法において、製造工程を複雑にすることなく、活性化アニールによる炭化珪素層の表面凹凸を低減し、かつ、炭化珪素層の表面領域におけるドーパント濃度を高める。
【解決手段】 炭化珪素素子の製造方法は、(A)表面がキャップ層5で覆われた炭化珪素層2を有する基板1を用意する工程と、(B)キャップ層5を介して炭化珪素層2の少なくとも一部に不純物イオン3を注入して不純物ドープ層6を形成する工程と、(C)キャップ層5で覆われた炭化珪素層5に対して活性化アニールを行う工程と、(D)基板1からキャップ層5を除去する工程とを包含し、工程(B)においては、炭化珪素層2の表面領域における不純物の濃度が、炭化珪素層2の内部における不純物の濃度の最大値の80%以上となるように不純イオン3を注入する。
【選択図】 図1
【解決手段】 炭化珪素素子の製造方法は、(A)表面がキャップ層5で覆われた炭化珪素層2を有する基板1を用意する工程と、(B)キャップ層5を介して炭化珪素層2の少なくとも一部に不純物イオン3を注入して不純物ドープ層6を形成する工程と、(C)キャップ層5で覆われた炭化珪素層5に対して活性化アニールを行う工程と、(D)基板1からキャップ層5を除去する工程とを包含し、工程(B)においては、炭化珪素層2の表面領域における不純物の濃度が、炭化珪素層2の内部における不純物の濃度の最大値の80%以上となるように不純イオン3を注入する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、炭化珪素を用いた半導体素子及びその製造方法に関する。
炭化珪素(シリコンカーバイド:SiC)は、珪素(Si)に比べてバンドギャップが大きく、絶縁破壊電界強度が高いことなどから、次世代の低損失パワーデバイス等へ応用されることが期待される半導体材料である。炭化珪素は、立方晶系の3C−SiCや六方晶系の6H−SiC、4H−SiC等、多くのポリタイプを有する。この中で、実用的な炭化珪素半導体素子を作製するために一般的に使用されているポリタイプは6H−SiC及び4H−SiCである。
MOSFET、MESFET、ショットキーダイオードなどの炭化珪素半導体素子は、通常、c軸の結晶軸に対し垂直な(0001)面にほぼ一致する面を主面とする6H−SiC基板または4H−SiC基板を用いて作製される。6H−SiCまたは4H−SiC基板(SiC基板)上には、炭化珪素半導体素子の活性領域となるエピタキシャル成長層が形成される。エピタキシャル成長層のうち選択された領域には、導電型やキャリア濃度が制御された不純物ドープ層が形成される。不純物ドープ層は、例えばMOSFETではp型ウェル領域やn+ソース領域として機能する。
エピタキシャル成長させた炭化珪素層に不純物ドープ層を形成するためには、炭化珪素層に不純物イオンを注入することが必要不可欠である。さらに、イオン注入後にアニール処理を行い、不純物イオンを活性化させる必要がある。
以下、図8(a)〜(d)を参照しながら、従来の不純物ドープ層の形成方法について、MOSFETにおけるp型ウェル領域を形成する方法を例に説明する。
まず、図8(a)に示すように、SiC基板40にn型ドリフト層として機能する炭化珪素層41を形成する。SiC基板40として、(0001)面より数度(オフ角)傾けてステップ密度を増大させた表面(ステップ構造表面)を有するオフアングル基板がよく用いられる。この場合、炭化珪素層41は、SiC基板40のステップ構造表面に、ステップの横方向成長によるステップフローを利用してエピタキシャル成長させる。なお、標準的なオフアングル基板のオフ角は、4H−SiC基板では(0001)面を基準面として[11−20]方向に8°、6H−SiC基板では(0001)面を基準面として[11−20]方向に3.5°である。
続いて、図8(b)に示すように、炭化珪素層41の表面にイオン注入マスク42を形成する。注入マスク42は、炭化珪素層41のうち、p型ウェル領域43が形成される領域以外の領域上に設けられる。
次に、図8(c)に示すように、注入マスク42の上方から炭化珪素層41に不純物イオン(Alイオン)44を注入する。なお、イオン注入時に炭化珪素層41の表面を保護する目的で、炭化珪素層41の表面にSiO2膜を設けておくこともある(例えば非特許文献1)。
その後、図8(d)に示すように、注入マスク42を除去した後、イオン注入による損傷の回復と不純物イオンの活性化のために活性化アニール処理を行う。活性化アニール処理は、希ガス(例えばアルゴンガス)雰囲気中で炭化珪素基板40を1700℃以上の温度まで加熱することにより行う。活性化アニール処理によって、炭化珪素層41の一部に不純物ドープ層としてp型ウェル領域43が形成される。炭化珪素層41のうちp型ウェル領域43が形成されていない領域はn型ドリフト領域47となる。
上述した従来方法は2つの大きな課題を有している。
第1の課題は、不純物ドープ層(p型ウェル領域)43のドーパント濃度が基板表面近傍で低いことである。炭化珪素層41にイオン注入された不純物イオンの濃度プロファイルはガウス分布となるが、このプロファイルは活性化アニール後も維持される。炭化珪素層41では不純物の拡散係数が極めて小さいため、イオン注入後に1700℃以上の高温領域で活性化アニールを行っても、イオン注入されたドーパントは殆ど拡散しないからである。従って得られた不純物ドープ層におけるドーパント濃度は、基板内部でピークとなり、基板の表面方向に向かって減少する。基板表面近傍のドーパント濃度は基板内部におけるドーパント濃度に比べて大幅に低い値となる。
このようなドーパント濃度プロファイルは、炭化珪素素子の信頼性や性能の低下を引き起こす。以下、この理由をMOSFETを例に説明する。
図9は、MOSFETの一般的な構成を示す断面図である。このMOSFETでは、SiC基板40の上に形成された炭化珪素層41は、ドリフト領域47、p型ウェル領域43およびコンタクト領域(n+領域)48を有している。コンタクト領域48はソース電極49と接続されている。p型ウェル領域43の上には、ゲート酸化膜50を介してゲート電極51が設けられている。SiC基板40の裏面にはドレイン電極52が形成されている。このような構成のMOSFETでは、ゲート電極51に電圧を印加すると、ゲート電極51の下にあるp型ウェル領域43の表面層にチャネル層が形成されるため、ドレイン電極52からチャネル層を介してソース電極49へ電流が流れる。
図8を参照しながら説明した方法でp型ウェル領域23を形成した場合、得られたMOSFETのp型ウェル領域43におけるドーパント濃度は、p型ウェル領域43の深さに対して一定ではなく、p型ウェル領域43の深さ方向における中央付近でピークとなり、炭化珪素層41の表面近傍で低くなっている。このようなMOSFETにおいて、ゲート電極51に電圧を印加すると、pウェル領域43と酸化膜50との界面に一定の厚さを有するチャネル層が形成されない。そのため、MOSFETの電気特性、特にしきい値電圧にバラツキが生じてしまうので、安定した素子特性が得られない可能性がある。
また、p型ウェル領域23と同様の方法でコンタクト領域48を形成する場合、コンタクト領域48の表面近傍のドーパント濃度はコンタクト領域48の内部のドーパント濃度よりも低くなる。そのため、コンタクト領域48とソース電極49との接合部で良好なオーミック特性が得られず、接合部のコンタクト抵抗による抵抗損失が大きくなる。これにより、MOSFETの電力損失が増大してしまう。
なお、図9に示すMOSFETだけでなく、他の炭化珪素素子、例えばMESFETやショットキーダイオードにおいても同様に、図8に示す従来の方法で不純物ドープ層を形成すると、不純物ドープ層が形成された炭化珪素層表面でドーパント濃度が低くなるため、十分な素子性能や信頼性を確保することは困難である。
一方、従来の不純物ドープ層の形成方法における第2の課題は、イオン注入後の活性化アニールによって炭化珪素層の表面荒れが生じることである。
再び図8(c)を参照する。図示するように、活性化アニール後、イオン注入によって形成されたp型ウェル領域43の表面にはマクロステップ45が形成されている。また、マクロステップ45より小さいが、炭化珪素層41のうちイオンが注入されていない領域の表面にもマクロステップ46が形成されている。これは、活性化アニールによって表面の原子層レベルのステップが数層ずつ合体して束になるためと考えられている。また、イオン注入によって形成された領域上のマクロステップ45がイオン注入されていない領域上のマクロステップ46よりも大きい理由は、イオン注入によって形成された領域では、イオン注入による損傷によって珪素及び炭素原子が表面から脱離し易くなっているためと考えられている。
これらのマクロステップ45、46の断面形状は、図10に示すように、頂点45aと底点45b、45cからなる略三角形である。マクロステップ45、46のサイズは、断面形状におけるステップ側壁45sの高さおよびテラス45wの幅によって表わすことができる。ここで、ステップ側壁45sの高さ(以下、単に「ステップ高さ」という)とは、基板40と垂直かつマクロステップの稜線方向と直交する断面図において、小さい方の底角を有する底点45bと頂点45aとの距離Hをいう。また、テラス45wの幅(以下、単に「テラス幅」という)とは、上記断面図において、大きい方の底角を有する底点45cと頂点45aとの距離Wをいう。マクロステップ45、46のサイズは、活性化アニールの温度が高いほど大きくなり、ステップ高さHが数10nm、テラス幅Wが数100nmに達することもある。
このようなマクロステップ45、46は、以下に説明するように、種々の炭化珪素素子において、素子特性を低下させる要因となっている。
図9に示すようなMOSFETを作製するプロセスでは、通常、活性化アニールによって不純物ドープ層43、48を形成した後、熱酸化により炭化珪素層41の表面に酸化膜50を形成する。このとき、炭化珪素層41の表面にマクロステップ45、46が存在すると、酸化膜50のうちステップ側壁45sの上に形成される部分の厚さとテラス45wの上に形成される部分の厚さとが異なる。そのため、作製されたMOSFETにゲート電圧を印加すると、炭化珪素層41の表面層に形成されるチャネル層(反転層)の厚さが不均一になり、チャネル移動度が低下するという問題がある。
また、ショットキーダイオードでは、活性化アニールを施した炭化珪素層の表面にショットキー電極が接続されている。そのため、炭化珪素層の表面にマクロステップが存在していると、炭化珪素層表面とショットキー電極との界面においてマクロステップの先端部分に電界が集中し、耐圧が低下するという問題がある。さらに、炭化珪素層の表面近傍を電流が流れる構成を有するMESFETでは、炭化珪素層表面のマクロステップによってキャリアの乱れが生じ、その結果、移動度が小さくなり相互コンダクタンスが低下するという問題がある。
上述したように、炭化珪素層41の表面にマクロステップ45、46が形成されていると、炭化珪素層41を用いて半導体素子を作製しても、炭化珪素本来の優れた物性値から期待されるような電気的特性を得ることは困難である。
上記第1および第2の課題を解決するための方法がそれぞれ検討されている。
第1の課題を解決するために、例えば、不純物ドープ層の表面におけるドーパント濃度の低い領域をリアクティブイオンエッチング(RIE)等によって除去する方法が行われている。
しかしながら、この方法によると、RIE等によるエッチングの工程が増えてしまうという問題がある。また、エッチング工程で、不純物ドープ層がプラズマ中のイオンによってダメージを受けてしまい、結晶欠陥が生成されるという問題がある。ここでも、MOSFETを例に説明すると、RIEによってp型ウェル領域に結晶欠陥が生成されると、p型ウェル領域に形成されるチャネル層と酸化膜との界面にトラップ準位が形成されてしまう。そのため、チャネル層における電子の移動度が低下し、チャネル層の電流密度が低下する。
一方、第2の課題を解決するための方法が、例えば特許文献1に提案されている。特許文献1の方法では、活性化アニールによって表面にマクロステップが形成されないようにするために、イオン注入後、活性化アニールを行う前に、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜やフォトレジストを保護膜として炭化珪素層の表面に形成している。
しかしながら、特許文献1の方法によると、活性化アニール前に、ダイヤモンドライクカーボン膜やフォトレジストなどの保護膜を表面に形成するための工程が増える。半導体素子の構造によっては、複数回の活性化アニールを行う必要があるが、この方法では活性化アニールを行う度に保護膜を形成する必要がある。
また、特許文献1の方法では、前述のドープ層の表面におけるドーパント濃度の課題(第1の課題)を解決できないため、安定した素子特性を実現することは困難である。
従って、保護膜を用いて活性化アニールを行うことによって、マクロステップの形成を抑制できても、優れた特性の炭化珪素半導体素子を簡便に作製することは難しい。
特開2001−68428号公報
Advanced Power Devices Lab., Material Science Division, Hard Electronics Lab., ETL NEWS 2001.2, p.2-p.7(2001).
このように、従来の炭化珪素素子の製造方法によると、炭化珪素層(不純物ドープ層)の表面におけるドーパント濃度が低い、活性化アニールによって炭化珪素層表面に凹凸が生じるという2つの課題を同時に解決して、優れた性能を有する信頼性の高い炭化珪素素子を実現することは困難である。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、炭化珪素素子の製造方法において、製造工程を複雑にすることなく、活性化アニールによる炭化珪素層の表面凹凸を低減し、かつ、炭化珪素層の表面領域におけるドーパント濃度を高めることにある。
本発明による炭化珪素素子の製造方法は、(A)表面がキャップ層で覆われた炭化珪素層を有する基板を用意する工程と、(B)前記キャップ層を介して前記炭化珪素層の少なくとも一部に不純物のイオンを注入して不純物ドープ層を形成する工程と、(C)前記キャップ層で覆われた炭化珪素層に対して活性化アニールを行う工程と、(D)前記基板から前記キャップ層を除去する工程とを包含し、前記工程(B)においては、前記炭化珪素層の表面領域における前記不純物の濃度が、前記炭化珪素層内における前記不純物の濃度の最大値の80%以上となるように前記不純物イオンを注入する。
前記キャップ層の厚さは10nm以上1μm以下であることが好ましい。
ある好ましい実施形態において、前記工程(A)は、前記炭化珪素層の表面をグラファイト化することによって前記キャップ層を形成する工程(A1)を含む。
前記工程(A1)は、10-5Pa以上10Pa以下の圧力で行われることが好ましい。
前記工程(A1)は、前記基板を1100℃以上1400℃以下の温度に加熱する工程を含むことが好ましい。
前記工程(A)は、前記炭化珪素層をエピタキシャル成長によって前記基板上に形成する工程を含み、前記炭化珪素層をエピタキシャル成長によって前記基板上に形成する工程と、前記工程(A1)とは、同一のチャンバー内で行われてもよい。
好ましくは、前記工程(D)は、前記基板を熱酸化する工程を含む。
前記工程(B)において、前記不純物のイオンを異なる加速エネルギーで複数回注入してもよい。
前記工程(B)は、前記キャップ層の選択された領域を覆う注入マスクを形成する工程を含んでもよい。
前記工程(B)は、異なる注入マスクを用いて互いに異なる不純物イオンを注入する工程を含んでもよい。
本発明による他の炭化珪素素子の製造方法は、イオン注入により形成された不純物ドープ層を有する炭化珪素層を備えた基板を用意する工程と、前記炭化珪素層の表面にグラファイト化によりキャップ層を形成する工程と、前記炭化珪素層に対して活性化アニールを行う工程と、前記基板から前記キャップ層を除去する工程とを包含し、前記キャップ層の厚さは、前記炭化珪素層の表面領域における前記不純物の濃度が、前記炭化珪素層内におけるイオンの濃度の最大値の80%以上となるように設定される。
前記キャップ層の前記厚さは10nm以上1μm以下であることが好ましい。
本発明の炭化珪素素子は、基板と、前記基板の上に形成された炭化珪素層とを備えた炭化珪素素子であって、前記炭化珪素層は、イオン注入により形成された不純物ドープ層を有しており、前記炭化珪素層の表面領域における不純物の濃度は、前記炭化珪素層内における前記不純物の濃度の最大値の80%以上であり、前記炭化珪素層の表面のステップの高さは0.1nm以上1nm以下であり、前記ドープ層はノックオンされた炭素原子を含んでいる。
前記炭化珪素層の少なくとも一部を覆う電極をさらに備えていてもよい。
前記炭化珪素層と前記電極との間に絶縁層をさらに備えていてもよい。
前記炭化珪素層と前記電極とが接触しており、前記炭化珪素層および前記電極の界面の少なくとも一部はショットキー障壁を形成していてもよい。
前記ドープ層における前記ノックオンされた炭素原子の濃度は、前記不純物の濃度の0.01%以上10%以下であってもよい。
本発明の炭化珪素素子の製造方法によると、製造プロセスを複雑にすることなく、活性化アニールによる炭化珪素層の表面凹凸を低減し、かつ、炭化珪素層の表面領域におけるドーパント濃度を高めることができる。従って、優れた性能を有する信頼性の高い炭化珪素素子を提供できる。
本発明による炭化珪素素子の製造方法では、炭化珪素層の表面に形成されたキャップ層を介して炭化珪素層に不純物イオンを注入し、続いて、そのキャップ層をそのまま保護膜として用いて活性化アニールを行う。これにより、炭化珪素層に不純物ドープ層が形成される。上記キャップ層は、活性化アニール後に除去される。後で詳しく説明するように、本発明によれば、上述した2つの課題を同時に解決することができる。
以下、図1を参照しながら、本発明の好ましい実施形態における不純物ドープ層の形成方法を説明する。
まず、図1(a)に示すように、炭化珪素基板(オフアングル基板)1に、例えばエピタキシャル成長によって炭化珪素層2を形成する。
次いで、図1(b)に示すように、炭化珪素層2の表面にキャップ層5を形成する。キャップ層5は、炭化珪素基板1を真空雰囲気中で加熱することによって好適に形成される。炭化珪素基板1を真空雰囲気中で加熱すると、炭化珪素層2の表面で選択的にシリコンの昇華が起こるので、炭化珪素層2の表面がグラファイト化され、その結果、キャップ層5として機能するカーボン層を得ることができる。このようなグラファイト化を行なう代わりに、公知の堆積方法によって例えばDLC膜などのカーボン層を形成してもよい。
次に、図1(c)に示すように、不純物イオン3を、キャップ層5を介して炭化珪素層2に注入し、不純物イオン注入層4を形成する。注入された不純物イオン3の濃度プロファイルを参照符号「P1」の曲線で模式的に示す。この濃度プロフィルP1は、図中における水平横方向の大きさが不純物イオン3の濃度を示しており、キャップ層5の表面から計測した深さに応じて変化している。不純物イオン3の濃度は、不純物イオン注入層4の内部(深さ:d1)でピーク値N1を示し、キャップ層5の表面および基板1に近づくほど低くなる(図1(f))。
本発明では、炭化珪素層2の表面領域における不純物濃度、すなわち炭化珪素層2とキャップ層5との界面(深さ:d0)における不純物濃度N0が、炭化珪素層2の内部における不純物濃度の最大値N1の80%以上となるように、不純物イオン3の注入条件(加速電圧、ドーズ量など)やキャップ層5の厚さを適宜調整する。ここで、炭化珪素層2の「表面領域における不純物濃度」とは、キャップ層5と炭化珪素層2との界面からの深さが10nm以下の領域における不純物濃度の平均値を指すものとする。
この後、図1(d)に示すように、注入された不純物イオン3を活性化させるために活性化アニール処理を行い、不純物ドープ層6を形成する。このとき、キャップ層5が保護膜の役割をするため、図8(d)に示すようなマクロステップ45、46が炭化珪素層2の表面に形成されることを抑制できる。炭化珪素層2における不純物の濃度プロファイルP1’は、イオン注入による不純物イオン3の濃度プロファイルP1と略同一である。これは、炭化珪素層2では不純物の拡散係数が小さいため、活性化アニールを行っても不純物がほとんど拡散しないからである。
続いて、図1(e)に示すように、キャップ層5を炭化珪素層2の表面から除去する。キャップ層5を除去することにより、濃度N0よりも低い不純物濃度を有する領域が炭化珪素層2から除去されるため、表面で高い不純物濃度(N0)を有する炭化珪素層2が得られる。キャップ層5の除去方法は特に限定されないが、キャップ層5が上記グラファイト化により、あるいは他の方法によって形成されたカーボン層である場合は、カーボン層5を熱酸化することによって除去することが好ましい。炭化珪素層2の表面にダメージを与えることなくカーボン層5を略完全に除去できるからである。また、加熱炉で図1(d)に示す活性化アニールを行った後、その加熱炉でカーボン層5を熱酸化すれば、製造工程を簡略化できるので有利である。
上記方法を用いると、従来よりも工程を複雑にすることなく、炭化珪素層2(不純物ドープ層6)の表面領域における不純物濃度を十分に高めることができるとともに、活性化アニール工程での炭化珪素層2の表面におけるマクロステップの発生を抑制できる。
キャップ層5の厚さは、ドーパントやイオン注入条件によっても異なるが、10nm以上1μm以下であることが好ましい。基板にイオン注入された不純物の濃度プロファイルは、典型的には基板表面からの深さが100nm〜1μmの範囲内にピークを有する。従って、キャップ層5の厚さが10nm以上1μm以下、より好ましくは20nm以上0.5μm以下であれば、基板表面における不純物濃度が低い領域をより確実に除去できるとともに、炭化珪素層2の表面領域における不純物濃度を十分に高めることができる。
キャップ層5は、活性化アニール温度で変形等を生じないように、十分な耐熱性を有していることが要求される。キャップ層5が活性化アニール工程中に変形したり蒸発すると、炭化珪素層2の表面の凹凸を効果的に低減できないからである。
なお、前述の非特許文献1では、イオン注入時に炭化珪素層表面を保護する目的で、炭化珪素層表面に酸化珪素(SiO2)膜を形成している。しかし、酸化珪素膜は耐熱性が低く、アニール温度では蒸発してしまうので、炭化珪素層2の表面の凹凸を十分に低減できない。その上、炭化珪素層の表面には、時間をかけてもせいぜい10nm程度の厚さの酸化珪素膜しか形成できない。よって、酸化珪素膜は炭化珪素層の表面の不純物濃度を十分に高める目的には不向きである。このように、非特許文献1の酸化珪素膜を用いても、上述したいずれの課題も解決することができない。
キャップ層5は、加熱処理によるグラファイト化を利用して形成されることが好ましい。炭化珪素膜を高温で処理すると炭化珪素膜の表面がグラファイト化されることは公知であったが、従来は、このようなグラファイト化は素子特性を低下させる一因と考えられていた。そのため、例えば炭化珪素膜表面からシリコンが蒸発することを防止するための活性化アニール方法などが検討されていた。これに対し、加熱処理によるキャップ層(カーボン層)5の形成は、炭化珪素素子の製造工程において、このグラファイト化を積極的に利用するものである。
グラファイト化を利用してキャップ層5を形成すると、以下のような利点がある。
加熱処理の条件を制御することにより、炭化珪素層2とキャップ層(カーボン層)5との界面を極めて平坦にできる。また、得られたキャップ層(カーボン層)5の表面は略平坦である。なお、このようなカーボン層の構造は、炭化珪素のグラファイト化によってカーボンナノチューブ膜を形成する方法を提案する文献(M.Kusunoki, T. Suzuki, T. Hirayama, N.Shibata, APPLIED PHYSICS LETTERS, 77, p.531-p533(2000))にも記載されている。
また、炭化珪素をエピタキシャル成長させたり、活性化アニールを行うために使用される加熱炉を用いてキャップ層5を形成および除去できるので、キャップ層5を形成したり除去するための新たな装置を導入する必要がない。さらに、加熱炉で炭化珪素層2をエピタキシャル成長させ、引き続いて、同じ加熱炉でキャップ層5を形成すると、製造工程を大幅に簡略化できる。同様に、活性化アニールおよびキャップ層5の除去を同一の加熱炉で連続して行うこともできる。
グラファイト化を用いずにキャップ層5を形成すると、たとえキャップ層5がカーボン層であっても、キャップ層5は不純物を含む可能性がある。この不純物は様々な問題を引き起こす。例えば、キャップ層5を形成した後、1600℃以上の高温で活性化アニールを行うと、キャップ層5に含まれる不純物が炭化珪素層2に拡散によって進入し、炭化珪素半導体素子の特性を著しく低下させるおそれがある。また、キャップ層5の不純物が昇華してアニール炉内を汚染することもある。これに対し、グラファイト化によってキャップ層5を形成する場合、キャップ層5は、炭化珪素層2に含まれる材料(炭素)のみから形成され、不純物をほとんど含まない。そのため、キャップ層5に含まれる不純物に起因する上記問題を防止できる。
グラファイト化によってキャップ層5を形成する場合、基板1を設置する加熱炉(チャンバー)の圧力を10-5Pa以上10Pa以下に設定することが好ましい。圧力が10Paより高いと、この加熱処理により炭化珪素基板1の表面にステップが形成されてしまい、圧力が10-5Paより低いと、この加熱処理によってシリコンだけでなくカーボンまでも昇華されてしまうおそれがあるからである。また、加熱処理における基板1の温度は1100℃以上1400℃以下であることが好ましい。基板温度が1100℃より低い場合には基板表面からの珪素の昇華が起こらずに、1400℃より高い場合にはカーボンまでも昇華されてしまうおそれがあるからである。
キャップ層5は、その形成方法にかかわらず、カーボン層であることが望ましい。キャップ層5としてカーボン層を用いて、図1(c)に示すイオン注入を行うと、図2に示すように、不純物イオン3とともに炭素原子5aが炭化珪素層2に注入(ノックオン)される。従って、その後の工程を経て得られた炭化珪素層2は、(低濃度で)ノックオンされた炭素原子を含んでいる。炭化珪素層2におけるノックオンされた炭素原子5aの濃度は、例えば前記不純物の濃度の0.01%以上10%以下である。
炭化珪素層2に不純物イオン(例えばボロン)3のみを注入した後に活性化アニールを行うと、不純物イオン3が活性化アニール時に炭化珪素層2の欠陥の多い領域に拡散し、制御できない不純物濃度分布の変動を引き起こすおそれがある。これに対し、キャップ層5であるカーボン層を介してイオン注入を行うと、不純物イオン3とともに炭化珪素層2に注入された炭素原子5aが、不純物イオン3の濃度の制御困難な変動を防止する効果を有する。なお、炭素原子5aが不純物イオン3の拡散を防止するメカニズムなどについては、Michael Laube, Gerhard Pensl, Hisayashi Itoh, APPLIED PHYSICS LETTERS, 74, p.2292-p.2294(1999)に説明されている。
図1を参照しながら説明した方法では、イオン注入工程の前にキャップ層5を形成し、そのキャップ層5をそのまま活性化アニール工程で保護膜として利用しているが、代わりにイオン注入工程後にキャップ層5を形成することもできる。
以下、図3を参照しながら、イオン注入工程後にキャップ層5を形成する場合の不純物ドープ層の形成方法の一例を説明する。
まず、図3(a)に示すように、基板1の上に形成された炭化珪素層2に不純物イオン3を注入する。これにより、図3(b)に示すように、炭化珪素層2に不純物イオン注入層4が形成される。注入された不純物イオン3の濃度プロファイルを参照符号「P2」の曲線で模式的に示す。濃度プロファイルP2は、図1(c)における濃度プロファイルP1と同様の傾向を示す。
次いで、図3(c)に示すように、不純物イオン注入層4の表面をグラファイト化させることによって、キャップ層(カーボン層)5を形成する。これによって、不純物イオン注入層4の表面近傍における不純物濃度の比較的低い領域がカーボン層(厚さ:例えば10nm以上1μm以下)となる。グラファイト化によってカーボン層5を形成する方法は、例えば図1を参照しながら説明した方法と同様である。
この後、図3(d)に示すように、活性化アニールを行い、不純物ドープ層6を形成する。このとき、カーボン層5が保護膜として機能するので、炭化珪素層2の表面におけるマクロステップの発生を抑制できる。
続いて、図3(e)に示すように、カーボン層5を例えば熱酸化によって除去する。これにより、濃度プロファイルP2’に示すように、炭化珪素層2の表面領域における不純物濃度をピーク濃度に近い値まで高めることができる。このようにして、炭化珪素層2の表面を平坦に保ったまま、表面で高い不純物濃度を有する不純物ドープ層6を形成できる。
図3に示す方法においても、キャップ層5の厚さおよびイオン注入条件は、炭化珪素層2の表面領域における不純物濃度が、炭化珪素層2の内部における不純物濃度の最大値の80%以上となるように設定される。
本発明の炭化珪素素子は、例えば図1または図3を参照しながら説明した方法を用いて製造される。得られた炭化珪素素子における炭化珪素層2の表面領域の不純物濃度は、炭化珪素層2の内部における不純物濃度の最大値の80%以上、より好ましくは90%以上であり、従来よりも極めて高い。また、炭化珪素層2の表面のステップ高さHは0.1nm以上1nm以下、より好ましくは0.1nm以上0.5nm以下に抑えられている。そのため、高耐圧で、高い電流密度の電流を流すことができ、かつ電気特性のバラツキの少ない炭化珪素半導体素子を実現できる。
炭化珪素層2の上に酸化膜および電極がこの順で形成されていてもよい。これにより、ゲート耐圧が高く良好な酸化膜−半導体界面が形成できるので、良好な電流電圧特性を実現できる。
さらに、炭化珪素層2(あるいは不純物ドープ層6)の表面と接触する電極を有していてもよい。この場合、炭化珪素層2と電極とが接触する界面の少なくとも一部分でショットキー障壁を形成していることが好ましい。これにより、炭化珪素素子の表面に良好なショットキー障壁を実現できるので、良好な電流電圧特性が得られる。
(実施形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、表面にキャップ層が形成された炭化珪素層に不純物イオンを注入し、続いて活性化アニールを行うことによって、不純物ドープ層を形成する方法を説明する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、表面にキャップ層が形成された炭化珪素層に不純物イオンを注入し、続いて活性化アニールを行うことによって、不純物ドープ層を形成する方法を説明する。
まず、図4を参照しながら、本実施形態で用いる加熱炉の構造を説明する。
図4に示す加熱炉は、反応炉150と、反応炉150を加熱するためのコイル154とを備えている。コイル154は、反応炉150の周りに設けられており、高周波誘導加熱により反応炉150を加熱する。反応炉150の内部には、支持軸153によって支持されたチャンバー163が設けられている。チャンバー163は周囲を断熱材62で覆われている。チャンバー163の内部にはカーボン製のサセプタ152が配置されている。炭化珪素基板などの試料151は、このサセプタ152によってチャンバー163に固定される。チャンバー163は、ガス排気系159およびガス供給系158とそれぞれ接続されている。ガス排気系159は、排気ガス用配管60と圧力調整バルブ61とを備え、必要に応じてチャンバー163のガスを排気する。ガス供給系158は、アルゴンガス155、炭化珪素のエピタキシャル成長に用いる原料ガス156、酸素ガス157などを必要に応じてチャンバー163に供給する。
本実施形態では、炭化珪素層のエピタキシャル成長、キャップ層の形成、活性化アニール及びキャップ層の除去を全て図4に示す加熱炉を使用して行う。従って、製造プロセスやコストを大幅に低減できる。
次いで、図5(a)〜(d)を参照しながら、不純物ドープ層の形成工程を説明する。
まず、図5(a)に示すように、基板1の上に成長させた炭化珪素層2の表面にキャップ層5を形成する。基板1として、例えば[11−20](112バー0)方向に8度のオフ角度を有する直径50mmの炭化珪素基板(4H−SiC基板)を用いる。
炭化珪素層2は、例えば次のようにして形成される。まず、図4に示す加熱炉のチャンバー163に基板1を設置する。その後、誘導加熱用のコイル154に20.0kHz、20kWの高周波電力を印加して誘導加熱によって基板1を例えば1600℃まで加熱する。ガス供給系158より炭化珪素の原料ガス156をキャリアガスとともにチャンバー163に供給し、CVD法によって、基板1の上に炭化珪素層(厚さ:例えば10μm)2をエピタキシャル成長させる。原料ガス156として、例えばモノシラン(SiH4)およびプロパン(C3H8)を用いる。キャリアガスは例えば水素である。
本実施形態では、キャップ層5の形成は、炭化珪素層2を真空で加熱することによって行う。炭化珪素層2をエピタキシャル成長させた後、基板1をチャンバー163に設置したまま、ガス排気系59によってチャンバー163の真空引きを行い、チャンバー163の真空度を約10-4Paとする。次に、チャンバー163を真空に保った状態で、コイル154に高周波電力を印加して基板1の温度を1400℃とし、基板1に対して60分間のアニールを行う。これにより、炭化珪素層2の表面にキャップ層(カーボン層)5が形成される。
なお、炭化珪素層2を真空で加熱した後の基板1に対して、2次イオン質量分析(SIMS)によって表面の組成分析を行うことにより、厚さ約200nmのカーボン層5が炭化珪素層2の表面領域に形成されていることを確認した。
カーボン層5を形成した後、図5(b)に示すように、イオン注入装置を用いて炭化珪素層2に不純物イオン3を注入することにより、不純物イオン注入層(厚さ:例えば4μm)4を形成する。本実施形態では、p型不純物ドープ層を形成するため、不純物イオン3としてアルミニウムイオンを選択する。ここでは、アルミニウムイオンは7種類の加速電圧で多段注入する。1.0MeV、1.6MeV、2.4MeVの加速電圧のイオンドーズ量を3×1014cm-3、3.3MeV、4.4MeVの加速電圧のドーズ量を7×1014cm-3、5.6MeV、7.0MeVの加速電圧のドーズ量を3×1014cm-3とする。イオン注入の際の基板温度は室温とする。
次に、図5(c)に示すように、不純物イオン注入層4に対して活性化アニールを行うことにより、不純物ドープ層6を形成する。活性化アニールは、例えば以下のようにして行うことができる。不純物イオン3が注入された基板1を、加熱炉のチャンバー163に再び設置して、ガス供給系58からアニール雰囲気用ガス(アニールガス)を供給する。アニールガスとして、例えばアルゴンガス55を用いる。アルゴンガス55の流量は0.5リットル/分とする。活性化アニール時のチャンバー163の圧力は、圧力調整バルブ161を用いて91kPaで一定となるように調整する。また、コイル154へ高周波電力を印加することにより、基板1の温度が1750℃となるように基板1を加熱する。加熱時間は30分間とする。活性化アニールが終了すると、アルゴンガス55を供給したまま、コイル54への高周波電力の印加を停止し、基板1を800℃程度まで冷却する。
続いて、図5(d)に示すように、基板1をチャンバー163に設置したまま、カーボン層5を熱酸化することにより、カーボン層5を基板1から除去する。熱酸化は、チャンバー163に酸素(流量:5リットル/分)を供給しながら、カーボン層5を加熱することによって行う。加熱温度は800℃で一定とし、加熱時間は30分間とする。このようにして、表面に不純物ドープ層6が形成された炭化珪素基板(以下、「注入エピ基板」と呼ぶ)10が得られる。
次に、上記方法によって作製された注入エピ基板10の表面モフォロジーおよび不純物ドープ層6のドーピングプロファイルを調べたので、その方法および結果を説明する。
注入エピ基板10の表面モフォロジーの解析は原子間力顕微鏡(AFM)を用いて行い、不純物ドープ層6のドーピングプロファイルの解析は二次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて行った。
また、比較のために、キャップ層を形成せずに、炭化珪素層に不純物イオンを注入し、活性化アニールを行うことにより、比較例1の注入エピ基板を作製した。比較例1における不純物イオンの注入は、キャップ層を用いないこと以外は、実施形態1と同様の方法および条件で行った。比較例1における活性化アニールは、アルゴンガス雰囲気中で、基板温度を1750℃、アルゴンガスの流量を0.5リットル/分に設定して30分間行った。また、アニール時のチャンバーの圧力を91kPaで一定とする。比較例1の注入エピ基板についても、注入エピ基板10と同様に、表面モフォロジーおよびドーピングプロファイルを測定した。
表面モフォロジーの測定結果によれば、本実施形態で得られた注入エピ基板10の表面粗さ(ステップ高さH)は約0.5nmであり、比較例1の注入エピ基板の表面粗さよりも2桁以上低減されていることが確認できた。
また、注入エピ基板10におけるアルミニウムのプロファイルを測定すると、炭化珪素層2の表面領域におけるドーパント濃度が最大値の約90%となっていることがわかった。これに対し、比較例1の注入エピ基板では、炭化珪素層表面領域におけるドーパント濃度は最大値の10%以下であった。さらに、注入エピ基板10におけるアルミニウムイオンの活性化率を調べると、約90%という非常に高い活性化を実現していることが確認できた。
このように、本実施形態によると、イオン注入前にキャップ層5を形成することによって活性化アニール時に表面が荒れることを防止できると同時に、キャップ層5に存在するドーパント濃度の低い領域はキャップ層5と一緒に除去されるので、炭化珪素層2の表面領域のドーパント濃度を不純物ドープ層6の内部のドーパント濃度とほぼ同程度まで高めることができる。
なお、本実施形態では、炭化珪素層2を真空で加熱することによってキャップ層5を形成しているが、代わりに、スパッタリング、蒸着、CVD法等によってキャップ層5を形成することもできる。同様に、キャップ層5を熱酸化によって除去する代わりに、酸素を用いたプラズマ処理やオゾン処理によってカーボン層5を除去してもよい。
また、本実施形態においては、不純物イオン注入層23の活性化アニールとカーボン層5の除去とを同一の加熱炉で連続して行ったが、それぞれの工程を別々の炉で行ってもよい。
また、本実施形態においては、4H−SiCを炭化珪素基板1として用いているが、4H−SiC以外のポリタイプからなる基板を用いてもよい。
(実施形態2)
以下、図面を参照しながら、本発明による実施形態の炭化珪素MOSFETの製造方法を説明する。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施形態の炭化珪素MOSFETの製造方法を説明する。
まず、図6(a)に示すように、炭化珪素基板21に形成された炭化珪素層22の表面にキャップ層25を形成する。炭化珪素基板21としては、例えば、主面が(0001)から[11−20](112バー0)方向に8度のオフ角度がついた直径50mmの4H−SiC基板を用いる。この基板21の導電型はn型で、キャリア濃度は1×1018cm-3である。炭化珪素層22の形成は、図4に示す加熱炉を用いてCVD法で行うことができる。ここでは、基板1の主面上にn型の不純物がドープされた炭化珪素層(厚さ:10μm)22をエピタキシャル成長させる。炭化珪素層22の形成に用いる原料ガスおよびキャリアガスは、実施形態1で用いたガスと同じである。ただし、本実施形態では、原料ガスに一定流量のドーピングガス(N2)を混入する。炭化珪素層2のキャリア濃度は、ドーピングガスの流量によって制御され、ここでは約5×1015cm-3である。
キャップ層25の形成は、炭化珪素層22を形成した後、基板21を加熱炉のチャンバー163に設置したまま行う。まず、ガス排気系159を用いてチャンバー163の真空引きを行い、チャンバー163の真空度を約10-4Paとする。この状態で、基板温度が1400℃となるように基板1を加熱する。加熱時間は60分間とする。これにより、炭化珪素層2の表面からSiが昇華して(グラファイト化)、厚さが約200nmのカーボン層25が得られる。
次に、図6(b)に示すように、炭化珪素層22の選択された領域に第1の不純物イオン注入層(厚さ:例えば1.5μm〜2μm)23を形成する。具体的には、まず炭化珪素層22の表面に例えばシリコン酸化膜(SiO2)からなる第1の注入マスク33を形成する。第1の注入マスク33は、炭化珪素層22のうち、第1の不純物イオン注入層23となる領域を既定する開口部を有している。第1の注入マスク33の形状は、フォトリソグラフィおよびエッチングによって任意に形成され得る。第1の注入マスク33の厚さは、その材料や注入条件によって決定されるが、注入飛程よりも充分に大きく設定することが好ましい。次いで、第1の注入マスク33の上方から、キャップ層25を介して炭化珪素層22にp型の不純物イオン(Alイオン)を注入する。不純物イオンの注入は、実施形態1で説明した方法と同様に多段階で行う。イオン注入後、第1の注入マスク33を取り除く。これにより、炭化珪素層22のうち不純物イオンが注入された領域に第1の不純物イオン注入層23が形成される。また、炭化珪素層22のうち不純物イオンが注入されずに残った領域は、n型ドリフト領域32となる。
続いて、図6(c)に示すように、炭化珪素層22に第2の不純物イオン注入層(厚さ:例えば0.5μm〜1μm)24を形成する。具体的には、まず炭化珪素層22の上に、第1の不純物イオン注入層24の表面の一部を露出する開口部を有する第2の注入マスク34を形成する。第2の注入マスク34は、第1の注入マスク33と同様にして形成されるが、その平面パターンが第1の注入マスク33の平面パターンから異なっている。次いで、第2の注入マスク34の上方から、キャップ層25を介して炭化珪素層22にn型の不純物イオン(窒素イオン)を注入する。イオン注入後、第2の注入マスク34を取り除く。
この後、図7(a)に示すように、第1および第2の不純物イオン注入層23、24に対して活性化アニールを行い、それぞれp型ウェル領域26およびコンタクト領域27を形成する。活性化アニールは、図4に示す加熱炉を用いて、実施形態1で説明した活性化アニールと同様の方法および条件で行う。得られたp型ウェル領域26のキャリア濃度は1×1017cm-3、n型のコンタクト領域27のキャリア濃度は1×1018cm-3である。
続いて、図7(b)に示すように、加熱炉のチャンバー163に基板21を設置したまま、基板21からカーボン層25を除去する。カーボン層25の除去は、実施形態1で説明した方法と同様の方法および条件で行う。これにより、注入エピ基板90が得られる。
最後に、図7(c)に示すように、注入エピ基板90に、ゲート絶縁膜28、ソース電極29、ドレイン電極30およびゲート電極31を形成する。ゲート絶縁膜28は、キャップ層25が除去された後の基板21を1100℃の温度で熱酸化することによって、炭化珪素層22の表面に形成される。ゲート絶縁膜28の厚さは例えば30nmである。この後、ソース電極29およびドレイン電極30を次のようにして形成する。まず、電子ビーム(EB)蒸着装置を用いてコンタクト領域27と接するようにNi膜を堆積させる。また、炭化珪素基板21の裏面にもNi膜を堆積させる。続いて、加熱炉を用いて、これらのNi膜を1000℃の温度で加熱する。これにより、コンタクト領域27とオーミック接合されたソース電極(第1のオーミック電極)29および、基板21の裏面にオーミック接合されたドレイン電極(第2のオーミック電極)30がそれぞれ形成される。ゲート電極31は、ゲート絶縁膜28の上にアルミニウムを蒸着することにより形成される。このようにして、炭化珪素素子(MOSFET)100が得られる。
炭化珪素素子100における炭化珪素層22の表面粗さおよび表面領域のドーパント濃度は、図7(b)に示す注入エピ基板90の表面モフォロジーおよび不純物濃度プロファイルを測定することによって調べることができる。これらの測定は、実施形態1で説明した方法と同様の方法で行ってもよい。
注入エピ基板90における炭化珪素層22の表面モフォロジーを測定した結果、異なる不純物イオンを用いて2回のイオン注入工程を行ったにもかかわらず、炭化珪素層22の表面におけるステップ高さは1nm以下であることが確認できた。また、p型ウェル領域26の不純物濃度プロファイルを測定した結果、炭化珪素層22の表面領域における不純物(Al)濃度は、Alのピーク濃度の80%以上であることがわかった。同様に、コンタクト領域27の不純物濃度プロファイルを測定すると、炭化珪素層22の表面領域における不純物(N2)濃度は、N2のピーク濃度の80%以上であることがわかった。
比較のために、キャップ層を用いない従来の方法により、炭化珪素素子100と同様の構造を有するMOSFET(比較例2の炭化珪素素子)を作製した。比較例2における不純物イオンの注入は、キャップ層を用いないこと以外は、実施形態2と同様の方法および条件で行った。比較例2における活性化アニールは、アルゴンガス雰囲気中で、基板温度を1750℃、アルゴンガスの流量を0.5リットル/分に設定して30分間行った。また、活性化アニール時のチャンバー内の圧力は91kPaで一定とした。
比較例2の炭化珪素素子に対して、炭化珪素素子100と同様の方法で表面粗さおよび不純物濃度プロファイルを調べると、炭化珪素層のステップ高さHは約10nm、炭化珪素層の表面領域におけるAlおよびN2の濃度は、それぞれp型ウェル領域のピーク濃度およびコンタクト領域のピーク濃度の10%以下であった。
以下、本実施形態で得られた炭化珪素素子100および比較例2の炭化珪素素子の電流電圧特性を説明する。
炭化珪素素子100および比較例2の炭化珪素素子のドレイン電流の値をそれぞれ測定したところ、炭化珪素素子100のドレイン電流は、比較例2の炭化珪素素子のドレイン電流よりも5倍以上大きいことがわかった。これは、以下の理由によるものと考えられる。
比較例2の炭化珪素素子では、炭化珪素層の表面粗さが大きいため、表面近傍におけるキャリアの移動度が低く、ドレイン電流が流れにくい。これに対し、炭化珪素素子100では、炭化珪素層22の表面粗さが1nm以下と小さいので、炭化珪素層22におけるチャネル層が形成される領域(ゲート電極31の下にあるp型ウェル領域23の表面層)のキャリアの移動度の低下が抑えられる。従って、より高い電流密度のドレイン電流をチャネル層に流すことができる。また、比較例2の炭化珪素素子では、コンタクト領域の表面近傍におけるドーパント濃度が低いのでコンタクト抵抗が高いが、炭化珪素素子100では、コンタクト領域27の表面におけるドーパント濃度が高いので、コンタクト領域27とソース電極29との間のコンタクト抵抗を低減できる。このように、炭化珪素素子100では、チャネル層のキャリアの移動度が高く、かつコンタクト抵抗が低いので、より大きなドレイン電流を流すことができる。
続いて、炭化珪素素子100および比較例2の炭化珪素素子のしきい値電圧を測定したところ、比較例2の炭化珪素素子のしきい値は2〜10Vの範囲でばらついているが、炭化珪素素子100のしきい値は3〜3.5Vと安定していることが確認できた。これは、以下の理由によるものと考えられる。
比較例2の炭化珪素素子では、p型ウェル領域の表面近傍におけるドーパント濃度が基板の表面方向に向かって減少しているために、p型ウェル領域と酸化膜との界面に一定の厚さを有するチャネル層が形成されず、しきい値電圧がばらつく。これに対し、炭化珪素素子100では、p型ウェル領域26の表面近傍におけるドーパント濃度がp型ウェル領域26の内部のドーパント濃度とほぼ等しいため、均一な厚さを有するチャネル層が形成され、安定したしきい値が得られる。
以上の測定結果から明らかなように、炭化珪素層22を形成した後、イオン注入および活性化アニールを行う前に、減圧雰囲気でアニールすることにより炭化珪素層22の表面にカーボン層25を形成すると、その後の活性化アニール処理によって、平坦な表面(ステップ高さ:1nm以下)を維持したまま高い活性化率を実現できる。さらに、カーボン層25を除去することにより、炭化珪素層22の表面領域におけるドーパント濃度を従来よりも大幅に高めることができる。このように炭化珪素層22の表面特性を改善することによって、炭化珪素MOSFETの電気的特性や信頼性を向上できる。
本実施形態では反転型のMOSFETについて説明したが、蓄積型のMOSFETに本発明を適用しても同様の効果が得られる。また、MOSFETに限らず、基板表面でショットキー障壁を有するMESFETやショットキーダイオードなどの炭化珪素素子にも本発明を適用でき、本実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
なお、前述した各実施形態では、キャップ層5を除去した後、炭化珪素層5の表面を更にエッチングする工程を行なっていないが、炭化珪素層5の表面領域における不純物濃度を調整する目的や、その他の理由により、炭化珪素層5の表面をエッチングしてもよい。
本発明によると、製造プロセスを複雑にすることなく、電気的特性に優れた信頼性の高い炭化珪素素子を提供できる。
本発明は、MOSFET、MESFET、ショットキーダイオードなどを含む種々の炭化珪素素子に広く適用できる。本発明の炭化珪素素子は、家電製品や自動車、電力輸送・変換装置、産業用機器などの各種電力・電気機器に使用可能な低損失パワーデバイスに用いられ得る。
1、21、40 炭化珪素基板
2、22、41 炭化珪素層
3、44 不純物イオン
4 不純物イオン注入層
5、25 キャップ層(カーボン層)
6 不純物ドープ層
23 第1の不純物イオン注入層
24 第2の不純物イオン注入層
26、43 p型ウェル領域
27、48 n型ソース用コンタクト領域
28、50 ゲート絶縁膜
29、49 ソース電極
30、52 ドレイン電極
31、51 ゲート電極
32、47 n型ドリフト領域
33、34、42 イオン注入マスク
45、46 マクロステップ
10、90 注入エピ基板
100 炭化珪素素子
150 反応炉(チャンバー)
151 試料
152 サセプタ
153 サセプタ支持軸
154 コイル
155 アルゴンガス
156 炭化珪素の原料ガス
157 酸素ガス
158 ガス供給系
159 ガス排気系
160 排気ガス用配管
161 圧力調整バルブ
162 断熱材
2、22、41 炭化珪素層
3、44 不純物イオン
4 不純物イオン注入層
5、25 キャップ層(カーボン層)
6 不純物ドープ層
23 第1の不純物イオン注入層
24 第2の不純物イオン注入層
26、43 p型ウェル領域
27、48 n型ソース用コンタクト領域
28、50 ゲート絶縁膜
29、49 ソース電極
30、52 ドレイン電極
31、51 ゲート電極
32、47 n型ドリフト領域
33、34、42 イオン注入マスク
45、46 マクロステップ
10、90 注入エピ基板
100 炭化珪素素子
150 反応炉(チャンバー)
151 試料
152 サセプタ
153 サセプタ支持軸
154 コイル
155 アルゴンガス
156 炭化珪素の原料ガス
157 酸素ガス
158 ガス供給系
159 ガス排気系
160 排気ガス用配管
161 圧力調整バルブ
162 断熱材
Claims (17)
- (A)表面がキャップ層で覆われた炭化珪素層を有する基板を用意する工程と、
(B)前記キャップ層を介して前記炭化珪素層の少なくとも一部に不純物のイオンを注入して不純物ドープ層を形成する工程と、
(C)前記キャップ層で覆われた炭化珪素層に対して活性化アニールを行う工程と、
(D)前記基板から前記キャップ層を除去する工程と
を包含し、
前記工程(B)においては、前記炭化珪素層の表面領域における前記不純物の濃度が、前記炭化珪素層内における前記不純物の濃度の最大値の80%以上となるように前記不純物イオンを注入する炭化珪素素子の製造方法。 - 前記キャップ層の厚さは10nm以上1μm以下である請求項1に記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 前記工程(A)は、前記炭化珪素層の表面をグラファイト化することによって前記キャップ層を形成する工程(A1)を含む、請求項1または2に記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 前記工程(A1)は、10-5Pa以上10Pa以下の圧力で行われる請求項3に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
- 前記工程(A1)は、前記基板を1100℃以上1400℃以下の温度に加熱する工程を含む請求項3または4に記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 前記工程(A)は、前記炭化珪素層をエピタキシャル成長によって前記基板上に形成する工程を含み、
前記炭化珪素層をエピタキシャル成長によって前記基板上に形成する工程と、前記工程(A1)とは、同一のチャンバー内で行われる請求項3から5のいずれかに記載の炭化珪素素子の製造方法。 - 前記工程(D)は、前記基板を熱酸化する工程を含む請求項1から6のいずれかに記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 前記工程(B)において、前記不純物のイオンを異なる加速エネルギーで複数回注入する請求項1から7のいずれかに記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 前記工程(B)は、前記キャップ層の選択された領域を覆う注入マスクを形成する工程を含む請求項1から8のいずれかに記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 前記工程(B)は、異なる注入マスクを用いて互いに異なる不純物イオンを注入する工程を含む請求項9に記載の炭化珪素素子の製造方法。
- イオン注入により形成された不純物ドープ層を有する炭化珪素層を備えた基板を用意する工程と、
前記炭化珪素層の表面にグラファイト化によりキャップ層を形成する工程と、
前記炭化珪素層に対して活性化アニールを行う工程と、
前記基板から前記キャップ層を除去する工程と
を包含し、
前記キャップ層の厚さは、前記炭化珪素層の表面領域における前記不純物の濃度が、前記炭化珪素層内におけるイオンの濃度の最大値の80%以上となるように設定される炭化珪素素子の製造方法。 - 前記キャップ層の前記厚さは10nm以上1μm以下である請求項11に記載の炭化珪素素子の製造方法。
- 基板と、前記基板の上に形成された炭化珪素層とを備えた炭化珪素素子であって、
前記炭化珪素層は、イオン注入により形成された不純物ドープ層を有しており、
前記炭化珪素層の表面領域における不純物の濃度は、前記炭化珪素層内における前記不純物の濃度の最大値の80%以上であり、前記炭化珪素層の表面のステップの高さは0.1nm以上1nm以下であり、
前記ドープ層はノックオンされた炭素原子を含んでいる炭化珪素素子。 - 前記炭化珪素層の少なくとも一部を覆う電極をさらに備えた請求項13に記載の炭化珪素素子。
- 前記炭化珪素層と前記電極との間に絶縁層をさらに備えた請求項14に記載の炭化珪素素子。
- 前記炭化珪素層と前記電極とが接触しており、前記炭化珪素層および前記電極の界面の少なくとも一部はショットキー障壁を形成している請求項14に記載の炭化珪素素子。
- 前記ドープ層における前記ノックオンされた炭素原子の濃度は、前記不純物の濃度の0.01%以上10%以下である、請求項13から16のいずれかに記載の炭化珪素素子。
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