JP2004053748A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因するイオン導電性転写ローラの抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成する画像形成装置を提供する。
【解決手段】紙Pが転写ローラに到達(S601)した後において、転写ローラ1周分の転写電流平均値Iz(n)を転写ローラ電流検知部207での検知結果にもとづいて算出し(S606)、前回算出した転写電流平均値Iz(n−1)と比較してその差分の絶対値が所定値以下の場合(S608でYES)、転写ローラの抵抗値が変動したものと判断して転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを補正する(S609、S610)。
【選択図】 図6
【解決手段】紙Pが転写ローラに到達(S601)した後において、転写ローラ1周分の転写電流平均値Iz(n)を転写ローラ電流検知部207での検知結果にもとづいて算出し(S606)、前回算出した転写電流平均値Iz(n−1)と比較してその差分の絶対値が所定値以下の場合(S608でYES)、転写ローラの抵抗値が変動したものと判断して転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを補正する(S609、S610)。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機やLBP(レーザビームプリンタ)などとされる電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている電子写真方式の複写機やLBP等の画像形成装置は、回転ドラム型を一般的とする像担持体としての電子写真感光体(以下感光ドラムという)、および帯電、画像露光、現像の画像形成プロセス手段で目的の画像情報に対応した可転写画像としてのトナー像を形成し、このトナー像を転写手段で記録材側に転写し、更に記録材を定着手段に導入してトナー像を記録材面に永久固着像として熱定着させて画像形成物(コピー,プリント)として出力するものである。なお、記録材に対するトナー像転写後、感光ドラムはその面上に残留した転写残トナーや紙粉等の残留付着汚染物が除去されクリーニングされることで、繰り返し作像プロセスに供される。
【0003】
以上のような画像形成装置において用いられ、感光ドラムから記録材へトナー像を転写する転写手段として、記録材の搬送経路が簡便になると同時に安定化できる等の有利点があることから、感光ドラムに当接されて電圧が印加され、感光ドラムとのニップ部である転写部位において記録材を挾持搬送して感光ドラム側のトナー像を記録材側に静電的に転写させる接触回転型の転写部材、いわゆる転写ローラを用いた転写手段が多用されている。
【0004】
そして転写ローラとして、抵抗値が1×106〜1×1010(Ω)程度の値に調整され、また、図11に示すように、導電性の芯金117の外周面に弾性層118を設け、この弾性層118に導電性を持たせたもの(図11の転写ローラ116)が近年提案されている。転写ローラ116は弾性層118の導電性の持たせ方により、以下の2種類に大きく分けられる。すなわち、▲1▼電子導電性を有する転写ローラ、(以下、電子導電性転写ローラという)▲2▼イオン導電性を有する転写ローラ(以下、イオン導電性転写ローラという)である。
【0005】
▲1▼の転写ローラは、図11に示すように弾性層118を有しこの弾性層118に導電性フィラーを分散させたものであり、例として、カーボンや金属酸化物等の導電性フィラーを分散させたEPDMローラやウレタンローラを挙げることができる。
【0006】
▲2▼の転写ローラは、弾性層118にイオン導電系の材料を含むもので、例として、ウレタン等の材料自身に導電性を持たせたものや、界面活性剤を弾性層118に分散させたものが挙げられる。
【0007】
また、一般に転写ローラの抵抗値は雰囲気環境の温湿度に応じて変動しやすいことが知られており、転写ローラの抵抗値変動は転写不良,爆発飛び散り,紙跡などの発生を誘発することが懸念されている。
【0008】
そこで、転写ローラの抵抗値変動に起因する転写不良や紙跡などの発生を防止するために、転写ローラの抵抗値を測定し、その測定結果に応じて転写ローラに印加する転写電圧を適正に制御する「印加転写電圧制御」が採用されている。このような印加転写電圧制御手段として、特開平2−123385号公報に開示されたATVC制御(Active Transfer Voltage Contorol)がある。
【0009】
ATVC制御は、トナー像を記録材へ転写する際に転写ローラに印加する電圧を最適化し、転写不良,紙跡の発生を防止するよう制御するものである。ATVC制御では、画像形成装置の前多回転工程中に転写ローラから感光ドラムに所望の定電流を印加し、その時の電圧値を保持することで転写ローラの抵抗値を測定し、トナー像を記録材へ転写する際にその抵抗値に応じた定電圧の転写電圧を転写ローラに印加している。
【0010】
前述のATVC制御により、転写ローラ抵抗値を正確に検知して最適な印加転写電圧を決定するためには、転写ローラ1周分の抵抗値をモニタしてその平均値を得る必要があるが、転写ローラ抵抗値が電圧依存性を有するために問題が生じることがある。すなわち、転写ローラ抵抗値は転写ローラへ定電流を印加してその時に検出する電圧値から測定するものであるが、トナー像を記録材へ転写する際に印加する電圧値に近い電圧値が発生するような定電流値を設定しないと転写ローラの抵抗値を正確に測定することができない。よって、ATVC制御等は画像形成プロセス上時間に余裕のある前回転中に行われるのが一般的である。
【0011】
画像形成装置における転写過程において、転写電流過多になると感光ドラムに放電跡が残ることによる画像不良が生じる。また転写電流不足になると転写不良や、トナーの爆発飛び散りなどの問題が発生する。この問題に対し、電子導電性転写ローラは、前述したように導電性フィラーを分散させて導電性を付与しているため、芯金圧入時に生じるゴムの歪みなどによる部分的な抵抗値ムラを抑えることが難しい。転写ローラの抵抗値ムラが大きいと、記録材が転写ローラを通過している際に転写ローラに流れる電流値が、転写ローラの長手方向(軸方向)、回転方向によって異なった値となり、転写ローラの一部では転写電流過多であるのに対し、他の一部では転写電流不足となって転写電流値が一様とならず良好な画像を提供することは難しい。また、抵抗値ムラが小さい場合でも、転写ローラ表面の微小面積で転写バイアスの放電が発生し電流が集中して流れることで感光ドラムに放電跡が残り、画像不良が発生する。逆に転写電流が流れないところでは転写不良等が発生する。
【0012】
一方、イオン導電性転写ローラは、イオン導電の電気伝導特性から微小面積での放電が発生しにくいという特徴がある。また、転写ローラの歪みなどによる抵抗値ムラも起こりにくいため、抵抗値ムラは1.5以内に抑えられる。このため、電子導電性転写ローラでは、画像マージンが取り難い100mm/sec.以上の転写速度でも、イオン導電性転写ローラによって良好な画像を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(イオン導電の問題)
ところで、前述したように、一般に転写ローラの抵抗は雰囲気環境の温湿度に応じて変動するが、定着装置で連続プリント中に発生する熱と水蒸気によっても転写ローラの抵抗値が変動する。また、イオン導電性転写ローラには、通電中の抵抗値が経時変化していく通電ドリフトという特性がある。通電ドリフト特性が悪い転写ローラでは、バイアス印加開始から、数10秒にわたって抵抗値が増大し続け、1枚プリントする間でも転写ローラ抵抗値が変動する。これらの特性により、連続プリントを行ううちに、前回転中に行われたATVC制御によってモニタされた転写ローラ抵抗値とズレが生じ、転写紙に最適な定電圧バイアスを印加することができなくなる。
【0014】
(定電流制御の問題)
画像形成装置の転写制御には、大きく分けて定電流制御と定電圧制御がある。電流値が一定となるよう電圧制御する定電流制御では、転写ローラの通電ドリフト,温湿度変動による問題は生じないが、封筒などの小サイズ紙を通紙すると、通紙部に比べて抵抗値の低い非通紙部に転写電流が流れ込み、通紙部において転写電流が不足する問題が生じる。この問題は、小サイズ紙を通紙する際の制御電流値を普通紙に比べて大きく設定することにより、解消することができる。しかし、通紙前に小サイズ紙をプリントする旨を設定する手段、または小サイズ紙が通紙されることを識別する手段が必要となってしまい、装置のコストアップ,大型化につながるため、パーソナル,小オフィス向けの画像形成装置には好ましくない。
【0015】
(定電圧制御での問題)
通紙中、所定の一定電圧を印加する定電圧制御では、小サイズ紙を通紙する際の転写抜けは起こらないため、小サイズ紙が通紙されることを識別する手段を持たない画像形成装置では定電圧制御が使われることが多い。しかし、定電圧制御を行う画像形成装置においては、通電ドリフト(転写ローラの抵抗値の経時変化)の変動量が大きく、かつ通電開始時から転写ローラの抵抗値が収束するまでの期間が長い場合、通紙中に転写ローラの抵抗値が増大し続けることから電流量が減少し続け、紙先端に比べて紙後端の転写電流値が小さくなる。画像形成装置における転写過程において、転写電流過多になると感光ドラムに放電跡を残して画像不良となり、また転写電流不足になると転写不良やトナーの爆発飛び散りなどの問題が発生する。通紙中の電流値変化範囲が良好な画像の電流値変化範囲よりも大きいと、紙先端で電流過多になるか、または紙後端および通紙2枚目以降で電流不足となり画像不良が発生する。
【0016】
前回転以外の非通紙時間、つまり先行する記録材の後端が転写ローラを通過してから後続する記録材の先端が転写ローラへ搬送される間においては、ATVC制御等により転写ローラに流れる電流、または定電流制御時の電圧値をモニタして転写ローラ抵抗値を検知する制御を行うことができる。このように制御することにより、連続通紙中の転写ローラ抵抗値を検知してプリント印加バイアスを補正することができるが、精度ある抵抗値検知を行うためには、転写ローラ1周分以上のサンプリング期間として、高圧安定時間、記録材先端と後端が転写ニップを通過するタイミングのバラツキを加えた時間が必要となる。高速なプリント出力枚数を求められる画像形成装置では、単位時間当たりの記録材の出力枚数を多くするために記録材の搬送間隔を極力短くしたいという要求があり、前述のようなサンプリング期間を取るのは困難であり、記録材と記録材との間で精度ある抵抗値検知を行うことは難しい。
【0017】
連続プリント中において、特定のプリント枚数毎にまたは所定時間毎に先行する記録材の後端が通過してから後続する記録材の先端が転写ローラに搬送されるまでの時間を通常より延長して抵抗値検知を行う手法もあるが、単位時間あたりのプリント出力枚数を維持するためには、望ましくない。例えば、A4サイズで20枚/分の出力能力を持つ画像形成装置において、20枚毎に先行する記録材の後端が通過してから後続する記録材の先端が転写ローラに搬送されるまでの時間を5秒延長して抵抗値検知を行うと、出力枚数が18枚/分に低下してしまう。
【0018】
そして、このように先行する記録材の後端が転写ローラを通過してから後続する記録材の先端が転写ローラへ搬送される間で抵抗値検知を行う手法では、通電ドリフトによる前述の転写ローラ抵抗値変動に対応することができない。
【0019】
(発明の目的)
本発明は、以上の問題点を鑑みてなされたものであり、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置において、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成することができる画像形成方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)〜(6)のとおりに構成し、画像形成方法を次の(7)ないし(9)のとおりに構成する。
【0022】
(1)画像情報に応じたトナー像を担持する像担持部と、
前記像担持部に担持された前記トナー像を記録材へ転写すべく前記像担持部と接しつつ回転する転写部と、
前記転写部に前記トナー像を静電的に転写させる転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、
前記転写部材に流れる転写電流を検知する転写電流検知手段と、
前記トナー像を前記記録材へ転写する際に、前記転写電流検知手段が検知する前記転写電流に応じて前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を制御する制御手段とを有する画像形成装置。
【0023】
(2)前記制御手段は、前記転写電流検知手段が検知する前記転写電流の変動値が所定値以内の場合、前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を補正する前記(1)記載の画像形成装置。
【0024】
(3)前記転写電流検知手段が所定期間に検知した前記転写電流の平均値を算出する電流値算出手段とを有し、
前記変動値は、前記算出手段が第1の所定期間に算出した第1の転写電流平均値と第2の所定期間に算出した第2の転写電流平均値との差分に応じた値である前記(2)記載の画像形成装置。
【0025】
(4)前記所定期間は、前記転写部が1回転するのに要する期間である前記(3)記載の画像形成装置。
【0026】
(5)前記像担持部の像担持面を所定電位に帯電する帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記像担持面に前記画像情報に応じた静電潜像を形成すべく前記画像情報に応じてオン状態またはオフ状態で光を照射する照射手段と、
前記照射手段が照射する光のオン状態とオブ状態の照射比率を算出する照射比率算出手段とを有し、
前記制御手段は、前記照射比率算出手段が算出する照射比率の変動値が所定値以内の場合、前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を制御する前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0027】
(6)前記転写部は、NBRゴム、エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリン共重合体などから構成されるイオン導電性転写部材を有する前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0028】
(7)イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置における画像形成方法であって、
記録材への転写動作中に前記イオン導電性転写部材に流れる転写電流値を検知するステップAと、
前記ステップAで検知した転写電流値にもとづいて、通紙中、前記イオン導電性転写部材へ印加する転写電圧を補正するステップBと、
を備えた画像形成方法。
【0029】
(8)イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置における画像形成方法であって、
像担持体に形成された可転写像の印字率を検知するステップCと、
記録材への転写動作中に前記イオン導電性転写部材に流れる転写電流値を検知するステップDと、
前記ステップCで検知した印字率と、前記ステップDで検知した転写電流値にもとづいて、通紙中に、前記イオン導電性転写部材へ印加する転写電圧を補正するステップEと、
を備えた画像形成方法。
【0030】
(9)前記(7)または(8)記載の画像形成方法において、
前記転写電流値は、前記イオン導電性転写部材の1周分の平均電流値である画像形成方法。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を画像形成装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、方法の形で実施することもできる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である電子写真技術を用いた“画像形成装置”であるレーザビームプリンタAの概略構成を示す断面図である。また図2は、レーザビームプリンタAの制御ブロック図である。以下、図1および図2にもとづいて、レーザビームプリンタAにおける全体構成および画像形成プロセスについて説明する。
【0033】
画像処理制御部201は、ホストコンピュータ等の外部装置から送信される画像情報を展開処理して内蔵するメモリに記憶するとともに、プリント開始に際してプリント指示をレーザビームプリンタA各部を制御するプリンタ制御部202へ送信する。なお、メモリに記憶された画像情報はレーザビームスキャナ3を制御するスキャナ制御手段(不図示)へ送信するが、プリンタ制御部202がスキャナ制御手段を制御する場合はプリント指示とともに画像情報が画像処理制御部201からプリンタ制御部202へ送信され、画像処理制御部201がスキャナ制御手段を制御する場合は内蔵するメモリから画像データを読み出して用いられる。なお、画像処理制御部201はホストコンピュータから送信された情報をレーザビームスキャナ3で扱うことができるプリント可能な画像情報へ展開処理するものとして記載したが、ホストコンピュータ等の外部装置からプリント可能な画像情報が直接送られてくる場合は展開処理をすることなく内蔵するメモリに画像情報を記憶する。
【0034】
感光ドラム1は、プリンタ制御部202が制御するメインモータ203により矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。なお、メインモータ203は感光ドラム1以外にも転写ローラ9、定着装置11等の紙搬送にかかる装置を回転駆動するものである。
【0035】
接触帯電部材である帯電装置2は、プリンタ制御部202からの指示にもとづき、感光ドラム1の周面が所定の極性,電位となるように帯電する(一次帯電)。
【0036】
画像露光手段としてのレーザビームスキャナ3は、不図示のイメージスキャナ,ホストコンピュータ等の外部機器から入力される画像情報に対応してオン/オフ変調されたレーザ光Lを出力して、感光ドラム1上の帯電処理面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム1の表面上に前記画像情報に応じた静電潜像が形成される。
【0037】
現像装置4においては、現像スリーブ4aから感光ドラム1の表面上に現像剤(トナー)が付着され静電潜像がトナー像として可視化される。
【0038】
給紙カセット5には、記録材(以下紙という)Pを収納させており、プリンタ制御部202から給紙スタート信号にもとづいてソレノイド204がメインモータ203の駆動力を給紙ローラ6へ伝え、給紙カセット5内の紙Pが1枚ずつ給紙される。その後紙Pはレジストローラ7により搬送され,紙パス8aに設置されたTOPセンサ15を通って、感光ドラム1と転写ローラ9との当接ニップ部である転写部位Tに所定のタイミングで導入される。ここで、感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像の先端部と、紙Pの先端部が転写部位Tに到達するタイミングが同期するようにTOPセンサ15が紙Pの先端を検出したタイミングにもとづいて感光ドラム1へのレーザスキャナ3による走査露光タイミングが制御される。なおTOPセンサ15等のレーザビームプリンタAが有する各種のセンサからの信号はセンサ入力部205を介してプリンタ制御部202へ入力される。
【0039】
転写部位Tに導入された紙Pは転写部位Tにおいて感光ドラム1及び転写ローラ9により挾持搬送され、その時転写ローラ9には転写電圧制御部から所定値に制御された転写電圧が印加される。
【0040】
この転写ローラ9および転写電圧制御の詳細については後述する。転写ローラ9にはトナーと逆極性の転写電圧を印加することで転写部位Tにおいて感光ドラム1の表面上のトナー像が紙Pの表面に静電転写される。
【0041】
転写部位Tにおいてトナー像が転写された紙Pは感光ドラム1から分離搬送され、紙パス8bを通って定着装置11に搬送され、トナー像を加熱および加圧しつつ紙P上へ定着させる定着工程を受ける。
【0042】
一方、転写分離後の感光ドラム1の表面は、クリーニング装置10により転写残トナーや紙粉等のクリーニングを受け、繰り返し作像工程に供される。
【0043】
定着装置11を通った紙Pは、紙パス8c側に案内されて排紙口13から排紙トレイ14上に排出される。
【0044】
本実施例における転写ローラ9の転写電圧制御は、転写ローラ抵抗値検知に応じて行われる。すなわち、例えばプリント開始に先立って行なわれる前回転処理(感光ドラム1の表面電位の安定化処理、転写ローラのクリーニング処理等)の実行中に行われる転写ローラ抵抗値検知において検知した転写ローラ抵抗値に応じた定電圧制御によって通紙中の転写ローラ転写電圧を制御する。この制御として用いられるのは、例えば、前述したATVC制御である。
【0045】
本実施例では、ATVC制御を用いて制御するものとして説明を行う。ATVC制御では、転写電圧印加部206が前回転処理中において転写ローラ9が所定の電流値となるよう制御する定電流制御を行い、その定電流制御中に転写ローラ9へ印加する電圧をモニタすることで、転写ローラ抵抗値に対応する電圧値V0を決定する。
【0046】
図3における3−aは転写ローラ抵抗値に対応する電圧値V0を決定するまでに転写ローラ9へ印加される電圧を示したものであり、3−bは3−aの如く転写電圧が印加された際に転写ローラ電流検知部207で検知される電流値を示したものである。
【0047】
ATVC抵抗検知制御では、まず初期転写電圧Vpを時間T1の間印加し、そのT1の間に流れた電流値をモニタする。検知された電流Ip1の値は、プリンタ制御部202のCPU(不図示)によって目標電流値Itと比較され、次回印加する転写電圧値V1が決定される。具体的には次回検知する転写ローラ電流値Ip2が目標電流値Itに等しくなるように、Ip1がItより小さければVpより大きな転写電圧値を、Itよりも大きければVpより小さな転写電圧値を印加する。次に決定された転写電圧V1を時間T2の間印加し、電流値Ip2を再びモニタする。これをn回数繰り返し、目標電流値Itが流れるよう電流値Ipnの検知および転写電圧値Vpnの決定を行った後、プリンタ制御部202のメモリに記憶させておいた転写電圧値V1〜Vnを平均化する演算をし、抵抗値対応電圧V0を決定する。図3においてはn=4として転写電圧の調整を4回行った後にV0を決定している。
【0048】
ATVC電圧検知制御によって求められたV0を元に、プリント時に印加するプリント転写電圧Vtを下記の制御式で決定し、定電圧制御を行う。
Vt=α×V0+β
なお、α、βは装置の仕様、感光ドラム1等の画像形成プロセスを構成する部材の材料特性等に合わせて設定する補正係数であるが例えば、α=1.5、β=1.0[kV]のように設定する。
【0049】
以上のように、プリント開始に先立って実行される前回転処理の実行中に転写ローラ抵抗値に応じた転写電圧V0を設定するとともに、 V0から算出されるプリント転写電圧Vtを用いて感光ドラム1の表面のトナー像を紙Pへ転写することで転写ローラ9の抵抗値に応じた転写制御を行うことができる。
【0050】
しかし、前述したとおり転写ローラ9の抵抗値は温湿度等により変動し得るものであるので、本実施例では転写ローラ9によるトナー像の転写中においても転写電圧V0およびそれから算出されるプリント転写電圧Vtの補正を行っている。
【0051】
図4は転写中における転写ローラ電流値を示す図であり、後述するようにプリント転写電圧を印加する転写中において転写ローラ1周分の転写ローラ電流平均値であるIz(n)を検知することでプリント転写電圧Vtの補正を行う。
【0052】
以下、本実施例における制御を図5および図6のフローチャートを用いて説明する。図5はプリント開始からプリント終了に到るまでの本実施例の制御全体を示すフローチャートであり、図6は図5のフローチャートにおける転写電圧制御(ステップS515)の詳細を示すフローチャートである。
【0053】
レーザビームプリンタAに電源が投入されて所定の初期化処理(定着装置11の所定温度への立上げ処理等)を行ってレーザビームプリンタAが画像形成可能な待機状態となった後に、図5のステップS501においてプリンタ制御部202は画像処理制御部201からプリント指示を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS502へ移行する。
【0054】
ステップS502では、前述した感光ドラム1の表面電位の安定化処理、転写ローラのクリーニング処理等の前回転処理を開始する。
【0055】
ステップS503では初期転写電圧Vpを印加し、印加したVpに対して検知される転写ローラ電流値Ip1をステップS504にて検知する。
【0056】
ステップS505では、検知した転写ローラ電流値Ip1と目標電流値Itとを比較して転写電圧V1を算出する。
【0057】
ステップS506〜ステップS511では検知した転写ローラ電流値Ipnと目標電流値Itを比較して転写電圧Vnを算出する処理を繰り返す工程であり、ステップS504〜ステップS505での処理を含めてN回同一処理を繰り返すようにしている。すなわちステップS502でn=2を設定してステップS510でnを1加算することで、V2、V3・・と転写電圧を繰り返し算出している。ステップS511では転写電圧Vnの算出処理を所定のN回行なったかどうかを判定し、YESであればステップS512へ進む。
【0058】
ステップS512では、V1〜VNまでN回分算出した転写電圧値を平均化して転写ローラ9の抵抗値に応じた転写電圧であるV0を決定している。またそのV0を用いてステップS513ではプリント転写電圧Vtを決定している。
【0059】
転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを決定した後のステップS514では、前回転処理が終了したか否かを判定し、終了していればステップS515の転写電圧制御へ移行する。
【0060】
次に、転写電圧制御を示すフローチャートである図6を用いて説明する。
【0061】
ステップS601では、紙Pが転写ローラ9に到達したか否かを判定する。この判定はTOPセンサ15により紙Pの先端が検出されてから紙Pの搬送速度に応じた所定時間が経過したか否かで判断する。
【0062】
紙Pが転写ローラ9に到達したことに応じて、ステップS602ではプリント転写電圧Vtの印加を開始する。
【0063】
ステップS603では転写ローラ1周分において転写ローラ電流検知部207にて検知される転写ローラ電流値を平均化して転写電流平均値Iz(1)を算出し、その値をステップS604にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0064】
ステップS605〜ステップS612ではn回目に算出した転写電流平均値Iz(n)をその前回算出したIz(n−1)と比較して転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを補正する処理を行っている。この処理を紙Pが転写ローラを通過するまで繰り返すことで、通紙中の転写ローラ9の抵抗値変動による画質への悪影響を防止するものである。
【0065】
ステップS605でn=2を設定してステップS611でnを1加算することで、ステップS608ではIz(2)−Iz(1)、Iz(3)−Iz(2)、・・・・と転写電流平均値の比較を繰り返している。ステップS608では、今回取得した転写電流平均値Iz(n)が、その前回に取得した転写電流平均値Iz(n−1)の差分の絶対値がB以下であれば、その転写電流平均値の変動が転写ローラ9の抵抗値の変動に起因するものであるとしてステップS609へ進む。
【0066】
ステップS609では、転写電圧値V0に今回取得した転写電流平均値Iz(n)に対する前回に取得した転写電流平均値Iz(n−1)の比率を乗じることでV0を補正している。つまり前回より転写電流平均値が小さくなれば、転写電圧値V0が大きくなるよう補正する。
【0067】
ステップS610では、補正された新たな転写電圧値V0を用いて新たなプリント転写電圧値Vtを算出する。
【0068】
ステップS612では、紙Pが転写ローラ9を通過したか否かをステップS601と同様にTOPセンサ15の出力に基づいて判定し、通過した場合は図5のフローチャートへ復帰する。
【0069】
図5のステップS516では次にプリントすべきページがあるか否かを判定して次ページがあればステップS515の転写電圧制御を再び行なう。すなわちステップS515の転写電圧制御はプリントすべき紙Pの1枚ごとに実行する制御であり連続プリントが終了するまでこの処理を繰り返す。
【0070】
以下、具体例で説明する。
【0071】
本実施例の画像形成装置であるレーザビームプリンタAにおいては、紙Pの搬送速度は100mm/sec.であり、転写ローラ9としてイオン導電性転写ローラを用いている。
【0072】
本実施例に使用したイオン導電性転写ローラは、NBRゴムとエピクロロヒドリンゴムのブレンドであり、温度23.5℃,湿度60%の環境において、2kV印加した場合の初期抵抗値が2.0×108Ωである。転写ローラ1周における最小抵抗値に対する最大抵抗値の比率は約1.2倍であり、転写ローラ9が一周するのに要する時間は300msec.、転写ローラ1周の長さは30mmである。本実施例で用いた転写ローラは、雰囲気温度32.5℃、湿度80%の高温高湿環境に放置された場合は、雰囲気温度10℃、湿度15%の低温低湿環境に放置された場合の約50倍にも増加する。低温低湿環境において開封直後で水分量5.0%の紙Pを連続通紙した場合、定着装置11が紙Pを加熱定着した際に発生する水蒸気と熱によって、最大5%/枚の割合で転写ローラ9の抵抗値が減少することが実験結果から分かっている。また、通電ドリフトによって、転写ローラ9の抵抗値が1秒間に最大3%/枚、最大10%/枚の割合で上昇することが分かっている。なお、転写ローラ9は、前記NBRゴムとエピクロロヒドリンゴムのブレンドに限らず、NBRゴム、エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリン共重合体などから構成することができる。
【0073】
プリンタ制御部202が画像処理制御部201からプリント指示を受け取ると、レーザスキャナ3により潜像形成が開始され感光ドラム1上に形成されたトナー像と同期して、紙Pが転写ニップTに通紙されてプリント転写電圧Vtの印加が開始される。プリンタ制御部202は、転写ローラ9が1周する期間300msec.毎に転写電流平均値Iz(n)を検知し、その検知結果をメモリに記憶させる。
【0074】
検知された転写ローラ1周分の平均電流値Iz(n)と、前回の1周の平均電流値Iz(n−1)との差が、通電ドリフトおよび、環境変動によって起こりうる変動率0.9%/300msec.(ステップS608のB)以内であり(図6のステップS608でYES)、この間に転写電圧の補正切り替えがなければ、転写ローラ9の抵抗値変動と判断できる。電流値の変動率が指定条件B以上であれば(ステップS608でNO)、紙種の切り換え、またはイレギュラーな放電などによる影響と考えられ、その抵抗変動が無視できないことから転写電圧補正を行わない。
【0075】
電流値の変動率が指定条件B以内であれば、下式のように、Iz(n)とIz(n−1)との差に比例して、抵抗値対応転写電圧値V0、およびプリント転写電圧値Vtを補正する。なお右辺におけるV0は補正前の値であり、左辺におけるV0が補正後の値である。
補正後 V0=Iz(n−1)/Iz(n)×V0
補正後 Vt=α×V0+β
【0076】
本実施例の効果を、通紙実験にて確認した。NeenaBond,坪量60g、開封直後で水分量が5.0%の紙Pを連続150枚通紙した。レーザビームプリンタAとして、実施例1におけるもの、実施例1と同構成で転写電圧補正を行わない比較例1、電流値が3.5μAで一定となるように転写電圧を定電流制御した比較例2の3種の装置を用いた。通紙環境は、雰囲気温度10℃、湿度15%の低温低湿環境である。印字された画像を評価した結果を表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
比較例1では、連続通紙の4〜7枚目で文字画像に軽微だがトナー飛び散りが発生した。トナー飛び散りが発生したのは、通電ドリフトによってイオン導電性転写ローラの抵抗値が上昇し、トナー保持電荷不足を起こしたためである。また、連続通紙の120枚目くらいからハーフトーン画像に黒点が見え始めた。この現象が起こったのは、定着装置11から発生する水蒸気と熱によって転写ローラ9の抵抗値が下がったために、電荷が局所的に紙を突き抜けて感光ドラム1上に放電跡を生じたためである。通紙中に流れる電流値をモニタした結果、比較例1におけるレーザビームプリンタAでは、150枚通紙する間に流れる電流値が大きく変動していたが、実施例1では電流はほとんど安定していた。実施例1では、150枚を通じて、画像に問題がなかった。
【0079】
次に、紙PとしてXx4024,坪量75gと、封筒Com10を1枚づつ交互に、それぞれ50枚通紙する実験2を行った。評価結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】
比較例1では、実験1と同様に初期において通電ドリフトによるトナー保持電荷不足によりトナー飛び散りが発生した。また、定電流制御を用いる比較例2では、封筒通紙の際に、非通紙部に電流が流れ込み、転写電圧不足となってトナー飛び散りおよび転写抜けが発生した。
【0082】
実施例1のレーザビームプリンタAでは、Xx4024,封筒ともに良好な画像を得ることができた。
【0083】
以上の実験が示すように、本実施例ではイオン導電性転写ローラの通電ドリフト、温湿度変動の影響を解消し、良好な画像を提供することができる。
【0084】
すなわち、記録材への転写動作中に、転写部材に流れる転写電流を検知し、転写部材の抵抗検知を行ってプリント転写電圧を補正することにより、単位時間当たりのプリント出力枚数を落とすことなく、転写動作中の転写部材の抵抗値変動による画像への影響を補正し、良好な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0085】
(実施例2)
本実施例でも、実施例1と同様のハードウエア構成の画像形成装置であるレーザビームプリンタAを用いる。
【0086】
本実施例は、プリント中の転写ローラ平均電流値と、全画像領域に対するトナー像の印字率をモニタし、転写電圧の補正を行うものである。
【0087】
プリント中の転写電流値は、転写ローラ抵抗値,紙の抵抗値に加えて、画像上のトナー抵抗によっても変動する。トナー抵抗は全画像領域に対するのトナー像の印字率、すなわちレーザビームスキャナ3のレーザ点灯比率にほぼ比例する。通常、文字画像における全画像領域に対するトナー像の印字率は平均で約5%程度、ハーフトーン画像では約50%、べた黒画像では、ほぼ100%となる。
【0088】
本実施例では、トナー抵抗を考慮することによって、より正確で誤検知の少ない転写電圧補正を行う。つまり、実施例1においてはトナー抵抗を示すトナー像の印字率にかかわらず転写電圧の補正を行なっていたが、トナー像の印字率が大きく変動すると転写ローラ9の抵抗値変動が少ない場合でも誤って転写電圧の補正をしてしまう可能性がある。実施例2は実施例1と異なり、トナー像の印字率が所定値以内でありトナー抵抗による変動が少ない場合に限定して転写ローラ9の抵抗値変動にもとづく転写電圧の補正を行なうものである。
【0089】
図7に示すように、通紙時のプリント転写電圧印加中に、レーザスキャナ3のレーザ点灯比率を転写ローラ1周毎にモニタして、平均化した転写ローラ電流平均値Iz(n)と、転写ローラ1周分におけるレーザスキャナ3のレーザ点灯比率Lz(n)をプリンタ制御部202のメモリに記憶する。レーザ点灯比率Lz(n)は、感光ドラム1の表面の画像領域をレーザビームで走査する時間に対するレーザスキャナ3の点灯時間を表すものであり、前述のようにトナー像を現像する領域が多いほどレーザスキャナ3が点灯する時間も長くなる。走査時間に対してレーザがオン状態となっている(点灯している)時間を不図示の計時手段により計時することでレーザ点灯比率を算出できる。
【0090】
以下、本実施例における制御を図8および図9のフローチャートを用いて説明する。なおプリント開始からプリント終了に到るまでの制御全体は図5のフローチャートと同様であり、図8および図9は図5における転写電圧制御(ステップS515)の詳細を示すフローチャートである。図5のフローチャートについては実施例1にて説明したので説明を省略する。
【0091】
ステップS801では、紙Pが転写ローラ9に到達したか否かを判定する。この判定はTOPセンサ15により紙Pの先端が検出されてから紙Pの搬送速度に応じた所定時間が経過したか否かで判断する。
【0092】
紙Pが転写ローラ9に到達したことに応じて、ステップS802ではプリント転写電圧Vtの印加を開始する。
【0093】
ステップS803では転写ローラ1周分において転写ローラ電流検知部207にて検知される転写ローラ電流値を平均化して転写電流平均値Iz(1)を算出し、その値をステップS804にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0094】
ステップS805では転写ローラ1周分において全画像領域に対するレーザ点灯比率Lz(1)を算出する。レーザ点灯比率Lz(1)もIz(1)と同様にステップS806にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0095】
図8のステップS807〜ステップS809および図9のステップS901〜ステップS914は、n回目に算出した転写電流平均値Iz(n)をその前回算出したIz(n−1)と比較して転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを補正する処理を行っている。この処理を紙Pが転写ローラ9を通過するまで繰り返すことで、通紙中の転写ローラ9の抵抗値変動による画質への悪影響を防止するものである。
【0096】
ステップS807でn=2を設定しているが、このnは転写ローラに紙Pが到達してからの転写ローラ9の回転数を示すものであり、ステップS803からステップS806では既に1回転目の処理を行っているので2を設定している。
【0097】
ステップS808でm=1をステップS809ではM=1を設定しているが、mおよびMはレーザ点灯比率が所定値以内か否かを判定するためのものであるが、詳しくは後述する。
【0098】
ステップS901ではn回転目の転写ローラ1周分の転写電流平均値Iz(n)を算出し、ステップS902においてIz(n)をプリンタ制御部202のメモリに記憶させる。
【0099】
ステップS903ではn回転目の転写ローラ1周分において全画像領域に対するレーザ点灯比率Lz(n)を算出する。レーザ点灯比率Lz(n)もIz(n)と同様にステップS904にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0100】
ステップS905ではn回転目の転写ローラ1周分におけるレーザ点灯比率(Lz(n))と、それ以前に算出したレーザ点灯比率(Lz(n−1)、Lz(n−2)、・・・、L(n−m)、・・・、L(1))との差分の絶対値が所定値以内か否かを判定し、所定値以内であればステップS906〜S908の転写電圧補正処理へ進む。ステップS905でレーザ点灯比率の比較することで、トナー像の印字率の変化が大きい場合に誤って転写電圧の補正を行わないようにしている。すなわち、n回転目の転写ローラ1周分におけるレーザ点灯比率(Lz(n))と同じような(差分の絶対値が所定範囲内の)n−m回転目における転写電流平均値Iz(n−m)を用いて転写電圧V0の補正をすることで転写ローラ9の抵抗値変動に応じた転写電圧の補正を行うことができる。なお、ステップS910でm=m+1とし、ステップS910でm>Mか否かの判断をすることで、n回転目のレーザ点灯比率Lz(n)を1回転目のLz(1)まで(n−1)回転目、(n−2)回転目、・・・、(n−m)回転目、・・・、1回点目と順を追って比較する処理が可能となる。
【0101】
ステップS907では、転写電圧値V0に今回取得した転写電流平均値Iz(n)に対する(n−m)回転目に取得した転写電流平均値Iz(n−m)の比率を乗じることでV0を補正している。つまり転写電流平均値が小さくなれば、転写電圧値V0が大きくなるよう補正する。
【0102】
ステップS908では、補正された新たな転写電圧値V0を用いて新たなプリント転写電圧値Vtを算出する。
【0103】
ステップS914では、紙Pが転写ローラを通過したか否かをステップS801と同様にTOPセンサ15の出力にもとづいて判定し、通過した場合は図5のフローチャートへ復帰する。
【0104】
図5のステップS516では次にプリントすべきページがあるか否かを判定して次ページがあればステップS515の転写電圧制御を再び行なう。すなわちステップS515の転写電圧制御はプリントすべき紙Pの1枚ごとに実行する制御であり連続プリントが終了するまでこの処理を繰り返す。
【0105】
以下、具体例で説明する。
【0106】
本実施例の画像形成装置であるレーザビームプリンタAにおいては、実施例1と同様のイオン導電性転写ローラを用いているので、転写ローラ9についての詳細な説明は省略する。
【0107】
レーザスキャナ3により潜像形成が開始されると、プリンタ制御部202は転写ローラ1周の周期300msec.毎にレーザ点灯比率Lz(n)をプリンタ制御部202が有するメモリに記憶する。感光ドラム1上に形成されたトナー像と同期して紙Pが転写ニップTに通紙され、プリント転写電圧Vtが印加される。転写電流検知部207は、レーザスキャナ3のレーザ点灯比率をモニタした周期(300msec.)と同期して、電流の平均値Iz(n)をモニタして記憶する。
【0108】
本実施例では、転写ローラ周期でモニタされたレーザスキャナ3のレーザ点灯比率Lz(n)と平均電流値Iz(n)から、紙の切り替わりおよびトナー像の切り替わりを識別し、転写ローラ抵抗値の変動検知を検知するとともにその変動が所定値以内の場合だけ転写バイアスの補正を行う。
【0109】
モニタされたレーザスキャナ3のレーザ点灯比率Lz(n)が、前周までのLz(n−1)、または前々周のLz(n−2)、Lz(n−3)…、Lz(n−m)、…、Lz(1)との差が、5%(ステップS905におけるC)以内であれば、ほぼ同等のトナー抵抗をもつ画像と判断できる。n回転目のレーザ点灯比率Lz(n)を、最前のメモリデータLz(1)まで比較して5%以内の条件に合わなければ、比較できる画像がないことからバイアス補正を行わない。
【0110】
モニタされた平均電流値Iz(n)と、トナー抵抗がほぼ同等と判断された領域である(n−m)回転目では、平均電流値Iz(n)と平均電流値Iz(n−m)との差の絶対値が、通電ドリフトおよび環境変動によって起こりうる変動率0.9%/300msec.以内であり、かつこの間に転写電圧の補正切り替えがなければ、紙Pの材質の変化などの影響ではなく転写ローラ9の抵抗変動と判断できる。電流値の変動率が指定条件B以上であれば(ステップS906でNO)、紙種の切り換え、またはイレギュラーな放電などによる影響と考えられ、その抵抗変動が無視できないことから転写電圧補正を行わない。
【0111】
電流値の変動率が指定条件B以内であれば、下式のように、Iz(n)とIz(n−m)との差に比例して、抵抗値対応転写電圧値V0、およびプリント転写電圧値Vtを補正する。なお右辺におけるV0は補正前の値であり、左辺におけるV0が補正後の値である。
補正後 V0=Iz(n−m)/Iz(n)×V0
補正後 Vt=α×V0+β
【0112】
本実施例では、通紙中の転写ローラ電流値と画像の印字率によって転写電圧補正制御を行うため、文字画像と写真画像が混じった複合画像でも、正確な転写電圧補正制御が可能である。
【0113】
本実施例の効果を、通紙実験にて確認した。NeenaBond,坪量60g、開封直後で水分量が5.0%の紙Pを連続150枚通紙した。プリントする画像は、図10のような文字画像と写真画像からなる複合画像とした。レーザビームプリンタAとして、実施例2におけるもの、実施例2と同構成で転写電圧補正を行わない比較例1を用いた。通紙環境は、雰囲気温度10℃、湿度15%の低温低湿環境である。印字された画像を評価した結果を表3に示す。
【0114】
【表3】
【0115】
比較例1では、連続通紙の4〜7枚目で文字画像に軽微だがトナー飛び散りが発生した。また、120枚目くらいから写真画像に黒点が見え始めた。本実施例におけるレーザビームプリンタAでは、150枚を通じて、画像に問題がなかった。
【0116】
以上の実験が示すように、本実施例ではイオン導電性転写ローラの通電ドリフト,温湿度変動の影響を解消し、良好な画像を提供することができる。
【0117】
すなわち、本実施例によれば、トナー抵抗を考慮することによって、より正確で誤検知の少ない転写電圧補正を行うことにより、良好な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成する画像形成装置を提供することができる。
【0119】
また、本発明は、イオン導電性転写部材を用いた画像装置において、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成する画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザビームプリンタAの概略構成を示す断面図
【図2】レーザビームプリンタAの制御ブロック図
【図3】ATVC抵抗検知制御における転写電圧および検知電流を示す図
【図4】転写中における転写ローラ電流値を示す図
【図5】実施例1の制御全体を示すフローチャート
【図6】実施例1の転写電圧制御を示すフローチャート
【図7】転写中におけるレーザ点灯比率を示す図
【図8】実施例2の転写電圧制御を示すフローチャート(その1)
【図9】実施例2の転写電圧制御を示すフローチャート(その2)
【図10】確認実験で用いられた画像を示す図
【図11】転写ローラの構成を示す斜視図
【符合の説明】
A レーザビームプリンタ
1 感光ドラム
2 帯電装置
3 レーザスキャナ
4 現像装置
9 転写ローラ
11 定着装置
201 画像処理制御部
202 プリンタ制御部
206 転写電圧印加部
207 転写ローラ電流検知部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機やLBP(レーザビームプリンタ)などとされる電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている電子写真方式の複写機やLBP等の画像形成装置は、回転ドラム型を一般的とする像担持体としての電子写真感光体(以下感光ドラムという)、および帯電、画像露光、現像の画像形成プロセス手段で目的の画像情報に対応した可転写画像としてのトナー像を形成し、このトナー像を転写手段で記録材側に転写し、更に記録材を定着手段に導入してトナー像を記録材面に永久固着像として熱定着させて画像形成物(コピー,プリント)として出力するものである。なお、記録材に対するトナー像転写後、感光ドラムはその面上に残留した転写残トナーや紙粉等の残留付着汚染物が除去されクリーニングされることで、繰り返し作像プロセスに供される。
【0003】
以上のような画像形成装置において用いられ、感光ドラムから記録材へトナー像を転写する転写手段として、記録材の搬送経路が簡便になると同時に安定化できる等の有利点があることから、感光ドラムに当接されて電圧が印加され、感光ドラムとのニップ部である転写部位において記録材を挾持搬送して感光ドラム側のトナー像を記録材側に静電的に転写させる接触回転型の転写部材、いわゆる転写ローラを用いた転写手段が多用されている。
【0004】
そして転写ローラとして、抵抗値が1×106〜1×1010(Ω)程度の値に調整され、また、図11に示すように、導電性の芯金117の外周面に弾性層118を設け、この弾性層118に導電性を持たせたもの(図11の転写ローラ116)が近年提案されている。転写ローラ116は弾性層118の導電性の持たせ方により、以下の2種類に大きく分けられる。すなわち、▲1▼電子導電性を有する転写ローラ、(以下、電子導電性転写ローラという)▲2▼イオン導電性を有する転写ローラ(以下、イオン導電性転写ローラという)である。
【0005】
▲1▼の転写ローラは、図11に示すように弾性層118を有しこの弾性層118に導電性フィラーを分散させたものであり、例として、カーボンや金属酸化物等の導電性フィラーを分散させたEPDMローラやウレタンローラを挙げることができる。
【0006】
▲2▼の転写ローラは、弾性層118にイオン導電系の材料を含むもので、例として、ウレタン等の材料自身に導電性を持たせたものや、界面活性剤を弾性層118に分散させたものが挙げられる。
【0007】
また、一般に転写ローラの抵抗値は雰囲気環境の温湿度に応じて変動しやすいことが知られており、転写ローラの抵抗値変動は転写不良,爆発飛び散り,紙跡などの発生を誘発することが懸念されている。
【0008】
そこで、転写ローラの抵抗値変動に起因する転写不良や紙跡などの発生を防止するために、転写ローラの抵抗値を測定し、その測定結果に応じて転写ローラに印加する転写電圧を適正に制御する「印加転写電圧制御」が採用されている。このような印加転写電圧制御手段として、特開平2−123385号公報に開示されたATVC制御(Active Transfer Voltage Contorol)がある。
【0009】
ATVC制御は、トナー像を記録材へ転写する際に転写ローラに印加する電圧を最適化し、転写不良,紙跡の発生を防止するよう制御するものである。ATVC制御では、画像形成装置の前多回転工程中に転写ローラから感光ドラムに所望の定電流を印加し、その時の電圧値を保持することで転写ローラの抵抗値を測定し、トナー像を記録材へ転写する際にその抵抗値に応じた定電圧の転写電圧を転写ローラに印加している。
【0010】
前述のATVC制御により、転写ローラ抵抗値を正確に検知して最適な印加転写電圧を決定するためには、転写ローラ1周分の抵抗値をモニタしてその平均値を得る必要があるが、転写ローラ抵抗値が電圧依存性を有するために問題が生じることがある。すなわち、転写ローラ抵抗値は転写ローラへ定電流を印加してその時に検出する電圧値から測定するものであるが、トナー像を記録材へ転写する際に印加する電圧値に近い電圧値が発生するような定電流値を設定しないと転写ローラの抵抗値を正確に測定することができない。よって、ATVC制御等は画像形成プロセス上時間に余裕のある前回転中に行われるのが一般的である。
【0011】
画像形成装置における転写過程において、転写電流過多になると感光ドラムに放電跡が残ることによる画像不良が生じる。また転写電流不足になると転写不良や、トナーの爆発飛び散りなどの問題が発生する。この問題に対し、電子導電性転写ローラは、前述したように導電性フィラーを分散させて導電性を付与しているため、芯金圧入時に生じるゴムの歪みなどによる部分的な抵抗値ムラを抑えることが難しい。転写ローラの抵抗値ムラが大きいと、記録材が転写ローラを通過している際に転写ローラに流れる電流値が、転写ローラの長手方向(軸方向)、回転方向によって異なった値となり、転写ローラの一部では転写電流過多であるのに対し、他の一部では転写電流不足となって転写電流値が一様とならず良好な画像を提供することは難しい。また、抵抗値ムラが小さい場合でも、転写ローラ表面の微小面積で転写バイアスの放電が発生し電流が集中して流れることで感光ドラムに放電跡が残り、画像不良が発生する。逆に転写電流が流れないところでは転写不良等が発生する。
【0012】
一方、イオン導電性転写ローラは、イオン導電の電気伝導特性から微小面積での放電が発生しにくいという特徴がある。また、転写ローラの歪みなどによる抵抗値ムラも起こりにくいため、抵抗値ムラは1.5以内に抑えられる。このため、電子導電性転写ローラでは、画像マージンが取り難い100mm/sec.以上の転写速度でも、イオン導電性転写ローラによって良好な画像を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(イオン導電の問題)
ところで、前述したように、一般に転写ローラの抵抗は雰囲気環境の温湿度に応じて変動するが、定着装置で連続プリント中に発生する熱と水蒸気によっても転写ローラの抵抗値が変動する。また、イオン導電性転写ローラには、通電中の抵抗値が経時変化していく通電ドリフトという特性がある。通電ドリフト特性が悪い転写ローラでは、バイアス印加開始から、数10秒にわたって抵抗値が増大し続け、1枚プリントする間でも転写ローラ抵抗値が変動する。これらの特性により、連続プリントを行ううちに、前回転中に行われたATVC制御によってモニタされた転写ローラ抵抗値とズレが生じ、転写紙に最適な定電圧バイアスを印加することができなくなる。
【0014】
(定電流制御の問題)
画像形成装置の転写制御には、大きく分けて定電流制御と定電圧制御がある。電流値が一定となるよう電圧制御する定電流制御では、転写ローラの通電ドリフト,温湿度変動による問題は生じないが、封筒などの小サイズ紙を通紙すると、通紙部に比べて抵抗値の低い非通紙部に転写電流が流れ込み、通紙部において転写電流が不足する問題が生じる。この問題は、小サイズ紙を通紙する際の制御電流値を普通紙に比べて大きく設定することにより、解消することができる。しかし、通紙前に小サイズ紙をプリントする旨を設定する手段、または小サイズ紙が通紙されることを識別する手段が必要となってしまい、装置のコストアップ,大型化につながるため、パーソナル,小オフィス向けの画像形成装置には好ましくない。
【0015】
(定電圧制御での問題)
通紙中、所定の一定電圧を印加する定電圧制御では、小サイズ紙を通紙する際の転写抜けは起こらないため、小サイズ紙が通紙されることを識別する手段を持たない画像形成装置では定電圧制御が使われることが多い。しかし、定電圧制御を行う画像形成装置においては、通電ドリフト(転写ローラの抵抗値の経時変化)の変動量が大きく、かつ通電開始時から転写ローラの抵抗値が収束するまでの期間が長い場合、通紙中に転写ローラの抵抗値が増大し続けることから電流量が減少し続け、紙先端に比べて紙後端の転写電流値が小さくなる。画像形成装置における転写過程において、転写電流過多になると感光ドラムに放電跡を残して画像不良となり、また転写電流不足になると転写不良やトナーの爆発飛び散りなどの問題が発生する。通紙中の電流値変化範囲が良好な画像の電流値変化範囲よりも大きいと、紙先端で電流過多になるか、または紙後端および通紙2枚目以降で電流不足となり画像不良が発生する。
【0016】
前回転以外の非通紙時間、つまり先行する記録材の後端が転写ローラを通過してから後続する記録材の先端が転写ローラへ搬送される間においては、ATVC制御等により転写ローラに流れる電流、または定電流制御時の電圧値をモニタして転写ローラ抵抗値を検知する制御を行うことができる。このように制御することにより、連続通紙中の転写ローラ抵抗値を検知してプリント印加バイアスを補正することができるが、精度ある抵抗値検知を行うためには、転写ローラ1周分以上のサンプリング期間として、高圧安定時間、記録材先端と後端が転写ニップを通過するタイミングのバラツキを加えた時間が必要となる。高速なプリント出力枚数を求められる画像形成装置では、単位時間当たりの記録材の出力枚数を多くするために記録材の搬送間隔を極力短くしたいという要求があり、前述のようなサンプリング期間を取るのは困難であり、記録材と記録材との間で精度ある抵抗値検知を行うことは難しい。
【0017】
連続プリント中において、特定のプリント枚数毎にまたは所定時間毎に先行する記録材の後端が通過してから後続する記録材の先端が転写ローラに搬送されるまでの時間を通常より延長して抵抗値検知を行う手法もあるが、単位時間あたりのプリント出力枚数を維持するためには、望ましくない。例えば、A4サイズで20枚/分の出力能力を持つ画像形成装置において、20枚毎に先行する記録材の後端が通過してから後続する記録材の先端が転写ローラに搬送されるまでの時間を5秒延長して抵抗値検知を行うと、出力枚数が18枚/分に低下してしまう。
【0018】
そして、このように先行する記録材の後端が転写ローラを通過してから後続する記録材の先端が転写ローラへ搬送される間で抵抗値検知を行う手法では、通電ドリフトによる前述の転写ローラ抵抗値変動に対応することができない。
【0019】
(発明の目的)
本発明は、以上の問題点を鑑みてなされたものであり、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置において、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成することができる画像形成方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)〜(6)のとおりに構成し、画像形成方法を次の(7)ないし(9)のとおりに構成する。
【0022】
(1)画像情報に応じたトナー像を担持する像担持部と、
前記像担持部に担持された前記トナー像を記録材へ転写すべく前記像担持部と接しつつ回転する転写部と、
前記転写部に前記トナー像を静電的に転写させる転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、
前記転写部材に流れる転写電流を検知する転写電流検知手段と、
前記トナー像を前記記録材へ転写する際に、前記転写電流検知手段が検知する前記転写電流に応じて前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を制御する制御手段とを有する画像形成装置。
【0023】
(2)前記制御手段は、前記転写電流検知手段が検知する前記転写電流の変動値が所定値以内の場合、前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を補正する前記(1)記載の画像形成装置。
【0024】
(3)前記転写電流検知手段が所定期間に検知した前記転写電流の平均値を算出する電流値算出手段とを有し、
前記変動値は、前記算出手段が第1の所定期間に算出した第1の転写電流平均値と第2の所定期間に算出した第2の転写電流平均値との差分に応じた値である前記(2)記載の画像形成装置。
【0025】
(4)前記所定期間は、前記転写部が1回転するのに要する期間である前記(3)記載の画像形成装置。
【0026】
(5)前記像担持部の像担持面を所定電位に帯電する帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記像担持面に前記画像情報に応じた静電潜像を形成すべく前記画像情報に応じてオン状態またはオフ状態で光を照射する照射手段と、
前記照射手段が照射する光のオン状態とオブ状態の照射比率を算出する照射比率算出手段とを有し、
前記制御手段は、前記照射比率算出手段が算出する照射比率の変動値が所定値以内の場合、前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を制御する前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0027】
(6)前記転写部は、NBRゴム、エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリン共重合体などから構成されるイオン導電性転写部材を有する前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0028】
(7)イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置における画像形成方法であって、
記録材への転写動作中に前記イオン導電性転写部材に流れる転写電流値を検知するステップAと、
前記ステップAで検知した転写電流値にもとづいて、通紙中、前記イオン導電性転写部材へ印加する転写電圧を補正するステップBと、
を備えた画像形成方法。
【0029】
(8)イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置における画像形成方法であって、
像担持体に形成された可転写像の印字率を検知するステップCと、
記録材への転写動作中に前記イオン導電性転写部材に流れる転写電流値を検知するステップDと、
前記ステップCで検知した印字率と、前記ステップDで検知した転写電流値にもとづいて、通紙中に、前記イオン導電性転写部材へ印加する転写電圧を補正するステップEと、
を備えた画像形成方法。
【0030】
(9)前記(7)または(8)記載の画像形成方法において、
前記転写電流値は、前記イオン導電性転写部材の1周分の平均電流値である画像形成方法。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を画像形成装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、方法の形で実施することもできる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である電子写真技術を用いた“画像形成装置”であるレーザビームプリンタAの概略構成を示す断面図である。また図2は、レーザビームプリンタAの制御ブロック図である。以下、図1および図2にもとづいて、レーザビームプリンタAにおける全体構成および画像形成プロセスについて説明する。
【0033】
画像処理制御部201は、ホストコンピュータ等の外部装置から送信される画像情報を展開処理して内蔵するメモリに記憶するとともに、プリント開始に際してプリント指示をレーザビームプリンタA各部を制御するプリンタ制御部202へ送信する。なお、メモリに記憶された画像情報はレーザビームスキャナ3を制御するスキャナ制御手段(不図示)へ送信するが、プリンタ制御部202がスキャナ制御手段を制御する場合はプリント指示とともに画像情報が画像処理制御部201からプリンタ制御部202へ送信され、画像処理制御部201がスキャナ制御手段を制御する場合は内蔵するメモリから画像データを読み出して用いられる。なお、画像処理制御部201はホストコンピュータから送信された情報をレーザビームスキャナ3で扱うことができるプリント可能な画像情報へ展開処理するものとして記載したが、ホストコンピュータ等の外部装置からプリント可能な画像情報が直接送られてくる場合は展開処理をすることなく内蔵するメモリに画像情報を記憶する。
【0034】
感光ドラム1は、プリンタ制御部202が制御するメインモータ203により矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。なお、メインモータ203は感光ドラム1以外にも転写ローラ9、定着装置11等の紙搬送にかかる装置を回転駆動するものである。
【0035】
接触帯電部材である帯電装置2は、プリンタ制御部202からの指示にもとづき、感光ドラム1の周面が所定の極性,電位となるように帯電する(一次帯電)。
【0036】
画像露光手段としてのレーザビームスキャナ3は、不図示のイメージスキャナ,ホストコンピュータ等の外部機器から入力される画像情報に対応してオン/オフ変調されたレーザ光Lを出力して、感光ドラム1上の帯電処理面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム1の表面上に前記画像情報に応じた静電潜像が形成される。
【0037】
現像装置4においては、現像スリーブ4aから感光ドラム1の表面上に現像剤(トナー)が付着され静電潜像がトナー像として可視化される。
【0038】
給紙カセット5には、記録材(以下紙という)Pを収納させており、プリンタ制御部202から給紙スタート信号にもとづいてソレノイド204がメインモータ203の駆動力を給紙ローラ6へ伝え、給紙カセット5内の紙Pが1枚ずつ給紙される。その後紙Pはレジストローラ7により搬送され,紙パス8aに設置されたTOPセンサ15を通って、感光ドラム1と転写ローラ9との当接ニップ部である転写部位Tに所定のタイミングで導入される。ここで、感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像の先端部と、紙Pの先端部が転写部位Tに到達するタイミングが同期するようにTOPセンサ15が紙Pの先端を検出したタイミングにもとづいて感光ドラム1へのレーザスキャナ3による走査露光タイミングが制御される。なおTOPセンサ15等のレーザビームプリンタAが有する各種のセンサからの信号はセンサ入力部205を介してプリンタ制御部202へ入力される。
【0039】
転写部位Tに導入された紙Pは転写部位Tにおいて感光ドラム1及び転写ローラ9により挾持搬送され、その時転写ローラ9には転写電圧制御部から所定値に制御された転写電圧が印加される。
【0040】
この転写ローラ9および転写電圧制御の詳細については後述する。転写ローラ9にはトナーと逆極性の転写電圧を印加することで転写部位Tにおいて感光ドラム1の表面上のトナー像が紙Pの表面に静電転写される。
【0041】
転写部位Tにおいてトナー像が転写された紙Pは感光ドラム1から分離搬送され、紙パス8bを通って定着装置11に搬送され、トナー像を加熱および加圧しつつ紙P上へ定着させる定着工程を受ける。
【0042】
一方、転写分離後の感光ドラム1の表面は、クリーニング装置10により転写残トナーや紙粉等のクリーニングを受け、繰り返し作像工程に供される。
【0043】
定着装置11を通った紙Pは、紙パス8c側に案内されて排紙口13から排紙トレイ14上に排出される。
【0044】
本実施例における転写ローラ9の転写電圧制御は、転写ローラ抵抗値検知に応じて行われる。すなわち、例えばプリント開始に先立って行なわれる前回転処理(感光ドラム1の表面電位の安定化処理、転写ローラのクリーニング処理等)の実行中に行われる転写ローラ抵抗値検知において検知した転写ローラ抵抗値に応じた定電圧制御によって通紙中の転写ローラ転写電圧を制御する。この制御として用いられるのは、例えば、前述したATVC制御である。
【0045】
本実施例では、ATVC制御を用いて制御するものとして説明を行う。ATVC制御では、転写電圧印加部206が前回転処理中において転写ローラ9が所定の電流値となるよう制御する定電流制御を行い、その定電流制御中に転写ローラ9へ印加する電圧をモニタすることで、転写ローラ抵抗値に対応する電圧値V0を決定する。
【0046】
図3における3−aは転写ローラ抵抗値に対応する電圧値V0を決定するまでに転写ローラ9へ印加される電圧を示したものであり、3−bは3−aの如く転写電圧が印加された際に転写ローラ電流検知部207で検知される電流値を示したものである。
【0047】
ATVC抵抗検知制御では、まず初期転写電圧Vpを時間T1の間印加し、そのT1の間に流れた電流値をモニタする。検知された電流Ip1の値は、プリンタ制御部202のCPU(不図示)によって目標電流値Itと比較され、次回印加する転写電圧値V1が決定される。具体的には次回検知する転写ローラ電流値Ip2が目標電流値Itに等しくなるように、Ip1がItより小さければVpより大きな転写電圧値を、Itよりも大きければVpより小さな転写電圧値を印加する。次に決定された転写電圧V1を時間T2の間印加し、電流値Ip2を再びモニタする。これをn回数繰り返し、目標電流値Itが流れるよう電流値Ipnの検知および転写電圧値Vpnの決定を行った後、プリンタ制御部202のメモリに記憶させておいた転写電圧値V1〜Vnを平均化する演算をし、抵抗値対応電圧V0を決定する。図3においてはn=4として転写電圧の調整を4回行った後にV0を決定している。
【0048】
ATVC電圧検知制御によって求められたV0を元に、プリント時に印加するプリント転写電圧Vtを下記の制御式で決定し、定電圧制御を行う。
Vt=α×V0+β
なお、α、βは装置の仕様、感光ドラム1等の画像形成プロセスを構成する部材の材料特性等に合わせて設定する補正係数であるが例えば、α=1.5、β=1.0[kV]のように設定する。
【0049】
以上のように、プリント開始に先立って実行される前回転処理の実行中に転写ローラ抵抗値に応じた転写電圧V0を設定するとともに、 V0から算出されるプリント転写電圧Vtを用いて感光ドラム1の表面のトナー像を紙Pへ転写することで転写ローラ9の抵抗値に応じた転写制御を行うことができる。
【0050】
しかし、前述したとおり転写ローラ9の抵抗値は温湿度等により変動し得るものであるので、本実施例では転写ローラ9によるトナー像の転写中においても転写電圧V0およびそれから算出されるプリント転写電圧Vtの補正を行っている。
【0051】
図4は転写中における転写ローラ電流値を示す図であり、後述するようにプリント転写電圧を印加する転写中において転写ローラ1周分の転写ローラ電流平均値であるIz(n)を検知することでプリント転写電圧Vtの補正を行う。
【0052】
以下、本実施例における制御を図5および図6のフローチャートを用いて説明する。図5はプリント開始からプリント終了に到るまでの本実施例の制御全体を示すフローチャートであり、図6は図5のフローチャートにおける転写電圧制御(ステップS515)の詳細を示すフローチャートである。
【0053】
レーザビームプリンタAに電源が投入されて所定の初期化処理(定着装置11の所定温度への立上げ処理等)を行ってレーザビームプリンタAが画像形成可能な待機状態となった後に、図5のステップS501においてプリンタ制御部202は画像処理制御部201からプリント指示を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS502へ移行する。
【0054】
ステップS502では、前述した感光ドラム1の表面電位の安定化処理、転写ローラのクリーニング処理等の前回転処理を開始する。
【0055】
ステップS503では初期転写電圧Vpを印加し、印加したVpに対して検知される転写ローラ電流値Ip1をステップS504にて検知する。
【0056】
ステップS505では、検知した転写ローラ電流値Ip1と目標電流値Itとを比較して転写電圧V1を算出する。
【0057】
ステップS506〜ステップS511では検知した転写ローラ電流値Ipnと目標電流値Itを比較して転写電圧Vnを算出する処理を繰り返す工程であり、ステップS504〜ステップS505での処理を含めてN回同一処理を繰り返すようにしている。すなわちステップS502でn=2を設定してステップS510でnを1加算することで、V2、V3・・と転写電圧を繰り返し算出している。ステップS511では転写電圧Vnの算出処理を所定のN回行なったかどうかを判定し、YESであればステップS512へ進む。
【0058】
ステップS512では、V1〜VNまでN回分算出した転写電圧値を平均化して転写ローラ9の抵抗値に応じた転写電圧であるV0を決定している。またそのV0を用いてステップS513ではプリント転写電圧Vtを決定している。
【0059】
転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを決定した後のステップS514では、前回転処理が終了したか否かを判定し、終了していればステップS515の転写電圧制御へ移行する。
【0060】
次に、転写電圧制御を示すフローチャートである図6を用いて説明する。
【0061】
ステップS601では、紙Pが転写ローラ9に到達したか否かを判定する。この判定はTOPセンサ15により紙Pの先端が検出されてから紙Pの搬送速度に応じた所定時間が経過したか否かで判断する。
【0062】
紙Pが転写ローラ9に到達したことに応じて、ステップS602ではプリント転写電圧Vtの印加を開始する。
【0063】
ステップS603では転写ローラ1周分において転写ローラ電流検知部207にて検知される転写ローラ電流値を平均化して転写電流平均値Iz(1)を算出し、その値をステップS604にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0064】
ステップS605〜ステップS612ではn回目に算出した転写電流平均値Iz(n)をその前回算出したIz(n−1)と比較して転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを補正する処理を行っている。この処理を紙Pが転写ローラを通過するまで繰り返すことで、通紙中の転写ローラ9の抵抗値変動による画質への悪影響を防止するものである。
【0065】
ステップS605でn=2を設定してステップS611でnを1加算することで、ステップS608ではIz(2)−Iz(1)、Iz(3)−Iz(2)、・・・・と転写電流平均値の比較を繰り返している。ステップS608では、今回取得した転写電流平均値Iz(n)が、その前回に取得した転写電流平均値Iz(n−1)の差分の絶対値がB以下であれば、その転写電流平均値の変動が転写ローラ9の抵抗値の変動に起因するものであるとしてステップS609へ進む。
【0066】
ステップS609では、転写電圧値V0に今回取得した転写電流平均値Iz(n)に対する前回に取得した転写電流平均値Iz(n−1)の比率を乗じることでV0を補正している。つまり前回より転写電流平均値が小さくなれば、転写電圧値V0が大きくなるよう補正する。
【0067】
ステップS610では、補正された新たな転写電圧値V0を用いて新たなプリント転写電圧値Vtを算出する。
【0068】
ステップS612では、紙Pが転写ローラ9を通過したか否かをステップS601と同様にTOPセンサ15の出力に基づいて判定し、通過した場合は図5のフローチャートへ復帰する。
【0069】
図5のステップS516では次にプリントすべきページがあるか否かを判定して次ページがあればステップS515の転写電圧制御を再び行なう。すなわちステップS515の転写電圧制御はプリントすべき紙Pの1枚ごとに実行する制御であり連続プリントが終了するまでこの処理を繰り返す。
【0070】
以下、具体例で説明する。
【0071】
本実施例の画像形成装置であるレーザビームプリンタAにおいては、紙Pの搬送速度は100mm/sec.であり、転写ローラ9としてイオン導電性転写ローラを用いている。
【0072】
本実施例に使用したイオン導電性転写ローラは、NBRゴムとエピクロロヒドリンゴムのブレンドであり、温度23.5℃,湿度60%の環境において、2kV印加した場合の初期抵抗値が2.0×108Ωである。転写ローラ1周における最小抵抗値に対する最大抵抗値の比率は約1.2倍であり、転写ローラ9が一周するのに要する時間は300msec.、転写ローラ1周の長さは30mmである。本実施例で用いた転写ローラは、雰囲気温度32.5℃、湿度80%の高温高湿環境に放置された場合は、雰囲気温度10℃、湿度15%の低温低湿環境に放置された場合の約50倍にも増加する。低温低湿環境において開封直後で水分量5.0%の紙Pを連続通紙した場合、定着装置11が紙Pを加熱定着した際に発生する水蒸気と熱によって、最大5%/枚の割合で転写ローラ9の抵抗値が減少することが実験結果から分かっている。また、通電ドリフトによって、転写ローラ9の抵抗値が1秒間に最大3%/枚、最大10%/枚の割合で上昇することが分かっている。なお、転写ローラ9は、前記NBRゴムとエピクロロヒドリンゴムのブレンドに限らず、NBRゴム、エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリン共重合体などから構成することができる。
【0073】
プリンタ制御部202が画像処理制御部201からプリント指示を受け取ると、レーザスキャナ3により潜像形成が開始され感光ドラム1上に形成されたトナー像と同期して、紙Pが転写ニップTに通紙されてプリント転写電圧Vtの印加が開始される。プリンタ制御部202は、転写ローラ9が1周する期間300msec.毎に転写電流平均値Iz(n)を検知し、その検知結果をメモリに記憶させる。
【0074】
検知された転写ローラ1周分の平均電流値Iz(n)と、前回の1周の平均電流値Iz(n−1)との差が、通電ドリフトおよび、環境変動によって起こりうる変動率0.9%/300msec.(ステップS608のB)以内であり(図6のステップS608でYES)、この間に転写電圧の補正切り替えがなければ、転写ローラ9の抵抗値変動と判断できる。電流値の変動率が指定条件B以上であれば(ステップS608でNO)、紙種の切り換え、またはイレギュラーな放電などによる影響と考えられ、その抵抗変動が無視できないことから転写電圧補正を行わない。
【0075】
電流値の変動率が指定条件B以内であれば、下式のように、Iz(n)とIz(n−1)との差に比例して、抵抗値対応転写電圧値V0、およびプリント転写電圧値Vtを補正する。なお右辺におけるV0は補正前の値であり、左辺におけるV0が補正後の値である。
補正後 V0=Iz(n−1)/Iz(n)×V0
補正後 Vt=α×V0+β
【0076】
本実施例の効果を、通紙実験にて確認した。NeenaBond,坪量60g、開封直後で水分量が5.0%の紙Pを連続150枚通紙した。レーザビームプリンタAとして、実施例1におけるもの、実施例1と同構成で転写電圧補正を行わない比較例1、電流値が3.5μAで一定となるように転写電圧を定電流制御した比較例2の3種の装置を用いた。通紙環境は、雰囲気温度10℃、湿度15%の低温低湿環境である。印字された画像を評価した結果を表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
比較例1では、連続通紙の4〜7枚目で文字画像に軽微だがトナー飛び散りが発生した。トナー飛び散りが発生したのは、通電ドリフトによってイオン導電性転写ローラの抵抗値が上昇し、トナー保持電荷不足を起こしたためである。また、連続通紙の120枚目くらいからハーフトーン画像に黒点が見え始めた。この現象が起こったのは、定着装置11から発生する水蒸気と熱によって転写ローラ9の抵抗値が下がったために、電荷が局所的に紙を突き抜けて感光ドラム1上に放電跡を生じたためである。通紙中に流れる電流値をモニタした結果、比較例1におけるレーザビームプリンタAでは、150枚通紙する間に流れる電流値が大きく変動していたが、実施例1では電流はほとんど安定していた。実施例1では、150枚を通じて、画像に問題がなかった。
【0079】
次に、紙PとしてXx4024,坪量75gと、封筒Com10を1枚づつ交互に、それぞれ50枚通紙する実験2を行った。評価結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】
比較例1では、実験1と同様に初期において通電ドリフトによるトナー保持電荷不足によりトナー飛び散りが発生した。また、定電流制御を用いる比較例2では、封筒通紙の際に、非通紙部に電流が流れ込み、転写電圧不足となってトナー飛び散りおよび転写抜けが発生した。
【0082】
実施例1のレーザビームプリンタAでは、Xx4024,封筒ともに良好な画像を得ることができた。
【0083】
以上の実験が示すように、本実施例ではイオン導電性転写ローラの通電ドリフト、温湿度変動の影響を解消し、良好な画像を提供することができる。
【0084】
すなわち、記録材への転写動作中に、転写部材に流れる転写電流を検知し、転写部材の抵抗検知を行ってプリント転写電圧を補正することにより、単位時間当たりのプリント出力枚数を落とすことなく、転写動作中の転写部材の抵抗値変動による画像への影響を補正し、良好な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0085】
(実施例2)
本実施例でも、実施例1と同様のハードウエア構成の画像形成装置であるレーザビームプリンタAを用いる。
【0086】
本実施例は、プリント中の転写ローラ平均電流値と、全画像領域に対するトナー像の印字率をモニタし、転写電圧の補正を行うものである。
【0087】
プリント中の転写電流値は、転写ローラ抵抗値,紙の抵抗値に加えて、画像上のトナー抵抗によっても変動する。トナー抵抗は全画像領域に対するのトナー像の印字率、すなわちレーザビームスキャナ3のレーザ点灯比率にほぼ比例する。通常、文字画像における全画像領域に対するトナー像の印字率は平均で約5%程度、ハーフトーン画像では約50%、べた黒画像では、ほぼ100%となる。
【0088】
本実施例では、トナー抵抗を考慮することによって、より正確で誤検知の少ない転写電圧補正を行う。つまり、実施例1においてはトナー抵抗を示すトナー像の印字率にかかわらず転写電圧の補正を行なっていたが、トナー像の印字率が大きく変動すると転写ローラ9の抵抗値変動が少ない場合でも誤って転写電圧の補正をしてしまう可能性がある。実施例2は実施例1と異なり、トナー像の印字率が所定値以内でありトナー抵抗による変動が少ない場合に限定して転写ローラ9の抵抗値変動にもとづく転写電圧の補正を行なうものである。
【0089】
図7に示すように、通紙時のプリント転写電圧印加中に、レーザスキャナ3のレーザ点灯比率を転写ローラ1周毎にモニタして、平均化した転写ローラ電流平均値Iz(n)と、転写ローラ1周分におけるレーザスキャナ3のレーザ点灯比率Lz(n)をプリンタ制御部202のメモリに記憶する。レーザ点灯比率Lz(n)は、感光ドラム1の表面の画像領域をレーザビームで走査する時間に対するレーザスキャナ3の点灯時間を表すものであり、前述のようにトナー像を現像する領域が多いほどレーザスキャナ3が点灯する時間も長くなる。走査時間に対してレーザがオン状態となっている(点灯している)時間を不図示の計時手段により計時することでレーザ点灯比率を算出できる。
【0090】
以下、本実施例における制御を図8および図9のフローチャートを用いて説明する。なおプリント開始からプリント終了に到るまでの制御全体は図5のフローチャートと同様であり、図8および図9は図5における転写電圧制御(ステップS515)の詳細を示すフローチャートである。図5のフローチャートについては実施例1にて説明したので説明を省略する。
【0091】
ステップS801では、紙Pが転写ローラ9に到達したか否かを判定する。この判定はTOPセンサ15により紙Pの先端が検出されてから紙Pの搬送速度に応じた所定時間が経過したか否かで判断する。
【0092】
紙Pが転写ローラ9に到達したことに応じて、ステップS802ではプリント転写電圧Vtの印加を開始する。
【0093】
ステップS803では転写ローラ1周分において転写ローラ電流検知部207にて検知される転写ローラ電流値を平均化して転写電流平均値Iz(1)を算出し、その値をステップS804にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0094】
ステップS805では転写ローラ1周分において全画像領域に対するレーザ点灯比率Lz(1)を算出する。レーザ点灯比率Lz(1)もIz(1)と同様にステップS806にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0095】
図8のステップS807〜ステップS809および図9のステップS901〜ステップS914は、n回目に算出した転写電流平均値Iz(n)をその前回算出したIz(n−1)と比較して転写電圧V0およびプリント転写電圧Vtを補正する処理を行っている。この処理を紙Pが転写ローラ9を通過するまで繰り返すことで、通紙中の転写ローラ9の抵抗値変動による画質への悪影響を防止するものである。
【0096】
ステップS807でn=2を設定しているが、このnは転写ローラに紙Pが到達してからの転写ローラ9の回転数を示すものであり、ステップS803からステップS806では既に1回転目の処理を行っているので2を設定している。
【0097】
ステップS808でm=1をステップS809ではM=1を設定しているが、mおよびMはレーザ点灯比率が所定値以内か否かを判定するためのものであるが、詳しくは後述する。
【0098】
ステップS901ではn回転目の転写ローラ1周分の転写電流平均値Iz(n)を算出し、ステップS902においてIz(n)をプリンタ制御部202のメモリに記憶させる。
【0099】
ステップS903ではn回転目の転写ローラ1周分において全画像領域に対するレーザ点灯比率Lz(n)を算出する。レーザ点灯比率Lz(n)もIz(n)と同様にステップS904にてプリンタ制御部202が有するメモリに記憶させる。
【0100】
ステップS905ではn回転目の転写ローラ1周分におけるレーザ点灯比率(Lz(n))と、それ以前に算出したレーザ点灯比率(Lz(n−1)、Lz(n−2)、・・・、L(n−m)、・・・、L(1))との差分の絶対値が所定値以内か否かを判定し、所定値以内であればステップS906〜S908の転写電圧補正処理へ進む。ステップS905でレーザ点灯比率の比較することで、トナー像の印字率の変化が大きい場合に誤って転写電圧の補正を行わないようにしている。すなわち、n回転目の転写ローラ1周分におけるレーザ点灯比率(Lz(n))と同じような(差分の絶対値が所定範囲内の)n−m回転目における転写電流平均値Iz(n−m)を用いて転写電圧V0の補正をすることで転写ローラ9の抵抗値変動に応じた転写電圧の補正を行うことができる。なお、ステップS910でm=m+1とし、ステップS910でm>Mか否かの判断をすることで、n回転目のレーザ点灯比率Lz(n)を1回転目のLz(1)まで(n−1)回転目、(n−2)回転目、・・・、(n−m)回転目、・・・、1回点目と順を追って比較する処理が可能となる。
【0101】
ステップS907では、転写電圧値V0に今回取得した転写電流平均値Iz(n)に対する(n−m)回転目に取得した転写電流平均値Iz(n−m)の比率を乗じることでV0を補正している。つまり転写電流平均値が小さくなれば、転写電圧値V0が大きくなるよう補正する。
【0102】
ステップS908では、補正された新たな転写電圧値V0を用いて新たなプリント転写電圧値Vtを算出する。
【0103】
ステップS914では、紙Pが転写ローラを通過したか否かをステップS801と同様にTOPセンサ15の出力にもとづいて判定し、通過した場合は図5のフローチャートへ復帰する。
【0104】
図5のステップS516では次にプリントすべきページがあるか否かを判定して次ページがあればステップS515の転写電圧制御を再び行なう。すなわちステップS515の転写電圧制御はプリントすべき紙Pの1枚ごとに実行する制御であり連続プリントが終了するまでこの処理を繰り返す。
【0105】
以下、具体例で説明する。
【0106】
本実施例の画像形成装置であるレーザビームプリンタAにおいては、実施例1と同様のイオン導電性転写ローラを用いているので、転写ローラ9についての詳細な説明は省略する。
【0107】
レーザスキャナ3により潜像形成が開始されると、プリンタ制御部202は転写ローラ1周の周期300msec.毎にレーザ点灯比率Lz(n)をプリンタ制御部202が有するメモリに記憶する。感光ドラム1上に形成されたトナー像と同期して紙Pが転写ニップTに通紙され、プリント転写電圧Vtが印加される。転写電流検知部207は、レーザスキャナ3のレーザ点灯比率をモニタした周期(300msec.)と同期して、電流の平均値Iz(n)をモニタして記憶する。
【0108】
本実施例では、転写ローラ周期でモニタされたレーザスキャナ3のレーザ点灯比率Lz(n)と平均電流値Iz(n)から、紙の切り替わりおよびトナー像の切り替わりを識別し、転写ローラ抵抗値の変動検知を検知するとともにその変動が所定値以内の場合だけ転写バイアスの補正を行う。
【0109】
モニタされたレーザスキャナ3のレーザ点灯比率Lz(n)が、前周までのLz(n−1)、または前々周のLz(n−2)、Lz(n−3)…、Lz(n−m)、…、Lz(1)との差が、5%(ステップS905におけるC)以内であれば、ほぼ同等のトナー抵抗をもつ画像と判断できる。n回転目のレーザ点灯比率Lz(n)を、最前のメモリデータLz(1)まで比較して5%以内の条件に合わなければ、比較できる画像がないことからバイアス補正を行わない。
【0110】
モニタされた平均電流値Iz(n)と、トナー抵抗がほぼ同等と判断された領域である(n−m)回転目では、平均電流値Iz(n)と平均電流値Iz(n−m)との差の絶対値が、通電ドリフトおよび環境変動によって起こりうる変動率0.9%/300msec.以内であり、かつこの間に転写電圧の補正切り替えがなければ、紙Pの材質の変化などの影響ではなく転写ローラ9の抵抗変動と判断できる。電流値の変動率が指定条件B以上であれば(ステップS906でNO)、紙種の切り換え、またはイレギュラーな放電などによる影響と考えられ、その抵抗変動が無視できないことから転写電圧補正を行わない。
【0111】
電流値の変動率が指定条件B以内であれば、下式のように、Iz(n)とIz(n−m)との差に比例して、抵抗値対応転写電圧値V0、およびプリント転写電圧値Vtを補正する。なお右辺におけるV0は補正前の値であり、左辺におけるV0が補正後の値である。
補正後 V0=Iz(n−m)/Iz(n)×V0
補正後 Vt=α×V0+β
【0112】
本実施例では、通紙中の転写ローラ電流値と画像の印字率によって転写電圧補正制御を行うため、文字画像と写真画像が混じった複合画像でも、正確な転写電圧補正制御が可能である。
【0113】
本実施例の効果を、通紙実験にて確認した。NeenaBond,坪量60g、開封直後で水分量が5.0%の紙Pを連続150枚通紙した。プリントする画像は、図10のような文字画像と写真画像からなる複合画像とした。レーザビームプリンタAとして、実施例2におけるもの、実施例2と同構成で転写電圧補正を行わない比較例1を用いた。通紙環境は、雰囲気温度10℃、湿度15%の低温低湿環境である。印字された画像を評価した結果を表3に示す。
【0114】
【表3】
【0115】
比較例1では、連続通紙の4〜7枚目で文字画像に軽微だがトナー飛び散りが発生した。また、120枚目くらいから写真画像に黒点が見え始めた。本実施例におけるレーザビームプリンタAでは、150枚を通じて、画像に問題がなかった。
【0116】
以上の実験が示すように、本実施例ではイオン導電性転写ローラの通電ドリフト,温湿度変動の影響を解消し、良好な画像を提供することができる。
【0117】
すなわち、本実施例によれば、トナー抵抗を考慮することによって、より正確で誤検知の少ない転写電圧補正を行うことにより、良好な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成する画像形成装置を提供することができる。
【0119】
また、本発明は、イオン導電性転写部材を用いた画像装置において、温度、湿度等の環境変動や通電ドリフトに起因する転写部の抵抗値変動による影響を受けることなく良好な画像を記録材上に形成する画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザビームプリンタAの概略構成を示す断面図
【図2】レーザビームプリンタAの制御ブロック図
【図3】ATVC抵抗検知制御における転写電圧および検知電流を示す図
【図4】転写中における転写ローラ電流値を示す図
【図5】実施例1の制御全体を示すフローチャート
【図6】実施例1の転写電圧制御を示すフローチャート
【図7】転写中におけるレーザ点灯比率を示す図
【図8】実施例2の転写電圧制御を示すフローチャート(その1)
【図9】実施例2の転写電圧制御を示すフローチャート(その2)
【図10】確認実験で用いられた画像を示す図
【図11】転写ローラの構成を示す斜視図
【符合の説明】
A レーザビームプリンタ
1 感光ドラム
2 帯電装置
3 レーザスキャナ
4 現像装置
9 転写ローラ
11 定着装置
201 画像処理制御部
202 プリンタ制御部
206 転写電圧印加部
207 転写ローラ電流検知部
Claims (9)
- 画像情報に応じたトナー像を担持する像担持部と、
前記像担持部に担持された前記トナー像を記録材へ転写すべく前記像担持部と接しつつ回転する転写部と、
前記転写部に前記トナー像を静電的に転写させる転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、
前記転写部材に流れる転写電流を検知する転写電流検知手段と、
前記トナー像を前記記録材へ転写する際に、前記転写電流検知手段が検知する前記転写電流に応じて前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記転写電流検知手段が検知する前記転写電流の変動値が所定値以内の場合、前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記転写電流検知手段が所定期間に検知した前記転写電流の平均値を算出する電流値算出手段とを有し、
前記変動値は、前記算出手段が第1の所定期間に算出した第1の転写電流平均値と第2の所定期間に算出した第2の転写電流平均値との差分に応じた値であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記所定期間は、前記転写部が1回転するのに要する期間であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記像担持部の像担持面を所定電位に帯電する帯電手段と、前記帯電手段により帯電された前記像担持面に前記画像情報に応じた静電潜像を形成すべく前記画像情報に応じてオン状態またはオフ状態で光を照射する照射手段と、
前記照射手段が照射する光のオン状態とオフ状態の照射比率を算出する照射比率算出手段とを有し、
前記制御手段は、前記照射比率算出手段が算出する照射比率の変動値が所定値以内の場合、前記転写電圧印加手段が印加する転写電圧を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記転写部は、NBRゴム、エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリン共重合体などから構成されるイオン導電性転写部材を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置における画像形成方法であって、
記録材への転写動作中に前記イオン導電性転写部材に流れる転写電流値を検知するステップAと、
前記ステップAで検知した転写電流値にもとづいて、通紙中、前記イオン導電性転写部材へ印加する転写電圧を補正するステップBと、
を備えたことを特徴とする画像形成方法。 - イオン導電性転写部材を用いた画像形成装置における画像形成方法であって、
像担持体に形成された可転写像の印字率を検知するステップCと、
記録材への転写動作中に前記イオン導電性転写部材に流れる転写電流値を検知するステップDと、
前記ステップCで検知した印字率と、前記ステップDで検知した転写電流値にもとづいて、通紙中に、前記イオン導電性転写部材へ印加する転写電圧を補正するステップEと、
を備えたことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項7または8記載の画像形成方法において、
前記転写電流値は、前記イオン導電性転写部材の1周分の平均電流値であることを特徴とする画像形成方法。
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-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002208467A patent/JP2004053748A/ja not_active Withdrawn
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