JP2004050706A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、記録媒体を吐出口配列方向と異なる方向に搬送しつつ、複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、様々な記録条件においても、インク定着不良による弊害をなくすこと。
【解決手段】記録媒体にインクが吸収・定着する速度に対応して、記録媒体の搬送速度を調整し、インクを着実に乾燥させながら記録を進める。
【選択図】 図4
【解決手段】記録媒体にインクが吸収・定着する速度に対応して、記録媒体の搬送速度を調整し、インクを着実に乾燥させながら記録を進める。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、ラインプリンタ形態のインクジェット記録装置の主要部分を示した内部構成図である。
【0003】
9A〜9Dは記録するインクの色別に設けたインクジェット記録ヘッドであり、搬送手段6に対して固定されている。インクジェット記録ヘッド9A〜9Dは、それぞれインクを吐出するためのノズル(インクの吐出口と、この吐出口に連通する液路と、インク吐出に利用されるエネルギを発生するべく液路に配された素子とを総称して言うものとする)10A〜10Dが紙面垂直方向(Z方向)に多数配列されている。記録ヘッドユニット9A〜9Dのそれぞれにおいて、ノズル10A〜10D(以下、符号「10」で参照する)の配列範囲は、記録媒体11に形成される最大の画像幅以上であり、ノズル10の群が一回の吐出を行うことで、画像幅分の記録画素(Z方向)×搬送方向1画素(Y方向)分の画像が記録される。
【0004】
記録媒体11(以下記録メディアとも言う)は、搬送手段6によって、搬送手段6の上流側(給紙側A)から下流側(排紙側B)にY方向へ搬送される。そして、記録メディア11の記録すべき位置がノズル10の下を通過するタイミングで、記録制御部5から各ノズル10にパルス信号が送信され、色ごとにインクが吐出される。
【0005】
このように、記録媒体の搬送速度と、記録ヘッド9の吐出タイミングすなわち駆動周波数とが、適切な関係を保つことにより、記録媒体11に画像を再現することができる。
【0006】
ところで、ここで説明したような記録装置、すなわち、形成する画像幅以上にノズルが画像幅方向に配列された記録ヘッド(所謂フルマルチ型の記録ヘッドを用い、記録ヘッドは固定したままで、記録媒体をノズル配列方向とは異なる一方向に搬送する過程で画像を形成するラインプリンタ形態の記録装置は、より少ない数のノズルが配列された記録ヘッドを用い、この記録ヘッドを記録媒体に対しそのノズル配列の方向とは異なる方向に相対走査(主走査)させると共に、各主走査間で記録媒体を主走査方向に直交する方向(副走査方向)に移動走査させることで記録を行うシリアルプリンタ形態のインクジェット記録装置に比べ、記録速度が速いことが特徴である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のラインプリンタ形態のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置では、記録媒体の種類や記録デューティによらず、一定の搬送速度および駆動周波数で記録を行うので、インク吸収速度の遅い記録媒体に記録した場合や、記録デューティが高い画像を記録した場合には、インクが吸収、乾燥しきらず、装置内へのインク付着、記録物の汚れ、記録後のインク浮き等の問題が起こるおそれがあった。また、記録を行った直後にユーザが記録物に触れて、ユーザの手を汚してしまう恐れもあった。
【0008】
このような問題に対し、シリアルプリンタ形態の記録装置であれば、同じ領域を複数回に分けて記録走査を行い、記録媒体に付着したインクを乾燥させながら、少しずつ記録して行く方法を取ることもできるが、ラインプリンタ形態のインクジェット記録装置では、構成上このような記録を行うことは難しい。
【0009】
また、ラインプリンタであっても、画像処理時に予め記録ドットを間引いておくという方法が考えられるが、記録物の濃度が全体的に薄くなってしまったり、必要なデータが欠落してしまうおそれがあり、あまり実用的ではない。
【0010】
本発明は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、様々な記録条件においても、インク定着不良による弊害のないインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、前記複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記複数の吐出口の配列方向と異なる方向へ前記記録媒体を搬送する搬送手段と、所定の記録条件に従って前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を変更する搬送速度変更手段とを具えたことを特徴とする。
【0012】
また、記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、前記複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録工程と、前記複数の吐出口の配列方向と異なる方向へ前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送する搬送工程と、所定の記録条件に従って前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を調節する調節工程とを具えたことを特徴とする。
【0013】
更に、上述したようなインクジェット記録装置と、該インクジェット記録装置に対し、記録に係るデータを供給するとともに、前記所定の記録条件を指示するデータ供給装置と、を具えたことを特徴とする。
【0014】
また、記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、所定の記録条件に従って搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を変更する搬送速度変更手段とを具えたことを特徴とする。
【0015】
前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類とすることができる。
【0016】
また、前記所定の記録条件とは、画像の記録デューティとすることができる。
【0017】
また、前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類および画像の記録デューティとすることができる。
【0018】
また、画像を記録するのに必要な複数の記録手段からの記録回数をカウントするドットカウント手段を具え、該ドットカウント手段によって得られた記録回数によって、前記記録デューティを算出することができる。
【0019】
また、前記所定の記録条件を外部機器より受け取る手段を具えることができる。
【0020】
以上の構成によれば、記録媒体にインクが吸収・定着する速度に対応して記録速度を調整し、インクを着実に乾燥させながら記録を進めることができるので、記録条件によらず、安定して定着した画像が得られ、インク定着不良による弊害も防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図を用いて本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
本実施形態においては、従来技術の項で参照した図3の構成をもつインクジェット記録装置を適用する。
【0023】
図2は、本実施形態で適用する記録装置の制御系の構成を示したものである。1は記録装置に対し外部機器のホスト装置をなすパーソナルコンピュータ(以下、ホストPCという)で、内部に処理部CPU、プログラムを記憶するメモリROM、データを刻するメモリRAM、データを表示する表示部、データを入力する入力部および記録装置に記録データおよび命令を送る通信部を具えている。2はホストPC1から記録装置に送られてくる記録に係るデータ(画像信号)等を受け取る為のインターフェース(I/F)、3は記録装置のエンジンを制御するためのエンジンコントローラである。エンジンコントローラ3は、搬送制御部4、記録制御部5、回復制御部7およびこれら全体を統括するCPU13によって構成されている。搬送制御部4は、記録媒体を搬送する搬送部6を制御し、その内部には、記録媒体を搬送する速度を調整する搬送速度調整部を具備し、ホストPC1など外部からも搬送速度が調整できるようになっている。記録制御部5は、各ノズルに設けられたインク吐出に利用されるエネルギ、例えばインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体(吐出ヒータ)に駆動信号(ヒート信号)を与え、実際に記録を行う記録部8を制御する。回復制御部は、インク吸引やワイピングなど、記録ヘッドの簡単なメンテナンス処理を行う回復部12を制御する。
【0024】
14はROMであり、CPU13が実行する制御手順例えば,図1、図7および図8の所定のステップに対応したプログラムのほか、後述する図4、図5および図6に示す搬送速度テーブル等、記録装置に必要な情報が予め記憶されている。CPU13は必要に応じてROM14内の情報を読み出し、記録時の制御を行っている。更に、エンジンコントローラ3は、以上説明した以外にも、ホストPC1との通信やコマンド解析など、記録装置の動作全般の制御を行っている。
【0025】
図1は、上記記録装置のCPUおよびホストPC1の処理部CPUが記録を行う際の一連の動作を示したフローチャートである。
【0026】
以下、図1に沿った制御の流れを、図2および図3を参照しながら説明する。
【0027】
画像を記録する際、ユーザは記録に必要な各種のパラメータを、ホストコンピュータ1の処理部CPUによりホストPC1内にインストールされたプリンタドライバより設定する。この際、記録しようとする記録メディアの種類もホストPC1の入力部から入力された媒体情報から選択する(ステップS1)。
【0028】
各種パラメータ設定後、プリンタドライバより記録開始の命令を記録装置に送る(ステップS2)。次のステップから記録装置内のステップとなり、まずエンジンコントローラ3内のCPU13は、入力されてきたコマンドを解析し、エンジン内部の状態を監視し、コマンドに応じてステータスをホストPC1に返す。
【0029】
記録装置が記録可能な状態にあれば、エンジンコントローラ3は記録に使用する記録メディアの種類の情報と画像データをホストPC1から受け取る。(ステップS3)。
【0030】
エンジンコントローラ3のCPUでは、受け取った記録メディアの情報から、予めROM14に記憶されているテーブルを参照し、最適な搬送速度Vを選択する(ステップS4)。
【0031】
図4は、ROM14に記憶されている搬送速度Vのテーブルの一例を表したものである。このテーブルには、記録メディアの種類毎に搬送速度Vが設定されており、これは実際に夫々の記録メディアに記録を行った時に、装置内にインクが付着したり、記録物が汚れたり等の不都合が生じない十分な値となっている。よって、基本的には、定着の遅い記録メディアは搬送速度も遅く、定着の速い記録メディアは搬送速度も速く設定されるようになっている。なお、図4に示した記録メディアの種類及び対応する搬送速度は例示であることは言うまでもない。
【0032】
CPU13は、搬送制御部4内の搬送速度調整部に対し、選択した搬送速度Vを設定させる。同時に、記録制御部5に対しても搬送速度Vに合わせた記録ヘッドの駆動周波数Hを設定させる。そして、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで記録が開始される(ステップS5)。
【0033】
すなわち、搬送速度Vと駆動周波数Hとは、1対1の関係に設定されることが強く望ましく、これらの関係が守られないと、歪んだ画像が記録されてしまう。例えば、通常の記録に対し、搬送速度Vのみ遅くして、吐出タイミングを変更しないと、画像が搬送方向に縮んで形成されてしまうのである。よって、使用する記録メディアに応じて、搬送速度が搬送速度テーブルの参照によって変更された場合、同時に吐出制御も搬送速度にあわせて変更するものとする。
【0034】
そしてこのように、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで記録を行って行き、1ページ分の記録が終了した時点で、全ての画像の記録が終了したかどうかを確認する(ステップS16)。全画像の記録が完成している場合には一連の記録動作を終了しする。一方未記録の画像が残っている場合には、ステップS5に戻り、次ページについての記録を行う。
【0035】
以上説明した様に本実施形態によれば、使用する記録メディアの種類によって、搬送速度および駆動周波数を自動的に変化させることにより、単位時間当りのインク記録量を調節し、インクを着実に乾燥させながら記録を進めて行くことができるので、記録物が汚れたり、装置を汚したりするなどの定着不良に起因する様々な弊害を防ぐことが出来る。
【0036】
以下に、第2の実施形態について説明する。
【0037】
本実施形態においても第1実施形態と同様に、図2及び図3で説明した構成の記録装置を適用するが、本実施形態では、記録メディアの種類ではなく、記録デューティによって、搬送速度Vを調節する。そのために、本実施形態では、記録装置内部あるいは外部に、1ページ分の画像で記録される総ドット数をカウントするドットカウント手段を設け、またROM14には、総ドット数から換算した記録デューティに対応した搬送速度テーブルを記憶しておく。
【0038】
図7は、本実施形態の記録装置CPUおよびホストPC1の処理部CPUが記録を行う際の動作を示したフローチャートである。
【0039】
上述した実施形態と同様に、ユーザは各種パラメータ設定後、ホストPC1はプリンタドライバより記録開始の命令を送る(ステップS6)。このとき、エンジンコントローラ3内のCPU13は、入力されてきたコマンドを解析し、エンジン内部の状態を監視し、コマンドに応じてステータスをホストPC1に返す。
【0040】
記録装置が記録可能な状態にあれば、上述のドットカウント手段は、記録される画像について1ページ分の総ドット数をカウントする。1ページ分の総ドットとは、各記録ヘッドが1ページ内に記録するドット数を全色分加算したものである。そして、カウントされた総ドット数と画像データを受け取ったエンジンコントローラ3は記録デューティの計算を行う(ステップS7)。
【0041】
記録デューティの計算は、総ドット数を用紙サイズ(もしくは記録領域)の全画素数で割ることによって行い、1画素に対する平均記録ドット数として算出する。よって、本実施形態のように4色分の記録ヘッドを使用する記録装置においては、最大の記録デューティは400%となる。
【0042】
更に、エンジンコントローラ3では、算出した記録デューティの値から、予めROM14に記憶されているテーブルを参照し、最適な搬送速度Vを選択する(ステップS8)。
【0043】
図5は、ROM14に記憶されている上記搬送速度Vのテーブルの一例を表したものである。このテーブルには、記録デューティの段階毎に搬送速度Vが設定されており、これは夫々の記録デューティで記録を行った時に、装置内にインクが付着したり、記録物が汚れたり等の不都合が生じない十分な値となっている。よって、基本的には、記録デューティが高い場合には搬送速度が遅く、記録デューティが低い場合は搬送速度も速く設定されるようになっている。
【0044】
CPU13は、搬送制御部4内の搬送速度調整手段に対し、選択した搬送速度Vを設定させる。同時に、記録制御部5に対しても搬送速度Vに合わせた記録ヘッドの駆動周波数Hを設定させる。そして、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで1ページ分の記録が行われる(ステップS9)。
【0045】
1ページ分の記録が終了した時点で、全ての画像の記録が終了したかどうかを確認する(ステップS16)。全画像の記録が完成している場合には一連の記録動作を終了する。一方未記録の画像が残っている場合には、ステップS7に戻り、次ページについて記録デューティーの計算を行った上で記録動作を行う。
【0046】
以上説明したように本実施形態によれば、記録デューティの程度によって、搬送速度および駆動周波数を自動的に変化させることにより、単位時間当りのインク吸収量を一定範囲内に保ち、インクを着実に乾燥させながら記録して行くことができるので、記録物が汚れたり、装置を汚したりするなどの定着不良に起因する弊害を防ぐことが出来る。
【0047】
更に本実施形態では、上記テーブルの選択および記録速度の調整をページ単位に行っているので、記録量の多いページや少ないページが混在した画像を記録する場合にも、記録時間を無駄に増やすことも無く、各ページで最適な記録を行うことが出来る。
【0048】
以下に、第3の実施形態について説明する。
【0049】
本実施形態においても上述した実施形態と同様に、図2及び図3で説明した構成の記録装置を適用するが、本実施形態では、第1の実施形態で説明した記録メディアの種類と、第2の実施形態で説明した記録デューティーとの双方に応じて、搬送速度Vを調節する構成とする。そのために、本実施形態でも、第2の実施形態と同様に記録装置内部あるいは外部に、1ページ分の画像で記録される総ドット数をカウントするドットカウント手段を設け、ROM14には、総ドット数から換算した記録デューティと記録メディアとに対応した搬送速度Vが記憶されている。
【0050】
図8は、本実施形態の記録装置のCPUおよびホストPC1の処理部CPUが記録を行う際の動作を示したフローチャートである。以下、図8に沿った一連の制御流れを、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0051】
画像を記録する際、ユーザーは記録に必要な各種のパラメータを、ホストPC1にインストールされたプリンタドライバより設定する。この際、記録しようとする記録メディアの種類もホストPC1に入力された情報より選択する(ステップS10)。
【0052】
各種パラメータ設定後、プリンタドライバより記録開始の命令を記録装置に送る(ステップS11)。このとき、エンジンコントローラ3内のCPU13は、入力されてきたコマンドを解析し、エンジン内部の状態を監視し、コマンドに応じてステータスをホストPC1に返す。
【0053】
記録装置が記録可能な状態にあれば、記録に使用する記録メディアの種類の情報と画像データがホストPC1からエンジンコントローラ3に転送される(ステップS12)。
【0054】
CPU13内に設けられたドットカウンタは、記録される画像について1ページ分の総ドット数をカウントする。そして、カウントされた総ドット数と画像データを受け取ったエンジンコントローラ3では記録デューティーの計算を行う(ステップS13)。記録デューティの計算方法は、第2の実施形態と同様である。
【0055】
次に、エンジンコントローラ3では、算出した記録デューティの値及び入力されてきた記録メディアの種類から、予めROM14に記憶されているテーブルを参照し、最適な搬送速度Vを選択する(ステップS14)。
【0056】
図6は、ROM14に記憶されている上記搬送速度Vのテーブルの一例を表したものである。このテーブルによれば、記録メディアの種類および記録デューティの段階毎に搬送速度Vが設定されており、これは夫々の条件で記録を行った時に、装置内にインクが付着したり、記録物が汚れたり等の不都合が生じない十分な値となっている。よって、基本的には、インクの定着速度が遅く、記録デューティーが高い場合には搬送速度が遅く設定されており、インクの定着速度が速く、記録デューティが低い場合は搬送速度も速く設定されるようになっている。
【0057】
CPU13は、搬送制御部4内の搬送速度調整手段に対し、選択した搬送速度Vを設定させる。同時に、記録制御部5に対しても搬送速度Vに合わせた記録ヘッドの駆動周波数Hを設定させる。そして、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで1ページ分の記録が行われる(ステップS15)。
【0058】
1ページ分の記録が終了した時点で、全ての画像の記録が終了したかどうかを確認する(ステップS16)。全画像の記録が完成している場合には一連の記録動作を終了する。未記録の画像が残っている場合には、ステップS13に戻り、次ページについて記録デューティーの計算を行う。
【0059】
以上説明したように本実施形態によれば、記録メディアの種類と記録デューティーの程度によって、搬送速度および駆動周波数を自動的に変化させることにより、単位時間当りのインク吸収量を一定範囲内に保ち、インクを着実に乾燥させながら記録して行くことができるので、記録物が汚れたり、装置を汚したりするなどの弊害を防ぐことが出来る。
【0060】
また第2の実施形態と同様に、記録速度の調整をページ単位に行うことが出来るので、記録量の多いページや少ないページが混在した画像を記録する場合にも、記録時間を増やすことが無い。
【0061】
更に本実施形態では、記録メディアの種類と記録デューティの双方から搬送速度が選択されているので、第1の実施形態や第2の実施形態よりも効率的に記録を行うことが出来る。例えば、定着性の劣る記録媒体でも、記録デューティが十分低ければ搬送速度を落とす必要がなく、また記録デューティが高くても、定着速度が十分速い記録メディアであれば、やはり搬送速度を落とす必要がないからである。このように、本実施形態では、確実な定着を得ながらも、よりタイムコストの少ない記録が可能となる。
【0062】
なお、以上においては、インクを吐出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する電気熱変換体をノズルに設けた形態のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置に本発明を適用した実施形態について説明したが、ピエゾ素子など電気機械変換体をノズルに設けた形態のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置に対しても本発明を有効に適用できるのは勿論である。
【0063】
また、上述の各実施形態では、ホストPC1より所定の記録条件(記録媒体の種類等)の指示を受けるシステムについて例示したが、そのような条件は記録装置本体に設けた操作パネル等のからの指示に応じて設定されるものでもよい。
【0064】
尚、上述の例では、記録媒体の幅に対して記録ヘッドが対応するような例で説明したが、シリアルプリンタでも同じような効果は得られる場合がある。
【0065】
上述の例では、プログラム(ソフトウェア)による制御を行うものとして説明したが、実行する制御および機能の一部または全部をハードウェアにて実現することも可能である。また、搬送速度の設定をホスト装置側で行い、そのデータをプリント装置側に通知するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明によれば、記録媒体にインクが吸収・定着する速度に対応して、インクを着実に乾燥させながら記録を進めることができるので、記録条件によらず、安定して定着した画像を記録することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の各実施形態を適用可能な記録装置における制御系の構成例を概略的に表わすブロック図である。
【図3】本発明の各実施形態を適用可能な記録装置の主要な内部構成の概略を示す模式的側面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態で用いる搬送速度テーブルの一例を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態で用いる搬送速度テーブルの一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態で用いる搬送速度テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態における記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態における記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストPC
2 インターフェース
3 エンジンコントローラ
4 搬送制御部
5 記録制御部
6 搬送部
7 回復制御部
8 記録部
9 インクジェット記録ヘッド
10 ノズル
11 記録媒体(記録メディア)
12 回復部
13 CPU
14 ROM
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、ラインプリンタ形態のインクジェット記録装置の主要部分を示した内部構成図である。
【0003】
9A〜9Dは記録するインクの色別に設けたインクジェット記録ヘッドであり、搬送手段6に対して固定されている。インクジェット記録ヘッド9A〜9Dは、それぞれインクを吐出するためのノズル(インクの吐出口と、この吐出口に連通する液路と、インク吐出に利用されるエネルギを発生するべく液路に配された素子とを総称して言うものとする)10A〜10Dが紙面垂直方向(Z方向)に多数配列されている。記録ヘッドユニット9A〜9Dのそれぞれにおいて、ノズル10A〜10D(以下、符号「10」で参照する)の配列範囲は、記録媒体11に形成される最大の画像幅以上であり、ノズル10の群が一回の吐出を行うことで、画像幅分の記録画素(Z方向)×搬送方向1画素(Y方向)分の画像が記録される。
【0004】
記録媒体11(以下記録メディアとも言う)は、搬送手段6によって、搬送手段6の上流側(給紙側A)から下流側(排紙側B)にY方向へ搬送される。そして、記録メディア11の記録すべき位置がノズル10の下を通過するタイミングで、記録制御部5から各ノズル10にパルス信号が送信され、色ごとにインクが吐出される。
【0005】
このように、記録媒体の搬送速度と、記録ヘッド9の吐出タイミングすなわち駆動周波数とが、適切な関係を保つことにより、記録媒体11に画像を再現することができる。
【0006】
ところで、ここで説明したような記録装置、すなわち、形成する画像幅以上にノズルが画像幅方向に配列された記録ヘッド(所謂フルマルチ型の記録ヘッドを用い、記録ヘッドは固定したままで、記録媒体をノズル配列方向とは異なる一方向に搬送する過程で画像を形成するラインプリンタ形態の記録装置は、より少ない数のノズルが配列された記録ヘッドを用い、この記録ヘッドを記録媒体に対しそのノズル配列の方向とは異なる方向に相対走査(主走査)させると共に、各主走査間で記録媒体を主走査方向に直交する方向(副走査方向)に移動走査させることで記録を行うシリアルプリンタ形態のインクジェット記録装置に比べ、記録速度が速いことが特徴である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のラインプリンタ形態のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置では、記録媒体の種類や記録デューティによらず、一定の搬送速度および駆動周波数で記録を行うので、インク吸収速度の遅い記録媒体に記録した場合や、記録デューティが高い画像を記録した場合には、インクが吸収、乾燥しきらず、装置内へのインク付着、記録物の汚れ、記録後のインク浮き等の問題が起こるおそれがあった。また、記録を行った直後にユーザが記録物に触れて、ユーザの手を汚してしまう恐れもあった。
【0008】
このような問題に対し、シリアルプリンタ形態の記録装置であれば、同じ領域を複数回に分けて記録走査を行い、記録媒体に付着したインクを乾燥させながら、少しずつ記録して行く方法を取ることもできるが、ラインプリンタ形態のインクジェット記録装置では、構成上このような記録を行うことは難しい。
【0009】
また、ラインプリンタであっても、画像処理時に予め記録ドットを間引いておくという方法が考えられるが、記録物の濃度が全体的に薄くなってしまったり、必要なデータが欠落してしまうおそれがあり、あまり実用的ではない。
【0010】
本発明は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、様々な記録条件においても、インク定着不良による弊害のないインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、前記複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記複数の吐出口の配列方向と異なる方向へ前記記録媒体を搬送する搬送手段と、所定の記録条件に従って前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を変更する搬送速度変更手段とを具えたことを特徴とする。
【0012】
また、記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、前記複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録工程と、前記複数の吐出口の配列方向と異なる方向へ前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送する搬送工程と、所定の記録条件に従って前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を調節する調節工程とを具えたことを特徴とする。
【0013】
更に、上述したようなインクジェット記録装置と、該インクジェット記録装置に対し、記録に係るデータを供給するとともに、前記所定の記録条件を指示するデータ供給装置と、を具えたことを特徴とする。
【0014】
また、記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、所定の記録条件に従って搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を変更する搬送速度変更手段とを具えたことを特徴とする。
【0015】
前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類とすることができる。
【0016】
また、前記所定の記録条件とは、画像の記録デューティとすることができる。
【0017】
また、前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類および画像の記録デューティとすることができる。
【0018】
また、画像を記録するのに必要な複数の記録手段からの記録回数をカウントするドットカウント手段を具え、該ドットカウント手段によって得られた記録回数によって、前記記録デューティを算出することができる。
【0019】
また、前記所定の記録条件を外部機器より受け取る手段を具えることができる。
【0020】
以上の構成によれば、記録媒体にインクが吸収・定着する速度に対応して記録速度を調整し、インクを着実に乾燥させながら記録を進めることができるので、記録条件によらず、安定して定着した画像が得られ、インク定着不良による弊害も防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図を用いて本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
本実施形態においては、従来技術の項で参照した図3の構成をもつインクジェット記録装置を適用する。
【0023】
図2は、本実施形態で適用する記録装置の制御系の構成を示したものである。1は記録装置に対し外部機器のホスト装置をなすパーソナルコンピュータ(以下、ホストPCという)で、内部に処理部CPU、プログラムを記憶するメモリROM、データを刻するメモリRAM、データを表示する表示部、データを入力する入力部および記録装置に記録データおよび命令を送る通信部を具えている。2はホストPC1から記録装置に送られてくる記録に係るデータ(画像信号)等を受け取る為のインターフェース(I/F)、3は記録装置のエンジンを制御するためのエンジンコントローラである。エンジンコントローラ3は、搬送制御部4、記録制御部5、回復制御部7およびこれら全体を統括するCPU13によって構成されている。搬送制御部4は、記録媒体を搬送する搬送部6を制御し、その内部には、記録媒体を搬送する速度を調整する搬送速度調整部を具備し、ホストPC1など外部からも搬送速度が調整できるようになっている。記録制御部5は、各ノズルに設けられたインク吐出に利用されるエネルギ、例えばインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体(吐出ヒータ)に駆動信号(ヒート信号)を与え、実際に記録を行う記録部8を制御する。回復制御部は、インク吸引やワイピングなど、記録ヘッドの簡単なメンテナンス処理を行う回復部12を制御する。
【0024】
14はROMであり、CPU13が実行する制御手順例えば,図1、図7および図8の所定のステップに対応したプログラムのほか、後述する図4、図5および図6に示す搬送速度テーブル等、記録装置に必要な情報が予め記憶されている。CPU13は必要に応じてROM14内の情報を読み出し、記録時の制御を行っている。更に、エンジンコントローラ3は、以上説明した以外にも、ホストPC1との通信やコマンド解析など、記録装置の動作全般の制御を行っている。
【0025】
図1は、上記記録装置のCPUおよびホストPC1の処理部CPUが記録を行う際の一連の動作を示したフローチャートである。
【0026】
以下、図1に沿った制御の流れを、図2および図3を参照しながら説明する。
【0027】
画像を記録する際、ユーザは記録に必要な各種のパラメータを、ホストコンピュータ1の処理部CPUによりホストPC1内にインストールされたプリンタドライバより設定する。この際、記録しようとする記録メディアの種類もホストPC1の入力部から入力された媒体情報から選択する(ステップS1)。
【0028】
各種パラメータ設定後、プリンタドライバより記録開始の命令を記録装置に送る(ステップS2)。次のステップから記録装置内のステップとなり、まずエンジンコントローラ3内のCPU13は、入力されてきたコマンドを解析し、エンジン内部の状態を監視し、コマンドに応じてステータスをホストPC1に返す。
【0029】
記録装置が記録可能な状態にあれば、エンジンコントローラ3は記録に使用する記録メディアの種類の情報と画像データをホストPC1から受け取る。(ステップS3)。
【0030】
エンジンコントローラ3のCPUでは、受け取った記録メディアの情報から、予めROM14に記憶されているテーブルを参照し、最適な搬送速度Vを選択する(ステップS4)。
【0031】
図4は、ROM14に記憶されている搬送速度Vのテーブルの一例を表したものである。このテーブルには、記録メディアの種類毎に搬送速度Vが設定されており、これは実際に夫々の記録メディアに記録を行った時に、装置内にインクが付着したり、記録物が汚れたり等の不都合が生じない十分な値となっている。よって、基本的には、定着の遅い記録メディアは搬送速度も遅く、定着の速い記録メディアは搬送速度も速く設定されるようになっている。なお、図4に示した記録メディアの種類及び対応する搬送速度は例示であることは言うまでもない。
【0032】
CPU13は、搬送制御部4内の搬送速度調整部に対し、選択した搬送速度Vを設定させる。同時に、記録制御部5に対しても搬送速度Vに合わせた記録ヘッドの駆動周波数Hを設定させる。そして、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで記録が開始される(ステップS5)。
【0033】
すなわち、搬送速度Vと駆動周波数Hとは、1対1の関係に設定されることが強く望ましく、これらの関係が守られないと、歪んだ画像が記録されてしまう。例えば、通常の記録に対し、搬送速度Vのみ遅くして、吐出タイミングを変更しないと、画像が搬送方向に縮んで形成されてしまうのである。よって、使用する記録メディアに応じて、搬送速度が搬送速度テーブルの参照によって変更された場合、同時に吐出制御も搬送速度にあわせて変更するものとする。
【0034】
そしてこのように、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで記録を行って行き、1ページ分の記録が終了した時点で、全ての画像の記録が終了したかどうかを確認する(ステップS16)。全画像の記録が完成している場合には一連の記録動作を終了しする。一方未記録の画像が残っている場合には、ステップS5に戻り、次ページについての記録を行う。
【0035】
以上説明した様に本実施形態によれば、使用する記録メディアの種類によって、搬送速度および駆動周波数を自動的に変化させることにより、単位時間当りのインク記録量を調節し、インクを着実に乾燥させながら記録を進めて行くことができるので、記録物が汚れたり、装置を汚したりするなどの定着不良に起因する様々な弊害を防ぐことが出来る。
【0036】
以下に、第2の実施形態について説明する。
【0037】
本実施形態においても第1実施形態と同様に、図2及び図3で説明した構成の記録装置を適用するが、本実施形態では、記録メディアの種類ではなく、記録デューティによって、搬送速度Vを調節する。そのために、本実施形態では、記録装置内部あるいは外部に、1ページ分の画像で記録される総ドット数をカウントするドットカウント手段を設け、またROM14には、総ドット数から換算した記録デューティに対応した搬送速度テーブルを記憶しておく。
【0038】
図7は、本実施形態の記録装置CPUおよびホストPC1の処理部CPUが記録を行う際の動作を示したフローチャートである。
【0039】
上述した実施形態と同様に、ユーザは各種パラメータ設定後、ホストPC1はプリンタドライバより記録開始の命令を送る(ステップS6)。このとき、エンジンコントローラ3内のCPU13は、入力されてきたコマンドを解析し、エンジン内部の状態を監視し、コマンドに応じてステータスをホストPC1に返す。
【0040】
記録装置が記録可能な状態にあれば、上述のドットカウント手段は、記録される画像について1ページ分の総ドット数をカウントする。1ページ分の総ドットとは、各記録ヘッドが1ページ内に記録するドット数を全色分加算したものである。そして、カウントされた総ドット数と画像データを受け取ったエンジンコントローラ3は記録デューティの計算を行う(ステップS7)。
【0041】
記録デューティの計算は、総ドット数を用紙サイズ(もしくは記録領域)の全画素数で割ることによって行い、1画素に対する平均記録ドット数として算出する。よって、本実施形態のように4色分の記録ヘッドを使用する記録装置においては、最大の記録デューティは400%となる。
【0042】
更に、エンジンコントローラ3では、算出した記録デューティの値から、予めROM14に記憶されているテーブルを参照し、最適な搬送速度Vを選択する(ステップS8)。
【0043】
図5は、ROM14に記憶されている上記搬送速度Vのテーブルの一例を表したものである。このテーブルには、記録デューティの段階毎に搬送速度Vが設定されており、これは夫々の記録デューティで記録を行った時に、装置内にインクが付着したり、記録物が汚れたり等の不都合が生じない十分な値となっている。よって、基本的には、記録デューティが高い場合には搬送速度が遅く、記録デューティが低い場合は搬送速度も速く設定されるようになっている。
【0044】
CPU13は、搬送制御部4内の搬送速度調整手段に対し、選択した搬送速度Vを設定させる。同時に、記録制御部5に対しても搬送速度Vに合わせた記録ヘッドの駆動周波数Hを設定させる。そして、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで1ページ分の記録が行われる(ステップS9)。
【0045】
1ページ分の記録が終了した時点で、全ての画像の記録が終了したかどうかを確認する(ステップS16)。全画像の記録が完成している場合には一連の記録動作を終了する。一方未記録の画像が残っている場合には、ステップS7に戻り、次ページについて記録デューティーの計算を行った上で記録動作を行う。
【0046】
以上説明したように本実施形態によれば、記録デューティの程度によって、搬送速度および駆動周波数を自動的に変化させることにより、単位時間当りのインク吸収量を一定範囲内に保ち、インクを着実に乾燥させながら記録して行くことができるので、記録物が汚れたり、装置を汚したりするなどの定着不良に起因する弊害を防ぐことが出来る。
【0047】
更に本実施形態では、上記テーブルの選択および記録速度の調整をページ単位に行っているので、記録量の多いページや少ないページが混在した画像を記録する場合にも、記録時間を無駄に増やすことも無く、各ページで最適な記録を行うことが出来る。
【0048】
以下に、第3の実施形態について説明する。
【0049】
本実施形態においても上述した実施形態と同様に、図2及び図3で説明した構成の記録装置を適用するが、本実施形態では、第1の実施形態で説明した記録メディアの種類と、第2の実施形態で説明した記録デューティーとの双方に応じて、搬送速度Vを調節する構成とする。そのために、本実施形態でも、第2の実施形態と同様に記録装置内部あるいは外部に、1ページ分の画像で記録される総ドット数をカウントするドットカウント手段を設け、ROM14には、総ドット数から換算した記録デューティと記録メディアとに対応した搬送速度Vが記憶されている。
【0050】
図8は、本実施形態の記録装置のCPUおよびホストPC1の処理部CPUが記録を行う際の動作を示したフローチャートである。以下、図8に沿った一連の制御流れを、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0051】
画像を記録する際、ユーザーは記録に必要な各種のパラメータを、ホストPC1にインストールされたプリンタドライバより設定する。この際、記録しようとする記録メディアの種類もホストPC1に入力された情報より選択する(ステップS10)。
【0052】
各種パラメータ設定後、プリンタドライバより記録開始の命令を記録装置に送る(ステップS11)。このとき、エンジンコントローラ3内のCPU13は、入力されてきたコマンドを解析し、エンジン内部の状態を監視し、コマンドに応じてステータスをホストPC1に返す。
【0053】
記録装置が記録可能な状態にあれば、記録に使用する記録メディアの種類の情報と画像データがホストPC1からエンジンコントローラ3に転送される(ステップS12)。
【0054】
CPU13内に設けられたドットカウンタは、記録される画像について1ページ分の総ドット数をカウントする。そして、カウントされた総ドット数と画像データを受け取ったエンジンコントローラ3では記録デューティーの計算を行う(ステップS13)。記録デューティの計算方法は、第2の実施形態と同様である。
【0055】
次に、エンジンコントローラ3では、算出した記録デューティの値及び入力されてきた記録メディアの種類から、予めROM14に記憶されているテーブルを参照し、最適な搬送速度Vを選択する(ステップS14)。
【0056】
図6は、ROM14に記憶されている上記搬送速度Vのテーブルの一例を表したものである。このテーブルによれば、記録メディアの種類および記録デューティの段階毎に搬送速度Vが設定されており、これは夫々の条件で記録を行った時に、装置内にインクが付着したり、記録物が汚れたり等の不都合が生じない十分な値となっている。よって、基本的には、インクの定着速度が遅く、記録デューティーが高い場合には搬送速度が遅く設定されており、インクの定着速度が速く、記録デューティが低い場合は搬送速度も速く設定されるようになっている。
【0057】
CPU13は、搬送制御部4内の搬送速度調整手段に対し、選択した搬送速度Vを設定させる。同時に、記録制御部5に対しても搬送速度Vに合わせた記録ヘッドの駆動周波数Hを設定させる。そして、搬送速度Vと駆動周波数Hとの調和したタイミングで1ページ分の記録が行われる(ステップS15)。
【0058】
1ページ分の記録が終了した時点で、全ての画像の記録が終了したかどうかを確認する(ステップS16)。全画像の記録が完成している場合には一連の記録動作を終了する。未記録の画像が残っている場合には、ステップS13に戻り、次ページについて記録デューティーの計算を行う。
【0059】
以上説明したように本実施形態によれば、記録メディアの種類と記録デューティーの程度によって、搬送速度および駆動周波数を自動的に変化させることにより、単位時間当りのインク吸収量を一定範囲内に保ち、インクを着実に乾燥させながら記録して行くことができるので、記録物が汚れたり、装置を汚したりするなどの弊害を防ぐことが出来る。
【0060】
また第2の実施形態と同様に、記録速度の調整をページ単位に行うことが出来るので、記録量の多いページや少ないページが混在した画像を記録する場合にも、記録時間を増やすことが無い。
【0061】
更に本実施形態では、記録メディアの種類と記録デューティの双方から搬送速度が選択されているので、第1の実施形態や第2の実施形態よりも効率的に記録を行うことが出来る。例えば、定着性の劣る記録媒体でも、記録デューティが十分低ければ搬送速度を落とす必要がなく、また記録デューティが高くても、定着速度が十分速い記録メディアであれば、やはり搬送速度を落とす必要がないからである。このように、本実施形態では、確実な定着を得ながらも、よりタイムコストの少ない記録が可能となる。
【0062】
なお、以上においては、インクを吐出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する電気熱変換体をノズルに設けた形態のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置に本発明を適用した実施形態について説明したが、ピエゾ素子など電気機械変換体をノズルに設けた形態のインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置に対しても本発明を有効に適用できるのは勿論である。
【0063】
また、上述の各実施形態では、ホストPC1より所定の記録条件(記録媒体の種類等)の指示を受けるシステムについて例示したが、そのような条件は記録装置本体に設けた操作パネル等のからの指示に応じて設定されるものでもよい。
【0064】
尚、上述の例では、記録媒体の幅に対して記録ヘッドが対応するような例で説明したが、シリアルプリンタでも同じような効果は得られる場合がある。
【0065】
上述の例では、プログラム(ソフトウェア)による制御を行うものとして説明したが、実行する制御および機能の一部または全部をハードウェアにて実現することも可能である。また、搬送速度の設定をホスト装置側で行い、そのデータをプリント装置側に通知するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明によれば、記録媒体にインクが吸収・定着する速度に対応して、インクを着実に乾燥させながら記録を進めることができるので、記録条件によらず、安定して定着した画像を記録することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の各実施形態を適用可能な記録装置における制御系の構成例を概略的に表わすブロック図である。
【図3】本発明の各実施形態を適用可能な記録装置の主要な内部構成の概略を示す模式的側面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態で用いる搬送速度テーブルの一例を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態で用いる搬送速度テーブルの一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態で用いる搬送速度テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態における記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態における記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストPC
2 インターフェース
3 エンジンコントローラ
4 搬送制御部
5 記録制御部
6 搬送部
7 回復制御部
8 記録部
9 インクジェット記録ヘッド
10 ノズル
11 記録媒体(記録メディア)
12 回復部
13 CPU
14 ROM
Claims (15)
- 記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、前記複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、
前記複数の吐出口の配列方向と異なる方向へ前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
所定の記録条件に従って前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を変更する搬送速度変更手段と、
を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記搬送速度の変更に伴い前記吐出周期を変更させる吐出周期変更手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の記録条件とは、画像の記録デューティであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類および画像の記録デューティであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 画像を記録するのに必要な前記複数の吐出口からの吐出回数をカウントするドットカウント手段を具え、該ドットカウント手段によって得られた吐出回数によって、前記記録デューティを算出することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
- 記録媒体上に記録する画像の最大幅以上の範囲にわたって複数のインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用い、前記複数の吐出口より所定の吐出周期でインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録工程と、
前記複数の吐出口の配列方向と異なる方向へ前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送する搬送工程と、
所定の記録条件に従って前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を調節する調節工程と、
を具えたことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記調節工程では、前記搬送速度とともに前記吐出周期の調節を行うことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置と、
該インクジェット記録装置に対し、記録に係るデータを供給するとともに、前記所定の記録条件を指示するデータ供給装置と、
を具えたことを特徴とする記録システム。 - 記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、
前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
所定の記録条件に従って搬送手段による前記記録媒体の搬送速度を変更する搬送速度変更手段と、
を具えたことを特徴とする記録装置。 - 前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類であることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 前記所定の記録条件とは、画像の記録デューティであることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 前記所定の記録条件とは、前記記録媒体の種類および画像の記録デューティであることを特徴とする請求項10または11に記載の記録装置。
- 画像を記録するのに必要な複数の記録手段からの記録回数をカウントするドットカウント手段を具え、該ドットカウント手段によって得られた記録回数によって、前記記録デューティを算出することを特徴とする請求項10ないし13に記載の記録装置。
- 前記所定の記録条件を外部機器より受け取る手段を具えたことを特徴とする請求項10ないし14に記載の記録装置。
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- 2002-07-22 JP JP2002213110A patent/JP2004050706A/ja not_active Withdrawn
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