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JP2003524018A - フィブロネクチンのed‐bドメインに特異的な抗体、前記抗体を含む複合体、および血管形成を検出および治療するためのその使用 - Google Patents

フィブロネクチンのed‐bドメインに特異的な抗体、前記抗体を含む複合体、および血管形成を検出および治療するためのその使用

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JP2003524018A
JP2003524018A JP2001562581A JP2001562581A JP2003524018A JP 2003524018 A JP2003524018 A JP 2003524018A JP 2001562581 A JP2001562581 A JP 2001562581A JP 2001562581 A JP2001562581 A JP 2001562581A JP 2003524018 A JP2003524018 A JP 2003524018A
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antibody
domain
angiogenesis
complex
fibronectin
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JP2001562581A
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ダリオ ネリ
ロレンツォ タルリ
フランチェスカ ヴィティー
マンフレート ビルヒラー
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アイトゲネーシシェ テクニシェ ホッホシューレ チューリッヒ
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Publication date
Application filed by アイトゲネーシシェ テクニシェ ホッホシューレ チューリッヒ filed Critical アイトゲネーシシェ テクニシェ ホッホシューレ チューリッヒ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに特異的なナノモル以下の親和性を有する抗体、血管形成のマーカーに関する。さらに、本発明は、生体内(in vivo)で新生血管を検出するための、高親和性の放射標識抗ED‐B抗体、および前記抗体を含む診断キットの使用に関する。さらに、本発明は、前記抗体および適切な光活性分子(例えば、適切に選択された光増感剤または放射性核種)を含む複合体、および新生血管の選択的な光仲介閉塞へのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに特異的な
ナノモル以下の親和性を有する抗体、血管形成のマーカーに関する。本発明は、
生体内(in vivo)で新生血管を検出する高親和性放射標識抗ED‐B抗体の使
用および前記抗体を含む診断キットにも関する。
【0002】 さらに、本発明は、上記の前記抗体および適切な光活性分子(例えば、光増感
剤)を含む複合体、および新しい血管の検出および/または凝固でのその使用に
関するものである。
【0003】 発明の背景 腫瘍は、新しい血管を形成(血管形成)することなく一定量を超えて成長する
ことは不可能であり、微小血管密度と腫瘍侵襲性との間の相関性は、多くの腫瘍
に関して報告されている(フォークマン(Folkman)(1995). Nature Med., 1, 2
7-31)。さらに、血管形成は、視力を失う結果となる眼疾患の大部分の根底にあ
る[リー(Lee)等, Surv. Ophthalmol. 43, 245-269 (1998); フリエドランダー
(Friedlander),M.等, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 93, 9764-9769 (1996).
]。血管形成のマーカーを選択的に標的化することが可能な分子によって、腫瘍
および糖尿病性網膜症および加齢黄斑変性症などの血管増殖を特徴とする他の疾
患を診断し、かつ治療する臨床の機会が提供されるだろう。血管形成のマーカー
は、攻撃的な固形腫瘍の大部分に発現し、静脈内注射された特異的バインダーに
容易に到達可能であるはずである(パスクアリーニ(Pasqualini)等(1997). Natur
e Biotechnol., 15, 542-546;ネリ(Neri)等(1997), Nature Biotechnol., 15 12
71-1275)。新生血管系の標的化された閉塞によって、結果として腫瘍の梗塞およ
び虚脱を生じさせることができる(オーレイリー(O'Reilly)等(1996).Nature Med
., 2, 689-692; ファング(Huang)等(1997). Science, 275, 547-550)。フィブロ
ネクチン分子に選択的スプライシングによって挿入される、マウス、ラットおよ
びヒトにおいて同一の91個のアミノ酸配列であるフィブロネクチンのED‐B
ドメインは、新生血管構造の周りに特異的に蓄積し(カステラーニ(Castellani
)等 (1994). Int. J. Cancer 59, 612-618)、分子介入のための標的であること
が可能である。実際に、本発明者らは最近、抗ED‐B一本鎖Fv抗体フラグメ
ント(scFv)が、腫瘍を有するマウスの腫瘍血管中で選択的に蓄積し、かつ
抗体親和性が標的化性能を示すらしいことを、蛍光技術を用いて示した(ネリ(Ne
ri)等(1997). Nature Biotechnol., 15 1271-1275; GB96/10967.3
に基づく国際特許出願PCT/GB97/01412)。注入して24時間後、
またはその後の時点で、腫瘍標的化を評価した。
【0004】 腫瘍の標的化に使用するために、ED‐Bドメインに対する抗体を産生する様
々な試みが、当技術分野で知られている。
【0005】 ピーターズ(Peters )等(Cell Adhesion and Communication 1995, 3: 67-89)
によって、完全な(intact)ED‐Bドメイン以外に、FN配列を含有しない抗原
に対して産生されるポリクローナル抗体が開示されており、このポリクローナル
抗体は、このドメインに特異的かつ直接に結合することが示されている。
【0006】 しかしながら、ピーターズ(Peters)等の試薬には、一連の欠点:ピーターズ
(Peters)等の抗血清は、N‐グリカナーゼで処理した後にのみ、ED‐B(+)
−FNを認識するという欠点がある。このため、腫瘍の標的化、イメージングお
よび治療などの用途にはこれらの試薬は不適切である。というのは、糖鎖除去は
生体内(in vivo)で行うことができないからである。
【0007】 その著者らは自ら、それらの抗体が、哺乳類細胞により産生された完全長ED
‐B(+)−FNを認識しないことを認めている。彼らは、フィブロネクチンの
他のドメイン(ED‐Aなど)に対する抗体が産生されていたとしても、フィブ
ロネクチンのED‐Bドメインに特異的なモノクローナル抗体を産生することは
不可能であったこともまた認めている。ポリクローナル抗血清が、上述の用途に
は容認できないことは、当技術分野では公知である。
【0008】 この分野における、何年にもわたる一心不乱の研究の後でさえ、フィブロネク
チンのED‐Bドメインを認識するモノクローナル抗体を、N‐グリカナーゼで
処理することなく、本発明で適用するファージディスプレイ技術を用いてのみ産
生することができるにすぎない。
【0009】 ザング(Zang)等 (Matrix Biology 1994, 14: 623-633)によって、イヌのED
‐Bドメインに対して産生されたポリクローナル抗血清が開示されている。著者
らは、これを試験してはいないが、ヒトのED‐B(+)−FNに対する交差反
応性を期待している。しかしながら、この著者らは、フィブロネクチンのED‐
Bドメインを直接認識するモノクローナル抗体を産生する難しさを認識している
(p.631)。その抗血清は、N−グリカナーゼで処理した後でのみ、ウエスタン
ブロット法においてED‐B(+)−FNを認識する。先に述べたように、グリ
カナーゼで処理すると、これらの試薬は、本発明による用途に不適切なものとな
る。
【0010】 ELISA法でのED‐B(+)−FNの認識は、変性剤(4M尿素)で抽出
され、かつゼラチンを用いてプラスチック上に取り込まれた軟骨に関してのみで
あるが、糖鎖除去の必要なく進行する。その著者らは、「ELISAプレートの
プラスチック面上に結合したゼラチンにFN分子を結合させることによって、何
とか、抗血清による認識のために十分にエピトープを露出することができる」と
述べている。生体内(in vivo)の用途では、FNを変性させず、ゼラチンを結合
させることができることから、本発明のモノクローナルバインダーは、特異な利
点を提供する。
【0011】 日本特許JP02076598およびJP04169195は、抗ED‐B抗
体に関する。モノクローナル抗ED‐B抗体が記述されているかどうかは、これ
らの特許から明らかではない。さらに、単一抗体(JP02076598に記載
の抗体など)は、 以下の証拠: i)モノクローナル抗体は、明確に定義されたエピトープを認識するはずであ
る; ii)フィブロネクチンのED‐Bドメインの三次元構造は、NMRスペクト
ロスコピーによって決定される;ことに基づいて、 式(1)、(2)、または(3)のアミノ酸配列: −(1)EGIPIFEDFVDSSVGY −(2)YTVTGLEPGIDYDIS −(3)NGGESAPTTLTQQT の抗原決定基を有することは不可能であるように思われる。セグメント(1)、
(2)、または(3)は、ED‐B構造の反対面に位置し、1つのモノクローナ
ル抗体によって同時には結合されない。
【0012】 さらに、抗体の有用性を実証するために、腫瘍における局在性、ならびに構造
破壊試薬で処理することなく、生物サンプル中のED‐B(+)−FN構造を染
色する証拠を示すべきである。
【0013】 カルネモーラ(Carnemolla)等,1992, J. Biol. Chem. 267, 24689-24692に
記載のBC1抗体は、フィブロネクチンのED‐Bドメインの存在下で潜在性で
ある、ED‐Bドメイン上ではないが、FNの第7ドメイン上のエピトープを認
識する。それは厳密には、ヒト特異的である。したがって、BC1抗体および本
発明の抗体は、異なる反応性を示す。さらに、BC1抗体は、単独でフィブロネ
クチンの第7ドメイン、およびED‐Bドメイン非存在下でフィブロネクチンの
第7〜8ドメインを認識する(カルネモーラ(Carnemolla)等 1992, J. Biol.
Chem. 267, 24689-24692)。かかるエピトープは、FN分子のタンパク分解性の
分解によって生体内(in vivo)で産生することができる。本発明による試薬の利
点は、それらがED‐Bドメインを含有する場合のみ、FN分子もしくはフラグ
メント上で局在化することができることである。
【0014】 癌の診断、さらに詳細には原発性および続発性腫瘍病変のイメージングには、
免疫シンチグラフィは、選択されるべき技術の一つである。この方法論では、患
者に放射標識化合物(例えば、適切な賦形剤に結合させた放射性核種)を注射し
た後に、適切な装置(例えば、ガンマカメラ)で患者をイメージングする。シン
チグラフィの用途では、電離放射線への患者の暴露を最小限にするために、テク
ネチウム‐99m、ヨウ素‐123またはインジウム‐111などの短寿命のガ
ンマ放出体が通常使用される。
【0015】 核医学研究部門で最も多く用いられている放射性核種は、テクネチウム‐99
m(99mTc)、6時間の半減期を有するガンマ放出体である。通常、99m
Tcベースの放射性医薬品を注射した患者を、注射して12〜24時間後までに
イメージングすることができる;しかしながら、目的の病変において、核種が早
い時点で蓄積することが望ましい。
【0016】 さらに、新たに形成した血管上での迅速かつ選択的な局在化が可能な抗体が利
用可能であるならば、研究者らは刺激を受けて、診断上および/または治療上の
利点を得るために、抗体に結合する他の適切な分子を探すであろう。
【0017】 発明の概要 注入の数時間後に、腫瘍病変を局在化させることが可能な放射性医薬品に関す
る核医学の必要性、および血管形成の標的化において抗体親和性がその性能に影
響を及ぼすようだという情報を考慮すると、本発明の目的は、ナノモル以下の解
離定数を有するフィブロネクチンのED‐Bドメインに特異的な抗体を産生する
ことである(抗体‐抗原親和性の決定および測定について検討するためには、ネ
リ(Neri)等(1996). Trends in Biotechnol. 14, 465-470を参照のこと)。本発
明の他の目的は、注入して数時間後には既に腫瘍病変を検出する、フィブロネク
チンのED‐Bドメインに対する、適切なフォーマットの放射標識抗体を提供す
ることである。
【0018】 本発明の一態様において、フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピト
ープに対して特異的な親和性を有し、かつ前記ED‐Bエピトープに対して向上
した親和性を有する抗体によって、これらの目的が達成される。
【0019】 本発明のさらなる態様では、上述の抗体は、血管形成のマーカーを迅速に標的
化するのに使用される。
【0020】 本発明の他の態様は、前記抗体と、血管形成を検出するための1種または複数
種の試薬とを含む診断キットである。
【0021】 本発明のさらに他の態様は、腫瘍および血管増殖を特徴とする疾患を診断かつ
治療するための前記抗体の使用である。
【0022】 最後に、本発明の重要な態様は、前記抗体および適切な光活性分子(例えば、
適切に選択された光増感剤)を含む複合体と、新生血管の選択的な光仲介(ligh
t-mediated)閉塞へのその使用によって表される。
【0023】 用語 本明細書全体をとおして、以下の定義に当てはまる、いくつかの技術用語を使
用する。 - 抗体 これは、天然に産生されようと、一部もしくは全体が人工的に産生さようと、
免疫グロブリンを意味する。この用語は、抗体結合ドメインであるか、または抗
体結合ドメインに類似している結合ドメインを有するポリペプチドまたはタンパ
ク質もまた含む。これらは天然源から誘導すること、あるいは一部または全体を
人工的に産生することができる。抗体の例としては、免疫グロブリンアイソタイ
プおよびアイソタイプのサブクラス;Fab、scFv、Fv、dAb、Fdな
どの抗原結合ドメインを含むフラグメント;および二重特異性抗体が挙げられる
。モノクローナル抗体および他の抗体を利用し、組換えDNAテクノロジーの技
術を用いて、元の抗体の特異性を保持する他の抗体またはキメラ分子を産生する
ことが可能である。かかる技術は、抗体の免疫グロブリン可変領域、または相補
性決定領域(CDR)をエンコードするDNAを、異なる免疫グロブリンの定常
領域、または定常領域+フレームワーク領域に導入することを含むことできる。
例えば、EP−A−184187、 GB2188638AまたはEP−A−2
39400を参照のこと。産生された抗体の結合特異性を変化させることができ
る、または変化させることができない、遺伝子突然変異または他の変化に、抗体
を産生するハイブリドーマまたは他の細胞をさらすことが可能である。数多くの
方法で抗体を修飾することができることから、「抗体」という用語は、いずれか
の特異的結合メンバー、および必要な特異性を有する結合ドメインを有する物質
を含むと考えるべきである。このように、この用語には、天然または完全にもし
くは一部人工であろうとなかろうと、免疫グロブリン結合ドメインを含有するい
ずれかのポリペプチドを含む、抗体フラグメント、誘導体、機能的に抗体に相当
する物および抗体の相同体が含まれる。したがって、他のポリペプチドに融合さ
れた、免疫グロブリン結合ドメインを含有するキメラ分子、またはその相当物が
含まれる。キメラ抗体のクローニングおよび発現は、EP−A−0120694
およびEP−A−0125023に記載されている。抗体全体のフラグメントが
、抗原を結合させる機能を実行することができることが示されている。結合フラ
グメントの例としては、(i)VL、VH、CLおよびCH1ドメインからなる
Fabフラグメント;(ii)VHおよびCH1ドメインからなるFdフラグメ
ント;(iii)単一抗体のVLおよびVHドメインからなるFvフラグメント
;(iv)VHドメインからなるdAbフラグメント(ワード(Ward)等(1989) Na
ture, 341, 544-546.);(v)独立したCDR領域;(vi)F(ab’)2フ
ラグメント、連結した2つのFabフラグメントを含む二価フラグメント;(v
ii)2つのドメインが会合して、抗原結合部位を形成するのを可能にするポリ
ペプチドリンカーによって、VHドメインおよびVLドメインが連結している、
一本鎖Fv分子(scFv)(バード(Bird)等 (1988) Science, 242, 423-426
); ヒューストン(Huston)等(1988) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 85, 5879
-83.); (viii)二重特異性一本鎖FV二量体(PCT/US92/099
65);および(ix)遺伝子融合よって構成された、「二重特異性抗体」、多
価もしくは多特異性フラグメント(WO94/13804; ホリガー(Holliger)
等(1993) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 90, 6444-6448)が挙げられる。二重
特異性抗体は、ポリペプチドの多量体であり、各ペプチドは、免疫グロブリン軽
鎖の結合領域を含む第1ドメインと、免疫グロブリン重鎖の結合領域を含む第2
ドメインとを含有し、その2つのドメインは連結している(例えば、ペプチドリ
ンカーによって)が、互いに会合して、抗原結合部位を形成することはできない
:抗原結合部位は、多量体中の一方のポリペプチドの第1ドメインと、多量体中
の他方のポリペプチドの第2ドメインとが会合することによって形成される((
WO94/13804)。二重特異性抗体を使用すべき場合、これらは、様々な
方法で(ホリガー(Holliger)およびウィンター(Winter)(1993), Curr. Opin. Bio
tech., 4, 446-449)製造することができる、例えば化学的にもしくはハイブリッ
ドハイブリドーマから作製された従来の二重特異性抗体であるか、または上述の
二重特異性抗体フラグメントのいずれかであることが可能である。抗体全体より
もむしろ、scFv二量体または二重特異性抗体を使用することが好ましい場合
がある。二重特異性抗体およびscFvは、可変ドメインのみを用いて、Fc領
域なしで構成することが可能であり、抗イディオタイプの反応作用が低減される
可能性がある。二重特異性抗体の他の形態には、Neri等((1995) J. Mol. Biol.,
246, 367-373)により記載されている一本鎖CRAbが含まれる。
【0024】 −相補性決定領域 従来から、特異的抗原認識に必須の残基を含有する、抗体可変ドメインの相補
性決定領域(CDR)は、それらの超可変抗体配列として同定されている。本明
細書中、本発明者らは、コーチア(Chothia)およびレスク(Lesk)(1987) J. Mol.
Biol., 196, 901-917のCDR定義および番号付けを参照する。
【0025】 - 機能的に等しい異型 これは、もうひとつの分子(親)とは構造的相違を有するが、いくつかの著し
い類似性、および親分子の生物学的機能の少なくとも一部、例えば特定の抗原も
しくはエピトープに結合する能力も保持する分子(変異体)を意味する。変異体
は、フラグメント、誘導体または突然変異体の形態であることが可能である。変
異体、誘導体または突然変異体は、1個または複数のアミノ酸の追加、欠失、置
換もしくは挿入によって、または他の分子の結合によって、親分子を修飾するこ
とによって得られる。これらの変更は、ヌクレオチドまたはタンパク質レベルで
行うことができる。例えば、エンコードしたポリペプチドは、Fabフラグメン
トであることが可能であり、次いで他のソースからのFc末端に連結する。代わ
りに、酵素、フルオレセインなどのマーカーを連結することができる。例えば、
フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに対する抗体「A」の機
能的に等しい変異体は、相補性決定領域の異なる配列を有する抗体「B」である
ことが可能であるが、抗体「A」の同じエピトープを認識する。
【0026】 本発明者らは、フィブロネクチンのED‐Bドメインに特異的であり、かつ組
織切片中でED‐B(+)−フィブロネクチンを認識する、組織抗体ファージデ
ィスプレイライブラリからのscFvフォーマットの単離した組換え抗体を有す
る。これらの抗体の1つであるE1は、親和性成熟して、向上した親和性を有す
る抗体H10およびL19を産生する。抗体L19は、ナノモル以下の濃度範囲
でフィブロネクチンのED‐Bドメインに対する解離定数を有する。
【0027】 高親和性抗体L19およびD1.3(関連のない抗原に特異的な抗体、ニワト
リ卵白リゾチーム(hen egg lysozyme))を放射標識化し、腫瘍を有するマウスに
注入した。腫瘍、血液および器官の生体内分布を異なる時点で得て、組織1グラ
ム当たりの注入量パーセンテージ(%ID/g)として表した。注入して既に3
時間後には、L19では、%ID/g(腫瘍)は%ID/g(血液)よりも高か
ったが、ネガティブコントロールのD1.3ではそうではなかった。腫瘍/血液
比は、より長時間の時点で増大した。これは、高親和性L19が、例えば免疫シ
ンチグラフィによる血管形成の検出に有用な腫瘍標的剤であり得ることを示唆し
ている。
【0028】 - 光増感剤 (または光感作物質) 照射した際に、かつ水および/または器官の存在下で、生体分子と反応するこ
とが可能な有毒分子種(例えば、一重項酸素)を生成し、その結果、細胞、組織
および体液などの生物標的に損傷を与える可能性のある光増感剤を、分子として
定義することができる。
【0029】 光増感剤は、600nmを超える波長で吸収する場合に特に有用である。実際
に、組織および体液中の光透過は、600〜900nmの範囲で最大である[ワ
ン(Wan)等(1981) Photochem. Photobiol. 34, 679-681)。
【0030】 照射を伴う光増感剤の標的化デリバリーは、血管形成関連の疾患の治療に[ヤ
ーマッシュ(Yarmush), M.L. 等Antibody targeted photolysis. Crit. Rev. T
herap. Drug Carrier Systems 10, 197-252 (1993); ロウ(Rowe), P.M. ラン
セット(Lancet) 351, 1496 (1998); レビー(Levy), J. Trends Biotechnol.
13, 14-18 (1995)]、特に眼の新生血管系の選択的切除に魅力のある手段である
。直接にまたは光増感剤を投与した後に利用可能な治療様式、例えばレーザー光
凝固術などは、選択性の欠如によって制限されており、通常、健康な組織および
血管に損傷を与える結果となる[Macular Photocoagulation Study Group, Arch.
Ophtalm. 112, 480-488 (1994); ハイモヴァイサイ(Haimovici), R.等, Curr.
Eye Res. 16, 83-90 (1997); シュミット(schmidt)-エルファース(Erfurth)
, U .等; Graefes Arch. Clin. Exp. Ophthalmol. 236, 365-374 (1998).]。
【0031】 上述の議論に基づけば、光増感剤の選択性および特異性を、例えば、適切なキ
ャリア分子にそれらを結合させることによって、向上させる方法を発見すること
が非常に重要であろうことが分かる。良質のキャリア分子の開発は取るに足らな
い課題ではないと思われる。さらに、すべての光増感剤が、目的の部位に生体内
(in vivo)で「輸送」されやすいわけではないらしい。光増感剤の化学構造、溶
解性、親油性、粘着性および効力などの因子は、光増感剤複合体の「標的化能力
」および効力に決定的に影響を及ぼす可能性がある。
【0032】 本明細書において本発明者らは、フィブロネクチンのED‐Bドメインに特異
的な高親和性L19抗体が、全身投与すると、眼球血管形成のウサギのモデルに
新たに形成した血管に、選択的に局在化することを示している。光増感剤のスズ
(IV)塩素e6に化学的に結合し、赤色光を照射されたL19抗体は、眼球新
生血系の閉塞およびそれに対応する内皮細胞の促進されたアポトーシスを仲介し
た。これらの結果から、眼球の新生血管は、生体内(in vivo)で免疫化学的に既
存の血管と区別すること可能であることが実証されており、照射を伴う光増感剤
の標的化デリバリーが、失明につながる眼疾患および血管形成関連の他の病態を
治療するのに有効である可能性があることが強く示唆されている。
【0033】 光増感剤を含有する複合体を使用する場合、考慮すべき他の重要な特徴は、光
増感剤は、それが結合している抗体のすぐ近くで、その毒性活性を仲介すること
が可能ないくつかの種のうちにあるという事実である。
【0034】 照射すると、かつ酸素の存在下において、大部分の光増感剤は、特に他の反応
性種の中で、一重項酸素:膜、タンパク質およびDNAと反応することによって
細胞に損傷を与えることが可能な拡散性有毒分子を生成する。一重項酸素の平均
的な拡散は、約200nmであると推定されている(ヤーマッシュ(Yarmush)等 1
993, Crit. Rev. Ther. Drug, 10, 197-252)。
【0035】 範囲50〜100μMの組織透過を有し(ハウク(Hauck)等1998, Brit. J. Ca
ncer 77, 753-759)、β粒子、例えばイットリウム−90の約500倍大きい堆
積エネルギー(depositing energy)(0.2KeV/μMに対して100KeV
/μM)(マクデビット(McDevitt)等1998, Eur. J. Nucl. Med. 25, 1341-135)
を有する、エネルギー性α粒子を生成するα放出放射性核種、例えばアスタチン
−211、ビスマス−212およびビスマス−213に当てはまる。
【0036】 例えばL19に関して、本明細書中に記載のフィブロネクチンのED‐Bドメ
インに特異的な抗体に結合した光増感剤またはα放出放射性核種は、以降に報告
する実施例に示すように、生体内(in vivo)で新生血管を標的とすることができ
る。局在化の特異性がこのように正確であり、かつ光増感剤およびα放出放射性
核種によって放出される有毒種の作用が短い範囲であるために、隣接する組織/
細胞が残されている間に、標識抗体のすぐ近くの特異的損傷を推測することがで
きる。L19抗体によって送達される場合には、作用の短経路を有する有毒種(
例えば、一重項酸素およびα粒子)は、正常な組織および血球が残されている間
に、新生血管の内皮細胞に選択的に損傷を与える可能性を提供する。選択性のこ
のレベルは、癌、リウマチ様関節炎、血管新生関連の眼疾患および乾癬など、血
管形成に関係する疾患の制御に非常に大きな利点を提供するはずである。
【0037】 既存の血管および正常な組織が残されている間に、短い範囲で作用する毒薬剤
を新生血管に送達する革新的な概念は、以下の考察に照らして、容易に理解する
ことができる。
【0038】 実施例3に記述する、放射標識したL19を注入した腫瘍を有するマウスで行
った生体内分布の研究について考えてみよう。β粒子放出放射性核種(例えば、
イットリウム−90)で標識したL19抗体を用いた場合、その抗体は、数ミリ
メートルの透過で隣接する細胞/組織にβ粒子を送達する。体内のすべての組織
が等しく放射線感受性であると仮定し、放射性崩壊を無視し、放射標識抗体を静
脈内注射した瞬間から(つまり、時間=0秒から)、放射能がその殺生効果を示
し始めるであろうことを記憶に留めておこう。放射標識抗体の治療上の利点は、
体液または組織1グラム当たりで正規化される、抗体により腫瘍に送達された放
射能の全線量と、抗体により血液もしくは器官に送達された放射線の全線量との
比に関連があるだろう(ベール(Behr)等1998, Int. J. Cancer 77, 787-795)
【0039】 腫瘍および血液に送達される生物致死線量(放射標識抗体を用いて、通常、限
界毒性である骨髄毒性を表す)を調べてみよう。
【0040】 腫瘍1グラム当たりに送達される放射能線量は、%ID/g(腫瘍)の曲線(
ACU)の下の領域に比例し、時間に対してプロットされる。同様に、血液に送
達される放射能線量は、%ID/g(血液)の曲線(ACU)の下の領域に比例
し、時間に対してプロットされる。静脈内注射して最初の24時間の間、AUC
(腫瘍)/AUC(血液)比は3.6に等しい(図13)。長時間にわたりAU
Cを測定した場合、この比は幾分増大するが、6〜7を超える治療可能比はほと
んど達成されない。短い範囲で作用する有毒種(例えば、光増感剤またはα粒子
放出放射性核種)は腫瘍血管に送達され、そのため、腫瘍塊中に均一に分布しな
い状況を考えてみよう。拡散性有毒種(例えば、一重項酸素またはα粒子)は、
2層以上の細胞をほとんど透過しないだろう。つまり腫瘍血管壁を裏打ちする内
皮細胞のみに達する。大部分の腫瘍(F9奇形癌腫を含む)に新たに形成する血
管は、腫瘍塊の2%未満を占めるため、治療上の利点を予測するための関連のあ
るパラメーターは、AUC(血管)/AUC(血液)比であるだろう。
【0041】 図14から分かるように、L19は、新生血管周辺のみに蓄積する。この観察
は、腫瘍のミクロオートラジオグラフによる腫瘍の分析によってもまた確認され
ている(ターリ(Tarli)等1999, Blood, 94, 192-198)。腫瘍に送達された放射
能は、新生血管構造の周りで濃縮されるため、かつ腫瘍血管系または腫瘍重量が
2%を占めると仮定すると、AUC(血管)=(100/2)×AUC(腫瘍)
=50×AUC(腫瘍)を計算することができる。換言すれば、処理の選択性は
、本発明者らの実験システムでは24時間にわたって>150:1である、AU
C(血管)/AUC(血液)比に比例すると考えられる(説明のために、図15
もまた参照のこと)。
【0042】 生物医学的用途で、特に興味深いα粒子放出放射性核種としてアスタチン−2
11について考えてみよう。その放射性崩壊の半減期は、ビスマス−212およ
びビスマス−213よりもかなり長い(それぞれ1.0時間および45分と比較
して、7.2時間)(ラーセン(Larsen)およびブルランド(Bruland)1998, Brit.
J. Cancer 77, 1115-1122)。アスタチンは、最も重いハロゲンであり、この元素
の安定な同位体は存在しない。周期表においてヨウ素の真下に記載されているた
め、その2種類のハロゲンは、同様の化学的性質を有するだろうと考えられる。
しかしながら、タンパク質アミノ酸のレベルで直接、求電子アスタチン化(astat
ination)することによって211Atでタンパク質を標識する試みは、生体内(in
vivo)での投与後に標識が急速に減少するため、結果としては成功しなかった(ヴ
ォーン(Vaughan)等1978, Int. J. Nucl. Med. 5, 229-230)。この問題を回避す
るために、ガルグ(Garg)(1989, Appl. Radiat. Isot. 40, 485-490)により公
開されている二段階標識法によって、重要な核種を取り込み、抗体特異性が減少
することなく、L19を211Atと結合することができる。その方法は、2官能
化学化合物、N‐スクシンイミジル‐3‐(トリメチルスタンニル)‐ベンゾエ
ート(m‐MeATE;ATE、「アルキルスズエステル」)の使用を含み(ザ
ルツキー(Zalutsky)等1989, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86,7149-7153)、本
発明者らは、実施例7に示すように、ガルグ(Garg)(図16を参照)によって公
開されているプロトコルに従って、その化合物を合成した。
【0043】 等モル量のm‐ブロモ安息香酸およびトリメチルスタンニル‐クロライドを用
いると、その反応生成物は、公開されているトリメチルスタンニル‐3‐(トリ
メチルスタンニル)ベンゾエート)ではなく、3‐(トリメチルスタンニル)安
息香酸であることを報告することが重要である。以下に記述する標識化実験の結
果に基づいて、本発明者らは、この化合物が、先に記載のトリメチルスタンニル
‐3‐(トリメチルスタンニル)ベンゾエート誘導体と比較して、優れた品質を
有することが可能であると考える。
【0044】 2段階方法において、2官能性m‐MeATE剤を両方に使用して、γ放出ヨ
ウ素‐125およびα放出アスタチン‐211でL19を標識することができる
。従来の求電子法(例えば、クロラミンT法およびヨードゲン法)の代わりに、
m‐MeATEによるヨウ素‐125でのタンパク質標識を報告して、生体内(i
n vivo)で脱ハロゲンに対してさらに不活性であるタンパク質ヨウ素化部位を提
供する(ガルグ(Garg)等1989, Appl. Radiat. Isot. 40, 485-490)。この2段階
放射標識方法から生じる共役免疫活性に加えて、標識タンパク質の結合効率を、
ヨウ素‐125との反応により研究した。
【0045】 第1段階では、m‐MeATEおよびt‐ブチルヒドロパーオキシド(TBH
P)をNa125Iに添加した。インキュベーションを20分間行った後、使い捨
てのシリカゲルSep‐Pakカラム、および溶出相としてヘキサンに溶解した
酢酸エチル勾配を用いたクロマトグラフィーによって、放射ヨウ素標識生成物N
‐スクシンイミジル‐3‐(125I)‐ベンゾエートを単離し、分離した。10
0μCiのNa125Iから始まり、本発明者らは、N‐スクシンイミジルベンゾ
エートに90μCiの125Iを結合させた。第2段階では、ホウ酸緩衝液中のL
19の溶液(pH=8.5)を、精製したN‐スクシンイミジル‐3‐(125
)‐ベンゾエートに添加した。氷上での30分間のインキュベーションに続いて
、使い捨てのPD‐10ゲル濾過カラムを用いて、取り込まれていないヨウ素か
ら、放射標識L19を分離した。放射ヨウ素標識したATEを用いたL19標識
化の得られた効率は、初期のタンパク質濃度に大きく依存する結果となった。濃
度0.42μg/μlおよび1μg/μlでL19を用いると、元の放射標識ベ
ンゾエートの18%および28%がそれぞれ、L19に結合した。これらの結果
によれば、1mCiのNa125IおよびL19濃度1μg/μlから始めれば、
比放射能1μg/μlにて125Iで標識したL19が得られるだろう。標識した
後、L19の初期濃度によって、複合体の免疫活性は影響を受けなかった。実施
例3に記述する方法に続いて、ヴィティ(Viti)等(1999, Cancer Research 59, 3
47-352)により報告されているように定義された免疫活性は、どちらの場合にも
>90%という結果となった。
【0046】 これらの結果は、2官能性m−MeATEを用いた、放射性ハロゲンでのL1
9の標識化の可能性を実証している。
【0047】 アスタチン‐211は、腫瘍血管中ではなく、腎糸球体中のデハロゲナーゼに
よってL19から脱離する可能性があり、その結果、腎経路による免疫複合体の
クリアランスにもかかわらず、放射標識化合物の腎臓毒性が低減されるという更
なる利点を提供することができる。大部分の用途で腎臓の照射が予見されないこ
とから、光増感剤の場合には、腎臓中の糸球体は損傷を受けないだろう。
【0048】 両方の活性を活用するために、光増感剤および放射性核種に結合した抗体から
なる複合体を作製することも可能であることは明白である。
【0049】 本発明の実施形態を以下の図面によって説明する。 図1には: 設計した抗体ファージライブラリを示す。(a)図示するように、抗体フラグ
メントをpIII融合としてファージ上に提示する。抗体結合部位において(抗
原の視点)、Vk CDR主鎖は黄色であり、VH CDR主鎖は青色である。
ランダムな突然変異にさらされている残基は、Vk CDR3位置91、93、
94および96(黄色)であり、VH CDR3位置95、96、97および9
8(青色)である。これららの側鎖のCb原子は、暗い色で示されている。突然
変異して、抗体親和性を向上させることができる、CDR1およびCDR2の残
基もまた示されている(灰色)。RasMolプログラム (http://www.chemist
ry.ucsc.edu/wipke/teaching/rasmol.html)を用いて、scFvの構造をpdb
ファイル1igm(Brookhaven Protein Data Bank; http://www2.ebi.ac.uk/pcser
v/pdbdb.htm)からモデリングした。(b)PCR増幅およびライブラリクローニ
ング戦略。DP47およびDPK22生殖系列の鋳型を修飾して(テキスト参照
)、CDR3領域中で突然変異を引き起こした。遺伝子は長方形で示し、CDR
は、長方形内の番号が付いているボックスで示す。次いで、VHおよびVLセグ
メントを集合し、pDN332ファージミドベクターにクローニングした。増幅
および集合に使用したプライマーは、最後に列挙する。
【0050】 図2には: 2Dゲルおよびウェスタンブロットを示す。(a)組換えED‐B含有7B8
9が添加されている、ヒト悪性黒色腫COLO‐38細胞のライセートの2D‐
PAGE銀染色。2つの7B89スポット(円)は、タンパク質精製に使用した
Hisタグの部分的タンパク質分解が原因である。(b)検出試薬として抗ED
‐B E1(表1)およびM2抗FLAG抗体を用いた、図2aと同一なゲルの
イムノブロット。7B89のみが検出され、ゲルスポットから単離された組換え
抗体の特異性が確認された。
【0051】 図3には: ScFvsE1(A)、A2(B)およびG4(C)を用いて染色した通常の
糸球体様血管構造を示す多形性膠芽腫の連続切片での免疫組織化学的実験を示す
。スケールバー:20μm。
【0052】 図4には: 抗体‐(ED‐B)複合体の安定性を示す。フィブロネクチンED‐Bドメイ
ンへのscFvsE1、H10およびL19の結合の分析。(a)抗体の親和性
成熟で得られた向上した解離プロフィールを示すBIAcoreセンサーグラム
。(b)scFv-(ED−B)複合体の天然ゲル電気泳動分析。高親和性抗体
L19のみが、蛍光標識抗原と安定な複合体を形成することができる。蛍光検出
は、記載されているように(ネリ(Neri)等 (1996) BioTechniques, 20, 708-712
)行った。(c)Origen装置を用いたエレクトロケミルミネッセンスによ
りモニターした、100倍モル過剰量の非ビオチン化ED‐BとのscFv‐(
ED‐Bビオチン)複合体の競合。L19‐(ED‐B)複合体の長い半減期を
観察することができる。黒色の四角形:L19;白色の三角形:H10。
【0053】 図5には: 放射標識抗体フラグメントを注入した、腫瘍を有するマウスの生体内分布を示
す。
【0054】 1グラム当たりの注入量%として表す、腫瘍および血液の生体内分布を、時間
に対してプロットする。関連する器官の生体内分布もまた報告する。
【0055】 図6には、重鎖(VH)、リンカーおよび軽鎖(VL)を含む抗体L19のア
ミノ酸配列を示す。
【0056】 図7には、血管形成物質で浸漬した移植ポリマーペレットを有するウサギの眼
球を示す。
【0057】 図8には、L19抗体で染色した、新生血管を有するウサギの角膜切片の免疫
組織化学を示す。
【0058】 図9には、L19抗体を用いた、眼球構造の免疫組織化学的研究を示す。特異
的赤色染色は、角膜(a)中の新生血管構造周辺に認められるが、虹彩(b)お
よび結膜(c)中の血管周辺には認められない。小さな矢印:角膜上皮。関連す
る血管を大きな矢印で示す。スケールバー:50μm。
【0059】 図10には、眼球血管形成を標的化する蛍光標識抗体の免疫蛍光検出を示す。
強い蛍光角膜新血管新生が、FNのED‐Bドメインに特異的な抗体複合体L1
9‐Cy5(a)を注入したウサギで認められるが、抗体HyHEL‐10‐C
y5(b)を注入したウサギでは認められない。角膜切片での免疫蛍光顕微鏡検
査によって、角膜中の新生血管構造周辺にL19‐Cy5(c)は局在化するが
、HyHEL‐10‐Cy5(d)は局在化しないことを確認した。抗体注入の
8時間後に、画像(a、b)を得た;画像(c、d)は、抗体注入の24時間後
に、ウサギから単離した角膜切片を用いて得た。Pはペレットを表す。
【0060】 図11には、感光剤複合体で処置したウサギの眼球の巨視的画像を示す。赤色
光を照射する前(a)および照射して16時間後(b)に、ウサギの眼球にL1
9‐PSを注入した。矢印は、照射から16時間後にパネル(c)のCy5蛍光
血管造影図において低蛍光性領域として確認される凝固した新生血管系を示す。
他の血管構造、例えば拡張した結膜血管には凝固は認められないことを留意のこ
と。比較のために、漏出血管(leaky vessels)の過蛍光を有するCy5蛍光血管
造影図および未処置のウサギの眼球の対応するカラー写真を(d)および(h)
に示す。写真(e、f、g)は、オボアルブミンを注入し、赤色光を照射したウ
サギに相当する(a、b、c)と類似している。凝固を確認することができず、
血管造影図には、漏出血管の過蛍光が現れている。初期段階の血管形成を有し、
L19‐PSを注入したウサギの眼球を(i〜l)に示す。赤色光を照射する前
(i)および照射して16時間後(j)の画像には、広範かつ選択的な光誘導血
管内凝固(矢印)が現れている。血管閉塞(矢印)は、安楽死直後のウサギの照
射した眼球(l)において特に明らかであるが、同じウサギの照射していない眼
球(k)では検出できない。Pはペレットを表す。矢印は、強角膜接合部(縁)
を示す。すべての図で、拡張した既存の結膜血管は縁の上で目に見え、角膜の新
血管新生の成長を、ペレット(P)に向かって縁から観察することができる。
【0061】 図12には、選択的血管閉塞の顕微鏡分析を示す。オボアルブミン‐PS(a
、e、i)またはL19‐PS(b、f、j)を注入し、照射したウサギの角膜
(a、e、b、f:固定されていない;i、j:パラホルムアルデヒド固定され
た)のH/E切片。大きな矢印は、典型的な損傷を受けていない血管(e、j)
または完全に閉塞した血管(f、j)を示す。照射後にL19−PSにより仲介
された、角膜新生血管系および血管周囲の限定された損傷(好酸球増加症)の選
択的閉塞(b、f、j)と比較して、結膜(k)および虹彩(l)中の血管は、
同じウサギで損傷のサインを示さない。蛍光TUNELアッセイによって、L1
9‐S(c、g)またはオボアルブミン‐PS(d、h)を注入した、照射した
ウサギの切片中におけるアポトーシス細胞の数が異なることが示される。大きな
矢印は、関連するいくつかの血管構造を示す。小さな矢印は、角膜上皮を示す。
スケールバー:100μm(a〜d)および25μm(e〜l)
【0062】 図13には、静脈内注射して最初の24時間の、scFv(L19)により血
液および腫瘍に送達された放射能曲線下の領域(AUC)を示す。F9奇形癌を
有するマウスで行ったこの実験的研究において、腫瘍1グラム当たりに送達され
た放射標識抗体の注入量は、血液1グラム当たりに送達された量よりも3.6倍
高い。AUCを長期間にわたり測定した場合には、この比が増大する。
【0063】 図14には、放射標識scFv(L19)注入後に、ヌードマウスから解剖し
たF9奇形癌のミクロオートラジオグラフィー分析を示す。その写真により、s
cFv(L19)は、血管構造周辺に蓄積するが、正常なマウス組織の周囲には
蓄積しないことが示されている。
【0064】 図15には、βもしくはα放出放射性核種と結合する抗‐血管形成scFv(
L19)を用いて行った放射免疫治療の略図を示す。F9奇形癌中の新生血管は
、全腫瘍量の0.5〜5%を占めるため、血管構造に送達される放射能は、正常
な組織および血管に送達される放射能よりもかなり高い(70〜700倍)。β
放出体(例えば、イットリウム‐90)にscFv(L19)を結合させると、
標的腫瘍領域の大部分は照射される。というのは、これらのβ粒子は、数ミリメ
ートルの組織中での範囲を有するからである。一方、α放出体(例えば、アスタ
チン‐211またはビスマス‐212またはビスマス‐213)にscFv(L
19)を結合させると、放射線は、標的腫瘍血管周辺のみにしか堆積しない(透
過:数十マイクロメートル)。この場合には、治療効率の関連パラメーターは、
β放出核種の関連パラメーターである腫瘍/血液比ではなく、組織1グラム当た
りの放射能注入量%の血管/血液比である。
【0065】 図16には、m‐ブロモ安息香酸から合成したN‐スクシンイミジル3‐(ト
リメチルスタンニル)ベンゾエート(m−MeATE)を用いて、ヨウ素‐12
5およびアスタチン‐211でscFv(L19)を標識する手順を示す。
【0066】 図17Aには、CDCl3中の3‐(トリメチルスタンニル)安息香酸の1H‐
NMRスペクトルを示す。その化学シフト(ppm)をX軸に示す。
【0067】 図17Bには、NMRスペクトルの低磁場に位置する芳香族部位中のプロトン
ppmの化学シフトを示す。
【0068】 図18Aには、CDCl3中のm‐MeATEの1H‐NMRスペクトルを示す
。化学シフト(ppm)を示すX軸と、スペクトルベースラインとの間のピーク
強度の相対値を報告する。
【0069】 図18Bには、m‐MeATEの1H‐NMRスペクトルの拡大部分を示す。
【0070】 図19には、m‐MeATE(分子量383)の電子衝撃イオン化質量分析(
EI−MS)を示す。368の電荷値(m/e)に対する質量は、分子イオン(
+)‐15(CH3)の質量を表す。
【0071】 以下の実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する。 実施例1 抗体ファージディスプレイライブラリからの、フィブロネクチンのED‐Bドメ
インに特異的なヒトscFv抗体フラグメントの単離 ヒト抗体ライブラリを、VH(DP47; トムリンソン(Tomlinson)(1992). J. M
ol. Biol., 227 , 776-798.)およびVk(DPK22; コックス(Cox)等(1994). Eu
r. J. Immunol., 24, 827-836)生殖系列を用いてクローニングした(クローニン
グおよび増幅戦略についての図1を参照のこと)。PCRに基づく方法で、一部
変性したプライマー(図1)を用いて、ライブラリのVH成分を生成して、CD
R3中の位置95〜98でランダム突然変異を導入した。CDR3の位置91、
93、94および96でランダム突然変異を導入することによって、ライブラリ
のVL成分を同じ手法で生成した。記載のように(マークス(Marks)等 (1991)
. J. Mol. Biol., 222, 581-597)PCR反応を行った。VH‐VL scFvフ
ラグメントは、ゲル精製したVHおよびVLセグメントから、PCRの集合(図1
;クラックソン(Clackson)等(1991). Nature , 352, 624-628)により構成された
。精製したVH‐VL scFvフラグメント30μgを、NcoIおよびNo
tIそれぞれの300ユニットで二重消化し、次いでNotI/NcoI消化pD
N332ファージミドベクター15μgにライゲートした。pDN332は、フ
ァージミドpHEN1の誘導体であり(フーゲンブーム(Hoogenboom )等 (1991)
. Nucl. Acids Res., 19, 4133-4137)、NotI部位と、遺伝子IIIの前にあ
る終止コドンとの間の配列は、D3SD3‐FLAG‐His6タグをコードす
る以下の配列に置き換えられている(ネリ(Neri)等(1996). Nature Biotechnolo
gy, 14, 385-390): NotI D D D S D D D Y K D D 5' - GCG GCC GCA GAT GAC GAT TCC GAC GAT GAC TAC AAG GAC GAC D D K H H H H H H アンバー GAC GAC AAG CAC CAT CAC CAT CAC CAT TAG - 3'
【0072】 Marks等(1991. J. Mol. Biol., 222, 581-597)に従って、TG1大腸菌
株への形質転換を行い、標準プロトコル(ニシム(Nissim)等 (1991). J. Mol.
Biol., 222, 581-597)に従って、ファージを作製した。ランダムに5つのコロ
ニーを選択し、配列して、コンタミネーションが広がっていないことを調べた。
【0073】 pQE‐12ベースの発現ベクター(Qiagen社、米国、カリフォルニア
州チャッツワース)から、それぞれ1つおよび4つのIII型ホモロジー反復を
含有する、組換えフィブロネクチンフラグメントED‐Bおよび7B89を、記
載のように(カルネモーラ(Carnemolla)等 (1996). Int. J. Cancer, 68, 397-40
5)発現させた。
【0074】 フィブロネクチンの組換えED‐Bドメインに対する選択(カルネモーラ(Car
nemolla)等,(1996). Int. J. Cancer, 68, 397-405, Zardi et al. (1987). E
MBO J., 6, 2337-2342)を、ビオチンジスルフィドN‐ヒドロキシスクシンイミ
ドエステル(試薬B−4531;Sigma社、スイス、Buchs;10)で
ビオチン化し、かつ2Dゲルから溶出した抗原、およびストレプトアビジンコー
ティングダイナビーズ捕獲(Dynal社、ノルウェイ、オスロ)を用いて濃度
10nMで行った。反応1ml中で、各回のパニングに1013ファージを使用
した。2%ミルク/PBS(MPBS)中で抗原と共に、ファージを10分間イ
ンキュベートした。この溶液に、MPBS中のプレブロックしたダイナビーズ1
00μl(10mg/ml;Dynal社、ノルウェイ、オスロ)を加えた。混
合して5分後、ビーズを溶液から磁気により分離し、PBS−0.1%Twee
n−20(PBST)で7回洗浄し、PBSで3回洗浄した。50mMジチオト
レイトール(DTT)500μlと共に2分間インキュベートすることによって
、溶出を行い、抗原とビオチンとの間のジスルフィドブリッジを減らした。再度
、ビーズを捕獲し、得られた溶液を使用して、指数的に増殖するTG1大腸菌細
胞に感染させた。パニングを3回行った後、溶出したファージを使用して、指数
的に増殖するHB2151大腸菌細胞に感染させて、(2xTY+1%グルコー
ス+アンピシリン100μg/ml)‐1.5%寒天板上にプレーティングした
。単一コロニーを2xTY+0.1%グルコース+アンピシリン100μg/m
l中で成長させ、1mMIPTGで30度にて誘導して、抗体発現を達成した。
10nMビオチン化ED‐Bで処理したストレプトアビジンコーティングマイク
ロタイタープレート、および検出試薬として抗FLAG M2抗体(IBI K
odak社、コネチカット州ニューヘブン)を用いて、得られた上清をELIS
Aによってスクリーニングした。スクリーニングしたクローンの32%がこのア
ッセイで陽性であり、最も強いELISAシグナルを現すもののうち3つ(E1
、A2およびG4)をシーケンスし、さらに特徴決定した。
【0075】 ゲルスポットから回収したビオチン化ED‐B、変性していないビオチン化E
D‐B、隣接するフィブロネクチンドメイン(7B89ドメインを含有する組換
えタンパク質)に結合したED‐B、および多数の無関係な抗原を用いて、EL
ISAアッセイを行った。抗体E1、A2およびG4は、3種のED‐B含有タ
ンパク質すべてと強くかつ特異的に反応した。その3種の組換え抗体を、ED‐
Bアフィニティーカラムを用いて細菌上清から精製することが可能であるという
事実と共に、これによって、それらが、ED‐Bの負のコンフォメーション(neg
ative conformation)中に存在するエピトープを認識することが強く示唆されて
いる。ED‐Bドメインを含有しないフィブロネクチンフラグメントとの反応は
検出されなかった(データは示さず)。
【0076】 ゲルスポットから単離した抗体が、天然抗原に対して良好な親和性を有するか
どうかを試験するために、記載のように(ネリ(Neri)等(1997) Nature Biotech
nol., 15, 1271-1275)、BIAcore装置で表面プラズモン共鳴を用いて、実
時間の相互作用分析を行った。E1、A2およびG4scFvフラグメントのモ
ノマー画分は、107〜108M−1の範囲の親和性を有するED‐Bに結合し
た(表1)。
【0077】 抗体特異性および有用性の他の試験として、ED‐B含有組換え7B89タン
パク質の微量を添加してあるヒト黒色腫細胞系のライセートをゲル上に流して、
2D−PAGEイムノブロットを行った。ScFv(E1)は、7B89スポッ
トのみを強くかつ特異的に染色した。
【0078】 抗体E1、A2およびG4を用いて、多形性膠芽腫、顕著な血管形成プロセス
を有する攻撃的なヒト脳腫瘍のクリオスタット切片中のED‐B含有フィブロネ
クチン(B−FN)を免疫局在化した。図3には、3種の抗体により赤色に染色
された通常の糸球体様血管構造を有する、多形性膠芽腫の連続切片を示す。外科
的方法により除去した直後に、液体窒素中で凍結させた多形性膠芽腫サンプルの
切片の免疫染色を、記載のように(カルネモーラ(Carnemolla)等(1996). Int. J
. Cancer, 68, 397-405, カステラーニ(Castellani)等(1994). Int. J. Cancer,
59, 612-618)行った。要するに、M2‐抗FLAG抗体(IBI Kodak
社)、ビオチン化抗マウスポリクローナル抗体(Sigma社)、ストレプトア
ビジン‐ビオチンアルカリホスファターゼ複合体染色キット(BioSpa社、
イタリア、ミラン)およびナフトール‐AS‐MX‐ホスフェートおよびファー
ストレッド(fast-red)TR(Sigma社)を用いて、免疫染色を行った。Gi
llのヘマトキシリンを対比染色として使用し、続いて、先に記載のように(カ
ステラーニ(Castellani)等 (1994). Int. J. Cancer, 59, 612-618)、グリセ
ルゲル(Dako社、カリフォルニア州カーペンテリア)中に固定した。
【0079】 同様の技術および抗体L19を用いて(次の実施例を参照のこと)、本発明者
らは、血管内皮増殖因子もしくはホルボールエステルなどの血管形成物質で浸漬
したウサギの角膜中にポリマーペレットを移植することによって誘導した新生血
管を特異的に染色することもできた。
【0080】 実施例2 ナノモル以下の親和性を有するED‐Bに結合するヒトscFv抗体フラグメン
トの単離 ScFv(E1)を選択して、抗原結合部位の周囲に位置する(図1A)CD
R残基の限定された数の突然変異によって、その親和性が向上する可能性を試験
した。本発明者らは、抗体VHの31〜33番目、50番目、52および54番
目の残基をコンビナトリアルに突然変異させ、繊維状ファージ上に対応するレパ
ートリーをディスプレイした。これらの残基は、抗体‐抗原複合体の公知の3D
構造中で抗原と頻繁に接触することが見出されている。その結果得られた、4×
108個のクローンのレパートリーを、フィブロネクチンのED‐Bドメインに
結合させるために選択した。パニングを2回行い、96個の個々のクローンをス
クリーニングした後に、27倍の向上した親和性を有する抗体を単離した(H1
0;表1および2)。他の人が親和性成熟させた抗体で観察した場合と同様に、
その向上した親和性は、向上したKon値よりはむしろ、抗原からのゆっくりと
した解離によるものであった(シヒアー(Schier)等(1996). Gene, 169, 147-155
, Ito (1995). J. Mol. Biol., 248, 729-732)。軽鎖を欠いている天然抗体およ
び人工抗体のどちらも、それでもなお抗原に結合することができるという事実に
よって支持されるように、抗体の軽鎖は、抗原結合親和性にあまり寄与しないと
考えられることが多い(ワード(Ward)等 (1989) Nature, 341, 544-546, ハマー
ズ-キャスターマン(Hamers-Casterman)等(1993). Nature, 363, 446-448)。この
理由のために、本発明者らは、抗原結合部位の中心に位置し(図1a)、かつ抗
原と接触する3D構造中でしばしば見られる、VLドメインの2個の残基(32
番目および50番目)のみをランダム化することを選択する。400個のクロー
ンを含有する、得られたライブラリをファージ上にディスプレイし、抗原結合の
ために選択した。BIAcore装置での実時間の相互作用分析を用いた解離プ
ロファイルの分析およびエレクトロケミルミネッセンス検出を用いた競合実験に
よるKoff測定値から、Kd=54pMを有するフィブロネクチンのED‐B
ドメインに結合したクローン(L19)を同定した(表1および2)。親和性成
熟実験を以下のように行った。scFv(E1)の遺伝子を、プライマーLMB
1bis(5’−GCG GCC CAG CCG GCC ATG GCC
GAG−3’)およびDP47CDR1for(5’−GA GCC TGG
CGG ACC CAG CTC ATM NNM NNM NNGCTA A
AG GTG AAT CCA GAG GCT G−3’)でPCR増幅して
、VHのCDR1における第31〜33番目の位置でランダム突然変異を導入し
(番号付け:28)、プライマーDP47CDR1back(5’−ATG A
GC TGG GTC CGC CAG GCT CC−3’)およびDP47
CDR2for(5’−GTC TGC GTA GTA TGT GGT A
CC MNN ACT ACC MNN AAT MNN TGA GAC C
CA CTC CAG CCC CTT−3’)でPCR増幅して、VHのCD
R1における第31〜33番目の位置にランダム突然変異を導入し(番号付け:
28)、プライマーDP47CDR1back(5’−ATG AGC TGG
GTC CGC CAG GCT CC−3’)およびDP47CDR2fo
r(5’−GTC TGC GTA GTA TGT GGT ACC MNN
ACT ACC MNN AAT MNN TGA GAC CCA CTC
CAG CCC CTT−3’)でPCR増幅して、VHのCDR2における
第50、52、54番目の位置をランダムに突然変異させた。VH遺伝子の3’
−部分を包含する、ScFV遺伝子、ペプチドリンカーおよびVL遺伝子の残存
するフラグメントを、プライマーDP47CDR2back(5’−ACA T
AC TAC GCA GAC TCC GTG AAG−3’)およびJfo
rNot(5’−TCA TTC TCG ACT TGC GGC CGC
TTT GAT TTC CAC CTT GGT CCC TTG GCC
GAA CG−3’)で増幅した(94℃で1分間、60℃で1分間、72℃で
1分間)。得られた3つのPCR産物をゲル精製し、プライマーLMB1bis
およびJforNotを用いたPCR(21)によって(94℃で1分間、60
℃で1分間、72℃で1分間)、集合させた。その結果得られたPCR産物をP
CR混合物から精製し、NotI/NcoIで二重消化し、NotI/NcoI
消化pDN332ベクターにライゲートした。ベクター約9μgおよび挿入断片
3μgをライゲーション混合物中に使用し、その混合物は、フェノール処理(ph
enolisation)およびエタノール沈殿によって精製し、滅菌水50μl中に再懸
濁し、エレクトロコンピテントTGI大腸菌細胞中に電気穿孔した。得られた親
和性成熟ライブラリは、4×108個のクローンを含有した。記載のように(ニ
ッシム(Nissim)等(1994). EMBO J., 13, 692-698)、生成した抗体ファージ粒
子を、7B89コーティングイムノチューブでの選択の1回目に使用した(カル
ネモーラ(Carnemolla)等 (1996). Int. J. Cancer, 68, 397-405)。ストレプ
トアビジンコーティング磁気ビーズ(DYnal社、ノルウェイ、オスロ)を用
いた捕獲を伴う、ビオチン化ED‐Bで行われるパニングの2回目に、選択した
ファージを使用した。選択後、クローンの約25%は、可溶性ELISAにおい
て陽性であった(実験的プロトコルに関する前の章を参照のこと)。ELISA
において陽性である候補から、本発明者らはさらに、BIAcore分析(ジョ
ンソン(Jonsson)等(1991), BioTechniques, 11, 620-627)によって、最も低いK
offを有するもの(H10;表1)を同定した。
【0081】 scFv(H10)の遺伝子を、プライマーLMB1bisおよびDPKCD
R1for(5’−G TTT CTG CTG GTA CCA GGC T
AA MNN GCT GCT GCT AAC ACT CTG ACT G
)でPCR増幅して、VLのCDR1における第32番目の位置でランダム突然
変異を導入し(番号付けについては:コーチア(Chothia)およびレスク(1987)J.M
ol.Biol., 196, 901-917)、プライマーDPKCDR1back(5’−TTA
GCC TGG TAC CAG CAG AAA CC−5’)およびDP
KCDR2for(5’−GCC AGT GGC CCT GCT GGA
TGC MNN ATA GAT GAG GAG CCT GGG AGC
C−3’)でPCR増幅して、VLのCDR2における第50番目の位置でラン
ダム突然変異を導入した。scFV遺伝子の残存する部分を、オリゴDPKCD
R2back(5’−GCA TCC AGC AGG GCC ACT GG
C−3’)およびJforNotで増幅した(94℃で1分間、60℃で1分間
、72℃で1分間)。重鎖を突然変異生成するために、得られた3つの産物を集
合し、消化し、上述のようにpDN332にクローニングした。その結果得られ
たライブラリを、3%BSA中のビオチン化ED‐Bと共に30分間インキュベ
ートし、続いて、ストレプトアビジンコーティングマイクロタイタープレート(
Boehringer Mannheim GmbH社、ドイツ)上に10分間
捕獲した。そのファージを20mMDTT溶液(1,4−ジチオ−DL−スレイ
トール、Fluka)で溶出し、それを用いて、指数的に増殖するTG1細胞に
感染させた。
【0082】 96個のコロニーから得た上清のED‐B結合をELISAおよびBIAco
reにより分析することによって、クローンL19の同定が可能となった。抗E
D‐B E1、G4、A2、H10およびL19のscFv抗体フラグメントは
、攻撃的な腫瘍の切片中の新生血管を選択的に染色する(図3)。
【0083】 次いで、ピニ(Pini)等 ((1997), J. Immunol. Meth., 206, 171-182) に記載
のように、2xTY培地1リットル中に新鮮な単一のコロニーを接種して、上述
の抗ED‐B抗体フラグメントを産生し、ED‐B含有7B89組換えタンパク
質10mgと結合しているCNBR活性化セファロースカラム(Pharamc
ia社、スウェーデン、Uppsala)で親和性精製した(カルネモーラ(Car
nemolla)等 (1996). Int. J. Cancer, 68, 397-405)。添加した後、平衡緩衝液
(PBS、1mM EDTA、0.5M NaCl)50mlでカラムを洗浄し
た。次いで、抗体フラグメントを100mMトリエチルアミンで溶出し、1M
HEPES(pH7)で直ちに中和し、PBSに対して透析した。記載のように
(ネリ(Neri)等(1997). Nature Biotechnol., 15 1271-1275) [図4]、精製した
抗体を用いて、BIAcoreによる親和性測定を行った。記載のように(ネリ
(Neri)等(1997). Nature Biotechnol, 14, 385-390)、N‐末端で蛍光標識した
組換えED‐B(カルネモーラ(Carnemolla)等(1996). Int. J. Cancer, 68, 397
-405, ネリ(Neri)等 (1997). Nature Biotechnol., 15 1271-1275)を赤外蛍光体
Cy5(Amersham社)と共に用いて、バンドシフト分析を行った[図4
]。BIAcore分析では、可能性のある再結合の影響、ベースラインの不安
定性、および必要とされる長い測定時間が原因のゆっくりとした解離に対して、
動的パラメーターを正確に決定し、解離相が単一指数関数的プロファイルに従う
ことを常に確認できるわけではない。したがって、本発明者らは、競合実験(ネ
リ(Neri)等 (1996), Trends in Biotechnol., 14, 465-470)によって動力学的解
離定数Koffの測定を行った[図4]。手短に言えば、記載のように(デーバー(
Deaver), D. R. (1995). Nature, 377, 758-760)、ルテニウム複合体で予め標識
してあるM2抗FLAG抗体(0.5μg/ml)およびポリクローナル抗マウ
スIgG(Sigma社)の存在下にて、抗ED‐B抗体(30nM)をビオチ
ン化ED‐B(10nM)と共に10分間インキュベートした。並発反応におい
て、この溶液に、非ビオチン化ED‐B(1μM)を異なる時間に添加した。次
いで、Origenアッセイの緩衝液(デーバー(Deaver), D. R. (1995). Natu
re, 377, 758-760)に希釈したストレプトアビジンコーティングダイナビーズ(
20μl、1mg/ml)を添加し、得られた混合物を、ORIGENアナライ
ザー(IGEN社、米国、メリーランド州ゲーサーズバーグ)で分析した。この
装置は、競合反応の終わりにビオチン化ED‐Bにまだ結合しているscFVフ
ラグメントの量と相関するエレクトロケミルミネッセンスシグナル(ECL)を
検出する。競合時間に対するECLシグナルのプロットによって、固有定数Ko
ffを有する単一指数関数に適合するプロファイルが得られる[図4;表2]。
【0084】 実施例3 フィブロネクチンのED‐Bドメインに特異的な高親和性放射標識scFvを用
いた腫瘍の標的化 放射標識scFv(L19)またはscFv(D1.3)(ニワトリ卵白リゾ
チームに特異的な無関係の抗体)を、皮下に移植したマウスF9奇形癌、急速に
成長する攻撃的な腫瘍を有するマウスに静脈内注射した。抗体の生体内分布を異
なる時点で得た(図4)。scFv(L19) またはscFv(D1.3)を
抗原カラム上で親和性精製し(ネリ(Neri)等(1997, Nature Biotechnol. 15, 1
271-1273)、ヨードゲン法を用いてヨウ素‐125(Pierce社、米国、イ
リノイ州ロックフォード)で放射標識した。放射標識抗体フラグメントは、抗原
カラムに放射標識抗体を充填し、続いて流液(flow-through)および溶出液画分を
放射能計数することによって求めた>80%の免疫活性を保持した。皮下にF9
奇形癌を移植したヌードマウス(生後12週間のスイスヌードマウス、雄)(ネ
リ(Neri)等(1997, Nature Biotechnol. 15, 1271-1273)に、生理食塩水溶液10
0μl中のscFv3μg(3〜4μCi)を注入した。大きな腫瘍は、壊死性
の中心を有する傾向があるため、腫瘍の大きさは50〜250mgであった。し
かしながら、大きな腫瘍(300〜600mg)で行った標的化実験では、本質
的に同じ結果が得られた。3匹の動物を各時点で使用した。人道的な方法でマウ
スを殺し、器官を計量し、放射能計数した。代表的な器官の標的化の結果を、組
織1グラム当たりの抗体注入量%(%ID/g)として表す。ScFv(L19
)を、腎臓を通して血液から迅速に除去する;従来の抗体と異なり、それは、肝
臓もしくは他の器官中に蓄積しない。組織1グラム当たりに注入した量の8%が
、注入から3時間後には既に腫瘍上に局在化する;その後にこの値が減少するの
は、腫瘍の大きさが24〜48時間以内に2倍になるという事実が原因である。
注入して3、5時間後および24時間後の腫瘍:血液比は、それぞれ1.9、3
.9および11.8であったが、ネガティブコントロールでは常に1.0未満で
あった。
【0085】 放射標識scFV(L19)は、注入から既に数時間後には腫瘍上に局在化し
、患者における血管形成の免疫シンチグラフィによる検出に有用であることが示
唆されることが好ましい。
【0086】 実施例4 新たに形成した眼球血管を選択的に染色する抗ED‐B抗体 血管形成、既存の血管からの新たな血管の形成は、癌を含む多くの疾患および
視力を失う結果となる眼疾患の大部分の根底にある特徴的なプロセスである。新
生血管系を選択的に標的化かつ閉塞する能力は、診断上の機会および治療上の機
会を開くであろう。
【0087】 本発明者らは、B−FNが眼球血管形成の特異的マーカーであるかどうかと、
B‐FNを認識する抗体が、全身投与の場合に、生体内(in vivo)で眼球新生血
管構造を選択的に標的化することができるかどうかを調べた。この目的のために
、本発明者らは、血管内皮増殖因子もしくはホルボールエステルを含有するペレ
ットを外科的に移植することによって、新生血管を直接観察することが可能な、
ウサギ角膜中の血管形成を刺激した(図7)。スクラルファート(Merck社
、ドイツ、Darmstadtの寄贈)/血管内皮増殖因子(Sigma社)8
00ngまたはホルボール12‐ミリステート13‐アセテート(「PMA」;
Sigma社)400ngを含有するヒドロンペレットを、雌のニュージーラン
ドホワイトウサギの角膜に、記載のように[D'アマート(D'Amato), R.J., et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91, 4082-4085 (1994)]移植した。両方の要
素によって、血管形成を誘導した。ウサギを毎日モニターした。どちらの誘導物
質を用いた場合も、新しく形成した血管は、免疫組織化学において強いED‐B
陽性であった。他の実験ではすべて、PMAペレットを使用した。免疫組織化学
研究によって、L19は、ウサギの角膜中に誘導された新生血管系を強く染色す
るが、眼球の既存する血管(図9b、c)および他の既存する血管(データを示
さず)は染色しないことが示された。免疫組織化学は記載のように[カルネモー
ラ(Carnemolla), B. 等, Int. J. Cancer 68, 397-405 (1996)]行った。
【0088】 実施例5 生体内(in vivo)で眼球血管形成を標的化する、ナノモル以下の親和性を有する
ED‐Bに結合するヒト抗体フラグメントL19 本発明者らは、先の実施例に記載の血管形成のウサギ角膜モデルおよびイムノ
フォト検出(immunophotodetection)法を用いて、赤色蛍光体Cy5に化学結合
したL19は、静脈内注射すると眼球血管形成を選択的に標的化するが、無関係
な抗原に対する抗体フラグメント(HyHEL−10)−Cy5(図10a、b
)はそうではないことを実証した。成長する眼球血管の蛍光染色は、注入直後に
L19ではっきりと検出することが可能であり、腫瘍血管形成に関する以前の観
察と同様に、少なくとも2日間存続した。続いて、角膜切片上での生体外(ex vi
vo)の免疫蛍光顕微鏡分析によって、血管構造の周りにL19の局在化が確認さ
れたが、HyHEL−10の局在化は確認されなかった(図10c、d)。異な
る種における抗B‐FN抗体の反応性と共に、抗体をベースとする眼球血管新生
の選択的標的化を証明することによって、将来の臨床的研究が保証される。免疫
蛍光イメージングは、病変が蛍光血管造影で明らかになる前に、リスク患者の眼
球血管形成を早期発見するのに有効である可能性がある。
【0089】 いくつかの方法論的詳細: 生体外(ex vivo)の免疫蛍光法および一部のH/E染色については、包埋前に
、4%パラホルムアルデヒドのPBS溶液で角膜を固定した。蛍光フォト検出(F
luorescence photodetection)の実験を、アセプロマジン5mg/kgを用いて
鎮静させたウサギで行った。標的化の実験では、scFv(L19)1−Cy50 .66 3.5mgおよびscFv(HyHEL−10)1−Cy50.832.8mgを
各ウサギに静脈内注射した(注入時間=15分)。HyHEL−10の注入直後
には認められなかったが、L19の注入直後には既に、角膜新生血管系中で強い
蛍光を観察し、その蛍光は数時間持続した。特異性のその他の試験として、sc
Fv(HyHEL−10)−Cy5を前日に注入し、かつ蛍光フォト検出に陰性
であるウサギに、翌日scFv(L19)−Cy5を注入すると、そのウサギは
、角膜血管形成の強い蛍光染色を示した。
【0090】 蛍光検出については、Cy5励起フィルター(Chroma社、米国、バーモ
ント州ブラトルバロ)と、その端が眼球から約2cmの距離に配置された2つの
光ガイドとを備えたタングステンハロゲンランプ(Schott KL1500
型;Zeiss社、ドイツ、Jena)で、眼球を照射した。Cマウントキャノ
ンズームレンズ(V6×16;16〜100nm;1:1.9)および直径50
mmのCy5放出フィルター(Chroma社)を備え、照射した眼球から3〜
4cmの距離に配置されている、冷却されたC‐5985モノクロCCDカメラ
(浜松、日本、浜松市)で蛍光を検出した。捕捉時間は0.4秒だった。
【0091】 Cy5−トリス0.25mgを静脈内注射したが(Cy5−NHSとトリス[
ヒドロキシメチル]アミノメタンとの反応生成物:注入時間=5秒)、Cy5蛍
光血管造影実験を同じ実験設定で行った。捕捉時間は0.2秒だった。
【0092】 抗体フラグメントは、scFvフォーマットであった。scFv(L19)お
よびscFv(HyHEL−10)の精製およびインドシアニン染料のN−ヒド
ロキシスクシンイミド(HNS)エステルでのその標識化は、他に記載されてい
る[ネリ(Neri), D.等, Nature Biotechnol. 15, 1271-1275 (1997);ファットル
ッソ(Fattorusso)R.等 (1999) Structure, 7, 381-390]。抗体:2種類の抗体の
Cy5標識比はそれぞれ、1.5:1および1.2:1であった。Cy5‐NH
SをAmersham Pharmacia Biotech社(スイス、チュ
ーリッヒ)から購入し、オボアルブミンをSigma社(スイス、Buchs)
から購入した。
【0093】 標識化反応の後、50mMリン酸、pH7.4、100mM NaCl(PB
S)中で平衡化したPD−10カラム(Amersham Pharmacia
Biotec社)を用いて、取り込まれなかった蛍光体または光増感剤から抗
体複合体を分離した。
【0094】 抗体複合体の免疫活性を、抗体カラムでアフィニティークロマトグラフィーに
よって測定し[ネリ(Neri), D.等, Nature Biotechnol. 15, 1271-1275 (1997)]
、すべてのケースで>78%であった。ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルア
ミドゲル電気泳動によって免疫複合体を分析し、免疫複合体は、MW=30,0
00ダルトン(純度=90%)のバンドとして移動した。
【0095】 実施例6 赤色光を照射した場合に、眼球血管形成を選択的に標的化し、かつその閉塞を仲
介する、光増感剤Sn(IV)塩素e6に化学的に結合するヒト抗体フラグメン
トL19 選択的血管切除を、抗体仲介標的化によって達成することができるかどうかを
試験するために、本発明者らは、光増感剤Sn(IV)塩素e6(以降、「PS
」とする)に結合する、L19抗体または新たに形成した血管中に局在化しない
無関係なタンパク質(オボアルブミン)をウサギに注入した。注入した動物の眼
球を赤色光(光量=78J/cm2)で照射した。代表的な結果を図11に示す
。L19−PSで処置したウサギを照射して16時間後、顕著な巨視的相違が認
められ(図11a、b)、角膜新生血管系は凝固したが、結膜もしくは他の眼球
構造中の血管は凝固しなかった。インドシアニン蛍光体Cy5を用いた蛍光血管
造影によって、固有の低蛍光領域として血管閉塞を確認した。これに対して、過
蛍光領域は、照射していない眼球の漏出新生血管系で観察された(図11d、h
)。オボアルブミン‐PSで処置したウサギの照射血管中では(図11e〜g)
、検眼鏡検査またはCy5蛍光血管造影によって、巨視的変化は検出不可能であ
った。角膜血管形成の初期段階での標的化L19‐PS複合体の照射の影響を図
11i〜lに示す。選択的に結合した血管は、生きている動物で巨視的に目に見
え(図11i、j)、安楽死させた直後の動物ではさらに明らかである(図11
k、l)。
【0096】 顕微鏡技術を用いて、光力学的損傷をさらに調べた。照射後、標準ヘマトキシ
リン/エオシン(H/E)染色技術によって、L19−PSで処置した動物の非
固定角膜切片およびパラホルムアルデヒド固定角膜切片の両方で(図11b、f
、j)血管閉塞を検出することができたが、オボアルブミン‐PSで処置した場
合(図11a、e、i)には検出することができなかった。光増感剤複合体によ
って標的化した角膜部分におけるアポトーシスは、蛍光TUNELアッセイでは
はっきりと目に見えるが(図11c、g)、検出可能インクのネガティブコント
ロールではほとんど目に見えなかった(図11d、h)。これより高い拡大率で
は、血管構造中の内皮細胞のアポトーシスが示された(図11g)。処置した動
物の虹彩、強膜および結膜の血管に対する損傷は、TUNELアッセイ(図示せ
ず)またはH/E染色(図11k、l)によって認めることができなかった。
【0097】 新生血管系の選択的光力学的切除は、光ディフューザーまたは光ファイバー技
術を用いた照射に利用し易い、眼疾患および他の血管形成関連の病態の治療に有
益である見込みがある。この研究結果から、既存の血管および正常な組織に損傷
を与えることなく、眼球新生血管系を選択的に閉塞させることができることが明
白に示されている。
【0098】 いくつかの方法論的詳細: ウサギ抗マウスポリクローナル抗体(Sigma社)に結合させた後に、光増
感剤のパネルから、効力、可溶性、および特異性に基づいて、スズ(IV)塩素
e6を選択した。ヒトCD47(No.313441A;Pharmingen
社、米国、カリフォルニア州サンディエゴ)に特異的なモノクローナル抗体でコ
ーティングした赤血球の標的化光分解によって、これらの免疫複合体をスクリー
ニングした。スズ(IV)塩素e6を記載のように[ルー(Lu), X.M. 等, J. Imm
unol. Methods 156, 85-99 (1992)]調製した。タンパク質に結合させるために
、10倍モル過剰量のEDC(N’−3−ジメチルアミノプロピル−N−エチル
カルボジイミドハイドロクロライド、Sigma社)およびNHS(N‐ヒドロ
キシスクシンイミド、Sigma社)と、スズ(IV)塩素e6(2mg/ml
)をジメチルホルムアミド中で室温にて30分間混合した。次いで、得られた活
性化混合物を8倍容積のタンパク質溶液に添加し(1mg/ml)、室温で1時
間インキュベートした。
【0099】 標識化反応後に、50mMリン酸、pH7.4、100mM NaCl(PB
S)中で平衡化したPD−10カラム(Amersham Pharmacia
Biotec社)を用いて、取り込まれない蛍光体または光増感剤から抗体複
合体を分離した。抗体複合体の免疫活性を、先の実施例に記載のように測定した
。フォトキリング(photokilling)の実験では、scFv(L19)1‐スズ(
IV)塩素e60.812mg、またはオボアルブミン1‐スズ(IV)塩素e60. 36 38mgを、ウサギに静脈内注射し、実験を継続している間、暗所に保持した
。注入して8時間後、ケタミン(35mg/kg)/キシラジン(5mg/kg
)/アセプロマジン(1mg/kg)でウサギを麻酔し、Cy5フィルター(C
hroma社)と、その端が眼球から1cmの距離に配置された2つの光ガイド
とを備えたSchott KL1500タングステンハロゲンランプで、2個の
眼球のうち1個を13分間照射した。その照射領域は約1cm2であり、照射出
力密度は100mW/cm2であり、SL818光検出器(Newport社、
米国、カリフォルニア州アーヴィン)を用いて測定した。動物の苦痛のシグナル
は認められなかった。予防策として、照射後、ウサギに鎮痛薬を与えた(ブプレ
ノルフィン0.03mg/kg)。フォトキリングをモニターするために、検眼
鏡で眼球を調べて、眼底カメラKOWA SL−14(GMP SA社、スイス
、ローザンヌ、Rennens)を用いて写真を撮った。スズ(IV)塩素e6
複合体のそれぞれで、ウサギ5匹を処置し、一方の眼球のみに照射し、他方の眼
球はインターナルネガティブコントロールとしての役割を果たした。追加のコン
トロールとして、ウサギ2匹に照射のみを行い、光増感剤複合体を与えなかった
【0100】 過量の麻酔薬でウサギを安楽死させた直後、眼球除去を行い、角膜を除去し、
次いでTissue Tek(Sakura Finetechnical社、
日本、東京)に包埋し、凍結した。生体外(ex vivo)の免疫蛍光法および一部の
H/E染色では、包埋する前に、4%パラホルムアルデヒドのPBS溶液で角膜
を固定した。さらなる顕微鏡分析に、5μmのクライオスタット切片を使用した
。製造元の指示(Roche Diagnostic社、スイス、Rotkre
uz)に従って、蛍光TUNEL分析を行った。
【0101】 実施例7 m‐MeATEを介した、ヒト抗体フラグメントL19へのアスタチン‐211
の結合 無水テトラヒドロフラン(THF)25mlに溶解したm‐ブロモ安息香酸(
1g、5mmol)の溶液を、250ml二口丸底フラスコに入れ、窒素雰囲気
下で保持し、浴(エーテル:ドライアイス)を用いて−75℃に冷却した。上記
の溶液に、n‐ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)6.25mlを25分
間かけてゆっくりと添加する。このようにして生成したジリチウムアニオン(dil
ithio anion)をさらに10分間攪拌する。引き続き窒素雰囲気下にて、無水TH
F10ml中に溶解したトリメチルスタンニルクロライド(1.09mg、5.
47mmol)を20分かけて反応混合物に添加する。冷却浴を取り除き、その
反応をゆっくりと室温(RT)にし、攪拌を1時間続ける。水(10ml)を添
加することによって、その反応をクエンチし、ジエチルエーテル100mlで3
回抽出する。5%NaHCO3(2×25ml)および水(2×20ml)で、
有機相を洗浄する。MgSO4で乾燥させた後、回転蒸発装置でそれを濃縮する
。分析用、プレコートシリカゲルプラスチック製プレート上で以下の移動相:ヘ
キサン:エチルアセテート(EtOAc):酢酸(AcOH)(70:29.7
:0.3)を用いて薄層クロマトグラフィー(TLC)を行う。上述の同じ相で
溶出したシリカゲル60カラム(40〜63μ、200×3mm)を用いて、重
量クロマトグラフィーによって、3−(トリメチルスタンニル)ベンゾエート(
Rf=0.46)を精製する。オイルとして生成物100mg(0.35mmo
l)が収率7%で得られる。割り当てられた構造(1H‐NMR)を図17a、
bに報告する。
【0102】 再懸濁したスタンニルエステルに、N‐ヒドロキシ‐スクシンイミド(48.
34mg、0.42mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(86.
66mg、0.42mmol)をTHF(10ml)に添加し、室温で一晩攪拌
する。沈殿したジシクロヘキシルウレアを濾過除去し、溶媒を回転蒸発装置で蒸
発させて、オイルを得る。シリカゲル60カラムを用いた、ヘキサン:EtOA
c(2:1)の重量クロマトグラフィーによって、所望のm‐MeATE(Rf
=0.34)を単離する。溶媒を蒸発させた後、m‐MeATE92.3mg(
0.241mmol)が相対収率68.8%で得られる。割り当てられた構造は
1H‐NMRおよび質量分析によって確認される(図18a、bおよび19)
。この2官能化合物を用いて、α放出放射性核種のアスタチン‐211にscF
v(L19)を結合させる。
【0103】 不活性ガスで予め膨張させたグローブボックス内に、m‐MeATE1.9m
g(5μmol)およびt‐ブチルヒドロペルオキシド(20μmol)を、1
mCi211Atアニオンを含有するクロロホルムトラップに加える。その反応を
室温で15分間保ち、使い捨てのSep−Pakシリカゲルカートリッジを用い
て、その混合物を精製した。その反応混合物をヘキサン300μlに添加し、ヘ
キサンで予め平衡化しておいたカラムに充填する。ヘキサン(40ml)および
ヘキサンに溶解した8%エチルアセテート(25ml)で洗浄した後に、生成物
のN‐スクシンイミジル3‐211At‐ベンゾエートを、ヘキサンに溶解した3
0%エチルアセテート(約15ml)中で単離する。2官能物質m‐MeATE
における放射性核種の取り込みは、211Atの崩壊で放出されるポロニウムK
X線を含むように設定されたエネルギーウィンドウを有する自動γ線計数器を用
いて測定する。溶出した画分を蒸発させ、ジメチルスルホキシド(100μl)
中に再懸濁し、次いでscFv(L19)13nmolを含有するホウ酸緩衝液
(pH=8.5)200μlに添加する。その反応を室温で30分間攪拌し、使
い捨てのPD−10ゲル濾過カラムを用いて、L19‐211At複合体を精製す
る。ED‐B‐セファロース樹脂(容量、>2.5mgED‐B/ml樹脂)2
00μl上に放射標識サンプルのアリコートをパスツールピペットで添加するこ
とによって、標識後の免疫活性を評価し、続いて、その流液および溶出液画分の
放射能計数を行う。溶出タンパク質の計数と、溶出および流液画分の計数の合計
との比として定義される免疫活性は、> 80%である。
【0104】
【表1】 表1: 選択された抗ED‐B抗体クローンの配列 VH鎖 VL鎖 クローン 31〜33* 50-54* 95-98* 32* 50* 91-96* A2 SYA AISGSG GLSI Y G NGWYPW G4 SYA AISGSG SFSF Y G GGWLPY E1 SYA AISGSG FPFY Y G TGRIPP H10 SFS SIRGSS FPFY Y G TGRIPP L19 SFS SIRGSS FPFY Y Y TGRIPP 設計された合成ライブラリから単離した抗体クローンの関連するアミノ酸位置
*:トムリンソン(Tomlinson)等(1995) EMBO J., 14, 4628-4638に従った番号
付け)。1文字アミノ酸コードを、標準IUPAC命名法に従って使用する。
【0105】
【表2】 表2: 抗ED‐BのscFvフラグメントの親和性 クローン kon (s-1M-1) koff (s-1)B koff (s-1)C Kd (M)* A2 1.5 x 105 2.8 x 10-3 - 1.9 x 10-8 G4 4.0 x 104 3.5 x 10-3 - 8.7 x 10-8 E1 1.6 x 105 6.5 x 10-3 - 4.1 x 10-8 H10 6.7 x 104 5.6 x 10-4 9.9 x 10-5 1.5 x 10-9 L19 1.1 x 105 9.6 x 10-5 6.0 x 10-6 5.4 x 10-11 *)Kd=koff/kon。高親和性バインダーH10およびL19に関し
て、BIAcoreの実験から得られたkoff値は、負の電荷を有するカルボ
キシル化固体デキストランマトリックスの影響のために十分に信頼できるわけで
はない;したがって、Kd値は、競合実験(実験的方法)によって得られたko
ff測定値から計算される。koff、動力学的解離定数;kon、動力学的結
合定数;Kd、解離定数。B=BIAcoreで測定;C=エレクトロケミルミ
ネッセンス検出との競合によって測定。濃度測定の精度に基づいて、値は+/−
50の精度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1Aは設計した抗体ファージライブラリを示す図である。
【図2】 図1Bは設計した抗体ファージライブラリを示す図である。
【図3】 図2aはヒト悪性黒色腫COLO‐38細胞のライセートの2D
ゲルおよびウェスタンブロットを示す図である。
【図4】 図2bはヒト悪性黒色腫COLO‐38細胞のライセートの2D
ゲルおよびウェスタンブロットを示す図である。
【図5】 図3は多形性膠芽腫の免疫組織化学的実験を示す図である。
【図6】 図4は抗体‐(ED‐B)複合体の安定性の分析を示す図である
【図7】 図5は放射標識抗体フラグメントを注入した、腫瘍を有するマウ
スの生体内分布を示す図である。
【図8】 図6はL19のアミノ酸配列を示す図である。
【図9】 図7は移植したペレットを有するウサギの眼を示す図である。
【図10】 図8はウサギの角膜切片の免疫組織化学を示す図である。
【図11】 図9は赤色のアルカリホスファターゼ基質およびヘマトキシリ
ンを用いた、ウサギの眼球構造(角膜、虹彩および結膜)の切片の免疫組織化学
を示す図である。
【図12】 図10は眼球新生血管系中での蛍光標識抗体の局在化を示す図
である。
【図13】 図11は照射前および照射後の、光増感剤に結合したタンパク
質を注入したウサギの眼の肉眼的外観を示す図である。
【図14】 図12は光増感剤に結合し、かつ赤色光を照射したタンパク質
を注入したウサギの眼球構造の切片の顕微鏡分析を示す図である。
【図15】 図13はそれぞれ血液および腫瘍1g当たりに送達された注入
量%を時間に対してプロットした略図である。
【図16】 図14は新生血管周辺のL19の蓄積を示す図である。
【図17】 図15はαおよびβ放射体それぞれに結合したL19抗体のケ
ースで、時間に対してプロットした1gあたりの注入量の関連する%を示す略図
である。
【図18】 図16は以降に記載のように修正した、ガルグ(Garg)のプロト
コルによる標識方法を示す図である。
【図19】 図17aは3‐(トリメチルスタンニル)‐安息香酸の1H‐
NMRスペクトルを示す図である。
【図20】 図17a’は3‐(トリメチルスタンニル)‐安息香酸の1H
‐NMRスペクトルを示す図である。
【図21】 図17bは3‐(トリメチルスタンニル)‐安息香酸の1H‐
NMRスペクトルを示す図である。
【図22】 図17b’は3‐(トリメチルスタンニル)‐安息香酸の1H
‐NMRスペクトルを示す図である。
【図23】 図18aはN‐スクシンイミジル‐3‐(トリメチルスタンニ
ル)‐ベンゾエートの1H‐NMRスペクトルを示す図である。
【図24】 図18bはN‐スクシンイミジル‐3‐(トリメチルスタンニ
ル)‐ベンゾエートの1H‐NMRスペクトルを示す図である。
【図25】 図19はN‐スクシンイミジル‐3‐(トリメチルスタンニル
)‐ベンゾエートのEI−MSを示す図である。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 105 A61K 43/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ヴィティー フランチェスカ イタリア イ−16151 ジェノヴァ ヴィ ア バッタリーニ 16 (72)発明者 ビルヒラー マンフレート スイス ツェーハー8004 チューリッヒ アンヴァントシュトラーセ 66 Fターム(参考) 4C084 AA01 AA02 AA12 NA13 ZA532 ZB221 ZB261 4C085 AA14 CC04 DD21 DD61 4H045 AA11 AA30 BA10 BA71 CA40 DA75 EA27 EA28 EA51

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに対
    して特異的親和性を有する抗体であって、前記ED‐Bのエピトープに対して向
    上した親和性を有する抗体。
  2. 【請求項2】 前記親和性が、ナノモル以下の範囲にある、請求項1に記載
    の抗体。
  3. 【請求項3】 前記抗体が、ED‐B(+)フィブロネクチンを認識する、
    請求項1に記載の抗体。
  4. 【請求項4】 前記抗体が、scFvフォーマットである、請求項1に記載
    の抗体。
  5. 【請求項5】 前記抗体が、組換え抗体である、請求項4に記載の抗体。
  6. 【請求項6】 前記親和性が、CDR残基に限定された数の突然変異を導入
    することによって向上する、請求項4に記載の抗体。
  7. 【請求項7】 前記残基が、VHの31〜33番目、50番目、52番目お
    よび54番目の残基であり、かつ突然変異しているそのVLドメインの32番目
    および50番目の2個の残基である、請求項6に記載の抗体。
  8. 【請求項8】 前記抗体が、Kd27〜54pM、最も好ましくはKd54
    pMを有するフィブロネクチンのED‐Bドメインに結合する、請求項1に記載
    の抗体。
  9. 【請求項9】 抗体L19である、請求項1に記載の抗体。
  10. 【請求項10】 以下のアミノ酸配列: VH E V Q L L E S G G G L V Q P G G S L R L S C A A S G F T F S S F S M S W V R Q A P G K G L E W V S S I S G S S G T T Y Y A D S V K G R F T I S R D N S K N T L Y L Q M N S L R A E D T A V Y Y C A K P F P Y F D Y W G Q G T L V T V S S リンカー G D G S S G G S G G A S T G VL E I V L T Q S P G T L S L S P G E R A T L S C R A S Q S V S S S Y L A W Y Q Q K P G Q A P R L L I Y Y A S S R A T G I P D R F S G S G S G T D F T L T I S R L E P E D F A V Y Y C Q Q T G R I P P T F G Q G T K V E I K を有する、請求項1に記載の抗体。
  11. 【請求項11】 前記抗体が、L19の機能的に等しい異型である、請求項
    1に記載の抗体。
  12. 【請求項12】 前記抗体が、放射標識される、請求項9に記載の抗体。
  13. 【請求項13】 前記抗体が、放射ヨウ素標識される、請求項12に記載の
    抗体。
  14. 【請求項14】 フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに
    対して特異的親和性を有する抗体であって、前記ED‐Bドメインに向上した親
    和性を有する抗体が使用される、迅速に血管形成を標的化する方法。
  15. 【請求項15】 血管形成の免疫シンチグラフィ検出のための、請求項14
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性又は腫瘍などの血管増殖を
    特徴とする疾患を検出するための、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記抗体が、その注入から3時間ないし4時間後、最も好
    ましくは3時間後に、各組織に局在化する、請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに
    対して特異的親和性を有する抗体であって、前記ED‐Bドメインに対して向上
    した親和性を有する抗体と、血管形成を検出するのに必要な1種または複数種の
    試薬と、を含む診断キット。
  19. 【請求項19】 フィブロネクチンのED‐Bドメインの固有エピトープに
    対して特異的親和性を有する抗体であって、前記ED‐Bドメインに対して向上
    した親和性を有する抗体が使用される、腫瘍および血管増殖を特徴とする疾患の
    診断および治療方法。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の抗体と、血液凝固および血管閉塞を誘発
    することが可能な分子とを含む複合体。
  21. 【請求項21】 血液凝固および血管閉塞を誘発することが可能な前記分子
    が、光活性分子である、請求項20に記載の複合体。
  22. 【請求項22】 前記光活性分子が、光増感剤である、請求項21に記載の
    複合体。
  23. 【請求項23】 前記光増感剤が、600nmを超える波長で吸収する、請
    求項22に記載の複合体。
  24. 【請求項24】 前記光増感剤が、スズ(IV)塩素e6の誘導体である、
    請求項22に記載の複合体。
  25. 【請求項25】 血液凝固および血管閉塞を誘発することが可能な前記分子
    が、放射性核種である、請求項20に記載の複合体。
  26. 【請求項26】 前記放射性核種が、αまたはβ放出放射性核種である、請
    求項25に記載の複合体。
  27. 【請求項27】 前記α放出放射性核種が、アスタチン‐211、ビスマス
    ‐212、ビスマス‐213である、請求項26に記載の複合体。
  28. 【請求項28】 血液凝固および血管閉塞を誘発することが可能な前記分子
    が、光増感剤および放射性核種によって表される、請求項20に記載の複合体。
  29. 【請求項29】 請求項20に記載の複合体を注入する、血管形成関連の病
    態を治療する方法。
  30. 【請求項30】 請求項22に記載の複合体を注入し、続いて照射を行う、
    血管形成関連の病態を治療する方法。
  31. 【請求項31】 前記血管形成関連の病態が、眼球血管形成によって引き起
    こされるか、あるいは眼球血管形成に関連する、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 請求項25に記載の複合体を注入する、血管形成関連の病
    態を治療する方法。
  33. 【請求項33】 前記放射性核種が、アスタチン‐211である、請求項3
    2に記載の方法。
  34. 【請求項34】 請求項28に記載の複合体を注入する、血管形成関連の病
    態を治療する方法。
  35. 【請求項35】 3‐(トリメチルスタンニル)安息香酸。
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