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JP2003506019A - 高度に精製されたサイトカイン活性化因子および使用方法 - Google Patents

高度に精製されたサイトカイン活性化因子および使用方法

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JP2003506019A
JP2003506019A JP2001512555A JP2001512555A JP2003506019A JP 2003506019 A JP2003506019 A JP 2003506019A JP 2001512555 A JP2001512555 A JP 2001512555A JP 2001512555 A JP2001512555 A JP 2001512555A JP 2003506019 A JP2003506019 A JP 2003506019A
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caf
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nucleic acid
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Abstract

(57)【要約】 単離されたサイトカイン活性化因子(CAF)タンパク質、CAFタンパク質をコードする単離された核酸分子、CAFタンパク質に選択的に結合する抗体、サイトカイン活性化因子(CAF)を含む組成物、および前記組成物を使用して免疫系を調節する方法が開示される。そのような組成物を使用してガンを処置する方法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 補酵素、補助因子およびビタミンなどの生物学的因子は、様々な生物学的変換
プロセスにおいて重要な役割を果たしている。そのような因子は、通常、すべて
の細胞において少ない量で産生されている(1×10-5〜1×10-6)。しかし
、正常な細胞からそのような生物学的因子の単離および精製を行うことは困難な
ことである。
【0002】 過免疫化された卵が開発されており、そのような卵では、抗体およびある種の
生物学的因子が過剰に産生されていることが示されている。過免疫化は、多価の
細菌抗原を標的動物に注入することによって行われるので、これらの過免疫化動
物に由来する卵に見出される生物学的因子の量を1桁以上増大させることができ
ない。従って、過免疫化された卵における生物学的因子の量が少ないことは、生
物学的因子の精製を困難にする。そのため、そのような生物学的因子の単離、精
製、またはそれ以外にはそのような生物学的因子の製造を行うための効率的なプ
ロセスが求められている。
【0003】 正常な免疫系は、前炎症性および抗炎症性の細胞および分子が、宿主組織の破
壊を伴うことなく、宿主の正常な免疫防御を促進するために慎重に調節されてい
る釣り合った状態にある。この慎重な調節のバランスが乱れた場合、非特異的な
刺激および活性化により、強力な破壊能を有する免疫学的分子および炎症性分子
の産生量および放出量が増大され得る。したがって、前炎症性サイトカインの過
剰な産生または誤った生物学的関係におけるサイトカインの産生は、特にマラリ
ア、敗血症、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、ガンおよびAIDSなどの広範
囲の疾患における死亡および病理学と関連している。
【0004】 サイトカインは、特定の細胞受容体に結合することによってオートクリン/パ
ラクリン様式で作用する多能性ポリペプチドである。サイトカインの分泌は、免
疫応答の継続時間および強度を決定することにおいて重要である。例えば、マウ
スでは、異なるサブセットのCD4+Tヘルパー(Th)クローンはTh1およ
びTh2サイトカインと慣行的に記載されるものを分泌する。Th1細胞は、イ
ンターロイキン−2(IL−2)およびインターフェロン−γ(IFN−γ)を
産生し、細胞性免疫応答を促進する。Th2細胞は、IL−4、IL−5、IL
−6およびIL−10を産生し、免疫グロブリン分泌細胞の活性化を助ける。炎
症プロセスのときに、IL−1β、IL−6および腫瘍壊死因子−α(TNF−
α)などのサイトカインが炎症部位に放出される。これらのサイトカインは多形
質発現性作用を有し、炎症に関連する広範囲の症状を媒介している。
【0005】 重要なサイトカインであるTNF−α(これはまたカケクチンとしても知られ
ている)は、157アミノ酸から構成され、単球および活性化されたマクロファ
ージによって主に産生される17キロダルトンのタンパク質である。TNF−α
は、ほとんどの主要な器官系について様々な生理学的作用だけでなく、殺腫瘍活
性を有することが示されている。中枢神経系において、TNF−αは、発熱、食
欲不振、および下垂体ホルモン放出における変化に関わっている。心臓血管系で
は、TNF−αは、ショック、急性呼吸窮迫症候群および毛細管漏出症候群(凝
血促進)における役割を果たしている。TNF−αは、腎臓における急性尿細管
壊死および腎炎、ならびに胃腸管系における虚血、大腸炎および肝臓壊死のプロ
セスに寄与している。TNF−αはまた、炎症プロセスに関与する重要なサイト
カインでもある。
【0006】 ニワトリ(gallus domesticus)、七面鳥およびアヒルなど
の鳥綱の様々な属は、トリに病気を引き起こす免疫原に対して、そしてまた他の
免疫原に対しても、抗体を血液および卵に産生する。例えば、LeBacq−V
erheyden他(Immunology、27:683(974))および
Leslie,G.A.他(J.Med.、130:1337(1969))は
ニワトリの免疫グロブリンを定量的に分析している。Polson他(Immu
nological Communications、9:495〜514(1
980))は、いくつかのタンパク質に対して、そしてタンパク質の天然の混合
物に対して雌鳥を免疫化して、IgY抗体を卵黄に検出した。Fertel他(
Biochemical and Biophysical Research
Communications、102:1028:1033(1981))
は、プロスタグランジンで雌鳥を免疫化して、抗体を卵黄に検出した。Jens
enius他(Journal of Immunological Meth
ods、46:63〜68(1981))は、免疫診断で使用される卵黄IgG
を単離する方法を提供している。Polson他(Immunological
Communications、9:475〜493(1980))は、様々
な植物ウイルスで免疫化された雌鳥の卵黄から単離された抗体を記載している。
【0007】 米国特許第4,357,272号には、過免疫化された雌鳥に由来する卵の卵
黄から抗体を単離することが開示されている。抗体応答が、植物ウイルス、ヒト
IgG、破傷風抗毒素、抗蛇毒素およびセラメバ(Serameba)に由来す
る免疫原を反復的に注射することによって誘発された。
【0008】 米国特許第4,550,019号には、少なくとも30,000の分子量また
は粒子重量を有する免疫原による過免疫化によって雌鳥に生じた抗体を卵黄から
単離することが開示されている。ニワトリを過免疫化するために使用された免疫
原は、植物ウイルス、ヒト免疫グロブリン、破傷風毒素および蛇毒の中から選択
された。
【0009】 米国特許第4,748,018号には、対応する抗原に対して免疫化されたト
リの卵から得られた精製抗体を非経口投与することを含む哺乳動物の受動免疫方
法が開示されている。この方法で、哺乳動物は、卵に対する免疫性を獲得した。
【0010】 米国特許第5,772,999号(これはDCV−Biologicsに帰属
する)には、過免疫化された卵および/またはミルクまたはその分画成分を対象
体に投与することによる対象体における慢性胃腸障害または非ステロイド抗炎症
薬誘導(NSAID誘導)胃腸損傷の防止方法、処置方法または軽減方法が記載
されている。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、対象動物(特に、哺乳動物)に投与されたとき、そのような対象動
物におけるサイトカインの産生を活性化する特異的な免疫調節活性が、卵に、特
に、過免疫化された動物から得られた卵に存在するという本発明者らの発見に基
づく。
【0012】 より詳細には、本発明は、トリの卵から得ることができる高度に精製されたサ
イトカイン活性化因子に関する。このサイトカイン活性化因子は、卵黄および卵
白の両方から単離された分画成分から高度に精製することができる。このサイト
カイン活性化因子はまた、組換えまたは化学合成で製造することができる。
【0013】 本発明の1つの実施形態は、単離されたサイトカイン活性化因子(CAF)タ
ンパク質に関する。そのようなタンパク質は、(a)配列番号1および配列番号
6の群から選択されるアミノ酸配列;ならびに(b)(a)のアミノ酸配列のい
ずれかの少なくとも9個の連続したアミノ酸残基を含むアミノ酸配列からなる群
から選択されるアミノ酸配列を含む。本発明の単離されたCAFタンパク質は、
腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)および/
またはインターロイキン−6(IL−6)の発現をアップレギュレーションし、
かつ/または形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現をダウンレギュレーション
する。好ましい実施形態において、本発明の単離されたタンパク質は、(a)の
アミノ酸配列のいずれかの少なくとも約15個の連続したアミノ酸残基、より好
ましくは(a)のアミノ酸配列のいずれかの少なくとも約20個の連続したアミ
ノ酸残基、さらにより好ましくは(a)のアミノ酸配列のいずれかの少なくとも
約25個の連続したアミノ酸残基を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態に
おいて、本発明の単離されたタンパク質は、配列番号6の少なくとも約50個の
連続したアミノ酸残基を有するアミノ酸配列を含む。
【0014】 本発明の1つの実施形態において、本発明の単離されたタンパク質は、(a)
のアミノ酸配列に対する同一性が(a)のアミノ酸配列の少なくとも15アミノ
酸について少なくとも約65%であるアミノ酸配列を含む。好ましくは、本発明
のタンパク質は、(a)のアミノ酸配列に対する同一性が(a)のアミノ酸配列
の少なくとも15アミノ酸について少なくとも約75%であるアミノ酸配列を含
む。別の実施形態において、本発明のタンパク質は、配列番号6に対する同一性
が配列番号6の66アミノ酸について少なくとも約60%であるアミノ酸配列を
含む。さらに別の実施形態において、本発明のタンパク質は、配列番号1および
配列番号6の群から選択されるアミノ酸配列をコードする核酸配列に高ストリン
ジェンシーの条件のもとでハイブリダイゼーションする核酸配列によってコード
される。最も好ましい実施形態において、本発明の単離されたCFAタンパク質
は、配列番号1および配列番号6からなる群から選択されるアミノ酸配列、最も
好ましくは配列番号6から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0015】 1つの実施形態において、本発明の単離されたCFAタンパク質は、1つまた
は複数の下記の生物学的特徴を有する:(a)3000MWカットオフフィルタ
ーを通過する少なくとも1つの生物学的に活性なサブユニットを有すること;(
b)少なくとも約50℃までの温度で安定であること;(c)約2から約10ま
でのpHで安定であること;(d)水溶性であること;(e)非ステロイド性で
あること;(f)負荷電であること;(g)実質的に非極性であること;および
/または(h)λmaxを約254nmに有すること。本発明の単離されたタンパ
ク質は、経口投与されたときに生物学的に活性である。本発明の単離されたタン
パク質は、自然状態で鳥類の卵の卵白および卵黄の両方に存在する。上記に議論
されているように、本発明の単離されたCAFタンパク質は、好ましくは、腫瘍
壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)および/また
はインターロイキン−6(IL−6)の発現をアップレギュレーションする。1
つの実施形態において、本発明の単離されたタンパク質は、形質転換増殖因子β
(TGFβ)の発現をダウンレギュレーションする。
【0016】 本発明の1つの実施形態は、本発明の単離されたCFAタンパク質に選択的に
結合する単離された抗体に関する。
【0017】 本発明のさらに別の実施形態は組成物に関する。そのような組成物は、下記に
記載されているように、薬剤として許容される担体と、本発明のサイトカイン活
性化因子(CAF)タンパク質とを含む。1つの実施形態において、薬剤として
許容される担体は、下記の(a)および(b)からなる群から選択される食品生
成物である:(a)CAFタンパク質について富化されるように選択される過免
疫卵生成物;および(b)過免疫卵生成物の少なくとも1つの分画成分を用いて
製造された食品生成物であって、前記分画成分が、過免疫卵生成物と比較して富
化量のCAFタンパク質を含む食品生成物。好ましくは、薬剤として許容される
担体は、過免疫卵生成物と比較して、富化量のCAFタンパク質を含有する過免
疫卵生成物の分画成分の1つを含む。過免疫卵生成物の好ましい分画成分には、
液状の卵黄、液状の卵白、粉末化卵黄、粉末化卵白、および過免疫卵生成物の水
溶性分画成分が含まれるが、これらに限定されない。
【0018】 1つの実施形態において、本発明の組成物は、液体、エアロゾル剤、カプセル
剤、錠剤、ピル剤、粉末剤、ゲル剤および顆粒剤からなる群から選択される形態
にある。別の実施形態において、薬剤として許容される担体は制御放出配合物を
含む。さらに別の実施形態において、薬剤として許容される担体は、水、リン酸
塩緩衝化生理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、血清含有溶液、ハンク
ス溶液、他の水性の生理学的に平衡化された溶液、オイル、エステル、グリコー
ル、生体適合性ポリマー、ポリマーマトリックス、カプセル、マイクロカプセル
、マイクロ粒子、ボーラス調製物、浸透圧ポンプ、拡散デバイス、リポソーム、
リポ球体、細胞および細胞膜からなる群から選択される。
【0019】 本発明のさらに別の実施形態は、動物における免疫応答を調節するための方法
に関する。そのような方法は、本明細書中前記に示されているように本発明のサ
イトカイン活性化因子(CAF)タンパク質を含む組成物を動物に投与するステ
ップを含む。好ましくは、組成物は、薬剤として許容される担体を含む。1つの
実施形態において、組成物は、CAFタンパク質が動物の体重1kgあたり約1
ナノグラムから約400ミリグラムの用量で投与される。好ましい投与経路には
、経口投与、静脈内投与、腹腔内投与、筋肉内投与、皮下投与、経皮送達、気管
内投与、吸入、カテーテルの注入、坐薬による投与、および組織内への直接的な
注入が含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態において、組成物は
、CAFタンパク質を含有する食品生成物を含む。好ましい実施形態において、
動物は哺乳動物である。
【0020】 好ましくは、本発明の組成物を投与することによって、動物の細胞による腫瘍
壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)および/また
はインターロイキン−6(IL−6)の発現がアップレギュレーションされる。
1つの局面において、本発明の組成物を投与することによって、動物の細胞によ
る形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現がダウンレギュレーションされる。
【0021】 本発明の別の実施形態は、動物におけるガンを処置する方法に関する。そのよ
うな方法は、本明細書中前記に示されているように本発明のサイトカイン活性化
因子(CAF)タンパク質を含む組成物を、ガンを有する動物またはガンを発症
する危険性を有する動物に投与するステップを含む。好ましくは、組成物は、C
AFタンパク質が動物の体重1kgあたり約1ナノグラムから約400ミリグラ
ムの用量で投与される。好ましい投与経路には、経口投与、静脈内投与、腹腔内
投与、筋肉内投与、皮下投与、経皮送達、気管内投与、吸入、カテーテルの注入
、坐薬による投与、およびガン組織内またはガン隣接組織内への直接的な注入が
含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態において、組成物は、CA
Fタンパク質を含有する食品生成物を含む。
【0022】 好ましくは、本発明の組成物を投与することによって、ガン症状の軽減、ガン
に関連する腫瘍の減少、ガンに関連する腫瘍の除去、転移ガンの防止、ガンの防
止、およびガンに対するエフェクター細胞免疫性の刺激からなる群から選択され
る結果がもたらされる。
【0023】 本発明のさらに別の実施形態は、単離された核酸分子に関する。そのような核
酸分子は、(a)(i)配列番号1および配列番号6からなる群から選択される
アミノ酸配列;および(ii)(i)のアミノ酸配列の少なくとも9個の連続し
たアミノ酸残基を含むアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ鎖配列を含
むタンパク質をコードする核酸配列;ならびに(b)(a)の核酸配列に対して
完全に相補的である核酸配列からなる群から選択される核酸配列を含む。好まし
くは、(a)の核酸配列によってコードされるタンパク質は、腫瘍壊死因子α(
TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)および/またはインターロ
イキン−6(IL−6)の発現をアップレギュレーションする。好ましい実施形
態において、核酸分子は、配列番号1および配列番号6の群から選択されるアミ
ノ酸配列をコードする核酸配列を含む。
【0024】 本発明の1つの実施形態は、本明細書中前記に示されているように本発明の単
離された核酸分子を含む組換え核酸分子に関する。本発明のさらに別の実施形態
は、本明細書中前記に示されているように本発明の単離された核酸分子を含む組
換え細胞で、その核酸分子を発現する組換え細胞に関する。本発明のさらに別の
実施形態は、本明細書中前記に示されているように本発明の単離された核酸分子
に関する。
【0025】 (発明の詳細な説明) 本発明は、一般には、新規なサイトカイン活性化因子(CAF)、サイトカイ
ン活性化因子(CAF)を含む組成物、およびそのような組成物を使用して免疫
系を調節するための方法に関する。本発明の組成物は、組換え製造されたCAF
、合成的に(すなわち、化学的に)製造されたCAF、または精製されたCAF
を含む組成物を含むことができ、かつ/あるいは、本発明の組成物は、CAFを
含有する天然の食品生成物であり得るし、好ましくは、選択プロセスまたは富化
分画成分の製造などによってCAFの存在が富化された天然の食品生成物または
その分画成分を含む。そのような天然の食品生成物には、CAFが富化された過
免疫卵生成物の分画成分を含む過免疫卵生成物が含まれる。本発明者らは、新規
なタンパク質であるCAFが、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン
−6(IL−6)およびインターロイキン−1β(IL−1β)の発現をアップ
レギュレーションし、形質転換増殖因子(TGFβ)の発現をダウンレギュレー
ションすることを発見した。したがって、本発明のCAFタンパク質は、一般に
は、これらのサイトカインの発現、およびこれらのサイトカインを産生する細胞
、またはこれらのサイトカインにより影響を受ける細胞を調節することによって
免疫系を調節(すなわち、調整)するために使用することができる。さらに、T
NFα、IL−1βおよびIL−6は典型的には前炎症性サイトカインであると
見なされているために、そしてTGFβは典型的には抗炎症性サイトカインであ
ると見なされているために、本発明のCAFタンパク質は、免疫応答の刺激、お
よび前炎症性サイトカインに応答する細胞の刺激が望ましい状態(細菌感染、敗
血症およびガンが含まれるが、これらに限定されない)を処置するのに有用であ
る。
【0026】 本発明のCAFは、過免疫化された卵の生成物で産生される成分であると、本
発明者らによって最初に発見された。免疫応答を誘導し、かつ本発明のサイトカ
イン活性化因子を含有する過免疫卵生成物を製造するために、卵産生動物に、好
ましくは注射によって投与される好ましい免疫原混合物は、特定のサイトカイン
を活性化することによって、または特定のサイトカインを誘導する因子の産生を
誘導することによって免疫系を調節することが知られている特定の免疫原を含有
することを必要としない。したがって、そのようなサイトカイン活性化因子が、
対象体に投与されたときに免疫系を調節することにおいて効果的であることが予
想される混合抗原ワクチンに対して免疫化された動物から得られる過免疫卵生成
物に見出されることは驚くべきことである。さらに、本発明以前には、卵産生動
物の過免疫化が、動物におけるサイトカイン産生および免疫系の細胞分化を調節
し得る性質を有する本発明の新規なサイトカイン活性化因子の産生をもたらすこ
とは知られていなかった。本発明者らが知る限り、本発明以前には、本明細書中
に記載されているサイトカイン活性化因子は同定、精製、特徴付けまたは配列決
定が行われていなかった。
【0027】 本発明のサイトカイン活性化因子は、限外濾過、Qセファロースイオン交換ク
ロマトグラフィ、固相抽出、分配抽出および逆相C18HPLCの技術を使用して
卵から分離され、高度に精製され得る(実施例1を参照のこと)。分析的HPL
C、in vitroでのサイトカイン発現研究、およびバイオアッセイデータ
はすべて、生物学的に活性なサイトカイン活性化因子が精製されたことを明らか
にしている。さらに、本明細書中に記載されているように、サイトカイン活性化
因子は、本明細書中に提供された配列情報を使用して単離し、クローン化して、
組換え的に製造することができ、あるいは合成的に製造することができる。
【0028】 (定義) 下記の定義は、別途示されていない限り、本明細書中に適用される: 用語「過免疫化」は、自然の予想されない状態を越えて免疫応答が上昇し、か
つ維持されるように1つまたは複数の免疫原(例えば、抗原)にさらされること
を意味する。
【0029】 用語「免疫原」は、免疫学的寛容性ではなく、体液性抗体応答および/または
細胞媒介免疫応答を誘導し得る物質を意味する。この用語は、免疫応答を刺激し
、そしてまたその生成物(例えば、抗体)と反応する能力を意味する。
【0030】 用語「コンビナトリアル的誘導免疫原」は、コンビナトリアル合成のために免
疫原における分子的多様性が生じるプロセスをいう。
【0031】 用語「生物工学的免疫原」は、遺伝子クローニング技術および遺伝子操作また
は化学合成のプロセスによって得られる免疫原をいう。
【0032】 用語「遺伝子ワクチン」は、一般には組換え技術により作製され、かつ免疫応
答を誘発し得る核酸ワクチンをいう。
【0033】 用語「卵」または用語「卵生成物」はそれぞれ、任意の全卵(テーブル、過免
疫化またはその他の方法による)あるいはそれに由来する任意の生成物または分
画成分を意味する。
【0034】 用語「テーブル卵」または用語「テーブル卵生成物」はそれぞれ、過免疫状態
に維持されていない卵産生動物から得られた任意の全卵あるいはそれに由来する
任意の生成物または分画成分を意味する。
【0035】 用語「過免疫卵」または用語「過免疫卵生成物」はそれぞれ、過免疫状態に維
持されている卵産生動物から得られた任意の全卵あるいはそれに由来する任意の
生成物または分画成分を意味する。
【0036】 用語「正常域を越えたレベル」は、過免疫状態に維持されていない卵産生動物
の卵に見出されるレベルを超えるレベルを意味する。
【0037】 用語「免疫調節卵」は、本明細書中に開示されているサイトカイン活性化因子
を含有する卵または卵分画成分を意味する。
【0038】 用語「免疫応答」は、一般には、細胞媒介免疫応答もしくは細胞免疫応答(す
なわち、Tリンパ球、Bリンパ球およびマクロファージを含む免疫系の細胞によ
って媒介される免疫応答)および/または体液性免疫応答(すなわち、抗体によ
って媒介される免疫応答)をいう。
【0039】 用語「動物」は、動物界の任意の種をいう。本発明に従って免疫化される好ま
しい動物には、ニワトリ、七面鳥およびアヒル(これらに限定されない)を含む
鳥綱の脊椎動物の任意の動物が含まれる。本発明に従って処置される好ましい動
物には、鳥綱および哺乳綱(霊長類、齧歯類、家畜および飼育ペット(これらに
限定されない)を含む)の脊椎動物の任意の動物が含まれる。家畜には、消費さ
れる哺乳動物または有用な生成物をもたらす哺乳動物(例えば、羊毛生産用のヒ
ツジ)が含まれる。疾患または状態から保護される好ましい哺乳動物には、ヒト
、イヌ、マウス、ラット、ヒツジ、ウシ、ウマおよびブタが含まれるが、ヒトが
特に好ましい。
【0040】 用語「標的動物」は、卵産生動物として機能する動物をいう。
【0041】 用語「対象動物」は、精製されたCAF、合成的に製造されたCAF、組換え
的に製造されたCAF、あるいは標的動物により産生されたCAF富化卵または
CAF富化卵生成物を含む本発明のCAF含有組成物が投与される動物をいう。
対象動物は患者としても参照され得る。
【0042】 用語「サイトカイン活性化因子」または用語「CAF」は、(卵の分画成分と
して、半精製されたタンパク質として、高度に精製されたタンパク質として、組
換えタンパク質として、または化学合成されたタンパク質として)精製度の任意
の段階にある本発明の因子で、サイトカイン活性化因子について本明細書中に記
載されている生化学的、物理的、構造的および/または機能的な特徴(例えば、
生物学的活性)を有する本発明の因子を示すために一般に使用されている。本発
明による高度に精製されたCAFが「CAFb」として参照され得ることには留
意すること(実施例1を参照のこと)。
【0043】 用語「高純度のサイトカイン活性化因子」または用語「高純度CAF」は、C
AFbについて実施例1に記載されている純度を少なくとも有するサイトカイン
活性化因子を意味する。
【0044】 用語「サイトカイン活性化因子富化(された)」または用語「CAF富化(さ
れた)」生成物または組成物は、精製段階、処理段階および/または製造段階の
前の生成物または組成物におけるサイトカイン活性化因子のレベルと比較して、
より大きなレベルのサイトカイン活性化因子が、富化された生成物または最終的
な生成物に含有するように精製され、処理され、かつ/または製造された生成物
または組成物をいう。したがって、1つの実施形態において、CAFは最初の生
成物または組成物に存在し、精製、処理および/または製造の各段階は、生成物
または組成物におけるCAFの量が、最初の生成物からいくつかの成分の量を除
くか、または低下させることによって、生成物または組成物におけるそれ以外の
成分に対して増大している。別の実施形態において、最初の生成物または組成物
は、CAFを含有しないか、または最初の量のCAFを含有するかのいずれかで
あり、CAF富化された生成物または組成物は、精製されたCAF、組換え的に
製造されたCAFまたは合成的に製造されたCAFを最初の生成物または組成物
に加えることによって製造される。そのようなCAF富化組成物は、下記におい
てより詳しく議論されている。CAFについて組成物または生成物を富化する別
の方法は当業者には明かである。
【0045】 用語「単離(された)」は、化合物(例えば、本発明のタンパク質または核酸
分子)に関して、その自然の環境から取り出されている(すなわち、人の操作に
さらされている)化合物をいう。そのため、「単離(された)」は、化合物が精
製されている程度を反映していない。
【0046】 用語「タンパク質」は、用語「ポリペプチド」と交換可能に使用され得るが、
後者は典型的には、実質的に線状の二次構造を有する比較的小さいタンパク質を
示すために使用される。用語「タンパク質」または用語「ポリペプチド」には、
全長のタンパク質、融合タンパク質、またはそのようなタンパク質の任意のホモ
ログが含まれる。
【0047】 用語「CAFタンパク質のホモログ」(すなわち、「CAFホモログ」)には
、少なくとも1個または数個(1個または数個に限定されない)のアミノ酸の欠
失(例えば、ペプチドまたはフラグメントなどのタンパク質の短縮化体)、挿入
、反転、置換および/または誘導体化(例えば、グリコシル化、リン酸化、アセ
チル化、ミリストイル化、プレニル化、パルミチン化、アミド化、および/また
はグリコシルホスファチジルイノシトール付加による)を有するCAFタンパク
質が含まれる。好ましくは、CAFホモログはCAFの生物学的活性を有する。
【0048】 用語「生物学的に活性」または用語「生物学的活性」は、本発明のCAFタン
パク質に関して、CAFタンパク質の任意の機能的活性、典型的には、天然に存
在するCAFタンパク質の機能的活性をいう。特に、CAFタンパク質の生物学
的活性に対する参照は、好ましくは、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロ
イキン−1β(IL−1β)および/またはインターロイキン−6(IL−6)
を誘導するサイトカインの発現をアップレギュレーション(誘導、刺激、増強、
増大)するCAFタンパク質の能力が参照される。本明細書中に詳しく記載され
ているように、天然に存在するCAFにより、TNFα、IL−1βおよびIL
−6のそれぞれの発現がアップレギュレーションされ得ることは注目される。C
AFの生物学的活性はまた、形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現をダウンレ
ギュレーション(阻害、低下、抑制)する能力を誘導することができる。CAF
タンパク質の生物学的活性にはまた、上記に示された生物学的活性の1つを生じ
させるか、またはそれに寄与する、受容体、あるいは別のタンパク質、DNA、
炭水化物成分または脂質成分に結合するCAFの能力(これに限定されない)が
含まれ得る。
【0049】 タンパク質の「生物学的に活性なサブユニット」は、全長型タンパク質または
多量体の生物学的活性を有するタンパク質の一部(すなわち、フラグメント、ド
メインまたはモノマー)である。
【0050】 用語「模倣体」は、多くの場合、天然に存在するペプチドの基本的な構造を模
倣する基本的な構造を有し、かつ/または天然に存在するペプチドの突出した生
物学的性質を有するために、天然に存在するペプチドの生物学的活性を模倣する
ことができる任意のペプチドまたは非ペプチド化合物を示すために使用されてい
る。模倣体には、下記のものが含まれるが、それらに限定されない:天然に存在
するペプチドと類似する側鎖を有しないなどの元のタイプからの相当の改変を有
するペプチド(そのような改変は、例えば、分解に対するその感受性を低下させ
ることができる);抗イディオ型抗体および/または触媒抗体、またはそのフラ
グメント;単離されたタンパク質の非タンパク質性部分(例えば、炭水化物構造
体);あるいは合成または天然の有機分子、これには、例えば、コンビナトリア
ル化学によって同定された核酸および薬物が含まれる。
【0051】 用語「安定な」は、本発明のタンパク質に関して、温度の上昇または低下によ
って、pHの上昇または低下によって、塩濃度の増大または減少によって、酸化
および/または還元によって、脱アミド化によって引き起こされる分解に対して
抵抗性であるタンパク質の能力、および/または化学的分解の他の形態およびタ
ンパク質分解的な分解に対して抵抗性であるタンパク質の能力をいう。より詳細
には、タンパク質は、タンパク質の生物学的活性の何らかの測定可能なレベルを
検出することによって、好ましくは、細胞によるTNFα、IL−1βまたはI
L−6の発現における何らかの測定可能な増大に影響を及ぼすタンパク質の能力
を検出することによって、任意の所与条件のもとで安定であると決定される。好
ましくは、安定であると見なされるタンパク質は、所与の条件にさらされた後で
、その条件にさらされる前の生物学的活性(例えば、通常的な条件のもとでのそ
の生物学的活性)と比較して、その生物学的活性の少なくとも10%(好ましく
は少なくとも25%、より好ましくは少なくとも50%)を維持する。タンパク
質の安定性は、貯蔵時または使用時のいずれかで、上記に記載されているように
、安定であるタンパク質の能力が参照され得る。
【0052】 用語「核酸分子」は、主として物理的な核酸分子を示し、用語「核酸配列」は
、主として核酸分子のヌクレオチド配列をいう。しかし、この2つの用語は、特
に、タンパク質をコードし得る核酸分子または核酸配列に関しては交換可能に使
用され得る。
【0053】 用語「組換え分子」または用語「組換え核酸分子」は、主として、転写制御配
列に機能的に連結された核酸分子を示す。
【0054】 用語「機能的に連結された」は、核酸分子が宿主細胞にトランスフェクション
(すなわち、形質転換、形質導入、トランスフェクション、接合または伝達)さ
れたときに発現し得るような様式で核酸分子が転写制御配列に連結されているこ
とをいう。
【0055】 用語「転写制御配列」は、転写の開始、伸長および終結を制御する任意の配列
をいう。特に重要な転写制御配列は、プロモーター配列、エンハンサー配列、オ
ペレーター配列およびリプレッサー配列などの、転写開始を制御する配列である
【0056】 用語「トランスフェクション」は、外因性核酸分子(すなわち、組換え核酸分
子)を細胞内に挿入することができる任意の方法を示すために使用されている。
用語「形質転換」は、そのような用語が、細菌および酵母などの微生物細胞への
核酸分子の導入を示すために使用される場合には用語「トランスフェクション」
と交換可能に使用することができる。微生物系において、用語「形質転換」は、
微生物が外因性核酸を獲得することにより遺伝する変化を記載するために使用さ
れ、本質的には用語「トランスフェクション」と同意義である。しかし、動物細
胞では、形質転換は、例えば、ガン性になった後の培養中の細胞の増殖性におけ
る変化を示し得る別の意味を有している。したがって、混乱を避けるために、用
語「トランスフェクション」は、好ましくは、外因性核酸を動物細胞に導入する
ことに関して使用され、そして用語「トランスフェクション」は、これらの用語
が外因性核酸の細胞への導入に関するという程度に、動物細胞のトランスフェク
ションおよび微生物細胞の形質転換の両方を一般には包含するように本明細書中
では使用される。したがって、トランスフェクション技術には、形質転換、エレ
クトロポレーション、顕微注入、リポフェクション、吸着、感染およびプロトプ
ラスト融合が含まれるが、これらに限定されない。
【0057】 本明細書中に記載されている核酸配列またはアミノ酸配列に関して、用語「切
れ目のない」または用語「連続した」は交換可能に使用され、切れていない配列
において連結されていることを示す。例えば、第1の配列が第2の配列の30個
の切れ目のない(または連続した)アミノ酸を含むことは、第1の配列が、第2
の配列における30個のアミノ酸残基からなる切れていない配列に対する同一性
が100%である30個のアミノ酸残基の切れていない配列を含むことを意味す
る。同様に、第1の配列が第2の配列と「100%の同一性」を有することは、
第1の配列が、ヌクレオチド間またはアミノ酸間にギャップを伴うことなく第2
の配列と正確に一致していることを意味する。
【0058】 パーセント(%)同一性に対する参照は、別途示されていない限り、下記を使
用して行われる2つ以上のアミノ酸配列間または核酸配列間における相同性の評
価を表す:(1)アミノ酸検索の場合にはlastpが、そして核酸検索の場合
にはblastnが設定省略時の標準的なパラメーターとともに使用されるBL
AST2.0BasicBLAST相同性検索(http://www.ncb
i.nlm.nih.gov/BLAST)、この場合、質問配列は設定省略時
の既定値によって低複雑性領域についてふるい分け処理される(Altschu
l,S.F.、Madden,T.L.、Schaaffer,A.A.、Zh
ang,J.、Zhang,Z.、Miller,W.&Lipman,D.J
.(1997)「ギャップ処理のBLASTおよびPSI−BLAST:新世代
のタンパク質データベース検索プログラム」、Nucleic Acids R
es.25:3389〜3402、これは参考としてその全体が本明細書中に組
み込まれる);(2)BLAST2アラインメント(下記に記載されるパラメー
ターが使用される)(http://www.ncbi.nlm.nih.go
v/BLAST);または(3)BLAST2.0およびBLAST2の両方。
BLAST2.0BasicBLASTおよびBLAST2の間における標準的
なパラメーターにおけるいくつかの差のために、2つの特定の配列が、BLAS
T2プログラムを使用して有意な相同性を有すると認識されることがあり、一方
、配列の1つを質問配列として使用してBLAST2.0BasicBLAST
で行われた検索により、最大に一致した第2の配列が同定されないことがあるこ
ことには留意すること。したがって、パーセント同一性は、これらのプログラム
のいずれかまたは両方を使用することによって決定され得るが、好ましくはBL
AST2.0BasicBLASTを使用することによって決定され得ることを
理解しなければならない。2つの特定の配列は、TatusovaおよびMad
den(1999)、「Blast2配列−タンパク質配列およびヌクレオチド
配列を比較するための新しい道具」、FEMS Microbiol Lett
.174:247〜250(これはその全体が参考として本明細書中に組み込ま
れる)に記載されているように、BLAST2の配列を使用して互いにアライン
メントされ得る。BLAST2の配列アラインメントは、得られるアラインメン
トにおけるギャップ(欠失または挿入)の導入を考慮する2つの配列間のギャッ
プ処理BLAST検索(BLAST2.0)を行うためにBLAST2.0アル
ゴリズムを使用するblastpまたはblastnで行われる。本明細書中に
おいて明瞭にするために、BLAST2の配列アラインメントは、下記の設定省
略時の標準的なパラメーターを使用して行われる: blastnの場合、0BLOSUM62マトリックスを使用: 一致に対する値=1 不一致に対する値=−2 オープンギャップ(5)および伸長ギャップ(2)のペナルティー ギャップx_dropoff(50)expect(10)wordサイズ(
11)filter(オン) blastpの場合、0BLOSUM62マトリックスを使用: オープンギャップ(11)および伸長ギャップ(1)のペナルティー ギャップx_dropoff(50)expect(10)wordサイズ(
3)filter(オン)
【0059】 「ハイブリダイゼーション条件」に対する参照は、核酸分子が、類似する核酸
分子を同定するために使用される標準的なハイブリダイゼーション条件をいう。
そのような標準的な条件は、例えば、Sambrook他、Molecular
Cloning:A Laboratory Manual(Cold Sp
ring Harbor Labs Press、1989)に開示されている
。Sambrook他(同書)は、その全体が参考として本明細書中に組み込ま
れる(特に、9.31頁〜9.62頁を参照のこと)。さらに、ヌクレオチドの
様々な程度のミスマッチを許容するハイブリダイゼーションを達成する適切なハ
イブリダイゼーションおよび洗浄の条件を決めるための処方が、例えば、Mei
nkoth他、1984、Anal.Biochem.138、267〜284
に開示されている(Meinkoth他(同書)はその全体が参考として本明細
書中に組み込まれる)。当業者は、Meinkoth他(同書)における処方を
使用して、特定レベルのヌクレオチドのミスマッチを達成する適切なハイブリダ
イゼーションおよび洗浄の条件を決めることができる。そのような条件は、DN
A:RNAまたはDNA:DNAのハイブリッドが形成されているかどうかに依
存して変化する。DNA:DNAハイブリッドに対して計算される融解温度は、
DNA:RNAハイブリッドの場合よりも10℃低い。例として、特定の実施形
態では、DNA:DNAハイブリッドに対するストリンジェントなハイブリダイ
ゼーション条件には、6XSSC(0.9MのNa+)のイオン強度で、約20
℃〜約35℃の温度(例えば、あまりストリンジェントでない条件)、より好ま
しくは約28℃〜約40℃の温度(例えば、よりストリンジェントな条件)、さ
らにより好ましくは約35℃〜約45℃の温度(さらによりストリンジェントな
条件)におけるハイブリダイゼーションが含まれる。特定の実施形態では、DN
A:RNAハイブリッドに対するストリンジェントなハイブリダイゼーション条
件には、6XSSC(0.9MのNa+)のイオン強度で、約30℃〜約45℃
の温度、より好ましくは約38℃〜約50℃の温度、さらにより好ましくは約4
5℃〜約55℃の温度におけるハイブリダイゼーションが含まれる。これらの値
は、約100ヌクレオチドよりも大きな分子に対する融解温度の計算、0%のホ
ルムアミド、および約40%のG+C含有量に基づいている。あるいは、Tm
、Sambrook他(上記)、9.31頁〜9.62頁に示されているように
経験的に計算することができる。
【0060】 「低ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション」(および洗浄の条件)に
対する参照は、ハイブリダイゼーション反応においてプローブするために使用さ
れている核酸分子と少なくとも約40%の核酸配列同一性を有する核酸配列の単
離を可能にする条件(すなわち、Meinkoth他(同書)における処方を使
用して決定されるように、ヌクレオチドの約60%以下のミスマッチを可能にす
る条件)に対する参照である。
【0061】 「適度なストリンジェンシーのハイブリダイゼーション」(および洗浄の条件
)に対する参照は、ハイブリダイゼーション反応においてプローブするために使
用されている核酸分子と少なくとも約60%の核酸配列同一性を有する核酸配列
の単離を可能にする条件(すなわち、Meinkoth他(同書)における処方
を使用して決定されるように、ヌクレオチドの約40%以下のミスマッチを可能
にする条件)に対する参照である。
【0062】 「高ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション」(および洗浄の条件)に
対する参照は、ハイブリダイゼーション反応においてプローブするために使用さ
れている核酸分子と少なくとも約80%の核酸配列同一性を有する核酸配列の単
離を可能にする条件(すなわち、Meinkoth他(同書)における処方を使
用して決定されるように、ヌクレオチドの約20%以下のミスマッチを可能にす
る条件)に対する参照である。
【0063】 「非常に大きなストリンジェンシーのハイブリダイゼーション」(および洗浄
の条件)に対する参照は、ハイブリダイゼーション反応においてプローブするた
めに使用されている核酸分子と少なくとも約90%の核酸配列同一性を有する核
酸配列の単離を可能にする条件(すなわち、Meinkoth他(同書)におけ
る処方を使用して決定されるように、ヌクレオチドの約10%以下のミスマッチ
を可能にする条件)に対する参照である。
【0064】 用語「調節する」またはそのような用語の派生形は、1つの状態から別の状態
への変化、調整または変動を意味し、1つの特性から別の異なる特性への何らか
の測定可能な特性および/または変化における測定可能または識別可能な増大ま
たは減少を含む。
【0065】 用語「薬剤として許容される担体」は、本発明の組成物を好適なin vit
ro部位、ex vivo部位またはin vivo部位に投与する際の使用に
好適な薬剤として許容される賦形剤、配合物および/または薬剤として許容され
る送達ビヒクルをいう。薬剤として許容される担体により、本発明の組成物は、
液体剤、エアロゾル剤、カプセル剤、錠剤、ピル剤、粉末剤、ゲル剤および顆粒
剤(これらに限定されない)を含む、使用に好適な任意の形態で製造/提供され
得る。いくつかの薬剤として許容される担体には、細胞、膜、脂質配合物(患者
に投与されたときに固体またはゲルをその場で形成する液体を含む)、抗体配合
物、食品生成物(例えば、任意の食用の生成物または調製物)および組換えウイ
ルスが含まれる。好ましい担体は、生分解性(すなわち、生物崩壊性)でもある
【0066】 「薬剤として許容される賦形剤」には、組成物を細胞に輸送するか、またはそ
のような輸送を助けるが、組成物を細胞に特異的に標的化しない賦形剤または配
合物が含まれる(これはまた、非標的化担体と本明細書中では呼ばれる)。薬剤
として許容される賦形剤の例には、水、リン酸塩緩衝化生理食塩水、リンゲル液
、デキストロース溶液、血清含有溶液、ハンクス溶液、他の水性の生理学的に平
衡化された溶液、オイル、エステルおよびグルコールが含まれるが、これらに限
定されない。水性担体は、例えば、化学的安定性および等張性を高めることによ
って受容者の生理学的な条件に近づけるために必要とされる好適な補助物質を含
有することができる。好適な補助物質には、例えば、酢酸ナトリウム、塩化ナト
リウム、乳酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、ならびにリン酸塩緩
衝液、Tris緩衝液および重炭酸塩緩衝液を作製するために使用される他の物
質が含まれる。補助物質にはまた、チメロサール、−、o−クレゾール、ホルマ
リンおよびベンゾールアルコールなどの保存剤をも含むことができる。
【0067】 「制御放出ビヒクル」は、本発明の組成物またはタンパク質を制御された様式
で患者または培養物に放出することができるタイプの薬剤として許容される担体
である。制御放出配合物は、本発明の化合物(例えば、CAFタンパク質(ホモ
ログを含む)、抗体、核酸分子または模倣体)を制御放出ビヒクル中に含む。好
適な制御放出ビヒクルには、生体適合性ポリマー、他のポリマーマトリックス、
カプセル、マイクロカプセル、マイクロ粒子、ボーラス調製物、浸透圧ポンプ、
拡散デバイス、リポソーム、リポ球体および経皮送達システムが含まれるが、こ
れらに限定されない。
【0068】 「薬剤として許容される送達ビヒクル」は、本発明の組成物またはタンパク質
を標的部位に送達することができる薬剤として許容される担体である。好ましく
は、薬剤として許容される送達ビヒクルは、組成物を標的部位に標的化(すなわ
ち、指向、選択的に送達)することができる。「標的部位」は、組成物を送達す
ることが望まれる患者の部位をいう。例えば、標的部位は、人工脂質含有送達ビ
ヒクルおよび天然脂質含有送達ビヒクル(例えば、リポソーム)、抗体、ウイル
スベクターまたは他の送達ビヒクル(リボザイムを含む)を使用する直接的な注
入または送達によって標的化される任意の細胞または組織であり得る。天然脂質
含有送達ビヒクルには、細胞および細胞膜が含まれる。人工脂質含有送達ビヒク
ルには、リポソームおよびミセルが含まれる。化合物がタンパク質(例えば、C
AFタンパク質)である場合、好適な送達ビヒクルには、抗体、リポソームおよ
び細胞(例えば、タンパク質を発現する組換え細胞)が含まれるが、これらに限
定されない。化合物が組換え核酸分子である場合、好適な送達ビヒクルには、リ
ポソーム、ウイルスベクター、金粒子、ポリL−リシン/DNA分子結合体、人
工染色体または他の送達ビヒクル(リボザイムを含む)が含まれるが、これらに
限定されない。
【0069】 用語「リポソーム」は、核酸分子またはタンパク質を特定の患者部位または選
択された患者部位に送達することができる脂質組成物を含む送達ビヒクルをいう
。リポソームは、標的化細胞の原形質膜と融合して、核酸分子を細胞内に送達す
ることができる脂質組成物を含む。本発明とともに使用される好適なリポソーム
には、任意のリポソームが含まれる。本発明の好ましいリポソームには、例えば
、当業者に知られている遺伝子送達法において広く使用されているそのようなリ
ポソームが含まれる。より好ましいリポソームは、ポリカチオン性脂質組成物を
有するリポソーム、および/またはポリエチレングリコールに結合したコレステ
ロール骨格を有するリポソームを含む。リポソームを本発明の核酸分子と複合体
化することが、この分野における標準的な方法を使用して達成され得る。
【0070】 用語「ウイルスベクター」は、核酸分子が、細胞内へのDNAの進入を可能に
するウイルスコートにパッケージされる本発明において有用な単離された核酸分
子をいう。多数のウイルスベクターを使用することができる。これには、アルフ
ァウイルス、ポックスウイルス、アデノウイルス、ヘルペスウイルス、レンチウ
イルス、アデノ関連ウイルスおよびレトロウイルスが含まれるが、これらに限定
されない。
【0071】 用語「投与する」は、対象体に物質を提供する(すなわち、物質を対象体に導
入する)任意の方法を意味し、これには、in vivo投与またはエキスビボ
投与による方法が含まれる。in vivo投与の方法には、静脈内投与、腹腔
内投与、筋肉内投与、心臓内投与、動脈内投与(例えば、頸動脈内への投与)、
皮下投与、経皮送達、気管支内投与、皮下投与、関節内投与、心室内投与、吸入
(例えば、エアロゾル)、脳内、鼻腔、経口、眼内、肺投与、カテーテルの注入
、坐薬による投与、および組織内への直接的な注入が含まれるが、これらに限定
されない。ex vivoは、患者から取り出された細胞集団を、本発明による
CAFタンパク質をコードする核酸配列を含む組換え分子で、組換え分子がトラ
ンスフェクションされた細胞によりその後発現されるような条件のもとでトラン
スフェクションして、そのトランスフェクションされた細胞を患者に戻すことな
どによって患者の体外で調節ステップの一部を行うことをいう。そのようなトラ
ンスフェクションを達成する方法には、トランスフェクション、ウイルス感染、
エレクトロポレーション、リポフェクション、細菌移入、スフェロプラスト融合
および吸着が含まれるが、これらに限定されない。ex vivo方法は、標的
細胞が患者から容易に取り出すことができ、かつ患者に戻すことができる場合に
は特に好適である。
【0072】 用語「治療的利益」は、特定の疾患または状態に対する治療を必ずしも示さな
いが、むしろ、好ましくは、疾患または状態の緩和、疾患または状態の除去、疾
患または状態に関連する症状の軽減、一次的な疾患または状態の発症から生じる
二次的な疾患または状態(例えば、原発性ガンから生じる転移ガン)の防止また
は緩和、および/あるいは疾患または状態の防止を含み得る結果を包含する。
【0073】 疾患または状態に関連して、用語「保護」は、疾患の症状を低下させること;
疾患の発症を低下させること;および/または疾患の重篤度を低下させることを
いう。患者または対象体を保護することは、患者に投与されたとき、疾患を発症
させない本発明の組成物の能力、および/または疾患の症状、徴候もしくは原因
を治療するか、もしくはそれらを緩和する本発明の組成物の能力が参照され得る
。そのため、患者を疾患から保護することには、疾患の発症を防止すること(予
防的処置)、および疾患を有する患者を処置すること(治療的処置)の両方が含
まれる。
【0074】 用語「防止」は、疾患の進行が低下および/または除去されること、あるいは
疾患の発症が除かれること(予防的処置)を意味する。
【0075】 用語「処置」は、障害の症状(痛みを含む)の発症および/または障害の病理
学的起源が遅らされ、低下し、または完全に防止されること、あるいは存在する
場合には、症状が改善され、または完全に除かれることを意味する。例えば、C
AF組成物は、ヒトおよび他の哺乳動物における障害の症状を抑制するだけでな
く、受容者における障害の存在を妨げる予防剤として作用することによってガン
を処置する。
【0076】 用語「疾患」は、哺乳動物の正常な健康状態からの何らかの異常が参照され、
疾患の症状が存在するときの状態、ならびに異常(例えば、感染、遺伝子の変異
、遺伝子的欠陥など)が存在するが、症状が未だ発現していない状態を含む。
【0077】 用語「a」または「an」実体物は、1つまたは2つ以上のそのような実体物
が参照される。そのため、用語「a」(または「an」)、「1つまたは複数」
および「少なくとも1つ」は本明細書中では交換可能に使用され得る。
【0078】 「含む(comprising)」、「含む(including)」および
「有する(having)」の用語は本明細書中では交換可能に使用され得る。
【0079】 (発明の説明) 本発明の1つの実施形態は、単離されたサイトカイン活性化因子(CAF)タ
ンパク質に関する。単離されたCAFタンパク質に対する参照には、全長型タン
パク質、短縮化タンパク質(すなわち、全長型タンパク質のフラグメント)、融
合タンパク質、またはそのようなタンパク質の任意のホモログが含まれる。CA
Fホモログは上記に定義されている。好ましくは、CAFホモログはCAFの生
物学的活性(これもまた上記に定義されている)を有する。詳細には、本発明の
CAFタンパク質は好ましくは、腫瘍壊死因子α(TNF)α、インターロイキ
ン−1β(IL−1β)および/またはインターロイキン−6(IL−6)の発
現をアップレギュレーション(増大、刺激、誘導、増強)する能力、および/ま
たは形質転換壊死因子β(TGFβ)の発現をダウンレギュレーション(低下、
阻害、防止、減少)する能力を含む生物学的活性を有する。そのような生物学的
活性は、免疫アッセイ(酵素結合免疫吸着アッセイ(すなわち、ELISA)を
含む)、放射免疫アッセイおよびRNAアッセイ(これらに限定されない)を含
む、サイトカイン活性を測定するこの分野における任意の好適な方法で測定する
ことができる(実施例を参照のこと)。CAFタンパク質の生物学的活性にはま
た、上記に示される生物学的活性の1つを生じさせるか、またはその1つに寄与
する、受容体、あるいは別のタンパク質、DNA、炭水化物成分または脂質成分
に結合するCAFの能力が含まれ得るが、これに限定されない。別の成分に結合
するタンパク質の能力を測定する方法は当業者の能力の範囲内に十分に含まれる
。さらに、本明細書中に提供された指針を使用して、野性型のCAFの核酸配列
および/またはアミノ酸配列(例えば、アミノ酸配列番号1または6)における
改変体を作製すること、およびそのような改変を含むホモログをCAFの1つま
たは複数の生物学的活性について調べることは当業者の範囲内である。例えば、
サイトカインの発現を誘導するか、またはサイトカインの発現を阻害するCAF
の能力を決定する方法が実施例の節に記載されている。
【0080】 単離されたCAFタンパク質に対する参照には、天然の供給源(例えば、本発
明による過免疫卵)から実質的に精製されたCAFタンパク質、組換え的に製造
されたCAF、および/または合成的に製造されたCAFが含まれ得る。本発明
の特に好ましいCAFタンパク質は、配列番号1および/または配列番号6から
選択されるアミノ酸配列を含む。配列番号1は、配列番号6のアミノ酸1〜30
に広がり、配列番号6のN末端フラグメントである。配列番号6は、過免疫卵か
ら精製された本発明のCAFタンパク質の全長のアミノ酸配列であると考えられ
る。
【0081】 1つの実施形態において、CAFタンパク質には、配列番号1または配列番号
6の少なくとも9個の切れ目のないアミノ酸残基(すなわち、配列番号1または
配列番号6の9個の切れ目のないアミノ酸と100%の同一性を有する9個の切
れ目のないアミノ酸残基)を含むアミノ酸配列を有するタンパク質が含まれる。
そのようなタンパク質は、配列番号1および/または配列番号6を含むタンパク
質のホモログ(例えば、CAFホモログ)として示され得るが、そのようなタン
パク質にはまた、配列番号1および/または配列番号6を含むタンパク質(例え
ば、天然に存在するCAFタンパク質)が含まれる。好ましい実施形態において
、CAFタンパク質のホモログは、配列番号1および/または配列番号6の少な
くとも12個(より好ましくは少なくとも約15個、より好ましくは少なくとも
約20個、より好ましくは少なくとも約25個)の切れ目のないアミノ酸残基を
含むアミノ酸配列を含む。別の好ましい実施形態において、CAFホモログは、
配列番号6の少なくとも約30個(より好ましくは少なくとも約35個、より好
ましくは少なくとも約40個、さらにより好ましくは少なくとも約45個、より
好ましく少なくとも約50個、より好ましくは少なくとも約55個、より好まし
く少なくとも約60個、より好ましくは少なくとも約65個)の切れ目のないア
ミノ酸残基を含むアミノ酸配列を含む。
【0082】 CAFタンパク質ホモログには、配列番号1および/または配列番号6をコー
ドする核酸配列の少なくとも27個(より好ましくは少なくとも36個、より好
ましくは少なくとも45個、より好ましくは少なくとも60個、より好ましくは
少なくとも75個)の切れ目のないヌクレオチドを含む核酸配列によってコード
されるタンパク質が含まれ得る。別の実施形態において、CAFタンパク質ホモ
ログには、配列番号6をコードする核酸配列の少なくとも90個(より好ましく
は少なくとも105個、より好ましくは少なくとも120個、より好ましくは少
なくとも135個、より好ましくは少なくとも150個、より好ましくは少なく
とも165個、より好ましくは少なくとも180個、より好ましくは少なくとも
195個)の切れ目のないヌクレオチドを含む核酸配列によってコードされるタ
ンパク質が含まれ得る。
【0083】 上記に議論されているように、CAFタンパク質ホモログは好ましくは、測定
可能なCAFの生物学的活性を有する(すなわち、生物学的活性を有する)。し
かし、いくつかの実施形態において、CAFホモログを含むCAFタンパク質は
、CAFタンパク質およびCAF関連タンパク質を同定するために有用な抗体の
調製およびオリゴヌクレオチドの開発を行うために(例えば、抗体またはオリゴ
ヌクレオチドの場合におけるCAF富化分画成分に対して過免疫卵をスクリーニ
ング/選択するために)、CAFをコードする核酸配列をクローニングするため
に(オリゴヌクレオチドの場合)、かつ/またはCAFに結合するタンパク質も
しくは核酸を同定するために使用される。これらの実施形態において、CAFタ
ンパク質が生物学的活性を有するかどうかは、そのような方法に有用なCAFタ
ンパク質がCAFの生物学的活性を固有的に有するという程度以外に特に問題で
はない。
【0084】 1つの実施形態において、CAFタンパク質(例えば、CAFタンパク質ホモ
ログ)は、配列番号1および/または配列番号6に対する同一性がそれぞれ、配
列番号1および/または配列番号6の少なくとも約15個の切れ目のないアミノ
酸について、より好ましくは少なくとも約20個のアミノ酸について、より好ま
しくは少なくとも約25個のアミノ酸について少なくとも約65%であるアミノ
酸配列を含む。好ましくは、CAFタンパク質は、配列番号1および/または配
列番号6に対する同一性がそれぞれ、配列番号1および/または配列番号6の少
なくとも約15アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約20アミノ酸に
ついて、より好ましくは少なくとも約25アミノ酸について少なくとも約70%
(より好ましくは少なくとも約75%、より好ましくは少なくとも約80%、よ
り好ましくは少なくとも約85%、より好ましくは少なくとも約90%、さらに
より好ましくは少なくとも約95%)であるアミノ酸配列を含む。別の実施形態
において、CAFタンパク質は、配列番号6に対する同一性が、配列番号6の少
なくとも約30アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約35アミノ酸に
ついて、より好ましくは少なくとも約40アミノ酸について、より好ましくは少
なくとも約45アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約50アミノ酸に
ついて、より好ましくは少なくとも約55アミノ酸について、さらにより好まし
くは少なくとも約60アミノ酸について少なくとも約65%(より好ましくは少
なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約75%、より好ましくは少なく
とも約80%、より好ましくは少なくとも約85%、より好ましくは少なくとも
約90%、さらにより好ましくは少なくとも約95%)であるアミノ酸配列を含
む。
【0085】 別の実施形態において、CAFタンパク質は、配列番号6に対する同一性が、
配列番号6の少なくとも66アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約6
7アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約68アミノ酸について、より
好ましくは少なくとも約69アミノ酸について少なくとも約60%であるアミノ
酸配列を含む。好ましくは、CAFタンパク質は、配列番号6に対する同一性が
、配列番号6の少なくとも66アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約
67アミノ酸について、より好ましくは少なくとも約68アミノ酸について、よ
り好ましくは少なくとも約69アミノ酸について少なくとも約65%(より好ま
しくは少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約75%、より好ましく
は少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約85%、より好ましくは少
なくとも約90%、さらにより好ましくは少なくとも約95%)であるアミノ酸
配列を含む。パーセント同一性を決定する方法は上記に記載されている。
【0086】 別の実施形態において、CAFタンパク質ホモログを含むCAFタンパク質に
は、ホモログをコードする核酸配列が、適度なストリンジェンシー、高ストリン
ジェンシーまたは非常に大きなストリンジェンシーの条件(これらは上記に記載
されている)のもとで、天然のCAFタンパク質をコードする核酸分子に(すな
わち、そのような核酸分子と)(すなわち、天然のCAFアミノ酸配列をコード
する核酸鎖の相補体に)ハイブリダイゼーションすることができるように天然の
CAFアミノ酸配列に対して十分に類似しているアミノ酸配列を有するタンパク
質が含まれる。そのような条件は上記に定義されている。好ましくは、CAFタ
ンパク質のホモログは、配列番号1または配列番号6によって表されるアミノ酸
配列を含むタンパク質をコードする核酸配列の相補体に、適度なストリンジェン
シー、高ストリンジェンシーまたは非常に大きなストリンジェンシーの条件のも
とでハイブリダイゼーションする核酸配列を含む核酸分子によってコードされる
。本発明のCAFタンパク質をコードする核酸配列の核酸配列相補体は、CAF
をコードする鎖に対して相補的である核酸鎖の核酸配列をいう。所与のアミノ酸
配列をコードする二本鎖DNAは、一本鎖DNAと、その一本鎖DNAに対して
相補的である配列を有するその相補鎖とを含むことが理解される。そのため、本
発明の核酸分子は二本鎖または一本鎖のいずれかであり得るし、そしてストリン
ジェントなハイブリダイゼーション条件のもとで、配列番号1および/または配
列番号6のアミノ酸配列をコードする核酸配列と、かつ/または配列番号1およ
び/または配列番号6のアミノ酸配列をコードする核酸配列の相補体と安定なハ
イブリッドを形成するそのような核酸分子を含む。相補的な配列を推定する方法
は当業者には知られている。アミノ酸配列決定および核酸配列決定の技術は完全
に誤りがないことはないので、本明細書中に示されている配列は、本発明のCA
Fタンパク質の明らかな配列を最も良い状態で表していることに留意しなければ
ならない。
【0087】 CAFタンパク質ホモログは、天然の対立遺伝子変化または天然の変異の結果
であり得る。本発明のCAFタンパク質ホモログはまた、この分野で知られてい
る技術を使用して製造することができる。そのような技術には、例えば、ランダ
ム変異誘発または標的化変異誘発を行うための古典的な技術または組換えDNA
技術を使用する、タンパク質に対する直接的な改変またはタンパク質をコードす
る遺伝子に対する改変が含まれるが、これらに限定されない。CAFをコードす
る核酸の天然に存在する対立遺伝子変化体は、配列番号1および/または配列番
号6のアミノ酸配列をコードするが、例えば変異または組換えによって引き起こ
される天然の変化のために、同一ではないが、類似する配列を有する遺伝子とし
てゲノム内の本質的には同じ遺伝子座(1つまたは複数)に存在する遺伝子であ
る。天然の対立遺伝子変化体は、典型的には、対立遺伝子変化体が比較されてい
る遺伝子によってコードされるタンパク質の活性と類似する活性を有するタンパ
ク質をコードする。対立遺伝子変化体の1つのクラスは、同じタンパク質をコー
ドするが、遺伝暗号の縮重のために異なる核酸配列を有し得る。対立遺伝子変化
体はまた、(例えば、調節的な制御領域において)遺伝子の5’非翻訳領域また
は3’非翻訳領域に変化を含む。対立遺伝子変化体は、当業者には十分に知られ
ており、そしてゲノムがハプロイドであるので特定の細菌種において、かつ/ま
たは2つ以上の細菌種の群の中に見出されることが予想される。
【0088】 CAFタンパク質にはまた、遺伝子融合物(例えば、組換えタンパク質の可溶
性の活性形態を過剰発現させるために使用される遺伝子融合物)の発現産物、変
異処理された遺伝子(遺伝子の転写および翻訳を増強するためのコドン改変を有
する遺伝子など)の発現産物、および短縮化遺伝子(例えば、全長型タンパク質
の生物学的に活性なフラグメントまたはサブユニットを作製するためにドメイン
が除かれている遺伝子など)の発現産物が含まれる。本発明のCAFタンパク質
およびCAFタンパク質ホモログには、CAF活性を有しないタンパク質が含ま
れることに留意されたい。そのようなタンパク質は、例えば、抗体を製造するた
めに有用である。
【0089】 本発明の単離されたCAFタンパク質(全長型タンパク質、短縮化タンパク質
、他のホモログおよび融合タンパク質を含む)は下記の直接的な方法で同定する
ことができる:(1)実施例に例示されているように、TNFα、IL−1βお
よび/またはIL−6の発現をアップレギュレーションし、かつ/またはTGF
βの発現をダウンレギュレーションするタンパク質の能力による方法;(2)タ
ンパク質の生化学的性質および構造的性質(例えば、分子量、一次構造、安定性
)による方法;(3)CAFタンパク質に対する抗体へのタンパク質の選択的な
結合による方法;および/または(4)過免疫卵以外の供給源に由来するCAF
のアミノ酸配列および核酸配列などに対する他のCAFアミノ酸配列およびCA
F核酸配列とのタンパク質の相同性による方法。本発明のタンパク質および/ま
たはホモログの最小サイズは、CAFの生物学的活性を有するのに十分なサイズ
であり、あるいはタンパク質がそのような活性を有することが必要でない場合に
は、天然に存在するCAFタンパク質に結合する抗体を製造するためなどの、本
発明のCAFタンパク質に関連する別の目的に有用である十分なサイズである。
そのため、本発明のCAFタンパク質および/またはCAFホモログの最小サイ
ズは、抗体によって認識され得る少なくとも1つのエピトープを形成するのに好
適なサイズであり、典型的には少なくとも8アミノ酸から30アミノ酸の長さ(
1アミノ酸の増分で8アミノ酸〜30アミノ酸の間の任意の長さ)であり、好ま
しいサイズは、そのようなタンパク質の全長部分、多価部分(すなわち、それぞ
れが機能を有する2つ以上のドメインを有する融合タンパク質)または機能的部
分が所望されるかどうかに依存する。実用的な限界を除いて、そのようなタンパ
ク質の最大サイズに関して、タンパク質がCAFタンパク質(CAFホモログを
含む)または全長型CAFの一部分を含む点で制限はない。
【0090】 本発明にはまた、1つまたは複数の融合セグメントに結合した(CAFタンパ
ク質のホモログを含む)CAF含有ドメインを含む融合タンパク質が含まれる。
本発明とともに使用される好適な融合セグメントには、タンパク質の安定性を増
強し得るセグメント;他の望ましい生物学的活性を提供し得るセグメント(例え
ば、サイトカイン);および/またはCAFタンパク質の(例えば、アフィニテ
ィークロマトグラフィによる)精製を助けるセグメントが含まれるが、これらに
限定されない。好適な融合セグメントは、所望する機能を有する(例えば、増大
した安定性、溶解性、作用または生物学的活性を付与し、かつ/またはタンパク
質の精製を単純化する)任意のサイズのドメインであり得る。融合セグメントは
、CAFタンパク質の直接的な回収を可能にするために、タンパク質のCAF含
有ドメインのアミノ末端および/またはカルボキシル末端に結合させることがで
き、そして切断されやすくすることができる。融合タンパク質は好ましくは、C
AF含有ドメインのカルボキシル末端および/またはアミノ末端のいずれかに結
合した融合セグメントを含むタンパク質をコードする融合核酸分子でトランスフ
ェクションされた組換え細胞を培養することによって製造される。
【0091】 本発明にはまた、CAFタンパク質の模倣体が含まれる。本明細書中で使用さ
れているように、用語「模倣体」は、多くの場合、天然に存在するペプチドの基
本的な構造を模倣する基本的な構造を有し、かつ/または天然に存在するペプチ
ドの突出した生物学的性質を有するために、天然に存在するペプチドの生物学的
活性を模倣し得る任意のペプチドまたは非ペプチド化合物を示すために使用され
ている。模倣体には、下記のものが含まれるが、それらに限定されない:天然に
存在するペプチドと類似する側鎖を有しないなどの元のタイプからの相当の改変
を有するペプチド(そのような改変は、例えば、分解に対するその感受性を低下
させることができる);抗イディオ型抗体および/または触媒抗体、またはその
フラグメント;単離されたタンパク質の非タンパク質性部分(例えば、炭水化物
構造体);あるいは合成または天然の有機分子、これには、例えば、コンビナト
リアル化学によって同定された核酸および薬物が含まれる。
【0092】 そのような模倣体は、この分野で知られている様々な方法を使用して設計し、
選択して、かつ/またはそれ以外に同定することができる。本発明において有用
な模倣体または他の治療化合物を設計するために有用な薬物設計の様々な方法が
、Maulik他、1997、Molecular Biotechnolog
y:Therapeutic Applications and Strat
egies、Wiley−Liss,Inc.(これはその全体が参考として本
明細書中に組み込まれる)に開示されている。CAF模倣体は、例えば、分子的
多様性方法(大きな化学的に多様な分子ライブラリーの迅速な構築を可能にする
関連した方法の組合せ)、天然化合物または合成化合物のライブラリーから、特
に化学ライブラリーまたはコンビナトリアルライブラリー(すなわち、配列また
はサイズが異なるが、類似する組み立てブロックを有する化合物のライブラリー
)から、あるいは合理的で指向的な薬物設計またはランダムな薬物設計によって
得ることができる。例えば、Maulik他(上記)を参照のこと。
【0093】 分子的多様性方法では、大きな化合物ライブラリーが、例えば、ペプチド、オ
リゴヌクレオチド、炭水化物および/または合成有機分子から、生物学的、酵素
的および/または化学的な方法を使用して合成される。分子的多様性方法を開発
する際の重要なパラメーターには、サブユニットの多様性、分子サイズ、および
ライブラリーの多様性が含まれる。そのようなライブラリーをスクリーニングす
る一般的な目的は、コンビナトリアル選択の連続的な適用を用いて、所望する標
的に対する高親和性リガンドを得ることであり、その後、ランダムな設計方法ま
たは指向的な設計方法のいずれかによってリード分子を最適化することである。
分子的多様性の方法は、Maulik他(同書)に詳しく記載されている。
【0094】 Maulik他はまた、例えば、適切に選択されたフラグメントのフラグメン
トライブラリーから新規な分子を作製する過程が使用者によって行われる指向的
な設計方法;候補リガンドの適合度を評価する選択規準を同時に適用しながら、
フラグメントおよびその組合せを無作為に変異させる遺伝的アルゴリズムまたは
他のアルゴリズムが使用者によって使用されるランダム設計;および三次元の受
容体構造と小さなフラグメントプローブとの相互作用エネルギーが使用者によっ
て計算され、その後、有利なプローブ部位が連結されるグリッド型方法を開示し
ている。
【0095】 本発明により、CAFタンパク質は任意の動物に由来し得るが、特に、哺乳綱
または鳥綱の脊椎動物における任意の動物に由来し得る。好ましくは、CAFタ
ンパク質は、鳥綱の脊椎動物に由来する卵産生動物に由来する。好ましいCAF
タンパク質には、過免疫化されたニワトリ、七面鳥またはアヒルに由来する単離
されたCAFタンパク質が含まれる。特に好ましい単離されたCAFタンパク質
は、過免疫化されたニワトリの卵に由来するCAFタンパク質である。
【0096】 上記に議論されているように、本発明のCAFタンパク質は、タンパク質また
はポリペプチドを製造するのに好適な任意の方法で製造することができる。本発
明のCAFタンパク質を製造するために特に好ましい方法は化学合成法による。
例えば、そのような方法には、液相または固相のペプチド合成、あるいは従来の
溶液法によって結合させられたタンパク質フラグメントで開始される溶液におけ
る半合成などのよく知られた化学的手法が含まれる。そのような方法は、この分
野では十分に知られており、例えば、下記のようなこの分野における一般的な教
本および論文に見出され得る:Merrifield、1977、Method
s Enzymol.289:3〜13;Wade他、1993、Austra
las Biotechnol.3(6):332〜336;Wong他、19
91、Experientia 47(11−12):1123〜1129;C
arey他、1991、Ciba Found Symp.158:187〜2
03;Plaue他、1990、Biologicals、18(3):147
〜157;Bodanszky、1985、Int.J.Pept.Prote
in Res.25(5):449〜474;H.DugasおよびC.Pen
ney、BIOORGANIC CHEMISTRY(1981)、54頁〜9
2頁(これらはすべてその全体が参考として本明細書中に組み込まれる)。例え
ば、ペプチドは、市販のペプチド合成機および製造者により提供される合成サイ
クルを利用する固相方法論によって合成することができる。当業者は、固相合成
がFMOC法およびTFA/スカベンジャー切断混合物を使用してもまた達成さ
れ得ることを認識している。
【0097】 大量のCAFタンパク質が所望される場合、タンパク質は、組換えDNA技術
を使用して製造することができるが、このより小さいサイズのタンパク質(すな
わち、ペプチド)の場合には、ペプチド合成が一般に好まれ得る。タンパク質は
、タンパク質を発現し得る細胞を、タンパク質を産生させるのに効果的な条件の
もとで培養し(すなわち、下記に詳しく記載されている、タンパク質をコードす
る組換え核酸分子を発現させ)、タンパク質を回収することによって組換え的に
製造することができる。効果的な培養条件には、タンパク質の産生を可能にする
効果的な培地、バイオリアクター、温度、pHおよび酸素条件が含まれるが、こ
れらに限定されない。効果的な培地は、本発明のCAFタンパク質を産生させる
ために細胞が培養される任意の培地をいう。そのような培地は、典型的には、資
化性の炭素源、窒素源およびリン酸源、ならびに適切な塩、ミネラル、金属およ
び他の栄養分(ビタミンなど)を有する水性培地を含む。組換え細胞(すなわち
、CAFタンパク質をコードする核酸分子を発現する細胞)は、従来の発酵バイ
オリアクター、振とうフラスコ、試験管、マイクロタイターディッシュおよびペ
トリ皿で培養することができる。培養は、組換え細胞に適切な温度、pHおよび
酸素含有量で行うことができる。そのような培養条件は、当業者の専門的知識の
範囲内である。そのような技術は、この分野では十分に知られており、例えば、
Sambrook他、1988、Molecular Cloning:A L
aboratory Manual(Cold Spring Harbor
Press、Cold Spring Harbor Laboratory、
Cold Spring Harbor、New York)またはCurre
nt Protocols in Molecular Biology(19
89)および増補に記載されている。
【0098】 製造のために使用されるベクターおよび宿主系に依存して、得られる本発明の
組換えCAFタンパク質は、組換え細胞の内部に留まり得るか、あるいは培養培
地に分泌され得るか、あるいは大腸菌における周辺腔などの2つの細胞膜の間に
分泌され得るか、あるいは細胞膜またはウイルス膜の外側表面に保持され得る。
用語「タンパク質を回収する」は、タンパク質を含有する培養培地全体を集める
ことを示し、分離または精製のさらなるステップを意味することを必要としない
。本発明のCAFタンパク質は、アフィニティークロマトグラフィ、イオン交換
クロマトグラフィ、濾過、電気泳動、疎水性相互作用クロマトグラフィ、ゲル濾
過クロマトグラフィ、逆相クロマトグラフィ、コンカナバリンAクロマトグラフ
ィ、クロマトフォーカシングおよび示差的な可溶化(これらに限定されない)な
どの様々な標準的なタンパク質精製技術を使用して精製することができる。本発
明のタンパク質は、好ましくは、「実質的に純粋な形態」で回収される。本明細
書中で使用されているように、「実質的に純粋」は、生物触媒または他の試薬と
して、あるいは対象体に投与するためにタンパク質の効果的な使用を可能にする
純度をいう。例えば、実施例1に記載されているように、CAFを含む水溶性画
分は、実質的に純粋であると見なされ、患者への投与に適する。
【0099】 さらに別の実施形態において、本発明のCAFタンパク質は、1つまたは複数
の免疫原で、特に細菌の抗原またはその合成された等価体で過免疫化されている
鳥類の卵(これに限定されない)を含む好適な供給源から高度に精製することが
できる。本発明者らは、本発明のサイトカイン活性化因子が過免疫卵に正常域を
超えるレベルで存在することを発見した。高度に精製されたサイトカイン活性化
因子は、全卵、卵黄および卵白から単離することができる。卵黄から高度に精製
されたCAFは、卵白から高度に精製されたCAFよりも大きな免疫調節活性を
示す。
【0100】 卵からのCAFの大規模精製プロセスは、出発時において、典型的には、40
kgの過免疫卵卵黄(例えば、米国特許第5,772,999号に記載されてい
るPL−100またはS−100の卵黄)を用いる。CAFは、下記に簡単に記
載され、そして実施例の節に詳しく記載されているように、限外濾過、Qセファ
ロースイオン交換クロマトグラフィ、固相抽出およびさらなる方法を使用して高
度に精製される。
【0101】 サイトカイン活性化因子は卵全体、卵黄または卵白から高度に精製することが
できる。好ましい高度な精製方法の一例は以下のようなものである。 1.卵黄の脂質を取り除く 2.卵黄の分子量3000ダルトン透過物を調製する 3.イオンまたは陰イオン交換クロマトグラフィによって分画成分を分離する 4.固相抽出を行う 5.固相抽出分画成分の分配抽出を行う 6.HPLC分離を行う 7.サイトカイン誘導活性に関するバイオアッセイを行う。
【0102】 この方法のより詳細な記述を以下に示す。 ステップ1: サイトカイン活性化因子は卵全体、卵黄または卵白から高度に精製することが
できる。好ましい一実施形態では、卵黄から組成物を精製する。当業者によく知
られている方法によって、卵全体または卵黄から脂質部分を取り除く。たとえば
、スプレー乾燥した卵黄パウダーの場合は、溶媒(プロパン、ブタンまたはヘキ
サンまたはバイナリー溶媒)、超臨界のCO2、酵素などを用いて脱脂を行うこ
とができ、液状卵黄の場合は、Lee(米国特許第5,367,054号)によ
って開示されるカプリル酸分離法(CAPS)によって、脱脂を行うことができ
る。卵白については脂肪の除去は必要なく、したがって液体またはパウダー形の
卵白は、従来の方法によってまたは以下に示す実施例中に記載されるように、直
接加熱または溶解することができる。したがって卵全体、卵黄または卵白は液体
またはパウダー形に加工され、水溶性成分を得るためにさらに加工されることが
好ましい。(実施例を参照のこと)
【0103】 ステップ2: 卵全体、卵黄または卵白から結果として生じる水溶性成分を、3000ダルト
ンの分子量のカットオフ膜を備える限外濾過システムを使用して限外濾過にかけ
る。限外濾過法によって、分子量が約3000ダルトンを超える分子を、分子量
が約3000ダルトン未満である分子から分離する。3000ダルトンのカット
オフというのは近似的なものであることを示しておく。なぜなら、その二次構造
が許す場合(すなわちほぼ線状のポリペプチド/タンパク質)、非常に大きなタ
ンパク質がフィルターを通過することができるからである。ひとたび濾過すると
、結果として生じる限外濾過液は分子量が約3000ダルトン未満である分子(
またはこれより大きいか、ほぼ線状のポリペプチド)を含み、次いでこれらを凍
結乾燥し、重量を量り、バイオアッセイ試験および他の分離のために調製する。
【0104】 ステップ3〜7: これらのステップは実施例1および図中で詳細に述べるものであり、ここでは
繰り返さない。
【0105】 本発明の非常に純度の高いサイトカイン活性化因子は、以下の物理的/化学的
特性(すなわち同定特性)を有する。 a.3000ダルトン分子量カットオフの限外濾過フィルタを通過する、少な
くとも1つの生物学的に活性のあるサブユニットを有する b.少なくとも約50℃までの温度において安定性がある(すなわち測定可能
な生物学的活性を有する) c.約2から約10のpHにおいて安定性がある(すなわち測定可能な生物学
的活性を有する) d.水溶性である e.非ステロイド性である f.負荷電である g.実質的に非極性である h.約254nmでλmaxを有する。
【0106】 さらに本発明の非常に純度の高いサイトカイン活性化因子は、以下の生化学的
/機能的特性を有する。 a.対象動物中で免疫調節活性を有する b.鳥類の卵黄および卵白中に存在する c.卵黄から単離するとき、卵白から単離するときよりも典型的には高い免疫
調節活性を有する d.in vitroでのサイトカイン発現、特にin vitroでの腫瘍
壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)および/また
はインターロイキン−6(IL−6)を誘導し、かつ/または e.形質転換成長因子β(TGFβ)の発現をダウンレギュレーションさせる
【0107】 さらに本発明のCAFタンパク質は、マクロファージおよび/または単球族の
細胞の分化を誘導する能力を有する可能性がある。
【0108】 組成物の単離および精製から3000ダルトンの分子量が導かれ、その単離お
よび精製方法は3000ダルトンより大きい分子種の通過を許さない限外濾過膜
を使用する。充分に精製されたサイトカイン活性化因子は最初はタンパク質性で
もステロイド性でもないと考えられていた。なぜなら、それはサイズが小さく、
タンパク質を分解する酵素によって分解されないからである(in vivoで
のアッセイに基づき、経口的に投与された後にタンパク質が生物学的活性を示し
、従って消化酵素に暴露される)。さらに、組成物は経口的に活性がある。理論
によって縛られることなく、小さく安定性のある形の充分に精製されたサイトカ
イン活性化因子(はるかに大きな大部分のタンパク質から分化したものと同様の
)は消化管からの吸収を促進すると本発明者は考える。最後に、充分に精製され
たサイトカイン活性化因子は熱安定性があり、これは大部分のタンパク質では典
型的には見られない特性である。しかしながら現在は、充分に精製されたサイト
カイン活性化因子は実際は前に同定された安定性を有するタンパク質であること
が知られている。このような発見は驚くべきものであり、本発明のサイトカイン
活性化因子は配合物、加工された食品、および経口ワクチンおよび配合物を含め
たワクチンを封入するのに非常に適しているという利点をさらに証明する。
【0109】 本発明の他の実施形態は、CAFタンパク質をコードする核酸分子を含む。本
発明の核酸分子は、前述のCAFホモログを含めて、単離される任意のCAFタ
ンパク質をコードする核酸配列を含む核酸分子を含む。本発明の好ましいCAF
の核酸分子は、アミノ酸配列を含むタンパク質をコードする核酸配列を含み、こ
のアミノ酸配列は配列番号1および/または配列番号6の少なくとも9個、より
好ましくは少なくとも12個、さらに好ましくは少なくとも約15個、さらに好
ましくは少なくとも約20個、さらに好ましくは少なくとも約25個の切れ目の
ないアミノ酸残基を含む。他の実施形態では、好ましいCAFの核酸分子は、ア
ミノ酸配列を含むタンパク質をコードする核酸配列を含み、このアミノ酸配列は
配列番号6の少なくとも約30個、より好ましくは少なくとも約35個、さらに
好ましくは少なくとも約40個、さらに好ましくは少なくとも約45個、さらに
好ましくは少なくとも約50個、さらに好ましくは少なくとも約55個、さらに
好ましくは少なくとも約60個、さらに好ましくは少なくとも約65個の切れ目
のないアミノ酸残基を含む。
【0110】 一実施形態では、このような核酸分子は、適度なストリンジェンシーの条件下
、より好ましくはストリンジェンシーが高い条件下、さらに好ましくはストリン
ジェンシーが非常に高い条件下で、天然に存在するCAFをコードする核酸配列
の相補体(すなわち、天然に存在するCAFをコードする対立遺伝子の変異体)
とハイブリダイズする単離された核酸分子を含む。本発明のCAFタンパク質を
コードする単離される核酸分子は、適度、高度または非常に高度な条件下で、配
列番号1および/または配列番号6によって表されるアミノ酸配列を含むタンパ
ク質をコードする、核酸配列の相補体とハイブリダイズする核酸配列を含むこと
が好ましい。
【0111】 本発明の一実施形態では、本発明のCAFタンパク質をコードする核酸分子は
、少なくとも約15個の切れ目のないアミノ酸、より好ましくは配列番号1およ
び/または配列番号6それぞれの少なくとも20個を超えるアミノ酸、より好ま
しくは少なくとも25個を超えるアミノ酸に関して配列番号1および/または配
列番号6と少なくとも約65%の相同性があるアミノ酸配列をコードする核酸配
列を含む。本発明のCAFタンパク質をコードする核酸分子は、配列番号1およ
び/または配列番号6それぞれの少なくとも約15個を超えるアミノ酸、より好
ましくは20個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは25個を超えるアミノ酸と
少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約75%、さらに好ましくは少
なくとも約80%、さらに好ましくは少なくとも約85%、さらに好ましくは少
なくとも約90%、さらに好ましくは少なくとも約95%の相同性があるアミノ
酸配列をコードする核酸配列を含むことが好ましい。一実施形態では、本発明の
CAFタンパク質をコードする核酸分子は、配列番号6の少なくとも約30個を
超えるアミノ酸、より好ましくは少なくとも35個を超えるアミノ酸、さらに好
ましくは少なくとも40個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは少なくとも45
個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは少なくとも50個を超えるアミノ酸、さ
らに好ましくは少なくとも55個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは少なくと
も60個を超えるアミノ酸と少なくとも約65%、より好ましくは少なくとも約
70%、さらに好ましくは少なくとも約75%、さらに好ましくは少なくとも約
80%、さらに好ましくは少なくとも約85%、さらに好ましくは少なくとも約
90%、さらに好ましくは少なくとも約95%の相同性があるアミノ酸配列をコ
ードする核酸配列を含む。
【0112】 他の実施形態では、本発明のCAFタンパク質をコードする核酸分子は、配列
番号6の少なくとも66個を超えるアミノ酸、より好ましくは少なくとも約67
個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは少なくとも約68個を超えるアミノ酸、
さらに好ましくは少なくとも約69個を超えるアミノ酸と少なくとも約60%の
相同性があるアミノ酸配列をコードする核酸配列を含む。本発明のCAFタンパ
ク質をコードする核酸分子は、配列番号6の少なくとも66個を超えるアミノ酸
、より好ましくは少なくとも約67個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは少な
くとも約68個を超えるアミノ酸、さらに好ましくは少なくとも約69個を超え
るアミノ酸と少なくとも約65%、より好ましくは少なくとも約70%、さらに
好ましくは少なくとも約75%、さらに好ましくは少なくとも約80%、さらに
好ましくは少なくとも約85%、さらに好ましくは少なくとも約90%、さらに
好ましくは少なくとも約95%の相同性があるアミノ酸配列をコードする核酸配
列を含むことが好ましい。相同性の%を判定するための方法は、前に記載するも
のである。
【0113】 本発明によれば、単離される核酸分子は、その自然環境から取り除かれ(すな
わち、人間による操作にかけられている)、DNA、RNA、cDNAを含めた
DNAまたはRNAの誘導体を含むことができる核酸分子である。このように「
単離される」とは、核酸分子が精製されている程度を反映するわけではない。単
離されるCAFの核酸分子は、本発明のCAFタンパク質をコードし、厳しい条
件下で天然の遺伝子単離体と安定性のあるハイブリッドを形成する核酸分子の能
力が改質によってほとんど害されないような方法で、ヌクレオチドの挿入、欠失
、置換、および/または逆位によって改質される、たとえばCAF遺伝子、CA
F遺伝子の天然の対立遺伝子の変異体、CAFをコードしている領域またはその
部分、CAFコードおよび/または調節領域を含むことができる。本発明の単離
される核酸分子は、CAF遺伝子より大きい天然に存在する分子は含まない。し
たがって、CAF遺伝子およびさらなる側面配列を含む染色体および分子は、本
発明には包含されない。本発明の核酸分子の最小サイズは、CAFの生物学的活
性を有するタンパク質をコードし、抗体に結合する少なくとも1つのエピトープ
を含むCAFタンパク質をコードし、または天然のCAFタンパク質をコードす
る核酸分子の相補的な配列と安定性のあるハイブリッドを形成する能力がある(
たとえばストリンジェンシーが低い、適度または高い条件下で)、プローブまた
はオリゴヌクレオチドプライマーを形成するために充分なサイズである。このよ
うに、このようなタンパク質をコードする核酸分子のサイズは、核酸の組成およ
び核酸分子と相補的配列の間の相同性または同一性の%、およびハイブリダイゼ
ーション条件そのもの(たとえば温度、塩の濃度、およびホルムアミド濃度)に
依存する可能性がある。オリゴヌクレオチドプライマーまたはプローブとして使
用される最小サイズの核酸分子は、核酸分子がGCが豊富である場合典型的には
少なくとも約12個から約15個のヌクレオチド分の長さであり、ATが豊富な
場合は少なくとも約15個から約18個の塩基分の長さである。
【0114】 単離されるCAFの核酸分子は、縮退物を含む可能性がある。本明細書で使用
されるように、ヌクレオチドの縮退とは、1つのアミノ酸が異なるヌクレオチド
コドンによってコードされる可能性がある現象のことである。したがって、本発
明のCAFタンパク質をコードする核酸分子の核酸配列は、縮退のため変化する
可能性がある。本発明の単離されるCAFの核酸分子は、CAF活性を有するタ
ンパク質をコードすることが必ずしも必要ではないことが示される。CAFの核
酸分子は、たとえば切断型、突然変異型または不活性タンパク質をコードするこ
とができる。このような核酸分子によってコードされているこのような核酸分子
およびタンパク質は、CAFをコードする他の核酸分子のクローニング、たとえ
ばサンプル中のCAFの存在の検出において、または抗体産生などの他の目的の
ために有用である。
【0115】 本発明によればCAF遺伝子に関する参照文献は、この遺伝子によってコード
されているCAFタンパク質の生成を調節する調節領域(転写、翻訳または翻訳
後調節領域などであるがこれらに限られない)、およびコード領域それ自体など
の天然(すなわち野生型)CAF遺伝子に関係があるあらゆる核酸配列を含む。
他の実施形態においてCAF遺伝子は、所与のCAFタンパク質をコードする核
酸配列と類似ではあるが同一ではない配列を含む、天然に存在する対立遺伝子の
変異体である可能性がある。
【0116】 本発明の単離されるCAFの核酸分子はその天然源から単離することができ、
または組換えDNA技術(たとえばポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による増幅
、クローニング)または化学合成を使用して生成することができる。合成核酸分
子を生成するための方法は、当分野ではよく知られている。たとえば、CAFタ
ンパク質は比較的小さなタンパク質なので、従来型の市販のDNA合成装置を使
用して、所望のタンパク質をコードするDNA配列を生成させることができる。
代替方法として、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技法または他のクローニング
技法を使用することによって、多くの種のゲノムDNAから、特に卵生動物のそ
の卵から、所望のタンパク質をコードするDNAを生成させることもできる。こ
のような方法論は当分野ではよく知られている(Sambrook他、supr
a)。
【0117】 当業者に知られているいくつかの方法(たとえばSambrook他を参照の
こと)を使用して、CAFの核酸分子のホモログ(すなわち、CAFタンパク質
のホモログをコードする)を生成することができる。たとえば、古典的な突然変
異導入法および組換えDNA技法によって(たとえば、位置指定突然変異導入法
、化学的処置、制限酵素による切断、核酸カットオフの連結および/またはPC
R増幅)、または核酸分子の混合物およびその組み合わせを「構築」するための
オリゴヌクレオチド混合物の合成および混合物グループの連結を含めた(これら
だけには限られないが)さまざまな技法を使用して、核酸分子を改質することが
できる。CAFタンパク質をコードする組換え核酸分子を改質するための他の方
法は、遺伝子のシャッフリング(すなわち、分子の品種改良)である(たとえば
Stemmerに付与された米国特許第5,605,793号;Minshul
l and Stemmer;1999、Curr.Opin.Chem.Bi
ol.3:284〜290;Stemmer、1994、P.N.A.S.US
A 91:10747〜10751を参照のこと、これらはすべて参照によりそ
の全容が本明細書に組み込まれている)。この技法を使用して、CAFタンパク
質の作用に同時に多数の明確な変化を効率よく導入することができる。CAF遺
伝子とのハイブリダイゼーションによって、または核酸分子によってコードされ
ているタンパク質の機能(たとえば、B細胞の増殖を増大させるための能力)の
スクリーニングによって、核酸分子のホモログを選択することができる。
【0118】 核酸分子は組換え核酸分子の一部であることが好ましい。このような組換え核
酸分子は、核酸分子に動作可能に結合している発現ベクターを含む。組換え核酸
分子は、以下で詳細に記載する。この実施形態では、核酸分子によってコードさ
れているCAFタンパク質は、CAFの生物学的活性を有することが好ましい。
このような核酸分子は、CAFタンパク質のホモログをコードする核酸配列を含
むことができ、したがって天然に存在するCAFをコードする核酸配列のホモロ
グ(すなわち核酸配列ホモログ)と呼ぶことができる。
【0119】 したがって本発明の一実施形態は、少なくとも1つの本発明の単離される核酸
分子を含む組換え核酸分子を含み、、この単離される核酸分子はクローニング、
シークエンシング、および/またはこれ以外の場合は組換え細胞を形成するため
の発現および/または核酸分子の宿主細胞への送達などの核酸分子の操作に適し
た、任意の核酸ベクター(たとえば組換えベクター)に挿入される。このような
ベクターは非相同な核酸配列、すなわち元来本発明の核酸分子と隣接しては見ら
れない核酸配列を含むが、元来本発明の核酸分子と隣接しては見られる調節核酸
配列(たとえばプロモーター、非翻訳領域)をベクターは含むこともできる(以
下で詳細に記載する)。ベクターはRNAまたはDNAのいずれか、原核生物ま
たは真核生物のいずれかであってよく、典型的にはウイルスまたはプラスミドで
ある。ベクターは染色体外要素(たとえばプラスミド)として維持することがで
き、またはこれを染色体に組み込むことができる。ベクター全体は宿主細胞中の
適切な位置に留まることができ、またはある条件下では、本発明の核酸分子を残
してプラスミドDNAが欠失する可能性がある。染色体プロモーターの調節下、
元のまたはプラスミドのプロモーターの調節下、またはいくつかのプロモーター
調節の組み合わせの下で、組み込まれた核酸分子は存在することができる。核酸
分子の1つまたは複数のコピーを、宿主細胞中の染色体に組み込むことができる
【0120】 組換え分子は、1つまたは複数の転写調節配列に動作可能に結合している本発
明の核酸分子を典型的には含む。このような語は前に定義している。本明細書で
使用されるように、「組換え分子」または「組換え核酸分子」とは主に、転写調
節配列に動作可能に結合している核酸分子または核酸配列のことであるが、この
ような核酸分子が本明細書で論じるような組換え分子であるときは、「核酸分子
」というフレーズと交換可能で使用することができる。適切な転写調節配列は、
本発明のCAFタンパク質を発現するために有用な組換え細胞の少なくとも1つ
において機能することができる、任意の転写調節配列を含む。さまざまなこのよ
うな転写調節配列が当業者に知られている。好ましい転写調節配列は、細菌、真
菌(たとえば酵母菌)、昆虫、植物または動物細胞中で機能する配列を含む。
【0121】 本発明の組換え分子(DNAまたはRNAのいずれであってもよい)は、組換
え細胞と適合性がある翻訳調節配列、複製の起点、および他の調節配列などのさ
らなる調節配列を含むこともできる。一実施形態では、宿主細胞の染色体に組み
込まれる分子を含めた本発明の組換え分子は、分泌シグナル(すなわち、シグナ
ルカットオフ核酸配列)を含み、発現されるCAFタンパク質をタンパク質を生
成する細胞から分泌させることを可能にする。適切なシグナルカットオフには、
本発明のCAFタンパク質、または本発明のCAFタンパク質の分泌を指示する
能力がある任意の非相同なシグナルカットオフと自然に結びつくシグナルカット
オフがある。他の実施形態では、本発明の組換え分子はリーダー配列を含み、発
現されるCAFタンパク質を送達し宿主細胞の膜内に挿入することを可能にする
。適切なリーダー配列には、本発明のCAFタンパク質、またはCAFタンパク
質を送達し宿主細胞の膜内に挿入することを指示する能力がある任意の非相同な
リーダー配列と自然に結びつくリーダー配列がある。
【0122】 本明細書で組換えウイルスと呼ばれる組換え分子の1つのタイプは、ウイルス
被覆中に包まれておりウイルスが細胞に送達された後に細胞内で発現される可能
性がある、本発明の組換え核酸分子を含む。アルファウイルス、バキュロウイル
ス、ポックスウイルス、アデノウイルス、ヘルペスウイルスおよびレトロウイル
スをベースとする粒子を含めた、いくつかの組換えウイルス粒子を使用すること
ができるが、これらだけには限られない。
【0123】 本発明の1つまたは複数の組換え分子を使用して、本発明のコード型生成物(
たとえばCAFタンパク質)生成することができる。一実施形態では、タンパク
質を生成するために効果的な条件下で、本明細書に記載される核酸分子を発現さ
せることによって、コード型生成物を生成する。コード型生成物を生成するため
の好ましい方法は、宿主細胞を1つまたは複数の組換え分子でトランスフェクト
することによって組換え細胞を形成することである。トランスフェクトするため
の適切な宿主細胞には、トランスフェクトすることができる任意の細菌、真菌(
たとえば酵母菌)、昆虫、植物または動物細胞があるが、これらだけには限られ
ない。宿主細胞はトランスフェクトされていない細胞であるか、すでに少なくと
も1つの核酸分子でトランスフェクトされている細胞のいずれかであってよい。
【0124】 本発明は、本発明のCAFタンパク質(CAFのホモログを含めて)またはそ
の模倣体(たとえばCAFの抗体)に選択的に結合する能力がある単離された(
すなわち、その自然環境から取り除かれた)抗体も含む。本明細書で使用するよ
うに、「〜に選択的に結合する」とは本発明の指定されるタンパク質およびその
模倣体に優先的に結合する、本発明の抗体の能力のことである。酵素によるイム
ノアッセイ(たとえばELISA)、イムノブロットアッセイなどを含めた当分
野で標準的なさまざまな方法を使用して、結合を測定することができる。たとえ
ばSambrook他の上記を参照のこと。一実施形態では、タンパク質の活性
を低下させるような方法で、たとえばタンパク質が受容体(すなわちCAFの受
容体)、他のタンパク質または核酸分子に結合する能力を妨げることにより、ま
たはこれ以外の場合はタンパク質の作用のメカニズムを破壊することにより、C
AFの抗体がCAFタンパク質に選択的に結合することが好ましい。
【0125】 本発明の単離された抗体は、このような抗体、またはさまざまな程度に精製さ
れている抗体を含む血清を含むことができる。本発明の抗体は、ポリクローナル
またはモノクローナル、単鎖抗体またはキメラ抗体を含めた(2つ以上のエピト
ープに結合することができる二重特異性抗体を含む)抗体フラグメントおよび遺
伝子工学的に処理した抗体などの機能的な均等物であってよい。
【0126】 本発明の抗体を生成するための好ましい方法は(a)有効量の本発明のタンパ
ク質、ペプチドおよびそれらの模倣体を動物に投与して抗体を産生すること(b
)その抗体を回収することを含む。他の方法では、ここに記載される技法を使用
して本発明のCAFタンパク質を生成し、組換えによって本発明の抗体を生成す
る。定義されるタンパク質または模倣体に対して生じる抗体は有利である可能性
がある。なぜならこのような抗体は、これ以外の場合診断アッセイ、スクリーニ
ングアッセイにおいて干渉を引き起こし、治療的組成物において使用される場合
は副作用を引き起こす可能性のある、他の物質に対する抗体で汚染されているこ
とはほとんどないからである。
【0127】 本発明の他の実施形態は、本発明のサイトカイン活性化因子を含む組成物に関
する。組成物は、前に定義した薬剤として許容される担体も含むことが好ましい
。本発明によれば、「組成物」は本発明のサイトカイン活性化因子を含む任意の
組成物(配合物、生成物)を含み、精製され、組換えによって生成され、化学的
に生成され、ほぼ精製され、(すなわち、卵生成物の他の成分と比較してCAF
量を増加させるために、任意の程度まで精製された任意の過免疫卵)、または特
に任意のCAF選択またはスクリーニング法(たとえば米国特許第5,772,
999号に記載される)の不在下で過免疫卵生成物と比較した任意の他のCAF
富化形で、CAFが組成物中に存在する。したがって、過免疫卵生成物中の平均
量のCAFと比較して富化量のCAFに関する選択またはスクリーニングの不在
下、または卵生成物中のCAFの含有量を富化させるための任意の他の手段の不
在下では、過免疫卵生成物は本発明の組成物には包含されない。このように、本
発明のCAFを含む過免疫卵生成物を含む組成物は、たとえば以下のことによっ
て選択、スクリーニング、または生成して富化されなければならない。免疫化方
法をスクリーニングして、平均的な過免疫卵生成物よりも統計的に有意な多量の
CAFを含む過免疫化動物および/または過免疫卵生成物を選択する;過免疫卵
生成物の平均量のCAFと比較して統計的に有意な高度のCAF含有率の過免疫
化生成物をスクリーニングする;またはCAFのために過免疫卵生成物を富化さ
せる(たとえば分別、精製、または外因性CAFの補充によって)。
【0128】 したがって一実施形態では、本発明の組成物は特に、過免疫卵およびそれから
生成される任意の生成物(すなわち食品生成物または非食品生成物)を含む組成
物の生成を対象とし、これらは本発明のサイトカイン活性化因子のために富化さ
れ、免疫系の調整において有用である。天然であるので、副作用を心配すること
なく、これらの食品生成物を使用して免疫系を調整することができる。ただし、
当然ながら卵に寛容性のない人々が苦しむアレルギー反応は除く。卵生動物、よ
り好ましくは少なくとも1つの免疫原によって過免疫化されている鳥類から、過
免疫卵が得られることが好ましい。過免疫卵生成物を選択、スクリーニング、ま
たは生成して、同じまたは異なる免疫原によって免疫化される同じ種族の卵生動
物からの過免疫卵の平均的な含有量よりも、統計的に有意な高度のCAF含有率
(たとえばp>0.05)を有することができる。過免疫卵生成物は、実施例1
に記載するものと同様なCAF富化型分画成分にさらに分離されることが好まし
い。
【0129】 たとえば、いくつかの過免疫卵生成物のバッチをスクリーニングして、卵生成
物の乾燥重量あたりのサイトカイン活性化因子のレベルが高い過免疫卵生成物を
選択することができる。代替方法として、過免疫化プロセスを監視することがで
き(たとえば免疫化プロセス中に卵生成物をサンプリングすることによって)、
したがってサイトカイン活性化因子の最大限の生成が達成される。サイトカイン
活性化因子を検出する方法は、たとえば任意の適切なタンパク質精製および定量
化法による(典型的な精製方法に関しては実施例セクションを参照のこと)生成
物中の因子の精製および定量化を含むが、これらだけには限られない。一実施形
態では、卵サンプル中のタンパク質に選択的に結合する本発明の抗体を使用して
、過免疫卵生成物中のサイトカイン活性化因子の量を検出する。
【0130】 さらに、卵生成物を分画および/または精製して、卵生成物中の他の成分と比
較した本発明のサイトカイン活性化因子の存在を富化させることができ、または
最初の卵生成物中のCAFの量と比較して最終生成物中のCAFの量(たとえば
重量)を増大させることができる。分画成分または精製された生成物中のサイト
カイン活性化因子の量は、未精製の過免疫食品生成物中に存在するサイトカイン
活性化因子の量と比較して、少なくとも約5%、より好ましくは少なくとも約1
0%、さらに好ましくは少なくとも約25%、さらに好ましくは少なくとも約5
0%、さらに好ましくは少なくとも約75%、さらに好ましくは少なくとも約1
00%富化させることが好ましい。最初の生成物中のサイトカイン活性化因子の
量と比較して、少なくとも約2倍、より好ましくは少なくとも約3倍、さらに好
ましくは少なくとも約5倍、さらに好ましくは少なくとも約10倍、さらに好ま
しくは少なくとも約50倍、さらに好ましくは少なくとも約100倍、さらに好
ましくは少なくとも約500倍、分画成分または精製された生成物中のサイトカ
イン活性化因子の量が富化されることがさらに好ましい。一実施形態では、本発
明のサイトカイン活性化因子をほぼ100%の純度まで精製し、したがってそれ
をほぼ純粋な因子として、本明細書に記載される任意の組成物に加えることがで
きる。他の実施形態では、本明細書の他の部分で論じるように、組換えまたは合
成によって本発明のサイトカイン活性化因子を生成する。
【0131】 卵生動物を過免疫化するための方法を、以下に簡潔に記載する。任意の卵生動
物によって、過免疫卵または卵生成物を生成することができる。卵生動物はAv
esクラス、すなわち鳥類のメンバーであることが好ましい。Avesクラスの
中では家畜用のニワトリが好ましいが、七面鳥、アヒル、およびガチョウなどの
このクラスのほかのメンバーも過免疫卵生成物の適切な源である。
【0132】 たとえば免疫原の周期的な追加投与によって、このような卵生動物が免疫化の
特異的な状態になるとき、サイトカイン活性化因子の過剰レベルを含めて対象物
中の免疫系の調整に効果的である、有益な特性を有する(対象物によって消費さ
れるとき)卵を動物は産む。
【0133】 卵生動物において免疫感度のみを誘導することは、卵中の過剰レベルのサイト
カイン活性化因子の出現を引き起こすには不充分である。このことは、鳥類の疾
患に対する正常な免疫化中および環境因子への正常な暴露中に、鳥類がさまざま
な免疫原に対して感作されていても、食卓の卵はこのような過剰レベルを含まな
いという事実によって示される。特異的な過免疫化状態においてのみ卵がサイト
カイン活性化因子の所望の過剰レベルを有することは、本発明者達の発見である
【0134】 卵が高レベルのサイトカイン活性化因子を含む過免疫化のこの特別な状態は、
一次免疫を投与し、次に非常に多量の特異的な免疫原または免疫原の混合物を周
期的に追加することによって得られることが好ましい。好ましい追加の投与量は
、鳥類の一次免疫を生み出すために必要な投与量の50%以上であるべきである
。したがって、境界の追加投与量が存在し、それ未満では鳥類が正常では免疫状
態と呼ばれる状態にあっても、鳥類の卵中で性質が生み出されない。過免疫化状
態を進展させ維持するための要件の知識を有しているので、動物を過免疫化状態
で維持するために、使用する卵生動物属および族に応じて、投与する免疫原の量
を変化させることは当分野の範囲内である。さらに、本発明によって提供される
CAFの知識によって、たとえば追加の数または投与量を増加することによって
、または特異的な免疫原を選択することによって、免疫化方法をさらに改質する
ことができ、これによってこのような選択/スクリーニング方法にさらされてい
ない平均的な過免疫卵と比較して、CAFの生成を増大させる結果となる。
【0135】 任意の免疫原または免疫原の組み合わせによって、過免疫化状態が生み出され
ることが好ましい。多数の免疫原への多数の暴露、1つの免疫原への多数の暴露
、または免疫原のライブラリーへの1回の暴露によって、過免疫化が達成される
ことが好ましい。細菌性、ウイルス性、原生動物、アレルゲン、真菌または細胞
の物質を含めて(これらだけには限らないが)、ほぼすべての免疫原を使用して
過免疫化状態を誘導することができる。
【0136】 天然に存在する免疫原を用いる免疫化に加えて、組み合わせた化学物質によっ
て合成的に誘導される免疫原を使用して免疫化を行うこともできる。この基本的
戦略は、多様性のある分子群を生み出すために、化学的構成単位の多数の組み合
わせを集めることである。オリゴマーのライブラリーの固体および溶液相の組み
合わせ合成に関するいくつかの方法が、近年開発されている(Fodor、S.
他、Science251:767(1991);Houghton、R.他、
Nature354:82(1991)および小さな有機分子(Bunin、B
.& Ellman、J.、J.Am.Chem.Soc.114:10997
(1992))。迅速な多数のペプチドおよびオリゴマー合成は、誘導型免疫原
を組み合わせるための源として機能することができる。さらに、代替的戦略によ
って、免疫性を高めるために、組み合わせた形の有機構成単位を主鎖分子に加え
ることが可能になるはずである。
【0137】 免疫性ワクチンの代わりに、代替的な形態の過免疫化卵生動物の代替的な形態
を使用することができ、これは遺伝的ワクチンの使用を含む。特に任意のDNA
構築体(一般にプロモーター領域および抗原をコードする配列からなる)が、免
疫応答を引き起こすはずである。遺伝的ワクチンは抗原をコードしているベクタ
ー、裸のDNAのカットオフ、プラスミドDNA、DNA−RNA抗原、DNA
−タンパク質共役体、DNA−リポソーム共役体、DNA発現ライブラリー、お
よび免疫応答を生み出すために送達されるウイルスおよび細菌のDNAからなる
。DNA送達の方法には、粒子のボンバードメント(bombardment)
、直接的注入、ウイルス性ベクター、リポソームおよびジェット注入などがある
。これらの送達方法が適用されるとき、より少量が必要となる可能性があり、一
般により永続的に免疫原が生成される結果となる。このような遺伝的方法を使用
するとき、鳥類にDNAを導入するための好ましい方法は、DNAの胸筋への筋
肉内注入によるものである。
【0138】 DNA送達の方法には、粒子のボンバードメント、直接的注入、リポソーム、
ジェット注入(Fynan、E.F.他、Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA90:11478〜11482(1993))があるが、これらだけ
には限られない。知られている(または知られていない)免疫原、プロモーター
領域(CMV、カリフラワーモザイクウイルスのものが有名)およびSV40細
菌性起点をコードしている核酸を細菌中で複製して、DNA注入において使用す
るためのプラスミドDNAを生成することができる。DNAの非経口投与のいく
つかの経路はニワトリにおいては効果的であるが、好ましい方法は胸筋への筋肉
内注入である。ワクチントライアルは卵を産む鳥類、好ましくはニワトリに実施
する。6カ月間にわたって1から2週間間隔で、繰り返し免疫化を行う。
【0139】 使用するDNAの量は一般に、直接的注入用の生理食塩水中に約50〜300
マイクログラムのDNAがあることが好ましい。粒子のボンバードメント用には
、2.5MのCaCl2の添加によって金のビーズ上に共沈殿される4〜100
ミリグラムのDNAが好ましい。DNA被覆された粒子の生きている動物中への
速度を速めるこの方法によって、皮内で繰り返し免疫化を行うことができる。
【0140】 産卵性動物より得られた過免疫状態の卵または卵生成物を対象体に投与するこ
とができる、産卵性動物を免疫が高められた状態に導くために用いられる好まし
い方法の詳細な内容は米国特許第5,772,999号に記載されており、全体
は参照として本明細書に組み込まれる。簡単には、CAFの精製に用いるために
または対象体に投与するためのCAF富化食品を生産するために、産卵性動物を
免疫が高められた状態に導くために用いられる方法の一例は、以下の通りである
。このような手順を上記のように変更して、より増強されたCAFの製造につい
て選択またはスクリーニングできることは理解されよう。一般的に、過免疫化方
法は、以下のステップを含む: 1.1つまたは複数の抗原を選択すること。 2.一次免疫により産卵性動物に免疫応答を誘発すること。 3.過免疫化状態を誘発し維持するために適切な用量の抗原の追加免疫ワクチン
を投与すること。 4.過免疫化状態が維持された産卵性動物から過免疫化卵生成物を生産するため
に、卵を採集し加工すること。
【0141】 ステップ1 如何なる抗原または抗原の組み合わせも使用することができる
。抗原は、細菌性の、ウイルス性の、原生動物の、真菌の、細胞性の、またはい
かなる他の物質であってもよく、これに産卵性動物の免疫系が応答する。このス
テップにおける臨界点は、抗原が産卵性動物を免疫化および過免疫化状態に導く
ことができるべき点である。好ましいワクチンの1つは、シリーズ100(S−
100)ワクチンと言われる(PL−100とも言われる)多価細菌性抗原の混
合物である。S−100ワクチン(PL−100)に含まれる細菌は、米国特許
第5,772,999号に記載されている(表1)。このワクチンは米国特許第
5,106,618号および5,215,746号に既に記載されており、全体
は参照として本明細書に組み込まれる。使用される他の好ましいワクチンはEB
−100Eワクチンであり、この詳細も米国特許第5,772,999号の実施
例1に記載されている。
【0142】 ステップ2 ワクチンは死菌または生菌弱毒化ワクチンであってもよく、免
疫応答を誘発するいかなる方法によっても投与できる。筋肉注射で抗原を投与す
ることにより免疫化を行うことが好ましい。鳥類において注射する好ましい筋肉
は胸筋肉である。抗原ワクチンの好ましい用量は0.5〜5ミリグラムである。
使用できる他の投与方法は、静脈注射、腹腔内注射、直腸に入れる座薬、または
経口投与を含む。DNA技術を過免疫化プロセスに用いる場合は、より少量が必
要であり、通常1〜100マイクログラムである。免疫学の分野における技術を
有する当業者に知られている多くの方法により、ワクチンが産卵性動物に免疫応
答を誘発するかどうかを確かめることができる。これらの例は、酵素結合免疫吸
着アッセイ(ELISA)、刺激抗原に対する抗体の存在試験、および抗原への
応答に対する宿主からの免疫細胞の能力を評価するために設計された試験を含む
。一般的に、ワクチンでの免疫化後、卵抗体は免疫応答を示す。免疫応答を誘発
するのに必要な抗原の最低用量は、使用するワクチン接種方法に依存し、使用す
る抗原型と同様宿主として使用される産卵性動物の型にも依存する。
【0143】 ステップ3 過免疫化状態は、定時間間隔で適切な用量の追加免疫投与を繰
り返し行うことにより好ましくは誘発され維持される。好ましい時間間隔は、6
カ月にわたり2週間間隔である。しかしながら、追加免疫投与は免疫寛容を導か
ないことが重要である。例えば一次免疫のための筋肉注射およびブースタ注射の
ための静脈注射などの、他の過免疫化維持方法または方法の組み合わせを用いる
ことができる。別の手順には、マイクロカプセル化および液体抗原の同時投与、
または一次免疫のための筋肉注射、およびマイクロカプセル化方法による経口投
与または非経口投与による追加抗原投与を含む。一次免疫化と過免疫化とのいく
つかの組み合わせが当業者に知られている。
【0144】 ステップ4 過免疫卵を対象投与するため、または多くの方法で精製するた
めに加工することができる。これらは、(例えばカプセル中)実質的に単独で過
免疫卵生成物を含む組成物を調製すること、および対象体に投与するための食品
中に過免疫卵生成物を組み込むこと、または本明細書に記載するようにサイトカ
イン活性化因子のための精製手順に従うことを含む。
【0145】 他の実施形態において、本発明の組成物は、精製された、組み換えられた、化
学的に合成された、充分精製された、または他の何れでも富化された形態でのC
AFを、薬剤として許容できる適切な担体と組み合わせて含むことができる。本
発明に従う薬剤として許容できる適切な担体は、上述のように、薬剤として許容
できる賦形剤、徐放性媒体、および薬剤として許容できる送達媒体を含む。組成
物は送達に適切な如何なる形態であってもよく、液剤、煙霧剤、カプセル剤、錠
剤、丸剤、粉末剤、ゲル剤および顆粒剤を含むがこれらに限定されるものではな
い。非経口投与に特に適切なCAFの調製は、無菌水溶液または非水溶液、懸濁
液、または乳濁液を含む。非水溶性溶媒または媒体の例は、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油、およびオレイン酸エチ
ルなどの注射可能有機エステルである。
【0146】 固体剤形において、CAFタンパクは、ショ糖、乳糖またはデンプンなどの少
なくとも1つの不活性希釈剤と混合することができる。このような剤形は、通常
の慣行であるように、不活性希釈剤以外の他の物質をさらに含むこともできる。
カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤、pH−感応性ポリマー、
または食品産業および製薬業において組成物をカプセル化するためまたは他の除
放性配合物をカプセル化するために通常用いられる他の除放性カプセル材料(即
ち、除放性媒体)を含んでもよい。錠剤および丸剤はさらに、腸溶コーティング
して調製することができる。
【0147】 経口投与のためのサイトカイン活性化因子の液体剤形は、薬剤分野で通常用い
られる不活性希釈剤を含み、薬剤として許容できる乳濁液、溶液、懸濁液、シロ
ップおよびエリキシル剤を含む。不活性希釈剤の他に、組成物は、湿潤剤、乳化
剤、懸濁剤、および甘味剤を含むこともできる。
【0148】 1つの実施形態において、組成物は食品の形態である。この実施形態において
、1つの側面では、CAF富化卵、このCAF富化分画成分、高度に精製された
CAF、組み替え型CAF、および/または化学的に合成されたCAFを栄養剤
に組み込む。栄養剤に組み込むように卵または卵の任意の分画成分を調製する好
ましい方法の一つは、卵を粉末に乾燥することを含む。卵を乾燥する多くの方法
が知られているけれども、スプレー乾燥が好ましい方法である。卵をスプレー乾
燥する方法は当技術分野で知られている。このように乾燥された卵の粉末は、例
えばタンパク質粉末、精力飲料、タンパク質補助剤および他の栄養あるスポーツ
関連製品の形態で飲料に取り入れることができる。加えて、卵粉末は、ベークミ
ックス、パワーバー、キャンディ、クッキーなどに用いることができる。卵を加
工する他の例は、オムレツ、半熟卵または固ゆで卵、または卵焼きを調理するこ
とを含み、または所望であれば、卵を生でまたは液体卵として食することができ
る。本発明のCAF富化卵生成物の好ましい分画成分は、該過免疫化卵生成物の
液状卵黄、液状卵白、粉末状卵黄、粉末状卵白、および/または水溶性分画成分
を含むが、これらに限定されるものではない。
【0149】 本発明の1つの実施形態において、組成物は、本明細書に既述したように(C
AFのホモログを含む)CAFタンパクをコード化する核酸配列を含む組み替え
型核酸分子、および/またはCAFタンパクに選択的に結合する抗体を含む。
【0150】 本発明の組成物は、多くの適切な方法により、(サイトカインアッセイ中など
の)細胞培養液にまたは患者に送達(即ち投与)することができる。このような
方法の選択は、投与または送達される化合物(即ち、タンパク質、核酸、模倣体
)のタイプ、送達様式(即ち、in vitro、in vivo、ex vi
vo)、および化合物または組成物を投与/送達することにより得られる目標に
より変化する。本発明によれば、効果的な投与手順(即ち、効果的な方法で組成
物を投与すること)は、所望の部位に(即ち、所望の細胞に)組成物を送達する
ことになるおよび/または対象体に免疫応答を調整することになる、適切な用量
パラメータおよび投与様式を含む。好ましくは、本発明の組成物は、対象動物に
免疫システムを調節する如何なる方法によっても、対象動物に投与される。
【0151】 投与経路は、in vivo、in vitroおよびex vivo経路を
含む。in vivo経路は、経口、鼻腔、気管注射、吸入、経皮、直腸、カテ
ーテルの注入、座薬、組織への直接注射、および非経口経路を含むが、これらに
限定されるものではない。好ましい非経口経路は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内
および腹腔内経路を含むが、これらに限定されるものではない。本発明の1つの
実施形態において、本発明のCAFタンパク、抗体、模倣体、または核酸を含む
組成物を非経口経路で投与する。静脈内、腹腔内、皮内、皮下および筋肉内投与
は、当技術分野での標準方法を用いて行うことができる。噴霧(吸入)送達も当
技術分野での標準方法を用いて行うことができる(例えば、Stribling
らのProc.Natl.Acad.Sci.USA、189巻、11277〜
11281頁、1992年を参照のこと。これは全体を参照として本明細書に組
み込まれる。)。他の実施形態において、本発明のCAFタンパクを含む組成物
を、経口投与する。経口送達は、動物の内臓中での消化酵素による分解に耐える
ことができる担体と本発明の治療用組成物とを複合化することにより行うことが
できる。本発明のCAFタンパクは消化酵素に対して特に耐性があり、それゆえ
このような担体は重要ではないことに留意されたい。このような担体の例は、当
技術分野で知られている担体などの、樹脂製カプセル剤または錠剤を含む。この
種の経路は、上述のように薬剤として許容できる担体を使用することを含む。e
x vivoは、組換え型分子が形質移入した細胞により続いて発現されるよう
な条件下で本発明に従うタンパク質をコード化する核酸配列を含む組換え型分子
で患者から除去した細胞の集合を形質移入することによる、および患者に形質移
入した細胞を戻すことによるなどの、患者の外部で調整ステップの部分を行うこ
とを言う。宿主細胞の培養液へ組成物を投与するin vitroおよびex
vivo経路は、形質移入、形質転換、電気穿孔法、微量注入法、リポフェクシ
ョン、吸着、プロトプラスト融合、タンパク質搬送剤の使用、イオン搬送剤の使
用、細胞透過化処理のための洗浄剤の使用、および培養液中の化合物を標的細胞
と単純に混合すること(例えば、コンバインすること)を含む方法により行われ
るが、これらに限定されるものではない。
【0152】 1つの実施形態において、本発明のサイトカイン活性化因子が富化され、過免
疫化動物から採集された過免疫卵またはこの分画成分を、実質的に対象動物に投
与できる過免疫卵生成物を生産するために加工する。1つの実施形態において、
対象動物に卵またはその誘導体を直接飼料として与えることにより投与する。卵
は無毒で安全な天然食品材料であることを認識することは重要である。同様に、
他の実施形態において、実質的に精製され、組み替え型として生産され、または
合成的に生産されたサイトカイン活性化因子を、続いて動物に投与できる様態で
調製(例えば、配合化)することが好ましい。
【0153】 免疫システムの調節を行う場合、本発明の組成物は、サイトカイン(即ち、T
NFα、IL−1βおよび/またはIL−6)発現および好ましくはサイトカイ
ン活性化および免疫調節を行うのに免疫学的に効果的な量を対象体に投与するこ
とが好ましい。処置の持続時間および強度は、特定の対象体および対象体の状態
、および存在するかどうかという状態、そして存在する場合の対象体における状
態の進歩に依存する。組成物は、状態および症状を処置および/または予防する
如何なる量でも提供される。例えば、CAF富化過免疫卵またはこれから生産さ
れた生成物を投与する場合、1日当たり1未満から数個の範囲である量の免疫化
全卵(または1未満から数個の範囲である量の免疫化全卵を当量含む免疫化卵生
成物)を特定の状態環境に依存して対象体に投与できる。本明細書に記載の方法
と同様当技術分野で知られている他の方法により、より強力な分画成分を分離し
濃縮することができる。CAF富化過免疫卵または卵生成物を対象体に投与する
ことに関して、対象体に与えられる過免疫卵または卵生成物の好ましい用量範囲
は、対象体の重量1Kg当たり100ミリグラムから10グラムの間であるとさ
れている。
【0154】 高度に精製したCAF、組み替え型CAFおよび/または化学的に合成したC
AFを含む、本発明の単離されたサイトカイン活性化因子に関して、高純度化し
た組成物の好ましい用量範囲は、対象体の重量1Kg当たり1ナノグラムと40
0ミリグラムの間であるとされている。好ましい実施形態において、好ましい用
量範囲は、対象体の重量1Kg当たり約0.01マイクログラムと約100ミリ
グラムの間である。他の実施形態において、タンパク質または抗体は、患者の体
重1Kg当たり約0.1μgと約10mgの間、より好ましくは対象体の重量1
Kg当たり約0.1μgと約100μgの間の量を投与する。
【0155】 送達される化合物が核酸分子である場合、適切な単一用量は、送達される核酸
1μg当たりの全組織タンパク質1mg当たり、発現したタンパク質が少なくと
も約1pgとなる量である。より好ましくは、適切な単一用量は、送達される核
酸1μg当たりの全組織タンパク質1mg当たり、発現したタンパク質が少なく
とも約10pgとなる量であり、そしてさらにより好ましくは、送達される核酸
1μg当たりの全組織タンパク質1mg当たり、発現したタンパク質が少なくと
も約50pgとなる量であり、そして最も好ましくは、送達される核酸1μg当
たりの全組織タンパク質1mg当たり、発現したタンパク質が少なくとも約10
0pgとなる量である。核酸ワクチンそのものの好ましい単一用量は、当業者が
決めることが出来るように、投与経路および/または送達方法に依存して、約1
ナノグラム(ng)から約100μgの範囲である。適切な送達方法は、例えば
、注射により、ドロップとして、エアロゾル化して、および/または局所的を含
む。1つの実施形態において、純粋なDNA作成物は金粒子(直径1から3μm
)表面を被覆し、「遺伝子銃」で皮膚細胞または筋肉に取り込ませる。患者に投
与する多くの用量が投与目的(例えば、疾患の程度および処置に対する個々の患
者の応答性)に依存することは、当業者に明らかである。それゆえ、適切な用量
数は、動物における免疫応答を調整するために、または炎症誘発性サイトカイン
(TNFα、IL−1β、IL−6)のアップレギュレーションによりおよび/
またはTGFβのダウンレギュレーションにより、処置または予防されると期待
される疾患または状態を調整するために必要な如何なる数をも含み、このことは
本発明の範囲内である。in vivoで効果的な用量パラメータは、当技術分
野における標準の方法を用いて決めることができる。このような方法は、例えば
、生存率の測定、副作用(即ち、毒性)、細胞性および体液性免疫応答効果の測
定、および/またはこの種の免疫応答効果に関連する状態への効果を含む。
【0156】 動物での免疫応答を調節する方法を提供することは、本発明の1つの実施形態
である。本実施形態は、本明細書に既述したように、本発明のサイトカイン活性
化因子(CAF)タンパクを含む組成物を動物に投与するステップを含む。好ま
しい実施形態において、組成物は、本明細書にも既述したように、薬剤として許
容できる担体を含む。この実施形態において、本発明の組成物は、免疫システム
の局所的なまたは全身の刺激剤として使用することができる。局所的なまたは全
身の細菌性感染症を予防および/または処置することもでき、一般的な抗癌剤と
して用いることができた。細菌性感染症または腫瘍形成の特異部位に静脈経路に
よって送達するように、組織特異性抗体などの特異的送達剤で標識することもで
きる。細胞の細胞質および核膜を通して送達し、それによってRNAレベルでT
NFα、IL−1β、および/またはIL−6発現の調整を行うように、市販さ
れている特異的リポソームまたは送達媒体と混合することもできる。好ましい経
路および用量を含む適切な投与形態は上述している。好ましくは一用量で、およ
びTNFα、IL−1β、および/またはIL−6の発現を増加させることによ
っておよび/またはTGFβの発現を減少させることによって免疫応答を調整す
るのに適切な経路により、本発明の組成物を動物に投与する。
【0157】 本発明の1つの実施形態は、動物における癌を処置する方法に関し、本発明の
サイトカイン活性化因子(CAF)タンパクを含む組成物を、癌が発達している
またはする危険性がある動物に投与することを含む。投与の方法および組成物の
詳細は既に詳細に記載している。好ましくは、組成物を投与すると、癌の症状の
減少、癌に伴う腫瘍の減少、癌に伴う腫瘍の消去、転移性癌の予防、癌の予防お
よび癌に対する効果細胞免疫の刺激、の群から選択される結果となる。
【0158】 また、本発明の他の実施形態は、動物での敗血症および/または敗血症性ショ
ックを処置または予防する方法に関する。このような方法は、本発明のサイトカ
イン活性化因子(CAF)タンパクを含む組成物を、敗血症または敗血症性ショ
ックが発達しているまたはする危険性がある動物に投与するステップを含む。投
与の方法および組成物の詳細は既に詳細に記載している。好ましくは、組成物を
投与すると、敗血症または敗血症性ショックの症状の減少、敗血症または敗血症
性ショックの予防、および敗血症または敗血症性ショックに伴う細菌性抗原に対
する効果細胞免疫の刺激、の群から選択される結果となる。
【0159】 本発明の有利な性質は、本発明を例証する以下の実施例に参照により観察する
ことができる。これらの実施例は例証を目的とするものであって、本発明の範囲
を制限するものではない。
【0160】 (実施例) 実施例1 以下の実施例は、本発明のサイトカイン活性化因子(CAF)の精製、単離お
よび配列決定を示す。
【0161】 サイトカイン活性化因子の精製 CAF精製の全般的な要約 CAFは最初に、7つのステップでPL−100全卵から600,000倍に
精製したが(図16)、これはHPLCクロマトグラムで均一成分であることが
示された。プロセスを通してCAFの精製は、分画成分をサイトカインアッセイ
(下記に示す)によりCAF in vitro生物活性についてアッセイする
ことにより追跡した。全卵を最初のステップで卵黄に分画した。卵黄を脱脂した
後、限外濾過法を用いて3,000ダルトン(またはそれ未満)透過物分画成分
としてCAFを濃縮した。二次構造が許容される場合(即ち、実質的に直線のポ
リペプチド/タンパク質)、極めて大きなタンパク質はフィルターを通過できる
ので、3,000ダルトンカットオフは概算であることは注意すべきである。3
,000MWカットオフフィルターを通過した透過物を、さらに分離するために
Qセファロースクロマトグラフィにかけた。CAFは強い負電荷分子であると思
われ、これはQセファロースカラムに強く結合し、そして0.3MのNaClに
より溶出できる。次のステップにおいて、多量のNaClを除去するために固相
抽出を用いた。このステップでも他のより極性の成分を除去することによりCA
F精製が向上した。SPEのCAF活性分画成分は水不溶性成分を含み、これは
酢酸エチルおよびエタノールで抽出され、CAFを水溶性成分にする。最後に、
CAFを逆相C18HPLCおよびゲル濾過HPLCにより均一成分に分離した。
CAF精製の全収率は約2%と見積もられた。全卵中のCAF量は3〜5ppm
と計算される(表1)。
【0162】
【表1】
【0163】 精製工程における個々のステップを以下により特に記載する。
【0164】 卵黄脱脂 スプレー乾燥したPL−100卵黄は、CAFを含み、脂質、タンパク質、炭
水化物、灰分、および多くの生物学的因子を含む。脂質および水不溶性タンパク
質を除去するために、卵黄をカプリル酸相抽出により処置し、続いて遠心分離し
た。CAFおよび他の水溶性成分を水相中に得た。
【0165】 超純水9リットル中に氷酢酸3.0mlおよびカプリル酸100mlを溶解す
ることにより、PL−100卵黄用の脱脂緩衝剤を調製した。緩衝剤のpHはお
およそ5.0である。卵黄物質(1.0Kgのスプレー乾燥した卵または2.0
リットルの殻付き卵黄)を緩衝剤に添加し、混合物を室温下24,000rpm
で5分間混合することにより更に均質化した。フォームを除去し、カプリル酸を
補うために更にカプリル酸20mlを混合物に添加した。相分離するために、卵
混合物を室温で2時間以上保持した。凝集物を除去し、卵混合物の水相を室温下
2,190×gで20分間遠心分離した。卵黄の上清をワットマン濾紙(113
V、40μm)を通して濾過した。上清のpHを2.0MのNaOHで7.5に
合わせた。
【0166】 卵黄の3,000ダルトンMW透過物の調製 脱脂した卵黄の上清は、水溶性タンパク質およびCAFを含む。CAFは限外
濾過法により大分子量成分から分離できる。この調製において、卵黄上清液体を
、濾過ユニット(3K MWCO、AmiconモデルCH2ポンプケースおよ
びスパイラルカートリッジアダプターキット)に取り付けた22L容器に注ぎ入
れた。ポンプ圧を濾過の注入口および出口の両方でおよそ0.21MPa(30
psi)に維持した。およそ3,000ダルトン未満(3000Daカットオフ
フィルターを透過するというその性能に基づいて)の明らかな分子量を有する成
分を透過物として収集し、貯蔵のため凍結乾燥またはCAF精製のため凍結した
。全卵黄のおよそ2%が3,000ダルトン透過物(「3K透過物」とも本明細
書に言う)として得られる。in vitroアッセイでTNFαおよびIL−
1βに対するCAF活性を測定して、CAFタンパクの存在を追跡した(図1お
よび2)。卵黄の3,000ダルトンMW透過物も、コラーゲンII誘発関節炎
および空気嚢動物アッセイを用いて試験した(データは示していない)。純度決
定のため、3K透過物を逆相C18HPLCにより分析した(図3)。
【0167】 Qセファロースイオン交換クロマトグラフィ 3000ダルトン透過物中のCAFを、アニオン交換Qセファロースクロマト
グラフィにより更に精製した。3,000ダルトン透過物中のほとんどの成分は
正電荷を有する分子であり、Qセファロースに結合しなかった。しかしながら、
本実施例では、CAFはQセファロースに結合し、強い負電荷を有する分子であ
ると考えられた。QセファロースによるCAFの精製は、極めて効果的な方法で
あった。Qセファロースカラムを設置するため、2,000mlのQセファロー
スを1,000mlのdH2Oで希釈し、ガラスカラム(8×40cm)にロー
ドした。長さに対するI.D.の比は1:5であった。クロマトグラフィは室温
で行った。流速2,500ml/時間、pH7.5で、水4,000mlおよび
20mMの酢酸アンモニウム8,000mlを用いてカラムを平衡化した。3,
000ダルトン透過物20〜30Lを1,500ml/時間の流速でQセファロ
ースカラムにかけた。Qセファロースを2,000ml/時間の流速で以下の緩
衝剤を用いて段階的な溶出により洗浄した:(1)カラムを洗浄して結合してい
ない分子を溶出するため、20mMの酢酸アンモニウム4,000ml、pH7
.5、(2)弱く結合している分子を溶出するため、300mMの酢酸アンモニ
ウム4,000ml、pH6.5、(3)CAFおよび他の分子を溶出するため
、0.3MのNaCl 4,000ml、(4)最も強く結合している分子を溶
出し、Qセファロースカラムを再生するため、1.5MのNaCl 4,000
ml。1,200ml溶出後、0.3MのNaClの画分をフラスコに採集した
。更にCAFを精製するために、0.3MのNaClの画分を固相抽出にかけた
。TNFαおよびIL−1βin vitroアッセイに対するCAF活性を測
定した。(図4)。3,000ダルトンMW透過物も逆相C18HPLCにより分
析した(図5)。
【0168】 固相抽出(SPE) Qセファロースからの0.3MのNaClの画分は、CAFおよび大量の塩を
含む。固相抽出(SPE)法を、塩を除去しCAF純度を高めるために導入する
。固相抽出は、液/液抽出に代わって、便利で、安価で、そして時間節約的であ
る。本方法は通常、分析または単離目的のため化合物をきれいにし濃縮するため
に使用される。SPEへのCAFの結合を向上するために、Qセファロース分画
成分をトリフルオロ酢酸を用いてpH2.0に合わせた。酸性画分を相互作用条
件下カラム(5×22cm)中逆相C18樹脂にかける。Qセファロース分画成分
を流速40ml/分で室温下SPEカラムにロードした。254nmの波長でク
ロマトグラフィを監視した。CAFおよび他の成分は充填物質に保持され、ほと
んどの汚染物質はカラムを通過した。pH2.0の水800mlおよびpH2.
0の15%アセトニトリル水溶液1,200mlでカラムを洗浄した。充填カラ
ムに保持されたCAFおよび他の成分を、pH2.0の100%アセトニトリル
で選択的に洗い流した(図6)。CAF分画成分(SPE分画成分とも言う)を
少量採集した。高度に精製したCAFを凍結乾燥し、更に精製の準備をした。T
NFαおよびIL−1βin vitroアッセイに対するCAF活性を測定し
た(図7)。SPE分画成分も逆相C18HPLCにより分析した(図8)。
【0169】 固相抽出成分の分配抽出 第1の分配抽出ステップ(図16): Qセファロースの固相抽出画分は水不
溶性成分(即ち、溶剤可溶性成分)を含むことが示された。この成分を酢酸エチ
ルおよびエタノールで抽出し、CAFを水溶性分画成分(即ち、SPE水溶性分
画成分)にした。簡単には、100mgの固相抽出画分を酢酸エチル10mlに
添加し、室温下20分間保持した。混合物をガラス製遠心管に移して2,190
×gで20分間回転させた。白色ペレット(SPE水溶性成分)を遠心分離後に
得た。酢酸エチルを除去し、次に酢酸エチル10mlを添加してもう一度本ステ
ップを繰り返した。その後、エタノール5.0mlをペレットと混合し、2,1
90×gで20分間遠心分離した。
【0170】 SPE水溶性分画成分は、動物関節炎モデルで炎症を阻害した。in vit
roアッセイにおいて、SPE水溶性分画成分(回転後の白色ペレット)は、T
HP−1細胞中のTNFαおよびIL−1βを刺激した。対照的に、SPE水不
溶性分画成分はin vitroアッセイにおいてこのような活性を示さなかっ
た。
【0171】 第2の分配抽出ステップ(図16): pH7.0の20%アセトニトリルを
含む20mMのNH4OAc水溶液5.0mlでSPE分画水溶性成分を更に洗
浄し、2,190×gで20分間回転させた。中性pHでは、水溶性分画成分(
図16、中性pH WSF)および水不溶性成分がある。以下に記載するように
分離用HPLCでCAFを精製するため、(中性pHで)水不溶性分画成分を凍
結乾燥した。この中性pHの水不溶性分画成分は、中性pHで実質的に水に不溶
であるけれども、低pHでは水に可溶であることを本発明者らは見出し、それゆ
え酸性pH水溶性成分と称する。in vitroアッセイにおいてTNFαお
よびIL−1βに対するCAF活性(図9)は、酸性pH WSFで確かめられ
、このCAF活性分画成分(即ち、図16、酸性pH WSF)を逆相C18HP
LCで更に分析した(図10)。SPE水溶性分画成分(回転後のペレット)は
、pH2.0の0.1%TFAを含む水にまたは高いpH12.0での水に可溶
であるが、pH7.0の水にはほとんど溶解しない(1.0mg/ml)。この
ことは、SPE水溶性分画成分は、ペプチドに通常存在するアミン基およびカル
ボン酸基の両方を有していることを示している。
【0172】 C18HPLC分離 固相抽出の酸性pH水溶性分画成分は、HPLCクロマトグラムで示すように
、単一成分を含むことが分かった(図11)。既述したように、この単一ピーク
はサイトカイン誘発研究においてCAF活性を有すると同定された。このCAF
富化分画成分を逆相C18HPLCにより更に3つの成分に分離した。この分離に
おいて、島津HPLCユニットを使用した。SPD−M10A VPダイオード
アレイ検出、LC−6AD液体クロマトグラフィ、SCL−10A VP脱気装
置、LPM−600低圧混合、およびCTO−10A VPカラムオーブンを装
備している。0.1%TFAを含む純水中1.0mg/mlとして酸性pH水溶
性成分を調製した。サンプル3.0mlを29℃でおよび流速12.0ml/分
でBTR IMPAQ C18カラム(10μm、22×250mm)にかけた。
0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)を含むdH2O中のメタノールの20%
〜100%の直線勾配を移動相として使用した。直接上記に参照した3つの画分
をCAF単離のために採集した。これらをCAFo、CAFaおよびCAFbと
名付けた。画分中のアセトニトリルをロータリーエバポレーションにより除去し
、水を凍結乾燥で除去した。画分CAFb(47分〜49.5分)はHPLCク
ロマトグラムで同定された単一ピークを含むことを測定した(図12)。この画
分もin vitroアッセイにおいてTNFαおよびIL−1β活性を示し、
このことはCAFがCAFbとして均一成分に精製されたことを示している(図
13)。
【0173】 ゲル濾過HPLC分離 上述のように島津HPLC装置でのゲル濾過HPLCを用いて、上記SPEお
よびC18HPLCからの多くの成分を更に精製した。簡単には、運転条件下(緩
衝剤:50mMのNH4OAc、pH8.0、流速:1.0mg/ml、20℃
、20分)、ゲル濾過HPLCカラム(250×9.4mm、Zorbox G
F−250バイオシリーズ)にサンプルをロードした。サンプルを1.0mg/
ml未満で運転緩衝剤に溶解させ、それぞれの運転時間で30μlを注入した。
【0174】 SPE−水溶性画分: SPE−水溶性画分を、1.0mg/ml未満、pH
8.0で50mMのNH4OAc緩衝剤に溶解させた。簡単には、SPE−水溶
性成分1.0mgを緩衝剤と混合した。10,000rpmで5分間回転後、上
清を採集した。そしてペレットを再び緩衝剤と混合した。最初の上清を分子量決
定のためにGF250 HPLCにかけた。GF250カラム分離で3種の主な
成分があった。これらは530,000Da、122,000Daおよび1,2
40Daである。3つの成分を採集して、サイトカインアッセイのために凍結乾
燥した。530,000Daおよび122,000DaのMWは、最初の溶解緩
衝剤によく溶けていたが、第2の溶解緩衝剤中には見られなかった。しかしなが
ら、1,240Daピークは第2の溶解によりよく溶けており、このことは、5
30,000Daおよび122,000Daの分子は、緩衝剤中にSPE水溶性
分画成分1.0mgを溶解させることによりほとんど除去できることを示してい
る。残った不溶性ペレット(即ち、SPE−GFII)は実際、1,240Da
のMWである極めて高純度の化合物である。
【0175】 CAFb画分: C18HPLC分離からのCAFb画分も、その分子量を試験
するためゲル濾過HPLCカラム(GF250)にかけた。GF250カラムで
3種の主な画分が見られ、これらはそれぞれ530,000Da、122,00
0Daおよび40,000Daであった。530,000Daおよび122,0
00Daの分子は、2−メルカプトエタノールおよび沸騰により700,000
Daの大分子に還元することができる。このことは、酸化−還元状態が変化する
ことにより凝集が起こることを示している。
【0176】 CAFo、CAFa、CAFb: GF250HPLCカラムでの酸性pH
WSFからの全てのサイトカイン−陽性CAF成分の分子量を比較するため、C
AFo、CAFaおよびCAFbを分析した。CAFoは8.621分(MW1
22,000Da)に単一ピークを有している。CAFaは7.27分(MW
530,000Da)と8.391分(MW 122,000Da)に2つのピ
ークを有している。上述のように、CAFbはさらに9.483分(MW 40
,000Da)にピークを有している。MW 530,000Daおよび122
,000Daの分子は、SPE水溶性成分で見られたのと同様に、700,00
0Da分子に還元することができる。しかしながら、CAFbの固有の40,0
00Da成分は還元条件下に安定である(表2)。理論による裏付けはないが、
CAFbのNW40,000Da分子はCAFの活性部位をまだ保有しており、
これが活性CAFの小分子から凝集できることを示唆している。GF−250
HPLCから単離されたCAFb成分III(図16)(MW 40,000D
a)をCAFb−GFIIIと名付けた。
【0177】
【表2】
【0178】 SPE−GFII: SPE水抽出の上清もGF−250 HPLCで分析し
た。HPLCクロマトグラフィにより2つの主要なピークが見られた(8.40
分および12.22分)。2つのピークのMWは、それぞれ約120,000D
aと2,000Daであった。2,000Da分子はCAFo、CAFaおよび
CAFbでは見られなかった。このことは異なる化合物であることを示している
。これをSPE−GFIIと名付けた。
【0179】 分画成分の生物活性 上述のように、精製工程を通して、in vitroサイトカイン活性(TN
Fαおよび/またはIL−1βの誘発を測定)を、精製工程を監視するため、お
よび活性分画成分を選択するために使用した。ほとんどの実験において、SPE
水溶性分画成分は強いCAFサイトカイン活性化活性を有することが測定された
。驚くべきことに、高度に精製されたCAFbは、SPE水溶性成分と同等また
はそれ以上の活性を示さなかった。理論による裏付けはないが、CAFbは引き
続く精製工程によりその形態が変化し、サイトカインへのその活性が減少し、そ
して凝集プロセスが起こっていることを示唆している。
【0180】 CAF分画成分の特性 C18HPLC分析 CAFを含む画分を逆相高速液体クロマトグラフィ(HPLC)で分析した(
島津ユニット、SPD−M10A VPダイオードアレイ検出、LC−6AD液
体クロマトグラフィ、SCL−10A VP脱気装置、LPM−600低圧混合
、およびCTO−10A VPカラムオーブン)。全ての成分は純水中5.0m
g/mlに調製し、0.2μmフィルターユニットを通して濾過した。それぞれ
のサンプル20μlを29℃でおよび流速1.0ml/分でWater Sym
metry C18カラム(3.9×150mm)にかけた。0.1%のトリフル
オロ酢酸(TFA)を含むdH2O中のアセトニトリル0%〜60%の直線濃度
勾配を移動相として使用した。
【0181】 脱脂されたPL−100卵黄からの3,000ダルトンMW透過物の分離のマ
ックスプロットクロマトグラフィを図3に示す。同じ分析条件を用いて、上述し
た精製ステップで生じた画分も得られた(図5、8、10および12)。
【0182】 CAF構造分析 タンパク質ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(PAGE) SDS PAGEを用いてCAFbの分子量を測定した。その結果、CAFb
は約6,670DaのMWを有する小ペプチドであることが示された。しかしな
がら、SDS PAGEの可変性のため、SDS PAGEを用いたCAFbの
分子量は正確な値であるとは考えられず、分子量の目安でしかない。
【0183】 質量分析(MS) SPE水溶性分画成分を酸性水(酸性pH WSF)に溶解させ、CAFを分
離するために逆相C18分離用カラムにかけた。3つの画分を採集した。これらは
CAFo、CAFaおよびCAFbである。活性CAFb画分は、in vit
roアッセイにおいてTNFαおよびIL−1β活性を刺激した。分子量を決定
するためにCAFbの質量分析を行った。ESI−MSの結果、CAFbは15
,500DaのMWを有するタンパク質であることが示された。CAFb成分の
大きなMW分子は、精製プロセス中に天然分子が凝集した結果であり、これは脱
塩の結果として発生する。
【0184】 赤外分光光度法(IR) 赤外分光光度法の結果は、CAFbは乳タンパク質であるカゼインと同様のパ
ターンを有するポリペプチドであることを示した(図14)。IRのIRの結果
はCAFbが純粋な化合物であることも示した。
【0185】 N末端アミノ酸配列決定 HP G1314A可変波長検出器を装備した機能強化型ヒューレット−パッ
カードG1005A N末端配列決定装置を用いてN末端アミノ酸配列決定を行
った。使用した技術は、ピコモル以下からナノモルレベルまでの範囲のサンプル
に効果的である。CAFb−GFIIおよびSPE−GFIIのN末端アミノ酸
配列を決定した。
【0186】 CAFb 簡単には、CAFbを水50μlと8MのGuHCl 50μlとに溶解させ
た。およそ50μlのサンプルをヒューレット−パッカードローディングプロト
コル(Hewlett−Packard loading protocol)
を用いて逆相サンプルカラムにロードした。サンプルカートリッジを2%TFA
1mlで洗浄した。初期の配列決定において、主要なN末端配列は30のアミノ
酸の極めて重要な配列であり、本明細書には配列ID番号1(SEQ ID N
O:1)と示す。2つのより小さい配列もCAFb−GFII中に測定され、こ
れらは1つまたは2つのN末端残基がなくなっている以外は主要配列と同一であ
った(それぞれ配列ID番号2および配列ID番号3と表示した)。初期の配列
データを以下に示す。
【0187】 CAFb−GFII 900pmol H2N− AGSSHEVVPSLLQTLLEGSIEQ
LYAGPISR(配列ID番号1) 90pmol H2N− s・hev・psl・qt・・egsi・qly(
a)gpl(s)r・n(配列ID番号2) 90pmol H2N− ・・・hev・psl・・t・・・・s・・q・・
・・p(配列ID番号3)
【0188】 続いて、更に配列を得、70のアミノ酸ポリペプチドと決定し、これを本明細
書では配列ID番号6と表示した。これは完全長のCAFbタンパク質を示すと
信じられている。
【0189】 CAFb−GFII 900pmol H2N− AGSSHEVVPSLLQTLLEGSIEQ
LYAGPISRYNVDEMTSAALAELKKCIDELPPXHLKA
LVNLXKQIRTEA(配列ID番号6)
【0190】 表3に示すように、CAFbは70のアミノ酸を有するポリペプチドであると
考えられ、CAFbの分子量は8,839Daと計算される。配列部位54およ
び63が不確かなため、主要な配列(配列ID番号6)はこれらの部位で確信し
ての決定はされていない。このポリペプチドは二量体であり、質量分析(MS)
研究で見られるように15,000Daまでのタンパク質を形成している。配列
データも、初期のCAFbは細胞性代謝プロセスにおける免疫化中、小さな活性
ペプチドにタンパク分解されていることを示唆した。卵黄に存在する小さなCA
Fbは、精製プロセスの間に大きな分子に凝集できた。
【0191】 当業者が遺伝子コードおよびその縮退を行うことにより、配列ID番号6をコ
ード化する核酸配列を還元することができることは理解されるであろう。配列I
D番号6をコード化する全ての核酸配列は本発明により熟考され包含される。C
AFタンパクのアミノ酸配列が知られている現在、当業者は容易に、当技術分野
で知られている技術を用いてCAFタンパクをコード化する核酸分子を同定し、
複製しそして配列決定できることも理解されるであろう。例えば、当業者はCA
Fアミノ酸配列に基づくプライマーを縮退させ、そしてポリメラーゼ連鎖反応に
より適切なライブラリまたは他の適切なソースからの全部または一部の核酸配列
を増幅させることができる。例えば、完全長分子において、必要であれば、プロ
ーブを調製しcDNAライブラリをスクリーニングすることにより、核酸分子を
更に複製することができる。核酸配列決定技術は当業者によく知られている。
【0192】
【表3】
【0193】
【表4】
【0194】
【表5】
【0195】 SPE−GFII SPE−GFIIもN末端から配列決定した。本サンプルに2つの主要な配列
があることは、10回循環でのデータを見ることにより明らかであった。本明細
書で配列ID番号4として示されている1つの配列は、知られているニワトリの
ビテロゲニンII前駆体のフラグメントであると同定された。複数のxは糖鎖形
成がこの部位で起こっていることを示している。
【0196】 SPE−GFII H2N−AViENLKARXxVSxNxIxTFNqVxFxYSMPA
(配列ID番号4)
【0197】 ペプチド配列を、NIHより提供されているBLASTデータベース(新型B
LAST、BLASTp、nr、期待値=10、濾過済)で、他の知られている
配列と比較した。
【0198】 データベースでのホモロジー検索 70のアミノ酸CAFb−GFII(配列ID番号6)についての同等性検索
において、518,313のタンパク質配列および162,653,948文字
を比較した。結果は、CAFb−GFIIのこの部位が特異な配列であり、どの
主要なホモロジーとも配列が一致するものはないことを示した。CAFに最も近
い同一性を有するタンパク質は、推定リガンド結合タンパクRYD5のアミノ酸
配列であり、これはノルウェーラットから単離された(登録番号S17449)
。この94のアミノ酸タンパク質は、配列ID番号6のアミノ酸残基I−66に
対して配列ID番号6と51%同一であった。2つの配列に分割されている最も
長い連続したアミノ酸のストレッチは5であった。推定リガンド結合タンパクR
YD5の機能は、ノルウェーラットの嗅粘膜の小領域におけるリガンド結合タン
パクであると考えられる。それゆえ、本発明のCAFおよびRYD5タンパクは
構造的または機能的に関連しないと思われる。
【0199】 SPE−GFIIもBLASTデータベースで検索した。1572から160
2の部位でニワトリのビテロゲニンII前駆体の修飾フラグメント(配列ID番
号5)であると確かめられた(図15)。CAFのための仮定として同じ現象に
より、SPE−GFIIの大きさは分解および凝集のプロセスによって変化する
。ビテロゲニンII前駆体は、分化プロセスに多くのタンパク質を調整するため
に重要なタンパク質であり、サイトカインを含む。修飾ビテロゲニンII前駆体
フラグメントは抗炎症機能にも重要な役割を担っている。
【0200】 実施例2 以下の実施例は、サイトカインプロファイルおよび活性化に対するサイトカイ
ン活性化因子(CAF)の効果を例示する。
【0201】 サイトカインアッセイは以下のように行った。
【0202】 細胞刺激 ヒトTHP−1細胞(マクロファージ/単核球性起源)を洗浄し、25mlフ
ラスコ中異なる卵成分を含む無血清のRPMI培養液10mlに、1×106
胞の濃度で蒔いた。細胞を4時間加湿したCO2培養器中で成長させ、その後5
0mlの遠心管にこすり取って採集した。細胞を10分間400×gで遠心分離
によりペレット化し、750μgのTRIzol試薬(Gibco BRL)に
溶解し、そして以下に記載するように全RNAを抽出するために使用した。
【0203】 処置細胞からのRNAの抽出 TRIzol試薬手順(Gibco BRL)に従い、PBL細胞ペレットか
ら全RNAを抽出した。抽出された全RNAを紫外線分光光度法により定量化し
、調製した品質をTBE緩衝剤中1.0%アガロースゲルで28sおよび18s
のバンドを分析することにより決定した。
【0204】 全RNAからのcDNAの合成 RT−PCR用cDNA Cycle(登録商標)Kit(InVitrog
en、Carlsbad、カリフォルニア州)を用いてそれぞれのサンプルから
の全RNA5μgから、第1鎖cDNAを合成した。比較の目的で、遍在性のG
APDH mRNAを半定量的な個々のcDNA調製に使用する。
【0205】 図17は、部分的に精製された各種卵の成分で処置されたTHP−1細胞のサ
イトカインプロファイルを示す。腫瘍壊死因子−α(TNF−α)発現レベルは
、食用卵の3k成分と比較して、PL−100卵の3k成分(2mg/ml)で
処置された細胞で高かった。また、インターロイキン−1β(IL−β)レベル
は高かったが、食用卵と比較してPL−100であったよりもより少ない程度で
あった。3k成分を用いたアッセイにおいて、これらの細胞中でのインターロイ
キン−6(IL−6)またはインターロイキン−10(IL−10)の誘発は検
知できるほどではなかった。続いて行った高度に精製したCAFbを用いてのア
ッセイにおいては、IL−6の誘発がはっきり検知されたことは注目すべきであ
る。PL−100全卵中のTNF−αのレベル(10mg/ml)は、食用卵中
のレベルよりも若干高かったが、3k成分のレベルよりは濃度の点ではるかに高
かった。
【0206】 過免疫卵の3k成分によるTNF−α活性化の動力学 図18は、PL−100卵黄の3k成分によるTHP−1細胞中のTNF−α
活性化の動力学を示す。PL−100 3k成分によるTNF−αの誘発は30
分後に開始し、2時間でピークに達した。その後低下し、8時間後には基準レベ
ルにまで達した。食用卵3k成分によるTNF−αの誘発は、細胞中で見られる
通常のレベルと同等かまたは若干高かった。
【0207】 過免疫卵の精製成分によるTHP−1細胞中への分化の誘発 単核球性/マクロファージ起源の形質転換ヒト細胞であるTHP−1細胞を、
過免疫卵黄から誘導された3k成分で処置して分化させた。通常、これらの細胞
はクラスターとして懸濁液中で成長し、樹脂表面には付着しない。しかしながら
、過免疫卵(以降PL−100と言う)からの3k成分(1mg/ml)を含む
無血清培地で成長させると、繊維芽細胞様の細胞に分化し、樹脂表面に付着した
。イオン交換カラム(Q−セファロース)で更に精製し、200mM塩化ナトリ
ウムで溶出させると、3k成分は、より低濃度(0.01mg/ml)で分化す
るTHP−1細胞となった。TNF−α、IL−1αおよびIL−1βの生産は
、単核球性/マクロファージ起源の細胞の反増殖および分化に関連していること
を示唆する文献がいくつか報告されている。
【0208】 CAFbによるサイトカイン発現の誘発 上述のように、SPE水溶性成分および実施例1で記載した高度に精製したC
AFb成分を用いて、サイトカインアッセイを行った。図19は、SPE水溶性
成分およびCAFb調製の両方がTNFα、IL−1βおよびIL−6の発現を
誘発することを示している。
【0209】 CAFbによるTGFβの阻害 上述のように、SPE水溶性成分および実施例1で記載した高度に精製したC
AFb成分を用いて、サイトカインアッセイを行った。図20は、CAFbが形
質転換増殖因子β(TGFβ)の誘発を阻害するが、SPE水溶性成分は阻害し
ないことを示している。
【0210】 本発明の多くの実施形態を詳細に記載してきたが、これらの実施形態の改良お
よび適応が当業者に行われることは明白である。しかしながら、このような改良
および適応は、以下の特許請求の範囲にて記載するように、本発明の範囲内であ
ることを特に理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 in vitroアッセイにおけるサイトカイン誘導に対する3,000ダル
トンMW透過物の作用を示すデジタル化像である。
【図2】 in vitroアッセイにおけるTNFα誘導に対する3,000ダルトン
MW透過物の作用を示すデジタル化像である。
【図3】 PL−100の3,000ダルトンMW透過物のHPLCクロマトグラムであ
る。
【図4】 THP−1細胞におけるTNFα誘導に対する3000DaMW透過物のQセ
ファロース分画物の作用を示すデジタル化像である。
【図5】 Qセファロースカラムに由来するCAF活性画分のHPLCクロマトグラムで
ある。
【図6】 QセファロースカラムにおけるCAF1活性画分の固相抽出クロマトグラムで
ある。
【図7】 in vitroアッセイにおけるTNFα誘導に対する固相抽出分画物の作
用を示すデジタル化像である。
【図8】 固相抽出のCAF活性画分のHPLCクロマトグラムである。
【図9】 in vitroアッセイにおけるTNFα誘導に対する分配抽出分画物の作
用を示すデジタル化像である。
【図10】 分配抽出による水溶性画分のHPLCクロマトグラムである。
【図11】 水溶性画分のC18HPLC分離のHPLCクロマトグラムである。
【図12】 精製されたCAFのHPLCクロマトグラムである。
【図13】 in vitroアッセイにおけるIL−1β誘導に対するCAFの作用を示
すデジタル化像である。
【図14】 CAFの赤外分光測定を示すロマトグラムである。
【図15】 SPE−GFII配列のニワトリビテロゲニンII前駆体とのアラインメント
および位置を示す図である。
【図16】 CAFの精製ステップを例示する概略図である。
【図17】 卵の種々の分画物で処置されたTHP−1細胞におけるサイトカインRNAレ
ベルを示すデジタル化像である。
【図18】 卵の3000Da透過物画分によるTNFα活性化の速度論を示すデジタル化
像である。
【図19】 CAFbによる3つのサイトカインの誘導を示すデジタル化像である。
【図20】 CAFbによる形質転換増殖因子βの阻害を示すデジタル化像である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 16/18 C12N 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 7/00 1/21 15/00 ZNAA 5/10 5/00 A 7/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダウ−ルング ウ アメリカ合衆国 19809 デラウェア州 ウィルミントン セタン ヴィラ レーン 1502 (72)発明者 ルイ シャン アメリカ合衆国 19808 デラウェア州 ウィルミントン イースト ウッドミル ドライブ 5005 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA80 CA02 DA01 DA02 DA05 DA12 DA20 EA02 GA11 HA17 4B065 AA01X AA58X AA72X AA87X AA90Y AB01 AC14 BA01 CA24 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 CA53 CA56 DA13 DA18 DA25 MA66 NA14 ZB071 ZB261 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA50 DA75 EA20 EA50 FA74 GA01 GA10 GA22 GA23 GA25

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.配列番号1および配列番号6からなる群から選択される
    アミノ酸配列;ならびに b.(a)のアミノ酸配列の少なくとも9個の連続したアミノ酸残基を含むア
    ミノ酸配列 からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む単離されたタンパク質であって、 腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)または
    インターロイキン−6(IL−6)の発現をアップレギュレーションするか、ま
    たは形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現をダウンレギュレーションすること
    を特徴とする単離されたタンパク質。
  2. 【請求項2】 前記タンパク質は、(a)のアミノ酸配列の少なくとも約1
    5個の連続したアミノ酸残基を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請
    求項1に記載の単離されたタンパク質。
  3. 【請求項3】 前記タンパク質は、(a)のアミノ酸配列の少なくとも約2
    0個の連続したアミノ酸残基を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請
    求項1に記載の単離されたタンパク質。
  4. 【請求項4】 前記タンパク質は、(a)のアミノ酸配列の少なくとも約2
    5個の連続したアミノ酸残基を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請
    求項1に記載の単離されたタンパク質。
  5. 【請求項5】 前記タンパク質は、配列番号6の少なくとも約50個の連続
    したアミノ酸残基を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請求項1に記
    載の単離されたタンパク質。
  6. 【請求項6】 前記タンパク質は、(a)のアミノ酸配列に対する同一性が
    (a)の前記アミノ酸配列の少なくとも15アミノ酸について少なくとも約65
    %であるアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタ
    ンパク質。
  7. 【請求項7】 前記タンパク質は、(a)のアミノ酸配列に対する同一性が
    (a)の前記アミノ酸配列の少なくとも15アミノ酸について少なくとも約75
    %であるアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタ
    ンパク質。
  8. 【請求項8】 前記タンパク質は、配列番号6に対する同一性が配列番号6
    の66アミノ酸について少なくとも約60%であるアミノ酸配列を含むことを特
    徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  9. 【請求項9】 前記タンパク質は、配列番号1および配列番号6からなる群
    から選択されるアミノ酸配列をコードする核酸配列に高ストリンジェンシーの条
    件のもとでハイブリダイゼーションする核酸配列によってコードされることを特
    徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  10. 【請求項10】 前記タンパク質は、配列番号1および配列番号6からなる
    群から選択されるアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請求項1に記載の単離
    されたタンパク質。
  11. 【請求項11】 前記タンパク質は配列番号6のアミノ酸配列を含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  12. 【請求項12】 前記タンパク質は、3000ダルトンの分子量カットオフ
    限外濾過フィルターを通過する少なくとも1つの生物学的に活性なサブユニット
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  13. 【請求項13】 前記タンパク質は少なくとも約50℃までの温度で安定で
    あることを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  14. 【請求項14】 前記タンパク質は約2から約10までのpHで安定である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  15. 【請求項15】 前記タンパク質は、 a.水溶性であること; b.非ステロイド性であること; c.負荷電であること; d.実質的に非極性であること;および e.λmaxを約254nmに有すること; からなる群から選択される同定特徴を含むことを特徴とする、請求項1に記載の
    単離されたタンパク質。
  16. 【請求項16】 前記タンパク質は、経口投与されたときに生物学的に活性
    であることを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  17. 【請求項17】 前記タンパク質は自然状態で鳥類の卵の卵白および卵黄の
    両方に存在することを特徴とする、請求項1に記載の単離されたタンパク質。
  18. 【請求項18】 前記タンパク質は、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インタ
    ーロイキン−1β(IL−1β)またはインターロイキン−6(IL−6)の発
    現をアップレギュレーションすることを特徴とする、請求項1に記載の単離され
    たタンパク質。
  19. 【請求項19】 前記タンパク質は、形質転換増殖因子β(TGFβ)の発
    現をダウンレギュレーションすることを特徴とする、請求項1に記載の単離され
    たタンパク質。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載される単離されたタンパク質に選択的に結
    合することを特徴とする単離された抗体。
  21. 【請求項21】 a.配列番号1および配列番号6からなる群から選択され
    るアミノ酸配列;ならびに b.(a)のアミノ酸配列に対する同一性が(a)のアミノ酸配列の少なくと
    も15アミノ酸について少なくとも65%であるアミノ酸配列 からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む単離されたタンパク質であって、 腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)または
    インターロイキン−6(IL−6)の発現をアップレギュレーションするか、ま
    たは形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現をダウンレギュレーションすること
    を特徴とする単離されたタンパク質。
  22. 【請求項22】 薬剤として許容される担体と、 a.配列番号1および配列番号6からなる群から選択されるアミノ酸配列;な
    らびに b.(a)のアミノ酸配列の少なくとも9個の連続したアミノ酸残基を含むア
    ミノ酸配列 からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むサイトカイン活性化因子(CAF
    )タンパク質とを含む組成物であって、 前記CAFタンパク質により、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキ
    ン−1β(IL−1β)またはインターロイキン−6(IL−6)の発現がアッ
    プレギュレーションされるか、あるいは形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現
    がダウンレギュレーションされることを特徴とする組成物。
  23. 【請求項23】 前記薬剤として許容される担体は、 a.前記CAFタンパク質について富化されるように選択される過免疫卵生成
    物;および b.過免疫卵生成物の少なくとも1つの分画成分を用いて製造された食品生成
    物であって、前記分画成分が、前記過免疫卵生成物と比較して富化量の前記CA
    Fタンパク質を含む食品生成物 からなる群から選択される食品生成物であることを特徴とする、請求項22に記
    載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記薬剤として許容される担体は、前記過免疫卵生成物と
    比較して、富化量の前記CAFタンパク質を含有する過免疫卵生成物の1つの分
    画成分を含むことを特徴とする、請求項22に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 前記分画成分は、液状の卵黄、液状の卵白、粉末化卵黄、
    粉末化卵白、および前記過免疫卵生成物の水溶性分画成分からなる群から選択さ
    れることを特徴とする、請求項24に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 前記組成物は、液体、エアロゾル剤、カプセル剤、錠剤、
    ピル剤、粉末剤、ゲル剤および顆粒剤からなる群から選択される形態にあること
    を特徴とする、請求項22に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 前記薬剤として許容される担体は制御放出配合物を含むこ
    とを特徴とする、請求項22に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 前記薬剤として許容される担体は、水、リン酸塩緩衝化生
    理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、血清含有溶液、ハンクス溶液、他
    の水性の生理学的に平衡化された溶液、オイル、エステル、グリコール、生体適
    合性ポリマー、ポリマーマトリックス、カプセル、マイクロカプセル、マイクロ
    粒子、ボーラス調製物、浸透圧ポンプ、拡散デバイス、リポソーム、リポ球体、
    細胞および細胞膜からなる群から選択されることを特徴とする、請求項22に記
    載の組成物。
  29. 【請求項29】 動物における免疫応答を調節するための方法であって、 a.配列番号1および配列番号6からなる群から選択されるアミノ酸配列;な
    らびに b.(a)のアミノ酸配列の少なくとも9個の連続したアミノ酸残基を含むア
    ミノ酸配列 からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むサイトカイン活性化因子(CAF
    )タンパク質を含む組成物を前記動物に投与することを含み、 前記CAFタンパク質により、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキ
    ン−1β(IL−1β)またはインターロイキン−6(IL−6)の発現がアッ
    プレギュレーションされるか、あるいは形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現
    がダウンレギュレーションされることを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 前記組成物が薬剤として許容される担体を含むことを特徴
    とする、請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記組成物は、前記CAFタンパク質が前記動物の体重1
    kgあたり約1ナノグラムから約400ミリグラムの用量で投与されることを特
    徴とする、請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記組成物は、経口投与、静脈内投与、腹腔内投与、筋肉
    内投与、皮下投与、経皮送達、気管内投与、吸入、カテーテルの注入、坐薬によ
    る投与、および組織内への直接的な注入からなる群から選択される経路で投与さ
    れることを特徴とする、請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記組成物は、前記CAFタンパク質を含有する食品生成
    物を含むことを特徴とする、請求項29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記組成物を投与することによって、前記動物の細胞によ
    る腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)または
    インターロイキン−6(IL−6)の発現がアップレギュレーションされること
    を特徴とする、請求項29に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記組成物を投与することによって、前記動物の細胞によ
    る形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現がダウンレギュレーションされること
    を特徴とする、請求項29に記載の方法。
  36. 【請求項36】 動物が哺乳動物であることを特徴とする、請求項29に記
    載の方法。
  37. 【請求項37】 動物におけるガンを処置する方法であって、 a.配列番号1および配列番号6からなる群から選択されるアミノ酸配列;な
    らびに b.(a)のアミノ酸配列の少なくとも9個の連続したアミノ酸残基を含むア
    ミノ酸配列 からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むサイトカイン活性化因子(CAF
    )タンパク質を含む組成物を、ガンを有する動物またはガンを発症する危険性を
    有する動物に投与することを含み、 前記CAFタンパク質により、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキ
    ン−1β(IL−1β)またはインターロイキン−6(IL−6)の発現がアッ
    プレギュレーションされるか、あるいは形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現
    がダウンレギュレーションされることを特徴とする方法。
  38. 【請求項38】 前記組成物は、前記CAFタンパク質が前記動物の体重1
    kgあたり約1ナノグラムから約400ミリグラムの用量で投与されることを特
    徴とする、請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記組成物は、経口投与、静脈内投与、腹腔内投与、筋肉
    内投与、皮下投与、経皮送達、気管内投与、吸入、カテーテルの注入、坐薬によ
    る投与、および前記ガン組織内または前記ガンに隣接する組織内への直接的な注
    入からなる群から選択される経路で投与されることを特徴とする、請求項37に
    記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記組成物は、前記CAFタンパク質を含有する食品生成
    物を含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記組成物の投与により、ガン症状の軽減、ガンに関連す
    る腫瘍の減少、ガンに関連する腫瘍の除去、転移ガンの防止、ガンの防止、およ
    びガンに対するエフェクター細胞免疫性の刺激からなる群から選択される結果が
    もたらされることを特徴とする、請求項37に記載の方法。
  42. 【請求項42】 a.i.配列番号1および配列番号6からなる群から選択
    されるアミノ酸配列;および ii.(i)のアミノ酸配列の少なくとも9個の連続したアミノ酸残基を含む
    アミノ酸配列 からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むタンパク質であって、 腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1β(IL−1β)または
    インターロイキン−6(IL−6)の発現をアップレギュレーションするか、あ
    るいは形質転換増殖因子β(TGFβ)の発現をダウンレギュレーションするタ
    ンパク質をコードする核酸配列;ならびに b.(a)の前記核酸配列に対して完全に相補的である核酸配列 からなる群から選択される核酸配列を含むことを特徴とする単離された核酸分子
  43. 【請求項43】 前記タンパク質は、配列番号1および配列番号6からなる
    群から選択されるアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請求項42に記載の単
    離された核酸分子。
  44. 【請求項44】 請求項42に示される単離された核酸分子を含むことを特
    徴とする組換え核酸分子。
  45. 【請求項45】 請求項42に示される単離された核酸分子を含み、前記核
    酸分子を発現することを特徴とする組換え細胞。
  46. 【請求項46】 請求項42に示される単離された核酸分子を含むことを特
    徴とする組換えウイルス。
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