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JP2003324260A - プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線板及びその製造方法

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Publication number
JP2003324260A
JP2003324260A JP2002129637A JP2002129637A JP2003324260A JP 2003324260 A JP2003324260 A JP 2003324260A JP 2002129637 A JP2002129637 A JP 2002129637A JP 2002129637 A JP2002129637 A JP 2002129637A JP 2003324260 A JP2003324260 A JP 2003324260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
substrate
electrode
circuit component
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002129637A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Michiwaki
茂 道脇
Shinji Suga
慎司 菅
Yoshiteru Matsubayashi
芳輝 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2002129637A priority Critical patent/JP2003324260A/ja
Publication of JP2003324260A publication Critical patent/JP2003324260A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に回路部品3を埋め込んだ、片面若しく
は両面又は多層のプリント配線板及びその製造方法にお
いて、回路部品3の接続信頼性を高め、高密度化を可能
とする。 【解決手段】回路部品3の電極3aをNi,Cr若しく
はTiの単体又はその合金とし、基板1に貫通孔2又は
座ぐり部9を形成して埋め込み部とし、その形状を回路
部品3が圧入となるように設定した。また、電極3a表
面を、基板1表面に対して10μm以上50μm以下の
凹部とし、電極3aと、電極3aに基板の厚さ方向にお
いて隣接して形成した銅層6Aからなる配線パターン6
A1とをその銅層6Aで接続した。また、この銅層6A
を、スルーホール4、ビアホール8又はインナービアホ
ール4Aの表面に形成した銅層と同一の銅層とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に回路部品を
埋め込んで成る両面配線基板又は多層配線基板と、この
片面若しくは両面配線基板又は多層配線基板上に絶縁層
及びパターン層を積層して成るいわゆるビルドアップ基
板と、これらの製造方法に係り、特に回路部品の接続信
頼性向上と、高密度化に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、多機能化、高
速化が進んでおり、これに対応するため、プリント配線
板やその製造方法に様々な高密度実装技術を盛り込むこ
とが要求されてきた。この要求を満たす方策として、従
来、プリント配線板の表面あるいは裏面上に実装してい
るチップ部品等を、プリント配線板の内部に埋め込む技
術が提案されている。この部品埋込技術を基板に採用す
ることで、基板の部品実装密度は大幅に向上し、配線長
の短縮化も図られることから基板自体の高信頼性化、信
号伝達の高速化が期待されている。
【0003】そして、部品埋込型の多層配線板技術は、
特開平6−120671号公報(以下公報1)や、特開
2001−53447公報(以下公報2)に開示されて
いる。
【0004】公報1には、配線板内層にチップ部品を埋
め込み、層間導通の確保及び埋め込んだ部品間の接続と
を、それぞれ融点の異なる半田材を使用して数工程に分
けて行う技術が開示されている。
【0005】また、公報2には、配線内層にチップ部品
等を埋め込み、その上に絶縁層を形成し、レーザーやド
リル等で設けたビアホールを介してめっきすることによ
り、層間導通の確保及び埋め込んだ部品間の接続とを行
う技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公報1
に開示された発明は、 (イ)半田の接合個所に対応した複数回の半田付け工程
が必要である。 (ロ)基板表裏面上への部品実装やマザーボード等の別
種基板への半田付けにおける接合条件が大きく制約され
る。 (ハ)半田の溶融温度を安定化させるための半田の素材
管理が難しい。 (ニ)半田付け部の周辺やその内部に半田フラックスが
残留していると、絶縁層を積層してビルドアップ化した
場合に膨れや破裂が起こる可能性が高い。 (ホ)半田付けの厚さを薄くするのが困難で、厚さ50
μm程度のビルドアップ絶縁層でこれを覆う場合にその
平坦性が確保できない。という問題があった。その内、
(ハ),(ニ),(ホ)は特に信頼性の低下に関わる問
題である。
【0007】また、公報2に開示された発明は、接続方
式がめっきであり接合の信頼性は向上する反面、 (ヘ)ビルドアップ絶縁層を介したビアホールを埋込部
品の電極上に形成する際に、埋込部品の電極位置の精度
を保つ配慮がされていないため、位置ずれによる接合不
良が発生する可能性がある。この位置のばらつきは通常
50μm程度ある。 (ト)ビアホールの形成を、通常の方法であるレーザー
又はドリルで行った場合、埋込部品の電極表面にはめっ
き性を阻害する絶縁樹脂の残さ成分が残留するためこれ
をデスミア液等により除去する必要があるが、この除去
液が埋込部品の電極にコートされている半田を劣化させ
る。
【0008】(チ)ビアホールの形成を薬品によって行
った場合、この薬液によって電極にコートされている半
田を劣化させる。しかもこの薬液によるビアホール形成
方法は、ビアホール形状がストレートではなく薬液の回
り込みで逆テーパー形状に形成されるため、めっきの付
き廻り性が悪化し接続不良となる可能性が高い。 (リ)電解めっきによる銅層形成時に基板を浸す電解液
中に、部品の電極にコートされた半田に含有する鉛ある
いは銀が漏出して電解液を変質劣化させる。
【0009】(ヌ)埋込回路部品30への接続を、一段
外層の配線パターン60Bからビアホール80で接続し
なければならず(図6参照)、長手方向両端に電極30
aを有する回路部品30を、基板のコア部に貫通孔を設
けて縦方向に埋め込んだ場合、この部品を接続するため
には4層(コア部多層板の表裏2層及びビルドアップ層
の外側2層)が必要となる。
【0010】また、座ぐり穴に部品を横向きに埋め込む
場合でも、2層(コア部多層板の片側1層及びそこに積
層したビルドアップ層の外側1層)のレイヤーが必要で
あり、高密度化に適さない。という問題があった。その
内、(ヘ),(ト),(チ),(リ)は特に信頼性の低
下に関する問題である。
【0011】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、前述(イ)〜(ヌ)の問題を解決して、 (a)埋め込み回路部品の接続信頼性の飛躍的向上。 (b)回路部品の埋め込み位置の精度向上による高密度
化。 (c)埋め込み回路部品と配線パターンとの接続をより
少ない層で行うことによる高密度化。を可能とする、プ
リント配線板及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明は手段として次の構成及び方法を有す
る。即ち、請求項1は、基板1に貫通孔2又は座ぐり部
9を形成してなる埋め込み部と、前記埋め込み部に挿入
又は収納した回路部品3と、前記基板1の少なくとも一
面側に、めっきにより、単層又は絶縁層7との交互の複
層に形成した銅層6A,6Bからなる配線パターン6A
1,6B1とを有するプリント配線板において、前記電
極3aと、前記電極3aに前記基板1の厚さ方向におい
て隣接して形成した銅層6Aからなる配線パターン6A
1とを、前記隣接して形成した銅層6Aで接続してある
ことを特徴とするプリント配線板である。
【0013】請求項2は、前記電極3aの表面材質を、
Ni,Cr若しくはTiの単体又はNi,Cr若しくは
Tiの合金としたことを特徴とする請求項1記載のプリ
ント配線板である。
【0014】請求項3は、前記埋め込み部は、前記回路
部品3に対して圧入しろを有する形状としたことを特徴
とする請求項1又は請求項2記載のプリント配線板であ
る。
【0015】請求項4は、前記圧入しろを、3μm以上
30μm以下としたことを特徴とする請求項3記載のプ
リント配線板である。
【0016】請求項5は、前記電極3aの前記基板1の
厚さ方向端面を、前記隣接して形成した銅層6Aからな
る配線パターン6A1の基板1側面に対して、厚さ方向
距離で10μm以上50μm以下の凹部としたことを特
徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプリン
ト配線板である。
【0017】請求項6は、前記基板1あるいは前記絶縁
層7に、表面にめっきによる銅層6A,6Bを形成した
スルーホール4,インナービアホール、ビアホール8の
いずれかのホールを設け、前記ホールの表面に形成した
銅層6Aと、前記隣接して形成した銅層6Aとを同一の
銅層としてあることを特徴とする請求項1乃至5のいず
れか1項に記載のプリント配線板である。
【0018】請求項7は、前記埋め込み部と前記回路部
品3との空隙に樹脂5を充填してあることを特徴とする
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプリント配線板
である。
【0019】さらに、請求項8は、少なくとも、基板1
に貫通孔2または座ぐりによる埋め込み部を設ける工程
と、前記埋め込み部に回路部品3を装着又は収納する埋
め込み工程と、前記基板1の少なくとも一面側に、配線
パターン6A1とする銅層6Aを、単層又は絶縁層7と
の交互の複層に形成するめっき工程とを含んでなるプリ
ント配線板の製造方法において、前記回路部品3の電極
3a面材質をNi,Cr若しくはTiの単体又はNi,
Cr若しくはTiの合金とし、前記めっき工程は、前記
電極3aに前記基板1の厚さ方向において隣接する銅層
6Aを、前記電極3aと接続して形成する工程を含んで
なることを特徴とするプリント配線板の製造方法であ
る。
【0020】請求項9は、前記めっき工程よりも前に、
前記埋め込み部と前記回路部品3との空隙に樹脂5を充
填した後、不要な前記樹脂5を除去する工程を有するこ
とを特徴とする請求項8記載のプリント配線板の製造方
法である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、好ましい
実施例により図1乃至図5を用いて説明する。本発明の
プリント配線板に埋め込む回路部品としては、抵抗,コ
ンデンサー,コイル,ダイオード,トランジスター及び
集積回路のチップ部品等がある。そして、この回路部品
の電極表面が、従来の鉛や銀を含む半田コートではな
く、Ni,Cr若しくはTiの単体又はNi,Cr若し
くはTiの合金で形成されている回路部品を使用するこ
とに特徴がある。この合金の好ましい例としては、Ni
Cr,TiNがある。
【0022】Ni,Cr,Tiは、銅めっきとの密着性
に優れており、また、これらの単体あるいはこれらの合
金で形成された電極は、電極に付着した不要な樹脂成分
を除去するデスミア液等の除去液では劣化することはな
い。また、電解めっきによる銅層形成時に、基板を浸す
電解液を汚染して変質劣化させるものでもない。この特
徴により接続信頼性が飛躍的に向上する。環境負荷の観
点も含めて、中でもNiとするのが最も好ましい。
【0023】これらの回路部品を埋め込むプリント配線
板としては、片面板,両面板及び多層積層板、並びに、
これらの面上に絶縁層や回路パターン層を交互に積層し
てビルドアップしたいわゆるビルドアップ基板がある。
回路部品の埋め込み形態として、(I)基板に貫通孔を
設けて埋め込む形態と、(II)座ぐりを設けて埋め込
む形態と、(III)貫通孔を設けて埋め込む応用形態
とがあり、まず貫通孔を設けて埋め込む形態から順次詳
述する。
【0024】(I)貫通孔を設けて埋め込む形態 貫通孔を設けて埋め込む形態とするのは、回路部品を配
線基板の銅貼り積層板の表と裏の両方に接続する場合で
ある。この場合、まず銅貼り積層板に貫通孔を形成し
て、そこに回路部品を埋め込む。また、ビルドアップ基
板において接続をビルドアップ層と行う場合には、貫通
孔をビルドアップ後に形成して、そこに回路部品を埋め
込むこともできる。
【0025】この形態によるプリント配線板の製造方法
を工程毎に図1(a)〜図1(l)を用い、(1)〜
(11)にて説明する。図1は、プリント配線板の概略
断面図である。 (1)貫通孔の形成(図1(b)) プリント配線板の基板となる銅貼り積層板1の回路部品
3の埋め込み場所に貫通孔2を形成する。この貫通孔2
の径を、回路部品3の収納が圧入となる形状に設定する
ことに特徴がある。
【0026】以下にその特徴を具体的に説明する。この
貫通孔2の形成において、直径が数mm程度の比較的大
きな開孔が必要な場合は、これを矩形の孔として加工す
ることも可能であるが、孔径が1mm以下の場合は、円
形の孔をドリルで加工するのが現実的である。回路部品
3は、通常直方体の長手方向両端部に電極を有する形態
であり、図4(a)に示すようにその電極面の対角線長
さをL1、貫通孔の孔径をφAとすると、L1−φAが
正の数の場合にその圧入しろを有し、これを3μm以上
30μm以下と設定する。
【0027】この寸法L1と孔径φAの関係は、基板の
プリプレグやビルドアップした絶縁層の物性値、部品の
大きさによらず共通に設定することができる。これによ
り、従来、マージンをとり、大きく開孔していて50μ
m程度あった、貫通孔2に対する回路部品3の電極3a
の位置のばらつきをほとんど無くすことができる。この
ように、回路部品3の位置精度を確保することで、信頼
性の高い接合が可能となり、貫通孔2の加工マージン分
小さくできることによる高密度化が可能となる。また、
工程(1)においては、同時にスルーホール4も形成し
てある。
【0028】(2)回路部品3の貫通孔2への挿入。
(図1(c)) (3)回路部品3と貫通孔2との空隙への樹脂5の充
填。(図1(d)) (4)不要な樹脂5の除去。(図1(e)) 工程(2)において、回路部品3を貫通孔2に、その電
極3aが基板の表裏に対応するような向きで挿入する。
この回路部品3の各電極3a間の外形寸法D1と、基板
の厚さt1との差を所定の値Δt1に設定し、基板表面
から回路部品3の電極面までがΔt1/2の凹部となる
ように圧入方向位置を設定することに特徴がある。
【0029】具体的には、t1−D1=Δt1 とした
ときの凹部深さ寸法Δt1/2を10μm以上50μm
以下に設定する。これは、後述するように、Δt1/2
を、不要な樹脂5をバフ研磨により除去しても部品電極
3aが削れない10μm以上であって、かつ、この電極
表面と凹部に残る樹脂をYAGレーザー等で効率良く除
去できる50μm以下とすることで、生産性を向上する
ことができることによる。
【0030】工程(3)における樹脂5の充填により、
回路部品3の挿入後のめっき,スパッタあるいは蒸着等
による導体層の形成時に、この空隙に導体層が形成され
て層間でショートすることを防止できる。この層間のシ
ョート防止ができる最小限の樹脂量にて充填した場合で
も、余分な樹脂が作製中の基板上に付着する可能性があ
る。
【0031】また、後工程において、真空装置内での処
理や熱処理がある場合、空隙に十分に樹脂を注入してボ
イドが無い状態とすることは、それらの処理を良好にす
るために極めて重要であって、この場合、基板上に余分
な樹脂が付着する可能性は高い。従って、工程(4)に
より余分な樹脂分を完全に除去する必要がある。
【0032】この基板上の除去手段として、ブラスト処
理やバフ研磨が知られているが、除去後の表面の平坦性
が優れていることからバフ研磨が好ましい。また、回路
部品3の電極3a部分での除去は、前述のレーザー加工
によることが行われ、これにより接続の信頼性を確保す
ることができる。
【0033】(5)めっきによる銅層6の形成(図1
(f)) 無電解めっき及び電解めっきにより基板表裏面に銅層6
Aを形成する。これにより、回路部品3の電極3aと銅
層6Aとが接続される。このように、絶縁層7を設けず
にめっきにより銅層6を直接積層するので、基板の表裏
2層のみで回路部品3の接続をすることができることに
特徴がある。
【0034】(6)スルーホール4への樹脂5の充填
(図1(g)) (7)銅層6Aへのパターン6A1の形成(図1
(h)) 以上により、貫通孔2を設けて埋め込む形態の両面配線
基板が完成する。
【0035】さらに、ビルドアップ基板とする場合は、 (8)絶縁層7の形成(図1(i)) (9)ビアホール8の形成(図1(j)) (10)銅層6Bの形成(図1(k)) (11)銅層6Bへのパターン6B1の形成(図1
(l))の工程により作成することができる。この状態
で、スルーホール4は絶縁層に覆われ外部に露出しない
所謂インナービアホール4Aである。
【0036】プリント基板の構造によっては、(8)の
工程後に埋め込み部を設けて回路部品を埋め込み、ビア
ホール8への銅層6Bと同一層にて電極3aと配線パタ
ーン6B1との接続をすることもできる。埋め込み部
は、貫通孔でも後述する座ぐり部でもよく、貫通孔の場
合について、図5(a)〜5図(c)を用い、工程(1
1A),(11B)及び(11C)にて説明する。
【0037】(11A)絶縁層7の形成。(図5
(a)) 工程(8)(図1(i))に対して、貫通孔2のない形
態である。 (11B)貫通孔2の形成と、回路部品3の圧入。(図
5(b)) 圧入しろは前述と同様であり、絶縁層7を含んだ基板1
の厚さをt4とし、電極表面間の寸法をD4とすると、
Δt4=t4−D4であり、絶縁層7の表面に対して、
電極3a表面が(Δt4)/2あって、10μm以上5
0μm以下の凹部となるように納める。 (11C)銅層6Bの形成。(図5(c)) めっきにより銅層6Bを形成する。このとき、銅層6B
と電極3aが接続され、同時にビアホール表面にも同一
層で銅層が形成される。この後、銅層6Bに配線パター
ンが施される。
【0038】次に、座ぐり部9を設けて埋め込む形態に
ついて詳述する。 (II)座ぐり部9を設けて埋め込む形態 座ぐり部9を設けて埋め込む形態とするのは、回路部品
3を配線基板の銅貼り積層板(基板)の片面のみに接続
する場合である。この場合、まず基板に座ぐり部9を形
成して、そこに回路部品3を収納する。この形態による
プリント配線板の製造方法を工程毎に図2(a)〜図2
(g)を用い、(12)〜(22)にて説明する。図2
も、プリント配線板の概略断面図である。
【0039】(12)座ぐり部9の形成(図2(a)) 基板の回路部品3の埋め込み場所に座ぐり部9を形成す
る。この座ぐり部9の形状を、回路部品3の収納が圧入
となる形状とすることに特徴がある。
【0040】この特徴について具体的に説明する。座ぐ
り部9の開口形状は、ドリルにて円形状あるいは長円状
にて形成することができる。そこに埋め込む回路部品3
は、通常直方体でその長手方向両端部に電極3aを有す
る形態であるから、座ぐり部9の開口形状は円形状より
長円状の方が必要な面積が少なく高密度化が可能となる
ので好ましい。
【0041】図4(b)に示すように、座ぐり部の開口
形状の長円の一方の円半径をB、その中心をCとし、中
心Cから回路部品の角までの距離をLbとしたとき、
(Lb−B)×2が正の数の場合にその圧入しろを有
し、これを3μm以上30μm以下に設定する。座ぐり
部9の開口形状が円形の場合は、図4(c)に示すよう
に、その直径をφA2、回路部品3の対角長さをL2と
したとき、前述のようにL2−φA2が正の数の場合に
圧入しろを有し、これを3μm以上30μm以下に設定
する。これらが圧入しろとなる。この寸法Lbと径Bあ
るいはL2と径φA2の関係は、基板のプリプレグやビ
ルドアップした絶縁層の物性値、部品の大きさによらず
共通に設定することができる。
【0042】これにより、従来、マージンをとり、大き
く開口していて50μm程度あった、座ぐり部9に対す
る回路部品3の電極3aの位置のばらつきをほとんど無
くすことができる。このように、回路部品3の位置精度
を確保することで、信頼性の高い接合が可能となり、座
ぐり部9の加工マージン分小さくできることによる高密
度化が可能となる。工程(12)においては、同時にス
ルーホール4も形成する。
【0043】(13)回路部品3の座ぐり部9への収
納。(図2(b)) (14)回路部品3と座ぐり部9との空隙への樹脂5の
充填(図2(c)) (15)不要な樹脂5の除去(図2(d)) 工程(13)において、回路部品2を座ぐり部9に、そ
の電極3aが基板の面方向に平行となる向きで収納す
る。この回路部品3における埋め込み方向の外形寸法D
2と、座ぐり深さt2との差を所定の値Δt2とし、基
板表面から回路部品の電極までがΔt2の凹となるよう
に設定したことに特徴がある。
【0044】具体的には、t2−D2=Δt2 とした
ときの凹寸法Δt2を100〜50μmと設定する。こ
れは、後述するように、Δt2を、不要な樹脂をバフ研
磨により除去しても部品電極が削れない10μm以上で
あって、かつ、この電極表面と凹部に残る樹脂をYAG
レーザー等で効良く除去できる50μm以下とすること
で、生産性を向上することができることによる。
【0045】工程(14)における樹脂の充填により、
回路部品埋め込み後のめっき,スパッタあるいは蒸着等
による導体層の形成時に、この空隙に導体層が形成され
て層間でショートすることを防止できる。この層間のシ
ョート防止ができる最小限の樹脂量にて充填した場合で
も、余分な樹脂が作製中の基板上に付着する可能性があ
る。
【0046】また、後工程において、真空装置内での処
理や熱処理がある場合、空隙に十分に樹脂を注入してボ
イドが無い状態とすることは、それらの処理を良好にす
るために極めて重要であって、この場合、基板上に余分
な樹脂が付着する可能性は高い。従って、工程(15)
により余分な樹脂分を完全に除去する必要がある。
【0047】この基板上の除去手段として、ブラスト処
理やバフ研磨が知られているが、除去後の表面の平坦性
が優れていることからバフ研磨が好ましい。また、回路
部品3の電極部分3aでの除去は、前述のレーザー加工
によることが行われ、これにより接続の信頼性を確保す
ることができる。
【0048】(16)めっきによる銅層6Aの形成(図
2(e)) 無電解めっき及び電解めっきにより基板表裏面に銅層6
Aを形成する。これにより、回路部品3の電極3aと銅
層6Aとが接続される。このように、絶縁層7を設けず
にめっきにより銅層6Aを直接積層するので、基板表面
の1層のみで回路部品3の接続をすることができること
に特徴がある。
【0049】(17)スルーホール4への樹脂5aの充
填(図2(f)) (18)銅層6Aへのパターン6A1の形成(図2
(g)) 以上により、座ぐり部9を設けて埋め込む形態の両面配
線基板が完成する。
【0050】さらに、ビルドアップ基板とする場合は、 (19)絶縁層7の形成(図2(h)) (20)ビアホール8の形成(図2(i)) (21)銅層6Bの形成(図2(j)) (22)銅層6Bへのパターン6B1の形成(図2
(k)) の工程により作成することができる。次に貫通孔2を設
けて埋め込む応用形態について詳述する。
【0051】(III)貫通孔2を設けて埋め込む応用
形態 この応用形態は、前述した(I)貫通孔2を設けて埋め
込む形態において、回路部品3をその電極3aが基板1
と平行になるように埋め込み、基板1の表と裏の両方に
接続する場合に用いる。この形態による基板板の作成方
法を、工程毎に図3(a)乃至図3(k)を用いて(2
3)〜(33)にて説明する。図3は、プリント配線板
の概略断面図である。
【0052】(23)貫通孔2の形成(図3(a)) 基板1の回路部品3の埋め込み場所に貫通孔2を形成す
る。この貫通孔2の形状を、回路部品の収納が圧入とな
る形状に設定することに特徴がある。
【0053】この特徴について具体的に説明する。この
貫通孔2はドリルにて円形あるいは長円形にて形成する
ことができる。そこに埋め込む回路部品3は、通常、直
方体の長手方向両端部に電極3aを有する形態であるか
ら、貫通孔2の開口部形状は、円形より長円形の方が占
める面積が少なく高密度化が可能となるので好ましい。
【0054】前述のように、図4(b)に示す、開口形
状の長円の一方の円半径をB、その中心をCとし、中心
Cから回路部品の角までの距離をLb、としたとき、
(Lb−B)×2が正の数の場合にその圧入しろを有
し、これを3μm以上30μm以下に設定する。座ぐり
が円形の場合は、その直径をφA2、回路部品の対角長
さをL2としたとき、前述のようにL2−φA2が正の
数の場合にその圧入しろを有し、これを3μm以上30
μm以下に設定する。
【0055】この寸法Lbと径BあるいはL2と径φA
2の関係は、基板のプリプレグやビルドアップした絶縁
層の物性値、部品の大きさによらず共通に設定すること
ができる。これにより、従来、マージンをとり、大きく
開孔していて50μm程度あった、貫通孔2に対する回
路部品3の電極3aの位置のばらつきをほとんど無くす
ことができる。
【0056】このように、回路部品3の位置精度を確保
することで、信頼性の高い接合が可能となり、貫通孔2
の加工マージン分小さくできることによる高密度化が可
能となる。工程(23)においては、同時にスルーホー
ル4も形成してある。
【0057】(24)回路部品3の貫通孔2への収納。
(図3(b)) (25)回路部品3と貫通孔2との空隙への樹脂5の充
填。(図3(c)) (26)不要な樹脂5の除去。(図3(d)) 工程(24)において、回路部品3を貫通孔2に、その
各電極3aが基板1の表面方向に並ぶ向きで収納する。
この回路部品3の圧入方向の外形寸法D3と、基板の厚
さt3との差を所定の値Δt3に設定し、基板表面から
回路部品の電極までがΔt3/2の凹部深さとなるよう
に圧入位置を設定することに特徴がある。
【0058】具体的には、t3−D3=Δt3 とした
ときの凹部深さ寸法Δt3/2を10〜50μmと設定
する。これは、後述するように、(Δt3)/2を、不
要な樹脂をバフ研磨により除去しても部品電極が削れな
い10μm以上であって、かつ、この電極表面と凹部に
残る樹脂をYAGレーザー等で効率良く除去できる50
μm以下とすることで、生産性を向上することができる
ことによる。
【0059】工程(25)における樹脂5の充填によ
り、回路部品3埋め込み後のめっき,スパッタあるいは
蒸着等による導体層の形成時に、この空隙に導体層が形
成されて層間でショートすることを防止できる。この層
間のショート防止ができる最小限の樹脂量にて充填した
場合でも、余分な樹脂が作製中の基板上に付着する可能
性がある。
【0060】また、後工程において、真空装置内での処
理や熱処理がある場合、空隙に十分に樹脂を注入してボ
イドが無い状態とすることは、それらの処理を良好にす
るために極めて重要であって、この場合、基板上に余分
な樹脂が付着する可能性は高い。従って、工程(26)
により余分な樹脂分を完全に除去する必要がある。
【0061】前述のように、この基板1上の除去手段と
して、ブラスト処理やバフ研磨が知られているが、除去
後の表面の平坦性が優れていることから、バフ研磨が好
ましい。また、回路部品3の電極3a部分での除去は、
前述のレーザー加工によることが行われ、これにより接
続の信頼性を確保することができる。
【0062】(27)めっきによる銅層6Aの形成(図
3(e)) 無電解めっき及び電解めっきにより基板表裏面に銅層6
Aを形成する。これにより、回路部品3の電極3aと銅
層6Aとが接続される。このように、絶縁層7を設けず
にめっきにより銅層6Aを電極3aに直接積層するの
で、基板1の表裏2層のみで回路部品3の接続をするこ
とができることに特徴がある。
【0063】(28)スルーホール4への樹脂5aの充
填(図3(f)) (29)銅層6Aへのパターン6A1の形成(図3
(g)) 以上により、貫通孔2を設けて埋め込む応用形態のプリ
ント配線板が完成する。
【0064】さらに、前述と同様にこれをビルドアップ
基板とする場合は、(30)絶縁層7の形成(図3
(h)) (31)ビアホール8の形成(図3(i)) (32)銅層6Bの形成(図3(j)) (33)銅層6Bへのパターン6B1の形成(図3
(k))の工程により作成することができる。
【0065】以上説明した構成と方法において、基板材
料及び絶縁層の厚みを限定するものではない。基板1の
プリプレグとしてはエポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,B
Tレジン又はこれらをガラスクロスに含浸させた材料が
使用できる。また、銅貼り積層板でなくてもよく、絶縁
樹脂からなる単なるコア基板でもよい。積層する絶縁材
料も制約することなく、エポキシ樹脂,ポリイミド樹
脂,オレフィン樹脂等が使用可能で、これらに、難燃特
性,粗化性,銅層との密着性,機械的特性及びレーザー
加工性を向上させる目的で、染料,顔料又はその他の添
加剤を添加した材料も使用できる。
【0066】貫通孔2と回路部品3との空隙に充填する
樹脂5についても限定されない。空隙の充填に適し、プ
リント配線板の信頼性を損なわないものであれば良い。
さて、本発明の実施例は、上述した構成に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において例
えば下記のように変更が可能である。
【0067】例えば、回路部品3の埋め込みにおいて、
座ぐり部9に埋め込んだ回路部品3の電極3aが基板1
の表面側を向く様にする場合や、同様の場合でトランジ
スターや集積回路の様に電極3aが3箇所以上あるもの
でも、回路部品3と座ぐり部9との圧入寸法を前述した
寸法に設定し、空隙への樹脂5の充填や余分な樹脂の除
去を行い、さらに回路部品3の電極3aと基板面との凹
部深さを前述の所定の寸法Δt1/2,Δt2,Δt3
/2,Δt4/2とすることで、微細なパターンにより
回路部品3の各電極3aの接続をすることができる。
【0068】また、電極3aが半田コートされた回路部
品3においては、その半田コートの下地がNiめっきで
あることから、半田を除去液で除去してニッケルめっき
電極の回路部品3aとして用いることができる。
【0069】この場合の半田除去液として、メタンスル
ホン酸液を使用することができ、具体的商品例として
は、メルテックス株式会社の「メルストリップHN−9
80M」がある。
【0070】本発明者らは、各種回路部品を埋め込んだ
プリント配線板を、鋭意工夫しつつ研究する過程で多く
の試作を作成して評価してきた。その中の、実施例の一
つである抵抗チップ部品を埋め込んだ配線基板につい
て、比較例と合わせて評価した結果を詳述する。
【0071】埋め込み回路部品3として抵抗チップ部品
を用意した。この回路部品3の抵抗値は1kΩ、外形寸
法は0.600×0.300×0.300mmの直方
体、その長手方向の両端に電極を有するものであり、外
形寸法の許容公差を1μmとして選定した。そして、こ
の電極3a表面については、半田コート処理品とNiめ
っき品とを用意した。
【0072】また、この回路部品3を埋め込む基板1と
して、そのコア材に、エポキシ樹脂を含浸したガラスク
ロスを用いた銅貼り両面基板を用意した。基板厚みは、
両面の銅層を含めて0.500mmのものを基準として
0.615mm,0.620mm,0.700mm,
0.720mmのものを用意した。そして、所定の位置
に埋め込み用の円形貫通孔2をドリルで形成した。(図
1(b)参照) ドリルの刃の径及び回転数を調整し、孔径が0.388
mm,0.401mm,0.420mm,0.423m
mのものを作製した。
【0073】一方、座ぐり部9を形成した基板1も作製
した。(図2(a)参照) この座ぐり部9は、開口形状を円形状とし、直径が0.
669mm,0.667mm,0.643mm,0.6
31mmのものを作製した。座ぐり部9の深さについて
は、まずドリルで所定形状に形成し、その後、レーザー
によって、不要な樹脂の除去、座ぐり底面の平坦化を施
し、最終的に座ぐり部9の深さが0.305mm,0.
310mm,0.350mm,0.370mmとなるの
ものそれぞれ作製した。
【0074】ただし、基板1の厚みは電極3aと基板表
面との凹部深さに関係しない為、基板厚み0.700m
mのものを用いた。これらを使用して、貫通孔2を形成
した基板1については前述の工程(2)〜(7)を、座
ぐり部9を形成した基板1については前述の工程(1
3)〜(18)に準じた工程を経た後、絶縁層7として
エポキシ樹脂を50μm塗布して両面配線基板の供試品
を完成させた。
【0075】これらの基板1には、その所定の場所にパ
ターニングや絶縁層7の積層を行わない部分を設け、位
置測定用基準マークを設けた。ここで基板1の所定の場
所にパターニング、絶縁層7の積層を行わない部分を設
け、位置測定用基準マークを作製した。
【0076】これら供試品の内容を整理し、表1に示
す。
【表1】 これら供試品のうち、実施例1〜4、比較例1,3,5
〜8は貫通孔2に抵抗チップ部品を埋め込んだものであ
り、実施例5〜8、比較例2,4,9〜12は座ぐり部
9に抵抗チップ部品を埋め込んだものである。
【0077】(評価)これら試作品について、回路部
品3の位置精度,電極3aの接続性,絶縁層7表面
の平坦性の評価を行ったのでその評価方法とを説明す
る。
【0078】位置精度について 各回路部品には、外部より見える部分の中央にレーザー
加工機によりマーキングをあらかじめ付与し、基板上の
部品を埋め込む所定の位置とのずれを測定した。このず
れが5μm以下のものを良好(○以下同様)とした。
【0079】接続性について 回路部品3埋め込み後、この基板1上にめっきによって
銅層6Aを30μm形成し、その後200℃2時間のア
ニール処理後パターニングを行った。この段階で、配線
パターン6A1によるチップ抵抗との接続をホットオイ
ル試験により評価した。ホットオイル試験は、供試品を
260℃のオイルに10秒間浸した後、常温空気中に2
0秒放置する処理を1回として、これを100回実施す
るものである。この試験実施後に接続を維持しているも
のを良好とした。
【0080】平坦性について 絶縁層7としてエポキシ樹脂を50μm塗布した。ここ
で絶縁層7の平坦性を非接触3次元表面粗さ計で測定
し、段差が30μm以内に収まっているものを良好とし
た。
【0081】表2に、各供試品の評価結果を示す。
【表2】
【0082】この評価結果から、本願発明に係る実施例
1〜8は、埋め込んだ回路部品3の位置精度、部品電極
3aのパターニングによる接続、ビルドアップ後の絶縁
層7表面の平坦性がいずれも良好であった。これに対し
て、各比較例は以下に示すような不具合が発生した。
【0083】比較例1,2の、回路部品の電極表面が半
田コートのものは、銅層めっき後のアニール処理でこの
めっき層が膨れる現象が発生し、プリント配線板として
使用できないものであった。
【0084】比較例3,4の、回路部品と孔の空隙への
樹脂の充填と余分な樹脂の除去を行っていないものは、
同じく銅層めっき後のアニール処理でめっき層が膨れる
現象が発生し、プリント配線板として使用できないもの
であった。
【0085】比較例5の、基板厚みが0.615mmと
薄く、回路部品との凹部深さ寸法が7.5μmと小さい
ものは、孔の空隙への樹脂充填後、余分な樹脂を削除す
るための研磨工程において、回路部品の電極部分が損傷
して接続性が悪かった。また、その損傷によって、積層
した絶縁層の平坦性にも悪影響を及ぼした。よって、プ
リント配線板として使用できないものであった。
【0086】比較例6の、基板厚みが0.720mmと
厚く、回路部品との凹部深さ寸法が60μmと大きいも
のは、孔の空隙への樹脂充填後、回路部品の電極上に多
くの樹脂が残り、バフ研磨後に行うレーザー光線による
樹脂の除去が非常に困難で、しかも完全には除去できな
かった。そのため、その後の銅めっきによる銅層と電極
との接続にも悪影響を与え、更に絶縁層の平坦性にも悪
影響を及ぼした。よって、プリント配線板として使用で
きないものであった。
【0087】比較例7の、圧入しろが0μmで圧入では
ないものは、回路部品の埋め込み位置の精度が悪く、プ
リント配線板として使用できないものであった。
【0088】比較例8の、圧入しろが35μmと大きい
ものは、回路部品の圧入により基板の孔に大きな変形が
発生し、プリント配線板として使用できないものであっ
た。回路部品の埋め込み位置の精度が悪いのは、この変
形によるものと考えられた。
【0089】比較例9の、座ぐり深さが0.305mm
と浅く、回路部品との凹部深さ寸法が5μmと小さいも
のは、孔の空隙への樹脂充填後、余分な樹脂の除去を目
的とした研磨工程において、回路部品の電極が損傷して
接続性が悪かった。また、その損傷によって積層した絶
縁層の平坦性に悪影響を及ぼした。よって、プリント配
線板として使用できないものであった。
【0090】比較例10の、座ぐり深さが0.370m
mと深く、回路部品との凹部深さ寸法が70μmと大き
いものは、孔の空隙に樹脂を充填後、回路部品の電極上
に多くの樹脂が残り、バフ研磨後に行うレーザー光線に
よる樹脂の除去が非常に困難で、しかも完全には除去で
きなかった。そのため、その後の銅めっきによる銅層と
電極との接続にも悪影響を与え、更に絶縁層の平坦性に
も悪影響を及ぼした。よって、プリント配線板として使
用できないものであった。
【0091】比較例11の、座ぐり部の圧入しろが2μ
mと小さいものは、埋め込み後の回路部品の位置精度が
悪く、プリント配線板として使用できないものであっ
た。
【0092】比較例12の、座ぐり部の圧入しろが40
μmと大きいものは、回路部品の圧入により、基板の穴
に大きな変形が発生し、プリント配線板として使用でき
ないものであった。回路部品の埋め込み位置の精度が悪
いのは、この変形によるものと考えられた。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によれ
ば、埋め込み回路部品の接続を半田ではなくめっきで行
えるので、 (イ)半田付けが複数回必要になることはない。 (ロ)半田の接合条件が制約されることはない。 (ハ)半田の素材管理が難しいという問題がない。 また、絶縁層を積層してビルドアップ化した場合でも、 (ニ)半田フラックスによる膨れや破裂が起こることは
ない。 (ホ)めっき厚さが薄いので、ビルドアップ絶縁層の平
坦性が十分確保できる。従って、高い信頼性が得られる
という効果を有する。
【0094】また、回路部品を埋め込み部に圧入して挿
入又は収容し、圧入しろを3〜30μmとしているの
で、 (ヘ)電極の位置のばらつきはほとんど無く、埋め込み
部の形成マージンを少なくできるので高密度化が可能と
なり、また整合ズレによる接合不良は発生しないので高
い信頼性が得られる。さらに、電極の基板厚さ方向端面
を、電極に隣接して形成した銅層からなる配線パターン
の基板側面に対して厚さ方向距離で10μm以上50μ
m以下の凹部としたので、余分な樹脂の除去を目的とし
た研磨工程においてこの電極が損傷して接続性が悪くな
ることがなく、高い信頼性が得られる。
【0095】また、回路部品の電極表面をNi,Cr若
しくはTiの単体又はNi,Cr若しくはTiの合金で
形成したので、 (ト)充填樹脂の残さ成分を除去する除去液で電極が劣
化させられることがない。 (チ)ビアホール形成を薬品で行った場合でも、この薬
液によって電極が劣化させられることはない。 (リ)電解めっきによる銅層形成時に、基板を浸す電解
液中に電極から鉛や銀が漏出することがないので、電解
液を変質あるいは劣化させることがない。 (ヌ)銅層との密着性に優れる。 従って高い信頼性が得られる。
【0096】一方、 (ル)回路部品の電極と、この電極と基板の厚さ方向に
おいて隣接して形成した銅層からなる配線パターンと
を、この隣接して形成した銅層でめっきにより接続して
あるので、貫通孔埋め込みの場合、配線基板の表裏2層
でその接続が可能である。従って一段外層からビアホー
ルで接続して4層(配線基板の表裏2層及びビルドアッ
プ層の外側2層)が必要となることがない。座ぐり埋め
込みの場合は、配線基板の片側1層のみで可能であり、
ビアホールで接続して2層が必要となることはない。こ
れにより高密度化が得られるという効果を有する。
【0097】以上の(イ)〜(ル)により、 (a)埋め込み回路部品の接続信頼性の飛躍的向上。 (b)回路部品の埋め込み位置の精度向上による高密度
化。 (c)埋め込み回路部品と配線パターンとの接続を少な
い層で行うことによる高密度化。 という極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線板の一実施例の製造工程
を示す概略断面図である。
【図2】本発明のプリント配線板の他の実施例の製造工
程を示す概略断面図である。
【図3】本発明のプリント配線板の別の実施例の製造工
程を示す概略断面図である。
【図4】本発明のプリント配線板の一実施例の回路部品
と埋め込み部とを説明する平面図である。
【図5】本発明のプリント配線板のさらに別の実施例の
製造工程を示す概略断面図である。
【図6】従来のプリント配線板の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 基板(同貼り配線板) 2 貫通孔 3 回路部品 3a (回路部品の)電極 4 スルーホール 4A インナービアホール 5,5a 樹脂 6A,6B 銅層 6A1,6B1 配線パターン 7 絶縁層 8 ビアホール 9 座ぐり部 L1,Lb,L2 長さ t1,t2,t3,t4 厚さ φA,φA2 直径 B 半径 D1,D2,D3,D4(埋め込み方向の)寸法 Δt1,Δt2,Δt3,Δt4 深さ
フロントページの続き (72)発明者 松林 芳輝 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA01 CC70 CD13 GG15 5E336 AA07 AA08 BB01 BB02 BB03 BC02 BC15 CC31 CC36 CC52 CC53 CC56 CC57 CC58 EE20 GG30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に貫通孔又は座ぐり部を形成してなる
    埋め込み部と、 前記埋め込み部に挿入又は収納した、表面に電極を有す
    る回路部品と、 前記基板の少なくとも一面側に、めっきにより、単層又
    は絶縁層との交互の複層に形成した銅層からなる配線パ
    ターンとを有するプリント配線板において、 前記電極と、前記電極に前記基板の厚さ方向において隣
    接して形成した銅層からなる配線パターンとを、前記隣
    接して形成した銅層で接続してあることを特徴とするプ
    リント配線板。
  2. 【請求項2】前記電極の表面材質を、Ni,Cr若しく
    はTiの単体又はNi,Cr若しくはTiの合金とした
    ことを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】前記埋め込み部は、前記回路部品に対して
    圧入しろを有する形状としたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】前記圧入しろを、3μm以上30μm以下
    としたことを特徴とする請求項3記載のプリント配線
    板。
  5. 【請求項5】前記電極の前記基板の厚さ方向端面を、前
    記隣接して形成した銅層からなる配線パターンの基板側
    面に対して、厚さ方向距離で10μm以上50μm以下
    の凹部としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載のプリント配線板。
  6. 【請求項6】前記基板あるいは前記絶縁層に、表面にめ
    っきによる銅層を形成したスルーホール,インナービア
    ホール、ビアホールのいずれかのホールを設け、 前記ホールの表面に形成した銅層と、前記隣接して形成
    した銅層とを同一の銅層としてあることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれか1項に記載のプリント配線板。
  7. 【請求項7】前記埋め込み部と前記回路部品との空隙に
    樹脂を充填してあることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載のプリント配線板。
  8. 【請求項8】少なくとも、基板に貫通孔又は座ぐりによ
    る埋め込み部を設ける工程と、 前記埋め込み部に、表面に電極を有する回路部品を挿入
    又は収納する埋め込み工程と、 前記基板の少なくとも一面側に、配線パターンとする銅
    層を単層又は絶縁層との交互の複層に形成するめっき工
    程とを含んでなるプリント配線板の製造方法において、 前記電極の表面材質をNi,Cr若しくはTiの単体又
    はNi,Cr若しくはTiの合金とし、 前記めっき工程は、前記電極に前記基板の厚さ方向にお
    いて隣接する銅層を、前記電極と接続して形成する工程
    を含んでなることを特徴とするプリント配線板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】前記めっき工程よりも前に、前記埋め込み
    部と前記回路部品との空隙に樹脂を充填した後、不要な
    前記樹脂を除去する工程を有することを特徴とする請求
    項8記載のプリント配線板の製造方法。
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