JP2003309059A - 投影光学系、その製造方法、露光装置および露光方法 - Google Patents
投影光学系、その製造方法、露光装置および露光方法Info
- Publication number
- JP2003309059A JP2003309059A JP2002114209A JP2002114209A JP2003309059A JP 2003309059 A JP2003309059 A JP 2003309059A JP 2002114209 A JP2002114209 A JP 2002114209A JP 2002114209 A JP2002114209 A JP 2002114209A JP 2003309059 A JP2003309059 A JP 2003309059A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crystal
- optical system
- axis
- crystal axis
- projection optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B17/00—Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
- G02B17/08—Catadioptric systems
- G02B17/0892—Catadioptric systems specially adapted for the UV
-
- H10P76/00—
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B17/00—Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
- G02B17/08—Catadioptric systems
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70225—Optical aspects of catadioptric systems, i.e. comprising reflective and refractive elements
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/7095—Materials, e.g. materials for housing, stage or other support having particular properties, e.g. weight, strength, conductivity, thermal expansion coefficient
- G03F7/70958—Optical materials or coatings, e.g. with particular transmittance, reflectance or anti-reflection properties
- G03F7/70966—Birefringence
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Lenses (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 たとえば蛍石レンズの光軸と所定の結晶軸と
の角度ずれを所定の許容量以下に抑えて、蛍石の複屈折
の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を確保
することのできる投影光学系。 【解決手段】 第1面(R)の像を第2面(W)上に形
成する投影光学系。立方晶系に属する結晶材料で形成さ
れた少なくとも2つの結晶透過部材を備えている。少な
くとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶
軸[100]および結晶軸[110]のうちのいずれか
1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定
されている。
の角度ずれを所定の許容量以下に抑えて、蛍石の複屈折
の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を確保
することのできる投影光学系。 【解決手段】 第1面(R)の像を第2面(W)上に形
成する投影光学系。立方晶系に属する結晶材料で形成さ
れた少なくとも2つの結晶透過部材を備えている。少な
くとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶
軸[100]および結晶軸[110]のうちのいずれか
1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影光学系、その
製造方法、露光装置および露光方法に関し、特に半導体
素子などのマイクロデバイスをフォトリソグラフィ工程
で製造する際に使用される露光装置に好適な反射屈折型
の投影光学系に関するものである。
製造方法、露光装置および露光方法に関し、特に半導体
素子などのマイクロデバイスをフォトリソグラフィ工程
で製造する際に使用される露光装置に好適な反射屈折型
の投影光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の製造や半導体チップ
実装基板の製造では、微細化がますます進んでおり、パ
ターンを焼き付ける露光装置ではより解像力の高い投影
光学系が要求されてきている。この高解像の要求を満足
するには、露光光を短波長化するとともに、NA(投影
光学系の開口数)を大きくしなければならない。しかし
ながら、露光光の波長が短くなると、光の吸収のため実
用に耐える光学材料の種類が限られてくる。
実装基板の製造では、微細化がますます進んでおり、パ
ターンを焼き付ける露光装置ではより解像力の高い投影
光学系が要求されてきている。この高解像の要求を満足
するには、露光光を短波長化するとともに、NA(投影
光学系の開口数)を大きくしなければならない。しかし
ながら、露光光の波長が短くなると、光の吸収のため実
用に耐える光学材料の種類が限られてくる。
【0003】たとえば波長が200nm以下の真空紫外
域の光、特にF2レーザー光(波長157nm)を露光
光として用いる場合、投影光学系を構成する光透過性光
学材料としては、フッ化カルシウム(蛍石:CaF2)
やフッ化バリウム(BaF2)等のフッ化物結晶を多用
せざるを得ない。実際には、露光光としてF2レーザー
光を用いる露光装置では、基本的に蛍石だけで投影光学
系を形成する設計が想定されている。蛍石は、立方晶系
(等軸晶系)に属する結晶であり、光学的には等方的
で、複屈折が実質的にないと思われていた。また、従来
の可視光域の実験では、蛍石について小さい複屈折(内
部応力起因のランダムなもの)しか観測されていなかっ
た。
域の光、特にF2レーザー光(波長157nm)を露光
光として用いる場合、投影光学系を構成する光透過性光
学材料としては、フッ化カルシウム(蛍石:CaF2)
やフッ化バリウム(BaF2)等のフッ化物結晶を多用
せざるを得ない。実際には、露光光としてF2レーザー
光を用いる露光装置では、基本的に蛍石だけで投影光学
系を形成する設計が想定されている。蛍石は、立方晶系
(等軸晶系)に属する結晶であり、光学的には等方的
で、複屈折が実質的にないと思われていた。また、従来
の可視光域の実験では、蛍石について小さい複屈折(内
部応力起因のランダムなもの)しか観測されていなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、200
1年5月15日に開かれたリソグラフィに関するシンポ
ジュウム(2nd International Symposium on 157nm Lit
hography)において、米国NISTのJohn H. Burnett
らにより、蛍石には固有複屈折(intrinsic birefringe
nce)が存在することを実験および理論の両面から確認
したことが発表された。
1年5月15日に開かれたリソグラフィに関するシンポ
ジュウム(2nd International Symposium on 157nm Lit
hography)において、米国NISTのJohn H. Burnett
らにより、蛍石には固有複屈折(intrinsic birefringe
nce)が存在することを実験および理論の両面から確認
したことが発表された。
【0005】この発表によれば、蛍石の複屈折は、結晶
軸[111]方向およびこれと等価な結晶軸[−11
1],[1−11],[11−1]方向、並びに結晶軸
[100]方向およびこれと等価な結晶軸[010],
[001]方向ではほぼ零であるが、その他の方向では
実質的に零でない値を有する。特に、結晶軸[11
0],[−110],[101],[‐101],[0
11],[01−1]の6方向では、波長157nmの
光に対して最大で11.2nm/cm、波長193nm
の光に対して最大で3.4nm/cmの複屈折の値を有
する。
軸[111]方向およびこれと等価な結晶軸[−11
1],[1−11],[11−1]方向、並びに結晶軸
[100]方向およびこれと等価な結晶軸[010],
[001]方向ではほぼ零であるが、その他の方向では
実質的に零でない値を有する。特に、結晶軸[11
0],[−110],[101],[‐101],[0
11],[01−1]の6方向では、波長157nmの
光に対して最大で11.2nm/cm、波長193nm
の光に対して最大で3.4nm/cmの複屈折の値を有
する。
【0006】このように、固有複屈折を有する蛍石で形
成されたレンズ(一般的には透過部材)を投影光学系に
用いる場合、蛍石の複屈折の結像性能への影響は大き
く、特に面内線幅誤差(ΔCD:critical dimension)
に顕著に表れる。そこで、Burnettらは、上述の発表に
おいて、一対の蛍石レンズ(蛍石で形成されたレンズ)
の光軸と結晶軸[111]とを一致させ且つ光軸を中心
として一対の蛍石レンズを約60度だけ相対的に回転さ
せることにより複屈折の影響を低減する手法を提案して
いる。
成されたレンズ(一般的には透過部材)を投影光学系に
用いる場合、蛍石の複屈折の結像性能への影響は大き
く、特に面内線幅誤差(ΔCD:critical dimension)
に顕著に表れる。そこで、Burnettらは、上述の発表に
おいて、一対の蛍石レンズ(蛍石で形成されたレンズ)
の光軸と結晶軸[111]とを一致させ且つ光軸を中心
として一対の蛍石レンズを約60度だけ相対的に回転さ
せることにより複屈折の影響を低減する手法を提案して
いる。
【0007】一般的には、蛍石レンズの光軸と結晶軸
[111]とが精度良く一致するように投影光学系に組
み込むことは容易ではない。また、一対の蛍石レンズが
光軸廻りに所定角度だけ相対的に回転した状態で投影光
学系に精度良く組み込むことも容易ではない。しかしな
がら、投影光学系において、複屈折の影響を実質的に受
けることなく良好な光学性能を確保するには、蛍石レン
ズの光軸と結晶軸[111]との角度ずれ、および一対
の蛍石レンズの光軸廻りの相対的な回転角度ずれを所定
の許容量以下に抑えることが重要である。
[111]とが精度良く一致するように投影光学系に組
み込むことは容易ではない。また、一対の蛍石レンズが
光軸廻りに所定角度だけ相対的に回転した状態で投影光
学系に精度良く組み込むことも容易ではない。しかしな
がら、投影光学系において、複屈折の影響を実質的に受
けることなく良好な光学性能を確保するには、蛍石レン
ズの光軸と結晶軸[111]との角度ずれ、および一対
の蛍石レンズの光軸廻りの相対的な回転角度ずれを所定
の許容量以下に抑えることが重要である。
【0008】また、蛍石結晶において、異端的に結晶軸
方位のずれがある領域が局部的に存在する可能性がある
ことが明らかになった(いわゆるグレインバウンダリ
ー)。所望の光学性能を確保するには結晶軸方位のずれ
がある領域が存在する蛍石結晶(以下、「異端蛍石結
晶」という)を用いないことが好ましいが、生産性やコ
ストの観点から異端蛍石結晶であっても用いざるを得な
いのが現実である。この場合、投影光学系において、複
屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を
確保するには、結晶軸方位の相対角度ずれを所定の許容
量以下に抑えることが重要である。
方位のずれがある領域が局部的に存在する可能性がある
ことが明らかになった(いわゆるグレインバウンダリ
ー)。所望の光学性能を確保するには結晶軸方位のずれ
がある領域が存在する蛍石結晶(以下、「異端蛍石結
晶」という)を用いないことが好ましいが、生産性やコ
ストの観点から異端蛍石結晶であっても用いざるを得な
いのが現実である。この場合、投影光学系において、複
屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を
確保するには、結晶軸方位の相対角度ずれを所定の許容
量以下に抑えることが重要である。
【0009】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、たとえば蛍石レンズの光軸と所定の結晶軸と
の角度ずれ、または一対の蛍石レンズの光軸廻りの相対
的な回転角度ずれを所定の許容量以下に抑えて、蛍石の
複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能
を確保することのできる投影光学系およびその製造方法
を提供することを目的とする。
のであり、たとえば蛍石レンズの光軸と所定の結晶軸と
の角度ずれ、または一対の蛍石レンズの光軸廻りの相対
的な回転角度ずれを所定の許容量以下に抑えて、蛍石の
複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能
を確保することのできる投影光学系およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、たとえば蛍石レンズを形
成するのに用いられる異端蛍石結晶における結晶軸方位
の相対角度ずれを所定の許容量以下に抑えて、蛍石の複
屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を
確保することのできる投影光学系を提供することを目的
とする。
成するのに用いられる異端蛍石結晶における結晶軸方位
の相対角度ずれを所定の許容量以下に抑えて、蛍石の複
屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を
確保することのできる投影光学系を提供することを目的
とする。
【0011】さらに、本発明は、複屈折の影響を実質的
に受けることなく良好な光学性能を有する投影光学系を
用いて、高解像で高精度な投影露光を行うことのできる
露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
に受けることなく良好な光学性能を有する投影光学系を
用いて、高解像で高精度な投影露光を行うことのできる
露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、第1面の像を第2面上に形
成する投影光学系において、立方晶系に属する結晶材料
で形成された少なくとも2つの結晶透過部材を備え、前
記少なくとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[11
1]、結晶軸[100]および結晶軸[110]のうち
のいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれと、前
記少なくとも2つの結晶透過部材における所定の結晶軸
同士の光軸廻りの相対的な回転角度の所定値からの角度
ずれとの少なくとも一方の角度ずれが1度以下に設定さ
れていることを特徴とする投影光学系を提供する。
に、本発明の第1発明では、第1面の像を第2面上に形
成する投影光学系において、立方晶系に属する結晶材料
で形成された少なくとも2つの結晶透過部材を備え、前
記少なくとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[11
1]、結晶軸[100]および結晶軸[110]のうち
のいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれと、前
記少なくとも2つの結晶透過部材における所定の結晶軸
同士の光軸廻りの相対的な回転角度の所定値からの角度
ずれとの少なくとも一方の角度ずれが1度以下に設定さ
れていることを特徴とする投影光学系を提供する。
【0013】第1発明の好ましい態様によれば、前記少
なくとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[111]、結
晶軸[100]および結晶軸[110]のうちのいずれ
か1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設
定されている。この場合、前記第2面に最も近く配置さ
れた結晶透過部材を備え、前記第2面に最も近く配置さ
れた前記結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸
[100]および結晶軸[110]のうちのいずれか1
つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定さ
れていることが好ましい。
なくとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[111]、結
晶軸[100]および結晶軸[110]のうちのいずれ
か1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設
定されている。この場合、前記第2面に最も近く配置さ
れた結晶透過部材を備え、前記第2面に最も近く配置さ
れた前記結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸
[100]および結晶軸[110]のうちのいずれか1
つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定さ
れていることが好ましい。
【0014】また、第1発明の好ましい態様によれば、
凹面反射鏡と、該凹面反射鏡の近傍に配置された結晶透
過部材を備え、前記凹面反射鏡の近傍に配置された前記
結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸[100]
および結晶軸[110]のうちのいずれか1つの結晶軸
と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定されている。
前記投影光学系は、前記第1面と前記第2面との間の光
路中に前記第1面の中間像を形成する反射屈折型の再結
像光学系であることが好ましい。
凹面反射鏡と、該凹面反射鏡の近傍に配置された結晶透
過部材を備え、前記凹面反射鏡の近傍に配置された前記
結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸[100]
および結晶軸[110]のうちのいずれか1つの結晶軸
と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定されている。
前記投影光学系は、前記第1面と前記第2面との間の光
路中に前記第1面の中間像を形成する反射屈折型の再結
像光学系であることが好ましい。
【0015】さらに、第1発明の好ましい態様によれ
ば、前記第1面の第1中間像を形成するための第1結像
光学系と、少なくとも1つの凹面反射鏡と結晶透過部材
とを有し前記第1中間像からの光束に基づいて第2中間
像を形成するための第2結像光学系と、前記第2中間像
からの光束に基づいて最終像を前記第2面上に形成する
ための第3結像光学系と、前記第1結像光学系と前記第
2結像光学系と間の光路中に配置された第1偏向鏡と、
前記第2結像光学系と前記第3結像光学系と間の光路中
に配置された第2偏向鏡とを備え、前記第1結像光学系
の光軸と前記第3結像光学系の光軸とがほぼ一致するよ
うに設定され、前記第2結像光学系の光路中に配置され
た前記結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸[1
00]および結晶軸[110]のうちのいずれか1つの
結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定されて
いる。
ば、前記第1面の第1中間像を形成するための第1結像
光学系と、少なくとも1つの凹面反射鏡と結晶透過部材
とを有し前記第1中間像からの光束に基づいて第2中間
像を形成するための第2結像光学系と、前記第2中間像
からの光束に基づいて最終像を前記第2面上に形成する
ための第3結像光学系と、前記第1結像光学系と前記第
2結像光学系と間の光路中に配置された第1偏向鏡と、
前記第2結像光学系と前記第3結像光学系と間の光路中
に配置された第2偏向鏡とを備え、前記第1結像光学系
の光軸と前記第3結像光学系の光軸とがほぼ一致するよ
うに設定され、前記第2結像光学系の光路中に配置され
た前記結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸[1
00]および結晶軸[110]のうちのいずれか1つの
結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度以下に設定されて
いる。
【0016】また、第1発明の好ましい態様によれば、
前記投影光学系に含まれるすべての結晶透過部材のうち
の15%以上の数の結晶透過部材は、結晶軸[11
1]、結晶軸[100]および結晶軸[110]のうち
のいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度
以下に設定されている。また、前記投影光学系に含まれ
るすべての結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸
[100]および結晶軸[110]のうちのいずれか1
つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが2度以下に設定さ
れていることが好ましい。
前記投影光学系に含まれるすべての結晶透過部材のうち
の15%以上の数の結晶透過部材は、結晶軸[11
1]、結晶軸[100]および結晶軸[110]のうち
のいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが1度
以下に設定されている。また、前記投影光学系に含まれ
るすべての結晶透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸
[100]および結晶軸[110]のうちのいずれか1
つの結晶軸と光軸との間の角度ずれが2度以下に設定さ
れていることが好ましい。
【0017】本発明の第2発明では、第1面の像を第2
面上に形成する投影光学系において、立方晶系に属する
結晶材料で形成された少なくとも2つの結晶透過部材を
備え、前記少なくとも2つの結晶透過部材において、結
晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、その相対角
度ずれが2度以下であることを特徴とする投影光学系を
提供する。
面上に形成する投影光学系において、立方晶系に属する
結晶材料で形成された少なくとも2つの結晶透過部材を
備え、前記少なくとも2つの結晶透過部材において、結
晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、その相対角
度ずれが2度以下であることを特徴とする投影光学系を
提供する。
【0018】第2発明の好ましい態様によれば、前記第
2面に最も近く配置された結晶透過部材を備え、前記第
2面に最も近く配置された前記結晶透過部材において、
結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、その相対
角度ずれが2度以下である。また、凹面反射鏡と、該凹
面反射鏡の近傍に配置された結晶透過部材を備え、前記
凹面反射鏡の近傍に配置された前記結晶透過部材におい
て、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、その
相対角度ずれが2度以下であることが好ましい。この場
合、前記投影光学系は、前記第1面と前記第2面との間
の光路中に前記第1面の中間像を形成する反射屈折型の
再結像光学系であることが好ましい。
2面に最も近く配置された結晶透過部材を備え、前記第
2面に最も近く配置された前記結晶透過部材において、
結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、その相対
角度ずれが2度以下である。また、凹面反射鏡と、該凹
面反射鏡の近傍に配置された結晶透過部材を備え、前記
凹面反射鏡の近傍に配置された前記結晶透過部材におい
て、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、その
相対角度ずれが2度以下であることが好ましい。この場
合、前記投影光学系は、前記第1面と前記第2面との間
の光路中に前記第1面の中間像を形成する反射屈折型の
再結像光学系であることが好ましい。
【0019】また、第2発明の好ましい態様によれば、
前記第1面の第1中間像を形成するための第1結像光学
系と、少なくとも1つの凹面反射鏡と結晶透過部材とを
有し前記第1中間像からの光束に基づいて第2中間像を
形成するための第2結像光学系と、前記第2中間像から
の光束に基づいて最終像を前記第2面上に形成するため
の第3結像光学系と、前記第1結像光学系と前記第2結
像光学系と間の光路中に配置された第1偏向鏡と、前記
第2結像光学系と前記第3結像光学系と間の光路中に配
置された第2偏向鏡とを備え、前記第1結像光学系の光
軸と前記第3結像光学系の光軸とがほぼ一致するように
設定され、前記第2結像光学系の光路中に配置された前
記結晶透過部材において、結晶軸方位のずれがある領域
が存在する場合、その相対角度ずれが2度以下である。
前記第1面の第1中間像を形成するための第1結像光学
系と、少なくとも1つの凹面反射鏡と結晶透過部材とを
有し前記第1中間像からの光束に基づいて第2中間像を
形成するための第2結像光学系と、前記第2中間像から
の光束に基づいて最終像を前記第2面上に形成するため
の第3結像光学系と、前記第1結像光学系と前記第2結
像光学系と間の光路中に配置された第1偏向鏡と、前記
第2結像光学系と前記第3結像光学系と間の光路中に配
置された第2偏向鏡とを備え、前記第1結像光学系の光
軸と前記第3結像光学系の光軸とがほぼ一致するように
設定され、前記第2結像光学系の光路中に配置された前
記結晶透過部材において、結晶軸方位のずれがある領域
が存在する場合、その相対角度ずれが2度以下である。
【0020】さらに、第2発明の好ましい態様によれ
ば、前記投影光学系に含まれるすべての結晶透過部材に
おいて、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、
その相対角度ずれが2度以下である。なお、第1発明お
よび第2発明においては、前記立方晶系に属する結晶材
料は、フッ化カルシウムまたはフッ化バリウムであるこ
とが好ましい。
ば、前記投影光学系に含まれるすべての結晶透過部材に
おいて、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、
その相対角度ずれが2度以下である。なお、第1発明お
よび第2発明においては、前記立方晶系に属する結晶材
料は、フッ化カルシウムまたはフッ化バリウムであるこ
とが好ましい。
【0021】本発明の第3発明では、前記第1面に設定
されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクに
形成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光
性基板上に形成するための第1発明または第2発明の投
影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置を提
供する。
されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクに
形成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光
性基板上に形成するための第1発明または第2発明の投
影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置を提
供する。
【0022】本発明の第4発明では、前記第1面に設定
されたマスクを照明し、第1発明または第2発明の投影
光学系を介して前記マスクに形成されたパターンの像を
前記第2面に設定された感光性基板上に投影露光するこ
とを特徴とする露光方法を提供する。
されたマスクを照明し、第1発明または第2発明の投影
光学系を介して前記マスクに形成されたパターンの像を
前記第2面に設定された感光性基板上に投影露光するこ
とを特徴とする露光方法を提供する。
【0023】本発明の第5発明では、立方晶系に属する
結晶材料で形成された少なくとも2つの結晶透過部材を
備え、第1面の像を第2面上に形成する投影光学系の製
造方法において、前記少なくとも2つの結晶透過部材の
光軸が、結晶軸[111]、結晶軸[100]および結
晶軸[110]のうちのいずれか1つの所定結晶軸と一
致するように設計する設計工程と、前記所定結晶軸と前
記光軸との間の角度ずれが1度以下になるように前記少
なくとも2つの結晶透過部材を製造する製造工程とを含
むことを特徴とする製造方法を提供する。
結晶材料で形成された少なくとも2つの結晶透過部材を
備え、第1面の像を第2面上に形成する投影光学系の製
造方法において、前記少なくとも2つの結晶透過部材の
光軸が、結晶軸[111]、結晶軸[100]および結
晶軸[110]のうちのいずれか1つの所定結晶軸と一
致するように設計する設計工程と、前記所定結晶軸と前
記光軸との間の角度ずれが1度以下になるように前記少
なくとも2つの結晶透過部材を製造する製造工程とを含
むことを特徴とする製造方法を提供する。
【0024】第5発明の好ましい態様によれば、前記製
造工程は、単結晶インゴットからのディスク材の切り出
しを調整する工程と、前記ディスク材の研磨を調整する
工程とを含む。また、前記少なくとも2つの結晶透過部
材は、第1の結晶透過部材と第2の結晶透過部材とを備
え、前記製造工程は、前記第1の結晶透過部材の所定の
結晶軸と前記第2の結晶透過部材の前記所定の結晶軸と
の光軸廻りの相対的な回転角度を所定の設計値に対して
角度ずれが5度以下になるように設定する設定工程を含
むことが好ましい。
造工程は、単結晶インゴットからのディスク材の切り出
しを調整する工程と、前記ディスク材の研磨を調整する
工程とを含む。また、前記少なくとも2つの結晶透過部
材は、第1の結晶透過部材と第2の結晶透過部材とを備
え、前記製造工程は、前記第1の結晶透過部材の所定の
結晶軸と前記第2の結晶透過部材の前記所定の結晶軸と
の光軸廻りの相対的な回転角度を所定の設計値に対して
角度ずれが5度以下になるように設定する設定工程を含
むことが好ましい。
【0025】本発明の第6発明では、前記第1面に設定
されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクに
形成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光
性基板上に形成するための第5発明の製造方法により製
造された投影光学系とを備えていることを特徴とする露
光装置を提供する。
されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクに
形成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光
性基板上に形成するための第5発明の製造方法により製
造された投影光学系とを備えていることを特徴とする露
光装置を提供する。
【0026】本発明の第7発明では、前記第1面に設定
されたマスクを照明し、第5発明の製造方法により製造
された投影光学系を介して前記マスクに形成されたパタ
ーンの像を前記第2面に設定された感光性基板上に投影
露光することを特徴とする露光方法を提供する。
されたマスクを照明し、第5発明の製造方法により製造
された投影光学系を介して前記マスクに形成されたパタ
ーンの像を前記第2面に設定された感光性基板上に投影
露光することを特徴とする露光方法を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、蛍石の結晶軸方位につい
て説明する図である。図1を参照すると、蛍石の結晶軸
は、立方晶系のXYZ座標系に基づいて規定される。す
なわち、+X軸に沿って結晶軸[100]が、+Y軸に
沿って結晶軸[010]が、+Z軸に沿って結晶軸[0
01]がそれぞれ規定される。
て説明する図である。図1を参照すると、蛍石の結晶軸
は、立方晶系のXYZ座標系に基づいて規定される。す
なわち、+X軸に沿って結晶軸[100]が、+Y軸に
沿って結晶軸[010]が、+Z軸に沿って結晶軸[0
01]がそれぞれ規定される。
【0028】また、XZ平面において結晶軸[100]
および結晶軸[001]と45度をなす方向に結晶軸
[101]が、XY平面において結晶軸[100]およ
び結晶軸[010]と45度をなす方向に結晶軸[11
0]が、YZ平面において結晶軸[010]および結晶
軸[001]と45度をなす方向に結晶軸[011]が
それぞれ規定される。さらに、+X軸、+Y軸および+
Z軸に対して等しい鋭角をなす方向に結晶軸[111]
が規定される。
および結晶軸[001]と45度をなす方向に結晶軸
[101]が、XY平面において結晶軸[100]およ
び結晶軸[010]と45度をなす方向に結晶軸[11
0]が、YZ平面において結晶軸[010]および結晶
軸[001]と45度をなす方向に結晶軸[011]が
それぞれ規定される。さらに、+X軸、+Y軸および+
Z軸に対して等しい鋭角をなす方向に結晶軸[111]
が規定される。
【0029】なお、図1では、+X軸、+Y軸および+
Z軸で規定される空間における結晶軸のみを図示してい
るが、他の空間においても同様に結晶軸が規定される。
蛍石では、図1中実線で示す結晶軸[111]方向、お
よびこれと等価な不図示の結晶軸[−111],[1−
11],[11−1]方向では、複屈折がほぼ零(最
小)である。同様に、図1中実線で示す結晶軸[10
0],[010],[001]方向においても、複屈折
がほぼ零(最小)である。一方、図1中破線で示す結晶
軸[110],[101],[011],およびこれと
等価な不図示の結晶軸[−110],[−101],
[01−1]方向では、複屈折が最大である。
Z軸で規定される空間における結晶軸のみを図示してい
るが、他の空間においても同様に結晶軸が規定される。
蛍石では、図1中実線で示す結晶軸[111]方向、お
よびこれと等価な不図示の結晶軸[−111],[1−
11],[11−1]方向では、複屈折がほぼ零(最
小)である。同様に、図1中実線で示す結晶軸[10
0],[010],[001]方向においても、複屈折
がほぼ零(最小)である。一方、図1中破線で示す結晶
軸[110],[101],[011],およびこれと
等価な不図示の結晶軸[−110],[−101],
[01−1]方向では、複屈折が最大である。
【0030】Burnettらは、前述の発表において、複屈
折の影響を低減する手法を開示している。図2は、Burn
ettらの手法を説明する図であって、光線の入射角(光
線と光軸とのなす角度)に対する複屈折率の分布を示し
ている。図2では、図中破線で示す5つの同心円が1目
盛り10度を表している。したがって、最も内側の円が
光軸に対して入射角10度の領域を、最も外側の円が光
軸に対して入射角50度の領域を表している。
折の影響を低減する手法を開示している。図2は、Burn
ettらの手法を説明する図であって、光線の入射角(光
線と光軸とのなす角度)に対する複屈折率の分布を示し
ている。図2では、図中破線で示す5つの同心円が1目
盛り10度を表している。したがって、最も内側の円が
光軸に対して入射角10度の領域を、最も外側の円が光
軸に対して入射角50度の領域を表している。
【0031】また、黒丸は比較的大きな屈折率を有する
複屈折のない領域を、白丸は比較的小さな屈折率を有す
る複屈折のない領域を表している。一方、太い円および
長い両矢印は複屈折のある領域における比較的大きな屈
折率の方向を、細い円および短い両矢印は複屈折のある
領域における比較的小さな屈折率の方向を表している。
以降の図3においても、上述の表記は同様である。
複屈折のない領域を、白丸は比較的小さな屈折率を有す
る複屈折のない領域を表している。一方、太い円および
長い両矢印は複屈折のある領域における比較的大きな屈
折率の方向を、細い円および短い両矢印は複屈折のある
領域における比較的小さな屈折率の方向を表している。
以降の図3においても、上述の表記は同様である。
【0032】Burnettらの手法では、一対の蛍石レンズ
(蛍石で形成されたレンズ)の光軸と結晶軸[111]
(または該結晶軸[111]と光学的に等価な結晶軸)
とを一致させ、且つ光軸を中心として一対の蛍石レンズ
を60度だけ相対的に回転させる。したがって、一方の
蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図2(a)に示す
ようになり、他方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布
は図2(b)に示すようになる。その結果、一対の蛍石
レンズ全体における複屈折率の分布は、図2(c)に示
すようになる。
(蛍石で形成されたレンズ)の光軸と結晶軸[111]
(または該結晶軸[111]と光学的に等価な結晶軸)
とを一致させ、且つ光軸を中心として一対の蛍石レンズ
を60度だけ相対的に回転させる。したがって、一方の
蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図2(a)に示す
ようになり、他方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布
は図2(b)に示すようになる。その結果、一対の蛍石
レンズ全体における複屈折率の分布は、図2(c)に示
すようになる。
【0033】この場合、図2(a)および(b)を参照
すると、光軸と一致している結晶軸[111]に対応す
る領域は、比較的小さな屈折率を有する複屈折のない領
域となる。また、結晶軸[100],[010],[0
01]に対応する領域は、比較的大きな屈折率を有する
複屈折のない領域となる。さらに、結晶軸[110],
[101],[011]に対応する領域は、周方向の偏
光に対する屈折率が比較的小さく径方向の偏光に対する
屈折率が比較的大きい複屈折領域となる。このように、
個々の蛍石レンズでは、光軸から35.26度(結晶軸
[111]と結晶軸[110]とのなす角度)の領域に
おいて、複屈折の影響を最大に受けることがわかる。
すると、光軸と一致している結晶軸[111]に対応す
る領域は、比較的小さな屈折率を有する複屈折のない領
域となる。また、結晶軸[100],[010],[0
01]に対応する領域は、比較的大きな屈折率を有する
複屈折のない領域となる。さらに、結晶軸[110],
[101],[011]に対応する領域は、周方向の偏
光に対する屈折率が比較的小さく径方向の偏光に対する
屈折率が比較的大きい複屈折領域となる。このように、
個々の蛍石レンズでは、光軸から35.26度(結晶軸
[111]と結晶軸[110]とのなす角度)の領域に
おいて、複屈折の影響を最大に受けることがわかる。
【0034】一方、図2(c)を参照すると、一対の蛍
石レンズを60度だけ相対的に回転させることにより、
一対の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸
[110],[101],[011]の影響が薄められ
ることがわかる。そして、光軸から35.26度の領域
において、径方向の偏光に対する屈折率よりも周方向の
偏光に対する屈折率が小さい複屈折領域が残ることにな
る。換言すれば、Burnettらの手法を用いることによ
り、光軸に関して回転対称な分布が残るが、複屈折の影
響をかなり低減することができる。
石レンズを60度だけ相対的に回転させることにより、
一対の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸
[110],[101],[011]の影響が薄められ
ることがわかる。そして、光軸から35.26度の領域
において、径方向の偏光に対する屈折率よりも周方向の
偏光に対する屈折率が小さい複屈折領域が残ることにな
る。換言すれば、Burnettらの手法を用いることによ
り、光軸に関して回転対称な分布が残るが、複屈折の影
響をかなり低減することができる。
【0035】また、本発明において提案する第1手法で
は、一対の蛍石レンズ(一般には蛍石で形成された透過
部材)の光軸と結晶軸[100](または該結晶軸[1
00]と光学的に等価な結晶軸)とを一致させ、且つ光
軸を中心として一対の蛍石レンズを約45度だけ相対的
に回転させる。ここで、結晶軸[100]と光学的に等
価な結晶軸とは、結晶軸[010],[001]であ
る。
は、一対の蛍石レンズ(一般には蛍石で形成された透過
部材)の光軸と結晶軸[100](または該結晶軸[1
00]と光学的に等価な結晶軸)とを一致させ、且つ光
軸を中心として一対の蛍石レンズを約45度だけ相対的
に回転させる。ここで、結晶軸[100]と光学的に等
価な結晶軸とは、結晶軸[010],[001]であ
る。
【0036】図3は、本発明において提案する第1手法
を説明する図であって、光線の入射角(光線と光軸との
なす角度)に対する複屈折率の分布を示している。本発
明において提案する第1手法では、一方の蛍石レンズに
おける複屈折率の分布は図3(a)に示すようになり、
他方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図3(b)
に示すようになる。その結果、一対の蛍石レンズ全体に
おける複屈折率の分布は、図3(c)に示すようにな
る。
を説明する図であって、光線の入射角(光線と光軸との
なす角度)に対する複屈折率の分布を示している。本発
明において提案する第1手法では、一方の蛍石レンズに
おける複屈折率の分布は図3(a)に示すようになり、
他方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図3(b)
に示すようになる。その結果、一対の蛍石レンズ全体に
おける複屈折率の分布は、図3(c)に示すようにな
る。
【0037】図3(a)および(b)を参照すると、本
発明において提案する第1手法では、光軸と一致してい
る結晶軸[100]に対応する領域は、比較的大きな屈
折率を有する複屈折のない領域となる。また、結晶軸
[111],[1−11],[−11−1],[11−
1]に対応する領域は、比較的小さな屈折率を有する複
屈折のない領域となる。さらに、結晶軸[101],
[10−1],[110],[1−10]に対応する領
域は、周方向の偏光に対する屈折率が比較的大きく径方
向の偏光に対する屈折率が比較的小さい複屈折領域とな
る。このように、個々の蛍石レンズでは、光軸から45
度(結晶軸[100]と結晶軸[101]とのなす角
度)の領域において、複屈折率の影響を最大に受けるこ
とがわかる。
発明において提案する第1手法では、光軸と一致してい
る結晶軸[100]に対応する領域は、比較的大きな屈
折率を有する複屈折のない領域となる。また、結晶軸
[111],[1−11],[−11−1],[11−
1]に対応する領域は、比較的小さな屈折率を有する複
屈折のない領域となる。さらに、結晶軸[101],
[10−1],[110],[1−10]に対応する領
域は、周方向の偏光に対する屈折率が比較的大きく径方
向の偏光に対する屈折率が比較的小さい複屈折領域とな
る。このように、個々の蛍石レンズでは、光軸から45
度(結晶軸[100]と結晶軸[101]とのなす角
度)の領域において、複屈折率の影響を最大に受けるこ
とがわかる。
【0038】一方、図3(c)を参照すると、一対の蛍
石レンズを45度だけ相対的に回転させることにより、
一対の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸
[101],[10−1],[110],[1−10]
の影響がかなり薄められ、光軸から45度の領域におい
て径方向の偏光に対する屈折率よりも周方向の偏光に対
する屈折率が大きい複屈折領域が残ることになる。換言
すれば、本発明において提案する第1手法を用いること
により、光軸に関して回転対称な分布が残るが、複屈折
の影響をかなり低減することができる。
石レンズを45度だけ相対的に回転させることにより、
一対の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸
[101],[10−1],[110],[1−10]
の影響がかなり薄められ、光軸から45度の領域におい
て径方向の偏光に対する屈折率よりも周方向の偏光に対
する屈折率が大きい複屈折領域が残ることになる。換言
すれば、本発明において提案する第1手法を用いること
により、光軸に関して回転対称な分布が残るが、複屈折
の影響をかなり低減することができる。
【0039】なお、本発明において提案する第1手法に
おいて、一方の蛍石レンズと他方の蛍石レンズとを光軸
を中心として約45度だけ相対的に回転させるとは、一
方の蛍石レンズおよび他方の蛍石レンズにおける光軸と
は異なる方向に向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶
軸[010],[001],[011]または[01−
1])同士の光軸を中心とした相対的な角度が約45度
であることを意味する。具体的には、たとえば一方の蛍
石レンズにおける結晶軸[010]と、他方の蛍石レン
ズにおける結晶軸[010]との光軸を中心とした相対
的な角度が約45度であることを意味する。
おいて、一方の蛍石レンズと他方の蛍石レンズとを光軸
を中心として約45度だけ相対的に回転させるとは、一
方の蛍石レンズおよび他方の蛍石レンズにおける光軸と
は異なる方向に向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶
軸[010],[001],[011]または[01−
1])同士の光軸を中心とした相対的な角度が約45度
であることを意味する。具体的には、たとえば一方の蛍
石レンズにおける結晶軸[010]と、他方の蛍石レン
ズにおける結晶軸[010]との光軸を中心とした相対
的な角度が約45度であることを意味する。
【0040】また、図3(a)および図3(b)からも
明らかな通り、結晶軸[100]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が9
0度の周期で現れる。したがって、本発明において提案
する第1手法において、光軸を中心として約45度だけ
相対的に回転させるということは、光軸を中心として約
45度+(n×90度)だけ相対的に回転させること、
すなわち45度、135度、225度、または315度
・・・だけ相対的に回転させることと同じ意味である
(ここで、nは整数である)。
明らかな通り、結晶軸[100]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が9
0度の周期で現れる。したがって、本発明において提案
する第1手法において、光軸を中心として約45度だけ
相対的に回転させるということは、光軸を中心として約
45度+(n×90度)だけ相対的に回転させること、
すなわち45度、135度、225度、または315度
・・・だけ相対的に回転させることと同じ意味である
(ここで、nは整数である)。
【0041】一方、Burnettらの手法において、一方の
蛍石レンズと他方の蛍石レンズとを光軸を中心として約
60度だけ相対的に回転させるとは、一方の蛍石レンズ
および他方の蛍石レンズにおける光軸とは異なる方向に
向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶軸[−11
1]、[11−1]、または[1−11])同士の光軸
を中心とした相対的な角度が約60度であることを意味
する。具体的には、たとえば一方の蛍石レンズにおける
結晶軸[−111]と、他方の蛍石レンズにおける結晶
軸[−111]との光軸を中心とした相対的な角度が約
60度であることを意味する。
蛍石レンズと他方の蛍石レンズとを光軸を中心として約
60度だけ相対的に回転させるとは、一方の蛍石レンズ
および他方の蛍石レンズにおける光軸とは異なる方向に
向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶軸[−11
1]、[11−1]、または[1−11])同士の光軸
を中心とした相対的な角度が約60度であることを意味
する。具体的には、たとえば一方の蛍石レンズにおける
結晶軸[−111]と、他方の蛍石レンズにおける結晶
軸[−111]との光軸を中心とした相対的な角度が約
60度であることを意味する。
【0042】また、図2(a)および図2(b)からも
明らかな通り、結晶軸[111]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が1
20度の周期で現れる。したがって、Burnettらの手法
において、光軸を中心として約60度だけ相対的に回転
させるということは、光軸を中心として約60度+(n
×120度)だけ相対的に回転させること、すなわち6
0度、180度、または300度・・・だけ相対的に回
転させることと同じ意味である(ここで、nは整数であ
る)。
明らかな通り、結晶軸[111]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が1
20度の周期で現れる。したがって、Burnettらの手法
において、光軸を中心として約60度だけ相対的に回転
させるということは、光軸を中心として約60度+(n
×120度)だけ相対的に回転させること、すなわち6
0度、180度、または300度・・・だけ相対的に回
転させることと同じ意味である(ここで、nは整数であ
る)。
【0043】また、本発明において提案する第2手法で
は、一対の蛍石レンズ(一般には蛍石で形成された透過
部材)の光軸と結晶軸[110](または該結晶軸[1
10]と光学的に等価な結晶軸)とを一致させ、且つ光
軸を中心として一対の蛍石レンズを約90度だけ相対的
に回転させる。ここで、結晶軸[110]と光学的に等
価な結晶軸とは、結晶軸[−110],[101],
[‐101],[011],[01−1]である。
は、一対の蛍石レンズ(一般には蛍石で形成された透過
部材)の光軸と結晶軸[110](または該結晶軸[1
10]と光学的に等価な結晶軸)とを一致させ、且つ光
軸を中心として一対の蛍石レンズを約90度だけ相対的
に回転させる。ここで、結晶軸[110]と光学的に等
価な結晶軸とは、結晶軸[−110],[101],
[‐101],[011],[01−1]である。
【0044】図4は、本発明において提案する第2手法
を説明する図であって、光線の入射角に対する複屈折率
の分布を示している。本発明において提案する第2手法
では、一方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図4
(a)に示すようになり、他方の蛍石レンズにおける複
屈折率の分布は図4(b)に示すようになる。その結
果、一対の蛍石レンズ全体における複屈折率の分布は、
図4(c)に示すようになる。
を説明する図であって、光線の入射角に対する複屈折率
の分布を示している。本発明において提案する第2手法
では、一方の蛍石レンズにおける複屈折率の分布は図4
(a)に示すようになり、他方の蛍石レンズにおける複
屈折率の分布は図4(b)に示すようになる。その結
果、一対の蛍石レンズ全体における複屈折率の分布は、
図4(c)に示すようになる。
【0045】図4(a)および(b)を参照すると、本
発明において提案する第2手法では、光軸と一致してい
る結晶軸[110]に対応する領域は、一方の方向の偏
光に対する屈折率が比較的大きく他方の方向(一方の方
向に直交する方向)の偏光に対する屈折率が比較的小さ
い複屈折領域となる。結晶軸[100],[010]に
対応する領域は、比較的大きな屈折率を有する複屈折の
ない領域となる。さらに、結晶軸[111],[11−
1]に対応する領域は、比較的小さな屈折率を有する複
屈折のない領域となる。
発明において提案する第2手法では、光軸と一致してい
る結晶軸[110]に対応する領域は、一方の方向の偏
光に対する屈折率が比較的大きく他方の方向(一方の方
向に直交する方向)の偏光に対する屈折率が比較的小さ
い複屈折領域となる。結晶軸[100],[010]に
対応する領域は、比較的大きな屈折率を有する複屈折の
ない領域となる。さらに、結晶軸[111],[11−
1]に対応する領域は、比較的小さな屈折率を有する複
屈折のない領域となる。
【0046】一方、図4(c)を参照すると、一対の蛍
石レンズを90度だけ相対的に回転させることにより、
一対の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸
[110]の影響がほとんどなく、光軸付近は中間的な
屈折率を有する複屈折のない領域となる。すなわち、本
発明において提案する第2手法を用いることにより、複
屈折の影響を実質的に受けることなく、良好な結像性能
を確保することができる。
石レンズを90度だけ相対的に回転させることにより、
一対の蛍石レンズ全体では、複屈折が最大である結晶軸
[110]の影響がほとんどなく、光軸付近は中間的な
屈折率を有する複屈折のない領域となる。すなわち、本
発明において提案する第2手法を用いることにより、複
屈折の影響を実質的に受けることなく、良好な結像性能
を確保することができる。
【0047】なお、本発明において提案する第2手法に
おいて、一方の蛍石レンズと他方の蛍石レンズとを光軸
を中心として約90度だけ相対的に回転させるとは、一
方の蛍石レンズおよび他方の蛍石レンズにおける光軸と
は異なる方向に向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶
軸[001]、[−111]、[−110]、または
[1−11])同士の光軸を中心とした相対的な角度が
約90度であることを意味する。具体的には、たとえば
一方の蛍石レンズにおける結晶軸[001]と、他方の
蛍石レンズにおける結晶軸[001]との光軸を中心と
した相対的な角度が約90度であることを意味する。
おいて、一方の蛍石レンズと他方の蛍石レンズとを光軸
を中心として約90度だけ相対的に回転させるとは、一
方の蛍石レンズおよび他方の蛍石レンズにおける光軸と
は異なる方向に向けられる所定の結晶軸(たとえば結晶
軸[001]、[−111]、[−110]、または
[1−11])同士の光軸を中心とした相対的な角度が
約90度であることを意味する。具体的には、たとえば
一方の蛍石レンズにおける結晶軸[001]と、他方の
蛍石レンズにおける結晶軸[001]との光軸を中心と
した相対的な角度が約90度であることを意味する。
【0048】また、図4(a)および図4(b)からも
明らかな通り、結晶軸[110]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が1
80度の周期で現れる。したがって、本発明において提
案する第2手法において、光軸を中心として約90度だ
け相対的に回転させるということは、光軸を中心として
ほぼ90度+(n×180度)だけ相対的に回転させる
こと、すなわち90度、270度・・・だけ相対的に回
転させることと同じ意味である(ここで、nは整数であ
る)。
明らかな通り、結晶軸[110]を光軸とする場合に
は、光軸を中心とした複屈折の影響の回転非対称性が1
80度の周期で現れる。したがって、本発明において提
案する第2手法において、光軸を中心として約90度だ
け相対的に回転させるということは、光軸を中心として
ほぼ90度+(n×180度)だけ相対的に回転させる
こと、すなわち90度、270度・・・だけ相対的に回
転させることと同じ意味である(ここで、nは整数であ
る)。
【0049】上述の説明の通り、一対の蛍石レンズの光
軸と結晶軸[111]とを一致させ、且つ光軸を中心と
して一対の蛍石レンズを60度だけ相対的に回転させる
ことにより、あるいは一対の蛍石レンズの光軸と結晶軸
[100]とを一致させ、且つ光軸を中心として一対の
蛍石レンズを45度だけ相対的に回転させることによ
り、あるいは一対の蛍石レンズの光軸と結晶軸[11
0]とを一致させ、且つ光軸を中心として一対の蛍石レ
ンズを90度だけ相対的に回転させることにより、複屈
折の影響をかなり低減することができる。
軸と結晶軸[111]とを一致させ、且つ光軸を中心と
して一対の蛍石レンズを60度だけ相対的に回転させる
ことにより、あるいは一対の蛍石レンズの光軸と結晶軸
[100]とを一致させ、且つ光軸を中心として一対の
蛍石レンズを45度だけ相対的に回転させることによ
り、あるいは一対の蛍石レンズの光軸と結晶軸[11
0]とを一致させ、且つ光軸を中心として一対の蛍石レ
ンズを90度だけ相対的に回転させることにより、複屈
折の影響をかなり低減することができる。
【0050】前述したように、投影光学系において、蛍
石の複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学
性能を確保するには、蛍石レンズの光軸と所定の結晶軸
(結晶軸[111],結晶軸[100]または結晶軸
[110])との角度ずれを所定の許容量以下に抑える
ことが重要である。そこで、本発明では、蛍石のように
立方晶系に属する結晶材料で形成された結晶透過部材に
おいて、結晶軸[111]、結晶軸[100]または結
晶軸[110]のような所定の結晶軸と光軸との間の角
度ずれを1度以下に設定する。
石の複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学
性能を確保するには、蛍石レンズの光軸と所定の結晶軸
(結晶軸[111],結晶軸[100]または結晶軸
[110])との角度ずれを所定の許容量以下に抑える
ことが重要である。そこで、本発明では、蛍石のように
立方晶系に属する結晶材料で形成された結晶透過部材に
おいて、結晶軸[111]、結晶軸[100]または結
晶軸[110]のような所定の結晶軸と光軸との間の角
度ずれを1度以下に設定する。
【0051】その結果、後述の各実施例において数値的
に検証されているように、結晶透過部材としての蛍石レ
ンズの光軸と所定の結晶軸との角度ずれを1度以下に設
定することにより、蛍石の複屈折の影響を実質的に受け
ることなく良好な光学性能を確保することができる。な
お、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることなく良好
な光学性能を確保するには、投影光学系に含まれる少な
くとも2つの結晶透過部材において角度ずれが1度以下
に設定されている必要があり、投影光学系に含まれるす
べての結晶透過部材において角度ずれが2度以下に設定
されていることが好ましい。
に検証されているように、結晶透過部材としての蛍石レ
ンズの光軸と所定の結晶軸との角度ずれを1度以下に設
定することにより、蛍石の複屈折の影響を実質的に受け
ることなく良好な光学性能を確保することができる。な
お、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることなく良好
な光学性能を確保するには、投影光学系に含まれる少な
くとも2つの結晶透過部材において角度ずれが1度以下
に設定されている必要があり、投影光学系に含まれるす
べての結晶透過部材において角度ずれが2度以下に設定
されていることが好ましい。
【0052】また、後述の各実施例において数値的に検
証されているように、開口数の比較的大きな投影光学系
では、その像面の近傍に配置されたレンズ成分を透過す
る光線のレンズ内における角度差が大きく、光軸と一致
すべき所定の結晶軸として例え複屈折の小さい結晶軸
[111]や結晶軸[100]を選択しても、透過光束
中には複屈折の影響を大きく受ける光線が存在するた
め、像面の近傍に配置されたレンズ成分においては特に
所定の結晶軸を設計通りにレンズ光軸と一致させること
が重要となる。換言すれば、複屈折の影響を効率的に低
減するには、特に像面(第2面)に最も近く配置された
結晶透過部材において所定の結晶軸と光軸との角度ずれ
を1度以下に設定することが好ましい。
証されているように、開口数の比較的大きな投影光学系
では、その像面の近傍に配置されたレンズ成分を透過す
る光線のレンズ内における角度差が大きく、光軸と一致
すべき所定の結晶軸として例え複屈折の小さい結晶軸
[111]や結晶軸[100]を選択しても、透過光束
中には複屈折の影響を大きく受ける光線が存在するた
め、像面の近傍に配置されたレンズ成分においては特に
所定の結晶軸を設計通りにレンズ光軸と一致させること
が重要となる。換言すれば、複屈折の影響を効率的に低
減するには、特に像面(第2面)に最も近く配置された
結晶透過部材において所定の結晶軸と光軸との角度ずれ
を1度以下に設定することが好ましい。
【0053】また、反射屈折型の投影光学系の場合、色
収差および像面湾曲の補正のために凹面反射鏡の近傍に
レンズ成分が配置されるのが通常であるが、このレンズ
成分を透過する光線のレンズ内における角度差が大き
く、透過光束中には複屈折の影響を大きく受ける光線が
存在するため、また凹面反射鏡が形成する往復光路をこ
れらの光線が往復するため、凹面反射鏡が形成する往復
光路中に配置されたレンズ成分においては特に所定の結
晶軸を設計通りにレンズ光軸と一致させることが重要と
なる。換言すれば、複屈折の影響を効率的に低減するに
は、特に凹面反射鏡の近傍に配置された結晶透過部材に
おいて所定の結晶軸と光軸との角度ずれを1度以下に設
定することが好ましい。
収差および像面湾曲の補正のために凹面反射鏡の近傍に
レンズ成分が配置されるのが通常であるが、このレンズ
成分を透過する光線のレンズ内における角度差が大き
く、透過光束中には複屈折の影響を大きく受ける光線が
存在するため、また凹面反射鏡が形成する往復光路をこ
れらの光線が往復するため、凹面反射鏡が形成する往復
光路中に配置されたレンズ成分においては特に所定の結
晶軸を設計通りにレンズ光軸と一致させることが重要と
なる。換言すれば、複屈折の影響を効率的に低減するに
は、特に凹面反射鏡の近傍に配置された結晶透過部材に
おいて所定の結晶軸と光軸との角度ずれを1度以下に設
定することが好ましい。
【0054】さらに、物体面と像面との間に中間像を形
成する反射屈折型で且つ再結像型の投影光学系の場合に
は、凹面反射鏡のパワーが強くなることに起因して、凹
面反射鏡の近傍に配置されたレンズ成分を透過する光線
のレンズ内における角度差が顕著になり、透過光束中に
は複屈折の影響を大きく受ける光線が存在するため、凹
面反射鏡の近傍に配置されたレンズ成分においては特に
所定の結晶軸を設計通りにレンズ光軸と一致させること
が重要となる。換言すれば、反射屈折型で且つ再結像型
の投影光学系の場合には、凹面反射鏡の近傍に配置され
た結晶透過部材において、所定の結晶軸と光軸との角度
ずれを1度以下に設定することが好ましい。
成する反射屈折型で且つ再結像型の投影光学系の場合に
は、凹面反射鏡のパワーが強くなることに起因して、凹
面反射鏡の近傍に配置されたレンズ成分を透過する光線
のレンズ内における角度差が顕著になり、透過光束中に
は複屈折の影響を大きく受ける光線が存在するため、凹
面反射鏡の近傍に配置されたレンズ成分においては特に
所定の結晶軸を設計通りにレンズ光軸と一致させること
が重要となる。換言すれば、反射屈折型で且つ再結像型
の投影光学系の場合には、凹面反射鏡の近傍に配置され
た結晶透過部材において、所定の結晶軸と光軸との角度
ずれを1度以下に設定することが好ましい。
【0055】また、物体面と像面との間に2つの中間像
を形成する反射屈折型で且つ3回結像型の投影光学系の
場合においても同様に、凹面反射鏡が配置される第2結
像光学系の光路中に配置された結晶透過部材において複
屈折の影響を特に受け易いので、所定の結晶軸と光軸と
の角度ずれを1度以下に設定することが好ましい。ま
た、たとえば投影光学系を構成するすべてのレンズ成分
が蛍石で形成されることを想定すると、約15%程度の
レンズ成分が面内線幅誤差ΔCDへの影響が顕著な成分
といえる。したがって、投影光学系に含まれるすべての
結晶透過部材のうちの15%以上の数の結晶透過部材に
おいて、所定の結晶軸と光軸との角度ずれを1度以下に
設定することが好ましい。
を形成する反射屈折型で且つ3回結像型の投影光学系の
場合においても同様に、凹面反射鏡が配置される第2結
像光学系の光路中に配置された結晶透過部材において複
屈折の影響を特に受け易いので、所定の結晶軸と光軸と
の角度ずれを1度以下に設定することが好ましい。ま
た、たとえば投影光学系を構成するすべてのレンズ成分
が蛍石で形成されることを想定すると、約15%程度の
レンズ成分が面内線幅誤差ΔCDへの影響が顕著な成分
といえる。したがって、投影光学系に含まれるすべての
結晶透過部材のうちの15%以上の数の結晶透過部材に
おいて、所定の結晶軸と光軸との角度ずれを1度以下に
設定することが好ましい。
【0056】また、前述したように、投影光学系におい
て、複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学
性能を確保するには、一対の蛍石レンズの光軸廻りの相
対的な回転角度ずれを所定の許容量以下に抑えることが
重要である。そこで、本発明では、一対の結晶透過部材
における所定の結晶軸(結晶軸[111],結晶軸[1
00]または結晶軸[110]と直交する結晶軸)同士
の光軸廻りの相対的な回転角度の所定値(60度、45
度または90度)からの角度ずれを1度以下に設定す
る。その結果、一対の蛍石レンズの光軸廻りの相対的な
回転角度ずれを1度以下に設定することにより、蛍石の
複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能
を確保することができる。
て、複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学
性能を確保するには、一対の蛍石レンズの光軸廻りの相
対的な回転角度ずれを所定の許容量以下に抑えることが
重要である。そこで、本発明では、一対の結晶透過部材
における所定の結晶軸(結晶軸[111],結晶軸[1
00]または結晶軸[110]と直交する結晶軸)同士
の光軸廻りの相対的な回転角度の所定値(60度、45
度または90度)からの角度ずれを1度以下に設定す
る。その結果、一対の蛍石レンズの光軸廻りの相対的な
回転角度ずれを1度以下に設定することにより、蛍石の
複屈折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能
を確保することができる。
【0057】さらに、前述したように、蛍石結晶におい
て異端的に結晶軸方位のずれがある領域が局部的に存在
する可能性がある。したがって、投影光学系では、複屈
折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を確
保するために、異端蛍石結晶において結晶軸方位の相対
角度ずれを所定の許容量以下に抑えることが重要であ
る。そこで、本発明では、蛍石のように立方晶系に属す
る結晶材料で形成された少なくとも2つの結晶透過部材
において、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場
合、その相対角度ずれが2度以下に設定されている。
て異端的に結晶軸方位のずれがある領域が局部的に存在
する可能性がある。したがって、投影光学系では、複屈
折の影響を実質的に受けることなく良好な光学性能を確
保するために、異端蛍石結晶において結晶軸方位の相対
角度ずれを所定の許容量以下に抑えることが重要であ
る。そこで、本発明では、蛍石のように立方晶系に属す
る結晶材料で形成された少なくとも2つの結晶透過部材
において、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場
合、その相対角度ずれが2度以下に設定されている。
【0058】その結果、たとえば結晶透過部材としての
蛍石レンズを形成するのに用いられる異端蛍石結晶にお
ける結晶軸方位の相対角度ずれを2度以下に抑えること
により、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることなく
良好な光学性能を確保することができる。結晶軸方位の
相対角度ずれの場合においても、所定の結晶軸と光軸と
の角度ずれの場合と同様に、複屈折の影響を効率的に低
減するには、特に像面(第2面)に最も近く配置された
結晶透過部材、および凹面反射鏡の近傍に配置された結
晶透過部材において結晶軸方位の相対角度ずれを2度以
下に設定することが好ましい。
蛍石レンズを形成するのに用いられる異端蛍石結晶にお
ける結晶軸方位の相対角度ずれを2度以下に抑えること
により、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることなく
良好な光学性能を確保することができる。結晶軸方位の
相対角度ずれの場合においても、所定の結晶軸と光軸と
の角度ずれの場合と同様に、複屈折の影響を効率的に低
減するには、特に像面(第2面)に最も近く配置された
結晶透過部材、および凹面反射鏡の近傍に配置された結
晶透過部材において結晶軸方位の相対角度ずれを2度以
下に設定することが好ましい。
【0059】同様に、反射屈折型で且つ再結像型の投影
光学系の場合に、複屈折の影響を効率的に低減するに
は、凹面反射鏡の近傍に配置された結晶透過部材におい
て、結晶軸方位の相対角度ずれを2度以下に設定するこ
とが好ましい。また、物体面と像面との間に2つの中間
像を形成する反射屈折型で且つ3回結像型の投影光学系
の場合に、複屈折の影響を効率的に低減するには、凹面
反射鏡が配置される第2結像光学系の光路中に配置され
た結晶透過部材において、結晶軸方位の相対角度ずれを
2度以下に設定することが好ましい。さらに、複屈折の
影響を効率的に低減するには、投影光学系に含まれるす
べての結晶透過部材において、結晶軸方位の相対角度ず
れを2度以下に設定することが好ましい。
光学系の場合に、複屈折の影響を効率的に低減するに
は、凹面反射鏡の近傍に配置された結晶透過部材におい
て、結晶軸方位の相対角度ずれを2度以下に設定するこ
とが好ましい。また、物体面と像面との間に2つの中間
像を形成する反射屈折型で且つ3回結像型の投影光学系
の場合に、複屈折の影響を効率的に低減するには、凹面
反射鏡が配置される第2結像光学系の光路中に配置され
た結晶透過部材において、結晶軸方位の相対角度ずれを
2度以下に設定することが好ましい。さらに、複屈折の
影響を効率的に低減するには、投影光学系に含まれるす
べての結晶透過部材において、結晶軸方位の相対角度ず
れを2度以下に設定することが好ましい。
【0060】なお、本発明では、結晶透過部材における
所定の結晶軸と光軸との角度ずれに関する許容値、一対
の結晶透過部材における所定の結晶軸同士の光軸廻りの
相対的な回転角度の所定値からの角度ずれに関する許容
値、および結晶透過部材における結晶軸方位の相対角度
ずれに関する許容値の決定に際して、現在最も複屈折の
影響が顕著である位相シフトレチクルを用いてゲートパ
ターン等の細い線を投影露光した場合の面内線幅誤差Δ
CDを指標としている。本発明における上述の許容値を
満足することにより、線幅誤差を解像線幅の2%以下に
抑えることができる。超解像技術の更なる進歩と投影光
学系の大NA化とを想定すると、各許容値は70%程度
に小さくなることが望ましい。
所定の結晶軸と光軸との角度ずれに関する許容値、一対
の結晶透過部材における所定の結晶軸同士の光軸廻りの
相対的な回転角度の所定値からの角度ずれに関する許容
値、および結晶透過部材における結晶軸方位の相対角度
ずれに関する許容値の決定に際して、現在最も複屈折の
影響が顕著である位相シフトレチクルを用いてゲートパ
ターン等の細い線を投影露光した場合の面内線幅誤差Δ
CDを指標としている。本発明における上述の許容値を
満足することにより、線幅誤差を解像線幅の2%以下に
抑えることができる。超解像技術の更なる進歩と投影光
学系の大NA化とを想定すると、各許容値は70%程度
に小さくなることが望ましい。
【0061】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図5は、本発明の実施形態にかかる投影光学
系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。な
お、図5において、投影光学系PLの基準光軸AXに平
行にZ軸を、基準光軸AXに垂直な面内において図5の
紙面に平行にY軸を、図5の紙面に垂直にX軸をそれぞ
れ設定している。
説明する。図5は、本発明の実施形態にかかる投影光学
系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。な
お、図5において、投影光学系PLの基準光軸AXに平
行にZ軸を、基準光軸AXに垂直な面内において図5の
紙面に平行にY軸を、図5の紙面に垂直にX軸をそれぞ
れ設定している。
【0062】図示の露光装置は、紫外領域の照明光を供
給するための光源100として、たとえばF2レーザー
光源(発振中心波長157.6244nm)を備えてい
る。光源100から射出された光は、照明光学系ILを
介して、所定のパターンが形成されたレチクルRを均一
に照明する。なお、光源100と照明光学系ILとの間
の光路はケーシング(不図示)で密封されており、光源
100から照明光学系IL中の最もレチクル側の光学部
材までの空間は、露光光の吸収率が低い気体であるヘリ
ウムガスや窒素などの不活性ガスで置換されているか、
あるいはほぼ真空状態に保持されている。
給するための光源100として、たとえばF2レーザー
光源(発振中心波長157.6244nm)を備えてい
る。光源100から射出された光は、照明光学系ILを
介して、所定のパターンが形成されたレチクルRを均一
に照明する。なお、光源100と照明光学系ILとの間
の光路はケーシング(不図示)で密封されており、光源
100から照明光学系IL中の最もレチクル側の光学部
材までの空間は、露光光の吸収率が低い気体であるヘリ
ウムガスや窒素などの不活性ガスで置換されているか、
あるいはほぼ真空状態に保持されている。
【0063】レチクルRは、レチクルホルダRHを介し
て、レチクルステージRS上においてXY平面に平行に
保持されている。レチクルRには転写すべきパターンが
形成されており、パターン領域全体のうちX方向に沿っ
て長辺を有し且つY方向に沿って短辺を有する矩形状
(スリット状)のパターン領域が照明される。レチクル
ステージRSは、図示を省略した駆動系の作用により、
レチクル面(すなわちXY平面)に沿って二次元的に移
動可能であり、その位置座標はレチクル移動鏡RMを用
いた干渉計RIFによって計測され且つ位置制御される
ように構成されている。
て、レチクルステージRS上においてXY平面に平行に
保持されている。レチクルRには転写すべきパターンが
形成されており、パターン領域全体のうちX方向に沿っ
て長辺を有し且つY方向に沿って短辺を有する矩形状
(スリット状)のパターン領域が照明される。レチクル
ステージRSは、図示を省略した駆動系の作用により、
レチクル面(すなわちXY平面)に沿って二次元的に移
動可能であり、その位置座標はレチクル移動鏡RMを用
いた干渉計RIFによって計測され且つ位置制御される
ように構成されている。
【0064】レチクルRに形成されたパターンからの光
は、反射屈折型の投影光学系PLを介して、感光性基板
であるウェハW上にレチクルパターン像を形成する。ウ
ェハWは、ウェハテーブル(ウェハホルダ)WTを介し
て、ウェハステージWS上においてXY平面に平行に保
持されている。そして、レチクルR上での矩形状の照明
領域に光学的に対応するように、ウェハW上ではX方向
に沿って長辺を有し且つY方向に沿って短辺を有する矩
形状の露光領域にパターン像が形成される。ウェハステ
ージWSは、図示を省略した駆動系の作用によりウェハ
面(すなわちXY平面)に沿って二次元的に移動可能で
あり、その位置座標はウェハ移動鏡WMを用いた干渉計
WIFによって計測され且つ位置制御されるように構成
されている。
は、反射屈折型の投影光学系PLを介して、感光性基板
であるウェハW上にレチクルパターン像を形成する。ウ
ェハWは、ウェハテーブル(ウェハホルダ)WTを介し
て、ウェハステージWS上においてXY平面に平行に保
持されている。そして、レチクルR上での矩形状の照明
領域に光学的に対応するように、ウェハW上ではX方向
に沿って長辺を有し且つY方向に沿って短辺を有する矩
形状の露光領域にパターン像が形成される。ウェハステ
ージWSは、図示を省略した駆動系の作用によりウェハ
面(すなわちXY平面)に沿って二次元的に移動可能で
あり、その位置座標はウェハ移動鏡WMを用いた干渉計
WIFによって計測され且つ位置制御されるように構成
されている。
【0065】図6は、ウェハ上に形成される矩形状の露
光領域(すなわち実効露光領域)と基準光軸との位置関
係を示す図である。本実施形態の各実施例では、図6に
示すように、基準光軸AXを中心とした半径Bを有する
円形状の領域(イメージサークル)IF内において、基
準光軸AXから−Y方向に軸外し量Aだけ離れた位置に
所望の大きさを有する矩形状の実効露光領域ERが設定
されている。ここで、実効露光領域ERのX方向の長さ
はLXであり、そのY方向の長さはLYである。
光領域(すなわち実効露光領域)と基準光軸との位置関
係を示す図である。本実施形態の各実施例では、図6に
示すように、基準光軸AXを中心とした半径Bを有する
円形状の領域(イメージサークル)IF内において、基
準光軸AXから−Y方向に軸外し量Aだけ離れた位置に
所望の大きさを有する矩形状の実効露光領域ERが設定
されている。ここで、実効露光領域ERのX方向の長さ
はLXであり、そのY方向の長さはLYである。
【0066】換言すると、各実施例では、基準光軸AX
から−Y方向に軸外し量Aだけ離れた位置に所望の大き
さを有する矩形状の実効露光領域ERが設定され、基準
光軸AXを中心として実効露光領域ERを包括するよう
に円形状のイメージサークルIFの半径Bが規定されて
いる。したがって、図示を省略したが、これに対応し
て、レチクルR上では、基準光軸AXから−Y方向に軸
外し量Aに対応する距離だけ離れた位置に実効露光領域
ERに対応した大きさおよび形状を有する矩形状の照明
領域(すなわち実効照明領域)が形成されていることに
なる。
から−Y方向に軸外し量Aだけ離れた位置に所望の大き
さを有する矩形状の実効露光領域ERが設定され、基準
光軸AXを中心として実効露光領域ERを包括するよう
に円形状のイメージサークルIFの半径Bが規定されて
いる。したがって、図示を省略したが、これに対応し
て、レチクルR上では、基準光軸AXから−Y方向に軸
外し量Aに対応する距離だけ離れた位置に実効露光領域
ERに対応した大きさおよび形状を有する矩形状の照明
領域(すなわち実効照明領域)が形成されていることに
なる。
【0067】また、図示の露光装置では、投影光学系P
Lを構成する光学部材のうち最もレチクル側に配置され
た光学部材(各実施例ではレンズL11)と最もウェハ
側に配置された光学部材(各実施例ではレンズL31
3)との間で投影光学系PLの内部が気密状態を保つよ
うに構成され、投影光学系PLの内部の気体はヘリウム
ガスや窒素などの不活性ガスで置換されているか、ある
いはほぼ真空状態に保持されている。
Lを構成する光学部材のうち最もレチクル側に配置され
た光学部材(各実施例ではレンズL11)と最もウェハ
側に配置された光学部材(各実施例ではレンズL31
3)との間で投影光学系PLの内部が気密状態を保つよ
うに構成され、投影光学系PLの内部の気体はヘリウム
ガスや窒素などの不活性ガスで置換されているか、ある
いはほぼ真空状態に保持されている。
【0068】さらに、照明光学系ILと投影光学系PL
との間の狭い光路には、レチクルRおよびレチクルステ
ージRSなどが配置されているが、レチクルRおよびレ
チクルステージRSなどを密封包囲するケーシング(不
図示)の内部に窒素やヘリウムガスなどの不活性ガスが
充填されているか、あるいはほぼ真空状態に保持されて
いる。
との間の狭い光路には、レチクルRおよびレチクルステ
ージRSなどが配置されているが、レチクルRおよびレ
チクルステージRSなどを密封包囲するケーシング(不
図示)の内部に窒素やヘリウムガスなどの不活性ガスが
充填されているか、あるいはほぼ真空状態に保持されて
いる。
【0069】また、投影光学系PLとウェハWとの間の
狭い光路には、ウェハWおよびウェハステージWSなど
が配置されているが、ウェハWおよびウェハステージW
Sなどを密封包囲するケーシング(不図示)の内部に窒
素やヘリウムガスなどの不活性ガスが充填されている
か、あるいはほぼ真空状態に保持されている。このよう
に、光源100からウェハWまでの光路の全体に亘っ
て、露光光がほとんど吸収されることのない雰囲気が形
成されている。
狭い光路には、ウェハWおよびウェハステージWSなど
が配置されているが、ウェハWおよびウェハステージW
Sなどを密封包囲するケーシング(不図示)の内部に窒
素やヘリウムガスなどの不活性ガスが充填されている
か、あるいはほぼ真空状態に保持されている。このよう
に、光源100からウェハWまでの光路の全体に亘っ
て、露光光がほとんど吸収されることのない雰囲気が形
成されている。
【0070】上述したように、投影光学系PLによって
規定されるレチクルR上の照明領域およびウェハW上の
露光領域(すなわち実効露光領域ER)は、Y方向に沿
って短辺を有する矩形状である。したがって、駆動系お
よび干渉計(RIF、WIF)などを用いてレチクルR
およびウェハWの位置制御を行いながら、矩形状の露光
領域および照明領域の短辺方向すなわちY方向に沿って
レチクルステージRSとウェハステージWSとを、ひい
てはレチクルRとウェハWとを同じ方向へ(すなわち同
じ向きへ)同期的に移動(走査)させることにより、ウ
ェハW上には露光領域の長辺に等しい幅を有し且つウェ
ハWの走査量(移動量)に応じた長さを有する領域に対
してレチクルパターンが走査露光される。
規定されるレチクルR上の照明領域およびウェハW上の
露光領域(すなわち実効露光領域ER)は、Y方向に沿
って短辺を有する矩形状である。したがって、駆動系お
よび干渉計(RIF、WIF)などを用いてレチクルR
およびウェハWの位置制御を行いながら、矩形状の露光
領域および照明領域の短辺方向すなわちY方向に沿って
レチクルステージRSとウェハステージWSとを、ひい
てはレチクルRとウェハWとを同じ方向へ(すなわち同
じ向きへ)同期的に移動(走査)させることにより、ウ
ェハW上には露光領域の長辺に等しい幅を有し且つウェ
ハWの走査量(移動量)に応じた長さを有する領域に対
してレチクルパターンが走査露光される。
【0071】本実施形態の各実施例において、投影光学
系PLは、第1面に配置されたレチクルRのパターンの
第1中間像を形成するための屈折型の第1結像光学系G
1と、凹面反射鏡CMと2つの負レンズとから構成され
て第1中間像とほぼ等倍の第2中間像(第1中間像のほ
ぼ等倍像であってレチクルパターンの2次像)を形成す
るための第2結像光学系G2と、第2中間像からの光に
基づいて第2面に配置されたウェハW上にレチクルパタ
ーンの最終像(レチクルパターンの縮小像)を形成する
ための屈折型の第3結像光学系G3とを備えている。
系PLは、第1面に配置されたレチクルRのパターンの
第1中間像を形成するための屈折型の第1結像光学系G
1と、凹面反射鏡CMと2つの負レンズとから構成され
て第1中間像とほぼ等倍の第2中間像(第1中間像のほ
ぼ等倍像であってレチクルパターンの2次像)を形成す
るための第2結像光学系G2と、第2中間像からの光に
基づいて第2面に配置されたウェハW上にレチクルパタ
ーンの最終像(レチクルパターンの縮小像)を形成する
ための屈折型の第3結像光学系G3とを備えている。
【0072】なお、各実施例において、第1結像光学系
G1と第2結像光学系G2との間の光路中において第1
中間像の形成位置の近傍には、第1結像光学系G1から
の光を第2結像光学系G2に向かって偏向するための第
1光路折り曲げ鏡M1が配置されている。また、第2結
像光学系G2と第3結像光学系G3との間の光路中にお
いて第2中間像の形成位置の近傍には、第2結像光学系
G2からの光を第3結像光学系G3に向かって偏向する
ための第2光路折り曲げ鏡M2が配置されている。
G1と第2結像光学系G2との間の光路中において第1
中間像の形成位置の近傍には、第1結像光学系G1から
の光を第2結像光学系G2に向かって偏向するための第
1光路折り曲げ鏡M1が配置されている。また、第2結
像光学系G2と第3結像光学系G3との間の光路中にお
いて第2中間像の形成位置の近傍には、第2結像光学系
G2からの光を第3結像光学系G3に向かって偏向する
ための第2光路折り曲げ鏡M2が配置されている。
【0073】また、各実施例において、第1結像光学系
G1は直線状に延びた光軸AX1を有し、第3結像光学
系G3は直線状に延びた光軸AX3を有し、光軸AX1
と光軸AX3とは共通の単一光軸である基準光軸AXと
一致するように設定されている。なお、基準光軸AX
は、重力方向(すなわち鉛直方向)に沿って位置決めさ
れている。その結果、レチクルRおよびウェハWは、重
力方向と直交する面すなわち水平面に沿って互いに平行
に配置されている。加えて、第1結像光学系G1を構成
するすべてのレンズおよび第3結像光学系G3を構成す
るすべてのレンズも、基準光軸AX上において水平面に
沿って配置されている。
G1は直線状に延びた光軸AX1を有し、第3結像光学
系G3は直線状に延びた光軸AX3を有し、光軸AX1
と光軸AX3とは共通の単一光軸である基準光軸AXと
一致するように設定されている。なお、基準光軸AX
は、重力方向(すなわち鉛直方向)に沿って位置決めさ
れている。その結果、レチクルRおよびウェハWは、重
力方向と直交する面すなわち水平面に沿って互いに平行
に配置されている。加えて、第1結像光学系G1を構成
するすべてのレンズおよび第3結像光学系G3を構成す
るすべてのレンズも、基準光軸AX上において水平面に
沿って配置されている。
【0074】一方、第2結像光学系G2も直線状に延び
た光軸AX2を有し、この光軸AX2は基準光軸AXと
直交するように設定されている。さらに、第1光路折り
曲げ鏡M1および第2光路折り曲げ鏡M2はともに平面
状の反射面を有し、2つの反射面を有する1つの光学部
材(1つの光路折り曲げ鏡)として一体的に構成されて
いる。この2つの反射面の交線(厳密にはその仮想延長
面の交線)が第1結像光学系G1のAX1、第2結像光
学系G2のAX2、および第3結像光学系G3のAX3
と一点で交わるように設定されている。各実施例では第
1光路折り曲げ鏡M1および第2光路折り曲げ鏡M2が
ともに表面反射鏡として構成されている。
た光軸AX2を有し、この光軸AX2は基準光軸AXと
直交するように設定されている。さらに、第1光路折り
曲げ鏡M1および第2光路折り曲げ鏡M2はともに平面
状の反射面を有し、2つの反射面を有する1つの光学部
材(1つの光路折り曲げ鏡)として一体的に構成されて
いる。この2つの反射面の交線(厳密にはその仮想延長
面の交線)が第1結像光学系G1のAX1、第2結像光
学系G2のAX2、および第3結像光学系G3のAX3
と一点で交わるように設定されている。各実施例では第
1光路折り曲げ鏡M1および第2光路折り曲げ鏡M2が
ともに表面反射鏡として構成されている。
【0075】各実施例において、投影光学系PLを構成
するすべての屈折光学部材(レンズ成分)には蛍石(C
aF2結晶)を使用している。また、露光光であるF2
レーザー光の発振中心波長は157.6244nmであ
り、157.6244nm付近においてCaF2の屈折
率は、+1pmの波長変化あたり−2.6×10-6の割
合で変化し、−1pmの波長変化あたり+2.6×10
-6の割合で変化する。換言すると、157.6244n
m付近において、CaF2の屈折率の分散(dn/d
λ)は、2.6×10-6/pmである。
するすべての屈折光学部材(レンズ成分)には蛍石(C
aF2結晶)を使用している。また、露光光であるF2
レーザー光の発振中心波長は157.6244nmであ
り、157.6244nm付近においてCaF2の屈折
率は、+1pmの波長変化あたり−2.6×10-6の割
合で変化し、−1pmの波長変化あたり+2.6×10
-6の割合で変化する。換言すると、157.6244n
m付近において、CaF2の屈折率の分散(dn/d
λ)は、2.6×10-6/pmである。
【0076】したがって、各実施例において、中心波長
157.6244nmに対するCaF2の屈折率は1.
55930666であり、157.6244nm+1p
m=157.6254nmに対するCaF2の屈折率は
1.55930406であり、157.6244nm−
1pm=157.6234nmに対するCaF2の屈折
率は1.55930926である。
157.6244nmに対するCaF2の屈折率は1.
55930666であり、157.6244nm+1p
m=157.6254nmに対するCaF2の屈折率は
1.55930406であり、157.6244nm−
1pm=157.6234nmに対するCaF2の屈折
率は1.55930926である。
【0077】また、各実施例において、非球面は、光軸
に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接
平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿
った距離(サグ量)をzとし、頂点曲率半径をrとし、
円錐係数をκとし、n次の非球面係数をCnとしたと
き、以下の数式(a)で表される。各実施例において、
非球面形状に形成されたレンズ面には面番号の右側に*
印を付している。
に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接
平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿
った距離(サグ量)をzとし、頂点曲率半径をrとし、
円錐係数をκとし、n次の非球面係数をCnとしたと
き、以下の数式(a)で表される。各実施例において、
非球面形状に形成されたレンズ面には面番号の右側に*
印を付している。
【0078】
【数1】
z=(y2/r)/[1+{1−(1+κ)・y2/r2}1/2]
+C4・y4+C6・y6+C8・y8+C10・y10
+C12・y12+C14・y14 (a)
【0079】[第1実施例]図7は、本実施形態の第1
実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図であ
る。図7を参照すると、第1実施例にかかる投影光学系
PLにおいて第1結像光学系G1は、レチクル側から順
に、両凸レンズL11と、ウェハ側に非球面形状の凹面
を向けた正メニスカスレンズL12と、レチクル側に凸
面を向けた正メニスカスレンズL13と、レチクル側に
凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、レチクル側
に凹面を向けた負メニスカスレンズL15と、レチクル
側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16と、レチク
ル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL
17と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
L18と、両凸レンズL19と、ウェハ側に非球面形状
の凹面を向けた正メニスカスレンズL110とから構成
されている。
実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図であ
る。図7を参照すると、第1実施例にかかる投影光学系
PLにおいて第1結像光学系G1は、レチクル側から順
に、両凸レンズL11と、ウェハ側に非球面形状の凹面
を向けた正メニスカスレンズL12と、レチクル側に凸
面を向けた正メニスカスレンズL13と、レチクル側に
凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、レチクル側
に凹面を向けた負メニスカスレンズL15と、レチクル
側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16と、レチク
ル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL
17と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
L18と、両凸レンズL19と、ウェハ側に非球面形状
の凹面を向けた正メニスカスレンズL110とから構成
されている。
【0080】また、第2結像光学系G2は、光の進行往
路に沿ってレチクル側(すなわち入射側)から順に、レ
チクル側に非球面形状の凸面を向けた負メニスカスレン
ズL21と、レチクル側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズL22と、凹面反射鏡CMとから構成されている。
路に沿ってレチクル側(すなわち入射側)から順に、レ
チクル側に非球面形状の凸面を向けた負メニスカスレン
ズL21と、レチクル側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズL22と、凹面反射鏡CMとから構成されている。
【0081】さらに、第3結像光学系G3は、光の進行
方向に沿ってレチクル側から順に、レチクル側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL31と、両凸レンズL32
と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカス
レンズL33と、両凹レンズL34と、レチクル側に非
球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL35と、
ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレン
ズL36と、開口絞りASと、両凸レンズL37と、レ
チクル側に凹面を向けた負メニスカスレンズL38と、
両凸レンズL39と、レチクル側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズL310と、ウェハ側に非球面形状の凹面
を向けた正メニスカスレンズL311と、レチクル側に
凸面を向けた正メニスカスレンズL312と、ウェハ側
に平面を向けた平凸レンズL313とから構成されてい
る。
方向に沿ってレチクル側から順に、レチクル側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL31と、両凸レンズL32
と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカス
レンズL33と、両凹レンズL34と、レチクル側に非
球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL35と、
ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレン
ズL36と、開口絞りASと、両凸レンズL37と、レ
チクル側に凹面を向けた負メニスカスレンズL38と、
両凸レンズL39と、レチクル側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズL310と、ウェハ側に非球面形状の凹面
を向けた正メニスカスレンズL311と、レチクル側に
凸面を向けた正メニスカスレンズL312と、ウェハ側
に平面を向けた平凸レンズL313とから構成されてい
る。
【0082】次の表(1)に、第1実施例にかかる投影
光学系PLの諸元の値を掲げる。表(1)において、λ
は露光光の中心波長を、βは投影倍率(全系の結像倍
率)を、NAは像側(ウェハ側)開口数を、Bはウェハ
W上でのイメージサークルIFの半径を、Aは実効露光
領域ERの軸外し量を、LXは実効露光領域ERのX方
向に沿った寸法(長辺の寸法)を、LYは実効露光領域
ERのY方向に沿った寸法(短辺の寸法)をそれぞれ表
している。
光学系PLの諸元の値を掲げる。表(1)において、λ
は露光光の中心波長を、βは投影倍率(全系の結像倍
率)を、NAは像側(ウェハ側)開口数を、Bはウェハ
W上でのイメージサークルIFの半径を、Aは実効露光
領域ERの軸外し量を、LXは実効露光領域ERのX方
向に沿った寸法(長辺の寸法)を、LYは実効露光領域
ERのY方向に沿った寸法(短辺の寸法)をそれぞれ表
している。
【0083】また、面番号は物体面(第1面)であるレ
チクル面から像面(第2面)であるウェハ面への光線の
進行する方向に沿ったレチクル側からの面の順序を、r
は各面の曲率半径(非球面の場合には頂点曲率半径:m
m)を、dは各面の軸上間隔すなわち面間隔(mm)
を、(C・D)は各蛍石レンズにおいてその光軸と一致
する結晶軸Cおよびその他の特定結晶軸の角度位置D
を、EDは各面の有効直径(mm)を、nは中心波長に
対する屈折率をそれぞれ示している。
チクル面から像面(第2面)であるウェハ面への光線の
進行する方向に沿ったレチクル側からの面の順序を、r
は各面の曲率半径(非球面の場合には頂点曲率半径:m
m)を、dは各面の軸上間隔すなわち面間隔(mm)
を、(C・D)は各蛍石レンズにおいてその光軸と一致
する結晶軸Cおよびその他の特定結晶軸の角度位置D
を、EDは各面の有効直径(mm)を、nは中心波長に
対する屈折率をそれぞれ示している。
【0084】なお、面間隔dは、反射される度にその符
号を変えるものとする。したがって、面間隔dの符号
は、第1光路折り曲げ鏡M1の反射面から凹面反射鏡C
Mまでの光路中および第2光路折り曲げ鏡M2の反射面
から像面までの光路中では負とし、その他の光路中では
正としている。そして、第1結像光学系G1では、レチ
クル側に向かって凸面の曲率半径を正とし、凹面の曲率
半径を負としている。一方、第3結像光学系G3では、
レチクル側に向かって凹面の曲率半径を正とし、凸面の
曲率半径を負としている。さらに、第2結像光学系G2
では、光の進行往路に沿ってレチクル側(すなわち入射
側)に向かって凹面の曲率半径を正とし、凸面の曲率半
径を負としている。
号を変えるものとする。したがって、面間隔dの符号
は、第1光路折り曲げ鏡M1の反射面から凹面反射鏡C
Mまでの光路中および第2光路折り曲げ鏡M2の反射面
から像面までの光路中では負とし、その他の光路中では
正としている。そして、第1結像光学系G1では、レチ
クル側に向かって凸面の曲率半径を正とし、凹面の曲率
半径を負としている。一方、第3結像光学系G3では、
レチクル側に向かって凹面の曲率半径を正とし、凸面の
曲率半径を負としている。さらに、第2結像光学系G2
では、光の進行往路に沿ってレチクル側(すなわち入射
側)に向かって凹面の曲率半径を正とし、凸面の曲率半
径を負としている。
【0085】また、角度位置Dは、結晶軸Cが結晶軸
[111]であるとき、たとえば結晶軸[−111]の
基準方位に対する角度であり、結晶軸Cが結晶軸[10
0]であるとき、たとえば結晶軸[010]の基準方位
に対する角度である。ここで、基準方位とは、たとえば
レチクル面において光軸AX1を通るように任意に設定
された方位に対して光学的に対応するように定義される
ものである。具体的には、レチクル面において+Y方向
に基準方位を設定した場合、第1結像光学系G1におけ
る基準方位は+Y方向であり、第2結像光学系G2にお
ける基準方位は+Z方向(レチクル面における+Y方向
に光学的に対応する方向)であり、第3結像光学系G3
における基準方位は−Y方向(レチクル面における+Y
方向に光学的に対応する方向)である。
[111]であるとき、たとえば結晶軸[−111]の
基準方位に対する角度であり、結晶軸Cが結晶軸[10
0]であるとき、たとえば結晶軸[010]の基準方位
に対する角度である。ここで、基準方位とは、たとえば
レチクル面において光軸AX1を通るように任意に設定
された方位に対して光学的に対応するように定義される
ものである。具体的には、レチクル面において+Y方向
に基準方位を設定した場合、第1結像光学系G1におけ
る基準方位は+Y方向であり、第2結像光学系G2にお
ける基準方位は+Z方向(レチクル面における+Y方向
に光学的に対応する方向)であり、第3結像光学系G3
における基準方位は−Y方向(レチクル面における+Y
方向に光学的に対応する方向)である。
【0086】したがって、たとえば(C・D)=(10
0・0)は、光軸と結晶軸[100]とが一致する蛍石
レンズにおいて、その結晶軸[010]が基準方位に沿
って配置されていることを意味する。また、(C・D)
=(100・45)は、光軸と結晶軸[100]とが一
致する蛍石レンズにおいて、その結晶軸[010]が基
準方位に対して45度をなすように配置されていること
を意味する。すなわち、(C・D)=(100・0)の
蛍石レンズと(C・D)=(100・45)の蛍石レン
ズとは、結晶軸[100]のレンズペアを構成している
ことになる。
0・0)は、光軸と結晶軸[100]とが一致する蛍石
レンズにおいて、その結晶軸[010]が基準方位に沿
って配置されていることを意味する。また、(C・D)
=(100・45)は、光軸と結晶軸[100]とが一
致する蛍石レンズにおいて、その結晶軸[010]が基
準方位に対して45度をなすように配置されていること
を意味する。すなわち、(C・D)=(100・0)の
蛍石レンズと(C・D)=(100・45)の蛍石レン
ズとは、結晶軸[100]のレンズペアを構成している
ことになる。
【0087】また、たとえば(C・D)=(111・
0)は、光軸と結晶軸[111]とが一致する蛍石レン
ズにおいて、その結晶軸[−111]が基準方位に沿っ
て配置されていることを意味する。また、(C・D)=
(111・60)は、光軸と結晶軸[111]とが一致
する蛍石レンズにおいて、その結晶軸[−111]が基
準方位に対して60度をなすように配置されていること
を意味する。すなわち、(C・D)=(111・0)の
蛍石レンズと(C・D)=(111・60)の蛍石レン
ズとは、結晶軸[111]のレンズペアを構成している
ことになる。
0)は、光軸と結晶軸[111]とが一致する蛍石レン
ズにおいて、その結晶軸[−111]が基準方位に沿っ
て配置されていることを意味する。また、(C・D)=
(111・60)は、光軸と結晶軸[111]とが一致
する蛍石レンズにおいて、その結晶軸[−111]が基
準方位に対して60度をなすように配置されていること
を意味する。すなわち、(C・D)=(111・0)の
蛍石レンズと(C・D)=(111・60)の蛍石レン
ズとは、結晶軸[111]のレンズペアを構成している
ことになる。
【0088】なお、上述の角度位置Dの説明において、
基準方位の設定はすべてのレンズに対して共通である必
要はなく、たとえば各レンズペアの単位で共通であれば
よい。また、基準方位に対する角度計測の対象となる特
定結晶軸は、結晶軸[100]のレンズペアの場合に結
晶軸[010]に限定されることなく、結晶軸[11
1]のレンズペアの場合に結晶軸[−111]に限定さ
れることなく、たとえば各レンズペアの単位で適当に設
定可能である。なお、表(1)における表記は、以降の
表(2)においても同様である。
基準方位の設定はすべてのレンズに対して共通である必
要はなく、たとえば各レンズペアの単位で共通であれば
よい。また、基準方位に対する角度計測の対象となる特
定結晶軸は、結晶軸[100]のレンズペアの場合に結
晶軸[010]に限定されることなく、結晶軸[11
1]のレンズペアの場合に結晶軸[−111]に限定さ
れることなく、たとえば各レンズペアの単位で適当に設
定可能である。なお、表(1)における表記は、以降の
表(2)においても同様である。
【0089】
【表1】
(主要諸元)
λ=157.6244nm
β=−0.25
NA=0.85
B=14.4mm
A=3mm
LX=25mm
LY=4mm
(光学部材諸元)
面番号 r d (C・D) ED n
(レチクル面) 103.3533
1 374.9539 27.7555 (100・45) 163.8 1.559307 (L11)
2 -511.3218 2.0000 165.0
3 129.8511 41.0924 (100・0) 164.3 1.559307 (L12)
4* 611.8828 20.1917 154.3
5 93.6033 29.7405 (100・45) 128.2 1.559307 (L13)
6 121.8341 16.0140 110.0
7 83.6739 21.7064 (111・0) 92.3 1.559307 (L14)
8 86.7924 42.9146 73.8
9 -112.0225 15.4381 (100・0) 71.1 1.559307 (L15)
10 -183.1783 9.7278 86.8
11 -103.9725 24.6160 (111・0) 92.2 1.559307 (L16)
12 -79.4102 26.3046 108.7
13* -166.4447 35.1025 (111・60) 137.8 1.559307 (L17)
14 -112.7568 1.0007 154.4
15 -230.1701 28.4723 (111・60) 161.5 1.559307 (L18)
16 -132.8952 1.0000 168.4
17 268.5193 29.4927 (100・45) 167.1 1.559307 (L19)
18 -678.1883 1.0000 164.3
19 155.2435 26.5993 (100・45) 150.3 1.559307 (L110)
20* 454.2151 61.5885 139.9
21 ∞ -238.9300 (M1)
22* 140.0521 -22.7399 (111・60) 124.5 1.559307 (L21)
23 760.9298 -44.1777 146.1
24 109.3587 -16.0831 (111・0) 159.6 1.559307 (L22)
25 269.5002 -22.7995 207.8
26 159.8269 22.7995 213.7 (CM)
27 269.5002 16.0831 (111・0) 209.4 1.559307 (L22)
28 109.3587 44.1777 168.2
29 760.9298 22.7399 (111・60) 162.0 1.559307 (L21)
30* 140.0521 238.9300 143.2
31 ∞ -67.1481 (M2)
32 2064.4076 -20.4539 (100・0) 154.9 1.559307 (L31)
33 264.1465 -1.1114 160.0
34 -236.9696 -36.6315 (111・0) 174.4 1.559307 (L32)
35 548.0272 -14.7708 174.4
36 -261.5738 -23.7365 (111・60) 167.9 1.559307 (L33)
37* -844.5946 -108.7700 162.5
38 192.9421 -16.1495 (111・0) 127.7 1.559307 (L34)
39 -139.0423 -71.8678 128.7
40* 1250.0000 -43.1622 (100・45) 165.7 1.559307 (L35)
41 185.8787 -1.0000 180.1
42 -206.0962 -27.6761 (111・0) 195.0 1.559307 (L36)
43* -429.3688 -30.3562 191.8
44 ∞ -4.0000 196.8 (AS)
45 -1246.9477 -40.5346 (111・60) 199.6 1.559307 (L37)
46 229.5046 -19.2328 202.5
47 153.1781 -18.0000 (100・0) 201.4 1.559307 (L38)
48 200.0000 -1.0000 213.1
49 -1605.7826 -25.8430 (111・0) 215.0 1.559307 (L39)
50 497.7325 -1.0000 214.9
51 -232.1186 -31.8757 (111・0) 204.9 1.559307 (L310)
52 -993.7015 -1.0000 198.1
53 -142.9632 -44.5398 (100・45) 178.7 1.559307 (L311)
54* -3039.5137 -3.0947 162.7
55 -139.2455 -27.2564 (111・60) 134.5 1.559307 (L312)
56 -553.1425 -4.2798 116.2
57 -1957.7823 -37.0461 (100・0) 110.3 1.559307 (L313)
58 ∞ -11.0000 63.6
(ウェハ面)
(非球面データ)
4面
κ=0
C4=4.21666×10-8 C6=−1.01888×10-12
C8=5.29072×10-17 C10=−3.39570×10-21
C12=1.32134×10-26 C14=7.93780×10-30
13面
κ=0
C4=4.18420×10-8 C6=−4.00795×10-12
C8=−2.47055×10-16 C10=4.90976×10-20
C12=−3.51046×10-24 C14=1.02968×10-28
20面
κ=0
C4=6.37212×10-8 C6=−1.22343×10-12
C8=3.90077×10-17 C10=2.04618×10-21
C12=−5.11335×10-25 C14=3.76884×10-29
22面および30面(同一面)
κ=0
C4=−6.69423×10-8 C6=−1.77134×10-14
C8=2.85906×10-17 C10=8.86068×10-21
C12=1.42191×10-26 C14=6.35242×10-29
37面
κ=0
C4=−2.34854×10-8 C6=−3.60542×10-13
C8=−1.45752×10-17 C10=−1.33699×10-21
C12=1.94350×10-26 C14=−1.21690×10-29
40面
κ=0
C4=5.39302×10-8 C6=−7.58468×10-13
C8=−1.47196×10-17 C10=−1.32017×10-21
C12=0 C14=0
43面
κ=0
C4=−2.36659×10-8 C6=−4.34705×10-13
C8=2.16318×10-18 C10=9.11326×10-22
C12=−1.95020×10-26 C14=0
54面
κ=0
C4=−3.78066×10-8 C6=−3.03038×10-13
C8=3.38936×10-17 C10=−6.41494×10-21
C12=4.14101×10-25 C14=−1.40129×10-29
【0090】図8は、第1実施例における横収差を示す
図である。収差図において、Yは像高を、実線は中心波
長157.6244nmを、破線は157.6244n
m+1pm=157.6254nmを、一点鎖線は15
7.6244nm−1pm=157.6234nmをそ
れぞれ示している。なお、図8における表記は、以降の
図10においても同様である。図8の収差図から明らか
なように、第1実施例では、比較的大きな像側開口数
(NA=0.85)および投影視野(有効直径=28.
8mm)を確保しているにもかかわらず、波長幅が15
7.6244nm±1pmの露光光に対して色収差が良
好に補正されていることがわかる。
図である。収差図において、Yは像高を、実線は中心波
長157.6244nmを、破線は157.6244n
m+1pm=157.6254nmを、一点鎖線は15
7.6244nm−1pm=157.6234nmをそ
れぞれ示している。なお、図8における表記は、以降の
図10においても同様である。図8の収差図から明らか
なように、第1実施例では、比較的大きな像側開口数
(NA=0.85)および投影視野(有効直径=28.
8mm)を確保しているにもかかわらず、波長幅が15
7.6244nm±1pmの露光光に対して色収差が良
好に補正されていることがわかる。
【0091】[第2実施例]図9は、本実施形態の第2
実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図であ
る。図9を参照すると、第2実施例にかかる投影光学系
PLにおいて第1結像光学系G1は、レチクル側から順
に、両凸レンズL11と、ウェハ側に非球面形状の凹面
を向けた正メニスカスレンズL12と、レチクル側に凸
面を向けた正メニスカスレンズL13と、レチクル側に
凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、レチクル側
に凹面を向けた負メニスカスレンズL15と、レチクル
側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16と、レチク
ル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL
17と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
L18と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL19と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL110とから構成されている。
実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図であ
る。図9を参照すると、第2実施例にかかる投影光学系
PLにおいて第1結像光学系G1は、レチクル側から順
に、両凸レンズL11と、ウェハ側に非球面形状の凹面
を向けた正メニスカスレンズL12と、レチクル側に凸
面を向けた正メニスカスレンズL13と、レチクル側に
凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、レチクル側
に凹面を向けた負メニスカスレンズL15と、レチクル
側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16と、レチク
ル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL
17と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
L18と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL19と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL110とから構成されている。
【0092】また、第2結像光学系G2は、光の進行往
路に沿ってレチクル側(すなわち入射側)から順に、ウ
ェハ側(すなわち射出側)に非球面形状の凸面を向けた
負メニスカスレンズL21と、レチクル側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL22と、凹面反射鏡CMとから
構成されている。
路に沿ってレチクル側(すなわち入射側)から順に、ウ
ェハ側(すなわち射出側)に非球面形状の凸面を向けた
負メニスカスレンズL21と、レチクル側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL22と、凹面反射鏡CMとから
構成されている。
【0093】さらに、第3結像光学系G3は、光の進行
方向に沿ってレチクル側から順に、レチクル側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL31と、レチクル側に凸面
を向けた正メニスカスレンズL32と、ウェハ側に非球
面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL33と、両
凹レンズL34と、レチクル側に非球面形状の凹面を向
けた正メニスカスレンズL35と、ウェハ側に非球面形
状の凹面を向けた正メニスカスレンズL36と、開口絞
りASと、両凸レンズL37と、レチクル側に凹面を向
けた負メニスカスレンズL38と、レチクル側に平面を
向けた平凸レンズL39と、両凸レンズL310と、ウ
ェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズ
L311と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL312と、ウェハ側に平面を向けた平凸レンズL
313とから構成されている。
方向に沿ってレチクル側から順に、レチクル側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL31と、レチクル側に凸面
を向けた正メニスカスレンズL32と、ウェハ側に非球
面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL33と、両
凹レンズL34と、レチクル側に非球面形状の凹面を向
けた正メニスカスレンズL35と、ウェハ側に非球面形
状の凹面を向けた正メニスカスレンズL36と、開口絞
りASと、両凸レンズL37と、レチクル側に凹面を向
けた負メニスカスレンズL38と、レチクル側に平面を
向けた平凸レンズL39と、両凸レンズL310と、ウ
ェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズ
L311と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL312と、ウェハ側に平面を向けた平凸レンズL
313とから構成されている。
【0094】次の表(2)に、第2実施例にかかる投影
光学系PLの諸元の値を掲げる。
光学系PLの諸元の値を掲げる。
【0095】
【表2】
(主要諸元)
λ=157.6244nm
β=−0.25
NA=0.85
B=14.4mm
A=3mm
LX=25mm
LY=4mm
(光学部材諸元)
面番号 r d (C・D) ED n
(レチクル面) 64.8428
1 183.9939 26.4947 (100・45) 150.2 1.559307 (L11)
2 -3090.3604 74.3108 149.6
3 168.6161 21.2848 (100・45) 138.4 1.559307 (L12)
4* 630.6761 41.2206 134.6
5 78.6721 17.8201 (100・45) 104.9 1.559307 (L13)
6 104.6154 6.3217 96.2
7 61.9289 28.1473 (111・0) 86.0 1.559307 (L14)
8 71.5027 31.3308 64.2
9 -62.9418 14.1300 (111・60) 60.6 1.559307 (L15)
10 -108.5396 4.2959 74.5
11 -87.0095 32.7581 (100・0) 76.6 1.559307 (L16)
12 -74.4464 51.3253 99.3
13* -187.4766 24.0651 (111・60) 136.3 1.559307 (L17)
14 -108.3982 1.0000 142.6
15 -377.3605 23.5413 (111・60) 145.7 1.559307 (L18)
16 -140.1956 1.0164 148.0
17 160.9494 18.0355 (100・45) 135.5 1.559307 (L19)
18 331.3044 1.0260 130.4
19 201.2009 17.3139 (111・60) 127.3 1.559307 (L110)
20* 1155.1346 61.5885 121.3
21 ∞ -240.7562 (M1)
22 116.6324 -19.2385 (111・60) 137.5 1.559307 (L21)
23* 765.4623 -38.0668 169.7
24 116.0112 -16.0000 (111・0) 174.7 1.559307 (L22)
25 208.8611 -16.2875 217.3
26 159.0966 16.2875 221.6 (CM)
27 208.8611 16.0000 (111・0) 218.2 1.559307 (L22)
28 116.0112 38.0668 178.5
29* 765.4623 19.2385 (111・60) 176.3 1.559307 (L21)
30 116.6324 240.7562 146.6
31 ∞ -73.9823 (M2)
32 15952.4351 -21.9279 (100・90) 141.9 1.559307 (L31)
33 221.6147 -1.6265 146.7
34 -170.0000 -28.2387 (111・60) 160.5 1.559307 (L32)
35 -2153.8066 -1.1124 159.1
36 -160.8559 -28.5266 (111・0) 155.6 1.559307 (L33)
37* -834.7245 -45.2078 148.5
38 1304.0831 -14.2927 (111・0) 128.0 1.559307 (L34)
39 -93.4135 -146.1958 117.0
40* 175.1344 -22.0000 (100・45) 165.4 1.559307 (L35)
41 145.1494 -1.0000 174.1
42 -232.7162 -21.0326 (100・45) 186.2 1.559307 (L36)
43* -962.4639 -32.8327 184.5
44 ∞ -4.0000 192.0 (AS)
45 -293.0118 -42.6744 (100・0) 202.2 1.559307 (L37)
46 344.3350 -21.8736 202.3
47 162.4390 -17.9036 (111・60) 201.6 1.559307 (L38)
48 206.7120 -1.0000 210.1
49 ∞ -23.2771 (100・45) 207.3 1.559307 (L39)
50 394.6389 -1.0000 206.7
51 -364.5931 -25.4575 (100・0) 195.0 1.559307 (L310)
52 1695.8753 -1.0000 190.6
53 -151.9499 -29.0060 (111・60) 166.5 1.559307 (L311)
54* -800.0000 -1.0000 157.0
55 -101.8836 -29.0009 (100・45) 129.3 1.559307 (L312)
56 -220.0926 -6.7987 109.7
57 -637.4367 -33.9854 (100・0) 104.6 1.559307 (L313)
58 ∞ -11.0000 63.6
(ウェハ面)
(非球面データ)
4面
κ=0
C4=−5.82127×10-8 C6=7.43324×10-12
C8=1.66683×10-16 C10=−6.92313×10-20
C12=7.59553×10-24 C14=−2.90130×10-28
13面
κ=0
C4=4.61119×10-8 C6=−2.94123×10-12
C8=−3.08971×10-16 C10=3.40062×10-20
C12=−7.92879×10-25 C14=−3.73655×10-29
20面
κ=0
C4=7.74732×10-8 C6=−1.87264×10-12
C8=5.25870×10-18 C10=7.64495×10-21
C12=−1.54608×10-24 C14=1.16429×10-28
23面および29面(同一面)
κ=0
C4=1.71787×10-8 C6=−1.00831×10-12
C8=6.81668×10-17 C10=−4.54274×10-21
C12=2.14951×10-25 C14=−5.27655×10-30
37面
κ=0
C4=−8.55990×10-8 C6=2.03164×10-12
C8=−1.01068×10-16 C10=4.37342×10-21
C12=−5.20851×10-25 C14=3.52294×10-29
40面
κ=0
C4=−2.65087×10-8 C6=3.08588×10-12
C8=−1.60002×10-16 C10=4.28442×10-21
C12=−1.49471×10-25 C14=1.52838×10-29
43面
κ=0
C4=−8.13827×10-8 C6=2.93566×10-12
C8=−1.87648×10-16 C10=1.16989×10-20
C12=−3.92008×10-25 C14=1.10470×10-29
54面
κ=0
C4=−3.31812×10-8 C6=−1.41360×10-12
C8=1.50076×10-16 C10=−1.60509×10-20
C12=8.20119×10-25 C14=−2.18053×10-29
【0096】図10は、第2実施例における横収差を示
す図である。第2実施例においても第1実施例と同様
に、比較的大きな像側開口数(NA=0.85)および
投影視野(有効直径=28.8mm)を確保しているに
もかかわらず、波長幅が157.6244nm±1pm
の露光光に対して色収差が良好に補正されていることが
わかる。
す図である。第2実施例においても第1実施例と同様
に、比較的大きな像側開口数(NA=0.85)および
投影視野(有効直径=28.8mm)を確保しているに
もかかわらず、波長幅が157.6244nm±1pm
の露光光に対して色収差が良好に補正されていることが
わかる。
【0097】以上のように、各実施例では、中心波長が
157.6244nmのF2レーザー光に対して、0.
85の像側NAを確保するとともに、ウェハW上におい
て色収差をはじめとする諸収差が十分に補正された有効
直径が28.8mmのイメージサークルを確保すること
ができる。したがって、25mm×4mmと十分に大き
な矩形状の実効露光領域を確保した上で、0.1μm以
下の高解像を達成することができる。
157.6244nmのF2レーザー光に対して、0.
85の像側NAを確保するとともに、ウェハW上におい
て色収差をはじめとする諸収差が十分に補正された有効
直径が28.8mmのイメージサークルを確保すること
ができる。したがって、25mm×4mmと十分に大き
な矩形状の実効露光領域を確保した上で、0.1μm以
下の高解像を達成することができる。
【0098】図11は、第1実施例において各蛍石レン
ズの結晶軸と光軸との間に1度の角度ずれが発生したと
きの面内線幅の変化量を示す図である。また、図12
は、第2実施例において各蛍石レンズの結晶軸と光軸と
の間に1度の角度ずれが発生したときの面内線幅の変化
量を示す図である。図11および図12において、横軸
は、投影光学系PLを構成する各蛍石レンズの参照符号
を示している。また、縦軸は、光軸と一致すべき各蛍石
レンズの結晶軸Cと光軸との間に1度の角度ずれが発生
したときの面内線幅変化量を、全系の線幅変化量許容値
を1として規格化して示している。
ズの結晶軸と光軸との間に1度の角度ずれが発生したと
きの面内線幅の変化量を示す図である。また、図12
は、第2実施例において各蛍石レンズの結晶軸と光軸と
の間に1度の角度ずれが発生したときの面内線幅の変化
量を示す図である。図11および図12において、横軸
は、投影光学系PLを構成する各蛍石レンズの参照符号
を示している。また、縦軸は、光軸と一致すべき各蛍石
レンズの結晶軸Cと光軸との間に1度の角度ずれが発生
したときの面内線幅変化量を、全系の線幅変化量許容値
を1として規格化して示している。
【0099】図11および図12を参照すると、各実施
例では、特にウェハWが設置された像面(第2面)の近
傍に配置されたL313およびL312において結晶軸
Cと光軸との角度ずれが発生すると、複屈折の影響によ
り面内線幅が変化し易いことがわかる。また、凹面反射
鏡CMが形成する往復光路中に配置されたL21および
L22においても、結晶軸Cと光軸との角度ずれが発生
すると、複屈折の影響により面内線幅が変化し易いこと
がわかる。
例では、特にウェハWが設置された像面(第2面)の近
傍に配置されたL313およびL312において結晶軸
Cと光軸との角度ずれが発生すると、複屈折の影響によ
り面内線幅が変化し易いことがわかる。また、凹面反射
鏡CMが形成する往復光路中に配置されたL21および
L22においても、結晶軸Cと光軸との角度ずれが発生
すると、複屈折の影響により面内線幅が変化し易いこと
がわかる。
【0100】なお、上述のシミュレーションの結果、投
影光学系PLを構成するすべての蛍石レンズにおいて結
晶軸Cと光軸との角度ずれを1度以内に抑えると、面内
線幅の変化量を許容値の約65%以内に抑えることが可
能であり、良好な結像性能が得られることが確認され
た。以上のように、各実施例では、投影光学系PLに含
まれる少なくとも2つの蛍石レンズにおいてその光軸と
結晶軸Cとの角度ずれを1度以下に設定することによ
り、好ましくは投影光学系PLに含まれるすべての蛍石
レンズにおいてその光軸と結晶軸Cとの角度ずれを2度
以下に設定することにより、蛍石の複屈折の影響を実質
的に受けることなく良好な光学性能を確保することがで
きる。
影光学系PLを構成するすべての蛍石レンズにおいて結
晶軸Cと光軸との角度ずれを1度以内に抑えると、面内
線幅の変化量を許容値の約65%以内に抑えることが可
能であり、良好な結像性能が得られることが確認され
た。以上のように、各実施例では、投影光学系PLに含
まれる少なくとも2つの蛍石レンズにおいてその光軸と
結晶軸Cとの角度ずれを1度以下に設定することによ
り、好ましくは投影光学系PLに含まれるすべての蛍石
レンズにおいてその光軸と結晶軸Cとの角度ずれを2度
以下に設定することにより、蛍石の複屈折の影響を実質
的に受けることなく良好な光学性能を確保することがで
きる。
【0101】図13は、本発明の実施形態にかかる投影
光学系の製造方法を概略的に示すフローチャートであ
る。図13に示すように、本実施形態の製造方法は、設
計工程S1と、結晶材料準備工程S2と、結晶軸測定工
程S3と、屈折部材形成工程S4と、組上工程S5とを
有する。設計工程S1では、光線追跡ソフトを用いて投
影光学系の設計を行う際に、複数の偏光成分の光線を用
いて投影光学系の光線追跡を行い、それぞれの偏光成分
のもとでの収差、好ましくは偏光成分毎の波面収差を算
出する。
光学系の製造方法を概略的に示すフローチャートであ
る。図13に示すように、本実施形態の製造方法は、設
計工程S1と、結晶材料準備工程S2と、結晶軸測定工
程S3と、屈折部材形成工程S4と、組上工程S5とを
有する。設計工程S1では、光線追跡ソフトを用いて投
影光学系の設計を行う際に、複数の偏光成分の光線を用
いて投影光学系の光線追跡を行い、それぞれの偏光成分
のもとでの収差、好ましくは偏光成分毎の波面収差を算
出する。
【0102】そして、複数の偏光成分毎の収差および複
数の偏光成分収差の合成のスカラー成分であるスカラー
収差に関して投影光学系の評価を行いつつ、投影光学系
を構成する複数の光学部材(屈折部材、反射部材、回折
部材等々)のパラメータを最適化して、これらのパラメ
ータからなる設計データを得る。このパラメータとして
は、光学部材の面形状、光学部材の面間隔、光学部材の
屈折率等の従来のパラメータに加えて、光学部材が結晶
材料である場合にはその結晶軸方位をパラメータとして
用いる。
数の偏光成分収差の合成のスカラー成分であるスカラー
収差に関して投影光学系の評価を行いつつ、投影光学系
を構成する複数の光学部材(屈折部材、反射部材、回折
部材等々)のパラメータを最適化して、これらのパラメ
ータからなる設計データを得る。このパラメータとして
は、光学部材の面形状、光学部材の面間隔、光学部材の
屈折率等の従来のパラメータに加えて、光学部材が結晶
材料である場合にはその結晶軸方位をパラメータとして
用いる。
【0103】結晶材料準備工程S2では、投影光学系が
使用される波長(本実施形態では露光光)に対して光透
過性を有する等軸晶系(結晶軸の単位長さが互いに等し
く、それぞれの結晶軸の交点における各結晶軸がなす角
度が全て90度である晶系)の結晶材料(本実施形態で
は蛍石)を準備する。結晶軸測定工程S3では、結晶材
料準備工程S2で準備された結晶材料の結晶軸の測定を
行う。このとき、例えばラウエ(Laue)測定を行い
結晶軸の方位を直接的に測定する手法か、結晶材料の複
屈折を測定し、既知の結晶軸方位と複屈折量との関係に
基づいて、測定された複屈折から結晶軸方位を定める手
法を適用することができる。
使用される波長(本実施形態では露光光)に対して光透
過性を有する等軸晶系(結晶軸の単位長さが互いに等し
く、それぞれの結晶軸の交点における各結晶軸がなす角
度が全て90度である晶系)の結晶材料(本実施形態で
は蛍石)を準備する。結晶軸測定工程S3では、結晶材
料準備工程S2で準備された結晶材料の結晶軸の測定を
行う。このとき、例えばラウエ(Laue)測定を行い
結晶軸の方位を直接的に測定する手法か、結晶材料の複
屈折を測定し、既知の結晶軸方位と複屈折量との関係に
基づいて、測定された複屈折から結晶軸方位を定める手
法を適用することができる。
【0104】屈折部材形成工程S4では、屈折部材が設
計工程で得られたパラメータ(設計データ)を有するよ
うに、結晶材料準備工程S2で準備された結晶材料の加
工(研磨)を行う。なお、本実施形態では、結晶軸測定
工程S3と屈折部材形成工程S4との順番はどちらが先
でも良く、例えば屈折部材形成工程S4を先に実施する
場合には、屈折部材の形状に加工された結晶材料の結晶
軸を測定すれば良く、結晶軸測定工程S3を先に実施す
る場合には、屈折部材形成後に測定された結晶軸がわか
るように、屈折部材に、或いは当該屈折部材を保持する
保持部材に結晶軸方位の情報を持たせれば良い。
計工程で得られたパラメータ(設計データ)を有するよ
うに、結晶材料準備工程S2で準備された結晶材料の加
工(研磨)を行う。なお、本実施形態では、結晶軸測定
工程S3と屈折部材形成工程S4との順番はどちらが先
でも良く、例えば屈折部材形成工程S4を先に実施する
場合には、屈折部材の形状に加工された結晶材料の結晶
軸を測定すれば良く、結晶軸測定工程S3を先に実施す
る場合には、屈折部材形成後に測定された結晶軸がわか
るように、屈折部材に、或いは当該屈折部材を保持する
保持部材に結晶軸方位の情報を持たせれば良い。
【0105】組上工程S5では、加工された屈折部材
を、設計工程で得られた設計データに従って、投影光学
系の鏡筒内に組み込む。このとき、等軸晶系の結晶材料
からなる屈折部材の結晶軸を、設計工程で得られた設計
データ中の結晶軸方位となるように位置決めする。
を、設計工程で得られた設計データに従って、投影光学
系の鏡筒内に組み込む。このとき、等軸晶系の結晶材料
からなる屈折部材の結晶軸を、設計工程で得られた設計
データ中の結晶軸方位となるように位置決めする。
【0106】図14は、投影光学系が使用される波長に
対して光透過性を有する等軸晶系の結晶材料を準備する
結晶材料準備工程の詳細を示すフローチャートである。
なお、このような等軸晶系の結晶材料としては、蛍石
(フッ化カルシウム、CaF2)やフッ化バリウム(B
aF2)が挙げられる。以下の説明では、等軸晶系の結
晶材料として蛍石を適用した場合を例にとって説明す
る。
対して光透過性を有する等軸晶系の結晶材料を準備する
結晶材料準備工程の詳細を示すフローチャートである。
なお、このような等軸晶系の結晶材料としては、蛍石
(フッ化カルシウム、CaF2)やフッ化バリウム(B
aF2)が挙げられる。以下の説明では、等軸晶系の結
晶材料として蛍石を適用した場合を例にとって説明す
る。
【0107】図14を参照すると、結晶材料準備工程S
2のステップS21では、粉末原料を脱酸素化反応させ
る前処理を行う。紫外域または真空紫外域で使用される
蛍石単結晶をブリッジマン法により育成する場合には、
人工合成の高純度原料を使用することが一般的である。
さらに、原料のみを融解して結晶化すると白濁して失透
する傾向を示すため、スカベンジャーを添加して加熱す
ることにより、白濁を防止する処置を施している。蛍石
単結晶の前処理や育成において使用される代表的なスカ
ベンジャーとしては、フッ化鉛(PbF2)が挙げられ
る。
2のステップS21では、粉末原料を脱酸素化反応させ
る前処理を行う。紫外域または真空紫外域で使用される
蛍石単結晶をブリッジマン法により育成する場合には、
人工合成の高純度原料を使用することが一般的である。
さらに、原料のみを融解して結晶化すると白濁して失透
する傾向を示すため、スカベンジャーを添加して加熱す
ることにより、白濁を防止する処置を施している。蛍石
単結晶の前処理や育成において使用される代表的なスカ
ベンジャーとしては、フッ化鉛(PbF2)が挙げられ
る。
【0108】なお、原料中に含有される不純物と化学反
応し、これを取り除く作用をする添加物質のことを一般
にスカベンジャーという。本実施形態における前処理で
は、まず、高純度な粉未原料にスカベンジャーを添加し
て良く混合させる。その後、スカベンジヤーの融点以上
で、蛍石の融点未満の温度まで加熱昇温させることによ
り脱酸素化反応を進める。その後、そのまま室温まで降
温して焼結体としても良いし、或いはさらに温度を上昇
させて一旦原料を融解させた後、室温まで降温して多結
晶体としても良い。以上のようにして脱酸素化がなされ
た焼結体や多結晶体を前処理品という。
応し、これを取り除く作用をする添加物質のことを一般
にスカベンジャーという。本実施形態における前処理で
は、まず、高純度な粉未原料にスカベンジャーを添加し
て良く混合させる。その後、スカベンジヤーの融点以上
で、蛍石の融点未満の温度まで加熱昇温させることによ
り脱酸素化反応を進める。その後、そのまま室温まで降
温して焼結体としても良いし、或いはさらに温度を上昇
させて一旦原料を融解させた後、室温まで降温して多結
晶体としても良い。以上のようにして脱酸素化がなされ
た焼結体や多結晶体を前処理品という。
【0109】次に、ステップS22では、この前処理品
を用いてさらに結晶成長させることにより単結晶インゴ
ットを得る。結晶成長の方法は、融液の固化、溶液から
の析出、気体からの析出、固体粒子の成長に大別できる
ことが広く知られているが、本実施形態においては垂直
ブリッジマン法により結晶成長させる。まず、前処理品
を容器に収納し、垂直ブリッジマン装置(結晶成長炉)
の所定位置に設置する。その後、容器内に収納された前
処理品を加熱して融解させる。前処理品の融点に到達し
た後は、所定時間を経過させた後に結晶化を開始する。
融液のすべてが結晶化したら、室温まで徐冷してインゴ
ットとして取り出す。
を用いてさらに結晶成長させることにより単結晶インゴ
ットを得る。結晶成長の方法は、融液の固化、溶液から
の析出、気体からの析出、固体粒子の成長に大別できる
ことが広く知られているが、本実施形態においては垂直
ブリッジマン法により結晶成長させる。まず、前処理品
を容器に収納し、垂直ブリッジマン装置(結晶成長炉)
の所定位置に設置する。その後、容器内に収納された前
処理品を加熱して融解させる。前処理品の融点に到達し
た後は、所定時間を経過させた後に結晶化を開始する。
融液のすべてが結晶化したら、室温まで徐冷してインゴ
ットとして取り出す。
【0110】ステップS23では、インゴットを切断し
て、後述の屈折部材形成工程S4で得ようとする光学部
材の大きさ・形状と同程度なディスク材を得る。ここ
で、屈折部材形成工程S4で得ようとする光学部材がレ
ンズである場合には、ディスク材の形伏を薄い円柱形状
とすることが好ましく、円柱形伏のディスク材の口径お
よび厚さは、レンズの有効径(外径)および光軸方向の
厚さに合わせて定められることが望ましい。ステップS
24では、蛍石単結晶インゴットより切り出されたディ
スク材に対してアニール処理を行う。これらのステップ
S21〜S24を実行することにより、蛍石単結晶から
なる結晶材料が得られる。
て、後述の屈折部材形成工程S4で得ようとする光学部
材の大きさ・形状と同程度なディスク材を得る。ここ
で、屈折部材形成工程S4で得ようとする光学部材がレ
ンズである場合には、ディスク材の形伏を薄い円柱形状
とすることが好ましく、円柱形伏のディスク材の口径お
よび厚さは、レンズの有効径(外径)および光軸方向の
厚さに合わせて定められることが望ましい。ステップS
24では、蛍石単結晶インゴットより切り出されたディ
スク材に対してアニール処理を行う。これらのステップ
S21〜S24を実行することにより、蛍石単結晶から
なる結晶材料が得られる。
【0111】次に、結晶軸測定工程S3について説明す
る。結晶軸測定工程S3では、結晶材料準備工程S2で
準備された結晶材料の結晶軸の測定を行う。このとき、
結晶軸の方位を直接的に測定する第1の測定手法と、結
晶材料の複屈折を測定して間接的に結晶軸方位を定める
第2の測定手法とが考えられる。まず、結晶軸の方位を
直接的に測定する第1の測定手法について説明する。第
1の測定手法では、X線結晶解析の手法を用いて、結晶
材料の結晶構造を、ひいては結晶軸を直接的に測定す
る。このような測定手法としては、例えばラウエ(La
ue)法が知られている。
る。結晶軸測定工程S3では、結晶材料準備工程S2で
準備された結晶材料の結晶軸の測定を行う。このとき、
結晶軸の方位を直接的に測定する第1の測定手法と、結
晶材料の複屈折を測定して間接的に結晶軸方位を定める
第2の測定手法とが考えられる。まず、結晶軸の方位を
直接的に測定する第1の測定手法について説明する。第
1の測定手法では、X線結晶解析の手法を用いて、結晶
材料の結晶構造を、ひいては結晶軸を直接的に測定す
る。このような測定手法としては、例えばラウエ(La
ue)法が知られている。
【0112】以下、第1の測定手法としてラウエ法を適
用した場合について図15を参照して簡単に説明する。
図15は、ラウエカメラを概略的に示す図である。図1
5に示す通り、ラウエ法による結晶軸測定を実現するた
めのラウエカメラは、X線源100と、このX線源10
0からのX線101を試料としての結晶材料103へ導
くためのコリメータ102と、結晶材料103から回折
される回折X線104により露光されるX線感光部材1
05とを備えている。なお、図15では不図示である
が、X線感光部材105を貫通しているコリメータ10
2の内部には、対向する一対のスリットが設けられてい
る。
用した場合について図15を参照して簡単に説明する。
図15は、ラウエカメラを概略的に示す図である。図1
5に示す通り、ラウエ法による結晶軸測定を実現するた
めのラウエカメラは、X線源100と、このX線源10
0からのX線101を試料としての結晶材料103へ導
くためのコリメータ102と、結晶材料103から回折
される回折X線104により露光されるX線感光部材1
05とを備えている。なお、図15では不図示である
が、X線感光部材105を貫通しているコリメータ10
2の内部には、対向する一対のスリットが設けられてい
る。
【0113】第1の測定手法においては、まず、結晶材
料準備工程S2で準備された結晶材料103にX線10
1を照射して、この結晶材料103から回折X線104
を発生させる。そして、この回折X線104で、結晶材
料103のX線入射側に配置されたX線フィルムやイメ
ージングプレート等のX線感光部材105を露光し、こ
のX線感光部材105上に結晶構造に対応した模様の可
視像(回折像)を形成する。この回折像(ラウエ図形)
は、結晶材料が単結晶のときには斑点状となり、この斑
点はラウエ斑点と呼ばれる。本実施形態で用いている結
晶材料は蛍石でありその結晶構造は既知であるため、こ
のラウエ斑点を解析することにより、結晶軸方位が明ら
かになる。
料準備工程S2で準備された結晶材料103にX線10
1を照射して、この結晶材料103から回折X線104
を発生させる。そして、この回折X線104で、結晶材
料103のX線入射側に配置されたX線フィルムやイメ
ージングプレート等のX線感光部材105を露光し、こ
のX線感光部材105上に結晶構造に対応した模様の可
視像(回折像)を形成する。この回折像(ラウエ図形)
は、結晶材料が単結晶のときには斑点状となり、この斑
点はラウエ斑点と呼ばれる。本実施形態で用いている結
晶材料は蛍石でありその結晶構造は既知であるため、こ
のラウエ斑点を解析することにより、結晶軸方位が明ら
かになる。
【0114】なお、結晶軸を直接測定する第1の測定手
法としては、ラウエ法に限定されることなく、結晶を回
転又は振動させながらX線を照射する回転法又は振動
法、ワイセンベルグ法、ブリセッション法などのような
他のX線結晶解析の手法や、結晶材料の劈開性を利用し
た方法、結晶材料の塑性変形を与えることにより結晶材
料表面に現れる特有の形状を持つ圧像(或いは打像)を
観察する方法等の機械的な手法などを用いても良い。
法としては、ラウエ法に限定されることなく、結晶を回
転又は振動させながらX線を照射する回転法又は振動
法、ワイセンベルグ法、ブリセッション法などのような
他のX線結晶解析の手法や、結晶材料の劈開性を利用し
た方法、結晶材料の塑性変形を与えることにより結晶材
料表面に現れる特有の形状を持つ圧像(或いは打像)を
観察する方法等の機械的な手法などを用いても良い。
【0115】次に、結晶材料の複屈折を測定して間接的
に結晶軸方位を定める第2の測定手法について簡単に説
明する。第2の測定手法では、まず結晶材料の結晶軸方
位とその方位における複屈折量との対応づけを行う。こ
のとき、上述の第1の測定手法を用いて結晶材料のサン
プルの結晶軸方位を測定する。そして、結晶材料サンプ
ルの複数の結晶軸毎に複屈折の測定を行う。
に結晶軸方位を定める第2の測定手法について簡単に説
明する。第2の測定手法では、まず結晶材料の結晶軸方
位とその方位における複屈折量との対応づけを行う。こ
のとき、上述の第1の測定手法を用いて結晶材料のサン
プルの結晶軸方位を測定する。そして、結晶材料サンプ
ルの複数の結晶軸毎に複屈折の測定を行う。
【0116】図16は、複屈折測定機の概略的な構成を
示す図である。図16において、光源110からの光
は、偏光子111により水平方向(X方向)からπ/4
だけ傾いた振動面を有する直線偏光に変換される。そし
て、この直線偏光は、光弾性変調器112により位相変
調を受けて、結晶材料サンプル113に照射される。す
なわち、位相の変化する直線偏光が結晶材料サンプル1
13に入射する。結晶材料サンプル113を透過した光
は検光子114に導かれ、水平方向(X方向)に振動面
を有する偏光のみが検光子114を透過して光検出器1
15で検出される。
示す図である。図16において、光源110からの光
は、偏光子111により水平方向(X方向)からπ/4
だけ傾いた振動面を有する直線偏光に変換される。そし
て、この直線偏光は、光弾性変調器112により位相変
調を受けて、結晶材料サンプル113に照射される。す
なわち、位相の変化する直線偏光が結晶材料サンプル1
13に入射する。結晶材料サンプル113を透過した光
は検光子114に導かれ、水平方向(X方向)に振動面
を有する偏光のみが検光子114を透過して光検出器1
15で検出される。
【0117】光弾性変調器112により発生する所定の
位相遅れのときに、どれだけの光量が光検出器115で
検出されるのかを、位相遅れの量を変えなから測定する
ことにより、遅相軸の方向とその屈折率、および進相軸
における屈折率を求めることができる。なお、試料に複
屈折が存在する場含、屈折率の差により、当該試料を通
過する振動面(偏光面)が直交した2つの直線偏光の光
の位相が変化する。すなわち、一方の偏光に対して他方
の偏光の位相が進んだり遅れたりすることになるが、位
相が進む方の偏光方向を進相軸と呼び、位相が遅れる方
の偏光方向を遅相軸と呼ぶ。
位相遅れのときに、どれだけの光量が光検出器115で
検出されるのかを、位相遅れの量を変えなから測定する
ことにより、遅相軸の方向とその屈折率、および進相軸
における屈折率を求めることができる。なお、試料に複
屈折が存在する場含、屈折率の差により、当該試料を通
過する振動面(偏光面)が直交した2つの直線偏光の光
の位相が変化する。すなわち、一方の偏光に対して他方
の偏光の位相が進んだり遅れたりすることになるが、位
相が進む方の偏光方向を進相軸と呼び、位相が遅れる方
の偏光方向を遅相軸と呼ぶ。
【0118】本実施形態では、上記第1の測定手法によ
り結晶軸方位が既知となった結晶材料サンプルの結晶軸
毎の複屈折測定を行い、結晶材料の結晶軸方位とその方
位における複屈折量との対応づけを行う。このとき、測
定する結晶材料の結晶軸として、[100],[11
0]および[111]という代表的な結晶軸の他に、
[112],[210]および[211]などの結晶軸
を用いても良い。なお、結晶軸[010],[001]
は上記結晶軸[100]と等価な結晶軸であり、結晶軸
[011],[101]は上記結晶軸[110]と等価
な結晶軸である。また、測定された結晶軸の中間の結晶
軸に関しては、所定の補間演算式を用いて補間しても良
い。
り結晶軸方位が既知となった結晶材料サンプルの結晶軸
毎の複屈折測定を行い、結晶材料の結晶軸方位とその方
位における複屈折量との対応づけを行う。このとき、測
定する結晶材料の結晶軸として、[100],[11
0]および[111]という代表的な結晶軸の他に、
[112],[210]および[211]などの結晶軸
を用いても良い。なお、結晶軸[010],[001]
は上記結晶軸[100]と等価な結晶軸であり、結晶軸
[011],[101]は上記結晶軸[110]と等価
な結晶軸である。また、測定された結晶軸の中間の結晶
軸に関しては、所定の補間演算式を用いて補間しても良
い。
【0119】第2の測定手法が適用された結晶軸測定工
程S3では、図16に示した複屈折測定機を用いて、結
晶材料準備工程S2で準備された結晶材料の複屈折の測
定を行う。そして、結晶軸方位と複屈折との対応関係が
予め求められているため、この対応関係を用いて、測定
された複屈折から結晶軸方位を算出する。このように、
第2の測定手法によれば、直接的に結晶軸方位を測定し
なくとも結晶材料の結晶軸方位を求めることかできる。
程S3では、図16に示した複屈折測定機を用いて、結
晶材料準備工程S2で準備された結晶材料の複屈折の測
定を行う。そして、結晶軸方位と複屈折との対応関係が
予め求められているため、この対応関係を用いて、測定
された複屈折から結晶軸方位を算出する。このように、
第2の測定手法によれば、直接的に結晶軸方位を測定し
なくとも結晶材料の結晶軸方位を求めることかできる。
【0120】次に、屈折部材形成工程S4について説明
する。屈折部材形成工程S4では、結晶材料準備工程S
2で準備された結晶材料を加工して所定形状の光学部材
(レンズ等)を形成する。このとき、結晶軸測定工程S
3と屈折部材形成工程S4との順番はどちらが先でも良
く、例えば、結晶軸測定工程S3の後に屈折部材形成工
程S4を行う第1の部材形成手法、屈折部材形成工程S
4の後に結晶軸測定工程を行う第2の部材形成手法、お
よび結晶軸測定工程S3と結晶軸測定工程S4とを同時
に行う第3の部材形成手法が考えられる。
する。屈折部材形成工程S4では、結晶材料準備工程S
2で準備された結晶材料を加工して所定形状の光学部材
(レンズ等)を形成する。このとき、結晶軸測定工程S
3と屈折部材形成工程S4との順番はどちらが先でも良
く、例えば、結晶軸測定工程S3の後に屈折部材形成工
程S4を行う第1の部材形成手法、屈折部材形成工程S
4の後に結晶軸測定工程を行う第2の部材形成手法、お
よび結晶軸測定工程S3と結晶軸測定工程S4とを同時
に行う第3の部材形成手法が考えられる。
【0121】まず、第1の部材形成手法について説明す
る。第1の部材形成手法では、光学部材が設計工程S1
で得られた結晶軸方位に関するパラメータを含む設計デ
ータとなるように、結晶材料準備工程S2で準備された
ディスク材に対して、研削、研磨等の加工を行う。この
とき、加工された光学部材に、その光学部材の結晶軸方
位がわかるように所定マーク等を設ける。具体的には、
結晶材料準備工程S2において結晶軸方位が測定された
結晶材料(典型的にはディスク材)から必要に応じて研
削された材料を用いて、投影光学系を構成する屈折部材
を製造する。
る。第1の部材形成手法では、光学部材が設計工程S1
で得られた結晶軸方位に関するパラメータを含む設計デ
ータとなるように、結晶材料準備工程S2で準備された
ディスク材に対して、研削、研磨等の加工を行う。この
とき、加工された光学部材に、その光学部材の結晶軸方
位がわかるように所定マーク等を設ける。具体的には、
結晶材料準備工程S2において結晶軸方位が測定された
結晶材料(典型的にはディスク材)から必要に応じて研
削された材料を用いて、投影光学系を構成する屈折部材
を製造する。
【0122】すなわち、周知の研磨工程にしたがって、
設計データ中の面形状、面間隔を目標として各レンズの
表面を研磨加工して、所定形状のレンズ面を有する屈折
部材を製造する。このとき、各レンズの面形状の誤差を
干渉計で計測しながら研磨を繰り返し、各レンズの面形
状を目標面形状(ベストフィット球面形状)に近づけ
る。こうして、各レンズの面形状誤差が所定の範囲に入
ると、各レンズの面形伏の誤差を、たとえば周知の精密
な干渉計装置を用いて計測する。
設計データ中の面形状、面間隔を目標として各レンズの
表面を研磨加工して、所定形状のレンズ面を有する屈折
部材を製造する。このとき、各レンズの面形状の誤差を
干渉計で計測しながら研磨を繰り返し、各レンズの面形
状を目標面形状(ベストフィット球面形状)に近づけ
る。こうして、各レンズの面形状誤差が所定の範囲に入
ると、各レンズの面形伏の誤差を、たとえば周知の精密
な干渉計装置を用いて計測する。
【0123】以上、本実施形態にかかる投影光学系の製
造方法について、基本的事項を説明した。本実施形態で
は、設計工程S1において、結晶透過部材としての蛍石
レンズの光軸が、結晶軸[111]、結晶軸[100]
または結晶軸[110]のような所定結晶軸と一致する
ように設計する。そして、製造工程(S2〜S4)にお
いて、光軸と一致すべき所定結晶軸と光軸との間の角度
ずれが1度以下になるように蛍石レンズを製造する。
造方法について、基本的事項を説明した。本実施形態で
は、設計工程S1において、結晶透過部材としての蛍石
レンズの光軸が、結晶軸[111]、結晶軸[100]
または結晶軸[110]のような所定結晶軸と一致する
ように設計する。そして、製造工程(S2〜S4)にお
いて、光軸と一致すべき所定結晶軸と光軸との間の角度
ずれが1度以下になるように蛍石レンズを製造する。
【0124】なお、製造工程(S2〜S4)では、単結
晶インゴットからのディスク材の切り出しにおいて所定
結晶軸と光軸とが一致するように調整するとともに、デ
ィスク材の研磨において所定結晶軸と光軸とが一致する
ように調整することが好ましい。また、たとえば蛍石の
複屈折の影響をさらに低減するには、たとえば結晶軸
[111]のレンズペア、結晶軸[100]のレンズペ
アまたは結晶軸[111]のレンズペアを構成する一対
の蛍石レンズにおいて、光軸廻りの相対的な回転角度の
所定の設計値(60度、45度または90度)に対する
角度ずれを1度以下に設定することが好ましい。
晶インゴットからのディスク材の切り出しにおいて所定
結晶軸と光軸とが一致するように調整するとともに、デ
ィスク材の研磨において所定結晶軸と光軸とが一致する
ように調整することが好ましい。また、たとえば蛍石の
複屈折の影響をさらに低減するには、たとえば結晶軸
[111]のレンズペア、結晶軸[100]のレンズペ
アまたは結晶軸[111]のレンズペアを構成する一対
の蛍石レンズにおいて、光軸廻りの相対的な回転角度の
所定の設計値(60度、45度または90度)に対する
角度ずれを1度以下に設定することが好ましい。
【0125】上述の実施形態の露光装置では、照明装置
によってレチクル(マスク)を照明し(照明工程)、投
影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターン
を感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイ
クロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、
薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、本
実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ
等に所定の回路パターンを形成することによって、マイ
クロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の
一例につき図17のフローチャートを参照して説明す
る。
によってレチクル(マスク)を照明し(照明工程)、投
影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターン
を感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイ
クロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、
薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、本
実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ
等に所定の回路パターンを形成することによって、マイ
クロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の
一例につき図17のフローチャートを参照して説明す
る。
【0126】先ず、図17のステップ301において、
1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ30
3において、本実施形態の露光装置を用いて、マスク上
のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロッ
トのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。
その後、ステップ304において、その1ロットのウェ
ハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ3
05において、その1ロットのウェハ上でレジストパタ
ーンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マ
スク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ
上の各ショット領域に形成される。
1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ30
3において、本実施形態の露光装置を用いて、マスク上
のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロッ
トのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。
その後、ステップ304において、その1ロットのウェ
ハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ3
05において、その1ロットのウェハ上でレジストパタ
ーンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マ
スク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ
上の各ショット領域に形成される。
【0127】その後、更に上のレイヤの回路パターンの
形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが
製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、
極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをス
ループット良く得ることができる。なお、ステップ30
1〜ステップ305では、ウェハ上に金属を蒸着し、そ
の金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッ
チングの各工程を行っているが、これらの工程に先立っ
て、ウェハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコ
ンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エ
ッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもな
い。
形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが
製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、
極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをス
ループット良く得ることができる。なお、ステップ30
1〜ステップ305では、ウェハ上に金属を蒸着し、そ
の金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッ
チングの各工程を行っているが、これらの工程に先立っ
て、ウェハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコ
ンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エ
ッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもな
い。
【0128】また、本実施形態の露光装置では、プレー
ト(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、
電極パターン等)を形成することによって、マイクロデ
バイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以
下、図18のフローチャートを参照して、このときの手
法の一例につき説明する。図18において、パターン形
成工程401では、本実施形態の露光装置を用いてマス
クのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラ
ス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が
実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光
性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成さ
れる。その後、露光された基板は、現像工程、エッチン
グ工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによっ
て、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフ
ィルター形成工程402へ移行する。
ト(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、
電極パターン等)を形成することによって、マイクロデ
バイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以
下、図18のフローチャートを参照して、このときの手
法の一例につき説明する。図18において、パターン形
成工程401では、本実施形態の露光装置を用いてマス
クのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラ
ス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が
実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光
性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成さ
れる。その後、露光された基板は、現像工程、エッチン
グ工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによっ
て、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフ
ィルター形成工程402へ移行する。
【0129】次に、カラーフィルター形成工程402で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3
つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、
またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組
を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィル
ターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程4
02の後に、セル組み立て工程403が実行される。セ
ル組み立て工程403では、パターン形成工程401に
て得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフ
ィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター
等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル
組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程4
01にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフ
ィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター
との間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製
造する。
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3
つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、
またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組
を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィル
ターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程4
02の後に、セル組み立て工程403が実行される。セ
ル組み立て工程403では、パターン形成工程401に
て得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフ
ィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター
等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル
組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程4
01にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフ
ィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター
との間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製
造する。
【0130】その後、モジュール組み立て工程404に
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素
子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有
する液晶表示素子をスループット良く得ることができ
る。
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素
子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有
する液晶表示素子をスループット良く得ることができ
る。
【0131】なお、上述の実施形態では、露光装置に搭
載される投影光学系に対して本発明を適用しているが、
これに限定されることなく、他の一般的な投影光学系に
対して本発明を適用することもできる。また、上述の実
施形態では、F2 レーザー光源を用いているが、これに
限定されることなく、たとえば200nm以下の波長光
を供給する他の適当な光源を用いることもできる。
載される投影光学系に対して本発明を適用しているが、
これに限定されることなく、他の一般的な投影光学系に
対して本発明を適用することもできる。また、上述の実
施形態では、F2 レーザー光源を用いているが、これに
限定されることなく、たとえば200nm以下の波長光
を供給する他の適当な光源を用いることもできる。
【0132】また、上述の実施形態では、マスクおよび
基板を投影光学系に対して相対移動させながら基板の各
露光領域に対してマスクパターンをスキャン露光するス
テップ・アンド・スキャン方式の露光装置に対して本発
明を適用している。しかしながら、これに限定されるこ
となく、マスクと基板とを静止させた状態でマスクのパ
ターンを基板へ一括的に転写し、基板を順次ステップ移
動させて各露光領域にマスクパターンを逐次露光するス
テップ・アンド・リピート方式の露光装置に対して本発
明を適用することもできる。
基板を投影光学系に対して相対移動させながら基板の各
露光領域に対してマスクパターンをスキャン露光するス
テップ・アンド・スキャン方式の露光装置に対して本発
明を適用している。しかしながら、これに限定されるこ
となく、マスクと基板とを静止させた状態でマスクのパ
ターンを基板へ一括的に転写し、基板を順次ステップ移
動させて各露光領域にマスクパターンを逐次露光するス
テップ・アンド・リピート方式の露光装置に対して本発
明を適用することもできる。
【0133】さらに、上述の実施形態では、第3結像光
学系中に開口絞りを配置しているが、開口絞りを第1結
像光学系中に配置してもよい。また、第1結像光学系と
第2結像光学系との間の中間像位置および第2結像光学
系と第3結像光学系との間の中間像位置の少なくとも一
方に視野絞りを配置してもよい。
学系中に開口絞りを配置しているが、開口絞りを第1結
像光学系中に配置してもよい。また、第1結像光学系と
第2結像光学系との間の中間像位置および第2結像光学
系と第3結像光学系との間の中間像位置の少なくとも一
方に視野絞りを配置してもよい。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の投影光学
系では、たとえば結晶透過部材としての蛍石レンズの光
軸と所定の結晶軸との角度ずれを1度以下に設定するこ
とにより、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることな
く良好な光学性能を確保することができる。また、本発
明の投影光学系では、たとえば結晶透過部材としての蛍
石レンズを形成するのに用いられる異端蛍石結晶におけ
る結晶軸方位の相対角度ずれを2度以下に抑えることに
より、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることなく良
好な光学性能を確保することができる。
系では、たとえば結晶透過部材としての蛍石レンズの光
軸と所定の結晶軸との角度ずれを1度以下に設定するこ
とにより、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることな
く良好な光学性能を確保することができる。また、本発
明の投影光学系では、たとえば結晶透過部材としての蛍
石レンズを形成するのに用いられる異端蛍石結晶におけ
る結晶軸方位の相対角度ずれを2度以下に抑えることに
より、蛍石の複屈折の影響を実質的に受けることなく良
好な光学性能を確保することができる。
【0135】したがって、蛍石の複屈折の影響を実質的
に受けることなく良好な光学性能を有する本発明の投影
光学系を用いた露光装置および露光方法では、高解像で
高精度な投影露光を行うことができる。また、本発明の
投影光学系を搭載した露光装置を用いて、高解像な投影
光学系を介した高精度な投影露光により、良好なマイク
ロデバイスを製造することができる。
に受けることなく良好な光学性能を有する本発明の投影
光学系を用いた露光装置および露光方法では、高解像で
高精度な投影露光を行うことができる。また、本発明の
投影光学系を搭載した露光装置を用いて、高解像な投影
光学系を介した高精度な投影露光により、良好なマイク
ロデバイスを製造することができる。
【図1】蛍石の結晶軸方位について説明する図である。
【図2】Burnettらの手法を説明する図であって、光線
の入射角に対する複屈折率の分布を示している。
の入射角に対する複屈折率の分布を示している。
【図3】本発明において提案する第1手法を説明する図
であって、光線の入射角に対する複屈折率の分布を示し
ている。
であって、光線の入射角に対する複屈折率の分布を示し
ている。
【図4】本発明において提案する第2手法を説明する図
であって、光線の入射角に対する複屈折率の分布を示し
ている。
であって、光線の入射角に対する複屈折率の分布を示し
ている。
【図5】本発明の実施形態にかかる投影光学系を備えた
露光装置の構成を概略的に示す図である。
露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図6】ウェハ上に形成される矩形状の露光領域(すな
わち実効露光領域)と基準光軸との位置関係を示す図で
ある。
わち実効露光領域)と基準光軸との位置関係を示す図で
ある。
【図7】本実施形態の第1実施例にかかる投影光学系の
レンズ構成を示す図である。
レンズ構成を示す図である。
【図8】第1実施例における横収差を示す図である。
【図9】本実施形態の第2実施例にかかる投影光学系の
レンズ構成を示す図である。
レンズ構成を示す図である。
【図10】第2実施例における横収差を示す図である。
【図11】第1実施例において各蛍石レンズの結晶軸と
光軸との間に1度の角度ずれが発生したときの面内線幅
の変化量を示す図である。
光軸との間に1度の角度ずれが発生したときの面内線幅
の変化量を示す図である。
【図12】第2実施例において各蛍石レンズの結晶軸と
光軸との間に1度の角度ずれが発生したときの面内線幅
の変化量を示す図である。
光軸との間に1度の角度ずれが発生したときの面内線幅
の変化量を示す図である。
【図13】本発明の実施形態にかかる投影光学系の製造
方法を概略的に示すフローチャートである。
方法を概略的に示すフローチャートである。
【図14】投影光学系が使用される波長に対して光透過
性を有する等軸晶系の結晶材料を準備する結晶材料準備
工程の詳細を示すフローチャートである。
性を有する等軸晶系の結晶材料を準備する結晶材料準備
工程の詳細を示すフローチャートである。
【図15】ラウエカメラを概略的に示す図である。
【図16】複屈折測定機の概略的な構成を示す図であ
る。
る。
【図17】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを
得る際の手法のフローチャートである。
得る際の手法のフローチャートである。
【図18】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得
る際の手法のフローチャートである。
る際の手法のフローチャートである。
G1 第1結像光学系
G2 第2結像光学系
G3 第3結像光学系
CM 凹面反射鏡
M1 第1光路折り曲げ鏡
M2 第2光路折り曲げ鏡
100 レーザー光源
IL 照明光学系
R レチクル
RS レチクルステージ
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ
Claims (22)
- 【請求項1】 第1面の像を第2面上に形成する投影光
学系において、 立方晶系に属する結晶材料で形成された少なくとも2つ
の結晶透過部材を備え、 前記少なくとも2つの結晶透過部材は、結晶軸[11
1]、結晶軸[100]および結晶軸[110]のうち
のいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角度ずれと、前
記少なくとも2つの結晶透過部材における所定の結晶軸
同士の光軸廻りの相対的な回転角度の所定値からの角度
ずれとの少なくとも一方の角度ずれが1度以下に設定さ
れていることを特徴とする投影光学系。 - 【請求項2】 前記少なくとも2つの結晶透過部材は、
結晶軸[111]、結晶軸[100]および結晶軸[1
10]のうちのいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角
度ずれが1度以下に設定されていることを特徴とする請
求項1に記載の投影光学系。 - 【請求項3】 前記第2面に最も近く配置された結晶透
過部材を備え、 前記第2面に最も近く配置された前記結晶透過部材は、
結晶軸[111]、結晶軸[100]および結晶軸[1
10]のうちのいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角
度ずれが1度以下に設定されていることを特徴とする請
求項2に記載の投影光学系。 - 【請求項4】 凹面反射鏡と、該凹面反射鏡の近傍に配
置された結晶透過部材を備え、 前記凹面反射鏡の近傍に配置された前記結晶透過部材
は、結晶軸[111]、結晶軸[100]および結晶軸
[110]のうちのいずれか1つの結晶軸と光軸との間
の角度ずれが1度以下に設定されていることを特徴とす
る請求項2または3に記載の投影光学系。 - 【請求項5】 前記投影光学系は、前記第1面と前記第
2面との間の光路中に前記第1面の中間像を形成する反
射屈折型の再結像光学系であることを特徴とする請求項
4に記載の投影光学系。 - 【請求項6】 前記第1面の第1中間像を形成するため
の第1結像光学系と、少なくとも1つの凹面反射鏡と結
晶透過部材とを有し前記第1中間像からの光束に基づい
て第2中間像を形成するための第2結像光学系と、前記
第2中間像からの光束に基づいて最終像を前記第2面上
に形成するための第3結像光学系と、前記第1結像光学
系と前記第2結像光学系と間の光路中に配置された第1
偏向鏡と、前記第2結像光学系と前記第3結像光学系と
間の光路中に配置された第2偏向鏡とを備え、 前記第1結像光学系の光軸と前記第3結像光学系の光軸
とがほぼ一致するように設定され、 前記第2結像光学系の光路中に配置された前記結晶透過
部材は、結晶軸[111]、結晶軸[100]および結
晶軸[110]のうちのいずれか1つの結晶軸と光軸と
の間の角度ずれが1度以下に設定されていることを特徴
とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の投影光学
系。 - 【請求項7】 前記投影光学系に含まれるすべての結晶
透過部材のうちの15%以上の数の結晶透過部材は、結
晶軸[111]、結晶軸[100]および結晶軸[11
0]のうちのいずれか1つの結晶軸と光軸との間の角度
ずれが1度以下に設定されていることを特徴とする請求
項2乃至6のいずれか1項に記載の投影光学系。 - 【請求項8】 前記投影光学系に含まれるすべての結晶
透過部材は、結晶軸[111]、結晶軸[100]およ
び結晶軸[110]のうちのいずれか1つの結晶軸と光
軸との間の角度ずれが2度以下に設定されていることを
特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の投影
光学系。 - 【請求項9】 第1面の像を第2面上に形成する投影光
学系において、 立方晶系に属する結晶材料で形成された少なくとも2つ
の結晶透過部材を備え、 前記少なくとも2つの結晶透過部材において、結晶軸方
位のずれがある領域が存在する場合、その相対角度ずれ
が2度以下であることを特徴とする投影光学系。 - 【請求項10】 前記第2面に最も近く配置された結晶
透過部材を備え、 前記第2面に最も近く配置された前記結晶透過部材にお
いて、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、そ
の相対角度ずれが2度以下であることを特徴とする請求
項9に記載の投影光学系。 - 【請求項11】 凹面反射鏡と、該凹面反射鏡の近傍に
配置された結晶透過部材を備え、 前記凹面反射鏡の近傍に配置された前記結晶透過部材に
おいて、結晶軸方位のずれがある領域が存在する場合、
その相対角度ずれが2度以下であることを特徴とする請
求項9または10に記載の投影光学系。 - 【請求項12】 前記投影光学系は、前記第1面と前記
第2面との間の光路中に前記第1面の中間像を形成する
反射屈折型の再結像光学系であることを特徴とする請求
項11に記載の投影光学系。 - 【請求項13】 前記第1面の第1中間像を形成するた
めの第1結像光学系と、少なくとも1つの凹面反射鏡と
結晶透過部材とを有し前記第1中間像からの光束に基づ
いて第2中間像を形成するための第2結像光学系と、前
記第2中間像からの光束に基づいて最終像を前記第2面
上に形成するための第3結像光学系と、前記第1結像光
学系と前記第2結像光学系と間の光路中に配置された第
1偏向鏡と、前記第2結像光学系と前記第3結像光学系
と間の光路中に配置された第2偏向鏡とを備え、 前記第1結像光学系の光軸と前記第3結像光学系の光軸
とがほぼ一致するように設定され、 前記第2結像光学系の光路中に配置された前記結晶透過
部材において、結晶軸方位のずれがある領域が存在する
場合、その相対角度ずれが2度以下であることを特徴と
する請求項9乃至12のいずれか1項に記載の投影光学
系。 - 【請求項14】 前記投影光学系に含まれるすべての結
晶透過部材において、結晶軸方位のずれがある領域が存
在する場合、その相対角度ずれが2度以下であることを
特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の投
影光学系。 - 【請求項15】 前記立方晶系に属する結晶材料は、フ
ッ化カルシウムまたはフッ化バリウムであることを特徴
とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の投影光
学系。 - 【請求項16】 前記第1面に設定されたマスクを照明
するための照明系と、前記マスクに形成されたパターン
の像を前記第2面に設定された感光性基板上に形成する
ための請求項1乃至15のいずれか1項に記載の投影光
学系とを備えていることを特徴とする露光装置。 - 【請求項17】 前記第1面に設定されたマスクを照明
し、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の投影光学
系を介して前記マスクに形成されたパターンの像を前記
第2面に設定された感光性基板上に投影露光することを
特徴とする露光方法。 - 【請求項18】 立方晶系に属する結晶材料で形成され
た少なくとも2つの結晶透過部材を備え、第1面の像を
第2面上に形成する投影光学系の製造方法において、 前記少なくとも2つの結晶透過部材の光軸が、結晶軸
[111]、結晶軸[100]および結晶軸[110]
のうちのいずれか1つの所定結晶軸と一致するように設
計する設計工程と、 前記所定結晶軸と前記光軸との間の角度ずれが1度以下
になるように前記少なくとも2つの結晶透過部材を製造
する製造工程とを含むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項19】 前記製造工程は、単結晶インゴットか
らのディスク材の切り出しを調整する工程と、前記ディ
スク材の研磨を調整する工程とを含むことを特徴とする
請求項18に記載の製造方法。 - 【請求項20】 前記少なくとも2つの結晶透過部材
は、第1の結晶透過部材と第2の結晶透過部材とを備
え、 前記製造工程は、前記第1の結晶透過部材の所定の結晶
軸と前記第2の結晶透過部材の前記所定の結晶軸との光
軸廻りの相対的な回転角度を所定の設計値に対して角度
ずれが5度以下になるように設定する設定工程を含むこ
とを特徴とする請求項18または19に記載の製造方
法。 - 【請求項21】 前記第1面に設定されたマスクを照明
するための照明系と、前記マスクに形成されたパターン
の像を前記第2面に設定された感光性基板上に形成する
ための請求項18乃至20のいずれか1項に記載の製造
方法により製造された投影光学系とを備えていることを
特徴とする露光装置。 - 【請求項22】 前記第1面に設定されたマスクを照明
し、請求項18乃至20のいずれか1項に記載の製造方
法により製造された投影光学系を介して前記マスクに形
成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光性
基板上に投影露光することを特徴とする露光方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002114209A JP2003309059A (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 投影光学系、その製造方法、露光装置および露光方法 |
| TW092105748A TW200305789A (en) | 2002-04-17 | 2003-03-17 | Optical projection system, method for making the same, exposure device and exposure method |
| CN03121915A CN1453642A (zh) | 2002-04-17 | 2003-04-14 | 投影光学系统、其制造方法、曝光装置及曝光方法 |
| US10/413,545 US20030197946A1 (en) | 2002-04-17 | 2003-04-15 | Projection optical system, fabrication method thereof, exposure apparatus and exposure method |
| KR10-2003-0023922A KR20030082451A (ko) | 2002-04-17 | 2003-04-16 | 광학계와 그 제조 방법, 투영 광학계와 그 제조 방법,노광 장치, 및 노광 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002114209A JP2003309059A (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 投影光学系、その製造方法、露光装置および露光方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003309059A true JP2003309059A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29207649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002114209A Pending JP2003309059A (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 投影光学系、その製造方法、露光装置および露光方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20030197946A1 (ja) |
| JP (1) | JP2003309059A (ja) |
| KR (1) | KR20030082451A (ja) |
| CN (1) | CN1453642A (ja) |
| TW (1) | TW200305789A (ja) |
Families Citing this family (33)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10005189A1 (de) | 2000-02-05 | 2001-08-09 | Zeiss Carl | Projektionsbelichtungsanlage mit reflektivem Retikel |
| DE10123725A1 (de) * | 2001-05-15 | 2002-11-21 | Zeiss Carl | Projektionsbelichtungsanlage der Mikrolithographie, Optisches System und Herstellverfahren |
| US7239447B2 (en) * | 2001-05-15 | 2007-07-03 | Carl Zeiss Smt Ag | Objective with crystal lenses |
| EP1390783A2 (de) * | 2001-05-15 | 2004-02-25 | Carl Zeiss | Objektiv mit fluorid-kristall-linsen |
| US6683710B2 (en) * | 2001-06-01 | 2004-01-27 | Optical Research Associates | Correction of birefringence in cubic crystalline optical systems |
| US6995908B2 (en) * | 2001-10-30 | 2006-02-07 | Asml Netherlands B.V. | Methods for reducing aberration in optical systems |
| US7453641B2 (en) | 2001-10-30 | 2008-11-18 | Asml Netherlands B.V. | Structures and methods for reducing aberration in optical systems |
| US6970232B2 (en) * | 2001-10-30 | 2005-11-29 | Asml Netherlands B.V. | Structures and methods for reducing aberration in integrated circuit fabrication systems |
| DE10162796B4 (de) * | 2001-12-20 | 2007-10-31 | Carl Zeiss Smt Ag | Verfahren zur Optimierung der Abbildungseigenschaften von mindestens zwei optischen Elementen sowie photolithographisches Fertigungsverfahren |
| JP4292497B2 (ja) * | 2002-04-17 | 2009-07-08 | 株式会社ニコン | 投影光学系、露光装置および露光方法 |
| US7292388B2 (en) * | 2002-05-08 | 2007-11-06 | Carl Zeiss Smt Ag | Lens made of a crystalline material |
| US6958864B2 (en) | 2002-08-22 | 2005-10-25 | Asml Netherlands B.V. | Structures and methods for reducing polarization aberration in integrated circuit fabrication systems |
| AU2003229692A1 (en) * | 2003-04-17 | 2004-11-04 | Carl Zeiss Smt Ag | Optical system, method of altering retardances therein and photolithography tool |
| US8208198B2 (en) | 2004-01-14 | 2012-06-26 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Catadioptric projection objective |
| US7466489B2 (en) | 2003-12-15 | 2008-12-16 | Susanne Beder | Projection objective having a high aperture and a planar end surface |
| WO2005059645A2 (en) | 2003-12-19 | 2005-06-30 | Carl Zeiss Smt Ag | Microlithography projection objective with crystal elements |
| US7463422B2 (en) * | 2004-01-14 | 2008-12-09 | Carl Zeiss Smt Ag | Projection exposure apparatus |
| US20080151364A1 (en) * | 2004-01-14 | 2008-06-26 | Carl Zeiss Smt Ag | Catadioptric projection objective |
| US7239450B2 (en) | 2004-11-22 | 2007-07-03 | Carl Zeiss Smt Ag | Method of determining lens materials for a projection exposure apparatus |
| US7712905B2 (en) | 2004-04-08 | 2010-05-11 | Carl Zeiss Smt Ag | Imaging system with mirror group |
| WO2005111689A2 (en) | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Carl Zeiss Smt Ag | Catadioptric projection objective with intermediate images |
| DE602005018648D1 (de) | 2004-07-14 | 2010-02-11 | Zeiss Carl Smt Ag | Katadioptrisches projektionsobjektiv |
| CN101061409B (zh) * | 2004-10-08 | 2011-06-29 | 卡尔蔡司Smt有限责任公司 | 光学投影系统 |
| US20090128896A1 (en) * | 2005-02-03 | 2009-05-21 | Carl Zeiss Smt Ag, | Catadioptric projection objective with intermediate image |
| US20060238735A1 (en) * | 2005-04-22 | 2006-10-26 | Vladimir Kamenov | Optical system of a projection exposure apparatus |
| WO2006131242A1 (en) * | 2005-06-10 | 2006-12-14 | Carl Zeiss Smt Ag | Multiple-use projection system |
| US7738188B2 (en) | 2006-03-28 | 2010-06-15 | Carl Zeiss Smt Ag | Projection objective and projection exposure apparatus including the same |
| US7920338B2 (en) * | 2006-03-28 | 2011-04-05 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Reduction projection objective and projection exposure apparatus including the same |
| EP1852745A1 (en) * | 2006-05-05 | 2007-11-07 | Carl Zeiss SMT AG | High-NA projection objective |
| CN101452214B (zh) * | 2007-12-07 | 2010-09-29 | 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 | 曝光方法、光刻方法及通孔的制作方法 |
| DE102012212852A1 (de) * | 2012-07-23 | 2013-09-05 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Optisches System, insbesondere einer mikrolithographischen Projektionsbelichtungsanlage |
| KR20150141820A (ko) * | 2014-06-10 | 2015-12-21 | 삼성전자주식회사 | 카타디옵트릭 그룹을 포함하는 대물 렌즈 조립체 |
| CN116593424A (zh) * | 2023-04-07 | 2023-08-15 | 湖南华波光电科技有限公司 | 一种玻璃检测系统 |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4014716B2 (ja) * | 1997-06-24 | 2007-11-28 | オリンパス株式会社 | 偏光補償光学系を有する光学系 |
| US6201634B1 (en) * | 1998-03-12 | 2001-03-13 | Nikon Corporation | Optical element made from fluoride single crystal, method for manufacturing optical element, method for calculating birefringence of optical element and method for determining direction of minimum birefringence of optical element |
| CN1293822A (zh) * | 1999-01-06 | 2001-05-02 | 株式会社尼康 | 投影光学系统、投影光学系统的制造方法和使用该光学系统的投影曝光装置 |
| DE10010485C2 (de) * | 2000-03-03 | 2002-10-02 | Schott Glas | Verfahren zur Herstellung von hochhomogenen, grossformatigen Einkristallen aus Calciumfluorid sowie deren Verwendung |
| US6683710B2 (en) * | 2001-06-01 | 2004-01-27 | Optical Research Associates | Correction of birefringence in cubic crystalline optical systems |
| US20030011893A1 (en) * | 2001-06-20 | 2003-01-16 | Nikon Corporation | Optical system and exposure apparatus equipped with the optical system |
| JP3639807B2 (ja) * | 2001-06-27 | 2005-04-20 | キヤノン株式会社 | 光学素子及び製造方法 |
| US6831731B2 (en) * | 2001-06-28 | 2004-12-14 | Nikon Corporation | Projection optical system and an exposure apparatus with the projection optical system |
| WO2003006367A1 (en) * | 2001-07-09 | 2003-01-23 | The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce | Minimizing spatial-dispersion-induced birefringence |
| US6775063B2 (en) * | 2001-07-10 | 2004-08-10 | Nikon Corporation | Optical system and exposure apparatus having the optical system |
| US6788389B2 (en) * | 2001-07-10 | 2004-09-07 | Nikon Corporation | Production method of projection optical system |
| US6785051B2 (en) * | 2001-07-18 | 2004-08-31 | Corning Incorporated | Intrinsic birefringence compensation for below 200 nanometer wavelength optical lithography components with cubic crystalline structures |
| US6844915B2 (en) * | 2001-08-01 | 2005-01-18 | Nikon Corporation | Optical system and exposure apparatus provided with the optical system |
| US6844972B2 (en) * | 2001-10-30 | 2005-01-18 | Mcguire, Jr. James P. | Reducing aberration in optical systems comprising cubic crystalline optical elements |
-
2002
- 2002-04-17 JP JP2002114209A patent/JP2003309059A/ja active Pending
-
2003
- 2003-03-17 TW TW092105748A patent/TW200305789A/zh unknown
- 2003-04-14 CN CN03121915A patent/CN1453642A/zh active Pending
- 2003-04-15 US US10/413,545 patent/US20030197946A1/en not_active Abandoned
- 2003-04-16 KR KR10-2003-0023922A patent/KR20030082451A/ko not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20030197946A1 (en) | 2003-10-23 |
| KR20030082451A (ko) | 2003-10-22 |
| CN1453642A (zh) | 2003-11-05 |
| TW200305789A (en) | 2003-11-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2003309059A (ja) | 投影光学系、その製造方法、露光装置および露光方法 | |
| JP4333078B2 (ja) | 投影光学系、該投影光学系を備えた露光装置および該投影光学系を用いた露光方法並びにデバイス製造方法 | |
| JP2004205698A (ja) | 投影光学系、露光装置および露光方法 | |
| TW200305786A (en) | Projection system, exposure device and espousing method | |
| WO2003088330A1 (en) | Projection optical system, exposure system and exposure method | |
| WO2003046634A1 (en) | Projection optical system, exposure device, and exposure method | |
| JP4370582B2 (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
| KR20070041609A (ko) | 투영 광학계, 노광 장치 및 노광 방법 | |
| WO2003007045A1 (en) | Projection optical system production method | |
| JPWO2003036361A1 (ja) | 投影光学系および該投影光学系を備えた露光装置 | |
| JPWO2003003429A1 (ja) | 投影光学系、露光装置および方法 | |
| WO2006121009A1 (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
| JP4706171B2 (ja) | 反射屈折投影光学系、露光装置及び露光方法 | |
| JP2005115127A (ja) | 反射屈折投影光学系、露光装置及び露光方法 | |
| WO2004084281A1 (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
| JP2007305821A (ja) | 投影光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 | |
| WO2005001544A1 (ja) | 光学ユニット、結像光学系、結像光学系の収差調整方法、投影光学系、投影光学系の製造方法、露光装置、および露光方法 | |
| JP2004157349A (ja) | 光学系の製造方法、投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
| WO2007132619A1 (ja) | 結像光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 | |
| JP5786919B2 (ja) | 投影光学系、露光装置及び露光方法 | |
| JP2004253583A (ja) | 投影光学系の調整方法、投影光学系の製造方法、投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
| JP2011049571A (ja) | 反射屈折投影光学系、露光装置及び露光方法 | |
| JP2019091057A (ja) | 露光装置及びデバイス製造方法 | |
| JP2019082711A (ja) | 投影光学系、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 | |
| JP2018010303A (ja) | 露光装置およびデバイス製造方法 |