JP4014716B2 - 偏光補償光学系を有する光学系 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏光補償光学系を有する光学系に関し、特に、高精度にリターデーションを補償することのできる偏光補償光学系を備えた偏光顕微鏡等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
偏光顕微鏡等、偏光状態のわずかな変化をも観測する光学装置においては、光学系において偏光面を高精度に保持することが重要である。しかし、光学系のレンズ表面に光線が入射するとき、光線の入射角や方位角によっては偏光面が大きく乱れてしまう。したがって、例えば偏光顕微鏡で偏光子と検光子の透過軸を直交するように配置するいわゆるクロスニコルの配置をとっても、完全に消光することはできない。
【0003】
図28は、偏光顕微鏡の概略の光学系を示したものであり、光源1、コレクタレンズ2、偏光子3、コンデンサレンズ4、試料5、対物レンズ6、検光子7、結像レンズ8により構成されている。そして、試料5の拡大された観察像9が結像される。偏光子3と検光子7のそれぞれの振動軸の方向は10、11で示される方向であり、クロスニコルの状態となるように配置されている。検光子7を通過した後の瞳強度分布は図29に示すようになり、瞳全体が遮光されるのではなく、図に白領域として示したように瞳の周辺部分から光が漏れ、アイソジャイアと呼ばれる暗黒十字形状が現れることになる。
【0004】
図30は対物レンズ6に入射する光線を示したものである。図中の符号12は、入射光線の方向を示しており、θはその方位角を表す。この光線が符号13で示す方向に振動する直線偏光であった場合、この偏光は、p偏光14、s偏光15に分解できる。この光線が対物レンズ6を通過するとき、一般にp偏光とs偏光とでは透過率が異なるため、対物レンズ通過後の偏光の振動方向は符号13の方向とは一致しない。したがって、クロスニコルの配置をとっても完全な消光を得ることができない。このため、試料5のわずかな複屈折をも観測する偏光顕微鏡では、このような偏光面の乱れがその観察能力を大きく制限してしまうという問題があった。
【0005】
偏光面の回転を抑える光学素子としてレクチファイアと呼ばれる偏光補償光学素子が知られている。この技術は特公昭37−5782号等に開示されている。これは、コンデンサレンズや対物レンズと略同程度の偏光特性を持つ屈折力0の光学素子をλ/2板と共にコンデンサレンズの前側あるいは対物レンズの後側に挿入するものである。例えば対物レンズに対するレクチファイアの場合、まず対物レンズによって光線の偏光面が回転するが、この光線をλ/2板に通すことにより偏光の振動方向が元の振動軸(偏光板の振動軸)に対して対称な方向に変化する。この後で、上記屈折力0の光学素子を通過すると、この光学素子で発生する偏光面の回転がちょうど対物レンズで発生している逆向きの偏光回転と打ち消し合うことにより、レクチファイア射出後の偏光面が、対物レンズ入射前の偏光方向と略等しくなる。したがって、このようなレクチファイアを用いることにより、対物レンズやコンデンサレンズで発生する偏光面の回転を補償することができる。
【0006】
また、偏光面の回転を抑える別の技術として、特公昭52−37784号では、レンズの有効直径の0.7〜1倍間に含まれる環状領域にコーティングを行う。このコーティングによるp偏光とs偏光との透過率の差が、補償対象の光学系で発生している偏光面の回転を打ち消すように、コーティングのパラメーターを計算し最適化を行うことにより、偏光補償を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
通常、対物レンズやコンデンサレンズには、それらの透過率を上げるためにコーティングが施してある。コーティング面に0°でない入射角で光線が入射した場合、コーティング内での多重干渉によってこの光線のp偏光成分とs偏光成分との間の位相差が変化する。このため、例えばp偏光成分、s偏光成分が共に0でない直線偏光をコーティング面に入射すると、透過光線は一般的には楕円偏光となってしまう。
【0008】
このようにコーティングが施された光学系を通過する光線においては、前述した2つの要因によってその偏光状態が乱れることになる。2つの要因とは、(a)p偏光成分とs偏光成分との透過率の相違により発生する偏光面の回転、及び(b)コーティング面でのp偏光成分とs偏光成分との間の位相差(リターデーション)の発生、である。
【0009】
開口数のそれほど大きくない対物レンズやコンデンサレンズにおいては、レンズ面に入射する光線の入射角が比較的小さいため、リターデーションの発生量も多くはない。このため、直線偏光を入射したときにリターデーションによりこれが楕円偏光となっても、その楕円率は比較的小さく、ほとんど直線偏光のままとみなすこともできる。したがって、偏光面の乱れを補償するのに上記したレクチファイアを用いれば、偏光状態を乱す要因(a)は解決されるため、ある程度の効果は期待できる。
【0010】
ところが、開口数の大きな対物レンズやコンデンサレンズでは、レンズ面に入射する光線の入射角が大きく、リターデーションの発生量も増加する。また、レンズ全体の収差補正のために使用するレンズ枚数が多く、光線が通過するコーティング面の数も多くなるため、リターデーション量が累積されることになる。このため、偏光面を乱す要因(b)は無視できない大きさとなり、特公昭37−5782号等で開示された偏光補償光学素子を用いて偏光面の乱れの要因(a)を解決しただけでは、完全に偏光面を補償することは困難である。
【0011】
このように偏光状態の乱れを完全に補償するためには、上述した(a)と(b)の両者の要因を解決する必要がある。そのような技術として、USP3,052,152に開示された技術があげられる。これは、(a)の偏光面の回転を上記のレクチファイアを用いて解消し、(b)のリターデーションの発生に対しては、複屈折材料等の位相プレートを用いて、発生しているリターデーションを打ち消すような位相差量を与えることにより、リターデーションを相殺するものである。ただし、このような位相プレートでは、レンズ系の開口全面にわたって同一の位相差量を発生させることになる。一方、開口の各点を通過する光線はそれぞれレンズの屈折面でさまざまな角度で入射、屈折を繰り返しているため、開口の各点を通過する光線の各々においてリターデーション量は異なることになる。したがって、この方法によっては、開口の一部を通る光線に対してのみ効果を上げることができるにすぎない。
【0012】
また、前述の特公昭52−37784号では、偏光面の回転とリターデーションの両者ができるだけ発生しないような少なくとも2層以上の多層コートをレンズの有効直径の0.7〜1倍間に含まれる環状領域にコーティングするため、このコート設計が非常に煩雑なものとなる。
【0013】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高精度にリターデーションを補償することのできる偏光補償光学系を提供することである。また、偏光面の回転及びリターデーションの両者を良好に補償し、偏光性能を大きく改善することができる偏光補償光学系を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の偏光補償光学系を有する光学系は、偏光補償光学系を有する光学系において、前記偏光補償光学系は、少なくとも1面以上のコーティングを施した屈折面からなり、前記偏光補償光学系により発生するリターデーションにより、全光学系を通過する光線において発生するリターデーション量の総和が略0となることを特徴とするものである。
【0015】
以下、上記本発明の光学系の作用を説明する。例として、図1に断面を示すような対物レンズを考える。通常、リターデーションの影響を考慮せず、簡易的に1種類のコートを図1の全てのレンズ面16〜21にコーティングすると、p、s偏光成分間のリターデーションはレンズ面の数だけ累積されてしまう。例えば、一般的な反射防止用コートとして、コート面のガラスの屈折率よりも小さい屈折率を持つ単層コートをガラスにコーティングしたとき、光線の入射角に対して透過光線のp、s偏光各成分間の位相差量(リターデーション量)は、一般的に図9のように表される。このコーティングを全てのレンズ面に用いるとすると、リターデーション量が累積されて対物レンズ通過後には図10のグラフで示されるようなリターデーションが発生してしまう。
【0016】
ここで、上記の本発明により、上記コーティングを施した対物レンズのレンズ面16〜21の中、例えばレンズ面16のみに図11で示した特性のコートをコーティングすると、レンズ面17〜21で発生するリターデーションをレンズ面16のコートによるリターデーションが打ち消すことになり、対物レンズ通過後の光線におけるリターデーションは図12で示されるようなわずかな量に抑えることができる。
【0017】
上記の偏光補償光学系は、λ/2板(2分の1波長板)と共に用いられるような構成にすることもできる。例えば図2に示すように、レンズ16aとレンズ面18〜21の間にλ/2板22を配置する。レンズ面18〜21で発生するリターデーション量が図13で表される場合、レンズ16aでも略図13に示されるようなリターデーションを発生するようにレンズ面16及び17にコーティングを施すことができる。λ/2板22通過後のリターデーションは図14のようになるため、これとレンズ面18〜21で発生するリターデーションとが略打ち消されることになる。
【0018】
このように、本発明によれば、偏光補償の対象としている光学系を通過した後の光線のリターデーションが略0となるように、レンズ面に施されたコーティングを適当に組み合わせることができる。したがって、新たにコート設計を行うことなく、既存のコーティングを最適なレンズ面にコートすることによっても、リターデーション補償の効果を得ることができる。
【0019】
上記偏光補償光学系は、その屈折力が略0となるように構成してもよい。例えば大きなリターデーションが発生している対物レンズに対して、図3の符号23bに示すような偏光補償光学系を付加的に構成することができる。この場合、偏光補償光学系23bは2枚のレンズからなり、相互に向かい合っているレンズ面24及び25の曲率半径は略等しくなる。その2枚のレンズの反対側の面は平面あるいは同じ曲率半径を持っている。そして、相互に向かい合っているレンズ面24あるいは25又はその両方にコーティングを行い、適切な曲率半径を持たせることにより、レンズ面16〜21で発生しているリターデーションを打ち消すことができる。また、このとき、図4のようにλ/2 板22をレンズ面16〜21と偏光補償光学系23bの間に使用してもよい。このように屈折力が略0であるような偏光補償光学系を使用することにより、既存の対物レンズに使用されているコーティングを変更することなく、リターデーションの補償を行うことができる。
【0020】
次に、上記目的を達成する本発明の別の偏光補償光学系を有する光学系は、偏光補償光学系を有する光学系において、前記偏光補償光学系は、2分の1波長板と、少なくとも1面以上のコーティングを施さない屈折面からなる第1の光学系と、少なくとも1面以上のコーティングを施した屈折面からなる第2の光学系とからなり、全光学系を通過する光線において発生する偏光面の回転量の総和及びリターデーション量の総和のそれぞれが、前記第1の光学系により発生する偏光面の回転と、前記第2の光学系により発生するリターデーションにより略0となることを特徴とするものである。
【0021】
後記の実施例の説明において具体的に述べるが、一般的にレンズ表面上にコーティングがない場合に比べて、コーティングが有る場合は偏光面の回転量が小さい。したがって、コーティングを施した面によってリターデーションを補償した場合でも、その面が偏光面の回転に与える影響はコーティングを施さない面よりは少ない。一方、コーティングがない場合、偏光面の回転量が大きく、このため偏光面の回転の補償量も大きくとることができる。よって、偏光面の回転を補償するための屈折面にはコーティングを施さないのが適当であると考えられる。したがって、対象とする光学系で発生している偏光面の乱れの中、偏光面の回転量とリターデーション量のそれぞれを独立に、コーティングを施さない屈折面とコーティングを施した屈折面のそれぞれで補償するのが最も望ましい。つまり、対象とする光学系で発生している偏光面の回転量と略等しい絶対量を発生させる、コーティングを施さない屈折面からなる第1の光学系と、対象とする光学系で発生しているリターデーション量と略等しい絶対量を発生させる、コーティングを施した屈折面からなる第2の光学系との、それぞれ独立した作用を持つ2つの光学系によって対象とする光学系の偏光状態の乱れを高い精度で補償することができる。
【0022】
図5は偏光面の回転とリターデーションの両者を補償した対物レンズの例を示している。偏光面の回転については、レンズ面16をコーティングしないで、レンズ16aの後にλ/2板22を配置することで、レンズ面18〜21による偏光面の回転と、レンズ面16、17による偏光面の回転が打ち消し合うことにより補償される。リターデーションについては、レンズ面16〜18、20〜21面で発生するリターデーションに対して、これを打ち消すように選ばれたコーティングをレンズ面19に施すことで補償される。
【0023】
また、上記の第1の光学系の屈折力が略0であるように構成してもよい。これにより、偏光面の回転については、既存の光学系に対して付加的に補償することができる。また、上記の第2の光学系についても、その屈折力を略0とするように構成することができる。これにより、既存の光学系のコーティングを変更することなく、第2の光学系を付加するだけでリターデーションの補償を行うことができる。
【0024】
上記の第1の光学系と第2の光学系の両者の屈折力を略0とするように構成してもよい。この構成の例を図6に示す。図6のレンズ面16〜21のように既存の対物レンズに対してコーティングを変更することなく、付加的にレンズ面26と27からなる第1の光学系23aと、レンズ面24と25からなる第2の光学系23bを配置することで、偏光状態を補償することができる。
【0025】
また、偏光補償光学系を除いた光学系と第1の光学系23aとの中間にλ/2板22が配置され、第2の光学系23bにより発生するリターデーションと、偏光補償光学系を除いた光学系で発生しているリターデーションのそれぞれの符号が異なる場合は、第2の光学系23bをλ/2板22に対して第1の光学系23aと反対側に配置し、また、符号が同じである場合は、第2の光学系23bをλ/2板22に対して第1の光学系23aと同じ側に配置することができる。つまり、偏光補償の対象となる光学系で発生しているリターデーションに対して、第2の光学系23bで発生させるリターデーションが、λ/2板22を介さずに打ち消し合う効果を持たせることができる場合には、図7に示すように、第2の光学系23bがλ/2板22に対して第1の光学系23aと反対側に配置されるように構成することができる。また、偏光補償対象の光学系で発生しているリターデーションと第2の光学系23bで発生させるリターデーションとが同じ符号で略等しい量であるときには、図6のように、第2の光学系23bがλ/2板22に対して第1の光学系23aと同じ側に配置されるように構成することができる。
【0026】
偏光補償光学系のコーティングは、屈折率がn1 である単層コートであって、前記単層コートを挟む両側の媒質の屈折率をそれぞれn0 、n2 としたとき、以下の式が成り立つように構成してもよい。
【0027】
n0 <n1 >n2 ,又は,n0 >n1 <n2 ・・・(1)
このように構成されたコーティングは、通常の単層コートや多くの多層コートで一般的に発生するリターデーションを打ち消す働きをする。以下、上記構成による作用について説明する。図15に示すように、屈折率n0 である媒質1から光が入射し、屈折率n2 である媒質2に通過する場合を考える。媒質2には屈折率n1 である単層コートがコーティングされている。このとき、単層コート内の多重干渉を考慮すると、媒質1から媒質2への透過率Tは、
T=t1 t2 exp(−iδ)/{1+r1 r2 exp(−2iδ)}・・・(2)
で与えられる。ここで、t1 、r1 はそれぞれ媒質1と単層コートとの境界面でのフレネル透過率、フレネル反射率を表し、t2 、r2 はそれぞれ単層コートと媒質2との境界面でのフレネル透過率、フレネル反射率を表す。また、δは、
2δ=4πn1 dcosθ1 /λ ・・・(3)
を満たす。ここで、λは光の波長、dは単層コートの膜厚、θ1 は媒質1から単層コートへの光の屈折角(あるいは、単層コートから媒質2への光の入射角)である。式(2)は、以下のように変形される。
【0028】
上式より、Tの位相部分は、
tan-1{(r1 r2 −1)tanδ/(r1 r2 +1)}・・・(5)
で与えられる。したがって、p偏光とs偏光との間のリターデーションは、p、s各偏光に対する式(5)の差として表される。なお、リターデーションの符号は任意に定義できるが、今後の説明においては、リターデーションを、
(p偏光の位相)−(s偏光の位相)
で定義することにする。
【0029】
式(5)のtanδは、p、s偏光間で同一であること、また、tan-1は単調増加関数であることから、tanδが正の値である条件において、リターデーションの符号は以下の式のRs の符号に一致する。
【0030】
ここで、r1p、r1s、r2p、r2sは以下のように与えられる。
【0031】
このとき、式(6)は以下のように変形される。
【0032】
Rs =
ここで、スネルの法則
n0 sinθ0 =n1 sinθ1 ,n1 sinθ1 =n2 sinθ2 ・・・(9)
を用いると、式(8)の分子(Rs の分子)は、
と変形される。式(8)の分母及び式(10)の(n1 −n0 )(n1 −n2 )以外の部分が全て正の値であるので、Rs の符号は(n1 −n0 )(n1 −n2 )の符号で決まることが分かる。よって、
n0 <n1 >n2 ,又は,n0 >n1 <n2 ・・・(11)
のとき、Rs >0,
n0 <n1 <n2 ,又は,n0 >n1 >n2 ・・・(12)
のとき、Rs <0,
となる。
【0033】
通常、レンズやプリズムの空気接触面にコーティングされる反射防止単層コートの屈折率は、レンズやプリズムを構成するガラス等の媒質の屈折率よりも低く設定されるのが普通である。したがって、(12)の条件を満たすことになり、p、s偏光間のリターデーションは負となる。このような反射防止コートが施されたレンズが多数用いられている光学系では、負のリターデーションが累積されることになる。一方、本発明の構成では、式(11)を満たすようなコーティングを用いるため、発生すリターデーションは正の値となる。したがって、光学系中に本発明の構成による偏光補償光学系を使用することにより、光学系で発生している負のリターデーションを打ち消すことができる。この構成は、負のリターデーションを発生させている多層コートを使用している光学系に対しても有効である。
【0034】
以上のようなコーティングを施した屈折面を、液浸レンズの液体との接触面であるように構成することもできる。液浸レンズ表面に、液浸レンズの屈折率及び液体の屈折率の両者よりも高い屈折率、あるいは、両者より低い屈折率の単層コートを使用することにより、正の値のリターデーションを発生させることができ、これにより、光学系中の負のリターデーションを打ち消すことができる。
【0035】
また、以上のようなコーティングを施した屈折面を、レンズ、プリズム等の光学部材の接合面であるように構成することもできる。光学部材の屈折率及び接合剤の屈折率の両者よりも高い屈折率、あるいは、両者より低い屈折率の単層コートを使用することにより、正の値のリターデーションを発生させることができ、これにより、光学系中の負のリターデーションを打ち消すことができる。
【0036】
上記の屈折率n0 、n1 、n2 について、以下の式の少なくとも何れかが成り立つように構成されることが望ましい。
【0037】
|n1 −n0 |≧0.15,又は,|n1 −n2 |≧0.15・(13)
単層コートと単層コートに隣接する媒質との屈折率差が大きい程、大きなリターデーションが発生する。したがって、式(13)を満たすように構成することで、より大きな補償量を得ることができる。さらに望ましくは、
|n1 −n0 |≧0.25,又は,|n1 −n2 |≧0.25
となるように構成されることで、さらに大きなリターデーション補償量を得ることができる。
【0038】
また、上記のコーティングを施した屈折面が空気との接触面である場合には、以下の式が成り立つように構成されることが望ましい。
【0039】
n1 ≧1.6 ・・・(14)
このとき、上記屈折面に接する媒質の中、空気と反対側の媒質の屈折率が1.6未満であれば、式(11)の条件が満たされ、また式(13)の条件も満たすため、より効率良く光学系の負のリターデーションを解消することができる。上記屈折面に接する媒質の中、空気と反対側の媒質の屈折率が1.6未満であってもより大きなリターデーション補償量を得ることが望まれる場合、又は、コートを行うレンズ等の媒質の屈折率が1.6以上1.9未満である場合には、
n1 ≧1.9
を満たすように構成されることが望ましい。
【0040】
上記偏光補償光学系を有する光学系が顕微鏡光学系の照明光学系あるいは結像光学系であって、その照明光学系単独で、あるいは、結像光学系単独で偏光補償が行われるように構成することができる。図1から図7は、結像光学系として対物レンズ6について単独に偏光補償を行っている例である。同様に、照明光学系について単独に偏光補償を行うようにすることができる。
【0041】
また、上記偏光補償光学系を有する光学系が顕微鏡光学系の照明光学系及び結像光学系を含む光学系であって、その照明光学系あるいは前記結像光学系の何れか一方において全光学系の偏光補償が行われるように構成することもできる。この構成の例を図8に示す。図8は、顕微鏡光学系の照明光学系と結像光学系を示したものであり、コンデンサレンズ4、試料5、対物レンズ6を含む。本発明の上記構成によれば、コンデンサレンズ4及び対物レンズ6で発生している偏光面の回転量の総和とリターデーション量の総和をそれぞれ、レンズ面26〜29からなる第1の光学系23aで発生させる偏光面の回転量と、レンズ面24と25からなる第2の光学系23bで発生させるリターデーション量のそれぞれにより略打ち消すことができる。したがって、照明光学系と結像光学系を含む全光学系の偏光補償を照明光学系内のみに配置した偏光補償光学系23a+23bによって行うことができる。図8では、偏光補償光学系を照明光学系内に配置しているが、これを結像光学系内に配置することもできる。
【0042】
上記の偏光補償光学系を有する光学系を用いて顕微鏡を構成することで、特に偏光観察法や微分干渉観察法による顕微鏡観察において、高コントラストの像が得られる顕微鏡を提供することができる。
【0043】
また、上記の偏光補償光学系を有する光学系を複屈折測定装置に使用することにより、高精度の複屈折率測定やリターデーション測定を行うことのできる複屈折測定装置を提供することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の偏光補償光学系を有する光学系の実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
ここでは、図28に示した偏光顕微鏡の中、コンデンサレンズ4について偏光補償を行う実施例を示す。具体的には、図16にレンズ断面を示した開口数(NA)1.3の油浸コンデンサレンズについて説明を行う。このコンデンサレンズのレンズデータは後記の表1に示す。このコンデンサレンズを構成するレンズL1〜L3の両面、つまり、表1中、面番号の第1面、第3面、第4面、第5面、第6面、第8面の各面に反射防止コーティングとして簡易的に単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ190nm)をコーティングした場合、コンデンサレンズへ入射する平行光の開口比に対するp、s偏光間リターデーション量は、図17のAで示される曲線で表される。このように開口比が大きい所で大きなリターデーションが発生していることが分かる。また、開口比が0.9である光線について、図16のコンデンサレンズのレンズ各面で発生しているリターデーション量は以下の表2のようになっている。なお、本実施例で、オイル接触面である第8面に式(11)を満たす単層コーティングを行っているが、ここでは偏光補償効果を意図しているものではなく、単に説明を行いやすくするために施したものである。
【0045】
ここで、本発明の技術を用いて、レンズL2の両面、つまり、第4面、第5面の2つの面においてのみ、以下のような反射防止コーティングを施すことにする。
【0046】
(表3)
第1層(ガラス基板から数えて) nd =1.5 d=202.5
第2層 nd =1.6 d=192.0
第3層 nd =2.0 d=500.0
第4層 nd =1.38 d=172.5
ここで、nd はd線屈折率、dは光学的厚さ(nm)を表している。このとき、コンデンサレンズに入射する平行光の中、開口比0.9の光線において、各レンズ面で発生しているリターデーションを計算すると、表4のようになる。
【0047】
このように、コーティングを適当に変更することによって発生するレンズL2によるリターデーションが、レンズL1、L3のリターデーションを打ち消すことにより、開口比0.9の光線のリターデーションの累計を略0とすることができる。また、開口比に対するp、s偏光間リターデーション量は図17のBで示される曲線で表されることになる。コーティング変更前には最大1.8°程度あったリターデーションが、第4面、第5面のコーティングにより、−0.3°〜0.4°の範囲内に減少させることができた。
【0048】
以上のように、レンズL2の両面(第4面、第5面)のコーティングで発生しているリターデーションがコンデンサレンズ全体で発生しているリターデーションを打ち消し、偏光性能を補償する働きをしていることが分かる。
【0049】
(実施例2)
次に、リターデーションとさらに偏光面の回転を含めた偏光性能の改善を考える。偏光補償の対象となる光学系は、実施例1と同じコンデンサレンズである。偏光面の回転を補償するには、従来のレクチファイアを用いることができる。レンズ面全面に単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ190nm)を施した図16のコンデンサレンズの前側に、偏光面の回転を補償するレクチファイアを付け加えた構成のレンズデータを後記の表5に示し、そのレンズ断面を図18に示す。
【0050】
表5のデータの中、第1面〜第4面が偏光面の回転を補償するレクチファイアである。レクチファイアの屈折面(第2面、第3面)にはコーティングが施されていない。また、λ/2板の中性軸の方向は図28におけるy軸の方向に一致している。上記の構成において、開口比0.9、方位角45°の光線の偏光面の回転角を調べると、レクチファイアのレンズ系(第1面〜第4面)で発生している偏光面の回転量と、コンデンサレンズ系(第7面〜第15面)で発生している偏光面の回転量は、それぞれ開口比に対して図19に示したグラフ中の曲線CとDとで表すことができ、レクチファイアのレンズ系で発生している偏光面の回転量(C)は開口比0〜1.0にわたってコンデンサレンズ系で発生する偏光面の回転量(D)と略等しい。レクチファイアのレンズ系での偏光面の回転量はλ/2板によってその符号が反転するため、これとコンデンサレンズ系の偏光面回転量とが打ち消し合い、全レンズ系(第1面〜第15面)を通過した後の光線の偏光面の回転量は、図19のグラフの曲線Eで表されるように、全開口比にわたって略0となる。したがって、開口全面にわたって計算されるEF値は、図16のコンデンサレンズ単体において約2,600であるのに対し、上記のレクチファイアを付加することにより約66,000となり、約25倍改善されている。ここで、EF値とは、図28と同様に上記コンデンサレンズの前に偏光子、コンデンサレンズの後に対物レンズ、検光子を配置し、対物レンズによる偏光性能への影響が全くないと考えたときに、偏光子と検光子の振動軸を平行にしたパラニコルと呼ばれる状態での透過強度と、振動軸を垂直にしたクロスニコル時の透過強度との比を、開口全面にわたって計算したものである。
【0051】
上記の場合、偏光面の回転についての補償は行われたが、リターデーションは解消されていない。リターデーションを解消することによりさらに高いEF値を実現できると考えられる。リターデーションを解消するために、上記レクチファイアの屈折面(第2面、第3面)に、コンデンサレンズで発生しているリターデーションを打ち消すことのできるコーティングを施し、このコーティングで発生するリターデーションによりコンデンサレンズのリターデーションを解消することもできる。こうすると、「偏光面の回転」と「リターデーションの発生」の2つを同時に1つのレクチファイアにより解消することができると考えられる。ところが、通常のレンズ面に施すような反射防止コーティングは透過率をできるだけ高くするように設計されるため、p偏光とs偏光との透過率の差は発生し難い。このため、コーティングを施したレクチファイアでは、リターデーションを解消することはできても、偏光面の回転を解消する作用は非常に小さくなる。
【0052】
例えば、上記レクチファイアに用いたガラスと同一のガラス(d線屈折率1.80518、d線アッベ数25.4)に、p偏光とs偏光との割合の等しい直線偏光が入射したときの入射角に対する偏光面の回転角を調べると、図20のグラフの曲線Fのようになる。一方、このガラスの表面に反射防止用単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ190nm)をコーティングしたときには、偏光面の回転角は図20の曲線Gのようになる。このように、ガラスに反射防止コーティングを施すと、コーティングしないときに比べて偏光面の回転量は小さくなる。具体的には、この例の場合、偏光面を1°回転させるために必要な光線の入射角は、コーティングなしの場合約32°、コーティング有りの場合約60°である。したがって、コーティングを施したレクチファイアで偏光面を回転させるためには、コーティングなしの場合に比べて曲率半径の非常に小さいレクチファイアが必要になる。曲率半径が非常に小さい屈折面では収差が発生しやすくなり、偏光補償の対象としている光学系(ここでは、コンデンサレンズ)の本来の光学性能を損なうことになる。また、非常に小さな曲率半径では、レンズ周辺の光線がレンズ内部で全反射してしまう恐れもある。このため、偏光面の回転を補償するにはコーティングを施さないレクチファイアを用いるのが好ましく、このレクチファイアにコーティングを施してリターデーションの解消も同時に行うことは望ましくない。
【0053】
そこで、偏光面の回転の補償はコーティングなしの上記レクチファイアで行い、リターデーションの補償をコーティングを施した別の屈折面により行う。後記の表6以下に示すように、図16のコンデンサレンズの前側にコーティングなしのレクチファイアを配置し、このレンズ構成において、実施例1で行ったのと同様に、第10面、第11面のコートを表3で示したコーティングに変更し、第7面、第9面、第12面、第14面は単層コートのままとした場合、開口面全体のEF値は、およそ389,000となり、レクチファイア及びコーティング変更のない場合に比べて約150倍、レクチファイアで偏光面の回転のみを補償した場合に比べて約6倍ものEF値向上が実現できる。
【0054】
(実施例3)
実施例1、実施例2では、偏光補償対象の光学系中のレンズ面のコーティングを変更することにより、リターデーションの解消を行った。ただし、レンズ面のコーティングを変更するのが困難であったり、既存の光学系に対して偏光補償を行いたいような場合には、付加的にリターデーション補償の光学系を組み合わせられることが望ましい。実施例1、実施例2で偏光補償の対象としたコンデンサレンズ(図16)に対し、付加的にリターデーションを補償する光学系及び偏光面の回転を補償する光学系を組み合わせた例を図21に示し、そのレンズデータを後記の表7に示す。
【0055】
ここで、λ/2板の中性軸の方向等は実施例2と同一である。第1面〜第4面が偏光面回転を補償するための光学系、第7面〜第10面がリターデーションを補償するための光学系である。実施例2と同様に、第2面、第3面にはコーティングを施さない。第8面、第9面については、コンデンサレンズで発生しているリターデーションを解消するように、最適な曲率半径、屈折率、コーティングを選択することができる。ここでは、第11面、第13面、第14面、第15面、第16面、第18面には、実施例1、2で用いられた単層コートが施されており、第8面、第9面の2つの面においてのみ、以下のような反射防止コートを施すことにする。
【0056】
(表8)
第1層(ガラス基板から数えて) nd =1.6 d=384.0
第2層 nd =2.0 d=500.0
第3層 nd =1.38 d=172.5
上記レンズ構成による開口面全体のEF値は約302,000となり、偏光補償光学系のないコンデンサレンズ単体のEF値の約120倍、レクチファイアで偏光面の回転のみを補償した場合の4.6倍の偏光性能の向上が実現できる。
【0057】
(実施例4)
ここでは、図28に示した偏光顕微鏡の中、対物レンズ6について偏光補償を行う実施例を示す。具体的には、図22にレンズ断面を示した開口数(NA)1.3の油浸対物レンズについて説明を行う。この対物レンズのレンズデータは後記の表8に示す。本実施例においてのみ、レンズ間の接合剤のデータがレンズデータに含まれている。通常、対物レンズの空気接触面には反射防止コーティングが施されている。まず、第6〜9面、第14〜15面、第20〜21面、第24面に簡易的に単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ190nm)をコーティングした場合を仮定する。このとき、開口比が1.0である光線について、各レンズ面で発生しているリターデーション量を計算すると以下の表9のようになる。
【0058】
表9に示したように、上記のコーティングを行った面では式(12)が成り立つため、負の値のリターデーションが発生し、対物レンズ通過後には約−2°ものリターデーションが累積していることが分かる。対物レンズ通過後の開口比全体にわたるリターデーションを調べると、図23のグラフの曲線Hで示されるように、開口比が大きくなるにつれて大きなリターデーションが発生していることが分かる。
【0059】
ここで、本発明により、接合面である第19面に単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ200nm)をコーティングし、さらに、第20面に単層コート(材質:ZrO2 、d線屈折率2.03、光学的厚さ152nm)をコーティングする。第19面の単層コート(屈折率=1.38)においては、前後の媒質の屈折率がn15=1.56444とn16=1.67790であるので、式(11)及び式(13)の条件を満たす。また、第20面は空気接触面であり、単層コートの屈折率が2.03であるから、式(13)及び式(14)を満たし、空気と反対側の媒質の屈折率もn16=1.67790であるので、式(11)の条件を満たす。このとき、開口比が1.0である光線について、各レンズ面で発生しているリターデーション量を計算すると以下の表10のようになる。
【0060】
表10に示すように、第19面と第20面のコーティングは式(11)の条件を満たしているため、第19面と第20面で発生するリターデーションは正の値を示す。この正の値のリターデーションが対物レンズの他の面で発生している負のリターデーションを打ち消すことにより、対物レンズ通過後のリターデーションの累積量は、およそ−0.06°となる。また、開口全面にわたるリターデーションも図23のグラフの曲線Jのようになり、開口全面にわたってリターデーションを略0に抑えられることが分かる。つまり、接合面である第19面に式(11)及び式(13)を満たす単層コートをコーティングし、空気接触面である第20面に式(11)、式(13)及び式(14)を満たす単層コートをコーティングするという比較的容易な構成により、この対物レンズのリターデーションを非常に高いレベルで補償できることが示された。
【0061】
(実施例5)
ここでは、図28に示した偏光顕微鏡において、コンデンサレンズ4及び対物レンズ6が油浸レンズであって、コンデンサレンズ4のオイル接触面に単層コートを施して、コンデンサレンズ4、対物レンズ6両者を合わせた偏光性能におけるリターデーションを解消する例について説明を行う。コンデンサレンズは、実施例1、2、3で用いたものを使用し、対物レンズは実施例4で用いたものを使用する。この構成を図24に示す。コンデンサレンズ及び対物レンズのレンズデータは後記の表11に示す。
【0062】
表11のレンズデータにおいて、第2面から第9面までがコンデンサレンズ、第13面から第28面までが対物レンズである。コンデンサレンズ及び対物レンズを構成する各レンズの空気接触面、すなわち、第2面、第4〜7面、第15〜18面、第21〜22面、第25〜26面、第28面のそれぞれには、単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ190nm)がコーティングされている。上記構成の光学系を通過する方位角45°の光線における各レンズ面で発生するリターデーションを表12に示す。
【0063】
表12に示したように、負のリターデーションが累積されて、全光学系通過後のリターデーションは−4°程度にまで達している。また、上記構成の光学系を通過する方位角45°の光線の、開口比に対するリターデーション及び偏光面の回転のそれぞれを図25の曲線K及び図26の曲線Mで示す。このとき、全光学系のd線でのEF値を計算すると約1,080である。
【0064】
実施例1〜4においては、照明光学系であるコンデンサレンズ、あるいは、結像光学系である対物レンズの各々に対して単独に偏光補償を行う例を示した。本実施例では、コンデンサレンズと対物レンズの両者を含む全光学系の偏光補償を、照明光学系において行う例を示す。
【0065】
コンデンサレンズは油浸レンズであり、本発明の構成を用いることにより、偏光補償効果を得ることができる。つまり、コンデンサレンズのオイル接触面である第9面に、オイルとガラスの両者の屈折率より低い、あるいは、両者の屈折率より高い屈折率の単層コートをコーティングすることにより、全光学系通過後に累積されている大きな負のリターデーションを抑制することができる。また、偏光面の回転については、λ/2板と、コーティングを施さない屈折面からなる屈折力が0の光学系を照明光学系内に配置することにより補償を行うことができる。
【0066】
ここでは、リターデーションを解消するために、第9面に単層コート(材質:MgF2 、d線屈折率1.38、光学的厚さ173nm)をコーティングする。この単層コートの前後の媒質の屈折率はそれぞれn4 =1.72825、n5 =1.515であり、式(11)及び式(13)の条件を満たす。このとき、各レンズ面でのリターデーションを表13に示す。
【0067】
表13に示したように、第9面の単層コートにより大きな正のリターデーションが発生し、これが全光学系で発生している負のリターデーションを打ち消して、光学系通過後にはリターデーションの値が表12に比べて大幅に小さくなることが分かる。また、偏光面の回転を解消するために、表14のレンズデータに示したコーティングを施さない屈折面からなる屈折力が0のレクチファイアを、λ/2板と共にコンデンサレンズの前側に配置する。このレクチファイアを図27に示す。このような構成によって得られる、全光学系を通過する方位角45°の光線の開口比に対するリターデーションと偏光面の回転のそれぞれを図25の曲線L及び図26の曲線Nで示す。
【0068】
このように、照明光学系において、全光学系の偏光補償を行うことができることが示された。特にリターデーションについては、コンデンサレンズのオイル接触面に単層コートをコーティングするという非常に容易な作業により大きな補償効果が得られることが示された。この構成により、レクチファイアによる偏光面の回転のみを補償した場合には、EF値の改善は約7,380程度に止まるのに対し、レクチファイアに併せて第9面へのコーティングを行うことで、EF値は約153,940にまで向上する。
【0069】
以下に、上記実施例1〜5におけるレンズデータを示す表1、表5、表6、表7、表8、表11、表14を示す。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
以上の本発明の偏光補償光学系を有する光学系は、例えば次のように構成することができる。
〔1〕 偏光補償光学系を有する光学系において、前記偏光補償光学系は、少なくとも1面以上のコーティングを施した屈折面からなり、前記偏光補償光学系により発生するリターデーションにより、全光学系を通過する光線において発生するリターデーション量の総和が略0となることを特徴とする偏光補償光学系を有する光学系。
【0077】
〔2〕 前記偏光補償光学系が2分の1波長板と共に用いられることを特徴とする上記〔1〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0078】
〔3〕 前記偏光補償光学系全体の屈折力が略0であることを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0079】
〔4〕 偏光補償光学系を有する光学系において、前記偏光補償光学系は、2分の1波長板と、少なくとも1面以上のコーティングを施さない屈折面からなる第1の光学系と、少なくとも1面以上のコーティングを施した屈折面からなる第2の光学系とからなり、全光学系を通過する光線において発生する偏光面の回転量の総和及びリターデーション量の総和のそれぞれが、前記第1の光学系により発生する偏光面の回転と、前記第2の光学系により発生するリターデーションにより略0となることを特徴とする偏光補償光学系を有する光学系。
【0080】
〔5〕 前記第1の光学系の屈折力が略0であることを特徴とする上記〔4〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0081】
〔6〕 前記第2の光学系の屈折力が略0であることを特徴とする上記〔4〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0082】
〔7〕 前記第1の光学系と前記第2の光学系の両者の屈折力が略0であることを特徴とする上記〔4〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0083】
〔8〕 前記偏光補償光学系を除いた光学系と前記第1の光学系との中間に前記2分の1波長板が配置され、前記第2の光学系により発生するリターデーションの符号が、前記偏光補償光学系を除いた光学系で発生しているリターデーションの符号と異なり、前記第2の光学系が前記2分の1波長板に対して前記第1の光学系と反対側に配置されることを特徴とする上記〔7〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0084】
〔9〕 前記偏光補償光学系を除いた光学系と前記第1の光学系との中間に前記2分の1波長板が配置され、前記第2の光学系により発生するリターデーションの符号が、前記偏光補償光学系を除いた光学系で発生しているリターデーションの符号と等しく、前記第2の光学系が前記2分の1波長板に対して前記第1の光学系と同じ側に配置されることを特徴とする上記〔7〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0085】
〔10〕 前記コーティングは、屈折率がn1 である単層コートであって、前記単層コートを挟む両側の媒質の屈折率をそれぞれn0 、n2 としたとき、以下の式が成り立つことを特徴とする上記〔1〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0086】
n0 <n1 >n2 ,又は,n0 >n1 <n2 ・・・(1)
〔11〕 前記コーティングを施した屈折面が、液浸レンズの液体との接触面であることを特徴とする上記〔1〕又は〔10〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0087】
〔12〕 前記コーティングを施した屈折面が、レンズ、プリズム等の光学部材の接合面であることを特徴とする上記〔1〕又は〔10〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0088】
〔13〕 前記屈折率n0 、n1 、n2 について、以下の式の少なくとも何れかが成り立つことを特徴とする上記〔10〕から〔12〕の何れか1項記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0089】
|n1 −n0 |≧0.15,又は,|n1 −n2 |≧0.15
〔14〕 前記コーティングを施した屈折面が、空気との接触面であり、以下の式が成り立つことを特徴とする上記〔10〕記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0090】
n1 ≧1.6 ・・・(14)
〔15〕 前記偏光補償光学系を有する光学系が顕微鏡光学系の照明光学系あるいは結像光学系であって、前記照明光学系単独で、あるいは、前記結像光学系単独で偏光補償が行われることを特徴とする上記〔1〕から〔14〕の何れか1項記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0091】
〔16〕 前記偏光補償光学系を有する光学系が顕微鏡光学系の照明光学系及び結像光学系を含む光学系であって、前記照明光学系あるいは前記結像光学系の何れか一方において全光学系の偏光補償が行われることを特徴とする上記〔1〕から〔14〕の何れか1項記載の偏光補償光学系を有する光学系。
【0092】
〔17〕 上記〔1〕から〔16〕の何れか1項記載の偏光補償光学系を有する光学系を用いることを特徴とする顕微鏡。
【0093】
〔18〕 上記〔1〕から〔16〕の何れか1項記載の偏光補償光学系を有する光学系を用いることを特徴とする複屈折測定装置。
【0094】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、少なくとも1面以上のコーティングを施した屈折面により発生するリターデーションにより、対象とする光学系で発生しているリターデーションを打ち消し、高い精度で偏光補償を行うことができる。
【0095】
また、λ/2板と、少なくとも1面以上のコーティングを施さない屈折面からなる光学系と、少なくとも1面以上のコーティングを施した屈折面からなる光学系を用いることにより、偏光性能を劣化させる原因である偏光面の回転とリターデーションの発生の両者を抑制することで、従来の偏光面の回転のみを補償するレクチファイアに比べて格段に偏光性能を向上させることができる。
【0096】
さらに、上記コーティングは、屈折率がn1 である単層コートであって、その単層コートを挟む両側の媒質の屈折率をそれぞれn0 、n2 としたとき、式(11)を満たすように構成することにより、比較的容易にリターデーションの補償を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりリターデーションを補償する対物レンズの1例を示す断面図である。
【図2】図1の対物レンズにλ/2板を配置してリターデーションを補償する例を示す断面図である。
【図3】本発明の偏光補償光学系の屈折力を略0とした例を示す断面図である。
【図4】図3においてλ/2板を使用した例を示す断面図である。
【図5】偏光面の回転とリターデーションの両者を補償した対物レンズを示す断面図である。
【図6】本発明の第1の光学系と第2の光学系のそれぞれの屈折力を略0とした場合の例を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の光学系と第2の光学系のそれぞれの屈折力を略0とした場合の別の例を示す断面図である。
【図8】顕微鏡光学系の照明光学系と結像光学系を含む全光学系の偏光補償を照明光学系において行う例を示す図である。
【図9】単層コートで発生するリターデーションの例を示す図である。
【図10】図1の対物レンズを通過する光線において累計されたリターデーションを示す図である。
【図11】図10のリターデーションを解消するためのコーティングによるリターデーションを示す図である。
【図12】本発明により補償されたリターデーションの例を示す図である。
【図13】図2の対物レンズの一部の複数のレンズ面で発生しているリターデーションを示す図である。
【図14】図2の対物レンズにおいてλ/2板通過後のリターデーションを示す図である。
【図15】単層コートの構成と光の透過を示す図である。
【図16】本発明の実施例1のコンデンサレンズのレンズ断面図である。
【図17】図16の光学系に対するリターデーションを示す図である。
【図18】本発明の実施例2においてコンデンサレンズにレクチファイアを付け加えたもののレンズ断面図である。
【図19】図18の光学系に対する偏光面の回転を示す図である。
【図20】ガラス表面上のコーティングの有無に対する偏光面の回転量の比較を示す図である。
【図21】本発明の実施例3においてコンデンサレンズにリターデーション補償光学系と偏光面回転補償光学系を組み合わせたもののレンズ断面図である。
【図22】本発明の実施例4の対物レンズのレンズ断面図である。
【図23】図22の光学系に対するリターデーションを示す図である。
【図24】本発明の実施例5で用いるコンデンサレンズと対物レンズを含む全光学系のレンズ断面図である。
【図25】図24の光学系に対するリターデーションを示す図である。
【図26】図24の光学系に対する偏光面の回転と図24の光学系に図27の光学系を付加したときの偏光面の回転を示す図である。
【図27】本発明の実施例5で用いるレクチファイアのレンズ断面図である。
【図28】偏光顕微鏡の概略の光学系を示す図である。
【図29】偏光顕微鏡においてクロスニコル時に観察されるアイソジャイアの例を示す図である。
【図30】図28において対物レンズに入射する光線の方向とこの光線のp偏光及びs偏光成分を示す図である。
【符号の説明】
1…光源
2…コレクタレンズ
3…偏光子
4…コンデンサレンズ
5…試料
6…対物レンズ
7…検光子
8…結像レンズ
9…観察像
10…偏光子の振動軸の方向
11…検光子の振動軸の方向
12…入射光線の方向
13…直線偏光の振動方向
14…p偏光
15…s偏光
16〜21…レンズ面
16a…レンズ
22…λ/2板
23a…第1の光学系
23b…第2の光学系
24、25…第2の光学系を構成するレンズ面
26、27、28、29…第1の光学系を構成するレンズ面
30〜34…レンズ面
Claims (1)
- 偏光補償光学系を有する光学系において、前記偏光補償光学系は、複数面のコーティングを施した屈折面からなり、
前記コーティングは、屈折率がn1 である単層コートに対して、該単層コートを挟む両側の媒質の屈折率をそれぞれn0 、n2 としたとき、
n 0 <n 1 <n 2 ,又は,n 0 >n 1 >n 2 の条件を満たす第1の単層コートと、n 0 <n 1 >n 2 ,又は,n 0 >n 1 <n 2 の条件を満たす第2の単層コートとを備えたことを特徴とする偏光補償光学系を有する光学系。
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