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JP2003295778A - プラズマディスプレイパネル用フィルタ及びこのフィルタを備えた表示装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用フィルタ及びこのフィルタを備えた表示装置

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Publication number
JP2003295778A
JP2003295778A JP2002103703A JP2002103703A JP2003295778A JP 2003295778 A JP2003295778 A JP 2003295778A JP 2002103703 A JP2002103703 A JP 2002103703A JP 2002103703 A JP2002103703 A JP 2002103703A JP 2003295778 A JP2003295778 A JP 2003295778A
Authority
JP
Japan
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layer
filter
film
display panel
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002103703A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Saito
伸二 斉藤
Kazuhiro Hasegawa
和寛 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2002103703A priority Critical patent/JP2003295778A/ja
Publication of JP2003295778A publication Critical patent/JP2003295778A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
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  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性の高い電磁波シールド性プラスチック
板を、接着剤を用いることなく簡易に作製することがで
きる電磁波シールド性プラスチック板の製造方法その製
造方法を提供する。 【解決手段】 透明基板、その上に設けられた電磁波を
遮断するための導電層及び導電層上に設けられた透明保
護フィルムからなるプラズマディスプレイパネル用フィ
ルタであって、該透明保護フィルムの表面にハードコー
ト層が設けられたことを特徴とするプラズマディスプレ
イパネル用フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)から放出される電磁波及び熱線を
シールドすることができるプラズマディスプレイパネル
用フィルタ、ならびにプラズマディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスプレイといえば、陰極線管
(CRT:Cathode RayTube)表示装置
が主流であったが、近年に至り薄型ディスプレイ(FP
D:Frat Panel Display)が開発さ
れ製品化されている。FPDとしては、薄型、軽量、低
消費電力等の機能を生かして液晶表示装置(LCD:L
iquid Crystal Display)が広く
用いられ、市場を拡大しているが、薄型でしかも大画面
に有利なプラズマディスプレイ(PDP:Plasma
Display Panel)も注目されている。
【0003】例えばDC型のプラズマディスプレイは、
2枚のガラス板間に隔成した多数の表示セル内の螢光体
を選択的に放電発光させるものであり、フロントガラス
とリヤガラス間に隔壁、表示セル、補助セル等が配置さ
れ、各表示セルの内壁には赤色螢光体、緑色螢光体、青
色螢光体が膜状に設けられたの基本構造を有する。そし
て、陰極、表示陽極、補助陽極に印加された電圧による
放電でこれらの螢光体が発光し、画像を表示する。
【0004】このため、PDPの前面からは、電圧印
加、放電、発光等により数kHz〜数GHz程度の電磁
波の発生を避けることができない。このPDPから発生
する電磁波によって人体や他の電子機器に与える影響が
懸念されており、PDPの前面には通常電磁波シールド
性フィルタが取り付けられている。電磁波の漏洩を防止
するために、金網のような導電性メッシュ材を透明基板
(アクリル板等)の間に介在させた一体化されたものが
一般に用いられる。
【0005】特開平11−74683号公報には、この
ような従来の電磁波シールド性光透過窓材の特性や施工
性を改善するものとして、2枚の透明基板の間に導電性
メッシュを介在させて、透明接着樹脂で接合一体化して
なる電磁波シールド性光透過窓材であるプラズマディス
プレイパネル用フィルタが提案されている。
【0006】このようなプラズマディスプレイパネル用
フィルタであれば、良好な電磁波シールド性を有し、か
つ光透過性で鮮明な画像を得ることができ、また、導電
性メッシュが介在することにより破損時の透明基板の飛
散も防止される。
【0007】また、このようなプラズマディスプレイパ
ネル用フィルタにあっては、リモコンの誤作動等を防止
する目的で近赤外線カット性能が重要な要求特性とされ
ている。特に、最近では、PDPの輝度の向上に伴っ
て、近赤外線の発生量も多くなっていることから、より
一層高度な近赤外線カット性能が必要とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記プラズマディスプ
レイパネル用フィルタの製造中、製造後において、プラ
ズマディスプレイパネル用フィルタの表面(露出した側
の透明フィルム表面)が傷付く場合があり、得られるフ
ィルタの商品価値の低下、また製造中に傷が付かなくて
もその後に傷が付くことがあり、耐久性の低下が問題と
なっている。
【0009】従って、本発明は、電磁波シールド性を有
し、耐擦傷性に優れたプラズマディスプレイパネル用フ
ィルタを提供することを目的とする。
【0010】本発明は、特に電磁波シールド性を有し、
耐擦傷性に優れ、さらに近赤外線カット性、電磁波シー
ルド性或いは反射防止性にも優れたプラズマディスプレ
イパネル用フィルタを提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は電磁波シールド性を有し、
耐擦傷性に優れたプラズマディスプレイパネル用フィル
タを備えた表示素子を提供することを目的とする。
【0012】
【発明を解決するための手段】本発明は、透明基板、そ
の上に設けられた電磁波を遮断するための導電層及び導
電層上に設けられた透明保護フィルムからなるプラズマ
ディスプレイパネル用フィルタであって、該透明保護フ
ィルムの表面にハードコート層が設けられたことを特徴
とするプラズマディスプレイパネル用フィルタ;及び透
明基板、その一方の表面に設けられた電磁波を遮断する
ための導電層及び導電層上に設けられた透明保護フィル
ム、そして透明基板の他方の表面に設けられた近赤外線
カットフィルムからなるプラズマディスプレイパネル用
フィルタであって、該透明保護フィルムの表面にハード
コート層が設けられたことを特徴とするプラズマディス
プレイパネル用フィルタ;にある。
【0013】上記フィルタにおいて、透明保護フィルム
がポリエチレンテレフタレートフィルムであることが、
取扱いが容易であり、経済的に有利であるので好まし
い。またハードコート層が近赤外線を吸収する色素を含
有することが好ましい。これにより透明性をほとんど低
下させずに近赤外線カット機能を大幅に向上させること
ができる。また、ハードコート層が電磁波を遮断するた
めの導電性微粒子を含有することが好ましい。これによ
り透明性をほとんど低下させずに電磁波シールド機能を
大幅に向上させることができる。
【0014】また、ハードコート層が、該ハードコート
層より屈折率が低い低屈折率薄層を介して透明保護フィ
ルム上に設けられていることが好ましい。即ち、低屈折
率薄層とハードコート層の組み合わせにより反射防止層
を形成しており、ハードコート層が反射防止層の一部を
形成している。
【0015】上記導電層が、一般に導電性メッシュ(金
属繊維メッシュ、金属被覆有機繊維メッシュ)、又はメ
ッシュパターン状の金属層(エッチングメッシュ)、金
属含有樹脂層(導電印刷メッシュ)若しくは該金属含有
樹脂層と金属層との積層体であり、メッシュパターン状
の金属層、金属含有樹脂層又は該金属含有樹脂層と金属
層との積層体であることが好ましい。
【0016】さらに本発明は、プラズマディスプレイパ
ネル用フィルタを備えた表示装置にもある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレイパ
ネル用フィルタ(PDP用フィルタ)について、図面を
参照して詳細に説明する。図1に、本発明のプラズマデ
ィスプレイパネル用フィルタの基本構造の1例の断面図
を示す。
【0018】図1のPDP用フィルタは、透明基板1
2、その上に電磁波を遮断するための導電層13が、そ
して導電層上に透明保護フィルム18が設けられ、さら
にフィルム上にハードコート層19が設けられている。
透明基板11と導電層12との間、透明保護フィルム1
8と導電層12との間は、一般に接着用中間膜(接着樹
脂層)により貼り付けられている。
【0019】図2に、本発明のプラズマディスプレイパ
ネル用フィルタの好適な構造の1例の断面図を示す。図
2のPDP用フィルタは、上側の透明保護フィルム2
8、導電層として導電性メッシュ23、透明基板22及
び最裏層の近赤外線カットフィルム25が、接着剤とな
る接着用中間膜24A,24B及び粘着剤(粘着膜)2
4Cを用いて積層させて一体化したもので、さらに透明
保護フィルム28の表面にハードコート層29が設けら
れている。なお、この実施の形態にあっては、この積層
体の端面とそれに近接する表裏の縁部とを導電性粘着テ
ープ27(粘着層27B及び金属箔27Aからなる)で
覆っている。
【0020】プラズマディスプレイパネル用フィルタの
製造中、製造後において、プラズマディスプレイパネル
用フィルタの表面(露出した側の透明基板表面)が傷付
く場合があり、得られるフィルタの商品価値の低下、ま
た製造中に傷が付かなくてもその後に傷が付く場合があ
り、耐久性の低下が問題であるが、本発明のフィルタ
は、プラズマディスプレイパネルに貼り付ける側とは反
対の表面、通常、導電層上の透明保護フィルム上にハー
ドコート層が設けられているため、このような問題を回
避することができる(なおフィルム上に、反射防止層が
設けられている場合はその表面は硬いので通常ハードコ
ート層の必要はない)。また、本発明のハードコート層
として、近赤外線を吸収する色素を含有するハードコー
ト層を用いることができ、この場合、透明性をほとんど
低下させずに近赤外線カット機能を大幅に向上させるこ
とができる。また、ハードコート層が電磁波を遮断する
ための導電性微粒子を含有することもでき、これにより
透明性をほとんど低下させずに電磁波シールド機能を大
幅に向上させることができる。さらに、ハードコート層
を、該ハードコート層より屈折率が低い低屈折率透明薄
層を介して透明保護フィルム上に設けることにより、低
屈折率透明層とハードコート層とからなる反射防止層を
形成することとなるので、ハードコート層が反射防止層
の一部を担うこともでき、極めて有利である。
【0021】本発明において、透明基板12、22の構
成材料としては、ガラス、ポリエステル、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、セ
ルローストリアセテート、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金
属イオン架橋エチレン−メタアクリル酸共重合体、ポリ
ウレタン、セロファン等を挙げることができ、ガラス、
PET、PC、PMMAが好ましい。
【0022】透明基板12,22の厚さは、一般に0.
1〜10mmの範囲であり、1〜4mmの範囲が好まし
い。
【0023】なお、透明基板12,22の周縁部にアク
リル樹脂等をベースとする黒枠塗装が設けられてもよ
い。
【0024】透明基板12,22には、金属薄膜又は透
明導電性膜等の熱線反射コート等を施して機能性を高め
るようにしてもよい。
【0025】透明保護フィルム18,28としては、P
ET、PC、PMMA等のフィルムが好ましく、その厚
さは、一般に10〜500μm、25〜250μmが好
ましい。
【0026】本発明では、透明保護フィルム18,28
上にハードコート層が設けられる。この際、上記透明保
護フィルム上に下記低屈折率透明膜を形成し、より高屈
折率を有するハードコート層を設けることにより、反射
防止膜を形成することができる。ハードコート層の下の
積層膜は、例えば、下記(1)〜(5)のような(積
層)構造の積層膜を形成したものが挙げられる。
【0027】(1)透明基板よりも屈折率の低い透明膜
を一層積層したもの、(2)高屈折率透明膜と低屈折率
透明膜を1層ずつ合計2層に積層したもの、(3)高屈
折率透明膜と低屈折率透明膜を2層ずつ交互に合計4層
積層したもの、(4)中屈折率透明膜/高屈折率透明膜
/低屈折率透明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層した
もの、(5)高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各
層を交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの高屈折率
透明膜としては、ITO(スズインジウム酸化物)又は
ZnO、AlをドープしたZnO、TiO、Sn
、ZrO等の屈折率1.6以上の薄膜、好ましくは
透明導電性の薄膜を形成することができる。高屈折率透
明膜は、これらの微粒子をアクリルやポリエステルのバ
インダーに分散させた薄膜でもよい。また、低屈折率透
明膜としてはSiO、MgF、Al等の屈折
率が1.6以下の低屈折率材料よりなる薄膜を形成する
ことができる。低屈折率透明膜としては、シリコン系、
フッ素系の有機材料からなる薄膜も好適である。これら
の膜厚は光の干渉で可視光領域での反射率を下げるた
め、膜構成、膜種、中心波長により異なってくるが4層
構造の場合、透明基板側の第1層(高屈折率透明膜)が
5〜50nm、第2層(低屈折率透明膜)が5〜50n
m、第3層(高屈折率透明膜)が50〜100nm、第
4層(低屈折率透明膜)が50〜150nm程度の膜厚
で形成される。
【0028】本発明においては、透明保護フィルム上に
シリコン系、フッ素系の有機材料からなる薄膜(低屈折
率透明膜)を塗布等で形成し、この上にハードコート層
(好ましくはITO(スズインジウム酸化物)又はZn
O、AlをドープしたZnO、TiO、SnO、Z
rO等の微粒子を含むもの)を形成し、ハードコート層
が反射防止膜の一部を形成するようにすることが好まし
い。
【0029】近赤外線カットフィルム25は、ベースフ
ィルムの表面に、色素等を含む近赤外線カット層が形成
されたものであるか、或いは色素等を含有するフィルム
である。色素の例としては、シアニン系色素、スクアリ
リウム系色素、アントラキノン系色素、フタロシアニン
系色素、ポリメチン系色素、ポリアゾ系色素を挙げるこ
とができ、特にシアニン系色素又はスクアリリウム系色
素が好ましい。これらの色素は、単独又は組み合わせて
使用することができる。
【0030】特に好ましい近赤外線カットフィルム25
は、ベースフィルムの表面に、ジイモニウム系化合物と
特定の銅錯体及び/又は銅化合物とを含む近赤外線カッ
ト層が形成されたものであり、この近赤外線カット層は
ベースポリマーにジイモニウム系化合物と銅錯体及び/
又は銅化合物とを分散させ、適当な溶剤で希釈して濃度
調整したコーティング液を透明基材フィルム1の表面に
コーティングし、コーティング膜を乾燥させることによ
り形成することができる。
【0031】上記近赤外線吸収剤として用いるジイモニ
ウム系化合物としては、下記一般式(I)又は(II)で表さ
れるものが挙げられる。
【0032】
【化1】
【0033】なお、上記(I)、(II)式中、R、R
、Rは、水素、ハロゲン原子、アルキル基、アリ
ール基又は芳香族系の官能基を表し、Xは1価の負イ
オン、Y2−は2価の負イオンを表す。
【0034】XとしてはI、Cl、Br、F
等のハロゲンイオン、NO 、BF 、PF
ClO 、SbF 等の無機酸イオン、CHCO
、CFCOO、安息香酸イオン等の有機カルボ
ン酸イオン、CHSO 、CFSO 、ベンゼ
ンスルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン等の
有機スルホン酸イオン等が挙げることができる。また、
2−としてはスルホン酸基を2個有する芳香族ジスル
ホン酸イオンが好ましく、例えばナフタレン−1,5−
ジスルホン酸、R酸、G酸、H酸、ベンゾイルH酸(H
酸のアミノ基にベンゾイル基が結合したもの)、p−ク
ロルベンゾイルH酸、p−トルエンスルホニルH酸、ク
ロルH酸(H酸のアミノ基が塩素原子に置換したも
の)、クロルアセチルH酸、メタニルγ酸、6−スルホ
ナフチル−γ酸、C酸、ε酸、p−トルエンスルホニル
R酸、ナフタリン−1,6−ジスルホン酸、1−ナフト
ール−4,8−ジスルホン酸等のナフタレンジスルホン
酸誘導体、カルボニルJ酸、4,4’−ジアミノスチル
ベン−2,2’−ジスルホン酸、ジJ酸、ナフタル酸、
ナフタリン−2,3−ジカルボン酸、ジフェン酸、スチ
ルベン−4,4’−ジカルボン酸、6−スルホ−2−オ
キシ−3−ナフトエ酸、アントラキノン−1,8−ジス
ルホン酸、1,6−ジアミノアントラキノン−2,7−
ジスルホン酸、2−(4−スルホフェニル)−6−アミ
ノベンゾトリアゾール−5−スルホン酸、6−(3−メ
チル−5−ピラゾロニル)−ナフタレン−1,3−ジス
ルホン酸、1−ナフトール−6−(4−アミノ−3−ス
ルホ)アニリノ−3−スルホン酸等のイオンが挙げられ
る。より好ましい2価の有機陰イオンはナフタレンジス
ルホン酸イオンであり、さらに好ましい2価の有機陰イ
オンとしては、例えば下記一般式(III)で表されるイオ
ンが挙げることができる。
【0035】
【化2】
【0036】上記(III)式中、R,Rは、水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、アルキル
アミノ基、アミノ基、−NHCOR、−NHSO
、−OSO(ここで、Rは、置換もしくは未
置換のアリール基又は置換もしくは未置換のアルキル基
を表す)又はアセチル基を表す。
【0037】このようなジイモニウム系化合物の好適な
ものとしては、下記一般式(IV)で表されるものが挙げら
れる。
【0038】
【化3】
【0039】上記(IV)式中、Rは炭素数1〜8のアルキ
ル基、好ましくはn−ブチル基であり、Xとしては好
ましくはBF ,PF ,ClO ,SbF
である。
【0040】具体的なジイモニウム系化合物としては、
下記構造式(V)で表されるものを挙げることができる。
【0041】
【化4】
【0042】また、前記構造(A)を有する銅錯体とし
ては、1,2−ベンゼンチオール銅錯体系化合物を挙げ
ることができ、具体的には下記構造式(VI)で表されるビ
ス(4−t−ブチル−1,2−ジチオフェノレート)銅
−テトラ−n−ブチルアンモニウム、下記構造式(VI
I)で表される4−モルホリノスルホニル−1,2−ベ
ンゼンジチオール銅錯体を挙げることができる。
【0043】
【化5】
【0044】また、前記構造(B)を有する銅化合物と
しては、下記構造式(VIII)で表されるジメチルジチオカ
ルバミン酸銅を挙げることができる。
【0045】
【化6】
【0046】これらジイモニウム系化合物及び銅錯体及
び/又は銅化合物は、いずれも市販品を用いることが好
ましい。
【0047】本発明において、近赤外線カット層中のジ
イモニウム系化合物の含有量は、少な過ぎると近赤外線
カット効果が不足し、多過ぎると可視光透過性が悪くな
ることから、ジイモニウム系化合物はベースポリマー1
00質量部に対して0.001〜100質量部、特に
0.01〜50質量部、とりわけ0.1〜10質量部と
するのが好ましい。
【0048】また、近赤外線カット層中の銅錯体及び/
又は銅化合物は、少な過ぎると耐熱性、耐湿性等の耐久
性向上効果が不足し、多過ぎると近赤外線カット層が着
色して近赤外線カットフィルムの外観が悪くなるため、
銅錯体及び/又は銅化合物はジイモニウム系化合物10
0質量部に対して0.01〜100質量部、特に0.1
〜50質量部、とりわけ0.5〜30質量部とするのが
好ましい。
【0049】なお、近赤外線カット層のベースポリマー
としては、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコー
ン樹脂、フェノール樹脂、(メタ)アクリル酸エステル
の単独重合体或いは共重合体(即ちアクリル樹脂)等を
挙げることができ、アクリル樹脂又はポリエステル樹脂
を用いることが好ましい。
【0050】一方、ベースフィルムとしては、特に限定
されるものではないが、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂)、
ポリカーボネート樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂
のフィルムを用いることができ、特に透明性、耐環境性
などの観点から、ポリエステル樹脂フィルムを用いるこ
とが好ましい。
【0051】なお、ベースフィルムは、得られる電磁波
シールド性フィルタの厚さを過度に厚くすることなく、
取り扱い性、耐久性を確保する上で、10μm〜1mm
の範囲の厚さとするのが好ましい。また、このベースフ
ィルム上に形成される近赤外線カット層の厚さは、近赤
外線カット性及び可視光透過性の面から通常の場合、
0.5〜50μmの範囲である。
【0052】本発明のPDP用フィルタでは、近赤外線
カットフィルムは、ベースフィルムに、2層以上の近赤
外線カット層、好ましくは2種以上の近赤外線吸収剤の
層で構成した層を設けても良く、この場合には、近赤外
の幅広い波長域において著しく良好な近赤外線カット性
能を得ることができ、有利である。
【0053】2層以上の近赤外線カットフィルムは、次
のような構成をとることができる。
【0054】 ベースフィルム上に近赤外線カット層
を形成した近赤外線カットフィルムと、ベースフィルム
上に近赤外線カット層を形成した近赤外線カットフィル
ム5Bとの併用; ベースフィルムの一方の面に近赤外線カット層を形
成し、他方の面にも近赤外線カット層を形成した近赤外
線カットフィルム; ベースフィルム上に近赤外線カット層と近赤外線カ
ット層とを積層形成した近赤外線カットフィルム; ベースフィルム上に近赤外線カット層を形成した近
赤外線カットフィルム; 上記〜のいずれか2以上の組み合わせ。
【0055】上記〜の構成において、近赤外線カッ
ト層のうちの一方をジイモニウム系化合物と銅錯体及び
/又は銅化合物とを含む層とし、他方をこれとは異なる
層とするのが好ましい。
【0056】また、上記の構成において、近赤外線カ
ット層をジイモニウム系化合物と銅錯体及び/又は銅化
合物とを含む層とし、必要に応じて更に異なる近赤外線
吸収剤を配合するのが好ましい。
【0057】なお、上記の近赤外線カットフィルムのう
ちでも、フィルムが1枚であり、且つ近赤外線カット層
が外面に露出しないところから又はのものが好適で
ある。
【0058】なお、本発明において、ジイモニウム系化
合物と銅錯体及び/又は銅化合物とを含む層以外の近赤
外線カット層として、次のようなものを1種又は2種以
上を組み合わせて用いるのが、透明性を損なうことな
く、良好な近赤外線カット性能(例えば850〜125
0nmなど近赤外の幅広い波長域において、近赤外線を
十分に吸収する性能)を得られるので好ましい。 (a) 厚さ100〜5000ÅのITOのコーティン
グ層、(b) 厚さ100〜10000ÅのITOと銀
の交互積層体によるコーティング層、(c) 厚さ0.
5〜50μmのニッケル錯体系とイモニウム系の混合材
料を適当な透明のベースポリマーを用いて膜としたコー
ティング層、(d) 厚さ10〜10000μmの2価
の銅イオンを含む銅化合物を適当な透明のベースポリマ
ーを用いて膜としたコーティング層、(e) 厚さ0.
5〜50μmの有機色素系コーティング層。
【0059】本発明においては、例えば近赤外線カット
フィルム上に、更に透明導電性フィルムを積層してもよ
い。この透明導電性フィルムとしては、導電性粒子を分
散させた樹脂フィルム、又はベースフィルムに透明導電
性層を形成したものを用いることができる。
【0060】本発明の導電層(導電性メッシュ)13,
23、即ち透明基板12、22と透明保護フィルム1
8,28との間に介在させる導電層13,23として
は、一般に金属繊維及び/又は金属被覆有機繊維よりな
るものを用いるが、本発明では、光透過性の向上、モア
レ現象の防止を図る上で、例えば、線径1μm〜1m
m、開口率40〜95%のものが好ましい。この導電性
メッシュにおいて、線径が1mmを超えると開口率が下
がるか、電磁波シールド性が下がり、両立させることが
できない。1μm未満ではメッシュとしての強度が下が
り、取り扱いが非常に難しくなる。また、開口率は95
%を超えるとメッシュとして形状を維持することが難し
く、40%未満では光透過性が低く、ディスプレイから
の光線量が低減される。さらに線径は10〜500μ
m、開口率は50〜90%であることが好ましい。
【0061】導電性メッシュの開口率とは、当該導電性
メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合
を言う。
【0062】導電性メッシュ13,23を構成する金属
繊維及び金属被覆有機繊維の金属としては、一般に、
銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、チタン、タ
ングステン、錫、鉛、鉄、銀、クロム、炭素或いはこれ
らの合金、好ましくは銅、ニッケル、ステンレス、アル
ミニウムが用いられる。
【0063】金属被覆有機繊維の有機材料としては、一
般に、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニリデン、アラ
ミド、ビニロン、セルロース等が用いられる。
【0064】本発明においては、特に、上記開口率及び
線径を維持する上で、メッシュ形状の維持に優れた金属
被覆有機繊維よりなる導電性メッシュを用いるのが好ま
しい。
【0065】電磁波シールド材料としては、上記の導電
性メッシュの代わりに、エッチングメッシュ又は導電印
刷メッシュを用いることもできる。
【0066】エッチングメッシュとしては、金属膜をフ
ォトリソグラフィーの手法で格子状やパンチングメタル
状などの任意の形状にエッチング加工したものを用いる
ことができる。この金属膜としては、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)などの透明基板上
に、銅、アルミ、ステンレス、クロムなどの金属膜を、
蒸着やスパッタリングにより形成したもの、又はこれら
の金属箔を接着剤によって透明基板に貼り合わせたもの
を用いることができる。この接着剤としては、エポキシ
系、ウレタン系、EVA系などが好ましい。
【0067】これらの金属膜は予め、片面又は両面に黒
色の印刷を施しておくことが好ましい。フォトリソグラ
フィーの手法を用いることで、導電部分の形状や線径な
どを自由に設計することができるため、前記導電メッシ
ュに比較して開口率を高くすることができる。
【0068】導電印刷メッシュとしては、銀、銅、アル
ミ、ニッケル等の金属粒子又はカーボン等の非金属導電
粒子を、エポキシ系、ウレタン系、EVA系、メラニン
系、セルロース系、アクリル系等の樹脂のバインダーに
混合したものを、グラビア印刷、オフセット印刷、スク
リーン印刷などにより、PET、PC、PMMA等の透
明基板上に格子状等のパターンで印刷したものを用いる
ことができる。
【0069】上記のような印刷した導電層をさらに低い
抵抗値にして、電磁波シールド効果を高めたい場合に
は、導電層上にメッキ層を形成することが好ましい。こ
の場合、導電層の厚さを、低い値に抑えることができ
る。
【0070】メッキ処理に使用される材料としては、
銅、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、銀及び金を挙げる
ことができる。これらは単独で使用しても、2種以上の
合金として使用しても良い。メッキ処理としては、通常
の液相メッキ(電解メッキ、無電解メッキ等)により一
般に行われる。
【0071】メッキ層の厚さは、一般に0.1〜10μ
mの範囲、2〜5μmが好ましい。厚さが1μm未満で
は、電磁波シールド効果付与が充分でなく、10μmを
超えるとメッキ層が幅方向に広がりやすくなり、線幅が
太くなる傾向になる。
【0072】更に、電磁波シールド材料としては透明導
電膜をコートした透明導電フィルムを用いることもでき
る。
【0073】フィルム中に分散させる導電性粒子として
は、導電性を有するものであればよく特に制限はない
が、例えば、次のようなものが挙げることができる。
(i) カーボン粒子ないし粉末、(ii) ニッケル、インジ
ウム、クロム、金、バナジウム、すず、カドミウム、
銀、プラチナ、アルミ、銅、チタン、コバルト、鉛等の
金属又は合金或いはこれらの導電性酸化物の粒子ないし
粉末、(iii) ポリスチレン、ポリエチレン等のプラスチ
ック粒子の表面に上記(i),(ii)の導電性材料のコーティ
ング層を形成したもの、(iv) ITOと銀の交互積層体
これらの導電性粒子の粒径は、過度に大きいと光透過性
や透明導電性フィルムの厚さに影響を及ぼすことから、
0.5mm以下であることが好ましい。導電性粒子の粒
径は0.01〜0.5mmの範囲が好ましい。
【0074】また、透明導電性フィルム中の導電性粒子
の混合割合は、過度に多いと光透過性が損なわれ、過度
に少ないと電磁波シールド性が不足するため、透明導電
性フィルムの樹脂に対する質量割合で0.1〜50質量
%、特に0.1〜20質量%、とりわけ0.5〜20質
量%程度とするのが好ましい。
【0075】導電性粒子の色、光沢は、目的に応じ適宜
選択されるが、表示パネルのフィルタとしての用途か
ら、黒、茶等の暗色で無光沢のものが好ましい。この場
合は、導電性粒子がフィルタの光線透過率を適度に調整
することで、画面が見やすくなるという効果もある。
【0076】ベースフィルムに透明導電性層を形成した
ものとしては、蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング、CVD等により、スズインジウム酸化物、亜鉛
アルミ酸化物等の透明導電層を形成したものが挙げられ
る。この場合、透明導電層の厚さが0.01μm未満で
は、電磁波シールドのための導電性層の厚さが薄過ぎ、
十分な電磁波シールド性を得ることができず、5μmを
超えると光透過性が損なわれる恐れがある。
【0077】なお、透明導電性フィルムのマトリックス
樹脂又はベースフィルムの樹脂としては、ポリエステ
ル、PET、ポリブチレンテレフタレート、PMMA、
アクリル板、PC、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン
等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げること
ができる。
【0078】このような透明導電性フィルムの厚さは、
通常の場合、1μm〜5mmの範囲である。
【0079】導電性メッシュ13、23としては、縁部
が透明基板12、22の縁部からはみ出て、透明基板2
の縁部に沿って折り返すことができるように、透明基板
12、22よりも面積の大きいものを用いてもよい。
【0080】前記のように、透明保護フィルム18、2
8の上には、本発明の特徴的部分であるハードコート層
19,29が設けられている。
【0081】本発明のハードコート層19,29を形成
するための硬化性樹脂は、一般に紫外線硬化性樹脂であ
り、この紫外線硬化性樹脂としては、公知の紫外線硬化
性樹脂(重合性オリゴマー、多官能性モノマー、単官能
性モノマー、光重合開始剤、添加剤等を含む)を使用す
ることができる。
【0082】このような紫外線硬化性樹脂は、例えばエ
チレン性二重結合を複数有するウレタンオリゴマー、ポ
リエステルオリゴマー又はエポキシオリゴマー等の重合
性オリゴマー、さらに多官能性モノマー、必要により単
官能性モノマーを主成分として構成される。
【0083】多官能性モノマー及び単官能性モノマーと
しては、アクリロイル基含有化合物、メタクリロイル基
含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物等を挙げる
ことができる。
【0084】使用するアクリロイル基含有化合物及びメ
タクリロイル基含有化合物としては、一般にアクリル酸
あるいはメタクリル酸誘導体であり、例えばアクリル酸
あるいはメタクリル酸のエステルやアミドを挙げること
ができる。エステル残基の例としては、メチル、エチ
ル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等の直鎖状のアル
キル基、シクロヘキシル基、テトラヒドルフルフリル
基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒ
ドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプオ
ピル基を挙げることができる。また、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコー
ルとアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステル(例、
ペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA))を
挙げることができる。
【0085】アミドの例としては、ジアセトンアクリル
アミドを挙げることができる。
【0086】エポキシ含有化合物としては、トリグリシ
ジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリ
ルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジル
エーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール
(エチレンオキシ)グリシジルエーテル、p−t−ブ
チルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシ
ジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グリシ
ジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルを挙げ
ることができる。
【0087】樹脂は、前記のようにオリゴマー、必要に
より反応性稀釈剤(多官能性モノマー、単官能性モノマ
ー)、光重合開始剤から一般に構成される。光重合開始
剤の例としては、ベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾ
イルメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエ
ーテル、ジベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサ
クロロシクロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p
−ニトロアニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、
1,2−ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−
ジアザ−1,9−ベンズアンスロン;アセトフェノン、
アセトフェノンベンジルケタール、アントラキノン、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン
系化合物、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メ
チルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,
4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン、カルバゾール、キサントン、1,1−ジメトキシ
デオキシベンゾイン、3,3’−ジメチル−4−メトキ
シベンゾフェノン、チオキサントン系化合物、ジエチル
チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン、1−(4−ドデシルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、トリフェニ
ルアミン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
ホスフィンオキシド、ビス−(2,6−ジメトキシベン
ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィン
オキシド、ビスアシルフォスフィンオキシド、ベンジル
ジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、フルオレノン、フルオレン、ベ
ンズアルデヒド、ミヒラーケトン、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタン−1−オン、3−メチルアセトフェノン、3,
3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニ
ル)ベンゾフェノン(BTTB)等が挙げることがで
き、さらにBTTBと色素増感剤、例えばキサンテン、
チオキサンテン、クマリン、ケトクマリン等との組み合
わせ等を挙げることができる。これらのうち、特にベン
ジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキシド、ビス−(2,6−ジメトキ
シベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォス
フィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン
が好ましい。
【0088】これらは単独で、又は2種以上組み合わせ
て使用することができる。オリゴマー、反応性稀釈剤及
び開始剤は、それぞれ一種用いても良く、二種以上組み
合わせて用いてもよい。反応性稀釈剤の含有量は、紫外
線硬化性樹脂(全体)100質量部に対して0.1〜7
0質量部が一般的であり、0.5〜50質量部が好まし
い。光重合開始剤の含有量は、紫外線硬化性樹脂100
質量部に対して5質量部以下が好ましい。
【0089】本発明の紫外線硬化性樹脂は、さらに微粒
子シリカ及び/又は変性微粒子シリカを含んでいても良
いし、またシリコーン重合体を含むことができる。好ま
しくはシリコーンを側鎖にもつグラフト共重合体であ
り、さらに好ましくはシリコーンを側鎖にもつアクリル
系グラフト共重合体である。
【0090】上記紫外線硬化性樹脂には、また必要に応
じて各種添加剤を添加することができるが、これらの添
加剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、シランカップリング剤、老化防止剤、熱重合禁止
剤、着色剤、レベリング剤、界面活性剤、保存安定剤、
可塑剤、滑剤、溶媒、無機系充填材、有機系充填材、フ
ィラー、濡れ性改良剤、塗面改良剤等を挙げることがで
きる。
【0091】本発明のハードコート層は、近赤外線を吸
収する色素を含有することが好ましい。これにより透明
性をほとんど低下させずに近赤外線カット機能を大幅に
向上させることができる。また、ハードコート層が電磁
波を遮断するための導電性微粒子を含有することが好ま
しい。これにより透明性をほとんど低下させずに電磁波
シールド機能を大幅に向上させることができる。
【0092】色素を含有させる場合、前記近赤外線カッ
トフィルムにおいて記載した色素を適宜使用することが
できる。含有量は、硬化性樹脂100質量部に対して、
0.01〜3質量部が好ましく、特に0.05〜1質量
部が好ましい。
【0093】導電性微粒子を含有させる場合、前記導電
性メッシュにおいてフィルム中に分散させる導電性粒子
として記載した微粒子を適宜使用することができる。含
有量は、硬化性樹脂100質量部に対して、0.01〜
3質量部が好ましく、特に0.05〜1質量部が好まし
い。
【0094】また前述のように、ハードコート層を反射
防止膜の一部として使用する場合は、そのままでも機能
する場合はあるが、ITO(スズインジウム酸化物)又
はZnO、AlをドープしたZnO、TiO、SnO
、ZrO等の微粒子を含むハードコート層を形成する
ことが好ましい。
【0095】上記のように近赤外線カット機能或いは電
磁波遮断機能、さらには反射防止層の一部としての機
能、を付与することにより、PDP用フィルタをハード
コート層以外は同様に製造し、ハードコート層の形成の
際に上記機能を調整することができるので、ハードコー
ト層の形成が耐傷性の向上にだけでなく、製造されるフ
ィルタの特性調整に利用でき、極めて有利である。
【0096】尚、ハードコート層形成材料として、紫外
線硬化性樹脂の代わりに熱硬化性樹脂を用いても良く、
その場合、反応性アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂等を利用することができ。前記紫外線硬化性樹脂
も使用することもできる。またメチルクロロシランを熱
硬化させたポリヒドロキシシランも用いることができ
る。
【0097】紫外線硬化性樹脂を用いてハードコート層
を形成する場合、紫外線硬化性樹脂をそのまま、又は有
機溶剤で適当な濃度に稀釈して、得られた溶液を適当な
塗布機(コーター)で適当な透明保護フィルム又は反射
防止フィルム18,28上に塗布し、必要により乾燥し
た後、直接又は剥離シートを介して(真空脱気後)UV
ランプにて紫外線を数秒〜数分間照射し、ハードコート
層を形成することができる。UVランプとしては、高圧
水銀灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドラン
プ等使用することができる。
【0098】熱硬化性樹脂を用いてハードコート層を形
成する場合、熱硬化性樹脂の有機溶剤溶液を、適当な塗
布機(コーター)で適当な上記フィルム上に塗布し、必
要により剥離シートを設け、ラミネータ等にて脱気後、
熱硬化、熱圧着を行う。剥離シートを用いない場合は、
加熱、圧着前に、60秒程度乾燥して塗布層の溶剤を蒸
発させ表面が粘着しない程度に乾燥させるとが好まし
い。剥離シートを使用する場合も、少し乾燥して剥離シ
ートを設けることが好ましい。
【0099】ハードコート層の層厚は、1層の場合0.
1〜20μm(特に1〜15μm)が好ましく、多層の
場合も合計でこれらの範囲にあることが好ましい。
【0100】ハードコート層を有する透明保護フィルム
18,28、導電性メッシュ13,23及び透明基板1
2、22を接着する接着用中間膜24A,24Bを構成
する接着樹脂としては、透明で弾性のあるもの、例え
ば、通常、合せガラス用接着剤として用いられているも
のが好ましい。特に、透明基板12,22よりも前面側
に配置される接着用中間膜24A,24Bとして、飛散
防止能の高い弾性膜を用いると効果的である。
【0101】このような弾性を有する膜の樹脂として
は、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル
共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合
体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボ
キシルエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン
系共重合体を挙げることができる(なお、「(メタ)ア
クリル」は「アクリル又はメタクリル」を表す)。その
他、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂等も用いることができる
が、性能面で最もバランスがとれ、使い易いのはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である。また、耐衝
撃性、耐貫通性、接着性、透明性等の点から自動車用合
せガラスで用いられているPVB樹脂も好適である。
【0102】接着用中間膜24A,24Bの厚さは、一
般に10〜1000μmの範囲が好ましい。また、近赤
外線カットフィルム25は粘着剤24Cを用いて透明基
板2に積層するのが好ましい。近赤外線カットフィルム
25は熱に弱く加熱架橋温度(130〜150℃)に耐
えられないためである。尚、低温架橋型EVA(架橋温
度70〜130℃程度)であればこの近赤外線カットフ
ィルム25の透明基板12,22への接着に使用するこ
とができる。
【0103】なお、接着用中間膜24A,24B,粘着
剤24Cは、その他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老
化防止剤、塗料加工助剤を少量含んでいてもよく、ま
た、フィルタ自体の色合いを調整するために染料、顔料
などの着色剤、カーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸
カルシウム等の充填剤を適量配合してもよい。
【0104】また、接着性改良の手段として、シート化
された接着用中間膜面へのコロナ放電処理、低温プラズ
マ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有効であ
る。
【0105】この接着用中間膜は、接着樹脂と上述の添
加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した後カレン
ダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜
法により所定の形状にシート成形することにより製造さ
れる。成膜に際しては、一般にブロッキング防止、透明
基板との圧着時の脱気を容易にするためエンボスが付与
される。
【0106】このようなEVA樹脂以外にも、前記の通
りPVB樹脂も好適に用いることができる。このPVB
樹脂は、ポリビニルアセタール単位が70〜95質量
%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15質量%で、平均重合
度が200〜3000、好ましくは300〜2500で
あるものが好ましく、PVB樹脂は可塑剤を含む樹脂組
成物として使用される。
【0107】その他の透明接着剤として、粘着剤(感圧
接着剤)も好適に使用され、アクリル系、SBS、SE
BS等の熱可塑性エラストマー系などが好適に用いられ
る。これらの粘着剤には、タッキファイヤー、紫外線吸
収剤、着色顔料、着色染料、老化防止剤、接着付与剤等
を適宜添加することができる。粘着剤は予め、反射防止
フィルムや近赤外線カットフィルムの接着面に5〜10
0μmの厚みでコーティング又は貼り合わせておき、そ
れを透明基板や他のフィルムに貼り合わせることができ
る(EVAが熱に弱いため)。
【0108】本発明のPDP用フィルタを作製する際、
通常、導電性粘着テープ27は、2枚重ね状に用いられ
ている。外側のテープ27は、透明基板22、導電性メ
ッシュ23及び近赤外線カットフィルム25の積層体の
全周において、端面の全体に付着すると共に、この積層
体の表裏の角縁を回り込み、反射防止フィルム28の端
縁部と近赤外線カット層フィルム25の端縁部の双方に
も付着している。内側のテープ27は、この導電性メッ
シュ23の端縁部と、近赤外線カットフィルム25の端
縁部と、これらの間の積層体側周面とにそれぞれ付着し
ている。
【0109】導電性粘着テープ27としては、一般に、
図2に示すように金属箔27Aの一方の面に、導電性粒
子を分散させた粘着層27Bを設けたものであって、こ
の粘着層27Bには、アクリル系、ゴム系、シリコン系
粘着剤や、エポキシ系、フェノール系樹脂に硬化剤を配
合したものを用いることができる。
【0110】粘着層27Bに分散させる導電性粒子とし
ては、電気的に良好な導体であればよく、種々のものを
使用することができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の
金属粉体、このような金属で被覆された樹脂又はセラミ
ック粉体等を使用することができる。また、その形状に
ついても特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペ
レット状等の任意の形状をとることができる。
【0111】この導電性粒子の配合量は、粘着層7Bを
構成するポリマーに対し0.1〜15容量%であること
が好ましく、また、その平均粒径は0.1〜100μm
の範囲が好ましい。このように、配合量及び粒径を規定
することにより、導電性粒子の凝縮を防止して、良好な
導電性を得ることができる。
【0112】導電性粘着テープ27の基材となる金属箔
27Aとしては、銅、銀、ニッケル、アルミニウム、ス
テンレス等の箔を用いることができ、その厚さは一般
に、1〜100μmの範囲である。
【0113】粘着層27Bは、この金属箔27Aに、前
記粘着剤と導電性粒子とを所定の割合で均一に混合した
ものをロールコーター、ダイコーター、ナイフコータ
ー、マイカバーコーター、フローコーター、スプレーコ
ーター等により塗布することにより容易に形成すること
ができる。
【0114】この粘着層27Bの厚さは、一般に5〜1
00μmの範囲である。
【0115】図2に示すPDP用フィルタの製造は、例
えば下記のように行うことができる。透明保護フィルム
28と、導電性メッシュ23と、透明基板22と、近赤
外線カットフィルム25と、接着用中間膜24A,24
B、粘着剤24C及び導電性粘着テープ27を準備し、
透明保護フィルム28、導電性メッシュ23、透明基板
22を各々の間に接着用中間膜24A,24Bを介在さ
せて積層し、接着用中間膜24A,24Bの硬化条件で
加圧下、加熱又は光照射して一体化する。次いで、粘着
剤24Cにより近赤外線カットフィルム25を貼り合わ
せる。必要に応じ導電性メッシュ23の周縁のはみ出し
部分を折り返し、その後、導電性粘着テープ27を積層
体の周囲に周回させて留め付け、用いた導電性粘着テー
プ27の硬化方法等に従って、加熱圧着するなどして接
着固定する。
【0116】なお、接着用中間膜24A,24Bの一部
又は全部の代わりに、粘着剤を用いても良い。
【0117】導電性粘着テープ27に架橋型導電性粘着
テープを用いる場合、その貼り付けに際しては、その粘
着層27Bの粘着性を利用して積層体に貼り付け(この
仮り止めは、必要に応じて、貼り直しが可能である)、
その後、必要に応じて圧力をかけながら加熱又は紫外線
照射する。この紫外線照射時には併せて加熱を行っても
よい。なお、この加熱又は光照射を局部的に行うこと
で、架橋型導電性粘着テープの一部分のみを接着させる
ようにすることもできる。
【0118】加熱接着は、一般的なヒートシーラーで容
易に行うことができ、また、加圧加熱方法としては、架
橋型導電性粘着テープを貼り付けた積層体を真空袋中に
入れ脱気後加熱する方法でもよく、接着はきわめて容易
に行うことができる。
【0119】この接着条件としては、熱架橋の場合は、
用いる架橋剤(有機過酸化物)の種類に依存するが、通
常70〜150℃、好ましくは70〜130℃で、通常
10秒〜120分、好ましくは20秒〜60分である。
【0120】また、光架橋の場合、光源としては紫外〜
可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高
圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンラン
プ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カ
ーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙げられる。
照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概に
は決められないが、通常数十秒〜数十分程度である。架
橋促進のために、予め40〜120℃に加熱した後、こ
れに紫外線を照射してもよい。
【0121】また、接着時の加圧力についても適宜選定
され、通常5〜50kg/cm、特に10〜30kg
/cmの加圧力とすることが好ましい。
【0122】このようにして導電性粘着テープ7を取り
付けたPDP用フィルタは、筐体に単にはめ込むのみで
極めて簡便かつ容易に組み込むことができる。また、導
電性メッシュ13,23の縁部をはみ出させて折り返し
た場合には、導電性粘着テープ27を介して導電性メッ
シュ13,23と筐体との良好な導通をその周縁部にお
いて均一にとることができる。このため、良好な電磁波
シールド効果が得られると共に、近赤外線カットフィル
ム5の存在下で、良好な近赤外線カット性能が得られ
る。さらに、透明基板2が1枚のみ用いられているの
で、薄く軽量である。また、この透明基板の両側をフィ
ルム28,25で被装しているから、透明基板の割れが
防止されると共に、万一割れたときの透明基板の飛散が
防止される。
【0123】なお、図1、図2に示すPDP用フィルタ
は本発明のフィルタの一例であって、本発明はこれらに
限定されるものではない。例えば、近赤外線カットフィ
ルムと共に透明導電性フィルムを設けたものであっても
よい。また、透明基板12,22の板面に直接透明導電
性膜が形成されていてもよい。
【0124】本発明のPDP用フィルタの製造において
は、所望により防眩層等、他の層を設けるための工程を
さらに行っても良い。防眩層は、たとえば黒化処理、即
ち金属膜の酸化処理、クロム合金等の黒色メッキ、黒又
は暗色系インキの塗布、により形成することができる。
【0125】本発明のプラズマディスプレイパネル用フ
ィルタを備えた表示装置は、フロントガラスとリヤガラ
ス間に隔壁、表示セル、補助セル等が配置され、各表示
セルの内壁には赤色螢光体、緑色螢光体、青色螢光体が
膜状に設けられたの基本構造を有し、このフロントガラ
スの表面に上記フィルタが貼付されたもので、図3にそ
の1例の概略断面図を示す。図3において、本発明のフ
ィルタ30をプラズマディスプレイパネル40のフロン
トガラス50の前面に配置し、公知の手段で取り付け、
固定されている。
【0126】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。
【0127】[実施例1]表面に銅箔が形成された厚さ
200μmのポリカーボネートフィルムの、銅箔の上に
フォトレジストを塗布し、乾燥後、メッシュパターン状
のマスクを介してレジスト層を露光し、現像し、次いで
エッチング処理を行った。これにより導電層(メッシュ
パターン金属層:厚さ10μm、線幅10μm、線のピ
ッチ:300μm、開口率:90%)を有するポリカー
ボネートフィルム(導電層を有する透明基板)を得た。
【0128】厚さ60μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(T60、(株)東レ製)に、ハードコード
塗料(WBS1、大日本インキ化学工業(株)製)をバ
ーコータで塗布し、乾燥後、紫外線照射(1kW/cm
UVランプ、照射距離20cm、照射時間30秒)して
ハードコート(層厚5μm)を形成した。ハードコート
層付き透明保護フィルムを得た。
【0129】近赤外線カット層形成材料として、N,
N,N’,N’−テトラキス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)−p−フェニレンジイモニムの6フッ化アンチモ
ン酸塩(商品名CIR−1081、日本カーリット
(株)製)0.25g、ビス(4−t−ブチル−1,2
−ジチオフェノレート)銅−テトラ−n−ブチルアンモ
ニウム(商品名BBT、住友精化(株)社製)及びポリ
エステル樹脂(テルベット80N、旭化成工業(株)
製)7.5gを、ジクロロメタン18.5g、テトラヒ
ドロフラン37g及びトルエン37gの混合溶剤に溶解
してコーティング液を調製した。このコーティング液を
幅200mm、厚さ100μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムにコーティングし、室温で乾燥して厚さ
5μmの近赤外線カット層を形成した。こうして近赤外
線カットフィルムを得た。
【0130】上記で得られた近赤外線カットフィルム、
ポリカーボネートフィルム及びハードコート層付き透明
保護フィルムを、この順で各間に接着用中間膜(エチレ
ン酢酸ビニル共重合体)を介して積層し、100℃、6
0分間圧着し、本発明のPDP用フィルタを得た。
【0131】[実施例2]実施例1において、ハードコ
ード塗料として、実施例1のハードコート塗料に、1/
10の量の近赤外線カット層形成材料を含有させたもの
を使用した以外同様にPDP用フィルタを作製した。
【0132】[実施例3]実施例1において、透明保護
フィルム上にフッ素系ポリマー含有塗布液を塗布、乾燥
し、膜厚5μmの低屈折率透明膜を形成し、この上にハ
ードコード塗料として、実施例1のハードコート塗料に
ITO微粒子(塗料固形分に対して50質量%含有)を
含むものを用いて、ハードコート層を形成した以外同様
にPDP用フィルタを作製した。
【0133】[比較例1]実施例1において、ハードコ
ード層を設けなかった以外同様にPDP用フィルタを作
製した。
【0134】<PDP用フィルタの評価>実施例1、2
及び3で得られたPDP用フィルタは、耐擦り傷性に優
れており、製造中に表面の傷の発生が見られなかった。
一方、比較例1で得られたPDP用フィルタは、実施例
1及び2で得られたものに比べて耐擦り傷性が劣ってお
り、製造中にフィルタ表面に若干の傷の発生が見られ
た。
【0135】さらに、実施例2で得られたPDP用フィ
ルタは、耐擦り傷性が低下することなく近赤外線カット
性においても向上していた。実施例3で得られたPDP
用フィルタは、耐擦り傷性が低下することなく、さらに
反射防止性が著しく向上していた。
【0136】
【発明の効果】本発明のプラズマディスプレイパネル用
フィルタにより、プラズマディスプレイパネル用フィル
タの製造中、製造後において、プラズマディスプレイパ
ネル用フィルタの表面(露出した側の透明基板表面)の
傷付きを防止することができ、得られるフィルタの商品
価値の向上を計ることができる。また製造中後の傷が付
機を防止することができ、耐久性に優れたPDP用フィ
ルタと言うことができる。また、本発明のハードコート
層として、近赤外線を吸収する色素を含有するハードコ
ート層を用いることができ、この場合、透明性をほとん
ど低下させずに近赤外線カット機能を大幅に向上させる
ことができる。またハードコート層が電磁波を遮断する
ための導電性微粒子を含有することもでき、これにより
透明性をほとんど低下させずに電磁波シールド機能を大
幅に向上させることができる。このように近赤外線カッ
ト機能、電磁波遮断機能を付与することにより、或いは
前記のように反射防止層の一部としての機能を付与する
ことにより、PDP用フィルタをハードコート層以外は
同様に製造し、ハードコート層の形成の際に上記機能を
調整することができるので、ハードコート層の形成が耐
傷性の向上にだけでなく、製造されるフィルタの特性調
整に利用でき、極めて有利である。
【0137】このため、本発明のフィルタは、プラズマ
ディスプレーパネル(PDP)の前面フィルタとして好
適であることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネル用フィル
タの基本構造を示す概略図である。
【図2】本発明のプラズマディスプレイパネル用フィル
タの好ましい構造の一例を示す概略図である。
【図3】本発明のフィルタを取り付けたプラズマディス
プレイパネルの表示装置の一例の概略断面図である。
【符合の説明】
12,22 透明基板 13,23 電磁波を遮断するための導電層(導電性メ
ッシュ) 18,28 透明保護フィルム 24A,24B 接着用中間膜 24C 粘着剤 25 近赤外線カットフィルム 27 導電性粘着テープ 19,29 ハードコート層 30 PDP用フィルタ 40 プラズマディスプレイパネル 50 フロントガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/11 H04N 5/66 101A 5G435 5/22 H05K 9/00 V H04N 5/66 101 G02B 1/10 A H05K 9/00 Z Fターム(参考) 2H048 CA04 CA12 CA24 2K009 AA05 AA06 AA07 AA09 AA15 CC03 CC06 CC09 CC14 CC26 CC34 EE03 4F100 AB01B AB17 AB33 AK01B AK42C AK45 AR00C AT00A BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E CA07D CA13D DC11B DE01D DG04B GB41 JD08B JD08D JD10E JG01B JG01D JK12D JN01A JN01C 5C058 AA11 AB05 BA33 5E321 AA04 BB21 BB25 BB32 BB41 GG05 GH01 5G435 AA07 AA16 BB06 GG33 HH03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板、その上に設けられた電磁波を
    遮断するための導電層及び導電層上に設けられた透明保
    護フィルムからなるプラズマディスプレイパネル用フィ
    ルタであって、該透明保護フィルムの表面にハードコー
    ト層が設けられたことを特徴とするプラズマディスプレ
    イパネル用フィルタ。
  2. 【請求項2】 透明基板、その一方の表面に設けられた
    電磁波を遮断するための導電層及び導電層上に設けられ
    た透明保護フィルム、そして透明基板の他方の表面に設
    けられた近赤外線カットフィルムからなるプラズマディ
    スプレイパネル用フィルタであって、該透明保護フィル
    ムの表面にハードコート層が設けられたことを特徴とす
    るプラズマディスプレイパネル用フィルタ。
  3. 【請求項3】 ハードコート層が近赤外線を吸収する色
    素を含有する請求項1又は2に記載のプラズマディスプ
    レイパネル用フィルタ。
  4. 【請求項4】 ハードコート層が電磁波を遮断するため
    の導電性微粒子を含有する請求項1〜3のいずれかに記
    載のプラズマディスプレイパネル用フィルタ。
  5. 【請求項5】 ハードコート層が、該ハードコート層よ
    り屈折率が低い低屈折率透明層を介して透明保護フィル
    ム上に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の
    プラズマディスプレイパネル用フィルタ。
  6. 【請求項6】 該透明保護フィルムがポリエチレンテレ
    フタレートフィルムである請求項1〜5のいずれかに記
    載のプラズマディスプレイパネル用フィルタ。
  7. 【請求項7】 導電層が、金属繊維メッシュ、金属被覆
    有機繊維メッシュ、又はメッシュパターン状の金属層、
    金属含有樹脂層若しくは該金属含有樹脂層と金属層との
    積層体である1〜6のいずれかに記載のプラズマディス
    プレイパネル用フィルタ。
  8. 【請求項8】 1〜7のいずれかに記載のプラズマディ
    スプレイパネル用フィルタを備えた表示装置。
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