JP2003198038A - 半導体発光装置、半導体発光装置用マウント部材および半導体発光装置の製造方法 - Google Patents
半導体発光装置、半導体発光装置用マウント部材および半導体発光装置の製造方法Info
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- JP2003198038A JP2003198038A JP2001400335A JP2001400335A JP2003198038A JP 2003198038 A JP2003198038 A JP 2003198038A JP 2001400335 A JP2001400335 A JP 2001400335A JP 2001400335 A JP2001400335 A JP 2001400335A JP 2003198038 A JP2003198038 A JP 2003198038A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体発光装置の寿命を長くし、信頼性を向
上する。 【解決手段】 半導体発光装置は、チップ基板401と
前記チップ基板401の表面に窒化物系化合物半導体層
を積層した積層体402とを含む半導体発光素子チップ
430と、載置面を有するマウント部材410とを備
え、前記半導体発光素子チップ430は、電極403を
介して面接触することによって前記マウント部材410
の前記載置面に接続されており、前記マウント部材41
0は、前記チップ基板401の材料より熱膨張係数が大
きい材料を含み、前記載置面は、表面粗さのRmaxが
4000Å以下であるかRaが500ÅRa以下である
かの少なくとも一方を満たす。
上する。 【解決手段】 半導体発光装置は、チップ基板401と
前記チップ基板401の表面に窒化物系化合物半導体層
を積層した積層体402とを含む半導体発光素子チップ
430と、載置面を有するマウント部材410とを備
え、前記半導体発光素子チップ430は、電極403を
介して面接触することによって前記マウント部材410
の前記載置面に接続されており、前記マウント部材41
0は、前記チップ基板401の材料より熱膨張係数が大
きい材料を含み、前記載置面は、表面粗さのRmaxが
4000Å以下であるかRaが500ÅRa以下である
かの少なくとも一方を満たす。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体発光装置に
関するものである。本明細書において、「半導体発光装
置」とは、半導体レーザチップやLEDチップのような
半導体発光素子チップをマウント部材に搭載し、一体化
したものをいう。また、本発明は、半導体発光装置にお
いて半導体発光素子チップを搭載するのに用いる半導体
発光装置用マウント部材にも関する。さらに、半導体発
光装置の製造方法にも関する。
関するものである。本明細書において、「半導体発光装
置」とは、半導体レーザチップやLEDチップのような
半導体発光素子チップをマウント部材に搭載し、一体化
したものをいう。また、本発明は、半導体発光装置にお
いて半導体発光素子チップを搭載するのに用いる半導体
発光装置用マウント部材にも関する。さらに、半導体発
光装置の製造方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】GaN系半導体は、紫色ないし緑色領域
における半導体発光素子チップを実現する材料として注
目されている。中でも、GaN系半導体を用いて、従来
よりも短波長で発振する半導体レーザ装置が望まれてい
る。なお、半導体発光素子チップの一種である半導体レ
ーザチップと、これを搭載する支持基体とを備えて、レ
ーザを所望の向きに発射できるようにした装置を、半導
体レーザ装置というものとする。
における半導体発光素子チップを実現する材料として注
目されている。中でも、GaN系半導体を用いて、従来
よりも短波長で発振する半導体レーザ装置が望まれてい
る。なお、半導体発光素子チップの一種である半導体レ
ーザチップと、これを搭載する支持基体とを備えて、レ
ーザを所望の向きに発射できるようにした装置を、半導
体レーザ装置というものとする。
【0003】GaN系半導体を半導体レーザチップの発
光部に用いる場合の基板としては、従来、絶縁体である
サファイアが用いられてきた。しかし、最近では、サフ
ァイア基板ではなくGaN基板を用いることとして、こ
のGaN基板上に、発光部として、GaN系半導体によ
ってn型半導体層、活性層、p型半導体層、電極などを
順次形成した積層体を有する構造の半導体レーザチップ
も検討されるようになってきた。
光部に用いる場合の基板としては、従来、絶縁体である
サファイアが用いられてきた。しかし、最近では、サフ
ァイア基板ではなくGaN基板を用いることとして、こ
のGaN基板上に、発光部として、GaN系半導体によ
ってn型半導体層、活性層、p型半導体層、電極などを
順次形成した積層体を有する構造の半導体レーザチップ
も検討されるようになってきた。
【0004】半導体レーザ装置の実用化のためには、そ
の信頼性を向上させることが必須である。動作時に半導
体レーザチップで発生する熱を効率良くサブマウントや
ステムなど放散させて発光部の温度上昇にともなう特性
劣化を抑制するために、半導体レーザチップを熱伝導性
良くマウントすることが望まれる。そのための技術の一
例として、半導体レーザチップと支持基体(ステム)と
の間に、熱伝導性の良い材料でできたサブマウントを介
在させることがある。サブマウントを介在させる場合の
中でも特に、半導体レーザチップのうち発熱量の多い積
層体側をサブマウントと対向させてダイボンディングを
行なう構成が提案されており、これを、ジャンクション
ダウンという。なお、逆に、半導体レーザチップの基板
側をサブマウントと対向させる構成をジャンクションア
ップという。サブマウントはさらに支持基体に対してダ
イボンディングなどで接続される。
の信頼性を向上させることが必須である。動作時に半導
体レーザチップで発生する熱を効率良くサブマウントや
ステムなど放散させて発光部の温度上昇にともなう特性
劣化を抑制するために、半導体レーザチップを熱伝導性
良くマウントすることが望まれる。そのための技術の一
例として、半導体レーザチップと支持基体(ステム)と
の間に、熱伝導性の良い材料でできたサブマウントを介
在させることがある。サブマウントを介在させる場合の
中でも特に、半導体レーザチップのうち発熱量の多い積
層体側をサブマウントと対向させてダイボンディングを
行なう構成が提案されており、これを、ジャンクション
ダウンという。なお、逆に、半導体レーザチップの基板
側をサブマウントと対向させる構成をジャンクションア
ップという。サブマウントはさらに支持基体に対してダ
イボンディングなどで接続される。
【0005】特開2000−58965公報(以下、
「文献1」という。)には、ジャンクションダウン方式
が採用された半導体レーザ装置、およびジャンクション
ダウン方式を採用可能な半導体レーザ装置の例が開示さ
れている。
「文献1」という。)には、ジャンクションダウン方式
が採用された半導体レーザ装置、およびジャンクション
ダウン方式を採用可能な半導体レーザ装置の例が開示さ
れている。
【0006】そこで、ジャンクションダウン方式の説明
のために、文献1で示された考え方を適用した従来の半
導体レーザ装置の例を、図9、図10に示す。なお、図
9、図10では、文献1の図面で開示された構造のうち
今回の説明にとって重要でない構造については簡略化し
ている。
のために、文献1で示された考え方を適用した従来の半
導体レーザ装置の例を、図9、図10に示す。なお、図
9、図10では、文献1の図面で開示された構造のうち
今回の説明にとって重要でない構造については簡略化し
ている。
【0007】図9に、ジャンクションダウン方式が採ら
れた半導体レーザ装置の例を示す。この例では、基板1
01の主表面に活性層106を含む積層体102が形成
された半導体レーザチップ130を、SiCからなる保
持体140にマウントしている。半導体レーザチップ1
30は、p型およびn型の電極が同じ側に配置されると
いう片面電極構造であり、マウントするに際しては、半
導体レーザチップ130のうち積層体102の側が保持
体140に対向するように保持体140上に載せ、ハン
ダ112によってp型電極103、n型電極104を保
持体140の上面に設けられた金属膜141,142に
それぞれ接続している。保持体にSiCが用いられてい
るのは、文献1の段落0029にも記載があるが「絶縁
体」でありかつ「熱伝導性に優れる」という理由からで
ある。保持体140は放熱の役割を果たすものであるか
ら、熱伝導性に優れるという理由で材料が選択されるの
は当然である。さらに、保持体140の材料としては、
文献1の段落0051に記載があるように、絶縁体でか
つ熱伝導性に優れるという条件を満たすことから、Si
C以外にBN、AlN、ダイヤモンドなども用いること
ができる。
れた半導体レーザ装置の例を示す。この例では、基板1
01の主表面に活性層106を含む積層体102が形成
された半導体レーザチップ130を、SiCからなる保
持体140にマウントしている。半導体レーザチップ1
30は、p型およびn型の電極が同じ側に配置されると
いう片面電極構造であり、マウントするに際しては、半
導体レーザチップ130のうち積層体102の側が保持
体140に対向するように保持体140上に載せ、ハン
ダ112によってp型電極103、n型電極104を保
持体140の上面に設けられた金属膜141,142に
それぞれ接続している。保持体にSiCが用いられてい
るのは、文献1の段落0029にも記載があるが「絶縁
体」でありかつ「熱伝導性に優れる」という理由からで
ある。保持体140は放熱の役割を果たすものであるか
ら、熱伝導性に優れるという理由で材料が選択されるの
は当然である。さらに、保持体140の材料としては、
文献1の段落0051に記載があるように、絶縁体でか
つ熱伝導性に優れるという条件を満たすことから、Si
C以外にBN、AlN、ダイヤモンドなども用いること
ができる。
【0008】この例では、半導体レーザチップ130を
保持体140に対してマウントしているが、実際には、
この保持体140を半導体レーザ装置の中でどの部分と
みなすかによって、保持体140はサブマウントと考え
てもよい。そうだとしても、呼び名が変わるだけで、材
料の選択などについての考え方は同様である。
保持体140に対してマウントしているが、実際には、
この保持体140を半導体レーザ装置の中でどの部分と
みなすかによって、保持体140はサブマウントと考え
てもよい。そうだとしても、呼び名が変わるだけで、材
料の選択などについての考え方は同様である。
【0009】図10に示す半導体レーザチップ230で
は、GaNなどからなる導電性の基板201の上側に活
性層206を含む積層体202を形成している。積層体
202の上面にp型電極203が形成され、基板201
の下面にn型電極204が形成されている。すなわち、
p型およびn型の電極が互いに逆の側に配置されるとい
う両面電極構造である。文献1の段落0082には、こ
の半導体レーザチップ230も、ジャンクションダウン
方式でダイボンディングを行なうことが可能であること
が示唆されている。
は、GaNなどからなる導電性の基板201の上側に活
性層206を含む積層体202を形成している。積層体
202の上面にp型電極203が形成され、基板201
の下面にn型電極204が形成されている。すなわち、
p型およびn型の電極が互いに逆の側に配置されるとい
う両面電極構造である。文献1の段落0082には、こ
の半導体レーザチップ230も、ジャンクションダウン
方式でダイボンディングを行なうことが可能であること
が示唆されている。
【0010】なお、ダイボンディングとは、以下のよう
な工程によってなされる。サブマウント、保持体などの
ダイボンディングしたいものの上面に予めハンダを設け
る。ハンダを融点以上に加熱し、所定の位置にアライメ
ントした半導体レーザチップを、溶解したハンダに対し
てコレットで押しつける。その後、ハンダを冷却固化さ
せる。こうすることにより、半導体レーザチップとサブ
マウントとが熱伝導性良く接続される。
な工程によってなされる。サブマウント、保持体などの
ダイボンディングしたいものの上面に予めハンダを設け
る。ハンダを融点以上に加熱し、所定の位置にアライメ
ントした半導体レーザチップを、溶解したハンダに対し
てコレットで押しつける。その後、ハンダを冷却固化さ
せる。こうすることにより、半導体レーザチップとサブ
マウントとが熱伝導性良く接続される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基板上にG
aN系半導体の積層体を備えた半導体レーザチップを用
いた半導体発光装置としての半導体レーザ装置を実用化
するに当たっては、従来技術に見られたような、単に半
導体レーザチップをステムやヒートシンク上にジャンク
ションダウンでマウントして放熱性を向上させるという
方法以外にも、さらなる信頼性向上のための方法ないし
概念を見出すことが要求されている。
aN系半導体の積層体を備えた半導体レーザチップを用
いた半導体発光装置としての半導体レーザ装置を実用化
するに当たっては、従来技術に見られたような、単に半
導体レーザチップをステムやヒートシンク上にジャンク
ションダウンでマウントして放熱性を向上させるという
方法以外にも、さらなる信頼性向上のための方法ないし
概念を見出すことが要求されている。
【0012】本発明は、従来の技術における、上述の問
題点を解消し、半導体発光装置の信頼性を向上すること
を目的とする。
題点を解消し、半導体発光装置の信頼性を向上すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に基づく半導体発光装置は、チップ基板と前
記チップ基板の表面に窒化物系化合物半導体層を積層し
た積層体とを含む半導体発光素子チップと、載置面を有
するマウント部材とを備え、前記半導体発光素子チップ
は、電極を介して面接触することによって前記マウント
部材の前記載置面に接続されており、前記マウント部材
は、前記チップ基板の材料より熱膨張係数が大きい材料
を含み、前記載置面は、表面粗さのRmaxが4000
Å以下であるかRaが500ÅRa以下であるかの少な
くとも一方を満たす。この構成を採用することにより、
載置面の表面粗さが小さいので、マウント部材と半導体
レーザチップとの間の接触面積が多くなり、マウント部
材側からGaN系半導体の積層体により大きな圧縮歪み
を生じさせ、さらに接触面に平行な方向の歪みの分布が
より連続的になるため、寿命を長くすることができる。
め、本発明に基づく半導体発光装置は、チップ基板と前
記チップ基板の表面に窒化物系化合物半導体層を積層し
た積層体とを含む半導体発光素子チップと、載置面を有
するマウント部材とを備え、前記半導体発光素子チップ
は、電極を介して面接触することによって前記マウント
部材の前記載置面に接続されており、前記マウント部材
は、前記チップ基板の材料より熱膨張係数が大きい材料
を含み、前記載置面は、表面粗さのRmaxが4000
Å以下であるかRaが500ÅRa以下であるかの少な
くとも一方を満たす。この構成を採用することにより、
載置面の表面粗さが小さいので、マウント部材と半導体
レーザチップとの間の接触面積が多くなり、マウント部
材側からGaN系半導体の積層体により大きな圧縮歪み
を生じさせ、さらに接触面に平行な方向の歪みの分布が
より連続的になるため、寿命を長くすることができる。
【0014】上記発明において好ましくは、前記マウン
ト部材の主材料がCu、Al、Fe、Ag、CuW合金
およびCuMo合金からなる群から選ばれたいずれかの
材料である。この構成を採用することにより、GaNよ
り熱膨張係数が大きいので、半導体レーザチップに圧縮
歪みを生じさせることができ、寿命を増大させることが
できる。
ト部材の主材料がCu、Al、Fe、Ag、CuW合金
およびCuMo合金からなる群から選ばれたいずれかの
材料である。この構成を採用することにより、GaNよ
り熱膨張係数が大きいので、半導体レーザチップに圧縮
歪みを生じさせることができ、寿命を増大させることが
できる。
【0015】上記発明において好ましくは、前記チップ
基板は、窒化物系化合物半導体基板であり、前記半導体
発光素子チップは、前記積層体側の面を前記載置面に接
して前記載置面に接続されている。この構成を採用する
ことにより、ジャンクションダウンでのマウントとなる
ので、積層体の部分に生じる熱をマウント部材を介して
放熱しやすくなる。
基板は、窒化物系化合物半導体基板であり、前記半導体
発光素子チップは、前記積層体側の面を前記載置面に接
して前記載置面に接続されている。この構成を採用する
ことにより、ジャンクションダウンでのマウントとなる
ので、積層体の部分に生じる熱をマウント部材を介して
放熱しやすくなる。
【0016】上記発明において好ましくは、前記チップ
基板は、窒化物系化合物半導体基板であり、前記半導体
発光素子チップは、前記チップ基板側の面を前記載置面
に接して前記載置面に接続されている。この構成を採用
することにより、ジャンクションアップでのマウントで
ありながら、寿命を長くすることができる。
基板は、窒化物系化合物半導体基板であり、前記半導体
発光素子チップは、前記チップ基板側の面を前記載置面
に接して前記載置面に接続されている。この構成を採用
することにより、ジャンクションアップでのマウントで
ありながら、寿命を長くすることができる。
【0017】上記発明において好ましくは、前記チップ
基板は、サファイア基板であり、前記半導体発光素子チ
ップは、前記積層体側の面を前記載置面に接して前記載
置面に接続されている。この構成を採用することによ
り、チップ基板が導電性でないので、ジャンクションダ
ウンで同じ載置面内の別々の場所に2つの電極ともに接
続されても絶縁膜を形成する必要がなくなる。
基板は、サファイア基板であり、前記半導体発光素子チ
ップは、前記積層体側の面を前記載置面に接して前記載
置面に接続されている。この構成を採用することによ
り、チップ基板が導電性でないので、ジャンクションダ
ウンで同じ載置面内の別々の場所に2つの電極ともに接
続されても絶縁膜を形成する必要がなくなる。
【0018】上記発明において好ましくは、前記チップ
基板は、サファイア基板であり、前記半導体発光素子チ
ップは、前記チップ基板側の面を前記載置面に接して前
記載置面に接続されている。この構成を採用することに
より、ジャンクションアップでのマウントとなるため、
電極の形状の自由度が高くなる。
基板は、サファイア基板であり、前記半導体発光素子チ
ップは、前記チップ基板側の面を前記載置面に接して前
記載置面に接続されている。この構成を採用することに
より、ジャンクションアップでのマウントとなるため、
電極の形状の自由度が高くなる。
【0019】上記目的を達成するため、本発明に基づく
半導体発光装置用マウント部材は、半導体発光素子チッ
プを接続するための載置面を有し、主材料がCuであ
り、前記載置面は、表面粗さのRmaxが4000Å以
下であるかRaが500ÅRa以下であるかの少なくと
も一方を満たす。この構成を採用することにより、載置
面の表面粗さが小さいので、マウント部材と半導体レー
ザチップとの間の接触面積が多くなり、マウント部材側
からGaN系半導体の積層体に、より大きな圧縮歪みを
生じさせることが可能となって、寿命を長くすることが
できる。
半導体発光装置用マウント部材は、半導体発光素子チッ
プを接続するための載置面を有し、主材料がCuであ
り、前記載置面は、表面粗さのRmaxが4000Å以
下であるかRaが500ÅRa以下であるかの少なくと
も一方を満たす。この構成を採用することにより、載置
面の表面粗さが小さいので、マウント部材と半導体レー
ザチップとの間の接触面積が多くなり、マウント部材側
からGaN系半導体の積層体に、より大きな圧縮歪みを
生じさせることが可能となって、寿命を長くすることが
できる。
【0020】上記目的を達成するため、本発明に基づく
半導体発光装置の製造方法は、主材料がCuである部材
の一つの表面を載置面として研磨し、表面粗さのRma
xが4000Å以下であるかRaが500ÅRa以下で
あるかの少なくとも一方を満たすように仕上げてマウン
ト部材を得るマウント部材形成工程と、半導体発光素子
チップを前記載置面に接続することによって前記マウン
ト部材に搭載する組立工程とを含む。この方法を採用す
ることにより、載置面の表面粗さが小さくなるので、こ
の方法で得られる半導体発光装置においては、マウント
部材と半導体レーザチップとの間の接触面積が多くな
り、マウント部材側からGaN系半導体の積層体に、よ
り大きな圧縮歪みを生じさせることが可能となって、寿
命を長くすることができる。
半導体発光装置の製造方法は、主材料がCuである部材
の一つの表面を載置面として研磨し、表面粗さのRma
xが4000Å以下であるかRaが500ÅRa以下で
あるかの少なくとも一方を満たすように仕上げてマウン
ト部材を得るマウント部材形成工程と、半導体発光素子
チップを前記載置面に接続することによって前記マウン
ト部材に搭載する組立工程とを含む。この方法を採用す
ることにより、載置面の表面粗さが小さくなるので、こ
の方法で得られる半導体発光装置においては、マウント
部材と半導体レーザチップとの間の接触面積が多くな
り、マウント部材側からGaN系半導体の積層体に、よ
り大きな圧縮歪みを生じさせることが可能となって、寿
命を長くすることができる。
【0021】上記発明において好ましくは、上記組立工
程においては、SnAgCu系またはAuSn系のハン
ダを用いて、上記半導体発光素子チップを上記載置面に
接続する。この方法を採用することにより、より高温で
接続が行なわれるので、熱膨張による伸びの差が大きい
状態で固定され、したがって、冷却後に半導体発光素子
チップに生じる圧縮歪みをより大きくすることができ
る。その結果、寿命を長くすることができる。
程においては、SnAgCu系またはAuSn系のハン
ダを用いて、上記半導体発光素子チップを上記載置面に
接続する。この方法を採用することにより、より高温で
接続が行なわれるので、熱膨張による伸びの差が大きい
状態で固定され、したがって、冷却後に半導体発光素子
チップに生じる圧縮歪みをより大きくすることができ
る。その結果、寿命を長くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】半導体レーザ装置の信頼性を向上
させるため、発明者らが検討した結果、GaN系半導体
の積層体に多軸性の圧縮歪みを加えると信頼性が向上す
ることがわかった。そこで、このことに着目し、GaN
よりも熱膨張係数が大きな材料であるCuからなるサブ
マウント(以下、「Cuサブマウント」という。)に半
導体レーザチップを搭載することで、半導体レーザチッ
プに圧縮歪みを生じさせることについて検討を行なっ
た。従来のGaAs系の半導体レーザチップにおいて
は、できるだけGaAsに熱膨張率が近い材料(Si
C,AlNなど)をサブマウントとして用い、できるだ
け歪みをかけないように努めなければ十分な特性が得ら
れないと一般的に言われていた。したがって、従来、C
uはサブマウント材料としては不適切とされていた。そ
のため、半導体レーザ用のCuサブマウントとしての市
販品はなかった。そこで、発明者らは、金属材料を扱う
メーカーにCuブロック作成を依頼し、それに金属膜、
ハンダ膜を堆積することでCuサブマウントを形成し
た。発明者らは、こうして得たCuサブマウントにGa
N系半導体の積層体を発光部として有する半導体レーザ
チップを搭載し、寿命を測定した。その結果、搭載前の
半導体レーザチップの閾値電流から予想される寿命より
まだ短く、さらに改善の余地があることがわかった。
させるため、発明者らが検討した結果、GaN系半導体
の積層体に多軸性の圧縮歪みを加えると信頼性が向上す
ることがわかった。そこで、このことに着目し、GaN
よりも熱膨張係数が大きな材料であるCuからなるサブ
マウント(以下、「Cuサブマウント」という。)に半
導体レーザチップを搭載することで、半導体レーザチッ
プに圧縮歪みを生じさせることについて検討を行なっ
た。従来のGaAs系の半導体レーザチップにおいて
は、できるだけGaAsに熱膨張率が近い材料(Si
C,AlNなど)をサブマウントとして用い、できるだ
け歪みをかけないように努めなければ十分な特性が得ら
れないと一般的に言われていた。したがって、従来、C
uはサブマウント材料としては不適切とされていた。そ
のため、半導体レーザ用のCuサブマウントとしての市
販品はなかった。そこで、発明者らは、金属材料を扱う
メーカーにCuブロック作成を依頼し、それに金属膜、
ハンダ膜を堆積することでCuサブマウントを形成し
た。発明者らは、こうして得たCuサブマウントにGa
N系半導体の積層体を発光部として有する半導体レーザ
チップを搭載し、寿命を測定した。その結果、搭載前の
半導体レーザチップの閾値電流から予想される寿命より
まだ短く、さらに改善の余地があることがわかった。
【0023】そこで、発明者らがさらなる検討を行なっ
た結果、Cuサブマウントの表面の凹凸、すなわち表面
粗さを低減することで、サブマウントと半導体レーザチ
ップとの間の接触面積が多くなり、サブマウント側から
GaN系半導体の積層体に、より大きな圧縮歪みを生じ
させ、さらに接触面に平行な方向の歪みの分布がより連
続的になるため、より寿命が改善できることがわかっ
た。このことが本発明をもたらした。
た結果、Cuサブマウントの表面の凹凸、すなわち表面
粗さを低減することで、サブマウントと半導体レーザチ
ップとの間の接触面積が多くなり、サブマウント側から
GaN系半導体の積層体に、より大きな圧縮歪みを生じ
させ、さらに接触面に平行な方向の歪みの分布がより連
続的になるため、より寿命が改善できることがわかっ
た。このことが本発明をもたらした。
【0024】具体的な検討の内容を以下に示す。発明者
らは、まず、Cuサブマウントの表面研磨前後での表面
粗さを測定し、比較することとした。表面粗さの測定に
は、日本真空技術株式会社製DEKTAK3STを使用
し、水平分解能は0.125μm、測定レンジは65K
Å、プロファイルはHills&Valleys、触針
圧は30mgで測定した。取り扱い中についたピンセッ
ト傷など、本来の金属表面に由来しない傷は、データに
は含まないこととした。また、ハイパスフィルタやロー
パスフィルタなどのカットオフフィルタは用いなかっ
た。
らは、まず、Cuサブマウントの表面研磨前後での表面
粗さを測定し、比較することとした。表面粗さの測定に
は、日本真空技術株式会社製DEKTAK3STを使用
し、水平分解能は0.125μm、測定レンジは65K
Å、プロファイルはHills&Valleys、触針
圧は30mgで測定した。取り扱い中についたピンセッ
ト傷など、本来の金属表面に由来しない傷は、データに
は含まないこととした。また、ハイパスフィルタやロー
パスフィルタなどのカットオフフィルタは用いなかっ
た。
【0025】当初入手し、表面研磨することなく作成し
たCuサブマウントの表面粗さを測定した結果、測定距
離500μmでの最大高さRmax(指定範囲内の凹凸
プロファイルの最も高い山からもっとも低い谷までの垂
直距離。DEKTAK3STでは「Rt」と表示され
る。)で6885Å〜10700Å、中心線平均粗さR
a(指定範囲内で中心線から凹凸プロファイルまでの偏
差の平均値。)で852Å〜1774Åであった。次に
表面研磨によって、表面粗さを低減したCuブロックを
入手して、サブマウントを作成した結果、Rmaxは9
80Å〜3853Å、Raは107Å〜425Åまで低
減することができた。
たCuサブマウントの表面粗さを測定した結果、測定距
離500μmでの最大高さRmax(指定範囲内の凹凸
プロファイルの最も高い山からもっとも低い谷までの垂
直距離。DEKTAK3STでは「Rt」と表示され
る。)で6885Å〜10700Å、中心線平均粗さR
a(指定範囲内で中心線から凹凸プロファイルまでの偏
差の平均値。)で852Å〜1774Åであった。次に
表面研磨によって、表面粗さを低減したCuブロックを
入手して、サブマウントを作成した結果、Rmaxは9
80Å〜3853Å、Raは107Å〜425Åまで低
減することができた。
【0026】次にRmaxの異なる何種類かのCuサブ
マウントを用意し、これらに対して、互いに類似の初期
特性をもつ半導体レーザチップをジャンクションダウン
でマウントした際の寿命を、図8に示す。ここでは半導
体レーザチップとしては、GaN基板を有する両面電極
構造のものを用いた。その結果、Rmax≦4000Å
(このときのRa≦500Å)、つまり表面粗さが小さ
いサブマウントにマウントしたほうが、寿命が長く、特
にRmax≦3000Å(このときのRa≦360Å)
では、より安定した効果があった。
マウントを用意し、これらに対して、互いに類似の初期
特性をもつ半導体レーザチップをジャンクションダウン
でマウントした際の寿命を、図8に示す。ここでは半導
体レーザチップとしては、GaN基板を有する両面電極
構造のものを用いた。その結果、Rmax≦4000Å
(このときのRa≦500Å)、つまり表面粗さが小さ
いサブマウントにマウントしたほうが、寿命が長く、特
にRmax≦3000Å(このときのRa≦360Å)
では、より安定した効果があった。
【0027】さらに、用いる半導体レーザチップのタイ
プが、GaN基板の両面電極構造のものだけでなく、G
aN基板で片面電極構造、あるいは、サファイア基板で
片面電極構造であっても効果が見られ、それぞれ、表面
粗さの大きなCuサブマウントを用いた場合よりも、寿
命が長くなった。また、マウントの方法がジャンクショ
ンダウンであっても、ジャンクションアップであっても
同様に効果が見られた。その効果の程度は、同じ種類の
基板ならばジャンクションダウンの方が大きく、また、
基板がサファイア基板の場合よりはGaN基板の場合の
方が大きい。より具体的な値として、後述する実施の形
態1〜4における実験結果の要約を表1にまとめてお
く。
プが、GaN基板の両面電極構造のものだけでなく、G
aN基板で片面電極構造、あるいは、サファイア基板で
片面電極構造であっても効果が見られ、それぞれ、表面
粗さの大きなCuサブマウントを用いた場合よりも、寿
命が長くなった。また、マウントの方法がジャンクショ
ンダウンであっても、ジャンクションアップであっても
同様に効果が見られた。その効果の程度は、同じ種類の
基板ならばジャンクションダウンの方が大きく、また、
基板がサファイア基板の場合よりはGaN基板の場合の
方が大きい。より具体的な値として、後述する実施の形
態1〜4における実験結果の要約を表1にまとめてお
く。
【0028】
【表1】
【0029】(実施の形態1)
(構成)図1、図2を参照して、本発明に基づく実施の
形態1における半導体レーザ装置について説明する。図
1に示すように、この半導体レーザ装置には、半導体レ
ーザチップ430が搭載されている。図2に示すよう
に、半導体レーザチップ430は、GaN基板401の
主表面上に窒化物系半導体の積層体402が形成された
ものである。積層体402の表面には、p型電極403
が設けられている。GaN基板401の裏面には、n型
電極404が設けられている。したがって、この半導体
レーザチップ430は、両面電極構造のものである。こ
の半導体レーザチップ430の詳細については後述す
る。
形態1における半導体レーザ装置について説明する。図
1に示すように、この半導体レーザ装置には、半導体レ
ーザチップ430が搭載されている。図2に示すよう
に、半導体レーザチップ430は、GaN基板401の
主表面上に窒化物系半導体の積層体402が形成された
ものである。積層体402の表面には、p型電極403
が設けられている。GaN基板401の裏面には、n型
電極404が設けられている。したがって、この半導体
レーザチップ430は、両面電極構造のものである。こ
の半導体レーザチップ430の詳細については後述す
る。
【0030】この半導体レーザチップ430は、図1に
示すように、支持基体420の上側において、p型電極
403を下向きにして、サブマウント410を介在して
搭載されている。半導体レーザチップ430とサブマウ
ント410との間にはハンダ412が介在している。支
持基体420とサブマウント410との間にはハンダ4
13が介在している。
示すように、支持基体420の上側において、p型電極
403を下向きにして、サブマウント410を介在して
搭載されている。半導体レーザチップ430とサブマウ
ント410との間にはハンダ412が介在している。支
持基体420とサブマウント410との間にはハンダ4
13が介在している。
【0031】サブマウント410の表面および裏面に
は、金属多層膜からなる表面電極415が形成されてい
る。この金属多層膜は、ハンダ412,413との反応
性およびサブマウント410との密着性を考慮して形成
されたものである。p型電極403に接続されたサブマ
ウント410表面の表面電極415と支持基体420と
の間は、ワイヤ414aで接続されている。n型電極4
04とピン411との間は、ワイヤ414bで接続され
ている。ピン411は、支持基体420とは別の外部接
続端子(図示省略)に電気的に接続されている。こうし
て、外部接続端子と、支持基体420との間に電流を流
すことで、半導体レーザチップ430に電流が供給され
る。なお、サブマウント410が導電性であれば、ワイ
ヤ414aは省略することが可能である。
は、金属多層膜からなる表面電極415が形成されてい
る。この金属多層膜は、ハンダ412,413との反応
性およびサブマウント410との密着性を考慮して形成
されたものである。p型電極403に接続されたサブマ
ウント410表面の表面電極415と支持基体420と
の間は、ワイヤ414aで接続されている。n型電極4
04とピン411との間は、ワイヤ414bで接続され
ている。ピン411は、支持基体420とは別の外部接
続端子(図示省略)に電気的に接続されている。こうし
て、外部接続端子と、支持基体420との間に電流を流
すことで、半導体レーザチップ430に電流が供給され
る。なお、サブマウント410が導電性であれば、ワイ
ヤ414aは省略することが可能である。
【0032】図2を参照して、半導体レーザチップ43
0の構造についてさらに詳しく説明する。図2において
は、説明の便宜のため、各層の厚みは誇張して表示して
ある。半導体レーザチップ430は、GaN基板401
の上に、積層体402として、GaNバッファ層50
2、n−GaNコンタクト層503、n−AlGaNク
ラッド層504、n−GaNガイド層505、GaIn
N多重量子井戸活性層506、p−AlGaN蒸発防止
層507、p−GaNガイド層508、p−AlGaN
クラッド層509およびp−GaNコンタクト層510
がこの順に積層されている。図2にも凸部として示され
るように、p−AlGaNクラッド層509には、共振
器の共振方向に延びるリッジ部分が設けられている。す
なわち、この半導体レーザチップ430は、いわゆるリ
ッジストライプ型構造のものである。リッジ部分の上側
にはp型電極403が形成されている。p型電極403
と、p−AlGaNクラッド層509およびp−GaN
コンタクト層510との間には、リッジ部分を除いて、
絶縁膜511が設けられている。また、GaN基板40
1の下側には、n型電極404が形成されている。
0の構造についてさらに詳しく説明する。図2において
は、説明の便宜のため、各層の厚みは誇張して表示して
ある。半導体レーザチップ430は、GaN基板401
の上に、積層体402として、GaNバッファ層50
2、n−GaNコンタクト層503、n−AlGaNク
ラッド層504、n−GaNガイド層505、GaIn
N多重量子井戸活性層506、p−AlGaN蒸発防止
層507、p−GaNガイド層508、p−AlGaN
クラッド層509およびp−GaNコンタクト層510
がこの順に積層されている。図2にも凸部として示され
るように、p−AlGaNクラッド層509には、共振
器の共振方向に延びるリッジ部分が設けられている。す
なわち、この半導体レーザチップ430は、いわゆるリ
ッジストライプ型構造のものである。リッジ部分の上側
にはp型電極403が形成されている。p型電極403
と、p−AlGaNクラッド層509およびp−GaN
コンタクト層510との間には、リッジ部分を除いて、
絶縁膜511が設けられている。また、GaN基板40
1の下側には、n型電極404が形成されている。
【0033】本実施の形態では、上述のような材料の組
合せで半導体レーザチップ430を作製したが、半導体
レーザチップを構成する材料は、上述の例に限るもので
はなく、他の窒化物系化合物半導体を用いてもよい。す
なわち、たとえば、p−AlGaNクラッド層509に
代えてp−AlGaInN層を用いたり、GaInN多
重量子井戸活性層506に代えてGaInNAs層やG
aInNP層などを用いたりしてもよい。また、クラッ
ド層に多重量子井戸構造を用いてもよい。n−GaNコ
ンタクト層503とn−AlGaNクラッド層504と
の間にInGaNクラック防止層を挿入してもよい。
合せで半導体レーザチップ430を作製したが、半導体
レーザチップを構成する材料は、上述の例に限るもので
はなく、他の窒化物系化合物半導体を用いてもよい。す
なわち、たとえば、p−AlGaNクラッド層509に
代えてp−AlGaInN層を用いたり、GaInN多
重量子井戸活性層506に代えてGaInNAs層やG
aInNP層などを用いたりしてもよい。また、クラッ
ド層に多重量子井戸構造を用いてもよい。n−GaNコ
ンタクト層503とn−AlGaNクラッド層504と
の間にInGaNクラック防止層を挿入してもよい。
【0034】本実施の形態では、半導体レーザチップの
基板としては、GaN基板401を用いているが、この
基板は、GaN以外の材料の基板であってもよい。たと
えば、AlGaInN、SiC、Si、GaAs、In
Pといった材料を用いた導電性のある基板で、窒化物系
化合物半導体層のエピタキシャル成長が可能な基板であ
ればよい。このような基板を用いることによっても、図
2に示したものと同様の両面電極構造の半導体レーザチ
ップを形成することができる。この場合も、図1に示し
た半導体レーザ装置と同様の効果を得ることができる。
基板としては、GaN基板401を用いているが、この
基板は、GaN以外の材料の基板であってもよい。たと
えば、AlGaInN、SiC、Si、GaAs、In
Pといった材料を用いた導電性のある基板で、窒化物系
化合物半導体層のエピタキシャル成長が可能な基板であ
ればよい。このような基板を用いることによっても、図
2に示したものと同様の両面電極構造の半導体レーザチ
ップを形成することができる。この場合も、図1に示し
た半導体レーザ装置と同様の効果を得ることができる。
【0035】(製造方法)本実施の形態における半導体
レーザ装置の製造方法を説明する。
レーザ装置の製造方法を説明する。
【0036】まず、半導体素子の製造に一般的に用いら
れている周知のプロセスを適宜適用して、GaN基板4
01上に、図2に示したような構造が多数形成された半
導体レーザウエハを得る。p型電極403は、p−Ga
Nコンタクト層510に近い側から順に、パラジウム
(Pd)/モリブデン(Mo)/白金(Pt)/金(A
u)という、4層からなる積層構造となっている。ここ
で、パラジウムの厚みは15nm、モリブデンの厚みは
15nm、白金の厚みは15nm、金の厚みは200n
mとすることができる。なお、上記厚みに限らず、パラ
ジウムは5〜300nm、モリブデンは10〜1000
nm、白金は5〜300nm、金は100〜2000n
mの範囲で作製することが可能である。
れている周知のプロセスを適宜適用して、GaN基板4
01上に、図2に示したような構造が多数形成された半
導体レーザウエハを得る。p型電極403は、p−Ga
Nコンタクト層510に近い側から順に、パラジウム
(Pd)/モリブデン(Mo)/白金(Pt)/金(A
u)という、4層からなる積層構造となっている。ここ
で、パラジウムの厚みは15nm、モリブデンの厚みは
15nm、白金の厚みは15nm、金の厚みは200n
mとすることができる。なお、上記厚みに限らず、パラ
ジウムは5〜300nm、モリブデンは10〜1000
nm、白金は5〜300nm、金は100〜2000n
mの範囲で作製することが可能である。
【0037】GaN基板401の厚みは、積層体形成の
ための結晶成長の際には350μmであるが、n型電極
404形成前にGaN基板401の裏面側から研磨また
はエッチングにより、GaN基板401の一部を除去
し、ウエハの厚みを、通常40〜150μm程度にまで
薄くする。この後、n型電極404を、GaN基板40
1に近い側から順に、チタン(Ti)/アルミニウム
(Al)/モリブデン(Mo)/白金(Pt)/金(A
u)という5層構造で形成する。チタンの厚みは30n
m、アルミニウムの厚みは150nm、モリブデンの厚
みは30nm、白金の厚みは15nm、金の厚みは25
0nmとすることができる。なお、上記厚みに限らず、
チタンは5〜300nm、アルミニウムは50〜200
0nm、モリブデンは10〜1000nm、白金は5〜
300nm、金は100〜2000nmの範囲で作製す
ることが可能である。
ための結晶成長の際には350μmであるが、n型電極
404形成前にGaN基板401の裏面側から研磨また
はエッチングにより、GaN基板401の一部を除去
し、ウエハの厚みを、通常40〜150μm程度にまで
薄くする。この後、n型電極404を、GaN基板40
1に近い側から順に、チタン(Ti)/アルミニウム
(Al)/モリブデン(Mo)/白金(Pt)/金(A
u)という5層構造で形成する。チタンの厚みは30n
m、アルミニウムの厚みは150nm、モリブデンの厚
みは30nm、白金の厚みは15nm、金の厚みは25
0nmとすることができる。なお、上記厚みに限らず、
チタンは5〜300nm、アルミニウムは50〜200
0nm、モリブデンは10〜1000nm、白金は5〜
300nm、金は100〜2000nmの範囲で作製す
ることが可能である。
【0038】その後、共振器長を650μmとしてレー
ザ端面を形成する。すなわち、劈開により、半導体レー
ザチップとなるべき構造が複数連なった幅650μmの
ストリップ状のウエハ断片を得る。このウエハ断片の両
側面、すなわち、劈開によって現れた面がレーザ端面と
なる。なお、レーザ端面は、エッチングによって形成し
てもよい。さらに、劈開により、共振器長650μm×
幅400μmの個々の半導体レーザチップ430に分割
する。個々の半導体レーザチップへの分割は、劈開に代
えて、ダイシング、レーザアブレーション法などを用い
てもよい。
ザ端面を形成する。すなわち、劈開により、半導体レー
ザチップとなるべき構造が複数連なった幅650μmの
ストリップ状のウエハ断片を得る。このウエハ断片の両
側面、すなわち、劈開によって現れた面がレーザ端面と
なる。なお、レーザ端面は、エッチングによって形成し
てもよい。さらに、劈開により、共振器長650μm×
幅400μmの個々の半導体レーザチップ430に分割
する。個々の半導体レーザチップへの分割は、劈開に代
えて、ダイシング、レーザアブレーション法などを用い
てもよい。
【0039】こうして得られた半導体レーザチップ43
0を支持基体上にマウントする。このマウント工程は、
以下のように行なう。
0を支持基体上にマウントする。このマウント工程は、
以下のように行なう。
【0040】Cuからなるサブマウント410を用意
し、半導体レーザチップを搭載する側の表面を研磨して
表面粗さを小さくする。表面粗さは、Rmaxが約15
00Åであり、Raが179Åであった。このサブマウ
ント410の、半導体レーザチップを搭載する側の表面
およびその反対側の表面に、金属多層膜からなる表面電
極415を形成する。金属多層膜としては、サブマウン
ト410側から、モリブデン(Mo)/金(Au)の2
層構造の膜を用いることができる。モリブデンの厚みは
300nm、金の厚みは30nmとすることができる。
なお、上記厚みに限らず、モリブデンは100〜200
0nm、金は100〜2000nmの範囲で作製するこ
とが可能である。このサブマウント410の半導体レー
ザチップを搭載する側の表面電極415上に、ハンダ4
12を堆積させる。ハンダ412としてはAuSnハン
ダを用いることができる。ハンダ412の厚みは、2μ
mとした。
し、半導体レーザチップを搭載する側の表面を研磨して
表面粗さを小さくする。表面粗さは、Rmaxが約15
00Åであり、Raが179Åであった。このサブマウ
ント410の、半導体レーザチップを搭載する側の表面
およびその反対側の表面に、金属多層膜からなる表面電
極415を形成する。金属多層膜としては、サブマウン
ト410側から、モリブデン(Mo)/金(Au)の2
層構造の膜を用いることができる。モリブデンの厚みは
300nm、金の厚みは30nmとすることができる。
なお、上記厚みに限らず、モリブデンは100〜200
0nm、金は100〜2000nmの範囲で作製するこ
とが可能である。このサブマウント410の半導体レー
ザチップを搭載する側の表面電極415上に、ハンダ4
12を堆積させる。ハンダ412としてはAuSnハン
ダを用いることができる。ハンダ412の厚みは、2μ
mとした。
【0041】上述の半導体レーザチップ430をp型電
極403が下向きになるようにして、サブマウント41
0のハンダ412の上に載せる。すなわち、ジャンクシ
ョンダウンの配置である。こうして、サブマウント41
0をハンダ412の融点より若干高い温度まで加熱し、
ハンダが融けたところで、コレット(図示省略)で押え
て荷重を適宜加えながら半導体レーザチップ430とサ
ブマウント410とをハンダ412によくなじませる。
その後、冷却し、ハンダ412を固化させる。
極403が下向きになるようにして、サブマウント41
0のハンダ412の上に載せる。すなわち、ジャンクシ
ョンダウンの配置である。こうして、サブマウント41
0をハンダ412の融点より若干高い温度まで加熱し、
ハンダが融けたところで、コレット(図示省略)で押え
て荷重を適宜加えながら半導体レーザチップ430とサ
ブマウント410とをハンダ412によくなじませる。
その後、冷却し、ハンダ412を固化させる。
【0042】次に金属製の支持基体420を用意し、こ
の上にシート状のハンダ413を配置する。ハンダ41
3としては、SnAgCuハンダ(千住金属社製、商品
名:エコソルダーペレットM705、大きさ:0.5m
m×0.5mm、厚み:50μm)を用いることができ
る。さらにハンダ413上に、半導体レーザチップ43
0とサブマウント410との接合体を、所望の位置にな
るように配置する。この状態で支持基体420をハンダ
413の融点より若干高い温度まで加熱し、ハンダが融
けたところで、コレット(図示省略)で押えて荷重を適
宜加えながらサブマウント410と支持基体420とを
ハンダ413によくなじませる。その後、冷却し、ハン
ダ413を固化させる。
の上にシート状のハンダ413を配置する。ハンダ41
3としては、SnAgCuハンダ(千住金属社製、商品
名:エコソルダーペレットM705、大きさ:0.5m
m×0.5mm、厚み:50μm)を用いることができ
る。さらにハンダ413上に、半導体レーザチップ43
0とサブマウント410との接合体を、所望の位置にな
るように配置する。この状態で支持基体420をハンダ
413の融点より若干高い温度まで加熱し、ハンダが融
けたところで、コレット(図示省略)で押えて荷重を適
宜加えながらサブマウント410と支持基体420とを
ハンダ413によくなじませる。その後、冷却し、ハン
ダ413を固化させる。
【0043】この後、図1に示すようにワイヤ414
a,414bを配置するなど、所定の工程を実施するこ
とにより、図1に示すような半導体レーザ装置を得るこ
とができる。この構成の場合、サブマウント410はC
uであって導電性であるので、ワイヤ414aは省略す
ることも可能である。
a,414bを配置するなど、所定の工程を実施するこ
とにより、図1に示すような半導体レーザ装置を得るこ
とができる。この構成の場合、サブマウント410はC
uであって導電性であるので、ワイヤ414aは省略す
ることも可能である。
【0044】(作用・効果)このようにして作成した半
導体レーザ装置の寿命は、7968時間であった。これ
に対して、Rmax=約7500Å、Ra=873Å
と、表面粗さが大きいままのCuのサブマウントを用い
て同様に作成した半導体レーザ装置の寿命は6185時
間であった。
導体レーザ装置の寿命は、7968時間であった。これ
に対して、Rmax=約7500Å、Ra=873Å
と、表面粗さが大きいままのCuのサブマウントを用い
て同様に作成した半導体レーザ装置の寿命は6185時
間であった。
【0045】なお、本実施の形態では、半導体レーザチ
ップ430とサブマウント410とを接合する工程にお
いて、サブマウント410側にハンダ412を配置した
が、逆に半導体レーザチップ430側に配置するように
してもよいし、両方ともに配置してもよい。また、半導
体レーザチップ430とサブマウント410との接合体
と、支持基体420とを接合する工程において、支持基
体420上にハンダ413を配置していたが、サブマウ
ント410側にハンダ413を配置してもよいし、両方
ともに配置してもよい。
ップ430とサブマウント410とを接合する工程にお
いて、サブマウント410側にハンダ412を配置した
が、逆に半導体レーザチップ430側に配置するように
してもよいし、両方ともに配置してもよい。また、半導
体レーザチップ430とサブマウント410との接合体
と、支持基体420とを接合する工程において、支持基
体420上にハンダ413を配置していたが、サブマウ
ント410側にハンダ413を配置してもよいし、両方
ともに配置してもよい。
【0046】また、上述の半導体レーザ装置では、半導
体レーザチップ430をジャンクションダウンでサブマ
ウント410上に設置するため、ハンダ412の厚みが
厚いと、半導体レーザチップ430内のpn間のショー
トが発生しやすくなる。一方、ハンダ412の厚みが必
要以上に薄すぎると十分な強度で接着ができなくなる。
そのためハンダ412の厚みは、0.5〜10μmの範
囲が好ましく、より確実にショートを防ぐには、p型電
極403の表面から活性層付近までの厚み以下である
0.5〜3μmの範囲がより好ましい。
体レーザチップ430をジャンクションダウンでサブマ
ウント410上に設置するため、ハンダ412の厚みが
厚いと、半導体レーザチップ430内のpn間のショー
トが発生しやすくなる。一方、ハンダ412の厚みが必
要以上に薄すぎると十分な強度で接着ができなくなる。
そのためハンダ412の厚みは、0.5〜10μmの範
囲が好ましく、より確実にショートを防ぐには、p型電
極403の表面から活性層付近までの厚み以下である
0.5〜3μmの範囲がより好ましい。
【0047】また、図2においてp型電極403の形状
は、リッジストライプの凹凸が反映されるため凸に近い
形状となっているが、リッジストライプの側方の低くな
っている部分において、絶縁膜511をリッジストライ
プの高い部分とほば同じ高さまで埋めるように形成すれ
ば、ほぼ平坦な面の上にp型電極を形成することも可能
である。この場合、p型電極の表面(図2では上面、図
1では下面)がサブマウント410の上面と平行になる
ので、ジャンクションダウンでマウントした際の安定性
が向上し、歩留まりが向上する。
は、リッジストライプの凹凸が反映されるため凸に近い
形状となっているが、リッジストライプの側方の低くな
っている部分において、絶縁膜511をリッジストライ
プの高い部分とほば同じ高さまで埋めるように形成すれ
ば、ほぼ平坦な面の上にp型電極を形成することも可能
である。この場合、p型電極の表面(図2では上面、図
1では下面)がサブマウント410の上面と平行になる
ので、ジャンクションダウンでマウントした際の安定性
が向上し、歩留まりが向上する。
【0048】(実施の形態2)
(構成)図3を参照して、本発明に基づく実施の形態2
における半導体レーザ装置について説明する。この半導
体レーザ装置に用いられている半導体レーザチップ43
0および支持基体420は、実施の形態1で用いたもの
と同じである。ただし、実施の形態1とは異なり、ジャ
ンクションアップでマウントされている点が異なる。サ
ブマウント410は、やはりCu製のもので表面研磨を
施して用いたが、表面粗さは、Rmaxが約2300
Å、Raが239Åであった。
における半導体レーザ装置について説明する。この半導
体レーザ装置に用いられている半導体レーザチップ43
0および支持基体420は、実施の形態1で用いたもの
と同じである。ただし、実施の形態1とは異なり、ジャ
ンクションアップでマウントされている点が異なる。サ
ブマウント410は、やはりCu製のもので表面研磨を
施して用いたが、表面粗さは、Rmaxが約2300
Å、Raが239Åであった。
【0049】(作用・効果)こうして作成した半導体レ
ーザ装置の寿命は、6310時間であった。これに対し
て、Rmax=約7000Å、Ra=791Åと、表面
粗さが大きいままのCuのサブマウントを用いて同様に
作成した半導体レーザ装置の寿命は5245時間であっ
た。
ーザ装置の寿命は、6310時間であった。これに対し
て、Rmax=約7000Å、Ra=791Åと、表面
粗さが大きいままのCuのサブマウントを用いて同様に
作成した半導体レーザ装置の寿命は5245時間であっ
た。
【0050】(実施の形態3)
(構成)図4を参照して、本発明に基づく実施の形態3
における半導体レーザ装置について説明する。図4に示
すように、この半導体レーザ装置には、半導体レーザチ
ップ630が搭載されている。図5に示すように、半導
体レーザチップ630は、サファイア基板601の主表
面上に窒化物系半導体の積層体602が形成されたもの
である。積層体602のうちサファイア基板601と対
向する面とは反対側の面に、p型電極603、n型電極
604がそれぞれ電気的に独立して形成されている。こ
の半導体レーザチップ630の詳細については後述す
る。
における半導体レーザ装置について説明する。図4に示
すように、この半導体レーザ装置には、半導体レーザチ
ップ630が搭載されている。図5に示すように、半導
体レーザチップ630は、サファイア基板601の主表
面上に窒化物系半導体の積層体602が形成されたもの
である。積層体602のうちサファイア基板601と対
向する面とは反対側の面に、p型電極603、n型電極
604がそれぞれ電気的に独立して形成されている。こ
の半導体レーザチップ630の詳細については後述す
る。
【0051】図4に示すように、半導体レーザチップ6
30は、p型電極603およびn型電極604を下にし
て、その表面に金属多層膜である表面電極615a,6
15bが形成されたサブマウント610の上面にハンダ
612を用いてそれぞれ別個に固定されることによって
マウントされている。サブマウント610のうちp型電
極603およびn型電極604がマウントされる側と反
対側の面(図4における下面)には表面電極615cが
形成されている。サブマウント610は、ハンダ613
を介して支持基体620の表面上に固定、搭載されてい
る。表面電極615a,615b,615cの金属多層
膜は、ハンダ612,613との反応性およびサブマウ
ント610との密着性を考慮して形成されている。
30は、p型電極603およびn型電極604を下にし
て、その表面に金属多層膜である表面電極615a,6
15bが形成されたサブマウント610の上面にハンダ
612を用いてそれぞれ別個に固定されることによって
マウントされている。サブマウント610のうちp型電
極603およびn型電極604がマウントされる側と反
対側の面(図4における下面)には表面電極615cが
形成されている。サブマウント610は、ハンダ613
を介して支持基体620の表面上に固定、搭載されてい
る。表面電極615a,615b,615cの金属多層
膜は、ハンダ612,613との反応性およびサブマウ
ント610との密着性を考慮して形成されている。
【0052】サブマウント610において、半導体レー
ザチップ630が積載される表面側に形成された表面電
極615a,615bは、絶縁膜616を介してサブマ
ウント610上に形成されている。この絶縁膜616は
サブマウント610に導電性の材料を用いる場合にpn
間のショートを防ぐ目的であって、サブマウント610
が絶縁性の材料で形成されている場合には省略すること
ができる。サブマウント610上の半導体レーザチップ
630のn型電極604と対向する部分の表面電極61
5aは、支持基体620の表面に対して、導電体からな
るワイヤ614aにより電気的に接続されている。ま
た、サブマウント610上の半導体レーザチップ630
のp型電極603と対向する部分の表面電極615b
は、ピン611の表面に対して、導電体からなるワイヤ
614bにより電気的に接続されている。ピン611
は、支持基体620とは別の外部接続端子(図示省略)
に電気的に接続されている。こうして、外部接続端子
と、支持基体620との間に電流を流すことで、半導体
レーザチップ630に電流が供給される。
ザチップ630が積載される表面側に形成された表面電
極615a,615bは、絶縁膜616を介してサブマ
ウント610上に形成されている。この絶縁膜616は
サブマウント610に導電性の材料を用いる場合にpn
間のショートを防ぐ目的であって、サブマウント610
が絶縁性の材料で形成されている場合には省略すること
ができる。サブマウント610上の半導体レーザチップ
630のn型電極604と対向する部分の表面電極61
5aは、支持基体620の表面に対して、導電体からな
るワイヤ614aにより電気的に接続されている。ま
た、サブマウント610上の半導体レーザチップ630
のp型電極603と対向する部分の表面電極615b
は、ピン611の表面に対して、導電体からなるワイヤ
614bにより電気的に接続されている。ピン611
は、支持基体620とは別の外部接続端子(図示省略)
に電気的に接続されている。こうして、外部接続端子
と、支持基体620との間に電流を流すことで、半導体
レーザチップ630に電流が供給される。
【0053】図5を参照して、半導体レーザチップ63
0の構造についてさらに詳しく説明する。図5において
は、説明の便宜のため、各層の厚みは誇張して表示して
ある。半導体レーザチップ630は、サファイア基板6
01の上に、積層体602として、GaNバッファ層7
02、n−GaNコンタクト層703、n−AlGaN
多重量子井戸クラッド層704、n−GaNガイド層7
05、GaInN多重量子井戸活性層706、p−Al
GaN蒸発防止層707、p−GaNガイド層708、
p−AlGaN多重量子井戸クラッド層709およびp
−GaNコンタクト層710がこの順に積層されてい
る。
0の構造についてさらに詳しく説明する。図5において
は、説明の便宜のため、各層の厚みは誇張して表示して
ある。半導体レーザチップ630は、サファイア基板6
01の上に、積層体602として、GaNバッファ層7
02、n−GaNコンタクト層703、n−AlGaN
多重量子井戸クラッド層704、n−GaNガイド層7
05、GaInN多重量子井戸活性層706、p−Al
GaN蒸発防止層707、p−GaNガイド層708、
p−AlGaN多重量子井戸クラッド層709およびp
−GaNコンタクト層710がこの順に積層されてい
る。
【0054】p−AlGaN多重量子井戸クラッド層7
09には、共振器の共振方向に延びるリッジ部分が設け
られている。すなわち、この半導体レーザチップ630
は、いわゆるリッジストライプ型構造のものである。リ
ッジ部分の上側にはp−GaNコンタクト層710が配
置されている。また、この半導体レーザチップ430で
は、p−AlGaN多重量子井戸クラッド層709から
n−GaNコンタクト層703まで達する深さの溝72
0が形成されている。p−AlGaN多重量子井戸クラ
ッド層709から溝720にかけての部分には、リッジ
部分のp−GaNコンタクト層710を露出させるよう
に絶縁膜711が覆っている。さらに絶縁膜711の上
側にp−GaNコンタクト層710と導通するようにし
てp型電極603が形成されている。
09には、共振器の共振方向に延びるリッジ部分が設け
られている。すなわち、この半導体レーザチップ630
は、いわゆるリッジストライプ型構造のものである。リ
ッジ部分の上側にはp−GaNコンタクト層710が配
置されている。また、この半導体レーザチップ430で
は、p−AlGaN多重量子井戸クラッド層709から
n−GaNコンタクト層703まで達する深さの溝72
0が形成されている。p−AlGaN多重量子井戸クラ
ッド層709から溝720にかけての部分には、リッジ
部分のp−GaNコンタクト層710を露出させるよう
に絶縁膜711が覆っている。さらに絶縁膜711の上
側にp−GaNコンタクト層710と導通するようにし
てp型電極603が形成されている。
【0055】また、溝720の底部においてn−GaN
コンタクト層703と接するとともに、溝720の外部
の絶縁膜711上にまで延在するようにn型電極604
が形成されている。
コンタクト層703と接するとともに、溝720の外部
の絶縁膜711上にまで延在するようにn型電極604
が形成されている。
【0056】この半導体レーザチップ630では、p型
電極603とn型電極604とが同じ側で、かつ、ほぼ
同じ高さになるように形成することができるので、ジャ
ンクションダウンでのマウント時にチップを安定してサ
ブマウント上に設置することが可能となる。
電極603とn型電極604とが同じ側で、かつ、ほぼ
同じ高さになるように形成することができるので、ジャ
ンクションダウンでのマウント時にチップを安定してサ
ブマウント上に設置することが可能となる。
【0057】本実施の形態では、上述のような材料の組
合せで半導体レーザチップ630を作製したが、半導体
レーザチップを構成する材料は、上述の例に限るもので
はなく、他の窒化物系化合物半導体を用いてもよい。す
なわち、たとえば、p−AlGaN多重量子井戸クラッ
ド層709に代えてp−AlGaInN層を用いたり、
GaInN多重量子井戸活性層706に代えてGaIn
NAs層やGaInNP層などを用いたりしてもよい。
また、多重量子井戸構造のクラッド層に代えて、単層の
クラッド層を用いてもよい。n−GaNコンタクト層7
03とn−AlGaN多重量子井戸クラッド層704と
の間にInGaNクラック防止層を挿入してもよい。
合せで半導体レーザチップ630を作製したが、半導体
レーザチップを構成する材料は、上述の例に限るもので
はなく、他の窒化物系化合物半導体を用いてもよい。す
なわち、たとえば、p−AlGaN多重量子井戸クラッ
ド層709に代えてp−AlGaInN層を用いたり、
GaInN多重量子井戸活性層706に代えてGaIn
NAs層やGaInNP層などを用いたりしてもよい。
また、多重量子井戸構造のクラッド層に代えて、単層の
クラッド層を用いてもよい。n−GaNコンタクト層7
03とn−AlGaN多重量子井戸クラッド層704と
の間にInGaNクラック防止層を挿入してもよい。
【0058】(製造方法)本実施の形態における半導体
レーザ装置の製造方法を説明する。
レーザ装置の製造方法を説明する。
【0059】まず、半導体素子の製造に一般的に用いら
れている周知のプロセスを適宜適用して、サファイア基
板601上に、図5に示したような構造が多数形成され
た半導体レーザウエハを得る。p型電極603は、p−
GaNコンタクト層710に近い側から順に、ニッケル
(Ni)/金(Au)という2層構造となっている。ニ
ッケルの厚みは10nm、金の厚みは200nmとする
ことができる。なお、上記厚みに限らず、ニッケルは5
〜2000nm、金は100〜2000nmの範囲で作
製することが可能である。
れている周知のプロセスを適宜適用して、サファイア基
板601上に、図5に示したような構造が多数形成され
た半導体レーザウエハを得る。p型電極603は、p−
GaNコンタクト層710に近い側から順に、ニッケル
(Ni)/金(Au)という2層構造となっている。ニ
ッケルの厚みは10nm、金の厚みは200nmとする
ことができる。なお、上記厚みに限らず、ニッケルは5
〜2000nm、金は100〜2000nmの範囲で作
製することが可能である。
【0060】n型電極604としては、n−GaNコン
タクト層703に近い側から、ハフニウム(Hf)/ア
ルミニウム(Al)/モリブデン(Mo)/白金(P
t)/金(Au)という5層構造で形成する。ハフニウ
ムの厚みは5nm、アルミニウムの厚みは150nm、
モリブデンの厚みは30nm、白金の厚みは15nm、
金の厚みは250nmとすることができる。なお、上記
厚みに限らず、ハフニウムは1〜300nm、アルミニ
ウムは50〜2000nm、モリブデンは10〜100
0nm、白金は5〜300nm、金は100〜2000
nmの範囲で作製することが可能である。
タクト層703に近い側から、ハフニウム(Hf)/ア
ルミニウム(Al)/モリブデン(Mo)/白金(P
t)/金(Au)という5層構造で形成する。ハフニウ
ムの厚みは5nm、アルミニウムの厚みは150nm、
モリブデンの厚みは30nm、白金の厚みは15nm、
金の厚みは250nmとすることができる。なお、上記
厚みに限らず、ハフニウムは1〜300nm、アルミニ
ウムは50〜2000nm、モリブデンは10〜100
0nm、白金は5〜300nm、金は100〜2000
nmの範囲で作製することが可能である。
【0061】サファイア基板601の厚みは、積層体形
成のための結晶成長の際には350μmであるが、p型
電極603およびn型電極604の形成まで行なった後
に、サファイア基板601のうち積層体602が形成さ
れた面と反対側の面に研磨またはエッチングを施し、部
分的に除去する。これにより、半導体レーザウエハの厚
みを、通常40〜120μm程度にまで薄くする。
成のための結晶成長の際には350μmであるが、p型
電極603およびn型電極604の形成まで行なった後
に、サファイア基板601のうち積層体602が形成さ
れた面と反対側の面に研磨またはエッチングを施し、部
分的に除去する。これにより、半導体レーザウエハの厚
みを、通常40〜120μm程度にまで薄くする。
【0062】その後、共振器長を500μmとしてレー
ザ端面を形成する。すなわち、劈開により、半導体レー
ザチップとなるべき構造が複数連なった幅500μmの
ストリップ状のウエハ断片を得る。このウエハ断片の両
側面、すなわち、劈開によって現れた面がレーザ端面と
なる。さらに、劈開により、共振器長500μm×幅5
00μmの個々の半導体レーザチップ630に分割す
る。個々の半導体レーザチップへの分割は、劈開に代え
て、ダイシング、レーザアブレーション法などを用いて
もよい。
ザ端面を形成する。すなわち、劈開により、半導体レー
ザチップとなるべき構造が複数連なった幅500μmの
ストリップ状のウエハ断片を得る。このウエハ断片の両
側面、すなわち、劈開によって現れた面がレーザ端面と
なる。さらに、劈開により、共振器長500μm×幅5
00μmの個々の半導体レーザチップ630に分割す
る。個々の半導体レーザチップへの分割は、劈開に代え
て、ダイシング、レーザアブレーション法などを用いて
もよい。
【0063】こうして得られた半導体レーザチップ63
0を支持基体上にマウントする。このマウント工程は、
以下のように行なう。
0を支持基体上にマウントする。このマウント工程は、
以下のように行なう。
【0064】Cuからなるサブマウント610を用意
し、半導体レーザチップを搭載する側の表面を研磨して
表面粗さを小さくする。表面粗さは、Rmaxが約20
00Åであり、Raが197Åであった。このサブマウ
ント610の、半導体レーザチップを搭載する側の表面
およびその反対側の表面に、金属多層膜からなる表面電
極615a,615b,615cを形成する。金属多層
膜としては、サブマウント610側から、ニッケル(N
i)/金(Au)の2層構造の膜を用いることができ
る。ニッケルの厚みは1μm、金の厚みは300nmと
することができる。なお、上記厚みに限らず、ニッケル
は100〜2000nm、金は100〜2000nmの
範囲で作製することが可能である。
し、半導体レーザチップを搭載する側の表面を研磨して
表面粗さを小さくする。表面粗さは、Rmaxが約20
00Åであり、Raが197Åであった。このサブマウ
ント610の、半導体レーザチップを搭載する側の表面
およびその反対側の表面に、金属多層膜からなる表面電
極615a,615b,615cを形成する。金属多層
膜としては、サブマウント610側から、ニッケル(N
i)/金(Au)の2層構造の膜を用いることができ
る。ニッケルの厚みは1μm、金の厚みは300nmと
することができる。なお、上記厚みに限らず、ニッケル
は100〜2000nm、金は100〜2000nmの
範囲で作製することが可能である。
【0065】このサブマウント610の半導体レーザチ
ップを搭載する側の表面電極615a,615b上にそ
れぞれハンダ612を堆積させる。ハンダ612として
はAuSnハンダを用いることができる。ハンダ612
の厚みは、3μmとしたが、ハンダ612の厚みの好ま
しい数値的範囲については、実施の形態1で述べたのと
同様のことがいえる。
ップを搭載する側の表面電極615a,615b上にそ
れぞれハンダ612を堆積させる。ハンダ612として
はAuSnハンダを用いることができる。ハンダ612
の厚みは、3μmとしたが、ハンダ612の厚みの好ま
しい数値的範囲については、実施の形態1で述べたのと
同様のことがいえる。
【0066】半導体レーザチップ630を配置する側の
表面電極615a,615bとハンダ612との積層体
は、表面電極615aおよびハンダ612が積層体とな
る部分と、表面電極615bおよびハンダ612が積層
体となる部分との2つの部分に分離絶縁されている。絶
縁のために、サブマウント610と表面電極615a,
615bとの間の全面、あるいは、サブマウント610
と表面電極615bとの間のみに絶縁膜(図示省略)を
形成する。
表面電極615a,615bとハンダ612との積層体
は、表面電極615aおよびハンダ612が積層体とな
る部分と、表面電極615bおよびハンダ612が積層
体となる部分との2つの部分に分離絶縁されている。絶
縁のために、サブマウント610と表面電極615a,
615bとの間の全面、あるいは、サブマウント610
と表面電極615bとの間のみに絶縁膜(図示省略)を
形成する。
【0067】次にサブマウント610上に形成されたハ
ンダ612上に、図5に示した半導体レーザチップ63
0を配置する。このとき、半導体レーザチップ630の
p型電極603が表面電極615bの上のハンダ612
に対向し、n型電極604が表面電極615aの上のハ
ンダ612に対向するように配置する。すなわち、ジャ
ンクションダウンの配置である。こうして、サブマウン
ト610をハンダ612の融点より若干高い温度まで加
熱し、ハンダが融けたところで、コレット(図示省略)
で押えて荷重を適宜加えながら半導体レーザチップ63
0とサブマウント610とをハンダ612によくなじま
せる。その後、冷却し、ハンダ612を固化させる。こ
の結果、サブマウント610と半導体レーザチップ63
0とを積層し、固定することができる。
ンダ612上に、図5に示した半導体レーザチップ63
0を配置する。このとき、半導体レーザチップ630の
p型電極603が表面電極615bの上のハンダ612
に対向し、n型電極604が表面電極615aの上のハ
ンダ612に対向するように配置する。すなわち、ジャ
ンクションダウンの配置である。こうして、サブマウン
ト610をハンダ612の融点より若干高い温度まで加
熱し、ハンダが融けたところで、コレット(図示省略)
で押えて荷重を適宜加えながら半導体レーザチップ63
0とサブマウント610とをハンダ612によくなじま
せる。その後、冷却し、ハンダ612を固化させる。こ
の結果、サブマウント610と半導体レーザチップ63
0とを積層し、固定することができる。
【0068】次に金属製の支持基体620を用意し、こ
の上にシート状のハンダ613を配置する。ハンダ61
3としては、PbSnハンダ(フルヤ金属社製、大き
さ:0.5mm×0.5mm、厚み:50μm)を用い
ることができる。さらにハンダ613上に、半導体レー
ザチップ630とサブマウント610との接合体を、所
望の位置になるように配置する。この結果、サブマウン
ト610の底面に形成された表面電極615cとハンダ
613とが接触した状態になる。
の上にシート状のハンダ613を配置する。ハンダ61
3としては、PbSnハンダ(フルヤ金属社製、大き
さ:0.5mm×0.5mm、厚み:50μm)を用い
ることができる。さらにハンダ613上に、半導体レー
ザチップ630とサブマウント610との接合体を、所
望の位置になるように配置する。この結果、サブマウン
ト610の底面に形成された表面電極615cとハンダ
613とが接触した状態になる。
【0069】この状態で支持基体620をハンダ613
の融点より若干高い温度まで加熱し、ハンダが融けたと
ころで、コレット(図示省略)で押えて荷重を適宜加え
ながらサブマウント610と支持基体620とをハンダ
613によくなじませる。その後、冷却し、ハンダ61
3を固化させる。
の融点より若干高い温度まで加熱し、ハンダが融けたと
ころで、コレット(図示省略)で押えて荷重を適宜加え
ながらサブマウント610と支持基体620とをハンダ
613によくなじませる。その後、冷却し、ハンダ61
3を固化させる。
【0070】この後、図4に示すようにワイヤ614
a,614bを配置するなど、所定の工程を実施するこ
とにより、図4に示すような半導体レーザ装置を得るこ
とができる。この構成の場合、サブマウント610はC
uであって導電性であるので、ワイヤ614aは省略す
ることも可能である。このようにサブマウントが導電性
でなおかつワイヤ614aを省略する場合は、表面電極
615a,615b間の絶縁のための絶縁膜は、表面電
極615aには形成しない。したがって、たとえば、サ
ブマウント610と表面電極615bとの間のみに絶縁
膜(図示省略)を形成する。
a,614bを配置するなど、所定の工程を実施するこ
とにより、図4に示すような半導体レーザ装置を得るこ
とができる。この構成の場合、サブマウント610はC
uであって導電性であるので、ワイヤ614aは省略す
ることも可能である。このようにサブマウントが導電性
でなおかつワイヤ614aを省略する場合は、表面電極
615a,615b間の絶縁のための絶縁膜は、表面電
極615aには形成しない。したがって、たとえば、サ
ブマウント610と表面電極615bとの間のみに絶縁
膜(図示省略)を形成する。
【0071】(作用・効果)このようにして作成した半
導体レーザ装置の寿命は、6625時間であった。これ
に対して、Rmax=約8500Å、Ra=1043Å
と、表面粗さが大きいままのCuのサブマウントを用い
て同様に作成した半導体レーザ装置の寿命は5327時
間であった。
導体レーザ装置の寿命は、6625時間であった。これ
に対して、Rmax=約8500Å、Ra=1043Å
と、表面粗さが大きいままのCuのサブマウントを用い
て同様に作成した半導体レーザ装置の寿命は5327時
間であった。
【0072】なお、本実施の形態では、半導体レーザチ
ップ630とサブマウント610とを接合する工程にお
いて、サブマウント610側にハンダ612を配置した
が、逆に半導体レーザチップ630側に配置するように
してもよいし、両方ともに配置してもよい。また、半導
体レーザチップ630とサブマウント610との接合体
と、支持基体620とを接合する工程において、支持基
体620上にハンダ613を配置していたが、サブマウ
ント610側にハンダ613を配置してもよいし、両方
ともに配置してもよい。
ップ630とサブマウント610とを接合する工程にお
いて、サブマウント610側にハンダ612を配置した
が、逆に半導体レーザチップ630側に配置するように
してもよいし、両方ともに配置してもよい。また、半導
体レーザチップ630とサブマウント610との接合体
と、支持基体620とを接合する工程において、支持基
体620上にハンダ613を配置していたが、サブマウ
ント610側にハンダ613を配置してもよいし、両方
ともに配置してもよい。
【0073】本実施の形態では、半導体レーザチップの
基板としては、サファイア基板601を用いているが、
この基板は、サファイア以外の材料の基板であってもよ
い。たとえば、AlGaInN、SiC、Si、Zn
O、GaN、GaAs、InPなどを用いることができ
る。この基板に用いる材料としては、導電体であるか絶
縁体であるかを問わず、窒化物系化合物半導体層のエピ
タキシャル成長が可能な基板であればよい。
基板としては、サファイア基板601を用いているが、
この基板は、サファイア以外の材料の基板であってもよ
い。たとえば、AlGaInN、SiC、Si、Zn
O、GaN、GaAs、InPなどを用いることができ
る。この基板に用いる材料としては、導電体であるか絶
縁体であるかを問わず、窒化物系化合物半導体層のエピ
タキシャル成長が可能な基板であればよい。
【0074】(実施の形態4)
(構成)図6を参照して、本発明に基づく実施の形態4
における半導体レーザ装置について説明する。この半導
体レーザ装置に用いられている半導体レーザチップ63
0および支持基体620は、実施の形態3で用いたもの
と同じである。ただし、実施の形態3とは異なり、ジャ
ンクションアップでマウントされている点が異なる。サ
ブマウント610は、やはりCu製のもので表面研磨を
施して用いたが、表面粗さは、Rmaxが約2100
Å、Raが235Åであった。
における半導体レーザ装置について説明する。この半導
体レーザ装置に用いられている半導体レーザチップ63
0および支持基体620は、実施の形態3で用いたもの
と同じである。ただし、実施の形態3とは異なり、ジャ
ンクションアップでマウントされている点が異なる。サ
ブマウント610は、やはりCu製のもので表面研磨を
施して用いたが、表面粗さは、Rmaxが約2100
Å、Raが235Åであった。
【0075】(作用・効果)こうして作成した半導体レ
ーザ装置の寿命は、5521時間であった。これに対し
て、Rmax=約6900Å、Ra=755Åと、表面
粗さが大きいままのCuのサブマウントを用いて同様に
作成した半導体レーザ装置の寿命は4930時間であっ
た。
ーザ装置の寿命は、5521時間であった。これに対し
て、Rmax=約6900Å、Ra=755Åと、表面
粗さが大きいままのCuのサブマウントを用いて同様に
作成した半導体レーザ装置の寿命は4930時間であっ
た。
【0076】本実施の形態における半導体レーザ装置で
は、ジャンクションアップでマウントするので、用いる
半導体レーザチップのn型電極604は必ずしも図5に
示したようにp型電極603と同じ高さまで持ち上げる
必要はない。たとえば、図7に示すように、溝720の
底部に露出するn−GaNコンタクト層703上にn型
電極604を形成するだけでもよい。
は、ジャンクションアップでマウントするので、用いる
半導体レーザチップのn型電極604は必ずしも図5に
示したようにp型電極603と同じ高さまで持ち上げる
必要はない。たとえば、図7に示すように、溝720の
底部に露出するn−GaNコンタクト層703上にn型
電極604を形成するだけでもよい。
【0077】(各実施の形態について)サブマウントの
材料と、半導体レーザチップの基板の材料または、ジャ
ンクションアップかジャンクションダウンかの組合せ
は、上記実施の形態1〜4に示した組合せに限るもので
はない。実施の形態1〜4では、いずれもCu製のサブ
マウントを用いたが、サブマウント410,610の材
料としてはGaNより熱膨張係数の大きな他の材料を用
いてもよい。たとえばサブマウントの材料として、アル
ミニウム(Al)、鉄(Fe)、銀(Ag)、CuW合
金、CuMo合金などの導電性材料や、BeOなどの絶
縁性材料を用いてもよい。どの材料を用いた場合でも、
従来用いられていた状態よりも表面粗さを小さくするこ
とで、半導体レーザチップヘの歪みの伝達をより効果的
に行なうことができ、Cuを用いた場合同様に寿命増大
効果が見られる。ただし、Cuを用いることとすれば、
熱伝導率が高いため、放熱性に優れ、なおかつ、安価な
材料であるため、特に好ましい。
材料と、半導体レーザチップの基板の材料または、ジャ
ンクションアップかジャンクションダウンかの組合せ
は、上記実施の形態1〜4に示した組合せに限るもので
はない。実施の形態1〜4では、いずれもCu製のサブ
マウントを用いたが、サブマウント410,610の材
料としてはGaNより熱膨張係数の大きな他の材料を用
いてもよい。たとえばサブマウントの材料として、アル
ミニウム(Al)、鉄(Fe)、銀(Ag)、CuW合
金、CuMo合金などの導電性材料や、BeOなどの絶
縁性材料を用いてもよい。どの材料を用いた場合でも、
従来用いられていた状態よりも表面粗さを小さくするこ
とで、半導体レーザチップヘの歪みの伝達をより効果的
に行なうことができ、Cuを用いた場合同様に寿命増大
効果が見られる。ただし、Cuを用いることとすれば、
熱伝導率が高いため、放熱性に優れ、なおかつ、安価な
材料であるため、特に好ましい。
【0078】なお、支持基体(ステム)420,620
としては、銅または鉄を主体とする金属を基体として用
い、その基体表面に金属膜がメッキ形成されたものを用
いることができる。このメッキ形成される金属として
は、ニッケル(Ni)膜と金(Au)膜との積層膜を用
いることができる。
としては、銅または鉄を主体とする金属を基体として用
い、その基体表面に金属膜がメッキ形成されたものを用
いることができる。このメッキ形成される金属として
は、ニッケル(Ni)膜と金(Au)膜との積層膜を用
いることができる。
【0079】また、実施の形態1では、ハンダ413と
して、シート状のSnAgCuハンダを用い、実施の形
態3では、ハンダ613として、PbSnハンダを用い
たが、ハンダ413,613としては他の材料からなる
ハンダを用いてもよい。たとえば、In系、Sn系、A
u系、あるいはPb系のハンダを用いることができる。
して、シート状のSnAgCuハンダを用い、実施の形
態3では、ハンダ613として、PbSnハンダを用い
たが、ハンダ413,613としては他の材料からなる
ハンダを用いてもよい。たとえば、In系、Sn系、A
u系、あるいはPb系のハンダを用いることができる。
【0080】また、ハンダ413,613は、ハンダ4
12,612よりも融点が低いことが好ましい。このよ
うにすれば、支持基体420,620上にサブマウント
10をマウントする際に、既に接合されている部分のハ
ンダ412,612に悪影響を及ぼすことを防止でき
る。またハンダ413,613はシート状のもの以外に
も、蒸着法、塗布法、スパック法、印刷法、あるいはメ
ッキ法などでサブマウントまたは支持基体上に形成して
もよい。
12,612よりも融点が低いことが好ましい。このよ
うにすれば、支持基体420,620上にサブマウント
10をマウントする際に、既に接合されている部分のハ
ンダ412,612に悪影響を及ぼすことを防止でき
る。またハンダ413,613はシート状のもの以外に
も、蒸着法、塗布法、スパック法、印刷法、あるいはメ
ッキ法などでサブマウントまたは支持基体上に形成して
もよい。
【0081】ハンダ412,612の材料としてAuS
nハンダを用いたが、ハンダ412,612の材料とし
てはIn系、Sn系、Au系、あるいはPb系のハンダ
を用いることができる。また、ハンダ412,612の
形成方法として、蒸着法を用いることができるが、蒸着
法以外の方法、たとえば塗布法、スパック法、印刷法、
メッキ法など用いてもよく、SnAgCuなどのシート
状のハンダをサブマウント上に配置すると言った手法を
用いてもよい。さらに、より効果的に半導体レーザチッ
プに歪みを伝えるために、硬いハンダを用いたり、ハン
ダ厚みを薄くするなど、適宜設計を変更することができ
る。
nハンダを用いたが、ハンダ412,612の材料とし
てはIn系、Sn系、Au系、あるいはPb系のハンダ
を用いることができる。また、ハンダ412,612の
形成方法として、蒸着法を用いることができるが、蒸着
法以外の方法、たとえば塗布法、スパック法、印刷法、
メッキ法など用いてもよく、SnAgCuなどのシート
状のハンダをサブマウント上に配置すると言った手法を
用いてもよい。さらに、より効果的に半導体レーザチッ
プに歪みを伝えるために、硬いハンダを用いたり、ハン
ダ厚みを薄くするなど、適宜設計を変更することができ
る。
【0082】ハンダ412,413,612,613に
用いるハンダのうち、融点の低いものの例としては、I
n、InPb、InSn、InAg、InAgPbなど
のInを含む合金(In系のハンダ)、あるいは、S
n、SnPb、SnSb、SnAg、SnSb、SnA
gPb、SnAgCu、SnPbSbなどのSnを含む
合金(Sn系のハンダ)、あるいは、Ag、Au、Cu
などの粉末を混入したエポキシ樹脂やポリイミド樹脂な
どを用いることができる。また、融点が高いハンダの例
としては、AuSi、AuSn、AuGa、AuGe、
AuSb、AuNi、AuIn、AuAgSnなどのA
uを含む合金(Au系のハンダ)がある。
用いるハンダのうち、融点の低いものの例としては、I
n、InPb、InSn、InAg、InAgPbなど
のInを含む合金(In系のハンダ)、あるいは、S
n、SnPb、SnSb、SnAg、SnSb、SnA
gPb、SnAgCu、SnPbSbなどのSnを含む
合金(Sn系のハンダ)、あるいは、Ag、Au、Cu
などの粉末を混入したエポキシ樹脂やポリイミド樹脂な
どを用いることができる。また、融点が高いハンダの例
としては、AuSi、AuSn、AuGa、AuGe、
AuSb、AuNi、AuIn、AuAgSnなどのA
uを含む合金(Au系のハンダ)がある。
【0083】特に、InPbSnなど融点が低いハンダ
は、半導体レーザチップなどの素子に与える熱的ダメー
ジを少なくすることができる。一方、AuSn、SnA
gCuなど融点が高いハンダを用いれば、半導体レーザ
チップとサブマウント、あるいはサブマウントと支持基
体とを強固に接着することができる。また、ハンダの材
料としてSnAgCuを用いた場合には、ハンダの濡れ
性がよく、半導体レーザチップの接着に、ハンダ箔など
シート状のハンダを用いる場合でも、半導体レーザチッ
プのショートの発生と言った不良が起こりにくい。
は、半導体レーザチップなどの素子に与える熱的ダメー
ジを少なくすることができる。一方、AuSn、SnA
gCuなど融点が高いハンダを用いれば、半導体レーザ
チップとサブマウント、あるいはサブマウントと支持基
体とを強固に接着することができる。また、ハンダの材
料としてSnAgCuを用いた場合には、ハンダの濡れ
性がよく、半導体レーザチップの接着に、ハンダ箔など
シート状のハンダを用いる場合でも、半導体レーザチッ
プのショートの発生と言った不良が起こりにくい。
【0084】また、サブマウント401,610の表面
に形成した金属多層膜による表面電極415,615,
615a,615bとしては、上述のMo/Auあるい
はNl/Au以外の金属多層膜を用いてもよい。たとえ
ば、金属多層膜として、チタン(Ti)/ニッケル(N
i)/金(Au)からなる3層膜、モリブデン(Mo)
/金(Au)からなる2層膜、ニッケル(Ni)/金
(Au)からなる2層膜、モリブデン(Mo)/ニッケ
ル(Ni)/金(Au)からなる3層膜、モリブデン
(Mo)/白金(Pt)/金(Au)からなる3層膜な
どの多層膜を用いてもよい。この金属多層膜を構成する
材料はサブマウント材料およびハンダ材料との接着性が
良好な、他の常識的な材料に変更してもよい。また、サ
ブマウントの表裏面で、膜厚や膜の構成が異なっていて
もよい。さらに、サブマウントの表裏面のみに限らず、
側面にも形成されていてもよい。
に形成した金属多層膜による表面電極415,615,
615a,615bとしては、上述のMo/Auあるい
はNl/Au以外の金属多層膜を用いてもよい。たとえ
ば、金属多層膜として、チタン(Ti)/ニッケル(N
i)/金(Au)からなる3層膜、モリブデン(Mo)
/金(Au)からなる2層膜、ニッケル(Ni)/金
(Au)からなる2層膜、モリブデン(Mo)/ニッケ
ル(Ni)/金(Au)からなる3層膜、モリブデン
(Mo)/白金(Pt)/金(Au)からなる3層膜な
どの多層膜を用いてもよい。この金属多層膜を構成する
材料はサブマウント材料およびハンダ材料との接着性が
良好な、他の常識的な材料に変更してもよい。また、サ
ブマウントの表裏面で、膜厚や膜の構成が異なっていて
もよい。さらに、サブマウントの表裏面のみに限らず、
側面にも形成されていてもよい。
【0085】また、上述のp型電極403としてPd/
Mo/Pt/Auの多層膜を用い、p型電極603とし
てNi/Auの多層膜を用いたが、これらの多層膜にお
けるPdに代えて、たとえばCo、Cu、Ag、Ir、
Sc、Au、Cr、Mo、La、W、Al、Tl、Y、
La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Ti、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Pt、Ni、あるいはそれ
らの化合物を用いてもよい。また、Mo/Ptあるいは
Ptに代えて、Co、Cu、Ag、Ir、Sc、Au、
Cr、La、W、Al、Tl、Y、La、Ce、Pr、
Nd、Sm、Eu、Tb、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Pt、Niあるいはそれらの化合物を用いて
もよい。これらの多層膜におけるAuに代えてNi、A
g、Ga、In、Sn、Pb、Sb、Zn、Si、G
e、Al、あるいはそれらの化合物を用いてもよい。ま
た、これらの多層膜を構成するそれぞれの膜厚も、上述
の膜厚以外の任意の膜厚とすることができる。
Mo/Pt/Auの多層膜を用い、p型電極603とし
てNi/Auの多層膜を用いたが、これらの多層膜にお
けるPdに代えて、たとえばCo、Cu、Ag、Ir、
Sc、Au、Cr、Mo、La、W、Al、Tl、Y、
La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Ti、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Pt、Ni、あるいはそれ
らの化合物を用いてもよい。また、Mo/Ptあるいは
Ptに代えて、Co、Cu、Ag、Ir、Sc、Au、
Cr、La、W、Al、Tl、Y、La、Ce、Pr、
Nd、Sm、Eu、Tb、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Pt、Niあるいはそれらの化合物を用いて
もよい。これらの多層膜におけるAuに代えてNi、A
g、Ga、In、Sn、Pb、Sb、Zn、Si、G
e、Al、あるいはそれらの化合物を用いてもよい。ま
た、これらの多層膜を構成するそれぞれの膜厚も、上述
の膜厚以外の任意の膜厚とすることができる。
【0086】また、n型電極404としては、Ti/A
l/Mo/Pt/Auという多層膜を用い、n型電極6
04としては、Hf/Al/Mo/Pt/Auからなる
多層膜を用いたが、この多層膜におけるTiに代えて、
Co、Cu、Ag、Ir、Sc、Au、Cr、Mo、L
a、W、Al、Tl、Y、La、Ce、Pr、Nd、S
m、Eu、Tb、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Pt、
Ni、Pd、あるいはそれらの化合物を用いてもよい。
この多層膜におけるAlに代えて、Au、Ni、Ag、
Ga、In、Sn、Pb、Sb、Zn、Si、Ge、あ
るいはこれらの化合物を用いてもよい。また、Mo/P
tあるいはPtに代えて、Co、Cu、Ag、Ir、S
c、Au、Cr、La、W、Al、Tl、Y、La、C
e、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Ti、Zr、H
f、V、Nb、Ta、Pt、Ni、あるいはそれらの化
合物を用いてもよい。また、上述の多層膜におけるAu
に代えて、Ni、Ag、Ga、In、Sn、Pb、S
b、Zn、Si、Ge、Al、あるいはそれらの化合物
を用いてもよい。また、n型電極を構成する多層膜のそ
れぞれの膜厚も、上述の膜厚以外の任意の膜厚とするこ
とができる。
l/Mo/Pt/Auという多層膜を用い、n型電極6
04としては、Hf/Al/Mo/Pt/Auからなる
多層膜を用いたが、この多層膜におけるTiに代えて、
Co、Cu、Ag、Ir、Sc、Au、Cr、Mo、L
a、W、Al、Tl、Y、La、Ce、Pr、Nd、S
m、Eu、Tb、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Pt、
Ni、Pd、あるいはそれらの化合物を用いてもよい。
この多層膜におけるAlに代えて、Au、Ni、Ag、
Ga、In、Sn、Pb、Sb、Zn、Si、Ge、あ
るいはこれらの化合物を用いてもよい。また、Mo/P
tあるいはPtに代えて、Co、Cu、Ag、Ir、S
c、Au、Cr、La、W、Al、Tl、Y、La、C
e、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Ti、Zr、H
f、V、Nb、Ta、Pt、Ni、あるいはそれらの化
合物を用いてもよい。また、上述の多層膜におけるAu
に代えて、Ni、Ag、Ga、In、Sn、Pb、S
b、Zn、Si、Ge、Al、あるいはそれらの化合物
を用いてもよい。また、n型電極を構成する多層膜のそ
れぞれの膜厚も、上述の膜厚以外の任意の膜厚とするこ
とができる。
【0087】なお、上述の実施の形態1〜4において
は、半導体レーザチップをサブマウントに搭載する例を
示したが、半導体レーザチップを直接、支持基体(ステ
ム)、フレーム、パッケージなど(以下、これらをまと
めて「保持体」という。)に搭載する場合にも、同じ思
想を適用することができる。すなわち、これらの保持体
にGaNより熱膨張係数の大きい材料を用い、さらに表
面粗さを小さくするようにすれば、上述の本発明の実施
の形態1〜4と同様の効果を得ることができる。この場
合、半導体レーザチップと保持体との接着には、実施の
形態1〜4で示したすべてのハンダの材料を用いること
ができる。また、保持体とハンダとの間には、接着性を
向上させるための金属多層膜を配置してもよい。
は、半導体レーザチップをサブマウントに搭載する例を
示したが、半導体レーザチップを直接、支持基体(ステ
ム)、フレーム、パッケージなど(以下、これらをまと
めて「保持体」という。)に搭載する場合にも、同じ思
想を適用することができる。すなわち、これらの保持体
にGaNより熱膨張係数の大きい材料を用い、さらに表
面粗さを小さくするようにすれば、上述の本発明の実施
の形態1〜4と同様の効果を得ることができる。この場
合、半導体レーザチップと保持体との接着には、実施の
形態1〜4で示したすべてのハンダの材料を用いること
ができる。また、保持体とハンダとの間には、接着性を
向上させるための金属多層膜を配置してもよい。
【0088】なお、半導体レーザチップを保持体にマウ
ントする際には、より高温で接着するハンダを用いるこ
とが好ましい。より高温で接着が行なわれた方が、熱膨
張による伸びがより大きい状態で固定されるので、冷却
後に半導体レーザチップに生じる圧縮歪みがより大きく
なる。すなわち、InやPbSnのハンダを用いるより
は、SnAgCuやAuSnのハンダを用いる方がより
好ましい。
ントする際には、より高温で接着するハンダを用いるこ
とが好ましい。より高温で接着が行なわれた方が、熱膨
張による伸びがより大きい状態で固定されるので、冷却
後に半導体レーザチップに生じる圧縮歪みがより大きく
なる。すなわち、InやPbSnのハンダを用いるより
は、SnAgCuやAuSnのハンダを用いる方がより
好ましい。
【0089】なお、今回開示した上記実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、マウント部材の載置面
の表面粗さが小さいので、半導体レーザチップをマウン
トしたときにマウント部材と半導体レーザチップとの間
の接触面積が多くなる。したがって、マウント部材側か
らGaN系半導体の積層体に、より大きな圧縮歪みを生
じさせ、さらに接触面に平行な方向の歪みの分布がより
連続的になるため、寿命を長くすることができる。
の表面粗さが小さいので、半導体レーザチップをマウン
トしたときにマウント部材と半導体レーザチップとの間
の接触面積が多くなる。したがって、マウント部材側か
らGaN系半導体の積層体に、より大きな圧縮歪みを生
じさせ、さらに接触面に平行な方向の歪みの分布がより
連続的になるため、寿命を長くすることができる。
【図1】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
レーザ装置の模式断面図である。
レーザ装置の模式断面図である。
【図2】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
レーザ装置に用いる半導体レーザチップの模式断面図で
ある。
レーザ装置に用いる半導体レーザチップの模式断面図で
ある。
【図3】 本発明に基づく実施の形態2における半導体
レーザ装置の模式断面図である。
レーザ装置の模式断面図である。
【図4】 本発明に基づく実施の形態3における半導体
レーザ装置の模式断面図である。
レーザ装置の模式断面図である。
【図5】 本発明に基づく実施の形態3における半導体
レーザ装置に用いる半導体レーザチップの模式断面図で
ある。
レーザ装置に用いる半導体レーザチップの模式断面図で
ある。
【図6】 本発明に基づく実施の形態4における半導体
レーザ装置の模式断面図である。
レーザ装置の模式断面図である。
【図7】 本発明に基づく実施の形態4における半導体
レーザ装置に使用可能な半導体レーザチップの変形例を
示す模式断面図である。
レーザ装置に使用可能な半導体レーザチップの変形例を
示す模式断面図である。
【図8】 Rmaxの異なるCuサブマウントに対して
半導体レーザチップをジャンクションダウンでマウント
した際の寿命を示すグラフである。
半導体レーザチップをジャンクションダウンでマウント
した際の寿命を示すグラフである。
【図9】 従来技術に基づくジャンクションダウン方式
が採られた半導体レーザ装置の概念図である。
が採られた半導体レーザ装置の概念図である。
【図10】 従来技術に基づく半導体レーザチップの概
念図である。
念図である。
101,201 基板、102,202,402,60
2 積層体、106,206 活性層、103,20
3,403,603 p型電極、104,204,40
4,604 n型電極、112,412,612 ハン
ダ、130,230,430,630 半導体レーザチ
ップ、140 保持体、141,142金属膜、401
GaN基板、410,610 サブマウント、41
1,611ピン、413,613 ハンダ、414a,
414b,614a,614bワイヤ、415,615
a,615b,615c 表面電極、420,620支
持基体、502,702 GaNバッファ層、503,
703 n−GaNコンタクト層、504 n−AlG
aNクラッド層、505,705 n−GaNガイド
層、506,706 GaInN多重量子井戸活性層、
507,707p−AlGaN蒸発防止層、508,7
08 p−GaNガイド層、509 p−AlGaNク
ラッド層、510,710 p−GaNコンタクト層、
511,711 絶縁膜、601 サファイア基板、6
16 絶縁膜、704 n−AlGaN多重量子井戸ク
ラッド層、709 p−AlGaN多重量子井戸クラッ
ド層、720 溝。
2 積層体、106,206 活性層、103,20
3,403,603 p型電極、104,204,40
4,604 n型電極、112,412,612 ハン
ダ、130,230,430,630 半導体レーザチ
ップ、140 保持体、141,142金属膜、401
GaN基板、410,610 サブマウント、41
1,611ピン、413,613 ハンダ、414a,
414b,614a,614bワイヤ、415,615
a,615b,615c 表面電極、420,620支
持基体、502,702 GaNバッファ層、503,
703 n−GaNコンタクト層、504 n−AlG
aNクラッド層、505,705 n−GaNガイド
層、506,706 GaInN多重量子井戸活性層、
507,707p−AlGaN蒸発防止層、508,7
08 p−GaNガイド層、509 p−AlGaNク
ラッド層、510,710 p−GaNコンタクト層、
511,711 絶縁膜、601 サファイア基板、6
16 絶縁膜、704 n−AlGaN多重量子井戸ク
ラッド層、709 p−AlGaN多重量子井戸クラッ
ド層、720 溝。
Claims (9)
- 【請求項1】 チップ基板と前記チップ基板の表面に窒
化物系化合物半導体層を積層した積層体とを含む半導体
発光素子チップと、 載置面を有するマウント部材とを備え、 前記半導体発光素子チップは、電極を介して面接触する
ことによって前記マウント部材の前記載置面に接続され
ており、前記マウント部材は、前記チップ基板の材料よ
り熱膨張係数が大きい材料を含み、前記載置面は、表面
粗さのRmaxが4000Å以下であるかRaが500
ÅRa以下であるかの少なくとも一方を満たす、半導体
発光装置。 - 【請求項2】 前記マウント部材の主材料がCu、A
l、Fe、Ag、CuW合金およびCuMo合金からな
る群から選ばれたいずれかの材料である、請求項1に記
載の半導体発光装置。 - 【請求項3】 前記チップ基板は、窒化物系化合物半導
体基板であり、前記半導体発光素子チップは、前記積層
体側の面を前記載置面に接して前記載置面に接続されて
いる、請求項1または2に記載の半導体発光装置。 - 【請求項4】 前記チップ基板は、窒化物系化合物半導
体基板であり、前記半導体発光素子チップは、前記チッ
プ基板側の面を前記載置面に接して前記載置面に接続さ
れている、請求項1または2に記載の半導体発光装置。 - 【請求項5】 前記チップ基板は、サファイア基板であ
り、前記半導体発光素子チップは、前記積層体側の面を
前記載置面に接して前記載置面に接続されている、請求
項1または2に記載の半導体発光装置。 - 【請求項6】 前記チップ基板は、サファイア基板であ
り、前記半導体発光素子チップは、前記チップ基板側の
面を前記載置面に接して前記載置面に接続されている、
請求項1または2に記載の半導体発光装置。 - 【請求項7】 半導体発光素子チップを接続するための
載置面を有し、主材料がCuであり、前記載置面は、表
面粗さのRmaxが4000Å以下であるかRaが50
0ÅRa以下であるかの少なくとも一方を満たす、半導
体発光装置用マウント部材。 - 【請求項8】 主材料がCuである部材の一つの表面を
載置面として研磨し、表面粗さのRmaxが4000Å
以下であるかRaが500ÅRa以下であるかの少なく
とも一方を満たすように仕上げてマウント部材を得るマ
ウント部材形成工程と、 半導体発光素子チップを前記載置面に接続することによ
って前記マウント部材に搭載する組立工程とを含む、半
導体発光装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記組立工程においては、SnAgCu
系またはAuSn系のハンダを用いて、前記半導体発光
素子チップを前記載置面に接続する、請求項8に記載の
半導体発光装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001400335A JP2003198038A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 半導体発光装置、半導体発光装置用マウント部材および半導体発光装置の製造方法 |
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| JP2003198038A true JP2003198038A (ja) | 2003-07-11 |
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- 2001-12-28 JP JP2001400335A patent/JP2003198038A/ja active Pending
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