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JP2003021772A - レンズ鏡筒の加工装置及び加工方法 - Google Patents

レンズ鏡筒の加工装置及び加工方法

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Publication number
JP2003021772A
JP2003021772A JP2001206180A JP2001206180A JP2003021772A JP 2003021772 A JP2003021772 A JP 2003021772A JP 2001206180 A JP2001206180 A JP 2001206180A JP 2001206180 A JP2001206180 A JP 2001206180A JP 2003021772 A JP2003021772 A JP 2003021772A
Authority
JP
Japan
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lens barrel
processing
spindle
mounting surface
objective lens
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001206180A
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English (en)
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JP2003021772A5 (ja
Inventor
Yoshiteru Ito
義晃 伊藤
Yasuhiro Uehara
靖弘 上原
Kiyokazu Hosaka
清和 保坂
Shigeru Furuyama
茂 古山
Shigeya Chimura
重弥 千村
Mitsuo Nasu
満男 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001206180A priority Critical patent/JP2003021772A/ja
Publication of JP2003021772A publication Critical patent/JP2003021772A/ja
Publication of JP2003021772A5 publication Critical patent/JP2003021772A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倍率を切り換えても、視野の中心がずれるこ
とのないレンズ鏡筒を作製する。 【解決手段】 レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ね
じ部24及びレボルバの当て付け面に当て付けられる取
付面23を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒1に加工
する。レンズ鏡筒1を保持するチャック2と、チャック
2を回転するスピンドル5と、レンズ鏡筒内の対物レン
ズに測定光を照射する光学系9と、測定光が対物レンズ
を透過して結像する位置に配置される画像取り込み手段
14を有し画像取り込み手段とレンズ鏡筒との相対距離
をスピンドル5の回転中心軸線方向に沿って調整される
移動手段26と、画像取り込み手段に結像したスポット
の状態を判断可能にする表示手段15と、画像取り込み
手段の所定受光位置と結像する位置とが一致するように
チャック2とスピンドル5との相対位置を調整する位置
調整機構部4と、画像取り込み手段の受光位置との間隔
を一定に保った状態でレンズ鏡筒の取付面を加工し、取
付ねじ部を加工する加工工具16,18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡等の光学機
器に使用するレンズ、特に対物レンズを内蔵した鏡筒
(以下、レンズ鏡筒という)を加工する加工装置及び加
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微小電子部品等の生産においては、顕微
鏡などの光学機器を用いてその検査を行っている。例え
ば、光学機器が顕微鏡の場合、低倍率の対物レンズを内
蔵したレンズ鏡筒や高倍率の対物レンズを内蔵したレン
ズ鏡筒の複数個がそれぞれ取付ねじ部を介してレボルバ
に取り付けられている。これらのレンズ鏡筒のそれぞれ
に組み込まれる各対物レンズは、いずれの対物レンズに
おいても、レボルバによる対物レンズの切換時には、焦
点位置が一致するように調整されている。このような顕
微鏡の操作では、観察者が接眼レンズを覗きながら、ま
ず低倍率の対物レンズを用いて視野内に測定個所を位置
決めして焦点合わせを行い、次にレボルバを回転させて
高倍率の対物レンズに切り換えて測定を行う。
【0003】このような、接眼レンズに対して切換が行
われる操作においては、低倍率の対物レンズと高倍率の
対物レンズとの間で光軸のズレ、又は倒れ若しくは焦点
のズレなどの光学的な差違があると、低倍率の対物レン
ズから高倍率の対物レンズへ切り替え時に視野中心がず
れて測定個所が外れたり、焦点がずれることがある。こ
のような場合には、視野中心を合わせるために低倍率の
対物レンズに再度切り換えて、再度の測定個所の位置決
めや、焦点合わせを行う必要がある。
【0004】このような煩雑な操作をなくして検査対象
となる個所(いわゆる試料とも呼ばれる)を自動的に検
査できるようにするため、顕微鏡等の光学機器に自動位
置決め機構や自動焦点合わせ機構を設けることが行われ
ている。図9はこのような自動焦点合わせ機構を備えた
特開平5−88091号公報に記載された模式的な構造
の顕微鏡で、左側に光学系、右側に制御装置が示されて
いる。
【0005】この顕微鏡は、試料103に焦点が合うよ
うに、試料103を載置した試料ステージ104を自動
的に移動(図では上下方向に移動)させる機能を有する
ものであり、この機能を実現するために、接眼レンズ1
05、対物レンズ101に加えて、撮像素子106、半
円状の透過平面板107及び制御装置110を備えてい
る。なお、接眼レンズ105と対物レンズ101は、単
レンズとして単純化しているが、実際には、各レンズ1
05、101の大部分は複数レンズから構成されるレン
ズ群であり、それぞれはレンズ鏡筒に組み込まれて用い
られている。
【0006】半円状の透過平面板107は、接眼レンズ
105と対物レンズ101との間に設けられており、パ
ルスモータ108によって回転されることにより、これ
らのレンズ105,101間の光路内に挿入及び離脱す
る。パルスモータ108は制御装置110によって制御
されるものである。
【0007】試料ステージ104は制御装置110によ
って制御されたパルスモータ120に連結されており、
制御装置110からの指令に従って、光路内で上下方向
に移動する。撮像素子106は接眼レンズ105の上方
で、目視の場合の網膜の位置と等価な位置に位置するよ
うに顕微鏡の鏡筒に固定されており、その出力信号がビ
デオアンプ109によって増幅された後、制御装置11
0に送出される。制御装置110は、MPU(処理装
置)111、ROM112、RAM113、バスライン
114、モータドライバ115,116、A/Dコンバ
ータ117を備えている。
【0008】この顕微鏡では、制御装置110によって
制御されるパルスモータ120により試料ステージ10
4を例えば下方から上方に移動させ、その移動の際に、
光路内に透過平面板107を挿入した時と離脱した時と
のそれぞれのコントラスト値を撮像素子106が測定
し、制御装置110がそれらの値を比較する。この比較
値から合焦点を求め、その位置まで試料ステージ104
を移動させることにより自動的に試料に焦点が合うよう
にするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
ように自動的に合焦させる機構を備えた顕微鏡では、構
成部品が多くなり、構造が複雑で、高価となる問題があ
る。これに対し、観察者が手作業で視野中心を合わせる
場合には、熟練を要したり、焦点合わせをする際には試
料ステージの移動を微細に調整する必要があり、観察の
際の負担となるばかりでなく、作業時間が長くなる問題
がある。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、検査対象となる試料を観察し
たり測定する際に、自動位置決め機構や自動焦点合わせ
機構を用いなくても、対物レンズを低倍率のものから高
倍率のものに切り換えたときに、再度の位置決めや焦点
合わせを必要とすることなく、観察や測定を行うことが
できる対物レンズ、具体的には対物レンズを内蔵したレ
ンズ鏡筒を提供するために、レンズ鏡筒を加工する加工
装置及び加工方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】光学機器のレボルバに取
り付けたレンズ鏡筒の切換によって、対物レンズを低倍
率のものから高倍率のものに切り換えた際に視野中心や
焦点がずれるのは、レボルバの支持ねじ部(雌ねじ)の
それぞれに取付ねじ部(雄ねじ)を介して取り付けた各
レンズ鏡筒の、レボルバへの取付位置または取付角度が
ずれていたり、あるいはこのレンズ鏡筒に内蔵される対
物レンズの焦点位置からレンズ鏡筒のレボルバへの取付
面までの距離が、対物レンズによってずれているためで
ある。
【0012】本発明では、対物レンズを内蔵したレンズ
鏡筒のレボルバへの取付位置またはレボルバへの取付角
度、および内蔵された対物レンズの焦点位置からレンズ
鏡筒のレボルバへの取付面までの距離が、倍率が異なっ
た対物レンズ間であっても常に同一となって位置決めや
焦点合わせの必要がないように、対物レンズを内蔵する
レンズ鏡筒に対してレボルバへの取付面及び取付ねじ部
(雄ねじ)を高精度に加工するものである。
【0013】すなわち、請求項1の発明のレンズ鏡筒の
加工装置は、レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ねじ
部及びレボルバの当て付け面に当て付けられる取付面
を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する加工装
置であって、前記レンズ鏡筒を保持するチャックと、チ
ャックを回転するスピンドルと、レンズ鏡筒内の対物レ
ンズに測定光を照射する光学系と、測定光が対物レンズ
を透過して結像する位置に配置される画像取り込み手段
を有し該画像取り込み手段とレンズ鏡筒との相対距離を
スピンドルの回転中心軸線方向に沿って調整される移動
手段と、前記画像取り込み手段に結像したスポットの状
態を判断可能にする表示手段と、前記画像取り込み手段
の所定受光位置と前記結像する位置とが一致するように
前記チャックとスピンドルとの相対位置を調整する位置
調整機構部と、前記画像取り込み手段の受光位置との間
隔を一定に保った状態でレンズ鏡筒の取付面を加工し、
取付ねじ部を加工する加工工具とを備えていることを特
徴とする。
【0014】この発明では、画像取り込み手段の所定の
受光位置と対物レンズに照射した測定光が結像する位置
とが一致するように、移動手段によるスピンドルの回転
中心軸線方向に沿った位置調整および位置調整機構部に
よるチャックとスピンドルとの相対位置調整を行い、こ
の状態で加工工具により取付面を加工し、取付ねじ部を
加工する。
【0015】このような加工では、画像取り込み手段の
所定の受光位置とレンズ鏡筒の取付面との間隔が常に一
定となった状態で加工が行われるため、異なったレンズ
鏡筒を加工しても、それに内蔵される対物レンズの焦点
位置と取付面との距離が常に一定となる。このため、加
工されたレンズ鏡筒を顕微鏡等の光学機器のレボルバに
取り付けても、レボルバに対する方向(取付位置または
取付角度)が常に所定の方向となるため、レボルバの回
転により対物レンズを切り換えても視野中心が一定とな
り、焦点がずれることがなくなる。
【0016】このような発明では、高価な自動位置決め
機構や自動焦点合わせ機構が不要となり、また、再度の
位置決めや焦点合わせが不要となってタクトタイムを短
縮することができる。
【0017】請求項2の発明のレンズ鏡筒の加工装置
は、レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ねじ部及びレ
ボルバの当て付け面に当て付けられる取付面を、対物レ
ンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する加工装置であっ
て、前記レンズ鏡筒を保持するチャックと、チャックを
回転するスピンドルと、レンズ鏡筒内の対物レンズに測
定光を照射する光学系と、測定光が対物レンズを透過し
て結像する位置に配置される画像取り込み手段を有し該
画像取り込み手段とレンズ鏡筒との相対距離をスピンド
ルの回転中心軸線方向に沿って調整される移動手段と、
前記画像取り込み手段に結像したスポットの状態を判断
可能にする表示手段と、前記画像取り込み手段の所定受
光位置と前記結像する位置とが一致するように前記チャ
ックとスピンドルとの相対位置を調整する位置調整機構
部と、対物レンズに照射した測定光が結像する位置と対
物レンズ鏡筒の取付面との間隔を同焦距離としたとき、
前記画像取り込み手段の受光位置に対し同焦距離を有す
るように取り付けられ且つ画像取り込み手段と一体的に
スピンドルの回転中心軸線方向に移動して同焦距離を保
った状態でレンズ鏡筒の取付面を加工し、取付ねじ部を
加工する加工工具を備えていることを特徴とする。
【0018】この発明では、画像取り込み手段の所定の
受光位置と対物レンズに照射した測定光が結像する位置
とが一致するように、移動手段による調整及び位置調整
機構部による相対位置調整を行い、その後、加工工具に
よってレンズ鏡筒の取付面を加工し、取付ねじ部の加工
を行う。
【0019】この加工では、画像取り込み手段の所定の
受光位置とレンズ鏡筒の取付面との間隔が常に一定の同
焦距離となった状態で加工が行われるため、異なったレ
ンズ鏡筒を加工しても、そのレンズ鏡筒に内蔵される対
物レンズの焦点位置と取付面との距離が同焦距離とな
る。このため、加工されたレンズ鏡筒を顕微鏡等の光学
機器のレボルバに取り付けても、レボルバに対する方向
(取付位置または取付角度)が常に所定の方向となるた
め、レボルバの回転により対物レンズを切り換えても視
野中心が一定となり、焦点がずれることがなくなる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の発明であって、前記加工工具は、レンズ取付面を加工
する取付面加工工具と取付ねじ部を加工する取付ねじ部
加工工具とからなることを特徴とする。
【0021】この発明では、取付面加工工具と取付ねじ
部加工工具とがそれぞれ専用に配置されているため、前
段の加工による加工工具に切削熱が発生しても、後段の
加工に対して切削熱の影響を及ぼすことなく所定の加工
ができ、これにより画像取り込み手段とレンズ鏡筒との
間隔が変化することがない。このため、熱影響によるレ
ンズ鏡筒の伸びがなく、伸びによる焦点位置のずれがな
くなる。
【0022】請求項4の発明のレンズ鏡筒の加工方法
は、レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ねじ部及びレ
ボルバの当て付け面に当て付けられる取付面を、対物レ
ンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する方法であって、前
記レンズ鏡筒を回転自在なスピンドルに支持されたチャ
ックに取り付け、レンズ鏡筒内の対物レンズに測定光を
照射し、照射した測定光を結像する位置と画像取り込み
手段の受光位置とを一致させるようにスピンドルの回転
中心軸線方向に沿って相対的に移動調整するとともに画
像取り込み手段の所定受光位置と結像する位置とを一致
させる位置調整を行い、その後、画像取り込み手段の受
光位置に対して同焦距離に固定され且つ画像取り込み手
段と一体にスピンドルの回転中心軸方向方向に移動調整
された加工工具により、レンズ鏡筒の取付面を加工する
工程及び前記加工工具または前記加工工具とは異なる加
工工具によりレンズ鏡筒の取付ねじ部を加工する工程を
行うことを特徴とする。
【0023】この発明では、画像取り込み手段の受光位
置と対物レンズに照射した測定光が結像する位置を一致
させ、、一致させた状態の画像取り込み手段の受光位置
に対して同焦距離に保った状態にある加工工具によりレ
ンズ鏡筒の取付面の加工を行うため、画像取り込み手段
の受光位置とレンズ鏡筒の取付面との間隔が常に同焦距
離となって一定になる。このため、対物レンズを内蔵し
たレンズ鏡筒を顕微鏡等の光学機器のレボルバに取り付
け、レボルバの回転により対物レンズを切り換えても視
野中心が一定となり、焦点がずれることがなくなる。
【0024】請求項5の発明のレンズ鏡筒の加工方法
は、レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ねじ部及びレ
ボルバの当て付け面に当て付けられる取付面を、対物レ
ンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する方法であって、前
記対物レンズに照射した測定光が結像する位置とレンズ
鏡筒の取付面との間隔を同焦距離とし、前記結像する位
置を受光位置にする画像取り込み手段及び画像取り込み
手段に対し同焦距離を保って配置された加工工具を移動
手段に離隔して設けると共に該移動手段を測定光の光路
に沿って移動自在に配置し、対物レンズに照射した測定
光が結像する位置と画像取り込み手段の受光位置が一致
するように移動手段を測定光の光路に沿って移動調整
し、その後、前記加工工具によりレンズ鏡筒の取付面を
加工する工程及び前記加工工具または前記加工工具とは
異なる加工工具によりレンズ鏡筒の取付ねじ部を加工す
る工程を行うことを特徴とする。
【0025】この発明では、画像取り込み手段の受光位
置と対物レンズに照射した測定光が結像する位置を一致
させると共に、一致させた状態の画像取り込み手段の受
光位置に対して同焦距離に保った状態にある加工工具に
よりレンズ鏡筒の取付面の加工を行うため、画像取り込
み手段の受光位置と対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒の
取付面との間隔が、常に同焦距離となって一定となる。
このため、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒を顕微鏡等
の光学機器のレボルバに取り付け、レボルバの回転によ
り対物レンズを切り換えても視野中心が一定となり、焦
点がずれることがなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により具体的に説明する。なお、各実施の形態におい
て、同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における加工装置であり、図2はレボルバに対する
対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒の装着状態である。
【0028】レンズ鏡筒1は対物レンズ1aを構成する
レンズ群(図示省略)を内部に有している。図2に示す
ようにレンズ鏡筒1の上部には、平面である取付面23
及びこの取付面23に雄ねじの有効径の中心軸線が垂直
になるような取付ねじ部24(雄ねじ)が形成されてい
る。そして、レボルバ25にはレンズ鏡筒1を取り付け
るための平坦な当て付け面25a及び支持ねじ部25b
(雌ねじ)が、レボルバ25の回転軸25cを中心にし
て円周方向に沿って複数箇所形成されている。レンズ鏡
筒1は取付ねじ部24(雄ねじ)をレボルバ25の支持
ねじ部25b(雌ねじ)に螺合させ、取付面23をレボ
ルバ25の平坦な当て付け面25aに当て付けることに
よりレボルバ25に装着される。従って、レボルバ25
に対するレンズ鏡筒1の取付位置及び取付角度(取付方
向)は、取付面23及び取付ねじ部24によって決定さ
れる。これにより、レンズ鏡筒1に内蔵される対物レン
ズ1aの焦点位置P(図2で2点鎖線で示す結像光束の
位置)から取付面23までの距離Lも決定されることに
なり、この距離Lおよび取付の方向が対物レンズを内蔵
した全てのレンズ鏡筒において同一であると、対物レン
ズの切換に際して再度の位置決めや焦点合わせの必要が
なくなる。
【0029】対物レンズ1aを内蔵したレンズ鏡筒1の
加工装置は、図1の正面図で示すように、旋盤のスピン
ドル5と、スピンドル5に取り付けられた状態で後述す
るチャック2を保持し、保持したチャック2の位置およ
び向きをスピンドル5の回転中心軸線に対し調整自在と
する位置調整手段としての位置調整機構部4と、この位
置調整機構部4に取り付けられたチャック2と、チャッ
ク2に保持されるレンズ鏡筒1内の対物レンズ1aに対
し測定光としての平行光束を照射する光学系9と、対物
レンズ1aを透過して結像したスポット(スポット像と
もいう)を受ける画像取り込み手段としてのCCD14
と、レンズ鏡筒1の取付面23を加工するようにレンズ
鏡筒1に対し進退自在に制御される取付面加工工具とし
ての取付面切削バイト16と、レンズ鏡筒1の取付ねじ
部24を加工するようにレンズ鏡筒1に対し進退自在に
制御され、またスピンドル5の回転中心軸線に平行な方
向にも移動自在な取付ねじ部加工工具としての取付ねじ
部切削バイト18とを備えている。
【0030】チャック2は加工されるレンズ鏡筒1の外
周面をチャッキングして保持することにより、レンズ鏡
筒1に内蔵される対物レンズ1aを位置決め保持するも
のである。チャック2にはスリット2aが設けられてチ
ャック部分の内径が縮径されるようになっている。チャ
ック2におけるレンズ鏡筒1の外周面と接触するチャッ
ク部分の内面には、ベークライト、デルリン(商標名)
等の非金属材料からなる緩衝材3が貼り付けられること
により、チャック時にレンズ鏡筒1の外周面を傷付ける
ことがないようになっている。なお、チャック2に保持
されるレンズ鏡筒1は対物レンズ1aを構成するレンズ
群(単玉レンズでもよい)が内部に組み込まれており、
外部には取付面23及び取付ねじ部24を形成する前の
切削代23a及び24a(図3(a)でそれぞれを2点
鎖線で示す部分)が若干残っているものである。この切
削代24aを有する部分の外径m1は、図3(b)で示
す切削加工後の取付ねじ部24のねじ外径m2より大き
く、また、切削代23aを有する部分の厚さt1は取付
面24を形成した後の厚さt2よりも厚くなっている。
【0031】図1において、スピンドル5は旋盤の周知
の回転駆動源となるモータ(不図示)に連結され、スピ
ンドル5に取り付けられた位置調整機構部4とともにチ
ャック2を回転させる。スピンドル5は紙面における左
右方向及び上下方向での振れが極小となるように調整さ
れている。これは、後述する取付面加工工具である取付
面切削バイト16によってレンズ鏡筒1の取付面23を
加工する際の取付面23の面精度を向上させるためであ
る。また、光学系9から対物レンズ1aに対して照射さ
れる平行光の光路に対するスピンドル5の回転中心軸線
(回転中心軸ともいう)の平行度のズレもサブミクロン
オーダの精度で調整してある。
【0032】前述のように、スピンドル5は回転駆動源
となるモータ(図示省略)によって回転駆動するが、モ
ータの発熱による加工装置全体の熱変位を抑制するた
め、モータを取り付けた架台(図示省略)を図1に示す
スピンドル5やCCD14を取り付けるCCD支持枠3
0等の構成とは別に設け、さらにモータおよびモータを
取り付けた架台は、エアで冷却されるようになってい
る。なお、スピンドル5の形態としてはベアリングを組
み合わせたもの、エアスピンドルを用いたもの、その他
のものを使用することができる。
【0033】チャック2の位置および向きを調整する位
置調整手段としての位置調整機構部4は、スピンドル5
に取り付けられるとともに、このスピンドル5の回転中
心軸線に対するチャック2の調整、すなわちチャック2
に保持されるレンズ鏡筒1の調整をシフト及びチルト方
向にすることにより、スピンドル5及びチャック2(対
物レンズ1a)の相対位置を調整する。
【0034】この調整は、光学系9から照射される平行
光の光路に対する調整、即ち、平行光が対物レンズ1a
により結像する位置とスピンドル5の回転中心軸線との
位置関係の調整であり、後述の結像する位置に配置され
るCCD14とスピンドル5の回転中心軸線との交点
(CCD14の所定位置)に対し、平行光が対物レンズ
により結像する位置(実質的に焦点位置とみなせる位
置)を一致させる調整となる。そして、この調整後の状
態でスピンドル5に対してチャック2すなわち対物レン
ズ1aを内蔵したレンズ鏡筒1を固定する。微調整の構
造としては、ガイドシャフトとマイクロヘッドを用いて
行うものや、磁石を用いて行うものなどを選択すること
ができる。
【0035】図4はガイドシャフト及びマイクロヘッド
を用いて調整を行う位置調整機構部の一例を示してい
る。この位置調整機構部50では、スピンドル5の上面
に対し下面が取り付けられた台座 51aの上に、X方
向およびY方向にそれぞれ移動制御(シフト制御)され
るXステージ51bおよびYステージ51cからなるX
Yステージ51が取り付けられている(各ステージ51
b、51cには、各方向に押し引き作動用のマイクロヘ
ッドが取り付けられているが、不図示である。)そし
て、XYステージ51上には、XZ軸で形成される面に
沿って移動する、即ちXZ方向のチルト調整ステージ5
3が設けられている。
【0036】XZ方向のチルト調整ステージ53は、X
Yステージ51上に設けられた一対のガイド受け51d
にそれぞれ支持されたガイドシャフト52を中心に回動
するようになっている。また、チルト調整ステージ53
におけるガイドシャフト52を挟んだ一側は、調整ステ
ージ53の下面に配置されたばね54によってF方向に
付勢されていると共に、他側には、マイクロヘッド55
が取り付けられている。この構造では、マイクロヘッド
55の調整つまみを回転操作することにより、チルト調
整ステージ53はXZ方向に傾くため、同方向へのチル
ト調整を行うことができる。
【0037】さらに、XZ方向のチルト調整ステージ5
3上には、YZ軸で形成される面に沿って移動する、即
ちYZ方向のチルト調整ステージ56が設けられてい
る。XZ方向のチルト調整ステージ56は、前記一対の
ガイド受け51dと直交する方向に設けられた一対のガ
イド受け53aによって支持されている。XZ方向のチ
ルト調整ステージ53には、前記ガイドシャフト52の
軸方向と直交する方向のガイドシャフト57が設けられ
ており、このガイドシャフト57を中心としてYZ軸で
形成される面に沿って回動する。チルト調整ステージ5
6上に取り付けられたマイクロヘッド58の調整つまみ
を回転操作することによりYZ方向に傾くため、同方向
のチルト調整を行うことができる。なお、マイクロヘッ
ド58に対して他側に設けられるバネは不図示である。
チルト調整ステージ56の上にチャック2が取り付け
られている。なお、台座51a、Xステージ51b、Y
ステージ51c、チルト調整ステージ53およびチルト
調整ステージ56の各部材の中央部分およびスピンドル
5の中心部分には、チャック2に保持される対物レンズ
鏡筒1が移動調整可能なように、それぞれ孔(貫通孔)
が形成されている。
【0038】光学系9は、レンズ鏡筒1内の対物レンズ
1aに測定光としての平行光を照射するもので、チャッ
ク2の上方に配置されている。光学系9は、光源として
のレーザ6、光源からの光を平行光にするためのレンズ
系7、平行光を偏向させるためのPBS(偏向ビームス
プリッタ)8を備えている。レーザ6としては、波長6
33nmのHe−Neレーザを用いることが良好であ
る。なお、光源として、ハロゲン、水銀、メタルハライ
ド等のランプを用いることができる。
【0039】画像取り込み手段としてのCCD14は、
CCD受け13内に固定された状態でスピンドル5の下
方側に配置されることにより、そしてこのCCD14
は、チャック2に保持されたレンズ鏡筒1内の対物レン
ズ1aの下面側に対向している。具体的には、スピンド
ル5の回転中心軸線に対し直交するようにCCD受け13
を移動手段としてのCCD支持枠30に立設しており、
これによりCCD14は対物レンズ1aの上面側に照射
される平行光の光路内に配置されている。又、CCD1
4には、モニタ15が接続されている。なお、CCD1
4の表面は、保護のためにカバーガラスや保護膜を積層
してもよい。
【0040】CCD14に接続されることにより、モニ
タ15は表示手段となっており、照射された平行光が対
物レンズ1aによって結像したCCD14受光面14a
上の受光位置におけるスポット(スポット像)を写し出
す。対物レンズ1aによりCCD4の所定受光位置(ス
ピンドル5の回転中心軸線とCCD14の受光面上の受
光位置とが直交する交点)に結像したスポット(スポッ
ト像)が、モニター15の中心に位置するように、CC
D14の受光位置をCCD受け13を介してCCD支持
枠30に取り付ける際にその位置関係が調整されてい
る。なお、表示手段としては、モニタ15のようにスポ
ットの大きさを視認可能にするものに限らず、CCDの
受光面14aで受光したスポットの光量強度分布をCC
Dの受光面に対応したエリア内で演算したスポット位置
として出力するデータによって表示可能にする演算出力
装置でもよい。
【0041】CCD14を配置した前記CCD支持枠3
0は、平行光の光路に沿って(図では上下方向に)、ス
ピンドル5の回転中心軸線と平行となるように配置され
た一対のガイド部材32に案内され且つパルスモータ3
1に接続されることによって移動制御され調整可能とな
っている。このCCD支持枠30の移動調整では、予め
スポットが最小になるときが合焦位置になるように調整
した状態で、モニタ15上に映し出されて表示されるス
ポット(スポット像)の大きさを最小(あるいは光量強
度を最大)にすることができる。なお、移動手段を作動
させるパルスモータ31の代わりに、マイクロヘッドを
用い、自動あるいは手動の構成として調整可能としても
よい。
【0042】この実施の形態では、後述するように、取
付面切削バイト16を取り付けた第1のバイト台33
と、CCD14を配置したCCD支持枠30とがL字形
の連結アーム26によって連結されている。これによ
り、パルスモータ31が駆動すると、CCD14及び取
付面切削バイト16が一体となって光路(スピンドル5
の回転中心軸線)9aに沿って移動可能となっている。
【0043】このように連結アーム26によってCCD
14と取付面切削バイト16とが一体的となっているた
め、CCD14の受光位置を含む受光面14aと取付面
切削バイト16(即ち、バイト16の刃先16a)との
位置関係(切削バイト16の刃先16aがスピンドル5
の回転中心軸線に垂直な方向に移動したときの刃先16
aとCCD14の受光面14aとの回転中心軸線上での
距離)を予め設定しておくことにより、取付面切削バイ
ト16を回転中心軸線に垂直な方向に移動してレンズ鏡
筒1の取付面23を切削加工する場合、CCD14の受
光面14aからレンズ鏡筒1の取付面23までの距離を
常に一定にすることができる。このため、第1のバイト
台33に取り付けられた取付面切削バイト16は、紙面
の左右方向(スピンドル5の回転中心軸線に直交する方
向)に沿って移動可能となっており、そのための一対の
ガイド33a部材が設けられている。
【0044】この取付面切削バイト16は、バイト固定
台座33bと一体となってモータ17により第1のバイ
ト台33上をスピンドル5の回転中心軸線に直交する軸
に沿いながらレンズ鏡筒1側に駆動される。これによ
り、レンズ鏡筒1の取付面23の切削代23a部分(図
3(a)図示)を切削する。なお、前記のように、取付
面切削バイト16の移動方向は、スピンドル5の回転中
心軸線と精密に直角になるように、予め図示せぬ測定装
置により、切削面取付バイト16を本加工装置の第1の
バイト台33にバイト固定台座33bを介して取付けた
時に位置出しされている。
【0045】上述のようにL字形の連結アーム26によ
って第1のバイト台33とCCD支持枠30とを連結す
ることにより、取付面切削バイト16はCCD14と一
体となっている。本実施の形態では、CCD14の受光
面14aと取付面切削バイト16(即ち、該バイト16
の刃先16a)との間隔がスピンドル5の回転中心軸線
上で常時、同焦距離として設定されている。これによ
り、異なる倍率の対物レンズを内蔵する複数のレンズ鏡
筒1或いは同じ倍率の対物レンズを内蔵する多数個のレ
ンズ鏡筒1を取付面切削バイト16で加工する際には、
CCD14の受光面14aから取付面23(取付面切削
バイト16による切削加工面)の間での間隔が同焦距離
として常に一定となるようにセットされていることにな
る。なお、取付面切削バイト16の材質としては、単結
晶ダイヤモンド、超硬金属、ハイスなどを用いることが
できる。これらの各種の取付面切削バイト16を第1の
バイト台33に取り付ける際の段取り時には、その都
度、ツールプリセッタなどによって位置決めしてからセ
ットする。
【0046】レンズ鏡筒1の取付ねじ部24を切削する
取付ねじ部切削バイト18は、取付面切削バイト16と
は別個に設けられるものであり、第2のバイト台34に
取り付けられている。この取付ねじ部切削バイト18
は、紙面の左右方向の一軸(スピンドル5の回転中心軸
線に直交する軸)と該軸に垂直な軸(スピンドル5の回
転中心軸線と平行な方向の軸)との2軸に沿って移動可
能となっている。なお、第2のバイト台34を案内する
ガイド部材、これを支持する台、およびこの台を案内す
るガイド部材は不図示である。
【0047】取付ねじ部切削バイト18はNC制御モー
タ19によって、第2のバイト台34をスピンドル5の
回転中心軸線に直交する軸に沿いながらレンズ鏡筒1側
に、又はスピンドル5の回転中心軸線に平行な軸に沿い
ながら、あるいは両者の組合わせによって移動し、レン
ズ鏡筒1の取付ねじ部24を切削加工する。このため制
御モータ19は直交する上下(スピンドル5の回転中心
軸線と平行な方向)及び左右(スピンドル5の回転中心
軸線に垂直な方向)の2方向への移動を制御する第1モ
ータ19a及び第2モータ19bを有している。取付ね
じ部切削バイト18も取付面切削バイト16と同様、本
加工装置の第2のバイト台34への段取り時にツールプ
リセッタにより、スピンドル5の回転中心軸線に直交す
るように、また左右の移動方向も、スピンドル5の回転
中心軸線と直角になるように位置決めしてからセットさ
れる。
【0048】取付ねじ部切削バイト18による加工は、
ねじの外径加工、完全ねじ部形成のためのねじ切削を行
う。このため、この実施の形態では、外径加工用とねじ
切り用の2つの刃が一体となったバイトを使用してい
る。このバイト18は、図5に示すように、外径加工の
刃先18aが突出し、間隔n、間隔rを設けてねじ切り
用の刃先18bが形成されている。間隔nは、刃先18
aによるねじの外径加工の際、刃先18bが対物レンズ
鏡筒1に接触しないように設定され、また、間隔rは、
刃先18bによる完全ねじ部形成の際、刃先18aがレ
ンズ鏡筒に接触しないようにねじの長さよりも大きく設
定されている。
【0049】このように、取付ねじ部切削バイト18と
取付面切削バイト16の2種類のバイトを用いることに
より、例えば、取付ねじ部切削加工後に取付面切削加工
を行う加工工程を採用する場合、前段で行う取付ねじ2
4の切削加工中に発生したバイト18の熱(切削熱)が
取付面23を切削する際にはバイト18から伝わること
がなくなる。よって、前段での切削熱を有するバイト1
8を使用することにより、レンズ鏡筒1の全長方向が、
切削熱で伸びて対物レンズの光学特性が変化し、CCD
14の受光面14aから取付面までの距離が変化するこ
とを防止することができる。
【0050】次に、この実施の形態による加工方法につ
いて説明する。
【0051】対物レンズ1aを内蔵したレンズ鏡筒1を
チャック2内に挿入し、チャック2を閉じることにより
レンズ鏡筒1をチャック2に保持する。このレンズ鏡筒
1における取付ねじ部と取付面の加工状態前は、図3
(a)のように切削代23a、24aがある。次いで、
光学系9から平行光を照射しながら、対物レンズ1aお
よびCCD14の受光面を介して光学系9からの平行光
の結像をモニタ15に写し出した状態で、スピンドル5
を介してチャック2およびレンズ鏡筒1を回転させる。
【0052】そして、第1段階として、対物レンズ1a
によってCCD14の受光面に結像されるスポット(受
光位置におけるスポット像)が最小(最小径)になるよ
うに、即ちCCD14を介してモニタ15上に映し出さ
れるスポット(スポット像)を最小にするように、観察
(或いはモニタに内蔵された演算手段で視認可能にした
データを視認、或いは観察者が直接に視認)しながら平
行光の光路に沿って、すなわちスピンドル5回転中心軸
線に沿ってCCD支持枠30をパルスモータ31によっ
て移動制御する。この第1段階で、モニタ15上でのス
ポットを最小にする。
【0053】この後、第2段階として、モニタ15を観
察しながら、スピンドル5を回転させつつスポットの回
転軌跡の中心がモニタ15の中心に位置するように、そ
して、スポットの位置がモニタ15の中心に一致するよ
うに、位置調整機構4によってチャック2に保持された
対物レンズ1のX方向、Y方向へのシフト調整およびX
Z方向、YZ方向へのチルト調整を行う。そして、スポ
ット(受光位置におけるスポット像)をスピンドル5の
回転中心軸線とCCD14の受光面14aとの交点(所
定受光位置)上に位置させる。第2段階を終了した時点
で、モニタ15上に映し出されたスポットが最小になっ
ているかをチェックし、スポットが最小になってい場合
には、その位置で位置調整機構部4を固定する。
【0054】なお、スポットが最小になっていない場合
は、第1段階と第2段階の各調整を反復して最小に設定
した後、位置調整機構部4を固定する。前記第1段階と
第2段階の調整操作は逆に行ってもよい。また、第1段
階でスポットが最小となり、且つ、モニタ15の中心に
位置している場合には、第2段階の調整を行う必要がな
い。
【0055】このようにして、スポット(結像)がモニ
タ15の中心に(即ち、スピンドル5の回転中心軸線と
CCD14の受光面14aとの交点に)位置するように
調整機構部4を調整することにより、いずれの対物レン
ズにおいても結像の位置が一定な位置となる。
【0056】この状態で、制御装置からの制御指令によ
りモータ17のスタートスイッチ(図示省略)を押すこ
とにより、取付面切削バイト16がスピンドル5の回転
中心軸線と直交する軸に沿いながらレンズ鏡筒1側に移
動し、取付面切削バイト16の刃先16aにより、レン
ズ鏡筒1の取付面23の端面切削を行う。この端面切削
によりレンズ鏡筒1の不完全ねじ部も形成される。
【0057】その後、モータ17により取付面切削バイ
ト16を後退させ、次いで、NC制御モータ19の第2
のモータ19bにより取付ねじ部切削バイト18をレン
ズ鏡筒1側に移動し、次いでNC制御モータ19の第1の
モータ19aによりスピンドル5の回転中心軸線と平行
な方向に移動して取付ねじ部切削バイト18の外径加工
用刃先18aにより取付ねじ部24のねじ外径を切削す
る。ねじ外径の切削が終了した時点で、第2のモータ1
9bによりスピンドル5の回転中心軸線に対して一旦取
付ねじ部切削バイト18を後退した後に第1のモータ1
9aにより前記とは逆方向送りする。
【0058】その後、第2のモータ19bにより再度取
付ねじ部切削バイト18をレンズ鏡筒1側に向けて移動
したのち、第1のモータ19aにより再度スピンドル5
の回転中心軸線と平行な方向に移動しながら取付ねじ部
切削バイト18のねじ切削用刃先18bによって残余の
削り代を切削除去して取付ねじ部24(完全ねじ部)を
切削加工する。これにより、取付面23と取付ねじ部2
4との直角度も極めて高精度になる。
【0059】次のレンズ鏡筒1を切削加工する際は、加
工後のレンズ鏡筒1をチャック2から外した後、同様の
段取りを行って加工する。これによって、どのレンズ鏡
筒1を加工しても、レンズ鏡筒1に内蔵された対物レン
ズ1aの焦点位置からレンズ鏡筒1の取付面23位置ま
でのスピンドル5の回転中心軸線上における距離を常に
同焦距離として一定にすることができる。従って、観察
者が顕微鏡等の光学機器のレボルバ25にレンズ鏡筒1
を取り付け、レボルバ25を回転して対物レンズを低倍
率から高倍率に切り換えても焦点がずれることがなく、
視野中心を一定とすることができる。これにより、観察
や測定の際の操作性が向上すると共に、煩雑な構造の自
動焦点合わせ機構や移動位置決め機構が不要となる。
【0060】なお、この実施の形態では、スピンドル5
の回転中心軸線とCCD14の受光面14aとの交点を
所定受光位置とし、この位置に対物レンズ1aの焦点を
一致させるように位置調整機構部4のシフト調整および
チルト調整を行ったが、これに限らず、シフト調整ある
いはチルト調整のみによって所定の受光位置に対し焦点
を一致させても良い。
【0061】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2における対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒の加工装
置を示す。この実施の形態では、チャック2とスピンド
ル5との間に配置された位置調整機構部4に調整モータ
21が連結されている。
【0062】調整モータ21は第1モータ21a及び第
2モータ21bの二つのモータによって構成されてお
り、位置調整機構部4のXテーブルおよびYテーブルを
それぞれX方向およびY方向に自動制御するようになっ
ている。二つのモータ21a、21bは制御装置20に
接続されており、チャック2に保持されるレンズ鏡筒1
内の対物レンズ1aを介して、光学系9から照射される
平行光をCCD14の受光面14a上に結像したスポッ
ト(受光位置におけるスポット像)をモニタ15で観察
し、モニタ15上におけるスポットの位置を制御装置2
0によってフイードバックすることにより、スポットが
モニタ15の中心に位置するようにXY方向にシフト制
御して位置決めすることができる。
【0063】なお、XZ方向およびYZ方向の移動用チ
ルト調整テーブルは、平行光が対物レンズ1aによって
結像した位置(実質的に焦点位置とみなせる位置)とC
CD14の所定の受光位置との一致を容易にするために
実施の形態1と同様に設けられており、各マイクロヘッ
ドの代わりに制御モータを用いるとともに前記制御装置
20によって、制御するようにしてもよい。
【0064】以上に加えて、この実施の形態でも、CC
D14を載置したCCD支持枠30と取付面切削バイト
16を取り付けた第1のバイト台33とを連結する連結
アーム26が上下動用のパルスモータ22に支持されて
いる。上下動用のパルスモータ22はCCD支持枠30
に載置されたCCD14と取付面切削バイト16とが一
体となって平行光の光路に沿って、即ちスピンドル5の
回転中心軸線方向に上下動できるように制御するもので
ある。
【0065】このように上下動用のパルスモータ22を
設けることにより、モニタ15上のスポットが最小径に
なるように制御装置20内で画像処理し、合焦した位置
で取付面切削バイト16を位置決めすることができる。
このとき、CCD14が連結アーム26によって連結さ
れているため、CCD14も取付面切削バイト16と一
体となって移動する。このため、CCD14の受光面1
4aとレンズ鏡筒1の取付面23を加工する取付面切削
バイト16との間隔を同焦距離として予め設定しておく
ことによって、同焦距離を保った状態で取付面23を加
工することができる。
【0066】このような実施の形態では、位置調整機構
部4に保持されたレンズ鏡筒1内の対物レンズ1aの、
スピンドル5の回転中心軸線とCCD14の受光面14
aとの交点(所定位置)に対する位置ずれと焦点ずれと
を自動制御によって補正するため、レンズ鏡筒1を作製
する作業時間を短縮することができる。
【0067】(実施の形態3)図7、図8は、本発明の
実施の形態3における対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒
の加工装置を示す。実施の形態3では、1つの加工工具
でレンズ鏡筒の取付面の加工と、取付ねじ部の加工を行
うものである。
【0068】図7の正面図で示すように、L字型の連結
アーム26がCCD支持枠30と第1のバイト台33と
を連結している。連結アーム26の上部側には、スピン
ドル5の回転中心軸線に対し平行なアリ溝構造の凸ガイ
ド60と、該凸ガイド60の中央に穿設された長溝61
が形成されている。
【0069】連結アーム26の上部側の凸ガイド60に
は、凸ガイド60と嵌合する凹状のアリ溝62を有した
第1のバイト台33が取り付けられている。第1のバイ
ト台33はアリ溝62の中央を通るボルト孔が貫通して
おり、ボルト孔および長孔61を貫通したボルト64と
その一端にネジ締めされたナット65によって、連結ア
ーム26と一体的に固定されている。
【0070】第1のバイト台33の上面には、アリ溝6
2と平行な一対のガイド部材66が固定されている。一
対のガイド部材66の上には、ガイド部材66に沿って
上下動自在なバイト支持台67が取り付けられている。
バイト台支持台67は第1のバイト台33上のモータ6
8によって、上下方向(スピンドル5の回転中心軸線方
向)に移動自在に制御されるようになっている。このバ
イト支持台67は、第1のバイト台33に固定された基
準位置停止ストッパ70によって、下動側停止位置が設
定されている。
【0071】また、バイト支持台67上には、アリ溝6
7と直交する向き(スピンドル5の回転中心軸線に直交
する向き)にして一対のガイド部材71が固定されてい
る。ガイド部材71の上には、ガイド部材71に沿って
水平方向に移動自在なバイト固定台座72が取り付けら
れ、バイト支持台67上のモータ73によって水平方向
(スピンドル5の回転中心軸線に直交する方向)に移動
制御されるようになっている。
【0072】実施の形態3においては、レンズ鏡筒1の
取付面23を加工し、かつ取付ねじ部24の加工をする
加工工具としてのバイト74がバイト固定台座72に取
り付けられている。そして、第1のバイト台33の基準
位置停止ストッパ70により、バイト支持台67が停止
したときには、バイト固定台座72に取り付けられたバ
イト74の位置は、対物レンズ1aに照射した平行光が
結像する位置(実質的に焦点位置とみなせる位置)に移
動され配置されるCCD14の受光面14aに対して該
バイト74(即ち、バイト74の刃先74a)との間隔
が、同焦距離となるように設定されている。
【0073】この実施の形態3による加工方法について
説明する。
【0074】実施の形態1と同様に、対物レンズ1aを
内蔵したレンズ鏡筒1をチャック2内に挿入し、チャッ
ク2を閉じることによりレンズ鏡筒1をチャック2に保
持する。このレンズ鏡筒1における取付ねじ部と取付面
の加工状態前は、図3(a)のように切削代23a、2
4aがある。次いで、光学系9から平行光を照射しなが
ら、対物レンズ1aおよびCCD14の受光面14aを
介して光学系9からの平行光の結像をモニタ15に写し
出した状態で、スピンドル5を介してチャック2およびレ
ンズ鏡筒1を回転させる。
【0075】そして、第1段階として、予めスポットが
最小になるときが合焦位置になるように調整した状態
で、対物レンズ1aによってCCD14の受光面14a
に結像されるスポット(受光位置におけるスポット像)が
最小(最小径)になるように、即ちCCD14を介して
モニタ15上に映し出されるスポット(スポット像)を
最小にするように、観察(或いはモニタに内蔵された演
算手段で視認可能にしたデータを視認、或いは観察者が
直接に視認)しながら平行光の光路に沿って、即ちスピ
ンドル5の回転中心軸線と平行な方向に、CCD支持枠
30をパルスモータ31によって移動制御する。そし
て、第1段階で、モニタ15上でのスポットを最小にす
る。
【0076】その後、第2段階として、モニタ15を観
察しながら、スピンドル5を回転させつつスポット(結
像)の回転軌跡の中心がモニタ15の中心に位置するよ
うにし、さらに該スポットの位置がモニタ15の中心に
一致するように、チャック2に保持されたレンズ鏡筒1の
X方向、Y方向へのシフト調整およびXZ方向、YZ方
向へのチルト調整を位置調整機構部によって行う。これ
により、スポット(受光位置におけるスポット像)をス
ピンドル5の回転中心軸線とCCD14の受光面14a
との交点(所定受光位置)に位置させる。
【0077】第2段階を終了した時点で、モニタ15上
に映し出されたスポットが最小になっているかをチェッ
クし、スポットが最小になっていたら、レンズ鏡筒1の
位置で位置調整機構部4を固定する。
【0078】スポットが最小になっていない場合は、第
1段階と第2段階の各調整を反復して最小に設定した
後、位置調整機構部4を固定する。なお第1段階と第2
段階の調整操作は逆に行ってもよい。また、第1段階で
スポットが最小で、且つスポットの位置がモニタ15の
中心に位置している場合には、第2段階の調整を行う必
要がない。
【0079】このようにして、スポット(結像)がモニ
タ15の中心に位置するように位置調整機構部4を調整
することにより、対物レンズ1aによる平行光束の焦点
の位置Pがスピンドル5の回転中心軸線とCCD14の
受光面14aとの交点である所定受光位置に常にあっ
て、いずれの対物レンズにおいても結像の位置が一定な
位置となる。
【0080】この状態で、制御装置からの制御指令によ
りモータ73のスタートスイッチ(図示省略)を押すこ
とにより、取付面切削バイト74がスピンドル5の回転
中心軸線に直交する軸に沿いながらレンズ鏡筒1側に移
動し、取付面切削バイト74の刃先74aにより、レン
ズ鏡筒1の取付面23の端面切削を行う。この端面切削
によりレンズ鏡筒1の不完全ねじ部も形成される。その
後、モータ73により取付面切削バイト74を後退させ
る。
【0081】次いで、モータ68によりバイト支持台6
7を基準位置停止ストッパ70から離して上昇させると
ともにバイト74をモータ73により取付ねじ部24の
外径加工位置にし、その後、モータ68によりバイト7
4をスピンドル5の回転中心軸線に平行に上昇してねじ
の外径の切削加工を行う。次いで、モータ73により一
旦バイト74を後退させるとともにモータ68によりバ
イト支持台67を基準位置停止ストッパ70の位置まで
下降する。
【0082】そして、再度、モータ73によりバイト固
定台座72を取付ねじ部24の加工のためにスピンドル
5の回転中心軸線と直交する向きに所定量送り込み、次
いで、モータ68とモータ73の送り量の制御によりバ
イト74の刃先74aの位置を制御して取付ねじ部24
の切削加工を行う。
【0083】実施の形態3においては、レンズ鏡筒1の
バイト74による切削加工が一工程終了したのち、バイ
ト74の切削熱の放熱が充分に行われるようにすると、
1つの加工工具によってレンズ鏡筒1の取付面23およ
び取付ねじ部24の切削加工をチャック2からレンズ鏡
筒1を外すことなく、チャック2にレンズ鏡筒1を取り
付けた状態で継続して加工ができる。なお、放熱を速め
るために、窒素ガスなどの冷却気体を吹き付けてもよ
い。
【0084】次のレンズ鏡筒1を切削加工する際は、加
工後のレンズ鏡筒1をチャック2から外した後、同様の
段取りを行って後、次の加工を行う。これによって、ど
のレンズ鏡筒1を加工しても、レンズ鏡筒1に内蔵され
た対物レンズ1aの焦点位置から対物レンズ鏡筒1の取
付面23位置までのスピンドル5の回転中心軸線上にお
ける間隔を常に同焦距離として一定にすることができ
る。また、取付面23に対し取付ねじ部24の直角度も
高精度にできる。
【0085】従って、観察者が顕微鏡等の光学機器のレ
ボルバ25にレンズ鏡筒1を取り付け、レボルバ25を
回転して対物レンズを低倍率のものから高倍率のものに
切り換えても焦点がずれることがなく、視野中心を一定
とすることができる。これにより、観察や測定の際の操
作性が向上すると共に、煩雑な構造の自動焦点合わせ機
構や移動位置決め機構が不要となる。また、単一のバイ
ト74によって、対物レンズ鏡筒1の取付面23および
取付ねじ部24の加工を行うため、バイトの数が少なく
なると共に、バイトを設置するためのスペースが小さく
なり、小型化することができる。
【0086】なお実施の形態2、3では、スピンドル5
の回転中心軸線とCCD14の受光面との交点を所定受
光位置とし、この位置に対物レンズ1aの焦点を一致さ
せるように位置調整機構部4のシフト調整およびチルト
調整を行ったが、これに限らず、実施の形態1と同様
に、所定位置に対し対物レンズ1aの焦点を一致させる
操作を、シフト調整あるいはチルト調整のみで行っても
よい。
【0087】また、以上の各実施の形態では、スポット
が最小(或いは光量強度が最大)となる状態のときを合
焦位置になるように調整しているが、その状態と合焦位
置とにずれがあっても、そのずれ量を所定の処理による
演算上で合焦位置と設定すれば良く、このため、両者は
実質的に等価として扱うことができる。
【0088】以上の説明から明らかなように、本発明は
以下に示す付記項の発明を包含している。
【0089】(付記項1)レボルバの支持ねじ部に螺合
する取付ねじ部及びレボルバの当て付け面に当て付けら
れる取付面を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工
する方法であって、前記対物レンズに照射した測定光が
結像する位置とレンズ鏡筒の取付面との間隔を同焦距離
とし、前記結像する位置を受光位置にする画像取り込み
手段及び画像取り込み手段に対し同焦距離を保って配置
された加工工具を移動手段に離隔して設けると共に該移
動手段を測定光の光路に沿って移動自在に配置し、対物
レンズに照射した測定光が結像する位置と画像取り込み
手段の受光位置が一致するように移動手段を測定光の光
路に沿って移動調整するとともに、画像取り込み手段の
所定受光位置と対物レンズに照射した測定光の結像する
位置とが一致するように位置調整を行い、その後、前記
加工工具によりレンズ鏡筒の取付面を加工する工程及び
前記加工工具または前記加工工具とは異なる加工工具に
よりレンズ鏡筒の取付ねじ部を加工する工程を行うこと
を特徴とするレンズ鏡筒の加工方法。
【0090】この発明では、画像取り込み手段の受光位
置と対物レンズに照射した測定光が結像する位置を一致
させ、その後、一致させた状態の画像取り込み手段の受
光位置に対して同焦距離に保った加工工具によりレンズ
鏡筒の取付面の加工を行うため、画像取り込み手段の受
光位置と対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒の取付面との
間隔が、常に同焦距離となって一定となる。このため、
異なったレンズ鏡筒であっても焦点位置と取付面との距
離が常に一定の同焦距離となる。このため、対物レンズ
を内蔵したレンズ鏡筒を顕微鏡等の光学機器のレボルバ
に取り付け、レボルバの回転により対物レンズを切り換
えても視野中心が一定となり、焦点がずれることがなく
なる。
【0091】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、画像取り込み
手段の受光面と対物レンズの焦点位置とが一致するよう
に調整した後、画像取り込み手段の受光面とレンズ鏡筒
の取付面との間隔を一定に保った状態の加工工具によ
り、レンズ鏡筒の取付面の加工及び取付ねじ部とを加工
を行うことができる。この加工では、どのレンズ鏡筒で
あっても焦点位置から取付面までの距離が一定で、且つ
取付面と取付ねじ部との直角度も高精度とすることがで
きる。従って、この加工によって得られるレンズ鏡筒を
顕微鏡等の光学機器に取り付けた後に、レボルバの回転
で低倍率から高倍率へと対物レンズを交換した際に、視
野中心がずれず、測定個所を再び探す必要がなく、操作
性が向上するばかりでなく、自動位置決め機構が不要な
ため、レンズ鏡筒を取り付ける顕微鏡等の光学機器の構
成を単純かつ安価にできる。
【0092】請求項2の発明によれば、画像取り込み手
段の受光面と対物レンズの焦点位置とが一致するように
調整した後、画像取り込み手段の受光面とレンズ鏡筒の
取付面との間隔を同焦距離に設定した加工工具により、
レンズ鏡筒の取付面を加工し、取付ねじ部を加工するた
め、どのレンズ鏡筒であっても焦点位置から取付面まで
の距離が一定で、且つ取付面と取付ねじ部との直角度も
高精度とすることができる。従って、加工によって得ら
れるレンズ鏡筒を顕微鏡等の光学機器に取り付けた後
に、レボルバの回転で低倍率から高倍率へと対物レンズ
を交換した際に、視野中心がずれず、測定個所を再び探
す必要がなく、操作性が向上するばかりでなく、自動位
置決め機構が不要なため、レンズ鏡筒を取り付ける顕微
鏡等の光学機器の構成を単純かつ安価にできる。
【0093】請求項3の発明によれば、請求項1及び2
の発明と同様な効果を有するのに加えて、取付面加工工
具と取付ねじ部加工工具の2種類の工具を用いることに
より、前段の加工時に発生した加工工具の熱が後段の加
工工具によるレンズ鏡筒の加工に影響することがなく、
従って、レンズ鏡筒の全長が熱影響で伸びて焦点位置が
ずれることを防止できる。
【0094】請求項4の発明によれば、画像取り込み手
段の受光面と対物レンズの焦点位置を一致させると共
に、画像取り込み手段の受光面とレンズ鏡筒の取付面と
の間隔を同焦距離とした加工工具によって、レンズ鏡筒
の取付面を加工し、取付ねじ部を加工するため、どのレ
ンズ鏡筒であっても焦点位置から取付面までの距離が一
定で、且つ取付面と取付ねじ部との直角度も高精度とす
ることができる。これにより、異なったレンズ鏡筒であ
っても焦点位置と取付面との距離が常に一定となり、レ
ンズ鏡筒を顕微鏡のレボルバに取り付けて対物レンズを
切り換えても視野中心が一定となり、焦点がずれること
がなくなる。
【0095】請求項5の発明によれば、画像取り込み手
段の受光面と対物レンズの焦点位置を一致させると共
に、画像取り込み手段の受光面とレンズ鏡筒の取付面と
の間隔を同焦距離で保った加工工具によりレンズ鏡筒の
取付面を加工し、取付ねじ部を加工するため、どのレン
ズ鏡筒であっても焦点位置から取付面までの距離が一定
で、且つ取付面と取付ねじ部との直角度も高精度とする
ことができる。このため、異なった対物レンズであって
も焦点位置と取付面との距離が常に同焦距離の一定距離
となり、レンズ鏡筒を顕微鏡のレボルバに取り付けて、
対物レンズを切り換えても視野中心が一定となり、焦点
がずれることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の加工装置を示す正面図
である。
【図2】レンズ鏡筒をレボルバに取り付けた状態の部分
破断正面図である。
【図3】(a)、(b)は、レンズ鏡筒の加工前と加工
後を例示する側面図である。
【図4】位置調整機構部の正面図である。
【図5】対物レンズ鏡筒を切削加工する加工工具の説明
図である。
【図6】本発明の実施の形態2の加工装置を示す正面図
である。
【図7】本発明の実施の形態3の加工装置を示す正面図
である。
【図8】実施の形態3の加工装置のA−A断面を示す断
面図である。
【図9】自動調整機能を備えた従来の顕微鏡のブロック
図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 1a 対物レンズ 2 チャック 4 位置調整機構部 5 スピンドル 9 光学系 14 CCD 16 取付面切削バイト(加工工具) 18 取付ねじ部切削バイト(加工工具) 23 取付面 24 取付ねじ部 25 レボルバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 清和 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 古山 茂 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 千村 重弥 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 那須 満男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AC01 AJ06 AJ07 HC00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ね
    じ部及びレボルバの当て付け面に当て付けられる取付面
    を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する加工装
    置であって、 前記レンズ鏡筒を保持するチャックと、チャックを回転
    するスピンドルと、レンズ鏡筒内の対物レンズに測定光
    を照射する光学系と、測定光が対物レンズを透過して結
    像する位置に配置される画像取り込み手段を有し該画像
    取り込み手段とレンズ鏡筒との相対距離をスピンドルの
    回転中心軸線方向に沿って調整される移動手段と、前記
    画像取り込み手段に結像したスポットの状態を判断可能
    にする表示手段と、前記画像取り込み手段の所定受光位
    置と前記結像する位置とが一致するように前記チャック
    とスピンドルとの相対位置を調整する位置調整機構部
    と、前記画像取り込み手段の受光位置との間隔を一定に
    保った状態でレンズ鏡筒の取付面を加工し、取付ねじ部
    を加工する加工工具とを備えていることを特徴とするレ
    ンズ鏡筒の加工装置。
  2. 【請求項2】 レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ね
    じ部及びレボルバの当て付け面に当て付けられる取付面
    を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する加工装
    置であって、 前記レンズ鏡筒を保持するチャックと、チャックを回転
    するスピンドルと、レンズ鏡筒内の対物レンズに測定光
    を照射する光学系と、測定光が対物レンズを透過して結
    像する位置に配置される画像取り込み手段を有し該画像
    取り込み手段とレンズ鏡筒との相対距離をスピンドルの
    回転中心軸線方向に沿って調整される移動手段と、前記
    画像取り込み手段に結像したスポットの状態を判断可能
    にする表示手段と、前記画像取り込み手段の所定受光位
    置と前記結像する位置とが一致するように前記チャック
    とスピンドルとの相対位置を調整する位置調整機構部
    と、対物レンズに照射した測定光が結像する位置と対物
    レンズ鏡筒の取付面との間隔を同焦距離としたとき、前
    記画像取り込み手段の受光位置に対し同焦距離を有する
    ように取り付けられ且つ画像取り込み手段と一体的にス
    ピンドルの回転中心軸線方向に移動して同焦距離を保っ
    た状態でレンズ鏡筒の取付面を加工し、取付ねじ部を加
    工する加工工具を備えていることを特徴とするレンズ鏡
    筒の加工装置。
  3. 【請求項3】 前記加工工具は、レンズ取付面を加工す
    る取付面加工工具と取付ねじ部を加工する取付ねじ部加
    工工具とからなることを特徴とする請求項1または2に
    記載のレンズ鏡筒の加工装置。
  4. 【請求項4】 レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ね
    じ部及びレボルバの当て付け面に当て付けられる取付面
    を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する方法で
    あって、 前記レンズ鏡筒を回転自在なスピンドルに支持されたチ
    ャックに取り付け、レンズ鏡筒内の対物レンズに測定光
    を照射し、照射した測定光を結像する位置と画像取り込
    み手段の受光位置とを一致させるようにスピンドルの回
    転中心軸線方向に沿って相対的に移動調整するとともに
    画像取り込み手段の所定受光位置と結像する位置とを一
    致させる位置調整を行い、その後、画像取り込み手段の
    受光位置に対して同焦距離に固定され且つ画像取り込み
    手段と一体にスピンドルの回転中心軸方向方向に移動調
    整された加工工具により、レンズ鏡筒の取付面を加工す
    る工程及び前記加工工具または前記加工工具とは異なる
    加工工具によりレンズ鏡筒の取付ねじ部を加工する工程
    を行うことを特徴とするレンズ鏡筒の加工方法。
  5. 【請求項5】 レボルバの支持ねじ部に螺合する取付ね
    じ部及びレボルバの当て付け面に当て付けられる取付面
    を、対物レンズを内蔵したレンズ鏡筒に加工する方法で
    あって、 前記対物レンズに照射した測定光が結像する位置とレン
    ズ鏡筒の取付面との間隔を同焦距離とし、前記結像する
    位置を受光位置にする画像取り込み手段及び画像取り込
    み手段に対し同焦距離を保って配置された加工工具を移
    動手段に離隔して設けると共に該移動手段を測定光の光
    路に沿って移動自在に配置し、対物レンズに照射した測
    定光が結像する位置と画像取り込み手段の受光位置が一
    致するように移動手段を測定光の光路に沿って移動調整
    し、その後、前記加工工具によりレンズ鏡筒の取付面を
    加工する工程及び前記加工工具または前記加工工具とは
    異なる加工工具によりレンズ鏡筒の取付ねじ部を加工す
    る工程を行うことを特徴とするレンズ鏡筒の加工方法。
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