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JP2003001600A - 炭素細線及び炭素細線の製造方法 - Google Patents

炭素細線及び炭素細線の製造方法

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JP2003001600A
JP2003001600A JP2002066141A JP2002066141A JP2003001600A JP 2003001600 A JP2003001600 A JP 2003001600A JP 2002066141 A JP2002066141 A JP 2002066141A JP 2002066141 A JP2002066141 A JP 2002066141A JP 2003001600 A JP2003001600 A JP 2003001600A
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JP
Japan
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fullerene
solvent
wire
carbon
crystals
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JP2002066141A
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Kunichi Miyazawa
薫一 宮澤
Makoto Kuwabara
誠 桑原
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University of Tokyo NUC
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University of Tokyo NUC
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Priority to US10/125,333 priority patent/US6890505B2/en
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S977/70Nanostructure
    • Y10S977/734Fullerenes, i.e. graphene-based structures, such as nanohorns, nanococoons, nanoscrolls or fullerene-like structures, e.g. WS2 or MoS2 chalcogenide nanotubes, planar C3N4, etc.
    • Y10S977/735Carbon buckyball

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラーレンを構成要素とする新規な炭素細線
を得る。 【解決手段】 滑らかな表面を有するフラーレンの針状
結晶であることを特徴とする炭素細線を提供する。この
炭素細線は、(1)フラーレンを溶解している第1溶媒
を含む溶液と、前記第1溶媒よりもフラーレンの溶解能
が小さな第2溶媒とを合わせる工程、(2)前記溶液と
前記第2溶媒との間に液−液界面を形成する工程、及び
(3)前記液−液界面にて炭素細線を析出させる工程を
含む方法により製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラーレンを構成
要素とする炭素材料、特に、炭素細線及び炭素細線の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】C60は、代表的なフラーレンである。
このC60から構成される針状物質は、C60のトルエ
ン溶液から得られることが知られている(S. Ogawa,
H. Furusawa, T. Watanabe, and H. Yamamoto, “Obser
vation of condensed structureof C60 assembled from
solution” Journal of Physics and Chemistry of So
lids 61(2000)1047-1050参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる文献
は、C60のトルエン溶液からC60を析出させ、かか
る針状物質を得ることを記載しているのみである。ま
た、かかる文献は、6月かけて20mmほどに、極めて
ゆっくりと、針状物質を成長させる技術を記載している
に過ぎない。かかる文献記載の方法は、C60の針状物
質の成長速度が小さ過ぎ、極めて長時間を要する。
【0004】このように、フラーレンを構成要素とする
1次元物質、特に、針金状炭素材料を作製する場合、実
用上十分な成長速度が得られない難点がある。
【0005】また、かかる従来のC60の針状物質は、
トルエンのみを溶媒とするC60の溶液から析出させて
得られる。かかる針状物質は非晶質であることが記載さ
れている(前記文献参照)。
【0006】特開平10−1306号公報明細書には、
フラーレン単量体の溶液にフラーレンの貧溶媒を添加す
ることによって得られる会合体が記載されている。
【0007】しかし、かかる会合体はフラーレン単量体
がファンデルワールス力で会合したもので、結晶ではな
く、しかも粒状物質である。
【0008】また、C60針状物質は、95重量%ヘキ
サン−5重量%ベンゼンにC60を溶解した溶液及び同
様の組成の溶液を室温から80℃の間で蒸発して得られ
ることが知られている(Y. Yosida, Jpn. J. Appl. Phy
s. 1992; 31: L505,”Scanning electron microscope
images of C60 whiskers”)。
【0009】しかし、その針状結晶は極めて粗い表面を
有し、滑らかな表面を持つフラーレンの針状結晶とは明
らかに異なっている。また、その針状結晶は論文の走査
電子顕微鏡写真から多結晶体であることが明らかであ
る。
【0010】マイクロセンサーアセンブリーやマイクロ
マシン等、超小型デバイスの電気駆動機構には、電気を
供給するための導電性細線が必要である。金属細線は結
晶化によって結晶粒界が形成されるため、粒界部への不
純物偏析による電気抵抗の増大、粒界部における破断、
粒界部における表面粗さの増大が本質的な問題として存
在している。
【0011】また、金属細線の先端形状は金属結晶の晶
癖によって定まるので、先端がナノメートルサイズの曲
率を持った真球に近い構造を得ることは困難である。
【0012】さらに、金属細線は、その表面に特定の官
能基を結合させて化学的に修飾した構造を作り、高次構
造を形成させることも難しい。
【0013】本発明の課題は、フラーレンを構成要素と
する新規な炭素細線を得ることである。また、本発明の
他の課題は、フラーレンを構成要素とする炭素細線を、
フラーレンの溶液から高速で作製することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、フ
ラーレンを構成要素とする炭素細線であって、滑らかな
表面を有するフラーレンの針状結晶からなることを特徴
とする炭素細線に係るものである。
【0015】また、本発明の第2発明は、フラーレンを
構成要素とする炭素細線であって、前記炭素細線が分岐
を有するフラーレンの針状結晶からなることを特徴とす
る炭素細線に係るものである。
【0016】さらに、本発明の第3発明は、フラーレン
を構成要素とする炭素細線を得るにあたり、(1)フラ
ーレンを溶解している第1溶媒を含む溶液と、前記第1
溶媒よりもフラーレンの溶解能が小さな第2溶媒とを合
わせる工程、(2)前記溶液と前記第2溶媒との間に液
−液界面を形成する工程、及び(3)前記液−液界面に
て炭素細線を析出させる工程を含むことを特徴とする炭
素細線の製造方法に係るものである。
【0017】また、本発明の第4発明は、フラーレンを
構成要素とする炭素細線を得るにあたり、(1)フラー
レンを溶解している第1溶媒を含む溶液と、前記第1溶
媒よりもフラーレンの溶解能が小さな第2溶媒とを合わ
せる工程、及び(2)前記溶液と前記第2溶媒とを超音
波処理し、炭素細線を析出させる工程を含むことを特徴
とする炭素細線の製造方法に係るものである。
【0018】本発明は、フラーレンを溶解している溶液
に、フラーレンを溶解している溶媒とは異なる種類の溶
媒を添加することで、かかる溶液から、晶癖を有する針
金状のフラーレン(フラーレンワイヤ)の単結晶が析出
するという知見に基づくものである。
【0019】また、本発明は、上記知見に基づく本発明
者の更なる研究により、フラーレンを溶解している第1
溶媒を含む溶液と、第1溶媒よりもフラーレンの溶解能
が小さな第2溶媒とを合わせ、前記溶液と前記第2溶媒
との間に液−液界面を形成して、前記溶液から析出させ
て得られる炭素材料が、従来には見られない滑らかな表
面を有するフラーレンの針状結晶であることを突き止
め、本発明に到達した。
【0020】本発明では、「ワイヤ」を「細線」の意味
で使用し、「炭素を構成要素とするワイヤ」を「炭素細
線」の意味で使用する。炭素細線には、フラーレンを構
成要素とする針状結晶(針状単結晶及び針状多結晶を含
む。)が含まれる。
【0021】フラーレンを構成要素とする針状結晶の炭
素細線を、「フラーレンワイヤ」又は「フラーレンウィ
スカー(FW)」と称する。なお、フラーレンワイヤは
主として晶癖を有する針金状のフラーレンの単結晶を含
むものの意味で使用し、フラーレンウィスカーは、晶癖
を有する針金状のフラーレンの単結晶、及びフラーレン
の針状単結晶及び針状多結晶を含むものの意味で使用す
る。
【0022】本発明の第1発明は、滑らかな表面を有す
るフラーレンの針状結晶からなる炭素細線に係るもので
ある。
【0023】本発明では、フラーレンには、C60及び
70以上の全ての高次フラーレンが含まれる。また、
フラーレンの針状結晶には、針状単結晶及び針状多結晶
が含まれる。
【0024】本発明にかかる滑らかな表面は、フラーレ
ンの針状結晶自体が有する晶癖の一種である。一般に、
晶癖とは、結晶の大きさと形状の特徴をいう。
【0025】本発明にかかるフラーレンの針状結晶は、
結晶学的同価な面の発達の程度によって変わる、針状の
結晶形を取っている。
【0026】本発明にかかる針状とは、1nm以上の外
径、1μm以上の長さ、及び2以上の長さと外径の比
(アスペクト比)を有する形状をいう。
【0027】滑らかな表面という晶癖を有するフラーレ
ンの針状結晶は、本発明で初めて見出された。
【0028】本発明の第1発明によれば、フラーレンを
構成要素とする炭素細線は、表面が滑らかなフラーレン
の針状結晶であるので、表面粗さの点において、従来の
金属細線等における問題点が解消し、低摩擦係数である
点において、マイクロマシン等の摺動部への応用が可能
となる。
【0029】本発明の第2発明は、分岐を有するフラー
レンの針状結晶からなる炭素細線に係るものである。
【0030】分岐を有するフラーレンの針状結晶は、本
発明で初めて見出された。
【0031】本発明の第2発明によれば、フラーレンを
構成要素とする炭素細線は、分岐を有するフラーレンの
針状結晶であるので、かかる炭素細線の導電性回路等と
しての利用が可能となる。
【0032】本発明の第3発明は、フラーレンを構成要
素とする炭素細線、特に、滑らかな表面を有するフラー
レンの針状結晶を製造することができる方法に係るもの
である。
【0033】本発明の第3発明では、第1溶媒は、原料
となるフラーレンを溶解して溶液を形成している。かか
る第1溶媒は、フラーレンを溶解する溶媒系からなる。
【0034】また、本発明の第3発明では、フラーレン
の溶液に、第2溶媒を添加する。第2溶媒は、フラーレ
ンを溶解している第1溶媒とは異なる種類の溶媒系であ
り、第1溶媒よりもフラーレンの溶解能が小さな溶媒系
からなる。
【0035】かかる第2溶媒は、フラーレンの溶液か
ら、フラーレンを構成要素とする炭素細線を析出させる
働きをする。
【0036】本発明の第3発明では、フラーレンを構成
要素とする炭素細線は、フラーレンの溶液と第2溶媒と
を合わせ、フラーレンの溶液と第2溶媒との間の液−液
界面を形成することによって、フラーレンの溶液から析
出する。
【0037】かかる炭素細線は、第1溶媒及び第2溶媒
由来の物質が、分子間力による分子間結合、イオン結合
及び共有結合からなる群より選ばれる少なくとも1種の
結合によって、フラーレンと結合して形成されている。
【0038】本発明の第3発明によれば、所定の第1溶
媒と異なる第2溶媒とを用いる液−液界面析出法によ
り、フラーレンの溶液からフラーレンを構成要素とする
炭素細線を容易に、かつ、10〜400μm/hの速い
成長速度で作製することができる。
【0039】また、本発明の第3発明によれば、第1溶
媒及び第2溶媒由来の物質が、所定の化学結合及び分子
間結合によってフラーレンと結合し、更に、フラーレン
同士が分子間結合によって結合するので、純粋なフラー
レン単体に比べ、著しく高い強度を有する炭素材料、特
に、炭素細線を得ることができる。
【0040】本発明の第4発明は、フラーレンを構成要
素とする炭素細線、特に、分岐を有するフラーレンの針
状結晶を製造することができる方法に係るものである。
【0041】かかる第4発明は、第3発明と比較して、
第2工程が異なる以外、第3発明と同様である。第4発
明では、前記溶液と前記第2溶媒とを超音波処理し、炭
素細線を析出させる。
【0042】本発明の第4発明によれば、第3発明と同
様に、フラーレンを構成要素とする炭素細線、特に、分
岐を有するフラーレンの針状結晶を容易に、かつ、速い
成長速度で作製することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明では、フラーレンを構成要素とする炭素材料に
は、炭素細線〔フラーレンワイヤ又はフラーレンウィス
カー(FW)を含む。〕、かかる炭素細線を切断又は粉
砕等の少なくとも一種の手段により所定の平均長さや平
均粒度に調整した材料が含まれる。
【0044】(1)第1発明 本発明の第1発明には、フラーレンを構成要素とする炭
素材料であって、晶癖を有し、針金状の形状を有する、
フラーレンの単結晶からなる炭素材料が含まれる。
【0045】(1−1)フラーレンワイヤ 本発明にかかる針金状のフラーレンの単結晶は、晶癖を
有する。本発明では、晶癖とは、結晶の大きさと形状の
特徴をいう。
【0046】本発明にかかるフラーレンの単結晶は、結
晶学的同価な面の発達の程度によって変わる、針金状の
結晶形を取っている。
【0047】本発明にかかる針状には、3nm以上の外
径、50μm以上の長さ、及び2以上の長さと外径の比
(アスペクト比)を有する針金状の形状が含まれる。
【0048】フラーレンの単結晶であって、晶癖を有す
る針金状の単結晶は、本発明で初めて見出された。
【0049】本発明の第1発明によれば、フラーレンを
構成要素とする炭素材料は、晶癖を有する針金状のフラ
ーレンの単結晶であるので、フラーレン単体の粉末結晶
に比べ強度が高く、異方性を有するので、優れた絶縁体
もしくは導電体となり、また、高電圧を付与するか、電
気伝導性を与える物質を添加することにより、優れた低
次元伝導性を示すことが期待できる。
【0050】本発明では、かかる針金状の結晶は、外径
が3nm〜1000μm、長さが50μm〜20mm及
びアスペクト比が2〜数百の形状で得ることができる。
また、本発明では、針状の結晶は、外径が1nm〜10
00μm、長さが1μm〜20mm及びアスペクト比が
2〜数千以上の形状で得ることができる。
【0051】本発明では、結晶のアスペクト比として2
(六方晶で[0001]軸を成長方向とした場合に、結
晶学的に許される最低の値1.63よりも大きい値)を
最小限の値に設定できる。アスペクト比の最大値は、特
に制限はないが、長さが2cmで、直径が0.2mmの
ワイヤの観察結果から、100、200、300等の数
百以上のオーダーにすることができる。
【0052】かかる細長い形状の結晶は、方位配列の異
方性や成長速度の異方性により生じると考えられる。
【0053】本発明者の研究によれば、かかる針金状の
結晶は、フラーレンの面心立方晶を基本単位格子とし、
フラーレン以外の物質がフラーレンの分子間隙に入り込
んで形成された面心立方晶の歪み部分を有すると考えら
れた。
【0054】かかる面心立方晶の歪み部分は、菱面体晶
等となって、方位配列の異方性を有する部分となり、菱
面体晶の側面等に、フラーレンの結晶が成長していくと
考えられた。
【0055】本発明にかかるフラーレンの針金状の結晶
は、晶癖を有することができる。かかる晶癖は、結晶学
的同価な面の発達の程度によって、純粋なフラーレンの
結晶(面心立方晶)とは異なり、種々の針金状の結晶形
として現れる。
【0056】かかる晶癖は、例えば、針金状の結晶の断
面等を観察することによって、6角形等として、明りょ
うに確認することができる。
【0057】フラーレンの結晶粉末を、ある範囲の高温
・高圧で成形させると、フラーレンがポリマー化した菱
面体晶となって、晶癖面を呈する粉末になる可能性があ
る。かかる温度と圧力以上では、フラーレンの結晶粉末
は、ガラス状炭素になったり、晶癖面を有するダイヤモ
ンドになったりすると考えられる。
【0058】しかし、本発明者の研究では、銀のチュー
ブにC60を充填して、線引き加工してワイヤーにする
作業をした場合、かかる晶癖は、フラーレンから得られ
る線状の炭素材料には観察されなかった。
【0059】本発明の第1発明には、かかる晶癖を有す
る針金状のフラーレンの単結晶が含まれる。かかる単結
晶は、分子結合の異方性等により、針金状の形状を有す
ることができる。
【0060】かかる針金状の単結晶は、粉末からなる炭
素材料、非晶質の炭素材料及び塊状に成長した炭素材料
に比べて、強度に優れ、絶縁性や導電異方性に優れる炭
素材料となる。
【0061】本発明は、炭素材料に関するものであるの
で、家電産業、自動車産業、機械産業、宇宙航空産業
等、幅広い産業上の利用分野を有し、これらの分野で応
用することが可能である。
【0062】本発明の炭素材料は、強度を高く設定でき
るので、潤滑材、強誘電体フイラー、分散強化材、半導
体の分野で好適に用いることができる。
【0063】適用できる製品には、強誘電性セラミック
ス・ポリマー、圧電素子、自己潤滑性セラミックス・ポ
リマー、絶縁材料、半導体材料等がある。
【0064】本発明の炭素材料は、高圧ホットプレスに
よってポリマー化させた物質(ポリマー化フラーレンワ
イヤ)や、高圧でセラミックスとともにホットプレスす
ることにより、ポリマー化フラーレンワイヤ−セラミッ
クス複合体の作製が可能である。
【0065】(1−2)フラーレンウィスカー 本発明では、フラーレンウィスカーを、上述のフラーレ
ンワイヤを含むフラーレンの針状結晶の総称として使用
する。
【0066】本発明にかかるフラーレンウィスカーは、
先端がナノメートルサイズの曲率を持った真球に近い構
造をとることができる。
【0067】本発明にかかるFWは、外径の太いものが
多結晶体で得られることが多い。かかる多結晶体のFW
は、単結晶体のFWが数本束なった構造を有することが
ある。
【0068】(1−3)フラーレンナノウィスカー 本発明にかかるFWの中で、特に、サブミクロンサイズ
以下の外径を有する単結晶性炭素細線を、フラーレンナ
ノウィスカー(FNW)と呼ぶ。フラーレンウィスカー
の長さは、その外径の数倍から数10ミリメートルの大
きさの範囲まで存在する。フラーレンナノウィスカーと
言う言葉は、今まで、本発明者以外に用いたものはな
い。
【0069】本発明にかかるFNWは、サブミクロンサ
イズの外径を有するフラーレン(C 60,C70,その
他)の針状結晶である。さらに、FNWは、今までの研
究では、全て単結晶からなるものであって、成長軸はフ
ラーレン分子の最密充填方向である。
【0070】カーボン繊維は、有機高分子繊維を800
〜3000℃の高温で加熱処理することによって得るも
のか、又は、ピッチから紡糸して熱処理して得るもので
あって、フラーレンを構成単位とするものではない。
【0071】本発明にかかるFW及びFNWは、フラー
レンの針状結晶であり、その対称性が空間群によって規
定される3次元的な周期構造を有する。しかるに、フラ
ーレンの多量体や会合体(特開平10−1306号公報
明細書参照)は結晶ではないので、FW及びFNWは、
フラーレン多量体及び会合体と明らかに結晶学的に区別
できる。
【0072】カーボンナノチューブは、グラファイトシ
ートを円筒状に丸めた構造を有する物質であるので、フ
ラーレン分子から構成されるFW及びFNWとは全く異
なった物質である。
【0073】フラーレンは摩擦係数が小さく、しかも、
FNWには結晶粒界が存在しないため、表面粗さは原子
レベルで極めて小さくできる。
【0074】また、FNWは、摩擦係数の低い滑らかな
表面を持つため、軽い導電性細線としての利用が可能に
なり、軽量化と表面粗さの点において、従来の金属細線
における問題点が解消する。さらに、FNWはアルカリ
金属元素を添加することによって超伝導体となる可能性
を有している。
【0075】また、FNWは、表面がC60などのフラ
ーレン分子で覆われているため、共有結合を生じる有機
物分子でFNW表面を修飾することが可能となる。これ
は、従来の金属細線では不可能であった。
【0076】本発明によるFNWは、電子機器産業、機
械産業、航空宇宙産業等の広い分野において適用でき
る。また、FNWは有機物質と化学結合を作り、試薬と
しての利用もできるので、薬品工業においても利用可能
である。
【0077】FNWは半導体であるので、低次元半導
体、量子細線として、半導体産業においても利用可能で
ある。FNWを規則正しく配列させることによって新規
なフォトニック結晶を作ることが可能となるので、光デ
バイス産業においても使用することが可能である。
【0078】フラーレンは優れた水素吸蔵物質であり、
FNWを水素貯蔵装置用素材として使うことができるの
で、エネルギー産業においても利用可能である。
【0079】C60分子は優れた電界放射材料となるこ
とが分かっているので、C60によるFNW(C60
W)はプラズマディスプレー等のフィールドエミッター
素子として利用することが可能である。
【0080】C60から構成されるFNWの先端は、ナ
ノメートルサイズの曲率半径を有する真球構造であるの
で、極めて滑らかな先端形状を有しており、触針式表面
形状測定装置のプローブとして利用することができる。
また、C60NWは導電性であるので、走査トンネル電
子顕微鏡用のプローブとして使用することができる。
【0081】C60結晶はアルカリ金属をドープするこ
とによって超伝導体となるので、C 60NWは超伝導細
線としても利用可能である。
【0082】高密度プリント配線板や集積回路における
導電体としての利用は、機器の軽量化に役立つ。
【0083】FNWは化学的に修飾することが可能であ
るため、有機分子と複合させることができ、フォトレジ
スト等の強化材料として利用できる。
【0084】FNWは導電性と直線性、低摩擦特性に優
れるので、マイクロマシン用の摺動部材としての利用も
可能である。
【0085】さらに、C60NW中には格子転位が導入
されており、塑性変形が可能となるので、コイルのよう
に自由な形に変形させ得る。
【0086】また、C60NWの直径が大きいときは絶
縁体であるが、直径が小さくなると抵抗率が低下するの
で、新規な半導体材料として利用することも可能であ
る。
【0087】(1−4)C70フラーレンウィスカー 本発明では、C70のフラーレンを構成要素とするC
70針状結晶からなる炭素細線が好ましい。
【0088】かかる針状結晶は、結晶性が高く、格子欠
陥密度が小さい。また、かかる針状結晶は、良導体とな
り、特に、針状単結晶はトランジスター用の炭素細線や
フィールドエミッション素子として極めて優れる。C
70ウィスカーは薄板が積層した構造であるため、しな
やかに変形する。また、高温超伝導体となることが期待
できる。C70ウィスカーは表面が平滑であり、摩擦係
数が極めて小さいので、マイクロマシンの摺動部材とし
て有用である。C70ウィスカーは高い空隙率を有する
ので、不純物元素の高濃度添加や高い触媒作用が期待で
きる。
【0089】(1−5)中空部 本発明では、フラーレンの針状結晶は中空部を有するこ
とができる。かかる中空部の形状及び形成部分等には特
に制限はない。中空部は、かかる針状結晶の中心部及び
先端部の少なくとも一方に形成することができる。中空
部は針状多結晶体に限られず、針状単結晶体にも形成さ
れる。
【0090】中空部は、複数本のフラーレンの針状結晶
が束になり中心部分に形成されることがある。また、中
空部は、フラーレン単結晶ウィスカーの中心部に形成さ
れることがある。さらに、本発明者の研究によれば、中
空部は、フラーレンの針状結晶の同心円殻、すなわちコ
アシェル構造からなることがあると思われる。かかる同
心円殻は、例えば、フラーレンの針状結晶が同心円状に
取り巻いて中空部を形成する。
【0091】中空部を有する中空の針状結晶は、空間充
填率の低いフラーレンの針状結晶となり、また、表面積
も大きくなる。かかる針状結晶の炭素細線は、触媒や導
波路として有用である。
【0092】また、かかる針状結晶は、比強度が高くな
り、可とう性を示す炭素細線として有用である。さら
に、かかる針状結晶は、中空部に液体金属を導入するこ
とで難なく電極を形成し、ダイオードとして利用するこ
とができる。また、中空部に触媒元素等を導入して、高
い触媒活性を与えることができる。
【0093】(1−6)薄板積層体 本発明では、フラーレンの針状結晶はフラーレンの薄板
が積層されている薄板積層体からなることができる。
【0094】かかるフラーレンの薄板は、厚さ及び形状
等特に制限されない。例えば、1〜50nmの厚さのス
ラブ状のフラーレン針状結晶が、1〜100枚重ね合わ
されて形成される。1枚の薄い薄板と1枚の厚い薄板と
の組合せが、1〜100組重ね合わされて形成されるこ
ともある。
【0095】かかる薄板積層体からなる炭素細線は、物
理的及び化学的な手段を用いて層構造の一部を剥離させ
ることによって、分岐させることができる。また、炭素
細線同士を物理的及び化学的方法によって接合させるこ
とにより、分岐した構造を持つ炭素細線を作製すること
ができる。
【0096】(1−7)不純物 本発明では、フラーレンの針状結晶に不純物を含ませる
ことができる。かかる不純物としては、ヨウ素や臭素等
のハロゲン、アルカリ金属、シュウ化メチル等が挙げら
れる。
【0097】かかる不純物を含むフラーレンの針状結晶
は、その物性を著しく改良することができる。例えば、
フラーレンの針状結晶は、ヨウ素により低温強磁性体化
し、アルカリ金属により超伝導体化する。
【0098】フラーレンの針状結晶に不純物をドープす
るには、種々の方法を用いることができる。例えば、本
発明の方法により、結晶の溶液中での成長過程に不純物
を混入し、フラーレンの結晶成長と共に不純物をドープ
することができる。
【0099】また、フラーレンの結晶を得た後、この結
晶を不純物を含む環境、例えば、ガス又は溶液に曝すこ
とによって容易に不純物をドープすることができる。
【0100】(2)第2発明 本発明の第2発明は、分岐を有するフラーレンの針状結
晶からなる炭素細線に係るものである。
【0101】本発明では、分岐は枝分かれを意味する。
例えば、フラーレンの針状結晶に幹と分枝とが存在する
状態を意味する。
【0102】かかる分岐は、ある方向性をもった幹を有
する針状結晶がその方向と一致しない別々の2つの方向
に枝分かれしているものや、1つの枝分かれのみが幹か
ら枝分かれしているものを含む。
【0103】第2発明の炭素細線は、分岐を有するフラ
ーレンの針状結晶からなるので、分岐に合わせた回路設
計が可能となる。
【0104】(3)第3発明 本発明の第3発明は、フラーレンから形成されるミクロ
ンサイズからナノメートルサイズの太さの結晶性炭素細
線を得ることを可能とする。
【0105】本発明の第3発明では、フラーレンを構成
要素とする炭素材料を得るにあたり、フラーレンを溶解
している第1溶媒を含む溶液に、第2溶媒を添加し、前
記溶液から炭素材料を析出させることができる。
【0106】また、本発明では、かかる方法により、フ
ラーレンを構成要素とする炭素材料であって、前記炭素
材料がフラーレンの単結晶であり、前記単結晶が晶癖を
有する針金状であることを特徴とする炭素材料を含む、
滑らかな表面を有するフラーレンの針状結晶であること
を特徴とする炭素細線を得ることができる。
【0107】本発明では、フラーレンを構成要素とする
炭素材料を得るにあたり、第1溶媒を含有するフラーレ
ンの溶液に、第2溶媒を添加し、フラーレンの溶液から
炭素材料を析出させることができる。
【0108】また、本発明では、第2溶媒に、第1溶媒
を含有するフラーレンの溶液を添加し、フラーレンの溶
液から炭素材料を析出させることができる。
【0109】(3−1)原料 本発明では、原料としてのフラーレンは、C60、C
70、C80等の種々のフラーレンを用いることができ
る。
【0110】(3−2)第1溶媒 本発明にかかる第1溶媒は、フラーレンを溶解する溶媒
系からなればよい。かかる溶媒系は、1種類の溶媒の単
独、又は2種類以上の溶媒の混合溶媒で形成することが
できる。
【0111】かかる第1溶媒は、フラーレンの良溶媒等
からなる良溶媒系を用いることができる。かかる良溶媒
系は、フラーレンを溶かす能力が大きい溶媒系である。
【0112】本発明にかかる良溶媒としては、非極性溶
媒を用いることができる。かかる非極性溶媒としては、
炭化水素系溶媒を用いることができる。
【0113】本発明にかかる第1溶媒としては、トルエ
ン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、ペンタン、及びこ
れらの誘導体(ベンゾニトリル等)からなる群より選ば
れる少なくとも1種の炭化水素等の物質からなる炭化水
素系溶媒を好適に用いることができる。
【0114】特に好ましくは、第1溶媒は、トルエン、
ベンゼン、及びヘキサンからなる群より選ばれる少なく
とも1種の炭化水素からなる溶媒である。かかる溶媒
は、フラーレンの溶解度が高い。
【0115】(3−3)フラーレン溶液 本発明にかかるフラーレンの溶液は、フラーレンが溶解
している溶液であればよい。かかる溶液としては、飽和
溶液及び未飽和溶液のいずれの溶液をも用いることがで
きる。
【0116】かかるフラーレンの溶液は、フラーレンの
飽和溶液を用いるのが好ましい。かかる飽和溶液は、フ
ラーレンを析出させる能力に優れる。
【0117】(3−4)添加剤 フラーレンの溶液には、第1溶媒以外の物質で、フラー
レンを溶かす能力を高める添加剤を加えることもでき
る。かかる添加剤は、炭素材料の析出を妨げないものが
よい。
【0118】(3−5)第2溶媒 本発明にかかる第2溶媒は、フラーレンを溶解している
第1溶媒とは異なる種類の溶媒系からなればよい。かか
る溶媒系は、1種類の溶媒の単独、又は2種類以上の溶
媒の混合溶媒で形成することができる。
【0119】かかる第2溶媒は、フラーレンの貧溶媒等
からなる貧溶媒系を用いることができる。かかる貧溶媒
系は、フラーレンを溶かす能力(溶解能)が小さい溶媒
系である。
【0120】かかる貧溶媒としては、極性溶媒を用いる
ことができる。かかる極性溶媒としては、アルコール系
溶媒を用いることができる。
【0121】本発明にかかる第2溶媒としては、ペンタ
ノール、ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、
n−プロピルアルコール、メタノール(メチルアルコー
ル)、エタノール(エチルアルコール)、及びエチレン
グリコール等の多価アルコールからなる群より選ばれる
少なくとも1種のアルコールからなるアルコール系溶媒
を好適に用いることができる。
【0122】(3−6)助剤 第2溶媒には、第2溶媒以外の物質で、炭素材料の析出
を促進する助剤を添加することができる。
【0123】(3−7)核形成 本発明では、第2溶媒の添加初期や炭素材料の析出時等
に、フラーレンの溶液から、フラーレンを構成要素とす
る炭素材料の核を生成させることができる。かかる核
は、フラーレン単独、フラーレンを構成要素とする炭素
材料自体、第1溶媒や第2溶媒等の溶媒から由来する物
質又は他の物質からなるものでよい。
【0124】また、本発明では、かかる核を、第2溶媒
の添加とは別に、フラーレンの溶液に添加することがで
きる。
【0125】本発明にかかる核は、その後、第2溶媒を
添加した混合溶液を静置する等の適切な処理によって成
長し、フラーレンを構成要素とする炭素材料を形成す
る。
【0126】(3−8)金属線 本発明では、核生成を促進するために、金属線を用いる
ことができる。かかる金属線としては、銅線、アルミニ
ウム線、金線、ステンレス鋼線等からなる群より選ばれ
る少なくとも1種の金属線を用いることができる。
【0127】(3−9)液−液界面 本発明では、フラーレンの溶液と第2溶媒との間に液−
液界面を形成し、この液−液界面を利用して、フラーレ
ンの溶液から、フラーレンを構成要素とする炭素材料を
析出させることができる。
【0128】かかる液−液界面は、第1溶媒と第2溶媒
とを互いに混じり合わない種類の溶媒系で構成し、形成
することができる。
【0129】また、かかる液−液界面は、第1溶媒と第
2溶媒とが、永久に分離するようにして形成する必要は
なく、静置の最中に混和するようにして形成しても問題
はない。
【0130】特に好ましい溶媒の組合せは、例えば、第
1溶媒がトルエンであり、第2溶媒がイソプロピルアル
コールである組合せを挙げることができる。
【0131】本発明にかかる液−液界面は、フラーレン
の溶液に第2溶媒を静かに添加する等によって形成する
ことができる。この手法は、第1溶媒と第2溶媒とが、
少なくとも一部において互いに混ざり合う種類の溶媒系
で構成される場合、特に有効である。
【0132】かかる液−液界面は、第2溶媒の添加初
期、炭素材料の核の生成期、炭素材料の析出期、及び炭
素材料の成長期のうち、少なくとも1種の過程で形成す
ることができ、維持することができる。
【0133】本発明では、フラーレンを溶解する第1溶
媒と、この第1溶媒と密度が異なる第2溶媒を用いるこ
とができる。この場合、フラーレンの溶液と第2溶媒と
の間に液−液界面が形成され易い。
【0134】(3−10)第1溶媒と第2溶媒との組合
せ かかる第1溶媒と第2溶媒の組合せとしては、第1溶媒
を、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、ペンタ
ン及びベンゾニトリルからなる群より選ばれる少なくと
も1種の物質からなる溶媒とし、第2溶媒を、イソプロ
ピルアルコール、n−プロピルアルコール、メタノー
ル、エタノール及びエチレングリコールからなる群より
選ばれる少なくとも1種のアルコールからなる溶媒とす
ることができる。例えば、第1溶媒がトルエン(密度約
0.87gcm−3)で、第2溶媒がイソプロピルアル
コール(密度約0.79gcm−3)である。
【0135】(3−11)析出条件 フラーレンを構成要素とする炭素材料の析出には、出発
物質であるフラーレンの種類、純度又は使用量、第1溶
媒又は第2溶媒の選定、第1溶媒の使用量、添加剤の選
定、第2溶媒の添加量及び添加方法、助剤の選定、核の
生成、核の添加、核の成長、液−液界面の形成及び維
持、温度等、種々の条件を設定することができる。
【0136】フラーレンを構成要素とする炭素細線の析
出は、室温(約21℃)で行うことができる。好ましく
は、−20℃〜75℃の温度、より一層好ましくは、1
0℃〜30℃の温度で行う。
【0137】例えば、フラーレンC60を用いる場合、
フラーレンのトルエン飽和溶液3mLに、第2溶媒とし
て、イソプロピルアルコールを3mL添加するのが好ま
しい。この条件では、炭素材料の成長速度が200μm
/hオーダーで可能となる。
【0138】本発明では、炭素材料の析出条件を好適な
条件に設定することにより、炭素材料の成長速度を10
μm/h以上の高速にすることができる。成長速度は、
好ましくは10〜400μm/h、更に好ましくは20
0〜400μm/hとすることができる。
【0139】(3−12)析出容器 本発明にかかる炭素材料は、種々の容器内で析出させる
ことができる。かかる容器は、透明なものが好ましい。
炭素材料の析出状態を確認し易いからである。なお、フ
ラーレンの光化学反応を避けるため、析出状態を確認す
る時以外は、容器をアルミ箔で覆う等の遮光処理をする
のが好ましい。
【0140】かかる容器は、大きさの制限は特にない。
シリコン基板等にリソグラフィー技術によって作製した
マイクロメートルサイズからナノメートルサイズの溝を
用いても良い。通常は、取り扱いが容易な、直径20m
m程度の瓶でよい。炭素材料を大量に作製するには、1
00mL等のビーカーを用いることができる。
【0141】かかる容器は、バイアル瓶等の蓋付き瓶を
用いることができる。蓋付き瓶は、溶媒の蒸発を防ぐこ
とができる。また、かかる容器は、ガラス製のものが好
ましい。ガラスは、種々の溶媒と概して反応し難く、安
定で、耐久性に優れるからである。
【0142】(3−13)析出する炭素材料 本発明によれば、上述した製造方法によって、第1溶媒
及び第2溶媒由来の物質が、フラーレンと分子間結合、
イオン結合及び共有結合からなる群より選ばれる少なく
とも1種の結合によって結合し、フラーレンを構成要素
とする炭素材料が得られる。
【0143】フラーレン同士が分子間力で結合している
炭素材料は、金と同じくらいの硬さを有する。また、ト
ルエンの単独溶媒からフラーレンを析出させて得られる
炭素材料は、トルエンとフラーレンとが分子間結合して
いる分だけ、強度が高められる。
【0144】本発明の炭素材料は、2種以上の溶媒由来
の物質が、フラーレンと分子間結合や化学結合で結合す
るので、フラーレン同士の分子間結合及びトルエンとフ
ラーレンとの分子間結合に加えて、更に他の溶媒由来の
物質とフラーレンとの分子間結合や化学結合が加わり、
より一層強度が高められる。
【0145】また、本発明では、第1溶媒や第2溶媒
に、イオン結合性物質や、アルコール性OHを有する物
質を用いることにより、フラーレンとこれらの物質や溶
媒由来の物質とがイオン結合したり、共有結合した炭素
材料を得ることができる。
【0146】本発明にかかる炭素材料は、適切な手段、
例えば、ろ過、遠心分離等を用いて溶液から分離するこ
とができる。
【0147】また、かかる炭素材料は、適切な手段、例
えば、粉砕機等によって、適切な大きさに粉砕し、粒
度、長さ等の均質な炭素材料とすることができる。
【0148】本発明では、フラーレンを構成要素とする
炭素材料を、晶癖を有する針金状の結晶(フラーレンワ
イヤ)として得ることができる。かかる針金状の結晶
は、フラーレンを、針金状に、所定の方向に成長させて
形成することができる。かかる結晶は、単結晶及び多結
晶のいずれから形成されていてもよい。
【0149】(4)第4発明 本発明の第4発明は、フラーレンを構成要素とする炭素
細線を得るにあたり、超音波処理を行う方法に係るもの
である。
【0150】かかる超音波処理は、強さ、時間等、種々
の条件で行うことができる。好ましくは、1〜30分
間、室温が良い。
【0151】本発明者の研究によれば、超音波処理は、
第1溶媒又は第2溶媒から成る液滴と、第2溶媒又は第
1溶媒との間の界面の表面積が著しく増大し、液−液界
面による結晶成長が促進されると考えられる。また、超
音波照射による局所的高圧力発生が核生成と結晶成長に
寄与すると考えられる。
【0152】(4−1)金属触媒又は金属酸化物触媒 本発明では、結晶成長を促進するために、金属触媒又は
金属酸化物触媒を用いることができる。なお、かかる触
媒は前述の第3発明でも用いることができる。
【0153】金属触媒としては、銅、アルミニウム、
鉄、金等からなる群より選ばれる少なくとも1種の触媒
を用いることができる。
【0154】金属酸化物触媒としては、チタン酸ジルコ
ン酸鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉛等から
なる群より選ばれる少なくとも1種の触媒を用いること
ができる。
【0155】(5)本発明の有用性 本発明は、フラーレンの良溶媒による飽和溶液と貧溶媒
とが作る液―液界面において、フラーレンの針状結晶と
単結晶繊維(ウィスカー)とを同時に得ることを可能と
する。
【0156】C60フラーレンウィスカーは外径が10
μm以上では高抵抗半導体もしくは絶縁体であるが、マ
イクロメートルサイズ以下になると抵抗率が著しく減少
して導電的性質を獲得する。導電的性質は、C60分子
間距離の縮小による電子波動関数の重なりの増加によっ
て説明される。アルカリ金属元素等をドープすることに
より超伝導細線となる可能性がある。
【0157】C60NW及びC60ウィスカーは塑性加
工が可能であり、様々な形状を付与することができる。
金属と同様な熱処理と加工を施すことができる。コイル
状に加工してマイクロアンテナ等に役立てることができ
る。C60ウィスカーの全体は表面が滑らかであり、か
つ、低摩擦係数を持っているので、マイクロマシン等の
摺動部への応用が可能となる。C60NWの先端形状は
真球であり、触針式センサープローブに応用できる。
【0158】C60ウィスカーは、表面を化学的に修飾
可能であるので有機合成試薬としての用途がありまた、
ガラス、ポリマー、セラミックス、金属との複合・結合
による新規機能物質が、多数誕生し得る。C60ウィス
カーは優れた水素貯蔵素材となる可能性がある。また、
60ウィスカーを高圧高温プレスすることによりC
60分子を3次元的にポリマー化させて、光学的、電気
的、力学的に異方的な物性を示す材料を作製できる。
【0159】C60ウィスカーをリソグラフィー等によ
る鋳型を用いて、幾何学的に配列させることにより、新
たなフォトニッククリスタル、触媒、フィールドエミッ
ションデバイス等を作製することができる。本発明は、
70等の高次フラーレンにも同様に適用できる。フラ
ーレンウィスカーを内部鋳型もしくは外部鋳型として、
物質の合成や形態の付与を可能とする。例えば、セラミ
ックスのコロイド溶液をフラーレンウィスカーにコーテ
ィングして、化学的、熱的処理を施すことにより、フラ
ーレンウィスカーとセラミックスの複合体を得ることが
できる。また、この複合体からフラーレンウィスカーを
化学的、熱的方法によって除去することにより、多孔質
セラミックスやセラミックスチューブを作製することが
できる。セラミックスの代わりに、フラーレンウィスカ
ーと金属、ガラス、ポリマーとの複合体を作製し、フラ
ーレンウィスカーと多孔質金属・ガラス・ポリマーとの
複合体を作製することができる。さらに、フラーレンウ
ィスカーを除去することにより、フラーレンウィスカー
を鋳型とした金属チューブ、ポリマーチューブ、ガラス
チューブを得ることができる。以上により除去されて生
じたフラーレン分子は再利用することができる。以上の
ように、フラーレンウィスカー全体は、応用における自
由度が極めて高い。
【0160】
【実施例】本発明を、図面を参照して、実施例に基づき
説明する。図1は、一例の炭素材料(フラーレンワイ
ヤ)の製造工程を示す図面代用写真である。図2は、図
1の説明図である。図3は、成長初期のフラーレンワイ
ヤの走査電子顕微鏡(SEM)像を示す図面代用写真で
ある。図4は、フラーレンワイヤのSEMによるエネル
ギー分散型X線分光分析(EDX)結果を示すグラフで
ある。図5は、フラーレンワイヤの粉末X線回折図形
(CuKα)である。図6は、成長したフラーレンワイ
ヤの実体顕微鏡像を示す図面代用写真である。
【0161】図7はC60ウィスカー及びC60ナノウ
ィスカーのSEM像を示す図面代用写真である。図8は
60ナノウィスカーの透過電子顕微鏡像を示す図面代
用写真であり、(a)及び(b)は明視野像を、(c)
は制限視野電子線回折図形を示す。図9はC60ナノウ
ィスカーの破面の走査電子顕微鏡像を示す図面代用写真
である。
【0162】図10はC60ウィスカー及びナノウィス
カーの直径と抵抗率との関係を示すグラフである。図1
1はC60ナノウィスカーの透過電子顕微鏡像を示す図
面代用写真である。
【0163】図12(a)はC60ナノウィスカーの高
分解能透過電子顕微鏡像を示す図面代用写真であり、
(b)は(a)像のフィルター逆変換FFT像を示す図
面代用写真である。図13はC60ナノウィスカーの透
過電子顕微鏡像を示す図面代用写真であり、(a)は先
端部を、(b)は先端部の拡大像を、(c)は暗視像
を、(d)は制限視野回折像を示す。
【0164】図14は曲げ変形させたC60NWのSE
M像を示す図面代用写真である。図15は曲げ変形させ
たC60ウィスカーのTEM像を示す図面代用写真であ
る。
【0165】図16はヨウ素添加C60NWのTEM像
を示す図面代用写真である。図17はヨウ素添加C60
NWの図面代用写真であり、(a)はHRTEM像、
(b)はFFT像を示す。図18は直径5μmのC60
ウィスカーのI−V曲線である。図19は2μm,3μ
m,5μmの直径のヨウ素添加C60ウィスカーのI−
V曲線である。図20はC70針状単結晶(矢印)の図
面代用写真であり、(a)はSEM像であり、(b)は
(a)の拡大像である。図21はC70NWの図面代用
写真であり、(a)はSEM像、(b)はHRTEM像
及びFFT像を示す。図22はC70ナノウィスカーの
図面代用写真であり、(a)はTEM明視野像であり、
(b)は同じ試料の暗視野像であり、(c)は(a)と
同じ試料の電子線回折図形である。
【0166】図23はC70ナノウイスカーの図面代用
写真であり、(a)は高分解能透過電顕像と正方形で囲ん
だ部分の高速フーリエ変換像(FFT像)であり、
(b)は(a)の核大像であり、(c)は(a)の拡大
像である。図24はC70ナノウイスカーのTEM像を
示す図面代用写真である。図25はC70の図面代用写
真であり、(a)はSEM像であり、(b)は矢印Aで
示した部分の拡大像であり、(c)は矢印Bで示した部
分の拡大像であり、CとDは種結晶と考えられる構造で
ある。
【0167】図26は実施例6のC60針状晶のSEM
像を示す図面代用写真であり、矢印はPZTゲルを示
す。図27は実施例6のワイヤ状C60結晶のSEM像
を示す図面代用写真である。
【0168】図28は、C60針状結晶の断面SEM像
を示す図面代用写真であり、(a)は中心に比較的小さ
な中空部を有する針状結晶を、(b)は中心に比較的大
きな中空部を有する針状結晶を示す。図29は、C60
のTG及びDTAの熱分析結果を示すグラフであり、
(a)は元のC60のものを、(b)はC60の針状結
晶のものを示す。
【0169】図30はC60針状結晶のFT−IRスペ
クトルである。図31はC60ナノウィスカーのTEM
(200kV)像を示す図面代用写真であり、(a)は
明視野像を、(b)は制限視野電子回折図形を示す。図
32はC60分子の“2+2”付加環化によるC60
ノウィスカー重合の体心立方晶モデルを示す図である。
【0170】実施例1 ガラス製バイアル瓶(外径20mm)等の透明容器中に
おいて、C60のトルエン飽和溶液にイソプロピルアル
コールを静かに加え、蓋をして、数時間〜9時間程度静
置する。
【0171】トルエン−イソプロピルアルコール界面に
おいて、C60を構成要素とする針状結晶の核生成が生
じ、成長することによって、すなわちフラーレンワイヤ
が生成する。
【0172】図1は、この例のフラーレンワイヤの製造
過程を写真で示すものである。図2は、図1の説明図で
ある。図2のAは、イソプロピルアルコールを添加した
直後(0時間)のバイアル瓶1の状態を示すものであ
る。
【0173】図2のAに示すように、バイアル瓶1の下
層部2がC60を含むトルエン溶液(密度約0.87g
cm−3)であり、上層部3がイソプロピルアルコール
(密度約0.79gcm−3)である。下層部2と上層
部3との間に、界面4が形成されている。
【0174】図2のB〜Dの上下に走る線は、目印のた
めの銅線5である。図2のBは、イソプロピルアルコー
ルを添加してから、9時間を経過した後の状態である。
図1の写真では明らかでないが、図2のBに示すよう
に、トルエン−イソプロピルアルコール界面4であった
境界部分6に、フラーレンワイヤ7の生成が認められ
る。
【0175】図2のCは24時間後のもの、図2のDは
53時間後のものであり、24時間後には、成長したフ
ラーレンワイヤ8が認められ、53時間後には、フラー
レンワイヤの束9が明瞭に示される。
【0176】フラーレンワイヤをSEMによって分析し
た。図3のSEM像に示すように、フラーレンワイヤは
針状結晶として成長していた。また、フラーレンワイヤ
の横断面は、六角形を有し、明りょうな晶癖を有してい
た。
【0177】フラーレンワイヤをSEMによってEDX
分析した。結果を図4に示す。図4に示すように、フラ
ーレンワイヤは炭素からなっていることが分かった。
【0178】実施例2 100mLビーカーを用いて、フラーレンワイヤを大量
に作製した以外は、実施例1と同様にした。
【0179】約2cmの長さのフラーレンワイヤが、短
時間で非常に多く作製できた。ビーカーの底に茶褐色の
綿状物質が沈澱しているのが観察された。この綿状物質
は、トルエンを用いて洗い流すことにより、容易にフラ
ーレンワイヤから分離することができた。
【0180】生成物のほとんどは、実施例1と同様のフ
ラーレンワイヤであった。綿状物質は、詳細には検討し
ていないが、SEM観察したところ、フラーレンが繊維
状になって堆積してできていることが分かった。綿状物
質の正体の詳細な解明は、今後の解析に委ねる。
【0181】フラーレンワイヤを粉砕し、粉末状のもの
をX線によって分析した。図5に示すように、フラーレ
ンワイヤは、C60で指数付けできる単結晶であること
が分かった。格子定数が純粋なC60よりも少し大きく
なっているので、少量の他の物質(溶媒やC70等由来
のもの)を含有していると考えられた。
【0182】純粋なC60の格子定数は、面心立方晶で
a=1.412nmである。一方、本実施例のフラーレ
ンワイヤの格子定数は、面心立方晶で指数付けすること
が可能であるが、a=1.422±0.003nmとな
った。格子定数は、純粋なC 60のものと比べて、0.
01nmほど膨張していた。
【0183】これらの結果から、フラーレンワイヤがC
60分子から構成されていること、結晶格子は面心立方
晶であって、元のC60分子とほぼ同一の格子を持つこ
とが明らかになった。
【0184】C60分子は大きな分子間隙を持っている
ので、溶媒成分や、原料のC60に元々含まれていたC
70等のハイヤーフラーレンがそれらの間に規則的に入
り込んで、C60+X(X:溶媒分子やハイヤーフラー
レン等)のような物質になっていることが示唆された。
詳細な裏付け等は、熱分析や高分解能透過電子顕微鏡観
察等の構造解析に委ねる。
【0185】成長したフラーレンワイヤを実体顕微鏡で
観察した。図6に示すように、フラーレンワイヤは、約
200μmの径、約10mmの長さを有していた。
【0186】上述したように、本発明のフラーレンワイ
ヤは、数ミリメートル〜センチメートルオーダーに成長
する。したがって、従来の成長速度4μmh−1をはる
かに凌ぐ、200μmh−1オーダーの成長速度が可能
であった。
【0187】実施例3 図7〜13に電子顕微鏡写真等を示すフラーレンウィス
カーを作製する。本実施例では、実施例2の綿状物質が
フラーレンナノウィスカーであることを示す。
【0188】フラーレンとしてC60を用いる。室温
(約21℃)にて、100mLビーカーにC60のトル
エン飽和溶液50mLを入れ、さらに、イソプロピルア
ルコールを静かに注ぎ込んで、C60のトルエン飽和溶
液とイソプロピルアルコールの界面を形成させる。
【0189】イソプロピルアルコールの添加直後から、
60のウィスカー及びC60のナノウィスカー(C
60NW)が生成する。C60ウィスカー及びナノウィ
スカーの走査電子顕微鏡(SEM)写真を図7に示す。
図7のサブミクロンサイズの直径を持つ針状結晶がC
60NWである。
【0190】図8(a)の透過電子顕微鏡(TEM)写
真に示すように、C60NWの直径は約200nmであ
る。図8(c)の制限視野回折図形(SAEDP)から
明かなように、C60NWは単結晶であることが証明さ
れる。また、図8(b)の拡大図で消衰縞が連続して観
察されるように、明視野像の上でも明かな単結晶であ
る。
【0191】C60NWは成長軸が立方晶表記で[11
0]cである。また、C60NWの[110]c成長軸
に沿って、C60分子間距離が、FCC構造のC60
子結晶に比べて1〜4%縮小していることが判明する。
この結果は、C60分子がファンデルワールス結合によ
らない化学結合を生じて成長軸方向にポリマー化してい
ることを示している。図9の走査電子顕微鏡写真に示す
ように、C60NWの破面は密な構造を持っていること
が分かる。
【0192】フラーレンウィスカーの合成に用いる溶媒
としては、トルエンのようにフラーレンの良溶媒である
溶媒と、イソプロピルアルコールのようにフラーレンの
貧溶媒である溶媒の組み合わせのうちで、液−液界面を
形成し得る溶媒の組み合わせであれば、いかなる組み合
わせの溶媒を用いても良い。
【0193】種々の直径のC60針状結晶について、直
径と抵抗率との関係を調べる。図10に示すように、C
60ウィスカーの直径が100μm以上の大きさではほ
とんど絶縁体であるが、C60ウィスカーの直径が減少
すると、抵抗率が劇的に減少し導電的性質を示す。さら
に、C60ウィスカーの径が100ナノメートルオーダ
ー以下のC60NWの場合は、1Ωcmオーダー以下の
小さな抵抗率を示すことが期待される。
【0194】図11の透過電子顕微鏡写真に示すよう
に、同じ電子線照射量に対して、直径が小さなC60
W(矢印1)は照射損傷が観察されないが、矢印2と3
で示すように直径が太くなると電子線照射によって破壊
される。これは、細いC60NWが電気を流す性質があ
るために、サンプル表面が帯電せず、照射損傷が生じな
かったためと考えられる。
【0195】C60NWの高分解能透過電子顕微鏡(H
RTEM)像を図12に示す。図12(a)は画像処理
前のHRTEM像、図12(b)はフィルター処理した
高速フーリエ逆変換後のHRTEM像である。図12
(b)に、高密度の刃状転位が導入されていることから
分かるように、(002)面の面欠陥が多数存在してい
る。これは、成長軸に平行な(002)面が積層不整を
生じていることを示している。
【0196】多数の(002)積層欠陥は、(002)
面が低エネルギー界面となっていることを示すものであ
る。C60NWの表面が(002)低エネルギー面によ
って覆われることは、成長軸が[110]軸であること
と矛盾しない。
【0197】このように、格子転位が導入されているこ
とは、C60NWが塑性変形できることを意味し、C
60NWを塑性加工してコイル状など様々な形状を付与
できることを意味する。
【0198】C60NWは大気中においても約450℃
まで分解しないので、転位が容易に動く温度まで上昇さ
せてC60NWを塑性加工することも可能となる。ま
た、C 60NWを高温で塑性加工して急冷して、転位な
ど格子欠陥の固定による硬度の上昇が期待できる。
【0199】図13にC60NWの先端の透過電顕像を
示す。C60NWの先端は、ほとんど真球であるので、
低摩擦係数の滑らかな先端を持った触針式プローブとし
て使うことができる。
【0200】以上のように、C60NWは、極めて有望
な導電性炭素ポリマー単結晶細線である。また、C60
NWのみならず、C60のウィスカー全体はC60NW
と同様の塑性加工を施すことができ、滑らかな表面を持
っている。
【0201】実施例4 図14及び15に示すようにして、C60ナノウィスカ
ーの曲げ変形を調べる。液−液界面析出法によって作製
したC60のウィスカーは、薄板を積層させた構造にな
っていると考えられ、しなやかに変形することが期待さ
れる。この例では、曲げ変形させたC60ウィスカーの
構造を調べることを目的とする。
【0202】飽和C60トルエン溶液にイソプロピルア
ルコールを静かに注いで界面を形成させる液−液界面析
出法によってC60のウィスカーを作製する。これを、
TEMのグリッドにおいて曲げ変形の後、固定する。
【0203】結果として、図14に示すように、直径5
30nmのC60ナノウィスカー(C60NW)は曲率
半径29μmで曲げ変形が可能である。また、図15に
示すように、強い曲げ変形によってC60ウィスカーが
破断することなく、細いC NWに分かれる。
【0204】実施例5 図16〜20に示すようにして、C60及びC70ナノ
ウィスカーの液相合成について調べる。以前、C60
トルエン溶液を添加したチタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)ゾルの中にサブミクロンサイズの直径を有するC
60のウィスカー(C60ナノウィスカー,C60
W)が生成していることを見出している(K.Miyazawa e
t al., J.Am.Ceram.Soc., 84[12] (2001) 30371)。
【0205】さらに、C60のトルエン飽和溶液とイソ
プロピルアルコールとの液−液界面を作る方法(液−液
界面析出法)によって、C60NWが作製できることを
見出している(K.Miyazawa et al. , J.Mater.Res.,17
[1](2002))。
【0206】今回は、液−液界面析出法によりC60
Wにヨウ素をドープすること、及びC70ウィスカーの
作製を試みる。
【0207】ヨウ素の添加は、C60のトルエン溶液
に、ヨウ素のイソプロピルアルコール溶液を加えること
により行う。また、C70のナノウィスカーを、C70
のトルエン溶液とイソプロピルアルコールを加えること
によって作製する。
【0208】結果として、図16に示すように、直径7
90nm、長さ100μm以上のヨウ素ドープC60
W(I−C60NW)が得られる。
【0209】図17のI−C60NWのHRTEM像に
示すように、I−C60NWは異なった面間隔(0.8
7nmと1.16nm)を有する(002)t面の交互
積層構造となっており、ウィスカーの成長軸はC60
最密充填方向である。
【0210】図18及び19に、直径5μmのC60
ィスカー及び、直径2μm、3μm、5μmのヨウ素添
加C60ウィスカーのI−V曲線を示す。C60ウィス
カーが直線的なI-V特性を示しているのに対し、ヨウ素
添加C60ウィスカーのI-V特性は非線形である。この
ことは、添加したヨウ素が担体を生じることを示唆す
る。
【0211】濃厚溶液からのC7070粉末を乳鉢で粉砕し、トルエンに30分間の超音波
照射により溶解させ、0.001molL-1のC70飽和トルエ
ン溶液を得た。この飽和溶液の5mLを10mLのガラス瓶に
分取して、イソプロピルアルコールを5mL静かに加え
て、C70飽和トルエン溶液−イソプロピルアルコール
の液−液界面を形成した。このガラス瓶を約21℃の室温
にて1日静置して沈殿物を得た。図20(a)と(b)
に90μm以上の長さを有するC70針状単結晶、すな
わち、単結晶C70ウイスカーの走査電顕像(SEM像)
を示す。この例では、C70針状結晶の他に微細なC
70由来の結晶性析出物が生じている。得られたC70
針状結晶は、25本のサンプルについて測定したとこ
ろ、平均直径1096±292nmであった。表1にC70
状単結晶の格子面間隔を示す
【0212】
【表1】TEM観察によるC70針状単結晶の格子面間
隔 Miller指数(hkl) dhkl(nm) (111) 0.965±0.049 (002) 0.896±0.079 (220) 0.577±0.025 ここで、(220)面の間隔(d220,0.577nm)は、それに相
当する純粋な面心立方晶(fcc)のC70結晶(格子定数a
=1.4974nm)の面間隔(d220,0.5294nm)に近い。C 70
針状単結晶の成長軸は例外なくC70分子の最密充填方
向である<110>方向に平行であった。
【0213】希釈溶液からのC7070粉末を乳鉢で粉砕し、トルエンに30分間の超音
波照射により溶解させ、0.001molL-1のC70飽和トル
エン溶液を得た。この飽和溶液を2倍に希釈して、この
希釈液を10mLのガラス瓶に5mL分取した。この分取し
たガラス瓶にイソプロピルアルコールを静かに加えてC
70トルエン溶液−イソプロピルアルコールの液−液界
面を形成した。この液−液界面を形成したガラス瓶を、
約21℃の室温に7日間静置して、C70の針状結晶を得
た。
【0214】図21(a)のように、C70のナノウィ
スカー(C70NW)の作製に成功できる。図21
(b)のHRTEM像から、C70NWの成長軸はC
70分子の最密充填方向となっていることが分かる。
【0215】図22(a)に、サブミクロンサイズの直
径を持つ単結晶C70針状結晶(C 70ナノウイスカ
ー、C70NW)のTEM像を示す。図22(a)と
(b)の太い矢印で示した消衰縞が連続していることか
ら明らかなように、C70の単結晶であることがわか
る。図22(c)の電子線回折図形は、C70ナノウイ
スカーの成長軸が〔110〕であることがわかる。
【0216】図23に、C70ナノウイスカーの高分解
能透過電子顕微鏡像(HRTEM像)を示す。図23
(a)の矢印で示した場所にステップが形成されている
が、ステップの高さは1nm程度であり、極めて平滑な
表面を持っていることが分かる。図23(b)は、C
70分子の分子間距離が、成長軸方向に1.02nmで
あることを示している。図23(c)の矢印に示すよう
に、C70NWの成長軸が、C70分子の最密充填方向
であることが明らかである。
【0217】図24のTEM像に示すように、C70
Wは薄板が積層してできていることが分かる。また、消
衰縞が、矢印ではさんだ場所で途切れていることは、C
70NWは薄板が積層してできた構造であることを裏付
けている。
【0218】図25のC70ナノウイスカーのSEM写
真の(c)は、CとDの種結晶と考えられる構造からC
70ナノウイスカーが成長していることを示している。
これらの種結晶と考えられる構造は、作製時における液
−液界面から析出したC70結晶であると考えられる。
60の針状結晶の場合も、液−液界面でC60の種結
晶となる核が発生して、その核を起点としてC60の針
状結晶が成長すると考えられる。
【0219】実施例6 PZT−C60ゾル中に形成される針状及びワイヤ状C
60結晶の構造について調べる。ゾル・ゲル法によるP
ZT薄膜の作製において、C60のトルエン溶液を添加
したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のゾルを用いると
ペロブスカイト相が400℃という低温において発達す
ることが明らかになっている。さらに、C60添加PZ
Tゾル調製の研究を進めていたところ、C60の針状及
びワイヤ状結晶が沈殿物として生成したので、それらの
構造について報告する。
【0220】酢酸鉛3水和物、チタンテトライソプロポ
キシド、ジルコニウムテトラnプロポキシドのイソプロ
ピルアルコール溶液(0.4MのPZTゾル)3mLに
のトルエン飽和溶液2mLを加えて超音波等によ
り攪拌した。
【0221】生じた褐色の沈殿物を、TEM用マイクロ
グリッドに固定して、SEM及びTEM(200kV,
1250kV)により観察する。
【0222】結果として、明瞭な晶癖面を有するC60
の針状結晶(図26)と、C60のワイヤ状の結晶(図
27)が観察される。TEM観察により、ワイヤ状C
60結晶は、例外なく<110>軸を成長方向とするC
60の単結晶(C60ナノウィスカー)であることが判
明する。また、HRTEM(1250kV)解析によ
り、C60のポリマー化が示唆される。図26ではPZ
Tゲル(矢印)がC60結晶に付着している様子が観察
される。
【0223】実施例7 液−液界面析出法における金属線の影響について調べ
る。チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のゾルとC60
トルエン溶液とを超音波混合するとC60のナノウィス
カーおよび針状晶が生成することが明かになった。
【0224】この例の目的は、C60のトルエン飽和溶
液とイソプロピルアルコール(IP)の界面において、
60の針状晶とナノウィスカーが生成したので、これ
らの構造等について調べることである。
【0225】この例では、9mLのバイアル瓶中にC
60のトルエン飽和溶液3mLを注ぎ込み、さらに、I
P3mLを静かに注ぎ込んで、C60トルエン飽和溶液
−IPの液界面を形成し、静置してC60の針状晶を成
長させる。バイアル瓶の中には核生成を促進させるため
の銅の細線を置く。
【0226】結果として、銅線と上記の液−液界面との
交点付近でC60結晶が析出する。C60結晶は、マイ
クロメートル程度の直径と10mm程度の長さを持つ針
状晶と、サブミクロンサイズの直径と100μm以上の
長さを持つ針状晶から成る。
【0227】後者のC60針状晶はTEM観察によって
単結晶(C60ナノウィスカー)であることが判明す
る。C60ナノウィスカーの成長方向は、例外なくC
60結晶の最密充填方向の<110>であった。
【0228】実施例8 この例では、中空部を有するフラーレンの針状結晶につ
いて調べる。液−液界面析出法は、2液の界面で過飽和
状態を作り出し結晶を析出させる方法であり、溶質の濃
度、温度、溶液の体積比など、結晶析出に影響する多数
の因子を持つ複雑なプロセスである。タンパク質につい
て多くの無重力実験やシミュレーションなどの研究が行
われている。
【0229】本例では、C60トルエン飽和溶液・イソ
プロピルアルコール(IP)を用い、液−液界面を作製
し、中空のC60針状結晶と褐色のワイヤー状C
60(C ウィスカー)の2種類の結晶を析出させ
る。
【0230】この例では、得られるC60針状結晶につ
いてその基礎的な性質を測定し、結果を報告する。
【0231】100mLビーカーにC60のトルエン飽
和溶液30mLを注ぎ込み、更に、イソプロピルアルコ
ール(IP)30mLを混和しないように静かに注き込
んで、液−液界面を作成し、室温で静置してC60の針
状結晶をSEM、粉末XRD、TG、DTA(昇温速度
10℃/分、大気中)、FT−IRにより解析する。
【0232】結果として、C60のトルエン飽和溶液−
IPの液界面では、C60の針状結晶が高速に成長する
ことを見出せる。C60針状結晶は太さ数十μm〜数百
μm、長さが数mm〜1mmで、明瞭な晶壁面を示して
おり、図28に示すような中空の構造を持つことが観察
される。
【0233】粉未X線回折パターンでは、立方晶C60
を示すが、格子定数の精密測定の結果、a=1.425
5±0.0033nmとなり、元のC60のa=1.4
175±0.0014nmと比較してわずかな膨張が見
られる。
【0234】また、図29に示すように、TG−DTA
の結果は、溶媒の蒸発などによる吸熱ピークの確認はで
きない。C60の分解開始温度が試料により異なってい
るので、結晶内に様々な結晶状態が含まれていることが
示唆される。
【0235】また、この結晶は絶縁体であることが分か
る。TEM観察において電子線を照射したところ損傷が
生じる。
【0236】実施例9 中空部を有するフラーレンの針状結晶について調べる。
60のトルエン飽和溶液とイソプロパノールの液−液
界面において、C60の針状結晶が高速に成長する。
【0237】これは、2液の界面でC60の過飽和状態
が作り出されることによると考えられる。
【0238】針状結晶には、2種類が存在し、一方は黒
色で直径が数十〜数百μm、長さが数mm〜1cmであ
り、中空である。他方は、褐色で直径が数百nm、長さ
が数十μm以上の単結晶である。
【0239】C60針状結晶は明瞭な晶癖面を示してお
り、6角形の断面をもつものが観察される。中空の針状
60結晶のX線回折パターンは立方晶C60を示す。
【0240】さらに、銅線を2液の界面に設置したとこ
ろ、銅線がC60結晶の析出によりめっきされる。繊維
強化複合材料、電界放射や超伝導等、様々な魅力のある
物性をもつナノマテリアルとしての応用が期待される。
【0241】実施例1060針状結晶の構造上の特徴を透過電子顕微鏡(TE
M)、X線回折(XRD)及びフーリエ変換赤外分光
(FT−IR)により調べる。3質量%のC60(9
9.5%,MER Corp., Tucson, A
Z所在)粉末のトルエン溶液を調製し、ガラスボトル
(9mL)に注ぎ、次いでイソプロピルアルコールをボ
トルに緩徐に添加し、液−液界面を形成する。上層はイ
ソプロピルアルコールであり、下層はC60のトルエン
溶液である。
【0242】ボトルに蓋をしてアルミホイルで蓋をし、
室温(RT,約21℃)で静置し、C60が成長した針
状結晶を沈澱させる。また、100mLのビーカーを用
いて大量のC60針状結晶を得る。
【0243】試料の構造分析を、FT−IR、XRD、
及びTEM、JEM−1250(1250kV)により
行う。試料の前処理等は通常の方法で行い、必要に応じ
て内部標準を用いる。
【0244】図30に示すように、針状結晶のFT−I
Rは、元のC60の吸収ピークを示し、針状結晶はC
60の分子からなることが分かる。トルエン及びイソプ
ロピルアルコールの吸収ピークは確認されない。
【0245】また、図30から、556、604、72
5、1073、及び1636cm の新しいピークが
観察される。これらのピークは、C60の約50%のO
+約50%のTポリマーのものに近似する。ここで、
“O”は、斜方晶系相を示し、“T”は正方晶系相を示
す。C60分子の間に化学結合が形成されていることが
示唆される。
【0246】針状結晶は、図31に示すTEM像から、
約8nmの厚さの薄いスラブ像が成長軸と平行に並んで
いることが分かる。
【0247】C60分子のより一層小さな内部クラスタ
ー距離(分子間距離)及びC60ナノウィスカーの<1
00>成長軸から、図32に示すような、C60ナノ
ウィスカーについての“2+2”付加環化モデルが想定
される。
【0248】C60ナノウィスカーの重合機構は次のよ
うに考えられる。C60分子は極めて狭いトルエン/イ
ソプロピルアルコール界面の空間に閉じ込められ、C
60分子の過飽和空間で著しい高圧を受ける。この圧力
がGPの程度に達して、C60分子が“2+2”付加環
化により2次元重合する。
【0249】表2に、高分解能透過電顕像の高速フーリ
エ変換像(FFT像)から求めたC ナノウィスカーの
格子面間隔、X線回折法によって求めた純C60結晶の
格子面間隔、及び、X線回折法によって求めたC60
状結晶の格子面間隔を示す。
【0250】C60ナノウィスカーの(220)c面の面間隔
が、純C60結晶に比べて小さいことが分かる。これ
は、C60ナノウィスカーにおいて、C60分子間距離
が純C6 0結晶に比べて縮んでいることを示す。
【0251】しかるに、C60ナノウィスカーよりも太
い直径を有するC60針状結晶の(220)c面間隔は純C
60結晶と同じであることが分かる。以上の結果は、C
60針状結晶の直径が小さいと、C60分子間距離が小
さくなり、そのためC60分子が成長軸方向に強い力で
結合すると考えられる。
【0252】
【表2】
【0253】
【発明の効果】本発明の炭素細線は、フラーレンを構成
要素とし、滑らかな表面を有するフラーレンの針状結晶
体であって、従来にない全く新しい炭素細線であるの
で、表面粗さの点において、従来の金属細線等の問題点
が解消し、低摩擦係数である点において、マイクロマシ
ン等の摺動部への応用が可能となる。
【0254】また、本発明の炭素細線の製造方法によれ
ば、所定の第1溶媒と異なる第2溶媒とを用いる液−液
界面析出法により、フラーレンの溶液からフラーレンを
構成要素とする炭素細線を容易に、かつ、10〜400
μm/hの速い成長速度で作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フラーレンワイヤの製造工程を示す図面代用
写真である。
【図2】 図1の説明図である。
【図3】 成長初期のフラーレンワイヤのSEM像を示
す図面代用写真である。
【図4】 フラーレンワイヤのSEM−EDX分析結果
を示すグラフである。
【図5】 フラーレンワイヤの粉末X線回折図形であ
る。
【図6】 成長したフラーレンワイヤの実体顕微鏡像を
示す図面代用写真である。
【図7】 C60ウィスカー及びC60ナノウィスカー
(矢印)のSEM像を示す図面代用写真である。
【図8】 C60ナノウィスカーの透過電子顕微鏡像を
示す図面代用写真であり、(a)及び(b)は明視野像
を、(c)は制限視野電子線回折図形を示す。
【図9】 C60ナノウィスカーの破面の走査電子顕微
鏡像を示す図面代用写真である。
【図10】 C60ウィスカー及びナノウィスカーの直
径と抵抗率との関係を示すグラフである。
【図11】 C60ナノウィスカーの透過電子顕微鏡像
を示す図面代用写真である。
【図12】 (a)はC60ナノウィスカーの高分解能
透過電子顕微鏡像を示す図面代用写真であり、(b)は
(a)像のフィルター逆変換FFT像を示す図面代用写
真である。
【図13】 C60ナノウィスカーの透過電子顕微鏡像
を示す図面代用写真であり、(a)は先端部を、(b)
は先端部の拡大像を、(c)は暗視像を、(d)は制限
視野回折像を示す。
【図14】 曲げ変形させたC60NWのSEM像を示
す図面代用写真である。
【図15】 曲げ変形させたC60ウィスカーのTEM
像を示す図面代用写真である。
【図16】 ヨウ素添加C60NWのTEM像を示す図
面代用写真である。
【図17】 ヨウ素添加C60NWの図面代用写真であ
り、(a)はHRTEM像、(b)はFFT像を示す。
【図18】 直径5μmのC60ウィスカーのI−V曲
線である。
【図19】 2μm,3μm,5μmの直径のヨウ素添
加C60ウィスカーのI−V曲線である。
【図20】 C70針状単結晶(矢印)の図面代用写真
であり、(a)はSEM像であり、(b)は(a)の拡
大像である。
【図21】 C70NWの図面代用写真であり、(a)
はSEM像、(b)はHRTEM像及びFFT像を示
す。
【図22】 C70ナノウィスカーの図面代用写真であ
り、(a)はTEM明視野像であり、(b)は同じ試料
の暗視野像であり、(c)は(a)と同じ試料の電子線
回折図形である。
【図23】 C70ナノウイスカーの図面代用写真であ
り、(a)は高分解能透過電顕像と正方形で囲んだ部分
の高速フーリエ変換像(FFT像)であり、(b)は
(a)の核大像であり、(c)は(a)の拡大像であ
る。
【図24】 C70ナノウイスカーのTEM像である。
【図25】 C70の(a)図面代用写真であり、はS
EM像であり、(b)は矢印Aで示した部分の拡大像で
あり、(c)は矢印Bで示した部分の拡大像であり、C
とDは種結晶と考えられる構造である。
【図26】 C60針状晶のSEM像を示す図面代用写
真であり、矢印はPZTゲルを示す。
【図27】 ワイヤ状C60結晶のSEM像を示す図面
代用写真である。
【図28】 C60針状結晶の断面SEM像を示す図面
代用写真であり、(a)は中心に比較的小さな中空部を
有する針状結晶を、(b)は中心に比較的大きな中空部
を有する針状結晶を示す。
【図29】 C60のTG及びDTAの熱分析結果を示
すグラフであり、(a)は元のC60のものを、(b)
はC60の針状結晶のものを示す。
【図30】 C60針状結晶のFT−IRスペクトルで
ある。
【図31】 C60ナノウィスカーのTEM(200k
V)像を示す図面代用写真であり、(a)は明視野像
を、(b)は制限視野電子回折図形を示す。
【図32】 C60分子の“2+2”付加環化によるC
60ナノウィスカー重合の体心立方晶モデルを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 バイアル瓶 2 下層部 3 上層部 4 液−液界面 5 銅線 6 境界部分 7,8 フラーレンワイヤ 9 束

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラーレンを構成要素とする炭素細線で
    あって、 前記炭素細線が滑らかな表面を有するフラーレンの針状
    結晶からなることを特徴とする炭素細線。
  2. 【請求項2】 前記針状結晶が中空部を有する請求項1
    記載の炭素細線。
  3. 【請求項3】 前記針状結晶がフラーレンの薄板積層体
    又は同心円殻からなる請求項1記載の炭素細線。
  4. 【請求項4】 前記針状結晶が不純物を含んでいる請求
    項1〜3のいずれか一項記載の炭素細線。
  5. 【請求項5】 フラーレンを構成要素とする炭素細線で
    あって、 前記炭素細線が分岐を有するフラーレンの針状結晶から
    なることを特徴とする炭素細線。
  6. 【請求項6】 前記針状結晶が針状単結晶である請求項
    1〜5のいずれか一項記載の炭素細線。
  7. 【請求項7】 フラーレンを構成要素とする炭素細線を
    得るにあたり、 (1)フラーレンを溶解している第1溶媒を含む溶液
    と、前記第1溶媒よりもフラーレンの溶解能が小さな第
    2溶媒とを合わせる工程、 (2)前記溶液と前記第2溶媒との間に液−液界面を形
    成する工程、及び(3)前記液−液界面にて炭素細線を
    析出させる工程 を含むことを特徴とする炭素細線の製造方法。
  8. 【請求項8】 フラーレンを構成要素とする炭素細線を
    得るにあたり、 (1)フラーレンを溶解している第1溶媒を含む溶液
    と、前記第1溶媒よりもフラーレンの溶解能が小さな第
    2溶媒とを合わせる工程、及び(2)前記溶液と前記第
    2溶媒とを超音波処理し、炭素細線を析出させる工程を
    含むことを特徴とする炭素細線の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1溶媒がフラーレンの良溶媒であ
    り、前記第2溶媒がフラーレンの貧溶媒である請求項7
    又は8記載の炭素細線の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1溶媒が非極性溶媒であり、前
    記第2溶媒が極性溶媒である請求項7〜9のいずれか一
    項記載の炭素細線の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1溶媒が炭化水素系溶媒である
    請求項7〜10のいずれか一項記載の炭素細線の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記炭化水素系溶媒が、トルエン、キ
    シレン、ベンゼン、ヘキサン、ペンタン、及びこれらの
    誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質か
    らなる請求項11記載の炭素細線の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2溶媒がアルコール系溶媒であ
    る請求項7〜12のいずれか一項記載の炭素細線の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記アルコール系溶媒が、ペンタノー
    ル、ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
    プロピルアルコール、メチルアルコール、エチルアルコ
    ール、及び多価アルコールからなる群より選ばれる少な
    くとも1種のアルコールからなる請求項13記載の炭素
    細線の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1工程で、金属触媒又は金属酸
    化物触媒を添加する請求項7〜14のいずれか一項記載
    の炭素細線の製造方法。
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