[go: up one dir, main page]

JP2003088345A - 食品用日持ち向上剤 - Google Patents

食品用日持ち向上剤

Info

Publication number
JP2003088345A
JP2003088345A JP2001279385A JP2001279385A JP2003088345A JP 2003088345 A JP2003088345 A JP 2003088345A JP 2001279385 A JP2001279385 A JP 2001279385A JP 2001279385 A JP2001279385 A JP 2001279385A JP 2003088345 A JP2003088345 A JP 2003088345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
shelf life
extract
foods
tea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001279385A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Furukawa
潤 古川
Takanobu Shibuta
隆伸 渋田
Kazuhiro Takamine
和宏 高峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Torigoe Flour Milling Co Ltd
Original Assignee
Torigoe Flour Milling Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Torigoe Flour Milling Co Ltd filed Critical Torigoe Flour Milling Co Ltd
Priority to JP2001279385A priority Critical patent/JP2003088345A/ja
Publication of JP2003088345A publication Critical patent/JP2003088345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品に添加して食品の日持ちを向上させる食
品用日持ち向上剤及びそれを用いた食品を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる食品用日持ち向上剤は、
食品に添加して食品の日持ちを向上させる食品用日持ち
向上剤であって、抗菌性物質として甜茶からの抽出物を
含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品に添加して食
品の日持ちを向上させる食品用日持ち向上剤及びそれを
用いた食品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンビニエンスストアやスー
パーマーケット等の店舗においては、賞味期間が1日乃
至数週間程度の食品が多数販売されている。該食品とし
ては、例えば惣菜類,おにぎり類,弁当類,生菓子類,
パン類等であるが、これらの食品の日持ちを向上させる
ために、通常保存料や日持ち向上剤と称される添加物が
添加されている。この保存料や日持ち向上剤等は食品中
の微生物の増殖を抑えて、日持ち向上させるものであ
る。
【0003】上記日持ち向上剤として、放線菌の一種か
ら生産されるL−リジンのポリマーであるε−ポリリジ
ンが、厚生労働省の認可する食品添加物として「化学的
合成品以外の食品添加物リスト」に掲載されており、保
存料として使用されている。
【0004】また、上記ε−ポリリジンを他の保存料等
と併用することで食品の品質を保持する食品品質保持剤
の提案もある(特公平2−28314号公報、特公平2
−28315号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ε
−ポリリジンは微生物が生産する天然物であるが、食品
に添加する場合には、「保存料(ポリリジン)」なる表
示義務があるので、このような表示を望まない消費者も
いる。
【0006】このため、保存料の表示が不要である天然
由来の緑茶からの抽出物である緑茶ポリフェノール(カ
テキン)が近年注目されている。この緑茶ポリフェノー
ルは静菌作用があるので、上記ポリリジンの代わりに用
いられているが、黴や酵母に対する抗菌性が弱く、また
その他の細菌に対しても保存料としては抗菌性がやや弱
いという、問題がある。
【0007】本発明は上述した問題に鑑みてなされたも
ので、黴や酵母に対する抗菌性が良好で且つ天然由来の
抗菌作用を奏する食品用日持ち向上剤及びそれを用いた
食品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する、本
発明の第1の発明は、食品に添加して食品の日持ちを向
上させる食品用日持ち向上剤であって、抗菌性物質とし
て甜茶からの抽出物を含むことを特徴とする食品用日持
ち向上剤にある。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、上記
甜茶抽出物が水又は有機溶剤抽出物であり、甜茶ポリフ
ェノールを含むことを特徴とする食品用日持ち向上剤に
ある。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、上記
甜茶ポリフェノールがGOD型エラグタンニンを主体と
することを特徴とする食品用日持ち向上剤にある。
【0011】第4の発明は、第1乃至3のいずれか一の
発明において、上記アミノ酸類、有機酸及びその塩類、
リン酸塩類、抗菌剤又は保存料の少なくとも1種を含む
ことを特徴とする食品用日持ち向上剤にある。
【0012】第5の発明は、第2の発明において、上記
食品に対して甜茶ポリフェノールを0.05〜5.0重
量%添加してなることを特徴とする食品用日持ち向上剤
にある。
【0013】第6の発明は、第1の発明において、上記
抗菌性物質が食品に混入汚染する枯草菌、大腸菌、ブド
ウ球菌、酵母、黴に対する抗菌性を有することを特徴と
する食品用日持ち向上剤にある。
【0014】第7の発明は、第1の食品用日持ち向上剤
を食品に添加又は塗布し、食品の菌の繁殖を抑制するこ
とを特徴とする食品の静菌方法にある。
【0015】第8の発明は、第1乃至6の食品用日持ち
向上剤を食品又は食品の素材に添加又は塗布してなるこ
とを特徴とする食品にある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】本発明にかかる食品用日持ち向上剤は、食
品に添加して食品の日持ちを向上させる食品用日持ち向
上剤であって、抗菌性物質として甜茶からの抽出物を含
むものである。
【0018】ここで、甜茶とは、中国南部を原産地とす
る薬効植物で種々の種類があるが、バラ科キイチゴ属の
甜葉懸鈎子(てんばけんこうし)が特に好ましい。これ
は、甜葉懸鈎子には甜茶ポリフェノールであるGODエ
ラグタンニンが含まれているからである。よって、本発
明の食品用日持ち向上剤は、甜茶ポリフェノールが天然
の甜茶からの抽出物であるので、保存料等の表示をする
必要がない。
【0019】この甜茶ポリフェノールのGODエラグタ
ンニンは、緑茶ポリフェノールのカテキン(基本骨格:
フラバナール)のモノマーポリフェノールとは異なり加
水分解型のポリマーポリフェノールであり、両者の化学
的構造の基本骨格が相違する。
【0020】また、甜茶には、甜茶ポリフェノールの他
に、甘味成分であるルブソシドが含まれているので、添
加効果として抗菌性の他に甘味料を減少させてもよいと
いう副次的な効果も奏する。また、この甘味成分である
ルブソシドは砂糖の75〜100倍の甘味があり、しか
もカロリーはゼロである。
【0021】上記甜茶抽出物を得るには、甜茶から水,
熱水又はアルコール等を用いて抽出するのが好ましい。
水抽出の場合には、数時間から数日甜茶の茶葉を浸漬し
て甜茶ポリフェノールを抽出するのが好ましい。また熱
水(50〜100℃)で抽出する場合には、数秒から数
10分間抽出するのが好ましい。また、水の代わりにエ
タノール,アセトン等の有機溶剤で抽出するようにして
もよい。
【0022】本発明の食品用日持ち向上剤は、上記甜茶
ポリフェノールを有する甜茶抽出物を含むものであるの
で後述する実施例に示すように枯草菌、大腸菌、黄色ブ
ドウ球菌、酵母、黒黴等の食品に付着する細菌に対して
の抗菌性がある。
【0023】また、甜茶抽出物単独を含む食品用日持ち
向上剤とする以外に、他の食品に添加するような添加物
を必要に応じて添加するようにしてもよい。
【0024】ここで、上記添加物としては、例えば上記
アミノ酸類、有機酸及びその塩類、リン酸塩類、本発明
の甜茶抽出物以外の抗菌剤又は保存料を例示することが
できる。これらの内の少なくとも1種を含むようにすれ
ばよい。これにより、本発明の甜茶ポリフェノールと他
の抗菌剤又は保存料との併用による相乗効果で抗菌効果
が増大することになり、さらに好ましいものとなる。
【0025】上記アミノ酸類としては、例えばグリシ
ン、DL−アラニン、L−シスチン、ベタイン、L−ア
ルギニン等を挙げることができるが、食品に添加するア
ミノ酸類であれば本発明はこれらに限定されるものでは
ない。。
【0026】上記有機酸及びその塩類、リン酸塩類とし
ては、例えば酢酸及び酢酸ナトリウム等の塩類、アジピ
ン酸、グルコノデルタラクトン、乳酸及び乳酸ナトリウ
ム等の塩類、クエン酸及びクエン酸三ナトリウム等の塩
類、フマル酸及びフマル等一ナトリウム塩の塩類、DL
−リンゴ酸及びDL−リンゴ酸ナトリウム等の塩類、ア
スコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウム等の塩類、
グルコン酸及びグルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリ
ウム等の塩類、L−酒石酸及びL−酒石酸ナトリウム、
L−酒石酸水素カリウム等の塩類、コハク酸及びコハク
酸二ナトリウム等の塩類、フィチン酸、ニコチン酸、イ
タコン酸、αケトグルタル酸、生ミョウバン、焼きミョ
ウバン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウ
ム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素二ナトリウ
ム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、塩化カリウム等を
例示することができるが、食品に添加する有機酸及びそ
の塩類、リン酸塩類であれば本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0027】上記本発明の甜茶抽出物以外の抗菌剤とし
ては、例えばリゾチーム、チアミンラウリル硫酸塩、グ
リセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、キト
サンおよび分解物、孟宗竹抽出物、イチジク葉抽出物、
オレガノ抽出物、柑橘種子抽出物、桑抽出物、シソ抽出
物、シナモン抽出物、ショウガ抽出物、タデ抽出物、茶
抽出物、生大豆抽出物、ブドウ果皮抽出物、紅麺分解
物、グレープフルーツ抽出物、ホッコシ抽出物、モミガ
ラ抽出物、エタノール、ニンニク抽出物、セージ抽出
物、ピメンタ抽出物、ペッパー抽出物、ローズマリー抽
出物、クローブ抽出物、甘草抽出物、プロポリス抽出
物、ワサビ・からし抽出物、ルチン、アルコール等を挙
げることができるが、食品に添加する抗菌剤であれば本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】上記保存料としては、例えば安息香酸及び
安息香酸ナトリウム等の塩類、プロピオン酸及びプロピ
オン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム等の塩類、
パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イ
ソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安
息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、ソルビン
酸及びカリウム等の塩類、デヒドロ酢酸及びデヒドロ酢
酸ナトリウム等の塩類、亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナ
トリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫
酸ナトリウム、ε−ポリリジン、しらこたん白、ペクチ
ン分解物、ヒノキチオール、エゴノキ含水アルコール抽
出物、カワラヨモギアルコール抽出物、ホオノキ含水ア
ルコール抽出物、レンギョウ抽出物等を挙げることがで
きるが、食品に添加する保存料であれば本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0029】ここで、本発明の食品用日持ち向上剤を添
加又は付着させる食品としては、日持ちを向上させるた
めの食品であれば特に限定されるものないが、例えばコ
ンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗にお
いて販売される賞味期間が1日乃至数週間程度の食品を
例示することができる。具体的には、例えば惣菜類,お
にぎり類,弁当類,生菓子類,パン類等であるが、さら
には以下のものを例示することができるが、これらに限
定されるものではない。
【0030】各種加工食品としては、炒飯や炊き込みご
飯,餅等の米飯加工食品、中華麺,うどん,そば等の麺
類,又は焼きソバ,スパゲッティー等の麺加工食品、キ
ャベツ千切り,レタス等の生鮮野菜,野菜炒め,野菜ピ
ューレ等の野菜加工食品、牛肉タタキ等の生鮮食肉、ハ
ンバーグ,から揚げ,ソーセージ等の食肉加工食品、刺
身ネタ等の生鮮水産品、鰻蒲焼,すり身等の水産加工食
品、焼肉のたれ,漬物調味液,ミートソース等の液体調
味料、スープの素等の粉末調味料、果物又は野菜ジュー
ス等の飲料、ドーナツ,ピザ,ケーキ,クッキー等の小
麦粉加工食品、せんべい等の米粉加工食品、バッター類
等の澱粉加工食品、麦飯等の麦加工食品、豆乳,おか
ら,すり身等のタンパク食品、生クリーム等の乳製食
品、カスタードクリーム等の玉子加工食品、イカ珍味,
調味フライ等の珍味食品、ドレッシレング類、カスター
ドクリーム,フラワーペースト等の製菓用フィリング類
等を挙げることができる。
【0031】上記食品に対して本発明の抗菌性物質であ
る甜茶ポリフェノールを0.001〜5.0重量%添加
するのが好ましい。これは、0.001(10ppm)
未満であるとその添加効果が発現されず、日持ち向上効
果が望めないからであり、一方、5.0重量%を超えて
添加しても更なる日持ち効果が望めないからである。
【0032】
【実施例】以下、本発明の効果を示す好適な試験量及び
実施例を説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0033】[試験例1]試験例1は、甜茶抽出物と緑
茶抽出物、ポリリジンを用いた、特定菌に対する添加効
果を確認するものである。試験は、甜茶抽出物、緑茶抽
出物及びε−ポリリジンを用い、植菌による試験を行っ
た。
【0034】<試験方法>試料を下記濃度添加した、普
通ブイヨン培地(栄研化学社製)10mlを高圧加熱滅
菌(121℃、15分)した。放冷後に一定量の下記菌
を接種混合し、37℃で24時間培養した。比較のた
め、試料無添加の培地により同様の培養試験を実施し
た。甜茶抽出物としては市販の『サンテンチャS(商品
名)』(サントリー株式会社製)を、緑茶抽出物として
は市販の『サンフード100S(商品名)』(三共株式
会社製)を、ε−ポリリジンとしては、市販の『ポリリ
ジンPL(商品名)』(チッソ株式会社製)を各々用い
た。なお、抗菌剤を添加しないものを対照とした。「サ
ンテンチャS」は甜茶の熱水抽出物であり、甜茶ポリフ
ェノール含有量20%である。「サンフード100S」
は緑茶抽出物であり、緑茶ポリフェノール含有量77%
である。抗菌性を確認する菌は、腐敗味飯より分離した
枯草菌「Bacillus subtilis 」を用いた。
【0035】試験の結果を下記「表1」に示す。
【0036】
【表1】
【0037】「表1」に示すように、甜茶抽出物、ポリ
リジンは抗菌性が高く、培養12時間で殺菌効果による
菌数の低減が確認された。なお、甜茶抽出物、ポリリジ
ンは培養24時間でも細菌効果は持続したが、緑茶抽出
物は増殖がみられ、殺菌効果が持続しなかった。
【0038】[試験例2] 試験方法 試験例1に準じ、試料を下記濃度添加した、普通ブイヨ
ン培地(栄研化学)に一定量の下記菌を接種し、37℃
で24時間培養する。抗菌性を確認する菌は、大腸菌の
一種である「Esherichia coli IFO(Institute Fermetat
ion Osaka)3972」を用いた。試験の結果を下記「表2」
に示す。
【0039】
【表2】
【0040】「表2」に示すように、甜茶抽出物、ポリ
リジンは抗菌性が高く、培養12時間で殺菌効果による
菌数の低減が確認された。培養24時間で甜茶抽出物は
菌の増殖はややみられたものの、緑茶抽出物は対照とほ
ぼ同様に増大した。
【0041】[試験例3]試料を下記濃度添加した、普
通ブイヨン培地(栄研化学社製)に一定量の下記菌を接
種し、37℃で24時間培養する。比較のため、試料無
添加の培地により同様の培養試験を実施する。抗菌性を
確認する菌は、黄色ブドウ球菌の一種である「Staphylo
coccus aureus subsp.aureus IFO 12732」を用いた。試
験の結果を下記「表3」に示す。
【0042】
【表3】
【0043】「表3」に示すように、甜茶抽出物、ポリ
リジンは抗菌性が高く、培養12時間で殺菌効果による
菌数の低減が確認された。なお、甜茶抽出物、ポリリジ
ンは培養24時間でも細菌効果は持続した。これに対
し、緑茶抽出物は培養12時間ではやや殺菌効果が発現
されたが、培養24時間では菌の増殖がみられ、殺菌効
果が持続しなかった。
【0044】[試験例4]試料を下記濃度添加した、普
通ブイヨン培地(栄研化学社製)に一定量の下記菌を接
種し、25℃で120時間培養する。比較のため、試料
無添加の培地により同様の培養試験を実施する。抗菌性
を確認する菌は、酵母の一種である「Rhodotorula acut
a IFO 1912」を用いた。試験の結果を下記「表4」に示
す。
【0045】
【表4】
【0046】「表4」に示すように、甜茶抽出物、ポリ
リジンは抗菌性が高く、培養60時間で殺菌効果による
菌数の低減が確認された。なお、甜茶抽出物、ポリリジ
ンは培養120時間でも細菌効果は持続した。これに対
し、緑茶抽出物は培養60時間でやや菌の増殖があり、
培養120時間では対照と同等の菌の増殖がみられ、殺
菌効果が発現されなかった。
【0047】[試験例5] 試験方法 試料を下記濃度添加した、普通ブイヨン培地(栄研化学
社製)に一定量の下記菌を接種し、25℃で120時間
培養する。比較のため、試料無添加の培地により同様の
培養試験を実施する。抗菌性を確認する菌は、黒黴の一
種である「Cladosporium cladosporioides IFO 6348 」
を用いた。試験の結果を下記「表5」に示す。
【0048】
【表5】
【0049】「表5」に示すように、甜茶抽出物、ポリ
リジンは抗菌性が高く、培養60時間で殺菌効果による
菌数の低減が確認された。なお、甜茶抽出物、ポリリジ
ンは培養120時間でも細菌効果は持続した。これに対
し、緑茶抽出物は培養60時間ではやや殺菌効果が発現
されたが、培養120時間では菌の増殖がみられ、殺菌
効果が持続しなかった。
【0050】以上の試験結果より、甜茶抽出物及びポリ
リジンは各種細菌,黴,酵母に対して、抗菌性がいずれ
も高く、培養12時間で殺菌効果による菌数の低減が確
認された。よって、甜茶抽出物は抗菌効果を確認する代
表的な菌類である枯草菌、大腸菌、ブドウ球菌、酵母、
黴に対する抗菌性がポリリジンと同等の抗菌効果を発現
することが判明し、緑茶抽出物と較べて、抗菌性が高い
ことが判明した。
【0051】以下の実施例1乃至4は、上述した甜茶ポ
リフェノール以外の抗菌剤又は保存料の一種以上と甜茶
抽出物とを併用してして食品用日持ち向上剤を作成し、
その食品用日持ち向上剤を各種食品に添加した実施例で
ある。
【0052】[実施例1]実施例1はカスタードクリー
ムに、表6に示す食品用日持ち向上剤を配合したもので
ある。
【0053】カスタードクリームは、下記組成にてホイ
ッパーを用いて良く混合した後、85℃に加熱しながら
攪拌を続けた(3分)。得られたカスタードクリームを
放冷後、パックに詰めて保存した。 牛乳 70部 卵黄 15部 グラニュー糖 10部 澱粉 5部 抗菌性物質 適量(表6に示す)
【0054】表6に示す抗菌性物質を種々変更して製品
を製造し、製品は15℃の恒温器に入れて保存し、0時
(初発)、24時間、48時間後に、細菌検査を行っ
た。甜茶抽出物としては市販の『サンテンチャS(商品
名:甜茶ポリフェノール含量20%)』(サントリー株
式会社製)を、ポリリジンとしては、市販の『ポリリジ
ンPL』を各々用いた。なお、抗菌性物質を添加しない
ものを対照とした。その結果を下記「表6」に示す。
【0055】
【表6】
【0056】実1-1`1-4 はいずれも抗菌効果が発現し
た。特に、実1-4 はグリシン及びリゾチームとの併用効
果が発現され、48時間でも抗菌効果が持続した。
【0057】[実施例2]実施例2は味飯に食品用日持
ち向上剤を配合したものである。生米を洗浄し、1時間
水に浸漬した。その後、水、醤油、抗菌性物質を加え混
合しさらにカットした具材を加えて炊飯した。得られた
味飯を放冷後にパックにつめて保存した。 生米 100部 ニンジン 15部 ゴボウ 15部 淡口醤油 15部 タケノコ 10部 油あげ 10部 加水 140部 抗菌性物質 適量(表7に示す) 表7に示す抗菌性物質を種々変更して製品を製造し、製
品は30℃の恒温器に入れて保存し、0時(初発)、2
4時間、48時間後に、細菌検査を行った。
【0058】その結果を下記「表7」に示す。
【0059】
【表7】
【0060】実2-1`2-6 はいずれも24時間でも抗菌効
果が発現した。特に、実2-2`2-6 はグリシン等との併用
効果が発現され、菌の増殖がみられなかった。また、4
8時間でも特に、実2-2,2-4`2-6 は菌の増殖がみられず
抗菌効果が持続した。
【0061】[実施例3]実施例3は鶏唐揚げに食品用
日持ち向上剤を配合したものである。下記組成の漬け込
み液にて鶏モモ肉を10℃にて1時間漬け込む。その
後、液を切り、別途調製したバッター液を対鶏モモ肉重
量30%添加混合し、フライした(175℃、3分)。
得られた鶏唐揚げを放冷後にパックに詰めて保存した。 漬け込み液 鶏モモ肉 100部 調味液 20部 抗菌性物質 適量 バッター液 バッターミックス 100部 水 80部 抗菌性物質 適量 なお、バッターミックスの組成は、小麦粉50部、澱粉
50部、増粘多糖類1部とした。
【0062】下記表8に示す抗菌性物質を種々変更して
製品を製造し、製品は30℃の恒温器に入れて保存し、
0時(初発)、12時間、24時間後に、細菌検査を行
った。
【0063】その結果を下記「表8」に示す。
【0064】
【表8】
【0065】実3-1`3-3 はいずれも12時間でも抗菌効
果が発現した。特に、実3-2 はアジピン酸等との併用効
果が発現され、菌の増殖がみられなかった。また、24
時間でも特に、実3-2 は菌の増殖がみられず抗菌効果が
持続した。
【0066】[実施例4]実施例4はカスタードクリー
ムに、下記「表9」に示す配合の食品用日持ち向上剤を
配合したものである。製造法は実施例−1に準じた。 牛乳 70部 卵黄 15部 グラニュー糖 10部 澱粉 5部 日持ち向上剤 0.7部
【0067】甜茶抽出物に抗菌性物質を組み合せた下記
製剤(表9参照)を添加して製品を製造し、製品は恒温
器に入れて15℃の室内で保存し、細菌検査を行った。
なお、デキストリンは賦形剤である。日持ち向上剤を配
合しない場合を対照とした。
【0068】その結果を下記「表10」に示す。
【0069】
【表9】
【0070】
【表10】
【0071】「表10」に示すように、甜茶抽出物を配
合した日持ち向上剤配合は24時間のみならず、48時
間であっても抗菌効果が持続した。
【0072】[実施例5]実施例5は鶏唐揚げに下記
「表11」に示す配合の食品用日持ち向上剤を配合した
ものである。製造法は実施例−3に準じた。 漬け込み液 鶏モモ肉 100部 調味液 20部 日持ち向上剤 1.3部 バッター液 バッターミックス 100部 水 80部 日持ち向上剤 0.8部 比較例(a)は甜茶抽出物の代わりにポリリジンを添加
した場合であり、比較例(b)は甜茶抽出物及びポリリ
ジン共に添加しない場合である。なお、日持ち向上剤を
配合しない場合を対照とした。
【0073】甜茶抽出物に抗菌性物質を組み合せた下記
表11に示す配合製剤を添加して製品を製造し、製品は
30℃の恒温器内に入れて保存し、0時(初発)、24
時間、48時間後に、細菌検査を行った。
【0074】その結果を下記「表12」に示す。
【0075】
【表11】
【0076】
【表12】
【0077】「表12」に示すように、甜茶抽出物を配
合した日持ち向上剤配合は24時間抗菌効果が持続し
た。また、48時間であっても比較例(a),(b)に
較べて抗菌効果が持続した。
【0078】
【発明の効果】以上実施例と共に述べたように、本発明
食品用日持ち向上剤は抗菌性物質として甜茶からの抽出
物を含むので、抗菌作用が効果的に持続し、食品の保存
を長期間に亙って持続することができた。また、その抗
菌作用は緑茶由来の緑茶ポリフェノールと較べて、食品
に混入汚染する各種の細菌,黴,酵母等に対して抗菌性
が高く、日持ち向上効果が良好なものとなる。また、甜
茶抽出物は天然由来のものであり、合成保存料ではない
ので、食品に添加する場合にも保存料の表示をすること
がなくなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/10 A23L 1/10 E 1/315 1/315 (72)発明者 高峰 和宏 千葉県船橋市高瀬町21番8号 鳥越製粉株 式会社研究開発第二部内 Fターム(参考) 4B014 GB11 GG10 GG11 GK10 GL02 GL03 GL04 GL09 4B021 LW04 LW09 MC01 MK08 MK20 MK23 MK25 MP01 MP02 4B023 LC08 LE21 LK12 LL05 4B042 AC06 AD18 AG07 AH01 AK02 AK11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品に添加して食品の日持ちを向上させ
    る食品用日持ち向上剤であって、 抗菌性物質として甜茶からの抽出物を含むことを特徴と
    する食品用日持ち向上剤。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記甜茶抽出物が水又は有機溶剤抽出物であり、甜茶ポ
    リフェノールを含むことを特徴とする食品用日持ち向上
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記甜茶ポリフェノールがGOD型エラグタンニンを主
    体とすることを特徴とする食品用日持ち向上剤。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一において、 アミノ酸類、有機酸及びその塩類、リン酸塩類、抗菌剤
    又は保存料の少なくとも1種を含むことを特徴とする食
    品用日持ち向上剤。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記食品に対して甜茶ポリフェノールを0.001〜
    5.0重量%添加してなることを特徴とする食品用日持
    ち向上剤。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記抗菌性物質が食品に混入汚染する枯草菌、大腸菌、
    ブドウ球菌、酵母、黴に対する抗菌性を有することを特
    徴とする食品用日持ち向上剤。
  7. 【請求項7】 請求項1の食品用日持ち向上剤を食品に
    添加又は塗布し、食品の菌の繁殖を抑制することをを特
    徴とする食品の静菌方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の食品用日持ち向上剤を
    食品又は食品の素材に添加又は塗布してなることを特徴
    とする食品。
JP2001279385A 2001-09-14 2001-09-14 食品用日持ち向上剤 Pending JP2003088345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279385A JP2003088345A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 食品用日持ち向上剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279385A JP2003088345A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 食品用日持ち向上剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003088345A true JP2003088345A (ja) 2003-03-25

Family

ID=19103584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279385A Pending JP2003088345A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 食品用日持ち向上剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003088345A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012029652A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Oriental Yeast Co Ltd 食品用日持向上剤
JP2012075387A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Hiroe Ogawa 生食用生肉の風味改良変質防止剤及びその方法、それを含有する生肉
EP2465361A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-20 PURAC Biochem BV Method for inhibiting yeast activity
JP2012165650A (ja) * 2011-02-09 2012-09-06 Nippon Beet Sugar Mfg Co Ltd 油揚げ食品の品質改善方法
CN103141659A (zh) * 2013-03-28 2013-06-12 陈显刚 含甜茶提取物的口香糖及其制备方法
JP2014212769A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 アサマ化成株式会社 緑色野菜用日持ち向上剤及び該緑色野菜用日持ち向上剤を含有する緑色野菜を原料とする加工食品

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012029652A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Oriental Yeast Co Ltd 食品用日持向上剤
JP2012075387A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Hiroe Ogawa 生食用生肉の風味改良変質防止剤及びその方法、それを含有する生肉
US20170006907A1 (en) * 2010-12-10 2017-01-12 Purac Biochem B.V. Method for inhibiting yeast activity
EP2465361A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-20 PURAC Biochem BV Method for inhibiting yeast activity
WO2012080302A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Purac Biochem Bv Method for inhibiting yeast activity
CN103260443A (zh) * 2010-12-16 2013-08-21 普拉克生化公司 用于抑制酵母活性的方法
US20130259999A1 (en) * 2010-12-16 2013-10-03 Purac Biochem B.V. Method for inhibiting yeast activity
JP2012165650A (ja) * 2011-02-09 2012-09-06 Nippon Beet Sugar Mfg Co Ltd 油揚げ食品の品質改善方法
CN103141659A (zh) * 2013-03-28 2013-06-12 陈显刚 含甜茶提取物的口香糖及其制备方法
CN103141659B (zh) * 2013-03-28 2014-12-17 陈显刚 含甜茶提取物的口香糖及其制备方法
JP2014212769A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 アサマ化成株式会社 緑色野菜用日持ち向上剤及び該緑色野菜用日持ち向上剤を含有する緑色野菜を原料とする加工食品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1252827B1 (en) Process for producing foods having good keeping qualities and food keeping agents
CN108347928B (zh) 包含黄腐酚的抗微生物剂及其在食物产品中的用途
WO1999009842A1 (en) Food-preservative composition
JPH0698738A (ja) 食品用保存剤
JPH0556773A (ja) 柑橘種子抽出物含有低温貯蔵加工食品、柑橘種子抽出物含有組成物及びその用途
JPH07313129A (ja) 食品の鮮度保持剤
US5009907A (en) Method for treating food to control the growth of yeasts
US6602532B2 (en) Process of preserving food and food preservative
JP6748230B2 (ja) pH調整とマイルド加熱を利用した高品質の肉及びキムチベース加工食品の殺菌方法
JP2003088345A (ja) 食品用日持ち向上剤
JP2006149384A (ja) 加工食品の製造方法
JP3651879B2 (ja) 加工食品の日持ち向上方法
KR20190037634A (ko) 다목적용 김치미트소스의 제조방법
KR101184747B1 (ko) 비빔면용 자연식 소스
KR20160139722A (ko) 송이즙이 함유된 저염 송이버섯젓갈 및 이의 제조방법
JP2005343823A (ja) 抗菌剤組成物
JP6496661B2 (ja) 食品用日持ち向上剤および食品の日持ち向上方法
JPH0541969A (ja) 食品用保存剤
JP5260855B2 (ja) 食品保存剤および食品の保存方法
JPH07250659A (ja) 調理加工食品用日持ち向上剤
JP2009189274A (ja) 殺菌・静菌剤
JPH0453475A (ja) 食品保存用酢酸製剤
JP7494427B2 (ja) 飲食品用抗菌剤組成物
JP2000312574A (ja) 食品保存用製剤
JPH08154640A (ja) 食品用抗菌剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051018