[go: up one dir, main page]

JP2002187870A - クエン酸エステル類の製造方法 - Google Patents

クエン酸エステル類の製造方法

Info

Publication number
JP2002187870A
JP2002187870A JP2001313098A JP2001313098A JP2002187870A JP 2002187870 A JP2002187870 A JP 2002187870A JP 2001313098 A JP2001313098 A JP 2001313098A JP 2001313098 A JP2001313098 A JP 2001313098A JP 2002187870 A JP2002187870 A JP 2002187870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
reaction
compound
citric acid
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001313098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3944876B2 (ja
Inventor
Hironori Fujita
裕規 藤田
Junya Yamabayashi
純也 山林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihachi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Daihachi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihachi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Daihachi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2001313098A priority Critical patent/JP3944876B2/ja
Publication of JP2002187870A publication Critical patent/JP2002187870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3944876B2 publication Critical patent/JP3944876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クエン酸エステル化合物の、工業的に優れた
製造方法を提供する。 【解決手段】一般式(1)[式中R1は水素原子等を示し
2はアルカリ金属を示す]のクエン酸化合物と一般式
(2)XCH2COOR3[Xはハロゲン原子を示しR 3はア
ルキル基を示す]のα-モノハロゲン化酢酸アルキル(一
般式(2)の化合物は単一の化合物であってもよくR3
異なる基を有する混合物であってもよい)とを反応させ
て一般式(3)[式中3つのR3は同一又は異なってアルキ
ル基を示す]で表されるクエン酸エステル化合物を製造
する方法であって、一般式(1)のクエン酸化合物として
その水和物を用い、一般式(1)のクエン酸化合物と一般
式(2)のα-モノハロゲン化酢酸アルキルとの反応を、
第3級アミンの存在下で、水と共沸可能な溶媒の還流下
に行い、溶媒を還流する際に溶媒に含まれる水を分離し
て除去することを特徴とする方法。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クエン酸エステル
化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クエン酸エステル化合物は、酢酸セルロ
ースエステル、塩化ビニルをはじめとする各種熱可塑性
樹脂の可塑剤として有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クエン酸エステル化合
物の、工業的に優れた製造方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、熱可塑性樹
脂との相溶性に優れ、樹脂からのにじみ出し(ブリード
アウト)が少なく、成形加工時の揮発性が低く、これら
樹脂の可塑剤として有用である一般式(3)のクエン酸エ
ステル化合物の製造方法を鋭意検討した。エステル化合
物を製造する方法としては、例えば、英国特許公報93
1,781号に、フタル酸ハーフエステルとα-ハロゲ
ン化酢酸アルキルエステルからフタリルグリコール酸エ
ステルを製造する方法が記載されている。該文献の第1
頁には、フタル酸無水物をハーフエステル化し、その後
中和すると水が生成し、反応系に水が存在したままフタ
ル酸ハーフエステルとα-ハロゲン化酢酸アルキルエス
テルとを反応させると水によりα-ハロゲン化酢酸アル
キルエステルが加水分解を起こし、目的化合物の収率が
低下すると記載されている。また、生成した水を反応系
から除去することは困難であると記載されている。従っ
て、α-ハロゲン化酢酸アルキルエステルを用いてエス
テル化合物を製造する方法において、反応系に水が存在
しないことが望ましいと考えられていた。原料として水
和物を用いた場合であっても系内に水が生成することに
なるので、水和物を原料として用いると、収率が低下し
たり、反応操作が煩雑になるなどの問題が生じるので、
好ましくなくないと思われた。しかしながら、クエン酸
化合物の水和物を原料として用いた場合であっても、第
3級アミンを反応触媒とし、水と共沸可能な溶媒の還流
下で、反応系から水を除去しながら反応を行うと、目的
化合物を高収率且つ高純度で得ることができることを見
出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明は下記の各項に示す発明
に係るものである。項1 一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】[式中、R1は水素原子又は炭素数1〜1
2の脂肪族アシル基を示し、R2はアルカリ金属を示
す。]で表されるクエン酸化合物と一般式(2) XCH2COOR3 (2) [式中、Xはハロゲン原子を示し、R3は炭素数1〜2
4のアルキル基を示す。]で表されるα−モノハロゲン
化酢酸アルキル(ただし、一般式(2)の化合物は、単
一の化合物であってもよく、R3が異なる基を有する混
合物であってもよい。)とを反応させて一般式(3)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1は前記と同じ。3つのR3は同
一又は異なって炭素数1〜24のアルキル基を示す。]
で表されるクエン酸エステル化合物を製造する方法であ
って、一般式(1)で表されるクエン酸化合物としてそ
の水和物を用い、一般式(1)で表されるクエン酸化合
物と一般式(2)で表されるα−モノハロゲン化酢酸ア
ルキルとの反応を、第3級アミンの存在下で、水と共沸
可能な溶媒の還流下に行い、溶媒を還流する際に溶媒に
含まれる水を分離して除去することを特徴とする方法。
項2 R1が水素原子または炭素数1〜5の脂肪族アシ
ル基であり、R3が炭素数1〜4のアルキル基である項
1に記載のクエン酸エステル化合物の製造方法。項3
1が水素原子であり、R3がメチル基またはエチル基で
ある項1に記載のクエン酸エステル化合物の製造方法。
項4 反応温度を80〜140℃とすることを特徴とす
る項1〜3のいずれかに記載のクエン酸エステル化合物
の製造方法。項5 第3級アミンの全使用量の一部を反
応開始時に反応系に存在させ、残部を反応開始後に添加
することを特徴とする項1〜4のいずれかに記載のクエ
ン酸エステル化合物の製造方法。
【0010】
【発明の実施の態様】以下、本発明の方法を具体的に説
明するが、本発明方法はこれに限定されるものではな
い。
【0011】R1は、水素原子又は脂肪族アシル基であ
る。脂肪族アシル基は、炭素数1〜12であり、炭素数
1〜5であることが好ましい。具体的にはホルミル、ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレ
リル、イソバレリル、カプロイル、エナントイル、カプ
リロイル、ペラルゴイル、カプリノイル基等を例示する
ことができる。好ましくはホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリルを例示することができ
る。R1としては、水素原子又はアセチル基がより好ま
しく、水素原子が特に好ましい。
【0012】R2は、アルカリ金属原子である。アルカ
リ金属としては、ナトリウム、カリウムが好ましい。
【0013】R3は、直鎖状又は分岐を有するアルキル
基であり、炭素数1〜24であり、特に炭素数1〜4の
アルキル基が好ましい。具体的にはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基が挙げ
られる。R3としては、メチル基又はエチル基がより好
ましい。
【0014】Xは、ハロゲン原子を示し、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子などが例示される。
【0015】一般式(1)で表される化合物としては、ク
エン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウムなどが挙げら
れる。本発明においては、一般式(1)の化合物として
は、その水和物を使用する。水和物としては、クエン酸
三カリウム一水和物、クエン酸三ナトリウム二水和物、
などが好ましく例示される。これらの中で、クエン酸三
ナトリウム二水和物は、特に安価に入手できる。
【0016】一般式(2)で表されるα−モノハロゲン化
酢酸アルキルとしては、具体的には、モノクロル酢酸メ
チル、モノクロル酢酸エチル、モノクロル酢酸プロピ
ル、モノクロル酢酸ブチルが挙げられる。
【0017】一般式(2)の化合物としては、R3が全て
同一の単一の化合物を原料として用いてもよく、異なる
3を有する一般式(2)の化合物の2種又は3種の混合
物であってもよい。一般式(2)の化合物として単一の化
合物を用いると3つのR3が同一の一般式(3)の化合物
が得られ、一般式(2)の化合物として混合物を用いる
と、3つのR3がそれぞれ異なる、或いは2つのR3が同
一で残りの1つのR3と異なる一般式(3)の化合物が得ら
れる。混合物としては、例えば、モノクロル酢酸メチル
とモノクロル酢酸エチルの混合物(モル比で1:2程度
の混合物)、モノクロル酢酸メチル、モノクロル酢酸エ
チルとモノクロル酢酸プロピルの混合物(モル比で1:
1:1程度の混合物)等を用いることができる。
【0018】一般式(2)のα−モノハロゲン化酢酸アル
キルの使用量は特に限定されるものではないが、通常、
一般式(1)のクエン酸化合物に対して当量以上用いるの
が好ましく、当量に対して過剰に用いるのはより好まし
い。該化合物1モルに対して3〜6モル程度用いるのが
好ましい。
【0019】第3級アミンとしては、鎖状又は環状の脂
肪族第3級アミン、芳香族アミンを用いるのが好まし
い。具体的には、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリn−プロピルアミン、トリイソプロピルアミ
ン、トリn−ブチルアミン、ジメチルシクロヘキシルア
ミン等の鎖状又は環状脂肪族第3級アミン;ピリジン、
ルチジン、エチルピリジン等の芳香族アミン等が挙げら
れる。これらの中でも、トリエチルアミンが好ましい。
【0020】第3級アミンの使用量は、式(1)のクエン
酸化合物1モルに対し、通常、0.01〜1.0モル程
度、好ましくは0.1〜0.5モル程度である。
【0021】水と共沸可能な溶媒としては、ベンゼン
(共沸点:69.25℃)、トルエン(同85.0℃)、キシレ
ン(同92〜94.5℃)、クロルベンゼン(同90.2℃)、ジク
ロルベンゼン(同133℃)、エチルベンゼン(同92℃)、プ
ロピルベンゼン(同95℃)等の水と共沸可能な芳香族炭化
水素、ヘキサン(同61.6℃)、ヘプタン(同79.2℃)、デ
カン(同134℃)のような水と共沸可能な脂肪族炭化水
素、シクロヘキサン(同69.5℃)のような水と共沸可能
な脂環式炭化水素が挙げられる。これらの中でも、本発
明方法では、トルエンを用いることが好ましい。
【0022】溶媒の使用量について特に制限はないが、
一般式(1)のクエン酸化合物が固体の場合は反応原料が
十分に撹拌できる程度の量が必要であるので、原料の種
類などに応じて適宜設定することができる。通常、一般
式(1)のクエン酸化合物100重量部に対して、5〜5
0重量部程度であり、7〜33重量部程度が容積効率に
優れているので好ましい。
【0023】本発明の方法において、通常一般式(1)及
び一般式(2)で表される化合物は反応容器内に全量を予
め加えておく。第3級アミンは、全量を反応容器内に加
えておいてもよいが、その一部(例えば、全使用量の
0.1〜10重量%程度)を他の原料とともに当初より
反応容器に加えておき、残量を反応時間に応じて、1〜
20時間程度かけて反応系に添加することが望ましい。
【0024】一般式(1)の化合物と一般式(2)の化
合物との反応は発熱反応であるため、反応開始直後には
受熱によりα−モノハロゲン化酢酸アルキルが分解しハ
ロゲン化水素が発生し、それにより収率及び純度の低下
を招くおそれがある。しかし、反応初期に第3級アミン
を原料と同時に仕込むことでこのハロゲン化水素のキャ
ッチ剤としての効果が得られ、収率及び純度の低下を招
くことなく反応を完結させることができる。反応初期に
発生するハロゲン化水素のキャッチ剤としての十分な量
の第3級アミンを仕込んでおけば、残りの第3級アミン
を反応の進捗に合わせて反応系に徐々に添加することに
より、スムーズに反応を完結させることができるので好
ましい。
【0025】通常、クエン酸化合物としてその水和物を
用いると、結晶水が分離して反応系内に水が存在するこ
ととなる。結晶水が系内に滞留すると、α−モノハロゲ
ン化酢酸アルキルエステルが分解し、塩酸を副生して純
度低下乃至収率の低下をおこすので好ましくない。従っ
て、クエン酸化合物の水和物を予め脱水することが考え
られるが、脱水中に無水物の結晶が固まりとなって生成
するために作業が困難になるという問題がある。また、
固まりが生成しないようにするためには、長時間をかけ
て脱水する必要があるので、工業的に不利である。本発
明のように水と共沸可能な溶媒の還流下に反応を行え
ば、分離した結晶水が溶媒と共に共沸組成で蒸発するの
で、反応系外に水を除去することができる。水を含む溶
媒は、いったん反応系外へ留去し、水を溶媒から分離し
て除去した後、再び反応系内に戻せばよい。このよう
に、反応系内から水が除去すれば、クエン酸化合物の水
和物を原料として使用した場合であっても、収率の低下
や副反応物の生成によるコストアップや製品の純度が低
下するという問題が生じるおそれがなく、また、得られ
たクエン酸エステル化合物の物性が劣るという問題も生
じるおそれがない。還流の際に、水を含む溶媒から水を
分離して除去する方法は、特に限定されるものではな
く、常法に従って行えばよい。例えば、加熱によって水
と溶媒とが共沸し、共沸組成物として留出するので、こ
の留出物を系外に設けた回収装置に導き、該装置内で留
出物から水を分離し、溶媒は系内に戻すことにより水を
分離することができる。
【0026】反応原料が固体と液体である場合は、反応
速度は撹拌律速になりやすいので、反応速度を上げるた
めには十分に撹拌するのが好ましく、溶媒の還流速度を
上げて分離した結晶水を系内に滞留させない程度とする
のが望ましい。
【0027】反応は常圧又は減圧下で行うことができる
が、減圧下で行うことが好ましい。減圧の程度は、1
3.3〜101.3kPa程度が好ましく、40〜80
kPa程度がより好ましい。
【0028】反応温度(反応系内の温度)は、用いる溶
媒の種類、圧力などに応じて適宜設定すればよく、80
〜140℃程度とすることが好ましく、100〜130
℃程度がより好ましい。140℃以下程度であると、副
反応による不純物が副生しにくいので好ましい。
【0029】より具体的には、溶媒としてトルエンを用
いた場合は、反応温度を100〜130℃程度とし、反
応系内の圧力が53.3〜80.0MPa程度となるよ
うに調整するのが好ましい。
【0030】反応時間は、原料の種類や量に応じて適宜
設定することができるが、通常1〜30時間程度、好ま
しくは10〜20時間程度である。
【0031】反応生成物である一般式(3)の化合物
は、通常の分離、精製手段、例えば再結晶、溶媒抽出
法、カラムクロマトグラフィー法等を用いて、容易に単
離、精製することができる。一般式(1)の化合物とし
てはアルカリ金属塩を使用しており塩が副生するので、
反応終了後、水洗して除去するのが望ましい。また、ア
ミン塩が副生するので、反応終了後、希薄な酸で洗浄し
た後、アルカリによる中和、水洗を行うことが望まし
い。
【0032】
【発明の効果】本発明の方法によれば、クエン酸化合物
の水和物を原料として使用した場合であっても、収率の
低下や副反応物の生成によるコストアップや製品の純度
の低下するという問題がなく、得られたクエン酸エステ
ル化合物の物性にも優れている。
【0033】
【実施例】実施例1 四つ口フラスコに撹拌機、温度計、追加ロート、水分け
装置を挟みコンデンサーを取り付け、クエン酸3ナトリ
ウム2水和物294.1g(1.0モル)、モノクロル
酢酸エチル404.3g(3.3モル)、トリエチルア
ミン0.3g(0.003モル)、トルエン77.5g
を仕込み、53.3kPaの真空状態で撹拌しながら1
10℃まで加熱した。外部循環水回収装置をトルエンが
還流を始め、安定したところでトリエチルアミン11.
8g(0.117モル)を10時間で追加した。反応開
始後16時間でクエン酸ナトリウム2水和物の結晶水3
6.0g(2.0モル)が回収されたため、1時間の熟
成を行った後反応を終了した。反応終了後、40℃まで
冷却し、1%塩酸水溶液560gを添加し、副生した塩
化ナトリウム及びトリエチルアミンの4級アンモニウム
塩を除去した。次に油層に炭酸ナトリウム14.2g
(0.135モル)と水185gを添加し中和を行っ
た。更に、油層を185gの水で洗浄した後、120
℃、5.33kPaまでの条件で溶剤を回収し、引き続
き1時間の水蒸気蒸留を行い、目的化合物(412.4
g、収率91.5%)を得た。一般式(3)において、R1
=水素原子、R3=エチル基である化合物が得られたこ
とを、NMR及びIRで確認した。ガスクロマトグラフィー
(GC)の面積百分率による純度は92.1%であり、
酸価は0.126(KOHmg/g)であった。 実施例2〜4 反応条件を表1記載の方法に変更した以外は、実施例1
と同様にして合成を行った。
【0034】
【表1】
【0035】比較例 1 四つ口フラスコに撹拌機、温度計、追加ロート、コンデ
ンサーを取り付け、クエン酸3ナトリウム2水和物29
4.1g(1.0モル)、モノクロル酢酸エチル40
4.3g(3.3モル)、トリエチルアミン0.3g
(0.003モル)、トルエン77.5gを仕込み、常
圧状態101.3kPaで撹拌しながら120℃まで加
熱した。温度が安定したところでトリエチルアミン1
1.8g(0.117モル)を10時間で追加した。反
応開始後16時間で反応を終了した。水分け装置を取り
付けなかったため、クエン酸ナトリウム2水和物の結晶
水の回収は行わなかった。反応終了後、40℃まで冷却
し、1%塩酸水溶液560gを添加し、副生した塩化ナ
トリウム及びトリエチルアミンの4級アンモニウム塩を
除去した。次に油層に炭酸ナトリウム50.6g(0.
955モル)と水185gを添加し中和を行った。更
に、油層を185gの水で洗浄した後、120℃、5.
33kPaまでの条件で溶剤を回収し、引き続き1時間
の水蒸気蒸留を行い、目的化合物(208.7g、収率
46.4%)を得た。ガスクロマトグラフィー(GC)
の面積百分率による純度は71.2%であり、酸価は
0.093(KOHmg/g)であった。
【0036】結晶水が系内に存在したまま反応を行った
ため、収率・純度が低下した。
【0037】比較例2(結晶水を予備脱水してからの合
成) 四つ口フラスコに撹拌機、温度計、水分け装置を挟みコ
ンデンサーを取り付け、クエン酸3ナトリウム2水和物
294.1g、キシレン600gを仕込み、常圧にて撹
拌しながら140℃まで加熱し脱水を行った。脱水中に
無水物の結晶が固まりとならないように脱水を行ったと
ころ、15時間の脱水により水31.2g(1.73モ
ル)を回収した。その後キシレンを常圧にて515g留
去した。その後、モノクロル酢酸エチル404.3g
(3.3モル)、トリエチルアミン0.3g(0.00
3モル)、トルエン77.5gを仕込み、53.3kP
aの真空状態で撹拌しながら110℃まで加熱した。キ
シレン・トルエン混合溶媒が還流を始め、安定したとこ
ろでトリエチルアミン11.8g(0.117モル)を
10時間で追加した。反応開始後16時間でクエン酸ナ
トリウム中の残りの結晶水4.8g(0.27モル)が
回収されたため、1時間の熟成を行った後反応を終了し
た。反応終了後、40℃まで冷却し、1%塩酸水溶液5
60gを添加し、副生した塩化ナトリウム及びトリエチ
ルアミンの4級アンモニウム塩を除去した。次に油層に
炭酸ナトリウム6.9g(0.130モル)と水185
gを添加し中和を行った。更に、油層を185gの水で
洗浄した後、120℃、5.33kPaまでの条件で溶
剤を回収し、引き続き1時間の水蒸気蒸留を行い、目的
化合物(405.1g、収率90.0%)を得た。ガス
クロマトグラフィー(GC)の面積百分率による純度は
86.0%であり、酸価は0.632(KOHmg/
g)であった。
【0038】予め水和物の脱水を行う方法は、予備脱水
に15時間という長時間を要するために、工業的製造方
法として適していない。
【0039】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた化合物の13C-NMRのチャー
【図2】実施例1で得られた化合物の1H-NMRのチャート
【図3】実施例1で得られた化合物のIRのチャート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中、R1は水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族ア
    シル基を示し、R2はアルカリ金属を示す。]で表され
    るクエン酸化合物と一般式(2) XCH2COOR3 (2) [式中、Xはハロゲン原子を示し、R3は炭素数1〜2
    4のアルキル基を示す。]で表されるα−モノハロゲン
    化酢酸アルキル(ただし、一般式(2)の化合物は、単
    一の化合物であってもよく、R3が異なる基を有する混
    合物であってもよい。)とを反応させて一般式(3) 【化2】 [式中、R1は前記と同じ。3つのR3は同一又は異なっ
    て炭素数1〜24のアルキル基を示す。]で表されるク
    エン酸エステル化合物を製造する方法であって、一般式
    (1)で表されるクエン酸化合物としてその水和物を用
    い、一般式(1)で表されるクエン酸化合物と一般式
    (2)で表されるα−モノハロゲン化酢酸アルキルとの
    反応を、第3級アミンの存在下で、水と共沸可能な溶媒
    の還流下に行い、溶媒を還流する際に溶媒に含まれる水
    を分離して除去することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 R1が水素原子または炭素数1〜5の脂
    肪族アシル基であり、R3が炭素数1〜4のアルキル基
    である請求項1に記載のクエン酸エステル化合物の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 R1が水素原子であり、R3がメチル基ま
    たはエチル基である請求項1に記載のクエン酸エステル
    化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 反応温度を80〜140℃とすることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクエン酸エ
    ステル化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 第3級アミンの全使用量の一部を反応開
    始時に反応系に存在させ、残部を反応開始後に添加する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクエ
    ン酸エステル化合物の製造方法。
JP2001313098A 2000-10-13 2001-10-10 クエン酸エステル類の製造方法 Expired - Lifetime JP3944876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001313098A JP3944876B2 (ja) 2000-10-13 2001-10-10 クエン酸エステル類の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000312914 2000-10-13
JP2000-312914 2000-10-13
JP2001313098A JP3944876B2 (ja) 2000-10-13 2001-10-10 クエン酸エステル類の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002187870A true JP2002187870A (ja) 2002-07-05
JP3944876B2 JP3944876B2 (ja) 2007-07-18

Family

ID=26602015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001313098A Expired - Lifetime JP3944876B2 (ja) 2000-10-13 2001-10-10 クエン酸エステル類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3944876B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326859A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Oxeno Olefinchemie Gmbh トリペンチルシトレートおよびその使用
KR100888226B1 (ko) 2007-08-28 2009-03-12 주식회사농심 지용성 구연산, 그의 제조방법 및 제조된 지용성 구연산을함유하는 유지

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326859A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Oxeno Olefinchemie Gmbh トリペンチルシトレートおよびその使用
KR100888226B1 (ko) 2007-08-28 2009-03-12 주식회사농심 지용성 구연산, 그의 제조방법 및 제조된 지용성 구연산을함유하는 유지

Also Published As

Publication number Publication date
JP3944876B2 (ja) 2007-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0764789B2 (ja) メタクリル酸エステルの製法
JP3944876B2 (ja) クエン酸エステル類の製造方法
CN107250097B (zh) 含氟α-酮羧酸酯类的实用制造方法
JP2007231002A (ja) 重合性ジアマンチルエステル化合物の製造方法
JP2000072719A (ja) 2−ヒドロキシイソ酪酸アリルの製造方法
JP5463051B2 (ja) 1,4―ジヒドロピリジン誘導体の製造法
JP3907787B2 (ja) 安息香酸誘導体の製造方法
JPH0142254B2 (ja)
JPH04230241A (ja) α−ヒドロキシエステルの合成法
JPS63154643A (ja) 低級カルボン酸エステルの製法
JP2001302658A (ja) 3−イソクロマノン類の製造方法
JPS6334860B2 (ja)
JP4030289B2 (ja) β−ケトニトリル類の製法
JP3823385B2 (ja) 2,4,5−トリフルオロ−3−ヨ−ド安息香酸およびそのエステル類の製造方法
JP3777407B2 (ja) カルボン酸誘導体の製造法
JPH0321537B2 (ja)
JP4873207B2 (ja) 光学活性カルボン酸クロリドの精製方法
JP3254746B2 (ja) 末端アセチレン化合物およびその製造法
JP3876933B2 (ja) 硫酸水素エステルの製造方法
JPH0372054B2 (ja)
JP2000178220A (ja) シクロペンテノンの製造方法
WO1998016495A1 (fr) Processus de preparation de monoesters d'acide dicarboxylique
JPH0967297A (ja) ビストリフルオロメチル安息香酸類の製造法
JP3176432B2 (ja) α−スルホニルオキシカルボン酸エステル誘導体の製造方法
JPWO1998016495A1 (ja) ジカルボン酸モノエステルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3944876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250