JP2001219520A - フィルムロール - Google Patents
フィルムロールInfo
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Abstract
せることなくロール状に巻くことができ、また、ロール
から巻き出した表面保護フィルムの粘着剤層面を相手基
材に貼り合せても必要に応じて軽く剥がすことができる
フィルムロールを提供する。 【解決手段】 二軸配向ポリエステルフィルム(A)の
片面に粘着剤層(B)を設け、その反対面に保護層
(C)を設けた表面保護フィルムを、粘着剤層(B)と
保護層(C)とを接触させて巻き取って得られるフィル
ムロールであって、下記(1)〜(5)の条件を全て満
足することを特徴とするフィルムロール。 (1)二軸ポリエステルフィルム(A)に、面積(31
0.8cm2)当たり25μm以上の異物が存在しな
い。 (2)二軸ポリエステルフィルム(A)に、面積(31
0.8cm2)当たり25μm未満の異物が高々10個
しか存在しない。 (3)保護層(C)が離型剤と帯電防止剤を含む。 (4)保護層(C)と粘着層(B)の剥離力、粘着層
(B)の常態粘着力が適正範囲内にある。 (5)粘着層(B)厚みが適正範囲内にある。
Description
を巻き取ったフィルムロールに関し、詳しくは表面保護
フィルムの粘着剤層に剥離紙を貼合せることなくロール
状に巻くことができ、また、ロールから巻き出した表面
保護フィルムの粘着剤層面を相手基材に貼り合せても必
要に応じて軽く剥がすことができ、しかも経時させた後
でも剥離力が重くなることなく、さらには、高透明で、
貼り合せた相手基材の検査性を損なわない表面保護フィ
ルムを巻き取ったフィルムロールに関する。
ックフィルムを基材とし、そのフィルムの片面に粘着剤
層を設けた構成である。近年、光学用部品の表面保護用
として、その用途はますます伸びている。例えば、テレ
ビ、コンピュータ、ワードプロセッサやカーナビゲーシ
ョン等の各種ディスプレイの製造時の表面保護に使用さ
れており、中でも現在急激に伸びている液晶ディスプレ
イ表示板等の表面保護、さらにその製造工程中の偏光
板、位相差板や視野角拡大フィルム等の光学部品や光学
積層体の表面保護に使用されている。一般的に、その表
面保護フィルムの基材としては、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等の透明なオレフィン系フィルムが使用されて
おり、液晶ディスプレイ等の製造組み立てが完了した後
や実際の使用に際して、これらの表面保護フィルムは剥
離により除去される。
式)による液晶ディスプレイがその高精細さ、高応答性
等の点により特に注目されており、その製造中における
表面保護フィルムへの要求も厳しくなっている。例え
ば、偏光板や液晶ディスプレイ等の製造時、表面保護フ
ィルムを貼り合せたまま製品の欠陥検査を行うことが多
く、従来の様に、その基材がポリエチレンフィルム等の
ようなオレフィン系フィルムでは透明性が劣ったり、ま
たフィシュアイ等のゲル物が多いため、その欠陥検査に
おいて異物欠点となり、製品自体の検査を高精度に行う
ことが困難となってきた。また、表面保護フィルムは、
偏光板や液晶ディスプレイ等に一度貼られると次の製造
工程まで長時間貼られたままであることが多い。そして
検査等の終了後、剥がした時に剥離が重くなると作業性
が悪くなったり、また、そのフィルムの粘着剤の一部が
残り、ディスプレイの表示検査等で異物やひずみ等の欠
陥が生じたりする問題があった。
層面には、一般的に粘着剤層を形成するための製造工程
に剥離紙が使用されており、そのまま巻き取られ、製品
となる。しかし、表面保護フィルムの使用時は、この剥
離紙は剥がされ捨てられるだけであり、廃棄物の発生や
コストの面で問題となっている。
る従来技術の問題を解消し、表面保護フィルムの粘着剤
層に剥離紙を貼合せることなくロール状に巻くことがで
き、また、ロールから巻き出した表面保護フィルムの粘
着剤層面を相手基材に貼り合せても必要に応じて軽く剥
がすことができ、しかも経時させた後でも剥離力が重く
なることなく、さらには、高透明で、貼り合せた相手基
材の検査性を損なわない表面保護フィルムを巻き取った
フィルムロールを提供することにある。
を解決すべく鋭意検討した結果、粘着剤層として特定の
物性を有する粘着剤を用い、またその反対面に形成され
る表面保護層面にこの粘着剤層に適した離形層を設け、
さらに付加性能を持たせた二軸配向ポリエステルフィル
ムと組合せることで、改善された表面保護フィルムのフ
ィルムロールが得られることを見出し、本発明に到達し
た。
ルフィルム(A)の片面に粘着剤層(B)を設け、その
反対面に保護層(C)を設けた表面保護フィルムを、粘
着剤層(B)と保護層(C)とを接触させて巻き取って
得られるフィルムロールであって、下記(1)〜(6)
の条件を全て満足することを特徴とするフィルムロール
である。 (1)二軸配向ポリエステルフィルム(A)に、一辺の
長さ210mmとそれに直行する辺の長さ148mmの
広さ(面積310.8cm2)当り大きさ25μm以上
の異物が存在しない。 (2)二軸配向ポリエステルフィルム(A)に、一辺の
長さ210mmとそれに直行する辺の長さ148mmの
広さ(面積310.8cm2)当り大きさ5μm以上2
5μm未満の異物が高々10個しか存在しない。 (3)保護層(C)が離形剤および帯電防止剤を含む。 (4)保護層(C)を粘着剤層(B)から剥がした時の
剥離力が10mN/25mm以上1000mN/25m
m以下。 (5)粘着剤層(B)のステンレス板に対する常態粘着
力が30mN/25mm以上500mN/25mm以下
であり、また60℃、1週間後の粘着力の変化率が0.
5倍以上2倍以下。 (6)粘着剤層(B)の厚みが3μm以上50μm以
下。
面保護フィルムの可視光線透過率は70%以上であり、
かつヘーズが10%以下であることが好ましい。
本発明における表面保護フィルムは、基材となる二軸配
向ポリエステルフィルムの片面に粘着剤層、その反対面
に保護層を設けた構成をとる。
表面保護フィルムの基材としては、高い透明性、生産
性、加工性に優れる二軸配向ポリエステルフィルムを用
いる。二軸配向ポリエステルフィルムとしては、特に制
限はないが、二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、あるいは二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートフィルムが好ましい。また、そ
の構成においては、共押出しによる任意の層数の多層構
造をとってもよい。
成するポリエステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール
成分とからなる結晶性の線状飽和ポリエステルであるこ
とが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート等を挙げることができる。また、これらの一部が
他成分に置換された共重合体や、ポリアルキレングリコ
ールあるいは他の樹脂との混合物であっても良い。
逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法等の従来から知られて
いる方法で製造することができる。例えば、逐次二軸延
伸法は以下の方法で行うことができる。上記ポリエステ
ルポリマーを十分に乾燥してから、溶融押出し法にて、
ダイ(例えばT−ダイ、I−ダイ等)から冷却ドラム上
に押出し、急冷して未延伸フィルム、または共押出し未
延伸フィルムを製造し、続いて該未延伸フィルムを60
〜140℃の温度で縦方向に2〜5倍の範囲で延伸し、
次いで80〜150℃の温度で横方向に2〜5倍の範囲
で延伸を行ない、さらに160〜260℃の温度で1〜
100秒間で熱固定することにより製造することができ
る。なお、熱固定は制限収縮下に行なってもよい。ま
た、溶融押出しの際、静電密着法を使用することが好ま
しい。
方性は破断を特定方向に起こさせないためにも、できる
だけ良好であった方が良く、例えば、前述の縦方向およ
び横方向の延伸倍率を同じにすることが好ましい。
500μmが好ましい。さらに好ましくは、貼り合せ等
の加工性、生産性の向上を図るために、10〜200μ
mが好ましい。
は、フィルムの巻取り時の滑り性、また、粘着剤塗工等
の加工時のハンドリングを良好なものとするため、滑
剤、例えば炭酸カルシウム、アルミナ、カオリン、シリ
カ、酸化チタン、硫酸バリウム、ゼオライト等のような
無機微粒子や、シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン、ア
クリル樹脂等の有機微粒子を含有させることができ、ま
た他の添加剤、例えば安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、
帯電防止剤等を含有させることもできる。微粒子や添加
剤等の添加時期は、二軸配向ポリエステルフィルムを製
膜する迄の段階であれば特に制限はなく、例えば重合段
階で添加してもよく、また製膜の際に添加してもよい。
て、中心線平均粗さ(Ra)が2nm以上500nm以
下であることが好ましい。中心線平均粗さが2nm未満
であると、加工の際滑り難い等の搬送性に支障を来すお
それがあり、また500nmより大きいと、透明性が悪
くなることで検査性が落ちたり、また、粘着剤層を設け
る時、特に保護層面に塗布し転写法でその反対面に粘着
剤層を設ける場合、二軸配向ポリエステルフィルムの凹
凸のために一様に密着しないことが懸念される。
においては、一辺の長さ210mmとそれに直交する辺
の長さ148mmの広さ(面積310.8cm2)当り
のフィルム中に25μm以上の大きさの異物が存在せ
ず、5μm以上25μm未満の大きさの異物が10個以
下であることが好ましい。25μm以上の異物が存在す
ると、粘着剤の塗布時や転写時に、ボイド等が発生し、
その大きさ以上にその部分だけ粘着剤が抜けたり、また
は盛り上がったりするため、目視でも確認できるくらい
の局所的な外観欠点となることがある。また、5μm以
上25μm未満の異物が10個より多いと、その大きさ
は目視では確認し難いくらいではあるが、その多さのた
め、欠点が目立つ恐れがある。
ムの片面に積層する粘着剤層は、屋内だけでなく屋外で
の放置を考慮し、また検査時の様々な光線に耐えるた
め、特に紫外線に耐えることが必要なため、さらには、
粘着剤層から貼り合せた相手基材への成分移行を防ぐた
め、アクリル系粘着剤からなる層が特に好ましい。
は、3μm以上50μm以下が好ましい。厚みが3μm
未満であると、凹凸のある偏光板等に貼り合せた時、表
面保護フィルムの基材である二軸配向ポリエステルフィ
ルムの硬さに支配され、粘着剤が偏光板表面に十分ぬれ
広がらない。また、必要な粘着力が得られず、貼り合せ
た時に部分的に浮きが生じることがある。厚みが50μ
mより大きいと、粘着力が必要以上に高くなったり、ま
た粘着剤を塗設する時、厚みのコントロールや硬化の制
御、さらにはコストの面でも問題となる。
粘着剤層、その反対面に保護層を設けた表面保護フィル
ムを粘着剤層と保護層とを接触させて(貼合せて)巻き
取った構成である。表面保護フィルムは、このフィルム
ロールから巻き出されて、相手構成体(偏光板、ステン
レス板など)に貼合せられて、相手構成体表面を保護す
る用途に供される。そして、相手構成体が加工工程、ま
たは本来の用途に供される際、貼合せられた表面保護フ
ィルムは剥離される。
は、接着する相手面(保護層、偏光板、ステンレス板な
ど)と容易に接着でき、かつ容易に剥離できる特性を有
することが必要である。粘着剤層がかかる特性を示すた
めには、以下の範囲を満足することが好ましい。 (1)保護層(C)を粘着剤層(B)から剥がした時の
剥離力が10mN/25mm以上1000mN/25m
m以下。 (2)ステンレス板に対する常態粘着力30mN/25
mm以上500mN/25mm以下であり、また60℃
1週間後の粘着力の変化率が0.5倍以上2倍以下。
m未満であるとロール時巻きずれが発生することがあ
り、また、剥離力が1000mN/25mmより大きい
場合、ロールからの巻き出し時幅の広いフィルムでは多
大なる張力が必要となり設備的に大掛かりとなったり、
また剥離帯電も大きくなりこれによりフィルム表面のダ
メージも発生することがある。また、ステンレス板に対
する常態粘着力が30mN/25mm未満であると、端
捲れが発生したり、またなんらかの接触で容易に剥がれ
ることがあるので好ましくない。また、500mN/2
5mmを超えると、例えば偏光板等から表面保護フィル
ムを剥離する工程で、容易に剥がれないため偏光板に不
用意な力がかかり、変形するおそれがあるため好ましく
ない。
経時で変化しないことが必要であり、具体的には60℃
1週間後の常態粘着力の変化率が0.5倍以上2倍以下
であることが好ましい。0.5倍未満および2倍より大
きいと、粘着力の変動が大きくなり、自動で表面保護層
の剥離を行う際、設定や管理が煩雑となり、さらに、特
に変化率が大きいと剥離が困難となる。
は2nm以上500nm以下が好ましい。中心線平均粗
さが小さいものにおいては特に大きな支障はないが、5
00nmより大きいと、偏光板等に貼り合せた際に、粘
着剤層の厚みや粘着力、剥離力が上記の範囲を満足して
いても完全に密着せず、歪みが生じたり、また凹みの部
分で気泡等が生じたりすることがある。
記特性を満足させるために、例えば以下に説明するアク
リル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤では、溶剤
系、エマルジョン系等があるが、上記粘着物性を容易に
得るには、溶剤系粘着剤が特に好ましい。アクリル溶剤
系粘着剤としては、各種特性を満たすために、溶液重合
で得られたものを使用する。原料としては、アクリル粘
着剤の溶液重合用の公知のものを使用できる。例えば、
骨格としての主モノマーとしては、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、オクチルアクリレート等のアクリル酸エステル、
凝集力を向上させるためのコモノマーとしては、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレ
ート等、さらに高架橋を促進し、安定した低い粘着力を
付与させために官能基含有モノマーとして、メタクリル
酸、アクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート等が挙げられる
が、低い粘着性やタック性、および高い凝集力を持たせ
るために、イソシアネート系硬化剤、アジリジン系硬化
剤等で高架橋化を図るために、特に水酸基を多く含むも
のが好ましい。また、凹凸のある相手基材に貼り合せた
時に気泡等が発生しないために粘着剤層をある程度軟ら
かくするためには、上記成分の中でも、ガラス転移温度
(Tg)が低い、骨格としての主モノマー成分を多く用
い、また、一方では、Tgの高い、凝集力を向上させる
ためのコモノマー成分を少なく用いることが好ましい。
うことができる。例えば、酢酸エチルやトルエン等の有
機溶剤の存在下で、反応槽内に必要な原料を投入し、ベ
ンゾイルパーオキサイド等のパーオキサイド系やアゾビ
スイソブチロニトリル等のアゾビス系を触媒として、加
熱下で重合できる。分子量を上げるためには、例えば、
初期にモノマーを一括投入する方法や、また、使用する
有機溶剤種では、トルエンは連鎖移動係数が大きいため
ポリマー成長を抑制するので酢酸エチルを使用すると良
い。この時、重量平均分子量(Mw)は30万以上が好
ましく、40万以上がさらに好ましい。分子量が30万
未満では、イソシアネート硬化剤で架橋されても、凝集
力が十分なものが得られず、荷重をかけての保持力評価
でもすぐに落下したり、またステンレス板や偏光粘着剤
層等に貼り合せた後経時後に剥がした時、粘着剤がステ
ンレス板や偏光板等に残ることがある。分子量の向上に
は、重合段階での制御が重要であるが、一般に溶剤系で
は十分な粘着力は得られても分子量は高くならないた
め、使用時の硬化剤の添加量により分子量の向上ないし
は架橋率の向上をはかる必要がある。
はないが、特にアクリル溶剤系では一般的なイソシアネ
ート系、エポキシ系、アジリジン系硬化剤等が使用でき
る。粘着剤には、添加剤として、例えば安定剤、紫外線
吸収剤、難燃剤、帯電防止剤等を含有させることもでき
る。また、添加剤は低いガラス転移温度の粘着剤を用い
ることで上昇する粘着力を抑制するため、また、経時に
よる粘着力の上昇を抑制するためにも必要である。添加
剤として、ワックス等の有機樹脂、シリコーンオイル、
フッ素系樹脂等が使用できるが、それらの成分が貼り合
せた相手基材に移行し、検査性を損なわないことが好ま
しい。そのため、粘着剤成分と一部反応していることが
良く、例えば、ワックス等の有機樹脂では、水酸基、カ
ルボキシル基、エポキシ基、アミン基、イソシアネート
基等の反応性官能基を有する高級脂肪酸エステルを用い
ることが好ましい。
ムへの塗布は、任意の段階で行うことができる。また、
その塗液を二軸配向ポリエステルフィルムに塗布する際
には、必要に応じて、密着性、塗工性を向上させるため
の予備処理として、二軸配向ポリエステルフィルム表面
に火炎処理、コロナ放電処理、プラズマ放電処理などの
物理的表面処理を施すか、あるいは、製膜中または製膜
後において、有機樹脂系や無機樹脂系の塗料を塗布する
化学的表面処理を施すことにより、粘着剤と二軸配向ポ
リエステルフィルムの密着性を強固にすることができ
る。
方法が使用でき、例えばダイコーター法、グラビアロー
ルコーター法、ブレードコーター法、スプレーコーター
法、エアーナイフコート法、デップコート法等が好まし
く挙げられ、単独または組合せて用いることができる。
は、特に限定されないが、本発明のフィルムロールは剥
離紙を使用せずに巻き取られていることを特徴とするた
め、先に保護層を設け、その反対面に粘着剤層を設ける
のが好ましい。また、先に設けた保護層面に粘着剤層を
設けることもでき、この層構成のフィルムを巻取ってフ
ィルムロールを作成した後、表面保護フィルムを巻き出
すと、基材フィルムの両面に粘着剤層と保護層が形成さ
れた表面保護フィルムを得ることができる。上記形成順
の中、粘着剤層を保護層面からより軽く剥がすために
は、保護層の反対面に直接塗布する方が、巻き取られる
前に乾燥により粘着剤層の表面が一部架橋・硬化し粘着
力が低下しているため好ましい。
剤ができるだけ少なくなることが好ましく、そのために
は乾燥温度や時間は特定されないが、好ましくは50〜
150℃の温度で、10秒〜5分の乾燥時間を設けるこ
とが良い。
としてイソシアネート系硬化剤等を使用する場合、加熱
乾燥直後はまだ反応が完結しておらず、その反応を完了
させ、安定した粘着力を得るためにもキュアリングが必
要である。一般的には、室温で約1週間以上、加熱した
場合、例えば50℃位であると3日以上が好ましい。加
熱の場合、温度を上げすぎるとプラスチックフィルムの
平面性が悪化するおそれがあるため、あまり上げすぎな
い方が良い。
ムには、二軸配向ポリエステルフィルムの粘着剤層と反
対面に保護層を設ける。保護層には、粘着剤層から容易
に剥離できるように離形剤を含むことが好ましい。ま
た、この保護層には、粘着剤層を相手構成体から剥離す
る時に発生する剥離帯電により相手構成体(TFTディ
スプレイ板など)が破壊されるのを防ぐため、あるいは
表面保護フィルム表面にゴミが吸着するのを防止したり
付着したゴミを容易に除去するため、帯電防止剤を含む
ことが好ましい。離形剤や帯電防止剤は、混合して1層
で設けてもよく、また、まず帯電防止剤を含む帯電防止
層を設け、その上に離形剤を含む離形層を設けることも
できる。この場合、最表面層に粘着剤層に対する離形性
が必要なため、離形層は最表面層となるように設けるこ
とが必要である。さらに、帯電防止剤は粘着剤層に混合
してもよく、また粘着剤層と二軸配向ポリエステルフィ
ルムとの間に設けても良い。
や、二軸配向ポリエステルフィルムへの密着性、耐水
性、耐溶剤性、ブロッキング性等の向上のために、バイ
ンダに含有させて層を形成するのが好ましい。バインダ
としては、熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等
の熱可塑性樹脂および/または熱硬化性アクリル樹脂、
ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化
性樹脂等の高分子化合物が挙げられる。上記樹脂ととも
に用いる架橋剤としては、メチロール化あるいはアルキ
ロール化したメラミン系、尿素系、アクリルアミド系等
の化合物、エポキシ化合物、ポリイソシアネートから選
ばれた少なくとも1種類を含有することが特に好まし
い。なお、帯電防止層と離形層を別々に設ける場合、双
方に用いるバインダ成分は類似した主成分であることが
双方の密着性が向上するので好ましい。
が、例えば、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、
第1〜3級アミノ基等のカチオン性を有する各種カチオ
ン性帯電防止剤、スルホン酸塩基、硝酸エステル塩基、
リン酸エステル塩基等のアニオン性を有するアニオン性
帯電防止剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の両
性帯電防止剤、アミノアルコール系、グリセリン系、ポ
リエチレングリコール系等のノニオン性帯電防止剤等の
各種界面活性剤型帯電防止剤、さらには上記の高分子化
したもの等が使用できる。また、ポリアニリン、ポリピ
ロール、ポリチオフェン等の導電性ポリマーやスズ、ア
ンチモン等の酸化物系フィラーを分散したものも使用で
きる。さらには、銀、スズ等の金属層を気相成長法や真
空蒸着法、スパッター法またはプラズマCVD法等で設
けても良い。
や汚れの拭取り性向上だけでなく、粘着剤層を塗布する
面であったり、またロール状に巻き取られている時、剥
離紙の代わりとなるため、適度な剥離力を有し、耐久性
があることが好ましい。かかる離形剤としては、シリコ
ーン系、フッ素系やアルキルポリマー系の離形剤等が挙
げられるが、工程内へのコンタミネーションを防ぐため
移行性の特に低いアルキルポリマー系が好ましい。特
に、長いアルキル側鎖を有するポリマーが好ましく、炭
素数12以上、特に16〜20のアルキル基を有するア
ルキルアクリレートとアクリル酸とのコポリマーが好ま
しい。アルキルアクリレートのアルキル鎖の炭素数が1
2未満では十分な剥離性が得られないことがある。中で
も、特に好ましくは、ポリビニルアルコールまたはポリ
エチレイミンを塩素化アルキロイルまたはアルキルイソ
シアネートで長鎖アルキル化した共重合体が挙げられ
る。
ける場合、製膜時に結晶配向が完了する前や、あるいは
結晶配向が完了した製膜後に塗布することができる。
法としては、公知の任意の方法が適用できる。例えば、
ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート
法、スプレーコート法などを単独あるいは組合せて使用
できる。保護層の塗設はそれぞれを形成する成分を含む
塗液を基材フィルムに塗布し、加熱乾燥させて塗膜を形
成させることにより行なうことができる。加熱条件とし
ては80〜160℃で10〜120秒間、特に120〜
150℃で20〜60秒間が好ましい。
ムに塗布する際には、必要に応じて、密着性、塗工性を
向上させるための予備処理として、粘着剤層を塗布する
時と同様に二軸配向ポリエステルフィルム表面に火炎処
理、コロナ放電処理、プラズマ放電処理などの物理的表
面処理を施すか、あるいは製膜中または製膜後におい
て、有機樹脂系や無機樹脂系の塗料を塗布する化学的表
面処理を施すことにより、粘着剤と二軸配向ポリエステ
ルフィルムの密着性を強固にすることができる。
な検査性のため高い透明性が要求される。具体的には、
可視光線透過率が70%以上であり、またヘーズが10
%以下であることが好ましい。光線透過率が70%未満
であり、またヘーズが10%より大きいと、透明性が悪
いために、例えば表面保護フィルムを偏光板と貼り合せ
た時の異物等の欠点検査において、異物を検知できない
ことが懸念される。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例、比較例における各物性値は次の
ように測定した。
ムの保護層面に直接ゴムローラーで貼りつけ、その上か
ら2kgゴムローラーにて1往復し、密着させる。その
まま温度23℃、湿度55±5%RHの条件下で30分
放置し、その後25mm幅の短冊状に切り取る。これを
引張試験機(東洋精機(株)製ストログラフ)にて、貼
り合せた保護面側のフィルムの方を、300mm/分で
180°にて引張り、その強度をもって剥離力とする。
着剤層面を直接ゴムローラーで貼りつけ、その上から2
kgゴムローラーにて1往復し、密着させる。そのまま
温度23℃、湿度55±5%RHの条件下で1日放置
し、その後25mm幅の短冊状に切り取る。これを引張
試験機(東洋精機(株)製ストログラフ)に取り付けス
テンレス板を固定し、積層フィルムの方を、300mm
/分で180°にて引張り、その強度をもって常態粘着
力とする。
1週間放置した後、室温に戻し、30分放置した後の粘
着力を引張り試験機にて測定し、1週間後の粘着力とす
る。
学(株)製、ポイックヘーズメーターSEP−HS−D
1型)する。
8mm(面積310.8cm2)に切取り、このフィル
ムの全範囲をクロスニコル法にて目視検査による異物検
査を行った。次いで検出されたサンプルフィルムの中の
異物を、光学顕微鏡を用いて透過光により観察し、光学
的に異常な範囲として観察される部分の最大径を異物の
大きさとした。なお、異物粒子周辺に存在する空洞(ボ
イド)が光学的に異常な範囲として観察される場合は異
物粒子の大きさに含めた。そして、異物粒子の大きさを
5μm以上25μm未満および25μm以上のものに分
けてそれぞれカウントし、異物数とした。
0mm×横148mm(面積310.8cm2)に切取
り、蛍光灯下でその反射光にて表面の凹凸を目視にて確
認できるレベルのものをカウントした。
モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート、お
よびn−ブチルアクリレート、コモノマーとして酢酸ビ
ニル、官能基含有モノマーとしてヒドロキシエチルメタ
クリレートを4:3:2:1の比で、さらには、添加剤
として、エポキシ変性ステアリルアクリレートを先の全
モノマー10部に対し0.5部相当を加え、酢酸エチル
の溶剤下で反応触媒としてアゾビスイソブチロニトリル
を用い溶液重合し、重量平均分子量約45万の粘着剤用
ポリマーを調製した。次に、平均粒径0.15μmの真
球状シリカ粒子を0.1重量%含有した固有粘度0.6
2のポリエチレンテレフタレートポリマーを押出し機で
溶融して、ダイスから40℃に維持してある回転冷却ド
ラム上に、静電密着法を用いて密着させて急冷し未延伸
フィルムとした。次いで、この未延伸フィルムを縦方向
に3.5倍、引き続き横方向に3.6倍延伸し、さらに
220℃にて熱固定を行なって厚さ50μmの二軸配向
ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。さらに、
このフィルムの両面にコロナ処理を行った。次にこのフ
ィルムの片方の面に、保護層として1層目に帯電防止
層、2層目に離形層を設けた。帯電防止層としては、チ
オフェン誘導体ポリマー30部、共重合ポリエステル7
0部(ジカルボン酸成分として、テレフタル酸60モル
%、イソフタル酸35モル%、アジピン酸5モル%、グ
リコール成分として、エチレングリコール95モル%、
ジエチレングリコール5モル%)、およびノニオン系界
面活性剤5部からなる3%水性塗液を塗布し、乾燥後の
厚みが0.15μmの厚みの塗膜を形成した。離形層と
しては、ポリエチレンイミンオクタデシルカルバメート
(日本触媒株式会社製、RP−20)40部、バインダ
ー成分として、帯電防止層と同様にポリエステル系のポ
リエステル樹脂(日立化成工業株式会社製、エスペル1
510)100部、およびメラミン樹脂(三和ケミカル
株式会社製、ニカラックNS−11)30部を混合して
得られた塗工液を塗布し、140℃、1分乾燥・硬化さ
せ厚み0.2μmの離形層を形成させた。次に前述の粘
着剤用ポリマーにTDI系イソシアネート架橋剤を添加
し、フィルムの保護層と反対の面に乾燥後の厚みが20
μmになるように塗布し100℃2分乾燥し、巻取り、
45℃1週間のエージング処理を行いサンプルを得た。
この積層フィルムの特性を表1に示す。
設けることなく、帯電防止層の反対面に粘着剤を塗布
し、巻き取った。
フィルムの基材として、固有粘度0.61のポリエチレ
ンテレフタレートポリマーに含有させる粒子を、平均粒
径0.5μmの真球状シリカ粒子で0.5重量%にする
以外は同じ様に調整して、プラスチックフィルムを得、
積層フィルムを作成した。その特性を表1に示す。
フィルムの基材として、二軸配向ポリエチレンテレフタ
レートフィルムをポリエチレンフィルムに変えた以外
は、同様にサンプルを作成した。その特性を表1に示
す。ポリエチレンフィルムは、密度0.925、メルト
インデックス2.5のポリエチレン樹脂をインフレーシ
ョンで製膜した50μm厚みのフィルムにコロナ処理を
施して使用した。
本発明の表面保護フィルムは、剥離紙を使用することな
く、粘着剤層を形成し、かつ使用時に容易に剥がし、相
手基材に貼り合せることができ、また必要に応じて軽く
剥がすことができ、しかも経時させた後でも重くなるこ
となく、さらには、高透明で、貼り合せた相手基材の検
査性を損なわないものである。
離紙を使用せずに、粘着剤を形成でき、使用時にロール
から容易に剥がせ、偏光板等の液晶ディスプレイ関連部
品製造時に使用することで、その粘着力の低さおよび経
時変化の小さいことから生産性、歩留り向上等となり、
また、異物の少ないポリエステルフィルムを基材とする
ことで透明性が良く検査性も向上できる。さらには、粘
着剤層の反対面に帯電防止処理や離形処理を持たせるこ
とで、剥離時の帯電の抑制や表面のゴミ等の除去も容易
になる。
Claims (2)
- 【請求項1】 二軸配向ポリエステルフィルム(A)の
片面に粘着剤層(B)を設け、その反対面に保護層
(C)を設けた表面保護フィルムを、粘着剤層(B)と
保護層(C)とを接触させて巻き取って得られるフィル
ムロールであって、下記(1)〜(6)の条件を全て満
足することを特徴とするフィルムロール。 (1)二軸配向ポリエステルフィルム(A)に、一辺の
長さ210mmとそれに直行する辺の長さ148mmの
広さ(面積310.8cm2)当り大きさ25μm以上
の異物が存在しない。 (2)二軸配向ポリエステルフィルム(A)に、一辺の
長さ210mmとそれに直行する辺の長さ148mmの
広さ(面積310.8cm2)当り大きさ5μm以上2
5μm未満の異物が高々10個しか存在しない。 (3)保護層(C)が離形剤および帯電防止剤を含む。 (4)保護層(C)を粘着剤層(B)から剥がした時の
剥離力が10mN/25mm以上1000mN/25m
m以下。 (5)粘着剤層(B)のステンレス板に対する常態粘着
力が30mN/25mm以上500mN/25mm以下
であり、また60℃、1週間後の粘着力の変化率が0.
5倍以上2倍以下。 (6)粘着剤層(B)の厚みが3μm以上50μm以
下。 - 【請求項2】 表面保護フィルムの可視光線透過率が7
0%以上であり、かつヘーズが10%以下である請求項
1記載のフィルムロール。
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