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JP2001150654A - インク量の異なるインク滴を用いる印刷装置、印刷方法 - Google Patents

インク量の異なるインク滴を用いる印刷装置、印刷方法

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Publication number
JP2001150654A
JP2001150654A JP33549399A JP33549399A JP2001150654A JP 2001150654 A JP2001150654 A JP 2001150654A JP 33549399 A JP33549399 A JP 33549399A JP 33549399 A JP33549399 A JP 33549399A JP 2001150654 A JP2001150654 A JP 2001150654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ejection
ink droplet
speed
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33549399A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukimitsu Fujimori
幸光 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP33549399A priority Critical patent/JP2001150654A/ja
Publication of JP2001150654A publication Critical patent/JP2001150654A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク量の異なるドットを形成するプリンタ
において、各ドットの形成位置のずれを抑制する。 【解決手段】 主走査中に2種類の駆動波形WM,WS
を連続的に出力することで、各画素に小インク滴IP
S,中インク滴IPMの一方または双方によるドットを
任意に形成可能とする。各インク滴が安定して飛行可能
な速度で吐出する条件、一方のインク滴の吐出の有無に
よって他方のインク滴のインク量が変動しないだけの間
隔INTを確保する条件を満足するように駆動波形の形
状を設定する。また、小インク滴IPSが非常に微細な
場合には、飛行曲がりが生じやすいため、吐出速度を十
分に高めて、着弾までの飛行時間を抑制する。小インク
滴を中インク滴の後に吐出させるよう設定することによ
り、上述の条件を安定して満足できる駆動波形を設定す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク量の異なる
インク滴を吐出してドットを形成する印刷装置に関し、
詳しくは非常に微細なインク滴によるドットを各画素に
安定して形成可能な印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、ヘッドから
インクを吐出して印刷媒体上にドットを形成し、画像を
記録する。従来のインクジェットプリンタでは、ヘッド
から吐出されるインク量は一定であったが、近年では、
滑らかな階調表現を実現するため、吐出されるインク量
が可変のインクジェットプリンタが提案されている。図
22はインク量の異なるドットを形成するプリンタの一
例を示す説明図である。このプリンタでは、主走査とし
てキャリッジCAが移動している間に、各画素に対し、
インク量が少ない小インク滴IPsを吐出するための駆
動信号W1と、インク量が若干多い中インク滴IPmを
吐出するための駆動信号W2とを連続的に出力する。小
インク滴IPsの飛行速度は中インク滴IPmの飛行速
度よりも遅い。従来のプリンタでは、キャリッジCAの
移動速度を考慮して、「小インクIPsの吐出速度<中
インクIPmの吐出速度」に設定するとともに、小イン
クIPsの吐出から大インクIPmの吐出までの間隔Δ
Wを調整することによって、各インク滴をほぼ同じ位置
に着弾させていた。このように吐出タイミングを設定し
た上で、駆動信号W2をマスクする信号をヘッドに出力
すれば小ドットを形成することができ、駆動信号W1を
マスクすれば中ドットを形成することができる。いずれ
の駆動信号もマスクしなければ、小インク滴と中インク
滴とを合体させて大ドットを形成することができる。
【0003】各画素にインク量の異なるドットを形成す
るプリンタには、他のタイプとして、各画素に対し小イ
ンク滴を形成するための駆動信号または中インク滴を形
成するための駆動信号のいずれかを選択的に出力するも
のもある。図22のように2種類の駆動信号の一方をマ
スクすることによりインク量を変えるのではなく、各画
素に出力される駆動信号自体の種類を、吐出すべきイン
ク量に応じて変更するのである。かかるプリンタでは、
図22中の間隔ΔWを考慮する必要がないから、インク
量が異なる場合でも各ドットの飛行速度を同じ値に設定
し、同じタイミングで駆動信号を出力すれば着弾位置を
一致させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、インクジェット
プリンタでは、より高解像度で高画質な印刷を実現する
ため、ドットの微細化が進んでいる。また、印刷の高速
化を図るため、主走査中のキャリッジの移動速度が高く
なっている。微細化されたドットは、わずかな擾乱で飛
行方向がずれるため、安定して着弾させることが困難で
ある。また、キャリッジの移動速度が高くなると、イン
ク滴に作用する空気抵抗が大きくなるため、インク滴の
飛行軌跡はより一層ずれやすくなる。従って、インク滴
の微細化およびキャリッジの高速化が進むと、各ドット
の着弾位置をそろえることが非常に困難になる。従来で
あれば、大小のインク滴の着弾位置を安定して一致させ
得る吐出速度および吐出間隔の条件を比較的容易に設定
することができたが、ドットの微細化等を図ると、かか
る条件を見出すことが非常に困難になってきた。
【0005】かかる条件を見出すことの困難性には、2
つの主要因がある。第1の困難性としては、ドットの微
細化、キャリッジの高速化によって、各インク滴が安定
して飛行しなくなったことが挙げられる。第2は、キャ
リッジの高速化によって、各画素に対してインク量の異
なるインク滴を連続的に吐出させるための吐出間隔の自
由度が狭くなったことが挙げられる。このうち、第2の
困難性は、各画素に対して複数の駆動信号を連続的に出
力するタイプのプリンタに固有の課題である。一方、第
1の困難性は、インク量の異なるインク滴に対応したい
ずれかの駆動信号を選択的に出力するタイプのプリンタ
にも共通の課題である。従って、駆動信号を選択的に出
力するタイプのプリンタにおいても、一定の吐出速度お
よび吐出タイミングでは、各インク滴の着弾位置を一致
させることが困難になっていた。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、非常に微細なドットを用いた場合で
も、インク量の異なるドットの着弾位置のずれを抑制
し、高画質な印刷を実現する印刷装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
次の構成を採用した。本発明は、インク量の異なる複数
種類のインク滴を吐出可能なヘッドを用いて印刷媒体上
の各画素にドットを形成して画像を印刷する印刷装置に
おいて、前記ヘッドおよび印刷媒体の少なくとも一方を
駆動して主走査を行う主走査手段と、前記複数種類のイ
ンク滴ごとに設定されたタイミングで前記ヘッドを駆動
して、前記各画素に該複数種類のうちいずれかのドット
を形成するヘッド駆動手段とを備え、前記タイミング
は、前記複数種類のドットのうち、最小インク量のイン
ク滴の飛行時間が最短となるよう設定されたタイミング
であることを要旨とする。
【0008】インク滴の着弾位置ずれは吐出されたイン
ク滴が本来の軌跡と異なる軌跡で飛行することにより生
じる。飛行軌跡のずれは、飛行時間を短くすることによ
り短縮される。ここで、インク重量の異なるインク滴を
比較すると、最小インク量のインク滴は、質量が最も小
さいため、吐出圧力の不均一さ、空気抵抗など種々の要
因によって飛行軌跡のずれ(以下、飛行曲がりという)
が生じやすい。従って、本発明として開示した通り、最
も影響を受けやすい最小インク量のインク滴の飛行時間
が最短となるように各インク滴の吐出タイミングを設定
することにより、ドットの着弾位置ずれを抑制すること
ができ、高画質な印刷を実現することができる。
【0009】飛行時間の短縮は、吐出速度の向上によっ
て実現することができる。つまり、本発明の印刷装置で
は、最小インク量のインク滴の吐出速度が最も高くに設
定される。また、このように吐出速度を設定することに
より、各画素にドットを形成するための吐出タイミング
は、必然的に最小インク量のインク滴が最も遅いタイミ
ングとなる。最も遅いタイミングとは、図22に示した
ように各画素に複数の駆動信号が連続的に出力される場
合には、最小インク量に対応した駆動信号が最後に出力
されることを意味する。また、各インク量に対応した駆
動信号のいずれかを選択的に出力する場合には、ドット
を形成すべき画素との相対的な位置関係が最も近いこと
を意味している。つまり、本発明の印刷装置では、各駆
動信号がヘッドに出力される時点でのヘッドと画素の距
離を比較すると、最小インク量の駆動信号に対応した距
離が最小になっているのである。
【0010】従来は、上述の要因による飛行曲がりが顕
著に生じるほどの微細ドットは用いられていなかったた
め、吐出タイミングの設定に際して、飛行の安定性が問
題とされることはほとんどなかった。連続的に駆動信号
を出力するタイプの印刷装置において、非常に微細なド
ットを用いた場合でも、当初は、図22に示すように
「小インクIPsの吐出速度<大インクIPmの吐出速
度」で吐出していた。ところが、かかる条件下でドット
を形成した場合には、ドットを微細化しても画質がそれ
ほど向上しないことが見出された。本願の発明者は、精
緻な実験、分析により、この現象の本質的原因が飛行曲
がりにあることを見出した。
【0011】本願は、このように微細化されたドットを
用いる場合には、従来考慮する必要がなかった飛行の安
定性を十分に考慮して吐出タイミングを設定する必要が
あることを見出した点に第1の技術的意義がある。ま
た、各インク滴の吐出速度を現実的な範囲に抑えつつ、
最小インク量のインク滴の飛行曲がりを抑制するために
は、最小インク量の飛行時間を最小にすることが効率的
であることを見出した点に第2の技術的意義がある。つ
まり、インク量が小さい程、吐出圧力を小さくすればよ
いという通常の設定方法を覆し、インク量が最小のイン
ク滴について、敢えて吐出速度を最大に設定する必然
性、技術的効果を見出したのである。
【0012】本発明において、最小インク滴以外のイン
ク滴の吐出タイミングは種々の設定が可能であるが、前
記タイミングは、各画素に対してインク量が大きいイン
ク滴ほど早期に吐出されるよう設定されたタイミングで
あるものとすることが望ましい。換言すれば、インク量
が小さい方から順に飛行時間が長くなるように設定され
たタイミングとすることが望ましい。前述の通り、イン
ク量の小さいインク滴ほど飛行曲がりが生じやすいか
ら、こうすることにより、最小インク量のインク滴のみ
ならず、その他のインク滴も飛行曲がりを極小にするこ
とができる。
【0013】本発明は、一画素に一種類の駆動信号を選
択的に出力する印刷装置に適用することも可能である
が、一画素に複数のインク滴を連続的に吐出できる間隔
を開けて各インク滴の吐出タイミングが設定され、各主
走査で各画素に任意のインク量のドットを形成可能な印
刷装置として構成することが望ましい。複数のインク滴
を連続的に吐出するためには、各インク滴の吐出速度や
吐出間隔について厳しい条件を満たす必要があるが、本
発明で開示されたタイミングを適用することによりこれ
らの条件を満たしやすくなる。
【0014】本発明の印刷装置には、電歪素子の歪みを
利用してインクを吐出するヘッド、インクへの加熱によ
り生じる気泡を利用してインクを吐出するヘッドの双方
を適用可能である。もちろん、これらに限られるもので
もない。
【0015】本発明は、印刷装置としての態様の他、印
刷方法として構成することもできる。また、印刷装置に
搭載されたヘッドを上述のタイミングで制御する印刷制
御装置や印刷制御方法などの態様で構成するものとして
もよい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に示す順序で実施例に基づき説明する。 A.装置の全体構成: B.駆動波形の生成: C.吐出タイミングの設定: D.吐出タイミングの解析的設定方法: E.吐出タイミングの解析的設定方法に関する変形例: F.第2実施例の印刷装置:
【0017】A.装置の全体構成:図1は実施例として
の印刷システムの概略構成を示す説明図である。本実施
例の印刷システムは、プリンタPRTをコンピュータP
Cに接続して構成される。コンピュータPCはプリンタ
PRTに、主走査中にいずれの画素にどんな種類のドッ
トを形成するかを特定するラスタデータ、および副走査
の送り量を特定する送りデータを含む印刷データを転送
することによってプリンタPRTの動作を制御する役割
を果たす。これらの処理は、プリンタドライバと呼ばれ
るプログラムに基づいて行われる。プリンタPRTは、
制御回路40がこの印刷データに基づいて主走査および
副走査を行って印刷を実行する。
【0018】プリンタPRTは、紙送りモータ23によ
って用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24に
よってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動
させる機構と、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド
61〜64を駆動してインクの吐出およびドット形成を
行う機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモ
ータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との信
号のやり取りを司る制御回路40とから構成されてい
る。
【0019】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0020】なお、このキャリッジ31には、黒インク
(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロ(Y)の3色のインクを収納したカラ
ーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キャリ
ッジ31の下部には、これらのインクに対応した計4個
のインク吐出用ヘッド61〜64が形成されている。キ
ャリッジ31に黒(Bk)インク用のカートリッジ71
およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着
すると、各カートリッジから吐出用ヘッド61ないし6
4へのインクの供給が行われる。
【0021】図2はインク吐出用ヘッド61ないし64
の概略構成を示す説明図である。図示の都合上、イエロ
のヘッドについては図示を省略した。ヘッド61ないし
64には、各色ごとに48個のノズルNzが一定の間隔
で設けられている。また、ノズルNzまでインクを導く
インク通路68に接する位置に、各ノズル毎にピエゾ素
子PEが配置されている。ピエゾ素子PEの両端に設け
られた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、ピエゾ
素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、図中に矢印で示
す方向にインク通路68の一側壁を変形させる。この結
果、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなっ
て、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このイン
ク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込
むことにより印刷が行われる。
【0022】本実施例のプリンタPRTは、ピエゾ素子
PEに異なる波形で電圧を印加することにより、インク
量の異なるドットを形成可能としている。この原理につ
いて説明する。図3は駆動波形と吐出されるインクIp
との関係を示した説明図である。図3において破線で示
した駆動波形が通常のドットを吐出する際の波形であ
る。区間d2において一旦、基準電圧よりも低い電圧を
ピエゾ素子PEに印加すると、インク通路68の断面積
を増大する方向にピエゾ素子PEが変形する。ノズルへ
のインクの供給速度には限界があるため、インク通路6
8の拡大に対してインクの供給量が不足する。この結
果、図3の状態Aに示した通り、インク界面Meはノズ
ルNzの内側にへこんだ状態となる。図3の実線で示す
駆動波形を用い、区間d2に示すように電圧を急激に低
くすると、インクの供給量はさらに不足した状態とな
る。従って、状態aで示す通りインク界面は状態Aに比
べて大きく内側にへこんだ状態となる。
【0023】次に、ピエゾ素子PEに高い電圧を印加す
ると(区間d3)、先に説明した原理に基づいてインク
が吐出される。このとき、インク界面があまり内側にへ
こんでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態C
に示すごとく大きなインク滴が吐出され、インク界面が
大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態bおよ
び状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出される。こ
のように、駆動電圧を低くする際(区間d1,d2)の
変化率に応じて、ドットのサイズを変化させることがで
きる。また、区間d3における駆動波形の傾きおよびピ
ーク値を調整することによって、吐出されるインク滴の
飛行速度を調整することができる。
【0024】プリンタPRTは、2種類の駆動波形を連
続的に出力して、各画素にインク量の異なるドットを任
意に選択して形成可能としている。図4は駆動波形およ
び各画素へのインク滴の吐出の様子を示す説明図であ
る。キャリッジ31は用紙Pに対して図中の左から右に
移動しながらインク滴を吐出する。この移動とタイミン
グを合わせて2種類の駆動波形WM,WSがヘッドに出
力される。駆動波形WMは中ドットを形成する中インク
滴IPMを吐出する波形であり、駆動波形WSは小ドッ
トを形成する小インク滴IPSを吐出する波形である。
両者を一つの画素に対して吐出することにより、大ドッ
トを形成することができる。
【0025】本実施例では、小インク滴IPSを中イン
ク滴IPMの後に吐出する点が特徴である。かかる順序
でインク滴を吐出しつつ、両者をほぼ同じ画素に着弾さ
せるため、中インク滴IPMは低い飛行速度、小インク
滴IPSは高い飛行速度で吐出されるように、ヘッドか
らの吐出速度が調整されている。また、一般に、インク
滴を吐出した後、一定の期間はメニスカスが振動し安定
したインク滴を吐出することができないから、小インク
滴IPSを安定して吐出するために、駆動波形WMと駆
動波形WSの間には、所定のインターバルINTが設け
られている。各インク滴の吐出速度およびインターバル
INTの設定については、後で詳述する。
【0026】B.駆動波形の生成:次にプリンタPRT
の制御回路40の内部構成を説明し、駆動波形の生成方
法について説明する。図5は制御回路40の内部構成を
示す説明図である。図示する通り、この制御回路40の
内部には、CPU41,PROM42,RAM43の
他、コンピュータ90とのデータのやりとりを行うPC
インタフェース44、紙送りモータ23、キャリッジモ
ータ24および操作パネル32などとの信号をやりとり
する周辺入出力部(PIO)45、計時を行うタイマ4
6、ヘッド61〜64にドットのオン・オフの信号を出
力する駆動用バッファ47などが設けられており、これ
らの素子および回路はバス48で相互に接続されてい
る。また、制御回路40には、所定周波数で各ノズルの
ピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形を出力する発
信器50、駆動信号生成部55、および駆動波形をヘッ
ド61〜64に分配する分配出力器49も設けられてい
る。
【0027】制御回路40は、コンピュータ90で処理
された印刷データを受け取り、これを一時的にRAM4
3に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ47に出
力する。駆動用バッファ47からは、各ノズルごとにド
ットのオン・オフを示すデータが分配出力器49に出力
される。この結果、ドットを形成すべきノズルに対して
はピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形が出力さ
れ、ドットが形成される。
【0028】図6は駆動信号生成部55の内部構成を示
す説明図である。図示するように、駆動信号生成部55
は、駆動波形の形状を特定するパラメータを記憶してお
くメモリ51、このメモリ51の内容を読み出して一時
的に保持する第1ラッチ52、この第1ラッチ52の出
力と後述する第2ラッチ54の出力とを加算する加算器
53、第2ラッチ54の出力をアナログデータに変換す
るD/A変換器56、変換されたアナログ信号をピエゾ
素子PE駆動用の電圧振幅まで増幅する電圧増幅部5
7、増幅された電圧信号に対応した電流供給を行うため
の電流増幅部58とから構成されている。ここで、メモ
リ51は、駆動波形を決める所定のパラメータを記憶し
ておくものである。図示する通り、駆動信号生成部55
には、クロック信号1,2,3、データ信号、アドレス
信号およびPTS信号が入力される。
【0029】クロック信号1,2,3は発信器50から
出力される3種類のタイミング信号である。クロック信
号1はメモリ51にデータ信号を入力する際の同期を司
る信号である。クロック信号2はメモリ51に記憶され
た複数のスルーレートのうち、駆動波形の生成に使用さ
れるデータを切り替えるタイミングを司る信号である。
クロック信号3は駆動波形の電圧変化を司る信号であ
る。PTS信号は、各画素に対応して出力される信号で
あり、駆動波形の出力の開始を指示する信号である。P
TS信号は、駆動用バッファ47から各画素に対応した
データを入出力するタイミングを指定する役割も果た
す。
【0030】図7は駆動波形を生成する様子を示す説明
図である。駆動波形の生成に先立って、駆動信号のスル
ーレートを示すいくつかのデータがメモリ51に送られ
る。スルーレートとは、単位時間当たりの電圧の変化量
である。スルーレートが正であれば一定の変化率で電圧
は上昇し、負であれば一定の変化率で電圧が低下する。
メモリ51には最大32種類のスルーレートが各アドレ
スに記憶される。ここでは順にスルーレートΔ0,Δ
1,Δ2,Δ3・・・のデータが記憶される場合を示し
た。
【0031】PTS信号が入力され、駆動波形の生成が
開始された時点で、最初のアドレスが指定されると、メ
モリ51から最初のアドレスに対応したスルーレートΔ
0がクロック信号2に同期して第1ラッチ52に保持さ
れる。一方、第2ラッチ54にはクロック信号3に同期
してスルーレートΔ0が逐次加算された値が保持され
る。この結果、第2ラッチ54から出力される電圧は、
図7に示す通り段階的に変化する。出力された駆動信号
は、D/A変換器56で滑らかに整形され,電圧増幅部
57,電流増幅部58で増幅されて各ヘッドに出力され
る。
【0032】クロック信号2が入力されると、第1ラッ
チ52からは2番目のアドレスに対応したスルーレート
Δ1が加算器53に出力され、電圧の変化率はスルーレ
ートΔ1に対応した値となる。本実施例では、Δ1を値
0としている。従って、図示する通り、2番目のアドレ
スが指定された区間では、電圧はフラットな状態に保た
れる。また、3番目のアドレスに対応したスルーレート
Δ2は負の値が設定されている。従って、図示する通
り、3番目のアドレスが設定された区間では電圧は一定
の割合で低下する。
【0033】メモリ51には、スルーレートと共に、該
スルーレートが維持される維持時間が記憶されている。
図7に即して説明すれば、スルーレートΔ0に対しては
維持時間はn0であり、スルーレートΔ1に対しては維
持時間はn1である。維持時間は、その間に出力される
クロック3のパルス数で記憶されている。クロック2
は、この維持時間に応じた間隔で出力される。
【0034】このように駆動信号生成部55にクロック
信号2を適宜送信することにより、所定の変化率で電圧
を変化させることができ、駆動波形を生成することがで
きる。また、メモリ51に記憶される値を変化させるこ
とで、駆動波形の形状を種々変化させることができる。
本実施例では、このようにして所定のインク量および吐
出速度、吐出間隔を満足する駆動波形WM,WSを生成
している。
【0035】C.吐出タイミングの設定:次に、各イン
ク滴の吐出タイミング、即ち、各インク滴の吐出速度と
インターバルの設定方法について説明する。最初に設定
方法の概要を説明した後、具体的な設定例を示す。図8
は吐出タイミングの設定方法を示す工程図である。吐出
タイミングを設定する際には、まず、各インク滴ごとに
安定して飛行可能な速度範囲を特定する(ステップS1
0)。安定して飛行可能とは、ドットの着弾位置ずれ
が、画質への影響に基づいて設定された所定の誤差範囲
内に収まることをいう。いかなる誤差範囲を設定するか
は、画質への要求に応じて異なる。一般に飛行速度が低
い程、飛行時間が長くなるから、種々の擾乱が作用して
ドットの着弾位置ずれが大きくなる傾向にある。特に、
小インク滴ほど安定して飛行可能な速度範囲の下限値は
高くなる。安定して飛行可能な速度範囲は、インク滴の
体積に応じて、実験または解析などにより求めることが
できる。一方、ヘッドには機構的に安定してインク滴を
吐出可能な上限値が存在するため、ステップS10で
は、かかる上限値も考慮して速度範囲を設定する必要が
ある。
【0036】次に、主走査の移動速度を設定する(ステ
ップS20)。印刷速度を向上するためには、主走査の
移動速度は高い方が望ましい。一方、主走査の移動速度
には、機構上の上限やプリンタPRTにコンピュータP
Cからデータを転送する速度に起因する上限が存在す
る。また、移動速度を、あまりに高めると、2種類の駆
動波形を出力する間隔が短くなるため、最初の駆動波形
でインクを吐出した後に残留するメニスカスの振動によ
って続くインク滴が安定して吐出できなくなる場合があ
る。ステップS20では、これらの条件を考慮しつつ、
妥当な範囲で主走査の移動速度を設定する。
【0037】ステップS10,S20で設定された値
は、それぞれ吐出タイミングを設定する際の拘束条件と
なる。なお、ここでは図示の便宜上、飛行速度の設定
(ステップS10),主走査の移動速度の設定(ステッ
プS20)の順序で実行する場合を例示したが、両者の
設定は逆の順序で行ってもよいし、並行して行ってもよ
い。
【0038】次に、こうして設定された拘束条件に基づ
いて、各インク滴を安定して吐出できるインターバルを
設定する(ステップS30)。安定したインク量でイン
ク滴を吐出するために、インターバルは、前にインク滴
を吐出した際の残留振動が十分に減衰する範囲で設定す
る必要がある。
【0039】次に、各画素に形成されるそれぞれのドッ
トの形成位置が所定範囲内に収まるように吐出速度を設
定する(ステップS40)。それぞれのドットの形成位
置がほぼ一致するように設定することが望ましいことは
いうまでもない。解がない場合、即ちかかる設定が実現
できない場合には、ステップS30で設定した主走査の
移動速度を変更しつつ、要求を満足する吐出タイミング
を設定する(ステップS50)。なお、ステップS3
0,S40についても逆の順序または並行して行うこと
が可能である。
【0040】先に説明した通り、一般に、安定して飛行
可能な速度範囲の下限値が小インク滴ほど高くなる傾向
にあるから、小インク滴を後に吐出するように吐出タイ
ミングを設定することにより、要求を満足する設定を比
較的容易に見出すことができる。吐出タイミングは、上
述の工程に従って、安定して飛行可能な速度範囲などを
実験的に求めつつ、設定するものとしてもよいが、本実
施例では、インク滴の飛行を解析することにより計算で
求めた。以下、その方法について説明する。
【0041】D.吐出タイミングの解析的設定方法:図
9は解析的の吐出タイミングを設定する際に用いるパラ
メータを示す説明図である。ここでは、2種類の駆動波
形WM,WSを連続的に出力する場合を例示した。「中
インク滴→小インク滴」で吐出することが好ましいこと
を解析結果に基づいて具体的に示すため、ここでは、ま
だ吐出順序は固定しない。両者を連続的に出力する際の
間隔Δt(μsec)が、各インク滴の吐出時間差とな
る。駆動波形WMにより吐出される中インク滴の体積を
VOLm(pl)、吐出速度をvm(m/sec)と
し、駆動波形WSにより吐出される小インク滴の体積を
VOLs(pl)、吐出速度をvs(m/sec)とす
る。また、プラテンギャップ、即ちキャリッジ31と用
紙Pとの間隔をL(mm)とし、キャリッジ31の移動
速度をvc(m/sec)とする。それぞれのインク滴
は、吐出速度vm、vsとキャリッジの移動速度vcと
の合成速度で飛行する。
【0042】解析的設定方法では、まず、インク滴が安
定して飛行するための条件を、上述の変数を用いて表
す。そして、実施例で吐出する小インク、中インクのそ
れぞれについて、この条件を満足するように、飛行速度
を設定する。また、こうして算出された飛行速度に基づ
いて吐出時間差を設定する。
【0043】図10はインク滴が安定して飛行するため
の条件を求める考え方について示す説明図である。図1
0(a)に示す通り、インク滴は、ヘッドに設けられた
ノズルNzから垂直方向、即ちヘッドから用紙に向かう
方向に速度vで吐出される。インク滴の飛行曲がりが生
じる原因の一つに製造時のばらつきによるノズル面の不
均一さが挙げられる。つまり、ノズルNzの形状が完全
な真円からずれることによる影響や、ノズル面の内側に
施されためっきの不均一さなどによってインク滴が垂直
方向から若干ずれた方向に吐出されるのである。このよ
うに垂直方向からずれて吐出されることによって生じる
水平方向の速度成分をwとする。この速度成分wは必ず
しもキャリッジの移動方向とは一致しない。インク滴
は、水平方向の速度成分wと垂直方向の速度成分vとの
合成方向に飛行する。インク滴が垂直方向に有する運動
量に対し、水平方向に有する運動量が十分に小さけれ
ば、インク滴は安定して飛行し、ほぼ設計通りの位置に
着弾することになる。
【0044】ここで、垂直方向および水平方向のインク
滴の運動量を求める。図10(b)はノズルから吐出さ
れる瞬間のインク滴の様子を模式的に示した説明図であ
る。ここでは、インク滴を半径R、高さV×Tの円柱と
近似して(以下、便宜的にインク柱と呼ぶ)その運動量
を求めることにする。Tとは、インクの吐出開始から終
了までの吐出時間を意味し、インク量に関わらずほぼ一
定である。
【0045】インク滴を円柱で近似した場合、インク滴
の密度をρとすれば、インク滴の質量mは密度×体積で
表されるから、運動量mvは次式(1)で表される。 mv=ρ×π×R22T ・・・(1);
【0046】一方、水平方向の運動量は、主にノズル面
で作用する表面張力σの合力Fによるものであり、その
大きさは、インク柱の周長に比例する。図10(c)は
インク量の異なるインク柱Ips,Ipmに働く表面張
力の差異を示す説明図である。小インク柱Ipsはハッ
チングを施して示した。中インク柱Ipmの場合は、周
長2π(Rm)の領域に表面張力σによる合力Fmが作
用する。小インク柱Ipsの場合は、周長2π(Rs)
の領域に表面張力σによる合力Fsが作用する。このよ
うに水平方向に作用する合力Fは、周長×σに比例す
る。この比例係数をk1とする。かかる合力Fが作用す
る時間は、吐出時間Tに等しいから、水平方向には、力
積F×Tが作用する。水平方向に生じる運動量mwは、
この力積と等しいから、上述の比例係数k1を用いて、
次式(2)で表される。 mw=F×T=k1×2πR×σ×T ・・・(2);
【0047】上式(1)(2)およびインク柱の体積V
OL=πR2VTを考慮すれば、水平方向の運動量mw
と垂直方向の運動量mvとの比は、次式(3)で表され
る。 mw/mv=k1×2πR×σ×T/(ρ×π×R22
T) =2k1×σ/(ρRV2) =√{K/(V3×VOL)} ・・・(3); ここで、Kは比例係数である。上式(3)の値が十分に
小さければインク滴は安定して飛行すると言える。上述
の通り、Kは定数であるから、インク滴の飛行速度vお
よびインク滴の体積VOLを変数とする関数f=v3×
VOLが所定値以上になれば安定して飛行するといえ
る。
【0048】従来の実績に基づいて、インク滴を安定し
て飛行させるために、上記関数fが保持すべき値を算出
する。本実施例と同様の機構のヘッドを備えるプリンタ
では、従来、6plのインク滴を6m/secで吐出し
た場合に、十分安定した飛行が実現できた実績がある。
この値を代入すれば、上記関数の値fは、次の通りとな
る。f=v3×VOL=63×6=1296(pl3・m
/sec)もちろん、これは本実施例のプリンタPRT
に固有の値であり、汎用的な値ではない。従来の実績に
基づいて、プリンタごとに求めるべき値である。
【0049】以上より、インク滴が安定して飛行する条
件が求められた。「f=v3×VOL=1296」なる
条件を満足するように、インク滴の体積VOLに応じて
飛行速度の下限値vを設定すればよい。図11はインク
滴の体積と安定して飛行可能な吐出速度との関係を表す
グラフである。上記条件に基づいて、算出した結果を示
している。インク体積の増大とともに、安定して飛行す
るための吐出速度の下限値が低減していくことが分か
る。例えば、小インク滴を2plとすれば、安定して飛
行させるためには、吐出速度を8.7m/sec以上に
する必要があることが分かる。中インク滴を10plと
すれば、安定して飛行させるためには、吐出速度を5m
/sec以上でよいことが分かる。
【0050】次に、2種類のインク滴を一つの画素に着
弾させ得る吐出タイミングの設定を行う。図12は吐出
タイミングを設定する際の考え方を示す説明図である。
図12(a)は「小ドット→中ドット」の順に吐出する
場合のタイミングの設定方法を示している。図中の点P
sで小インクが吐出され、点Pmで中インクが吐出され
て、用紙上の点Ppに着弾するものとする。吐出される
点Ps,Pmから用紙までの距離は、先に図9で説明し
たプラテンギャップLに相当する。
【0051】図中の右方向にキャリッジが移動しながら
小インクを吐出した場合、全く空気抵抗が作用しなけれ
ば、インク滴は図中に破線で示す軌跡を描いて飛行す
る。このときの小インクの飛行距離をLaとする。しか
し、実際のインク滴には、キャリッジの移動方向と逆方
向に空気抵抗が作用するため、飛行距離はLaよりも短
くなり、点Ppに着弾する。空気抵抗によって短くなる
分の飛行距離をLbとする。一方、中インクは、小イン
クが吐出された後、所定の吐出間隔Δtだけ経ってから
吐出される。この間にキャリッジが移動する距離をLc
とする。点Pmで吐出された中インクは、吐出速度とキ
ャリッジの移動速度との合成速度で飛行し、図中の実線
で示す軌跡を描いて点Ppに着弾する。この間に中イン
クが飛行する距離をLmとする。なお、中インクにも空
気抵抗が作用するが、その影響は小さいため、ここでは
無視した。
【0052】図12(a)から明らかな通り、上述の各
距離間には、次式(4)の関係式が成立する。 Lm=La−Lb−Lc ・・・(4); ここで、Lcはキャリッジの移動速度vc、吐出時間差
Δtに基づいて算出できる。Laは小インクの吐出速度
vs、キャリッジの移動速度vcに基づいて算出でき
る。Lbは後述する通り、近似的に求めることができ
る。従って、上式(4)の右辺は既知量となり、Lmも
求めることができる。この結果、水平方向の飛行距離L
mと、プラテンギャップLとの比、およびキャリッジの
移動速度vcを用いて中インクの吐出速度vmは、次式
(5)で求めることができる。 vm=vc×L/Lm ・・・(5);
【0053】ここで、空気抵抗による変位Lbの算出方
法について説明する。飛行中、空気抵抗が作用する期間
のインク滴をほぼ球形と仮定する。球に働く流体の抵抗
Fdは、流体力学の分野で周知の通り、一般に「Fd=
6πμR(vc)」で与えられることが知られている。
ここで、μは流体の静粘性係数であり、空気の場合は
1.8×10-5(pas)である。Rは球の半径、vは
飛行速度である。
【0054】厳密には、飛行速度は徐々に低下するた
め、空気抵抗も徐々に小さくなるが、吐出から着弾まで
は非常に短い時間であることから、上述の空気抵抗がほ
ぼ一様に作用し、キャリッジの移動方向と逆方向に一様
な加速度aを生じるものと考えられる。従って、空気抵
抗による変位Lbは、いわゆる等加速度運動における変
位で求めることができ、吐出から着弾までの飛行時間を
tとすれば、次の通りとなる。 Lb=0.5×a×t2 =0.5×(Fd/m)×t2 ここに、Fd=6πμRv、およびm=ρ4πR3/3(ρはインク滴の密度) 、t=L/(vs)を代入すれば、Lbは次式(6)で与えられる。 Lb=9μL2(vc)/(4ρR2(vs)2) ・・・(6);
【0055】上式(4)〜(6)を用いて中インクの吐
出速度を計算した結果を具体的に示す。図13は中イン
クの吐出速度と小ドットの体積および吐出時間差との関
係を示すグラフである。図中の一点鎖線が、「小ドット
→中ドット」の順でインクを吐出した場合、即ち図12
(a)に示した状態での計算結果である。ここでは、上
述の定数のうち、インク密度ρ=1070kg/m3
半径Rを中インクの体積10plに相当する値、キャリ
ッジの移動速度vcを1m/sec、プラテンギャップ
L=1mmとして計算した。小インクの飛行速度は、図
11にグラフで示した値とした。また、小ドット吐出か
ら中ドット吐出までの吐出時間差Δtを10,20,3
0,40,50μsecの5段階に変化させて計算し
た。
【0056】本実施例のヘッドが、安定してインクを吐
出可能な範囲は、約6〜9m/secの吐出速度であ
る。かかる制限を考えると、図13に示される通り、例
えば2plの小インクを用いる場合には、中インクの吐
出速度vmを約9m/secとし、しかも吐出時間差Δ
tを10μsecという非常に小さい値にする必要があ
ることが分かる。吐出時間差Δtが短くなれば、小イン
クを吐出した後のメニスカスの残留振動が中インクの吐
出に影響を与え、中インクのインク量が変動する可能性
が高くなる。また、吐出速度が高い点も中インクの吐出
を不安定にする原因となる。小インク滴を更に微細にす
る場合には、中インク滴の吐出速度を非現実的な値にま
で増大する必要が生じる。従って、「小インク→中イン
ク」で吐出した場合、それぞれのインク滴をほぼ同じ位
置に着弾させることは非常に困難となる。
【0057】次に、吐出順序を「中インク→小インク」
とした場合について説明する。図12(b)はかかる吐
出順序でインクを吐出した場合のタイミングの設定方法
を示している。図中の記号は、図12(a)と同じであ
る。吐出順序の違いにより、「中インク→小インク」の
場合には、Lm.La.Lb.Lcの各距離間には、次
式(4)’の関係式が成立する。 Lm=La−Lb+Lc ・・・(4)’; 「中インク→小インク」の場合は、上式(4)’、
(5)、(6)を用いることにより、中インクの吐出速
度を求めることができる。
【0058】「中インク→小インク」の場合の計算結果
を図13中に実線で示した。計算に適用した諸条件は、
「小インク→中インク」の場合と同じである。図13か
ら明らかな通り、2plの小インクを用いる場合、吐出
時間差Δtを50μsecとしても約7.5m/sec
で吐出すれば済むことが分かる。つまり、小インクを吐
出した後のメニスカスの残留振動が減衰するのに十分な
吐出時間差を確保することができ、また、中インクの吐
出速度も十分に安定して吐出可能な範囲に設定すること
ができるのである。本実施例では、かかる解析結果に基
づき、「中インク→小インク」の順で上述の吐出速度お
よび吐出時間差で吐出させるよう設定した。
【0059】このように、非常に微細な小インクを用い
る場合には、「中インク→小インク」の順に吐出するこ
とによって、同一の画素に安定して着弾させることが可
能となる。逆に、小インクが若干大きくなった場合に
は、「小インク→中インク」の順に吐出した方が好まし
い。図13に示す通り、小インクの体積が大きくなる
と、「小インク→中インク」の順序で吐出した場合に
は、中インクの吐出速度が低くなりすぎて、吐出が不安
定になることがあるからである。本実施例の場合は、小
インクが4〜5plの領域を境にして、それよりも微細
な小インクを用いる場合には、「中インク→小インク」
が好ましく、小インクの量が上記境界領域よりも大きい
場合には、「小インク→中インク」の順序が好ましい結
果となった。もちろん、これは図13に示した計算条件
下での分析結果に過ぎず、吐出時間差を更に大きくした
り、キャリッジの移動速度を更に速くするなど、計算条
件を変動させれば4〜5pl以上の領域でも、「中イン
ク→小インク」の吐出順序の方が好ましくなる場合もあ
る。
【0060】以上、本実施例のプリンタPRTによりイ
ンク量の異なるドットを形成する原理および一つの画素
にインク量の異なるドットを着弾させるための吐出タイ
ミングの設定方法について説明した。以上で説明した本
実施例のプリンタPRTによれば、2plという非常に
微細な小インクと、10plという中インクを用いつ
つ、「中インク→小インク」の順で吐出するように吐出
タイミングを設定することによって、各インク滴が安定
して飛行可能な吐出速度を確保しつつ、両者をほぼ同じ
位置に着弾させることができる。従って、本実施例のプ
リンタPRTによれば、非常に微細なドットの適用と、
その形成位置のずれの抑制の双方により、画質を大きく
向上することができる。
【0061】以上の例では、小インク、中インクの2種
類のインクを連続的に吐出する場合について説明した
が、本実施例で説明した工程に基づいてインクの吐出タ
イミングを設定すれば、3種類以上のインクを用いる場
合でも着弾位置を抑制可能な吐出タイミングを設定する
ことができる。図11および図13で示した通り、イン
ク滴が安定して飛行可能な速度は、インク滴が小さくな
るほど高くなることを考えれば、異なるインク量のイン
ク滴を吐出する場合には、インク量が小さいものを最後
に吐出するようにタイミングを設定すればよい。
【0062】E.吐出タイミングの解析的設定方法に関
する変形例:本実施例では、インク滴の飛行曲がりの主
要因がノズルの不均一性にあるものとの前提の下に、吐
出タイミングを設定した。従って、空気抵抗は小インク
に作用する場合のみを考慮した。インク滴の飛行曲がり
が生じるメカニズムは完全には解明されていないため、
吐出タイミングの解析的設定方法については、十分な妥
当性を確保できる範囲で種々の変形例を考えることがで
きる。以下では、こうした変形例の一つとして、飛行曲
がりが主として空気抵抗によって生じるものと仮定した
場合の計算方法を説明する。
【0063】変形例では、飛行曲がりの主原因が空気抵
抗にあると仮定するため、飛行中の空気抵抗による影響
をできるだけ厳密に計算する必要がある。空気抵抗は、
インク滴が飛行する際に空気との相対速度によって生じ
る抵抗である。従って、厳密に空気抵抗を検討する場合
には、インク滴が飛行する空間の流れ場を考慮する必要
がある。図14はキャリッジと印刷用紙Pとの間の流れ
場を示す説明図である。キャリッジ31はx方向、即ち
図中のに右方向に速度vcで移動する。キャリッジ31
のx方向の大きさは、プラテンギャップに比較して十分
に大きいため、流体力学上は無限平板として扱うことが
できる。従って、キャリッジ31の移動時に生じる流れ
場は、相対的に平行移動する無限平板間に生じる流れ場
に相当し、粘性流体の分野で周知のクエット流れとな
る。図14に流れ場の速度分布を示した。空気は、粘性
の影響によって印刷用紙P上では速度0、キャリッジ3
1上ではその移動速度vcと等しい速度となり、その間
の流速は直線的に変化する。
【0064】かかる流れ場中をインク滴IPは飛行す
る。この際のx方向の吐出速度をvx、y方向の吐出速
度をvyとする。インクの飛行速度vx、vyは空気抵
抗の影響によって時々刻々変化する。ここでインク滴と
空気の相対速度について考える。キャリッジの移動によ
って生じる流れ場は、y方向の速度成分を有していない
から、y方向の相対速度はインク滴の飛行速度vyに等
しい。一方、x方向には上述の流れ場が存在するから、
相対速度は、流れ場の速度をvaとすれば、「vx−v
a」となる。キャリッジ近傍では、流れ場の速度vaと
インク滴の飛行速度vxがほぼ等しいから、x方向には
空気抵抗が作用しないことになる。以上より、インク滴
の空気に対する相対速度が求められる。つまり、インク
滴には、空気中をvd=√{(vx−va)2+vy2
で飛行している場合と同等の抵抗が働く。インク滴を球
形と仮定すれば、空気抵抗Fdは前述の通り、Fd=6
πμR(vd)で与えられる。こうして空気抵抗が算出
できれば、インク滴に生じる加速度が求まり、それを積
分することによって飛行軌跡を求めることができる。
【0065】図15は「インク滴体積=6pl、キャリ
ッジの移動速度=0.5m/sec、吐出速度6m/s
ec」の条件での飛行軌跡を示す説明図である。上述の
計算式により空気抵抗を算出し、数値計算によって積分
したシミュレーション結果である。インク密度、空気の
粘性などの諸量は、先の実施例で用いた値(図11,1
3を求める際に用いた値)と同じである。図中の実線が
空気抵抗を考慮した場合の軌跡である。空気抵抗を考慮
しない場合の軌跡(図中の破線)との着弾位置の差を着
弾誤差と定義すれば、この条件下では約2.9μmの着
弾誤差が生じることになる。
【0066】図16は「インク滴体積=6pl、キャリ
ッジの移動速度=1m/sec、吐出速度6m/se
c」の条件での飛行軌跡を示す説明図である。この場合
は、吐出時のx方向の速度成分が大きいため飛行距離が
伸びるとともに、空気抵抗の影響も大きくなり、約5.
8μmの着弾誤差が生じる。
【0067】図17は「インク滴体積=2pl、キャリ
ッジの移動速度=1m/sec、吐出速度6m/se
c」の条件での飛行軌跡を示す説明図である。この場合
は、インク滴が小さくなった分、空気抵抗の影響が大き
く現れ、着弾誤差は約12.9μmにまで拡大する。
【0068】図18は「インク滴体積=2pl、キャリ
ッジの移動速度=1m/sec、吐出速度8.7m/s
ec」の条件での飛行軌跡を示す説明図である。この場
合は、吐出速度を高くしたことにより、飛行時間が短く
なり、着弾誤差は約6.2μmにまで低減する。
【0069】以上に実例を示した通り、空気抵抗を考慮
したシミュレーションにより、各飛行条件下での着弾位
置誤差を求めることができる。従って、吐出条件を種々
変更させてシミュレーションを実行すれば、それぞれの
インク滴体積に対して、着弾位置誤差を所定値以下に抑
制可能な吐出条件を設定することができる。なお、所定
値は、画質への影響等に基づいて任意に設定可能であ
る。誤差の絶対値で設定してもよいし、インク滴半径と
の比などで設定するものとしてもよい。
【0070】このようにして安定して飛行可能な吐出速
度の範囲を設定した後は、吐出順序に応じて、実施例と
同様の関係式を用いて吐出タイミングを設定する。例え
ば、「小インク→中インク」で吐出する場合には、実施
例の式(4)で示した関係「Lm=La−Lb−Lc」
が成立する。ここで、変形例の場合は、空気抵抗も考慮
した上で、小インクの飛行距離Laを求めることができ
るから、関係式中の空気抵抗による影響分Lbは考慮す
る必要がない。また、中インクの飛行距離Lmも空気抵
抗を考慮した上で、求めることができる。そこで、変形
例では、上式を「Lc=La−Lm」と変形し、吐出時
間差の間に移動するキャリッジの移動距離Lcを求め、
「Δt=Lc/(vc)」を計算することにより吐出時
間差Δtを設定することができる。「中インク→小イン
ク」の場合も同様にして、実施例の式(4)’を「Lc
=Lm−La」と変形し、吐出時間差の間に移動するキ
ャリッジの移動距離Lcを求め、「Δt=Lc/(v
c)」を計算することにより吐出時間差Δtを設定する
ことができる。
【0071】吐出タイミングの設定は、このように種々
の解析的手法によって設定することができる。もちろ
ん、各解析的手法の妥当性は、特定のケースについて実
験等により確認しておくことが望ましい。実施例では、
主としてノズルの不均一性に着目した場合を示し、変形
例では主として空気抵抗の影響に着目した場合を示した
が、双方を厳密に考慮した解析を行うことも可能である
ことはいうまでもない。
【0072】F.第2実施例の印刷装置;先に説明した
実施例では、高応答性のピエゾ素子を用いたヘッドによ
り一つの画素に2種類の駆動波形を連続的に出力可能な
場合について、その吐出タイミングの設定方法を説明し
た。次に、第2実施例として、2種類の駆動波形を各画
素について選択的に出力するプリンタを例にとって、吐
出タイミングの設定方法を説明する。
【0073】第2実施例のプリンタはヘッドのインクを
吐出する機構が第1実施例と相違する。図19は第2実
施例のプリンタについてインクを吐出する原理を示す説
明図である。図示する通り、ノズルNzにはインク通路
にヒータHTが備えられている。このヒータHTに通電
すると、インク内に気泡BUが生じ、その圧力によっ
て、インク滴IQが吐出される。第2実施例では、各ノ
ズルに2つのヒータを備え、各ヒータへの通電状態を変
えることにより、大ドットおよび小ドットの2種類のド
ットを形成する。2つのヒータの一方にのみ通電されれ
ば小ドットが形成される。双方のヒータに通電されれば
大ドットが形成される。
【0074】ヘッドの機構が相違することに伴い、プリ
ンタPRT内の駆動信号生成部55の構成も第1実施例
と相違する。図20は第2実施例における駆動信号生成
部の構成を示す説明図である。図示する通り、発信器か
らは各画素に対応したタイミングで原駆動信号がディレ
イ回路DLを介して、各ノズルに備えられているヒータ
HT1,HT2に出力される。ヒータHT1,HT2に
はそれぞれマスク回路MSK1,MSK2が介在されて
おり、印刷データに応じて駆動波形のマスクを行う。ド
ットの非形成を意味する印刷データの場合には、ヒータ
HT1,HT2のいずれにも通電が行われないように、
マスク回路MSK1,MSK2の双方が駆動波形をマス
クする。小ドットの形成を意味する印刷データの場合に
は、ヒータHT1のみに通電が行われるように、マスク
回路MSK2のみが駆動波形をマスクする。大ドットの
形成を意味する印刷データの場合には、ヒータHT1,
HT2の双方に通電が行われるように、いずれのマスク
回路も駆動波形のマスクを行わない。
【0075】第2実施例のプリンタでは、各画素に小イ
ンク滴または中インク滴のいずれか一方しか吐出できな
いため、双方を同じ吐出速度に設定した場合には、いず
れのインク滴を吐出するかに関わらず各画素に対し一定
のタイミングでインク滴を吐出すれば済む。しかしなが
ら、第1実施例で説明した通り、小インク滴を微細にし
ていくと、安定して飛行させるために吐出速度を高くす
る必要が生じるから、着弾位置をそろえるため、それぞ
れ画素に対する吐出タイミングを変える必要がある。
【0076】図21は第2実施例における吐出タイミン
グの設定について示す説明図である。 小インク滴IP
S、大インク滴IPLを安定して飛行させるための吐出
速度については、第1実施例と同様の方法により算出す
ることができる。また、小インク滴IPSの飛行距離L
S,大インク滴IPLの飛行距離LLも、第1実施例と
同様の方法により算出することができる。従って、両者
を同じ位置PPに着弾させるためには、小インク滴IP
Sを画素PPに至るまでの距離LSの位置で吐出し、大
インク滴IPLを画素PPに至るまでの距離LLの位置
で吐出すればよい。第2実施例では、大インク滴または
小インク滴のいずれかを選択的に吐出するから、両者の
吐出時間差Δtには何らの制限もない。こうして吐出位
置が特定されると、それぞれの駆動信号を出力するタイ
ミングが設定される。通常、ヘッドには、インクを吐出
する際の基準信号PTSが各画素ごとに出力されるか
ら、信号PTSからのディレイ時間によってそれぞれの
吐出タイミングを設定することができる。図21に示し
た通り、大インク滴については短いディレイ時間DTL
が設定され、小インク滴については長いディレイ時間D
TSが設定される。このように小インク滴が遅いタイミ
ングで吐出されるようにタイミングを設定することによ
り、大小それぞれのインク滴を安定した飛行速度で吐出
させることができ、ドットの形成位置ずれを抑制して高
画質な印刷を実現することができる。
【0077】以上で説明した本実施例のプリンタによれ
ば、「中インクまたは大インク→小インク」の順序で吐
出することにより、各画素に複数のインク滴を各画素に
連続的に吐出可能な場合、選択的に吐出する場合のいず
れについても、着弾位置を安定させることができる。こ
こでは、2種類のインク滴を用いる場合を例示したが、
3種類以上を用いる場合に適用することも可能である。
なお、3種類以上のインク滴を用いる場合には、少なく
とも最小インク量のインク滴を最後に吐出する条件下で
種々の態様で吐出タイミングを設定することができる。
例えば、大インク、中インク、小インクの3種類を用い
る場合は、インク量の大きい順、即ち「大インク→中イ
ンク→小インク」の順に吐出することが望ましいが、
「中インク→大インク→小インク」の順であっても構わ
ない。実施例で説明した通り、飛行安定性を確保するた
めに吐出速度を十分上げる必要があるのは、ドットが非
常に微細な場合であり、通常は小インクのみが該当する
と考えられるから、小インクを最後に吐出しさえすれ
ば、その他のインク量のインク滴については必ずしもイ
ンク量の順に吐出しなくても、十分安定して飛行可能な
吐出タイミングを設定することができる。
【0078】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての印刷システムの概略構成を示す
説明図である。
【図2】インク吐出用ヘッド61ないし64の概略構成
を示す説明図である。
【図3】駆動波形と吐出されるインクIpとの関係を示
した説明図である。
【図4】駆動波形および各画素へのインク滴の吐出の様
子を示す説明図である。
【図5】制御回路40の内部構成を示す説明図である。
【図6】駆動信号生成部55の内部構成を示す説明図で
ある。
【図7】駆動波形を生成する様子を示す説明図である。
【図8】吐出タイミングの設定方法を示す工程図であ
る。
【図9】解析的の吐出タイミングを設定する際に用いる
パラメータを示す説明図である。
【図10】インク滴が安定して飛行するための条件を求
める考え方について示す説明図である。
【図11】インク滴の体積と安定して飛行可能な吐出速
度との関係を表すグラフである。
【図12】吐出タイミングを設定する際の考え方を示す
説明図である。
【図13】中インクの吐出速度と小ドットの体積および
吐出時間差との関係を示すグラフである。
【図14】キャリッジと印刷用紙Pとの間の流れ場を示
す説明図である。
【図15】「インク滴体積=6pl、キャリッジの移動
速度=0.5m/sec、吐出速度6m/sec」の条
件での飛行軌跡を示す説明図である。
【図16】「インク滴体積=6pl、キャリッジの移動
速度=1m/sec、吐出速度6m/sec」の条件で
の飛行軌跡を示す説明図である。
【図17】「インク滴体積=2pl、キャリッジの移動
速度=1m/sec、吐出速度6m/sec」の条件で
の飛行軌跡を示す説明図である。
【図18】「インク滴体積=2pl、キャリッジの移動
速度=1m/sec、吐出速度8.7m/sec」の条
件での飛行軌跡を示す説明図である。
【図19】第2実施例のプリンタについてインクを吐出
する原理を示す説明図である。
【図20】第2実施例における駆動信号生成部の構成を
示す説明図である。
【図21】第2実施例における吐出タイミングの設定に
ついて示す説明図である。
【図22】インク量の異なるドットを形成するプリンタ
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 49…分配出力器 50…発信器 51…メモリ 52…第1ラッチ 53…加算器 54…第2ラッチ 55…駆動信号生成部 57…電圧増幅部 58…電流増幅部 61〜64…ヘッド 68…インク通路 71…カートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 90…コンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク量の異なる複数種類のインク滴を
    吐出可能なヘッドを用いて印刷媒体上の各画素にドット
    を形成して画像を印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドおよび印刷媒体の少なくとも一方を駆動して
    主走査を行う主走査手段と、 前記複数種類のインク滴ごとに設定されたタイミングで
    前記ヘッドを駆動して 、前記各画素に該複数種類のうちいずれかのドットを形
    成するヘッド駆動手段とを備え、 前記タイミングは、前記複数種類のドットのうち、最小
    インク量のインク滴の飛行時間が最短となるよう設定さ
    れたタイミングである印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミングは、各画素に対してイン
    ク量が大きいインク滴ほど早期に吐出されるよう設定さ
    れたタイミングである請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 一画素に複数のインク滴を連続的に吐出
    できる間隔を開けて各インク滴の吐出タイミングが設定
    された請求項1記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドは、電歪素子の歪みを利用し
    てインクを吐出するヘッドである請求項1記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドは、インクへの加熱により生
    じる気泡を利用してインクを吐出するヘッドである請求
    項1記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 インク量の異なる複数種類のインク滴を
    吐出可能なヘッドを用いて印刷媒体上の各画素にドット
    を形成して画像を印刷する印刷方法であって、 前記ヘッドおよび印刷媒体の少なくとも一方を駆動して
    主走査を行う工程と、 前記複数種類のインク滴のうち、最小インク量のインク
    滴の飛行時間が最短となるよう各インク滴ごとに設定さ
    れたタイミングで前記ヘッドを駆動して、前記各画素に
    ドットを形成する工程とを備える印刷方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7097267B2 (en) 2002-09-09 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing method, printing system, ink-jet printing apparatus, print data generating method, program and printer driver
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JP7559515B2 (ja) 2020-11-11 2024-10-02 株式会社リコー 液体吐出装置、画像形成装置及び駆動波形生成方法

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