JP2001060312A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JP2001060312A JP2001060312A JP11264961A JP26496199A JP2001060312A JP 2001060312 A JP2001060312 A JP 2001060312A JP 11264961 A JP11264961 A JP 11264961A JP 26496199 A JP26496199 A JP 26496199A JP 2001060312 A JP2001060312 A JP 2001060312A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の結晶質の磁気記録媒体では、本質的に
熱擾乱の影響をさけることができず、磁気記録の記録密
度の限界が低くなる。 【解決手段】 磁気記録媒体の磁気記録層2として、垂
直磁気異方性を有する、非晶質のPrTbCo合金膜を
用いる。
熱擾乱の影響をさけることができず、磁気記録の記録密
度の限界が低くなる。 【解決手段】 磁気記録媒体の磁気記録層2として、垂
直磁気異方性を有する、非晶質のPrTbCo合金膜を
用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録に用いら
れる垂直磁気異方性を有する磁気記録媒体に関するもの
である。
れる垂直磁気異方性を有する磁気記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスクなどの磁気記録装置
においては、高密度、高記憶容量化の要求が強くなって
いる。このような記録密度の向上に伴ない、記録ビット
が微細化して、薄膜磁気記録媒体を構成する結晶粒の寸
法に近づくようになり、そのために各結晶粒が単磁区的
に振る舞う程度に結晶粒間の磁気的分離を促進させる必
要がある。さらに、1ビットに含まれる結晶粒の数が減
少するとノイズが増えるため、記録密度の向上に伴っ
て、結晶粒径も小さくする必要がある。しかしながら、
結晶粒が微細化しすぎると、熱揺らぎによる磁化の不安
定性を招くことになる。
においては、高密度、高記憶容量化の要求が強くなって
いる。このような記録密度の向上に伴ない、記録ビット
が微細化して、薄膜磁気記録媒体を構成する結晶粒の寸
法に近づくようになり、そのために各結晶粒が単磁区的
に振る舞う程度に結晶粒間の磁気的分離を促進させる必
要がある。さらに、1ビットに含まれる結晶粒の数が減
少するとノイズが増えるため、記録密度の向上に伴っ
て、結晶粒径も小さくする必要がある。しかしながら、
結晶粒が微細化しすぎると、熱揺らぎによる磁化の不安
定性を招くことになる。
【0003】記録磁化の熱的安定性について、マイクロ
マグネティックス・モデルに基づいて計算機シミュレー
ションで検討した結果が報告されている(「垂直記録媒
体、長手記録媒体の熱揺らぎのモンテカルロシミュレー
ション」上坂保太郎他 信学技報 MR96−37 1
996−11)。
マグネティックス・モデルに基づいて計算機シミュレー
ションで検討した結果が報告されている(「垂直記録媒
体、長手記録媒体の熱揺らぎのモンテカルロシミュレー
ション」上坂保太郎他 信学技報 MR96−37 1
996−11)。
【0004】これによると、面内磁気記録、垂直磁気記
録のいずれの記録方式でも、熱的安定性の指標KuV/
kTが100以下となると、記録磁化の減少が起こると
されている。ただし、Kuは磁気異方性エネルギー、V
は磁化が反転する単位となる活性化体積、kはボルツマ
ン定数、Tは絶対温度である。従って、記録磁化の熱揺
らぎによる劣化に対しては、媒体膜厚を大きくとれる垂
直磁気記録媒体の方が有利であると予想されている。
録のいずれの記録方式でも、熱的安定性の指標KuV/
kTが100以下となると、記録磁化の減少が起こると
されている。ただし、Kuは磁気異方性エネルギー、V
は磁化が反転する単位となる活性化体積、kはボルツマ
ン定数、Tは絶対温度である。従って、記録磁化の熱揺
らぎによる劣化に対しては、媒体膜厚を大きくとれる垂
直磁気記録媒体の方が有利であると予想されている。
【0005】上記の報告結果に基づき、CoCrPtお
よびCoCrPtTa合金の垂直磁気記録媒体につい
て、記録密度特性や媒体ノイズ特性等の検討結果が報告
されており(「MRヘッドと単層垂直媒体を用いた高密
度磁気記録」二本正昭他 日本応用磁気学会誌 Vo
l.21 No.6 pp950−958 199
7)、記録密度が30〜40Gb/in2では、KuV
/kTの値は、面内磁気記録の40程度に対して、垂直
磁気記録では130程度と増加している。
よびCoCrPtTa合金の垂直磁気記録媒体につい
て、記録密度特性や媒体ノイズ特性等の検討結果が報告
されており(「MRヘッドと単層垂直媒体を用いた高密
度磁気記録」二本正昭他 日本応用磁気学会誌 Vo
l.21 No.6 pp950−958 199
7)、記録密度が30〜40Gb/in2では、KuV
/kTの値は、面内磁気記録の40程度に対して、垂直
磁気記録では130程度と増加している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、臨界値
の100を考慮すると、更なる改善が必要とされる。ま
た、KuV/kTの値を求める際に、Kuの値は単結晶
磁性薄膜を用いて実験で決定された値が使用されている
が、活性化体積Vについては結晶粒径と媒体の膜厚から
推定した値が使用されており、上記の値の信頼性は不十
分と考えられる。また、面内磁気記録媒体及び垂直磁気
記録媒体のいずれにおいても、結晶質材料を使用してい
る限り、媒体ノイズを低下させるために結晶粒径を低減
させると、熱揺らぎの影響が増加するという問題は本質
的に回避することが困難である。
の100を考慮すると、更なる改善が必要とされる。ま
た、KuV/kTの値を求める際に、Kuの値は単結晶
磁性薄膜を用いて実験で決定された値が使用されている
が、活性化体積Vについては結晶粒径と媒体の膜厚から
推定した値が使用されており、上記の値の信頼性は不十
分と考えられる。また、面内磁気記録媒体及び垂直磁気
記録媒体のいずれにおいても、結晶質材料を使用してい
る限り、媒体ノイズを低下させるために結晶粒径を低減
させると、熱揺らぎの影響が増加するという問題は本質
的に回避することが困難である。
【0007】そこで、本発明は、このような状況に対し
て、熱揺らぎの影響が小さく、従来の磁気記録媒体の記
録密度の限界を越えることを可能にする磁気記録媒体を
提供することを目的とする。
て、熱揺らぎの影響が小さく、従来の磁気記録媒体の記
録密度の限界を越えることを可能にする磁気記録媒体を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、非晶質の垂直磁気記録媒体に着目した。非晶質材
料では結晶粒が存在しないため、活性化体積Vは粒径に
は支配されなくなる。従って、大きな活性化体積Vを持
つことが可能であり、結晶質材料に比べて、熱揺らぎの
影響を受け難いと予想されるからである。
めに、非晶質の垂直磁気記録媒体に着目した。非晶質材
料では結晶粒が存在しないため、活性化体積Vは粒径に
は支配されなくなる。従って、大きな活性化体積Vを持
つことが可能であり、結晶質材料に比べて、熱揺らぎの
影響を受け難いと予想されるからである。
【0009】非晶質の垂直磁気記録媒体としては、光磁
気記録媒体がよく知られている。しかしながら、光磁気
記録媒体では、重希土類金属と3d遷移金属の合金が用
いられており、室温付近に補償温度を調整して保磁力H
cを発散させ、記録を保持している。そのため、室温で
は、重希土類金属と3d遷移金属の磁気モーメントは打
ち消しあい、飽和磁化Msは小さく、磁気ヘッドで記録
再生する磁気記録媒体には使用できない。これは、磁気
ヘッドで記録再生される磁気記録媒体では、大きな飽和
磁化を有し、室温である程度の保磁力を有するものでな
ければならないからである。
気記録媒体がよく知られている。しかしながら、光磁気
記録媒体では、重希土類金属と3d遷移金属の合金が用
いられており、室温付近に補償温度を調整して保磁力H
cを発散させ、記録を保持している。そのため、室温で
は、重希土類金属と3d遷移金属の磁気モーメントは打
ち消しあい、飽和磁化Msは小さく、磁気ヘッドで記録
再生する磁気記録媒体には使用できない。これは、磁気
ヘッドで記録再生される磁気記録媒体では、大きな飽和
磁化を有し、室温である程度の保磁力を有するものでな
ければならないからである。
【0010】一方、軽希土類金属と3d遷移金属の合金
では、磁気モーメントが平行に結合するため、大きな飽
和磁化Msが得られる。このような例として特開平5−
54358号公報の実施例にNd15Co85非晶質合金膜
が報告されている。しかしながら、このような合金薄膜
を使用すると、媒体ノイズが低下することは報告されて
いるが、熱揺らぎの影響については記載されていない。
また、明細書には明確な記載はないが、記載されている
媒体ノイズの原因及び上記の合金組成から、面内磁気記
録媒体と推測される。
では、磁気モーメントが平行に結合するため、大きな飽
和磁化Msが得られる。このような例として特開平5−
54358号公報の実施例にNd15Co85非晶質合金膜
が報告されている。しかしながら、このような合金薄膜
を使用すると、媒体ノイズが低下することは報告されて
いるが、熱揺らぎの影響については記載されていない。
また、明細書には明確な記載はないが、記載されている
媒体ノイズの原因及び上記の合金組成から、面内磁気記
録媒体と推測される。
【0011】また、軽希土類金属と3d遷移金属の合金
で、非晶質の垂直磁気記録媒体としては、PrCoの例
が報告されている(「MAGNETIZATION、
CURIE TEMPERATURE AND PER
PENDICULAR MAGNETIC ANISO
TROPY OF EVAPORATED Co−RA
RE EARTH AMORPHOUS ALLOY
FILMS」M.TAKAHASHI et al.
J.MAGNETIZM AND MAGNETIC
MATERIALS Vol.75 pp252−26
2 1988)。しかしながら、上記のPrCoについ
て、実際に磁気記録媒体を作成して特性を測定したとこ
ろ、非晶質でかつ垂直磁気異方性を示す全組成領域にお
いて、保磁力Hcが約200Oeと小さく、磁気記録媒
体として使用することができなかった。
で、非晶質の垂直磁気記録媒体としては、PrCoの例
が報告されている(「MAGNETIZATION、
CURIE TEMPERATURE AND PER
PENDICULAR MAGNETIC ANISO
TROPY OF EVAPORATED Co−RA
RE EARTH AMORPHOUS ALLOY
FILMS」M.TAKAHASHI et al.
J.MAGNETIZM AND MAGNETIC
MATERIALS Vol.75 pp252−26
2 1988)。しかしながら、上記のPrCoについ
て、実際に磁気記録媒体を作成して特性を測定したとこ
ろ、非晶質でかつ垂直磁気異方性を示す全組成領域にお
いて、保磁力Hcが約200Oeと小さく、磁気記録媒
体として使用することができなかった。
【0012】このような状況に対して、更に検討を行っ
た結果、他の特性を低化させること無く、保磁力Hcを
増大する方法を見出した。
た結果、他の特性を低化させること無く、保磁力Hcを
増大する方法を見出した。
【0013】すなわち、本発明は、基板上に少なくとも
磁気記録層が設けられた磁気記録媒体であって、前記磁
気記録層が、垂直磁気異方性を有し、かつ、軽希土類金
属と重希土類金属と3d遷移金属とから構成される非晶
質合金からなることを特徴とする。
磁気記録層が設けられた磁気記録媒体であって、前記磁
気記録層が、垂直磁気異方性を有し、かつ、軽希土類金
属と重希土類金属と3d遷移金属とから構成される非晶
質合金からなることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明は、前記磁気記録層がPr
TbCo合金からなることを特徴とする。
TbCo合金からなることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明は、前記PrTbCo合金
の組成は (Pr(1-x)Tbx)(1-y)Coy (0.4≦x≦0.8、0.77≦y≦0.85) となることを特徴とする。
の組成は (Pr(1-x)Tbx)(1-y)Coy (0.4≦x≦0.8、0.77≦y≦0.85) となることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、前記基板と前記磁気記録
層との間に、軟磁性層を形成することを特徴とする。
層との間に、軟磁性層を形成することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0018】[実施例1]本実施例では、軽希土類金属
としてPrを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
としてPrを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
【0019】図1は本発明の磁気記録媒体の構成を示す
図である。図1に示すように、磁気記録媒体は基板1上
に磁気記録層2、酸化防止層3を順に積層したものであ
る。基板1としてはガラス基板(コーニング社製:#7
059)を用い、0.4μTorr以下まで排気後、同
一真空中で磁気記録層2となるPrTbCo合金膜と酸
化防止層3となるTa膜とを順に成膜して形成する。こ
のとき、磁気記録層2となるPrTbCo合金膜の形成
には、Coターゲット上にPr及びTbのペレットを配
置した複合ターゲットを用いる。PrTbCo合金膜と
Ta膜は、いずれもDCマグネトロンスパッタ法を用
い、Arガス圧=5mTorrとして、PrTbCo合
金膜はPower=620mW/cm2、Ta膜はPo
wer=86mW/cm2の成膜条件で形成した。膜厚
はそれぞれ500Å、100Åに設定した。なお、基板
1は水冷して成膜した。
図である。図1に示すように、磁気記録媒体は基板1上
に磁気記録層2、酸化防止層3を順に積層したものであ
る。基板1としてはガラス基板(コーニング社製:#7
059)を用い、0.4μTorr以下まで排気後、同
一真空中で磁気記録層2となるPrTbCo合金膜と酸
化防止層3となるTa膜とを順に成膜して形成する。こ
のとき、磁気記録層2となるPrTbCo合金膜の形成
には、Coターゲット上にPr及びTbのペレットを配
置した複合ターゲットを用いる。PrTbCo合金膜と
Ta膜は、いずれもDCマグネトロンスパッタ法を用
い、Arガス圧=5mTorrとして、PrTbCo合
金膜はPower=620mW/cm2、Ta膜はPo
wer=86mW/cm2の成膜条件で形成した。膜厚
はそれぞれ500Å、100Åに設定した。なお、基板
1は水冷して成膜した。
【0020】上記の方法で得られたPrTbCo合金膜
は非晶質であるため、熱的安定性の指標KuV/kTを
評価する上で、活性化体積Vを従来のように結晶粒径か
ら評価することができない。そこで、レマネンス保持力
の磁場印加時間依存から求められる揺らぎ場Hfを用い
て熱的安定性を評価した。なお、これについては、「C
oCrTaおよびCoCrPt薄膜媒体の磁気粘性とノ
イズ特性」 山中一助他 信学技報 MR95−13
1995−06 に記載されている。揺らぎ場Hfの場
合は、熱的安定性の指標KuV/kTの場合とは逆に、
値が低いほど熱的安定性が優れていると考えられる。こ
れによれば、結晶粒径のようなミクロな測定を必要とせ
ず、マクロな磁気特性の測定から直接Hfを決定できる
という利点がある。
は非晶質であるため、熱的安定性の指標KuV/kTを
評価する上で、活性化体積Vを従来のように結晶粒径か
ら評価することができない。そこで、レマネンス保持力
の磁場印加時間依存から求められる揺らぎ場Hfを用い
て熱的安定性を評価した。なお、これについては、「C
oCrTaおよびCoCrPt薄膜媒体の磁気粘性とノ
イズ特性」 山中一助他 信学技報 MR95−13
1995−06 に記載されている。揺らぎ場Hfの場
合は、熱的安定性の指標KuV/kTの場合とは逆に、
値が低いほど熱的安定性が優れていると考えられる。こ
れによれば、結晶粒径のようなミクロな測定を必要とせ
ず、マクロな磁気特性の測定から直接Hfを決定できる
という利点がある。
【0021】まず、PrCo合金のCoの組成を83原
子%と一定にし、PrをTbで置換していった場合につ
いて説明する。
子%と一定にし、PrをTbで置換していった場合につ
いて説明する。
【0022】図2に揺らぎ場Hfの変化を示し、図3に
飽和磁化Msの変化を示し、図4に保磁力Hcの変化を
示す。また、図5に垂直磁気異方性エネルギーK⊥の変
化と、Ku(=K⊥+2πMs2(反磁場エネルギ
ー))の変化を示す。ここでは、Tb組成比を希土類元
素中のTbの組成比率で表している。
飽和磁化Msの変化を示し、図4に保磁力Hcの変化を
示す。また、図5に垂直磁気異方性エネルギーK⊥の変
化と、Ku(=K⊥+2πMs2(反磁場エネルギ
ー))の変化を示す。ここでは、Tb組成比を希土類元
素中のTbの組成比率で表している。
【0023】図2の揺らぎ場Hfの変化において、比較
のために従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta
0.03Pt0.05膜について同様の測定を行った結果、Hf
=19Oeという値が得られた。図2と比較すると、T
b組成比が0.7以下で、従来の結晶質媒体よりも熱的
安定性が優れていることがわかる。
のために従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta
0.03Pt0.05膜について同様の測定を行った結果、Hf
=19Oeという値が得られた。図2と比較すると、T
b組成比が0.7以下で、従来の結晶質媒体よりも熱的
安定性が優れていることがわかる。
【0024】また、図3および図4から、PrをTbで
置換していくと、飽和磁化Msは減少するが、保磁力H
cは増加している。さらに、図5に示すように、作成し
た媒体はいずれもK⊥が正であり、垂直磁気記録媒体と
して使用可能である。
置換していくと、飽和磁化Msは減少するが、保磁力H
cは増加している。さらに、図5に示すように、作成し
た媒体はいずれもK⊥が正であり、垂直磁気記録媒体と
して使用可能である。
【0025】上記の測定結果をもとに、従来の結晶質媒
体の場合と同様に、KuV/kTの値を求める。例え
ば、(Pr0.53Tb0.47)0.17Co0.83膜について、揺
らぎ場Hf(図2参照)、飽和磁化Ms(図3参照)の
測定値より、活性化体積V(=kT/HfMs)を求
め、磁気異方性エネルギーKu(図5参照)の測定値を
使用して、KuV/kTの値を求めると、4000以上
という非常に大きな値が得られる。このことからも、熱
的安定性が非常に優れていると言える。
体の場合と同様に、KuV/kTの値を求める。例え
ば、(Pr0.53Tb0.47)0.17Co0.83膜について、揺
らぎ場Hf(図2参照)、飽和磁化Ms(図3参照)の
測定値より、活性化体積V(=kT/HfMs)を求
め、磁気異方性エネルギーKu(図5参照)の測定値を
使用して、KuV/kTの値を求めると、4000以上
という非常に大きな値が得られる。このことからも、熱
的安定性が非常に優れていると言える。
【0026】磁気記録媒体は、磁気ヘッドにて外部磁界
を加えることにより情報が記録され、残留した磁化より
発生する磁界を磁気ヘッドで検出して情報が再生され
る。従って、磁気記録媒体として好ましいのは、飽和磁
化Msが200emu/cc程度以上、保磁力Hcが5
00Oe程度以上であり、図3および図4からTb組成
比が約0.4〜0.8の範囲でこの条件を満足する。ま
た、高い記録密度が得られるという点でさらに好ましい
のは、飽和磁化Msが300emu/cc程度以上、保
磁力Hcが1000Oe程度以上であり、同様にTb組
成比が約0.41〜0.65の範囲でこの条件を満足す
る。
を加えることにより情報が記録され、残留した磁化より
発生する磁界を磁気ヘッドで検出して情報が再生され
る。従って、磁気記録媒体として好ましいのは、飽和磁
化Msが200emu/cc程度以上、保磁力Hcが5
00Oe程度以上であり、図3および図4からTb組成
比が約0.4〜0.8の範囲でこの条件を満足する。ま
た、高い記録密度が得られるという点でさらに好ましい
のは、飽和磁化Msが300emu/cc程度以上、保
磁力Hcが1000Oe程度以上であり、同様にTb組
成比が約0.41〜0.65の範囲でこの条件を満足す
る。
【0027】また、Tbが少なすぎると、保磁力Hcが
低下し、十分小さな磁化反転領域を形成することができ
なくなり、Tbが多すぎると、飽和磁化Msが減少し、
特に記録密度が高くなった時に、十分な再生出力が得ら
れなくなる。
低下し、十分小さな磁化反転領域を形成することができ
なくなり、Tbが多すぎると、飽和磁化Msが減少し、
特に記録密度が高くなった時に、十分な再生出力が得ら
れなくなる。
【0028】なお、上記の範囲において、図5から明ら
かなように、Ku及びK⊥は両方とも垂直磁気記録媒体
として十分大きな値が得られている。特に、Tb組成比
が約0.4〜0.6の範囲においては、1×107er
g/cc以上の非常に大きな垂直磁気異方性を示してい
る。
かなように、Ku及びK⊥は両方とも垂直磁気記録媒体
として十分大きな値が得られている。特に、Tb組成比
が約0.4〜0.6の範囲においては、1×107er
g/cc以上の非常に大きな垂直磁気異方性を示してい
る。
【0029】さらに、(Pr0.53Tb0.47)0.17Co
0.83合金膜の磁化曲線を測定した結果、残留磁化Mrと
Msの比である角型比はほとんど1であった。従って、
高密度記録時においても、残留磁化が大きく、大きな再
生出力を得ることができる。
0.83合金膜の磁化曲線を測定した結果、残留磁化Mrと
Msの比である角型比はほとんど1であった。従って、
高密度記録時においても、残留磁化が大きく、大きな再
生出力を得ることができる。
【0030】次に、希土類元素中の組成比率を、Pr=
0.4,Tb=0.6に一定とし、希土類元素とCoと
組成を変化させていった場合について説明する。
0.4,Tb=0.6に一定とし、希土類元素とCoと
組成を変化させていった場合について説明する。
【0031】図6に揺らぎ場Hfの変化を示し、図7に
飽和磁化Msの変化を示し、図8に保磁力Hcの変化を
示す。また、図9に垂直磁気異方性エネルギーK⊥の変
化と、Ku(=K⊥+2πMs2(反磁場エネルギ
ー))の変化を示す。
飽和磁化Msの変化を示し、図8に保磁力Hcの変化を
示す。また、図9に垂直磁気異方性エネルギーK⊥の変
化と、Ku(=K⊥+2πMs2(反磁場エネルギ
ー))の変化を示す。
【0032】図6の揺らぎ場Hfの変化において、従来
の結晶質媒体であるCo0.76Cr0. 16Ta0.03Pt0.05
膜の揺らぎ場Hf=19Oeと比較すると、Co組成が
0.77以上で、従来の結晶質媒体よりも熱的安定性が
優れていることがわかる。
の結晶質媒体であるCo0.76Cr0. 16Ta0.03Pt0.05
膜の揺らぎ場Hf=19Oeと比較すると、Co組成が
0.77以上で、従来の結晶質媒体よりも熱的安定性が
優れていることがわかる。
【0033】また、図7および図8から、希土類元素に
対してCoを増加させると、飽和磁化Msは単調に増加
するが、保磁力Hcは一旦増加後減少している。また、
図9に示すように、作成した媒体はいずれもK⊥が正で
あり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
対してCoを増加させると、飽和磁化Msは単調に増加
するが、保磁力Hcは一旦増加後減少している。また、
図9に示すように、作成した媒体はいずれもK⊥が正で
あり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
【0034】磁気記録媒体は、磁気ヘッドにて外部磁界
を加えることにより情報が記録され、残留した磁化より
発生する磁界を磁気ヘッドで検出して情報が再生され
る。従って、磁気記録媒体として好ましいのは、飽和磁
化Msが200emu/cc程度以上、保磁力Hcが5
00Oe程度以上であり、図7および図8からCo組成
が0.77〜0.85の範囲でこの条件を満足する。ま
た、高い記録密度が得られるという点でさらに好ましい
のは、飽和磁化Msが300emu/cc程度以上、保
磁力Hcが1000Oe程度以上であり、同様にCo組
成が0.79〜0.83の範囲でこの条件を満足する。
を加えることにより情報が記録され、残留した磁化より
発生する磁界を磁気ヘッドで検出して情報が再生され
る。従って、磁気記録媒体として好ましいのは、飽和磁
化Msが200emu/cc程度以上、保磁力Hcが5
00Oe程度以上であり、図7および図8からCo組成
が0.77〜0.85の範囲でこの条件を満足する。ま
た、高い記録密度が得られるという点でさらに好ましい
のは、飽和磁化Msが300emu/cc程度以上、保
磁力Hcが1000Oe程度以上であり、同様にCo組
成が0.79〜0.83の範囲でこの条件を満足する。
【0035】また、Co組成がこれより多い場合には、
保磁力Hcが低下し、十分小さな磁化反転領域を形成す
ることができなくなり、Co組成が上記の範囲より減少
すると、飽和磁化Msが減少し、特に記録密度が高くな
った時に、十分な再生出力が得られなくなる。
保磁力Hcが低下し、十分小さな磁化反転領域を形成す
ることができなくなり、Co組成が上記の範囲より減少
すると、飽和磁化Msが減少し、特に記録密度が高くな
った時に、十分な再生出力が得られなくなる。
【0036】なお、上記の範囲において、図9から明ら
かなように、Ku及びK⊥は両方とも垂直磁気記録媒体
として十分大きな値が得られている。
かなように、Ku及びK⊥は両方とも垂直磁気記録媒体
として十分大きな値が得られている。
【0037】[実施例2]本実施例では、軽希土類金属
としてCeを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
としてCeを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
【0038】本実施例の磁気記録層であるCeTbCo
合金膜は、Coターゲット上にTbおよびCeのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がCe
6.5Tb7.2Co86.3のものを作成した。なお、本実施例
の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
合金膜は、Coターゲット上にTbおよびCeのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がCe
6.5Tb7.2Co86.3のものを作成した。なお、本実施例
の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
【0039】その他、磁気記録媒体の構成、層形成条件
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
【0040】次に、表1に、CeTbCo合金膜の飽和
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよび、ゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよび、ゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
【0041】
【表1】 表1より、軽希土類金属をPrからCeに変えた場合に
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
【0042】また、垂直磁気異方性エネルギーK⊥の値
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
【0043】また、残留磁化Mrと飽和磁化Msの比で
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
【0044】さらに、ゆらぎ場Hfの値も9.4Oeと
従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03Pt
0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来の
結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03Pt
0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来の
結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
【0045】[実施例3]本実施例では、軽希土類金属
としてNdを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
としてNdを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
【0046】本実施例の磁気記録層であるNdTbCo
合金膜は、Coターゲット上にTbおよびNdのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がNd
7.2Tb7.8Co85.0のものを作成した。なお、本実施例
の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
合金膜は、Coターゲット上にTbおよびNdのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がNd
7.2Tb7.8Co85.0のものを作成した。なお、本実施例
の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
【0047】その他、磁気記録媒体の構成、層形成条件
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
【0048】次に、表2に、NdTbCo合金膜の飽和
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよび、ゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよび、ゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
【0049】
【表2】 表2より、軽希土類金属をPrからNdに変えた場合に
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
【0050】また、垂直磁気異方性エネルギーK⊥の値
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
【0051】また、残留磁化Mrと飽和磁化Msの比で
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
【0052】さらに、ゆらぎ場Hfの値も6.2Oeと
従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03Pt
0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来の
結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03Pt
0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来の
結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
【0053】[実施例4]本実施例では、軽希土類金属
としてSmを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
としてSmを用い、重希土類金属としてTbを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
【0054】本実施例の磁気記録層であるSmTbCo
合金膜は、Coターゲット上にTbおよびSmのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がSm
7.3Tb8.1Co84.6のものを作成した。なお、本実施例
の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
合金膜は、Coターゲット上にTbおよびSmのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がSm
7.3Tb8.1Co84.6のものを作成した。なお、本実施例
の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
【0055】その他、磁気記録媒体の構成、層形成条件
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
【0056】次に、表3に、SmTbCo合金膜の飽和
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよびゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよびゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
【0057】
【表3】 表3より、軽希土類金属をPrからSmに変えた場合に
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
【0058】また、垂直磁気異方性エネルギーK⊥の値
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
【0059】また、残留磁化Mrと飽和磁化Msの比で
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
【0060】さらに、ゆらぎ場Hfの値も10.4Oe
と従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03P
t0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来
の結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
と従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03P
t0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来
の結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
【0061】[実施例5]本実施例では、軽希土類金属
としてPrを用い、重希土類金属としてDyを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
としてPrを用い、重希土類金属としてDyを用い、3
d遷移金属としてCoを用いた。
【0062】本実施例の磁気記録層であるPrDyCo
合金膜は、Coターゲット上にDyおよびPrのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がPr
7.0Dy20.3Co72.7のものを作成した。なお、本実施
例の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
合金膜は、Coターゲット上にDyおよびPrのペレッ
トを配置した複合ターゲットを用い、その組成がPr
7.0Dy20.3Co72.7のものを作成した。なお、本実施
例の磁気記録層としてこの組成に限定されるものではな
い。
【0063】その他、磁気記録媒体の構成、層形成条件
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
等は実施例1と同様であるので、ここでは詳細を省略す
る。
【0064】次に、表4に、PrDyCo合金膜の飽和
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよびゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギーK
⊥、角型比Mr/Msおよびゆらぎ場Hfについて示
す。なお、表中には比較のために、(Pr0.53T
b0.47)0.17Co0.83合金膜の各特性についても示し
た。
【0065】
【表4】 表4より、重希土類金属をTbからDyに変えた場合に
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
おいても、飽和磁化Msが200emu/cc程度以
上、保持力Hcが500Oe程度以上の条件を満たして
おり、磁気記録媒体として使用可能であることが分か
る。
【0066】また、垂直磁気異方性エネルギーK⊥の値
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
は正であり、垂直磁気記録媒体として使用可能である。
【0067】また、残留磁化Mrと飽和磁化Msの比で
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
ある角型比Mr/Msはほとんど1であり、高密度記録
時においても、残留磁化が大きく、大きな再生出力を得
ることができる。
【0068】さらに、ゆらぎ場Hfの値も11.0Oe
と従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03P
t0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来
の結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
と従来の結晶質媒体であるCo0.76Cr0.16Ta0.03P
t0.05膜のHf=19Oeに比べて非常に小さく、従来
の結晶質媒体よりも熱的安定性に優れていることがわか
る。
【0069】さらに、上述の実施例1乃至5の磁気記録
媒体の他の例として、基板と磁気記録層との間に軟磁性
層を形成する。軟磁性層には、Fe膜、Co膜、Ni−
Fe合金膜、Co−Fe合金膜、Fe−Al−Si合金
膜、Co−Zr−Nb合金膜などを用いる。
媒体の他の例として、基板と磁気記録層との間に軟磁性
層を形成する。軟磁性層には、Fe膜、Co膜、Ni−
Fe合金膜、Co−Fe合金膜、Fe−Al−Si合金
膜、Co−Zr−Nb合金膜などを用いる。
【0070】このようにすることにより、磁気ヘッドと
軟磁性層とで磁気記録層を挟み込むようになり、記録に
リングヘッドを用いた場合にも、垂直方向により急峻な
記録を行うことができる。また、記録に単磁極ヘッドを
用いると、軟磁性層は2つ目の磁極の役割を果たす。単
磁極ヘッドを用いると、リングヘッドを用いた場合より
もトラック方向の磁界の漏れが少ないため、トラックピ
ッチを狭くでき、さらに記録密度を高めることが可能に
なる。
軟磁性層とで磁気記録層を挟み込むようになり、記録に
リングヘッドを用いた場合にも、垂直方向により急峻な
記録を行うことができる。また、記録に単磁極ヘッドを
用いると、軟磁性層は2つ目の磁極の役割を果たす。単
磁極ヘッドを用いると、リングヘッドを用いた場合より
もトラック方向の磁界の漏れが少ないため、トラックピ
ッチを狭くでき、さらに記録密度を高めることが可能に
なる。
【0071】上記説明では、軽希土類金属としてPr、
Ce、Nd、Smを用い、重希土類金属としてTb、D
yを用い、3d遷移金属としてCoを用いて説明してい
るが、これに限らず、Tb、Dy以外の重希土類金属
(Gd、Ho、Er)、Co以外の3d遷移金属(F
e)を用いても構わない。
Ce、Nd、Smを用い、重希土類金属としてTb、D
yを用い、3d遷移金属としてCoを用いて説明してい
るが、これに限らず、Tb、Dy以外の重希土類金属
(Gd、Ho、Er)、Co以外の3d遷移金属(F
e)を用いても構わない。
【0072】また、上記では、基板1としてガラス基板
を使用したが、アルミ合金、セラミックス、プラスチッ
ク等の他の基板、あるいは、これらに表面処理を施した
基板等を使用することもできる。また、ガラス基板のよ
うにリジッドな基板のみならず、フレキシブルな基板を
使用することも可能である。
を使用したが、アルミ合金、セラミックス、プラスチッ
ク等の他の基板、あるいは、これらに表面処理を施した
基板等を使用することもできる。また、ガラス基板のよ
うにリジッドな基板のみならず、フレキシブルな基板を
使用することも可能である。
【0073】また、上記では、酸化防止層3としてTa
膜を使用したが、炭素、アルミナ等の他の無機材料も使
用可能である。また、その上に潤滑層を形成して使用す
ることも可能である。更にまた、基板1と磁気記録層2
の間に酸化防止層等を追加することも可能である。
膜を使用したが、炭素、アルミナ等の他の無機材料も使
用可能である。また、その上に潤滑層を形成して使用す
ることも可能である。更にまた、基板1と磁気記録層2
の間に酸化防止層等を追加することも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熱揺ら
ぎの影響が少なく、高飽和磁化、高保磁力、高垂直磁気
異方性を有する、高記録密度の磁気記録媒体が提供でき
る。
ぎの影響が少なく、高飽和磁化、高保磁力、高垂直磁気
異方性を有する、高記録密度の磁気記録媒体が提供でき
る。
【0075】特に、熱揺らぎの影響が少ないため、記録
された磁化の時間的減衰が少なく、長期間安定して記録
が保存される。また、非晶質であるため、磁化遷移領域
に結晶粒がなく、結晶粒間の交換相互作用に起因する磁
化の揺らぎもないことから、媒体ノイズも低減できる。
また、垂直磁気異方性が非常に大きいことから、磁壁の
幅は小さくなり、高密度の記録に対して有利である。ま
た、角型比がほとんど1であることから、記録時の残留
磁化が大きく、大きな再生出力を得ることができる。
された磁化の時間的減衰が少なく、長期間安定して記録
が保存される。また、非晶質であるため、磁化遷移領域
に結晶粒がなく、結晶粒間の交換相互作用に起因する磁
化の揺らぎもないことから、媒体ノイズも低減できる。
また、垂直磁気異方性が非常に大きいことから、磁壁の
幅は小さくなり、高密度の記録に対して有利である。ま
た、角型比がほとんど1であることから、記録時の残留
磁化が大きく、大きな再生出力を得ることができる。
【図1】本発明の実施例の磁気記録媒体の構成を示す図
である。
である。
【図2】PrTbCo合金膜のPrとTbの相対組成を
変化させた時のHfの変化を示す図である。
変化させた時のHfの変化を示す図である。
【図3】PrTbCo合金膜のPrとTbの相対組成を
変化させた時のMsの変化を示す図である。
変化させた時のMsの変化を示す図である。
【図4】PrTbCo合金膜のPrとTbの相対組成を
変化させた時のHcの変化を示す図である。
変化させた時のHcの変化を示す図である。
【図5】PrTbCo合金膜のPrとTbの相対組成を
変化させた時のK⊥、Kuの変化を示す図である。
変化させた時のK⊥、Kuの変化を示す図である。
【図6】PrTbCo合金膜の希土類金属とCoの組成
を変化させた時のHfの変化を示す図である。
を変化させた時のHfの変化を示す図である。
【図7】PrTbCo合金膜の希土類金属とCoの組成
を変化させた時のMsの変化を示す図である。
を変化させた時のMsの変化を示す図である。
【図8】PrTbCo合金膜の希土類金属とCoの組成
を変化させた時のHcの変化を示す図である。
を変化させた時のHcの変化を示す図である。
【図9】PrTbCo合金膜の希土類金属とCoの組成
を変化させた時のK⊥、Kuの変化を示す図である。
を変化させた時のK⊥、Kuの変化を示す図である。
【符号の説明】 1 基板 2 磁気記録層 3 酸化防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 秀和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 薦田 智久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 南方 量二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉良 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB01 BB07 CA03 DA08 EA03 FA04 FA09
Claims (4)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも磁気記録層が設けら
れた磁気記録媒体であって、前記磁気記録層が、垂直磁
気異方性を有し、かつ、軽希土類金属と重希土類金属と
3d遷移金属とから構成される非晶質合金からなること
を特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記磁気記録層がPrTbCo合金から
なることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 前記PrTbCo合金の組成は (Pr(1-x)Tbx)(1-y)Coy (0.4≦x≦0.8、0.77≦y≦0.85) となることを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体。
- 【請求項4】 前記基板と前記磁気記録層との間に、軟
磁性層を形成することを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11264961A JP2001060312A (ja) | 1999-03-18 | 1999-09-20 | 磁気記録媒体 |
| EP00112594A EP1061511A3 (en) | 1999-06-15 | 2000-06-14 | Magnetooptical recording alloy |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7288899 | 1999-03-18 | ||
| JP16765499 | 1999-06-15 | ||
| JP11-167654 | 1999-06-15 | ||
| JP11-72888 | 1999-06-15 | ||
| JP11264961A JP2001060312A (ja) | 1999-03-18 | 1999-09-20 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001060312A true JP2001060312A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=27301065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11264961A Pending JP2001060312A (ja) | 1999-03-18 | 1999-09-20 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001060312A (ja) |
-
1999
- 1999-09-20 JP JP11264961A patent/JP2001060312A/ja active Pending
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