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JP2000198881A - 脱蛋白天然ゴムラテックスおよびそれを用いたゴム手袋 - Google Patents

脱蛋白天然ゴムラテックスおよびそれを用いたゴム手袋

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Publication number
JP2000198881A
JP2000198881A JP212699A JP212699A JP2000198881A JP 2000198881 A JP2000198881 A JP 2000198881A JP 212699 A JP212699 A JP 212699A JP 212699 A JP212699 A JP 212699A JP 2000198881 A JP2000198881 A JP 2000198881A
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JP
Japan
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latex
rubber
natural rubber
deproteinized natural
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP212699A
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English (en)
Inventor
Hideo Nobuchika
英男 信近
Yoshiaki Miyamoto
芳明 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP212699A priority Critical patent/JP2000198881A/ja
Publication of JP2000198881A publication Critical patent/JP2000198881A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低アレルギー性と、低モジュラス性と、十分
な機械的強度とを兼ね備えた天然ゴム製品を製造するこ
とのできる脱蛋白天然ゴムラテックスと、それを用いた
ゴム手袋を提供する。 【解決手段】 本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスは、
脱蛋白処理された天然ゴムラテックスにケトン類を配合
したものであって、ケトン類の含有量は、通常、ラテッ
クスのゴム固形分100重量部に対して0.1〜10重
量部の範囲で設定される。また、本発明のゴム手袋は、
前記脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて成形したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低アレルギー性
と、低モジュラス性と、優れた機械的強度とを兼ね備え
た天然ゴム製品を製造することのできる脱蛋白天然ゴム
ラテックスと、それを用いたゴム手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ゴム製品は伸びが大きい、弾性が高
い、皮膜の強さが良好である等の特徴を有しており、タ
イヤ、ベルト等の工業用品から、手袋等の家庭用品に至
る幅広い分野で利用されている。とりわけ、天然ゴム製
の手袋は作業性やフィット感に優れており、さらに感染
症を予防する手段として有効であることから医療分野に
おいて好適に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
天然ゴム製品がアレルギー症状を引き起こすという問題
が指摘されており、天然ゴム製品の原料である天然ゴム
ラテックス中に含まれる蛋白質がアレルギーの原因であ
るとみられている。そこで、従来、天然ゴムラテックス
中の蛋白質を除去する種々の方法が提案されており、例
えば特開平6−56902号公報には、天然ゴムラテッ
クスに蛋白分解酵素と界面活性剤とを加えて熟成した
後、希釈し、遠心分離することによって、天然ゴムラテ
ックス中の蛋白質を効果的に除去する方法が開示されて
いる。
【0004】上記公報に開示の方法等によって得られる
脱蛋白天然ゴム(DPNR)ラテックスは、天然ゴム製
品の製造に通常用いられるハイアンモニア(HA)ラテ
ックスに比べて、蛋白質の含有量が高度に低減されてい
ることから、アレルギーを引き起こすおそれの少ない天
然ゴム製品を提供することができる。また、HAラテッ
クスに比べてモジュラスも低減されることから、柔軟性
が高く、作業性やフィット感に優れたゴム手袋を提供す
ることができる。
【0005】しかしながら、脱蛋白天然ゴムラテックス
から得られるゴム製品は、脱蛋白処理を施していない場
合と比べて機械的強度が低く、実用上不十分であるとい
う問題があった。そこで、本発明の目的は、低アレルギ
ー性と低モジュラス性とを損なうことなく、機械的強度
を向上させた天然ゴム製品を得ることのできる脱蛋白天
然ゴムラテックスと、それを用いたゴム手袋とを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、脱蛋白処理を
施した天然ゴムラテックスにケトン類を配合したとき
は、脱蛋白処理によって得られる低アレルギー性と低モ
ジュラス性とを損なうことなく、機械的強度が改善され
た天然ゴム製品を提供することができるという全く新た
な事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の脱蛋白天然ゴムラテッ
クスは、脱蛋白処理された天然ゴムラテックスにケトン
類を含有させたことを特徴とする。本発明において、前
記ケトン類の含有割合は、脱蛋白処理された天然ゴムラ
テックスのゴム固形分100重量部に対して0.1〜1
0重量部であるのが好ましい。
【0008】上記本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスに
よれば、脱蛋白天然ゴムの低アレルギー性、低モジュラ
ス等の特性を損なうことなく、従来の脱蛋白天然ゴムに
比べて機械的強度を10〜15%も向上させることがで
きる。また、本発明のゴム手袋は、上記本発明の脱蛋白
天然ゴムラテックスを用いて形成したことを特徴とす
る。
【0009】上記本発明のゴム手袋は、アレルギーが生
じるおそれが少なく、優れた作業性やフィット感と、十
分な強度とを有しており、医療分野を始めとする種々の
分野において好適に用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、まず、本発明の脱蛋白天
然ゴムラテックスについて詳細に説明する。本発明の脱
蛋白天然ゴムラテックスは、前述のように、脱蛋白処理
された天然ゴムラテックスにケトン類を配合したもので
ある。 〔天然ゴムラテックスの脱蛋白処理〕脱蛋白された天然
ゴムラテックスは、例えば上述の特開平6−56902
号公報に開示の方法に従って、天然ゴムラテックスに蛋
白分解処理を施すことによって得られる。すなわち、本
発明における脱蛋白された天然ゴムラテックスの一例と
しては、天然ゴムラテックスに蛋白分解酵素および界面
活性剤を添加して熟成し、ラテックス中の蛋白質を分解
させた後、ラテックスを繰り返し洗浄したものが挙げら
れる。
【0011】本発明に用いられる天然ゴムラテックス
は、市販のアンモニア処理ラテックスでも、新鮮なフィ
ールドラテックスのいずれであってもよい。蛋白分解酵
素としては従来公知のものが使用可能であり、特に限定
されないが、例えばアルカリプロテアーゼ等が好適に用
いられる。プロテアーゼの由来としては、細菌由来のも
の、糸状菌由来のもの、酵母由来のもの等いずれでも構
わないが、これらの中では細菌由来のものを使用するの
が好ましい。また、リパーゼ、エステラーゼ、アミラー
ゼ、ラッカーゼ、セルラーゼ等の酵素を併用してもよ
い。
【0012】蛋白分解酵素としてアルカリプロテアーゼ
を用いる場合、その活性は0.1〜50APU/g、好
ましくは1〜25APU/gの範囲であるのが適当であ
る。前記酵素活性は、アンソン−ヘモグロビン法(Anso
n. M. L., J. Gen. Physiol., 22, 79(1938))の改良法
を用いて測定した。すなわち、基質として用いる尿素変
性ヘモグロビンの終濃度が14.7mg/mlとなるよ
うに調整した溶液中で、温度25℃、pH10.5にて
10分間反応させた後、反応溶液にトリクロロ酢酸を終
濃度が31.25mg/mlとなるように添加する。次
いで、トリクロロ酢酸の可溶分をフェノール試薬によっ
て呈色させ、1モルのチロシンの呈色度を1APUとし
た検量線により反応10分間当りの活性を求め、これを
1分間当りに換算することによって測定した。なお、1
APUとは、1モルのチロシンがフェノール試薬によっ
て呈色するのと同じ呈色度のトリクロロ酢酸可溶分量を
1分間に与えるプロテアーゼの量のことを示す。但し、
アルカリプロテアーゼの活性測定はこの測定方法に限定
されるものではない。
【0013】蛋白分解酵素の添加量は、酵素活性に応じ
て適宜設定されるものであるが、通常天然ゴムラテック
スの固形分100重量部に対して0.0001〜20重
量部、好ましくは0.001〜10重量部の範囲で設定
される。蛋白分解酵素の添加量が前記範囲を下回ると、
ラテックス中の蛋白質を充分に分解することができなく
なるおそれがある。一方、蛋白分解酵素の添加量が前記
範囲を越えると、酵素の活性が低下し、かつコストアッ
プにつながるおそれがある。また、酵素を添加する際に
pH調整剤などの他の添加剤を添加してもよい。
【0014】蛋白質分解処理の処理時間も酵素活性に応
じて適宜設定されるものであって、特に限定されない
が、通常数分から1週間程度行うことが好ましい。蛋白
質分解処理中、ラテックスは攪拌していてもよく、静置
していてもよい。温度調節は必要に応じてすればよい
が、処理に適当な温度としては5〜90℃、好ましくは
20〜60℃である。処理温度が90℃を超えると酵素
の失活が早く、5℃未満であれば酵素の反応が進行しに
くくなる。
【0015】界面活性剤によるラテックス粒子の洗浄方
法としては、例えば酵素/界面活性剤処理を完了したラ
テックスに遠心分離処理を施す方法が好適に採用され
る。その際、界面活性剤はラテックスのゴム固形分10
0重量部に対して0.001〜20重量部の範囲で添加
するのが適当である。遠心分離処理は、まず、蛋白質分
解処理を施した天然ゴムラテックスを5000〜100
00rpmで1〜60分間遠心分離すればよい。遠心分
離は1回ないし数回行えばよいが、通常、1回の遠心分
離処理によって、蛋白質が高度に除去された脱蛋白天然
ゴムラテックスを得ることができる。また、遠心分離処
理は、蛋白質分解処理を施した天然ゴムラテックスのゴ
ム分が5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%と
なるように水で希釈した上で行ってもよい。
【0016】遠心分離処理後、上層に分離されたクリー
ム状のゴム分を取り出し、これを水で希釈することによ
って脱蛋白天然ゴムラテックスを得ることができる。前
記クリーム状のゴム分を取出す操作は、ディスク式の遠
心分離器で連続的に行ってもよい。また、遠心分離によ
る洗浄方法に代えて、ラテックス粒子を凝集させて分離
する洗浄方法も採用できる。
【0017】界面活性剤としては、例えば(a) 陰イオン
性界面活性剤、(b) 非イオン性界面活性剤、および(c)
両性イオン界面活性剤が使用可能である。(a) の陰イオ
ン界面活性剤には、例えばカルボン酸系、スルホン酸
系、硫酸エステル系、リン酸エステル系等の界面活性剤
が挙げられる。(b) の非イオン界面活性剤には、例えば
ポリオキシアルキレンエ−テル系、ポリオキシアルキレ
ンエステル系、多価アルコ−ル脂肪酸エステル系、糖脂
肪酸エステル系、アルキルポリグリコシド系等の界面活
性剤が挙げられる。(c) の両性イオン界面活性剤には、
例えばアミノ酸型、ベタイン型、アミンオキサイド型等
が挙げられる。
【0018】また、上記例示の酵素および界面活性剤を
用いるにあたり、他の添加剤、すなわちpH調整剤、分
散剤等を添加してもよい。pH調整剤としては、例えば
リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸
二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等のリン酸
塩、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の酢酸塩、硫酸、
酢酸、塩酸、硝酸、クエン酸、コハク酸などの酸類また
はその塩、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等があげら
れる。pH調整剤の添加量は、ラテックスのゴム固形分
100重量部に対して、通常、0.01〜0.5重量部
である。
【0019】蛋白質分解処理においては、上記成分の他
に、さらにスチレンスルホン酸共重合物、ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸、多環
型芳香族スルホン酸共重合物、アクリル酸および無水マ
レイン酸のホモポリマーおよび共重合物、イソブチレン
−アクリル酸およびイソブチレン−無水マレイン酸共重
合物等の分散剤を併用してもよい。
【0020】本発明に用いられる脱蛋白天然ゴムラテッ
クスの窒素含有率(N%)は、アレルギーの発生を抑制
するという観点から、0.10重量%以下となるように
調整するのが好ましい。窒素含有率(N%)は蛋白分解
処理の程度によって適宜調整できる。即時型アレルギー
の発生をより一層確実に抑制するには、窒素含有率(N
%)を上記範囲の中でも特に0.05重量%以下となる
ように調整するのが好ましく、0.02重量%以下とな
るように調整するのがより好ましい。
【0021】なお、本発明における天然ゴムラテックス
の脱蛋白処理は上記の方法に限定されるものではなく、
アレルギーが発生するおそれを十分に低減できるのであ
れば、従来公知の種々の脱蛋白処理方法を用いることが
できる。 〔ケトン類〕本発明に用いられるケトン類としては、脂
肪族非環式ケトン、脂環式ケトン、炭素環式ケトン、ヘ
テロ環式ケトン等の、従来公知の種々のケトンが挙げら
れるが、天然ゴムラテックスへの溶解性に優れたものが
好ましいことから、水に溶け易い低級脂肪族ケトンが好
適に用いられる。
【0022】前記低級脂肪族ケトンとしては、例えばア
セトン、2−ブタノン(エチルメチルケトン)等の炭素
数が3〜6の低級脂肪族非環式モノケトン;ブタンジオ
ン(ビアセチル)、2,4−ペンタンジオン(アセチル
アセトン)、2,5−ヘキサンジオン(アセトニルアセ
トン)等の炭素数が4〜6の低級脂肪族非環式ジケト
ン;シクロブタノン、シクロヘキサノン等の炭素数が4
〜6の低級脂肪族環式ケトンなどが挙げられる。
【0023】ケトン類の含有量は、天然ゴムラテックス
のゴム固形分100重量部に対し、0.1〜10重量部
の範囲で設定するのが好ましい。ケトン類の含有量が上
記範囲を下回ると、天然ゴムラテックスを用いたゴム製
品の機械的強度を向上させる効果が得られなくなるおそ
れがある。逆に、上記範囲を超えてケトン類を含有させ
ても、さらなる機械的強度の向上効果を得ることができ
ず、かえってラテックスの安定性を阻害し、凝固物を発
生させる等の問題を招くおそれがある。
【0024】ケトン類の含有量は、上記範囲の中でも特
に0.7〜4.5重量部であるのが好ましい。 〔他の添加剤〕上記本発明の脱蛋白天然ゴムラテックス
を用いてゴム製品を製造するには、ラテックス中に上記
ケトン類のほか、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤
(活性化剤)、老化防止剤、充填剤、分散剤、凝固剤
(アノード凝着剤、感熱化剤など)等の、従来公知の種
々の添加剤が必要に応じて配合される。
【0025】上記加硫剤としては、例えば硫黄や有機含
硫黄化合物等があげられ、その配合量は、ゴムラテック
スのゴム固形分100重量部に対して0.5〜3重量部
程度であるのが好ましい。加硫促進剤としては、例えば
PX(N−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜
鉛)、PZ(ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛)、EZ
(ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛)、BZ(ジブチル
ジチオカルバミン酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベン
ゾチアゾールの亜鉛塩)、TT(テトラメチルチウラム
ジスルフィド)等があげられる。これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。加硫促進剤の
配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分100重量部に
対して0.5〜3重量部程度であるのが好ましい。
【0026】加硫促進助剤としては、例えば亜鉛華等が
あげられる。加硫促進助剤の配合量は、ゴムラテックス
のゴム固形分100重量部に対して0.5〜3重量部で
あるのが好ましい。老化防止剤としては、一般に、CP
L(ヒンダート・フェノール)、アンテーージW−30
0〔4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)〕等の、非汚染性のフェノール類
が好適に用いられるが、オクチル化ジフェニルアミン等
のアミン類を使用してもよい。老化防止剤の配合量は、
ゴムラテックスのゴム固形分100重量部に対して0.
5〜3重量部程度であるのが好ましい。
【0027】充填剤としては、例えばカオリンクレー、
ハードクレー、炭酸カルシウム等があげられる。充填剤
の配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分100重量部
に対して10重量部以下であるのが好ましい。また、上
記各添加剤のゴムラテックス中への分散を良好にするた
めに分散剤を配合してもよい。かかる分散剤としては、
例えば各種陰イオン系界面活性剤等があげられる。分散
剤の配合量は、分散対象である成分における重量の0.
3〜1.0重量%程度であるのが好ましい。
【0028】本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスを用い
てゴム手袋等の浸漬製品を作製する方法には、型をラテ
ックスに直接浸漬するいわゆる直接法のほか、手袋の型
にあらかじめアノード凝着剤を塗布しておき、この型を
ラテックスに浸漬するいわゆる凝着浸漬法や、ラテック
ス中にあらかじめ感熱化剤等の凝固剤を配合しておき、
このラテックス中に型を浸漬するいわゆる感熱化法など
が挙げられる。
【0029】上記アノード凝着剤としては、例えば硝酸
カルシウム、塩化カルシウム等のイオン価が2以上の金
属塩;有機アルキルアミン塩等が挙げられる。上記感熱
化剤としては、無機または有機アンモニウム塩、曇点が
常温以上100℃以下の水溶性高分子等が挙げられる。
前記無機または有機アンモニウム塩としては、例えば硝
酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、種々の亜鉛アンモ
ニウム錯塩等が挙げられる。また、前記水溶性高分子の
具体例としては、ポリビニルメチルエーテル、ポリアル
キレングリコール、ポリエーテルポリホルマール、官能
性ポリシロキサン等が挙げられる。
【0030】次に、本発明のゴム手袋について詳細に説
明する。本発明のゴム手袋は、前述のように、ケトン類
を含有する本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて
形成したものである。本発明のゴム手袋は、上記本発明
の脱蛋白天然ゴムラテックス中に型を浸積して引き上げ
た後、型表面に形成したゴム膜を加硫、乾燥する方法に
よって製造される。浸漬方法には、前述の直接法、アノ
ード凝着法、感熱凝固法等の、従来公知の種々の方法を
用いることができる。
【0031】型表面に形成されたゴム膜の加硫条件は、
ゴム膜の厚み等に応じて適宜設定されるものであるが、
通常100〜120℃で約30〜90分間程度とするの
が好ましい。なお、脱蛋白天然ゴムラテックスに上記各
種添加剤を配合した後、一旦前加硫を行った上で、浸漬
法によるゴム膜の形成を行ってもよい。かかる場合にお
ける前加硫は、通常30〜50℃にて、約15〜30時
間行うのが好ましい。
【0032】ゴム手袋の膜厚は、ゴム手袋の使用目的等
によって適宜調節することができる。例えば手術用手袋
の場合は、ソフト感や耐水性が損なわれたり、ゴムの破
断等が生じたりすることのないように、通常0.1〜
0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmの範囲
で設定される。また、作業用手袋の場合は、通常0.5
〜3.0mm、好ましくは0.8〜2.0mmの範囲で
設定される。
【0033】本発明のゴム手袋の500%伸び時におけ
る引張応力M500 は、低モジュラス性を実現する観点か
ら、JIS K 6251の「加硫ゴムの引張試験方
法」に従って求めた値が10〜25kgf/cm2 、好
ましくは15〜20kgf/cm2 の範囲となるように
調整される。前記引張応力M500 が上記範囲を超えると
モジュラスが高くなり、その結果、ゴム手袋の柔軟性が
低下して、フィット感が損なわれる。逆に、前記引張応
力M500 が上記範囲を下回ると、モジュラスが低くなり
すぎてゴム手袋の取扱性が低下したり、ゴム手袋の腰が
弱くなって実用に適さなくなる。
【0034】本発明のゴム手袋の機械的強度としては、
例えばJIS K 6251の「加硫ゴムの引張試験方
法」に従って求めた引張強さTB が、210kgf/c
2以上、好ましくは240kgf/cm2 以上となる
ように調整される。引張強さTB が上記範囲を下回る
と、ゴム手袋の強度が実用上不十分になる。また、ゴム
手袋の伸縮性は、手袋の着脱が容易でかつ良好なフィッ
ト性を発揮するように、JIS K 6251の「加硫
ゴムの引張試験方法」に従って求めた切断時伸びEB
700〜1000%であるのが好ましく、800〜90
0%であるのがより好ましい。
【0035】本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスは、上
記ゴム手袋以外に、プローブ用カバー、コンドーム等の
種々の浸漬製品に使用することができる。また、ラテッ
クスのゴム分を凝固、乾燥させて固形脱蛋白天然ゴムと
した上で、種々のゴム製品の原料とすることもできる。
【0036】
〔脱蛋白天然ゴムラテックスの作製〕
参考例 天然ゴムラテックスとして、市販のハイアンモニア(H
A)ラテックス〔ゴム固形分60%、アンモニア含有量
0.7%、ケルダール法による窒素含有率(N%)0.
3%〕を用いた。
【0037】上記HAラテックス約167重量部(ゴム
固形分100重量部)に対し、プロテアーゼ(蛋白分解
酵素)0.067重量部と、10%ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(界面活性剤、花王
(株)製のKP4401)15重量部とを添加し、水で
希釈して、ゴム固形分が30重量%の天然ゴムラテック
スを調製した。
【0038】次いで、上記ラテックスを室温で16時間
撹拌しながら熟成し、蛋白質の分解処理を行った。処理
後のラテックス約333重量部(ゴム固形分100重量
部)を水で希釈して全量を1000重量部(ゴム固形分
約10重量%)に調整した後、10000rpm(約9
000Gの重力加速度)で30分間遠心分離を行った。
【0039】遠心分離処理後、上層に分離したクリーム
状のゴム分を取り出し、さらに水で希釈することによ
り、ゴム固形分60%の脱蛋白処理された天然ゴムラテ
ックスを得た。このラテックスの、ケルダール法による
窒素含有率(N%)は0.045%であった。 〔ゴム手袋の製造〕 実施例1 上記参考例で得られた脱蛋白天然ゴム(DPNR)ラテ
ックスのゴム固形分100重量部に対して、硫黄1重量
部、亜鉛華0.5重量部、加硫促進剤(BZ)0.5重
量部、老化防止剤(CPL)1重量部を配合し、さらに
ケトン類としてのアセトンを0.5重量部配合した。
【0040】次いで、70℃に加熱した手袋の型を15
%硝酸カルシウム水溶液(凝固剤)に浸漬し、乾燥させ
た。この手袋の型を上記ラテックスに浸漬した後、型を
引き上げ、室温で数分乾燥して、前記型の表面に厚さ約
0.2mmのゴム膜を形成した。ゴム膜の形成後、50
℃の温水22分間浸漬してゲルリーチングを行い、さら
に前記ゴム膜をオーブンにて100℃で30分間加熱し
て加硫し、50℃の温水230秒間浸漬してポストリー
チングを行うことによって、ゴム手袋を得た。
【0041】実施例2,3 アセトンの配合量を表1に示す量に変えたほかは、実施
例1と同様にしてゴム手袋を作製した。 実施例4〜6 アセトンに変えて2−ブタノンを用いたほかは、実施例
1と同様にしてゴム手袋を作製した。2−ブタノンの配
合量は表1に示すとおりである。
【0042】比較例1 脱蛋白天然ゴム(DPNR)ラテックスに代えて、市販
のハイアンモニア(HA)ラテックス(前出)を用いた
ほかは、実施例1と同様にしてゴム手袋を作製した。 対照 ケトン類を配合しなかったほかは、実施例1と同様にし
てゴム手袋を作製した。
【0043】上記実施例1〜6、比較例1および対象の
ゴム手袋について、その500%伸び時における引張応
力M500 (kgf/cm2 )と、引張強さTB (kgf
/cm2 )とを、JIS K 6251の「加硫ゴムの
引張試験方法」に記載の方法に従って測定した。以上の
結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1より明らかなように、脱蛋白天然ゴム
ラテックスにケトン類を配合した実施例1〜6によれ
ば、脱蛋白処理を施さなかった比較例1に比べて、ゴム
手袋のモジュラスM500 を十分に低減させることがで
き、かつケトン類を配合しなかった対照と同程度の低い
値に維持することができた。一方、実施例1〜6のゴム
手袋では、対照に比べて、ゴム手袋の引張強さTBを向
上させることができた。
【0046】なお、比較例1のゴム手袋は、実施例1〜
6に比べてその引張強さが大きいものの、窒素含有率が
高いため、アレルギーを引き起こすおそれが高いという
問題があった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の脱蛋白天
然ゴムラテックスによれば、低アレルギー性と低モジュ
ラス性とを維持しつつ、機械的強度を向上させた特性を
有する、ゴム手袋等の天然ゴム製品を得ることができ
る。また、本発明のゴム手袋は、天然ゴム本来の作業性
のよさやフィット感を有するとともに、上記特性を有す
ることから、手術用手袋等に好適に用いることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/00 CEQ C08J 5/00 CEQ B29K 7:00 Fターム(参考) 3B033 AB06 AB20 AC03 4F071 AA11 AC07A AF13 AG01 AG31 AH19 BA05 BB01 BC07 4J002 AC011 EE036 EE046 FB051 FB081 FD010 FD030 FD140 FD150 FD200 GB00 GC00 HA07 4J100 AS03P CA01 GC35 JA57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱蛋白処理された天然ゴムラテックスにケ
    トン類を含有させたことを特徴とする脱蛋白天然ゴムラ
    テックス。
  2. 【請求項2】ケトン類の含有割合が、前記ラテックスの
    ゴム固形分100重量部に対して0.1〜10重量部で
    ある請求項1記載の脱蛋白天然ゴムラテックス。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の脱蛋白天然ゴムラ
    テックスを用いて形成したことを特徴とするゴム手袋。
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