JP2000068520A - 半導体薄膜、その製造方法、および製造装置、ならびに半導体素子、およびその製造方法 - Google Patents
半導体薄膜、その製造方法、および製造装置、ならびに半導体素子、およびその製造方法Info
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- JP2000068520A JP2000068520A JP10358241A JP35824198A JP2000068520A JP 2000068520 A JP2000068520 A JP 2000068520A JP 10358241 A JP10358241 A JP 10358241A JP 35824198 A JP35824198 A JP 35824198A JP 2000068520 A JP2000068520 A JP 2000068520A
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- semiconductor
- manufacturing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多結晶シリコン薄膜トランジスタのシリコン
薄膜の粒径を多きくして、高い電界効果移動度等を有す
る半導体素子を得る。 【解決手段】 透明絶縁性基板201と接する側の下層
絶縁膜202の熱伝導率がその上に形成する上層絶縁膜
203の熱伝導率よりも大きな材料よりなる2層構造の
絶縁膜を透明絶縁性基板201上に形成した後、上層絶
縁膜203を複数のストライプ状にパターン形成し、そ
の後パターン加工された絶縁膜上に非晶質シリコン薄膜
204を形成し、さらに上層絶縁膜203のストライプ
パターンに平行にレーザ光を走査照射して、非晶質シリ
コン薄膜204を多結晶シリコン薄膜210にする。
薄膜の粒径を多きくして、高い電界効果移動度等を有す
る半導体素子を得る。 【解決手段】 透明絶縁性基板201と接する側の下層
絶縁膜202の熱伝導率がその上に形成する上層絶縁膜
203の熱伝導率よりも大きな材料よりなる2層構造の
絶縁膜を透明絶縁性基板201上に形成した後、上層絶
縁膜203を複数のストライプ状にパターン形成し、そ
の後パターン加工された絶縁膜上に非晶質シリコン薄膜
204を形成し、さらに上層絶縁膜203のストライプ
パターンに平行にレーザ光を走査照射して、非晶質シリ
コン薄膜204を多結晶シリコン薄膜210にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
に用いられる薄膜トランジスタ(TFT)、ラインセン
サ等の光センサや太陽電池などの光起電力素子、SRA
M(Static Random Access Memory)などのメモリLS
I等に適用される半導体膜、その製造方法、および製造
装置に関するものである。上記半導体膜は、より詳しく
は、例えば、ガラス基板上などに形成される、非晶質材
料などがレーザアニール処理されることによって形成さ
れた結晶性を有する半導体薄膜である。また、そのよう
な半導体薄膜を用いた半導体素子、およびその製造方法
に関するものである。
に用いられる薄膜トランジスタ(TFT)、ラインセン
サ等の光センサや太陽電池などの光起電力素子、SRA
M(Static Random Access Memory)などのメモリLS
I等に適用される半導体膜、その製造方法、および製造
装置に関するものである。上記半導体膜は、より詳しく
は、例えば、ガラス基板上などに形成される、非晶質材
料などがレーザアニール処理されることによって形成さ
れた結晶性を有する半導体薄膜である。また、そのよう
な半導体薄膜を用いた半導体素子、およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜トランジスタ(TFT)等を
構成する高品質なシリコンの半導体薄膜を非晶質絶縁基
板上などに形成する方法および装置として、グロー放電
を用いるプラズマCVD法およびプラズマCVD装置が
用いられている。これらの製造方法および装置で得られ
る水素化アモルファスシリコン(a−Si)膜は、長年
にわたる精力的な研究開発によって、高品質な半導体薄
膜として機能する水準に達し、例えばラップトップ型や
ノート型のパーソナルコンピュータ、エンジニアリング
ワークステーション、カーナビゲーション装置等におけ
るアクティブマトリクス液晶ディスプレイの画素用スイ
ッチングトランジスタ、ファクシミリのイメージセンサ
用光センサ、電卓用バッテリの太陽電池などの電気光学
装置や、各種集積回路等において実用化されている。上
記水素化アモルファスシリコンの最大の長所は、高々3
00℃程度のプロセス温度で大面積の基板上に再現性よ
く安定して製造できることである。
構成する高品質なシリコンの半導体薄膜を非晶質絶縁基
板上などに形成する方法および装置として、グロー放電
を用いるプラズマCVD法およびプラズマCVD装置が
用いられている。これらの製造方法および装置で得られ
る水素化アモルファスシリコン(a−Si)膜は、長年
にわたる精力的な研究開発によって、高品質な半導体薄
膜として機能する水準に達し、例えばラップトップ型や
ノート型のパーソナルコンピュータ、エンジニアリング
ワークステーション、カーナビゲーション装置等におけ
るアクティブマトリクス液晶ディスプレイの画素用スイ
ッチングトランジスタ、ファクシミリのイメージセンサ
用光センサ、電卓用バッテリの太陽電池などの電気光学
装置や、各種集積回路等において実用化されている。上
記水素化アモルファスシリコンの最大の長所は、高々3
00℃程度のプロセス温度で大面積の基板上に再現性よ
く安定して製造できることである。
【0003】一方、近年、ディスプレイやイメージセン
サの大型化、画素の高密度化(高精細化)が進むにした
がって、より高速な駆動に追随できるシリコン半導体薄
膜が要求されるようになっている。また、軽量化や低コ
スト化を図るために、液晶ディスプレイの周辺回路部分
に形成されるドライバ素子に適用するためにも、高速な
動作をし得ることが必要とされる。ところが、例えば上
記水素化アモルファスシリコンの電界効果移動度は、高
々1.0cm2/V・secであり、上記要求を充分満
たす電気的特性は得られない。
サの大型化、画素の高密度化(高精細化)が進むにした
がって、より高速な駆動に追随できるシリコン半導体薄
膜が要求されるようになっている。また、軽量化や低コ
スト化を図るために、液晶ディスプレイの周辺回路部分
に形成されるドライバ素子に適用するためにも、高速な
動作をし得ることが必要とされる。ところが、例えば上
記水素化アモルファスシリコンの電界効果移動度は、高
々1.0cm2/V・secであり、上記要求を充分満
たす電気的特性は得られない。
【0004】そこで、結晶性を有する半導体薄膜を形成
して電界効果移動度等を向上させる手法が研究され、そ
のプロセスとして、(1)シランガスに水素やSiF4
を混合してプラズマCVD法を用いることによって、堆
積する薄膜を結晶化させる製造方法、および(2)アモ
ルファスシリコンを前駆体として結晶化を試みる製造方
法が開発されている。
して電界効果移動度等を向上させる手法が研究され、そ
のプロセスとして、(1)シランガスに水素やSiF4
を混合してプラズマCVD法を用いることによって、堆
積する薄膜を結晶化させる製造方法、および(2)アモ
ルファスシリコンを前駆体として結晶化を試みる製造方
法が開発されている。
【0005】上記(1)は、半導体薄膜の形成と同時に
結晶化を行わせるものであるが、基板を比較的高温(6
00℃以上)に加熱する必要がある。そのために、基板
として、高温に耐える高価な石英基板等を用いる必要が
あり、安価なガラス基板を用いることが困難であり、製
造コストが高くつくという欠点がある。具体的には、例
えばアクティブマトリクス型の液晶表示装置に多く用い
られるコーニング7059ガラスは、ガラス歪点が59
3℃であり、600℃以上の加熱処理を行うと、ガラス
基板の縮みや歪みなどの機械的な変形等が顕著になるた
め、適正な半導体回路の形成プロセスや液晶パネルの作
製プロセス等が困難になる。また、多次元的な集積を図
ろうとすると、先に形成した回路領域に熱的損傷を与え
る恐れがある。
結晶化を行わせるものであるが、基板を比較的高温(6
00℃以上)に加熱する必要がある。そのために、基板
として、高温に耐える高価な石英基板等を用いる必要が
あり、安価なガラス基板を用いることが困難であり、製
造コストが高くつくという欠点がある。具体的には、例
えばアクティブマトリクス型の液晶表示装置に多く用い
られるコーニング7059ガラスは、ガラス歪点が59
3℃であり、600℃以上の加熱処理を行うと、ガラス
基板の縮みや歪みなどの機械的な変形等が顕著になるた
め、適正な半導体回路の形成プロセスや液晶パネルの作
製プロセス等が困難になる。また、多次元的な集積を図
ろうとすると、先に形成した回路領域に熱的損傷を与え
る恐れがある。
【0006】また、上記(2)は、基板上にアモルファ
スシリコン薄膜を形成し、これを加熱して多結晶シリコ
ン(ポリシリコン:p−Si)薄膜を形成するもので、
主として600℃程度の温度で長時間熱処理を行う固相
成長法と、レーザアニール法(特にエキシマレーザアニ
ール法)とが用いられる。
スシリコン薄膜を形成し、これを加熱して多結晶シリコ
ン(ポリシリコン:p−Si)薄膜を形成するもので、
主として600℃程度の温度で長時間熱処理を行う固相
成長法と、レーザアニール法(特にエキシマレーザアニ
ール法)とが用いられる。
【0007】前者の固相成長法は、アモルファス薄膜が
形成された基板を加熱し、600℃以上の温度に20時
間以上保つ必要があるため、やはり、製造コストの増大
等を招く。
形成された基板を加熱し、600℃以上の温度に20時
間以上保つ必要があるため、やはり、製造コストの増大
等を招く。
【0008】一方、後者のエキシマレーザアニール法
は、例えばIEEE Electron Device Letters,7(1986)pp.2
76-278や、IEEE Transactions onElectron Devices,42
(1995)pp.251-257 に開示されているように、アモルフ
ァスシリコン薄膜に、光エネルギが大きいUV光である
エキシマレーザ光を照射して結晶化させるもので、直接
ガラス基板を加熱することなく、電界効果移動度の高い
(>100cm2/V・sec)、比較的良好な電気的
特性の多結晶シリコン薄膜を得ることに成功している。
すなわち、アモルファスシリコンは、図1に示すような
透過率特性を有し、例えばXeClエキシマレーザによ
る波長が308nmのレーザ光に対しては、吸収係数が
106cm-1程度であるため、レーザ光は、ほとんどア
モルファスシリコンの表面から100Å程度の領域で吸
収され、基板の温度はほとんど上昇することなく(概ね
600℃以下)、アモルファスシリコンだけが高温にな
って、結晶化(多結晶化または単結晶化)する。それゆ
え、安価なガラス基板が使用でき、また、局所的に光ビ
ームを照射して結晶化させることができるので、さほど
高速性の要求されない画素領域をアモルファス薄膜のま
まとし、画素領域の周辺のみを結晶化してここに高速性
の要求されるドライバ回路を形成するといった多次元的
な集積や、既に形成されている回路に熱的ダメージを与
えることなく、順次、同一基板上の特定領域に良質の結
晶質薄膜を形成することが可能になる。更に、この技術
によるとCPU(Central Processing Unit)などを同一
基板上に集積することも可能になる。
は、例えばIEEE Electron Device Letters,7(1986)pp.2
76-278や、IEEE Transactions onElectron Devices,42
(1995)pp.251-257 に開示されているように、アモルフ
ァスシリコン薄膜に、光エネルギが大きいUV光である
エキシマレーザ光を照射して結晶化させるもので、直接
ガラス基板を加熱することなく、電界効果移動度の高い
(>100cm2/V・sec)、比較的良好な電気的
特性の多結晶シリコン薄膜を得ることに成功している。
すなわち、アモルファスシリコンは、図1に示すような
透過率特性を有し、例えばXeClエキシマレーザによ
る波長が308nmのレーザ光に対しては、吸収係数が
106cm-1程度であるため、レーザ光は、ほとんどア
モルファスシリコンの表面から100Å程度の領域で吸
収され、基板の温度はほとんど上昇することなく(概ね
600℃以下)、アモルファスシリコンだけが高温にな
って、結晶化(多結晶化または単結晶化)する。それゆ
え、安価なガラス基板が使用でき、また、局所的に光ビ
ームを照射して結晶化させることができるので、さほど
高速性の要求されない画素領域をアモルファス薄膜のま
まとし、画素領域の周辺のみを結晶化してここに高速性
の要求されるドライバ回路を形成するといった多次元的
な集積や、既に形成されている回路に熱的ダメージを与
えることなく、順次、同一基板上の特定領域に良質の結
晶質薄膜を形成することが可能になる。更に、この技術
によるとCPU(Central Processing Unit)などを同一
基板上に集積することも可能になる。
【0009】ここで、上記のようなp−Siを用いた半
導体素子の例としてのTFTの一般的な構造および製造
方法について説明する。
導体素子の例としてのTFTの一般的な構造および製造
方法について説明する。
【0010】図2は、コプレナ(coplanar)構造のTF
T110の概略を示す模式図であり、図2(a)はTF
T110の平面図、図2(b)は図2(a)におけるP
−P’矢視断面図である。図2に示すように、上記TF
T110は、絶縁性基板111上に、アンダーコート層
112と、p−Si膜113と、第1の絶縁膜(ゲート
絶縁膜)114と、第2の絶縁膜116と、ゲート電極
115、ソース電極117s及びドレイン電極117d
の3つの電極とが設けられて構成されている。p−Si
膜113は、Si(シリコン)からなる結晶性半導体層
である。また、p−Si膜113は、アンダーコート層
112上に、所定の形状にパターニングされて形成され
ている。更に、p−Si膜113は、チャネル領域11
3aと、ソース領域113b及びドレイン領域113c
とからなっており、上記ソース領域113b及びドレイ
ン領域113cは、チャネル領域113aの両側に位置
する。このソース領域113b及びドレイン領域113
cは、リン又はボロン等の不純物イオンをドーピングす
ることにより形成される。
T110の概略を示す模式図であり、図2(a)はTF
T110の平面図、図2(b)は図2(a)におけるP
−P’矢視断面図である。図2に示すように、上記TF
T110は、絶縁性基板111上に、アンダーコート層
112と、p−Si膜113と、第1の絶縁膜(ゲート
絶縁膜)114と、第2の絶縁膜116と、ゲート電極
115、ソース電極117s及びドレイン電極117d
の3つの電極とが設けられて構成されている。p−Si
膜113は、Si(シリコン)からなる結晶性半導体層
である。また、p−Si膜113は、アンダーコート層
112上に、所定の形状にパターニングされて形成され
ている。更に、p−Si膜113は、チャネル領域11
3aと、ソース領域113b及びドレイン領域113c
とからなっており、上記ソース領域113b及びドレイ
ン領域113cは、チャネル領域113aの両側に位置
する。このソース領域113b及びドレイン領域113
cは、リン又はボロン等の不純物イオンをドーピングす
ることにより形成される。
【0011】第1の絶縁膜114は、例えば二酸化シリ
コン(SiO2)からなり、上記p−Si膜113及び
アンダーコート層112の上方に形成されている。上記
ゲート電極115は、例えばアルミニウム(Al)等か
らなる金属薄膜である。該ゲート電極115は、第1の
絶縁膜114の上方に位置し、かつp−Si膜113の
チャネル領域113aに対応する位置に設けられてい
る。第2の絶縁膜116は、例えばSiO2からなり、
上記ゲート電極115及び第1の絶縁膜114の上方に
積層されている。
コン(SiO2)からなり、上記p−Si膜113及び
アンダーコート層112の上方に形成されている。上記
ゲート電極115は、例えばアルミニウム(Al)等か
らなる金属薄膜である。該ゲート電極115は、第1の
絶縁膜114の上方に位置し、かつp−Si膜113の
チャネル領域113aに対応する位置に設けられてい
る。第2の絶縁膜116は、例えばSiO2からなり、
上記ゲート電極115及び第1の絶縁膜114の上方に
積層されている。
【0012】第1の絶縁膜114及び第2の絶縁膜11
6には、それぞれp−Si膜113のソース領域113
b又はドレイン領域113cに達するコンタクトホール
118・118が形成されている。ソース電極117s
及びドレイン電極117dは、このコンタクトホール1
18・118を介して、ソース領域113b又はドレイ
ン領域113cと接触するように形成されている。上記
ゲート電極115、ソース電極117s及びドレイン電
極117dは、図示の断面以外の部分で所定の形状にパ
ターニングされることにより、配線パターンを構成して
いる。
6には、それぞれp−Si膜113のソース領域113
b又はドレイン領域113cに達するコンタクトホール
118・118が形成されている。ソース電極117s
及びドレイン電極117dは、このコンタクトホール1
18・118を介して、ソース領域113b又はドレイ
ン領域113cと接触するように形成されている。上記
ゲート電極115、ソース電極117s及びドレイン電
極117dは、図示の断面以外の部分で所定の形状にパ
ターニングされることにより、配線パターンを構成して
いる。
【0013】上記TFT110は次のようにして製造さ
れている。先ず、上記絶縁性基板111上に、例えばS
iO2からなるアンダーコート層112を成膜する。こ
れにより、後に形成されるp−Si膜113等への不純
物の拡散防止などが図られる。次に、上記アンダーコー
ト層112上に、非晶質性シリコンとしてのa−Si膜
(図示しない)を例えばプラズマCVD法によって成膜
し、該a−Si膜をエッチングにて所定の形状にパター
ニングする。なお、パターニングは結晶化の後に行って
もよい。続いて、上記a−Si膜に短波長のエキシマレ
ーザー等を照射して放冷する(レーザーアニール)。こ
れにより、改質、すなわち上記a−Si膜が多結晶化し
てp−Si膜113が形成される。ここで、a−Si膜
は短波長領域での光の吸収係数が大きいので、エネルギ
ービームとしてエキシマレーザーを用いると、a−Si
膜のみを選択的に加熱することができる。したがって、
絶縁性基板111の温度の上昇が小さいので、絶縁性基
板111の材料として、低コストのガラス基板等を採用
できるという利点がある。
れている。先ず、上記絶縁性基板111上に、例えばS
iO2からなるアンダーコート層112を成膜する。こ
れにより、後に形成されるp−Si膜113等への不純
物の拡散防止などが図られる。次に、上記アンダーコー
ト層112上に、非晶質性シリコンとしてのa−Si膜
(図示しない)を例えばプラズマCVD法によって成膜
し、該a−Si膜をエッチングにて所定の形状にパター
ニングする。なお、パターニングは結晶化の後に行って
もよい。続いて、上記a−Si膜に短波長のエキシマレ
ーザー等を照射して放冷する(レーザーアニール)。こ
れにより、改質、すなわち上記a−Si膜が多結晶化し
てp−Si膜113が形成される。ここで、a−Si膜
は短波長領域での光の吸収係数が大きいので、エネルギ
ービームとしてエキシマレーザーを用いると、a−Si
膜のみを選択的に加熱することができる。したがって、
絶縁性基板111の温度の上昇が小さいので、絶縁性基
板111の材料として、低コストのガラス基板等を採用
できるという利点がある。
【0014】上記で形成したp−Si膜113の上に、
第1の絶縁膜114を常圧CVD(Chemical Vapor Dep
osition )法にて成膜し、さらに第1の絶縁膜114上
に、ゲート電極115を形成する。次に、上記ゲート電
極115をマスクとして、p−Si膜113に、例えば
イオンドーピング法にて、ドナー若しくはアクセプタと
なる不純物イオン、具体的にはリン又はボロン等の不純
物イオンを注入する。これにより、上記p−Si膜11
3に、チャネル領域113aと、ソース領域113b及
びドレイン領域113cとが形成される。
第1の絶縁膜114を常圧CVD(Chemical Vapor Dep
osition )法にて成膜し、さらに第1の絶縁膜114上
に、ゲート電極115を形成する。次に、上記ゲート電
極115をマスクとして、p−Si膜113に、例えば
イオンドーピング法にて、ドナー若しくはアクセプタと
なる不純物イオン、具体的にはリン又はボロン等の不純
物イオンを注入する。これにより、上記p−Si膜11
3に、チャネル領域113aと、ソース領域113b及
びドレイン領域113cとが形成される。
【0015】次に、ゲート電極115上に第2の絶縁膜
116を成膜した後、コンタクトホール118・118
を形成し、例えばアルミニウムを蒸着させ、パターニン
グしてソース電極117sおよびドレイン電極117d
を形成する。
116を成膜した後、コンタクトホール118・118
を形成し、例えばアルミニウムを蒸着させ、パターニン
グしてソース電極117sおよびドレイン電極117d
を形成する。
【0016】上記のようなp−Si膜形成過程における
エキシマレーザ等のパルス発振方式のレーザは、出力が
大きく、例えばラインビーム状のレーザ光を基板を移動
させるなどして走査しながら照射することにより、一度
に広い面積のアモルファスシリコンを結晶化させること
ができるので半導体装置の量産に有利であるが、結晶品
質を向上させることが困難であるという課題を有してい
る。すなわち、この種のレーザは、1パルスの照射時間
が数10nS程度と非常に短く、照射時と非照射時との
温度差が大きくなるため、溶融されたシリコン膜は急速
に冷却される過程で結晶化する。それゆえ、結晶成長程
度や結晶方位の制御が困難であり、十分な結晶成長が行
われにくく、結晶粒径が小さくなって結晶粒界密度が大
きくなったり、ばらつきが大きくなったりしがちである
とともに、結晶欠陥が多くなりがちである。より詳細に
は、レーザ照射後の冷却過程において、結晶核が無秩序
に発生し、無秩序に発生した各々の結晶核は、これまた
それぞれ無秩序な方向に成長する。そして、結晶粒同志
が互いにぶつかり合った状態で結晶成長が止まる。この
ような成長過程を経て生成された結晶粒は、小粒でラン
ダムな形状のものとなる。このため、結晶粒界が多数存
在するpoly- Si膜となり、このようなpoly- Si膜で
は、電荷キャリアがスムーズに移動できないので、電界
効果移動度等のTFT特性に劣るものとなる。
エキシマレーザ等のパルス発振方式のレーザは、出力が
大きく、例えばラインビーム状のレーザ光を基板を移動
させるなどして走査しながら照射することにより、一度
に広い面積のアモルファスシリコンを結晶化させること
ができるので半導体装置の量産に有利であるが、結晶品
質を向上させることが困難であるという課題を有してい
る。すなわち、この種のレーザは、1パルスの照射時間
が数10nS程度と非常に短く、照射時と非照射時との
温度差が大きくなるため、溶融されたシリコン膜は急速
に冷却される過程で結晶化する。それゆえ、結晶成長程
度や結晶方位の制御が困難であり、十分な結晶成長が行
われにくく、結晶粒径が小さくなって結晶粒界密度が大
きくなったり、ばらつきが大きくなったりしがちである
とともに、結晶欠陥が多くなりがちである。より詳細に
は、レーザ照射後の冷却過程において、結晶核が無秩序
に発生し、無秩序に発生した各々の結晶核は、これまた
それぞれ無秩序な方向に成長する。そして、結晶粒同志
が互いにぶつかり合った状態で結晶成長が止まる。この
ような成長過程を経て生成された結晶粒は、小粒でラン
ダムな形状のものとなる。このため、結晶粒界が多数存
在するpoly- Si膜となり、このようなpoly- Si膜で
は、電荷キャリアがスムーズに移動できないので、電界
効果移動度等のTFT特性に劣るものとなる。
【0017】以下、結晶成長のメカニズム、および良好
な結晶成長を行わせることが困難な理由について、より
詳細に説明する。上記エキシマレーザは、Xe、Krな
どの希ガスとCl、Fなどのハロゲンの混合ガスを電子
ビームで励起する方法により発生するが、このままでは
好適に使用し難い。このため、ビームホモジナイザーと
呼ばれる光学系を用いて数cm角程度の矩形あるいはラ
イン状の均一な光強度を持つものに整形した光ビーム
が、レーザアニール法において使用されている。そし
て、基板上に形成された非単結晶質薄膜(通常、アモル
ファス薄膜)の結晶化に際しては、この整形された光ビ
ームをスキャンしながら照射する手法が用いられてい
る。
な結晶成長を行わせることが困難な理由について、より
詳細に説明する。上記エキシマレーザは、Xe、Krな
どの希ガスとCl、Fなどのハロゲンの混合ガスを電子
ビームで励起する方法により発生するが、このままでは
好適に使用し難い。このため、ビームホモジナイザーと
呼ばれる光学系を用いて数cm角程度の矩形あるいはラ
イン状の均一な光強度を持つものに整形した光ビーム
が、レーザアニール法において使用されている。そし
て、基板上に形成された非単結晶質薄膜(通常、アモル
ファス薄膜)の結晶化に際しては、この整形された光ビ
ームをスキャンしながら照射する手法が用いられてい
る。
【0018】しかし、この方法においても解決すべき幾
つかの課題を抱えており、例えば結晶粒径や結晶化度の
均一性が悪く、トランジスタ特性が安定しない、電界効
果移動度が低いといった課題を抱えている。このため、
これらの課題を解決するための方法として、(1)照射
面の一部に反射膜や吸収膜を被せ薄膜面の光吸収性を制
御することにより強度分布を形成して、結晶の成長方向
を誘導する技術や、(2)基板を加熱(400℃)した
状態でレーザ照射を行うことにより、結晶化を円滑に進
行させる技術(Extended Abstracts of the 1991 Inter
national Conference on Solid State Devices and Mat
erials,Yokohama,1991,p.p. 623-625 )などが提案
されている。また、例えばJpn.J.Appl.Phys.31(1992)p4
550-4554に開示されているものも知られている。これ
は、例えば図3に示すように、前駆体半導体薄膜122
が形成されたガラス基板121を基板ステージ124に
載置し、基板加熱ヒータ125によって基板ステージ1
24を400℃程度に加熱した状態で、エキシマレーザ
123のレーザ光123aを前駆体半導体薄膜122に
照射するものである。このように、レーザ光の照射時に
ガラス基板を加熱する方法が併用されることによって、
高い結晶品質、すなわち、比較的、大きく、かつ均一な
結晶粒が得られ、電気的特性が向上する。
つかの課題を抱えており、例えば結晶粒径や結晶化度の
均一性が悪く、トランジスタ特性が安定しない、電界効
果移動度が低いといった課題を抱えている。このため、
これらの課題を解決するための方法として、(1)照射
面の一部に反射膜や吸収膜を被せ薄膜面の光吸収性を制
御することにより強度分布を形成して、結晶の成長方向
を誘導する技術や、(2)基板を加熱(400℃)した
状態でレーザ照射を行うことにより、結晶化を円滑に進
行させる技術(Extended Abstracts of the 1991 Inter
national Conference on Solid State Devices and Mat
erials,Yokohama,1991,p.p. 623-625 )などが提案
されている。また、例えばJpn.J.Appl.Phys.31(1992)p4
550-4554に開示されているものも知られている。これ
は、例えば図3に示すように、前駆体半導体薄膜122
が形成されたガラス基板121を基板ステージ124に
載置し、基板加熱ヒータ125によって基板ステージ1
24を400℃程度に加熱した状態で、エキシマレーザ
123のレーザ光123aを前駆体半導体薄膜122に
照射するものである。このように、レーザ光の照射時に
ガラス基板を加熱する方法が併用されることによって、
高い結晶品質、すなわち、比較的、大きく、かつ均一な
結晶粒が得られ、電気的特性が向上する。
【0019】このうち、前者(1)は単結晶化を図るこ
ともでき、また後者(2)は比較的簡便に適用でき、こ
の技術を用いると電界効果移動度のばらつきが±10%
以内に抑えられるとされる。しかしながら、上記技術に
は下記のような問題点があり、多次元的な集積と一層の
コストダウンを図ろうとする最近の技術動向に十分に対
応できるものではない。
ともでき、また後者(2)は比較的簡便に適用でき、こ
の技術を用いると電界効果移動度のばらつきが±10%
以内に抑えられるとされる。しかしながら、上記技術に
は下記のような問題点があり、多次元的な集積と一層の
コストダウンを図ろうとする最近の技術動向に十分に対
応できるものではない。
【0020】すなわち、上記(1)の技術は、反射膜等
を施す工程が必要であるので、その分製造工程が煩雑に
なりコスト上昇を招く。また、限定された狭い領域に反
射膜等を施すのは容易でないので、微小な特定領域の結
晶化を図り難い。
を施す工程が必要であるので、その分製造工程が煩雑に
なりコスト上昇を招く。また、限定された狭い領域に反
射膜等を施すのは容易でないので、微小な特定領域の結
晶化を図り難い。
【0021】他方、上記(2)の技術では、基板を加熱
するための加熱工程を必要とするので、その分生産性が
低下する。すなわち、固相成長法ほど高温には加熱しな
いものの、基板を加熱および冷却するプロセスには、や
はり時間がかかり(例えば30分〜1時間程度)、スル
ープットが低下するという問題点も有している。この問
題点は、基板の面積が大きくなるほど、基板の歪みを緩
和するために加熱および冷却に要する時間が長くなり、
一層顕著なものになる。またこの技術は、電界効果移動
度のばらつきをある程度減少させることができるもの
の、電界効果移動度自体を十分に高めることができない
ので、高速性が要求される回路を形成するには不十分で
ある。すなわち、ガラス基板の歪み等を生じさせないた
めには、550℃程度以上にガラス基板を加熱すること
はできず、より高い結晶品質等を得ることが困難であ
る。更にこの技術は基板全体を加熱する方法であるの
で、基板上の限定された領域(特定領域)のみの結晶化
を図るには不向きである。
するための加熱工程を必要とするので、その分生産性が
低下する。すなわち、固相成長法ほど高温には加熱しな
いものの、基板を加熱および冷却するプロセスには、や
はり時間がかかり(例えば30分〜1時間程度)、スル
ープットが低下するという問題点も有している。この問
題点は、基板の面積が大きくなるほど、基板の歪みを緩
和するために加熱および冷却に要する時間が長くなり、
一層顕著なものになる。またこの技術は、電界効果移動
度のばらつきをある程度減少させることができるもの
の、電界効果移動度自体を十分に高めることができない
ので、高速性が要求される回路を形成するには不十分で
ある。すなわち、ガラス基板の歪み等を生じさせないた
めには、550℃程度以上にガラス基板を加熱すること
はできず、より高い結晶品質等を得ることが困難であ
る。更にこの技術は基板全体を加熱する方法であるの
で、基板上の限定された領域(特定領域)のみの結晶化
を図るには不向きである。
【0022】以上のように上記(1)、(2)の技術
は、いずれも製造コストを上昇させる等の課題を有す
る。そして特に上記(1)、(2)の技術(従来の他の
技術についても同様である)は、多様かつ多次元的な積
層を実現しにくいという本質的問題点を有している。す
なわち、これらの技術が採用する温度分布の制御手段
は、高速性が要求される回路領域(多結晶化領域)と、
そうでない回路領域(アモルファス領域)とを同一基板
上に選択的に形成するには不向きな手段であり、それゆ
えこれらの技術によっては、高度な集積化とコストダウ
ンとを同時に実現し難い。
は、いずれも製造コストを上昇させる等の課題を有す
る。そして特に上記(1)、(2)の技術(従来の他の
技術についても同様である)は、多様かつ多次元的な積
層を実現しにくいという本質的問題点を有している。す
なわち、これらの技術が採用する温度分布の制御手段
は、高速性が要求される回路領域(多結晶化領域)と、
そうでない回路領域(アモルファス領域)とを同一基板
上に選択的に形成するには不向きな手段であり、それゆ
えこれらの技術によっては、高度な集積化とコストダウ
ンとを同時に実現し難い。
【0023】ここで、限定された任意の領域のみを結晶
化できる技術の有用性について説明する。従来技術にか
かるレーザアニール法においては、図4に示すような、
ビームの側部(エッジ部)が急峻で頂上が平坦(単位面
積当たりのエネルギー強度が同一)な光ビームが用いら
れている。このような特性の光ビームを用いたpoly-S
i薄膜であっても、従来ではそれほど高速な動作が要求
されない例えば画素電極のスイッチング回路等を形成す
るために使用されていたので十分であった。
化できる技術の有用性について説明する。従来技術にか
かるレーザアニール法においては、図4に示すような、
ビームの側部(エッジ部)が急峻で頂上が平坦(単位面
積当たりのエネルギー強度が同一)な光ビームが用いら
れている。このような特性の光ビームを用いたpoly-S
i薄膜であっても、従来ではそれほど高速な動作が要求
されない例えば画素電極のスイッチング回路等を形成す
るために使用されていたので十分であった。
【0024】しかし、ゲート駆動回路やソース駆動回
路、さらにはCPUなどの高速な動作を必要とする素子
をも同一の基板上に一体的に形成しようとする場合にお
いては、上記従来技術で実現できる程度の品質の多結晶
質薄膜では不十分である。具体的には、例えばLCDの
画素領域においては0.5〜10cm2/Vs程度の移
動度で十分であるが、画素を制御するためのゲート回路
やソース回路等の周辺駆動回路では、100〜300c
m2/Vs程度の移動度が必要である。ところが、上記
特性の光ビームを用いる従来技術では、安定して高い移
動度を得ることができない。すなわち、一般に多結晶シ
リコン薄膜では、結晶の粒径が大きければ大きいほど移
動度等のトランジスタ特性が高くなるが、上記のような
多結晶化処理によっては、十分なトランジスタ特性を得
ることはできない。
路、さらにはCPUなどの高速な動作を必要とする素子
をも同一の基板上に一体的に形成しようとする場合にお
いては、上記従来技術で実現できる程度の品質の多結晶
質薄膜では不十分である。具体的には、例えばLCDの
画素領域においては0.5〜10cm2/Vs程度の移
動度で十分であるが、画素を制御するためのゲート回路
やソース回路等の周辺駆動回路では、100〜300c
m2/Vs程度の移動度が必要である。ところが、上記
特性の光ビームを用いる従来技術では、安定して高い移
動度を得ることができない。すなわち、一般に多結晶シ
リコン薄膜では、結晶の粒径が大きければ大きいほど移
動度等のトランジスタ特性が高くなるが、上記のような
多結晶化処理によっては、十分なトランジスタ特性を得
ることはできない。
【0025】この原因としては、上記特性の光ビームで
は、結晶粒や結晶化度の不均一性が大きくなり、また結
晶粒を大きくし結晶化度を高めようとして、照射強度を
強めたり照射回数を増やすと、一層結晶粒の大きさが不
揃いになって結晶化度がばらつくようになるからであ
る。以下、この原因について詳細に検討する。
は、結晶粒や結晶化度の不均一性が大きくなり、また結
晶粒を大きくし結晶化度を高めようとして、照射強度を
強めたり照射回数を増やすと、一層結晶粒の大きさが不
揃いになって結晶化度がばらつくようになるからであ
る。以下、この原因について詳細に検討する。
【0026】図5は、基板上に形成された非晶質シリコ
ン薄膜に上記矩形状の光ビームを照射したときにおける
結晶化度の分布を示す模式図である。図5において、1
701は照射光の境界を示し、1702、1704は結
晶化度の低い部分を示し、斜線部1703は結晶化度の
高い部分を示す。この図に示すごとく、エネルギー強度
が均一なエキシマレーザを用いた従来法によると、照射
光の境界1701より少し内側に入った斜線部1703
のみで結晶化度が高くなり、他の部分(境界付近170
2および中央部1704)では結晶化度が低くなるとい
う特徴的な結晶化度の分布パターンが形成される。そし
て、このことは、顕微ラマン分光法によって確認され
る。
ン薄膜に上記矩形状の光ビームを照射したときにおける
結晶化度の分布を示す模式図である。図5において、1
701は照射光の境界を示し、1702、1704は結
晶化度の低い部分を示し、斜線部1703は結晶化度の
高い部分を示す。この図に示すごとく、エネルギー強度
が均一なエキシマレーザを用いた従来法によると、照射
光の境界1701より少し内側に入った斜線部1703
のみで結晶化度が高くなり、他の部分(境界付近170
2および中央部1704)では結晶化度が低くなるとい
う特徴的な結晶化度の分布パターンが形成される。そし
て、このことは、顕微ラマン分光法によって確認され
る。
【0027】すなわち、図5のA−A線に沿う部分のラ
マン強度の測定結果を図6に示すが、図6において、境
界より少し内側に入ったところの急峻なピークの存在か
ら、この部分の結晶化度が高いことがわかる。また、中
央部分にピークが存在しないことから、この部分の結晶
化度が低いことがわかる。
マン強度の測定結果を図6に示すが、図6において、境
界より少し内側に入ったところの急峻なピークの存在か
ら、この部分の結晶化度が高いことがわかる。また、中
央部分にピークが存在しないことから、この部分の結晶
化度が低いことがわかる。
【0028】次に、図7を参照しながら、このような結
晶化度の不均一が生じるメカニズムついて考察する。非
晶質シリコン薄膜に光ビームを照射し、薄膜温度をシリ
コンの溶融温度以上(約1400℃以上)に加熱した
後、光照射を止めると、放熱により薄膜温度が低下し、
この過程で溶融していたシリコンが析出し結晶化する。
ここで、図7(a)のような均一な光強度分布の光ビー
ムを照射した場合、薄膜面には図7(b)に示すような
温度分布パターンが形成される。すなわち、中央部には
温度勾配のない平坦な温度領域が形成され、周辺部では
熱が周囲に逃げるために急峻な温度勾配が形成される
が、この場合、中央部の温度がシリコンの溶融温度以上
であれば、照射終了後に、先ず温度分布曲線1901と
結晶化温度線1902との交点付近(境界付近)の温度
が結晶化温度に達する。よって、この付近に結晶核(1
903)が発生する(図7(c))。すなわち、非晶質
シリコン薄膜が溶融点を超え、溶融点を超えた領域で非
晶質シリコン薄膜が溶融し固化するときに結晶化が起こ
ることにより多結晶化が図られる。次いで、更に温度が
下がると(図7(d))、前記結晶核1903を開始点
として未だ結晶化温度に達していない中央部方向に向か
って結晶化が進行していく(図7(e))が、光エネル
ギー強度の均一な光ビームを用いた場合では、図7
(b、d、f)の如く中央部に面方向の温度勾配が殆ど
ない状態で温度降下する。したがって、温度降下のある
時点で比較的広い範囲が同時に結晶化温度に到達し(図
7(f))、この範囲(1904)の何れの部位におい
ても等しい確率で結晶核が発生し得るようになる。この
ため、図7(g)に示すように、1904の全面におい
て同時的に微小な結晶核が発生し、その結果として微小
な多数の結晶粒からなるpoly- Si薄膜が形成される。
このようなpoly- Si薄膜は、当然に結晶粒界の密度が
大きい。よって、結晶粒界にキャリアが捕捉される程度
が大きくなるので、電界効果移動度が小さくなる。な
お、図7(c)の1900は薄膜の断面を示している。
晶化度の不均一が生じるメカニズムついて考察する。非
晶質シリコン薄膜に光ビームを照射し、薄膜温度をシリ
コンの溶融温度以上(約1400℃以上)に加熱した
後、光照射を止めると、放熱により薄膜温度が低下し、
この過程で溶融していたシリコンが析出し結晶化する。
ここで、図7(a)のような均一な光強度分布の光ビー
ムを照射した場合、薄膜面には図7(b)に示すような
温度分布パターンが形成される。すなわち、中央部には
温度勾配のない平坦な温度領域が形成され、周辺部では
熱が周囲に逃げるために急峻な温度勾配が形成される
が、この場合、中央部の温度がシリコンの溶融温度以上
であれば、照射終了後に、先ず温度分布曲線1901と
結晶化温度線1902との交点付近(境界付近)の温度
が結晶化温度に達する。よって、この付近に結晶核(1
903)が発生する(図7(c))。すなわち、非晶質
シリコン薄膜が溶融点を超え、溶融点を超えた領域で非
晶質シリコン薄膜が溶融し固化するときに結晶化が起こ
ることにより多結晶化が図られる。次いで、更に温度が
下がると(図7(d))、前記結晶核1903を開始点
として未だ結晶化温度に達していない中央部方向に向か
って結晶化が進行していく(図7(e))が、光エネル
ギー強度の均一な光ビームを用いた場合では、図7
(b、d、f)の如く中央部に面方向の温度勾配が殆ど
ない状態で温度降下する。したがって、温度降下のある
時点で比較的広い範囲が同時に結晶化温度に到達し(図
7(f))、この範囲(1904)の何れの部位におい
ても等しい確率で結晶核が発生し得るようになる。この
ため、図7(g)に示すように、1904の全面におい
て同時的に微小な結晶核が発生し、その結果として微小
な多数の結晶粒からなるpoly- Si薄膜が形成される。
このようなpoly- Si薄膜は、当然に結晶粒界の密度が
大きい。よって、結晶粒界にキャリアが捕捉される程度
が大きくなるので、電界効果移動度が小さくなる。な
お、図7(c)の1900は薄膜の断面を示している。
【0029】また、上記のような結晶化度の不均一が生
じるメカニズムは、図8に示すようにライン状のレーザ
ビームを照射する場合も同様である。ここで、図8にお
いて、(a)は、使用するエキシマレーザのx,y方向
のエネルギー密度分布を、(b)は、このようなエネル
ギー密度分布を有するエキシマレーザを非晶質シリコン
薄膜上に照射した場合の非晶質シリコン薄膜の温度上昇
分布を、(c)は上記の(a)及び(b)のようにして
レーザが照射される多結晶シリコン薄膜トランジスタの
斜視図を示している。すなわち、図8(a)に示すよう
にエネルギー分布を有するレーザを用いていることに起
因して、被照射領域のy方向の温度分布はほぼ均一であ
るものの、図8(b)に示すように、x方向では中央部
が高く両側が低い温度分布を生じる。このような温度分
布の結果として、結晶化はx方向の周辺部から中央へ進
み、多数の核生成により中央部ではそれぞれの成長面が
出会うことになり、図8(c)に多結晶シリコン薄膜の
結晶化状態を模式的に示すように、レーザビームのライ
ンビームエネルギー密度が低い部分の結晶粒は大きいも
のの、エネルギー密度が高い部分(中央部)の結晶粒は
小さくなってしまう。なお、図8において、131は透
明絶縁性基板、134は多結晶シリコン薄膜で141は
結晶粒を示している。また、139は絶縁膜で一般には
2酸化珪素(SiO2)膜が用いられ、140は非晶質シ
リコン薄膜である。
じるメカニズムは、図8に示すようにライン状のレーザ
ビームを照射する場合も同様である。ここで、図8にお
いて、(a)は、使用するエキシマレーザのx,y方向
のエネルギー密度分布を、(b)は、このようなエネル
ギー密度分布を有するエキシマレーザを非晶質シリコン
薄膜上に照射した場合の非晶質シリコン薄膜の温度上昇
分布を、(c)は上記の(a)及び(b)のようにして
レーザが照射される多結晶シリコン薄膜トランジスタの
斜視図を示している。すなわち、図8(a)に示すよう
にエネルギー分布を有するレーザを用いていることに起
因して、被照射領域のy方向の温度分布はほぼ均一であ
るものの、図8(b)に示すように、x方向では中央部
が高く両側が低い温度分布を生じる。このような温度分
布の結果として、結晶化はx方向の周辺部から中央へ進
み、多数の核生成により中央部ではそれぞれの成長面が
出会うことになり、図8(c)に多結晶シリコン薄膜の
結晶化状態を模式的に示すように、レーザビームのライ
ンビームエネルギー密度が低い部分の結晶粒は大きいも
のの、エネルギー密度が高い部分(中央部)の結晶粒は
小さくなってしまう。なお、図8において、131は透
明絶縁性基板、134は多結晶シリコン薄膜で141は
結晶粒を示している。また、139は絶縁膜で一般には
2酸化珪素(SiO2)膜が用いられ、140は非晶質シ
リコン薄膜である。
【0030】なお、上記の例では、説明を簡単化するた
めに1回のエネルギビームの照射を行った場合を示した
が、複数回照射する場合などでも同様である。
めに1回のエネルギビームの照射を行った場合を示した
が、複数回照射する場合などでも同様である。
【0031】また、従来のレーザアニールにおいては、
上記のように電界効果移動度の向上が困難であることに
加えて、半導体膜の膜質の均一性を向上させることが困
難であり、特に上記両者を両立させることが困難である
という問題点を有していた。
上記のように電界効果移動度の向上が困難であることに
加えて、半導体膜の膜質の均一性を向上させることが困
難であり、特に上記両者を両立させることが困難である
という問題点を有していた。
【0032】ここで、従来のレーザアニール装置の構成
について図9に基づいて説明する。図9において、15
1はレーザ発振器、152は反射鏡、153は均一化装
置、154は窓、155は非晶質シリコン層が形成され
た基板、156はステージ、157は制御装置を示して
いる。そして、非晶質シリコン層のレーザアニールの際
には、レーザ発振器151から発振したレーザ光を反射
鏡152によって均一化装置153に導き、エネルギー
の均一な所定の形に整形されたレーザビームを窓154
を通して処理室内のステージ156に固定された基板1
55に照射するようになっている。
について図9に基づいて説明する。図9において、15
1はレーザ発振器、152は反射鏡、153は均一化装
置、154は窓、155は非晶質シリコン層が形成され
た基板、156はステージ、157は制御装置を示して
いる。そして、非晶質シリコン層のレーザアニールの際
には、レーザ発振器151から発振したレーザ光を反射
鏡152によって均一化装置153に導き、エネルギー
の均一な所定の形に整形されたレーザビームを窓154
を通して処理室内のステージ156に固定された基板1
55に照射するようになっている。
【0033】上記のようなレーザアニール装置を用いて
アニール処理を行う場合、レーザビームを基板全面に一
括で照射することは困難であるため、実際には、レーザ
の照射領域を重ね合わせつつ、順次ずらしながら基板全
面を同一条件で照射している(例えば、I.Asai,N.Kato,
M.Fuse and T.Hamano,ジャパン ジェイ アプライフィ
ジックス(Jpn.J.Appl.Phys.) 32 (1993)474)。しかし
ながら、このようにレーザビームの照射領域を重ねつ
つ、順次ずらしながら照射するレーザアニールの方法で
は、レーザエネルギー密度を高くすれば、半導体膜特性
の評価基準の一つである移動度が高くなり、全体的に膜
質が向上するものの、照射領域の継ぎ目で膜質の不均一
が生じ、半導体膜全体の均一性が低くなる。一方、比較
的低いエネルギー密度でレーザ照射すると、膜質の均一
性を向上させることは容易になるが、エネルギー密度が
低いために電界効果移動度を高くすることが困難にな
る。
アニール処理を行う場合、レーザビームを基板全面に一
括で照射することは困難であるため、実際には、レーザ
の照射領域を重ね合わせつつ、順次ずらしながら基板全
面を同一条件で照射している(例えば、I.Asai,N.Kato,
M.Fuse and T.Hamano,ジャパン ジェイ アプライフィ
ジックス(Jpn.J.Appl.Phys.) 32 (1993)474)。しかし
ながら、このようにレーザビームの照射領域を重ねつ
つ、順次ずらしながら照射するレーザアニールの方法で
は、レーザエネルギー密度を高くすれば、半導体膜特性
の評価基準の一つである移動度が高くなり、全体的に膜
質が向上するものの、照射領域の継ぎ目で膜質の不均一
が生じ、半導体膜全体の均一性が低くなる。一方、比較
的低いエネルギー密度でレーザ照射すると、膜質の均一
性を向上させることは容易になるが、エネルギー密度が
低いために電界効果移動度を高くすることが困難にな
る。
【0034】それゆえ、例えばTFTが形成された基板
を液晶ディスプレイに用いる場合、図10に示すように
比較的大面積の画像表示領域158に必要とされる膜質
の均一性と、周辺回路部(ドライバ回路)159に必要
とされる電界効果移動度とを満足する半導体膜を形成す
ることは困難であった。なお、このような問題点に対し
ては、例えば米国USP5756364号に開示されて
いるように、画像表示領域158と周辺回路部159と
でレーザビームの強度を異ならせることが提案されてい
るが、このようにレーザビームの強度を異ならせるだけ
では、周辺回路部159において十分な電界効果移動度
を持たせることが困難である。
を液晶ディスプレイに用いる場合、図10に示すように
比較的大面積の画像表示領域158に必要とされる膜質
の均一性と、周辺回路部(ドライバ回路)159に必要
とされる電界効果移動度とを満足する半導体膜を形成す
ることは困難であった。なお、このような問題点に対し
ては、例えば米国USP5756364号に開示されて
いるように、画像表示領域158と周辺回路部159と
でレーザビームの強度を異ならせることが提案されてい
るが、このようにレーザビームの強度を異ならせるだけ
では、周辺回路部159において十分な電界効果移動度
を持たせることが困難である。
【0035】なお、この明細書で結晶化というときに
は、単結晶化と多結晶化の双方を含めた意味で使用して
あるが、本発明の結晶質半導体薄膜の作製方法はpoly-
Si薄膜の作製に特に有用である。
は、単結晶化と多結晶化の双方を含めた意味で使用して
あるが、本発明の結晶質半導体薄膜の作製方法はpoly-
Si薄膜の作製に特に有用である。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザアニール
方法においては、上記のように、結晶粒径や結晶方位を
制御することが困難であり、高い結晶品質、すなわち、
大きく、かつ均一な結晶粒径を有し、結晶欠陥も少ない
半導体薄膜を形成することが困難であるとともに、スル
ープットを向上させて製造コストを低減することも困難
であり、しかも、半導体薄膜の膜特性(電界効果移動度
等)の向上と膜質の均一性を同時に達成することができ
ないという問題点を有していた。
方法においては、上記のように、結晶粒径や結晶方位を
制御することが困難であり、高い結晶品質、すなわち、
大きく、かつ均一な結晶粒径を有し、結晶欠陥も少ない
半導体薄膜を形成することが困難であるとともに、スル
ープットを向上させて製造コストを低減することも困難
であり、しかも、半導体薄膜の膜特性(電界効果移動度
等)の向上と膜質の均一性を同時に達成することができ
ないという問題点を有していた。
【0037】本発明は、上記の点に鑑み、スループット
の低下を招くことなく、しかも、高い結晶品質の半導体
薄膜を形成することができ、さらに、半導体薄膜の膜特
性の向上と膜質の均一性を同時に達成することができる
半導体薄膜の製造方法、および装置、ならびにそのよう
な半導体薄膜を用いた、電界効果移動度等のTFT特性
に優れた薄膜トランジスタ、およびその製造方法の提供
を目的としている。
の低下を招くことなく、しかも、高い結晶品質の半導体
薄膜を形成することができ、さらに、半導体薄膜の膜特
性の向上と膜質の均一性を同時に達成することができる
半導体薄膜の製造方法、および装置、ならびにそのよう
な半導体薄膜を用いた、電界効果移動度等のTFT特性
に優れた薄膜トランジスタ、およびその製造方法の提供
を目的としている。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者等は種々検討した結果、多結晶シリコン薄
膜の結晶粒が小さくなる原因が、エキシマレーザ照射に
より加熱された際のシリコン薄膜の温度分布によるもの
であることに着目し、少なくともトランジスタを形成す
る領域に関して大きな粒径を持つ多結晶シリコン薄膜化
する方法を考え出した。
め、本発明者等は種々検討した結果、多結晶シリコン薄
膜の結晶粒が小さくなる原因が、エキシマレーザ照射に
より加熱された際のシリコン薄膜の温度分布によるもの
であることに着目し、少なくともトランジスタを形成す
る領域に関して大きな粒径を持つ多結晶シリコン薄膜化
する方法を考え出した。
【0039】すなわち本発明者等は、レーザによる多結
晶化処理を行う際に、トランジスタを形成する領域を挟
んで、その両側に熱伝導が高い領域を設けることによ
り、トランジスタが形成される領域の周囲の領域の温度
が高くなるようにし、トランジスタ形成領域の温度を周
囲に比較して相対的に低くすることで、トランジスタ形
成領域のシリコン薄膜を最初に結晶化させて粒径の増大
化を行い得ると考えるに至った。
晶化処理を行う際に、トランジスタを形成する領域を挟
んで、その両側に熱伝導が高い領域を設けることによ
り、トランジスタが形成される領域の周囲の領域の温度
が高くなるようにし、トランジスタ形成領域の温度を周
囲に比較して相対的に低くすることで、トランジスタ形
成領域のシリコン薄膜を最初に結晶化させて粒径の増大
化を行い得ると考えるに至った。
【0040】そこで、請求項1の発明は、基板上に、第
1の熱伝導率を有する第1の絶縁膜と、上記第1の熱伝
導率と異なる第2の熱伝導率を有し、部分的な領域に選
択的に形成された第2の絶縁膜とを積層する工程と、上
記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜上に非単結晶半導体
薄膜を積層する工程と、上記非単結晶半導体薄膜にエネ
ルギビームを照射して結晶成長させる工程とを有するこ
とを特徴としている。
1の熱伝導率を有する第1の絶縁膜と、上記第1の熱伝
導率と異なる第2の熱伝導率を有し、部分的な領域に選
択的に形成された第2の絶縁膜とを積層する工程と、上
記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜上に非単結晶半導体
薄膜を積層する工程と、上記非単結晶半導体薄膜にエネ
ルギビームを照射して結晶成長させる工程とを有するこ
とを特徴としている。
【0041】具体的には、例えば非晶質シリコン薄膜の
絶縁膜の熱伝導率をトランジスタが形成される領域とそ
の他の領域とで異ならしめることにより、トランジスタ
が形成される領域の非晶質シリコン薄膜の熱伝導性をそ
の他の領域の非晶質シリコン薄膜よりも高くする。
絶縁膜の熱伝導率をトランジスタが形成される領域とそ
の他の領域とで異ならしめることにより、トランジスタ
が形成される領域の非晶質シリコン薄膜の熱伝導性をそ
の他の領域の非晶質シリコン薄膜よりも高くする。
【0042】この構成によれば、多結晶化を行う際の、
トランジスタ形成領域のシリコン薄膜の温度がその他の
領域よりも低いため、結晶化がトランジスタ形成領域か
ら発生することになり、トランジスタ形成領域の多結晶
シリコンの粒径を大きくすることができる。
トランジスタ形成領域のシリコン薄膜の温度がその他の
領域よりも低いため、結晶化がトランジスタ形成領域か
ら発生することになり、トランジスタ形成領域の多結晶
シリコンの粒径を大きくすることができる。
【0043】また、請求項12の発明は、半導体膜表面
の周縁の少なくとも一部には、半導体膜に対して略水平
方向に延びる1つ以上の突起部が設けられることを特徴
としている。
の周縁の少なくとも一部には、半導体膜に対して略水平
方向に延びる1つ以上の突起部が設けられることを特徴
としている。
【0044】ここで、本発明の理解に供するため、本発
明に到るアプローチについて簡単に説明する。まず、本
発明者らは、従来技術の上記課題の要因を究明すべく検
討を重ね、十分明確には解明されなかったものの、その
要因として以下の事項を想定するに到った。すなわち、
一般に、結晶核の発生および結晶成長は、半導体膜がア
ニール処理により一旦,加熱され、その後、冷却される
ことにより成される。
明に到るアプローチについて簡単に説明する。まず、本
発明者らは、従来技術の上記課題の要因を究明すべく検
討を重ね、十分明確には解明されなかったものの、その
要因として以下の事項を想定するに到った。すなわち、
一般に、結晶核の発生および結晶成長は、半導体膜がア
ニール処理により一旦,加熱され、その後、冷却される
ことにより成される。
【0045】ところで、従来技術においては、アニール
処理後の半導体膜は、その中央部および周辺部にかかわ
らず、ほぼ一様に冷却されており、この結果、結晶核が
ランダムな位置にほぼ同時期に発生してしまうので、結
晶粒径や結晶方位を制御することが困難になっていると
想定される。また、このことにより、結晶核が比較的近
接した位置にほぼ同時に発生するおそれがあり、この場
合、結晶成長の過程で結晶同士が干渉し合い、十分な結
晶粒径を得ることが困難となっている。
処理後の半導体膜は、その中央部および周辺部にかかわ
らず、ほぼ一様に冷却されており、この結果、結晶核が
ランダムな位置にほぼ同時期に発生してしまうので、結
晶粒径や結晶方位を制御することが困難になっていると
想定される。また、このことにより、結晶核が比較的近
接した位置にほぼ同時に発生するおそれがあり、この場
合、結晶成長の過程で結晶同士が干渉し合い、十分な結
晶粒径を得ることが困難となっている。
【0046】そして、上記した事項を念頭に鋭意検討し
た結果、本発明者らは、「半導体膜の周辺部における結
晶核を,中央方部における結晶核よりも早い時期に発生
させ、その後、周辺部部に発生した結晶核を、中央部に
おいて結晶核が発生もしくは結晶成長する以前に、中央
部に向けて結晶成長させることにより、結晶粒径や結晶
方位を制御可能にすると共に、結晶成長の過程にある結
晶同士の干渉を防止して、十分な結晶粒径を得る。」と
いう本発明の技術的思想を創出したのである。
た結果、本発明者らは、「半導体膜の周辺部における結
晶核を,中央方部における結晶核よりも早い時期に発生
させ、その後、周辺部部に発生した結晶核を、中央部に
おいて結晶核が発生もしくは結晶成長する以前に、中央
部に向けて結晶成長させることにより、結晶粒径や結晶
方位を制御可能にすると共に、結晶成長の過程にある結
晶同士の干渉を防止して、十分な結晶粒径を得る。」と
いう本発明の技術的思想を創出したのである。
【0047】すなわち、請求項12によれば、アニール
処理後の半導体膜において、周縁の突起部に蓄積された
熱は水平面において外側の複数の方向(例えば、突起部
が矩形状を有する場合、3方向)に拡散するのに対し
て、中央部に蓄積された熱は水平面内において未だ冷却
されていない周縁側にしか逃げ場がないので、突起部を
含めて周縁が中央部に較べて十分早く冷却される。
処理後の半導体膜において、周縁の突起部に蓄積された
熱は水平面において外側の複数の方向(例えば、突起部
が矩形状を有する場合、3方向)に拡散するのに対し
て、中央部に蓄積された熱は水平面内において未だ冷却
されていない周縁側にしか逃げ場がないので、突起部を
含めて周縁が中央部に較べて十分早く冷却される。
【0048】この結果、周縁における結晶核は、中央部
における結晶核よりも早い時期に発生し、中央部におい
て結晶核が発生もしくは結晶成長する以前に、この周縁
に発生した結晶核が中央部に向けて結晶成長するので、
結晶粒径や結晶方位が制御可能となる。このことによ
り、結晶成長の過程にある結晶同士の干渉が防止され、
十分な結晶粒径を得ることができる。
における結晶核よりも早い時期に発生し、中央部におい
て結晶核が発生もしくは結晶成長する以前に、この周縁
に発生した結晶核が中央部に向けて結晶成長するので、
結晶粒径や結晶方位が制御可能となる。このことによ
り、結晶成長の過程にある結晶同士の干渉が防止され、
十分な結晶粒径を得ることができる。
【0049】また、請求項13によれば、突起部に1つ
の結晶核のみが発生して、この結晶核が結晶成長するこ
とになる。なお、請求項14、15によれば、結晶の粒
径がより整い、突起部毎に1つの結晶核が確実に発生す
る。
の結晶核のみが発生して、この結晶核が結晶成長するこ
とになる。なお、請求項14、15によれば、結晶の粒
径がより整い、突起部毎に1つの結晶核が確実に発生す
る。
【0050】また、請求項16によれば、突起部に発生
し成長した結晶は、さらに、中央部に向かって成長する
が、この場合、隣り合う突起部から中央部に向かう結晶
成長および、対向する辺の突起部から中央部に向かう結
晶成長に対して、極力、干渉し合うことなく、結晶成長
することが見込まれる。
し成長した結晶は、さらに、中央部に向かって成長する
が、この場合、隣り合う突起部から中央部に向かう結晶
成長および、対向する辺の突起部から中央部に向かう結
晶成長に対して、極力、干渉し合うことなく、結晶成長
することが見込まれる。
【0051】また、請求項18によれば、突起部はゲー
ト電極に対応する領域に設けられるので、良好な導電特
性を得ることができる。
ト電極に対応する領域に設けられるので、良好な導電特
性を得ることができる。
【0052】また、請求項19は、非晶質半導体膜を形
成する工程と、前記非晶質半導体膜の周縁の少なくとも
一部に、略水平方向に延びる1つ以上の突起部を選択的
に形成する工程と、前記突起部が形成された非晶質半導
体膜をアニール処理して結晶化させる工程を含むことを
特徴とする半導体膜の製造方法である。
成する工程と、前記非晶質半導体膜の周縁の少なくとも
一部に、略水平方向に延びる1つ以上の突起部を選択的
に形成する工程と、前記突起部が形成された非晶質半導
体膜をアニール処理して結晶化させる工程を含むことを
特徴とする半導体膜の製造方法である。
【0053】請求項19により製造された半導体膜にお
いては、請求項12と同様の効果を奏する。
いては、請求項12と同様の効果を奏する。
【0054】さらに、請求項22によれば、半導体膜の
周辺部における結晶核を中央部における結晶核よりも早
い時期に発生させ、その後、前記周辺部に発生した前記
結晶核を、前記中央部において結晶核が発生もしくは結
晶成長する以前に、中央部に向けて結晶成長させるの
で、結晶粒径や結晶方位が制御可能となる。
周辺部における結晶核を中央部における結晶核よりも早
い時期に発生させ、その後、前記周辺部に発生した前記
結晶核を、前記中央部において結晶核が発生もしくは結
晶成長する以前に、中央部に向けて結晶成長させるの
で、結晶粒径や結晶方位が制御可能となる。
【0055】このことにより、結晶成長の過程にある結
晶同士の干渉が防止され、十分な結晶粒径を得ることが
できる。
晶同士の干渉が防止され、十分な結晶粒径を得ることが
できる。
【0056】また、上記の課題を解決するために、請求
項26に記載の発明は、チャネル領域と、前記チャネル
領域の両側に配置されたソース領域、およびドレイン領
域とを有する結晶質半導体層が基板上に形成されてなる
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記結晶質半導体層
は、非単結晶質薄膜を結晶化してなるものであり、前記
結晶質半導体層の少なくともチャネル領域には、結晶成
長方向を制御する結晶成長方向制御空隙が設けられてい
ることを特徴とする。
項26に記載の発明は、チャネル領域と、前記チャネル
領域の両側に配置されたソース領域、およびドレイン領
域とを有する結晶質半導体層が基板上に形成されてなる
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記結晶質半導体層
は、非単結晶質薄膜を結晶化してなるものであり、前記
結晶質半導体層の少なくともチャネル領域には、結晶成
長方向を制御する結晶成長方向制御空隙が設けられてい
ることを特徴とする。
【0057】上記構成によると、チャネル領域に形成さ
れた結晶成長方向制御空隙が、非単結晶質薄膜の結晶化
に際してチャネル領域の結晶成長方向を制御する。した
がって、このような結晶成長方向制御空隙を有してなる
結晶質半導体層は、結晶形状や結晶粒界密度が好適に規
制されたものとなっているので、上記構成の結晶質薄膜
トランジスタは、電界効果移動度等のTFT特性に優れ
る。
れた結晶成長方向制御空隙が、非単結晶質薄膜の結晶化
に際してチャネル領域の結晶成長方向を制御する。した
がって、このような結晶成長方向制御空隙を有してなる
結晶質半導体層は、結晶形状や結晶粒界密度が好適に規
制されたものとなっているので、上記構成の結晶質薄膜
トランジスタは、電界効果移動度等のTFT特性に優れ
る。
【0058】ここで、上記結晶成長方向制御空隙とは、
結晶質半導体層(製造段階では非単結晶質薄膜)の表面
に形成された窪み(凹)であり、この窪みは結晶質半導
体層の下層(基板面またはアンダーコート層)にまで達
するものであってもよく、また下層にまで達しないもの
であってもよい。また、窪みの大きさや形状についても
特に制限されない。よって、結晶質半導体層の表面積の
大小、厚み、或いは所望する電界効果移動度等を勘案し
て適当に設定できる。例えば表面形状が円形、方形の
穴、或いは細長い溝などが例示でき、穴または溝の断面
形状としてはC字型やV型、コの字型などが例示でき
る。なお、結晶成長方向制御空隙の役割・機能の詳細に
ついては下記する。
結晶質半導体層(製造段階では非単結晶質薄膜)の表面
に形成された窪み(凹)であり、この窪みは結晶質半導
体層の下層(基板面またはアンダーコート層)にまで達
するものであってもよく、また下層にまで達しないもの
であってもよい。また、窪みの大きさや形状についても
特に制限されない。よって、結晶質半導体層の表面積の
大小、厚み、或いは所望する電界効果移動度等を勘案し
て適当に設定できる。例えば表面形状が円形、方形の
穴、或いは細長い溝などが例示でき、穴または溝の断面
形状としてはC字型やV型、コの字型などが例示でき
る。なお、結晶成長方向制御空隙の役割・機能の詳細に
ついては下記する。
【0059】請求項27に記載の発明は、チャネル領域
と、前記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、
およびドレイン領域とを有する結晶質半導体層が基板上
に形成されてなる結晶質薄膜トランジスタにおいて、前
記半導体層が、非単結晶質薄膜を結晶化してなるもので
あり、前記結晶質半導体層の少なくともチャネル領域に
は、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に溝状の空
隙が、2列以上設けられていることを特徴とする。
と、前記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、
およびドレイン領域とを有する結晶質半導体層が基板上
に形成されてなる結晶質薄膜トランジスタにおいて、前
記半導体層が、非単結晶質薄膜を結晶化してなるもので
あり、前記結晶質半導体層の少なくともチャネル領域に
は、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に溝状の空
隙が、2列以上設けられていることを特徴とする。
【0060】この構成によると、2列以上設けられた溝
状の空隙が、非単結晶質薄膜の結晶化に際して、結晶の
成長方向をソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に誘
導するように機能するので、その結果物としてのpoly-
Si膜は、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に長
い、大粒の結晶粒の集合体となる。このようなpoly-S
i膜は、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向におけ
る結晶粒界密度が小さいので、この方向におけるキャリ
ア移動速度が速い。つまり、上記構成の結晶質薄膜トラ
ンジスタは、キャリア移動度等の特性に優れる。
状の空隙が、非単結晶質薄膜の結晶化に際して、結晶の
成長方向をソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に誘
導するように機能するので、その結果物としてのpoly-
Si膜は、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に長
い、大粒の結晶粒の集合体となる。このようなpoly-S
i膜は、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向におけ
る結晶粒界密度が小さいので、この方向におけるキャリ
ア移動速度が速い。つまり、上記構成の結晶質薄膜トラ
ンジスタは、キャリア移動度等の特性に優れる。
【0061】ここで、結晶成長方向制御空隙を設ける
と、結晶成長方向が制御された大粒の結晶粒が得られる
理由を、図11および図20を参照しながら詳説する。
と、結晶成長方向が制御された大粒の結晶粒が得られる
理由を、図11および図20を参照しながら詳説する。
【0062】図20に示すように、結晶質半導体層の前
駆体である非単結晶質薄膜表面に、溝状の結晶成長方向
制御空隙(符号411)をソース領域とドレイン領域と
を結ぶ方向に2列以上形成し、しかる後、常法に従って
当該薄膜に可吸収性のエネルギービームを照射すると、
薄膜面の温度は、結晶成長方向制御空隙とその近傍およ
び半導体薄膜周縁部に低く、チャネル領域本体部(結晶
成長方向制御空隙が形成されていない薄膜部分)に高い
温度分布となる。
駆体である非単結晶質薄膜表面に、溝状の結晶成長方向
制御空隙(符号411)をソース領域とドレイン領域と
を結ぶ方向に2列以上形成し、しかる後、常法に従って
当該薄膜に可吸収性のエネルギービームを照射すると、
薄膜面の温度は、結晶成長方向制御空隙とその近傍およ
び半導体薄膜周縁部に低く、チャネル領域本体部(結晶
成長方向制御空隙が形成されていない薄膜部分)に高い
温度分布となる。
【0063】なぜなら、溝部分(結晶成長方向制御空
隙)は、他の部分に比べ薄膜の厚みが薄くなっている
か、または薄膜が存在しないので、エネルギービームの
吸収が少なく、この結果として溝部分の温度が他の部分
に比べて低くなるからである。また、通常、半導体薄膜
の外側には薄膜が存在しないのでエネルギービームの吸
収が少ないと共に、周縁部では熱が外側に拡散するの
で、薄膜中央部分に比較し温度が低くなるからである。
隙)は、他の部分に比べ薄膜の厚みが薄くなっている
か、または薄膜が存在しないので、エネルギービームの
吸収が少なく、この結果として溝部分の温度が他の部分
に比べて低くなるからである。また、通常、半導体薄膜
の外側には薄膜が存在しないのでエネルギービームの吸
収が少ないと共に、周縁部では熱が外側に拡散するの
で、薄膜中央部分に比較し温度が低くなるからである。
【0064】次に、結晶成長方向制御空隙および周縁部
に低い温度分布をもった非単結晶質薄膜における結晶成
長過程を説明する。なお、非単結晶質薄膜の周縁部の温
度が低いのは従来技術においても同様なことであるの
で、ここでは結晶成長方向制御空隙と結晶成長方向との
関係について、図11を参照しながら説明する。
に低い温度分布をもった非単結晶質薄膜における結晶成
長過程を説明する。なお、非単結晶質薄膜の周縁部の温
度が低いのは従来技術においても同様なことであるの
で、ここでは結晶成長方向制御空隙と結晶成長方向との
関係について、図11を参照しながら説明する。
【0065】図11は結晶成長の様を概念的に説明する
ための図である。先ず本体部よりも温度の低い結晶成長
方向制御空隙の周辺に結晶核が発生する。そして、この
結晶核は薄膜全体の温度降下に伴って、より温度の高い
方向、すなわち溝状の結晶成長方向制御空隙から遠ざか
る方向(溝に対し垂直な方向)に向かって成長する。こ
こで、上記構成では、結晶成長方向制御空隙がソース領
域とドレイン領域とを結ぶ方向に2列以上設けられてい
るので、対向する2つの結晶成長方向制御空隙付近でそ
れぞれ発生した結晶核は、逆の方向からそれぞれチャネ
ル領域本体部の中央に向かって成長する。
ための図である。先ず本体部よりも温度の低い結晶成長
方向制御空隙の周辺に結晶核が発生する。そして、この
結晶核は薄膜全体の温度降下に伴って、より温度の高い
方向、すなわち溝状の結晶成長方向制御空隙から遠ざか
る方向(溝に対し垂直な方向)に向かって成長する。こ
こで、上記構成では、結晶成長方向制御空隙がソース領
域とドレイン領域とを結ぶ方向に2列以上設けられてい
るので、対向する2つの結晶成長方向制御空隙付近でそ
れぞれ発生した結晶核は、逆の方向からそれぞれチャネ
ル領域本体部の中央に向かって成長する。
【0066】このため、結晶粒同志がチャネル領域本体
部の中央付近でぶつかり合うことになるが、結晶成長方
向制御空隙から遠い中央付近は他の部分よりも温度が高
く、未だ分子が自由に動き得る状態にある。よって、ぶ
つかり合いを避ける方向、すなわちソース領域とドレイ
ン領域とを結ぶ方向(溝と平行な方向)に結晶成長が誘
導される(図11a参照)。この結果、ソース領域とド
レイン領域とを結ぶ方向に長い大粒の結晶粒が形成され
る(図11b参照)。このような形状の結晶粒の集合体
からなるチャネル領域であると、ソース領域とドレイン
領域とを結ぶ方向の結晶粒界密度が小さいので、電界効
果移動度等のTFT特性に優れた結晶質薄膜トランジス
タが構成できる。
部の中央付近でぶつかり合うことになるが、結晶成長方
向制御空隙から遠い中央付近は他の部分よりも温度が高
く、未だ分子が自由に動き得る状態にある。よって、ぶ
つかり合いを避ける方向、すなわちソース領域とドレイ
ン領域とを結ぶ方向(溝と平行な方向)に結晶成長が誘
導される(図11a参照)。この結果、ソース領域とド
レイン領域とを結ぶ方向に長い大粒の結晶粒が形成され
る(図11b参照)。このような形状の結晶粒の集合体
からなるチャネル領域であると、ソース領域とドレイン
領域とを結ぶ方向の結晶粒界密度が小さいので、電界効
果移動度等のTFT特性に優れた結晶質薄膜トランジス
タが構成できる。
【0067】請求項28に記載の発明は、請求項26に
記載の発明において、前記結晶成長方向制御空隙が、ソ
ース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に不連続的に複数
設けられていることを特徴とする。
記載の発明において、前記結晶成長方向制御空隙が、ソ
ース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に不連続的に複数
設けられていることを特徴とする。
【0068】不連続的に複数の結晶成長方向制御空隙を
配置したこの構成であると、結晶成長がより極め細かに
制御され、特に結晶成長方向制御空隙を2列以上配列し
た場合には、結晶粒の大きさや形状を一層極め細かに制
御できる。この理由を次に説明する。
配置したこの構成であると、結晶成長がより極め細かに
制御され、特に結晶成長方向制御空隙を2列以上配列し
た場合には、結晶粒の大きさや形状を一層極め細かに制
御できる。この理由を次に説明する。
【0069】上記請求項27で説明したように、より早
く結晶化温度にまで降温する結晶成長方向制御空隙の近
傍で結晶核が発生するが、各々の結晶核の間隔が狭い
と、十分に成長する前に他の結晶粒とぶつかって結晶成
長が止まるため、多数の微小な結晶粒からなる多結晶質
となると共に、結晶粒同志が衝突する境界付近では結晶
構造が歪になる。このため、所望のTFT特性が得られ
ない。このことから、電界効果移動度等のTFT特性を
高めるためには、結晶成長方向を制御すると共に、結晶
核の発生密度をも適正に制御する必要がある。
く結晶化温度にまで降温する結晶成長方向制御空隙の近
傍で結晶核が発生するが、各々の結晶核の間隔が狭い
と、十分に成長する前に他の結晶粒とぶつかって結晶成
長が止まるため、多数の微小な結晶粒からなる多結晶質
となると共に、結晶粒同志が衝突する境界付近では結晶
構造が歪になる。このため、所望のTFT特性が得られ
ない。このことから、電界効果移動度等のTFT特性を
高めるためには、結晶成長方向を制御すると共に、結晶
核の発生密度をも適正に制御する必要がある。
【0070】ここで、空隙を不連続的に配置すると、空
隙の近傍で結晶核が発生するが、空隙と隣の空隙との中
間部分では結晶核が発生し難い。したがって、空隙の数
や空隙同志の間隔を調節することにより結晶核の発生密
度を制御できることになる。なお、空隙と隣の空隙との
中間部分において結晶核が発生しにくいのは、この部分
(薄膜物質が存在する部分)はレーザ照射によって十分
に昇温するからである。
隙の近傍で結晶核が発生するが、空隙と隣の空隙との中
間部分では結晶核が発生し難い。したがって、空隙の数
や空隙同志の間隔を調節することにより結晶核の発生密
度を制御できることになる。なお、空隙と隣の空隙との
中間部分において結晶核が発生しにくいのは、この部分
(薄膜物質が存在する部分)はレーザ照射によって十分
に昇温するからである。
【0071】請求項29の発明は、チャネル領域と、前
記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、および
ドレイン領域とを有する半導体層が基板上に形成されて
なる結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記結晶質半導
体層が、非単結晶質薄膜を結晶化してなるものであり、
少なくともチャネル領域には、チャネル領域本体部に比
較して結晶化開始温度が高い早期結晶化領域が設けられ
ていることを特徴とする。
記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、および
ドレイン領域とを有する半導体層が基板上に形成されて
なる結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記結晶質半導
体層が、非単結晶質薄膜を結晶化してなるものであり、
少なくともチャネル領域には、チャネル領域本体部に比
較して結晶化開始温度が高い早期結晶化領域が設けられ
ていることを特徴とする。
【0072】上記構成によると、早期結晶化領域がチャ
ネル領域本体部の結晶成長を制御するように機能する結
果、結晶粒界密度の小さい良質の結晶質半導体層が形成
できる。この理由は次の通りである。
ネル領域本体部の結晶成長を制御するように機能する結
果、結晶粒界密度の小さい良質の結晶質半導体層が形成
できる。この理由は次の通りである。
【0073】早期結晶化領域は、チャネル領域本体部に
比較して結晶化開始温度が高い部分であるので、放冷過
程において先ず最初に早期結晶化領域で結晶核が発生す
る。よって、その後はこの結晶核を中心にして結晶成長
が行われる。よって、早期結晶化領域を設けることによ
り、一度に多数の結晶核が発生する現象を防止でき、そ
の結果として、より大きな結晶粒が集合した多結晶質半
導体層となすことができる。
比較して結晶化開始温度が高い部分であるので、放冷過
程において先ず最初に早期結晶化領域で結晶核が発生す
る。よって、その後はこの結晶核を中心にして結晶成長
が行われる。よって、早期結晶化領域を設けることによ
り、一度に多数の結晶核が発生する現象を防止でき、そ
の結果として、より大きな結晶粒が集合した多結晶質半
導体層となすことができる。
【0074】ここで、早期結晶化領域は、少なくともチ
ャネル領域に1つ以上配置すればよいが、ソース領域と
ドレイン領域とを結ぶ方向へのキャリアの移動を障害し
ない位置に複数の早期結晶化領域を設けるのもよい。適
正な位置および間隔で複数の早期結晶化領域を薄膜面に
点在させると、結晶核の発生密度を適正に制御できるの
で、一層良好な結果が得られる。なお、上記構成におけ
る「結晶化開始温度が高い」とは、チャネル領域本体部
に比較し、より高い温度において結晶化が開始されるこ
とを意味する。
ャネル領域に1つ以上配置すればよいが、ソース領域と
ドレイン領域とを結ぶ方向へのキャリアの移動を障害し
ない位置に複数の早期結晶化領域を設けるのもよい。適
正な位置および間隔で複数の早期結晶化領域を薄膜面に
点在させると、結晶核の発生密度を適正に制御できるの
で、一層良好な結果が得られる。なお、上記構成におけ
る「結晶化開始温度が高い」とは、チャネル領域本体部
に比較し、より高い温度において結晶化が開始されるこ
とを意味する。
【0075】請求項30の発明は、請求項29に記載の
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記早期結晶化領域
が、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に長い形状
のものであることを特徴とする。
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記早期結晶化領域
が、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向に長い形状
のものであることを特徴とする。
【0076】早期結晶化領域はキャリア移動させる領域
ではないので、この領域はソース領域とドレイン領域と
を結ぶ方向に対し幅狭がよい。なぜなら、早期結晶化領
域がソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向と直交方向
に長い形状であると、早期結晶化領域がキャリア移動度
を障害する原因になるからである。
ではないので、この領域はソース領域とドレイン領域と
を結ぶ方向に対し幅狭がよい。なぜなら、早期結晶化領
域がソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向と直交方向
に長い形状であると、早期結晶化領域がキャリア移動度
を障害する原因になるからである。
【0077】請求項31の発明は、請求項29に記載の
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記早期結晶化領域
が、チャネル領域本体部を構成する成分と不純物とを含
んでなるものであることを特徴とする。
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記早期結晶化領域
が、チャネル領域本体部を構成する成分と不純物とを含
んでなるものであることを特徴とする。
【0078】半導体層に不純物を含ませて結晶化開始温
度を上げる手段であると、比較的簡単に早期結晶化領域
を形成することができる。よって、上記構成の結晶質薄
膜トランジスタは、電界効果移動度等のTFT特性に優
れ、しかも安価となる。
度を上げる手段であると、比較的簡単に早期結晶化領域
を形成することができる。よって、上記構成の結晶質薄
膜トランジスタは、電界効果移動度等のTFT特性に優
れ、しかも安価となる。
【0079】請求項32の発明は、請求項26に記載の
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記結晶質半導体層
が、シリコン、またはシリコンとゲルマニウムの化合物
を主成分とするものであることを特徴とする。
結晶質薄膜トランジスタにおいて、前記結晶質半導体層
が、シリコン、またはシリコンとゲルマニウムの化合物
を主成分とするものであることを特徴とする。
【0080】シリコン、またはシリコンとゲルマニウム
の化合物は、入手し易くかつ結晶化し易い。よって、上
記構成であると、高品質の結晶質薄膜トランジスタを安
価に提供できる。
の化合物は、入手し易くかつ結晶化し易い。よって、上
記構成であると、高品質の結晶質薄膜トランジスタを安
価に提供できる。
【0081】以下に記載する請求項33〜39の発明
は、上記請求項26〜32の結晶質薄膜トランジスタの
製造方法に関する。そして請求項33〜39の発明の作
用効果は、概ね上記請求項26〜32の説明で記載した
と同様である。したがって、以下では作用効果の詳細な
説明は省略する。
は、上記請求項26〜32の結晶質薄膜トランジスタの
製造方法に関する。そして請求項33〜39の発明の作
用効果は、概ね上記請求項26〜32の説明で記載した
と同様である。したがって、以下では作用効果の詳細な
説明は省略する。
【0082】請求項33の発明は、チャネル領域と、前
記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、および
ドレイン領域とを有する結晶質半導体層を備える結晶質
薄膜トランジスタの製造方法において、少なくとも絶縁
性基板の上に非単結晶質薄膜を堆積する工程と、前記非
単結晶質薄膜に、結晶成長方向制御空隙を形成する工程
と、結晶成長方向制御空隙が形成された非単結晶質半導
体薄膜に、エネルギービームを照射して当該薄膜を結晶
化する工程とを備える結晶質薄膜トランジスタの製造方
法に関する。
記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、および
ドレイン領域とを有する結晶質半導体層を備える結晶質
薄膜トランジスタの製造方法において、少なくとも絶縁
性基板の上に非単結晶質薄膜を堆積する工程と、前記非
単結晶質薄膜に、結晶成長方向制御空隙を形成する工程
と、結晶成長方向制御空隙が形成された非単結晶質半導
体薄膜に、エネルギービームを照射して当該薄膜を結晶
化する工程とを備える結晶質薄膜トランジスタの製造方
法に関する。
【0083】上記請求項33の発明において、前記結晶
成長方向制御空隙を、ソース領域とドレイン領域とを結
ぶ方向に溝状に形成することができ、更に前記結晶成長
方向制御空隙を、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方
向に不連続的に複数形成することができる。そしてこれ
らの構成により、上記した請求項26〜28の結晶質薄
膜トランジスタが作製できる。
成長方向制御空隙を、ソース領域とドレイン領域とを結
ぶ方向に溝状に形成することができ、更に前記結晶成長
方向制御空隙を、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方
向に不連続的に複数形成することができる。そしてこれ
らの構成により、上記した請求項26〜28の結晶質薄
膜トランジスタが作製できる。
【0084】請求項36の発明は、チャネル領域と、前
記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、および
ドレイン領域とを有する結晶質半導体層が形成されてな
る結晶質薄膜トランジスタの製造方法において、少なく
とも絶縁性基板の上に非単結晶質薄膜を堆積する工程
と、前記非単結晶質半導体薄膜の一部に、当該部分の結
晶化開始温度を高める不純物をイオン注入して不純物を
含む早期結晶化領域を形成する早期結晶化領域形成工程
と、前記早期結晶化領域形成工程の後、エネルギービー
ムを照射して当該薄膜の結晶化を行う工程と、を備える
結晶質薄膜トランジスタの製造方法に関する。
記チャネル領域の両側に配置されたソース領域、および
ドレイン領域とを有する結晶質半導体層が形成されてな
る結晶質薄膜トランジスタの製造方法において、少なく
とも絶縁性基板の上に非単結晶質薄膜を堆積する工程
と、前記非単結晶質半導体薄膜の一部に、当該部分の結
晶化開始温度を高める不純物をイオン注入して不純物を
含む早期結晶化領域を形成する早期結晶化領域形成工程
と、前記早期結晶化領域形成工程の後、エネルギービー
ムを照射して当該薄膜の結晶化を行う工程と、を備える
結晶質薄膜トランジスタの製造方法に関する。
【0085】上記請求項36の発明において、前記早期
結晶化領域形成工程で、前記ソース領域と前記ドレイン
領域とを結ぶ方向に長い帯状の早期結晶化領域を形成す
ることができ、更に前記早期結晶化領域を、前記ソース
領域と前記ドレイン領域とを結ぶ方向に不連続的に配置
することができる。そしてこれらの構成により、上記し
た請求項29〜31の結晶質薄膜トランジスタが作製で
きる。
結晶化領域形成工程で、前記ソース領域と前記ドレイン
領域とを結ぶ方向に長い帯状の早期結晶化領域を形成す
ることができ、更に前記早期結晶化領域を、前記ソース
領域と前記ドレイン領域とを結ぶ方向に不連続的に配置
することができる。そしてこれらの構成により、上記し
た請求項29〜31の結晶質薄膜トランジスタが作製で
きる。
【0086】更に、製造方法に関する上記各発明におい
ては、前記エネルギービームとして、エキシマレーザビ
ームを用いることができる。
ては、前記エネルギービームとして、エキシマレーザビ
ームを用いることができる。
【0087】エキシマレーザは、光エネルギーが大きい
と共に、UV光であるのでシリコンによく吸収される。
よって、エキシマレーザビームを用いると、効率よく非
単結晶質半導体層の結晶化を行うことができ、特に非単
結晶質半導体層がシリコン等の紫外線吸収性の物質で組
成されている場合においては、半導体層のみを選択的に
加熱し溶融させることができる。したがって、照射領域
以外の部分に対し熱的悪影響を及ぼすことなく、半導体
層の結晶化を行えると共に、基板温度の上昇が小さいの
で、安価なガラス基板が使用できる。更にエキシマレー
ザとUV吸収性の薄膜材料との組み合わせであると、結
晶成長方向制御空隙と、吸半導体層本体部との温度差が
大きくなるので、結晶成長方向制御空隙の機能(結晶成
長方向を制御する機能)が十分に発揮される。
と共に、UV光であるのでシリコンによく吸収される。
よって、エキシマレーザビームを用いると、効率よく非
単結晶質半導体層の結晶化を行うことができ、特に非単
結晶質半導体層がシリコン等の紫外線吸収性の物質で組
成されている場合においては、半導体層のみを選択的に
加熱し溶融させることができる。したがって、照射領域
以外の部分に対し熱的悪影響を及ぼすことなく、半導体
層の結晶化を行えると共に、基板温度の上昇が小さいの
で、安価なガラス基板が使用できる。更にエキシマレー
ザとUV吸収性の薄膜材料との組み合わせであると、結
晶成長方向制御空隙と、吸半導体層本体部との温度差が
大きくなるので、結晶成長方向制御空隙の機能(結晶成
長方向を制御する機能)が十分に発揮される。
【0088】また、本発明者らは、結晶化のメカニズム
に対する上記考察を踏まえて、結晶を十分に成長させる
方法について鋭意研究した。その結果、光ビーム幅内の
光強度分布を意図的に不均一にすることにより、結晶化
が円滑に進行し、その結果として良質の結晶質薄膜が得
られることを見出した。このような知見に基づいて以下
の構成の本発明を完成した。
に対する上記考察を踏まえて、結晶を十分に成長させる
方法について鋭意研究した。その結果、光ビーム幅内の
光強度分布を意図的に不均一にすることにより、結晶化
が円滑に進行し、その結果として良質の結晶質薄膜が得
られることを見出した。このような知見に基づいて以下
の構成の本発明を完成した。
【0089】すなわち、請求項40の発明は、基板上に
形成された非単結晶質からなる薄膜に光ビームを照射す
ることにより、前記非単結晶質を結晶化または再結晶化
して結晶質半導体薄膜となす結晶質半導体薄膜の作製方
法において、上記光ビームとして、被照射面である前記
薄膜表面に温度勾配若しくは温度分布の不均一が生じる
ように、光エネルギー強度の分布パターンが調節された
光ビームを用いることを特徴とする。
形成された非単結晶質からなる薄膜に光ビームを照射す
ることにより、前記非単結晶質を結晶化または再結晶化
して結晶質半導体薄膜となす結晶質半導体薄膜の作製方
法において、上記光ビームとして、被照射面である前記
薄膜表面に温度勾配若しくは温度分布の不均一が生じる
ように、光エネルギー強度の分布パターンが調節された
光ビームを用いることを特徴とする。
【0090】この構成であると、光ビームが照射された
非単結晶質薄膜表面に温度勾配若しくは温度分布の不均
一が生じるので、広い範囲で同時的に微小な結晶核が発
生するという上記図7f、gで説明した現象が防止でき
る。したがって、相対的に大きな結晶粒が得られ、また
結晶化度の均一性が高まる。この結果、結晶粒界の密度
が小さくなり、電界効果移動度が向上する。
非単結晶質薄膜表面に温度勾配若しくは温度分布の不均
一が生じるので、広い範囲で同時的に微小な結晶核が発
生するという上記図7f、gで説明した現象が防止でき
る。したがって、相対的に大きな結晶粒が得られ、また
結晶化度の均一性が高まる。この結果、結晶粒界の密度
が小さくなり、電界効果移動度が向上する。
【0091】請求項41の発明は、請求項40記載の結
晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、ビ
ーム幅内における光強度が一方から他方へ単調に増加し
または一方から他方へ単調に減少する分布パターンを有
する光ビームを用いることを特徴とする。
晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、ビ
ーム幅内における光強度が一方から他方へ単調に増加し
または一方から他方へ単調に減少する分布パターンを有
する光ビームを用いることを特徴とする。
【0092】この構成であると、光エネルギー強度の高
低に対応して、被照射面である非単結晶質薄膜表面に温
度勾配が形成され、結晶化が温度の低い所から温度の高
い方向に誘導される。よって、無秩序な結晶核の発生や
無秩序な結晶の成長が防止されるので、上記図7f、g
で説明したような現象が確実に防止できる。
低に対応して、被照射面である非単結晶質薄膜表面に温
度勾配が形成され、結晶化が温度の低い所から温度の高
い方向に誘導される。よって、無秩序な結晶核の発生や
無秩序な結晶の成長が防止されるので、上記図7f、g
で説明したような現象が確実に防止できる。
【0093】ここで、結晶質薄膜を例えばソース領域−
チャネル領域−ドレイン領域とからなる半導体回路に使
用する場合においては、好ましくはソース−ドレイン方
向と平行な方向に光エネルギーの強度勾配を形成する。
このようにすると、結晶成長の方向がキャリアの移動方
向と平行する方向に規制され、この方向における結晶粒
界密度が小さくなる。よって、この方法の採用により、
例えば300cm2/Vs程度ないしそれ以上の移動度
が実現できる。
チャネル領域−ドレイン領域とからなる半導体回路に使
用する場合においては、好ましくはソース−ドレイン方
向と平行な方向に光エネルギーの強度勾配を形成する。
このようにすると、結晶成長の方向がキャリアの移動方
向と平行する方向に規制され、この方向における結晶粒
界密度が小さくなる。よって、この方法の採用により、
例えば300cm2/Vs程度ないしそれ以上の移動度
が実現できる。
【0094】請求項42の発明は、請求項40記載の結
晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、ビ
ーム幅内において相対的に光強度の強い部分と相対的に
光強度の弱い部分とが平面的に交互に配列された分布パ
ターンを有する光ビームを用いることを特徴とする。
晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、ビ
ーム幅内において相対的に光強度の強い部分と相対的に
光強度の弱い部分とが平面的に交互に配列された分布パ
ターンを有する光ビームを用いることを特徴とする。
【0095】光強度の強い部分と弱い部分とからなる縞
状のパターンを有する光ビームが照射されると、照射面
に温度の高い部分と低い部分とからなる縞状の温度分布
パターンが形成できる。このような縞状の温度分布パタ
ーンにおいては、温度の低い部分(通常帯状になってい
る)から温度の高い部分方向に結晶成長が誘導される。
そして、温度の高い部分(帯)の中央部付近で結晶粒が
衝突し、ここに結晶粒界の連続線(山脈のような連続
線)が形成されると共に、この連続線と平行な方向にや
や長い結晶粒が形成される。
状のパターンを有する光ビームが照射されると、照射面
に温度の高い部分と低い部分とからなる縞状の温度分布
パターンが形成できる。このような縞状の温度分布パタ
ーンにおいては、温度の低い部分(通常帯状になってい
る)から温度の高い部分方向に結晶成長が誘導される。
そして、温度の高い部分(帯)の中央部付近で結晶粒が
衝突し、ここに結晶粒界の連続線(山脈のような連続
線)が形成されると共に、この連続線と平行な方向にや
や長い結晶粒が形成される。
【0096】したがって、この構成によっても、上記図
7f、gで説明したような現象が防止でき、更に上記請
求項41の発明におけると同様な効果も得られる。すな
わち、相対的に光強度の強い領域と光強度の弱い領域と
をソース−ドレイン方向に平行させて配置し結晶化を行
う。このようにすると、結晶粒の衝突線がソース−ドレ
イン方向と平行になり、キャリアが移動度を大きく低下
させる原因になる結晶粒の衝突線(結晶粒界の境界線)
を横断することがなくなる。よって、高い移動度を有す
るチャネル領域が形成できることになる。
7f、gで説明したような現象が防止でき、更に上記請
求項41の発明におけると同様な効果も得られる。すな
わち、相対的に光強度の強い領域と光強度の弱い領域と
をソース−ドレイン方向に平行させて配置し結晶化を行
う。このようにすると、結晶粒の衝突線がソース−ドレ
イン方向と平行になり、キャリアが移動度を大きく低下
させる原因になる結晶粒の衝突線(結晶粒界の境界線)
を横断することがなくなる。よって、高い移動度を有す
るチャネル領域が形成できることになる。
【0097】請求項43の本発明は、請求項42記載の
結晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、
少なくとも2つの互いにコヒーレントな光を同時に照射
して光干渉を生じさせることにより形成した光ビームを
用いることを特徴とする。
結晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、
少なくとも2つの互いにコヒーレントな光を同時に照射
して光干渉を生じさせることにより形成した光ビームを
用いることを特徴とする。
【0098】光干渉を利用するこの構成であると、きめ
細かな光強度分布を形成でき、その結果として照射面に
きめ細かな縞状の温度分布が形成できる。よって、この
構成によると、、比較的幅の広い領域の結晶化を円滑に
進行させることができる。
細かな光強度分布を形成でき、その結果として照射面に
きめ細かな縞状の温度分布が形成できる。よって、この
構成によると、、比較的幅の広い領域の結晶化を円滑に
進行させることができる。
【0099】請求項44の本発明は、請求項40記載の
結晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、
少なくとも2つの互いにコヒーレントな光を同時に照射
し、かつ前記光の少なくとも1つの光の位相を動的に変
調することにより形成した波動的な干渉パターンを用い
ることを特徴とする動的な光干渉パターンを利用するこ
の構成では、光ビームのエネルギー強度分布が波動的に
変化し、これに対応して照射面の温度が一方向に移動し
ていくように波動的に変化する。よって、この構成であ
ると、非結晶質薄膜中に含まれる不純物を徐々に有効領
域外に追いやることができ、その結果として高純度かつ
移動度に優れた結晶質薄膜を形成できる。
結晶質薄膜の作製方法において、前記光ビームとして、
少なくとも2つの互いにコヒーレントな光を同時に照射
し、かつ前記光の少なくとも1つの光の位相を動的に変
調することにより形成した波動的な干渉パターンを用い
ることを特徴とする動的な光干渉パターンを利用するこ
の構成では、光ビームのエネルギー強度分布が波動的に
変化し、これに対応して照射面の温度が一方向に移動し
ていくように波動的に変化する。よって、この構成であ
ると、非結晶質薄膜中に含まれる不純物を徐々に有効領
域外に追いやることができ、その結果として高純度かつ
移動度に優れた結晶質薄膜を形成できる。
【0100】なお、上記請求項40〜44記載の結晶質
薄膜の作製方法において、前記光ビームを基板上の非単
結晶質薄膜に対して相対的に移動させながら照射しても
よい。照射面(非単結晶質薄膜面)に温度勾配若しくは
温度分布の不均一が生じるように、光エネルギー強度の
分布パターンが調節された光ビームを、薄膜面に対し相
対的に移動させながら照射するこの構成であると、きめ
細かに結晶成長方向を誘導できる。よって、結晶化度の
均一性が高く、一定方向における結晶粒界密度の小さい
良質な結晶質薄膜が得られる。
薄膜の作製方法において、前記光ビームを基板上の非単
結晶質薄膜に対して相対的に移動させながら照射しても
よい。照射面(非単結晶質薄膜面)に温度勾配若しくは
温度分布の不均一が生じるように、光エネルギー強度の
分布パターンが調節された光ビームを、薄膜面に対し相
対的に移動させながら照射するこの構成であると、きめ
細かに結晶成長方向を誘導できる。よって、結晶化度の
均一性が高く、一定方向における結晶粒界密度の小さい
良質な結晶質薄膜が得られる。
【0101】請求項45の発明は、基板上に形成された
非単結晶質からなる薄膜に光ビームを照射し、しかる後
放熱して、前記非単結晶質を結晶化または再結晶化する
結晶質半導体薄膜の作製方法において、周囲雰囲気圧力
を一定値以上に保つことにより、光ビームの照射された
薄膜面に不均一な温度分布を生じさせることを特徴とす
る。
非単結晶質からなる薄膜に光ビームを照射し、しかる後
放熱して、前記非単結晶質を結晶化または再結晶化する
結晶質半導体薄膜の作製方法において、周囲雰囲気圧力
を一定値以上に保つことにより、光ビームの照射された
薄膜面に不均一な温度分布を生じさせることを特徴とす
る。
【0102】この構成であると、雰囲気ガスを構成する
気体分子が薄膜面に衝突し離脱する際に薄膜の熱を奪
い、局所的に温度の低い部位を形成する。よって、この
部位で結晶核が発生し、この結晶核が結晶の成長を促進
するので、上記図7f、gで説明したような現象が防止
できる。
気体分子が薄膜面に衝突し離脱する際に薄膜の熱を奪
い、局所的に温度の低い部位を形成する。よって、この
部位で結晶核が発生し、この結晶核が結晶の成長を促進
するので、上記図7f、gで説明したような現象が防止
できる。
【0103】請求項46の発明は、請求項45に記載の
結晶質薄膜の形成方法において、前記一定値以上の雰囲
気圧力が、雰囲気ガスが水素ガスのとき、10-5tor
r以上であることを特徴とする。
結晶質薄膜の形成方法において、前記一定値以上の雰囲
気圧力が、雰囲気ガスが水素ガスのとき、10-5tor
r以上であることを特徴とする。
【0104】10-5torr以上の水素ガス圧中でレー
ザアニール処理を行うと、比熱の高い水素分子の運動に
より上記請求項45に記載した作用効果が確実に得られ
る。
ザアニール処理を行うと、比熱の高い水素分子の運動に
より上記請求項45に記載した作用効果が確実に得られ
る。
【0105】また、上記の課題を解決するため、請求項
47の発明は、半導体膜の製造方法であって、基板上に
形成された前駆体半導体膜に、少なくとも、上記前駆体
半導体膜を結晶化させ得るエネルギを上記前駆体半導体
膜に与える第1のエネルギビームと、上記第1のエネル
ギビームより上記前駆体半導体膜の吸収率が小さく、か
つ、上記前駆体半導体膜を結晶化させ得るエネルギより
も小さいエネルギを上記前駆体半導体膜に与える第2の
エネルギビームとを照射して、上記前駆体半導体膜を結
晶化させる工程を有することを特徴としている。
47の発明は、半導体膜の製造方法であって、基板上に
形成された前駆体半導体膜に、少なくとも、上記前駆体
半導体膜を結晶化させ得るエネルギを上記前駆体半導体
膜に与える第1のエネルギビームと、上記第1のエネル
ギビームより上記前駆体半導体膜の吸収率が小さく、か
つ、上記前駆体半導体膜を結晶化させ得るエネルギより
も小さいエネルギを上記前駆体半導体膜に与える第2の
エネルギビームとを照射して、上記前駆体半導体膜を結
晶化させる工程を有することを特徴としている。
【0106】これにより、第2のエネルギビームは、前
駆体半導体膜の下部および基板にまで到達しやすく、前
駆体半導体膜が、その厚さ方向にわたって加熱されると
ともに、基板も加熱され、第1のエネルギビームの照射
時と照射終了後との温度差が減少する。そこで、第1の
エネルギビームが照射されることによって加熱され、溶
融した前駆体半導体膜は、その照射が終了した後に、徐
冷されながら、結晶化する。それゆえ、結晶成長が促進
され、比較的大きな結晶粒が形成されるとともに、結晶
欠陥が減少し、半導体膜の電気的特性が向上する。
駆体半導体膜の下部および基板にまで到達しやすく、前
駆体半導体膜が、その厚さ方向にわたって加熱されると
ともに、基板も加熱され、第1のエネルギビームの照射
時と照射終了後との温度差が減少する。そこで、第1の
エネルギビームが照射されることによって加熱され、溶
融した前駆体半導体膜は、その照射が終了した後に、徐
冷されながら、結晶化する。それゆえ、結晶成長が促進
され、比較的大きな結晶粒が形成されるとともに、結晶
欠陥が減少し、半導体膜の電気的特性が向上する。
【0107】請求項48の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記前駆体半導体膜は、非晶質
シリコン薄膜であることを特徴としている。
膜の製造方法であって、上記前駆体半導体膜は、非晶質
シリコン薄膜であることを特徴としている。
【0108】これにより、結晶品質の良好で、電界効果
移動度などの電気的特性が良好な多結晶シリコン薄膜を
容易に形成することができる。
移動度などの電気的特性が良好な多結晶シリコン薄膜を
容易に形成することができる。
【0109】請求項49の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
上記前駆体半導体膜の吸収係数が、上記前駆体半導体膜
の膜厚のほぼ逆数以上であるとともに、上記第2のエネ
ルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸収係数が、上記
前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数以下であることを特徴
としている。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
上記前駆体半導体膜の吸収係数が、上記前駆体半導体膜
の膜厚のほぼ逆数以上であるとともに、上記第2のエネ
ルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸収係数が、上記
前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数以下であることを特徴
としている。
【0110】これにより、多くの第1のエネルギビーム
が前駆体半導体膜の表面付近で吸収される一方、多くの
第2のエネルギビームは前駆体半導体膜の下部および基
板にまで到達するので、前駆体半導体膜が効率よく加熱
されるとともに、基板も加熱され、第1のエネルギビー
ムの照射が終了した後に、徐冷されて結晶成長が促進さ
れるので、比較的大きな結晶粒を確実に形成され、結晶
品質の良好な半導体膜が形成される。
が前駆体半導体膜の表面付近で吸収される一方、多くの
第2のエネルギビームは前駆体半導体膜の下部および基
板にまで到達するので、前駆体半導体膜が効率よく加熱
されるとともに、基板も加熱され、第1のエネルギビー
ムの照射が終了した後に、徐冷されて結晶成長が促進さ
れるので、比較的大きな結晶粒を確実に形成され、結晶
品質の良好な半導体膜が形成される。
【0111】請求項50の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
上記前駆体半導体膜の吸収係数が、上記前駆体半導体膜
の膜厚の逆数のほぼ10倍以上であるとともに、上記第
2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸収係数
が、上記前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数であることを
特徴としている。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
上記前駆体半導体膜の吸収係数が、上記前駆体半導体膜
の膜厚の逆数のほぼ10倍以上であるとともに、上記第
2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸収係数
が、上記前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数であることを
特徴としている。
【0112】これにより、前駆体半導体膜が、一層、効
率よく加熱され、より結晶品質の良好な半導体膜が形成
される。
率よく加熱され、より結晶品質の良好な半導体膜が形成
される。
【0113】請求項51の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、互いに波長の異なる光で
あることを特徴としている。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、互いに波長の異なる光で
あることを特徴としている。
【0114】これにより、上記のような吸収率の差を容
易に与えることができる。
易に与えることができる。
【0115】上記のような互いに波長の異なる光は、例
えば、上記第1のエネルギビームは、単波長のエネルギ
ビームであるとともに、上記第2のエネルギビームは、
少なくとも可視光領域の波長成分を含む光が適用でき
る。
えば、上記第1のエネルギビームは、単波長のエネルギ
ビームであるとともに、上記第2のエネルギビームは、
少なくとも可視光領域の波長成分を含む光が適用でき
る。
【0116】より具体的には、第1のエネルギビームと
第2のエネルギビームとは、例えば、レーザ光と赤外線
ランプと、レーザ光と白熱光と、またはレーザ光とエキ
シマランプ光となどを用いることができる。また、上記
のような互いに波長の異なる光として、例えば、上記第
2のエネルギビームは、キセノンフラッシュランプ光な
ど、少なくとも可視光領域から紫外光領域の波長成分を
含む光を用いることもできる。
第2のエネルギビームとは、例えば、レーザ光と赤外線
ランプと、レーザ光と白熱光と、またはレーザ光とエキ
シマランプ光となどを用いることができる。また、上記
のような互いに波長の異なる光として、例えば、上記第
2のエネルギビームは、キセノンフラッシュランプ光な
ど、少なくとも可視光領域から紫外光領域の波長成分を
含む光を用いることもできる。
【0117】さらに、上記第1のエネルギービーム、お
よび第2のエネルギビームは、レーザ光であってもよ
い。
よび第2のエネルギビームは、レーザ光であってもよ
い。
【0118】すなわち、レーザ光を用いれば、エネルギ
密度の大きなエネルギビームを容易に照射することがで
きるので、前駆体半導体膜および基板を効率よく加熱す
ることが容易にできる。
密度の大きなエネルギビームを容易に照射することがで
きるので、前駆体半導体膜および基板を効率よく加熱す
ることが容易にできる。
【0119】具体的には、例えば、上記前駆体半導体膜
が非晶質シリコン薄膜である場合に、上記第1のエネル
ギビームとして、アルゴンフッ素エキシマレーザ、クリ
プトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩素エキシマレ
ーザ、またはキセノンフッ素エキシマレーザのうちの何
れかのレーザ光、上記第2のエネルギビームとして、ア
ルゴンレーザのレーザ光を用いることができる。
が非晶質シリコン薄膜である場合に、上記第1のエネル
ギビームとして、アルゴンフッ素エキシマレーザ、クリ
プトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩素エキシマレ
ーザ、またはキセノンフッ素エキシマレーザのうちの何
れかのレーザ光、上記第2のエネルギビームとして、ア
ルゴンレーザのレーザ光を用いることができる。
【0120】また、上記基板がガラス基板であり、上記
前駆体半導体膜が非晶質シリコン薄膜である場合に、上
記第1のエネルギビームとして、アルゴンフッ素エキシ
マレーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン
塩素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレ
ーザのうちの何れかのレーザ光、上記第2のエネルギビ
ームとして、炭酸ガスレーザのレーザ光を用いることが
できる。
前駆体半導体膜が非晶質シリコン薄膜である場合に、上
記第1のエネルギビームとして、アルゴンフッ素エキシ
マレーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン
塩素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレ
ーザのうちの何れかのレーザ光、上記第2のエネルギビ
ームとして、炭酸ガスレーザのレーザ光を用いることが
できる。
【0121】上記各エキシマレーザは、大きな出力を得
やすいとともに、非晶質シリコン薄膜の表面付近で吸収
されやすい一方、上記アルゴンレーザのレーザ光は、あ
る程度非晶質シリコン薄膜を透過して、非晶質シリコン
薄膜の厚さ方向にわたって吸収されやすく、また、炭酸
ガスレーザのレーザ光は、非晶質シリコン薄膜を比較的
よく透過して、ガラス基板に吸収されやすいので、非晶
質シリコン薄膜を効率よく加熱でき、結晶品質の良好な
多結晶シリコン薄膜を形成することが容易にできるとと
もに、生産性を向上させることも容易にできる。
やすいとともに、非晶質シリコン薄膜の表面付近で吸収
されやすい一方、上記アルゴンレーザのレーザ光は、あ
る程度非晶質シリコン薄膜を透過して、非晶質シリコン
薄膜の厚さ方向にわたって吸収されやすく、また、炭酸
ガスレーザのレーザ光は、非晶質シリコン薄膜を比較的
よく透過して、ガラス基板に吸収されやすいので、非晶
質シリコン薄膜を効率よく加熱でき、結晶品質の良好な
多結晶シリコン薄膜を形成することが容易にできるとと
もに、生産性を向上させることも容易にできる。
【0122】請求項61の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜にお
ける帯状の領域に照射することを特徴としている。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜にお
ける帯状の領域に照射することを特徴としている。
【0123】このように帯状の領域に照射することによ
り、均一な温度分布で加熱することが容易にでき、一様
な結晶品質の半導体膜を容易に形成することができると
ともに、結晶化工程に要する時間を短く抑えることも容
易にできる。
り、均一な温度分布で加熱することが容易にでき、一様
な結晶品質の半導体膜を容易に形成することができると
ともに、結晶化工程に要する時間を短く抑えることも容
易にできる。
【0124】請求項62の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第2のエネルギビームにお
ける上記前駆体半導体膜への照射領域は、上記第1のエ
ネルギビームにおける上記前駆体半導体膜への照射領域
よりも大きく、かつ、上記第1のエネルギビームの照射
領域を含む領域であることを特徴としている。
膜の製造方法であって、上記第2のエネルギビームにお
ける上記前駆体半導体膜への照射領域は、上記第1のエ
ネルギビームにおける上記前駆体半導体膜への照射領域
よりも大きく、かつ、上記第1のエネルギビームの照射
領域を含む領域であることを特徴としている。
【0125】これにより、やはり、均一な温度分布で加
熱することが容易にでき、一様な結晶品質の半導体膜を
容易に形成することができる。
熱することが容易にでき、一様な結晶品質の半導体膜を
容易に形成することができる。
【0126】請求項63の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜にほ
ぼ垂直に入射するように照射することを特徴としてい
る。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜にほ
ぼ垂直に入射するように照射することを特徴としてい
る。
【0127】このように、各エネルギビームが前駆体半
導体膜にほぼ垂直に入射することにより、各エネルギビ
ームの照射むらが低減されるので、やはり、一様な結晶
品質の半導体膜を容易に形成することができる。
導体膜にほぼ垂直に入射することにより、各エネルギビ
ームの照射むらが低減されるので、やはり、一様な結晶
品質の半導体膜を容易に形成することができる。
【0128】請求項64の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、第2のエネルギビームは、少な
くとも、上記第1のエネルギビームを照射するのに先立
って照射することを特徴としている。上記第1のエネル
ギビームに先立つ上記第2のエネルギビームの照射は、
各エネルギビームの照射タイミングを制御することによ
り行うことができるほか、例えば、上記前駆体半導体膜
の形成された基板を移動させるとともに、上記第2のエ
ネルギビームは、上記前駆体半導体膜における上記第1
のエネルギビームの照射位置よりも、上記移動方向前方
側の位置に照射することなどによっても行うことができ
る。
膜の製造方法であって、第2のエネルギビームは、少な
くとも、上記第1のエネルギビームを照射するのに先立
って照射することを特徴としている。上記第1のエネル
ギビームに先立つ上記第2のエネルギビームの照射は、
各エネルギビームの照射タイミングを制御することによ
り行うことができるほか、例えば、上記前駆体半導体膜
の形成された基板を移動させるとともに、上記第2のエ
ネルギビームは、上記前駆体半導体膜における上記第1
のエネルギビームの照射位置よりも、上記移動方向前方
側の位置に照射することなどによっても行うことができ
る。
【0129】このような照射を行うことにより、第2の
エネルギビームによって半導体膜や基板が十分に加熱さ
れた状態で、第1のエネルギビームによって結晶化が行
われるので、効率よく結晶化工程を行うことができる。
エネルギビームによって半導体膜や基板が十分に加熱さ
れた状態で、第1のエネルギビームによって結晶化が行
われるので、効率よく結晶化工程を行うことができる。
【0130】請求項66の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
間欠的に照射する一方、上記第2のエネルギビームは、
連続的に照射することを特徴としている。具体的には、
例えば、第1のエネルギビームとして、パルス発振のレ
ーザ光、第2のエネルギビームとして、連続発振のレー
ザ光やランプの光を用いることができる。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
間欠的に照射する一方、上記第2のエネルギビームは、
連続的に照射することを特徴としている。具体的には、
例えば、第1のエネルギビームとして、パルス発振のレ
ーザ光、第2のエネルギビームとして、連続発振のレー
ザ光やランプの光を用いることができる。
【0131】このように、第2のエネルギビームを連続
的に照射することにより、基板および前駆体半導体膜を
所定の安定した温度に加熱することが容易にできるとと
もに、第1のエネルギビームを間欠的に照射することに
より、基板への熱の伝達を少なく抑えて、基板の過大な
加熱による溶融や歪みの発生を防止しつつ、前駆体半導
体膜の結晶化を確実に行うことが容易にできる。
的に照射することにより、基板および前駆体半導体膜を
所定の安定した温度に加熱することが容易にできるとと
もに、第1のエネルギビームを間欠的に照射することに
より、基板への熱の伝達を少なく抑えて、基板の過大な
加熱による溶融や歪みの発生を防止しつつ、前駆体半導
体膜の結晶化を確実に行うことが容易にできる。
【0132】請求項69の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、互いに同期させて、間欠
的に照射することを特徴としている。具体的な照射タイ
ミングとしては、例えば、上記第1のエネルギビームを
照射する期間は、上記第2のエネルギビームを照射する
期間内で、かつ、上記第2のエネルギビームの照射周期
の3分の2以下の期間になるようにすることが好まし
い。また、各エネルギビームは、具体的には、第1のエ
ネルギビームとして、パルス発振のレーザ光、第2のエ
ネルギビームとして、パルス発振のレーザ光や、間欠的
に点灯されるランプの光を用いることができる。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビーム、お
よび第2のエネルギビームは、互いに同期させて、間欠
的に照射することを特徴としている。具体的な照射タイ
ミングとしては、例えば、上記第1のエネルギビームを
照射する期間は、上記第2のエネルギビームを照射する
期間内で、かつ、上記第2のエネルギビームの照射周期
の3分の2以下の期間になるようにすることが好まし
い。また、各エネルギビームは、具体的には、第1のエ
ネルギビームとして、パルス発振のレーザ光、第2のエ
ネルギビームとして、パルス発振のレーザ光や、間欠的
に点灯されるランプの光を用いることができる。
【0133】このように、第1のエネルギビーム、およ
び第2のエネルギビームを間欠的に照射することによ
り、単位面積あたりに大きな光量で照射することが容易
にでき、基板の過大な加熱による溶融や歪みの発生を防
止しつつ、大きなエネルギを与えて加熱することができ
るので、前駆体半導体膜の結晶化を確実に行うことが容
易にできる。特に、パルス発振のレーザ光は、大出力の
ものが得やすく、広い面積にわたって高温に加熱するこ
とが容易にできるので、結晶化工程に要する時間を短く
抑えて生産性を向上させることも容易にできる。
び第2のエネルギビームを間欠的に照射することによ
り、単位面積あたりに大きな光量で照射することが容易
にでき、基板の過大な加熱による溶融や歪みの発生を防
止しつつ、大きなエネルギを与えて加熱することができ
るので、前駆体半導体膜の結晶化を確実に行うことが容
易にできる。特に、パルス発振のレーザ光は、大出力の
ものが得やすく、広い面積にわたって高温に加熱するこ
とが容易にできるので、結晶化工程に要する時間を短く
抑えて生産性を向上させることも容易にできる。
【0134】請求項73、または請求項74の発明は、
請求項47の半導体膜の製造方法であって、上記第1の
エネルギビーム、および第2のエネルギビームは、上記
前駆体半導体膜が300℃以上1200℃以下、さらに
好ましくは、600℃以上1100℃以下の温度に加熱
されるように照射することを特徴としている。
請求項47の半導体膜の製造方法であって、上記第1の
エネルギビーム、および第2のエネルギビームは、上記
前駆体半導体膜が300℃以上1200℃以下、さらに
好ましくは、600℃以上1100℃以下の温度に加熱
されるように照射することを特徴としている。
【0135】このような範囲の温度に前駆体半導体膜を
加熱することにより、部分的に微細な結晶が生じること
による結晶欠陥や不均一な結晶化を防止しつつ、結晶化
する際の温度変化をゆるやかにして結晶成長を促進し、
大きな結晶粒を形成することが容易にできる。
加熱することにより、部分的に微細な結晶が生じること
による結晶欠陥や不均一な結晶化を防止しつつ、結晶化
する際の温度変化をゆるやかにして結晶成長を促進し、
大きな結晶粒を形成することが容易にできる。
【0136】請求項75の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、さらに、上記前駆体半導体膜の
形成された基板をヒータにより加熱する工程を有するこ
とを特徴としている。具体的には、例えば、上記前駆体
半導体膜の形成された基板が300℃以上600℃以下
の温度になるように加熱することが好ましい。
膜の製造方法であって、さらに、上記前駆体半導体膜の
形成された基板をヒータにより加熱する工程を有するこ
とを特徴としている。具体的には、例えば、上記前駆体
半導体膜の形成された基板が300℃以上600℃以下
の温度になるように加熱することが好ましい。
【0137】このように、第2のエネルギビームに加え
て、ヒータによって基板を加熱することによって、一
層、前駆体半導体膜を効率よく加熱することができると
ともに、徐礼して結晶成長を促進することが容易にでき
る。しかも、従来のヒータだけによって基板を加熱する
場合に比べて、短時間で所定の温度に加熱することがで
きるので、生産性を容易に向上させることができる。
て、ヒータによって基板を加熱することによって、一
層、前駆体半導体膜を効率よく加熱することができると
ともに、徐礼して結晶成長を促進することが容易にでき
る。しかも、従来のヒータだけによって基板を加熱する
場合に比べて、短時間で所定の温度に加熱することがで
きるので、生産性を容易に向上させることができる。
【0138】請求項77の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
上記前駆体半導体膜における複数の領域に照射するとと
もに、上記第2のエネルギビームは、上記複数の領域の
一部についてだけ照射することを特徴としている。
膜の製造方法であって、上記第1のエネルギビームは、
上記前駆体半導体膜における複数の領域に照射するとと
もに、上記第2のエネルギビームは、上記複数の領域の
一部についてだけ照射することを特徴としている。
【0139】このように部分的に第2のエネルギビーム
を照射することにより、例えば特に高い電気的特性が必
要な領域だけについて結晶性を向上させることができる
ので、短時間の結晶化工程で、必要十分な結晶化を行
い、生産性を向上させることが容易にできる。
を照射することにより、例えば特に高い電気的特性が必
要な領域だけについて結晶性を向上させることができる
ので、短時間の結晶化工程で、必要十分な結晶化を行
い、生産性を向上させることが容易にできる。
【0140】請求項78の発明は、請求項47の半導体
膜の製造方法であって、上記第2のエネルギビームは、
上記基板における吸収率が、上記上記前駆体半導体膜に
おける吸収率よりも大きいことを特徴としている。ま
た、さらに、上記第1のエネルギビームは、上記前駆体
半導体膜の吸収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚の逆
数のほぼ10倍以上であることが好ましい。
膜の製造方法であって、上記第2のエネルギビームは、
上記基板における吸収率が、上記上記前駆体半導体膜に
おける吸収率よりも大きいことを特徴としている。ま
た、さらに、上記第1のエネルギビームは、上記前駆体
半導体膜の吸収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚の逆
数のほぼ10倍以上であることが好ましい。
【0141】具体的には、例えば、上記基板はガラス基
板であり、上記前駆体半導体膜が非晶質シリコン薄膜で
ある場合に、上記第1のエネルギビームとして、アルゴ
ンフッ素エキシマレーザ、クリプトンフッ素エキシマレ
ーザ、キセノン塩素エキシマレーザ、またはキセノンフ
ッ素エキシマレーザのうちの何れかのレーザ光、上記第
2のエネルギビームとして、炭酸ガスレーザのレーザ光
を用いることができる。
板であり、上記前駆体半導体膜が非晶質シリコン薄膜で
ある場合に、上記第1のエネルギビームとして、アルゴ
ンフッ素エキシマレーザ、クリプトンフッ素エキシマレ
ーザ、キセノン塩素エキシマレーザ、またはキセノンフ
ッ素エキシマレーザのうちの何れかのレーザ光、上記第
2のエネルギビームとして、炭酸ガスレーザのレーザ光
を用いることができる。
【0142】これにより、多くの第1のエネルギビーム
が前駆体半導体膜の表面付近で吸収される一方、多くの
第2のエネルギビームは基板に吸収されるので、前駆体
半導体膜が効率よく加熱されるとともに、基板も加熱さ
れ、第1のエネルギビームの照射が終了した後に、徐冷
されて結晶成長が促進されるので、比較的大きな結晶粒
を確実に形成され、結晶品質の良好な半導体膜が形成さ
れる。
が前駆体半導体膜の表面付近で吸収される一方、多くの
第2のエネルギビームは基板に吸収されるので、前駆体
半導体膜が効率よく加熱されるとともに、基板も加熱さ
れ、第1のエネルギビームの照射が終了した後に、徐冷
されて結晶成長が促進されるので、比較的大きな結晶粒
を確実に形成され、結晶品質の良好な半導体膜が形成さ
れる。
【0143】請求項81の発明は、基板上に形成された
前駆体半導体膜を結晶化させる半導体膜の製造装置であ
って、第1のエネルギビームを照射する第1の照射手段
と、上記第1のエネルギビームより上記前駆体半導体膜
の吸収率が小さい第2のエネルギビームとを照射する第
2の照射手段とを備えたことを特徴としている。
前駆体半導体膜を結晶化させる半導体膜の製造装置であ
って、第1のエネルギビームを照射する第1の照射手段
と、上記第1のエネルギビームより上記前駆体半導体膜
の吸収率が小さい第2のエネルギビームとを照射する第
2の照射手段とを備えたことを特徴としている。
【0144】これにより、第2のエネルギビームは、前
駆体半導体膜の下部および基板にまで到達しやすく、前
駆体半導体膜が、その厚さ方向にわたって加熱されると
ともに、基板も加熱され、第1のエネルギビームの照射
時と照射終了後との温度差が減少する。そこで、第1の
エネルギビームが照射されることによって加熱され、溶
融した前駆体半導体膜は、その照射が終了した後に、徐
冷されながら、結晶化する。それゆえ、結晶成長が促進
され、比較的大きな結晶粒が形成されるとともに、結晶
欠陥が減少し、電気的特性が向上した半導体膜を製造す
ることができる。
駆体半導体膜の下部および基板にまで到達しやすく、前
駆体半導体膜が、その厚さ方向にわたって加熱されると
ともに、基板も加熱され、第1のエネルギビームの照射
時と照射終了後との温度差が減少する。そこで、第1の
エネルギビームが照射されることによって加熱され、溶
融した前駆体半導体膜は、その照射が終了した後に、徐
冷されながら、結晶化する。それゆえ、結晶成長が促進
され、比較的大きな結晶粒が形成されるとともに、結晶
欠陥が減少し、電気的特性が向上した半導体膜を製造す
ることができる。
【0145】請求項82の発明は、請求項81の半導体
膜の製造装置であって、上記第2の照射手段は、放射状
に第2のエネルギビームを発するランプであるととも
に、さらに、上記第2のエネルギビームを集光する凹面
反射鏡を備えたことを特徴としている。
膜の製造装置であって、上記第2の照射手段は、放射状
に第2のエネルギビームを発するランプであるととも
に、さらに、上記第2のエネルギビームを集光する凹面
反射鏡を備えたことを特徴としている。
【0146】これにより、基板等を効率よく加熱するこ
とができるとともに、温度分布を均一化して、一様な結
晶品質の半導体膜を形成することが容易にできる。
とができるとともに、温度分布を均一化して、一様な結
晶品質の半導体膜を形成することが容易にできる。
【0147】請求項83の発明は、請求項81の半導体
膜の製造装置であって、さらに、上記第1のエネルギビ
ームと第2のエネルギビームとのうち、いずれか一方を
反射する一方、他方を透過させる反射板を備え、上記第
1のエネルギビーム、および第2のエネルギビームを、
何れも上記前駆体半導体膜にほぼ垂直に入射させるよう
に構成されていることを特徴としている。
膜の製造装置であって、さらに、上記第1のエネルギビ
ームと第2のエネルギビームとのうち、いずれか一方を
反射する一方、他方を透過させる反射板を備え、上記第
1のエネルギビーム、および第2のエネルギビームを、
何れも上記前駆体半導体膜にほぼ垂直に入射させるよう
に構成されていることを特徴としている。
【0148】このように、各エネルギビームが前駆体半
導体膜にほぼ垂直に入射することにより、各エネルギビ
ームの照射むらが低減されるので、やはり、一様な結晶
品質の半導体膜を容易に形成することができる。
導体膜にほぼ垂直に入射することにより、各エネルギビ
ームの照射むらが低減されるので、やはり、一様な結晶
品質の半導体膜を容易に形成することができる。
【0149】上記のような第1の照射手段、および第2
の照射手段は、具体的には、例えば、上記前駆体半導体
膜が非晶質シリコン薄膜である場合に、上記第1の照射
手段は、アルゴンフッ素エキシマレーザ、クリプトンフ
ッ素エキシマレーザ、キセノン塩素エキシマレーザ、ま
たはキセノンフッ素エキシマレーザのうちの何れか、上
記第2の照射手段として、アルゴンレーザを用いること
ができる。
の照射手段は、具体的には、例えば、上記前駆体半導体
膜が非晶質シリコン薄膜である場合に、上記第1の照射
手段は、アルゴンフッ素エキシマレーザ、クリプトンフ
ッ素エキシマレーザ、キセノン塩素エキシマレーザ、ま
たはキセノンフッ素エキシマレーザのうちの何れか、上
記第2の照射手段として、アルゴンレーザを用いること
ができる。
【0150】また、上記基板がガラス基板であり、上記
前駆体半導体膜が非晶質シリコン薄膜である場合に、上
記第1のエネルギビームとして、アルゴンフッ素エキシ
マレーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン
塩素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレ
ーザのうちの何れかのレーザ光、上記第2のエネルギビ
ームとして、炭酸ガスレーザのレーザ光を用いることが
できる。
前駆体半導体膜が非晶質シリコン薄膜である場合に、上
記第1のエネルギビームとして、アルゴンフッ素エキシ
マレーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン
塩素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレ
ーザのうちの何れかのレーザ光、上記第2のエネルギビ
ームとして、炭酸ガスレーザのレーザ光を用いることが
できる。
【0151】また、上記の課題を解決するために、請求
項86の発明は、画像表示領域と駆動回路部領域とを有
する基板上に形成された非単結晶半導体薄膜にエネルギ
ビームを照射して結晶成長させる工程を有する半導体薄
膜の製造方法であって、上記画像表示領域への第1の照
射は、ビームの断面形状が線状のエネルギビームを用い
て行う一方、上記駆動回路部領域への第2の照射は、ビ
ームの断面形状が角状のエネルギビームを用い、かつ、
上記第1の照射よりも高いエネルギ密度で行うことを特
徴としている。
項86の発明は、画像表示領域と駆動回路部領域とを有
する基板上に形成された非単結晶半導体薄膜にエネルギ
ビームを照射して結晶成長させる工程を有する半導体薄
膜の製造方法であって、上記画像表示領域への第1の照
射は、ビームの断面形状が線状のエネルギビームを用い
て行う一方、上記駆動回路部領域への第2の照射は、ビ
ームの断面形状が角状のエネルギビームを用い、かつ、
上記第1の照射よりも高いエネルギ密度で行うことを特
徴としている。
【0152】また、請求項87の発明は、画像表示領域
と駆動回路部領域とを有する基板上に形成された非単結
晶半導体薄膜にエネルギビームを照射して結晶成長させ
る工程を有する半導体薄膜の製造方法であって、上記画
像表示領域への第1の照射は、上記基板に対して相対的
にエネルギビームを走査し、エネルギビームの照射領域
を所定のオーバラップ量でずらしながら照射する走査照
射である一方、上記駆動回路部領域への第2の照射は、
上記基板に対して相対的にエネルギビームを固定して行
う静止照射で、かつ、上記第1の照射よりも高いエネル
ギ密度で行うことを特徴としている。
と駆動回路部領域とを有する基板上に形成された非単結
晶半導体薄膜にエネルギビームを照射して結晶成長させ
る工程を有する半導体薄膜の製造方法であって、上記画
像表示領域への第1の照射は、上記基板に対して相対的
にエネルギビームを走査し、エネルギビームの照射領域
を所定のオーバラップ量でずらしながら照射する走査照
射である一方、上記駆動回路部領域への第2の照射は、
上記基板に対して相対的にエネルギビームを固定して行
う静止照射で、かつ、上記第1の照射よりも高いエネル
ギ密度で行うことを特徴としている。
【0153】具体的には、例えば液晶表示装置を構成す
る薄膜トランジスタの、半導体膜特性の均一性が要求さ
れる画素部分と、特性(特に移動度の高さ)が求められ
る駆動回路部分とでレーザ照射方法を異ならしめる。す
なわち、基板上に形成された非晶質シリコンにレーザ光
を照射して非晶質シリコンを溶融、結晶化させて多結晶
シリコンを形成するレーザアニールをする際に、基板面
内の駆動回路部領域に照射するレーザ光のエネルギー密
度を、画素部領域に照射するレーザ光のエネルギー密度
より高くしてレーザアニールを行って駆動回路部領域と
画素部領域とで特性の異なる多結晶シリコンを形成する
ものである。より具体的には、例えば、画素部領域の
み、または基板全面に対して第1のレーザ光照射を行っ
た後、駆動回路領域に対して前記第1のレーザ光照射の
際のレーザ光よりもエネルギー密度の高い第2のレーザ
光照射を行う。
る薄膜トランジスタの、半導体膜特性の均一性が要求さ
れる画素部分と、特性(特に移動度の高さ)が求められ
る駆動回路部分とでレーザ照射方法を異ならしめる。す
なわち、基板上に形成された非晶質シリコンにレーザ光
を照射して非晶質シリコンを溶融、結晶化させて多結晶
シリコンを形成するレーザアニールをする際に、基板面
内の駆動回路部領域に照射するレーザ光のエネルギー密
度を、画素部領域に照射するレーザ光のエネルギー密度
より高くしてレーザアニールを行って駆動回路部領域と
画素部領域とで特性の異なる多結晶シリコンを形成する
ものである。より具体的には、例えば、画素部領域の
み、または基板全面に対して第1のレーザ光照射を行っ
た後、駆動回路領域に対して前記第1のレーザ光照射の
際のレーザ光よりもエネルギー密度の高い第2のレーザ
光照射を行う。
【0154】この構成によれば、駆動回路部領域の多結
晶シリコンの移動度が画素部領域の多結晶シリコンの移
動度よりも高くなる一方で、画素部領域の多結晶シリコ
ンの特性を面内で均一にすることができる。
晶シリコンの移動度が画素部領域の多結晶シリコンの移
動度よりも高くなる一方で、画素部領域の多結晶シリコ
ンの特性を面内で均一にすることができる。
【0155】また、第1のレーザ光照射の際のレーザ光
が線状とし、第2のレーザ光照射の際のレーザ光が角状
とすることにより、基板を固定するステージを90度回
転させることなくレーザアニールを行うことができる。
が線状とし、第2のレーザ光照射の際のレーザ光が角状
とすることにより、基板を固定するステージを90度回
転させることなくレーザアニールを行うことができる。
【0156】さらに、第1のレーザ光照射がレーザビー
ムの照射場所をずらしながら複数回照射する走査照射と
し、第2のレーザ光照射がレーザビームの照射場所を固
定して照射する静止照射とすることにより、駆動回路部
領域の多結晶シリコンの移動度を高めるとともに、均一
性も達成することができる。
ムの照射場所をずらしながら複数回照射する走査照射と
し、第2のレーザ光照射がレーザビームの照射場所を固
定して照射する静止照射とすることにより、駆動回路部
領域の多結晶シリコンの移動度を高めるとともに、均一
性も達成することができる。
【0157】また、駆動回路部領域内の複数の領域に異
なるエネルギー密度を有するレーザ光を照射してレーザ
アニールを行い、前記駆動回路部領域内で特性の異なる
多結晶シリコンを形成することも可能である。この場
合、ラッチやシフトレジスタ内のトランスファーゲート
の形成される領域とその他の領域で異なるエネルギー密
度を有するレーザ光を照射してレーザアニールを行うこ
とが好ましい。
なるエネルギー密度を有するレーザ光を照射してレーザ
アニールを行い、前記駆動回路部領域内で特性の異なる
多結晶シリコンを形成することも可能である。この場
合、ラッチやシフトレジスタ内のトランスファーゲート
の形成される領域とその他の領域で異なるエネルギー密
度を有するレーザ光を照射してレーザアニールを行うこ
とが好ましい。
【0158】さらに以上のレーザアニール方法において
は、TFTパターン上にレーザビーム端がこないように
レーザ光を照射することが好ましい。
は、TFTパターン上にレーザビーム端がこないように
レーザ光を照射することが好ましい。
【0159】また、本発明の半導体薄膜の製造装置は、
エネルギビーム発生手段と、上記エネルギビーム発生手
段から発せられたエネルギビームをエネルギの均一な所
定のビーム断面形状に整形する均一化手段とを備え、上
記整形されたエネルギビームを、基板上に形成された非
単結晶半導体薄膜に照射して結晶成長させる半導体薄膜
の製造装置であって、さらに、上記エネルギビームの透
過率が互いに異なる領域を有するフィルタを備え、上記
フィルタを介して、上記非単結晶半導体薄膜における複
数の領域に、互いに異なるエネルギ密度で上記エネルギ
ビームの照射を行うように構成されたことを特徴として
いる。
エネルギビーム発生手段と、上記エネルギビーム発生手
段から発せられたエネルギビームをエネルギの均一な所
定のビーム断面形状に整形する均一化手段とを備え、上
記整形されたエネルギビームを、基板上に形成された非
単結晶半導体薄膜に照射して結晶成長させる半導体薄膜
の製造装置であって、さらに、上記エネルギビームの透
過率が互いに異なる領域を有するフィルタを備え、上記
フィルタを介して、上記非単結晶半導体薄膜における複
数の領域に、互いに異なるエネルギ密度で上記エネルギ
ビームの照射を行うように構成されたことを特徴として
いる。
【0160】この構成により、同一基板面内に特性の異
なる複数の多結晶半導体膜を形成することが可能とな
る。
なる複数の多結晶半導体膜を形成することが可能とな
る。
【0161】上記の構成において、マスクの透過率が光
学薄膜等によって変化しているレーザアニール装置とす
ることにより、透過率の分布を正確に作成することが可
能となり、また、マスクとレーザ光を処理室内の基板に
照射するための窓が同一体であるレーザアニール装置と
することにより、装置の構造が簡略化されるとともに、
光量の減衰を軽減することが可能となる。
学薄膜等によって変化しているレーザアニール装置とす
ることにより、透過率の分布を正確に作成することが可
能となり、また、マスクとレーザ光を処理室内の基板に
照射するための窓が同一体であるレーザアニール装置と
することにより、装置の構造が簡略化されるとともに、
光量の減衰を軽減することが可能となる。
【0162】また、エネルギビーム発生手段と、上記エ
ネルギビーム発生手段から発せられたエネルギビームを
エネルギの均一な所定のビーム断面形状に整形する均一
化手段とを備え、上記整形されたエネルギビームを、基
板上に形成された非単結晶半導体薄膜に照射して結晶成
長させる半導体薄膜の製造装置であって、上記均一化手
段が、エネルギビームを複数のビーム断面形状に選択的
に切り替えて整形し得るように構成されていることを特
徴としている。
ネルギビーム発生手段から発せられたエネルギビームを
エネルギの均一な所定のビーム断面形状に整形する均一
化手段とを備え、上記整形されたエネルギビームを、基
板上に形成された非単結晶半導体薄膜に照射して結晶成
長させる半導体薄膜の製造装置であって、上記均一化手
段が、エネルギビームを複数のビーム断面形状に選択的
に切り替えて整形し得るように構成されていることを特
徴としている。
【0163】この構成により、基板上の各場所に最適な
形状のレーザ光を照射することが可能となる。
形状のレーザ光を照射することが可能となる。
【0164】
【発明の実施の形態】(実施の形態1−1)基板上に熱
伝導率の異なる領域を設け、半導体薄膜に温度分布を持
たせて、結晶成長を制御する例を図12に基づいて説明
する。
伝導率の異なる領域を設け、半導体薄膜に温度分布を持
たせて、結晶成長を制御する例を図12に基づいて説明
する。
【0165】ガラス基板等の透明絶縁性基板201上に
は、図12(c)に示すように、全面にわたって下層絶
縁膜202が形成されている。下層絶縁膜202上に
は、部分的に、上記下層絶縁膜202よりも熱伝導率が
低い材料から成るストライプ状の上層絶縁膜203が形
成されている。さらに、上記下層絶縁膜202上、およ
び上層絶縁膜203上には、非晶質シリコン薄膜204
が形成されている。
は、図12(c)に示すように、全面にわたって下層絶
縁膜202が形成されている。下層絶縁膜202上に
は、部分的に、上記下層絶縁膜202よりも熱伝導率が
低い材料から成るストライプ状の上層絶縁膜203が形
成されている。さらに、上記下層絶縁膜202上、およ
び上層絶縁膜203上には、非晶質シリコン薄膜204
が形成されている。
【0166】上記非晶質シリコン薄膜204に、図12
(a)に示すようなx,y方向のエネルギ密度分布を有
するライン状のレーザ光を照射することにより、多結晶
シリコン薄膜210が形成される。その際、上記のよう
に上層絶縁膜203の熱伝導率が下層絶縁膜202の熱
伝導率よりも低いため、図12(b)に示すように、非
晶質シリコン薄膜204における上層絶縁膜203上の
領域の方が、上層絶縁膜203の間の領域よりも高い温
度になる。そこで、非晶質シリコン薄膜204の結晶化
は、上層絶縁膜203の間の領域から始まり、上層絶縁
膜203上の領域に向けて結晶が成長する。それゆえ、
上層絶縁膜203の間の領域では結晶粒同士の衝突が生
じにくく、比較的結晶粒の大きな大結晶粒領域210b
が形成される一方、上層絶縁膜203の上方の領域で
は、上層絶縁膜203の両側から成長してきた結晶粒同
士が衝突するため、小結晶粒領域210aが形成され
る。
(a)に示すようなx,y方向のエネルギ密度分布を有
するライン状のレーザ光を照射することにより、多結晶
シリコン薄膜210が形成される。その際、上記のよう
に上層絶縁膜203の熱伝導率が下層絶縁膜202の熱
伝導率よりも低いため、図12(b)に示すように、非
晶質シリコン薄膜204における上層絶縁膜203上の
領域の方が、上層絶縁膜203の間の領域よりも高い温
度になる。そこで、非晶質シリコン薄膜204の結晶化
は、上層絶縁膜203の間の領域から始まり、上層絶縁
膜203上の領域に向けて結晶が成長する。それゆえ、
上層絶縁膜203の間の領域では結晶粒同士の衝突が生
じにくく、比較的結晶粒の大きな大結晶粒領域210b
が形成される一方、上層絶縁膜203の上方の領域で
は、上層絶縁膜203の両側から成長してきた結晶粒同
士が衝突するため、小結晶粒領域210aが形成され
る。
【0167】上記のようにして形成された多結晶シリコ
ン薄膜210と、従来の方法によって多結晶化が行われ
た多結晶シリコン薄膜との結晶化度合いをラマン分光分
析のピーク強度により比較した。結果を図13に示す。
ン薄膜210と、従来の方法によって多結晶化が行われ
た多結晶シリコン薄膜との結晶化度合いをラマン分光分
析のピーク強度により比較した。結果を図13に示す。
【0168】ここで、本実施の形態の多結晶シリコン薄
膜210では、下層絶縁膜202として、厚さが200
nmの窒化珪素薄膜(熱伝導率:0.19W/cm・
℃)、上層絶縁膜203として、厚さが30nm、幅が
約5μm、間隔が20μmの酸化珪素薄膜(熱伝導率:
0.014W/cm・℃)を用いている。一方、従来の
方法では、絶縁膜として、厚さが200nmの1層の酸
化珪素薄膜を用いている。また、非晶質シリコン薄膜の
膜厚は、両者とも85nmに形成している。なお、ラマ
ンピーク強度の測定個所は、両者ともに図12における
x方向の照射領域の中央部である。
膜210では、下層絶縁膜202として、厚さが200
nmの窒化珪素薄膜(熱伝導率:0.19W/cm・
℃)、上層絶縁膜203として、厚さが30nm、幅が
約5μm、間隔が20μmの酸化珪素薄膜(熱伝導率:
0.014W/cm・℃)を用いている。一方、従来の
方法では、絶縁膜として、厚さが200nmの1層の酸
化珪素薄膜を用いている。また、非晶質シリコン薄膜の
膜厚は、両者とも85nmに形成している。なお、ラマ
ンピーク強度の測定個所は、両者ともに図12における
x方向の照射領域の中央部である。
【0169】図13から明らかなように、従来の方法で
は全体に結晶化度が小さいのに対し、本発明の方法の場
合には、A、B、Cで示す上層絶縁膜203上の部分の
結晶化度は低いが、上層絶縁膜203に挟まれた、下層
絶縁膜202上の部分のラマンピーク強度は大きくなっ
ており、結晶化度が大きく改善されていることが認めら
れる。
は全体に結晶化度が小さいのに対し、本発明の方法の場
合には、A、B、Cで示す上層絶縁膜203上の部分の
結晶化度は低いが、上層絶縁膜203に挟まれた、下層
絶縁膜202上の部分のラマンピーク強度は大きくなっ
ており、結晶化度が大きく改善されていることが認めら
れる。
【0170】なお、上層絶縁膜203のストライプパタ
ーンの間隔は、下層絶縁膜202および上層絶縁膜20
3の熱伝導率や、照射するエネルギ密度等に応じて最適
値が変化するが、上記の例では、5〜50μm、より望
ましくは10〜30μmが安定に大きな結晶が得られる
範囲として望ましかった。
ーンの間隔は、下層絶縁膜202および上層絶縁膜20
3の熱伝導率や、照射するエネルギ密度等に応じて最適
値が変化するが、上記の例では、5〜50μm、より望
ましくは10〜30μmが安定に大きな結晶が得られる
範囲として望ましかった。
【0171】なお、上記の説明では、図12におけるy
方向に関して、シリコン薄膜の表面に温度分布を持たせ
る例を示したが、レーザビームを静止させて照射する場
合には、同様にx方向に関しても温度分布を持たせるよ
うにしてもよい。また、レーザビームをx方向にスキャ
ンする場合には、照射領域が順次移動することによる温
度分布への影響も考慮すればよい。また、上記のように
熱伝導率の差を利用するとともに、さらにレーザビーム
のエネルギ密度分布を領域ごとに異ならせることによっ
て、温度分布を調整するようにしてもよい。
方向に関して、シリコン薄膜の表面に温度分布を持たせ
る例を示したが、レーザビームを静止させて照射する場
合には、同様にx方向に関しても温度分布を持たせるよ
うにしてもよい。また、レーザビームをx方向にスキャ
ンする場合には、照射領域が順次移動することによる温
度分布への影響も考慮すればよい。また、上記のように
熱伝導率の差を利用するとともに、さらにレーザビーム
のエネルギ密度分布を領域ごとに異ならせることによっ
て、温度分布を調整するようにしてもよい。
【0172】また、上記の例では、上層絶縁膜203の
熱伝導率を下層絶縁膜202よりも低くして、上層絶縁
膜203の存在しない領域の結晶粒径を大きくしたが、
逆に、上層絶縁膜の熱伝導率を下層絶縁膜よりも大きく
して、上層絶縁膜の形成された領域上の結晶粒径を大き
くするようにしてもよい。ただし、一般に前者のほう
が、熱伝導率が高い(シリコン薄膜の表面温度が低い)
領域の面積を大きくすることが容易なため、シリコン表
面の温度分布における温度勾配をより大きくしやすい。
熱伝導率を下層絶縁膜202よりも低くして、上層絶縁
膜203の存在しない領域の結晶粒径を大きくしたが、
逆に、上層絶縁膜の熱伝導率を下層絶縁膜よりも大きく
して、上層絶縁膜の形成された領域上の結晶粒径を大き
くするようにしてもよい。ただし、一般に前者のほう
が、熱伝導率が高い(シリコン薄膜の表面温度が低い)
領域の面積を大きくすることが容易なため、シリコン表
面の温度分布における温度勾配をより大きくしやすい。
【0173】また、熱伝導率の大小と積層の上下関係は
上記に限らず、逆でもよく、所定の温度分布が形成され
るようにすればよい。
上記に限らず、逆でもよく、所定の温度分布が形成され
るようにすればよい。
【0174】また、上記のように絶縁膜を2層構造とす
る場合には、上層絶縁膜と下層絶縁膜のエッチング選択
比(エッチングレートの比)を大きく設定すれば、所望
の形状(厚さ)に上層絶縁膜を形成することが容易にで
きるため、大面積にわたって均一な厚さで上層絶縁膜を
形成でき、結果として、基板全面にわたって均一な粒径
の多結晶シリコン薄膜を容易に得ることができる。一
方、熱伝導率が異なる領域を設けるためには、例えばシ
リコン薄膜の厚さをエッチング加工等によって変化させ
てもよい。この場合には、エッチング加工の精度を比較
的高くする必要があるが、上記のように2層の絶縁膜を
形成する必要性がないので、製造工程の簡素化が図られ
る。
る場合には、上層絶縁膜と下層絶縁膜のエッチング選択
比(エッチングレートの比)を大きく設定すれば、所望
の形状(厚さ)に上層絶縁膜を形成することが容易にで
きるため、大面積にわたって均一な厚さで上層絶縁膜を
形成でき、結果として、基板全面にわたって均一な粒径
の多結晶シリコン薄膜を容易に得ることができる。一
方、熱伝導率が異なる領域を設けるためには、例えばシ
リコン薄膜の厚さをエッチング加工等によって変化させ
てもよい。この場合には、エッチング加工の精度を比較
的高くする必要があるが、上記のように2層の絶縁膜を
形成する必要性がないので、製造工程の簡素化が図られ
る。
【0175】また、上記のように熱伝導率を異ならせる
のに代えて、熱容量が異なる領域を形成することによっ
て温度分布を生じさせるようにしても、同様に結晶性を
向上させることができる。
のに代えて、熱容量が異なる領域を形成することによっ
て温度分布を生じさせるようにしても、同様に結晶性を
向上させることができる。
【0176】(実施の形態1−2)上記のようにして形
成された半導体薄膜を用いて形成された多結晶シリコン
薄膜トランジスタの例を説明する。
成された半導体薄膜を用いて形成された多結晶シリコン
薄膜トランジスタの例を説明する。
【0177】図14(a)は、多結晶シリコン薄膜トラ
ンジスタの平面図、図14(b)は、図14(a)にお
けるA−A’断面図である。図14において、201は
透明絶縁性基板、202は下層絶縁膜、203は上層絶
縁膜、205はゲート絶縁膜、206はソース電極膜、
207はドレイン電極膜、208はゲート電極膜、21
0bは多結晶シリコン薄膜210の大結晶粒領域210
bである。すなわち、この多結晶シリコン薄膜トランジ
スタは、前記実施の形態1−1で説明したようにして多
結晶化された多結晶シリコン薄膜210における上層絶
縁膜203に挟まれた領域の大結晶粒領域210bだけ
をエッチング等により選択的に残して用い、かつ、ソー
ス−ドレインの方向が上層絶縁膜203のストライプパ
ターンの方向と平行となるように形成されている。な
お、ゲート絶縁膜205、ソース電極膜206、ドレイ
ン電極膜207およびゲート電極膜208の形成方法と
しては、従来の薄膜トランジスタと同様の薄膜堆積、パ
ターニングによる方法が適用できる。
ンジスタの平面図、図14(b)は、図14(a)にお
けるA−A’断面図である。図14において、201は
透明絶縁性基板、202は下層絶縁膜、203は上層絶
縁膜、205はゲート絶縁膜、206はソース電極膜、
207はドレイン電極膜、208はゲート電極膜、21
0bは多結晶シリコン薄膜210の大結晶粒領域210
bである。すなわち、この多結晶シリコン薄膜トランジ
スタは、前記実施の形態1−1で説明したようにして多
結晶化された多結晶シリコン薄膜210における上層絶
縁膜203に挟まれた領域の大結晶粒領域210bだけ
をエッチング等により選択的に残して用い、かつ、ソー
ス−ドレインの方向が上層絶縁膜203のストライプパ
ターンの方向と平行となるように形成されている。な
お、ゲート絶縁膜205、ソース電極膜206、ドレイ
ン電極膜207およびゲート電極膜208の形成方法と
しては、従来の薄膜トランジスタと同様の薄膜堆積、パ
ターニングによる方法が適用できる。
【0178】このようにして得られた多結晶薄膜トラン
ジスタは、電界効果移動度が約180cm2/V・se
cであり、従来の方法で作製したトランジスタの電界効
果移動度が70cm2/V・secであるのと比べて、
TFT特性を大幅に向上させることができた。
ジスタは、電界効果移動度が約180cm2/V・se
cであり、従来の方法で作製したトランジスタの電界効
果移動度が70cm2/V・secであるのと比べて、
TFT特性を大幅に向上させることができた。
【0179】なお、上層絶縁膜203の方向とソース−
ドレインの方向との関係は上記のように一致させるもの
に限らず、上層絶縁膜203の間隔等に応じて形成され
る結晶粒の長い方向がソース−ドレインの方向になるよ
うにするればよい。
ドレインの方向との関係は上記のように一致させるもの
に限らず、上層絶縁膜203の間隔等に応じて形成され
る結晶粒の長い方向がソース−ドレインの方向になるよ
うにするればよい。
【0180】(実施の形態1−3)上記実施の形態1−
2よりも大きなサイズの多結晶シリコン薄膜トランジス
タを形成する例を説明する。
2よりも大きなサイズの多結晶シリコン薄膜トランジス
タを形成する例を説明する。
【0181】この多結晶シリコン薄膜トランジスタは、
図15に示すように、3本の上層絶縁膜203の間に形
成された2つの大結晶粒領域210bを用いて形成され
ている点が上記実施の形態1−2と異なる。また、下層
絶縁膜202としては、プラズマCVDにより形成され
た、厚さが約200nmの窒化酸化珪素薄膜、上層絶縁
膜203としては、厚さが約40nmの酸化珪素薄膜が
用いられている。また、大結晶粒領域210bは、パタ
ーニングされて形成された上層絶縁膜203上に厚さが
85nmの非晶質シリコン薄膜204を形成し、実施の
形態1−1と同様にエキシマレーザ光の照射を行って多
結晶シリコン薄膜化することにより形成されている。
図15に示すように、3本の上層絶縁膜203の間に形
成された2つの大結晶粒領域210bを用いて形成され
ている点が上記実施の形態1−2と異なる。また、下層
絶縁膜202としては、プラズマCVDにより形成され
た、厚さが約200nmの窒化酸化珪素薄膜、上層絶縁
膜203としては、厚さが約40nmの酸化珪素薄膜が
用いられている。また、大結晶粒領域210bは、パタ
ーニングされて形成された上層絶縁膜203上に厚さが
85nmの非晶質シリコン薄膜204を形成し、実施の
形態1−1と同様にエキシマレーザ光の照射を行って多
結晶シリコン薄膜化することにより形成されている。
【0182】すなわち、トランジスタのサイズを大きく
するために上層絶縁膜203の間隔を広くすると、多結
晶化の処理を行う際に、シリコン薄膜表面におけるトラ
ンジスタ形成領域とトランジスタ形成領域の周囲の領域
のとの間の温度勾配を十分大きくすることが困難にな
り、結果として、トランジスタ形成領域におけるシリコ
ンの結晶粒径を十分に大きくすることができないおそれ
がある。そこで、上記のように上層絶縁膜203の間隔
を広く設定せずに、温度勾配を積極的に大きくして、良
好な結晶状態の大結晶粒領域210bを複数形成し、こ
れを組み合わせることにより、大きなサイズで、しかも
特性の良好な薄膜トランジスタを形成することができ
る。具体的には、例えば電界効果移動度が約200cm
2/V・secと、非常に良好な特性の薄膜トランジス
タが得られた。
するために上層絶縁膜203の間隔を広くすると、多結
晶化の処理を行う際に、シリコン薄膜表面におけるトラ
ンジスタ形成領域とトランジスタ形成領域の周囲の領域
のとの間の温度勾配を十分大きくすることが困難にな
り、結果として、トランジスタ形成領域におけるシリコ
ンの結晶粒径を十分に大きくすることができないおそれ
がある。そこで、上記のように上層絶縁膜203の間隔
を広く設定せずに、温度勾配を積極的に大きくして、良
好な結晶状態の大結晶粒領域210bを複数形成し、こ
れを組み合わせることにより、大きなサイズで、しかも
特性の良好な薄膜トランジスタを形成することができ
る。具体的には、例えば電界効果移動度が約200cm
2/V・secと、非常に良好な特性の薄膜トランジス
タが得られた。
【0183】以上のように、本発明による多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタの製造方法はトランジスタを作製す
べき領域のみを大きな結晶粒とすることができるが、透
明絶縁性基板上に形成する絶縁膜としては、窒化珪素と
窒化酸化珪素および酸化珪素に限定されるものではな
く、熱伝導率が異なる組み合わせで、かつ選択的なエッ
チングができるものであれば、特に材料を限定するもの
ではない。
ン薄膜トランジスタの製造方法はトランジスタを作製す
べき領域のみを大きな結晶粒とすることができるが、透
明絶縁性基板上に形成する絶縁膜としては、窒化珪素と
窒化酸化珪素および酸化珪素に限定されるものではな
く、熱伝導率が異なる組み合わせで、かつ選択的なエッ
チングができるものであれば、特に材料を限定するもの
ではない。
【0184】(実施の形態2−1)実施の形態2−1の
半導体素子として、やはり結晶粒の大きな半導体素子と
しての薄膜トランジスタの例を説明する。
半導体素子として、やはり結晶粒の大きな半導体素子と
しての薄膜トランジスタの例を説明する。
【0185】図16は薄膜トランジスタの概略図であ
り、図16(a)は平面図、図16(b)は図16
(a)におけるA−A’断面図を示したものである。
り、図16(a)は平面図、図16(b)は図16
(a)におけるA−A’断面図を示したものである。
【0186】図16において、301は絶縁性基板であ
り、この絶縁性基板301の上方にアンダーコート層3
02、さらに、その上方にSiよりなる非晶質半導体膜
が結晶化されて成る半導体層303が設けられている。
この半導体層303には、図16(a)に示すように、
半導体層303の対向する一対の辺に、半導体層303
と同一平面内で外方に延びる複数の突起部303aが所
定の間隔をあけて形成されている。なお、突起部303
aは、ほぼ長方形状に形成され、その長さ(半導体層3
03からの突出長)及び幅(前記突出長と直角方向の長
さ)が1μmに設定されている。さらに、上記半導体層
303を覆うように、半導体層303の上方に第1の絶
縁層304が設けられ、この第1の絶縁層304上の所
定位置に第1の電極であるゲート電極305が設けられ
ている。そして、ゲート電極305を覆うように、第2
の絶縁層306が設けられ、第2の絶縁層306上の所
定位置に、半導体層303に電気的に接触する一対の第
2の電極であるソース電極307sとドレイン電極30
7dが設けられている。
り、この絶縁性基板301の上方にアンダーコート層3
02、さらに、その上方にSiよりなる非晶質半導体膜
が結晶化されて成る半導体層303が設けられている。
この半導体層303には、図16(a)に示すように、
半導体層303の対向する一対の辺に、半導体層303
と同一平面内で外方に延びる複数の突起部303aが所
定の間隔をあけて形成されている。なお、突起部303
aは、ほぼ長方形状に形成され、その長さ(半導体層3
03からの突出長)及び幅(前記突出長と直角方向の長
さ)が1μmに設定されている。さらに、上記半導体層
303を覆うように、半導体層303の上方に第1の絶
縁層304が設けられ、この第1の絶縁層304上の所
定位置に第1の電極であるゲート電極305が設けられ
ている。そして、ゲート電極305を覆うように、第2
の絶縁層306が設けられ、第2の絶縁層306上の所
定位置に、半導体層303に電気的に接触する一対の第
2の電極であるソース電極307sとドレイン電極30
7dが設けられている。
【0187】ここで、上記突起部303aの幅は、1μ
mに限らないが、結晶の粒径をより整合させて、突起部
303a毎に1つの結晶核を発生させるようにするため
に、半導体層303の膜厚(例えば0.05μm)以上
であって3μm以下程度とすることが望ましい。上記数
値範囲を採る技術的理由は、突起部303aの幅が膜厚
より小さい場合、突起部303aにおいて発生する結晶
核が表面張力の作用を受け、半導体層303に引き込ま
れてしまい、結晶核が存続し得ない虞がある一方、突起
部303aの幅が3μmより大きい場合、突起部303
aにおいて2つ以上の結晶核が発生する虞があるためで
ある。また、突起部303aの形状は、長方形に限ら
ず、半円形状や三角形状等の他の形状でも良い。突起部
303aは半導体層303における対向する辺の全長に
わたって形成するものに限らず、例えば、ゲート電極3
05に対応する部分のみに形成しても良く、要するに、
素子の特性に影響を与えるチャンネル部分に形成されて
いれば良い。さらに、ソース、ドレイン間の中間付近に
位置するように形成するようにしてもよい。また、隣り
合う突起部303aの間隔は、所望粒径等の条件により
適宜選択することができるが、本実施の形態において
は、突起部303aの間隔として、この突起部303a
が設けられる辺に直交する辺の長さ(w)と略等しくな
るように設定されている。なお、このように設定するこ
とは、縦横方向の結晶粒の長さがほぼ等しい大きな結晶
粒が形成されやすくなる点で好ましいが、このように設
定しない場合でも、周辺部から規則的に結晶成長させる
ことにより比較的大きな結晶粒が形成される効果は得ら
れる。
mに限らないが、結晶の粒径をより整合させて、突起部
303a毎に1つの結晶核を発生させるようにするため
に、半導体層303の膜厚(例えば0.05μm)以上
であって3μm以下程度とすることが望ましい。上記数
値範囲を採る技術的理由は、突起部303aの幅が膜厚
より小さい場合、突起部303aにおいて発生する結晶
核が表面張力の作用を受け、半導体層303に引き込ま
れてしまい、結晶核が存続し得ない虞がある一方、突起
部303aの幅が3μmより大きい場合、突起部303
aにおいて2つ以上の結晶核が発生する虞があるためで
ある。また、突起部303aの形状は、長方形に限ら
ず、半円形状や三角形状等の他の形状でも良い。突起部
303aは半導体層303における対向する辺の全長に
わたって形成するものに限らず、例えば、ゲート電極3
05に対応する部分のみに形成しても良く、要するに、
素子の特性に影響を与えるチャンネル部分に形成されて
いれば良い。さらに、ソース、ドレイン間の中間付近に
位置するように形成するようにしてもよい。また、隣り
合う突起部303aの間隔は、所望粒径等の条件により
適宜選択することができるが、本実施の形態において
は、突起部303aの間隔として、この突起部303a
が設けられる辺に直交する辺の長さ(w)と略等しくな
るように設定されている。なお、このように設定するこ
とは、縦横方向の結晶粒の長さがほぼ等しい大きな結晶
粒が形成されやすくなる点で好ましいが、このように設
定しない場合でも、周辺部から規則的に結晶成長させる
ことにより比較的大きな結晶粒が形成される効果は得ら
れる。
【0188】上記のような突起部303aが形成されて
いることにより、半導体層303にレーザビームが照射
されて加熱された後に、突起部303aの方が早期に冷
却されるため結晶核が発生しやすいとともに、この結晶
核から半導体層303の中央部に向かって結晶が成長す
る。また、その際、隣り合う突起部303a、および対
向する辺の突起部303aから成長する結晶粒が互いに
干渉することなく半導体層303の中央部付近まで成長
しやすいため、比較的大きな結晶粒が形成される。それ
ゆえ、電界効果移動度を高めて、TFT特性を向上させ
ることが容易にできる。
いることにより、半導体層303にレーザビームが照射
されて加熱された後に、突起部303aの方が早期に冷
却されるため結晶核が発生しやすいとともに、この結晶
核から半導体層303の中央部に向かって結晶が成長す
る。また、その際、隣り合う突起部303a、および対
向する辺の突起部303aから成長する結晶粒が互いに
干渉することなく半導体層303の中央部付近まで成長
しやすいため、比較的大きな結晶粒が形成される。それ
ゆえ、電界効果移動度を高めて、TFT特性を向上させ
ることが容易にできる。
【0189】次に、上記のような薄膜トランジスタの製
造方法について、図18を参照しながら説明する。図1
8は薄膜トランジスタの製造方法を示す工程図である。
造方法について、図18を参照しながら説明する。図1
8は薄膜トランジスタの製造方法を示す工程図である。
【0190】まず、図18(a)に示すように、絶縁性
基板301上にアンダーコート層302を形成し、上記
アンダーコート層302上にシリコンを被着させて、非
晶質(非単結晶)の半導体層303を形成する。次に、
半導体層303上にフォトレジスト(不図示)を所定の
形状に選択形成し、このフォトレジストをマスクとし
て、前記図16(a)に示すように、非晶質の半導体層
303の対向する辺の全長にわたって同一平面内で延び
る突起部303aを有する形状に形成し、その後、上記
フォトレジストを除去する。
基板301上にアンダーコート層302を形成し、上記
アンダーコート層302上にシリコンを被着させて、非
晶質(非単結晶)の半導体層303を形成する。次に、
半導体層303上にフォトレジスト(不図示)を所定の
形状に選択形成し、このフォトレジストをマスクとし
て、前記図16(a)に示すように、非晶質の半導体層
303の対向する辺の全長にわたって同一平面内で延び
る突起部303aを有する形状に形成し、その後、上記
フォトレジストを除去する。
【0191】次に、図18(b)に示すように、上記非
晶質の半導体層303にエネルギービームとしてのエキ
シマレーザ光を照射して結晶化させ、poly−Siの
改質層とする。ここで、レーザ光の照射後、周縁の突起
部303aに蓄積された熱は半導体層303と平行な平
面内において外側の3方向に拡散するのに対して、中央
部に蓄積された熱は未だ冷却されていない周縁側にしか
逃げ場がないので、突起部303aを含めて周縁部の方
が中央部に較べて十分早く冷却される。そこで、突起部
303aにおける結晶核は、中央部における結晶核より
も早い時期に発生し、中央部において結晶核が発生もし
くは結晶成長する以前に、この周縁に発生した結晶核が
中央部に向けて結晶成長するので、結晶粒径や結晶方位
が制御可能となる。このことにより、結晶成長の過程に
ある結晶同士の干渉が防止され、十分な結晶粒径を得る
ことが容易にできる。
晶質の半導体層303にエネルギービームとしてのエキ
シマレーザ光を照射して結晶化させ、poly−Siの
改質層とする。ここで、レーザ光の照射後、周縁の突起
部303aに蓄積された熱は半導体層303と平行な平
面内において外側の3方向に拡散するのに対して、中央
部に蓄積された熱は未だ冷却されていない周縁側にしか
逃げ場がないので、突起部303aを含めて周縁部の方
が中央部に較べて十分早く冷却される。そこで、突起部
303aにおける結晶核は、中央部における結晶核より
も早い時期に発生し、中央部において結晶核が発生もし
くは結晶成長する以前に、この周縁に発生した結晶核が
中央部に向けて結晶成長するので、結晶粒径や結晶方位
が制御可能となる。このことにより、結晶成長の過程に
ある結晶同士の干渉が防止され、十分な結晶粒径を得る
ことが容易にできる。
【0192】続いて、図18(c)に示すように、半導
体層303及びアンダーコート層302上に第1の絶縁
層304を形成し、前記第1の絶縁層304上に第1の
電極であるゲート電極305を選択形成する。
体層303及びアンダーコート層302上に第1の絶縁
層304を形成し、前記第1の絶縁層304上に第1の
電極であるゲート電極305を選択形成する。
【0193】その後、図18(d)に示すように、前記
ゲート電極305をマスクとして用い、前記半導体層3
03にイオン注入法または質量分離を行わないイオンド
ーピング法によりドナーもしくはアクセプタとなる不純
物を添加することによって、ソース領域303s及びド
レイン領域303dを形成する。
ゲート電極305をマスクとして用い、前記半導体層3
03にイオン注入法または質量分離を行わないイオンド
ーピング法によりドナーもしくはアクセプタとなる不純
物を添加することによって、ソース領域303s及びド
レイン領域303dを形成する。
【0194】最後に、図18(e)に示すように、第2
の絶縁層306を形成した後、コンタクトホールを開口
し、ソース電極307s、ドレイン電極307dを選択
形成して薄膜トランジスタが得られる。
の絶縁層306を形成した後、コンタクトホールを開口
し、ソース電極307s、ドレイン電極307dを選択
形成して薄膜トランジスタが得られる。
【0195】なお、上記の例では、半導体層303とし
てSiを用いたが、他の材料としてSiとGeの化合物
などであっても構わない。またSiCのようなIV族ど
うしの他の組み合わせや、GaAsのようなIII族と
V族の組み合わせ、CdSeのようなII族とVI族の
組み合わせでも良い。また、多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタを例示して説明したが、これに限らず、他の種々
の半導体素子に適用することも勿論、可能である。
てSiを用いたが、他の材料としてSiとGeの化合物
などであっても構わない。またSiCのようなIV族ど
うしの他の組み合わせや、GaAsのようなIII族と
V族の組み合わせ、CdSeのようなII族とVI族の
組み合わせでも良い。また、多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタを例示して説明したが、これに限らず、他の種々
の半導体素子に適用することも勿論、可能である。
【0196】さらに、非晶質の半導体層303を多結晶
化させる際に、エネルギービームとしてエキシマレーザ
ーを用いたが、他のエネルギービームであるArレーザ
ー、YAGレーザー等のレーザー光、イオンビーム、電
子ビーム等を使用することもできる。
化させる際に、エネルギービームとしてエキシマレーザ
ーを用いたが、他のエネルギービームであるArレーザ
ー、YAGレーザー等のレーザー光、イオンビーム、電
子ビーム等を使用することもできる。
【0197】(実施の形態2−2)実施の形態2−2の
半導体素子として、逆スタガ型の薄膜トランジスタの例
を説明する。
半導体素子として、逆スタガ型の薄膜トランジスタの例
を説明する。
【0198】図17は薄膜トランジスタの概略図であ
り、図17(a)は平面図、図17(b)は図17
(a)におけるA−A’断面図を示したものである。
り、図17(a)は平面図、図17(b)は図17
(a)におけるA−A’断面図を示したものである。
【0199】この薄膜トランジスタは、前記実施の形態
2−1と比べて、主として、逆スタガ構造である点と、
突起部303aが半導体層303の全周にわたって形成
されている点が異なる。
2−1と比べて、主として、逆スタガ構造である点と、
突起部303aが半導体層303の全周にわたって形成
されている点が異なる。
【0200】図17において、301は絶縁性基板であ
り、この絶縁性基板301の上方にアンダーコート層3
02、その上方に第1の電極であるゲート電極305が
設けられている。さらに、ゲート電極305を覆う第1
の絶縁層304が設けられ、第1の絶縁層304上に半
導体層303が設けられている。この半導体層303に
は、図17(a)に示すように、半導体層303の全周
に、半導体層303と同一平面内で外方に延びる複数の
突起部303aが所定の間隔をあけて形成されている。
この突起部303aの形状等は、実施の形態2−1と同
様である。ここで、同図においては、便宜上、各突起部
303aの間隔を狭く描いているが、実施の形態2−1
と同様に半導体層303の幅と同程度に設定することが
好ましい。ただし、同図に示すように密に形成したり、
逆に間隔を長く形成したりする場合でも、周辺部から規
則的に結晶成長させることにより比較的大きな結晶粒が
形成される効果は得られる。半導体層303上には、半
導体層303に電気的に接触する一対の第2の電極であ
るソース電極307s、ドレイン電極307dが形成さ
れている。
り、この絶縁性基板301の上方にアンダーコート層3
02、その上方に第1の電極であるゲート電極305が
設けられている。さらに、ゲート電極305を覆う第1
の絶縁層304が設けられ、第1の絶縁層304上に半
導体層303が設けられている。この半導体層303に
は、図17(a)に示すように、半導体層303の全周
に、半導体層303と同一平面内で外方に延びる複数の
突起部303aが所定の間隔をあけて形成されている。
この突起部303aの形状等は、実施の形態2−1と同
様である。ここで、同図においては、便宜上、各突起部
303aの間隔を狭く描いているが、実施の形態2−1
と同様に半導体層303の幅と同程度に設定することが
好ましい。ただし、同図に示すように密に形成したり、
逆に間隔を長く形成したりする場合でも、周辺部から規
則的に結晶成長させることにより比較的大きな結晶粒が
形成される効果は得られる。半導体層303上には、半
導体層303に電気的に接触する一対の第2の電極であ
るソース電極307s、ドレイン電極307dが形成さ
れている。
【0201】次に、上記のような薄膜トランジスタの製
造方法について、図19を参照しながら説明する。図1
9は薄膜トランジスタの製造方法を示す工程図である。
造方法について、図19を参照しながら説明する。図1
9は薄膜トランジスタの製造方法を示す工程図である。
【0202】まず、図19(a)に示すように、絶縁性
基板301上にアンダーコート層302を形成し、前記
アンダーコート層302上に第1の電極であるゲート電
極305を選択形成する。
基板301上にアンダーコート層302を形成し、前記
アンダーコート層302上に第1の電極であるゲート電
極305を選択形成する。
【0203】次に、図19(b)に示すように、前記ゲ
ート電極305及びアンダーコート層302上に第1の
絶縁層304を形成し、前記第1の絶縁層304上にシ
リコンを被着させて、非晶質(非単結晶)の半導体層3
03を形成する。次に、半導体層303上にフォトレジ
スト(不図示)を所定の形状に選択形成し、このフォト
レジストをマスクとして、前記図17(a)に示すよう
に、非晶質の半導体層303の全周にわたって同一平面
内で延びる突起部303aを有する形状に形成し、その
後、上記フォトレジストを除去する。
ート電極305及びアンダーコート層302上に第1の
絶縁層304を形成し、前記第1の絶縁層304上にシ
リコンを被着させて、非晶質(非単結晶)の半導体層3
03を形成する。次に、半導体層303上にフォトレジ
スト(不図示)を所定の形状に選択形成し、このフォト
レジストをマスクとして、前記図17(a)に示すよう
に、非晶質の半導体層303の全周にわたって同一平面
内で延びる突起部303aを有する形状に形成し、その
後、上記フォトレジストを除去する。
【0204】次に、図19(c)に示すように、上記非
晶質の半導体層303にエネルギービームとしてのエキ
シマレーザ光を照射して結晶化させ、poly−Siの
改質層とする。ここで、上記のように突起部303aが
形成されていることにより、前記実施の形態2−1で説
明したのと同様に、十分な結晶粒径を得ることが容易に
できる。
晶質の半導体層303にエネルギービームとしてのエキ
シマレーザ光を照射して結晶化させ、poly−Siの
改質層とする。ここで、上記のように突起部303aが
形成されていることにより、前記実施の形態2−1で説
明したのと同様に、十分な結晶粒径を得ることが容易に
できる。
【0205】その後、図19(d)に示すように、前記
半導体層303上にドーピングに対するマスクとしての
レジスト308を所定の形状に選択形成し、前記レジス
ト308をマスクとして、前記半導体層303にイオン
注入法または質量分離を行わないイオンドーピング法に
よりドナー、もしくはアクセプタとなる不純物を添加す
ることによって、ソース領域303s及びドレイン領域
303dを形成し、その後、レジスト308を除去す
る。
半導体層303上にドーピングに対するマスクとしての
レジスト308を所定の形状に選択形成し、前記レジス
ト308をマスクとして、前記半導体層303にイオン
注入法または質量分離を行わないイオンドーピング法に
よりドナー、もしくはアクセプタとなる不純物を添加す
ることによって、ソース領域303s及びドレイン領域
303dを形成し、その後、レジスト308を除去す
る。
【0206】最後に、図19(e)に示すように、ソー
ス電極307s、ドレイン電極307dを選択形成して
薄膜トランジスタが得られる。
ス電極307s、ドレイン電極307dを選択形成して
薄膜トランジスタが得られる。
【0207】なお、本実施の形態2−2においても、前
記実施の形態2−1で説明したのと同様の種々の変形が
適用可能である。
記実施の形態2−1で説明したのと同様の種々の変形が
適用可能である。
【0208】また、上記のような逆スタガ型の薄膜トラ
ンジスタに限らず、前記実施の形態2−1と同様のスタ
ガ型の薄膜トランジスタを形成しても、同様の効果は得
られる。また、上記のように突起部303aを半導体層
303の全周にわたって形成するのに代えて、実施の形
態2−1と同様に対向する辺だけに形成するようにして
もよい。
ンジスタに限らず、前記実施の形態2−1と同様のスタ
ガ型の薄膜トランジスタを形成しても、同様の効果は得
られる。また、上記のように突起部303aを半導体層
303の全周にわたって形成するのに代えて、実施の形
態2−1と同様に対向する辺だけに形成するようにして
もよい。
【0209】(実施の形態3−1)図20ないし図22
に基づいて説明する。初めに、本実施の形態に係る薄膜
トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor) の構造
を説明する。
に基づいて説明する。初めに、本実施の形態に係る薄膜
トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor) の構造
を説明する。
【0210】図20は、順スタガ型のTFT410の概
略を示す模式図であり、図20(a)はTFT410の
平面図、図20(b)は図20(a)におけるA−A’
矢視断面図である。図21は、図20(a)におけるB
−B’矢視断面図である。図20に示すように、TFT
410は、絶縁性基板401上に、アンダーコート層4
02と、p−Si膜403と、第1の絶縁膜404と、
第2の絶縁膜406と、ゲート電極405、ソース電極
407s及びドレイン電極407dの3つの電極とが設
けられて構成されている。
略を示す模式図であり、図20(a)はTFT410の
平面図、図20(b)は図20(a)におけるA−A’
矢視断面図である。図21は、図20(a)におけるB
−B’矢視断面図である。図20に示すように、TFT
410は、絶縁性基板401上に、アンダーコート層4
02と、p−Si膜403と、第1の絶縁膜404と、
第2の絶縁膜406と、ゲート電極405、ソース電極
407s及びドレイン電極407dの3つの電極とが設
けられて構成されている。
【0211】上記絶縁性基板401は、例えば歪み点5
93℃、厚さ1.1mmのガラス基板であり、アンダー
コート層402は例えばSiO2からなる薄膜である。
また上記p−Si膜403は、アンダーコート層402
上に本発明の方法を適用して形成した多結晶質半導体層
本体部である。このp−Si膜403は、チャネル領域
403aと、ソース領域403b及びドレイン領域40
3cとで構成されており、ソース領域403b及びドレ
イン領域403cは、チャネル領域403aの両側に位
置している。該ソース領域403b及びドレイン領域4
03cは、リン又はボロン等の不純物イオンをドーピン
グすることにより構成されている。
93℃、厚さ1.1mmのガラス基板であり、アンダー
コート層402は例えばSiO2からなる薄膜である。
また上記p−Si膜403は、アンダーコート層402
上に本発明の方法を適用して形成した多結晶質半導体層
本体部である。このp−Si膜403は、チャネル領域
403aと、ソース領域403b及びドレイン領域40
3cとで構成されており、ソース領域403b及びドレ
イン領域403cは、チャネル領域403aの両側に位
置している。該ソース領域403b及びドレイン領域4
03cは、リン又はボロン等の不純物イオンをドーピン
グすることにより構成されている。
【0212】上記p−Si膜403の材料としては、例
えばシリコン(Si)、若しくはシリコンとゲルマニウ
ム(Ge)との化合物を用いる。またp−Si膜403
の膜厚としては、好ましくは200Å〜1500Å、よ
り好ましくは300Å〜1000Åの範囲内とする。2
00Å未満の厚さであると、膜厚の均一性に問題が生
じ、1500Åを超えると、光照射によりソース・ドレ
イン間に電流が流れるといういわゆるフォトコンダクシ
ョンの問題が生じる。これに対し300Å〜1000Å
の範囲内であると、膜厚の均一性およびフォトコンダク
ションの双方を両立できるからである。
えばシリコン(Si)、若しくはシリコンとゲルマニウ
ム(Ge)との化合物を用いる。またp−Si膜403
の膜厚としては、好ましくは200Å〜1500Å、よ
り好ましくは300Å〜1000Åの範囲内とする。2
00Å未満の厚さであると、膜厚の均一性に問題が生
じ、1500Åを超えると、光照射によりソース・ドレ
イン間に電流が流れるといういわゆるフォトコンダクシ
ョンの問題が生じる。これに対し300Å〜1000Å
の範囲内であると、膜厚の均一性およびフォトコンダク
ションの双方を両立できるからである。
【0213】更に、図20(a)のチャネル領域403
aの矢印X方向の幅は、例えば約12μmとし、p−S
i膜403の矢印Y方向における幅は、例えば約14μ
mとする。
aの矢印X方向の幅は、例えば約12μmとし、p−S
i膜403の矢印Y方向における幅は、例えば約14μ
mとする。
【0214】ここで、上記チャネル領域403aには、
図20(a)及び図21に示すように、複数の溝状の結
晶成長方向制御空隙411…がソース領域403bとド
レイン領域403cとを結ぶ方向に平行して形成されて
いる。この結晶成長方向制御空隙411は、長手方向の
両端部が半円形状で中央部が直方体形状であり、中央部
における溝幅(長手方向に直交する方向の溝幅)は約1
μmである。但し、結晶成長方向制御空隙411の形状
は、特に限定されるものではない。例えば長方形等の形
状でソース領域403bからドレイン領域403cの方
向に形成されていてもよい。
図20(a)及び図21に示すように、複数の溝状の結
晶成長方向制御空隙411…がソース領域403bとド
レイン領域403cとを結ぶ方向に平行して形成されて
いる。この結晶成長方向制御空隙411は、長手方向の
両端部が半円形状で中央部が直方体形状であり、中央部
における溝幅(長手方向に直交する方向の溝幅)は約1
μmである。但し、結晶成長方向制御空隙411の形状
は、特に限定されるものではない。例えば長方形等の形
状でソース領域403bからドレイン領域403cの方
向に形成されていてもよい。
【0215】上記チャネル領域403aにおける結晶粒
は、ソース領域403b又はドレイン領域403cの方
向に細長く広がった形状となっており、このような結晶
粒が多数集合してチャネル領域403aにかかる多結晶
半導体層が構成されている。このような多結晶構造のチ
ャネル領域403aでは、ソース領域403bとドレイ
ン領域403cとを結ぶ方向における結晶粒界密度が小
さいので、電荷キャリアが高速で移動できる。
は、ソース領域403b又はドレイン領域403cの方
向に細長く広がった形状となっており、このような結晶
粒が多数集合してチャネル領域403aにかかる多結晶
半導体層が構成されている。このような多結晶構造のチ
ャネル領域403aでは、ソース領域403bとドレイ
ン領域403cとを結ぶ方向における結晶粒界密度が小
さいので、電荷キャリアが高速で移動できる。
【0216】第1の絶縁膜404は、例えばSiO2か
らなる絶縁膜であり、p−Si膜403及びアンダーコ
ート層402の上方に形成されている。ゲート電極40
5は、例えばアルミニウム(Al)等からなり、第1の
絶縁膜404の上方で、かつp−Si膜403のチャネ
ル領域403aに対応する位置に設けられている。また
第2の絶縁膜406は、例えばSiO2からなり、上記
第1の絶縁膜404及びゲート電極405の上方に積層
されている。
らなる絶縁膜であり、p−Si膜403及びアンダーコ
ート層402の上方に形成されている。ゲート電極40
5は、例えばアルミニウム(Al)等からなり、第1の
絶縁膜404の上方で、かつp−Si膜403のチャネ
ル領域403aに対応する位置に設けられている。また
第2の絶縁膜406は、例えばSiO2からなり、上記
第1の絶縁膜404及びゲート電極405の上方に積層
されている。
【0217】上記第1の絶縁膜404及び第2の絶縁膜
406には、それぞれp−Si膜403のソース領域4
03b又はドレイン領域403cに達するコンタクトホ
ール408,408が形成されている。ソース電極40
7s及びドレイン電極407dは、例えばAlからなり
上記コンタクトホール408,408を介して、上記ソ
ース領域403b又はドレイン領域403cと接触する
ように形成されている。ゲート電極405、ソース電極
407s及びドレイン電極407dは、図示の断面以外
の部分で所定の形状にパターニングされることにより、
配線パターンが構成されている。
406には、それぞれp−Si膜403のソース領域4
03b又はドレイン領域403cに達するコンタクトホ
ール408,408が形成されている。ソース電極40
7s及びドレイン電極407dは、例えばAlからなり
上記コンタクトホール408,408を介して、上記ソ
ース領域403b又はドレイン領域403cと接触する
ように形成されている。ゲート電極405、ソース電極
407s及びドレイン電極407dは、図示の断面以外
の部分で所定の形状にパターニングされることにより、
配線パターンが構成されている。
【0218】次に、本実施の形態に係るTFT410の
製造方法を説明する。
製造方法を説明する。
【0219】図22は、TFT410の製造工程を示す
断面模式図である。先ず、図22(a)に示すように、
絶縁性基板401上に、アンダーコート層402を常圧
CVD法にて成膜する。アンダーコート層402の膜厚
は、例えば3000Åとする。
断面模式図である。先ず、図22(a)に示すように、
絶縁性基板401上に、アンダーコート層402を常圧
CVD法にて成膜する。アンダーコート層402の膜厚
は、例えば3000Åとする。
【0220】上記アンダーコート層402上に、例えば
プラズマCVD法にて、Si層を形成し、このSi層上
に、フォトレジスト(図示しない)を所定の形状に選択
的に形成する。次に、上記フォトレジストをマスクとし
て露光した後、エッチングにて所定の形状にパターニン
グし、しかる後、上記フォトレジストを除去する。
プラズマCVD法にて、Si層を形成し、このSi層上
に、フォトレジスト(図示しない)を所定の形状に選択
的に形成する。次に、上記フォトレジストをマスクとし
て露光した後、エッチングにて所定の形状にパターニン
グし、しかる後、上記フォトレジストを除去する。
【0221】これにより、前記結晶成長方向制御空隙4
11…を有する非単結晶質半導体層としてのa−Si膜
413が形成できる。ここで、a−Si膜413の膜厚
は、例えば650Åとする。なお、結晶成長方向制御空
隙411を微細に形成する場合には、高精度フォトレジ
ストと可干渉光の干渉縞による露光を用いるなどしても
よい。
11…を有する非単結晶質半導体層としてのa−Si膜
413が形成できる。ここで、a−Si膜413の膜厚
は、例えば650Åとする。なお、結晶成長方向制御空
隙411を微細に形成する場合には、高精度フォトレジ
ストと可干渉光の干渉縞による露光を用いるなどしても
よい。
【0222】a−Si膜413の形成に続いて、図22
(b)に示すように、上記a−Si膜413の全面にエ
キシマレーザーを1ショット照射して、該a−Si膜4
13を加熱溶融した後、放冷する。これにより、結晶質
半導体層としてのp−Si膜403が形成される。
(b)に示すように、上記a−Si膜413の全面にエ
キシマレーザーを1ショット照射して、該a−Si膜4
13を加熱溶融した後、放冷する。これにより、結晶質
半導体層としてのp−Si膜403が形成される。
【0223】ここで、エキシマレーザーを用いる結晶化
法によると、a−Si膜413は紫外光領域における吸
収係数が大きいので、a−Si膜413の本体部の温度
を十分に上昇させることができる一方、a−Siが除去
された結晶成長方向制御空隙411…の部分はレーザ光
が吸収されないので温度を低く保つことができる。した
がって、放冷過程において、真先に結晶成長方向制御空
隙411の近傍(およびa−Si膜413の周縁部)の
温度が結晶化開始温度に到達し、ここで最初の結晶核が
生成する。そして、その後はこの結晶核を中心にして結
晶成長が行われることになるが、既に説明したように、
結晶成長方向は、平行して設けられた結晶成長方向制御
空隙411…に規制されて、ソース領域403bとドレ
イン領域403cとを結ぶ方向に誘導される。この結
果、ソース領域403bとドレイン領域403cとを結
ぶ方向における結晶粒界密度の小さいp−Si膜が形成
される。
法によると、a−Si膜413は紫外光領域における吸
収係数が大きいので、a−Si膜413の本体部の温度
を十分に上昇させることができる一方、a−Siが除去
された結晶成長方向制御空隙411…の部分はレーザ光
が吸収されないので温度を低く保つことができる。した
がって、放冷過程において、真先に結晶成長方向制御空
隙411の近傍(およびa−Si膜413の周縁部)の
温度が結晶化開始温度に到達し、ここで最初の結晶核が
生成する。そして、その後はこの結晶核を中心にして結
晶成長が行われることになるが、既に説明したように、
結晶成長方向は、平行して設けられた結晶成長方向制御
空隙411…に規制されて、ソース領域403bとドレ
イン領域403cとを結ぶ方向に誘導される。この結
果、ソース領域403bとドレイン領域403cとを結
ぶ方向における結晶粒界密度の小さいp−Si膜が形成
される。
【0224】前記エネルギービームの照射条件として
は、例えばXeCl(波長308nm)等のエキシマレ
ーザーの場合、ビームの断面形状が、例えば一辺が数ミ
リの方形である50nsのレーザー光パルスを使用す
る。レーザー光のエネルギー密度(単位面積当たりの照
射エネルギー:mJ/cm2)としては、a−Si膜4
13を結晶化させるのに適した温度に加熱できるよう
に、適宜設定すればよい。
は、例えばXeCl(波長308nm)等のエキシマレ
ーザーの場合、ビームの断面形状が、例えば一辺が数ミ
リの方形である50nsのレーザー光パルスを使用す
る。レーザー光のエネルギー密度(単位面積当たりの照
射エネルギー:mJ/cm2)としては、a−Si膜4
13を結晶化させるのに適した温度に加熱できるよう
に、適宜設定すればよい。
【0225】なお、上記エキシマレーザーとしては、X
eClの他に、ArF、KrF、XeF等のエキシマレ
ーザーであってもよい。複数の結晶成長方向制御空隙4
11の相互の間隔については、a−Si膜の膜厚や照射
条件、更には所望する電荷キャリアの移動速度を勘案し
て適宜に設定することができ、この実施の形態において
は、約2μmとしてある。また、結晶成長方向制御空隙
411の幅についても、a−Si膜の膜厚や、照射する
エネルギービームの種類や強度などに応じて適当に設定
することができ、この実施の形態においては、約1μm
としている。
eClの他に、ArF、KrF、XeF等のエキシマレ
ーザーであってもよい。複数の結晶成長方向制御空隙4
11の相互の間隔については、a−Si膜の膜厚や照射
条件、更には所望する電荷キャリアの移動速度を勘案し
て適宜に設定することができ、この実施の形態において
は、約2μmとしてある。また、結晶成長方向制御空隙
411の幅についても、a−Si膜の膜厚や、照射する
エネルギービームの種類や強度などに応じて適当に設定
することができ、この実施の形態においては、約1μm
としている。
【0226】上記した結晶化の後、図22(c)に示す
ように、上記p−Si膜403上に、第1の絶縁膜40
4を常圧CVD法にて、膜厚が1000Åとなるように
成膜する。更に、第1の絶縁膜404上に、例えばAl
膜を膜厚2000Åになるようにスパッタリングし、A
lエッチャント液を用いて約1分間ウェットエッチング
することにより、所定の形状にパターニングして、ゲー
ト電極405及び配線パターンを形成する。
ように、上記p−Si膜403上に、第1の絶縁膜40
4を常圧CVD法にて、膜厚が1000Åとなるように
成膜する。更に、第1の絶縁膜404上に、例えばAl
膜を膜厚2000Åになるようにスパッタリングし、A
lエッチャント液を用いて約1分間ウェットエッチング
することにより、所定の形状にパターニングして、ゲー
ト電極405及び配線パターンを形成する。
【0227】次に、図22(d)に示すように、上記ゲ
ート電極405をマスクとして、p−Si膜403に、
イオン注入法又は質量分離を行わないイオンドーピング
法にて、ドナー若しくはアクセプタとなる不純物イオ
ン、具体的にはリン又はボロン等の不純物イオンを注入
する。これにより、上記p−Si膜403に、チャネル
領域403aと、ソース領域403b及びドレイン領域
403cとが形成される。
ート電極405をマスクとして、p−Si膜403に、
イオン注入法又は質量分離を行わないイオンドーピング
法にて、ドナー若しくはアクセプタとなる不純物イオ
ン、具体的にはリン又はボロン等の不純物イオンを注入
する。これにより、上記p−Si膜403に、チャネル
領域403aと、ソース領域403b及びドレイン領域
403cとが形成される。
【0228】更に図22(e)に示すように、上記ゲー
ト電極405上に、例えばSiO2からなる第2の絶縁
膜406を、常圧CVD法にて膜厚5000Åとなるよ
うに成膜する。続いて、この第1の絶縁膜404及び第
2の絶縁膜406に、それぞれp−Si膜403のソー
ス領域403b又はドレイン領域403cに達するコン
タクトホール408,408を開口する。続いて、Al
膜をそれぞれ膜厚3000Å及び3000Åになるよう
にスパッタリングした後、例えばBCl3/Cl2系ガ
スを用いたドライエッチングにより、所定の形状にパタ
ーニングする。これにより、ソース電極407s及びド
レイン電極407dと、これらの配線パターンとが形成
される。
ト電極405上に、例えばSiO2からなる第2の絶縁
膜406を、常圧CVD法にて膜厚5000Åとなるよ
うに成膜する。続いて、この第1の絶縁膜404及び第
2の絶縁膜406に、それぞれp−Si膜403のソー
ス領域403b又はドレイン領域403cに達するコン
タクトホール408,408を開口する。続いて、Al
膜をそれぞれ膜厚3000Å及び3000Åになるよう
にスパッタリングした後、例えばBCl3/Cl2系ガ
スを用いたドライエッチングにより、所定の形状にパタ
ーニングする。これにより、ソース電極407s及びド
レイン電極407dと、これらの配線パターンとが形成
される。
【0229】以上で説明した本実施の形態3−1による
と、ソース領域403bとドレイン領域403cとを結
ぶ方向に長い形状の大粒の結晶粒が形成でき、これによ
り電界効果移動度に優れたスタガ型のTFTが得られ
る。そしてこの実施の形態では、絶縁性基板401やp
−Si膜403に高価な材料を用いていないので、電界
効果移動度に優れたTFTを安価に提供できる。
と、ソース領域403bとドレイン領域403cとを結
ぶ方向に長い形状の大粒の結晶粒が形成でき、これによ
り電界効果移動度に優れたスタガ型のTFTが得られ
る。そしてこの実施の形態では、絶縁性基板401やp
−Si膜403に高価な材料を用いていないので、電界
効果移動度に優れたTFTを安価に提供できる。
【0230】(実施の形態3−2)本発明にかかる実施
の形態3−2について、図23〜図25に基づいて説明
する。なお、実施の形態3−2にかかる薄膜トランジス
タの構成要素のうち、機能が前記実施の形態3−1と同
様な構成部材については、同一の名称と符号を付して詳
細な説明を省略する。
の形態3−2について、図23〜図25に基づいて説明
する。なお、実施の形態3−2にかかる薄膜トランジス
タの構成要素のうち、機能が前記実施の形態3−1と同
様な構成部材については、同一の名称と符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0231】図23は、本実施の形態3−2に係る逆ス
タガ型のTFT420の概略を示す模式図であって、図
23(a)は上記TFT420の平面図であり、図23
(b)は図23(a)におけるA−A’矢視断面図であ
る。図24は、図23(a)におけるB−B’矢視断面
図を示している。図23に示すように、上記TFT42
0は、絶縁性基板401上に、アンダーコート層402
と、p−Si膜403と、第1の絶縁膜404と、ゲー
ト電極405、ソース電極407s及びドレイン電極4
07dの3つの電極とが設けられて構成されている。
タガ型のTFT420の概略を示す模式図であって、図
23(a)は上記TFT420の平面図であり、図23
(b)は図23(a)におけるA−A’矢視断面図であ
る。図24は、図23(a)におけるB−B’矢視断面
図を示している。図23に示すように、上記TFT42
0は、絶縁性基板401上に、アンダーコート層402
と、p−Si膜403と、第1の絶縁膜404と、ゲー
ト電極405、ソース電極407s及びドレイン電極4
07dの3つの電極とが設けられて構成されている。
【0232】上記ゲート電極405は、絶縁性基板40
1上のアンダーコート層402上に形成されている。上
記第1の絶縁膜404は、上記アンダーコート層402
及びゲート電極405上に形成されている。更に、該第
1の絶縁膜404上には、p−Si膜403が形成され
ている。
1上のアンダーコート層402上に形成されている。上
記第1の絶縁膜404は、上記アンダーコート層402
及びゲート電極405上に形成されている。更に、該第
1の絶縁膜404上には、p−Si膜403が形成され
ている。
【0233】ここで、上記p−Si膜403におけるチ
ャネル領域403aには、前記実施の形態3−1と同様
に、複数の溝状の結晶成長方向制御空隙411…がソー
ス領域403bからドレイン領域403cの方向に形成
されている(図23(a)及び図24参照。)。ソース
電極407s及びドレイン電極407dは、p−Si膜
403上のソース領域403b又はドレイン領域403
cと接触するように形成されている。尚、上記ゲート電
極405、ソース電極407s及びドレイン電極407
dは、図示の断面以外の部分で所定の形状にパターニン
グされることにより、配線パターンを構成している。
ャネル領域403aには、前記実施の形態3−1と同様
に、複数の溝状の結晶成長方向制御空隙411…がソー
ス領域403bからドレイン領域403cの方向に形成
されている(図23(a)及び図24参照。)。ソース
電極407s及びドレイン電極407dは、p−Si膜
403上のソース領域403b又はドレイン領域403
cと接触するように形成されている。尚、上記ゲート電
極405、ソース電極407s及びドレイン電極407
dは、図示の断面以外の部分で所定の形状にパターニン
グされることにより、配線パターンを構成している。
【0234】この実施の形態に係るTFT420の製造
方法を図25を参照しながら説明する。図25は、上記
TFT420の製造工程を示す断面模式図である。先
ず、前記実施の形態3−1と同様にして、絶縁性基板4
01上にアンダーコート層402を形成する。さらに、
該アンダーコート層402上に所定の形状となるように
パターニングして、ゲート電極405及び配線パターン
を形成する(図25(a)参照)。
方法を図25を参照しながら説明する。図25は、上記
TFT420の製造工程を示す断面模式図である。先
ず、前記実施の形態3−1と同様にして、絶縁性基板4
01上にアンダーコート層402を形成する。さらに、
該アンダーコート層402上に所定の形状となるように
パターニングして、ゲート電極405及び配線パターン
を形成する(図25(a)参照)。
【0235】次に、図25(b)に示すように、上記ゲ
ート電極405及びアンダーコート層402上に、第1
の絶縁膜404を形成する。更に、前記実施の形態3−
1と同様にして、該第1の絶縁膜404上に、例えばプ
ラズマCVD法にてSi層を形成する。このSi層上
に、フォトレジストを所定の形状に選択的に形成した
後、このフォトレジストをマスクとして露光した後、エ
ッチングにて所定の形状にパターニングする。その後、
上記フォトレジストを除去する。これにより、結晶成長
方向制御空隙411…を備えたa−Si膜413を形成
し、図25(c)に示すように、上記a−Si膜413
の全面にエキシマレーザーを照射し、該a−Si膜41
3を結晶化させてp−Si膜403を形成する。
ート電極405及びアンダーコート層402上に、第1
の絶縁膜404を形成する。更に、前記実施の形態3−
1と同様にして、該第1の絶縁膜404上に、例えばプ
ラズマCVD法にてSi層を形成する。このSi層上
に、フォトレジストを所定の形状に選択的に形成した
後、このフォトレジストをマスクとして露光した後、エ
ッチングにて所定の形状にパターニングする。その後、
上記フォトレジストを除去する。これにより、結晶成長
方向制御空隙411…を備えたa−Si膜413を形成
し、図25(c)に示すように、上記a−Si膜413
の全面にエキシマレーザーを照射し、該a−Si膜41
3を結晶化させてp−Si膜403を形成する。
【0236】ここで、p−Si膜403におけるチャネ
ル領域403aには結晶成長方向制御空隙411…が設
けられているので、前記実施の形態3−1と同様に、形
成される結晶粒はソース領域403b又はドレイン領域
403cの方向に細長く広がった形状となる。従って、
ソース領域403bとドレイン領域403cとを結ぶ直
線方向における結晶粒界を実質的に低減させるので、電
界効果移動度の向上を図ることができる。
ル領域403aには結晶成長方向制御空隙411…が設
けられているので、前記実施の形態3−1と同様に、形
成される結晶粒はソース領域403b又はドレイン領域
403cの方向に細長く広がった形状となる。従って、
ソース領域403bとドレイン領域403cとを結ぶ直
線方向における結晶粒界を実質的に低減させるので、電
界効果移動度の向上を図ることができる。
【0237】その後、図25(d)に示すように、上記
p−Si膜403上にレジスト剤を塗布し、露光及び現
像により所定の形状にパターニングし、イオン遮蔽膜と
してのレジストマスク414を形成する。上記レジスト
マスク414としては、不純物イオンを遮蔽するもので
あれば特に限定されるものではなく、公知の種々のもの
を採用することができる。具体的には、例えばポジレジ
スト(商品名:OFPR−5000、東京応化株式会社
製)等が挙げられる。また、レジスト剤のように感光性
を有するものに限らず、フォトリソグラフィーによって
パターニングし得るもの等でもよい。
p−Si膜403上にレジスト剤を塗布し、露光及び現
像により所定の形状にパターニングし、イオン遮蔽膜と
してのレジストマスク414を形成する。上記レジスト
マスク414としては、不純物イオンを遮蔽するもので
あれば特に限定されるものではなく、公知の種々のもの
を採用することができる。具体的には、例えばポジレジ
スト(商品名:OFPR−5000、東京応化株式会社
製)等が挙げられる。また、レジスト剤のように感光性
を有するものに限らず、フォトリソグラフィーによって
パターニングし得るもの等でもよい。
【0238】上記レジストマスク414をマスクとし
て、p−Si膜403に、例えばイオンドーピング法に
て、リン又はボロン等の不純物イオンを注入する。これ
により、上記p−Si膜403に、チャネル領域403
aと、該チャネル領域403aの両側にソース領域40
3b及びドレイン領域403cとが形成される。その
後、上記レジストマスク414を剥離し、更に、図25
(e)に示すように、ソース電極407s及びドレイン
電極407dを選択的に形成して、本実施の形態3−2
に係る逆スタガ型のTFT420を得る。
て、p−Si膜403に、例えばイオンドーピング法に
て、リン又はボロン等の不純物イオンを注入する。これ
により、上記p−Si膜403に、チャネル領域403
aと、該チャネル領域403aの両側にソース領域40
3b及びドレイン領域403cとが形成される。その
後、上記レジストマスク414を剥離し、更に、図25
(e)に示すように、ソース電極407s及びドレイン
電極407dを選択的に形成して、本実施の形態3−2
に係る逆スタガ型のTFT420を得る。
【0239】このようにして作製した逆スタガ型のTF
Tにおいても、上記実施の形態3−1と同様に電界効果
移動度の向上などの効果が得られる。
Tにおいても、上記実施の形態3−1と同様に電界効果
移動度の向上などの効果が得られる。
【0240】(実施の形態3−3)この実施の形態3−
3は、実施の形態3−1、3−2における結晶成長方向
制御空隙に代えて、他の領域よりも高い温度において結
晶化が開始される早期結晶化領域を設けたことを特徴と
する。以下、図26に基づいて実施の形態3−3にかか
る結晶質薄膜半導体トランジスタについて説明する。な
お、結晶成長方向制御空隙に代えて早期結晶化領域を設
けたこと以外は、前記実施の形態3−1と同様であるの
で、以下の説明においては、早期結晶化領域に関する事
項以外の説明を省略する。また、前記実施の形態3−1
又は実施の形態3−2の薄膜トランジスタと同様の機能
を有する構成要素について,同一の符号を付した。
3は、実施の形態3−1、3−2における結晶成長方向
制御空隙に代えて、他の領域よりも高い温度において結
晶化が開始される早期結晶化領域を設けたことを特徴と
する。以下、図26に基づいて実施の形態3−3にかか
る結晶質薄膜半導体トランジスタについて説明する。な
お、結晶成長方向制御空隙に代えて早期結晶化領域を設
けたこと以外は、前記実施の形態3−1と同様であるの
で、以下の説明においては、早期結晶化領域に関する事
項以外の説明を省略する。また、前記実施の形態3−1
又は実施の形態3−2の薄膜トランジスタと同様の機能
を有する構成要素について,同一の符号を付した。
【0241】図26に示すように、p−Si膜403に
は、チャネル領域に、ソース領域からドレイン領域の方
向にリン又はボロン等以外の不純物イオンが注入された
帯状の早期結晶化領域421が形成されており、このよ
うな構造を有するTFT430は次のようにして製造で
きる。
は、チャネル領域に、ソース領域からドレイン領域の方
向にリン又はボロン等以外の不純物イオンが注入された
帯状の早期結晶化領域421が形成されており、このよ
うな構造を有するTFT430は次のようにして製造で
きる。
【0242】先ず、前記実施の形態3−1と同様にし
て、上記絶縁性基板401上にアンダーコート層402
を、常圧CVD法にて成膜する。次に、上記アンダーコ
ート層402上に、例えばプラズマCVD法にて、Si
層を形成し、このSi層上に、フォトレジストを所定の
形状に選択的に形成する。該フォトレジストをマスクと
して露光した後、エッチングにて所定の形状にパターニ
ングして、a−Si膜413を形成する。
て、上記絶縁性基板401上にアンダーコート層402
を、常圧CVD法にて成膜する。次に、上記アンダーコ
ート層402上に、例えばプラズマCVD法にて、Si
層を形成し、このSi層上に、フォトレジストを所定の
形状に選択的に形成する。該フォトレジストをマスクと
して露光した後、エッチングにて所定の形状にパターニ
ングして、a−Si膜413を形成する。
【0243】次いで、a−Si膜413のチャネル領域
403aにおいて、ソース領域403bからドレイン領
域403cの方向に帯状にリン又はボロン等以外の物質
でかつ結晶化開始温度を高めることのできる不純物イオ
ンを注入して、早期結晶化領域421を形成する。そし
て、早期結晶化領域421が形成されたa−Si膜41
3の全面にエネルギービームとしてのエキシマレーザビ
ームを50ns程度照射し、しかる後放冷してa−Si
膜413の結晶化を行う。
403aにおいて、ソース領域403bからドレイン領
域403cの方向に帯状にリン又はボロン等以外の物質
でかつ結晶化開始温度を高めることのできる不純物イオ
ンを注入して、早期結晶化領域421を形成する。そし
て、早期結晶化領域421が形成されたa−Si膜41
3の全面にエネルギービームとしてのエキシマレーザビ
ームを50ns程度照射し、しかる後放冷してa−Si
膜413の結晶化を行う。
【0244】ここで、a−Si膜413の全面にエネル
ギービームを照射したとき、a−Si膜413面の温度
が高まり、その後の放冷によりa−Si膜413の温度
が次第に低下するが、温度降下の過程において、他の領
域に先んじて早期結晶化領域421に最初の結晶核が発
生する。なぜなら、早期結晶化領域421は不純物イオ
ンを注入することにより、他の領域よりも高い温度で結
晶化が開始されるようになっているからである。
ギービームを照射したとき、a−Si膜413面の温度
が高まり、その後の放冷によりa−Si膜413の温度
が次第に低下するが、温度降下の過程において、他の領
域に先んじて早期結晶化領域421に最初の結晶核が発
生する。なぜなら、早期結晶化領域421は不純物イオ
ンを注入することにより、他の領域よりも高い温度で結
晶化が開始されるようになっているからである。
【0245】その後、早期結晶化領域421で発生した
結晶核を中心にして結晶成長が行われる。よって、大き
な結晶粒が集合したpoly- Si膜が形成できる。
結晶核を中心にして結晶成長が行われる。よって、大き
な結晶粒が集合したpoly- Si膜が形成できる。
【0246】なお、結晶化の後の工程は、前記実施の形
態3−1と同様である。
態3−1と同様である。
【0247】上記結晶化開始温度を高めることのできる
不純物イオンをa−Si膜に注入する方法は、特に限定
されるものではなく、従来公知の種々の方法を採用する
ことができる。また、この実施の形態ではスタガ型の例
を示したが、逆スタガ型であっても同様な効果が得られ
る。また、早期結晶化領域としては、上記のように不純
物イオンを注入したものに限らず、あらかじめ部分的に
結晶化させた領域(プレ結晶)を形成し、結晶化度に応
じた融点(結晶化温度)の相違を利用するなどしてもよ
い。また、このようなプレ結晶を微細に形成するために
は、例えば可干渉光の干渉縞の照射などを用いてもよ
い。
不純物イオンをa−Si膜に注入する方法は、特に限定
されるものではなく、従来公知の種々の方法を採用する
ことができる。また、この実施の形態ではスタガ型の例
を示したが、逆スタガ型であっても同様な効果が得られ
る。また、早期結晶化領域としては、上記のように不純
物イオンを注入したものに限らず、あらかじめ部分的に
結晶化させた領域(プレ結晶)を形成し、結晶化度に応
じた融点(結晶化温度)の相違を利用するなどしてもよ
い。また、このようなプレ結晶を微細に形成するために
は、例えば可干渉光の干渉縞の照射などを用いてもよ
い。
【0248】(実施の形態3−1〜3−3についてのそ
の他の事項)前記実施の形態3−1及び実施の形態3−
2においては、a−Si膜413にソース領域とドレイ
ン領域とを結ぶ方向に長い溝状の結晶成長方向制御空隙
411…を設けたが、本発明はこの態様に限定されるも
のではない。例えば、図27に示すように、ソース領域
とドレイン領域とを結ぶ方向に不連続な結晶成長方向制
御空隙431…を設けてもよい。この態様においては、
ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向における結晶成
長方向制御空隙431の間隔、またはこの間隔と共に、
該方向に直行する方向における隣合う結晶成長方向制御
空隙431の間隔を適正に調整することにより、結晶粒
の該方向における粒径を制御することができる。
の他の事項)前記実施の形態3−1及び実施の形態3−
2においては、a−Si膜413にソース領域とドレイ
ン領域とを結ぶ方向に長い溝状の結晶成長方向制御空隙
411…を設けたが、本発明はこの態様に限定されるも
のではない。例えば、図27に示すように、ソース領域
とドレイン領域とを結ぶ方向に不連続な結晶成長方向制
御空隙431…を設けてもよい。この態様においては、
ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向における結晶成
長方向制御空隙431の間隔、またはこの間隔と共に、
該方向に直行する方向における隣合う結晶成長方向制御
空隙431の間隔を適正に調整することにより、結晶粒
の該方向における粒径を制御することができる。
【0249】また、本発明では、図28に示すように、
a−Si膜のチャネル領域に、a−Si膜を貫通しない
深さの空隙を設けてもよい。更に、このような形状の空
隙を不連続的に島状に形成したものであってもよい。
a−Si膜のチャネル領域に、a−Si膜を貫通しない
深さの空隙を設けてもよい。更に、このような形状の空
隙を不連続的に島状に形成したものであってもよい。
【0250】なお、上記貫通しない空隙である場合に
は、p−Si膜の形成工程が終了後に空隙を形成する凸
部分をエッチング等により除去し、p−Si膜の表面を
平坦にするのもよい。
は、p−Si膜の形成工程が終了後に空隙を形成する凸
部分をエッチング等により除去し、p−Si膜の表面を
平坦にするのもよい。
【0251】更に、a−Si膜413のチャネル領域
に、本体部と比熱の異なる、例えば棒状の部材を載置し
てもよい。また、チャネル領域に比熱の異なる結晶成長
方向制御領域を形成するのもよい。例えばa−Si膜よ
りも比熱の大きい部材を載置して、エネルギービームを
短時間照射した場合、上記部材が接触しているa−Si
膜部分の温度上昇が小さいので、他の領域に比べて早期
に結晶核が発生する。他方、例えばa−Si膜よりも比
熱の小さい部材を、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ
方向に複数列載置し、エネルギービームを短時間照射す
ると、a−Si膜よりもこの部材の温度の方が高くなる
ので、複数列載置した部材の中間部分の温度が相対的に
低くなる。したがって、この部分に最初の結晶核が発生
することになり、無秩序な結晶核の発生を防止する効果
が得られる。
に、本体部と比熱の異なる、例えば棒状の部材を載置し
てもよい。また、チャネル領域に比熱の異なる結晶成長
方向制御領域を形成するのもよい。例えばa−Si膜よ
りも比熱の大きい部材を載置して、エネルギービームを
短時間照射した場合、上記部材が接触しているa−Si
膜部分の温度上昇が小さいので、他の領域に比べて早期
に結晶核が発生する。他方、例えばa−Si膜よりも比
熱の小さい部材を、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ
方向に複数列載置し、エネルギービームを短時間照射す
ると、a−Si膜よりもこの部材の温度の方が高くなる
ので、複数列載置した部材の中間部分の温度が相対的に
低くなる。したがって、この部分に最初の結晶核が発生
することになり、無秩序な結晶核の発生を防止する効果
が得られる。
【0252】上記実施の形態では、p−Si膜403の
材料として、Si若しくはSiとGeとを用いた態様を
示したが、また、本発明においては、これらの他に炭化
シリコン(SiC)のようなIV族同士の組み合わせに
よる化合物や、ヒ化ガリウム(GaAs)のようなII
I族とV族との組み合わせによる化合物、セレン化カド
ミウム(CdSe)のようなII族とV族との組み合わ
せによる化合物なども使用可能である。
材料として、Si若しくはSiとGeとを用いた態様を
示したが、また、本発明においては、これらの他に炭化
シリコン(SiC)のようなIV族同士の組み合わせに
よる化合物や、ヒ化ガリウム(GaAs)のようなII
I族とV族との組み合わせによる化合物、セレン化カド
ミウム(CdSe)のようなII族とV族との組み合わ
せによる化合物なども使用可能である。
【0253】更に、本発明においては、ゲート電極40
5、ソース電極407s及びドレイン電極407dの材
料としてAlを使用した態様を示したが、その他に、ク
ロム(Cr)や、モリブデン(Mo)、タンタル(T
a)、チタン(Ti)等の金属又はこれらの合金等を使
用してもよい。
5、ソース電極407s及びドレイン電極407dの材
料としてAlを使用した態様を示したが、その他に、ク
ロム(Cr)や、モリブデン(Mo)、タンタル(T
a)、チタン(Ti)等の金属又はこれらの合金等を使
用してもよい。
【0254】更に、本発明においては、a−Si膜41
3を結晶化する際に、エネルギービームとしてエキシマ
レーザーを使用した態様を示したが、その他に、Arレ
ーザーや、YAGレーザー等のレーザー光、イオンビー
ム、電子ビーム等を使用してもよい。これらのエネルギ
ービームを使用しても、高密度のエネルギーを、短時間
で局所的に照射することが容易に行えるので、基板温度
を比較的低温に保った状態で結晶化できる。
3を結晶化する際に、エネルギービームとしてエキシマ
レーザーを使用した態様を示したが、その他に、Arレ
ーザーや、YAGレーザー等のレーザー光、イオンビー
ム、電子ビーム等を使用してもよい。これらのエネルギ
ービームを使用しても、高密度のエネルギーを、短時間
で局所的に照射することが容易に行えるので、基板温度
を比較的低温に保った状態で結晶化できる。
【0255】(実施の形態4−1)この形態4−1で
は、ビーム幅内における光エネルギー強度(単位面積当
たりの光エネルギー、以下、単に光強度とする)が一方
から他方へ単調に増加しまたは一方から他方へ単調に減
少する分布パターンの光ビームを用いて結晶化を行う。
は、ビーム幅内における光エネルギー強度(単位面積当
たりの光エネルギー、以下、単に光強度とする)が一方
から他方へ単調に増加しまたは一方から他方へ単調に減
少する分布パターンの光ビームを用いて結晶化を行う。
【0256】一方から他方へ単調に増加しまたは一方か
ら他方へ単調に減少する分布パターンの光ビームの典型
は、図29aに示すような直線的な光強度勾配を有する
ものであるが、一定方向に指数関数的に光強度が増加ま
たは減少するものなどであってもよい。
ら他方へ単調に減少する分布パターンの光ビームの典型
は、図29aに示すような直線的な光強度勾配を有する
ものであるが、一定方向に指数関数的に光強度が増加ま
たは減少するものなどであってもよい。
【0257】上記光ビームの発生光源(整形前のもの)
としては、例えばHe−Neレーザ、アルゴンレーザ、
炭酸ガスレーザ、ルビーレーザ、エキシマレーザなどの
各種のレーザが使用可能である。但し、高出力が得ら
れ、シリコンによく吸収されることなどから、エキシマ
レーザを使用するのが好ましい。以下、エキシマレーザ
を用いた本発明にかかるレーザアニール法について説明
する。
としては、例えばHe−Neレーザ、アルゴンレーザ、
炭酸ガスレーザ、ルビーレーザ、エキシマレーザなどの
各種のレーザが使用可能である。但し、高出力が得ら
れ、シリコンによく吸収されることなどから、エキシマ
レーザを使用するのが好ましい。以下、エキシマレーザ
を用いた本発明にかかるレーザアニール法について説明
する。
【0258】図42は、レーザアニール法を用いた結晶
化操作を模式的に示した見取り図であり、図42中、1
400は光ビーム照射装置、1410は光ビームが照射
される被照射体を示し、更に1401は例えばXeCl
エキシマレーザを用いたレーザ光発生器であり、140
2はミラー、1403はビームホモジナイザーである。
この光ビーム照射装置1400では、レーザ光発生器1
401で発生させた光をミラー1402を介してビーム
ホモジナイザー1403に導き、ここで所定の光強度パ
ターンに整形した後、出力するようになっている。ビー
ムホモジナイザー1403には、光ビームを整形するた
めの光学系が組み込まれており、この実施の形態におい
ては、光路の最下流側に図31に示すような光透過度勾
配を有する透過フィルターが配置(不図示)されてい
る。よって、レーザ光発生器1401で発生した光がこ
の透過フィルターを透過することにより、図29aのよ
うなパターンの光ビームに整形されることになる。
化操作を模式的に示した見取り図であり、図42中、1
400は光ビーム照射装置、1410は光ビームが照射
される被照射体を示し、更に1401は例えばXeCl
エキシマレーザを用いたレーザ光発生器であり、140
2はミラー、1403はビームホモジナイザーである。
この光ビーム照射装置1400では、レーザ光発生器1
401で発生させた光をミラー1402を介してビーム
ホモジナイザー1403に導き、ここで所定の光強度パ
ターンに整形した後、出力するようになっている。ビー
ムホモジナイザー1403には、光ビームを整形するた
めの光学系が組み込まれており、この実施の形態におい
ては、光路の最下流側に図31に示すような光透過度勾
配を有する透過フィルターが配置(不図示)されてい
る。よって、レーザ光発生器1401で発生した光がこ
の透過フィルターを透過することにより、図29aのよ
うなパターンの光ビームに整形されることになる。
【0259】上記光ビーム照射装置1400では、例え
ば平均的なエネルギー密度(単位面積当たりの照射エネ
ルギー)が300mJ/cm2、エネルギー密度の低い
領域Lが250mJ/cm2、エネルギー密度の高い領
域Hが350mJ/cm2、ビーム断面形状が7mm×
7mmに整形された光ビームが出力でき、この光ビーム
をアモルファスシリコン薄膜などの被結晶化面に照射し
て被結晶化物質を結晶化する。より具体的に結晶化工程
を説明する。先ず図42の被照射体1410に示すよう
に、ガラス基板1411の上に、例えば減圧CVD法に
よって膜厚が85nmの非単結晶質シリコン膜1412
を成膜する。より具体的には、例えば反応ガスとしての
モノシランガス(SiH4)またはジシランガス(Si2
H6)を用い、圧力を数Torrにして、ガラス基板1
411を350℃〜530℃に加熱した状態で、非単結
晶質シリコン膜1412を成膜する。
ば平均的なエネルギー密度(単位面積当たりの照射エネ
ルギー)が300mJ/cm2、エネルギー密度の低い
領域Lが250mJ/cm2、エネルギー密度の高い領
域Hが350mJ/cm2、ビーム断面形状が7mm×
7mmに整形された光ビームが出力でき、この光ビーム
をアモルファスシリコン薄膜などの被結晶化面に照射し
て被結晶化物質を結晶化する。より具体的に結晶化工程
を説明する。先ず図42の被照射体1410に示すよう
に、ガラス基板1411の上に、例えば減圧CVD法に
よって膜厚が85nmの非単結晶質シリコン膜1412
を成膜する。より具体的には、例えば反応ガスとしての
モノシランガス(SiH4)またはジシランガス(Si2
H6)を用い、圧力を数Torrにして、ガラス基板1
411を350℃〜530℃に加熱した状態で、非単結
晶質シリコン膜1412を成膜する。
【0260】ここで、ガラス基板1411の上に例えば
SiO2からなる下地層1413を形成し、この下地層
の上に非単結晶質シリコン膜1412を成膜してもよ
い。また、非単結晶質シリコン膜1412の成膜方法と
しては、減圧CVD法に限定されるものではなく、例え
ばプラズマCVD法を用いてもよい。また、上記非単結
晶質シリコン膜1412の膜厚は、85nmに限らず、
適当に設定すればよい。
SiO2からなる下地層1413を形成し、この下地層
の上に非単結晶質シリコン膜1412を成膜してもよ
い。また、非単結晶質シリコン膜1412の成膜方法と
しては、減圧CVD法に限定されるものではなく、例え
ばプラズマCVD法を用いてもよい。また、上記非単結
晶質シリコン膜1412の膜厚は、85nmに限らず、
適当に設定すればよい。
【0261】このようにして形成した非単結晶質シリコ
ン膜1412の特定の領域1404に対し、光ビーム照
射装置1400から整形されたエキシマレーザ光を例え
ば10ショット照射して当該部分を溶融し、しかる後、
放熱して結晶化する。この実施の形態では、光ビームの
照射に際して、被照射体1410を石英板からなる窓を
有する気密容器に入れ、内部を真空(約10-6tor
r)とし、室温(約23℃)条件下で、上記窓を介して
特定の領域1404に光ビームを照射する方法(図43
参照)により行ったが、図42では気密容器を省略して
描いてある。
ン膜1412の特定の領域1404に対し、光ビーム照
射装置1400から整形されたエキシマレーザ光を例え
ば10ショット照射して当該部分を溶融し、しかる後、
放熱して結晶化する。この実施の形態では、光ビームの
照射に際して、被照射体1410を石英板からなる窓を
有する気密容器に入れ、内部を真空(約10-6tor
r)とし、室温(約23℃)条件下で、上記窓を介して
特定の領域1404に光ビームを照射する方法(図43
参照)により行ったが、図42では気密容器を省略して
描いてある。
【0262】なお、上記した各条件はあくまでも例示で
あり、ビーム幅内における光強度が一方から他方へ単調
に増加しまたは一方から他方へ単調に減少する分布パタ
ーンの光ビームを用いる点を除き、その他の条件は特に
限定されるものではない。例えば、光エネルギー密度と
しては、非単結晶質シリコン膜1412を結晶化させる
ために十分な強度でかつ光強度勾配をもたせたものであ
ればよい。
あり、ビーム幅内における光強度が一方から他方へ単調
に増加しまたは一方から他方へ単調に減少する分布パタ
ーンの光ビームを用いる点を除き、その他の条件は特に
限定されるものではない。例えば、光エネルギー密度と
しては、非単結晶質シリコン膜1412を結晶化させる
ために十分な強度でかつ光強度勾配をもたせたものであ
ればよい。
【0263】また、光強度勾配の程度についても特に制
限されることはなく、非単結晶質薄膜の材質や厚み等を
考慮して結晶化を好適に誘導・制御できる勾配を設定す
ればよい。更に、照射する光ビームのビーム幅、および
照射回数(ショット回数)も、上記に限られず、例えば
より強い強度のレーザ光を1ショットだけ照射するよう
にしてもよい。
限されることはなく、非単結晶質薄膜の材質や厚み等を
考慮して結晶化を好適に誘導・制御できる勾配を設定す
ればよい。更に、照射する光ビームのビーム幅、および
照射回数(ショット回数)も、上記に限られず、例えば
より強い強度のレーザ光を1ショットだけ照射するよう
にしてもよい。
【0264】また、光ビームの断面形状についても、特
に限定されるものではなく、例えば三角形、円形等であ
ってもよい。
に限定されるものではなく、例えば三角形、円形等であ
ってもよい。
【0265】次に、図29a〜gを参照しながら、光強
度勾配を有する光ビームを用いた場合における結晶の成
長挙動について説明する。
度勾配を有する光ビームを用いた場合における結晶の成
長挙動について説明する。
【0266】非単結晶質シリコン薄膜に図29aに示す
光強度パターンの光ビームを照射すると、照射面の温度
は、図29bの701(温度分布曲線)に示すように、
中央部において右上がりの温度勾配を有し、周辺部に急
激な温度勾配をもったパターンとなる。周辺部に急激な
温度勾配が形成されるのは、周囲への放熱が大きいから
である。次いで光照射を止めると、先ず最初に温度分布
曲線701と結晶化温度ライン702の交点付近(境界
付近)が溶融温度以下になる。よって、この付近に微小
な結晶704が生成される(703は薄膜断面を示して
いる)。そして、この結晶704を核として、未だ結晶
化温度以上である図面右方向に向かって結晶成長が進行
する。ここにおいて、前記図7における場合と異なり、
図29bでは中央部に温度勾配が形成されているので、
高温領域側(H側)から低温領域側(L側)に向かって
熱が流れ込み、この熱が急激な温度低下を緩和すると共
に、結晶成長を高温側(図面右側)に誘導するように作
用する。よって、結晶核の発生とその成長が円滑に進行
し、その結果として結晶粒の粒径や結晶化度の均一性が
高まると共に、L側からH側方向(結晶成長方向)に長
い結晶粒が生成する。つまり、光強度勾配を持った光ビ
ームを用いると、結晶成長方向に向かって高い移動度を
もった結晶質薄膜が作製できることになる。
光強度パターンの光ビームを照射すると、照射面の温度
は、図29bの701(温度分布曲線)に示すように、
中央部において右上がりの温度勾配を有し、周辺部に急
激な温度勾配をもったパターンとなる。周辺部に急激な
温度勾配が形成されるのは、周囲への放熱が大きいから
である。次いで光照射を止めると、先ず最初に温度分布
曲線701と結晶化温度ライン702の交点付近(境界
付近)が溶融温度以下になる。よって、この付近に微小
な結晶704が生成される(703は薄膜断面を示して
いる)。そして、この結晶704を核として、未だ結晶
化温度以上である図面右方向に向かって結晶成長が進行
する。ここにおいて、前記図7における場合と異なり、
図29bでは中央部に温度勾配が形成されているので、
高温領域側(H側)から低温領域側(L側)に向かって
熱が流れ込み、この熱が急激な温度低下を緩和すると共
に、結晶成長を高温側(図面右側)に誘導するように作
用する。よって、結晶核の発生とその成長が円滑に進行
し、その結果として結晶粒の粒径や結晶化度の均一性が
高まると共に、L側からH側方向(結晶成長方向)に長
い結晶粒が生成する。つまり、光強度勾配を持った光ビ
ームを用いると、結晶成長方向に向かって高い移動度を
もった結晶質薄膜が作製できることになる。
【0267】ところで、光ビームの照射方法としては、
照射側、基板側ともに固定した状態(不動状態)で行っ
てもよいが、光ビームまたは基板側の何れかを移動させ
てもよく、更にこの移動を往復運動としてもよい。移動
または往復運動しながら照射する方法においては、好ま
しくは図30に示すように、光強度の勾配方向(L→H
方向またはH→L方向)に移動させるのがよい。この方
向であると、きめ細かに結晶成長方向を誘導でき、結晶
粒の粒径や結晶化度の均一性を高めることができ、更に
光強度勾配の程度や光照射強度の程度に適合させて移動
速度を調節すると一層きめ細かに結晶成長方向を誘導で
きる。
照射側、基板側ともに固定した状態(不動状態)で行っ
てもよいが、光ビームまたは基板側の何れかを移動させ
てもよく、更にこの移動を往復運動としてもよい。移動
または往復運動しながら照射する方法においては、好ま
しくは図30に示すように、光強度の勾配方向(L→H
方向またはH→L方向)に移動させるのがよい。この方
向であると、きめ細かに結晶成長方向を誘導でき、結晶
粒の粒径や結晶化度の均一性を高めることができ、更に
光強度勾配の程度や光照射強度の程度に適合させて移動
速度を調節すると一層きめ細かに結晶成長方向を誘導で
きる。
【0268】なお、図30の矢印は移動方向、711、
712は移動前後の照射面、713(斜線部)は重複照
射領域を示している。また図30では、光ビームを移動
する様を示しているが、基板側を動かしてもよく、更に
光ビームを複数回ショットする場合には、例えば照射面
積の数%から数十%ずつ照射位置をずらしながら照射す
ることもできる。
712は移動前後の照射面、713(斜線部)は重複照
射領域を示している。また図30では、光ビームを移動
する様を示しているが、基板側を動かしてもよく、更に
光ビームを複数回ショットする場合には、例えば照射面
積の数%から数十%ずつ照射位置をずらしながら照射す
ることもできる。
【0269】上記のようにして作製したpoly- Si薄膜
は、一般にはその中央部をチャネル領域とし、この両端
部分にリンやボロンなどの不純物をイオン注入してソー
ス領域およびドレイン領域を形成するなどしてTFTと
なす。そして、この実施の形態で説明したエネルギー強
度パターンの光ビーム(図29a)は、AM−LCD
(Active Matrix Liquid Crystal Display) の周辺回路
などを形成するための、比較的幅の狭い領域の結晶化に
有効である。
は、一般にはその中央部をチャネル領域とし、この両端
部分にリンやボロンなどの不純物をイオン注入してソー
ス領域およびドレイン領域を形成するなどしてTFTと
なす。そして、この実施の形態で説明したエネルギー強
度パターンの光ビーム(図29a)は、AM−LCD
(Active Matrix Liquid Crystal Display) の周辺回路
などを形成するための、比較的幅の狭い領域の結晶化に
有効である。
【0270】(実施の形態4−2)この実施の形態(後
述する形態4−3についても同様)は、比較的幅の広い
領域を結晶化するのに有効な例である。
述する形態4−3についても同様)は、比較的幅の広い
領域を結晶化するのに有効な例である。
【0271】本実施の形態において使用する光ビームの
光強度分布パターンを図32aに示す。本図に示すよう
に、形態4−2にかかる光ビームは、光強度の大きいH
領域721と小さいL領域722とが平面上に交互に並
んだパターンをしている。ここで、H領域とL領域の光
強度比率については、特に限定されるものではないの
で、適当に設定すればよい。但し、一般には照射回数内
で照射面の全面(L領域とH領域)が溶融するように光
エネルギー総量を規定する。なお、ここでは、H領域を
300mJ/cm2、L領域を200mJ/cm2とし、
アモルファスシリコン薄膜の厚みを50nmとし、他の
条件については実施の形態4−1と同様にした。
光強度分布パターンを図32aに示す。本図に示すよう
に、形態4−2にかかる光ビームは、光強度の大きいH
領域721と小さいL領域722とが平面上に交互に並
んだパターンをしている。ここで、H領域とL領域の光
強度比率については、特に限定されるものではないの
で、適当に設定すればよい。但し、一般には照射回数内
で照射面の全面(L領域とH領域)が溶融するように光
エネルギー総量を規定する。なお、ここでは、H領域を
300mJ/cm2、L領域を200mJ/cm2とし、
アモルファスシリコン薄膜の厚みを50nmとし、他の
条件については実施の形態4−1と同様にした。
【0272】以下で、この実施の形態における結晶化の
挙動を、図32a〜gを参照しながら説明する。先ず、
図32aに示す光分布特性を有する光ビームを照射する
と、薄膜表面の温度は、図32bに示すような分布パタ
ーンとなる。そして、光照射が終了し、照射面の温度が
下がっていく過程においては、L領域722の温度が結
晶化温度ライン723にさしかかった時点で、図32c
に示すように、L領域722に対応する位置に結晶核7
24が発生する(725は薄膜断面を示している)。さ
らに温度が下がると(図32d)、高温領域Hから低温
領域Lに向かって伝達される熱によって結晶成長が高温
領域H側に誘導されると共に、この過程で新たな結晶核
も発生し同様に成長する(図32e)。
挙動を、図32a〜gを参照しながら説明する。先ず、
図32aに示す光分布特性を有する光ビームを照射する
と、薄膜表面の温度は、図32bに示すような分布パタ
ーンとなる。そして、光照射が終了し、照射面の温度が
下がっていく過程においては、L領域722の温度が結
晶化温度ライン723にさしかかった時点で、図32c
に示すように、L領域722に対応する位置に結晶核7
24が発生する(725は薄膜断面を示している)。さ
らに温度が下がると(図32d)、高温領域Hから低温
領域Lに向かって伝達される熱によって結晶成長が高温
領域H側に誘導されると共に、この過程で新たな結晶核
も発生し同様に成長する(図32e)。
【0273】このような結晶の発生と成長が、高温領域
Hの温度が溶融温度以下になるまで続く(図32f、
g)が、この実施の形態では結晶成長の方向がL→H方
向に誘導される。よって、高温領域Hを挟む双方の低温
領域Lからそれぞれ結晶粒が成長し、その結果、結晶粒
同志が高温領域Hの中央部付近726(図32g)で衝
突し合う。これにより、高温領域Hの中央部付近に結晶
粒界線が形成されると共に、この衝突により更なる結晶
成長がL→H方向と平行する方向に誘導される。よっ
て、衝突の後に若干L←→H方向と直交する方向に結晶
成長するため、L←→Hと直交する方向に長い径を有す
る結晶粒が形成される。
Hの温度が溶融温度以下になるまで続く(図32f、
g)が、この実施の形態では結晶成長の方向がL→H方
向に誘導される。よって、高温領域Hを挟む双方の低温
領域Lからそれぞれ結晶粒が成長し、その結果、結晶粒
同志が高温領域Hの中央部付近726(図32g)で衝
突し合う。これにより、高温領域Hの中央部付近に結晶
粒界線が形成されると共に、この衝突により更なる結晶
成長がL→H方向と平行する方向に誘導される。よっ
て、衝突の後に若干L←→H方向と直交する方向に結晶
成長するため、L←→Hと直交する方向に長い径を有す
る結晶粒が形成される。
【0274】以上のようなメカニズムから、この実施の
形態によると、例えば数cm角と比較的広い照射領域内
の結晶化を円滑に進行させることができる。また、既に
説明したごとく、キャリアの移動方向(ソース−ドレイ
ン方向)と直交する方向が、L←→H方向になるように
光ビームを設定して光照射すると、キャリアが結晶粒界
線を横断することなく移動できるので、高速なTFTが
実現できる。
形態によると、例えば数cm角と比較的広い照射領域内
の結晶化を円滑に進行させることができる。また、既に
説明したごとく、キャリアの移動方向(ソース−ドレイ
ン方向)と直交する方向が、L←→H方向になるように
光ビームを設定して光照射すると、キャリアが結晶粒界
線を横断することなく移動できるので、高速なTFTが
実現できる。
【0275】この実施の形態においても、実施の形態4
−1と同様にして、図33に示すように照射時間内(t
=t1 からt=t2 )において、光ビームまたは基板の
何れかを移動(往復運動等も含む)移動させながら照射
してもよい。このようにすることにより、結晶化度の均
一性をさらに高めることが可能になる。なお、図33中
の731、732は移動前後の照射面位置、733(斜
線部)は重複照射領域を示し、矢印は移動方向を示して
いる。但し、このような移動に限定されるものではない
ことは勿論である。
−1と同様にして、図33に示すように照射時間内(t
=t1 からt=t2 )において、光ビームまたは基板の
何れかを移動(往復運動等も含む)移動させながら照射
してもよい。このようにすることにより、結晶化度の均
一性をさらに高めることが可能になる。なお、図33中
の731、732は移動前後の照射面位置、733(斜
線部)は重複照射領域を示し、矢印は移動方向を示して
いる。但し、このような移動に限定されるものではない
ことは勿論である。
【0276】ところで、上記図32aに示したような光
強度の強い部分Hと弱い部分Lとが縞状に配列されてな
る光ビームは、特別な技術を要することなく周知の技術
でもって容易に実現でき、その実現手段は何ら限定され
ない。例えば使用する光をある程度吸収するフィルター
を所定間隔を開けて配置し、図34に示すような透過分
布を持つ櫛形の透過フィルタを作製する。そして、この
フィルターを光ビーム照射装置の光路中(例えばビーム
ホモジナイザー内)に設置することにより実現できる。
また、例えば金属繊維が縦若しくは横一列に多数平行に
並んだフィルタを光路に配置する手段によっても実現で
きる。更には光路にスリットを配置し回折干渉を生じさ
せる手法で縞状の光強度パターンを作製する手段によっ
ても実現できる。
強度の強い部分Hと弱い部分Lとが縞状に配列されてな
る光ビームは、特別な技術を要することなく周知の技術
でもって容易に実現でき、その実現手段は何ら限定され
ない。例えば使用する光をある程度吸収するフィルター
を所定間隔を開けて配置し、図34に示すような透過分
布を持つ櫛形の透過フィルタを作製する。そして、この
フィルターを光ビーム照射装置の光路中(例えばビーム
ホモジナイザー内)に設置することにより実現できる。
また、例えば金属繊維が縦若しくは横一列に多数平行に
並んだフィルタを光路に配置する手段によっても実現で
きる。更には光路にスリットを配置し回折干渉を生じさ
せる手法で縞状の光強度パターンを作製する手段によっ
ても実現できる。
【0277】(実施の形態4−3)本実施の形態4−3
は、光干渉を利用して光強度分布に不均一性を与える方
法である。この方法は、比較的自在に光強度分布パター
ンを制御できるので、実施の形態4−2と同様、比較的
広い領域の結晶化に適する。
は、光干渉を利用して光強度分布に不均一性を与える方
法である。この方法は、比較的自在に光強度分布パター
ンを制御できるので、実施の形態4−2と同様、比較的
広い領域の結晶化に適する。
【0278】本実施の形態において使用する光ビームの
光強度分布のパターンを図35に示す。このような光強
度分布パターンは、図36に示すがごとく、それぞれコ
ヒーレントな2つの光ビーム801,802を同時に照
射して光干渉を起こさせる手段により容易に形成でき
る。具体的には、例えば同一光線から発生したレーザー
光を半透過型鏡により2の光路に分け、反射鏡を使用し
て互いの光路に相対角度を生じさせることにより、干渉
を生じさせることができる。
光強度分布のパターンを図35に示す。このような光強
度分布パターンは、図36に示すがごとく、それぞれコ
ヒーレントな2つの光ビーム801,802を同時に照
射して光干渉を起こさせる手段により容易に形成でき
る。具体的には、例えば同一光線から発生したレーザー
光を半透過型鏡により2の光路に分け、反射鏡を使用し
て互いの光路に相対角度を生じさせることにより、干渉
を生じさせることができる。
【0279】ところで、それぞれコヒーレントな2つの
光を干渉させると、光強度の強い部分(明線部H)と光
強度の弱い部分(暗線部L)とが形成されるが、干渉パ
ターンの周期は2つの光ビームの交差する角度によって
自在に変化させることができ、またその変調度(明線部
と暗線部の光のエネルギー強度の比に影響する)は2つ
の光ビームのエネルギー強度を変えることにより容易に
変化させることができるので、明線部Hと暗線部Lとの
間隔や強度比は比較的自在に設定できる。よって、被照
射面である非結晶質薄膜の厚さ等を勘案して上記間隔や
強度比を適正に設定する。
光を干渉させると、光強度の強い部分(明線部H)と光
強度の弱い部分(暗線部L)とが形成されるが、干渉パ
ターンの周期は2つの光ビームの交差する角度によって
自在に変化させることができ、またその変調度(明線部
と暗線部の光のエネルギー強度の比に影響する)は2つ
の光ビームのエネルギー強度を変えることにより容易に
変化させることができるので、明線部Hと暗線部Lとの
間隔や強度比は比較的自在に設定できる。よって、被照
射面である非結晶質薄膜の厚さ等を勘案して上記間隔や
強度比を適正に設定する。
【0280】以下、このような干渉パターンを生じさせ
てなる光ビームを照射した場合における結晶成長挙動を
図37a〜gに基づいて説明する。なお、この実施の形
態における操作条件は、前記実施の形態4−1等と同様
である。
てなる光ビームを照射した場合における結晶成長挙動を
図37a〜gに基づいて説明する。なお、この実施の形
態における操作条件は、前記実施の形態4−1等と同様
である。
【0281】図37aで特徴付けられる光ビームを非単
結晶シリコン薄膜に照射すると、薄膜上では明線部Hに
おいては高く、暗線部Lにおいては低い温度分布パター
ン(曲線901)が形成される(図37b)。光照射が
終了し、温度が下がっていく過程では、図37cに示す
ように、曲線901が結晶化温度線902と最初に交わ
る部分(低温領域Lの最も温度の低い部分)に結晶核9
03が発生する。そして、更に温度が低下すると(図3
7d)、高温領域Hから低温領域Lに向かって伝達され
る熱によって結晶成長がL→H方向に誘導されると共
に、新たに核が発生し同様に誘導され成長する(図37
e)。このような結晶の発生と成長は、明線部Hに対応
する高温領域Hの温度が溶融温度以下に下がるまで続く
(図37f、g)。
結晶シリコン薄膜に照射すると、薄膜上では明線部Hに
おいては高く、暗線部Lにおいては低い温度分布パター
ン(曲線901)が形成される(図37b)。光照射が
終了し、温度が下がっていく過程では、図37cに示す
ように、曲線901が結晶化温度線902と最初に交わ
る部分(低温領域Lの最も温度の低い部分)に結晶核9
03が発生する。そして、更に温度が低下すると(図3
7d)、高温領域Hから低温領域Lに向かって伝達され
る熱によって結晶成長がL→H方向に誘導されると共
に、新たに核が発生し同様に誘導され成長する(図37
e)。このような結晶の発生と成長は、明線部Hに対応
する高温領域Hの温度が溶融温度以下に下がるまで続く
(図37f、g)。
【0282】以上の結晶化のメカニズムから、この実施
の形態4−3によると、比較的広い範囲において、結晶
化度が均一で電界効果移動度の大きい結晶質半導体薄膜
を作製できる。また、この実施の形態においても、前記
実施の形態4−2と同様、結晶粒界の境界線(結晶粒の
衝突線)が高温領域の中央部に形成されるので、前記実
施の形態4−2で述べたように、H→L→H→Lの配列
方向に直交する方向をキャリア移動方向として利用する
と、高い電界効果移動度が得られる。
の形態4−3によると、比較的広い範囲において、結晶
化度が均一で電界効果移動度の大きい結晶質半導体薄膜
を作製できる。また、この実施の形態においても、前記
実施の形態4−2と同様、結晶粒界の境界線(結晶粒の
衝突線)が高温領域の中央部に形成されるので、前記実
施の形態4−2で述べたように、H→L→H→Lの配列
方向に直交する方向をキャリア移動方向として利用する
と、高い電界効果移動度が得られる。
【0283】(実施の形態4−4)実施の形態4−4
は、基本的には実施の形態4−3の場合と同様である。
但し、この実施の形態では、干渉パターンの周期と変調
度の調節を動的に行うことにより、明線部Hと暗線部L
とが波動的に変化するようになっている。以下、実施の
形態4−4の内容を説明する。
は、基本的には実施の形態4−3の場合と同様である。
但し、この実施の形態では、干渉パターンの周期と変調
度の調節を動的に行うことにより、明線部Hと暗線部L
とが波動的に変化するようになっている。以下、実施の
形態4−4の内容を説明する。
【0284】図38に示すように、それぞれコヒーレン
トな2つの光ビームのうち、少なくとも一方の光に動的
な位相変調を与えて、干渉縞の明線部、暗線部の位置が
波動的に変化する光ビームを形成する。位相変調として
は、例えば一方の光ビームの位相を他方の光ビームに対
して相対的に0、π/2、πと順次変化させる。このよ
うにすると干渉縞の明線部と暗線部の位置が時系列的に
ずれ、明線部と暗線部とからなる縞状のパターンが波動
的に変化する光ビームが形成できる(図38)。
トな2つの光ビームのうち、少なくとも一方の光に動的
な位相変調を与えて、干渉縞の明線部、暗線部の位置が
波動的に変化する光ビームを形成する。位相変調として
は、例えば一方の光ビームの位相を他方の光ビームに対
して相対的に0、π/2、πと順次変化させる。このよ
うにすると干渉縞の明線部と暗線部の位置が時系列的に
ずれ、明線部と暗線部とからなる縞状のパターンが波動
的に変化する光ビームが形成できる(図38)。
【0285】位相を変調する手段としては、例えばミラ
ーを用いて2つの光ビームのうちの一方の光路長を動的
に変動させ位相を変化させる方法や、光路内に配置した
透明体の屈折率を動的に変化させる方法などが例示で
き、このような光学系を例えば前記ビームホモジナイザ
ー(図42の1403)内に組み込む。
ーを用いて2つの光ビームのうちの一方の光路長を動的
に変動させ位相を変化させる方法や、光路内に配置した
透明体の屈折率を動的に変化させる方法などが例示で
き、このような光学系を例えば前記ビームホモジナイザ
ー(図42の1403)内に組み込む。
【0286】この実施の形態によると、照射面である薄
膜表面には高温領域Hと低温領域Lとが波動的に入れ代
わる温度分布パターンが形成されるので、結晶成長を一
定方向に誘導する効果が大きい。また、この方法は、不
純物を有効領域外に追いやるという効果もあるので、薄
膜の高純度化を図りつつ高品質の結晶質薄膜が形成でき
る。なお、不純物を有効領域外に追いやる効果は次の原
理に基づく。すなわち、薄膜成分と不純物とでは融点、
比重等の物性が異なるので、波動的な温度変化が加わる
と、両者の間に進行速度の差が生じる。よって、多数回
の照射を行うこと、微量な不純物と薄膜成分とが分離さ
れる。
膜表面には高温領域Hと低温領域Lとが波動的に入れ代
わる温度分布パターンが形成されるので、結晶成長を一
定方向に誘導する効果が大きい。また、この方法は、不
純物を有効領域外に追いやるという効果もあるので、薄
膜の高純度化を図りつつ高品質の結晶質薄膜が形成でき
る。なお、不純物を有効領域外に追いやる効果は次の原
理に基づく。すなわち、薄膜成分と不純物とでは融点、
比重等の物性が異なるので、波動的な温度変化が加わる
と、両者の間に進行速度の差が生じる。よって、多数回
の照射を行うこと、微量な不純物と薄膜成分とが分離さ
れる。
【0287】ここで、干渉パターンの周期と変調度の調
節は、1回の照射中、あるいは多数回照射の各照射ごと
に行ってもよい。更に、結晶成長の各段階に応じて変調
度の制御を行うのもよく、このような方法によると、結
晶成長をより好適に誘導できる。
節は、1回の照射中、あるいは多数回照射の各照射ごと
に行ってもよい。更に、結晶成長の各段階に応じて変調
度の制御を行うのもよく、このような方法によると、結
晶成長をより好適に誘導できる。
【0288】また、上記実施の形態4−3、4−4のい
ずれにおいても、前記実施の形態4−1または4−2と
同様、光レーザまたは基板側の何れかを移動(往復運動
等を含む)させながら照射することもでき、この方法に
より結晶成長を適正に制御できる。そして、この移動を
明線部Hと暗線部Lからなる縞模様の方向と平行する方
向に向かって行った場合には、上記実施の形態4−3の
場合であっても、不純物を追い出す効果が得られる。
ずれにおいても、前記実施の形態4−1または4−2と
同様、光レーザまたは基板側の何れかを移動(往復運動
等を含む)させながら照射することもでき、この方法に
より結晶成長を適正に制御できる。そして、この移動を
明線部Hと暗線部Lからなる縞模様の方向と平行する方
向に向かって行った場合には、上記実施の形態4−3の
場合であっても、不純物を追い出す効果が得られる。
【0289】ところで、以上では主に照射領域の面方向
の温度分布を想定して説明したが、図39に示すよう
に、照射する薄膜の厚み方向に光干渉による光強度分布
を形成させることもできる。図39は、照射方向(同図
の上方)より順にアモルファスシリコン層の薄膜110
1、下地層(SiO2)1102、ガラス基板1103
からなる被照射体に光ビームが照射された様子を示す模
式図である。被照射体に上下方向(厚み方向)に光強度
分布を有する光ビームが入射すると、この波形に対応す
る温度分布が厚み方向に形成されるが、TFTに使用さ
れるシリコン薄膜の厚みは、通常数十ナノメートルと薄
く、干渉縞の周期より距離が短いので、厚み方向に周期
的な温度分布を形成することは困難である。
の温度分布を想定して説明したが、図39に示すよう
に、照射する薄膜の厚み方向に光干渉による光強度分布
を形成させることもできる。図39は、照射方向(同図
の上方)より順にアモルファスシリコン層の薄膜110
1、下地層(SiO2)1102、ガラス基板1103
からなる被照射体に光ビームが照射された様子を示す模
式図である。被照射体に上下方向(厚み方向)に光強度
分布を有する光ビームが入射すると、この波形に対応す
る温度分布が厚み方向に形成されるが、TFTに使用さ
れるシリコン薄膜の厚みは、通常数十ナノメートルと薄
く、干渉縞の周期より距離が短いので、厚み方向に周期
的な温度分布を形成することは困難である。
【0290】しかし、薄膜1101の上面は、周囲環境
に熱輻射することにより冷却され、下面(基板側)は下
地層1102やガラス基板1103に熱伝導することに
より放熱されるので、厚み方向にも温度分布が存在して
おり、この温度分布を大きくすることは可能である。そ
して、光照射により厚み方向の温度分布を拡大する手段
として、上記した干渉パターンを利用できる。具体的に
は、例えばガラス基板1103の下面に反射鏡を設置し
て干渉を起こさせる、または薄膜1101と下地層11
02またはガラス基板1103との屈折率の差を大きく
して、薄膜1101側から入射した光と、各層の界面で
反射した光により干渉を生じさせる。また、干渉縞の周
期を調節するなどして、厚み方向(上下方向)に温度分
布を形成することができ、これにより厚み方向における
結晶成長を制御できる。
に熱輻射することにより冷却され、下面(基板側)は下
地層1102やガラス基板1103に熱伝導することに
より放熱されるので、厚み方向にも温度分布が存在して
おり、この温度分布を大きくすることは可能である。そ
して、光照射により厚み方向の温度分布を拡大する手段
として、上記した干渉パターンを利用できる。具体的に
は、例えばガラス基板1103の下面に反射鏡を設置し
て干渉を起こさせる、または薄膜1101と下地層11
02またはガラス基板1103との屈折率の差を大きく
して、薄膜1101側から入射した光と、各層の界面で
反射した光により干渉を生じさせる。また、干渉縞の周
期を調節するなどして、厚み方向(上下方向)に温度分
布を形成することができ、これにより厚み方向における
結晶成長を制御できる。
【0291】厚み方向の温度分布を制御する場合におい
ては、非単結晶質薄膜の厚さ、下地層および基板の熱伝
導率を考慮して個々具体的に好適な設定条件を決定する
のがよい。また、1つの光源から発した光を2つに分割
し、一方を薄膜面側(上方)から照射し、他方を基板側
(下方)から照射して、薄膜内部で干渉させることもで
きる。但し、この場合には基板および下地層を光ビーム
が透過する材質とする。
ては、非単結晶質薄膜の厚さ、下地層および基板の熱伝
導率を考慮して個々具体的に好適な設定条件を決定する
のがよい。また、1つの光源から発した光を2つに分割
し、一方を薄膜面側(上方)から照射し、他方を基板側
(下方)から照射して、薄膜内部で干渉させることもで
きる。但し、この場合には基板および下地層を光ビーム
が透過する材質とする。
【0292】(実施の形態4−5)本実施の形態は、結
晶化プロセスにおける雰囲気ガスの圧力を好適に設定す
ることにより、被結晶化面に温度勾配を形成する点に特
徴を有する。これに対し、上記実施の形態4−1〜4−
4では、光ビームの光強度パターンを調節・制御するこ
とにより、結晶化度の向上と均一化を図るものである。
よって、本実施の形態と実施の形態4−1〜4−4とは
全く考え方を異にする。以下に本実施の形態の内容を説
明する。
晶化プロセスにおける雰囲気ガスの圧力を好適に設定す
ることにより、被結晶化面に温度勾配を形成する点に特
徴を有する。これに対し、上記実施の形態4−1〜4−
4では、光ビームの光強度パターンを調節・制御するこ
とにより、結晶化度の向上と均一化を図るものである。
よって、本実施の形態と実施の形態4−1〜4−4とは
全く考え方を異にする。以下に本実施の形態の内容を説
明する。
【0293】図40は、図39と同様な被照射体(積層
体)の断面図であり、1200は光ビームの照射面、1
201は薄膜、1202は下地層、1203は基板を表
し、矢印は薄膜の熱の伝達方向(放熱方向)を示してい
る。図40に示す如く、熱の一部は周囲雰囲気中(上方
向)および薄膜の照射領域外方向(図の左右方向)に拡
散するが、大部分の熱は接触面積が大きくかつ熱伝導率
の大きい基板側(下方向)に伝達される。ここにおい
て、従来のレーザアニール法では、高度な真空雰囲気中
で、しかも均一な光強度分布の光ビームを照射する方法
で行われている。したがって、前記実施の形態4−1で
説明したように、照射面の中央部には殆ど温度勾配が形
成されないので、放熱の初期段階においては、中央部に
核が発生しにくい。その一方、放熱過程のある段階で同
時多発的に多数の核が発生すると言った現象が起きる。
体)の断面図であり、1200は光ビームの照射面、1
201は薄膜、1202は下地層、1203は基板を表
し、矢印は薄膜の熱の伝達方向(放熱方向)を示してい
る。図40に示す如く、熱の一部は周囲雰囲気中(上方
向)および薄膜の照射領域外方向(図の左右方向)に拡
散するが、大部分の熱は接触面積が大きくかつ熱伝導率
の大きい基板側(下方向)に伝達される。ここにおい
て、従来のレーザアニール法では、高度な真空雰囲気中
で、しかも均一な光強度分布の光ビームを照射する方法
で行われている。したがって、前記実施の形態4−1で
説明したように、照射面の中央部には殆ど温度勾配が形
成されないので、放熱の初期段階においては、中央部に
核が発生しにくい。その一方、放熱過程のある段階で同
時多発的に多数の核が発生すると言った現象が起きる。
【0294】本実施の形態では、上記従来法と異なり周
囲雰囲気を高度な真空にしないことを特徴としており、
周囲雰囲気を構成する気体分子の運動を利用して、光照
射面において温度の不均一部位を発生させようとするも
のである。
囲雰囲気を高度な真空にしないことを特徴としており、
周囲雰囲気を構成する気体分子の運動を利用して、光照
射面において温度の不均一部位を発生させようとするも
のである。
【0295】初めに、この実施の形態4−5における原
理を説明する。一般にエキシマレーザのようなパルス光
の1ショット(1パルス)の時間は、20〜50nse
cと極めて短い。したがって、この短い照射時間内でシ
リコン等を融点以上に昇温させる必要があり、それゆえ
シリコン等を数十nmと極めて薄い薄膜とするのが一般
的である。このように極めて薄い薄膜であると、放熱過
程において周囲の気体分子の影響が極めて大きくなる。
理を説明する。一般にエキシマレーザのようなパルス光
の1ショット(1パルス)の時間は、20〜50nse
cと極めて短い。したがって、この短い照射時間内でシ
リコン等を融点以上に昇温させる必要があり、それゆえ
シリコン等を数十nmと極めて薄い薄膜とするのが一般
的である。このように極めて薄い薄膜であると、放熱過
程において周囲の気体分子の影響が極めて大きくなる。
【0296】すなわち、周囲雰囲気を構成する気体分子
や薄膜中に存在する気体分子は、一定の確率で薄膜表面
に衝突し離脱する運動を行っているが、この気体分子の
熱エネルギーレベルは光照射され加熱された薄膜よりも
小さいので、薄膜表面に衝突し離脱する際に薄膜の熱を
奪う。このような気体分子の作用を考慮すると、薄膜面
では摂動的な温度分布が生じているはずである。よっ
て、周囲雰囲気圧力や周囲雰囲気を構成する気体分子の
種類を適正に設定すれば、均一な光強度分布の光ビーム
を照射した場合であっても、光照射領域内に温度の不均
一な部位(温度の低い部位)を形成できる。このような
部位を形成することができれば、核の発生と結晶成長の
円滑化が実現できると考えられる。この考えのもと、以
下の実験を行った。
や薄膜中に存在する気体分子は、一定の確率で薄膜表面
に衝突し離脱する運動を行っているが、この気体分子の
熱エネルギーレベルは光照射され加熱された薄膜よりも
小さいので、薄膜表面に衝突し離脱する際に薄膜の熱を
奪う。このような気体分子の作用を考慮すると、薄膜面
では摂動的な温度分布が生じているはずである。よっ
て、周囲雰囲気圧力や周囲雰囲気を構成する気体分子の
種類を適正に設定すれば、均一な光強度分布の光ビーム
を照射した場合であっても、光照射領域内に温度の不均
一な部位(温度の低い部位)を形成できる。このような
部位を形成することができれば、核の発生と結晶成長の
円滑化が実現できると考えられる。この考えのもと、以
下の実験を行った。
【0297】なお、結晶化プロセスにおける結晶核は、
大気中の水分が結露する際における水蒸気核に似た役割
を演じていると考えられる。
大気中の水分が結露する際における水蒸気核に似た役割
を演じていると考えられる。
【0298】(実験1) 実験条件 先ず、コーニング社製#7059ガラスからなる基板
(厚み1.1mm)の上に、膜厚200nmのSiO2
層(下地層)を形成し、更にこの上に膜厚50nmのア
モルファスシリコン層を形成したものを被照射体として
用意した。次に、図43に示すような石英ガラスからな
る窓1501が設けられた気密容器1500内に上記ア
モルファスシリコン層1503が形成された被照射体を
入れ、気密容器1500内の空気を除去し、その後、水
素ガスボンベ1502から水素ガスを導入して気密容器
内を所定水素ガス圧とした。次いで、レーザ照射装置1
510で発生させたエキシマレーザを窓1501を介し
て被照射体のアモルファスシリコン層1503に照射
し、しかる後、放熱して結晶化を行った。
(厚み1.1mm)の上に、膜厚200nmのSiO2
層(下地層)を形成し、更にこの上に膜厚50nmのア
モルファスシリコン層を形成したものを被照射体として
用意した。次に、図43に示すような石英ガラスからな
る窓1501が設けられた気密容器1500内に上記ア
モルファスシリコン層1503が形成された被照射体を
入れ、気密容器1500内の空気を除去し、その後、水
素ガスボンベ1502から水素ガスを導入して気密容器
内を所定水素ガス圧とした。次いで、レーザ照射装置1
510で発生させたエキシマレーザを窓1501を介し
て被照射体のアモルファスシリコン層1503に照射
し、しかる後、放熱して結晶化を行った。
【0299】上記における所定水素ガス圧(雰囲気圧
力)としては、5×10-6torr、1×10-5tor
r 、1×10-2torr 、1×10-1torr、1
torr、10torrの6通りとした。また、レーザ
照射条件としては、1パルス(1ショット)が30n・
sec、ビームが幅7mm×7mm、光強度が350m
J/cm2の光強度分布の均一な従来型光ビームを用い
た。そして、この光ビームを100パルス照射した後、
室温環境下で放熱させて、アモルファスシリコン層15
03を多結晶化した。
力)としては、5×10-6torr、1×10-5tor
r 、1×10-2torr 、1×10-1torr、1
torr、10torrの6通りとした。また、レーザ
照射条件としては、1パルス(1ショット)が30n・
sec、ビームが幅7mm×7mm、光強度が350m
J/cm2の光強度分布の均一な従来型光ビームを用い
た。そして、この光ビームを100パルス照射した後、
室温環境下で放熱させて、アモルファスシリコン層15
03を多結晶化した。
【0300】なお、図43中、1511はエキシマレー
ザ光発生器、1512はミラー、1513はビームホモ
ジナイザーを示している。
ザ光発生器、1512はミラー、1513はビームホモ
ジナイザーを示している。
【0301】雰囲気圧力と結晶化度の関係 上記条件で作製した6通りの結晶質シリコン薄膜(poly
- Si)について、斜光による目視観察を行った。ま
た、顕微ラマン分光法でラマン強度を測定し、水素ガス
圧が5×10-6torrのときにおけるラマン強度を1
として、各々の結晶化度を評価した。この結果を表1に
一覧表示した。
- Si)について、斜光による目視観察を行った。ま
た、顕微ラマン分光法でラマン強度を測定し、水素ガス
圧が5×10-6torrのときにおけるラマン強度を1
として、各々の結晶化度を評価した。この結果を表1に
一覧表示した。
【表1】
【0302】表1に示すように、目視観察において、レ
ーザアニール処理後のシリコン薄膜の状態が製造時の雰
囲気圧力に対応して変化することが認められた。すなわ
ち、水素ガス圧(雰囲気圧力)が10-6torr台で
は、青みのある散乱光がわずかに認められるのみであっ
たが、10-5torr台では前記散乱光が緑色側にシフ
トして、全体が明るくなった。さらに水素ガス圧が10
-1に高まると、散乱が顕著となり、白濁したような状態
が観察され、その後10torr程度までは、ほぼ同様
の状態が確認された。
ーザアニール処理後のシリコン薄膜の状態が製造時の雰
囲気圧力に対応して変化することが認められた。すなわ
ち、水素ガス圧(雰囲気圧力)が10-6torr台で
は、青みのある散乱光がわずかに認められるのみであっ
たが、10-5torr台では前記散乱光が緑色側にシフ
トして、全体が明るくなった。さらに水素ガス圧が10
-1に高まると、散乱が顕著となり、白濁したような状態
が観察され、その後10torr程度までは、ほぼ同様
の状態が確認された。
【0303】他方、顕微ラマン分光法による結晶化度評
価によると、水素ガス圧が5×10 -6torrで結晶化
された試料のラマン強度を基準とするとき、雰囲気圧力
が1×10-5torrでは4倍の強度を示し、さらに1
×10-5torrから10torrの間では6倍から7
倍のラマン強度を示した。これらの結果から次のことが
明らかとなる。
価によると、水素ガス圧が5×10 -6torrで結晶化
された試料のラマン強度を基準とするとき、雰囲気圧力
が1×10-5torrでは4倍の強度を示し、さらに1
×10-5torrから10torrの間では6倍から7
倍のラマン強度を示した。これらの結果から次のことが
明らかとなる。
【0304】従来では雰囲気中の分子と薄膜物質とを反
応させる等の特別な場合を除き、雰囲気圧力をできるだ
け下げた状態(高度な真空状態)で光照射を行うのが一
般的であったが、表1で明らかなごとく、高度な真空状
態とすると、良好な結晶化度が得られない。他方、水素
ガス圧が高まるに従い結晶化度が向上する。この実験結
果からして、レーザアニール処理による結晶化において
は、周囲雰囲気圧力を一定値以上に設定するのがよく、
好ましくは1×10-2torr以上の雰囲気圧力とする
のがよい。
応させる等の特別な場合を除き、雰囲気圧力をできるだ
け下げた状態(高度な真空状態)で光照射を行うのが一
般的であったが、表1で明らかなごとく、高度な真空状
態とすると、良好な結晶化度が得られない。他方、水素
ガス圧が高まるに従い結晶化度が向上する。この実験結
果からして、レーザアニール処理による結晶化において
は、周囲雰囲気圧力を一定値以上に設定するのがよく、
好ましくは1×10-2torr以上の雰囲気圧力とする
のがよい。
【0305】なお、高度な真空状態とすると、良好な結
晶化度が得られないのは、気体分子の運動による摂動的
な温度の不均一性が形成できないためであると考えられ
る。他方、水素ガス圧が存在する場合において結晶化度
が向上したのは、水素分子が薄膜表面に衝突し離脱する
際に薄膜の熱を奪い、局所的・摂動的な温度不均一を生
じさせるからと考えられる。つまり、表1の結果は上記
考察を裏付けるものである。
晶化度が得られないのは、気体分子の運動による摂動的
な温度の不均一性が形成できないためであると考えられ
る。他方、水素ガス圧が存在する場合において結晶化度
が向上したのは、水素分子が薄膜表面に衝突し離脱する
際に薄膜の熱を奪い、局所的・摂動的な温度不均一を生
じさせるからと考えられる。つまり、表1の結果は上記
考察を裏付けるものである。
【0306】(実験2)雰囲気圧力としての水素ガス圧
を5×10-6torr、1torrの2通りとし、それ
ぞれの水素ガス圧条件において光ビームの照射回数を
1、10、100、500に変化させたこと以外は、上
記実験1と同様にして結晶質シリコン薄膜(poly- S
i)を作製した。そして、上記と同様にしてラマン強度
を測定し、照射回数と結晶化度との関係において、水素
ガス圧の影響を調べた。この結果を図41に示した。
を5×10-6torr、1torrの2通りとし、それ
ぞれの水素ガス圧条件において光ビームの照射回数を
1、10、100、500に変化させたこと以外は、上
記実験1と同様にして結晶質シリコン薄膜(poly- S
i)を作製した。そして、上記と同様にしてラマン強度
を測定し、照射回数と結晶化度との関係において、水素
ガス圧の影響を調べた。この結果を図41に示した。
【0307】図41より明らかなごとく、水素ガス圧が
1torrの場合においては、照射回数が増えるに従っ
てラマン強度が上昇し、結晶化度が向上することが認め
られた。他方、水素ガス圧が5×10-6torrの場合
においては、10回を超えて照射回数を増やしてもラマ
ン強度が増加せず、結晶化度の向上がなかった。
1torrの場合においては、照射回数が増えるに従っ
てラマン強度が上昇し、結晶化度が向上することが認め
られた。他方、水素ガス圧が5×10-6torrの場合
においては、10回を超えて照射回数を増やしてもラマ
ン強度が増加せず、結晶化度の向上がなかった。
【0308】この結果から、光ビームを多数回照射して
結晶化を図る方法においても、雰囲気圧力を高度な真空
にしない方がよいことが判る。そして、この結果におい
て、少なくとも水素ガス圧を1torrとすれば、照射
回数の増加とともに結晶化度が向上することが確認され
た。
結晶化を図る方法においても、雰囲気圧力を高度な真空
にしない方がよいことが判る。そして、この結果におい
て、少なくとも水素ガス圧を1torrとすれば、照射
回数の増加とともに結晶化度が向上することが確認され
た。
【0309】ところで、実験1では、10torrを超
える条件における結果を示してないが、10torrを
超える条件においても、良質な結晶質薄膜が形成される
と考えられる。この理由は次の通りである。水素ガス圧
が高まると、薄膜表面に衝突・離脱する水素分子の数が
多くなるので、温度分布の不均一を生じさせる効果が弱
まると考えられる。しかし、次のような効果が付加され
る。すなわち、光照射により薄膜温度が融点温度以上に
加熱されると、薄膜内部の蒸気圧が高まり、この蒸気圧
が結晶の成長を阻害し、また薄膜を構成する物質の飛散
が生じるが、周囲の圧力が高いと、この圧力によって薄
膜物質の飛散等が抑制され、その結果として結晶化の進
行が円滑になる。
える条件における結果を示してないが、10torrを
超える条件においても、良質な結晶質薄膜が形成される
と考えられる。この理由は次の通りである。水素ガス圧
が高まると、薄膜表面に衝突・離脱する水素分子の数が
多くなるので、温度分布の不均一を生じさせる効果が弱
まると考えられる。しかし、次のような効果が付加され
る。すなわち、光照射により薄膜温度が融点温度以上に
加熱されると、薄膜内部の蒸気圧が高まり、この蒸気圧
が結晶の成長を阻害し、また薄膜を構成する物質の飛散
が生じるが、周囲の圧力が高いと、この圧力によって薄
膜物質の飛散等が抑制され、その結果として結晶化の進
行が円滑になる。
【0310】ところで、上記実験1、2では、周囲雰囲
気を構成するガスとして、比熱が大きく熱冷却効果が大
きい水素ガス(H2)を用いたが、周囲雰囲気を構成す
るガスは水素ガスに限定されるものではない。例えばN
2やHe、Arなどの不活性ガスが使用でき、これらの
気体分子を2つ以上混ぜ合わせた混合ガスであってもよ
い。但し、気体分子の種類によって、比熱や薄膜物質に
与える影響(悪影響を含む)が異なるので、気体分子の
種類によって好適なガス圧を設定するのが好ましい。
気を構成するガスとして、比熱が大きく熱冷却効果が大
きい水素ガス(H2)を用いたが、周囲雰囲気を構成す
るガスは水素ガスに限定されるものではない。例えばN
2やHe、Arなどの不活性ガスが使用でき、これらの
気体分子を2つ以上混ぜ合わせた混合ガスであってもよ
い。但し、気体分子の種類によって、比熱や薄膜物質に
与える影響(悪影響を含む)が異なるので、気体分子の
種類によって好適なガス圧を設定するのが好ましい。
【0311】また、以上では、光ビームとしてエキシマ
レーザを用いたが、本発明で使用する光ビームはエキシ
マレーザに限定されるものではない。例えば前記したよ
うなHe−Neレーザ、アルゴンレーザ等の連続発振を
するレーザのみならず、紫外線ランプなどの光も使用可
能である。
レーザを用いたが、本発明で使用する光ビームはエキシ
マレーザに限定されるものではない。例えば前記したよ
うなHe−Neレーザ、アルゴンレーザ等の連続発振を
するレーザのみならず、紫外線ランプなどの光も使用可
能である。
【0312】また、本発明は、多結晶化法として特に有
用であるが、単結晶化を作製する方法として利用できる
ことは勿論である。
用であるが、単結晶化を作製する方法として利用できる
ことは勿論である。
【0313】更に、以上では結晶質半導体薄膜の形成方
法を中心として本発明の内容を説明したが、本発明にか
かる技術は、光エネルギーを用いて行う物質の改質、例
えばポリマーの溶融成形、合金に対する熱アニール操作
等、に広く適用できる。
法を中心として本発明の内容を説明したが、本発明にか
かる技術は、光エネルギーを用いて行う物質の改質、例
えばポリマーの溶融成形、合金に対する熱アニール操作
等、に広く適用できる。
【0314】(実施の形態5−1)本発明の実施の形態
5−1について、図44および図45に基づいて説明す
る。
5−1について、図44および図45に基づいて説明す
る。
【0315】まず、図44に示すように、ガラス基板5
21に、プラズマCVD法によって、前駆体半導体薄膜
としてのアモルファスシリコン薄膜522を形成する。
このアモルファスシリコン薄膜522の膜厚は特に限定
されないが、通常、用途に応じて異なり、例えばTFT
に用いる場合は300〜1000Å程度、光センサや光
起電力素子(太陽電池など)に用いる場合は1μm以上
程度の厚さに形成される。
21に、プラズマCVD法によって、前駆体半導体薄膜
としてのアモルファスシリコン薄膜522を形成する。
このアモルファスシリコン薄膜522の膜厚は特に限定
されないが、通常、用途に応じて異なり、例えばTFT
に用いる場合は300〜1000Å程度、光センサや光
起電力素子(太陽電池など)に用いる場合は1μm以上
程度の厚さに形成される。
【0316】次に、上記アモルファスシリコン薄膜52
2が形成されたガラス基板521を基板ステージ535
に載置し、アモルファスシリコン薄膜522に、結晶化
用の第1のエネルギビームであるXeClエキシマレー
ザ531のレーザビーム531a、および予備加熱用の
第2のエネルギビームであるArレーザ532のレーザ
ビーム532aを静止状態で5秒間照射する。より詳し
くは、上記XeClエキシマレーザ531は、発振周波
数が50Hz、波長が308nm、照射エネルギが30
0mJ/cm2であり、Arレーザ532は、連続発
振、波長が488nm、出力が20W/cm2である。
また、レーザビーム531aは、ハーフミラー533を
透過して照射される一方、レーザビーム532aは、ハ
ーフミラー533によって反射されて照射される。アモ
ルファスシリコン薄膜522における各レーザビーム5
31a,532aの照射領域531b,532bは、帯
状で、かつ、レーザビーム532aは、レーザビーム5
31aの照射領域531bを含む、より広い照射領域5
32bに照射される。
2が形成されたガラス基板521を基板ステージ535
に載置し、アモルファスシリコン薄膜522に、結晶化
用の第1のエネルギビームであるXeClエキシマレー
ザ531のレーザビーム531a、および予備加熱用の
第2のエネルギビームであるArレーザ532のレーザ
ビーム532aを静止状態で5秒間照射する。より詳し
くは、上記XeClエキシマレーザ531は、発振周波
数が50Hz、波長が308nm、照射エネルギが30
0mJ/cm2であり、Arレーザ532は、連続発
振、波長が488nm、出力が20W/cm2である。
また、レーザビーム531aは、ハーフミラー533を
透過して照射される一方、レーザビーム532aは、ハ
ーフミラー533によって反射されて照射される。アモ
ルファスシリコン薄膜522における各レーザビーム5
31a,532aの照射領域531b,532bは、帯
状で、かつ、レーザビーム532aは、レーザビーム5
31aの照射領域531bを含む、より広い照射領域5
32bに照射される。
【0317】なお、上記のようにハーフミラー533を
用いるなどして、レーザビーム531a,532aがア
モルファスシリコン薄膜522に垂直に照射されるよう
にすることは、結晶粒径や電界効果移動度のばらつきの
低減が容易であるなどの点で好ましいが、必ずしも正確
に垂直に照射されなくても、例えば2枚のミラーをわず
かにずらして配置するなどして、実質的にほぼ垂直に照
射されるようにしてもよい。また、XeClエキシマレ
ーザ531に代えて、例えばArF、KrF、XeFエ
キシマレーザなどの波長が400nm以下の種々のレー
ザを用いてもよい一方、Arレーザ532に代えて、波
長が450〜550nmの種々のレーザを用いてもよ
い。
用いるなどして、レーザビーム531a,532aがア
モルファスシリコン薄膜522に垂直に照射されるよう
にすることは、結晶粒径や電界効果移動度のばらつきの
低減が容易であるなどの点で好ましいが、必ずしも正確
に垂直に照射されなくても、例えば2枚のミラーをわず
かにずらして配置するなどして、実質的にほぼ垂直に照
射されるようにしてもよい。また、XeClエキシマレ
ーザ531に代えて、例えばArF、KrF、XeFエ
キシマレーザなどの波長が400nm以下の種々のレー
ザを用いてもよい一方、Arレーザ532に代えて、波
長が450〜550nmの種々のレーザを用いてもよ
い。
【0318】ここで、アモルファスシリコン薄膜522
は、例えば膜厚が1000Åの場合、図1に示すような
透過率特性を有している。すなわち、例えば波長が約5
00nmの光に対しては、吸収係数は膜厚の逆数程度の
105cm-1であり、400nmより短波長の光に対し
ては、吸収係数は106cm-1以上で、ほとんど透過さ
せない。そこで、波長が308nmのXeClエキシマ
レーザ531のレーザビーム531aは、ほとんどアモ
ルファスシリコン薄膜522の表面付近で吸収され、こ
れによる温度上昇、およびその熱の伝導によって、主と
してアモルファスシリコン薄膜522が1200℃程度
に加熱される。一方、波長が488nmのArレーザ5
32のレーザビーム532aは、アモルファスシリコン
薄膜522の厚さ方向のほぼ全域で吸収され、伝導熱に
よって、ガラス基板521が400℃程度に加熱され
る。それゆえ、レーザビーム531a,532aの照射
終了後、アモルファスシリコン薄膜522は徐冷され、
結晶成長が促進されて、結晶粒の大きいポリシリコン薄
膜523が形成される。
は、例えば膜厚が1000Åの場合、図1に示すような
透過率特性を有している。すなわち、例えば波長が約5
00nmの光に対しては、吸収係数は膜厚の逆数程度の
105cm-1であり、400nmより短波長の光に対し
ては、吸収係数は106cm-1以上で、ほとんど透過さ
せない。そこで、波長が308nmのXeClエキシマ
レーザ531のレーザビーム531aは、ほとんどアモ
ルファスシリコン薄膜522の表面付近で吸収され、こ
れによる温度上昇、およびその熱の伝導によって、主と
してアモルファスシリコン薄膜522が1200℃程度
に加熱される。一方、波長が488nmのArレーザ5
32のレーザビーム532aは、アモルファスシリコン
薄膜522の厚さ方向のほぼ全域で吸収され、伝導熱に
よって、ガラス基板521が400℃程度に加熱され
る。それゆえ、レーザビーム531a,532aの照射
終了後、アモルファスシリコン薄膜522は徐冷され、
結晶成長が促進されて、結晶粒の大きいポリシリコン薄
膜523が形成される。
【0319】上記のようにして形成されたポリシリコン
薄膜523、および従来と同様にXeClエキシマレー
ザ531だけによって結晶化させたポリシリコン薄膜の
結晶化の状態を評価するために、ラマン散乱測定を行っ
た。それぞれの測定結果を図45に記号PまたはRで示
す。同図から明らかなように、XeClエキシマレーザ
531のレーザビーム531aだけを照射した場合
(R)よりも、Arレーザ532のレーザビーム532
aを併せて照射した場合(P)の方が、ラマン散乱強度
が大きく、結晶性の優れていることが確認された。
薄膜523、および従来と同様にXeClエキシマレー
ザ531だけによって結晶化させたポリシリコン薄膜の
結晶化の状態を評価するために、ラマン散乱測定を行っ
た。それぞれの測定結果を図45に記号PまたはRで示
す。同図から明らかなように、XeClエキシマレーザ
531のレーザビーム531aだけを照射した場合
(R)よりも、Arレーザ532のレーザビーム532
aを併せて照射した場合(P)の方が、ラマン散乱強度
が大きく、結晶性の優れていることが確認された。
【0320】また、アモルファスシリコン薄膜522が
形成されたガラス基板521を例えば3mm/secの
速度で移動させながら、アモルファスシリコン薄膜52
2の全域に同様にレーザビーム531a,532aを照
射し、形成されたポリシリコン薄膜523の複数の領域
についてラマン散乱測定を行って結晶化の分布を調べた
ところ、非常に均一性の高いことが確認された。
形成されたガラス基板521を例えば3mm/secの
速度で移動させながら、アモルファスシリコン薄膜52
2の全域に同様にレーザビーム531a,532aを照
射し、形成されたポリシリコン薄膜523の複数の領域
についてラマン散乱測定を行って結晶化の分布を調べた
ところ、非常に均一性の高いことが確認された。
【0321】なお、結晶化の均一性を高くするために
は、前記のようにレーザビーム532aの照射領域53
2bが、レーザビーム531aの照射領域531bを含
む、より広い領域であることが好ましい。
は、前記のようにレーザビーム532aの照射領域53
2bが、レーザビーム531aの照射領域531bを含
む、より広い領域であることが好ましい。
【0322】(実施の形態5−2)上記実施の形態5−
1のArレーザ532に代えて、図46に示すように、
例えば波長が4μmの赤外線ランプ534を用いてもよ
い。すなわち、ガラス基板521は、例えば図47に示
すような透過率特性を有し、赤外線ランプ534から発
せられる赤外線534aは、アモルファスシリコン薄膜
522を透過して、大部分がガラス基板521に吸収さ
れる。そこで、XeClエキシマレーザ531のレーザ
ビーム531aを照射すると、実施の形態5−1と同様
に、レーザビーム531aによって、主としてアモルフ
ァスシリコン薄膜522が加熱される一方、赤外線ラン
プ534の赤外線534aによって、主としてガラス基
板521が加熱される。それゆえ、レーザビーム531
aおよび赤外線534aの照射終了後、アモルファスシ
リコン薄膜522は徐冷され、結晶成長が促進されて、
結晶粒の大きいポリシリコン薄膜523が形成される。
1のArレーザ532に代えて、図46に示すように、
例えば波長が4μmの赤外線ランプ534を用いてもよ
い。すなわち、ガラス基板521は、例えば図47に示
すような透過率特性を有し、赤外線ランプ534から発
せられる赤外線534aは、アモルファスシリコン薄膜
522を透過して、大部分がガラス基板521に吸収さ
れる。そこで、XeClエキシマレーザ531のレーザ
ビーム531aを照射すると、実施の形態5−1と同様
に、レーザビーム531aによって、主としてアモルフ
ァスシリコン薄膜522が加熱される一方、赤外線ラン
プ534の赤外線534aによって、主としてガラス基
板521が加熱される。それゆえ、レーザビーム531
aおよび赤外線534aの照射終了後、アモルファスシ
リコン薄膜522は徐冷され、結晶成長が促進されて、
結晶粒の大きいポリシリコン薄膜523が形成される。
【0323】上記のように赤外線ランプ534を用いる
ことを除いて実施の形態5−1と同様の条件により形成
されたポリシリコン薄膜523について、ラマン散乱測
定を行った測定結果を図45に記号Qで示す。同図から
明らかなように、やはり、XeClエキシマレーザ53
1のレーザビーム531aだけを照射した場合(R)よ
りも、ラマン散乱強度が大きく、結晶性の優れているこ
とが確認された。
ことを除いて実施の形態5−1と同様の条件により形成
されたポリシリコン薄膜523について、ラマン散乱測
定を行った測定結果を図45に記号Qで示す。同図から
明らかなように、やはり、XeClエキシマレーザ53
1のレーザビーム531aだけを照射した場合(R)よ
りも、ラマン散乱強度が大きく、結晶性の優れているこ
とが確認された。
【0324】また、結晶粒の均一性も、実施の形態5−
1と同様に高いことが確認された。
1と同様に高いことが確認された。
【0325】なお、上記赤外線534aに加えて、さら
に、実施の形態5−1と同様に、Arレーザ532のレ
ーザビーム532aも照射するようにしてもよい。ま
た、赤外線534aも、実施の形態5−1と同様にハー
フミラーを用いるなどして、アモルファスシリコン薄膜
522に垂直に照射されるようにしてもよい。
に、実施の形態5−1と同様に、Arレーザ532のレ
ーザビーム532aも照射するようにしてもよい。ま
た、赤外線534aも、実施の形態5−1と同様にハー
フミラーを用いるなどして、アモルファスシリコン薄膜
522に垂直に照射されるようにしてもよい。
【0326】(実施の形態5−3)本発明の実施の形態
5−3について、図48ないし図50に基づいて説明す
る。
5−3について、図48ないし図50に基づいて説明す
る。
【0327】まず、図48に示すように、ガラス基板5
21に、誘導結合プラズマCVD装置によって、前駆体
半導体薄膜としての微結晶シリコン薄膜524を形成す
る。詳しくは、例えば、反応ガスとしてモノシランガス
(SiH4)と水素ガスとを2:3の割合で混合した混
合ガスを用い、基板温度(反応温度)が350℃〜53
0℃、圧力が数mTorrの反応条件で、膜厚が85n
mの微結晶シリコン薄膜524を形成する。なお、微結
晶シリコン薄膜524に代えて、実施の形態5−1と同
様にアモルファスシリコン薄膜522を形成してもよ
い。また、プラズマCVD装置に代えて、LP(Low Po
wer )CVD装置やスパッタ装置等を用いるなどしても
よい。
21に、誘導結合プラズマCVD装置によって、前駆体
半導体薄膜としての微結晶シリコン薄膜524を形成す
る。詳しくは、例えば、反応ガスとしてモノシランガス
(SiH4)と水素ガスとを2:3の割合で混合した混
合ガスを用い、基板温度(反応温度)が350℃〜53
0℃、圧力が数mTorrの反応条件で、膜厚が85n
mの微結晶シリコン薄膜524を形成する。なお、微結
晶シリコン薄膜524に代えて、実施の形態5−1と同
様にアモルファスシリコン薄膜522を形成してもよ
い。また、プラズマCVD装置に代えて、LP(Low Po
wer )CVD装置やスパッタ装置等を用いるなどしても
よい。
【0328】次に、上記微結晶シリコン薄膜524が形
成されたガラス基板521を400℃〜500℃で30
分以上熱処理し、微結晶シリコン薄膜524中の水素を
放出させる脱水素処理を行う。すなわち、後述するレー
ザアニール時において、微結晶シリコン薄膜524中に
取り込まれた水素が急激に放出されて微結晶シリコン薄
膜524に損傷が生じるのを防止するようにする。
成されたガラス基板521を400℃〜500℃で30
分以上熱処理し、微結晶シリコン薄膜524中の水素を
放出させる脱水素処理を行う。すなわち、後述するレー
ザアニール時において、微結晶シリコン薄膜524中に
取り込まれた水素が急激に放出されて微結晶シリコン薄
膜524に損傷が生じるのを防止するようにする。
【0329】次に、レーザアニールを行う。すなわち、
図49に示すように、石英板による照射窓541aが形
成されたチャンバ541内に上記ガラス基板521を設
置し、XeClエキシマレーザ531のレーザビーム5
31a、および白熱ランプ542の白熱光542aを照
射して、微結晶シリコン薄膜524を結晶化させてポリ
シリコン薄膜523を形成する。より詳しくは、上記レ
ーザビーム531aは、パルス幅が数10nsのパルス
発振、波長が308nm、照射エネルギが350mJ/
cm2、照射回数は10回である。また、レーザビーム
531aは、レーザ光減衰器543、ホモジナイザ(レ
ーザ光均一化装置)544、および反射鏡545を介し
て照射される。一方、白熱光542aは、微結晶シリコ
ン薄膜524が400℃程度に加熱されるように照射す
る。
図49に示すように、石英板による照射窓541aが形
成されたチャンバ541内に上記ガラス基板521を設
置し、XeClエキシマレーザ531のレーザビーム5
31a、および白熱ランプ542の白熱光542aを照
射して、微結晶シリコン薄膜524を結晶化させてポリ
シリコン薄膜523を形成する。より詳しくは、上記レ
ーザビーム531aは、パルス幅が数10nsのパルス
発振、波長が308nm、照射エネルギが350mJ/
cm2、照射回数は10回である。また、レーザビーム
531aは、レーザ光減衰器543、ホモジナイザ(レ
ーザ光均一化装置)544、および反射鏡545を介し
て照射される。一方、白熱光542aは、微結晶シリコ
ン薄膜524が400℃程度に加熱されるように照射す
る。
【0330】さらに、上記ポリシリコン薄膜523を水
素プラズマ雰囲気中で350℃以上に加熱することによ
り、ポリシリコン薄膜523中の切断された結合手を水
素で終端する水素化処理を行う。
素プラズマ雰囲気中で350℃以上に加熱することによ
り、ポリシリコン薄膜523中の切断された結合手を水
素で終端する水素化処理を行う。
【0331】上記のようにして形成されたポリシリコン
薄膜523の結晶粒径をSEMおよびTEMを用いて測
定したところ、0.7μmであり、従来のポリシリコン
膜での0.3μmに対して結晶粒径が増大していること
が確認された。また、電界効果移動度は、従来の50c
m2/V・secから、80cm2/V・secに増大
し、さらに、ポリシリコン薄膜523の界面および膜中
の合計の欠陥密度は、1.3×1012cm-2eV-1か
ら、1.0×1012cm-2eV-1に減少した。すなわ
ち、レーザビーム531aの照射時に白熱ランプ542
による加熱を併用することによって、ポリシリコン薄膜
523の結晶粒径の増大、および膜質の向上がなされ
る。
薄膜523の結晶粒径をSEMおよびTEMを用いて測
定したところ、0.7μmであり、従来のポリシリコン
膜での0.3μmに対して結晶粒径が増大していること
が確認された。また、電界効果移動度は、従来の50c
m2/V・secから、80cm2/V・secに増大
し、さらに、ポリシリコン薄膜523の界面および膜中
の合計の欠陥密度は、1.3×1012cm-2eV-1か
ら、1.0×1012cm-2eV-1に減少した。すなわ
ち、レーザビーム531aの照射時に白熱ランプ542
による加熱を併用することによって、ポリシリコン薄膜
523の結晶粒径の増大、および膜質の向上がなされ
る。
【0332】なお、レーザビーム531aの照射条件を
種々に変更して実験したところ、照射エネルギが200
mJ/cm2以上で結晶化が生じ、500mJ/cm2以
上では微結晶シリコンが消失する。また、300mJ/
cm2以上、450mJ/cm2以下の範囲では、結晶成
長が十分に行われ、結晶粒径が大きくなる。また、照射
回数が5回以上で、結晶欠陥の発生が抑制され、結晶性
が向上する。
種々に変更して実験したところ、照射エネルギが200
mJ/cm2以上で結晶化が生じ、500mJ/cm2以
上では微結晶シリコンが消失する。また、300mJ/
cm2以上、450mJ/cm2以下の範囲では、結晶成
長が十分に行われ、結晶粒径が大きくなる。また、照射
回数が5回以上で、結晶欠陥の発生が抑制され、結晶性
が向上する。
【0333】次に、所定の絶縁膜や導電膜の成膜処理、
エッチングによるパターニング、イオン注入などを行う
ことにより、薄膜トランジスタ(TFT)を形成する。
なお、ポリシリコン薄膜523のパターニングはレーザ
アニールの前に行ってもよい。
エッチングによるパターニング、イオン注入などを行う
ことにより、薄膜トランジスタ(TFT)を形成する。
なお、ポリシリコン薄膜523のパターニングはレーザ
アニールの前に行ってもよい。
【0334】上記のようにして形成されたTFTのゲー
ト電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)特性を計測した
ところ、図50に示すように、従来のTFTに比べて、
ゲート電圧に対するドレイン電流の立ち上がりが急にな
り、サブスレッショルド特性の向上したことが確認さ
れ、閾値電圧も低下した。
ト電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)特性を計測した
ところ、図50に示すように、従来のTFTに比べて、
ゲート電圧に対するドレイン電流の立ち上がりが急にな
り、サブスレッショルド特性の向上したことが確認さ
れ、閾値電圧も低下した。
【0335】なお、上記のようにレーザビーム531a
の照射と同時に白熱光542aを照射せずに、例えば図
51に示すように、水平方向に移動可能な基板ステージ
535にガラス基板521を載置し、同図に矢印Aで示
す方向に移動させながら、微結晶シリコン薄膜524に
おけるレーザビーム531aの照射領域よりも移動方向
前方側に白熱光542aを照射することにより、レーザ
ビーム531aによる加熱に先立って白熱光542aに
よる加熱を行うようにしても、同様の効果は得られる。
の照射と同時に白熱光542aを照射せずに、例えば図
51に示すように、水平方向に移動可能な基板ステージ
535にガラス基板521を載置し、同図に矢印Aで示
す方向に移動させながら、微結晶シリコン薄膜524に
おけるレーザビーム531aの照射領域よりも移動方向
前方側に白熱光542aを照射することにより、レーザ
ビーム531aによる加熱に先立って白熱光542aに
よる加熱を行うようにしても、同様の効果は得られる。
【0336】(実施の形態5−4)本発明の実施の形態
5−4のTFTについて、図52および図50に基づい
て説明する。
5−4のTFTについて、図52および図50に基づい
て説明する。
【0337】まず、図52に示すように、ガラス基板5
21に、プラズマCVD法を用いて、アモルファスシリ
コン薄膜522を形成する。詳しくは、例えば反応ガス
としてモノシランガス(SiH4)と水素ガスとの混合
ガスを用い、基板温度が180℃〜300℃、圧力が
0.8Torrの反応条件で、膜厚が85nmのアモル
ファスシリコン薄膜522を形成する。
21に、プラズマCVD法を用いて、アモルファスシリ
コン薄膜522を形成する。詳しくは、例えば反応ガス
としてモノシランガス(SiH4)と水素ガスとの混合
ガスを用い、基板温度が180℃〜300℃、圧力が
0.8Torrの反応条件で、膜厚が85nmのアモル
ファスシリコン薄膜522を形成する。
【0338】次に、実施の形態5−3と同様に、上記ア
モルファスシリコン薄膜522が形成されたガラス基板
521に脱水素処理を行う。
モルファスシリコン薄膜522が形成されたガラス基板
521に脱水素処理を行う。
【0339】次に、ガラス基板521を図52に矢印A
で示す方向に移動させながら、XeClエキシマレーザ
531のレーザビーム531a、およびエキシマランプ
551のエキシマランプ光551aを照射し、アモルフ
ァスシリコン薄膜522を結晶化させてポリシリコン薄
膜523を形成する。より詳しくは、上記レーザビーム
531aは、照射エネルギが350mJ/cm2で、ア
モルファスシリコン薄膜522における照射領域531
bが500μm×70mmの帯状になるように照射す
る。また、ガラス基板521の移動に伴って、レーザビ
ーム531aの各パルスの照射領域531bが90%ず
つ重なるようにして、アモルファスシリコン薄膜522
の全ての領域に、それぞれ10回ずつレーザビーム53
1aが照射されるようにする。一方、エキシマランプ光
551aは、可視光から紫外光領域の光で、直接、およ
び凹面反射鏡552を介して、上記レーザビーム531
aの照射領域531bを含む5mm×70mmの照射領
域551bに、アモルファスシリコン薄膜522が50
0℃程度に加熱されるように照射する。
で示す方向に移動させながら、XeClエキシマレーザ
531のレーザビーム531a、およびエキシマランプ
551のエキシマランプ光551aを照射し、アモルフ
ァスシリコン薄膜522を結晶化させてポリシリコン薄
膜523を形成する。より詳しくは、上記レーザビーム
531aは、照射エネルギが350mJ/cm2で、ア
モルファスシリコン薄膜522における照射領域531
bが500μm×70mmの帯状になるように照射す
る。また、ガラス基板521の移動に伴って、レーザビ
ーム531aの各パルスの照射領域531bが90%ず
つ重なるようにして、アモルファスシリコン薄膜522
の全ての領域に、それぞれ10回ずつレーザビーム53
1aが照射されるようにする。一方、エキシマランプ光
551aは、可視光から紫外光領域の光で、直接、およ
び凹面反射鏡552を介して、上記レーザビーム531
aの照射領域531bを含む5mm×70mmの照射領
域551bに、アモルファスシリコン薄膜522が50
0℃程度に加熱されるように照射する。
【0340】さらに、実施の形態5−3と同様に、水素
化処理を行う。
化処理を行う。
【0341】上記のようにして形成されたポリシリコン
薄膜523の結晶粒径をSEMおよびTEMを用いて測
定したところ、1μmであり、従来のポリシリコン膜で
の0.3μmに対して結晶粒径が増大していることが確
認された。また、電界効果移動度は、従来の50cm2
/V・secから、120cm2/V・secに増大
し、さらに、ポリシリコン薄膜523の界面および膜中
の合計の欠陥密度は、1.3×1012cm-2eV-1か
ら、1.1×1012cm-2eV-1に減少した。すなわ
ち、レーザビーム531aの照射時にエキシマランプ5
51による加熱を併用することによって、ポリシリコン
薄膜523の結晶粒径の増大、および膜質の向上がなさ
れる。
薄膜523の結晶粒径をSEMおよびTEMを用いて測
定したところ、1μmであり、従来のポリシリコン膜で
の0.3μmに対して結晶粒径が増大していることが確
認された。また、電界効果移動度は、従来の50cm2
/V・secから、120cm2/V・secに増大
し、さらに、ポリシリコン薄膜523の界面および膜中
の合計の欠陥密度は、1.3×1012cm-2eV-1か
ら、1.1×1012cm-2eV-1に減少した。すなわ
ち、レーザビーム531aの照射時にエキシマランプ5
51による加熱を併用することによって、ポリシリコン
薄膜523の結晶粒径の増大、および膜質の向上がなさ
れる。
【0342】次に、実施の形態5−3と同様に、所定の
絶縁膜や導電膜の成膜処理、エッチングによるパターニ
ング、イオン注入などを行うことにより、TFTを形成
する。
絶縁膜や導電膜の成膜処理、エッチングによるパターニ
ング、イオン注入などを行うことにより、TFTを形成
する。
【0343】上記のようにして形成されたTFTのゲー
ト電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)特性を計測した
ところ、図50に示すように、やはり、従来のTFTに
比べて、ゲート電圧に対するドレイン電流の立ち上がり
が急になり、サブスレッショルド特性が向上し、また、
閾値電圧が5.0Vから4.2Vに減少したことが確認
された。
ト電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)特性を計測した
ところ、図50に示すように、やはり、従来のTFTに
比べて、ゲート電圧に対するドレイン電流の立ち上がり
が急になり、サブスレッショルド特性が向上し、また、
閾値電圧が5.0Vから4.2Vに減少したことが確認
された。
【0344】(実施の形態5−5)本発明の実施の形態
5−5について、図53および図50に基づいて説明す
る。
5−5について、図53および図50に基づいて説明す
る。
【0345】まず、実施の形態5−4と同様に、ガラス
基板521にアモルファスシリコン薄膜522を形成
し、脱水素処理を行う。
基板521にアモルファスシリコン薄膜522を形成
し、脱水素処理を行う。
【0346】次に、図53に示すように、ガラス基板5
21を矢印Aで示す方向に移動させながら、XeClエ
キシマレーザ531のレーザビーム531a、およびエ
キシマランプ551のエキシマランプ光551aを照射
するとともに、ヒータ561によって、ガラス基板52
1を底面側から加熱して、ポリシリコン薄膜523を形
成する。すなわち、上記レーザビーム531a、および
エキシマランプ光551aの照射条件等は、実施の形態
5−4と同じであるが、さらに、ヒータ561によって
ガラス基板521全体を450℃に加熱する点が実施の
形態5−4と異なる。
21を矢印Aで示す方向に移動させながら、XeClエ
キシマレーザ531のレーザビーム531a、およびエ
キシマランプ551のエキシマランプ光551aを照射
するとともに、ヒータ561によって、ガラス基板52
1を底面側から加熱して、ポリシリコン薄膜523を形
成する。すなわち、上記レーザビーム531a、および
エキシマランプ光551aの照射条件等は、実施の形態
5−4と同じであるが、さらに、ヒータ561によって
ガラス基板521全体を450℃に加熱する点が実施の
形態5−4と異なる。
【0347】さらに、実施の形態5−3と同様に、水素
化処理を行う。
化処理を行う。
【0348】上記のようにして形成されたポリシリコン
薄膜523の結晶粒径をSEMおよびTEMを用いて測
定したところ、1.5μmであり、従来のポリシリコン
膜での0.3μmに対して結晶粒径が増大していること
が確認された。また、電界効果移動度は、従来の50c
m2/V・secから、150cm2/V・secに増大
し、さらに、ポリシリコン薄膜523の界面および膜中
の合計の欠陥密度は、1.3×1012cm-2eV-1か
ら、8.7×1011cm-2eV-1に減少した。すなわ
ち、レーザビーム531aの照射時に、エキシマランプ
551、およびヒータ561による加熱を併用すること
によって、一層、ポリシリコン薄膜523の結晶粒径の
増大、および膜質の向上がなされる。
薄膜523の結晶粒径をSEMおよびTEMを用いて測
定したところ、1.5μmであり、従来のポリシリコン
膜での0.3μmに対して結晶粒径が増大していること
が確認された。また、電界効果移動度は、従来の50c
m2/V・secから、150cm2/V・secに増大
し、さらに、ポリシリコン薄膜523の界面および膜中
の合計の欠陥密度は、1.3×1012cm-2eV-1か
ら、8.7×1011cm-2eV-1に減少した。すなわ
ち、レーザビーム531aの照射時に、エキシマランプ
551、およびヒータ561による加熱を併用すること
によって、一層、ポリシリコン薄膜523の結晶粒径の
増大、および膜質の向上がなされる。
【0349】また、実施の形態5−3と同様に、TFT
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−4よりも、さらにゲート電圧に対するドレイン電
流の立ち上がりが急になり、サブスレッショルド特性等
の向上したことが確認された。
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−4よりも、さらにゲート電圧に対するドレイン電
流の立ち上がりが急になり、サブスレッショルド特性等
の向上したことが確認された。
【0350】なお、ガラス基板521の温度を種々に設
定して実験したところ、ガラス基板521の温度を30
0℃以上に加熱すれば結晶品質の向上効果が得られる
が、600℃以上になると、ガラス基板521に歪みが
生じ、TFT等の素子の作製が困難になる。
定して実験したところ、ガラス基板521の温度を30
0℃以上に加熱すれば結晶品質の向上効果が得られる
が、600℃以上になると、ガラス基板521に歪みが
生じ、TFT等の素子の作製が困難になる。
【0351】(実施の形態5−6)本発明の実施の形態
5−6について、図54および図50に基づいて説明す
る。
5−6について、図54および図50に基づいて説明す
る。
【0352】まず、実施の形態5−4と同様に、ガラス
基板521にアモルファスシリコン薄膜522を形成
し、脱水素処理を行う。
基板521にアモルファスシリコン薄膜522を形成
し、脱水素処理を行う。
【0353】次に、図54に示すように、ガラス基板5
21を矢印Aで示す方向に移動させながら、KrFエキ
シマレーザ571のレーザビーム571a、およびエキ
シマランプ551のエキシマランプ光551aを照射す
るとともに、ヒータ561によって、ガラス基板521
を底面側から加熱して、ポリシリコン薄膜523を形成
する。ここで、実施の形態5−5と比べると、主とし
て、上記エキシマランプ光551aがガラス基板521
の真上から波長選択性反射板572を透過して照射され
る点、およびXeClエキシマレーザ531に代えてK
rFエキシマレーザ571が用いられ、レーザビーム5
71aは、波長選択性反射板572を介して照射される
点が異なる。また、エキシマランプ光551aは、レー
ザビーム571aの照射領域571bを含む5mm×1
00mmの照射領域551bに照射される。その他の加
熱条件等は実施の形態5−5と同様である。
21を矢印Aで示す方向に移動させながら、KrFエキ
シマレーザ571のレーザビーム571a、およびエキ
シマランプ551のエキシマランプ光551aを照射す
るとともに、ヒータ561によって、ガラス基板521
を底面側から加熱して、ポリシリコン薄膜523を形成
する。ここで、実施の形態5−5と比べると、主とし
て、上記エキシマランプ光551aがガラス基板521
の真上から波長選択性反射板572を透過して照射され
る点、およびXeClエキシマレーザ531に代えてK
rFエキシマレーザ571が用いられ、レーザビーム5
71aは、波長選択性反射板572を介して照射される
点が異なる。また、エキシマランプ光551aは、レー
ザビーム571aの照射領域571bを含む5mm×1
00mmの照射領域551bに照射される。その他の加
熱条件等は実施の形態5−5と同様である。
【0354】上記波長選択性反射板572は、280n
mよりも短い波長の光を反射する一方、280nmより
も長い波長の光を透過させるものが用いられる。そこ
で、KrFが放電に用いられるKrFエキシマレーザ5
71のレーザビーム571a(波長が248nm)は、
波長選択性反射板572に反射されてアモルファスシリ
コン薄膜522にほぼ垂直に照射されるとともに、可視
光から紫外光領域のエキシマランプ光551aは、波長
選択性反射板572を透過してアモルファスシリコン薄
膜522にほぼ垂直に照射される。
mよりも短い波長の光を反射する一方、280nmより
も長い波長の光を透過させるものが用いられる。そこ
で、KrFが放電に用いられるKrFエキシマレーザ5
71のレーザビーム571a(波長が248nm)は、
波長選択性反射板572に反射されてアモルファスシリ
コン薄膜522にほぼ垂直に照射されるとともに、可視
光から紫外光領域のエキシマランプ光551aは、波長
選択性反射板572を透過してアモルファスシリコン薄
膜522にほぼ垂直に照射される。
【0355】さらに、実施の形態5−3と同様に、水素
化処理を行う。
化処理を行う。
【0356】上記のように、レーザビーム571aおよ
びエキシマランプ光551aがアモルファスシリコン薄
膜522に垂直に照射されて形成されたポリシリコン薄
膜523の結晶粒径、電界効果移動度、および欠陥密度
は、それぞれ実施の形態5−5と同じく、1.5μm、
150cm2/V・sec、および8.7×1011cm
-2eV-1であったが、ポリシリコン薄膜523の各領域
における結晶粒径や電界効果移動度のばらつきは一層少
なく、ポリシリコン薄膜523の全面にわたって、ほぼ
均一な特性が得られた。
びエキシマランプ光551aがアモルファスシリコン薄
膜522に垂直に照射されて形成されたポリシリコン薄
膜523の結晶粒径、電界効果移動度、および欠陥密度
は、それぞれ実施の形態5−5と同じく、1.5μm、
150cm2/V・sec、および8.7×1011cm
-2eV-1であったが、ポリシリコン薄膜523の各領域
における結晶粒径や電界効果移動度のばらつきは一層少
なく、ポリシリコン薄膜523の全面にわたって、ほぼ
均一な特性が得られた。
【0357】また、実施の形態5−3と同様に、TFT
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−5と同じ特性が得られた。
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−5と同じ特性が得られた。
【0358】なお、波長選択性反射板572によるレー
ザビーム等の波長に応じた選択的反射・透過は、上記の
ようにKrFエキシマレーザ571を用いることによっ
て容易に行わせることができるが、これに限らず、Xe
Br、KrCl、ArF、ArClなどを使用した短波
長レーザを用いてもよい。
ザビーム等の波長に応じた選択的反射・透過は、上記の
ようにKrFエキシマレーザ571を用いることによっ
て容易に行わせることができるが、これに限らず、Xe
Br、KrCl、ArF、ArClなどを使用した短波
長レーザを用いてもよい。
【0359】(実施の形態5−7)本発明の実施の形態
5−7について、図54ないし図56、および図50に
基づいて説明する。
5−7について、図54ないし図56、および図50に
基づいて説明する。
【0360】この実施の形態5−7においては、実施の
形態5−6と比べて、エキシマランプ光551aの照射
領域551bが5mm×70mmの領域である点と、エ
キシマランプ551によるアモルファスシリコン薄膜5
22の加熱温度を種々に設定している点が異なり、その
他の加熱条件等は実施の形態5−6と同様である。すな
わち、図54におけるエキシマランプ光551aの照射
強度を調整し、アモルファスシリコン薄膜522の加熱
温度を室温から1200℃までの範囲で種々に設定し
て、ポリシリコン薄膜523を形成し、ポリシリコン薄
膜523の結晶粒径、および電界効果移動度を測定し
た。
形態5−6と比べて、エキシマランプ光551aの照射
領域551bが5mm×70mmの領域である点と、エ
キシマランプ551によるアモルファスシリコン薄膜5
22の加熱温度を種々に設定している点が異なり、その
他の加熱条件等は実施の形態5−6と同様である。すな
わち、図54におけるエキシマランプ光551aの照射
強度を調整し、アモルファスシリコン薄膜522の加熱
温度を室温から1200℃までの範囲で種々に設定し
て、ポリシリコン薄膜523を形成し、ポリシリコン薄
膜523の結晶粒径、および電界効果移動度を測定し
た。
【0361】ポリシリコン薄膜523の結晶粒径は、図
55に示すように、アモルファスシリコン薄膜522を
約300℃以上に加熱すると、その加熱温度に応じて大
きくなり、1000℃の場合に、最大の5μm以上にな
る。1000℃を越えると、ガラス基板521の表面が
一部溶融し、結晶成長が妨げられるため、結晶粒径は小
さくなる。
55に示すように、アモルファスシリコン薄膜522を
約300℃以上に加熱すると、その加熱温度に応じて大
きくなり、1000℃の場合に、最大の5μm以上にな
る。1000℃を越えると、ガラス基板521の表面が
一部溶融し、結晶成長が妨げられるため、結晶粒径は小
さくなる。
【0362】また、ポリシリコン薄膜523の電界効果
移動度は、図56に示すように、やはりアモルファスシ
リコン薄膜522を約300℃以上に加熱すると、その
加熱温度に応じて大きくなり、1000℃の場合に、最
大の450cm2/V・secになるとともに、100
0℃を越えると小さくなる。
移動度は、図56に示すように、やはりアモルファスシ
リコン薄膜522を約300℃以上に加熱すると、その
加熱温度に応じて大きくなり、1000℃の場合に、最
大の450cm2/V・secになるとともに、100
0℃を越えると小さくなる。
【0363】すなわち、レーザビーム571aの照射に
加えて、ヒータ561によってガラス基板521を加熱
するとともに、エキシマランプ光551aの照射によっ
て、アモルファスシリコン薄膜522を600℃〜11
00℃の範囲で加熱することにより、特に、ポリシリコ
ン薄膜523の結晶粒径の拡大および膜質の向上効果が
得られる。
加えて、ヒータ561によってガラス基板521を加熱
するとともに、エキシマランプ光551aの照射によっ
て、アモルファスシリコン薄膜522を600℃〜11
00℃の範囲で加熱することにより、特に、ポリシリコ
ン薄膜523の結晶粒径の拡大および膜質の向上効果が
得られる。
【0364】また、上記ポリシリコン薄膜523に対し
て、実施の形態5−3と同様に、TFTを形成し、ゲー
ト電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)特性を計測した
ところ、例えばアモルファスシリコン薄膜522の加熱
温度が600℃の場合の例を図50に示すように、実施
の形態5−5,5−6よりも、さらに良好なTFT特性
が得られた。
て、実施の形態5−3と同様に、TFTを形成し、ゲー
ト電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)特性を計測した
ところ、例えばアモルファスシリコン薄膜522の加熱
温度が600℃の場合の例を図50に示すように、実施
の形態5−5,5−6よりも、さらに良好なTFT特性
が得られた。
【0365】(実施の形態5−8)本発明の実施の形態
5−8について、図57、図58、および図50に基づ
いて説明する。
5−8について、図57、図58、および図50に基づ
いて説明する。
【0366】この実施の形態5−8においては、前記実
施の形態5−7と比べて、主として、エキシマランプ5
51に代えてパルス発光するXeフラッシュランプ58
1が用いられる点が異なる。
施の形態5−7と比べて、主として、エキシマランプ5
51に代えてパルス発光するXeフラッシュランプ58
1が用いられる点が異なる。
【0367】より詳しくは、図57に示すように、実施
の形態5−7と同様のKrFエキシマレーザ571のレ
ーザビーム571aは、アモルファスシリコン薄膜52
2における照射領域571bが500μm×200mm
の帯状になるように照射する。一方、Xeフラッシュラ
ンプ581から発せられる可視光から紫外光領域のXe
フラッシュランプ光581aは、上記レーザビーム57
1aの照射領域571bを含む5mm×200mmの照
射領域581bに、アモルファスシリコン薄膜522が
1000℃程度に加熱されるように照射する。また、こ
のXeフラッシュランプ光581aは、図58に示すよ
うに、レーザビーム571aの照射パルスと同期して、
その照射パルスの前後にわたる幅のパルスとして照射す
る。また、レーザビーム571aの照射パルスは、その
照射周期の2/3以下のパルス幅になるように照射す
る。上記以外の加熱条件等は実施の形態5−7と同様で
ある。
の形態5−7と同様のKrFエキシマレーザ571のレ
ーザビーム571aは、アモルファスシリコン薄膜52
2における照射領域571bが500μm×200mm
の帯状になるように照射する。一方、Xeフラッシュラ
ンプ581から発せられる可視光から紫外光領域のXe
フラッシュランプ光581aは、上記レーザビーム57
1aの照射領域571bを含む5mm×200mmの照
射領域581bに、アモルファスシリコン薄膜522が
1000℃程度に加熱されるように照射する。また、こ
のXeフラッシュランプ光581aは、図58に示すよ
うに、レーザビーム571aの照射パルスと同期して、
その照射パルスの前後にわたる幅のパルスとして照射す
る。また、レーザビーム571aの照射パルスは、その
照射周期の2/3以下のパルス幅になるように照射す
る。上記以外の加熱条件等は実施の形態5−7と同様で
ある。
【0368】上記のようにして形成されたポリシリコン
薄膜523の結晶粒径、および電界効果移動度は、それ
ぞれ実施の形態5−7においてアモルファスシリコン薄
膜522を1000℃に加熱した場合とほぼ同等であっ
たが、実施の形態5−7においてはガラス基板521に
多少の歪みが生じたのに対し、本実施の形態5−8では
歪みは生じず、より確実に適正な半導体回路を形成する
ことなどが容易になる。しかも、Xeフラッシュランプ
581の加熱効率が高く、一度に大きな面積を加熱する
ことができるため、生産性を容易に向上させることがで
きる。
薄膜523の結晶粒径、および電界効果移動度は、それ
ぞれ実施の形態5−7においてアモルファスシリコン薄
膜522を1000℃に加熱した場合とほぼ同等であっ
たが、実施の形態5−7においてはガラス基板521に
多少の歪みが生じたのに対し、本実施の形態5−8では
歪みは生じず、より確実に適正な半導体回路を形成する
ことなどが容易になる。しかも、Xeフラッシュランプ
581の加熱効率が高く、一度に大きな面積を加熱する
ことができるため、生産性を容易に向上させることがで
きる。
【0369】また、実施の形態5−3と同様に、TFT
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−7よりも、さらに良好なTFT特性が得られた。
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−7よりも、さらに良好なTFT特性が得られた。
【0370】(実施の形態5−9)本発明の実施の形態
5−9について、図59、および図50に基づいて説明
する。
5−9について、図59、および図50に基づいて説明
する。
【0371】この実施の形態5−9においては、図59
に示すように、実施の形態5−8と同様のKrFエキシ
マレーザ571から発せられるレーザビーム571a
が、波長選択性反射板572により反射されて、アモル
ファスシリコン薄膜522における500μm×200
mm程度の帯状の照射領域571bに照射されるととも
に、YAGレーザから発せられたレーザビームをKTP
結晶を用いて2分の1波長に変換するYAGレーザ装置
591からのレーザビーム591aが、反射板592に
より反射されて、アモルファスシリコン薄膜522にお
ける5mm×200mmの照射領域591bに照射され
る。上記のように、波長選択性反射板572および反射
板592によって、レーザビーム571aおよびレーザ
ビーム591aは、アモルファスシリコン薄膜522に
垂直に入射する。また、レーザビーム571aおよびレ
ーザビーム591aの照射タイミング、およびパルス
幅、レーザビーム571aの照射エネルギ、並びにヒー
タ561によるガラス基板521の加熱温度等は、実施
の形態5−8と同様である。
に示すように、実施の形態5−8と同様のKrFエキシ
マレーザ571から発せられるレーザビーム571a
が、波長選択性反射板572により反射されて、アモル
ファスシリコン薄膜522における500μm×200
mm程度の帯状の照射領域571bに照射されるととも
に、YAGレーザから発せられたレーザビームをKTP
結晶を用いて2分の1波長に変換するYAGレーザ装置
591からのレーザビーム591aが、反射板592に
より反射されて、アモルファスシリコン薄膜522にお
ける5mm×200mmの照射領域591bに照射され
る。上記のように、波長選択性反射板572および反射
板592によって、レーザビーム571aおよびレーザ
ビーム591aは、アモルファスシリコン薄膜522に
垂直に入射する。また、レーザビーム571aおよびレ
ーザビーム591aの照射タイミング、およびパルス
幅、レーザビーム571aの照射エネルギ、並びにヒー
タ561によるガラス基板521の加熱温度等は、実施
の形態5−8と同様である。
【0372】上記YAGレーザ装置591のレーザビー
ム591aによるアモルファスシリコン薄膜522の加
熱温度を室温から1200℃の範囲で種々に設定してポ
リシリコン薄膜523を形成し、結晶粒径、および電界
効果移動度を測定したところ、アモルファスシリコン薄
膜522の加熱温度が1100℃の場合に、それぞれ最
大の5.5μm、および600cm2/V・secにな
った。すなわち、YAGレーザ装置591を予備加熱に
用いたことにより、アモルファスシリコン薄膜522を
比較的高温に加熱しても、ガラス基板521が歪んだ
り、溶融してポリシリコン薄膜523に不純物が混入し
たりすることがなく、実施の形態5−7でエキシマラン
プ551によってアモルファスシリコン薄膜522を加
熱した場合よりも、さらに良好な結晶性のポリシリコン
薄膜523が得られた。ただし、アモルファスシリコン
薄膜522を1200℃まで加熱した場合には、結晶粒
径、および電界効果移動度が、何れも低下した。これ
は、YAGレーザ装置591による予備加熱時に既に微
結晶シリコンが形成され、これがKrFエキシマレーザ
571による結晶成長に悪影響を与えているからであ
る。
ム591aによるアモルファスシリコン薄膜522の加
熱温度を室温から1200℃の範囲で種々に設定してポ
リシリコン薄膜523を形成し、結晶粒径、および電界
効果移動度を測定したところ、アモルファスシリコン薄
膜522の加熱温度が1100℃の場合に、それぞれ最
大の5.5μm、および600cm2/V・secにな
った。すなわち、YAGレーザ装置591を予備加熱に
用いたことにより、アモルファスシリコン薄膜522を
比較的高温に加熱しても、ガラス基板521が歪んだ
り、溶融してポリシリコン薄膜523に不純物が混入し
たりすることがなく、実施の形態5−7でエキシマラン
プ551によってアモルファスシリコン薄膜522を加
熱した場合よりも、さらに良好な結晶性のポリシリコン
薄膜523が得られた。ただし、アモルファスシリコン
薄膜522を1200℃まで加熱した場合には、結晶粒
径、および電界効果移動度が、何れも低下した。これ
は、YAGレーザ装置591による予備加熱時に既に微
結晶シリコンが形成され、これがKrFエキシマレーザ
571による結晶成長に悪影響を与えているからであ
る。
【0373】また、実施の形態5−3と同様に、TFT
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−8よりも、さらに良好なTFT特性が得られた。
を形成し、ゲート電圧(Vg)−ドレイン電流(Id)
特性を計測したところ、図50に示すように、実施の形
態5−8よりも、さらに良好なTFT特性が得られた。
【0374】なお、予備加熱用のレーザ装置としては、
上記のようにYAGレーザ装置591に限らず、例えば
XeClエキシマレーザなどのパルスレーザを用いて
も、KrFエキシマレーザ571と異なる波長で、か
つ、ガスの混合比等によって、KrFエキシマレーザ5
71よりも長いパルス幅で、さらに、例えば図58に示
すタイミングで照射すれば、同様の効果が得られる。さ
らに、Arレーザ等の連続発振のレーザ装置を用いても
よい。
上記のようにYAGレーザ装置591に限らず、例えば
XeClエキシマレーザなどのパルスレーザを用いて
も、KrFエキシマレーザ571と異なる波長で、か
つ、ガスの混合比等によって、KrFエキシマレーザ5
71よりも長いパルス幅で、さらに、例えば図58に示
すタイミングで照射すれば、同様の効果が得られる。さ
らに、Arレーザ等の連続発振のレーザ装置を用いても
よい。
【0375】なお、上記各実施の形態においては、半導
体としてシリコン(Si)を用いた例を示したが、これ
に限らず、例えば、ゲルマニウム(Ge)や、ガリウム
ヒ素(GaAs)等のIII−V族半導体、亜鉛セレン
(ZnSe)等のII−VI族半導体などを用いても、
加熱温度等の条件は必ずしも同一でないが、同様の効果
が得られることは確認されている。さらに、シリコン炭
素(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)など
を用いてもよい。
体としてシリコン(Si)を用いた例を示したが、これ
に限らず、例えば、ゲルマニウム(Ge)や、ガリウム
ヒ素(GaAs)等のIII−V族半導体、亜鉛セレン
(ZnSe)等のII−VI族半導体などを用いても、
加熱温度等の条件は必ずしも同一でないが、同様の効果
が得られることは確認されている。さらに、シリコン炭
素(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)など
を用いてもよい。
【0376】また、アモルファスシリコン薄膜522へ
のレーザビーム531aの照射等は、ガラス基板521
側から行ったり、アモルファスシリコン薄膜522側お
よびガラス基板521側の両方から行うようにするなど
してもよい。
のレーザビーム531aの照射等は、ガラス基板521
側から行ったり、アモルファスシリコン薄膜522側お
よびガラス基板521側の両方から行うようにするなど
してもよい。
【0377】また、ガラス基板521に代えて、石英、
またはプラスチックなどの有機材料等の基板を用いた
り、導電性の基板の表面に絶縁膜が形成されたものを用
いるなどしてもよい。
またはプラスチックなどの有機材料等の基板を用いた
り、導電性の基板の表面に絶縁膜が形成されたものを用
いるなどしてもよい。
【0378】また、予備加熱のためのレーザビーム53
2a等は、アモルファスシリコン薄膜522の全ての領
域に対して照射せず、高いTFT特性が必要な領域につ
いてだけ照射し、他の領域については、従来と同様に、
結晶化用のためのレーザビーム531a等だけを照射す
るようにしてもよい。
2a等は、アモルファスシリコン薄膜522の全ての領
域に対して照射せず、高いTFT特性が必要な領域につ
いてだけ照射し、他の領域については、従来と同様に、
結晶化用のためのレーザビーム531a等だけを照射す
るようにしてもよい。
【0379】(実施の形態6−1)以下、半導体素子と
しての薄膜トランジスタが液晶表示装置に適用される例
を説明する。
しての薄膜トランジスタが液晶表示装置に適用される例
を説明する。
【0380】アクティブマトリクス型の液晶表示装置に
おいては、画像表示領域に設けられる薄膜トランジスタ
は、表示画像のむらを低減するために、トランジスタ特
性の均一性を高くする必要がある一方、画像表示領域の
周辺部に配置される駆動回路(ドライバ回路)に用いら
れる薄膜トランジスタは、高い応答性が必要とされる。
しかしながら、特性の均一性と高い応答性とを両立する
ことは、種々の結晶成長方法等が検討されているにもか
かわらず容易ではない。そこで、本実施の形態において
は、基板上に形成された半導体膜(非晶質シリコン層)
の領域毎にレーザの照射方法を異ならせることにより、
それぞれの領域に必要とされる特性が得られるようにし
ている。すなわち、基板の全面、または画像表示領域の
みに対して第1のレーザ光照射を行った後、駆動回路部
領域に対して上記第1のレーザ光照射よりも高いエネル
ギー密度で第2のレーザ光照射を行っている。以下、レ
ーザアニール装置及びレーザアニール方法について図面
を参照しながら具体的に説明する。
おいては、画像表示領域に設けられる薄膜トランジスタ
は、表示画像のむらを低減するために、トランジスタ特
性の均一性を高くする必要がある一方、画像表示領域の
周辺部に配置される駆動回路(ドライバ回路)に用いら
れる薄膜トランジスタは、高い応答性が必要とされる。
しかしながら、特性の均一性と高い応答性とを両立する
ことは、種々の結晶成長方法等が検討されているにもか
かわらず容易ではない。そこで、本実施の形態において
は、基板上に形成された半導体膜(非晶質シリコン層)
の領域毎にレーザの照射方法を異ならせることにより、
それぞれの領域に必要とされる特性が得られるようにし
ている。すなわち、基板の全面、または画像表示領域の
みに対して第1のレーザ光照射を行った後、駆動回路部
領域に対して上記第1のレーザ光照射よりも高いエネル
ギー密度で第2のレーザ光照射を行っている。以下、レ
ーザアニール装置及びレーザアニール方法について図面
を参照しながら具体的に説明する。
【0381】この実施の形態で用いられるレーザアニー
ル装置は、基本的には、前記図9で示した従来の装置と
同様の構成を有したものを用いることができる。図9に
おいて、151はレーザ発振器、152は反射鏡、15
3は均一化装置、154は窓、155は非晶質シリコン
層が形成された基板、156はステージ、157は制御
装置を示している。そして、非晶質シリコン層のレーザ
アニールの際には、レーザ発振器151から発振したレ
ーザ光を反射鏡152によって均一化装置153に導
き、エネルギーの均一な所定の形に整形されたレーザビ
ームを窓154を通して処理室内のステージ156に固
定された基板155に照射するようになっている。ただ
し、制御装置157は、基板155における所定の領域
ごとに限定してレーザ光を照射し得るとともに、各領域
で照射条件を異ならせるように、制御できるようになっ
ている。
ル装置は、基本的には、前記図9で示した従来の装置と
同様の構成を有したものを用いることができる。図9に
おいて、151はレーザ発振器、152は反射鏡、15
3は均一化装置、154は窓、155は非晶質シリコン
層が形成された基板、156はステージ、157は制御
装置を示している。そして、非晶質シリコン層のレーザ
アニールの際には、レーザ発振器151から発振したレ
ーザ光を反射鏡152によって均一化装置153に導
き、エネルギーの均一な所定の形に整形されたレーザビ
ームを窓154を通して処理室内のステージ156に固
定された基板155に照射するようになっている。ただ
し、制御装置157は、基板155における所定の領域
ごとに限定してレーザ光を照射し得るとともに、各領域
で照射条件を異ならせるように、制御できるようになっ
ている。
【0382】上記レーザアニール装置を用い、まず、均
一化装置153を通してビーム断面形状が線状(例えば
幅が300μm、長さが10cm)に整形されたレーザ
光を、エネルギー密度が280mJ/cm2になるよう
に、基板155を動かしながら、照射領域を部分的に重
ね合わせつつ基板155の全面に照射する第1のレーザ
光照射を行う(線状のレーザ光を用いた走査照射)。な
お、このレーザ光の照射は、図60に示す画像表示領域
155aだけに対して行ってもよい。次に、上記よりも
高い400mJ/cm2のエネルギー密度で、駆動回路
部領域155b,155cにレーザ光を照射する第2の
レーザ光照射を行う(線状のレーザ光を用いた走査照
射)。
一化装置153を通してビーム断面形状が線状(例えば
幅が300μm、長さが10cm)に整形されたレーザ
光を、エネルギー密度が280mJ/cm2になるよう
に、基板155を動かしながら、照射領域を部分的に重
ね合わせつつ基板155の全面に照射する第1のレーザ
光照射を行う(線状のレーザ光を用いた走査照射)。な
お、このレーザ光の照射は、図60に示す画像表示領域
155aだけに対して行ってもよい。次に、上記よりも
高い400mJ/cm2のエネルギー密度で、駆動回路
部領域155b,155cにレーザ光を照射する第2の
レーザ光照射を行う(線状のレーザ光を用いた走査照
射)。
【0383】ここで、上記基板155としては、例えば
ガラス基板上にプラズマCVDにより500Åの膜厚で
非晶質シリコン層を形成した後、450℃で1時間の脱
水素処理を行ったものを用いた。また、レーザ光は、例
えば25nsのパルス幅で、300Hzのインターバル
で発振するものを用い、基板155を所定の速度で移動
させながら、相対的にレーザ光の走査を行った。さら
に、第2のレーザ光照射では、図61に示すように、照
射領域が30μmずつ重ね合わさるように(オーバラッ
プ率が10%)走査した。この場合、レーザ光が重ねて
照射された継ぎ目の領域と、そうでない領域とで移動度
等の特性にムラが生じるが、同図に示すように、TFT
610などを継ぎ目にかからないように形成し、継ぎ目
部分は配線パターンなどに使用すれば、TFT特性など
のばらつきを小さくすることが容易になる。また、第2
のレーザ光照射では、線状のビーム方向を基板155の
各辺に平行な方向(図60の駆動回路部領域155b,
155c内に実線で示す方向)にして、各辺に垂直な方
向に走査すれば、照射に要する合計の時間を短くするこ
とができる。このためには、基板155が固定されてい
るステージを90度回転させてレーザ照射を行えばよい
(レーザ光の線状のビーム方向を90度回転させてもよ
いが、これは一般に困難である。)。
ガラス基板上にプラズマCVDにより500Åの膜厚で
非晶質シリコン層を形成した後、450℃で1時間の脱
水素処理を行ったものを用いた。また、レーザ光は、例
えば25nsのパルス幅で、300Hzのインターバル
で発振するものを用い、基板155を所定の速度で移動
させながら、相対的にレーザ光の走査を行った。さら
に、第2のレーザ光照射では、図61に示すように、照
射領域が30μmずつ重ね合わさるように(オーバラッ
プ率が10%)走査した。この場合、レーザ光が重ねて
照射された継ぎ目の領域と、そうでない領域とで移動度
等の特性にムラが生じるが、同図に示すように、TFT
610などを継ぎ目にかからないように形成し、継ぎ目
部分は配線パターンなどに使用すれば、TFT特性など
のばらつきを小さくすることが容易になる。また、第2
のレーザ光照射では、線状のビーム方向を基板155の
各辺に平行な方向(図60の駆動回路部領域155b,
155c内に実線で示す方向)にして、各辺に垂直な方
向に走査すれば、照射に要する合計の時間を短くするこ
とができる。このためには、基板155が固定されてい
るステージを90度回転させてレーザ照射を行えばよい
(レーザ光の線状のビーム方向を90度回転させてもよ
いが、これは一般に困難である。)。
【0384】上記第1のレーザ光照射により、画像表示
領域155aに必要とされる半導体膜特性の均一性が保
たれるように結晶化が行われる一方、第2のレーザ光照
射により、駆動回路部領域155b,155cでは、高
い電界効果移動度を得ることができる。すなわち、本発
明者らが種々の照射条件でレーザ光の照射を行ったとこ
ろ、300mJ/cm2以上のエネルギー密度で走査照
射を行うと、各走査での照射領域の継ぎ目の部分で電界
効果移動度のムラが発生しやすくなることが判明した。
そこで、上記のように多結晶シリコンの特性における面
内の均一性が求められる画像表示領域155aにおいて
は、300mJ/cm2よりも低いエネルギー密度でレ
ーザ光を照射する一方、画素部領域よりも面積が小さ
く、高い電界効果移動度などの特性が必要な駆動回路部
領域155b,155cにおいては、300mJ/cm
2よりも高いエネルギー密度でレーザ光を照射すること
により、膜特性の均一性と向上とを両立させなくても、
画像表示領域155aと駆動回路部領域155b,15
5cとで、それぞれのニーズに合った、特性の互いに異
なる多結晶シリコン層を形成することができる。
領域155aに必要とされる半導体膜特性の均一性が保
たれるように結晶化が行われる一方、第2のレーザ光照
射により、駆動回路部領域155b,155cでは、高
い電界効果移動度を得ることができる。すなわち、本発
明者らが種々の照射条件でレーザ光の照射を行ったとこ
ろ、300mJ/cm2以上のエネルギー密度で走査照
射を行うと、各走査での照射領域の継ぎ目の部分で電界
効果移動度のムラが発生しやすくなることが判明した。
そこで、上記のように多結晶シリコンの特性における面
内の均一性が求められる画像表示領域155aにおいて
は、300mJ/cm2よりも低いエネルギー密度でレ
ーザ光を照射する一方、画素部領域よりも面積が小さ
く、高い電界効果移動度などの特性が必要な駆動回路部
領域155b,155cにおいては、300mJ/cm
2よりも高いエネルギー密度でレーザ光を照射すること
により、膜特性の均一性と向上とを両立させなくても、
画像表示領域155aと駆動回路部領域155b,15
5cとで、それぞれのニーズに合った、特性の互いに異
なる多結晶シリコン層を形成することができる。
【0385】(実施の形態6−2)薄膜トランジスタが
液晶表示装置に適用される他の例を説明する。
液晶表示装置に適用される他の例を説明する。
【0386】この例では、第1のレーザ光照射の際に
は、ビーム断面形状が前記実施の形態6−1と同じく線
状であるのに対して、第2のレーザ光照射の際には、ビ
ーム断面形状が角状である点が異なる。
は、ビーム断面形状が前記実施の形態6−1と同じく線
状であるのに対して、第2のレーザ光照射の際には、ビ
ーム断面形状が角状である点が異なる。
【0387】この実施の形態で用いられるレーザアニー
ル装置は、図9の装置と比べて、図62に示すように、
均一化装置153に代えて、レーザ光のビーム断面形状
を線状に整形する均一化装置A621と、角状(例えば
1cm角)に整形する均一化装置B622とを備えてい
る点が異なる。(なお、図9と同じ構成要素については
同一の符号を付して説明を省略する。)上記レーザアニ
ール装置を用いて、まず図62(a)に示すように、均
一化装置A621を通して、基板155の全面または画
像表示領域155aのみに対して、均一性の保たれるエ
ネルギー密度280mJ/cm2で線状のレーザ光によ
りレーザーアニールを行う(線状のレーザ光を用いた走
査照射)。その後に、図62(b)に示すように均一化
装置B622を用い、図63に示すように、駆動回路部
領域155b,155cの各照射領域631,632に
対して、エネルギー密度が400mJ/cm2の角状の
レーザ光を照射する(角状のレーザ光を用いた走査照
射)。
ル装置は、図9の装置と比べて、図62に示すように、
均一化装置153に代えて、レーザ光のビーム断面形状
を線状に整形する均一化装置A621と、角状(例えば
1cm角)に整形する均一化装置B622とを備えてい
る点が異なる。(なお、図9と同じ構成要素については
同一の符号を付して説明を省略する。)上記レーザアニ
ール装置を用いて、まず図62(a)に示すように、均
一化装置A621を通して、基板155の全面または画
像表示領域155aのみに対して、均一性の保たれるエ
ネルギー密度280mJ/cm2で線状のレーザ光によ
りレーザーアニールを行う(線状のレーザ光を用いた走
査照射)。その後に、図62(b)に示すように均一化
装置B622を用い、図63に示すように、駆動回路部
領域155b,155cの各照射領域631,632に
対して、エネルギー密度が400mJ/cm2の角状の
レーザ光を照射する(角状のレーザ光を用いた走査照
射)。
【0388】上記のように、第2のレーザ光照射の際の
レーザ光を角状にする場合には、実施の形態6−1のよ
うに基板155を90度回転させることなく駆動回路部
領域155b,155cのレーザアニールをすることが
できる。したがって、実施の形態6−1と同様に画素部
領域と駆動回路部領域で異なる特性を持つ多結晶シリコ
ンを得ることができるとともに、装置や製造工程の簡素
化を容易に図ることができる。
レーザ光を角状にする場合には、実施の形態6−1のよ
うに基板155を90度回転させることなく駆動回路部
領域155b,155cのレーザアニールをすることが
できる。したがって、実施の形態6−1と同様に画素部
領域と駆動回路部領域で異なる特性を持つ多結晶シリコ
ンを得ることができるとともに、装置や製造工程の簡素
化を容易に図ることができる。
【0389】(実施の形態6−3)前記実施の形態6−
2における第2のレーザ光照射を複数回行うようにして
もよい。すなわち6−2と同様に第2のレーザ光照射の
際に、基板155を移動させず、図63に示すように駆
動回路部領域155b,155cにおける、角型のレー
ザビーム形状に対応した各照射領域631,632ごと
に、レーザ光の照射場所を固定して静止照射を行うよう
にしてもよく、各照射領域631,632は、例えばレ
ーザ光が1cmの角状であるのに対して、30μm程度
ずつ重なるようにすると、レーザ光が重ねて照射されて
いない領域における電界効果移動度を大幅に高くするこ
とが容易にできるとともに、領域内での均一性も向上さ
せることができる。ここで、上記のようにレーザ光のエ
ネルギー密度が高い場合には、レーザ光が重ねて照射さ
れた領域と、そうでない領域とで移動度等の特性にムラ
が生じるが、駆動回路部領域155b,155cでは、
画像表示領域155aのような全領域にわたる一様な均
一性は必ずしも必要ではない。すなわち、レーザショッ
トの継ぎ目(レーザビーム端)に半導体膜のパターン
(TFTパターン)が重ならないように駆動回路を形成
して、継ぎ目部分は配線パターンなどに使用するように
すればよい。つまり、多結晶シリコンの均一な特性を有
する部分のみをTFTの形成等に使用すればよい。ま
た、そのような重ねて照射される領域を使用しない場合
でも、その面積は比較的小さいので、駆動回路部領域1
55b,155cの使用効率はあまり低下しない。
2における第2のレーザ光照射を複数回行うようにして
もよい。すなわち6−2と同様に第2のレーザ光照射の
際に、基板155を移動させず、図63に示すように駆
動回路部領域155b,155cにおける、角型のレー
ザビーム形状に対応した各照射領域631,632ごと
に、レーザ光の照射場所を固定して静止照射を行うよう
にしてもよく、各照射領域631,632は、例えばレ
ーザ光が1cmの角状であるのに対して、30μm程度
ずつ重なるようにすると、レーザ光が重ねて照射されて
いない領域における電界効果移動度を大幅に高くするこ
とが容易にできるとともに、領域内での均一性も向上さ
せることができる。ここで、上記のようにレーザ光のエ
ネルギー密度が高い場合には、レーザ光が重ねて照射さ
れた領域と、そうでない領域とで移動度等の特性にムラ
が生じるが、駆動回路部領域155b,155cでは、
画像表示領域155aのような全領域にわたる一様な均
一性は必ずしも必要ではない。すなわち、レーザショッ
トの継ぎ目(レーザビーム端)に半導体膜のパターン
(TFTパターン)が重ならないように駆動回路を形成
して、継ぎ目部分は配線パターンなどに使用するように
すればよい。つまり、多結晶シリコンの均一な特性を有
する部分のみをTFTの形成等に使用すればよい。ま
た、そのような重ねて照射される領域を使用しない場合
でも、その面積は比較的小さいので、駆動回路部領域1
55b,155cの使用効率はあまり低下しない。
【0390】また、レーザ光の照射は、各照射領域63
1,632ごとに複数回(例えば30回など)行うこと
により、一層膜特性を向上させることができる。ここ
で、静止照射回数と得られた多結晶シリコンの移動度と
の関係を図64に示す。同図から明らかなように、レー
ザの照射回数には適切な範囲が存在し、この範囲より照
射回数が少なくなっても多くなっても移動度は減少す
る。静止照射のエネルギー密度を400mJ/cm2と
した場合には、照射回数が50回以上、好ましくは80
回から400回で高い電界効果移動度を有する多結晶シ
リコンを得ることができる。なお、上記のような駆動回
路部領域に対してレーザ光の静止照射を行うことによる
電界効果移動度の向上効果は、線状のレーザ光を用いる
場合でも、角状の場合より少ないが、やはり得られる。
1,632ごとに複数回(例えば30回など)行うこと
により、一層膜特性を向上させることができる。ここ
で、静止照射回数と得られた多結晶シリコンの移動度と
の関係を図64に示す。同図から明らかなように、レー
ザの照射回数には適切な範囲が存在し、この範囲より照
射回数が少なくなっても多くなっても移動度は減少す
る。静止照射のエネルギー密度を400mJ/cm2と
した場合には、照射回数が50回以上、好ましくは80
回から400回で高い電界効果移動度を有する多結晶シ
リコンを得ることができる。なお、上記のような駆動回
路部領域に対してレーザ光の静止照射を行うことによる
電界効果移動度の向上効果は、線状のレーザ光を用いる
場合でも、角状の場合より少ないが、やはり得られる。
【0391】(実施の形態6−4)レーザ光の照射条件
は、上記実施の形態6−1〜6−3のように画像表示領
域155aと駆動回路部領域155b,155cとで異
ならせるだけでなく、さらに多くの領域に分けて異なら
せるようにし、駆動回路部領域内で特性の異なる多結晶
シリコンを形成するなどしてもよい。すなわち、例えば
実施の形態6−3での第2のレーザ光照射の際に、駆動
回路部領域155b,155cにおける、ラッチやシフ
トレジスタのトランスファーゲートが形成される領域
は、高い移動度が必要なので、高いエネルギー密度(例
えば400mJ/cm2)で照射し、他の部分は、ノイ
ズや調整ばらつきの軽減による均一性やビームを広げて
照射領域を大きくすることによる生産性の向上を優先さ
せるために330mJ/cm2程度で照射するようにし
てもよい。なお、照射条件の相違としては、照射回数を
異ならせることなどでも、同様の効果が得られる。
は、上記実施の形態6−1〜6−3のように画像表示領
域155aと駆動回路部領域155b,155cとで異
ならせるだけでなく、さらに多くの領域に分けて異なら
せるようにし、駆動回路部領域内で特性の異なる多結晶
シリコンを形成するなどしてもよい。すなわち、例えば
実施の形態6−3での第2のレーザ光照射の際に、駆動
回路部領域155b,155cにおける、ラッチやシフ
トレジスタのトランスファーゲートが形成される領域
は、高い移動度が必要なので、高いエネルギー密度(例
えば400mJ/cm2)で照射し、他の部分は、ノイ
ズや調整ばらつきの軽減による均一性やビームを広げて
照射領域を大きくすることによる生産性の向上を優先さ
せるために330mJ/cm2程度で照射するようにし
てもよい。なお、照射条件の相違としては、照射回数を
異ならせることなどでも、同様の効果が得られる。
【0392】(実施の形態6−5)レーザアニール装置
のさらに多の例を説明する。
のさらに多の例を説明する。
【0393】このレーザアニール装置は、図9の装置に
比べて、図65に示すように、窓154とステージ15
6との間に、レーザ光の透過率が部分的に異なるマスク
部材641を備えている点が異なる。上記マスク部材6
41は、図66に示すように、基板155の画像表示領
域155aに対応する減衰領域641aと、駆動回路部
領域155b,155cに対応する透過領域641bと
が形成されて構成されている。具体的には、例えば石英
板に部分的にNDフィルタや誘電体多層膜などの光学薄
膜等で覆うことにより、レーザ光の透過率を部分的に所
定の大きさに設定し、画素部でのレーザ光照射エネルギ
ー密度を低下させることができる。
比べて、図65に示すように、窓154とステージ15
6との間に、レーザ光の透過率が部分的に異なるマスク
部材641を備えている点が異なる。上記マスク部材6
41は、図66に示すように、基板155の画像表示領
域155aに対応する減衰領域641aと、駆動回路部
領域155b,155cに対応する透過領域641bと
が形成されて構成されている。具体的には、例えば石英
板に部分的にNDフィルタや誘電体多層膜などの光学薄
膜等で覆うことにより、レーザ光の透過率を部分的に所
定の大きさに設定し、画素部でのレーザ光照射エネルギ
ー密度を低下させることができる。
【0394】上記のようなレーザアニール装置を用いる
ことにより、例えば線状に整形されたレーザ光を基板全
面に照射するために、レーザビームまたは、マスク部材
641およびステージ156を動かすとともに、基板全
面をエネルギー密度400mJ/cm2で照射すれば、
画像表示領域155aに対しては前記実施の形態6−1
等と同様に280mJ/cm2のエネルギー密度でレー
ザアニールすることができる。すなわち、画素部と駆動
回路部で特性の異なる半導体膜を同時に形成することが
可能になる。
ことにより、例えば線状に整形されたレーザ光を基板全
面に照射するために、レーザビームまたは、マスク部材
641およびステージ156を動かすとともに、基板全
面をエネルギー密度400mJ/cm2で照射すれば、
画像表示領域155aに対しては前記実施の形態6−1
等と同様に280mJ/cm2のエネルギー密度でレー
ザアニールすることができる。すなわち、画素部と駆動
回路部で特性の異なる半導体膜を同時に形成することが
可能になる。
【0395】なお、マスク部材641は、図65に示す
ように窓154や基板155と間を空けて配置するのに
限らず、基板155に密着させることにより、レーザ光
照射表面の平坦性を向上させたり、マスク部材641と
窓154を同一体とするなどしてもよく、また、均一化
装置153内に設けたり、さらに、レーザ光強度を減衰
させるのではなく、屈折光学系などによりレーザ光強度
を変化させるものを用いるなどしてもよい。
ように窓154や基板155と間を空けて配置するのに
限らず、基板155に密着させることにより、レーザ光
照射表面の平坦性を向上させたり、マスク部材641と
窓154を同一体とするなどしてもよく、また、均一化
装置153内に設けたり、さらに、レーザ光強度を減衰
させるのではなく、屈折光学系などによりレーザ光強度
を変化させるものを用いるなどしてもよい。
【0396】(実施の形態6−6)画像表示領域におけ
る均一性をさらに向上させることができるレーザアニー
ル装置の例を説明する。
る均一性をさらに向上させることができるレーザアニー
ル装置の例を説明する。
【0397】このレーザアニール装置は、図67に示す
ように、基板155の上方に、入射したレーザビームを
散乱させる均一化光学素子651が設けられている。こ
れにより、レーザビーム形状に回折等に起因して生じる
光量むらを低減し、また、基板155からの反射光がレ
ーザ発振器に戻ることによってレーザパルスが不安定に
なるのを防止することができる。
ように、基板155の上方に、入射したレーザビームを
散乱させる均一化光学素子651が設けられている。こ
れにより、レーザビーム形状に回折等に起因して生じる
光量むらを低減し、また、基板155からの反射光がレ
ーザ発振器に戻ることによってレーザパルスが不安定に
なるのを防止することができる。
【0398】また、図68に示すように、散乱性領域6
52aと鏡面仕上げなどされた透過領域652bとを有
する複合均一化光学素子652を用い、半導体層におけ
る高い均一性を有する領域と、高い結晶性を有する領域
とを同時に形成し得るようにしてもよい。
52aと鏡面仕上げなどされた透過領域652bとを有
する複合均一化光学素子652を用い、半導体層におけ
る高い均一性を有する領域と、高い結晶性を有する領域
とを同時に形成し得るようにしてもよい。
【0399】なお、上記各実施の形態は、それぞれ上記
のような効果を得ることができるが、作用が矛盾しない
限り、各実施の形態の構成を組み合わせて、それぞれの
作用による効果や相乗的な効果が得られるようにしても
よい。
のような効果を得ることができるが、作用が矛盾しない
限り、各実施の形態の構成を組み合わせて、それぞれの
作用による効果や相乗的な効果が得られるようにしても
よい。
【0400】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0401】すなわち、本発明によれば、トランジスタ
を作製すべき領域をより大きな粒径を有する多結晶シリ
コン薄膜とすることができ、電界効果移動度などのトラ
ンジスタ特性を大きく向上させることができ、例えば液
晶表示装置等において大規模な駆動回路を内蔵化できる
などの効果がある。また、絶縁膜として、窒化珪素に酸
素を添加した窒化酸化珪素薄膜を用いることで、膜中の
水素含量の低下と応力の低減ができ、より安定なトラン
ジスタを得ることが可能となる。また、結晶粒径や結晶
方位が制御可能となると共に、結晶成長の過程にある結
晶同士の干渉が防止され、十分な結晶粒径を得ることが
できる。また、本発明によれば、結晶核が周辺部に発生
するタイミングは、従来に較べて早くなる結果、結晶成
長が従来に較べて早く行われるようにすることもでき
る。
を作製すべき領域をより大きな粒径を有する多結晶シリ
コン薄膜とすることができ、電界効果移動度などのトラ
ンジスタ特性を大きく向上させることができ、例えば液
晶表示装置等において大規模な駆動回路を内蔵化できる
などの効果がある。また、絶縁膜として、窒化珪素に酸
素を添加した窒化酸化珪素薄膜を用いることで、膜中の
水素含量の低下と応力の低減ができ、より安定なトラン
ジスタを得ることが可能となる。また、結晶粒径や結晶
方位が制御可能となると共に、結晶成長の過程にある結
晶同士の干渉が防止され、十分な結晶粒径を得ることが
できる。また、本発明によれば、結晶核が周辺部に発生
するタイミングは、従来に較べて早くなる結果、結晶成
長が従来に較べて早く行われるようにすることもでき
る。
【0402】また、非単結晶質半導体層の少なくともチ
ャネル領域に、結晶の成長方向をソース領域とドレイン
領域の方向に制御する結晶成長方向制御空隙等の結晶成
長方向制御領域を設ける本発明によると、ソース領域と
ドレイン領域とを結ぶ方向に長い大粒径の結晶粒が形成
されるので、この方向における結晶粒界密度の小さい結
晶質薄膜トランジスタが得られ、このような結晶質薄膜
トランジスタは、電界効果移動度等のTFT特性に優れ
る。
ャネル領域に、結晶の成長方向をソース領域とドレイン
領域の方向に制御する結晶成長方向制御空隙等の結晶成
長方向制御領域を設ける本発明によると、ソース領域と
ドレイン領域とを結ぶ方向に長い大粒径の結晶粒が形成
されるので、この方向における結晶粒界密度の小さい結
晶質薄膜トランジスタが得られ、このような結晶質薄膜
トランジスタは、電界効果移動度等のTFT特性に優れ
る。
【0403】また、光ビームの強度パターンを適当に調
節する手段により、結晶粒の均一性と結晶化度の向上を
図るので、このような本発明によると、他の回路に悪影
響を与えることなく、基板上の限定された特定部分にの
みにより高い電界効果移動度を有する結晶化領域を形成
することができる。したがって、例えば画素トランジス
タとこれよりも数十倍から数百倍高い移動度が要求され
る駆動回路とを同一基板上に一体的に形成することが可
能である。また、CPU等を同一基板上に集積的に形成
することも可能になるので、本発明によると、高性能、
高集積度のAM−LCDなどを安価に提供できるという
優れた効果が得られる。
節する手段により、結晶粒の均一性と結晶化度の向上を
図るので、このような本発明によると、他の回路に悪影
響を与えることなく、基板上の限定された特定部分にの
みにより高い電界効果移動度を有する結晶化領域を形成
することができる。したがって、例えば画素トランジス
タとこれよりも数十倍から数百倍高い移動度が要求され
る駆動回路とを同一基板上に一体的に形成することが可
能である。また、CPU等を同一基板上に集積的に形成
することも可能になるので、本発明によると、高性能、
高集積度のAM−LCDなどを安価に提供できるという
優れた効果が得られる。
【0404】また、前駆体半導体膜の吸収率が異なる少
なくとも2種類のエネルギビームを照射することによ
り、前駆体半導体膜が、その厚さ方向にわたって加熱さ
れるとともに、基板も加熱されるので、前駆体半導体膜
は、徐冷されながら、結晶化する。それゆえ、結晶成長
が促進され、比較的大きな結晶粒が形成されるととも
に、結晶欠陥が減少し、半導体膜の電気的特性が向上す
るという効果を奏する。しかも、ヒータなどを用いる場
合に比べて、短時間で基板を加熱することができるの
で、生産性を向上させることもできる。
なくとも2種類のエネルギビームを照射することによ
り、前駆体半導体膜が、その厚さ方向にわたって加熱さ
れるとともに、基板も加熱されるので、前駆体半導体膜
は、徐冷されながら、結晶化する。それゆえ、結晶成長
が促進され、比較的大きな結晶粒が形成されるととも
に、結晶欠陥が減少し、半導体膜の電気的特性が向上す
るという効果を奏する。しかも、ヒータなどを用いる場
合に比べて、短時間で基板を加熱することができるの
で、生産性を向上させることもできる。
【0405】また、基板面内に半導体膜の特性の高い領
域と特性の均一性の高い領域の異なる特徴をもった複数
の領域を形成することが可能であり、これにより、例え
ば周辺駆動回路を内蔵した液晶パネル用薄膜トランジス
タアレイにおいて、回路部に必要な高い特性と画素部に
必要な高い均一性を実現できる。
域と特性の均一性の高い領域の異なる特徴をもった複数
の領域を形成することが可能であり、これにより、例え
ば周辺駆動回路を内蔵した液晶パネル用薄膜トランジス
タアレイにおいて、回路部に必要な高い特性と画素部に
必要な高い均一性を実現できる。
【図1】アモルファスシリコン薄膜の透過率特性を示す
グラフ
グラフ
【図2】従来の薄膜トランジスタ(TFT)の概略を示
す平面図、断面図
す平面図、断面図
【図3】従来のポリシリコン薄膜の製造方法を示す説明
図
図
【図4】従来技術にかかる平坦な光強度分布をもった光
ビームの強度パターンを示す図
ビームの強度パターンを示す図
【図5】従来技術における結晶化領域内の結晶化度の不
均一性を示す模式図
均一性を示す模式図
【図6】図5のA−A線部分におけるラマン強度曲線
【図7】平坦な光強度分布をもった光ビームを用いた場
合における結晶化の進行状況を説明するための説明図
合における結晶化の進行状況を説明するための説明図
【図8】従来方式によるレーザ光照射での多結晶化の原
理を示す説明図
理を示す説明図
【図9】従来のレーザアニール装置の概略図
【図10】液晶ディスプレイのレーザアニール領域を示
す説明図
す説明図
【図11】結晶成長方向制御空隙を設けたa−Si膜に
おける結晶成長方向を示す説明図
おける結晶成長方向を示す説明図
【図12】実施の形態1−1の多結晶化の原理を示す説
明図
明図
【図13】実施の形態1−1の多結晶シリコン薄膜の結
晶化度合いを示すグラフ
晶化度合いを示すグラフ
【図14】実施の形態1−2のTFTの平面図、断面図
【図15】実施の形態1−3のTFTの平面図、断面図
【図16】実施の形態2−1のTFTの平面図、断面図
【図17】実施の形態2−2のTFTの平面図、断面図
【図18】実施の形態2−1のTFTの製造工程を示す
説明図
説明図
【図19】実施の形態2−2のTFTの製造工程を示す
説明図
説明図
【図20】実施の形態3−1のTFTの構成を示す平面
図、断面図(図20(a)は平面図、図20(b)は図
20(a)のA−A’断面図)
図、断面図(図20(a)は平面図、図20(b)は図
20(a)のA−A’断面図)
【図21】実施の形態3−1の図20(a)のB−B’
断面図
断面図
【図22】実施の形態3−1のTFTの製造工程を示す
説明図
説明図
【図23】実施の形態3−2のTFTの構成を示す平面
図、断面図(図23(a)は平面図、図23(b)は図
23(a)のC−C’断面図)
図、断面図(図23(a)は平面図、図23(b)は図
23(a)のC−C’断面図)
【図24】実施の形態3−2の図23(a)のD−D’
断面図
断面図
【図25】実施の形態3−2のTFTの製造工程を示す
説明図
説明図
【図26】実施の形態3−3のTFTの構成を示す平面
図
図
【図27】実施の形態3−1〜3の変形例の結晶成長方
向制御空隙を有するTFTの構成を示す平面図
向制御空隙を有するTFTの構成を示す平面図
【図28】実施の形態3−1〜3の他の変形例の結晶成
長方向制御空隙を有するTFTの構成を示す断面図
長方向制御空隙を有するTFTの構成を示す断面図
【図29】光強度勾配を有する光ビームを用いた場合に
おける結晶化の進行状況を説明するための図
おける結晶化の進行状況を説明するための図
【図30】光強度勾配を有する光ビームを移動しながら
照射した様子を模式的に表した図
照射した様子を模式的に表した図
【図31】光強度勾配を有する光ビームを作製するため
のフィルタの光透過特性を示す図
のフィルタの光透過特性を示す図
【図32】相対的に光強度の強い部分と相対的に光強度
の弱い部分とが平面的に交互に配列された光ビームを用
いた場合における結晶化の進行状況を説明するための図
の弱い部分とが平面的に交互に配列された光ビームを用
いた場合における結晶化の進行状況を説明するための図
【図33】図32aに示した分布パターンを有する光ビ
ームを移動しながら照射した様子を模式的に表した図
ームを移動しながら照射した様子を模式的に表した図
【図34】図32に示した光ビームを作製するためのフ
ィルタの光透過特性を示す図
ィルタの光透過特性を示す図
【図35】相対的に光強度の強い部分と相対的に光強度
の弱い部分とが平面的に交互に配列された光ビームの他
の態様における光強度分布パターンを示す図
の弱い部分とが平面的に交互に配列された光ビームの他
の態様における光強度分布パターンを示す図
【図36】図35に示す光強度分布パターンを光干渉に
より作りだす原理を示す模式図
より作りだす原理を示す模式図
【図37】図35の光ビームを用いた場合における結晶
化の進行状況を説明するための図
化の進行状況を説明するための図
【図38】明線部と暗線部が波動する動的な干渉パター
ンから光ビームの作製方法を説明するための模式図
ンから光ビームの作製方法を説明するための模式図
【図39】光の干渉パターンが薄膜の厚み方向に形成さ
れた様子をを示す模式図
れた様子をを示す模式図
【図40】光照射により昇温した薄膜から周囲へ熱が流
れていく様子を示す図
れていく様子を示す図
【図41】光照射時における雰囲気圧力及び照射回数と
結晶化度(ラマン強度)との関係を示す図
結晶化度(ラマン強度)との関係を示す図
【図42】エキシマレーザを用いて結晶化を行っている
様子を示す模式図
様子を示す模式図
【図43】レーザアニールにおける雰囲気圧力と結晶化
度との関係を調べるための実験装置を示す図
度との関係を調べるための実験装置を示す図
【図44】実施の形態5−1のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図45】実施の形態5−1、2のポリシリコン薄膜の
ラマン散乱測定結果を示すグラフ
ラマン散乱測定結果を示すグラフ
【図46】実施の形態5−2のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図47】ガラスの透過率特性を示すグラフ
【図48】実施の形態5−3の微結晶シリコン薄膜が形
成されたガラス基板の構成を示す斜視図
成されたガラス基板の構成を示す斜視図
【図49】実施の形態5−3のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図50】各実施の形態5−3〜9のTFTの特性を示
すグラフ
すグラフ
【図51】実施の形態5−3のポリシリコン薄膜の他の
製造方法を示す説明図
製造方法を示す説明図
【図52】実施の形態5−4のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図53】実施の形態5−5のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図54】実施の形態5−6、7のポリシリコン薄膜の
製造方法を示す説明図
製造方法を示す説明図
【図55】実施の形態5−7の加熱温度と結晶粒径との
関係を示すグラフ
関係を示すグラフ
【図56】実施の形態5−7の加熱温度と電界効果移動
度との関係を示すグラフ
度との関係を示すグラフ
【図57】実施の形態5−8のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図58】実施の形態5−8の照射タイミングを示す説
明図
明図
【図59】実施の形態5−9のポリシリコン薄膜の製造
方法を示す説明図
方法を示す説明図
【図60】実施の形態6−1における液晶ディスプレイ
のレーザ光の照射領域を示す説明図
のレーザ光の照射領域を示す説明図
【図61】実施の形態6−1におけるレーザ光の照射方
法を示す説明図
法を示す説明図
【図62】実施の形態6−2におけるレーザアニール装
置の概略図
置の概略図
【図63】実施の形態6−2、3におけるレーザ光の照
射領域を示す説明図
射領域を示す説明図
【図64】実施の形態6−3におけるレーザ照射回数に
対する移動度の依存性を示すグラフ
対する移動度の依存性を示すグラフ
【図65】実施の形態6−5におけるレーザアニール装
置の概略図
置の概略図
【図66】実施の形態6−5のマスク部材の構成を示す
平面図
平面図
【図67】実施の形態6−6のレーザアニール方法を示
す説明図
す説明図
【図68】実施の形態6−6の他のレーザアニール方法
を示す説明図
を示す説明図
151 レーザ発振器 152 反射鏡 153 均一化装置 154 窓 155 基板 155a 画像表示領域 155b,155c 駆動回路部領域 156 ステージ 157 制御装置 158 画像表示領域 159 周辺回路部 201 透明絶縁性基板 202 下層絶縁膜 203 上層絶縁膜 204 非晶質シリコン薄膜 205 ゲート絶縁膜 206 ソース電極膜 207 ドレイン電極膜 208 ゲート電極膜 210 多結晶シリコン薄膜 210a 小結晶粒領域 210b 大結晶粒領域 301 絶縁性基板 302 アンダーコート層 303 半導体層 303a 突起部 303d ドレイン領域 303s ソース領域 304 第1の絶縁層 305 ゲート電極 306 第2の絶縁層 307d ドレイン電極 307s ソース電極 308 レジスト 401 絶縁性基板 402 アンダーコート層 403 p−Si膜 403a チャネル領域 403b ソース領域 403c ドレイン領域 404 第1の絶縁膜 405 ゲート電極 406 第2の絶縁膜 407d ドレイン電極 407s ソース電極 408 コンタクトホール 410 TFT 411 結晶成長方向制御空隙 413 a−Si膜 414 レジストマスク 420 TFT 421 早期結晶化領域 430 TFT 431 結晶成長方向制御空隙 521 ガラス基板 522 アモルファスシリコン薄膜 523 ポリシリコン薄膜 524 微結晶シリコン薄膜 531 エキシマレーザ 531a,532a レーザビーム 531b,532b 照射領域 532 レーザ 533 ハーフミラー 534 赤外線ランプ 534a 赤外線 535 基板ステージ 541 チャンバ 541a 照射窓 542 白熱ランプ 542a 白熱光 543 レーザ光減衰器 544 ホモジナイザ(レーザ光均一化装置) 545 反射鏡 551 エキシマランプ 551a エキシマランプ光 551b 照射領域 552 凹面反射鏡 561 ヒータ 571 KrFエキシマレーザ 571a レーザビーム 571b 照射領域 572 波長選択性反射板 581 フラッシュランプ 581a フラッシュランプ光 581b 照射領域 591 YAGレーザ装置 591a レーザビーム 591b 照射領域 592 反射板 607 制御装置 610 TFT 621 均一化装置A 622 均一化装置B 631,632 照射領域 641 マスク部材 641a 減衰領域 641b 透過領域 651 均一化光学素子 652 複合均一化光学素子 652a 散乱性領域 652b 透過領域 701 温度分布曲線 702 結晶化温度ライン 703 薄膜断面 704 結晶 711 照射面 712 照射面 713 重複照射領域 721 H領域 722 L領域 723 結晶化温度ライン 724 結晶核 725 薄膜断面 726 中央部付近 731 照射面位置 732 照射面位置 733 重複照射領域 801,802 光ビーム 901 曲線 902 結晶化温度線 903 結晶核 1101 薄膜 1102 下地層 1103 ガラス基板 1200 照射面 1201 薄膜 1202 下地層 1203 基板 1400 光ビーム照射装置 1401 レーザ光発生器 1402 ミラー 1403 ビームホモジナイザー 1404 領域 1410 被照射体 1411 ガラス基板 1412 非単結晶質シリコン膜 1413 下地層 1500 気密容器 1501 窓 1502 水素ガスボンベ 1503 アモルファスシリコン層 1510 レーザ照射装置 1511 エキシマレーザ光発生器 1512 ミラー 1513 ビームホモジナイザー 1701 境界 1702 境界付近 1703 斜線部 1704 中央部 1901 温度分布曲線 1902 結晶化温度線 1903 結晶核
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平10−67993 (32)優先日 平成10年3月18日(1998.3.18) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−138318 (32)優先日 平成10年5月20日(1998.5.20) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−163130 (32)優先日 平成10年6月11日(1998.6.11) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 佐谷 裕司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 武富 義尚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 筒 博司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西谷 輝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西谷 幹彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 後藤 真志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 美濃 美子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (97)
- 【請求項1】基板上に、第1の熱伝導率を有する第1の
絶縁膜と、上記第1の熱伝導率と異なる第2の熱伝導率
を有し、部分的な領域に選択的に形成された第2の絶縁
膜とを積層する工程と、 上記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜上に非単結晶半導
体薄膜を積層する工程と、 上記非単結晶半導体薄膜にエネルギビームを照射して結
晶成長させる工程とを有することを特徴とする半導体薄
膜の製造方法。 - 【請求項2】請求項1の半導体薄膜の製造方法であっ
て、 上記基板上に上記第1の絶縁膜を積層した後に、上記第
2の絶縁膜を積層するとともに、 上記第2の熱伝導率を上記第1の熱伝導率よりも低く設
定することを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項3】請求項2の半導体薄膜の製造方法であっ
て、 上記第1の絶縁膜が、窒化珪素化合物と窒化酸化珪素化
合物とのうちの何れか一方から成り、 上記第2の絶縁膜が、酸化珪素化合物から成ることを特
徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項4】基板上に、第1の熱伝導率を有する第1の
絶縁膜と、上記第1の熱伝導率と異なる第2の熱伝導率
を有し、部分的な領域に選択的に形成された第2の絶縁
膜とを積層する工程と、 上記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜上に非単結晶半導
体薄膜を積層する工程と、 上記非単結晶半導体薄膜にエネルギビームを照射して結
晶成長させる工程と、 上記結晶成長した半導体薄膜における、上記第1の絶縁
膜と上記第2の絶縁膜とのうちの熱伝導率が高い方に対
応する領域を用いて半導体素子を形成する工程とを有す
ることを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項5】請求項4の半導体素子の製造方法であっ
て、 上記結晶成長した半導体薄膜における、上記第1の絶縁
膜と上記第2の絶縁膜とのうちの熱伝導率が低い方に対
応する領域を除去し、残った領域を用いて半導体素子を
形成することを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項6】請求項4の半導体素子の製造方法であっ
て、 上記基板上に上記第1の絶縁膜を積層した後に、上記第
2の絶縁膜を積層するとともに、 上記第2の熱伝導率を上記第1の熱伝導率よりも低く設
定することを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項7】請求項6の半導体素子の製造方法であっ
て、 上記第1の絶縁膜が、窒化珪素化合物と窒化酸化珪素化
合物とのうちの何れか一方から成り、 上記第2の絶縁膜が、酸化珪素化合物から成ることを特
徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項8】請求項4の半導体素子の製造方法であっ
て、 上記第2の絶縁膜を、ストライプ状にパターニングされ
た領域に選択的に形成することを特徴とする半導体素子
の製造方法。 - 【請求項9】請求項8の半導体素子の製造方法であっ
て、 上記エネルギビームの照射を、上記第2の絶縁膜のスト
ライプ状パターンにおける長手方向に走査しながら行う
とともに、 上記走査方向がほぼ電流経路の方向と一致するように、
上記半導体素子の形成を行うことを特徴とする半導体素
子の製造方法。 - 【請求項10】基板上と、 上記基板上に積層され、第1の熱伝導率を有する第1の
絶縁膜、および上記第1の熱伝導率と異なる第2の熱伝
導率を有し、部分的な領域に選択的に形成された第2の
絶縁膜と、 上記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜上に積層された非
単結晶半導体薄膜がエネルギビームの照射により結晶成
長した半導体薄膜とを有する半導体素子であって、 上記結晶成長した半導体薄膜における、上記第1の絶縁
膜と上記第2の絶縁膜とのうちの熱伝導率が高い方に対
応する領域が、電流経路中に設けられていることを特徴
とする半導体素子。 - 【請求項11】請求項10の半導体素子であって、 上記結晶成長した半導体薄膜における上記領域を複数有
し、 上記各領域が、それぞれ、並列に電流が流れる複数の電
流経路中に設けられていることを特徴とする半導体素
子。 - 【請求項12】非単結晶半導体薄膜がエネルギビームの
照射により結晶成長した半導体薄膜であって、 上記半導体薄膜の周縁部に、上記半導体薄膜と同一平面
内で外方に延びた突起部が形成されていることを特徴と
する半導体薄膜。 - 【請求項13】請求項12の半導体薄膜であって、 上記突起部は、上記エネルギビームの照射による結晶成
長時に、1つの結晶核が発生する大きさに形成されてい
ることを特徴とする半導体薄膜。 - 【請求項14】請求項13の半導体薄膜であって、 上記突起部は、突出方向の突出長さが、上記半導体薄膜
の膜厚以上、かつ、3μm以下に形成されていることを
特徴とする半導体薄膜。 - 【請求項15】請求項13の半導体薄膜であって、 上記突起部は、突出方向と直交する幅方向の長さが、半
導体薄膜の膜厚以上、かつ、3μm以下に形成されてい
ることを特徴とする半導体薄膜。 - 【請求項16】請求項12の半導体薄膜であって、 上記半導体薄膜は、対向する1対の辺を有する形状に形
成され、 上記対向する辺にそれぞれ複数の上記突起部が形成され
るとともに、 上記各辺に形成された互いに隣り合う上記突起部の間隔
が、上記対向する辺の間隔にほぼ等しくなるように設定
されていることを特徴とする半導体薄膜。 - 【請求項17】非単結晶半導体薄膜がエネルギビームの
照射により結晶成長した半導体薄膜を有する半導体素子
であって、 上記半導体薄膜の周縁部に、上記半導体薄膜と同一平面
内で外方に延びた突起部が形成されていることを特徴と
する半導体素子。 - 【請求項18】請求項17の半導体素子であって、 上記半導体薄膜により形成されたソース領域とゲート領
域とドレイン領域とを有する薄膜トランジスタが形成さ
れるとともに、 上記突起部は、少なくとも上記ゲート領域の周縁部に形
成されていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項19】基板上に、非単結晶半導体薄膜であっ
て、その非単結晶半導体薄膜と同一平面内で外方に延び
た突起部を有する非単結晶半導体薄膜を形成する工程
と、 上記非単結晶半導体薄膜をエネルギビームの照射により
結晶成長させる工程とを有することを特徴とする半導体
薄膜の製造方法。 - 【請求項20】請求項19の半導体薄膜の製造方法であ
って、 上記エネルギービームが、レーザー光、電子ビーム、イ
オンビームのうちの少なくとも何れか一つを含むことを
特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項21】請求項20の半導体薄膜の製造方法であ
って、 上記エネルギービームが、エキシマレーザー光を含むこ
とを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項22】非単結晶半導体薄膜をアニール処理によ
り結晶化させる半導体薄膜の製造方法であって、 上記非単結晶半導体薄膜の周辺部における結晶核を中央
部における結晶核よりも早い時期に発生させ、その後、
前記周辺部に発生した前記結晶核を、前記中央部におい
て結晶核が発生もしくは結晶成長する以前に、中央部に
向けて結晶成長させることを特徴とする半導体薄膜の製
造方法。 - 【請求項23】請求項22の半導体薄膜の製造方法であ
って、 アニール処理された半導体薄膜において、周辺部を中央
部よりも早く冷却させることにより、半導体薄膜の周辺
部における結晶核を中央部における結晶核よりも早い時
期に発生させることを特徴とする半導体薄膜の製造方
法。 - 【請求項24】請求項23の半導体薄膜の製造方法であ
って、 周辺部は略突起形状を有する周縁を含み、周縁部におけ
るアニール処理により発生して蓄積された熱の上記半導
体薄膜と平行な面方向における逃げ方向を複数の方向と
なし、以て、周辺部を中央部に較べて早く冷却させるこ
とを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項25】非単結晶半導体薄膜をアニール処理によ
り結晶化させた半導体薄膜を有する半導体素子であっ
て、 上記非単結晶半導体薄膜の周辺部における結晶核を中央
部における結晶核よりも早い時期に発生させ、その後、
前記周辺部に発生した前記結晶核を、前記中央部におい
て結晶核が発生もしくは結晶成長する以前に、中央部に
向けて結晶成長させた半導体薄膜を有する半導体素子。 - 【請求項26】チャネル領域と、前記チャネル領域の両
側に配置されたソース領域、およびドレイン領域とを有
する結晶質半導体層が基板上に形成されてなる半導体素
子において、 前記結晶質半導体層は、非単結晶質薄膜を結晶化してな
るものであり、 前記結晶質半導体層の少なくともチャネル領域には、結
晶成長方向を制御する結晶成長方向制御空隙が設けられ
ていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項27】請求項26の半導体素子であって、 前記結晶成長方向制御空隙は、ソース領域とドレイン領
域とを結ぶ方向に溝状の空隙が、2列以上設けられて構
成されていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項28】請求項26の半導体素子であって、 前記結晶成長方向制御空隙が、ソース領域とドレイン領
域とを結ぶ方向に不連続的に複数設けられていることを
特徴とする半導体素子。 - 【請求項29】チャネル領域と、前記チャネル領域の両
側に配置されたソース領域、およびドレイン領域とを有
する結晶質半導体層が基板上に形成されてなる半導体素
子において、 前記結晶質半導体層は、非単結晶質薄膜を結晶化してな
るものであり、 少なくともチャネル領域には、チャネル領域本体部に比
較して結晶化開始温度が高い早期結晶化領域が設けられ
ていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項30】請求項29の半導体素子であって、 前記早期結晶化領域は、ソース領域とドレイン領域とを
結ぶ方向に長い形状であることを特徴とする半導体素
子。 - 【請求項31】請求項29の半導体素子であって、 前記早期結晶化領域は、チャネル領域本体部を構成する
成分に不純物を含ませてなるものであることを特徴とす
る半導体素子。 - 【請求項32】請求項26の半導体素子であって、 前記結晶質半導体層は、シリコン、またはシリコンとゲ
ルマニウムの化合物を主成分とするものであることを特
徴とする半導体素子。 - 【請求項33】チャネル領域と、前記チャネル領域の両
側に配置されたソース領域、およびドレイン領域とを有
する結晶質半導体層が基板上に形成されてなる半導体素
子の製造方法において、少なくとも、 絶縁性基板の上に非単結晶質薄膜を堆積する工程と、 前記非単結晶質薄膜に、結晶成長方向制御空隙を形成す
る工程と、 結晶成長方向制御空隙が形成された非単結晶質半導体薄
膜に、エネルギービームを照射して当該薄膜を結晶化す
る工程と、 を備えることを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項34】請求項33の半導体素子の製造方法であ
って、 前記結晶成長方向制御空隙を、ソース領域とドレイン領
域とを結ぶ方向に溝状に形成することを特徴とする半導
体素子の製造方法。 - 【請求項35】請求項33の半導体素子の製造方法であ
って、 前記結晶成長方向制御空隙を、ソース領域とドレイン領
域とを結ぶ方向に不連続的に複数形成することを特徴と
する半導体素子の製造方法。 - 【請求項36】チャネル領域と、前記チャネル領域の両
側に配置されたソース領域、およびドレイン領域とを有
する結晶質半導体層が形成されてなる半導体素子の製造
方法において、少なくとも絶縁性基板の上に非単結晶質
薄膜を堆積する工程と、 前記非単結晶質半導体薄膜の一部に、当該部分の結晶化
開始温度を高める不純物をイオン注入して不純物を含む
早期結晶化領域を形成する早期結晶化領域形成工程と、 前記早期結晶化領域形成工程の後、エネルギービームを
照射して当該薄膜の結晶化を行う工程と、 を備えることを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項37】請求項36の半導体素子の製造方法であ
って、 前記早期結晶化領域形成工程において、前記ソース領域
と前記ドレイン領域とを結ぶ方向に長い帯状の早期結晶
化領域を形成することを特徴とする半導体素子の製造方
法。 - 【請求項38】請求項36の半導体素子の製造方法であ
って、 前記早期結晶化領域が、前記ソース領域と前記ドレイン
領域とを結ぶ方向に不連続的に配置することを特徴とす
る半導体素子の製造方法。 - 【請求項39】請求項33の半導体素子の製造方法であ
って、 前記エネルギービームが、エキシマレーザビームである
ことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項40】基板上に形成された非単結晶質からなる
薄膜に光ビームを照射することにより、前記非単結晶質
を結晶化または再結晶化して結晶質半導体薄膜となす半
導体薄膜の製造方法において、 上記光ビームとして、被照射面である前記薄膜表面に温
度勾配若しくは温度分布の不均一が生じるように、光エ
ネルギー強度の分布パターンが調節された光ビームを用
い、上記光ビームを静止状態で照射することを特徴とす
る半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項41】請求項40の半導体薄膜の製造方法であ
って、 前記光エネルギー強度の分布パターンは、ビーム幅内に
おける光強度が一方から他方へ単調に増加しまたは一方
から他方へ単調に減少する分布パターンであることを特
徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項42】請求項40の半導体薄膜の製造方法であ
って、 前記光エネルギー強度の分布パターンは、ビーム幅内に
おいて相対的に光強度の強い部分と相対的に光強度の弱
い部分とが平面的に交互に配列された分布パターンであ
ることを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項43】請求項42の半導体薄膜の製造方法であ
って、 前記光エネルギー強度の分布パターンは、少なくとも2
つのそれぞれコヒーレントな光を同時に照射して光干渉
を生じさせることにより形成されたものであることを特
徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項44】請求項42の半導体薄膜の製造方法であ
って、 前記エネルギー強度の分布パターンは、少なくとも2つ
のそれぞれコヒーレントな光を同時に照射し、かつ前記
光の少なくとも1つの光の位相を動的に変調することに
より形成した波動的な干渉パターンであることを特徴と
する半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項45】基板上に形成された非単結晶質からなる
薄膜に光ビームを照射し、しかる後放熱して、前記非単
結晶質を結晶化または再結晶化する結晶質半導体薄膜の
作製方法において、 前記作製方法は、周囲雰囲気圧力を一定値以上に保つこ
とにより、光ビームの照射された薄膜面に不均一な温度
分布を生じさせることを特徴とする半導体薄膜の製造方
法。 - 【請求項46】請求項45の半導体薄膜の製造方法であ
って、 前記一定値以上の雰囲気圧力は、雰囲気ガスが水素ガス
のとき、10-5torr以上である半導体薄膜の製造方
法。 - 【請求項47】基板上に形成された前駆体半導体膜に、
少なくとも、上記前駆体半導体膜を結晶化させ得るエネ
ルギを上記前駆体半導体膜に与える第1のエネルギビー
ムと、上記第1のエネルギビームより上記前駆体半導体
膜の吸収率が小さく、かつ、上記前駆体半導体膜を結晶
化させ得るエネルギよりも小さいエネルギを上記前駆体
半導体膜に与える第2のエネルギビームとを照射して、
上記前駆体半導体膜を結晶化させる工程を有することを
特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項48】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記前駆体半導体膜は、非晶質シリコン薄膜であること
を特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項49】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸
収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数以上で
あるとともに、 上記第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸
収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数以下で
あることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項50】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸
収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚の逆数のほぼ10
倍以上であるとともに、 上記第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸
収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚のほぼ逆数である
ことを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項51】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、互いに波長の異なる光であることを特徴とする半
導体膜の製造方法。 - 【請求項52】請求項51の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、単波長のエネルギビーム
であるとともに、 上記第2のエネルギビームは、少なくとも可視光領域の
波長成分を含む光であることを特徴とする半導体膜の製
造方法。 - 【請求項53】請求項52の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、レーザ光であるととも
に、 上記第2のエネルギビームは、赤外線ランプであること
を特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項54】請求項52の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、レーザ光であるととも
に、 上記第2のエネルギビームは、白熱光であることを特徴
とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項55】請求項52の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、レーザ光であるととも
に、 上記第2のエネルギビームは、エキシマランプ光である
ことを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項56】請求項51の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第2のエネルギビームは、少なくとも可視光領域か
ら紫外光領域の波長成分を含む光であることを特徴とす
る半導体膜の製造方法。 - 【請求項57】請求項56の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、レーザ光であるととも
に、 上記第2のエネルギビームは、キセノンフラッシュラン
プ光であることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項58】請求項51の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギービーム、および第2のエネルギビ
ームは、レーザ光であることを特徴とする半導体膜の製
造方法。 - 【請求項59】請求項58の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記前駆体半導体膜は、非晶質シリコン薄膜であり、 上記第1のエネルギビームは、アルゴンフッ素エキシマ
レーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩
素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレー
ザのうちの何れかのレーザ光であるとともに、 上記第2のエネルギビームは、アルゴンレーザのレーザ
光であることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項60】請求項58の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記基板はガラス基板であり、 上記前駆体半導体膜は、非晶質シリコン薄膜であり、 上記第1のエネルギビームは、アルゴンフッ素エキシマ
レーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩
素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレー
ザのうちの何れかのレーザ光であるとともに、 上記第2のエネルギビームは、炭酸ガスレーザのレーザ
光であることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項61】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、上記前駆体半導体膜における帯状の領域に照射す
ることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項62】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第2のエネルギビームにおける上記前駆体半導体膜
への照射領域は、上記第1のエネルギビームにおける上
記前駆体半導体膜への照射領域よりも大きく、かつ、上
記第1のエネルギビームの照射領域を含む領域であるこ
とを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項63】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、上記前駆体半導体膜にほぼ垂直に入射するように
照射することを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項64】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 第2のエネルギビームは、少なくとも、上記第1のエネ
ルギビームを照射するのに先立って照射することを特徴
とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項65】請求項64の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記前駆体半導体膜の形成された基板を移動させるとと
もに、上記第2のエネルギビームは、上記前駆体半導体
膜における上記第1のエネルギビームの照射位置より
も、上記移動方向前方側の位置に照射することを特徴と
する半導体膜の製造方法。 - 【請求項66】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、間欠的に照射する一方、 上記第2のエネルギビームは、連続的に照射することを
特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項67】請求項66の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、パルス発振のレーザ光で
ある一方、 上記第2のエネルギビームは、連続発振のレーザ光であ
ることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項68】請求項66の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、パルス発振のレーザ光で
ある一方、 上記第2のエネルギビームは、ランプの光であることを
特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項69】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、互いに同期させて、間欠的に照射することを特徴
とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項70】請求項69の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームを照射する期間は、上記第2
のエネルギビームを照射する期間内で、かつ、上記第2
のエネルギビームの照射周期の3分の2以下の期間であ
ることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項71】請求項69の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、パルス発振のレーザ光であることを特徴とする半
導体膜の製造方法。 - 【請求項72】請求項69の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、パルス発振のレーザ光で
ある一方、 上記第2のエネルギビームは、間欠的に点灯されるラン
プの光であることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項73】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、上記前駆体半導体膜が300℃以上1200℃以
下の温度に加熱されるように照射することを特徴とする
半導体膜の製造方法。 - 【請求項74】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムは、上記前駆体半導体膜が600℃以上1100℃以
下の温度に加熱されるように照射することを特徴とする
半導体膜の製造方法。 - 【請求項75】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、さらに、 上記前駆体半導体膜の形成された基板をヒータにより加
熱する工程を有することを特徴とする半導体膜の製造方
法。 - 【請求項76】請求項75の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記前駆体半導体膜の形成された基板が300℃以上6
00℃以下の温度になるように加熱することを特徴とす
る半導体膜の製造方法。 - 【請求項77】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜にお
ける複数の領域に照射するとともに、 上記第2のエネルギビームは、上記複数の領域の一部に
ついてだけ照射することを特徴とする半導体膜の製造方
法。 - 【請求項78】請求項47の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第2のエネルギビームは、上記基板における吸収率
が、上記上記前駆体半導体膜における吸収率よりも大き
いことを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項79】請求項78の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記第1のエネルギビームは、上記前駆体半導体膜の吸
収係数が、上記前駆体半導体膜の膜厚の逆数のほぼ10
倍以上であることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項80】請求項78の半導体膜の製造方法であっ
て、 上記基板はガラス基板であり、 上記前駆体半導体膜は、非晶質シリコン薄膜であり、 上記第1のエネルギビームは、アルゴンフッ素エキシマ
レーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩
素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレー
ザのうちの何れかのレーザ光であるとともに、 上記第2のエネルギビームは、炭酸ガスレーザのレーザ
光であることを特徴とする半導体膜の製造方法。 - 【請求項81】基板上に形成された前駆体半導体膜を結
晶化させる半導体膜の製造装置であって、 第1のエネルギビームを照射する第1の照射手段と、 上記第1のエネルギビームより上記前駆体半導体膜の吸
収率が小さい第2のエネルギビームとを照射する第2の
照射手段とを備えたことを特徴とする半導体膜の製造装
置。 - 【請求項82】請求項81の半導体膜の製造装置であっ
て、 上記第2の照射手段は、放射状に第2のエネルギビーム
を発するランプであるとともに、 さらに、上記第2のエネルギビームを集光する凹面反射
鏡を備えたことを特徴とする半導体膜の製造装置。 - 【請求項83】請求項81の半導体膜の製造装置であっ
て、 さらに、上記第1のエネルギビームと第2のエネルギビ
ームとのうち、いずれか一方を反射する一方、他方を透
過させる反射板を備え、 上記第1のエネルギビーム、および第2のエネルギビー
ムを、何れも上記前駆体半導体膜にほぼ垂直に入射させ
るように構成されていることを特徴とする半導体膜の製
造装置。 - 【請求項84】請求項81の半導体膜の製造装置であっ
て、 上記前駆体半導体膜は、非晶質シリコン薄膜であり、 上記第1の照射手段は、アルゴンフッ素エキシマレー
ザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩素エ
キシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレーザの
うちの何れかであるとともに、 上記第2の照射手段は、アルゴンレーザであることを特
徴とする半導体膜の製造装置。 - 【請求項85】請求項81の半導体膜の製造装置であっ
て、 上記基板はガラス基板であり、 上記前駆体半導体膜は、非晶質シリコン薄膜であり、 上記第1のエネルギビームは、アルゴンフッ素エキシマ
レーザ、クリプトンフッ素エキシマレーザ、キセノン塩
素エキシマレーザ、またはキセノンフッ素エキシマレー
ザのうちの何れかのレーザ光であるとともに、 上記第2のエネルギビームは、炭酸ガスレーザのレーザ
光であることを特徴とする半導体膜の製造装置。 - 【請求項86】画像表示領域と駆動回路部領域とを有す
る基板上に形成された非単結晶半導体薄膜にエネルギビ
ームを照射して結晶成長させる工程を有する半導体薄膜
の製造方法であって、 上記画像表示領域への第1の照射は、ビームの断面形状
が線状のエネルギビームを用いて行う一方、 上記駆動回路部領域への第2の照射は、ビームの断面形
状が角状のエネルギビームを用い、かつ、上記第1の照
射よりも高いエネルギ密度で行うことを特徴とする半導
体薄膜の製造方法。 - 【請求項87】画像表示領域と駆動回路部領域とを有す
る基板上に形成された非単結晶半導体薄膜にエネルギビ
ームを照射して結晶成長させる工程を有する半導体薄膜
の製造方法であって、 上記画像表示領域への第1の照射は、上記基板に対して
相対的にエネルギビームを走査し、エネルギビームの照
射領域を所定のオーバラップ量でずらしながら照射する
走査照射である一方、 上記駆動回路部領域への第2の照射は、上記基板に対し
て相対的にエネルギビームを固定して行う静止照射で、
かつ、上記第1の照射よりも高いエネルギ密度で行うこ
とを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項88】請求項87の半導体薄膜の製造方法であ
って、 上記第2の照射は、上記基板に対して相対的にエネルギ
ビームを固定した状態で、複数回行うことを特徴とする
半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項89】画像表示領域と駆動回路部領域とを有す
る基板上に形成された非単結晶半導体薄膜にエネルギビ
ームを照射して結晶成長させる工程を有する半導体薄膜
の製造方法であって、 上記画像表示領域と、上記駆動回路部領域における所定
の複数の領域とに対して、それぞれ互いに異なるエネル
ギ密度で、かつ、上記画像表示領域よりも上記駆動回路
部領域のほうが高いエネルギ密度で、エネルギビームの
照射を行うことを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項90】請求項89の半導体薄膜の製造方法であ
って、 上記駆動回路部領域における上記各領域のうち、ラッチ
回路およびシフトレジスタのうちの少なくとも何れかを
構成するトランスファゲートが形成される領域へのエネ
ルギビームの照射は、他の領域へのエネルギビームの照
射よりも高いエネルギ密度で行われることを特徴とする
半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項91】画像表示領域と駆動回路部領域とを有す
る基板上に形成された非単結晶半導体薄膜にエネルギビ
ームを照射して結晶成長させる工程を有する半導体薄膜
の製造方法であって、 上記画像表示領域に対応した領域が上記駆動回路部領域
に対応した領域よりも上記エネルギビームの透過率が低
いフィルタを介して、上記画像表示領域および上記駆動
回路部領域へのエネルギビームの照射を同時に行うこと
を特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項92】基板上に形成された非単結晶半導体薄膜
にエネルギビームを照射して結晶成長させる工程を有す
る半導体薄膜の製造方法であって、 上記エネルギビームの照射を、エネルギビームの散乱性
を有する均一化素子を介して行うことを特徴とする半導
体薄膜の製造方法。 - 【請求項93】請求項92の半導体薄膜の製造方法であ
って、 上記均一化素子は、部分的にエネルギビームの透過性を
有する領域を有し、 上記透過性を有する領域に入射したエネルギビームをそ
のまま透過させて、上記非単結晶半導体薄膜に照射する
ことを特徴とする半導体薄膜の製造方法。 - 【請求項94】エネルギビーム発生手段と、 上記エネルギビーム発生手段から発せられたエネルギビ
ームをエネルギの均一な所定のビーム断面形状に整形す
る均一化手段とを備え、 上記整形されたエネルギビームを、基板上に形成された
非単結晶半導体薄膜に照射して結晶成長させる半導体薄
膜の製造装置であって、 さらに、上記エネルギビームの透過率が互いに異なる領
域を有するフィルタを備え、 上記フィルタを介して、上記非単結晶半導体薄膜におけ
る複数の領域に、互いに異なるエネルギ密度で上記エネ
ルギビームの照射を行うように構成されたことを特徴と
する半導体薄膜の製造装置。 - 【請求項95】請求項94の半導体薄膜の製造装置であ
って、 上記フィルタは、光学薄膜により、上記エネルギビーム
の透過率が互いに異なる領域を有するように構成されて
いることを特徴とする半導体薄膜の製造装置。 - 【請求項96】請求項94の半導体薄膜の製造装置であ
って、 さらに、上記基板が配置されるチャンバを備え、上記チ
ャンバに形成された窓を介して上記エネルギビームの照
射が行われるように構成されるとともに、 上記フィルタが、上記窓に設けられていることを特徴と
する半導体薄膜の製造装置。 - 【請求項97】エネルギビーム発生手段と、 上記エネルギビーム発生手段から発せられたエネルギビ
ームをエネルギの均一な所定のビーム断面形状に整形す
る均一化手段とを備え、 上記整形されたエネルギビームを、基板上に形成された
非単結晶半導体薄膜に照射して結晶成長させる半導体薄
膜の製造装置であって、 上記均一化手段が、エネルギビームを複数のビーム断面
形状に選択的に切り替えて整形し得るように構成されて
いることを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP10358241A JP2000068520A (ja) | 1997-12-17 | 1998-12-16 | 半導体薄膜、その製造方法、および製造装置、ならびに半導体素子、およびその製造方法 |
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