Hさん
東京都/築45年/63.4㎡
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ビンテージマンションをリノベーションしたHさん。ビンテージマンションのデザインや雰囲気が好きだとのことで、物件探しからお手伝いをしました。条件に合った物件はリフォーム済みでしたが、「忙しい仕事から解放された家時間を、より自分らしく過ごしたい」と、リノベーションを前提に購入されました。
リフォームによって新築マンションのような雰囲気になっていましたが、元々のビンテージの良さを引き出し、Hさんが持っていた古い家具が生きるような空間を目指しました。そして、できるだけ広々と暮らしたい、収納がたくさん欲しいというHさんの希望をかなえるため、必要な場所のみを部分リノベーションしました。やりたいことを絞り、リフォームで新しくなったキッチンなどの水回りは手をつけませんでした。
まずは、細かく壁で仕切られていて全体的に窮屈な印象だったのを、広いワンルームのようなスタジオ型の間取りに変更しました。玄関とリビング・ダイニングの間にある壁を取り、玄関から部屋全体が見渡せるように。さらに、リビング・ダイニングと寝室の壁を取り、ガラスの仕切りとドアを設置しました。透明な仕切りなので、リビング・ダイニングにいても寝室へと視線が抜け、圧迫感がなくなりました。
ガラスの仕切りのアイデアは、Hさんがブルースタジオの過去の事例からピックアップしたもの。Webでこの事例を見つけ、「こんな唯一無二な家に住むことができるんだ!」と驚き、ブルースタジオに依頼するきっかけにもなったようです。
収納は、リビング・ダイニングと寝室のそれぞれの壁にクローゼットを設置しました。通路などの余分な場所が必要なウォークインクローゼットよりも、コンパクトな壁づけのクローゼットのほうが、家全体のスペースを有効活用できると考えました。リビング・ダイニングと寝室の2カ所に設置して、容量は増やしました。さらにクローゼットの扉を鏡にし、仕切りのガラスに鏡の効果がプラスされ、空間がより広くなったように感じられます。
新築マンションの雰囲気を緩和するために、壁は元の壁紙を取り、塗装ができる壁紙に張り替え、塗装しました。リビング・ダイニングの天井は、配管などをむき出しにした躯体(くたい)現しに。床は張り替えなかったのですが、壁と天井を変更しただけで、雰囲気が変わりました。
最近は、リフォーム済みの物件も増えていますので、それらを避けなくてもいいのかなと思います。物件の候補が広がることはメリットになりますし、必要な場所だけを部分リノベーションすれば、手間やお金が節約できます。
リノベーションの写真(写真をクリックすると、次々とご覧いただけます)
Hさんに聞く
リノベーションQ&A
Q1 リノベーションで一番大切にしたことは?
新築のマンション感をできるだけ減らしたいと思いました。仕切りのないワンルームのスタジオ型にし、壁は塗装しました。その結果、昔から持っていたコンランショップのオリジナル家具であるテーブル、イギリスのビンテージ家具が映える部屋になったと思います。
できるだけ広々と暮らすために、ガラスの仕切りとクローゼットの鏡の扉を採用しました。ガラスの先に鏡が見え、大好きな家具がいろいろな角度から映る不思議な空間に。私らしい家になりました。
Q2 リノベーションのプロセスで楽しかったことはありますか?
ブルースタジオのデザイナーの方たちのアイデアで、同じ空間でも全く違うものに見えたり、考えていなかった機能を持ち始めたりするのを、魔法のように感じました。その一例が、玄関の壁を取り払い、廊下だったスペースに大画面TVとソファを置いたこと。壁をなくしたことで新しいスペースが生まれ、そのスペースの窓からの光が入り込まない暗さが大好きな映画を見るにはちょうどよく、お気に入りの場所になりました。
ビンテージマンションの玄関ドアのオリジナルデザインが良かったのですが、リフォームで別の色に塗られ、雰囲気が変わっていました。その代わりに、ガラスの仕切りに設置したドアは、ビンテージのドアを再現したようなデザインにし、色はネイビー、ノブはゴールドにしました。リノベーションによって、自分の部屋になっていく感覚になりました。
Q3 自分が想像していた以上のことはありましたか?
初めはあれもこれも変えたいと思っていたのですが、ブルースタジオさんに今あるものを上手に使う知恵を出してもらい、無理のないプランにしていただけました。リビング・ダイニングの梁(はり)に間接照明が設置されていましたが、私には不要だったので、照明は外して本棚にするプランを提案していただきました。既存のものを生かし、収納が増えたので、とても良かったです。
構成・大橋史子

















