WO2008035700A1

WO2008035700A1 - Vehicle antenna device

Info

Publication number: WO2008035700A1
Application number: PCT/JP2007/068158
Authority: WO
Inventors: Kouichi Tsurumaki
Original assignee: Alpha Corp
Current assignee: Alpha Corp
Priority date: 2006-09-22
Filing date: 2007-09-19
Publication date: 2008-03-27
Anticipated expiration: 2009-03-22
Also published as: JP2008079118A

Description

明細書

单両用アンテナ装置

技術分野

[0001] 本発明は、自動車のドアロックやロック解除をキー無しで行うことができるキーレスェントリーシステムに適用される車両用アンテナ装置に関する。

背景技術

[0002] 近年、自動車のドア等のロックやロック解除をキー無しで行うことができるキーレスェントリーシステムが種々提案されている。キーレスエントリーシステムは、自動車の所有者が携帯する無線携帯機と、車両用アンテナと、車両側送受信機と、車両側制御部とを備え、無線携帯機と車両側送受信機間で交信し無線携帯機が車両側制御部に認証されると、自動的にドアのロック ·ロック解除が行われる。

[0003] ところで、無線携帯機としては自動車のキー専用であるキー無線携帯機を用いるシステムが一般的であった。当該システムは、例えば日本国特許公報：特開 2006— 1 97503号 (特許文献 1)に開示されている。一方、最近になって多用途の ICカードからなるカード無線携帯機を用いるシステムも提案されている。当該システムは、例えば日本国特許公報：特許第 3507153号 (特許文献 2)に開示されている。キー無線携帯機を用いるシステムと、カード無線携帯機を用いるシステムでは、交信周波数が異なるため、双方のシステムを利用できるようにするためには、 2本（2種類）のアンテナを車両に搭載する必要がある。

[0004] しかしながら、双方のシステムは、上述したように、 2本（2種類）のアンテナを単に近傍に配置すると相互インダクタンスによる悪影響を互いに受け、所望のアンテナ機能を果たさない恐れがある。

[0005] そこで本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、その目的は、 2本（2種類 )のアンテナがそれぞれのアンテナ性能を阻害することがない車両用アンテナ装置を提供することにある。

発明の開示

[0006] 上記目的を達成するために、本発明の第 1アスペクトに基く車両用アンテナ装置は、以下を備えている：第 1携帯機との間の交信電波を送受信する第 1アンテナ;及び第 2携帯機との間の交信電波を送受信し、且つ、前記第 1アンテナとは送受信波の周波数帯域が異なる第 2アンテナ；上記構成において、前記第 1アンテナと前記第 2 アンテナが、互いに発生する磁界の向きがほぼ直交方向となるよう配置されている。

[0007] 従って上記第 1アスペクトによれば、第 1アンテナが発生する磁界と第 2アンテナが発生する磁界は互いにほぼ直交する方向であり、互いに相互インダクタンスによる悪影響を受けないため、 2本のアンテナがそれぞれのアンテナ性能を阻害することがない。

[0008] 前記第 1アスペクトから従属する本発明の第 2アスペクトに基く車両用アンテナ装置は、前記装置において、前記第 1アンテナ及び前記第 2アンテナが、ドアハンドル内に収容されている。

[0009] 従って上記第 2アスペクトによれば、ユーザは乗降時にはドアハンドルの近傍に位置するため、第 1及び第 2携帯機との交信性に優れている。

[0010] 前記第 1アスペクト又は第 2アスペクトから従属する本発明の第 3アスペクトに基く車両用アンテナ装置は、前記装置において、前記第 2アンテナが、前記ドアハンドルのドアハンドル本体と前記第 1アンテナとの間に配置されている。

[0011] 従って上記第 3アスペクトによれば、第 1アンテナと第 2アンテナをコンパクトに収容すること力 Sでさる。

[0012] 前記第 1アスペクト乃至第 3アスペクトの内の何れかのアスペクトから従属する本発明の第 4アスペクトに基く車両用アンテナ装置は、前記装置において、前記第 1アンテナは、前記ドアハンドルの長手方向に沿って配置されたロッド状のコア部と、前記コア部の両端部に巻き付けされた一対のコイル部とを有し;前記第 1アンテナの中央には、前記コア部と前記一対のコイル部とに囲まれた凹部が形成され;及び、前記第 2ァンテナが、前記凹部に入り込むように配置されている。

[0013] 従って上記第 4アスペクトによれば、更に第 1アンテナと第 2アンテナをコンパクトに収容すること力 Sでさる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]本発明の一実施形態を示し、車両用アンテナ装置が収容されたドアハンドルの縦断面図である。

[図 2]本発明の一実施形態を示し、車両用アンテナ装置が収容されたドアハンドルの横断面図である。

[図 3]本発明の一実施形態を示し、第 1アンテナの斜視図である。

[図 4]本発明の一実施形態を示し、第 2アンテナの斜視図である。

[図 5]本発明の一実施形態を示し、第 1アンテナと第 2アンテナが発生する磁界を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0015] 以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図 1〜図 5は本発明の一実施形態を示し、図 1は車両用アンテナ装置が収容されたドアハンドルの縦断面図、図 2は車両用アンテナ装置が収容されたドアハンドルの横断面図、図 3は第 1アンテナの斜視図、図 4は第 2アンテナの斜視図、図 5は第 1アンテナと第 2アンテナが発生する磁界を示す図である。

[0016] 図 1及び図 2において、ドアの外側のドアハンドル 1は、車両の外側に位置するハンドル本体 2とカバーハンドル 3とから構成され、全体として操作者が手で握持できるグリップノヽンドル形状を有して!/、る。操作者がドアハンドル 1を握持して回転操作することによりドア（不図示）を開閉できるようになつている。

[0017] ハンドル本体 2は、その一端側がドアパネルに固定されたベース部材（図示せず）に軸支され、他端側にロック機構（不図示）に係止するロック係止部 2aが設けられている。ロック機構（不図示）は、閉位置に位置するドアハンドル 1の開方向への回転を阻止する施錠位置と、ドアハンドル 1の開方向への回転を許容する解錠位置とに変移でき、ロック機構の施錠 ·解錠状態は制御手段（不図示）によって制御される。ハンドル本体 2の外面にはリクエストスィッチ 4が設けられている。リクエストスィッチ 4は押下式のスィッチであり、この入力情報は制御手段（不図示）に出力される。制御手段の詳しい構成は、下記する。

[0018] カバーハンドル 3は、柔軟性を有する例えばエラストマ一樹脂から形成され、例えば橈み変形を利用してハンドル本体 2に組み付けられている。このように構成されたドアハンドル 1内に車両用アンテナ装置 10が収容されて!/、る。 [0019] 車両用アンテナ装置 10は、第 1携帯機であるキー無線携帯機 (不図示）との間の交信電波を送受信する低周波帯域の第 1アンテナ 11と、第 2携帯機である非接触 IC力ードからなるカード無線携帯機 (不図示）との間の交信電波を送受信し、且つ、第 1ァンテナ 11とは送受信波の周波数帯域が異なる第 2アンテナ 12とを有する。

[0020] 第 1アンテナ 11は、図 3に示すように、ドアハンドル 1の長手方向に沿って配置されたロッド状のコア部材に巻装されたコイルとからなるアンテナ本体 13と、このアンテナ本体 13の両端部に一対のボビン 14, 14とを備えている。ボビン 14, 14は、ドアハンドル 1内に第 1アンテナ 11及び第 2アンテナ 12を保持するアンテナ保持部材で、車両の振動、及びドア開閉時の衝撃からドアハンドル 1内に配設された第 1アンテナ 11 と第 2アンテナ 12を守る緩衝材として機能している。第 1アンテナ 11の中央にはアンテナ本体 13と一対のボビン 14, 14とに囲まれた凹部 11aが形成されている。第 1ァンテナ 11はカバーハンドル 3のアンテナ保持枠 3a, 3b内に配置されて!/、ると共にァンテナ本体 13より延設された取付部 13aがカバーハンドル 3の係止部 3cに係止される等によって第 1アンテナ 11がカバーハンドル 3に取り付けされている。

[0021] 第 2アンテナ 12は、図 4に示すように、リング状に巻装されたコイル部 15と、コイル部 15を封止する封止樹脂部 16とから構成され、全体として偏平方形状を有している。この偏平方形状の第 2アンテナ 12は、第 1アンテナ 11の凹部 11aに入り込むようにして配置されている。第 2アンテナ 12は、第 1アンテナ 11に両面テープ 17で接着されている。つまり、第 1アンテナ 11及び第 2アンテナ 12は一体物としてドアハンドル 1 内に収容されている。

[0022] 第 1アンテナ 11と第 2アンテナ 12は、図 5に示すように、互いに発生する磁界の向きがほぼ直交方向となるよう配置されている。

[0023] 第 1アンテナ 11及び第 2アンテナ 12は、ケーブル 20を介して車体側の送受信手段

(不図示）に接続されている。車体側の送受信手段は、第 1アンテナ 11及び第 2アンテナ 12からの受信信号をそれぞれ処理して制御手段（不図示）に出力し、又、制御部（不図示)からの指令によって所定の送信信号を第 1アンテナ 11及び第 2アンテナ 12の双方に独立して出力する。つまり、キー無線携帯機 (不図示）とカード無線携帯機（不図示）の双方に対応する無線システムを構成して!/、る。 [0024] 制御手段（不図示）は、リクエストスィッチ 4からの操作情報が入力されると、送受信手段 (不図示）に交信開始指令を出力する。そして、送受信手段から ID信号が送られて来ると ID信号が所定の ID信号に一致するか否かを判定し、 ID信号が一致すればロック機構の施錠 ·解錠状態を変更するよう制御する。つまり、ロック機構が施錠状態であれば解錠状態に、解錠状態であれば施錠状態に変更するよう制御する。

[0025] 次に、上記構成の作用を説明する。まず、キー無線携帯機 (不図示）を用いて車両力降車して施錠する場合には、キー無線携帯機 (不図示）を携帯した運転者等が車外に出てドアを閉じ、運転者等がリクエストスィッチ 4を操作する。リクエストスィッチ 4が操作されると、送受信手段が作動して第 1アンテナ 11から交信電波を発信し、キ一無線携帯機 (不図示）との間で交信する。交信によってキー無線携帯機 (不図示）が制御手段（不図示）に認証されると、制御手段（不図示）がロック機構 (不図示）を解錠状態から施錠状態とする。これにより、キー無線携帯機 (不図示)を携帯しない者力 Sドアハンドル 1を開操作してもドアを開くことができない。

[0026] 又、キー無線携帯機（不図示）を用いて施錠された車両に乗車する場合には、キー無線携帯機 (不図示）を携帯した運転者等カ^クエストスイッチ 4を操作する。リクエストスイッチ ₄が操作されると、送受信手段が作動して第 1アンテナ 11から交信電波を発信し、キー無線携帯機 (不図示）との間で交信する。交信によってキー無線携帯機 (不図示）が制御手段（不図示）によって認証されると、制御手段（不図示）力 Sロック機構（不図示）を施錠状態から解錠状態にする。これにより、運転者等がドアハンドル 1 を握持しつつ開操作すると、ドアを開くことができる。

[0027] カード無線携帯機（不図示）を用いて、車両の外から施解錠する場合には、カード無線携帯機（不図示）をドアハンドル 1に近接させればよ!/、。カード無線携帯機の近接により、第 2アンテナから発せられる電波によって形成される有効交信領域に近接したカード無線携帯機は、電磁誘導による読取りが開始され、カード無線携帯機に誘導起電力を生じさせることで電力が供給されて、カード無線携帯機の情報が第 2アンテナへ送信されると、制御手段（不図示）が施解錠制御する。

[0028] 上記した作用にあって、車両用アンテナ装置 10の第 1アンテナ 11と第 2アンテナ 1 2はそれぞれ電波を受信し、又、電波を発信することになる。ここで、図 5に示すように、第 1アンテナ 11が発生する磁界と第 2アンテナ 12が発生する磁界は互いにほぼ直交する方向であり、同じ磁束方向に磁力が発生しないため、互いのコイル間で発生する相互インダクタンスによる悪影響を及ぼさない。従って、第 1及び第 2アンテナ 11 , 12はそれぞれのアンテナに対して、磁力を抑制する効果を持つ相互インダクタンスによる交信性能を極端に低下させることなぐ良好な交信を行うことができる。

[0029] この実施形態では、第 1アンテナ 11及び第 2アンテナ 12は、ドアハンドル 1内に収容されている。そして、ユーザは乗降時にはドアハンドル 1の近傍に位置するため、キ一無線携帯機 (不図示)やカード無線携帯機 (不図示）との交信性に優れている。

[0030] この実施形態では、第 1アンテナ 11は、ドアハンドル 1の長手方向に沿って配置されたロッド状のアンテナ本体 13と、アンテナ本体 13の両端部に設けられた一対のボビン 14, 14とを有し、第 1アンテナ 11の中央にはアンテナ本体 13と一対のボビン 14 , 14とに囲まれた凹部 11aが形成され、この凹部 11aに入り込むようにして第 2アンテナ 12が配置されている。従って、第 1アンテナ 11と第 2アンテナ 12をコンパクトに収容できる。

[0031] この実施形態では、第 1アンテナ 11と第 2アンテナ 12が両面テープ 17を介して接着されているので、第 1及び第 2アンテナ 11 , 12を一体として取扱うことができ、ドアハンドル 1内への収容作業が容易である。

[0032] なお、日本国特許出願第 2006— 257503号（2006年 9月 22日出願）の全内容が

、参照により、本願明細書に組み込まれている。

[0033] 本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなぐ適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 車両用アンテナ装置が、以下を含む：

第 1携帯機との間の交信電波を送受信する第 1アンテナ;及び

第 2携帯機との間の交信電波を送受信し、且つ、前記第 1アンテナとは送受信波の周波数帯域が異なる第 2アンテナ；

上記構成において、

前記第 1アンテナと前記第 2アンテナが、互いに発生する磁界の向きがほぼ直交方向となるよう配置されている。

[2] 請求項 1記載の車両用アンテナ装置において、

前記第 1アンテナ及び前記第 2アンテナは、ドアハンドル内に収容されている。

[3] 請求項 2記載の車両用アンテナ装置において、

前記第 2アンテナは、前記ドアハンドルのドアハンドル本体と前記第 1アンテナとの間に配置されている。

[4] 請求項 3記載の車両用アンテナ装置において、

前記第 1アンテナは、前記ドアハンドルの長手方向に沿って配置されたロッド状のコァ部と、前記コア部の両端部に巻き付けされた一対のコイル部とを有し；

前記第 1アンテナの中央には、前記コア部と前記一対のコイル部とに囲まれた凹部が形成され;及び

前記第 2アンテナが、前記凹部に入り込むように配置されている。