ァニールゥエーハ及びァニールゥエーハの製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、優れた酸化膜耐圧特性を有するゥエーハ表層部と、優れたゲッタリング 能力を有するゥエーハバルタ部を兼ね備えたァニールゥエーハ及びそのァニールゥ エーハの製造方法に関する。 背景技術
[0002] 近年、半導体回路の高集積ィ匕に伴う素子の微細化が進むにつれて、その基板とな るチヨクラルスキー法 (以下、 CZ法と略記する)を利用して作製されたシリコンゥエー ハに対する品質要求が高まってきている。特に、 FPD、 LSTD、 COP等のグローンィ ン (Grown— in)欠陥と呼ばれる酸化膜耐圧特性やデバイスの特性を悪化させる、単 結晶成長起因の欠陥が存在し、その密度とサイズの低減が重要視されて 、る。
[0003] これらの欠陥を説明するに当たって、先ず、シリコン単結晶に取り込まれるペイカン
(Vacancy,以下 Vと略記することがある)と呼ばれる原子空孔型の点欠陥と、ィ ンターステイシアル シリコン(Interstitia卜 Si、以下 Iと略記することがある)と呼ばれ る格子間シリコン型の点欠陥のそれぞれの取り込まれる濃度を決定する因子につい て、一般的に知られていることを説明する。
[0004] シリコン単結晶において、 V領域とは、 Vacancy,つまりシリコン原子の不足から発 生する凹部、穴のようなものが多い領域であり、 I領域とは、シリコン原子が余分に存 在することにより発生する転位や余分なシリコン原子の塊が多い領域のことであり、そ して V領域と I領域の間には、原子の不足や余分が無!、 (少な!/、)ニュートラル (Neut ral、以下 Nと略記することがある)領域が存在していることになる。そして、上記のグロ ーンイン欠陥(FPD、 LSTD、 COP等)というのは、あくまでも Vや Iが過飽和な状態 の時に発生するものであり、多少の原子の偏りがあっても、飽和以下であれば、グロ ーンイン欠陥としては存在しないことが判ってきた。
[0005] これらの両点欠陥の濃度は、 CZ法における結晶の引上げ速度 F (成長速度)と結
晶中の固液界面近傍の温度勾配 Gとの関係力も決まることが知られている。また、 V 領域と I領域との間の N領域には OSF (酸化誘起積層欠陥、 Oxidation Induced Stacking Fault)と呼ばれる欠陥(以下、 OSFリングということがある)力 結晶成長 軸に対する垂直方向の断面で見た時にリング状に分布していることが確認されてい る。
[0006] これら結晶成長起因の欠陥を分類すると、例えば成長速度が 0. 6mmZmin程度 以上と比較的高速の場合には、空孔タイプの点欠陥が集合したボイド起因とされて いる FPD、 LSTD、 COP等のグローンイン欠陥が結晶径方向全域に高密度に存在 する V領域となる。
[0007] また、成長速度が 0. 6mmZmin程度以下の場合は、成長速度の低下に伴!、、 O SFリングが結晶の周辺力も発生し、このリングの外側に転位ループ起因と考えられて いる LZD (Large Dislocation:格子間型転位ループの略号、 LSEPD、 LFPD等 )の欠陥が低密度に存在する I領域 (LZD領域ということがある)となる。さらに、成長 速度を 0. 4mmZmin前後以下と低速にすると、 OSFリングがゥエーハの中心に凝 集して消滅し、ゥエーハ全面力 領域となる。
[0008] さらに、 V領域と I領域の中間には、上記のように N領域と呼ばれる、空孔起因の FP D、 LSTD、 COPも、転位ループ起因の LSEPD、 LFPDも存在しない領域が存在し ている。この N領域は OSFリングの外側にあり、そして、酸素析出熱処理を施し、 X— r ay観察等で析出のコントラストを確認した場合に、酸素析出がほとんどなぐかつ、 L SEPD、 LFPDが形成されるほどリッチではない I領域側であると報告されている。さ らに、近年では、 OSFリングの内側にも、空孔起因の欠陥も、転位ループ起因の欠 陥も存在しな 、N領域の存在が確認されて 、る。
[0009] これらの N領域は、通常の方法では、成長速度を下げて単結晶の育成を行った場 合に成長軸方向に対して斜めに存在するため、ゥエーハ面内では一部分にしか存 在しなかった。この N領域についても、ボロンコフ理論(V. V. Voronkov, Journal of Crystal Growth, vol. 59 (1982) , pp. 625— 643)では、引上げ速度 Fと結 晶固液界面近傍の温度勾配 Gの比である FZGというパラメータが点欠陥のトータル な濃度を決定すると唱えている。このことから考えると、結晶径方向面内で引上げ速
度は一定のはずであるから、一般的な単結晶の育成では面内で Gが分布を持った めに、例えば、ある引上げ速度では中心部が V領域となり、 N領域を挟んで周辺部で I領域となるような単結晶しか得られな力つた。
[0010] そこで近年、面内の Gの分布を改良して、例えば、引上げ速度 Fを徐々に下げなが ら単結晶を引上げた時に、従来では斜めでしか存在しな力つた N領域を径方向に拡 大することができるようになり、ある引上げ速度で径方向全面が N領域となる単結晶を 製造することが可能となった。また、この N領域が径方向全面に広がった時の引上げ 速度を維持して単結晶の育成を行うことにより、全面 N領域の結晶を長さ方向へ拡大 することができる。特に、結晶が成長するに従って Gが変化することを考慮して、あく までも FZGが一定になるように引上げ速度を補正 ·調節することにより、全面 N領域 となる結晶を結晶成長方向に大きく拡大できるようになった (例えば、特開平 8— 330 316号公報)。
[0011] また、 OSFリングの外側にある N領域をさらに分類すると、 OSFリングの外側に隣 接する Nv領域 (原子空孔の多い領域)と、 I領域に隣接する Ni領域 (格子間シリコン の多い領域)とがあることがゎカゝつている(例えば、特開 2001— 139396号公報)。
[0012] 尚、ここで上記に示した各用語について説明しておく。
1) FPD (Flow Pattern Defect)とは、成長後のシリコン単結晶棒からゥエーハ を切り出し、表面の歪み層をフッ酸と硝酸の混合液でエッチングして取り除いた後、 K Cr Oとフッ酸と水の混合液で表面をエッチング(Seccoエッチング)することにより、
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ピットおよびさざ波模様 (流れ模様: Flow Pattern)が生じる。この流れ模様を FPD と称し、ゥエーハ面内の FPD密度が高いほど酸ィ匕膜耐圧の不良が増える(特開平 4 —192345号公報参照)。
[0013] 2) SEPD (Secco Etch Pit Defect)とは、 FPDと同一の Seccoエッチングを施 した時に、流れ模様を伴うものを FPDと呼び、流れ模様を伴わないものを SEPDと呼 ぶ。この中で 10 μ m以上の大き!/、SEPD (LSEPD)は転位クラスターに起因すると 考えられ、デバイスに転位クラスターが存在する場合、この転位を通じて電流がリーク し、 P— Nジャンクションとしての機能を果たさなくなる。
[0014] 3) LSTD (Laser Scattering Tomography Defect)とは、成長後のシリコン
単結晶からゥエーハを切り出し、表面の歪み層をフッ酸と硝酸の混合液でエッチング して取り除いた後、ゥエーハを劈開する。この劈開面 (またはゥエーハ表面)より赤外 光を入射し、ゥエーハ表面 (または劈開面)から出た光を検出することで、ゥエーハ内 に存在する欠陥による散乱光を検出することができる。ここで観察される散乱体につ いては学会等ですでに報告があり、酸素析出物とみなされている(Shinsuke Sada mitsu et al. Japanese Journal of Applied Pnysics Vol. 32 (1993) , p . 3679参照)。また、最近の研究では、八面体のボイド (空洞)であるという結果も報 告されている。
[0015] 4) COP (Crystal Originated Particle)とは、ゥエーハの酸化膜而圧を劣化さ せる原因となる欠陥で、 Seccoエッチでは FPDになる欠陥力 SC— 1洗浄(NH OH
4
: H O: H 0 = 1 : 1 : 10の混合液による洗浄)では選択エッチング液として働き、 CO
2 2 2
Pになる。このピットの直径は 1 μ m以下で光散乱法で調べる。
[0016] 5) L/D (Large Dislocation:格子間型転位ループの略号)には、 LSEPD、 LF PD等があり、転位ループ起因と考えられている欠陥である。 LSEPDは、上記したよ うに SEPDの中でも 10 m以上の大きいものをいう。また、 LFPDは、上記した FPD の中でも先端ピットの大きさが 10 μ m以上の大き 、ものを 、う。
[0017] また一方、 CZ法により育成されたシリコン単結晶中には、およそ 1018atoms/cm3 の濃度で格子間酸素が不純物として含まれる。この格子間酸素は、結晶育成工程中 の固化してから室温まで冷却されるまでの熱履歴 (以下、結晶熱履歴と略すことがあ る。 )や半導体素子の作製工程における熱処理工程にぉ 、て過飽和状態となるため に析出して、シリコン酸ィ匕物の析出物(以下、酸素析出物、 BMD (Bulk Micro De fects)、または単に析出物と呼ぶことがある)が形成される。
[0018] この酸素析出物は、デバイスプロセスにおいて混入する重金属不純物を捕獲する ゲッタリングサイトとして有効に働き(Internal Gettering: IG)、デバイス特性や歩 留りを向上させることができる。しかしながら、酸素析出物は熱処理条件に強く依存 するために、ユーザー毎に異なるデバイスプロセスにおいて適切な酸素析出物を得 ることは極めて難しぐ酸素析出物の制御は非常に重要な課題となっている。
[0019] さらに、ゥエーハはデバイスプロセスで熱履歴を受けるだけでなぐもともと結晶熱
履歴を受けている。従って、ァズーグローン (as grown)結晶中には結晶熱履歴で形 成された酸素析出核 (グローンイン析出核)がすでに存在しており、このグローンイン 析出核の存在が酸素析出物の制御をさらに難しくしている。
[0020] 酸素析出の過程は、析出核形成とその成長過程から成る。通常のァズーグローンゥ エーハの場合、結晶熱履歴において核形成が進行し、その後のデバイスプロセス等 の熱履歴により大きく成長し、酸素析出物として検出されるようになる。従って、デバ イスプロセス投入前の段階でゥエーハに存在している酸素析出物は極めて小さぐ I G能力を持たない。しかし、デバイスプロセスを経ることにより、酸素析出物は大きく成 長して IG能力を有するようになる。
[0021] しかしながら、近年のデバイスプロセスでは使用するゥエーハの大口径化に伴い、 低温化 ·短時間化が進行しており、例えば、一連のデバイスプロセスにおいて熱処理 が全て 1000°C以下の温度で行われたり、数十秒程度の熱処理時間しか行わな ヽ R TP (Rapid Thermal Processing)が頻繁に用いられるようになってきている。この ようなデバイスプロセスでは、例えば全ての熱処理の熱履歴をトータルしても 1000°C 、 2時間程度の熱処理にしか相当しない場合があるため、従来のように、デバイスプロ セス中での酸素析出物の成長が期待できない。そのため、低温化'短時間化された デバイスプロセスに対しては、デバイスプロセス投入前の段階で IG能力を有するよう な検出可能なサイズの酸素析出物が高密度で形成されていることが望ましい。また、 その一方で、酸素析出物がゥエーハ表面近傍のデバイス作製領域に存在すると、デ バイス特性を劣化させるため、ゥエーハ表面近傍では酸素析出物が存在しないこと が望ましい。
[0022] また、一般的に、 CZ法により単結晶を育成する場合、生産性の向上等の理由から 引き上げ速度を速くできる V領域で単結晶の育成が行われることがあるが、この場合 、作製した CZゥエーハには、上記のグローンイン析出核の他に、結晶引上げ時の熱 履歴により導入されるグローンイン欠陥として、例えば前述のような原子空孔の凝集 により形成された COP等のボイド (空孔)型の欠陥が存在する。このような COP等の ボイド型欠陥がデバイス作製領域に存在すると、デバイス特性、特に重要な特性であ る酸ィ匕膜耐圧特性を劣化させることが知られている。したがって、デバイス作製領域
となるゥエーハ表層部(通常はゥエーハ表面力 数 m程度の領域)には、酸素析出 物と同様に、ボイド型欠陥も存在しな 、ことが望ま U、。
[0023] そこで、このようなゥエーハ表層部に存在するボイド型欠陥を消滅させるために、例 えば、ゥエーハに水素あるいはアルゴンなどの不活性雰囲気下で 1200°C程度の高 温熱処理を施すことが行われている。さらに、ゥエーハ表層部に存在する COP等の ボイド型欠陥を消滅させるとともに、ゥエーハ内部 (バルタ部)に酸素析出物を形成す るために、例えば、結晶育成時に窒素を添加する方法が提案されている(例えば、特 開平 11— 322490号公報、特開平 11— 322491号公報、特開 2000— 211995号公 報など)。
[0024] このように窒素を添加して単結晶を育成し、その単結晶からゥエーハを作製すること により、ゥエーハに存在するボイドのサイズが小さくなるためにゥエーハ表面近傍では 高温熱処理で欠陥が消滅しやすくなり、また、結晶熱履歴で単結晶中に形成される グローンイン析出核が大きくなるために、高温熱処理を行ってもゥエーハバルタ部で 析出核は消滅せずに成長して酸素析出物を形成することができ、ゥエーハに IG能力 を付加できる。さらに、最近では、この酸素析出物の密度の面内分布を均一にする方 法にっ 、ても提案されて ヽる(特開 2002— 57160号公報)。
[0025] しかし、窒素が添加されたゥエーハを作製した場合でも、ゥエーハ表層部のボイド 型欠陥を消滅させるためには、 1200°C程度の高温の熱処理が必要であり、場合に よっては、高温熱処理を行っても検出できない程度の小さなボイド型欠陥が残留する 恐れがある。また、サイズの大きなグローンイン析出核は、熱的に安定なためにゥェ ーハ表層部でも消滅しにくぐ表層部に残留する恐れがある。このようなボイド型欠陥 ゃグローンイン析出核がゥエーハ表層部に残留していると、その後デバイスを作製す る際にデバイス特性が劣化する等の問題が生ずる。
さらに、上記のように結晶育成時に窒素を添加する場合は、結晶製造工程が複雑 になると共に、窒素濃度の管理などに手間がかかるという問題があった。
発明の開示
[0026] そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、デ
バイス作製領域であるゥエーハ表層部の酸ィ匕膜耐圧特性が優れており、且つ、ゥェ ーハバルタ部にデバイスプロセス投入前の段階で酸素析出物の密度が面内均一に 高密度で存在し、優れた IG能力を有するァニールゥエーハ及びそのァニールゥェ ーハを製造する方法を提供することにある。
[0027] 上記目的を達成するために、本発明によれば、チヨクラルスキー法により育成された シリコン単結晶から作製したシリコンゥエーハに熱処理を施したァニールゥエーハで あって、ゥエーハ全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しない N領域であり、ゥエー ハ表面力 少なくとも深さ 5 μ mまでの領域における酸ィ匕膜耐圧特性の良品率が 95 %以上であり、且つ、ゥエーハ内部における酸素析出物の密度が I X 109Zcm3以 上で、ゥエーハ面内における酸素析出物の密度の最大値と最小値との比(最大値 Z 最小値)の値が 1一 10であることを特徴とするァニールゥエーハが提供される。
[0028] 本発明のァニールゥエーハは、ゥエーハ全面が N領域で、酸化膜耐圧特性の良品 率が 95%以上であり、且つ、ゥエーハ内部 (バルタ部)における酸素析出物の密度が 1 X 109Zcm3以上で、ゥエーハ面内における酸素析出物密度の(最大値 Z最小値) の値が 1一 10であるものであるので、デバイス作製領域であるゥエーハ表層部の酸 化膜耐圧特性が非常に優れており、ゥエーハバルタ部にデバイスプロセス投入前の 段階で酸素析出物の密度が面内均一に高密度で存在し、優れた IG能力を有するァ ニールゥエーハとすることができる。
[0029] また、本発明は、チヨクラルスキー法により育成されたシリコン単結晶から作製したシ リコンゥエーハに熱処理を施したァニールゥエーハであって、前記シリコンゥエーハ の全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しな!、、原子空孔の多 ヽ Nv領域のものであ り、該シリコンゥエーハに熱処理を施したものであることを特徴とするァニールゥエー ハを提供する。
[0030] このように、ゥエーハ全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しな!、、原子空孔の多 い Nv領域のシリコゥエーハに熱処理を施したァニールゥエーハであれば、ゥエーハ 表面のみならず、例えばゥエーハ表面から 5 μ mまでの領域が無欠陥層(DZ層)とな るので、ゥエーハ表層部の酸ィ匕膜耐圧特性が非常に優れたゥエーハとすることがで き、また、ゥエーハバルタ部に酸素析出物が例えば 1 X 109Zcm3以上の高密度で面
内均一に形成されたものとなるので、優れた IG能力を有するゥエーハとすることがで きる。
[0031] この場合、前記ァニールゥエーハの直径が 200mm以上であるものとすることがで きる。
本発明のァニールゥエーハは、上記のように酸素析出物が高密度で面内均一に形 成されたものであり、またこの酸素析出物は、例えばゥエーハを熱処理した際の熱応 力によるスリップ転位の発生を抑制する効果があることが知られて 、る。したがって、 本発明のァニールゥエーノ、が、熱処理によってスリップ転位の発生し易い 200mm以 上の直径を有するものであれば、例えばデバイスプロセス中の熱応力によるスリップ 転位の発生を抑制できる大口径のゥエーハとすることができ、特に今後の主流となる 300mm以上のゥエーハにおいて非常に有効なゥエーハとなる。
[0032] また、本発明によれば、チヨクラルスキー法により育成したシリコン単結晶からシリコ ンゥエーハを作製し、該作製したシリコンゥエーハに熱処理を施してァニールゥエー ハを製造する方法において、前記シリコンゥエーハとして、ゥエーハの全面がグロ一 ンイン欠陥も OSFも存在しない、原子空孔の多い Nv領域となるシリコンゥエーハを作 製した後、該作製したシリコンゥエーハに、少なくとも、 500°C以上 700°C以下の温度 T
11 °Cで所定時間 t 保持し、次に
11 5°CZ分以下の昇温速度で 1000°C以上 1230°C 以下の温度 τ 12 °cまで昇温し、その後、該温度 τ 12 °cで所定時間 t 保持する熱処理
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を行うことを特徴とするァニールゥエーハの製造方法が提供される。
[0033] このように、原子空孔の多!ヽ Nv領域となるシリコンゥエーハを作製して、そのシリコ ンゥエーハを、 500°C以上 700°C以下の温度で所定時間保持することにより、ゥエー ハ中のグローンイン析出核を成長させて消滅させにくくし、さらに新たな酸素析出核 をゥエーハに発生させることができ、次に 5°CZ分以下の昇温速度で 1000°C以上 1 230°C以下の温度まで昇温することにより、ゥエーハに存在する高密度のグローンィ ン析出核や酸素析出核を消滅させずに効率的に成長させ、その後その温度で所定 時間保持することにより、ゥエーハバルタ部のグロ一イン析出核や酸素析出核を酸素 析出物に成長させることにより酸素析出物の密度を高めると同時に、ゥエーハ表面近 傍の酸素を外方拡散させてゥエーハ表層部のグローイン析出核や酸素析出核を消
滅させ、ゥエーハ表層部に酸素析出物もグローンイン析出核も存在しない DZ層を形 成することができる。それによつて、デバイス作製領域であるゥエーハ表層部の酸ィ匕 膜耐圧特性が非常に優れており、且つ、ゥエーハバルタ部にデバイスプロセス投入 前の段階で酸素析出物が面内均一に高密度で存在して優れた IG能力を有するァニ ールゥエーハを容易に製造することができる。
[0034] このとき、前記シリコンゥエーハを 500°C以上 700°C以下の温度 T °Cで保持する
11
時間 t を 15分以上とすることが好ましい。
11
このように、シリコンゥエーハを 500°C以上 700°C以下の温度で保持する時間 t を
11
15分以上とすることにより、グローンイン析出核をより消滅しに《することができ、さら に新たな酸素析出核を効果的にゥエーハに発生させることができ、酸素析出核をより 高密度に形成できる。
[0035] また、前記シリコンゥエーハを 1000°C以上 1230°C以下の温度 T °Cで保持する時
12
間 t を 30分以上とすることが好ましい。
12
このように、シリコンゥエーハを 1000°C以上 1230°C以下の温度で保持する時間 t
12 を 30分以上とすることにより、酸素析出物をゲッタリング能力を有するサイズに安定し て成長させることができ、また、ゥエーハ表面近傍に DZ層を十分な幅で形成すること ができる。
[0036] さらに、本発明によれば、チヨクラルスキー法により育成したシリコン単結晶からシリ コンゥエーハを作製し、該作製したシリコンゥエーハに熱処理を施してァニールゥェ ーハを製造する方法において、前記シリコンゥエーハとして、ゥエーハの全面がグロ ーンイン欠陥も OSFも存在しない、原子空孔の多い Nv領域となるシリコンゥエーハを 作製した後、該作製したシリコンゥエーハに、少なくとも、温度 T °Cから温度 T °Cま
21 22 で R °CZ分の昇温速度で昇温する昇温工程 Aと、前記温度 T °Cから温度 T °Cま
1 1 22 23 で前記昇温工程 A
1の昇温速度とは異なる R
2 °CZ分の昇温速度で昇温する昇温ェ 程 Bと、前記温度 T °Cで所定時間 t 保持する保持工程 Cとを有する熱処理を行う
1 23 21 1
ことを特徴とするァニールゥエーハの製造方法が提供される。
[0037] このように、原子空孔の多!ヽ Nv領域となるシリコンゥエーハを作製して、そのシリコ ンゥエーハに昇温工程 Αを施すことにより、ゥエーハ中のグローンイン析出核を極力
消滅させることなく成長させることができ、次に昇温速度が昇温工程八ェとは異なる昇 温工程 を施して短時間で高温まで昇温することにより、ゥエーハ表面近傍におけ る酸素析出物の成長を抑制でき、その後、保持工程 Cを施すことによりゥエーハバ ルク部では昇温工程 A及び昇温工程 Bで成長した微小な酸素析出物を IG能力を 有するようなサイズにさらに成長させることができ、ゥエーハ表面近傍では酸素析出 物を消滅させて DZ層を形成することができる。それによつて、デバイス作製領域であ るゥエーハ表層部の酸化膜耐圧特性が非常に優れており、且つ、ゥエーハバルタ部 にデバイスプロセス投入前の段階で酸素析出物が面内均一に高密度で存在して優 れた IG能力を有するァニールゥエーハを容易に製造することができる。
[0038] このとき、前記昇温工程 A、昇温工程 B、及び保持工程 Cを連続して行うことが好 ましい。
このように昇温工程 A、昇温工程 B及び保持工程 Cの 3工程を連続して行うことに より、熱処理工程全体の工程時間を短縮でき、熱処理工程の効率化や生産性の向 上を図ることができる。
[0039] また、前記昇温工程 Aにおいて、前記温度 T を 700°C以下、前記温度 T を 800
1 21 22
°C以上 1000°C以下、前記昇温速度 Rを 3°CZ分以下とすることが好ましい。
このような条件で昇温工程 Aを行うことにより、結晶成長工程で形成されたグローン イン析出核を極力消滅させることなく効率的に成長させて酸素析出物の密度を高め ることができ、さらに工程時間の短縮にもつながる。
[0040] この場合、前記昇温工程 Aを行う前に、前記温度 T で 30分以上保持することが
1 21
好ましい。
このように、昇温工程 Aを行う前にシリコンゥエーハを温度 T で 30分以上保持す
1 21
ることにより、グローンイン析出核をより消滅しにくくすることができるだけでなぐさらに グローンイン析出核に加えて新たな酸素析出核を効果的に発生させて、シリコンゥェ ーハに一層高密度の酸素析出核を形成することができる。
[0041] さらに、前記昇温工程 Bにおいて、前記温度 T を 800°C以上 1000°C以下、前記
1 22
温度 T を 1050°C以上 1230°C以下、前記昇温速度 Rを 5°CZ分以上とすることが
23 2
好ましい。
このような条件で昇温工程 を行うことにより、保持工程 の保持温度まで短時間 で昇温することができ、それにより、ゥエーハ表面近傍における酸素析出物の成長を 抑制して、その後の保持工程 Cで表面近傍の酸素析出物を消滅させやすくすること ができる。
[0042] また、前記保持工程 Cにおいて、前記温度 T を 1050°C以上 1230°C以下、前記
1 23
保持時間 t を 30分以上とすることが好ましい。
21
このような条件で保持工程 Cを行うことにより、上記昇温工程 A及び昇温工程 Bで 成長したゥエーハバルタ部の酸素析出物を安定して成長させることができ、また同時 に、ゥエーハ表面近傍に酸素析出物のない DZ層を十分な幅で安定して形成するこ とがでさる。
[0043] また、本発明のァニールゥエーハの製造方法では、前記熱処理を施すシリコンゥェ ーハとして、窒素を添加せずに育成したシリコン単結晶から作製したものを用いること が好ましい。
[0044] このように、シリコンゥエーハとして窒素を添加せずに育成したシリコン単結晶から 作製したものを用いることにより、熱処理が加えられるシリコンゥエーハに熱的に安定 なグローンイン析出核、例えば、直径 40nm以上の析出核が存在しないので、熱処 理を行った際にゥエーハ表面近傍力 グローンイン析出核を容易に消滅させて DZ 層を形成することができる。また、シリコン単結晶を育成する際に窒素を添加する必 要がないので、結晶育成工程が複雑にならず、作業や管理などが容易になるという 利点も有する。
[0045] さらに、前記熱処理を施すシリコンゥエーハの酸素濃度を 14ppma以上とすること が好ましい。
このように熱処理を施すシリコンゥエーハの酸素濃度が 14ppma以上であれば、熱 処理をおこなうことによってゥエーハバルタ部に酸素析出物を一層高密度で形成す ることができ、ァニールゥエーハに一層優れた IG能力を付加することができる。また、 シリコンゥエーハの酸素濃度を 14ppma以上と高くすることにより、酸素析出物の成 長速度が速くなるので、全体の工程時間の短縮を図ることができる。
[0046] そして、本発明では、前記製造するァニールゥエーハの直径を 200mm以上とする
ことができる。
本発明のァニールゥエーハの製造方法は、従来では熱処理でスリップ転位が発生 し易かった直径 200mm以上の大口径のァニールゥエーハを製造する場合に特に 好適に適用することができる。すなわち、本発明は、上述のようにゥエーハ面内に大 きなサイズの酸素析出物を高密度で均一に形成できるため、熱処理中に生じるスリツ プ転位がピンユングされる確率が高くなり、スリップ転位の発生を抑制できる。したが つて、スリップ転位の発生してない大口径のァニールゥエーハを安定して製造するこ とが可能となる。
[0047] 以上のように、本発明によれば、ゥエーハの全面がグローンイン欠陥も OSFも存在 しな 、、原子空孔の多 、Nv領域となるシリコンゥエーハに所定の条件で熱処理を行 つてァニールゥエーハを製造することにより、デバイス作製領域であるゥエーハ表層 部の酸ィヒ膜耐圧特性が非常に優れており、ゥエーハバルタ部にデバイスプロセス投 入前の段階で酸素析出物が面内均一に高密度で存在して優れた IG能力を有する ァニールゥエーハを提供することができる。
図面の簡単な説明
[0048] [図 1]本発明の第 1の態様に係るァニールゥエーハの製造方法の一例を示すフロー 図である。
[図 2]本発明の第 1の態様においてシリコンゥエーハに施す熱処理のパターンを模式 的に示す模式図である。
[図 3]本発明の第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造方法の一例を示すフロー 図である。
[図 4]本発明の第 2の態様においてシリコンゥエーハに施す熱処理のパターンを模式 的に示す模式図である。
[図 5]本発明のァニールゥエーハの製造方法で用いることのできる単結晶引上げ装 置の一例を示す構成概略図である。
[図 6]実施例で使用した単結晶引上げ装置と、比較例で使用した単結晶引上げ装置 の温度分布を示すグラフである。
[図 7]実施例の縦割りサンプルについて、結晶欠陥領域を同定した結果と初期酸素 濃度及び酸素析出量を求めた結果を示す図である。
[図 8]比較例の縦割りサンプルについて結晶欠陥領域を同定した結果を示す図であ る。
[図 9]実施例及び比較例で製造したァニールゥエーハにおける酸素析出物(BMD) の密度の値及び面内分布を示すグラフである。
発明を実施するための最良の形態
[0049] 以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるも のではない。
本発明者等は、ゥエーハ表層部の酸ィヒ膜耐圧特性が非常に優れており、ゥエーハ バルタ部にデバイスプロセス投入前の段階で酸素析出物が面内均一に高密度で存 在するゥエーハを製造するために鋭意実験及び検討を重ねた。その結果、例えば 8 00°Cで 4時間 + 1000°Cで 16時間というような酸素析出熱処理を行った際に酸素析 出量 (すなわち、酸素析出熱処理前の初期酸素濃度と酸素析出熱処理後の酸素濃 度との差)が Ippma CiEIDA:日本電子工業振興協会規格)以上となるようなシリコン ゥエーハは、熱的に安定なグローンイン析出核を適度に有しているので、このような シリコンゥエーハに熱処理を行うことにより、ゥエーノ、バルタ部でグローンイン析出核 を消滅させずに成長させて、酸素析出物を安定して形成できることがわかった。
[0050] 一方、ゥエーハの酸ィ匕膜耐圧特性の向上を図るために、ゥエーハ全面がグローン イン欠陥も OSFも存在しない N領域となるシリコンゥエーハを用い、さらにこの N領域 となるシリコンゥエーハに酸素析出物を形成するために熱処理を行った場合、ゥエー ハ表面近傍には DZ層を形成でき、またゥエーハのバルタ部には酸素析出物を形成 することができる。し力しながら、 N領域には前述のように Nv領域と Ni領域があり、ま た Ni領域は Nv領域に比較して酸素析出が発生しにくい領域であるため、ゥエーハ 面内に Ni領域と Nv領域が混在するようなシリコンゥエーハに熱処理を行った場合に は、酸素析出物の密度がゥエーハ面内で不均一となり、その結果、ゥエーハの有す るゲッタリング能力が面内で不均一となることが明らかとなった。さらに、この場合、酸 素析出物の密度の面内バラツキに起因してゥエーハに反り等が発生することがあるこ
ともわかった。
[0051] そこで、本発明者等はさらに実験及び検討を重ねた結果、シリコンゥエーハの Nv 領域では、上記のような酸素析出熱処理を行った際に酸素析出量が lppma以上と なることを見出し、そして、このような Nv領域がゥエーハ全面に広がるシリコンゥエー ハに熱処理を行ってァニールゥエーハを製造すれば、ゥエーハ表層部の酸化膜耐 圧特性が非常に優れており、ゥエーハバルタ部に酸素析出物が面内均一に高密度 で存在するような高品質のァニールゥエーハが得られることに想到し、本発明を完成 させた。
[0052] すなわち、本発明のァニールゥエーハは、 CZ法により育成されたシリコン単結晶か ら作製したシリコンゥエーハに熱処理を施したァニールゥエーハであって、前記シリコ ンゥエーハの全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しな!、、原子空孔の多 、Nv領域 のものであり、該シリコンゥエーハに熱処理を施したものであることに特徴を有するも のである。
[0053] また、このような本発明のァニールゥエーハは、ゥエーハ全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しない N領域であり、ゥエーハ表面力 少なくとも深さ 5 mまでの領域に おける酸ィ匕膜耐圧特性の良品率が 95%以上であり、且つ、ゥエーハ内部における 酸素析出物の密度が 1 X 109Zcm3以上で、ゥエーハ面内における酸素析出物の密 度の最大値と最小値との比(最大値 Z最小値)の値が 1一 10であることに特徴を有す るちのとすることがでさる。
[0054] このように、本発明のァニールゥエーハは、ゥエーハ表面のみならず、ゥエーハ表 面力も少なくとも深さ 5 μ mまでの領域において無欠陥層が形成されたものとなるの で、良品率が 95%以上となる優れた酸ィ匕膜耐圧特性を有するものとなり、例えばゥ エーハ表層部の比較的深 ヽ領域までデバイスを作製する場合であっても、デバイス 特性を劣化させることのないゥエーハとすることができる。ここで、本発明における酸 化膜而圧特性とは、 TZDB (Time Zero Dielectric Breakdown)特性のことを 意味し、その良品率は、例えば、判定電流値を ImAZcm2として、絶縁破壊電界が 8MVZcm以上となるものの割合を示す。
[0055] 尚、ゥエーハ表層部の欠陥を検出する簡便な方法として、例えばパーティクルカウ
ンターや選択エッチング法がある。しかし、これらの方法を用いて欠陥の検査を行う 場合でも、検出下限以下の小さいサイズの欠陥が存在し、酸化膜耐圧特性を劣化さ せる場合がある。したがって、上記のように、本発明のァニールゥエーハカ 良品率 が 95%以上、さらに 100%であるような優れた酸ィ匕膜耐圧特性を有することは極めて 重要である。
[0056] また、本発明のァニールゥエーハは、上記のようにゥエーハ内部(バルタ部)におい て検出される IG能力を有するサイズ以上の酸素析出物の密度が 1 X 109Zcm3以上 であるので、デバイスプロセス投入前の段階で優れた IG能力を有するものとなり、近 年の低温化'短時間化が進むデバイスプロセスにおいても、ゥエーハバルタ部の酸 素析出物がデバイスプロセスの初期段階力もゲッタリングサイトとして働き、特別な熱 処理を追加しなくても十分なゲッタリング能力を発揮できるゥエーハとすることができ る。このとき、ァニールゥエーハの機械的強度を考慮すると、析出過多による劣化を 防止するため、酸素析出物の密度は 1 X 1013Zcm3以下とすることが好ましい。
[0057] 尚、本発明において、 IG能力を有する酸素析出物のサイズは、実験的に検出可能 な酸素析出物のサイズ (例えば、直径 30— 40nm程度)を目安にしており、特に、ゲ ッタリング能力を有する酸素析出物のサイズとしては直径約 40nm以上であることが 好ましい。一般的には、実験的に検出できないサイズの酸素析出物でも IG能力を有 すると考えられているので、このように実験的に検出可能なサイズ、例えば直径 40η m以上の酸素析出物であれば十分に IG能力を有するものと判断できる。このような 酸素析出物は、例えば、光散乱法の 1つである赤外散乱トモグラフ法により検出可能 である。
[0058] さらに、従来のゥエーハではゥエーハ面内における酸素析出物の密度の最大値と 最小値との比(最大値 Z最小値)の値が 20以上、あるいは桁違 、の数値を示して!/ヽ た力 本発明のァニールゥエーハは、ゥエーハ面内における酸素析出物の密度の最 大値と最小値との比(最大値 Z最小値)の値が 1一 10、さらには 1一 5となるものであ るので、ゥエーハバルタ部における IG能力の面内バラツキを著しく低減でき、ゥエー ハ全面に渡って非常に優れたゲッタリング能力を均一に有するゥエーハとすることが できる。またこの場合、従来のァニールゥエーハにおいて酸素析出物の密度の面内
ノ ツキに起因して発生していたゥエーハの反り等の問題も容易に解決することがで きる。
[0059] また、本発明のァニールゥエーハカ 熱処理によってスリップ転位の発生し易い直 径 200mm以上のゥエーハであれば、スリップ転位の発生を抑制する効果のある酸 素析出物をゥエーハ面内で均一にかつ高密度で有しているため、デバイスプロセス においてスリップ転位の発生が抑制される大口径のゥエーハとなり、特に今後の主流 となる 300mm以上のゥエーハにおいて非常に有効なゥエーハとなる。
[0060] 次に、上記のような本発明のァニールゥエーハを製造するための方法について、図 面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
先ず、本発明の第 1の態様に係るァニールゥエーハの製造方法は、 CZ法により育 成したシリコン単結晶からシリコンゥエーハを作製し、該作製したシリコンゥエーハに 熱処理を施してァニールゥエーハを製造する方法にお!、て、前記シリコンゥエーハと して、ゥエーハの全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しない、原子空孔の多い Nv 領域となるシリコンゥエーハを作製した後、該作製したシリコンゥエーハに、少なくとも 、 500°C以上 700°C以下の温度 T °Cで所定時間 保持し、次に 5
11 t 11 °CZ分以下の昇 温速度で 1000°C以上 1230°C以下の温度 T °Cまで昇温し、その後、該温度 T °C
12 12 で所定時間 t 保持する熱処理を行うことに特徴を有するものである。
12
[0061] 以下、本発明の第 1の態様に係るァニールゥエーハの製造方法について、より具体 的に説明する。ここで、図 1は、本発明の第 1の態様に係るァニールゥエーハの製造 方法の一例を示すフロー図であり、また図 2は、シリコンゥエーハに施す熱処理のパ ターンを模式的に示す模式図である。
[0062] 先ず、ァニールゥエーハの原料となるシリコンゥエーハを、 CZ法で育成したシリコン 単結晶から作製する(図 1のステップ 101)。このとき、作製するシリコンゥエーハカ ゥ エーハの全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しな!、、原子空孔の多 、Nv領域とな るものとなれば、その作製方法は特に限定されるものではなぐ例えば国際公開第 W O 01Z057293号パンフレツ卜、国際公開第 WO 02,002852号パンフレツ卜、特 開 2002— 226296号公報などに記載されているように、単結晶を育成する際の引上 げ速度 Fと引上げ結晶中の固液界面近傍の温度勾配 Gとの比 FZGを制御して単結
晶の引上げを行う方法を利用してゥエーハの作製を行うことができる。ここで、本発明 においてシリコンゥエーハを作製する方法の一例を具体的に説明する。
[0063] シリコン単結晶を引上げるための単結晶引上げ装置の一例を図 5に示す。図 5に示 すように、この単結晶引上げ装置 20は、メインチャンバ 1内に、原料融液 4を収容す る石英ルツボ 5と、この石英ルツボ 5を保護する黒鉛ルツボ 6とがルツボ駆動機構 (不 図示)によって回転 ·昇降自在に保持軸 19で支持されており、またこれらのルツボ 5、 6を取り囲むように加熱ヒーター 7と断熱材 8が配置されている。メインチャンバ 1の上 部には育成した単結晶 3を収容し、取り出すための引上げチャンバ 2が連接されてお り、引上げチャンバ 2の上部には単結晶 3をワイヤー 16で回転させながら引上げる引 上げ機構 (不図示)が設けられて 、る。
[0064] また、メインチャンバ 1の内部にはガス整流筒 13が設けられており、このガス整流筒 13の下部には原料融液 4と対向するように遮熱部材 14を設置して、原料融液 4の表 面からの輻射をカットするとともに原料融液 4の表面を保温するようにしている。このと き、遮熱部材 14は、例えばその下端と原料融液 4の表面との間隔が 2— 20cm程度と なるように設置されている。さらに、ガス整流筒 13の上方には冷却筒 11が設置されて おり、冷媒導入口 12から冷却媒体を流すことによって単結晶 3を強制冷却できるよう になっている。
[0065] さらに、引上げチャンバ 2の上部に設けられたガス導入口 10からはアルゴンガスの ような不活性ガス等を導入でき、引上げ中の単結晶 3とガス整流筒 13との間を通過さ せた後、遮熱部材 14と原料融液 4の融液面との間を通過させ、ガス流出口 9から排 出することができる。
[0066] また、メインチャンバ 1の水平方向の外側に磁石 (不図示)を設置することができ、そ れによって、原料融液 4に水平方向あるいは垂直方向等の磁場を印加して原料融液 の対流を抑制し、単結晶の安定成長をはかる、いわゆる MCZ法を用いることができ る。
[0067] このような単結晶引上げ装置 20を用いて、例えばシリコン単結晶を CZ法により育 成する場合、まず、石英ルツボ 5内でシリコンの高純度多結晶原料を融点 (約 1420 °C)以上に加熱して融解する。次に、ワイヤー 16を巻き出すことによりシリコン融液 4
の表面略中心部に種ホルダー 18に固定された種結晶 17を接触又は浸漬させる。そ の後、ルツボ保持軸 19を適宜の方向に回転させるとともに、ワイヤー 16を回転させな 力 Sら卷き取って種結晶を引上げることにより、単結晶の育成が開始される。以後、単 結晶の引上げ速度とシリコン融液の温度を適切に調節することにより略円柱形状の シリコン単結晶 3を成長させることができる。
[0068] このとき、単結晶直胴部を育成する際の引上げ速度を F[mmZmin]とし、シリコン 融点から 1400°Cの間の引上げ軸方向の結晶温度勾配を G[°CZmm]で表した時、 FZG [mm2Z°C · min]の値が Nv領域となるように引上げ速度 Fを制御してシリコン 単結晶を育成する。この場合、例えば上記のように遮熱部材 14の下端と原料融液 4 の表面との間隔を 2— 20cm程度に設定することにより結晶中心部分の温度勾配 Gc と結晶周辺部分の温度勾配 Geとの差を小さくしたり、また結晶周辺の温度勾配の方 が結晶中心より低くなるように炉内温度を制御することができ、結晶径方向の全面を 容易に Nv領域となるようにすることが可能となる。さらに、例えばガス整流筒 13の上 方に設置した冷却筒 11によってボイド欠陥を形成する温度帯(1080— 1150°C)を 急冷して、結晶成長軸方向に Nv領域を広げることが可能となるので、直胴部全体が 径方向全面で Nv領域となる単結晶を容易に育成することができる。
[0069] このようにして得られたシリコン単結晶をスライスして得られるシリコンゥエーハは、グ ローンイン欠陥も OSFも存在しない、原子空孔の多い Nv領域となるシリコンゥエーハ となる。このようなシリコンゥエーハであれば、その後熱処理を行った際にゥエーハ表 層部にグローンイン欠陥や酸素析出物が存在せず、またゥエーハバルタ部で高い酸 素析出量が得られるゥエーハとすることができる。
[0070] この場合、シリコンゥエーハは、窒素を添加せずに育成したシリコン単結晶から作製 することが好ましい。このように窒素を添加せずに育成したシリコン単結晶から作製し たシリコンゥエーハであれば、ゥエーハに熱的に安定なグローンイン析出核、例えば 直径 40nm以上の析出核が存在しないので、以下に示すような本発明の熱処理を行 つた際にゥエーハ表面近傍力 グローンイン析出核を消滅させて DZ層を安定して形 成することができる。また、シリコン単結晶を育成する際に窒素を添加する必要がな いので、結晶育成工程が複雑にならず、作業や管理などが簡便になるという利点を
有する。
[0071] 尚、本発明では、シリコン単結晶からシリコンゥエーハを作製する方法も特に限定さ れず、例えばシリコン単結晶からシリコンゥエーハをスライスした後、従来行われてい るような面取り、ラッピング、エッチング、鏡面研磨等の各工程を順次施すことによって 、シリコンゥエーハを容易に作製することができる。
[0072] 次に、上記のように作製したシリコンゥエーハを、例えば 500°C以上 700°C以下の 温度 T °Cに維持されている熱処理炉に投入した後(図 1のステップ 102)、図 2に示
11
すように、その温度 T °Cで所定時間 t 保持する(図 1のステップ 103)。このように温
11 11
度 T °Cで所定時間 t 保持することにより、単結晶の育成で形成されたゥエーハ中
11 11
のグローンイン析出核を成長させて、ゥエーハバルタ部に存在する析出核を消滅さ せに《することができ、さらに新たな酸素析出核をゥエーハに発生させることができ る。
[0073] このとき、保持温度 T は、グローンイン析出核を成長させることが出来る温度であ
11
れば、低い温度であるほど熱処理後のァニールゥエーハにおける酸素析出物の密 度を高めることができる力 工程時間が長くなつて生産性の低下を招く恐れがあるの で、温度 T は 500°C以上にすることが望ましい。また一方、温度 T が 700°Cを超え
11 11
る温度にすると、酸素析出物の密度を十分に高めることができなくなる恐れがある。
[0074] さらにこの場合、シリコンゥエーハを温度 T で保持する時間 t は 15分以上とする
11 11
ことが好ましぐそれによつて、グローンイン析出核をより消滅しにくくすることができる とともに、新たな酸素析出核を効果的にゥエーハに発生させて、酸素析出核をより高 密度に形成することができる。また、保持時間 t を余り長くし過ぎると全体の工程時
11
間が長くなり、生産性に影響を及ぼすことが考えられるため、保持時間 t はおよそ 6
11
0分以下とすることが好ましい。尚、このようにシリコンゥエーハを温度 T で保持する
11 場合、一定温度に高精度に保持するだけに限らず、条件に応じて温度 T 付近で若
11 干の温度変化 (例えば ± 100°C程度の昇温、降温等)を伴うこともできる。すなわち、 温度 T は、 500°C以上 700°C以下であれば良いので、温度を保持する場合はこの
11
温度範囲で保持すれば良ぐ必ずしも一定の温度とする必要はない。つまり、本発明 でいう温度 T °Cで所定時間保持するとは、このように温度 T 500— 700°Cの範囲
内で変動させて保持する場合を含む。
[0075] 次に、 500°C以上 700°C以下の温度 T で保持したシリコンゥエーハを、図 2に示
11
すように、 5°CZ分以下の昇温速度で 1000°C以上 1230°C以下の温度 T °Cまで昇
12 温する(ステップ 104)。このように、シリコンゥエーハを 5°CZ分以下の速度で昇温す ることにより、ゥエーハに存在する高密度のグローンイン析出核を極力消滅させずに 効率的に成長させることができ、特に昇温速度を低速にするほど析出物密度を高め ることができる。したがって、このように昇温工程を行うことにより、単結晶を育成する 際に形成されたグローンイン析出核を効果的に成長させることができるので、例えば 酸素析出核をゥエーハに新たに形成するための熱処理工程を別途に行わなくても析 出物密度を十分に高くすることができるし、さらに、全体の工程時間の短縮を図ること ができる。このとき、温度 T
11から温度 T
12 °Cまで昇温する速度が 5°CZ分を越えるよう な高速になると、グローンイン析出核が成長できずに消滅してしまう割合が高くなり、 酸素析出物の密度が十分に得られない場合がある。また一方、あまり低速過ぎるとェ 程時間が必要以上に長くなるので、昇温速度は約 cz分以上とすることが好ましい
[0076] 尚、本発明において、上記温度 T が低いほど、また温度 T での保持時間 t が長
11 11 11 いほど、さらに温度 τ から温度 τ までの昇温速度が遅いほど、シリコンゥエーハに
11 12
新たな酸素析出核を形成させ易ぐ熱処理後のァニールゥエーハにおける酸素析出 物の密度を高くすることができ、所望するァニールゥエーハの品質に応じて、温度 τ
、保持時間 t 、及び温度 T から温度 T までの昇温速度を適宜設定することができ
1 11 11 12
る。
[0077] そして、上記のようにシリコンゥエーハを 1000°C以上 1230°C以下の温度 T °Cま
12 で昇温した後、その温度 T °Cで所定時間 t 保持する (ステップ 105)。このように温
12 12
度 τ で所定時間保持することにより、ゥエーハバルタ中の酸素析出物をさらに成長
12
させてゲッタリング能力を有するサイズまで大きくすると同時にゥエーハ表面近傍の 酸素を外方拡散させて酸素析出核を消滅させ、ゥエーハ表層部に酸素析出物のな い DZ層を形成することができる。
[0078] このとき、上記温度 T が 1000°Cよりも低くなると、ゥエーハバルタ部の酸素析出物
を大きく成長させるための時間が長くなり、全体の工程時間が長くなつてしまう。一方 、この温度 T を高くするほど酸素析出物を所望のサイズ、すなわちゲッタリング能力
12
を有するサイズまで成長させる時間が短くなり、全体の工程時間を短くすることができ る力 約 1230°Cを超える高温では熱処理炉カもの金属汚染が顕著に発生する恐れ があるため、温度 T は 1230°C以下とすることが好ましい。さらに、熱処理中にゥェ
12
ーハに生じるスリップ転位の発生を抑制するためには、温度 T は 1200°C以下、さら
12
には 1150°C以下とすることがより好ましぐこのように 1200°C以下、さらには 1150°C 以下の温度でシリコンゥエーハを保持することにより、ゥエーハバルタ部の酸素析出 物を成長させると同時にゥエーハ表層部に DZ層を形成できるので、従来ではスリツ プ転位の発生し易カゝつた直径 200mm以上の大口径ゥエーハを熱処理する場合に 特に有効となる。
[0079] また、この温度 T で保持する時間 t は、ゥエーハバルタ部のグローンイン析出核
12 12
をゲッタリング能力を有するサイズに確実に成長させるため、また、ゥエーハ表層部 に十分な幅をもつ DZ層を形成するために 30分以上とすることが好ま 、。保持時間 t をこのように 30分、またはそれ以上に長くすることにより、バルタ部の酸素析出物
12
のサイズを大きくして、直径 30nm— 40nm程度、さらには約 50nm以上のサイズを有 するように成長させることができるし、またそれと同時に、ゥエーハ表面近傍に DZ幅 を形成してその幅を広げることができる。し力しながら、時間 t が長くなり過ぎると生
12
産性の低下を招く恐れがあるので、時間 t は約 4時間以下、さらには約 2時間以下と
12
するのが好ましぐまた成長させる酸素析出物のサイズは lOOnm以下とすることが好 ましい。一方、保持時間 t が 30分より短くなると、時間の僅かなばらつきにより所望
12
のサイズの酸素析出物や DZ幅が得られなくなる可能性がある。
[0080] さらに、このような温度 T で保持する工程 (ステップ 105)は、シリコンゥエーハを熱
12
処理炉に投入してから温度 T °Cまで昇温するまでの工程 (ステップ 102— 104)で
12
成長したバルタ中の酸素析出物をさらに成長させること、および表面近傍に DZ層を 形成することを目的としている。従って、その目的が達成できるのであれば、一定温 度に高精度に保持するだけに限らず、条件に応じて温度 T 付近で若干の温度変化
12
(例えば ± 100°C程度の昇温、降温等)を伴うこともできる。すなわち、温度 T は、 1
000°C以上 1230°C以下であれば良いので、温度を保持する場合はこの温度範囲で 保持すれば良ぐ必ずしも一定の温度とする必要はない。本発明でいう温度 T でで
12 所定時間保持するとは、このように温度 T を 1000 1230°Cの範囲内で変動させ
12
て保持する場合を含む。さら〖こ、本発明ではシリコンゥエーハを高温で保持する温度 τ 及びその保持時間 t を調整することにより、ァニールゥエーハに形成される酸素
12 12
析出物のサイズを容易に制御することができる。
[0081] 上記のようにして熱処理を行った後、図 2に示すように、例えば熱処理炉内の温度 を T
12 °Cから 700°Cまでおよそ 2°CZ分程度の速度で降温した後(降温工程:ステップ
106)、シリコンゥエーハを熱処理炉外に取り出す (ステップ 107)。なお、上記降温速 度及び降温した後のゥエーハ取り出し温度については特に限定されないが、例えば ゥエーハの降温時、または取り出し時に熱応力によるスリップ転位が発生しな 、ような 条件とすることが望ましい。
[0082] さらに、本発明では、上記熱処理を行う際の熱処理雰囲気も特に限定されない。例 えば、酸素雰囲気、酸素と窒素の混合雰囲気、アルゴン雰囲気、水素雰囲気などで 上記熱処理を行うことができる。特に、アルゴンや水素の非酸化性雰囲気の場合は、 ゥエーハ表面に酸化膜が形成されないので、酸化性雰囲気の場合と比べると酸素の 外方拡散が促進され、より好ましい場合がある。
[0083] 以上のようにして、 Nv領域となるシリコンゥエーハを作製した後、その作製したシリ コンゥエーハに上記の条件で熱処理を行うことによって、前記で説明した本発明のァ ニールゥエーハ、すなわち、ゥエーハ全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しない Ν 領域であり、ゥエーハ表面力 少なくとも深さ 5 μ mまでの領域における酸ィ匕膜耐圧 特性の良品率が 95%以上であり、且つ、ゥエーハ内部における酸素析出物の密度 が I X 109/cm3以上で、ゥエーハ面内における酸素析出物の密度の最大値と最小 値との比(最大値 Z最小値)の値が 1一 10である高品質のァニールゥエーハを容易 にかつ安定して製造することができる。
[0084] また、本発明では、上記熱処理を施すシリコンゥエーハとして、ゥエーハの酸素濃 度が 14ppma以上であるものを使用することにより、ゥエーハバルタ部に酸素析出物 を一層高密度で形成することができ、ァニールゥエーハに一層優れた IG能力を付カロ
することができる。また、シリコンゥエーハの酸素濃度を 14ppma以上と高くすれば、 酸素析出物の成長速度が速くなるので、全体の工程時間の短縮を図ることができる 力 一方、シリコン単結晶製造の容易性を考慮すると、熱処理を施すシリコンゥエー ハの酸素濃度は 23ppma以下、さらに 17ppma以下とするのが好ましい。
[0085] 次に、本発明の第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造方法について説明する 本発明の第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造方法は、 CZ法により育成した シリコン単結晶からシリコンゥエーハを作製し、該作製したシリコンゥエーハに熱処理 を施してァニールゥエーハを製造する方法において、前記シリコンゥエーハとして、ゥ エーハの全面がグローンイン欠陥も OSFも存在しな!、、原子空孔の多 、Nv領域とな るシリコンゥエーハを作製した後、該作製したシリコンゥエーハに、少なくとも、温度 T
2
°Cから温度 T °Cまで R °CZ分の昇温速度で昇温する昇温工程 Aと、前記温度 T
1 22 1 1 2
°Cから温度 T °Cまで前記昇温工程 Aの昇温速度とは異なる R °CZ分の昇温速度
2 23 1 2
で昇温する昇温工程 Bと、前記温度 T °Cで所定時間 t 保持する保持工程 Cとを
1 23 21 1 有する熱処理を行うことに特徴を有するものである。
[0086] 以下、本発明の第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造方法について、より具体 的に説明する。ここで、図 3は、本発明の第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造 方法を示すフロー図であり、また図 4は、シリコンゥエーハに施す熱処理のパターンを 模式的に示す模式図である。
[0087] 先ず、ァニールゥエーハの原料となるシリコンゥエーハを CZ法で育成したシリコン 単結晶から作製する(図 3のステップ 201)。シリコンゥエーハの作製は、前述した第 1 の態様でゥエーハを作製した方法(図 1のステップ 101 )と同様の方法を用 、て行うこ とがでさる。
[0088] 次に、この作製したシリコンゥエーハを、例えば温度 T °Cに維持されている熱処理
21
炉に投入した後(図 3のステップ 202)、図 4に示すように、温度 T °Cから温度 T °C
21 22 まで R °CZ分の昇温速度で昇温する昇温工程 Aを行う(図 3のステップ 203)。この ように昇温工程 Aを行うことにより、結晶成長工程で形成されたグローンイン析出核 を極力消滅させることなく効率的に成長させて酸素析出物の密度を高めることができ
る。
[0089] このとき、上記温度 T 力 S700°Cを超える温度であると、ゥエーハに存在するグロ一
21
ンイン析出核が消滅し易ぐ熱処理後のァニールゥエーハにおける酸素析出物の濃 度が十分に得られなくなる恐れがあるので、温度 T は 700°C以下とすることが好まし
21
い。また、温度 τ は低くするほど成長可能なグローンイン析出核の密度が高くなるの
21
で酸素析出物の密度を一層高めることができるが、グローンイン析出核を成長させる のに必要な工程時間が長くなり、生産性の低下を招く恐れがあるので、温度 T は 50
21
0°C以上とすることが好まし!/、。
[0090] また、昇温工程 Aにおける温度 T から温度 T までの昇温速度 R力 S3
1 21 22 1 °CZ分を超 えると、グローンイン析出核を十分に成長させることができず、その後の工程でグロ一 ンイン析出核が消滅してしまう恐れがあるので、昇温速度 Rは 3°CZ分以下とするこ とが好ましい。また、昇温速度 Rは低速であるほどグローンイン析出核が消滅せずに 成長する割合が高くなるため望ましいが、あまり低速すぎると工程時間が長くなつてし まい効率的でないので、昇温速度 Rは 0. 5°CZ分以上とすることが好ましい。
[0091] さらにこの場合、昇温後の温度 T を 800
22 °C以上 1000°C以下とすることが好ましい
。この温度 T 力 800°C未満であると昇温工程 Aにおいてグローンイン析出核が十
22 1
分に成長できず、その後の昇温工程 B1で消滅する割合が高くなり、酸素析出物の 密度が十分に得られない場合がある。一方、温度 T
22が 1000°Cを越える温度である と、ゥエーハ表面近傍のグローンイン析出核も大きく成長してしまい、その後の昇温 工程 B及び保持工程 Cを経ても酸素析出物が表面近傍に残存して、ゥエーハ表層 部に DZ層を形成できず、酸化膜耐圧特性の低下を招く恐れがある。
[0092] また、本発明では、この昇温工程 Aを行う前に温度 T で 30分以上保持することが
1 21
好ましい。このように、昇温工程 Aの前にシリコンゥエーハを温度 T で 30分以上保
1 21
持することにより、グローンイン析出核を一層消滅しに《することができ、さらにグロ ーンイン析出核に加えて新たな酸素析出核を効果的に発生させて、シリコンゥエー ハに一層高密度の酸素析出核を形成することができる。このとき、温度 T での保持
21 時間を長くし過ぎると工程時間が必要以上に長くなるので、約 4時間以下とすること が好ましい。尚、このようにシリコンゥエーハを温度 T で保持する場合、一定温度に
高精度に保持するだけに限らず、条件に応じて温度 τ 付近で若干の温度変化を伴
21
うこともできる。すなわち、温度 T は 700°C以下であれば、必ずしも一定の温度とす
21
る必要はなぐ 700°C以下の範囲で変動させて保持する場合を含む。
[0093] 上記昇温工程 Aを行った後、図 4に示すように、温度 T °Cから温度 T °Cまで昇
1 22 23 温工程 Aよりも速い R °CZ分の昇温速度で昇温する昇温工程 Bを行う(図 3のステ
1 2 1 ップ 204)。このように昇温工程 Bを行うことにより、ゥエーハ表面近傍における酸素 析出物の成長を抑制して短時間で高温の温度 T まで昇温することができ、ゥエーハ
23
表層部の酸素析出物が必要以上に成長するのを抑制して、その後の保持工程 Cで ゥエーハ表面近傍の酸素析出物を消滅し易くすることができる。
[0094] このとき、温度 T から温度 T までの昇温速度 R 1S 5°CZ分未満であると表面近
22 23 2
傍の酸素析出物が大きく成長してしまい、その後の保持工程 Cにおいて消滅しにく くなる恐れがあるので、昇温工程 B 1における昇温速度 R 2は 5°CZ分以上とすることが 好ましい。また一方、昇温速度 R 2が高速過ぎるとゥエーハバルタ部の酸素析出物も 保持工程 Cで消滅する恐れがあり、酸素析出物密度が低下してしまうことが考えられ るので、昇温速度 R 2は 10°CZ分以下であることが望ましい。
[0095] またこの昇温工程 Bでは、昇温後の温度 T を 1050°C以上 1230°C以下とすること
1 23
が好ましい。温度 T 力 S1050°C未満の場合、保持工程 Cでバルタ部の酸素析出物
23 1
を所望のサイズに成長させるために長い時間が必要となり、生産性の低下を招く恐 れがある力 このように温度 T を 1050°C以上とすることにより、保持工程 Cにおい
23 1 てバルタ部の酸素析出物を効率的に十分な大きさに成長させるとともに、表面近傍 の酸素を外方拡散させて表面近傍の酸素析出核を消滅させることができる。また、温 度 T が高くなるほどバルタ部の酸素析出物が大きくなり、また DZ幅が広くなるものの
23
、 1230°Cを越える高温では熱処理炉カもの金属汚染が発生する恐れがあるので、 温度 T は 1230°C以下とすることが好ましい。さらに、熱処理中にゥエーハに生じる
23
スリップ転位の発生を抑制するためには、温度 T は 1200°C以下、さらには 1150°C
23
以下とすることがより好ま 、。
[0096] そして、昇温工程 Bを行った後、図 4に示すように、温度 T °Cで所定時間 t 保持
1 23 21 する保持工程 Cを行う(図 3のステップ 205)。このように保持工程 Cを行うことにより
、上記の昇温工程へ及び昇温工程 で成長した微小な酸素析出物をゥエーハバル ク部では IG能力を有するようなサイズ、例えば直径約 40nm以上、さらには直径約 5 Onm以上のサイズに成長させることができ、またゥエーハ表面近傍では酸素析出物 をより完全に消滅させることができるので、極めて高品質の DZ層を効率的に形成す ることがでさる。
[0097] このとき、保持工程 Cの保持時間 t が 30分より短くなると、時間の僅かなばらつき
1 21
により所望のサイズの酸素析出物や DZ幅が得られなくなる可能性があるので、保持 時間 t は 30分以上とすることが好ましい。また、この保持時間 t が長くなるほどバル
21 21
ク部の酸素析出物のサイズが大きくなり、また DZ幅が広くなるため好ましいが、了二 ールゥエーハの生産性を考慮すると、保持時間 t は約 4時間以下とするのが望まし
21
い。
[0098] また、この保持工程 Cにおいて、シリコンゥエーハを高温で保持する温度 T 及び
1 23 保持時間 t を調整することにより、ァニールゥエーハのバルタ部に形成される酸素析
21
出物のサイズゃゥエーハ表層部の DZ幅を容易に制御することができ、所望の品質を 有するァニールゥエーハを効率的に安定して得ることができる。尚、保持工程 Cでは 、前記本発明の第 1の態様に係る方法と同様に、一定の温度 T
23で高精度に保持す るだけに限らず、条件に応じて温度 T 付近で若干の温度変化 (例えば ± 100°C程
23
度の昇温、降温等)を伴うこともできる。すなわち、温度 T は、 1050°C以上 1230°C
23
以下であれば良いので、温度を保持する場合はこの温度範囲で保持すれば良ぐ必 ずしも一定の温度とする必要はない。本発明でいう温度 T °cで所定時間保持すると
23
は、このように温度 T を 1050 1230°Cの範囲内で変動させて保持する場合を含
23
む。
[0099] 上記のようにして熱処理を行った後、図 4に示すように、例えば温度 T °Cから 700
23
°Cまでおよそ 3°C/分程度の速度で降温した後(降温工程:ステップ 206)、シリコン ゥエーハを熱処理炉外に取り出す (ステップ 207)。なお、上記降温速度及び降温し た後のゥエーハ取り出し温度については特に限定されないが、例えばゥエーハの降 温時、または取り出し時に熱応力によるスリップ転位が発生しな 、ような条件とするこ とが望ましい。さらに、本発明では、熱処理を行う際の熱処理雰囲気も前記第 1の態
様と同様に特に限定されない。
[0100] また、本発明の第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造方法において、例えば 上記の昇温工程 Aと昇温工程 Bの間、及び昇温工程 Bと保持工程 Cの間におい てゥエーハを熱処理炉外に取り出して、昇温工程 A、昇温工程 B及び保持工程 C を個々に行うこともできる力 本発明では、これらの昇温工程 A、昇温工程 B、及び 保持工程 Cを連続して行うことが好ましぐそれにより、熱処理工程全体の工程時間 を短縮でき、熱処理工程の効率ィ匕ゃ生産性の向上を図ることができる。
[0101] 以上のようにして、 Nv領域となるシリコンゥエーハを作製した後、その作製したシリ コンゥエーハに、少なくとも昇温工程 A、昇温工程 B及び保持工程 Cを有する熱処 理を行うことによって、前記本発明のァニールゥエーハを容易にかつ安定して製造す ることがでさる。
[0102] またこの場合、上記熱処理を施すシリコンゥエーハとして、ゥエーハの酸素濃度が 1 4ppma以上であるものを使用することが好ましぐそれにより、ゥエーハバルタ部に酸 素析出物を一層高密度で形成することができ、ァニールゥエーハに一層優れた IG能 力を付加することができる。さらに、シリコンゥエーハの酸素濃度を 14ppma以上と高 くすれば、酸素析出物の成長速度が速くなるので、全体の工程時間の短縮を図るこ とができる。しかしながら、シリコンゥエーハの酸素濃度を高くし過ぎてしまうと、シリコ ンゥエーハに熱処理を行った際にゥエーハ表面近傍の酸素析出物が高温で消滅し にくくなる恐れがあるし、またシリコン単結晶の製造が困難になる可能性も考えられる ので、熱処理を施すシリコンゥエーハの酸素濃度は 23ppma以下、特に 17ppma以 下とするのが好ましい。
[0103] そして、上記本発明の第 1の態様及び第 2の態様に係るァニールゥエーハの製造 方法は、従来では熱処理でスリップ転位の発生し易かった直径 200mm以上の大口 径のァニールゥエーハを製造する場合に特に好適に用いることができる。すなわち、 本発明は、上述のようにゥエーハ面内に大きなサイズの酸素析出物を高密度で均一 に形成できるため、熱処理中に生じるスリップ転位がピンユングされる確率が高くなり 、スリップ転位の発生を抑制できる。したがって、スリップ転位の発生し易い大口径の ゥエーハにお 、て有効であり、スリップ転位の発生して ヽな ヽ大口径のァニールゥェ
一ノ、、特に今後の主流となる直径 200mm、さらには 300mm以上のァニールゥエー ハを、安定して高歩留まりで製造することができる。
[0104] 以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこ れらに限定されるものではない。
(実施例)
図 5に示したような、冷却媒体を流して単結晶を強制冷却する冷却筒 11を具備し、 原料融液に水平方向の磁場を印加できる単結晶弓 Iき上げ装置 20を使用して、 24ィ ンチ石英ルツボにシリコン多結晶を 150kgをチャージし、中心磁場強度 4000ガウス の水平磁場を印加しながら直径 200mm、方位く 100>、酸素濃度が約 15ppma (j EIDA)のシリコン単結晶を直胴部の長さが約 130cmとなるように育成した。
[0105] このとき、育成する単結晶に窒素は添加せず、また単結晶面内の結晶温度勾配 G の差 (すなわち、結晶中心部分の温度勾配 Gcと結晶周辺部分の温度勾配 Geの差) を小さく保つようにシリコン融液面と遮熱部材 14の間隔を 60mmとし、さらに結晶成 長軸方向に対して結晶成長速度を徐々に低下させるようにして単結晶を育成した。
[0106] 次に育成したシリコン単結晶を縦割りにしてサンプルを作製し、その縦割りサンプル を選択エッチングによって FPD、 LEPDの発生状況を確認し、また 1150°Cで 100分 間の熱酸化処理を行い OSFの発生状況を確認した。そして、 800°C、 4時間後 100 0°C、 16時間の析出熱処理を行いライフタイムマッピングなどから、シリコン単結晶の 結晶欠陥領域を同定した。その結果を図 7に示す。図 7に示したように、冷却筒 11の 急冷効果により無欠陥領域、特に Nv領域が非常に大きく広がっていることがわかる。
[0107] また、上記で作製した縦割りサンプルについて、成長軸方向に析出熱処理前の初 期酸素濃度と析出熱処理後の析出酸素濃度とを測定し、この初期酸素濃度と析出 熱処理後の析出酸素濃度との差である酸素析出量を求めた。図 7に測定した初期酸 素濃度と酸素析出量を表すグラフを示す。その結果、 Nv領域では酸素析出量が lp pma QEIDA)以上であるのに対し、 Ni領域ではほとんど析出してないことがわ力る。
[0108] 次に、上記の結果を踏まえて、 Nv領域のみの単結晶が得られるような成長速度で シリコン単結晶の引き上げを行った。このとき、初期酸素濃度は上記と同様に 15ppm
aとなるように製造条件を調整した。こうして得られたシリコン単結晶を成長軸方向に 2 Ocm間隔でサンプルゥエーハを切り出し、切り出したサンプルゥエーハにつ ヽて面内 を 10mm間隔で初期酸素濃度を測定した。その後、このサンプルゥエーハに 800°C 、 4時間の熱処理後 1000°C、 16時間の析出熱処理を加え、熱処理起因の酸化膜を 取り除いた後に、熱処理前と同じように酸素濃度を測定した。その結果、初期酸素濃 度力も析出熱処理後の酸素濃度を差し引いて求めた酸素析出量は、切り出した全て のサンプルゥエーハにおいて、面内全ての測定点で lppmaを上回った。このことか ら、今回育成したシリコン単結晶は単結晶直胴部の全域に亘り、全面 Nv領域にする ことができたと考えられる。
[0109] そして、上記の Nv領域を有するシリコン単結晶からゥエーハをスライスした後、面取 り、ラッピング、エッチング、鏡面研磨を施して鏡面研磨シリコンゥエーハを作製し、そ のゥエーハに対してアルゴン雰囲気下で以下の熱処理を施した。すなわち、シリコン ゥエーハを 700°Cに加熱した熱処理炉に投入してから 30分間保持した後、 900°Cま で 3°CZ分の速度で昇温し、さらに 1150°Cまで 5°CZ分の速度で昇温し、 1150°C で 2時間保持した。その後、熱処理炉内温度を 700°Cまで 3°CZ分の速度で降温し てから、ゥエーハを熱処理炉から取り出した。
[0110] 上記の熱処理を行ったァニールゥエーハについて、ゥエーハ内部の酸素析出物( BMD)の密度を赤外散乱トモグラフ法によりゥエーハ中心より 10mmの位置から 10 mm間隔で測定し、面内分布を調査した。この赤外散乱トモグラフ法によれば、直径 40nm以上のサイズを有する酸素析出物を検出することができる。その結果を図 9に 示す。
[0111] 図 9に示したように、ゥエーハ面内の全ての測定点で酸素析出物の密度は 1 X 109 Zcm3以上となり、また、このときのゥエーハ面内における酸素析出物の密度の最大 値と最小値との比(最大値 Z最小値)の値は 2. 7であり、ゥエーハバルタ部に酸素析 出物が面内均一に高密度で存在していることがわ力つた。
[0112] さらに、上記で製造したァニールゥエーハの酸ィ匕膜耐圧特性を調べるために、ゥェ ーハに乾燥雰囲気中で熱酸化処理を行って 25nmのゲート酸化膜を形成し、その上 に 8mm2の電極面積を有するリンをドープしたポリシリコン電極を形成した。そして、こ
の酸ィ匕膜上に形成したポリシリコン電極に電圧を印加し、判定電流値を ImAZcm2 、絶縁破壊電界を 8MVZcm以上として TZDB評価を行った。その結果、酸化膜耐 圧特性の良品率は 100%であることがわ力つた。
さらに、上記で製造した別のァニールゥエーハを機械的化学的研磨により表面力 5 m研磨加工した後、上記と同様の TZDB評価を行った。その結果、酸化膜耐圧 特性の良品率は 97%であった。
[0113] (比較例)
次に、図 5に示した単結晶引き上げ装置 20から冷却筒 11を取り外し、この冷却筒 1 1を具備してな ヽ単結晶弓 Iき上げ装置を使用して、 24インチ石英ルツボにシリコン多 結晶を 150kgをチャージし、中心磁場強度 4000ガウスの水平磁場を印加しながら 直径 200mm、方位く 100>、酸素濃度が約 15ppma (jEIDA)のシリコン単結晶を 上記実施例と同様に結晶成長速度を徐々に低下させるようにして育成した。ここで、 上記実施例と比較例で用いた単結晶引き上げ装置の温度分布を解析した結果を図 6に示す。図 6に示したように、比較例の単結晶引き上げ装置は、冷却筒を具備する 実施例に比較して急冷の度合 ヽが低 ヽことが確認できる。
[0114] 続いて、上記実施例と同様に、育成したシリコン単結晶から縦割りサンプルを作製 し、シリコン単結晶の結晶欠陥領域を同定した。その結果を図 8に示す。図 8に示し たように、上記実施例に比較して無欠陥領域 (N領域)が非常に狭ぐ全面が Nv領域 となる単結晶を育成することが殆どできないことがわかる。
[0115] 次に、上記の結果を踏まえて、 Nv領域と Ni領域の両方が存在する無欠陥領域を 有する単結晶が得られるような成長速度でシリコン単結晶の引き上げを行った。この とき、初期酸素濃度は 15ppmaとなるように製造条件を調整した。こうして得られたシ リコン単結晶を成長軸方向に 20cm間隔でサンプルゥエーハを切り出し、上記実施 例と同様の方法で酸素析出量を求めた。
[0116] その結果、切り出されたいずれのサンプルゥエーハも酸素析出量が lppmaを面内 全ての測定点で上回ることはなぐ酸素析出量が lppma以上の部分とほとんど析出 していない部分が存在していた。このことから、今回育成したシリコン単結晶は結晶
全域に亘り、 Nv領域と Ni領域が共存していると考えられる。
[0117] そして、この Nv領域と Ni領域とを有するシリコン単結晶から実施例と同様に鏡面研 磨シリコンゥエーハを作製し、実施例と同様の条件で熱処理を施した。そして、熱処 理を行ったァニールゥエーハについて、ゥエーハ内部の酸素析出物(BMD)の密度 を赤外散乱トモグラフ法によりゥエーハ中心より 10mmの位置から 10mm間隔で測定 し、面内分布を調査した。その結果を図 9に重ねて示す。
[0118] 図 9に示したように、比較例で製造したァニールゥエーハは、面内全ての測定点で 酸素析出物密度は 1 X 109Zcm3以上とはならずに、低い酸素析出物密度を示す部 分があった。また、このときのゥエーハ面内における酸素析出物の密度の最大値と最 小値との比(最大値 Z最小値)の値は 25となり、酸素析出物密度の面内分布は不均 一であった。
[0119] なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単な る例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一 な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技 術的範囲に包含される。