明 細 書 アルドへキソピラノース中間体の製造法 技術分野
本発明は、糖尿病、肥満症等の予防又は治療の医薬中間体として有用なアルド へキソピラノース、 詳しくは 2, 3, 4, 6 —テトラ一 O—ァセチルー 5 —チォー アルドへキソビラノース及び 2, 3, 4 , 6—テトラ一〇—ァセチルーアルドへキ ソピラノースの工業的に有用な製造法に関する。 背景技術 .
天然から単離されたグルコース誘導体であるフロリジンは、腎臓での過剰なグ ルコースの再吸収を阻害し、グルコースの排泄を促進して血糖降下作用があるこ とが示された (J . C l i n. Inves t . ,第 80 卷, 1037 項, 1987年、 同第 87 卷, 1510 項, 1987年)。 その後、 このグルコースの再吸収が、 腎臓近位尿細管の S 1サイ ト に存在するナトリウム 存性グルコース供輸送体 2 (SGLT2) によることが明ら かとなつた ( J . Cl i n. Inves t . ,第 93巻, 397項, 1994年)。
この様な背景から、 SGL 阻害作用に基づく糖尿病治療薬の研究が盛んに行わ れ、 数多くのフロリジン誘導体が報告されている。 例えば、 化合物 Aで示される ァリール ^ 一 D—ダルコピラノシド化合物が報告されている (ヨーロッパ特許 公開 EP0850948号)。
その他に、 上記化合物に関連した化合物が公開されている (W00168660 号、 漏 228872号、删 380635号、 W00244192号、囊 204606号、 W00301880号、 W001 16 U7 号、 W00268439号、 0253573号、 W00268440号、 W00298893号、 TO030071 2号、 W00236602号、 W00288157号、 W00127128号、 W00283066号、 W00174834号、 W00174835
号、 W00320737号、 W004131 18号)。
上記ァリール /3—D—ダルコピラノシドを合成するために、 2 , 3, 4, 6—テ トラー O—ァセチル— D —ダルコビラノース(I I)を合成中間体とする場合があ る。 これまでに、 式(I I)の化合物の合成法として、 1, 2, 3, 4,' 6 —ペンター O 一ァセチルー D—ダルコビラノース(I)からの製造法が知られている。
(1) (II)
例えば、 Excof i i er らのヒドラジンァセテ一トを用いる方法(Carbohydr . Res . , 第 39 卷、 368項、 1975年)、 トリフルォロ酢酸一水を用いる方法、 Bu3SnOMe又 は Bu2SnOを用いる方法、 SnC l 4を用いる方法、 (Bu3Sn) 20を用いる方法、 K0Hを用 いる方法、 アンモニアを用いる方法、 ラツビト由来の血清を用いる方法などであ る。 このうち、実験室でのスケールではヒドラジンアセテートを用いる方法が最 もよく使われている。
一方で、 本発明者らはァリール ;3— D—ダルコピラノシドの環内酸素原子を 硫黄原子に変換したァリ一ル 5—チォ—;3— D —ダルコピラノシド誘導体が SGLT 阻害作用に基づく糖尿病治療薬として極めて有効であることを見出した (W00414930号、 W004 931号)。 ァリール 5 —チォー /3— D—ダルコビラノシ ド誘導体を合成する場合においては、 合成中間体として 2 , 3 , 4 , 6—テトラー 〇—ァセチル— 5—チォ一 D —ダルコピラノース(IV)を必要とする。 式 (IV) の 化合物の合成においては、ベンジルァミン等の 1級又は 2級ァミンを用いる方法 もあるが、収率低下や副生成物の除去が困難等の問題があり必ずしも満足する結 果ではない。 その中で、 ヒドラジンアセテート法が最も頻繁に用いられている。
(IV)
しかしながら、ヒドラジンアセテートは発ガン性が疑われる粉末固体試薬であ る。工業的スケールで用いる場合、秤量時に拡散することによって試験者が粉末 に暴露される可能性がある。 また、 ヒドラジンアセテートを調整する際、 ヒドラ ジン 1水和物及ぴ酢酸のエタノール溶液を濃縮するという極めて爆発の懸念さ れる工程が含まれる。上記方法で濃縮操作せず調整したヒドラジンァセテ一トを そのまま反応に用いると収率が低下する。ヒドラジンァセテ一トの結晶の取り扱 いを避ける方法として、無水ヒドラジンと酢酸を反応溶液に加えて調整した中で、 本反応を実施することが考えられる。 しかし、 この場合も爆発が懸念される無水 ヒドラジンを使用する必要がある。 したがって、従来の方法では工業的に利用す ることが難しい。そこで、取り扱い容易であって選択的にへミアセタールァシル 基を脱保護でき得る試薬の開発が望まれる。 発明の開示
本発明は、糖尿病、肥満症等の予防又は治療として期待される SGL 阻害剤を 製造するための中間体、 すなわち、 2 , 3, 4, 6—テトラ—〇一ァセチルー 5 - チォ—アルドへキソピラノース及び 2, 3 , 4, 6 —テトラー O—ァセチル—アル ドへキソピラノースの工業的に有用な製造法を提供することを目的としている。 本発明者は、 かかる目的を達成するため鋭意研究した結果、 工業的に取り扱い やすい試薬を見出し、 本発明を完成した。
すなわち本発明は、アルドへキソピラノース又は 5—チォ一アルドへキソピラ ノースのパーァセチル保護体 (V) を低級アルキルヒドラジンと有機酸の混合物 で処理することにより、選択的にへミアセタール位のァセチル基を脱保護する方 法を提供する。
詳細には、 本発明は、 下記スキームにより、 式 (V) で示されるペンター〇一 ァセチルーアルドへキソピラノ一スを式 R i R Z N N H sで示されるヒドラジン 類と有機酸 (R
3 C O O H ) の混合物を反応させることによって選択的にァセチ ル基を除去し、 式 (VI) で示されるテトラー O—ァセチルーアルドへキソピラノ ースを製造する方法を提供する。
上記式中、 (V) 及び (VI) は、 ェナンチォマー、 ジァステレオマー及びこれら の混合物等いずれの立体異性体を含み、 A cはァセチル基を示し、 Xは— 0—又 は— S—を示し、 R 1は水素原子又は C — 6アルキル基を示し、 R 2は C i— 6ァ ルキル基、ハロゲン原子で置換された C アルキル基又は水酸基で置換された
C 6アルキル基を示す。又は、 R 1と R 2が一緒になつてヒドラジノ基と共に、 C 6アルキル基、 力ルポキシル基及び C — 6アルコキシ C — 6アルキル基から なる群から選択される 1 一 3個の置換基で置換されてもよい N—アミノピロリ ジン、 C J — 6アルキル基、 力ルポキシル基及び C 6アルコキシ Cい 6アルキル 基からなる群から選択される 1 一 3個の置換基で置換されてもよい N—アミノ ピぺリジン、 C i— 6アルキル基、 力ルポキシル基及び C 6アルコキシ C ァ ルキル基からなる群から選択される 1 一 3個の置換基で置換されてもよい N— ァミノモルホリン、 C i— 6アルキル基、 力ルポキシル基及び C i— 6アルコキシ
C i— 6アルキル基からなる群から選択される 1 一 3個の置換基で置換されても よい N— ノビペラジン、 又は C i— 6アルキル基、 力ルポキシル基及び C - 6 アルコキシ C i— eアルキル基からなる群から選択される 1 一 3個の置換基で置 換されてもよい N—アミノパーヒドロアゼピンを示し、 R 3は C i— 6アルキル基 を示す。 発明を実施するための最良の形態
本発明の他の態様によると、
前記式 (v) が上記式 (vi i) で表される化合物若しくはそのェナンチォマ
はそれらの混合物であり、 式 (VI) が上記式 (VIII) で表される化合物若しくは そのェナンチォマー又はそれらの混合物である方法を提供する(上記式中、 A c、 1, R2及び R3は前記で定義したとおりである。)。
より好ましくは、 R 1が水素原子又は C アルキル基であり、 2が〇 1_6 アルキル基又は水酸基で置換された C - 6アルキル基である方法を提供する (R 3は前記で定義したとおりである。)。
さらに、 より好ましくは、 R 1が水素原子であり、 R 2が C i— 6アルキル基又 は水酸基で置換された C i_6アルキル基である方法を提供する (R3は前記で定 義したとおりである。)。 また、 本発明の他の態様によると、 式 (V) 及び (VI) において Xがー〇一 である方法を提供する (ここで、 A c、 尺 1、 R2及び R3は前記で定義したとお りである。)
上記においてより好ましくは、 R 1が水素原子又は Cェ— 6アルキル基であり、 R 2が C i— 6アルキル基又は水酸基で置換された Cェ— 6アルキル基である方法を 提供する (R3は前記で定義したとおりである。)。
さらに好ましくは、 R 1が水素原子であり、 R2が C — 6アルキル基又は水酸 基で置換された Cェ— eアルキル基である方法を提供する (R 3は前記で定義した とおりである。)。 本発明の他の態様によると、
式 (V) が上記式 (VIV) で表される化合物若しくはそのェナンチォマー又は それらの混合物で表され、 式 (VI) が上記式 (X) で表される化合物若しくはそ のェナンチォマー又はそれらの混合物である前記の方法を提供する (上記式中、
A c、 R R2及び R3は前記で定義したとおりである。)。
上記においてより好ましくは、 R 1が水素原子又は C i — 6アルキル基であり、 R 2が C i — 6アルキル基又は水酸基で置換された C i — 6アルキル基である方法を 提供する (R 3は前記で定義したとおりである。)。
さらに好ましくは、 R 1が水素原子であり、 : 2が C i — 6アルキル基又は水酸 基で置換された C i — 6アルキル基である方法を提供する (R 3は前記で定義した とおりである。)。 前記の各方法において、 R i R S N N H sと R 3 C O〇Hが 1 : 1のモル比で用 いられることが好ましく、 更に R 1が水素原子であり、 R 2がメチル基であるこ とが好ましい。 本発明において使用されている用語は以下に定義される。 (定義中、 「C X— y」 とは、 その後に続く基が X— y個の炭素原子を有することを示す)
「アルドへキソピラノース」とは、炭素数 6個 6員環でアルデヒド基をもつ単糖 であり、 D体、 L体いずれの立体異性体も含む。 例えば、 ダルコビラノース、 マ ンノビラノース、 ガラク トピラノース、 ァロビラノース、 アル卜ロビラノース、 グロピラノース、 イドピラノース、. タロビラノ一ス等が挙げられる。
「5—チォ一アルドへキソピラノース」とは、 アルドへキソピラノースの環内 酸素原子が硫黄原子に置き換わった化合物を意味する。例えば、 5—チオーダル コピラノース、 5—チオーマンノピラノース、 5—チオーガラクトビラノース等 が挙げられる。
「C — 6アルキル基」としては、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 n—ブチル 基、 t —ブチル基等が挙げられる。
「ハロゲン 子で置換された C i — 6アルキル基」 は、 その基上の水素原子が 1 個以上 (例えば、 1〜6個、 好ましくは、 1〜4個) のハロゲン原子 (好ましく は、 フッ素原子) によって置換された C — 6アルキル基を示す。 例えば、 トリフ ルォロメチル基、 1, 1 , 1 一トリフルォロェチル基、 1 , 1, 1 _トリフルォロプ 口ピル基、 1, 1 , 1 一トリフルォロブチル基、 1 , 3—ジフルォロプロプ— 2— ィル基などが挙げられる。中でも、 1 , 1 , 1—トリフルォロェチル基が好ましい。
「水酸基で置換された C アルキル基」 は、 その基上の水素原子が 1個以上 (例えば、 1〜 6個、 好ましくは、 1〜4個) の水酸基によって置換されたアル キル基を示し、 好ましくは、 1個の水酸基によって置換された C i— 6アルキル基 であるヒドロキシ C アルキル基、 より好ましくは、 ヒドロキシ — 4アルキ ル基である。 例えば、 ヒドロキシメチル基、 ヒドロキシェチル基 ( 1ーヒドロキ シェチル基など)、 ヒドロキシプロピル基、 ヒドロキシブチル基などが挙げられ る。
「C — 6アルコキシ C i— 6アルキル基」 とは、 じ — 6アルコキシ基と C — 6ァ ルキル基が複合した形態を有しており、例えば、 メトキシメチル基などが挙げら れる。
「N—ァミノピロリジン」 とは、 ピロリジンの窒素原子がァミノ基で置換され た物を意味する。 C i— eアルキル基、 力ルポキシル基及び C i— eアルコキシ C i— eアルキル基からなる群から選択される 1 一 3個の置換基で置換されても よい N—ァミノピロリジンとしては、 1 _アミノー 2—メトキシメチルピロリジ ン等が挙げられる。
「N—アミノビペリジン」 とは、 ピぺリジンの窒素原子がァミノ基で置換され たものを意味する。
「N—アミノモルホリン」 とは、 モルホリンの 4位窒素原子がアミノ基で置換 されたものを意味する。
「N—アミノビペラジン」 とは、 ピぺラジンの 1位窒素原子がァミノ基で置換 されたものを意味する。
「N—ァミノパーヒドロアゼピン」 とは、 パーヒドロアゼピンの窒素原子がァ ミノ基で置換されたものを意味する。 本反応に用いる出発原料 (V) は、 市販品を用いても合成品を用いてもよい。 例えば、 1 , 2 , 3 , 4 , 6 —ペンター 0 —ァセチルー 5 —チォー D—ダルコピラノ ースは、 D —ダルコノ一 3 , 6—ラク トンから 8工程で合成することができる
(Te t r ahedr on Le t t . , 第 22卷, 5061項, 1981年、 J . Org. Chem. , 第 31巻, 1514項, 1966年)。
1, 2, 3 , 4, 6—ペンター O—ァセチルー 5—チオーマンノピラノース (J. Carbohydr. C em. , 第 8巻, 753項, 1989年)、 1, 2 , 3 , 4, 6—ペンター Ο— ァセチルー 5—チォ—ガラクトピラノース(Carbohydr. Res., 第 76卷, 165項, 1979年) も既知の方法で合成することができる。
本発明は、 以下に示す方法によって遂行することができる。
R1R2NNH2で示されるヒドラジンと R3 C O OHで示される有機酸を反 応溶媒に加え、 ヒドラジン一有機酸混合物を別途調整する。 この時、 ヒドラジン 類と有機酸の混合のモル比は 1 : 1 ~ 1 : 3であり、 好ましくは 1 : 1である。 ここで用いられる反応溶媒とは、 ,テトラヒドロフラン、 ジォキサン、 トルエン、 塩化メチレン、 クロ口ホルム、 ァセトニトリル、 酢酸ェチル、 ジメチルスルホキ シド、 メタノール、 エタノール、 N, N—ジメチルホルムアミ ド等であり、 好ま しくはメタノール、 エタノール、 N, N—ジメチルホルムアミ ドである。
次に、 1 , 2, 3, 4, 6一ペンター O—ァセチルー 5—チォ一アルドへキソピラ ノース又は 1 , 2, 3 , 4, 6—ペンター O—ァセチル一アルドへキソピラノース [式 (V) で示される化合物]を上記反応溶媒に溶解し、 ヒドラジン類と有機酸の 混合物を 1当量から 3当量、 好ましくは 1当量から 1. 5当量加え 1〜 1 2 0時 間撹拌する。反応温度は 0でから 8 0 °Cであり、好ましくは 0 °Cから 2 5 °Cであ る。
生成物は、通常の抽出操作の後、再結晶又はカラムクロマトグラフィ一により 精製することができる。
本発明は、 1, 2, 3, 4, 6—ペン夕—〇ーァセチル一アルドへキソビラノース の 1位ァセチル基を選択的に、脱保護でき得る方法を提供するものである。本発 明の方法によれば、 ベンジルァミン、 ピロリジン等のアミン類を用いる方法に比 ベ、より収率よく目的物を得ることができる(参考例 1)。 また、操作性に優れ、 実験者が試薬に暴露されることも防ぐことができる。
本発明の方法で得られる式( V I )で示されるアルドへキソビラノース中間体は、 糖尿病、肥満症等の予防又は治療として有用な SGLT2阻害剤、すなわちァリール |3— D—ダルコビラノシド誘導体を製造するための中間体として有用である。例 えば、 2, 3, 4, 6—テトラー O—ァセチルー 5—チォ—アルドへキソピラノ一
スは、 W00414930に公開された方法を利用し、 ァリール誘導体と縮合し、 ァリ一 ル 5—チォ— ]3— D—ダルコシドを製造することができる (参考例 2)。 実施例
以下に、実施例をあげて本発明の製造法をさらに詳しく説明するが、本発明は これらの記載によって限定的に解釈されるものではない。 また、下記実施例にお ける収率については出発原料の純度などにより収率が影響を受けているものが ある。個々の化合物について製造するための最適化条件を選択することによって、 さらに高い収率にすることが可能である。
実施例 1
メチルヒドラジンを用いた 2, 3 , 4, 6—テ卜ラー〇一ァセチルー 5—チォー D—ダルコピラノースの製造 1
1 , 2 , 3 , 4, 6—ペンタ— O—ァセチルー 5一チォ一 D—ダルコビラノース (42. Og, 103mmol) の N , N—ジメチルホルムアミ ド (300 mL) 溶液に、, メチル ヒドラジン (5.76g, 125I IO1)、 酢酸 (7.50g, 125mmol) と N, N—ジメチルホル ムアミ ド (125mL) の混合物を加え、 室温にて 2時間撹拌した。 さらに、 メチル ヒドラジン (0.967g, 21mmol)、 酢酸 (l: 26g, 21mmol) と N,N—ジメチルホル ムアミ ド溶液 (21mL) の混合物を加え 1時間撹拌し、 酢酸ェチル (400mL) で希 釈した。 反応混合物を酢酸ェチル (1.0L) 飽和食塩水 (1.0L) の混合物に注ぎ、 有機相を分離した。 これを 0.5MHC1 (400mL)、 続いて飽和食塩水 (400mL) で洗 浄し、 MgS04で乾燥、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシリカゲルカラムクロマ トグラフィ一 (へキサン :酢酸ェチル = 6 5 : 3 5 ) にて精製し 2, 3 , 4, 6— テトラ一〇ーァセチル一 5—チォー D—ダルコビラノース (a/iS =91.4/8.6の 混合物、 26.5g, 70%) を無色結晶として得た。
^-NMR (300MHz, CDC13) of the anomer δ :
2.02, 2.04, 2.08, 2.08 (each s, each 3H),
3.70 (ddd, / = 3.3, 5.0 and 8.3Hz, 1H),
4.08 (dd, / = 3.3 and 12.0Hz, 1H) ,
4.38 (dd, / = 5.0 and 12.0 Hz, 1H), 5.15-5.19 (m, 2H) ,
5.31 (dd, / = 9.6 and 10.9Hz, 1H), 5.55 (t, J = 9.6Hz, 1H) 実施例 2
2 , 3 , 4, 6—テトラー〇—ァセチルー 5—チォ一D—ダルコビラノースの製 造 2
1, 2 , 3, 4, 6—ペンタ一 O一ァセチルー 5一チォ— D -ダルコビラノース (34. Og, 0.0837mol) の N, N—ジメチルホルムアミ ド (200 mL) 溶液に、 メチ ルヒドラジン (6.70niL, 0.125mol)、 酢酸 (7.2mL, 0.125mol) 及び N,N—ジメ チルホルムアミ ド (25mL) の混合物を氷冷下加えた。 反応液を室温にて 2.5時間 撹拌した後に、 反応液に 0.5MHC1 (300mL) を氷冷下にて加え、 これを酢酸ェチ ル(250mL)で 2回抽出した。合わせた有機相を水(200mL)、飽和 NaHC03水(100mL) 、 水(100mL)、 飽和食塩水 (lOOmL) の順で洗浄し、 MgS04、 活性炭 l gを加えた。 不溶物をろ過した後に、 ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をィソプ口ピルェ —テル(70mL)から結晶化し、 2, 3 , 4, 6—テトラー 0—ァセチルー 5—チォー D—ダルコピラノース (26.9g, 88¾) を無色結晶として得た。 実施例 3
ェチヒドラジンを用いた 2, 3 , 4, 6—テトラ _ O—ァセチルー 5 _チォ一 D 一ダルコビラノースの製造
1 , 2 , 3, 4 , 6一ペンター〇—ァセチルー 5一チォ一 D—ダルコピラノース (lOOmg, 0.217mmol) の N , N—ジメチルホルムアミ ド (2.0 mL) 溶液に、 ェチ ルヒドラジン (19.6mg, 0.326匪 ol)、 酢酸 (19.5mg, 0.326mmol) と Ν, Ν—ジメ チルホルムアミ ド (0.326mL) の混合物を加え、 室温にて 1時間撹拌した。 さら に、 ェチルヒドラジン (6.5mg, 0.108mmol)、 酢酸 (6.5mg, 0.108mmol) と N, N—ジメチルホルムアミド (0.108mL) の混合物を加え、 室温にて 3時間撹拌し た。 反応液に酢酸ェチルを加え、 0.5M HC1、 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食塩水 で洗浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシリカ ゲルカラムクロマトグラフィ一(へキサン:酢酸ェチル =50: 50) にて精製し 2 , 3 , 4 , 6 —テトラー〇一ァセチルー 5 —チォ一 D—ダルコビラノース (64mg,
81%) を無色結晶として得た。 実施例 4
N—アミノモルホリンを用いた 2, 3, 4, 6—テトラ— O—ァセチルー 5—チ ォー D—ダルコビラノースの製造
1 , 2, 3, 4 , 6一ペン夕— O—ァセチルー 5一チォ— D―ダルコビラノース (lOOmg, 0.217mmol) の N, N—ジメチルホルムアミド (2.0 mL) 溶液に、 N— ァミノモルホリン (33.3mg, 0.326mmol), 酢酸 (19.5mg, 0.326mmol) と N,N— ジメチルホルムアミド(0.326mL)の混合物を加え、室温にて 115時間撹拌した。 反応液に酢酸ェチルを加え、 0.5M HCK 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食塩水で洗 净した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシリカゲル カラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル =50: 50) にて精製し 2 , 3, 4, 6—テトラ一 O—ァセチルー 5—チォ— D—ダルコピラノース (49mg, 62%) を無色結晶として得た。 実施例 5
N—アミノビペリジンを用いた 2, 3 , 4, 6—テトラー O—ァセチル一 5—チ ォ一 D—ダルコピラノースの製造
1, 2, 3, 4, 6 —ペン夕一〇一ァセチルー 5—チォ一 D—ダルコビラノース (lOOmg, 0.217龍 ol) の N, N—ジメチルホルムアミド (2.0 mL) 溶液に、 N— アミノビペリジン (32.7mg, 0.326mmol), 酢酸 (19.5mg, 0.326mmol) と Ν, Ν— ジメチルホルムアミド(0.326mL)の混合物を加え、室温にて 113時間撹拌した。 反応液に酢酸ェチルを加え、 0.5M HCK 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食塩水で洗 浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残查をシリカゲル カラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 50 : 50) にて精製し 2, 3 , 4, 6—テトラー〇一ァセチルー 5—チォー D—ダルコビラノース (45mg, 57¾) を無色結晶として得た。
実施例 6
2—ヒドロキシェチルヒドラジンを用いた 2, 3 , 4, 6—テトラー O—ァセチ ルー 5—チォー D—ダルコビラノースの製造
1 , 2 , 3 , 4, 6—ペンタ一 O—ァセチルー 5—チォ一 D—ダルコビラノース
(lOOmg, 0.217mmol) の N, N—ジメチルホルムアミド (2.0 mL) 溶液に、 2— ヒドロキシェチルヒドラジン (24.8mg, 0.326匪 ol)、 酢酸 (19.5mg, 0.326mmol) と N, N—ジメチルホルムアミド (0.326mL) の混合物を加え、 室温にて 3時間撹 拌した。 反応液に酢酸ェチルを加え、 0.5M HCK 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食 塩水で洗浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシ リカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル =50: 50) にて精製 し 2, 3 , 4 , 6—テトラ— O—ァセチルー 5 —チォー D—ダルコピラノース
(62mg, 78¾) を無色結晶として得た。 実施例 7
1,1—ジメチルヒドラジンを用いた 2, 3, 4, 6 —テトラー 0_ァセチルー 5 —チォ一D—ダルコピラノースの製造
1 , 2, 3 , 4, 6—ペン夕一〇ーァセチル一 5—チォ一 D—ダルコビラノース (lOOmg, 0.217mmol) の N, N—ジメチルホルムアミ ド (2.0 mい 溶液に、 1,1 ージメチルヒドラジン (19.5mg, 0.326mmol)、 酢酸 (19.5mg, 0.326mmol) と N, N—ジメチルホルムアミド (0.326mL) の混合物を加え、 室温にて 35時間撹拌し た。 反応液に酢酸ェチルを加え、 0.5M HC1、 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食塩水 で洗浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシリカ ゲルカラムクロマトグラフィー(へキサン:酢酸ェチル =50: 50) にて精製し 2 , 3 , 4, 6 —テトラー O—ァセチルー 5—チォー D—ダルコビラノース (50mg, 63¾) を無色結晶として得た。 実施例 8
メチルヒドラジン一プロピオン酸を用いた 2, 3 , 4, 6—テトラ— O—ァセチ ルー 5—チォ一 D—ダルコビラノースの製造
3
1 , 2 , 3 , 4, 6—ペン夕一 O—ァセチルー 5—チォ一 D—ダルコビラノース (lOOmg, 0.217mmol) の N, N—ジメチルホルムアミ ド (2.0 mL) 溶液に、 メチ ルヒドラジン (15mg, 0.326mmol), プロピオン酸 (24.2mg, 0.326匪 ol) と N, N—ジメチルホルムアミ ド (0.326niL) の混合物を加え、 室温にて 3時間撹拌し た。 反応液に酢酸ェチルを加え、 0.5M HC1、 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食塩水 で洗浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシリカ ゲルカラムクロマトグラフィー(へキサン:酢酸ェチル = 50: 50)にて精製し 2, 3, 4, 6—テトラー O—ァセチルー 5—チォー D—グルコビラノース (66mg, 83%) を無色結晶として得た。 実施例 9
メチルヒドラジンを用いた 2, 3 , 4, 6—テトラー〇一ァセチルー D—ダルコ ピラノースの製造
1, 2, 3, 4 , 6 —ペンター O—ァセチルー D -ダルコビラノース ( 390mg, 0.999mmol) の N , N—ジメチルホルムアミ ド (8.0mL) 溶液に、 メチルヒドラジ ン (69mg, 1.5mmol)、 酢酸 (90mg, 1.5mmol) と N, N—ジメチルホルムアミ ド (1.5iL) の混合物を加え、 室温にて 1時間撹拌した。 反応液に酢酸ェチルを加 え、 0.5MHC1つづいて飽和食塩水で洗浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下 濃縮した。 得られた残查をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢 酸ェチル =50: 50) にて精製し 2 , 3 , 4, 6—テトラー〇_ァセチルー D—ダル コピラノース (α/)3 = 73/27 の混合物、 350mg, 99¾) を無色アモルファスとし て得た。
[ひ ]。 2 。 +72 (C 0.69, CHC13)
文献値 K. atanabe. et al. , Carbo ydr. Res. , 154 (1986) 165-176
[ ]Ό 15 +71 (C 1.14, CHCI3) 実施例 1 0
メチルヒドラジンを用いた 2, 3 , 4, 6—テトラ一 O—ァセチルー D—ガラク トビラノースの製造
4
1, 2, 3 , 4 , 6 —ペンター O—ァセチルー /3 — D—ガラク 卜ピラノース (lOOmg, 0.256mmol) の N, N—ジメチルホルムアミ ド (2.0 mL) 溶液に、 メチ ルヒドラジン (17.7mg, 0.384mmol), 酢酸 (23mg, 0.384mmol) と Ν, Ν—ジメチ ルホルムアミ ド (0.384mL) の混合物を加え、 室温にて 1時間撹拌した。 反応液 に酢酸ェチルを加え、 0.5MHC1、 続いて飽和 NaHC03水、 飽和食塩水で洗浄した。 有機相を MgS04で乾燥し、 減圧下濃縮した。 得られた残査をシリカゲルカラムク 口マトグラフィー (へキサン :酢酸ェチル =50: 50) にて精製し 2, 3 , 4, 6— テトラー 0—ァセチルー D—ガラクトピラノース (81mg, 91¾) を得た。
H-NMR (500MHz, CDC13) <5 :
2.00, 2.06, 2.10, 2.15 (each s, each 3H) , 3.47 (d, J0H, x = 3.0Hz, OH), 4.07-4.14 (m, 2H, H_6, 6, ),
4. 8 (ddd, /5,4 = 0.9, /5,6 = 6.8, /5,6. = 6.8Hz, 1H, H-5) ,
5.16 (dd, J2, ! = 3.0, /2,3 = 10.7Hz, 1H, H - 2),
5.41 (dd, /3,4 = 3.0Hz, 1H, H-3),5.47 (dd, 1H, H-4), 5.52 (t, 1H, H - 1) 実施例 1 1
メチルヒドラジンを用いた 2, 3, 4, 6—テトラー O—ァセチルー D—マンノ ビラノースの製造
実施例 9と同様な方法で、 1, 2, 3, 4, 6—ペンター〇ーァセチル— D—マン ノピラノース (lOOmg, 0.256龍 ol) から表題化合物を 66%の収率で得た。
iH— NMR (300MHz, CDC13) δ :
2.01, .06, 2.11, 2.17 (each s, each 3H) , 3.60 (d, , = .2Hz, OH), 4.09-4.29 (m, 3H, H-5, 6, 6, ), 5.24-5.34 (m, 3H) ,
5.42 (dd, / = 3.3, J = 10.0Hz, 1H,). 参考例 1
ピロリジンを用いた 2, 3 , 4 , 6—テトラー〇ーァセチル一 5—チォ— D—グ ルコピラノースの製造
1 , 2 , 3 , 4, 6 —ペンター〇一ァセチルー 5—チォ一 D—ダルコピラノース
(300mg, 0.738mmol) の N, N—ジメチルホルムアミ ド (7.4mい 溶液にピロリジ ン (68.2mg, 0.959腿 ol) を加え室温にて 1 7時間撹拌した。 反応液に 1 M HC1 溶液を加え、 酢酸ェチルで 2回抽出した。 合わせた有機相を MgS04で乾燥し、 減 圧下濃縮した。 得られた残查をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサ ン:酢酸ェチル- 6 5 : 3 5 ) にて精製し 2, 3 , 4, 6ーテトラ— O—ァセチル — 5—チォ— D—ダルコピラノース (115mg,43¾) を無色結晶として得た。 参考例 2
2, - (4 ' —ェチルペンジル)フエニル 5—チォ一 β— D—ダルコピラノシ ドの製造
( 1 ) 2 , 3 , 4, 6ーテトラー〇—ァセチルー 5一チォー D—ダルコビラノー ス(lOO mg, 0.274 mniol), 2— (4—ェチルベンジル)フエノール(117 mg, 0.548 mmol)、 トリフエニルホスフィン(144 mg, 0.548 mmol)及び THF (3 ml)の混合物 に、 室温で、 ジェチルァゾカルポキシレート(4 0 %トルエン溶液、 0.24 ml)を ゆ: 3くり滴下した。室温で 2 0時間攪拌した後に、 反応液を濃縮し得られた残查 をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 7 : 3 ) にて 精製し、無色粉末状の 2, - (4 ' 一ェチルベンジル)フエニル 2 , 3 , 4, 6—テ トラー〇ーァセチル一 5—チォ一 /3— D—ダルコビラノシド(12 mg)を得た。
1H— NMR (300MHz, CDC13) δ :
1.20 (t, J = 7.6Hz, 3H), 1.90 (s, 3H) , 2.01 (s, 3H) , 2.04 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 2.60 (q, ; = 7.6Hz, 2H) , 3.20- 3.30 (m, 1H) , 3.88 (s, 2H) , 4.08-4. 7 (m, 1H), 4.25 - 4.35 (m, 1H) , 5.16 (dd, / = 8.9, 9.3Hz, 1H), 5.33 (d, J = 8.6Hz, 1H), 5.39 (dd, / = 9.3, 10. Hz, 1H),
5.62 (dd, / = 8.6, 8.9Hz, 1H), 6.94- 7.00. (m, 1H), 7.04-7.14 (m, 6H) , 7.17-7.24 (m, 1H)
E S I m/ z = 557 (M - H)
mp 114.0-119.0°C
( 2) 2, ― (4 ' 一ェチルベンジル)フエニル 2 , 3, 4, 6—テトラー O—ァ セチルー 5—チォー β — Ό一ダルコビラノシド(310rag, 0.555 raraol)とメタノー
6 ル(5 ml)の混合物にナトリウムメトキシド(30mg, 0· 555 mmol)を加え、 室温にて 1 0時間攪拌した。 反応液に Dowex- 50Wx8 イオン交換樹脂を加え中和し、 混合 物を濾過した。得られたろ液を濃縮し、残查をシリカゲルカラムクロマトグラフ ィー (クロ口ホルム: メタノールお 2 0 : 1 ) にて精製し、 無色粉末状の標題化 合物(170 mg)を得た。
1H— NMR (300MHz, MeOH-d4) δ :
1.19 (t, 7 = 7.3Hz, 3H), 2.58 (q, / = 7.3Hz, 2H) , 2.88- 2.95 (m, 1H), 3.29-3.31 (m, 1H), 3.55 - 3.60 (m, 1H), 3.74- 3.83 (m, 2H) ,
3.90- 3.93 (m, 1H) , 3.97- 3.99 (m, 2H) , 5.17 (d, J = 8.5Hz, 1H), 6.91 (dt, / = 1.2, 7.4Hz, 1H), 7.10-7.19 (m, 6H) ,
7. 7 (d, / = 7.9Hz, 1H)
E S I mZ z = 389 (M-H)
m 154.0- 169.0°C 産業上の利用可能性
本発明は、 2 , 3 , 4, 6—ペンタ—◦—ァセチルーアルドへキソビラノース又 は 2 , 3 , 4, 6—ペン夕一〇一ァセチルー 5—チォーアルドへキソビラノースの、 工業的に安全な製造方法を提供するものである。 本発明により、 SGLT2 阻害剤、 すなわちァリール β一 D—ダルコビラノシド誘導体を製造するための中間体を 製造する方法を提供することができる。