明 細 書 励磁ュニッ 卜およびそれを用いた直線型または平面型モータ、 およびそれを用い たステージ装置、 およびそれを用いた露光装置 技術分野
本発明は、 平面上を直線的に移動可能な直線型モータ、 または 2次元的に移動 可能な平面型モータ、 およびそれを用いたステージ装置、 およびそれを用いた露 光装置に関する。 背景技術
制御対象を直線上もしくは平面上で移動させたり、 目標位置に位置決めさせる ために、 従来、 回転型モータと回転運動を直線運動に変換する変換機構を有する 装置が多用されている。 これに対して近年、 制御対象を直接モータに取り付けて 直線運動させるリニアモータの開発が進んでいる。 リニアモータは変換機構がな く構成部品も少ないため、 信頼性や精度の面で優れた特徴を有している。 このリ ニァモータを 2軸用い 2次元的に移動可能な平面型モータが、 可動部の軽量化、 構造の簡素化の観点から将来的に有望であると考えられている。
X— Y平面を移動する構造を開示した先行技術としては、 例えば、 特開昭 6 2 一 1 3 0 4 1 3号公報および米国特許第 4 , 7 4 2 , 2 8 6号に開示されたステ —ジ集成体や、 特公平 5— 8 6 8 4 5号公報および米国特許第 4 , 5 0 7 , 5 9 7号、 特公平 5— 8 6 8 4 7号公報および米国特許第 4 , 4 8 5 , 3 3 9号に開 示された電磁ァライメン卜装置があり、 さらに特開昭 5 8 - 1 7 5 0 2 0号公報 および米国特許第 4 , 5 3 5 , 2 7 8号に開示された 2次元駆動装置がある。 こ れらは、 可動子が空気軸受等により浮上して X— Y平面を移動するようになって いる。 また、 可動子が磁気浮上させられて X— Y平面を移動する構造として特開 平 2— 3 5 7 0 9号公報および米国特許第 4 , 9 5 2 , 8 5 8号に開示されたァ ライメン卜装置ゃ特開平 5 - 5 7 5 5 0号公報に開示されたステージ装置がある ( また、 上述の平面型モータとしては、 リニアパルスモータを移動平面上に 2軸
分連結したソィャモータタイプとして、 例えば特公昭 6 0 - 2 2 5 8 3号公報に 記載されているものがある。
一方、 平面移動する可動子の各軸方向駆動部分を分離せずに、 1つの駆動部で 平面移動可能な平面型パルスモー夕も検討されている。 例えば、 特公昭 5 1 一 4 9 2 8 3号公報等には、 永久磁石の N極と S極とが緻密にあるいは一定間隔で配 置された固定子と電機子コイルとを備えた突起状の歯を持った可動子とからなる 平面型モータが開示されている。
これらの平面型モータは、 主として X— Y面内を 2次元移動するステージ装置 等に応用され、 可動子上に所定の物体を載置して X— Y面内を移動させるのに用 いられる。 そして、 このような平面型モータを用いたステージ装置は、 半導体装 置等の製造に用いられる露光装置のステージ系に適用される可能性を有している ( ここで露光装置とは、 半導体装置、 液晶表示装置、 あるいは薄膜磁気へッ ド等を 製造する際のフォ卜リソグラフイエ程で用いられ、 回路パターンを正確に感光基 板に転写するための装置である。 現在では、 レチクルあるいはマスク (以下、 レ チクルという) に形成された回路パターンを投影光学系を介して半導体ウェハや ガラスプレート (以下、 ウェハという) 上に投影露光する投影露光装置が主流に なっている。 この投影露光装置としては種々の方式のものがあるが、 例えば半導 体装置の製造の場合、 レチクルの回路パターン全体を一度に投影し得るイメージ フィ一ルドを持つ投影光学系を介してウェハをステップ ' アンド ' リビー卜方式 で露光する投影露光装置と、 レチクルを 1次元に走査しつつ、 ウェハをそれと同 期した速度で 1次元に走査させる、 いわゆるステップ■アンド · スキャン方式の 投影露光装置とがある。
ところで、 上述のような平面型モータの場合、 例えばリニアパルスモータを 2 軸連結したソィャモータでは、 可動子側に電機子コイルや永久磁石が設けられて いる。 そのため必然的に可動子は重くならざるを得ず、 さらに平面移動する可動 子の各軸方向駆動部分が分離独立しているため、 可動子全体が大きく重くなつて しまう。 それに伴い周波数応答特性が低下してしまうので可動子を高速に移動さ せることが困難であるという問題を有している。
また、 各軸方向駆動部分を分離せずに 1つの駆動部で平面移動する平面型パル
スモータの場合にも、 複数の電機子コイルを可動子側に設けているので重くなつ てしまい、 高速で可動子を移動させるには限界がある。
さらに、 上述のいずれの方式による平面型モータでも、 可動子は空気浮上ある いは支持ガイ ド機構により支持されて固定子上を移動する。 従って、 浮上あるい は支持するための複雑な機構が必要となるという問題もある。
以上の問題は、 目的位置まで可動子を高速に移動させ、 且つ超精密位置決めを 要求されるステージ装置、 あるいはそれを用いた露光装置にも直接的に影響を与 えることになり、 現状では平面型モ一タをステ一ジ装置に採用した露光装置は存 在しない。 ところが今後、 露光装置で製造する半導体装置、 あるいは液晶表示装 置はさらなる高集積化が必須でり、 そのため露光装置で用いる露光光にはさらに 短波長の光(荷電粒子線、 X線等も含むものとする)が使用されることになるが、 これらの光の照射経路は真空または H e雰囲気に保たれる必要がある。 従って、 露光装置内でウェハを載置するステージ装置回りも真空あるいは H e雰囲気にし なければならず、 ステージ装置を駆動させるのに用いられてきた従来の静圧気体 軸受等を用いることができな〈なるという事情がある。 このように、 露光装置の ステージ装置に磁気駆動の平面型モータを用いる必要性は認識されながら、 現実 には上述のような種々の問題により平面型モータを採用できないという問題を有 している。
本発明の目的は、 高推力が得られ、 可動子が軽量で高速移動可能な直線型また は平面型モータを提供することにある。
また、 本発明の目的は、 可動子に浮上力を与えつつ 2次元平面を移動させるこ とができる平面型モ一タを提供することにある。
さらに、 本発明の目的は、 可動子の位置および姿勢を、 X、 Y Zの 3軸方向 およびそれらの軸の回転方向の合計 6自由度で制御できる平面型モータを提供す ることにある。
また、 本発明の目的は、 高推力が得られ、 可動子が軽量で高速移動可能な平面 型モータを用いたステージ装置、 およびそれを用いた露光装置を提供することに ύ¾る。
また、 本発明の目的は、 可動子に浮上力を与えつつ 2次元平面を移動させるこ
とができる平面型モータを用いたステージ装置、 およびそれを用いた露光装置を 提供することにある。
さらに、 本発明の目的は、 可動子の位置および姿勢を、 X、 Y、 Ζの 3軸方向 およびそれらの軸の回転方向の合計 6自由度で制御できる平面型モータを用いた ステージ装置、 およびそれを用いた露光装置を提供することにある。 発明の開示
上記目的は、 交互に磁極の向きを逆転させて配列した複数の永久磁石を有する 磁極ュニッ 卜と対をなして直線型モ一夕に用いられ、 ほぼ直線状に形成された 2 つの腕部と、 磁極ュニッ 卜の複数の永久磁石に対向するように、 各腕部の先端部 および各腕部が接続された基端部に形成された 3つの突歯とを有する磁性体部材 と、 各腕部のそれぞれに巻回された 2つの電機子コィルとを有することを特徴と する励磁ュニッ 卜によって達成される。
また上記目的は、 直線駆動させる直線型モータにおいて、 交互に磁極の向きを 逆転させて配列した複数の永久磁石を有する磁極ュニッ 卜と、 上述の励磁ュニッ 卜とを備えたことを特徴とする直線型モータによって達成される。 そして、 磁極 ュニッ 卜の複数の永久磁石は、 直線方向にそれぞれ幅 1 を有し、 且つ各永久磁石 の中心間は直線方向に距離 2 1だけ離間して配置されており、 励磁ュニッ 卜の腕 部の 2つの突歯は、 基端部の突歯に対して直線方向に相対的に土 1 Ζ 2だけずれ て配置されていることを特徴とする。
さらに上記目的は、 交互に磁極の向きを逆転させて X— Υ平面上に配列した複 数の永久磁石を有する磁極ュニッ 卜と対をなして平面型モー夕に用いられ、 全体 で X —丫方向にほぼ十字形状をなす 4つの腕部と、 磁極ュニッ 卜の複数の永久磁 石に対向するように、 各腕部の先端部および各腕部が接続された基端部に形成さ れた 5つの突歯とを有する磁性体部材と、 各腕部のそれぞれに巻回された 4つの 電機子コイルとを有することを特徴とする励磁ュニッ 卜によって達成される。 また上記目的は、 平面駆動させる平面型モー夕において、 交互に磁極の向きを 逆転させて Χ— Υ平面上に配列した複数の永久磁石を有する磁極ュニッ 卜と、 上 記の励磁ュニッ 卜とを備えたことを特徴とする平面型モータによって達成される c
そして、 磁極ユニッ トの複数の永久磁石は、 X— Y面内で X、 Y方向にそれそれ 幅 1 を有し、 且つ各永久磁石の中心間はそれぞれ X、 Y方向に距離 2 1だけ離間 して配置されており、励磁ュニッ 卜の X方向に伸びる 2つの腕部の 2つの突歯は、 基端部の突歯に対して X方向に相対的に土 1 / 2だけずれて配置され、 Y方向に 伸びる 2つの腕部の 2つの突歯は、 基端部の突歯に対して Y方向に相対的に土 1 / 2だけずれて配置されていることを特徴とする。
このような構成において、 励磁ュニッ 卜の各電機子コイルにそれぞれ所定の電 流を流すことにより、 各突歯のそれぞれに所定の極性を与えることができ、 各突 歯に対向する磁極ュニッ 卜の永久磁石との磁気的吸引力あるいは磁気的反発力に より磁極ュニッ 卜に推力を発生させたり、 あるいは浮上力を生じさせたりするこ とができるようになる。
また本発明の直線型モータにおいて、 磁極ュニッ 卜の磁極の向きが逆転された 複数の永久磁石の間に、 該永久磁石の磁極方向に磁軸が向いた永久磁石が埋め込 まれていることを特徴とする。 また本発明の平面型モータにおいて、 磁極ュニッ 卜の X方向に離間した複数の永久磁石の間には、 X方向に磁軸が向いた永久磁石 がそれぞれ埋め込まれており、 Y方向に離間した複数の永久磁石の間には、 Y方 向に磁軸が向いた永久磁石がそれぞれ埋め込まれており、 X方向に磁軸が向いた 永久磁石と Y方向に磁軸が向いた永久磁石で囲まれた領域に、 導体且つ非磁性体 である部材が埋め込まれていることを特徴とする。 この構成にすれば、 磁極ュニ ッ 卜の永久磁石による磁束密度を大きくさせることができるので、 推力、 あるい は浮上力に寄与する磁束を高い効率で利用することができるようになる。
また、 X方向に磁軸が向いた永久磁石と Y方向に磁軸が向いた永久磁石で囲ま れた領域に、 導体且つ非磁性体である部材が埋め込まれている構成によれば、 導 体且つ非磁性体である部材内を磁束が通過すると部材内に渦電流が発生し、 この 渦電流が磁束を打ち消す方向に磁束を生じさせる。 つまり、 磁極ュニッ 卜と励磁 ュニッ トとの間の磁束の漏れを低減させて効率よく磁束ループを形成させること ができるようになる。
また本発明の直線型または平面型モータにおいて、 複数の励磁ュニッ 卜を所定 位置に固定して固定子とし、 磁極ュニッ 卜を固定子に対して移動可能な可動子と
して用いることを特徴とする。 そして、 本発明の直線型または平面型モータにお いて、 固定子の各励磁ュニッ トは突齒を上方に向けて可動子の下方に配置され、 可動子は複数の永久磁石を下方に向けて突歯と対向するように配置されているこ とを特徴とする。 こうすることにより、 小型軽量で平面状の可動子を得ることが でき、 より少ない電力で当該可動子を駆動させることができるようになる。 ここで、 本発明の平面型モータの場合、 固定子の各励磁ュニッ 卜は 5つの突歯 を上方に向けて可動子の下方に配置され、 可動子は複数の永久磁石を下方に向け て突歯と対向するように配置されているようにしてもよい。 そして、 X、 Y方向 に相対的にそれぞれ距離 1 だけずらして配置した少なくとも 2つの励磁ュニッ ト からなる組を備え、 各励磁ュニッ 卜の 4つの電機子コイルに流す所定の電流を切 り替えることにより、 磁極ュニッ 卜を X— Y面内の所定方向に相対移動させる推 力を発生させ、 または Z方向に磁気浮上させる磁気的反発力を発生させることを 特徴とする。このように、少なくとも 2つの励磁ュニッ 卜の位置位相を所定量(距 離 1 ) 変化させることにより、 推力を向上させると共に、 推力むらを低減させる ことができるようになる。
また、 本発明の上記平面型モータにおいて、 固定子は、 前記組を少なくとも 2 個組み合わせて構成される駆動ュニッ 卜を有し、 駆動ュニッ 卜により可動子を X —Y面内の所定方向に相対移動させる推力を発生させると共に、 Z方向に磁気浮 上させる磁気的反発力を発生させることを特徴とする。 このような駆動ュニッ ト により、 X— Y面内を移動する推力を発生させると同時に相対的に磁極ュニッ 卜 を浮上させておくことができるようになる。
一方、 前記固定子の 5つの突歯を下方に向けて可動子の上方に配置し、 可動子 は複数の永久磁石を上方に向けて突歯と対向するように配置され、 固定子の 4つ の電機子コイルに電流を供給しない無励磁状態でも、 可動子の複数の永久磁石と 固定子の 5つの突歯との間に働〈磁気的吸引力により、 可動子を浮上させるよう にしてもよい。 このようにすれば、 より少ない電力で当該可動子の駆動を制御で き、 可動子を容易にまた正確に移動させることができるようになる。
さらに、 固定子は、 平面状に分布させた少なくとも 3個の駆動ュニッ トを有 し、 3個の駆動ユニッ トは、 固定子に対して X、 Y、 Ζ軸方向と各軸周りの回転
の 6自由度で可動子の位置姿勢を制御することを特徴とする。 こうすることによ り、 例えば磁極ュニッ 卜をステージとして利用するような場合、 ステージを X、 Υ、 Ζ軸方向に変位させ、 またそれらの軸回りに回転させることができるように なるので、 ステージの位置および姿勢を 6自由度で制御することができるように なる。
また、 本発明の励磁ュニッ 卜において、 突歯の先端の齒部は、 先鋭形状に形成 されていることを特徴とする。これら突歯先端の歯部を先銳状にすることにより、 無励磁状態で正弦波状に変化する推力特性を得ることができるようになり、 また 駆動ュニッ 卜内の複数の励磁ュニッ 卜の突歯を先銳状にすることにより推力の平 滑化を図ることができるようになる。
また、 上記目的は、 基板を載置するステージと、 ステージを駆動する駆動系と を有し、 駆動系により、 X、 Υ軸方向でステージの位置を制御するステージ装置 において、 ステージとして、 上述の直線型モ一夕用の磁極ュニッ 卜を X方向と Υ 方向とに配置し、 駆動系として、 直線型モータ用の励磁ュニッ 卜を磁極ュニッ 卜 と対向するように X方向と Υ方向とに配置することを特徴とするステージ装置に よって達成される。 また、 基板を載置するステージと、 ステージを駆動する駆動 系とを有し、 駆動系により、 X、 丫、 Ζ軸方向と各軸周りの回転の 6自由度でス テ一ジの位置姿勢を制御するステージ装置において、 ステージとして、 上述のい ずれかの平面型モータの可動子を用い、 駆動系として、 上述のいずれかの平面型 モータの固定子を用いたことを特徴とするステ一ジ装置によって達成される。 また上記目的は、 本発明の上述のステージ装置において、 励磁ュニッ 卜を冷却 する冷却機構を備えたことを特徴とするステージ装置によって達成される。
さらに上記目的は、 パターンの像を基板に転写する露光装置において、 基板を 載置して移動するステージ装置として、 上述のステージ装置を備えたことを特徴 とする露光装置によって達成される。 また本発明の露光装置は、 パターンの像を 基板に投影する投影光学系を防振機構を介して支えるコラムと、 ステ一ジ装置の 駆動系を支える固定フレームとを備え、 駆動系に生じる反力が投影光学系に及ば ないことを特徴としている。
また上記目的は、 励磁ュニッ 卜の組立方法において、 ほぼ直線状に形成された
2つの腕部と、 磁極ュニッ 卜の複数の永久磁石に対向するように、 各腕部の先端 部および各腕部が接続された基端部に形成された 3つの突歯とを有する磁性体部 材と、 各腕部のそれぞれに巻回された 2つの電機子コィルとを組み立てることを 特徴とする励磁ュニッ 卜の組立方法によって達成される。
また上記目的は、 励磁ュニッ 卜の組立方法において、 全体で X— Y方向にほぼ 十字形状をなす 4つの腕部と、 各腕部の先端部および各腕部が接続された基端部 に形成された 5つの突歯とを有する磁性体部材と、 各腕部のそれぞれに巻回され た 4つの電機子コイルとを組み立てることを特徴とする励磁ュニッ 卜の組立方法 によって達成される。
さらに上記目的は、 直線型モータの組立方法において、 ぼぼ直線状に形成され た 2つの腕部と、 磁極ュニッ 卜の複数の永久磁石に対向するように、 各腕部の先 端部および各腕部が接続された基端部に形成された 3つの突歯とを有する磁性体 部材と、 各腕部のそれぞれに巻回された 2つの電機子コィルとを組み立てた励磁 ュニッ 卜と、 交互に磁極の向きを逆転させて配列した複数の永久磁石を有する磁 極ュニッ 卜とを組み立てることを特徴とする直線型モータの組立方法によって達 成される。
さらに上記目的は、 平面型モータの組立方法において、 交互に磁極の向きを逆 転させて X— Y平面上に配列した複数の永久磁石を有する磁極ュニッ 卜と、 全体 で X— Y方向にほぼ十字形状をなす 4つの腕部と、 磁極ュニッ 卜の複数の永久磁 石に対向するように、 各腕部の先端部および各腕部が接続された基端部に形成さ れた 5つの突歯とを有する磁性体部材と、 各腕部のそれぞれに巻回された 4つの 電機子コイルとを有する励磁ュニッ 卜とを組み立てることを特徴とする平面型モ —夕の組立方法によって達成される。
またさらに上記目的は、 基板を載置するステージと、 ステージを駆動する駆動 系とを有し、 駆動系により、 X、 丫、 Z軸方向と各軸周りの回転の 6自由度でス テ一ジの位置姿勢を制御するステ—ジ装置の組立方法において、 本発明の平面型 モータの可動子をステージとして組み立て、 本発明の平面型モータの固定子を駆 動系として組み立てることを特徴とするステージ装置の組立方法によって達成さ れる。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータの概略の構造を示す斜 視図である。
図 2は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータの励磁ュニッ 卜の概略 の構造を示す図である。
図 3は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータの磁極ュニッ 卜の概略 の構造を示す平面図である。
図 4は、 本発明の第 1の実施の形態による図 3の A— A線で切断した平面型モ —夕の断面図である。
図 5は、 本発明の第 1の実施の形態における、 磁極ュニッ 卜 1 4に対向する励 磁ュニッ 卜 6の 5つの突歯の位置関係を説明する斜視図である。
図 6は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モ—夕における可動子の移動 動作を説明する図である。
図 7は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移動 動作を説明する図である。
図 8は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移動 動作を説明する図である。
図 9は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移動 動作を説明する図である。
図 1 0は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 1 1は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 1 2は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 1 3は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 1 4は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移
動動作を説明する図である。
図 1 5は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける例示ュニッ 卜の配置例を示す図である。
図 1 6は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の浮 上動作を説明する図である。
図 1 7は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の浮 上動作を説明する図である。
図 1 8は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の浮 上動作を説明する図である。
図 1 9は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の浮 上動作を説明する図である。
図 2 0は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子の浮 上動作を説明する図である。
図 2 1は、 本発明の第 1の実施の形態による平面型モータにおける可動子を 6 自由度で制御する動作を説明する図である。
図 2 2は、 本発明の第 2の実施の形態による平面型モータの概略の構造を示す 斜視図である。
図 2 3は、本発明の第 2の実施の形態による平面型モータの部分断面図である。 図 2 4は、 本発明の第 2の実施の形態における、 磁極ュニッ 卜 1 4に対向する 励磁ュニッ 卜 6の 5つの突歯の位置関係を説明する斜視図である。
図 2 5は、 本発明の第 2の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 2 6は、 本発明の第 2の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 2 7は、 本発明の第 2の実施の形態による平面型モータにおける可動子の移 動動作を説明する図である。
図 2 8は、 本発明の第 3の実施の形態による平面型モ—夕における励磁ュニッ 卜 6の構造を示す図である。
図 2 9は、 本発明の第 3の実施の形態による平面型モータにおける励磁ュニッ
ト 6の動作を説明する図である。
図 3 0は、 本発明の第 3の実施の形態 :よる平面型モータにおける励磁ュニッ 卜 6の動作を説明する図である。
図 3 1は、 本発明の第 3の実施の形態こおける励磁ュニッ ト 6の変形例を示す 図である。
図 3 2は、 本発明の第 4の実施の形態こよる露光装置の概略の構造を説明する 図である。
図 3 3は、 本発明の第 4の実施の形態こよるステージ装置の概略の構造を説明 する図である。
図 3 4は、 本発明の第 4の実施の形態こよるステージ装置の概略の構造を説明 する図である。 発明を実施するための最良の形態
本発明の第 1の実施の形態による平面型モータを図 1乃至図 2 1 を用いて説明 する。 本実施の形態における平面型モータは、 複数の励磁ュニッ 卜を所定位置に 固定して固定子とし、 磁極ュニッ 卜を固定子に対して移動可能な可動子として用 いるようにしている。 固定子の各励磁ュニッ トは 5つの突歯を上方に向けて可動 子の下方に配置され、 可動子は複数の永久磁石を下方に向けて突歯と対向するよ うに配置されている。 まず、 本実施の形態による平面型モータの概略の構成を図 1 を用いて説明する。
図 1は本実施の形態による平面型モ一夕の斜視図である。 図 1 に示すように、 本実施の形態による平面型モ一夕の構成は、 固定子ュニッ 卜 2と可動子 4とに大 別される。 固定子ュニッ ト 2は、 X— Y平面に拡がる平板の基台 8上に複数の励 磁ュニッ 卜 6が固定され、 その上面に平面状の摺動部材 1 0が設けられている。 —方、 可動子 4は、 複数の永久磁石が X— Y平面上にマトリクス状に並んで構成 される磁極ュニッ ト 1 4と、 磁極ュニッ 卜 1 4上面に固定され、 非磁性体且つ非 導体である基板 1 2とで構成されている。 後程詳述するが、 固定子ユニッ ト 2の 複数の励磁ュニッ 卜 6のうち所定の複数の励磁ュニッ 卜 6を駆動させることによ り、 摺動部材 1 0上の可動子 4は、 図中 Z方向に浮上し、 且つ摺動部材 1 0上方
の X— Y面内を 2次元的に移動することができると共に、 基板 1 2のレべリング 調整も行うことができるようになつている。
この固定子ュニッ 卜 2の励磁ュニッ 卜 6の構造を図 2を用いて説明する。 図 2 ( a ) は、 図 1 に示した座標系において、 + Z方向から一 Z方向に向かって見た 励磁ユニッ ト 6の平面図である。 図 2 ( b ) は同側面図、 図 2 ( c ) は同正面図 である。 図 2に示すように、 本実施の形態における励磁ュニッ 卜 6は、 全体で X 一 Y方向にほぼ十字形状をなす 4つの腕部 2 0、 2 2、 2 4、 2 6と、 各腕部 2 0〜2 6の先端部および各腕部 2 0〜2 6が接続された基端部 (十字形状の中心 部) から + Z方向に突出して形成された 5つの突歯 2 8、 3 0、 3 2、 3 4、 3 6とで構成される磁性体部材 (例えば、 鉄) を有している。 5つの突齒 2 8〜3 6の先端の平坦部は 1辺の長さが Ίの正方形形状であり、 またこれらの平坦部は 全て同一平面内にあるように高さが調整されている。 また、 磁性体部材の各腕部 2 0 - 2 6にはそれそれ電機子コイル 3 8、 4 0、 4 2、 4 4が巻回されている。 図示は省略したが各電機子コイル 3 8〜4 4は、 それぞれ電流源に接続され、 図 示しない制御系から電流源に送出される指令により、 各励磁ュニッ 卜 6の各電機 子コイル 3 8 ~ 4 4に所定の電流を供給できるようになつている。
次に、 本実施の形態による平面型モータの固定子 4の磁極ュニッ 卜 1 4の概略 の構造を図 3を用いて説明する。 図 3は、 図 1 に示した座標系において、 一 方 向から + Z方向に向かって見た磁極ュニッ 卜 1 4の平面図である。この平面図は、 磁極ュニッ 卜 1 4の、 励磁ュニッ 卜 6の各突齒と対向する面を示している。 図 3 に示すように、 本実施の形態による磁極ュニッ ト 1 4は、 立方体状の永久磁石 5 0 N、 5 0 Sが互に磁極の向きを逆転させて X— Y平面上にマ卜リクス状に複数 配置されている。 永久磁石 5 O Nは、 励磁ュニッ 卜 6の各突歯に対向する側が N 極であり、 永久磁石 5 O Sは、 励磁ュニッ 卜 6の各突歯に対向する側が S極であ る。 磁極ュニヅ 卜 1 4の複数の永久磁石 5 0 N、 5 0 Sは、 X— Y面内で X、 Y 方向にそれぞれ幅 1 を有する正方形形状になり、 且つ隣り合う永久磁石 5 0 N、 5 0 Sの中心間はそれぞれ X、 Y方向に距離 2 1 だけ離間して配置されている。
X方向に離間した複数の永久磁石 5 0 N、 5 O Sの間には、 X方向に磁軸が向 いた立方体状の永久磁石 5 4がそれぞれ埋め込まれており、 磁極の向きは永久磁
石 5 0 N、 5 0 Sの磁極と同極同士が向き合うように配置されている。 一方、 Y 方向に離間した複数の永久磁石 5 0 N、 5 O Sの間には、 Y方向に磁軸が向いた 立方体状の永久磁石 5 6がそれぞれ埋め込まれており、 X方向と同様に磁極の向 きは永久磁石 5 0 N、5 0 Sの磁極と同極同士が向き合うように配置されている。 また、 X方向に磁軸が向いた永久磁石 5 4と Y方向に磁軸が向いた永久磁石 5 6で囲まれた立方体状の領域には、 導体且つ非磁性体である部材 6 0が埋め込ま れている。 この部材 6 0としては、 銅やアルミニウムを用いることができる。 このように、 本実施の形態における可動子 4の磁極ュニッ ト 1 4では、 離間し てマトリクス状に配列された永久磁石 5 0 N、 5 O Sの間に、 Xまたは Y方向に 磁軸が向いた永久磁石 5 4、 5 6を上述のように配置することにより、 磁極ュニ ッ 卜 1 4の永久磁石 5 0 N、 5 0 Sで生じさせる磁束の磁束密度を大きくさせる ことができるので、 後程詳述するが可動子 4に与える推力、 あるいは浮上力に寄 与する磁束を高い効率で利用することができるようになる。また、永久磁石 5 4、 5 6で囲まれた領域に、導体且つ非磁性体である部材 6 0を埋め込むことにより、 部材 6 0内を通過する磁束を、 発生した渦電流の磁束で打ち消すように作用させ ることができるので、 磁極ュニッ 卜 1 4と励磁ュニッ 卜 6との間の磁束の漏れを 低減させて効率よく磁束ループを形成させることができるようになる。
次に、 本実施の形態による平面型モータの磁極ュニッ 卜 1 4に対する励磁ュニ ッ 卜 6の突歯の配置関係を図 4および図 5を用いて説明する。 図 4は、 本実施の 形態による平面型モ一夕を、 磁極ュニッ 卜 1 4を示した図 3の A— A線の位置で 切断した断面図である。 図 5は、 磁極ュニッ 卜 1 4に対向する励磁ュニッ 卜 6の 5つの突歯の位置関係を説明する斜視図である。 図 4に示すように、 それぞれ幅 1 を有する磁極ュニッ 卜 1 4の複数の永久磁石 5 0 N、 5 0 Sおよび、 Xまたは Y方向に磁軸が向いた横向きの永久磁石 5 4に対向する、 各励磁ュニッ 卜 6の X 方向に伸びる 2つの腕部 2 0、 2 4端部の 2つの突歯 2 8、 3 2は、 基端部の突 歯 3 6に対して X方向に相対的に— 1 / 2、 および + 1 / 2だけずれて配置され ている。
図示を省略するが同様に Y方向に伸びる 2つの腕部 2 2、 2 6の 2つの突歯 3 0、 3 4は、 基端部の突歯 3 6に対して Y方向に相対的に一 1 / 2、 + 1 / 2だ
けずれて配置されている。 従って、 図 5に示すように、 基端部の突歯 3 6の歯部 T 5の位置が磁極ユニッ ト 1 4の永久磁石 5 0 N ( N極) に一致して対向してい る場合には、 4つの腕部の突齒 2 8〜 3 4の各歯部 T 1、 T 2、 Τ 3、 Τ 4は、 それぞれ対向する磁極ユニッ ト 1 4の永久磁石 5 0 S ( S極) に X方向あるいは Y方向に 1 / 2だけ重なるようになっている。 なお、 図 5およびこれ以降の図面 では、 磁極ュニッ 卜 1 4の横向きの永久磁石 5 4、 5 6の磁軸の方向は、 一部を 矢印で示すか、 図示を省略するものとする。
以上の説明は、 磁極ュニッ 卜 1 4に対する 1 つの励磁ュニッ ト 6の突歯の位置 関係である。 後程複数の励磁ュニッ 卜 6を用いた場合の各励磁ュニッ 卜 6の間の 磁極ュニッ 卜 1 4に対する配置関係を説明するが、 その前にここで、 1つの励磁 ュニッ 卜 6を用いて本実施の形態による平面型モータにおける可動子の移動動作 について図 6乃至図 1 4を用いて説明する。
まず、 1つの励磁ュニッ 卜 6で磁極ュニッ 卜 1 4を— X方向に移動させる場合 について図 6乃至図 8を用いて説明する。 ここでは、 X方向に可動子 4を移動さ せる場合を例にとって説明するが、 Y方向も同様の動作により移動可能である。 図 6乃至図 8における (a ) は可動子 4の磁極ュニッ 卜 1 4に対する励磁ュニッ 卜 6の各突歯の位置を示す平面図であり、 各突歯 2 8 - 3 6の歯部 T 1〜T 5の 位置を示している。 図 6乃至図 8における (b ) は、 励磁ュニッ 卜 6の歯部 T 5 を含む X方向の断面を示している。 ( c ) は、 励磁ュニッ 卜 6の歯部 T 5を含む Y方向の断面を示している。
さて、 図 6において、 初期状態として励磁ュニッ 卜 6の基端部の突歯 3 6の歯 部 T 5が磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 5 0 N ( N極)に対面しているものとする。 この状態を X = 0とし、 図示のように、 齒部 T 1 が N極、 歯部 T 2〜歯部 T 4が S極に励磁されるように 4つの電機子コィル 3 8〜 4 4に所定の電流を供給する c この電流の供給により歯部 T 5は、 強い N極に励磁される。その結果、 図 6 ( b ) に示すように、 歯部 T 1では、 磁気的吸引力により磁極ュニッ 卜 1 4を一 X方向 (図中左方向) に移動させようとする推力が発生し、 歯部 T 3においては磁気的 反発力により磁極ュニッ 卜 1 4を一 X方向に移動させようとする推力が発生する c さらに、 一旦移動が開始されると、 歯部 T 5も磁気的反発力による一 X方向への
推力を発生する。 一方、 図 6 ( c ) に示すように、 Y方向については磁気的反発 力だけが生じ、 それらの合力は釣り合って Y方向の推力は発生しない。 また、 図 6 ( a ) から明らかなように、 磁極ュニッ ト 1 4が移動を始めると Y方向の歯部 T 2、 T 4もそれぞれ磁気的反発力により磁極ュニッ 卜 1 4を一 X方向に移動さ せる推力を発生させることがわかる。
次に、 可動子 4が図 6に示す位置 (X = 0 ) から X =— 1 / 2の位置まで移動 した状態を図 7を用いて説明する。 図 7に示すように、 可動子 4が X =— 1 / 2 の位置まで移動すると、 励磁ュニッ 卜 1 4の電機子コイル 3 8に流す電流を反転 させて歯部 T 1 が S極になるように励磁する。その結果図 7 ( b )に示すように、 齒部 T 3では、 永久磁石 5 0 Nに対する磁気的吸引力および永久磁石 5 0 Sに対 する磁気的反発力により磁極ュニッ 卜 1 4を— X方向に移動させようとする推力 が発生し、 歯部 T 5においては磁気的反発力により磁極ュニッ 卜 1 4を— X方向 に移動させようとする推力が発生する。 さらに、 一旦移動が開始されると、 歯部 T 1も永久磁石 5 0 Sに対する磁気的反発力による推力を発生する。 一方、 図 7 ( c ) に示すように、 Y方向については磁気的反発力だけが生じ、 それらの合力 は釣り合って Y方向の推力は発生しない。 また、 図 7 ( a ) から明らかなように、 Y方向の齒部 T 2、T 4もそれぞれ磁気的吸引反発力を生じて推力を発生させる。 次に、 可動子 4が図 7に示す位置 (Χ =— Ί / 2 ) から Χ =— 1の位置まで移 動した状態を図 8を用いて説明する。 Χ =— Iの位置では、 各電機子コイル 3 8 ~ 4 4に流す電流の向きは変えない。 図 8に示すように、 可動子 4が Χ =— 1の 位置まで移動した状態において、 齒部 Τ 1、 Τ 2、 Τ 4、 Τ 5では、 永久磁石 5 0 Sに対する磁気的反発力により磁極ュニッ 卜 1 4を一 X方向に移動させようと する推力が発生し、 歯部 Τ 3においては永久磁石 5 0 Νに対する磁気的吸引力に より磁極ュニッ ト 1 4を— X方向に移動させようとする推力が発生する。 一方、 図 8 ( c ) に示すように、 Χ =— 1の位置では磁極ュニッ 卜 1 4の Υ方向に永久 磁石が配置されていないので磁気的吸引力/反発力は発生しない。
以上 Χ = 0から Χ =— 1 までにおける X方向の移動動作を説明したが、 Χ =— 1より負方向に移動する場合も、 あるいは Χ = 0より正方向に移動する場合につ いても、 同様にして各電機子コイル 3 8〜4 4に流す電流を変化させることによ
り励磁ュニッ 卜 6に対して相対的に磁極ュニッ 卜 1 4を所定方向に移動させる推 力を発生させることができるようになる。
次に、 図 9乃至図 1 4を用いて本実施の形態における磁極ュニッ 卜 1 4の移動 動作をより詳細に説明する。 図 9 (a) は、 X = 0の位置での磁極ユニッ ト 1 4 と励磁ュニッ 卜 6との配置関係を示し、図 6 (a)等に示したものと同様である。 すなわち、 初期状態として励磁ュニッ 卜 6の基端部の突歯 36の歯部 T 5が磁極 ユニッ ト 1 4の永久磁石 5 O N (N極) に対面している。 図 9 (b) は、 励磁ュ ニッ 卜 6の電機子コイル 38〜44に流す電流の向きを規定しており、 図示の - 印は紙面から紙面手前に向かう方向を、 X印は紙面手前から紙面に向かう方向を 示している。 この図 9 ( b ) に示す各電機子コイル 38~44に流す電流の方向 を正方向として、 磁極ュニヅ 卜 1 4が相対的に X = 0から X = 41 までの正方向 に移動する際における、 励磁ュニッ 卜 6の各電機子コイル 38〜44に流す電流 の通電スケジュールと、 各突歯に励磁される極性の変化を図 1 0に示す。 ここで 各電機子コイル 38、 40、 42、 44に流す電流は、 図 9 (b) に示したよう にそれそれ電流 C 1、 C 2、 C 3、 C4である。 図 1 0 (a) において、 横軸は χ = 0から X = 41 までの正方向の移動距離を示し、 上段のグラフの縦軸は電機 子コイル 38に流す電流 C 1 を表し、 下段のグラフの縦軸は突歯 28の歯部 T 1 に励磁される極性を示している。 同様にして図 1 0 (b) 〜 (d) もそれぞれ X 二 0から X = 41 までの正方向の移動距離における電機子コイル 40〜44に流 す電流 C 2〜C 4と、 突歯 30〜 34の歯部 T 2〜丁 4に励磁される極性を示し ている。 また図 1 0 (e) は、 図 1 0 (a) 〜 (d ) に示すように各電機子コィ ル 38〜44に通電した結果、 基端部の突齒 36の歯部 T 5に生じる磁極の変化 を示している。
この図 1 0 (a) 〜 (e) に示したように各歯部 T 1〜丁 5の極性を X = 0か ら X二 41 までの移動に伴って変化させることにより、 各齒部 T 1〜丁 5および それらと対向する磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 50 N、 50 Sとの間に、 図 6乃 至図 8を用いて説明したのと同様の磁気的反発力、 あるいは磁気的吸引力が作用 して推力が発生する。 各歯部により発生する推力を図 1 1に示す。 図 1 1 (a) 〜 (e ) は、 歯部 T 1〜丁 5に発生する推力 F T 1〜F T 5の X = 0から X = 4
Ίに至るまでの変化を示している。 そして、 図 1 1 (f ) は、 推力 F Τ 1〜F Τ 5の合力、 すなわち図 9 (a) に示した位置を基点として各移動位置での推力を 示している。 図 1 1 (a) 〜 (f ) において、 実線で示した波形は、 無励磁状態 での推力の変化を示し、 破線で示した波形が励磁状態、 すなわち図 1 0に示す通 電スケジュールにより発生する推力である。 図 1 1 (f ) の破線からわかるよう に、 図 9 (a) に示した位置から励磁により移動する場合の励磁ユニッ ト 6で発 生する推力は、 Χ = 0、 2 Ί、 4 Ίをそれぞれ少し過ぎた位置で 0に近くなるよ うなほぼ 21の周期の正弦波的な変化をする。
次に、 図 1 2乃至図 1 4を用いて、 励磁ュニッ 卜の各突歯が上述の図 9 (a) に示した位置からずれて位置している場合の移動動作について説明する。 図 1 2 は、 X = 0の位置での磁極ュニッ ト 1 4と励磁ュニッ 卜 6との配置関係を示し、 初期状態として励磁ュニッ 卜 6の基端部の突歯 36の歯部 T 5が磁極ュニッ 卜 1 4の Y方向の永久磁石 50 N (N極) と永久磁石 50 Sとの間の永久磁石 56に 対面していることを示している。 つまり、 図 9に示した状態から + Y方向に 1だ け相対的に励磁ュニッ 卜 6を移動させた状態を初期状態とした場合である。 励磁ュニッ 卜 6の電機子コイル 38〜44に流す電流の向き、 および各電機子 コイル 38〜44に流す電流の符号を図 9 ( b ) に示したものと同様にして、 磁 極ュニッ 卜 1 4が相対的に X = 0から X = 41 までの正方向に移動する際におけ る、 励磁ュニッ 卜 6の各電機子コィル 38〜44に流す電流の通電スケジュール と、 各突齒に励磁される極性の変化を図 1 3に示す。 図 1 3 (a) においても、 横軸は X = 0から X = 41 までの正方向の移動距離を示し、 上段のグラフの縦軸 は電機子コイル 38に流す電流 C 1を表し、 下段のグラフの縦軸は突歯 28の歯 部 T 1に励磁される極性を示している。 同様にして図 1 3 (b) 〜 (d) もそれ それ X = 0から X = 41 までの正方向の移動距離における電機子コイル 40〜4 4に流す電流 C 2〜C 4と、 突齒 30-34の歯部 T 2〜丁 4に励磁される極性 を示している。 また図 1 3 (e) は、 図 1 3 (a) 〜 (d) に示すように各電機 子コイル 38〜44に通電した結果、 基端部の突歯 36の歯部 T 5に生じる励磁 の変化を示している。
この図 1 3 (a) 〜 (e) に示したように各歯部 T 1 ~T 5の極性を位置 Χ =
0から X = 41に渡って変化させることにより、 各齒部 T 1〜T 5およびそれら 近傍に対向する磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 50 Ν、 50 Sとの間に磁気的反発 力、 あるいは磁気的吸引力が作用して推力が発生する。 各齒部により発生する推 力を図 1 4に示す。 図 1 4 (a) 〜 (e) は、 歯部 T 1 ~T 5に発生する推力 F T 1〜F T 5の Χ = 0から Χ = 41に至るまでの変化を示している。 そして、 図 1 4 (f ) は、 推力 F T 1〜FT 5の合力、 すなわち図 1 2に示した位置を基点 として各移動点で発生する推力を示している。 図 1 4 (a) 〜 (f ) において、 実線で示した波形は、 無励磁状態での推力の変化を示し、 破線で示した波形が励 磁状態、 すなわち図 1 3に示す通電スケジュールにより発生する推力である。 図 1 4 (f ) の破線からわかるように、 図 1 2に示した位置から移動する場合の励 磁ユニッ ト 6で発生する推力は、 ほぼ 21の周期で正弦波的に変化し、 X = 0、 21. 41の位置でほぼ 0になっている。
これら図 1 1 (f ) 、 図 1 4 ( f ) に示したように、 磁極ュニッ 卜 1 4に対す る励磁ュニッ ト 6の位置が Y方向にずれていても、 X方向の位置 (X = 0) が同 —であれば得られる推力特性は、 ぼぼ 21の周期で正弦波的に変化し、 X = 0、 21、 41の位置またはその近傍でほぼ 0または 0に近づく。 従って、 少なくと も 2個の励磁ュニッ 卜 6を用いることにして、 それらを X方向に相対的に 1だけ ずらして配置すれば推力むらを低減できることになる。 これは図 1 1 (f ) の波 形に対して図 1 4 (f ) の波形を相対的に 1だけ位相をずらして合成することに 相当し、 図からも明らかなように合成波形は平坦化されるので、 推力が 0に近づ く位置をなくすと共に推力むらを低減することができるようになる。
以上は、 X方向の移動における推力特性であるが、 Y方向の移動における推力 特性も全〈同様の説明が成り立つ。 従って、 Y方向の推力むらを低減させるため には、 少なくとも 2個の励磁ュニッ ト 6を Y方向にも相対的に 1だけずらして配 置するようにすればよい。 つまり、 推力むらを低減させて X— Y面内で 2次元的 に可動子 2を移動させるには、 図 1 5に例示するように、 少なくとも 2個の励磁 ユニッ ト 6を用い、 それらの相互の位置が相対的に X、 Y方向にそれぞれ 1だけ ずれているように励磁ュニヅ 卜 6の組として配置すればよいことになる。
次に、 本実施の形態による平面型モータにおける可動子の浮上動作について図
1 6乃至図 2 0を用いて説明する。
まず、 1つの励磁ュニッ 卜 6で磁極ュニッ 卜 1 4を浮上させる場合について図 1 6乃至図 2 0を用いて説明する。 はじめに本実施の形態における可動子を浮上 させる基本動作を図 1 6を用いて説明する。 図 1 6 ( a ) は、 可動子 4の磁極ュ ニッ ト 1 4に対する励磁ュニッ 卜 6の各突歯 2 8 ~ 3 6の歯部 T 1〜丁 5の位置 を示す X方向の断面を示している。 (b ) は、 励磁ュニッ ト 6の歯部 T 5を含む Y方向の断面を示している。
図 1 6においては、 初期状態として励磁ュニッ 卜 6の基端部の突歯 3 6の歯部 T 5が磁極ュニヅ 卜 1 4の永久磁石 5 0 N ( N極) に対面しているものとする。 この状態を X = 0とし、 図示のように、 歯部 T 1 ~ T 4が S極に励磁されるよう に 4つの電機子コイル 3 8〜4 4に所定の電流を供給する。 このとき歯部 Τ 5は Ν極に励磁される。 その結果、 図 1 6 ( a ) 、 ( b ) に示すように、 全ての歯部 T 1 ~ t 5で、 磁極ュニッ 卜 1 4に対して磁気的反発力が発生して磁極ュニッ ト 1 4を + Z方向に浮上させようとする浮上力が発生する。 この浮上力により、 励 磁ュニッ ト 6に対して磁極ュニッ ト 1 4は浮上する。
ところが、 上述の 1つの励磁ュニッ 卜 6だけでは、 可動子 4が X— Y面内を 2 次元的に移動する全ての位置で浮上力を維持させることはできない。 例えば、 可 動子の X— Y方向の移動に伴って、 励磁ュニッ 卜 6の歯部 T 5の位置が図 1 2に 示したような位置にある場合には、 可動子 4を浮上させておくだけの浮上力を得 ることはできなくなる。 すなわち、 浮上力も励磁ュニッ 卜 6と磁極ュニッ 卜 1 4 との相対位置により変化する。 この点につき、 図 1 7乃至図 2 0を用いて X方向 の移動を例にとって詳細に説明する。
図 1 7 ( a ) は、 X = 0の位置での磁極ュニッ 卜 1 4と励磁ュニッ 卜 6との配 置関係が図 9 ( a ) に示した状態、 すなわち初期状態として励磁ユニッ ト 6の基 端部の突齒 3 6の歯部 T 5が磁極ュニッ ト 1 4の永久磁石 5 O N ( N極) に対面 している場合の通電スケジユールおよび各歯部の極性の変化を示している。なお、 励磁ュニッ 卜 6の電機子コイル 3 8〜4 4に流す電流の向きは、 図 9 ( b ) での 規則と同様とする。 図 1 7 ( a ) において、 横軸は X = 0から X = 4 1 までの正 方向の移動距離を示し、 上段のグラフの縱軸は電機子コイル 3 8に流す電流 C 1
を表し、 下段のグラフの縦軸は突歯 28の歯部 T 1に励磁される極性を示してい る。 同様にして図 1 7 (b) 〜 (d) もそれぞれ X = 0から X = 41 までの正方 向の移動距離における電機子コイル 40〜44に流す電流 C 2〜C 4と、 突齒 3 0〜34の齒部 T 2〜丁 4に励磁される極性を示している。 また図 1 7 ( e )は、 図 1 7 (a) 〜 (d ) に示すように各電機子コイル 38〜44に通電した結果、 基端部の突齒 36の齒部 T 5に生じる励磁の変化を示している。
この図 1 7 (a) 〜 (e) に示したように各歯部 T 1 ~T 5の極性を、 位置 X =0から Χ = 4 Ίに至るまでに所定のスケジュールで変化させることにより、 各 歯部 Τ 1〜丁 5およびそれらと対向する磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 50 Ν、 5 0 Sとの間に磁気的反発力が作用して浮上力が発生する。 各歯部により発生する 浮上力を図 1 8に示す。 図 1 8 (a) ~ (e) は、 歯部 T 1〜丁 5に発生する浮 上力 F T 1〜F T 5の位置 X = 0から X = 41に至るまでの変化を示している。 そして、 図 1 8 (f ) は、 浮上力 F丁 1〜F T 5の合力、 すなわち図 9 (a) に 示した位置を基点として各移動位置での浮上力を示している。図 1 8 (a)〜(f ) において、 実線で示した波形は、 無励磁状態での浮上力の変化を示している。 無 励磁状態では、 磁気的吸引力しか作用しないので Z方向の浮上力は全て負になつ ている。 破線で示した波形は励磁状態、 すなわち図 1 7に示す通電スケジュール により発生する浮上力である。 図 1 8 (f ) からわかるように、 図 9 (a) に示 した位置から移動する場合の励磁ュニッ 卜 6で発生させる浮上力は、 励磁状態に おいて、 位置 X = 0から X = 41に至る全域で +Z方向に可動子 4を浮上させる 正の浮上力が発生し、 その大きさが 21の周期の正弦波的に変化することがわか o
次に、 励磁ュニッ 卜の各突歯が図 1 2に示す位置、 つまり、 図 9に示した状態 から +Y方向に 1だけ相対的に励磁ュニッ 卜 6を移動させた位置を初期状態とす る場合の浮上力について説明する。
本例も励磁ュニッ 卜 6の電機子コイル 38〜44に流す電流の向き、 および各 電機子コイル 38〜44に流す電流の符号を図 9 (b) に示したものと同様にし て、 磁極ユニッ ト 1 4が相対的に X = 0から X = 41 までの正方向に移動する際 における、 励磁ュニッ 卜 6の各電機子コイル 38〜44に流す電流の通電スケジ
ユールと、 各突歯に励磁される極性の変化を図 1 9に示す。 図 1 9 (a) におい ても、 横軸は X = 0から X = 41 までの正方向の移動距離を示し、 上段のグラフ の縦軸は電機子コイル 38に流す電流 C 1を表し、 下段のグラフの縦軸は突齒 2 8の歯部 T 1に励磁される極性を示している。 同様にして図 1 9 (b) 〜 (d) もそれぞれ X = 0から X = 41 までの正方向の移動距離における電機子コイル 4 0〜44に流す電流 C 2〜C4と、 突歯 30〜 34の齒部 T 2〜T 4に励磁され る極性を示している。 また図 1 9 (e) は、 図 1 9 (a) 〜 (d) に示すように 各電機子コイル 38〜44に通電した結果、 基端部の突齒 36の歯部 T 5に生じ る励磁の変化を示している。
この図 1 9 (a) 〜 ( e ) に示したように各齒部 T 1〜丁 5の極性を X = 0か X = 41に渡って変化させることにより、 各歯部 T 1〜丁 5およびそれら近傍 に対向する磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 50 N、 50 Sとの間に磁気的反発力が 作用して浮上力が発生する。 各歯部により発生する浮上力を図 20に示す。 図 2 0 (a) ~ (e) は、 歯部 T 1〜丁 5に発生する浮上力 FT 1〜FT 5の X = 0 から X = 41に至るまでの変化を示している。 そして、 図 20 (f ) は、 浮上力 F T 1 ~F T 5の合力、 すなわち図 1 2に示した位置を基点として各移動点で発 生する浮上力を示している。 図 20 (a) 〜 (f ) において、 実線で示した波形 は、 無励磁状態での浮上力の変化を示している。 無励磁状態では、 磁気的吸引力 しか作用しないので Z方向の浮上力は全て負になっている。 破線で示した波形は 励磁状態、すなわち図 1 9に示す通電スケジュールにより発生する浮上力である。 図 20 (f ) からわかるように、 図 1 2に示した位置から移動する場合の励磁ュ ニッ卜 6で発生する浮上力は、 励磁状態において、 ほぼ 21の周期で正弦波的に 変化し、 且つ X =l、 31およびその近傍では負の浮上力、 すなわち吸引力が生 じてしまっていることがわかる。
このように、 図 1 8 (f ) 、 図 20 (f ) に示したように、励磁状態において、 磁極ュニッ 卜 1 4に対する励磁ュニッ 卜 6の位置が Y方向にずれて、 X方向の位 置 (X = 0) が同一である場合には、 それぞれの磁極ュニッ 卜 6から得られる浮 上力特性は、 ほぼ同位相であって 21の周期で正弦波的に変化する点で類似する が、 X= l、 31の位置近傍で浮上力が負になってしまうか否かで相違する。 従
つて、 少な〈とも 2個の励磁ュニッ 卜 6を用い、 それらを X方向に相対的に 1 だ けずらして配置すれば浮上力のむらを低減できることになる。これは図 1 8 ( f ) の波形に対して図 2 0 ( f ) の波形を相対的に 1だけずらして合成することに相 当し、 図からも明らかなように合成波形は平坦化されるので、 浮上力が負になる 位置をなくすと共に浮上力のむらを低減することができるようになる。
以上は、 X方向の移動における浮上力特性であるが、 Y方向の移動における浮 上力特性も全く同様の説明が成り立つ。 従って、 Y方向の浮上力むらを低減させ るためには、 少なくとも 2個の励磁ュニッ ト 6を Y方向にも相対的に 1だけずら して配置するようにすればよい。 つまり、 浮上力むらを低減させて X— Y面内で 2次元的に可動子 4を移動させるには、 上述の推力むらの低減に用いた図 1 5に 例示するように 2個の励磁ュニッ 卜 6を用い、それらの相互の位置が相対的に X、 Y方向にそれぞれ 1 だけずれているような励磁ュニッ 卜 6の組を配置すればよい ことになる。
従って、 図 1 5に示した励磁ュニッ 卜 6の組を X— Y面内での可動子 4の 2次 元移動のために用い、 それとは別の位置にやはり図 1 5に示した励磁ュニッ 卜 6 の組を用意して可動子 4の浮上用に用いるようにすれば、 つまり、 励磁ュニッ 卜 6の組を少なくとも 2組用い、 磁極ュニッ 卜を X— Y面内の所定方向に相対移動 させる推力を発生させると共に、 Z方向に磁気浮上させる磁気的反発力を発生さ せる駆動ュニッ 卜を構成することにより、 可動子 4の移動と浮上を同時に行うこ とができるようになる。
また、 図 1 5に示したような配置の浮上用と移動用の励磁ュニッ 卜 6の組を複 数組設けて駆動ュニッ 卜を構成して基台 8上に設けることにより、 より広い範囲 に渡って可動子 4を移動させることができるようになる。 また、 複数の励磁ュニ ッ 卜 6の組を用いることにより、 高推力、 高浮上力を得ることができる。
さらに、 図 2 1 ( a ) 、 (b ) に示すように正方形形状の可動子 4の磁極ュニ ッ 卜 1 4を例えば正方形形状の領域 A〜Dに 4分割し、 領域 A ~ Dの下方の励磁 ュニッ 卜 6の組の電機子コイル 3 8〜4 4にそれぞれ領域毎に異なる所定の電流 を供給するようにしてもよい。 こうすると、 例えば図 2 1 ( a ) に示すように領 域 A〜D毎の推力の方向を変えることにより、 全体として X— Y面内を一方向に
移動できるだけでなく、 Z軸回りの回転を行わせることができるようになる。 ま た、 図 2 1 ( b ) に示すように、 領域 A〜Dのそれぞれの Z方向の浮上力を変え ることにより、 X軸回りあるいは Y軸回りの回転を行わせることができるように なり、 可動子 4の平面のレペリングを調整することができるようになる。
このように、 本実施の形態の平面型モータによれば、 固定子側に複数の励磁ュ ニッ 卜の組を設けることができるので高推力が得られ、 また、 可動子 4は、 永久 磁石 5 0と導体部材 6 0、 および基板 1 2からなる簡素な平面構造で構成できる ので軽量で高速に移動させることができるようになる。 また、 本実施の形態によ る平面型モータによれば、 可動子 4に浮上力を与えつつ 2次元平面を移動させる ことができるようになる。 さらに、 可動子 4の位置および姿勢を、 X、 Y、 Ζの 3軸方向およびそれらの軸の回転方向の合計 6自由度で制御できる平面型モータ を実現できる。
次に本発明の第 2の実施の形態による平面型モータを図 2 2乃至図 2 7を用い て説明する。 本実施の形態における平面型モータは、 複数の励磁ュニッ 卜を所定 位置に固定して固定子とし、 磁極ュニッ 卜を固定子に対して移動可能な可動子と して用いるようにしている。 第 1の実施形態との相違は、 固定子の各励磁ュニッ 卜が 5つの突歯を下方に向けて可動子の上方に配置され、 可動子は複数の永久磁 石を上方に向けて突歯と対向するように配置されている点にある。 まず、 本実施 の形態による平面型モータの概略の構成を図 2 2を用いて説明する。
図 2 2は本実施の形態による平面型モータの斜視図である。 図 2 2に示すよう に、 本実施の形態による平面型モータの構成は、 固定子ュニッ 卜 2と可動子 4と に大別される。 固定子ユニッ ト 2は、 X— Υ平面に拡がる平板の基台 8下面に複 数の励磁ュニッ 卜 6が固定され、 その下面に平面状の摺動部材 1 0が設けられて いる。 一方、 可動子 4は、 複数の永久磁石が Χ— Υ平面上にマトリクス状に並ん で構成される磁極ュニッ 卜 1 4と、 磁極ュニッ 卜 1 4下面に固定され、 非磁性体 且つ非導体である基板 1 2とで構成されている。
このように本実施の形態では、 可動子 4が固定子ュニッ 卜 2の下方に位置して おり、 固定子ュニッ 卜 2の各励磁ュニッ 卜 6が無励磁状態でも可動子 4の複数の 永久磁石による磁気的吸引力により、 固定子ュニッ 卜 2に対して所定の空隙を介
して可動子 4が空中に浮いていることができるようになつている。 また後程詳述 するが、 固定子ュニッ 卜 2の複数の励磁ュニッ 卜 6のうち所定の複数の励磁ュニ ッ 卜 6を駆動させることにより、 摺動部材 1 0下方の可動子 4は、 摺動部材 1 0 下方の X— Y面内を 2次元的に移動することができると共に、 可動子 4自体のレ ベリング調整も行うことができるようになつている。
この固定子ュニッ ト 2の励磁ュニッ 卜 6は、 図 2を用いて説明した第 1の実施 の形態における励磁ュニッ 卜 6と同一の構成であり、 使用状態において— Z方向 に 5つの突齒 2 8、 3 0、 3 2、 3 4、 3 6が向〈ように配置される点のみが異 なるのでその構成の図示および説明は省略する。 また、 本実施の形態による平面 型モ一夕の固定子 4の磁極ュニッ 卜 1 4の構造も図 3を用いて説明した第 1の実 施の形態における磁極ュニッ 卜と同一であるのでその説明は省略する。
次に、 本実施の形態による平面型モータの磁極ュニッ 卜 1 4に対する励磁ュニ ッ ト 6の突歯の配置関係を図 2 3および図 2 4を用いて説明する。 図 2 3は、 本 実施の形態による平面型モータの一断面を示し、 図 2 4は、 磁極ユニッ ト 1 4に 対向する励磁ュニッ ト 6の 5つの突歯の位置関係を説明する斜視図である。 図 2 3に示すように、 それぞれ幅 1を有する磁極ュニッ 卜 1 4の複数の永久磁石 5 0 N、 5 O Sおよび、 Xまたは Y方向に磁軸が向いた横向きの永久磁石 5 4に対向 する、 各励磁ュニッ 卜 6の X方向に伸びる 2つの腕部 2 0、 2 4端部の 2つの突 齒 2 8、 3 2は、 基端部の突歯 3 6に対して X方向に相対的に— 1 / 2、 および + 1 / 2だけずれて配置されている。
図示を省略するが同様に Y方向に伸びる 2つの腕部 2 2、 2 6の 2つの突歯 3 0、 3 4は、 基端部の突歯 3 6に対して Y方向に相対的に— 1 / 2、 + 1 / 2だ けずれて配置されている。 従って、 図 2 4に示すように、 基端部の突歯 3 6の歯 部 T 5の位置が磁極ユニッ ト 1 4の永久磁石 5 0 N ( N極) に一致して対向して いる場合には、 4つの腕部の突歯 2 8〜3 4の各歯部 T 1、 T 2、 Τ 3、 Τ 4は、 それぞれ対向する磁極ユニッ ト 1 4の永久磁石 5 O S ( S極) に X方向あるいは Y方向に 1 / 2だけ重なるようになっている。
以上の説明は、 磁極ュニッ ト 1 4に対する 1 つの励磁ュニッ 卜 6の突歯の位置 関係である。 後程複数の励磁ュニッ 卜 6を用いた場合の各励磁ュニッ ト 6の間の
磁極ュニッ 卜 1 4に対する配置関係を説明するが、 その前にここで、 1つの励磁 ュニッ 卜 6で磁極ュニッ 卜 1 4を X方向に移動させる場合について図 2 5乃至図 2 7を用いて説明する。 ここでは、 X方向に可動子 4を移動させる場合を例にと つて説明するが、 Y方向も同様の動作により移動可能である。 図 2 5乃至図 2 7 における (a ) は可動子 4の磁極ュニッ 卜 1 4に対する励磁ュニッ 卜 6の各突歯 の位置を示す平面図であり、 各突齒 2 8〜3 6の歯部 T 1 ~ T 5の位置を示して いる。 図 2 5乃至図 2 7における ( b ) は、 励磁ュニッ 卜 6の歯部 T 5を含む X 方向の断面を示している。 ( c ) は、 励磁ュニヅ 卜 6の歯部 T 5を含む Y方向の 断面を示している。
さて、 図 2 5において、 初期状態として励磁ユニッ ト 6の基端部の突歯 3 6の 歯部 T 5が磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 5 0 N ( N極) に対面しているものとす る。 この状態を X = 0とする。 この X = 0で励磁ュニッ 卜 6の各電機子コイル 3 8〜4 4に電流を供給しない無励磁状態では、 磁極ュニッ 卜 1 4の複数の永久磁 石 5 0 N、 5 0 Sによる励磁ュニッ 卜 6の各歯部 T 1 ~ T 5間の磁気的吸引力が 釣り合って、 励磁ュニッ 卜 6に対して所定の空隙を介して磁極ュニッ 卜 1 4は空 中に浮いている。
次に、 図 2 5 ( b ) に示すように、 歯部 T 1 に相対的に強い N極 (以降、 N + 極と標記する) 、 歯部 T 2〜歯部 T 4に相対的に弱い N極 (以降、 N—極と標言己 する) 、 歯部 T 5に S極が励磁されるように 4つの電機子コイル 3 8〜4 4に所 定の電流を供給する。 その結果、 各歯部 T 1 ~ T 5間の磁気的吸引力のバランス が崩れ、 図 2 5 ( b ) に示すように、 歯部 T 1では、 釣り合い状態時より強い磁 気的吸引力が発生して磁極ュニッ 卜 1 4を X方向 (図中右方向) に移動させよう とする推力が発生する。 また、 歯部 T 3においては釣り合い状態時より磁気的吸 引力が弱められる結果、 可動子 4は X方向に移動を開始する。
—方、 図 2 5 ( c ) に示すように、 Y方向については磁気的吸引力の釣り合い 状態は維持されながら、 全体としての磁気的吸引力が変化するだけであるので Y 方向の推力は発生しない。このような本実施の形態による可動子の移動動作では、 第 1の実施の形態における各電機子コィル 3 8〜4 4に供給する電流よりも遙か に少ない電流の供給で可動子を移動させることができる。
次に、 可動子 4が図 2 5に示す位置 (X = 0 ) から X = 1 / 2の位置まで移動 した状態を図 2 6を用いて説明する。 図 2 6に示すように、 可動子 4が X = 1 / 2の位置まで移動すると、 歯部 T 3に S +極、 歯部 T 1 に N +極、 T 2および T 4に N—極、 歯部 T 5に S —極が励磁されるように 4つの電機子コイル 3 8〜4 4に所定の電流を供給する。 その結果、 各歯部 T 1〜丁 5間の磁気的吸引力のバ ランスが崩れ、 図 2 6 ( b ) に示すように、 歯部 T 3では、 磁極ュニッ 卜 1 4の 永久磁石 5 0 Nに対して釣り合い状態時より強い磁気的吸引力が発生し、 また永 久磁石 5 0 Sに対して磁気的反発力が発生して磁極ユニッ ト 1 4を X方向 (図中 右方向) に移動させようとする推力が発生する。 また、 歯部 T 1 においては釣り 合い状態時より磁気的吸引力が弱められる結果、 可動子 4は X方向に移動を開始 する。 一方、 図 2 6 ( c ) に示すように、 Y方向については磁気的吸引力の釣り 合い状態は維持されながら、 全体としての磁気的吸引力が変化するだけであるの で Y方向の推力は発生しない。
次に、 可動子 4が図 2 6に示す位置 (X = l / 2 ) から X = lの位置まで移動 した状態を図 2 7を用いて説明する。 X = 1の位置では、 各電機子コイル 3 8〜 4 4に流す電流の向きを逆転させて、 歯部 T 5に N +極、 歯部 T 1〜歯部 T 4に S—極が励磁されるように 4つの電機子コイル 3 8〜4 4に所定の大きさの電流 を供給する。 その結果、 各歯部 T 1〜丁 5間の磁気的吸引力のバランスが崩れ、 図 2 7 ( b ) に示すように、 歯部 T 5では、 磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 5 0 S に対して釣り合い状態時より強い磁気的吸引力が発生し、 また永久磁石 5 0 Nに 対して磁気的反発力が発生して磁極ュニッ 卜 1 4を X方向 (図中右方向) に移動 させようとする推力が発生する結果、可動子 4は X方向に移動を開始する。一方、 図 2 7 ( c ) に示すように、 X = 1の位置では磁極ュニッ ト 1 4の Y方向に永久 磁石が配置されていないので磁気的吸引力は釣り合い状態は維持される。
以上 X = 0から Χ = Ί までにおける X方向の移動動作を説明したが、 Χ = Ίよ り正方向に移動する場合も、 あるいは χ = οより負方向に移動する場合について も、 同様にして各電機子コイル 3 8〜4 4に流す電流を変化させることにより励 磁ュニッ ト 6に対して相対的に磁極ュニッ 卜 1 4を所定方向に移動させる推力を 発生させることができるようになる。
なお本実施の形態による平面型モータも、 第 1の実施の形態における図 1 0お よび図 1 3に対応する通電スケジュールに基づいて各電機子コイル 3 8〜4 4に 電流を供給することにより、 図 1 1 および図 1 4に示すような推力を各齒部に発 生させることができるようになる。 従って、 本実施の形態においても、 これら図 1 1 ( f ) 、 図 1 4 ( f ) に示したように、 磁極ュニッ 卜 1 4に対する励磁ュニ ッ 卜 6の位置が Y方向にずれていても、 X方向の位置 (X = 0 ) が同一であれば 得られる推力特性は、 ほぼ 2 1の周期で正弦波的に変化し、 X = 0、 2 1、 4 1 の位置またはその近傍でほぼ 0または 0に近づく。 従って、 少な〈とも 2個の励 磁ュニッ 卜 6を用いることにして、 それらを X方向に相対的に 1 だけずらして配 置すれば推力むらを低減できることになる。 これは図 1 1 ( f ) の波形に対して 図 1 4 ( f ) の波形を相対的に 1 だけ位相をずらして合成することに相当し、 図 からも明らかなように合成波形は平坦化されるので、 推力が 0に近づ〈位置をな くすと共に推力むらを低減することができるようになる。
以上は、 X方向の移動における推力特性であるが、 Y方向の移動における推力 特性も全く同様の説明が成り立つ。 従って、 Y方向の推力むらを低減させるため には、 少なくとも 2個の励磁ュニッ 卜 6を Y方向にも相対的に 1 だけずらして配 置するようにすればよい。 つまり、 推力むらを低減させて X— Y面内で 2次元的 に可動子 2を移動させるには、 第 1の実施の形態と同様に、 図 1 5に例示するよ うに、 少なくとも 2個の励磁ュニッ 卜 6を用い、 それらの相互の位置が相対的に X、 Y方向にそれぞれ 1 だけずれているように配置すればよいことになる。 従って、 図 1 5に示した励磁ユニッ ト 6の組を X— Y面内での可動子 4の 2次 元移動のために用い、 それとは別の位置にやはり図 1 5に示した励磁ユニッ ト 6 の組を用意して可動子 4のレべリング用に用いるようにすれば、 つまり、 励磁ュ ニッ 卜 6の組を少なくとも 2組用い、 磁極ュニッ 卜を X— Y面内の所定方向に相 対移動させる推力を発生させると共に、 Z方向に磁気浮上させている磁気的吸引 力を変化させる駆動ュニッ 卜を構成することにより、 可動子 4の X— Y方向の移 動と Z方向の移動を同時に行うことができるようになる。
また、 図 1 5に示したような配置の浮上用と移動用の励磁ュニッ 卜 6の組を複 数組設けて駆動ュニッ 卜を構成して基台 8下面に設けることにより、 より広い範
囲に渡って可動子 4を移動させることができるようになる。 また、 複数の励磁ュ ニッ 卜 6の組を用いることにより、 高推力、 高浮上力を得ることができる。
さらに、 第 1の実施の形態による図 2 1 ( a ) 、 ( b ) に示したのと同様にし て、 正方形形状の可動子 4の磁極ュニッ 卜 1 4を例えば正方形形状の領域 A〜D に 4分割し、 領域 A〜Dの上方の励磁ュニッ 卜 6の組の電機子コイル 3 8〜4 4 にそれぞれ領域毎に異なる所定の電流を供給するようにしてもよい。こうすると、 例えば図 2 1 ( a )に示すように領域 A〜D毎の推力の方向を変えることにより、 全体として X— Y面内を一方向に移動できるだけでなく、 Z軸回りの回転を行わ せることができるようになる。 また、 図 2 1 ( b ) に示すように、 領域 A〜Dの それぞれの Z方向の浮上力を変えることにより、 X軸回りあるいは Y軸回りの回 転を行わせることができるようになり、 可動子 4の平面のレペリングを調整する ことができるようになる。
このように、 本実施の形態の平面型モータにおいても、 固定子ュニッ 卜 2側に 複数の励磁ユニッ ト 6の組を設けることができるので高推力が得られ、 また、 可 動子 4は、 永久磁石 5 0と導体部材 6 0、 および基板 1 2からなる簡素な平面構 造で構成できるので軽量で高速に移動させることができるようになる。
また、 第 1の実施の形態における平面型モータでは、 可動子 4が固定子ュニッ 卜 2の上方に位置しているため、 可動子 4を浮上させるには可動子 2の磁極ュニ ッ 卜 6の永久磁石 5 0 N、 5 0 Sと固定子ュニッ 卜 2の励磁ュニッ 卜 6の各突歯 2 8〜 3 6との間に働く磁気的吸引力を打ち消し、 且つ可動子 4の自重以上の浮 上力を発生させる必要がある。 そのため、 各電機子コイル 3 8〜4 4に大電流を 流す必要が生じ、 コイル通電による固定子ュニッ 卜 2からの発熱が多くなつてし まう。 一方、 本実施の形態による平面型モータによれば、 可動子 4が固定子ュニ ッ 卜 2の下方に位置し、 無励磁状態でも磁気的吸引力により可動子 4が空間に浮 いているので、 可動子 4の位置姿勢制御は微少のコイル通電で済み、 そのため固 定子ュニッ 卜 2からの発熱も少なくでき、効率的であるという利点を有している。 次に本発明の第 3の実施の形態による平面型モータを図 2 8乃至図 3 1 を用い て説明する。 本実施の形態による平面型モータは、 第 1 および第 2の実施の形態 による平面型モ一夕における励磁ュニッ 卜 6の 5つの突歯 2 8 ~ 3 6の先端部形
状に特徴を有している。 その他の構成は、 第 1および第 2の実施の形態と同様で あるので図示および説明を省略する。
図 2 8は、 本実施の形態による励磁ュニッ 卜 6の 5つの突歯を有する磁性体部 材とそれそれの腕部に巻かれた電機子コイル 3 8〜4 4を示している。 図 2 8 ( a ) は、 本実施の形態による励磁ュニッ 卜 6の斜視図、 図 2 8 ( b ) は、 励磁 ユニッ ト 6の各突齒の先端部の部分拡大図、 図 2 8 ( c ) は、 励磁ュニッ 卜 6の 各突齒の先端部の部分断面図である。 図 2 8 ( a ) 〜 ( c ) に示すように、 励磁 ュニッ 卜 6の 5つの突歯 2 8〜3 6の各歯部 T 1〜丁 5の端部 4辺には、 所定の 面取り 6 2 a〜6 2 dが施され、 5つの突歯の先端の歯部が、 先鋭形状に形成さ れている。 本実施の形態においては、 図 2 8 ( c ) に示すように、 各突歯 2 8〜 3 6の歯部 T 1〜丁 5の X— Y面の移動方向における平坦部と面取り 6 2 a〜6 2 dの長さの比は、 約 2 : 1 : 1に設定されている。
さて、 この励磁ュニッ 卜 6の突齒 2 8〜3 6の各歯部 T 1〜T 5について、 当 該齒部 Τ 1〜丁 5を用いることにより得られる作用および効果を図 2 9および図 3 0を用いて説明する。 図 2 9は、 突齒 3 6の歯部 Τ 5を例に取り、 本実施の形 態における歯部 Τ 5を図中右側に示し、 比較例として面取りが施されていない歯 部 Τ 5を左側に示している。 図中上段から下段に向かって、 本実施の形態の歯部 Τ 5と比較例の歯部 Τ 5とが磁極ュニッ 卜 1 4に対して相対的に移動する際の、 無励磁状態における磁気的吸引力の作用の相違を示す。
まず、 図 2 9 ( a ) において、 本実施の形態および比較例のいずれの歯部も、 磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 5 0の幅 1 とほぼ等しい幅を有し、 永久磁石 5 0 S に対向しているものとする。 本実施の形態の歯部の先端部の形状は、 既に図 2 8 を用いて説明した通り端面と面取り 6 2 a〜6 2 dで構成され、 比較例の歯部の 先端部は、 本実施の形態の歯部に設けられた面取り 6 2 a ~ 6 2 dがな〈、 端面 だけの形状である。 いずれの齒部の端面も磁極ュニッ 卜 1 4から所定の空隙を隔 てて位置している。
このとき本実施の形態の齒部 T 5と磁極ュニッ 卜 1 4の永久磁石 5 0 Sとの間 に作用する磁気的吸引力を F t、 磁気的吸引力 F tが働く方向に垂直な断面積の 大きさを A tとする。 一方、 比較例の歯部 T 5に作用する磁気的吸引力を F f 、
磁気的吸引力 F f が働く方向に垂直な断面積の大きさを A f とする。 一般に、磁気的吸引力 Fの大きさは、 2つの磁性体間の距離の 2乗に反比例し、 対向する磁性体の表面積に比例するので、 面取り 62〜62 dが設けられている 分だけ力の作用する距離が長〈なる領域を有する本実施の形態の歯部 T 5の磁気 的吸引力 F tは、 比較例の齒部 T 5の磁気的吸引力 F f より小さいものとなって いる。
以上の状態から、 図 29 (b) から図 29 ( d ) に示すように磁極ュニッ 卜 1 4を図中右方向に移動させると、 磁気的吸引力 F t、 F fの移動方向の分力とし て推力成分 f t、 f f が発生する。 この移動に伴う推力成分 f t、 f fの変化を 図 29と共に図 30を用いて説明する。 図 30 (a) は比 例の歯部での推力特 性を示し、 図 30 ( b)は、本実施の形態による歯部での推力特性を示している。 両図とも横軸は移動距離を示している。 両図の縦軸は原点位置から上側にはそれ それ断面積 A t、 A f を示し、 下側にはそれぞれ磁気的吸引力 F t、 F fの大き さ、 および推力 f t、 f f の大きさを示している。 図中横軸に示した a〜dの位 置は、 図 29 (a)〜(d ) で示した磁極ュニッ 卜 1 4の移動量に対応している。 まず、 比較例の歯部において、 図 29 (a) 〜 (d) および図 30 ( a ) に示 すように、 磁極ュニッ ト 1 4の移動に伴って、 断面積 A fは単調に減少する。 そ のため、 磁気的吸引力 F f も、 単調に減少していく。 その結果、 推力 f fは、 _ 旦急激に増加して、 その後単調に減少する。 図 30 (a) 中実線で示した推力 f fの曲線は、 永久磁石 50 Sのみを考慮した場合の推力特性を示しており、 破線 で示した推力 f fの曲線は、 移動に伴って永久磁石 50 Sの隣の永久磁石 50 N の影響を考慮した場合の推力特性である。 このように、 比較例に用いた従来の歯 部では、 磁極ュニッ 卜 1 4の移動位置における推力 f fの大きさに偏りがあるた め、 コギングが発生する。
—方、本実施の形態による歯部の場合、図 29 ( a) ~ ( d )および図 30 (b) に示すように、 面取り 62 a〜62 dを備えているために、 磁極ュニッ 卜 1 4の 移動に伴って、 断面積 A tは単調には減少せず面積が増加する位置が存在する。 そのため、 磁気的吸引力 F f も、 断面積 A tの変化に応じて増加する位置が存在 し、 位置 a~d間で 1周期分の正弦波状に変化する。 その結果、 推力 f tは、 半
周期分の正弦波状に変化するようになる。 なお、 図 3 0 ( b ) 中実線および破線 で示した推力 f f の曲線の意味は、 図 3 0 ( a ) における比較例と同様である。 このように本実施の形態によれば、 無励磁状態で正弦波状に変化する推力特性 を得ることが得きるようになるのでコギングを低減させることができるようにな る。 さらに、 位相をずらして配置され、 且つ駆動される複数の励磁ュニッ 卜 6の 突歯の全歯部に対して面取りを設けることにより、 上述の正弦波状の推力特性を 平滑化させることができるのでコギングを極めて低減させた平面型モータを実現 することができるようになる。
以上の説明は、 励磁ュニッ 卜 6の各突歯の歯部 T 1 ~ T 5の端面と面取りの比 率が上述のように約 2 : 1 : 1 として説明したが、 もちろんこれは一例であって '他の比率にすることも可能であり、 例えば図 3 1 に示すように、 面取り 6 2 a ~ 6 2 dに替えて、 図 3 1に示すように平坦部をなく して四角錐状に各突歯の先端 の歯部を形成してより先鋭形状にしてもよい。 要は、 固定子ユニッ ト 2の励磁ュ ニッ ト 6の各突歯 T 1〜丁 5の幅、 可動子 4の永久磁石 5 0の幅、 あるいは固定 子ュニッ 卜 2と可動子 4との間の空隙の距離等種々のパラメータに基づいて、 各 突歯 T 1〜丁 5の先端を最適な先銳形状に形成すればよい。
なお、 第 1 および第 2の実施の形態では、 励磁ュニッ ト 6は X— Y方向にほぼ 十字形状をなす 4つの腕部と、 各腕部の先端部および前記各腕部が接続された基 端部に形成された 5つの突歯とを有する磁性体部材と、 各腕部のそれぞれに巻回 された 4つの電機子コイルで構成されていた。 しかし、 励磁ユニッ トを、 ほぼ直 線状をなす 2つの腕部と各腕部の先端部および前記各腕部が接続された基端部に 形成された 3つの突歯とを有する磁性体部材と、 各腕部のそれぞれに巻回された 2つの電機子コイルで構成した直線型の励磁ュニッ 卜にしてもよい。 2つの電機 子コイルにそれぞれ電流を (+ 1、 + 1 ) → ( + 1、 0 )→ ( 0、 - I ) → ( - I、 一 I ) のように印加すれば可動子が平面を直線状に移動する。 また、 かかる 直線型の励磁ュニッ 卜を、 X、 Y方向にそれぞれ設ければ、 可動子を X— Y平面 に沿って移動させることも可能である。
次に、 上記実施の形態による平面型モータを用いたステージ装置および露光装 置について説明する。 本発明の第 4の実施の形態として上述の第 2の実施の形態
による平面型モータを用いたステージ装置およびそれを用いた露光装置を図 3 2 乃至図 3 4を用いて説明する。
図 3 2は、 本実施の形態による露光装置の全体の概略構成を示している。 本実 施の形態における露光装置は、 レチクルを 1次元に走査しつつ、 ウェハをそれと 同期した速度 (投影倍率を掛けた速度) で 1次元に走査させる、 いわゆるステツ プ .アンド · スキヤン方式の投影露光装置である。 図 3 2において、 ベース 1 0 0上に防振ダンバ 1 1 2を介してインバ一 (低膨張率の合金) よりなる第 1 コラ 厶 2 3 0が載置されている。第 1 コラム 2 3 0は投影光学系 P Lを固定している。 また、 第 1 コラム 2 3 0には、 レチクル走査ステージ 1 8 0の位置を測定するた めのレーザ干渉計 1 3 5が載置されており、 さらに照明光学系 1 3 0を保持する 第 2コラム 1 7 0が固定されている。
第 1 コラム 2 3 0の内側には、 第 2の実施の形態で説明した平面型モータを用 いたステージ装置が設けられている。 このステージ装置は、 第 2の実施の形態に おける固定子ュニッ 卜 2に対応するステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0と、 可動子 4に 対応するウェハステージ W S Tとから構成され、 ウェハステージ W S T上に感光 基板としてのウェハ Wが載置されている。 ウェハステージ W S Tのウェハ W載置 面周囲には磁軸がそれぞれ所定の方向を向いた複数の永久磁石が配列されている ( ステージ駆動ュニヅ ト 3 0 0はフレーム 1 2 4を介してベース 1 0 0に固定され また、 第 2の実施の形態で説明したように、 ウェハステージ W S Tはステージ 駆動ュニッ 卜 3 0 0内の複数の励磁ュニッ 卜 6が無励磁状態であっても、 磁気的 吸引力により空中に浮いており、 駆動系 1 3 7からの制御によりステージ駆動ュ ニッ ト 3 0 0内の所定の複数の励磁ュニッ 卜 6が励磁されると、 それに応じてゥ ェハステージ W S Tは、 投影光学系 P Lの光軸に垂直な面 (水平面) 内で図 3 2 の紙面に垂直な方向 (Y方向) 、 水平面内で Y軸に垂直な X方向、 およびウェハ Wを投影光学系 P Lの光軸方向である Z方向にウェハ Wを位置決めすると共に、 ウェハ Wの投影光学系 P Lの結像面に対する傾きも調整できるようになつている, ウェハステージ W S Tが X , Y, Z方向に移動することによって、 ステージ駆動 ユニッ ト 3 0 0には移動方向とは逆向きの反力が生じる。 この反力は、 フレーム
1 2 4を介してベース 1 0 0に逃がされる。 一方、 投影光学系 P Lは、 防振ダン 1 2を介して第 1 コラム 2 3 0により保持されているので、 ステージ駆動ュ ニッ 卜 3 0 0に生じる反力が投影光学系 P Lに振動を及ぼすことはない。
第 1 コラム 2 3 0上にィンバーよりなる第 2コラム 1 1 0が固定され、 第 2コ ラム 1 7 0の上部に X方向に摺動自在なレチクル走査ステージ 1 8 0が載置され, レチクル走査ステージ 1 8 0上に転写用のパターンが形成されたレチクル Rが保 持されている。 レチクル走査ステージ 1 8 0は、 具体的には特開平 8— 6 3 2 3 1号に記載されたリニアモータによる駆動方式のステージであり、 駆動による反 力が相殺されるような構造となっている。 従って、 レチクル走査ステージ 1 8 0 に生じる反力およびステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0に生じる反力は、 投影光学系 P Lに振動を及ぼすことはなく、 照明光学系 1 3 0にも振動を及ぼすことがない。 —方、 不図示のエキシマレ一ザ光源 (K r F、 A r F ) 、 あるいは固体レーザ 光源 ( F 2 ) からの露光用照明光が導光光学系 (不図示) を介して、 照明光学 系 1 3 0に入射する。照明光学系 1 3 0は、ブラインド機構、 フライアイレンズ、 コンデンサレンズ等を有し、 所定の領域に形成された照明光がレチクル Rを照射 する。 このように、 所定形状に規定された照明光を受けたレチクル Rは、 第 2コ ラム 1 7 0上を少なくとも X方向に等速移動可能なレチクル走査ステージ 1 8 0 に保持される。 レチクル走査ステージ 1 8 0は、 駆動系 1 3 4によって X方向の 一次元走査移動、 ョ—イング補正のための微小回転移動等を行う。 またレチクル 走査ステージ 1 8 0の一端にはレーザ干渉計 1 3 5からの測長ビームを反射する 移動鏡 1 3 6が固定され、 レチクル Rの X方向位置がレーザ干渉計 1 3 5によつ てリアルタイムに計測される。
レチクル Rに形成されたパターンの像は、 投影光学系 P Lによって、 例えば 1 / 4に縮小されてウェハ W上に結像される。 ウェハ Wは、 X Y Z方向に移動可能 なウェハステージ W S T上に載置されている。
このように、 レチクル R上のパターンは露光光 I Lで照明され、 レチクル R上 のパ夕一ン像が投影光学系 P Lを介してゥヱハ W上に投影露光される。 この場合 レチクル R上の照明領域は、 例えば矩形のスリツ 卜状であり、 その照明領域だけ ではレチクル R上の全パターン領域が照明されない。
そこで、 露光時にはレチクル走査ステージ 1 8 0を駆動することにより、 その 照明領域に対して、 レチクル Rをその照明領域の長手方向に垂直な方向である X 方向に一定速度 V 1で走査する。 これに同期して、 ウェハステージ W S Tを駆動 することにより、 ウェハ Wをその照明領域内のレチクル像に対して一 X方向に一 定速度 V 2で走査する。 投影光学系 P Lによるレチクル Rからウエノ、 Wへの投影 倍率を^とすると、 速度 V 2は /5 · V 1である。 このようにして、 レチクル Rお よびウェハ Wを同期して走査することにより、 レチクル Rの全パターンの像がゥ ェハ W上に投影露光される。 1つの露光領域の露光が終了すると、 ウェハステー ジ W S Tをステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0で駆動することにより、 ウェハ W上の次 の露光領域の走査開始位置が投影光学系 P Lの露光フィールド内に移動する。 また、 ウェハステージ W S Tの X方向一端面にはレーザ干渉計 1 3 8 Xからの 測長ビ一ムを反射する移動鏡 1 3 9 Xが固定され、 ウェハステ一ジ W S Tの X方 向の座標位置がレーザ干渉計 1 3 8 Xによってリアルタイムに計測される。 図示 は省略したがウェハステージ W S Tの Y方向一端面にもレーザ干渉計 1 3 8 Yか らの測長ビ一ムを反射する移動鏡 1 3 9 Yが固定され、 ウェハステ一ジ W S Tの Y方向の座標位置がレ一ザ干渉計 1 3 8 Yによってリアルタイムに計測されるよ うになっている。
また、本実施の形態による走査型露光装置のステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0には、 図示しない冷却器から引き出された配管の端部の冷媒供給口 3 1 0が接続され、 冷媒供給口 3 1 0を介して所定の温度に制御された冷媒がステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0内に導入されてステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0内を循環し、 電機子コイル 3 8〜4 4に流された電流により発熱した複数の励磁ュニッ 卜 6を冷却した後、 冷 媒排出口 3 1 2から排出されるようになっている。
また、 本実施の形態による走査型露光装置には、 ウェハステージ W S Tを第 1 コラム 2 3 0側面の開口 3 3 0から搬入あるいは搬出するためのウェハステージ 搬送系 3 2 0が設けられている。 このウェハステージ搬送系 3 2 0は、 ステージ 駆動ュニッ 卜 3 0 0と同様の構成をしており、 ウェハ Wを載置したウェハステ一 ジ W S Tを磁気的吸引力で浮上させて移動させることができるようになつている, このように本実施の形態による走査型露光装置では、 ウェハ Wの搬送はウェハス
テージ W S Tに載置した状態で、 ウェハステージ W S Τごと搬送することによつ て亍ゎれるようになっている。
また、 本走査型露光装置における露光動作の制御は、 主制御部 1 4 1により統 括的に管理される。 主制御部 1 4 1の基本的な動作は、 レーザ干渉計 1 3 5、 1 3 8からの位置情報、 駆動系 1 3 4、 1 3 7等からの速度情報等に基づいて、 ス キャン露光時にレチクル走査ステージ 1 8 0とウェハステージ W S Τとを所定の 速度比 (投影光学系 P Lの投影倍率に応じた値) を保ちつつ、 レチクルパターン とウェハパターンとの相対位置関係を所定のァライメン卜誤差内に抑えたまま相 対移動させることにある。
次に、 本実施の形態による露光装置のステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0およびゥェ ハステージ W S Τの構造を図 3 3および図 3 4を用いてより詳細に説明する。 図 3 3は、 本実施の形態によるステージ駆動ュニヅ ト 3 0 0とウェハステージ W S Τの一部を分解して表示した斜視図である。 また、 図 3 4は、 ステージ駆動ュニ ッ ト 3 0 0内の励磁ュニッ 卜 6の配置と、 ウェハステージ W S Τに設けられた磁 極ュニッ 卜 1 4の配置関係を示す平面図である。
図 3 3および図 3 4に示すように、 ステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0は、 平板の基 台 8下面に複数の励磁ュニッ 卜 6が固定され、 その下面に平面状の摺動部材 1 0 が設けられている。 ステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0のほぼ中央部には開口部が設け られており、 この開口部に投影光学系 Ρしの鏡筒の光射出側端部が位置するよう になっている.。 従って基台 8は、 当該投影光学系 Ρしの鏡筒の光射出端部の形状 に合わせて、 すり鉢状の斜面を有し、 その斜面底部の開口部で摺動部材 1 0に接 続されている。
—方、 ウェハステージ W S Tは、 ほぼ正方形の平面形状を有し、 その中央部に ウェハ Wを載置する円形状のウェハ載置面が設けられ、 その周囲に複数の永久磁 石が X— Υ平面上にマトリクス状に並んで構成された磁極ュニッ 卜が 4つの領域 A〜Dに分けられて設けられている。 また、 磁極ュニッ 卜 1 4下面およびウェハ 載置面下方には、 非磁性体且つ非導体である基板 1 2が固定されている。 また、 ウェハステージ W S Tの側面部の隣り合う 2面には、 X、 Y方向の位置をそれぞ れレ一ザ干渉計で計測するための移動鏡 1 3 9 X、 1 3 9 Yが取り付けられてい
る。
このように本実施の形態のステージ装置では、 可動子となるウェハステージ W S Tは固定子ュニッ 卜となるステージ駆動ュニヅ ト 3 0 0の下方に位置して、 ス テ―ジ駆動ュニッ 卜 3 0 0の各励磁ュニヅ 卜 6が無励磁状態でもウェハステージ W S Tのの複数の永久磁石 5 0 N、 5 0 Sによる磁気的吸引力により、 ステージ 駆動ュニッ ト 3 0 0に対して所定の空隙を介して空中に浮いていることができる ようになっている。
また、 図 3 4に示すように、 各領域 A ~ D上方に位置するステージ駆動ュニッ 卜 3 0 0の複数の励磁ュニッ 卜 6は、 既に図 1 5を用いて説明したような励磁ュ ニッ 卜 6の組が 2組ずつで順次機能するように配置されており、 磁極ュニッ 卜の 各領域 A〜Dに X— Y面内の所定方向に相対移動させる推力を発生させると共に, Z方向に磁気浮上させている磁気的吸引力を変化させてウェハステージ W S丁の X— Y方向の移動と Z方向の移動を同時に行うことができるようにしている。 さらに、 ウェハステージ W S Tの磁極ユニッ ト 1 4が領域 A〜Dに 4分割され ているので、 領域 A ~ Dの上方の励磁ュニッ 卜 6の組の電機子コィル 3 8〜4 4 にそれぞれ領域毎に異なる所定の電流を供給して、 例えば領域 A〜D毎の推力の 方向を変えることにより、 全体として X— Y面内を一方向に移動できるだけでな く、 Z軸回りの回転を行わせることができるようになる。 また、 領域 A ~ Dのそ れそれの Z方向の浮上力を変えることにより、 X軸回りあるいは Y軸回りの回転 を行わせることができるようになり、 ウェハステージ W S Tのウェハ W平面のレ ベリングを調整することができる。
なお上記実施の形態における励磁ュニッ 卜の製造は、 4つの腕部および腕部先 端部および基端部の突歯を磁性材料で一体的に形成してもよいし、 各部をそれぞ れ製作しておいて、 組み立てるようにしてもよい。 そして製作された磁性体部材 の腕部に電機子コイルを巻き回して配線や配管を接続し、 さらに総合調整 (電気 調整、 動作確認等) が行われる。
また、 上記実施の形態による励磁ュニッ 卜を有する平面型モータの製造では、 上記励磁ュニッ 卜の製造に加えて、 基板上に相互に磁極の向きを逆転させて複数 の永久磁石を配列して組み立てられる磁極ュニッ 卜が製造される。
また、上記実施の形態による平面型モータを組み込んだステージ装置の製造は、 基板を載置するステージとして上記実施の形態による平面型モータの可動子を組 み込み、 固定子をステージ駆動用の駆動系として組み込んで、 X、 Υ、 Ζ軸方向 と各軸周りの回転の 6自由度でステ―ジの位置姿勢ができるように総合調整する ことにより行われる。
また、 上記実施の形態による露光装置の製造は、 複数のレンズから構成される 照明系、 投影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整するとともに、 多数の機 械部品からなる上記実施の形態によるステ一ジ装置をレチクルステージやウェハ ステージとして組み込み、 露光装置本体に取り付けて配線や配管を接続し、 さら に総合調整 (電気調整、 動作確認等) をすることにより行われる。 なお、 露光装 置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望 ましい。
本発明は、 上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施の形態においては、 図 1 5に示すような配置で励磁ュニッ ト 6の組を 規定したが、 本発明はこれに限られず、 例えば、 X、 Υ方向にそれぞれ η 1、 m 1 ( n、 mは正の整数) だけ離れた少なくとも 2つの励磁ユニッ ト 6で組を構成 してもよい。 また、 励磁ュニッ 卜 6の組同士の配置位置も、 図 1 5の例示に限ら れず種々の変形が可能である。
また、 上記実施の形態においては、 可動子 4に 6自由度の動きを与えるために 図 2 1や図 3 4に示すように駆動ュニッ 卜をそれぞれ領域 A〜Dの 4分割とした が、 本発明はこれに限られず、 磁極ュニッ 卜 1 4を X— Y平面で各領域の中心を 結ぶ線が三角形を構成するような領域 A〜Cに分け、 領域 A〜Cの下方の励磁ュ ニッ ト 6の組の電機子コイル 3 8〜4 4にそれぞれ領域毎に異なる所定の電流を 供給するようにしても、 可動子 4に 6自由度の動きを与えることができる。 従つ て分割する領域の数は 3以上であればよい。
さらに、 上記実施の形態においては、 磁極ュニッ ト 1 4を備えた方を可動子 4 に、 励磁ュニッ 卜 6を備えた方を固定子ュニッ 卜 2に用いたが、 本発明はこれに 限らず、 磁極ュニッ 卜 1 4側を固定子ュニッ 卜 2に、 励磁ュニッ 卜 6側を可動子 4にしてももちろんよい。 特に、 励磁ュニッ ト 6の数があまり多〈なく、 各電機
子コイル 3 8〜 4 4に電流を供給するための配線なども簡素にできる場合には有 効である。
また、 第 4の実施の形態では第 2の実施の形態による平面型モータを用いたス テージ装置および露光装置について説明したが、 同様にして第 1の実施の形態に よる平面型モータをステージ装置および露光装置に適用することももちろん可能 あ
また、 上記実施の形態においては、 本発明の平面型モータを用いたステージ装 置をウェハステージ W S T側に適用して説明したが、 本発明はこれに限られず、 例えばレチクル走査ステージ 1 8 0側に適用して、 レチクル走査ステージ 1 8 0 を 6自由度で制御するようにしてももちろんよい。
また、 励磁ュニッ 卜 6は上記実施の形態で示した形状に限定されるものではな く、 実装段階での取り付けスペースや他の構成要素との兼ね合いにより、 種々の 変形が可能である。 例えば、 上記実施の形態での励磁ュニッ ト 6は、 各腕部 2 0 〜2 6の隣り合う 2つの腕部に挟まれる角度がほぼ 9 0 ° となる十字形状に構成 したが、 本発明はこれに限られず、 隣り合う 2つの腕部に挟まれる角度が異なつ ていてももちろんよい。 例えば、 腕部 2 0と腕部 2 2とで挟まれる角度、 および 腕部 2 4と腕部 2 6とで挟まれる角度が共に 1 2 0 ° であり、 腕部 2 2と腕部 2 4とで挟まれる角度、 および腕部 2 6と腕部 2 0とで挟まれる角度が共に 6 0 ° であるような構成でももちろんよい (本発明では、 これらもほぼ十字形状である と呼ぶ) 。 さらに、 腕部 2 0〜2 6のそれぞれの長さを異ならせたり、 また、 各 突歯を腕部先端部および基端部直上から突出させるのではなく、 先端部および基 端部の側方から伸びるようにしてももちろんよい。 このような励磁ュニッ 卜の形 状の変更に伴い、 磁極ュニッ 卜の X— Y方向に並ぶ複数の永久磁石の X、 Y方向 の幅を適宜変更するようにしてももちろんよい。
また、 第 4の実施の形態においては、 従来型の超高圧水銀ランプを光源として 用いたステップ ·アンド · スキャン方式の投影露光装置に本発明を適用したが、 本発明はこれに限られず例えば、 レチクルの回路パターン全体を一度に投影し得 るイメージフィ一ルドを持つ投影光学系を介してウェハをステップ . アンド - リ ピー卜方式で露光する投影露光装置にももちろん適用することができる。 また、
静圧気体軸受のように空気の介在を必要としないので、 真空中でも用いることが できるので、 エキシマレーザ、 あるいは他の荷電粒子線等を線源とする露光装置 に用いて特に好適である。 産業上の利用可能性
以上の通り、 本発明によれば、 高推力が得られ、 可動子が軽量で高速移動可能 な平面型モータを実現できる。 また、 可動子に浮上力を与えつつ 2次元平面を移 動させる平面型モータを実現できる。 さらに、 可動子の位置および姿勢を、 X、 Y、 Ζの 3軸方向およびそれらの軸の回転方向の合計 6自由度で制御することが できる平面型モータを実現できる。
また、 本発明によれば、 ウェハを載置して移動するステージ装置が真空あるい は H e雰囲気内に密閉されていても、 目的位置まで可動子を高速に移動させ且つ 超精密位置決めできるステージ装置およびそれを用いた露光装置を実現できる。