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JPWO1996008303A1 - 脱臭フィルター - Google Patents

脱臭フィルター

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JPWO1996008303A1
JPWO1996008303A1 JP8-506406A JP50640696A JPWO1996008303A1 JP WO1996008303 A1 JPWO1996008303 A1 JP WO1996008303A1 JP 50640696 A JP50640696 A JP 50640696A JP WO1996008303 A1 JPWO1996008303 A1 JP WO1996008303A1
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porous
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覚 門脇
郁夫 田口
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日本電装株式会社
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Abstract

(57)【要約】 気体中の悪臭成分を吸着する吸着剤が担持される多孔質材料(2)として、平板状に形成された柔軟性のある多孔質材料を用いる。この多孔質材料の表裏両面に、その厚み方向から厚みの途中までスリット(2a、2b)を交互に形成し、この多孔質材料をその平面方向に引き延ばすことにより、前記スリットの底部が山部となるプリーツ形状に形成する。このように、多孔質材料をプリーツ形状に形成することにより、平板形状のものに比して、濾材面積が大幅に増加するので、濾材を通過する気体の流速が低下して、圧力損失が大幅に低下する。従って、目標圧力損失の達成に十分な余裕が生じるので、吸着剤担持量も増加することができ、脱臭性能を著しく向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】 脱臭フィルター 技術分野 本発明は,悪臭ガスの脱臭に用いる脱臭フィルターに関するもので、例えば自 動車の車室のような居住空間に導入される空気中の悪臭成分を吸着、除去する脱 臭フィルターとして好適なものである。
背景技術 近年、居住空間での快適志向が高まり、様々な所で悪臭成分を除去するための 脱臭フィルターが使用されている。従来の脱臭フィルターとしては、例えば特開 昭61−138511号公報に示された方法で得られる、三次元網目構造のウレ タンフォームに活性炭を担持させたものがある。その他、ハニカム状、プリーツ 状(ひだ折り状)等、種々の形状を有する脱臭フィルターがある。
これらの脱臭フィルターにおいては、その形状、構造及び担持された吸着剤の 種類等によって、その圧力損失、寿命、脱臭性能、コスト等の特長が異なる。そ のため、使用環境に応じてそれぞれ脱臭フィルターが使い分けられている。
しかしながら、上記従来の脱臭フィルターにおいては、次の問題がある。
即ち、脱臭フィルターは、一般的に、脱臭性能が高ければ圧力損失も高く、圧 力損失が低ければ脱臭性能も低いという関係にある。そのため、例えば上記特開 昭61−138511号公報に示された、ウレタンフォームに活性炭を担持させ た脱臭フィルターは、コスト、寿命、脱臭性能の点では優れているが、圧力損失 が高いため、使用可能な環境が限られてしまう。
また、特開昭62−210030号公報には、脱臭フィルターのフィルター本 体に、その表裏両面を通気方向に貫通する小孔を多数設けて、圧力損失の上昇を 抑制するようにしたものが提案されている。しかし、この従 来技術では、上記小孔を通過する空気とフィルター本体の吸着剤との接触がどう しても不十分となり、脱臭効果の低下を招くという問題が生じる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、高い脱臭性能を 有し、かつ低圧力損失の脱臭フィルターを提供することを目的とするするもので ある。
また、本発明は、かかる脱臭フィルターを簡単に、低コストで製造できるよう にすることを他の目的とする。
発明の開示 本発明は、上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
すなわち、本発明では、第一に、気体中の悪臭成分を吸着する吸着剤が担持さ れた多孔質材料を用いて構成される脱臭フィルターにおいて、 前記多孔質材料として平板状に形成された柔軟性のある多孔質材料を用い、 この多孔質材料の表裏両面に、その厚み方向から厚みの途中までスリットを交 互に形成し、 この多孔質材料をその平面方向に引き延ばすことにより、前記スリットの底部 が山部となるプリーツ形状に形成することを特徴としている。
上気多孔質材料は、微小孔よりなるセルを多数有する多孔質であり、セル間を ガスが連通できるように、セル膜を除去する連通処理が施されている。即ち、上 記多孔質材料は、ガスが通過することができる構造を有している。
このような多孔質材料としては、ウレタンフォームのような発泡プラスチック が好適である。また、上記吸着剤としては、粉末活性炭、活性炭素繊維、シリカ ゲル、ゼオライト、水酸化アルミニウム、前記の吸着剤を添着剤で処理した添着 吸着剤等を使用できる。
本発明の第一の特徴によれば、吸着剤を担持した多孔質材料をプリーツ形状に 形成することにより、平板形状のものに比して、濾材面積が大幅に増加するので 、濾材を通過する気体の流速が低下して、圧力損失が大幅に 低下する。
従って、多孔質材料をプリーツ形状に形成することにより、目標圧力損失の達 成に十分な余裕が生じるので、吸着剤担持量も増加することができ、その結果、 この吸着剤担持量の増加と、濾材を通過する気体の流速の低下とが相まって、脱 臭性能を著しく向上できる。
さらに、柔軟性に富んだ多孔質材料の加工性がよいことに注目して、多孔質材 料にスリットを入れ、これを引き延ばしてプリーツ状にするという簡単な操作で 、高性能で、低圧損の脱臭フィルターを容易に得ることができ、フィルター製造 コストの低減の面においても極めて有利である。
本発明の第一の特徴に基づくフィルター圧力損失の低減と、脱臭性能の向上と を両立させるためには、以下のような具体的形態で実施するのが好ましい。
前記プリーツ形状の山部間の幅であるプリーツピッチは、3〜20mmの範囲 が好ましく、その中でも特に、10〜15mmの範囲がより一層好適である。
また、前記プリーツ形状の多孔質材料の厚みは、2〜10mmの範囲が好まし く、その中でも特に、3〜8mmの範囲がより一層好適である。
また、前記プリーツ形状の多孔質材料に担持される前記吸着材の担体容積当た りの担持量は、0.03g/cc〜0.40g/ccの範囲が好ましく、その中 でも特に、0.10g/cc〜0.20g/ccの範囲がより一層好適である。
また、前記プリーツ形状の多孔質材料に形成されるセルの数は、長さ1インチ 当たり6〜20個の範囲が好ましい。
第二に、本発明では、脱臭機能を有する多孔質材料を用いてなる脱臭フィルタ ーにおいて、前記多孔質材料は平板状であり、この平板状の多孔質材料のうち、 気体流れの上流側に、多数の凹所が設けられており、 この多数の凹所により部分的に低圧損部を形成したことを特徴としている。
上記低圧損部は、脱臭フィルタにおける気体通過時の圧力損失を部分的に低く するものであって、気体流れの上流側に非貫通の形態で形成される 凹形状のものである。
この凹所からなる低圧損部は、多孔質材料の気体上流側において波形凹状に形 成した凹所によって形成することもできる。
上記多孔質材料は、多孔質基材と該多孔質基材に担持した吸着剤よりなること が好ましい。これにより、種々ある多孔質材料と吸着剤を自由に組み合わせるこ とができる。
上記多孔質基材は、平板状であるため、発泡プラスチック以外に、多孔質ガラ ス、多孔質構造の結合体等を使用することもできる。
本発明の第二の特徴による脱臭フィルターにおいては、平板状の多孔質材料に 、凹所からなる低圧損部を設けているため、この低圧損部を通過する気体は、圧 力損失をあまり受けることなく脱臭フィルターを通過することができる。それ故 、フィルター全体の圧力損失も低くすることができる。
しかも、上記低圧損部は、気体流れの上流側に非貫通の形態で凹形状に形成さ れているから、低圧損部においても、悪臭成分を含む気体が必ず、吸着剤担持部 分を通過することになり、悪臭成分が脱臭フィルターを素通りしてしまうことは ないので、脱臭性能も十分確保できる。
したがって、本発明によれば、高い脱臭性能を有し、かつ低圧力損失の脱臭フ ィルターを提供することができる。
また、上記低圧損部では、凹所の幅、深さ等の具体的形態を調整することによ って、圧力損失低減効果を容易に変化させることができる。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の実施形態1にかかる脱臭フィルターの多孔質材料の斜視図で ある。図2は、図1の多孔質材料における多孔質基材の部分拡大断面図である。
図3(a)は実施形態1における多孔質材料にスリットを入れた状態を示す端面 図で、図3(b)はスリット付き多孔質材料をプリーツ状に延ばした状態を示す 端面図である。図4は、図3のスリット付き多孔質材料を吸着剤スラリーに浸漬 した状態を示す説明図である。図5は、実施形態1にかかる脱臭フィルターの外 枠への組付状態を示す部分断面図 である。図6(a)は実施形態1にかかる脱臭フィルターの外枠への組付状態の 他の例を示す部分断面図で、図6(b)はワンタッチクランパー単体の正面図で ある。図7(a)(b)は脱臭フィルターの外枠への組付状態のさらに他の例を 示す部分断面図である。図8は、脱臭フィルターの外枠への組付状態のさらに他 の例を示す部分断面図である。図9は、本発明の比較例としての平板状多孔質材 料の厚みと圧力損失との関係を示すグラフである。図10は、多孔質材料での流 速と圧力損失との関係を示すグラフである。図11は、実施形態1における多孔 質材料のプリーツ形状の具体的寸法例を示す説明図である。図12は、実施形態 1と比較例におけるトルエンガス除去率を示すグラフである。図13は、多孔質 材料としてのウレタンフォーム素材の厚みと圧力損失との関係を示すグラフであ る。図14は、プリーツ状ウレタンフォームのプリーツピッチおよび吸着材担持 量と圧力損失との関係を示すグラフである。図15は、プリーツ状ウレタンフォ ームの厚みおよび吸着材担持量と圧力損失との関係を示すグラフである。図16 は、プリーツ状ウレタンフォームのプリーツピッチおよび厚みと圧力損失との関 係を示すグラフである。図17は、プリーツ状ウレタンフォームのプリーツピッ チおよび吸着材担持量とトルエン除去率との関係を示すグラフである。図18は 、プリーツ状ウレタンフォームのプリーツピッチおよび厚みとトルエン除去率と の関係を示すグラフである。図19は、プリーツ状ウレタンフォームの厚みおよ び吸着材担持量とトルエン除去率との関係を示すグラフである。図20は、本発 明の実施形態5にかかる脱臭フィルターの多孔質材料の部分拡大断面図である。
図21は、本発明の実施形態5にかかる脱臭フィルターの多孔質材料の斜視図で ある。図22は、本発明の比較例として平板状多孔質材料に貫通孔を設けた例の 部分拡大断面図である。図23は、本発明の実施形態6にかかる脱臭フィルター の多孔質材料の部分拡大断面図である。図24は、実施形態7にかかる脱臭フィ ルターにおける多孔質基材の部分拡大断面図である。図25は、実施形態8にか かる脱臭フィルターにおける多孔質基材の部分拡大断面図である。
発明を実施するための最良の形態 (実施形態1) 図1〜図6は本発明の実施形態1にかかる脱臭フィルターを示すもので、本例 の脱臭フィルター10は、図1、図2に示すように、脱臭機能を有する多孔質材 料2を用いて構成されており、この多孔質材料2は、多孔質基材20と、これに バインダを介して担持した吸着剤よりなる。
上記多孔質基材20としては、図2に示すごとく、骨格部23と、この中に形 成された微小孔よりなる多数のセル25を有する発泡プラスチック、具体的には ウレタンフォームを用いた。上記セル25の数は、長さ1インチ当たり6〜20 個ならいずれでもよいが、本例ではセル25の数が、1インチ当たり13のもの (セル径2.0mm)を用いた。多孔質基材20には、前記各セル25間の膜張 りをなくすための連通処理を施して、各セル25間を気体が通過できるようにし てある。
また、吸着剤は気体中の悪臭成分を吸着するもので、本例では、粒径5〜30 μm、比表面積1200m2/gの粉末活性炭を用いた。そのため、気体(ガス )は、セル25の間を通過し、その間に気体中の悪臭が多孔質基材20に担持し た吸着剤により吸着される。
ここで、吸着剤の比表面積は、800〜2000m2/gが好ましい。比表面 積が2000m2/gを越えると、細孔容積が大きくなりすぎ、吸着剤自身の密 度が低下して、担体に担持した時の担持密度が低くなりすぎるという問題がある 。一方、比表面積が800m2/g未満では、吸着性能が低すぎるという問題が ある。
なお、多孔質材料2の多孔質基材20として用いる発泡プラスチックとしては 、ポリエーテル型ポリウレタンフォーム、ポリエステル型ポリウレタンフォーム 、ラバーフォーム、ビニールフォーム、ポリスチレンフォーム、アクリルフォー ム、ポリアセタールフォーム、ナイロンフォーム等を使用できる。
次に、実施形態1にかかる脱臭フィルターの製造方法を詳述する。
まず、図3に示すような平板状に形成した多孔質材料2を用意する。図3は平板 状多孔質材料2の端面形状を示しており、図中hはこの多孔質材料2の素材厚み を示し、素材厚みhは例えば20mmである。
次に、この多孔質材料2の表裏両面に、その厚みh方向から厚み(板厚)の途 中までスリット2a、2bを交互に形成する。このスリット2a、2bの形成方 法としては、金属カッターによる切断、レーザビームによる切断等の方法を用い ることができる。ここで、スリット2a、2bの幅(間隔)tは、後述するフィ ルタ厚みとなる寸法であって、例えば3mmである。また、スリット2a、2b の深さdは例えば17mmである。
次に、図4に示すように吸着剤(具体的には前記粉末活性炭)を含む懸濁液で ある吸着剤スラリーAの中に、上記スリット2a、2b付きの多孔質材料2を浸 漬して、この多孔質材料2に吸着剤を担持する。ここで、Bは吸着剤スラリーA を収容している容器である。
吸着剤スラリーAを調合するに際しては、粉末活性炭100部(重量部、以下 同じ)に対して、スラリー乾燥後の活性炭結合剤(バインダー)としてのエチレ ン/酢酸ビニル共重合体エマルジョンは5〜40部、水は200〜500部が好 ましい。
エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ポリビニルアルコール)が、5 部未満の場合には、エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ポリビニルア ルコール)の乾燥強度が弱く、粉末活性炭が脱落するという問題があり、一方4 0部を越える場合には、粉末活性炭の細孔被覆が多くなり、粉末活性炭の吸着能 力を劣化させるという問題がある。
また、水が200部未満の場合には、スラリー濃度が高すぎるため、含浸処理 時に、ウレタンフォーム内部までスラリーが均一に浸入しないという問題があり 、500部を越える場合には、スラリー濃度が低すぎて、多孔質基材20への粉 末活性炭の担持量が少なくなるという問題がある。
従って、本例においては、粉末活性炭100部に対して、エチレン/酢酸ビニ ル共重合体エマルジョン(ポリビニルアルコール)を35部、水を400部とし て調合した。
なお、上記結合剤(バインダー)としては、エチレン/酢酸ビニル共重合体エ マルジョンの他に、アクリルエマルジョン、ポリビニルアルコール、ポリビニル アセタール、塩化ビニル、アクリルエチレン共重合体、アクリル−スチレン共重 合体、エーテルポリウレタン樹脂、エーテル−エステル系ポリウレタン樹脂、ポ リエステル−ウレタン、ウレタン系レジン、メチルセルロース、ヒドロキシプロ ピルメチルセルロース(NH4塩、Na塩)、ホットメルトポリエステル、ある いは酢酸ビニルエマルジョン等を使用でき、これらの結合剤(バインダー)はい ずれも粉末活性炭を多孔質基材20に結合(担持)する点において必要特性を満 足するものであった。
次いで、上記スラリーAを含浸させた多孔質材料2を、2本のローラ間を通し 、余分のスラリーを絞り出す。その後、120℃で5時間乾燥させて、上記多孔 質材料2を得る。この多孔質材料2において、乾燥後の吸着剤担持量(担体容積 当たりの粉末活性炭担持量)は0.03g/cc〜0.40g/ccの範囲が好 ましい。この吸着剤担持量が0.03g/cc未満になると、悪臭成分の吸着性 能が低下し、また吸着剤担持量が0.40g/ccを越えると、脱臭フィルター の圧力損失が過度に上昇してしまうという問題がある。
次に、この吸着剤を担持した多孔質材料2をその平面方向C(図3(a)参照 、厚み方向hと直角方向)に軽く引き延ばすことにより、図3(b)に示すよう に、前記スリット2a、2bの底部2cが山部2dとなるプリーツ形状を形成す ることができる。ここで、プリーツピッチpはプリーツ形状の山部2d間の幅寸 法をいう。
そして、素材厚みh、スリット幅t、およびプリーツピッチpを調整すること により、製品仕様スペース(スペックスペース)の範囲内において、後述の要求 仕様に合致した圧力損失および脱臭性能を得ることができる。
次に、図5に示すように、この多孔質材料2を、そのプリーツ形状を保持した ままの状態で、フィルター外枠2e内に収納し固定する。このフィルター外枠2 eは樹脂にて矩形状の枠形状(ロの字形状)に成形され、この外枠2eの内壁面 に、吸着剤を担持した多孔質材料2のプリーツ方向( 図5左右方向)の端部2f、および多孔質材料2のプリーツ形状端面(図5の紙 面垂直方向の端面)を接着等の固着手段にて固定している。これにより、脱臭フ ィルター10が完成する。この脱臭フィルター10は、自動車用空調装置、自動 車用空気清浄器等の通風路(通風ダクト)内に脱着可能に装着されて、図5の矢 印D方向に、悪臭成分を含む気体(空気)が通風されるようになっている。
なお、プリーツ状の多孔質材料2をフィルター外枠2eに固定する手段として は、上記図5のごとき接着方式以外に、図6に示すように、弾性を有する材料( 樹脂、金属等)で成形されたワンタッチ式のクランパー2gを用い、このクラン パー2gの弾性変形可能な取付脚片2hを多孔質材料2の端部2fおよびフィル ター外枠2eの孔部に挿通し、このクランパー2gをフィルター外枠2eに係止 することにより、多孔質材料2の端部2fをフィルター外枠2eに固定するよう にしてもよい。
また、図7に示すように、フィルター外枠2eの内壁面に隣接して支持壁2i を一体成形するとともに、この支持壁2iにプリーツ状多孔質材料2の端部2f の山部の内側をはめ込む。そして、この多孔質材料2の端部2fの山部を抑える ための補助フレーム2jを設け、この補助フレーム2jの両端部2kをフィルタ ー外枠2eに接着固定する構造としてもよい。
さらに、図8に示すように、フィルター外枠2eの内壁面に隣接して支持壁2 iを一体成形するとともに、この支持壁2iの先端に係止爪2mを一体成形し、 プリーツ状多孔質材料2の端部2fをフィルター外枠2eと支持壁2iとの間に 挿入するとともに、端部2fを支持壁2i先端の係止爪2mに係止させることに より、多孔質材料2の端部2fをフィルター外枠2eに固定するようにしてもよ い。
次に、上記製造方法にて製作された本発明脱臭フィルターの作用効果について 述べる。いま、製品仕様スペースとして、縦(200mm)×横(200mm) ×厚さ(20mm)の大きさにおいて、許容圧力損失を、気体の流速=3m/s のとき、65Pa以下に抑える場合について考えてみる。この要求仕様は、車両 用空気清浄器として極めて妥当な水準のもので ある。
この要求仕様を、もし平板状の多孔質材料(フラットなウレタンフォーム)で 達成しようとすると、図9に示すような厚みとなる。すなわち、図9は縦軸に圧 力損失Paをとり、横軸に多孔質材料(ウレタンフォーム)の厚みをとったもの で、吸着材担持量が0.065g/ccの条件において、許容圧力損失≦65P aという目標を達成するためには、セル数:10の場合は厚み8.5mm以下、 セル数:13の場合は厚み6.5mm以下、セル数:20の場合は厚み3.5m m以下とする必要がある。
このように、平板状の多孔質材料を用いる場合は、圧力損失が障害となって、 板厚を製品仕様スペースの厚さ(20mm)より十分小さい値に設定しなければ ならない。その結果、製品仕様スペースを脱臭性能向上に十分活用できないこと になり、脱臭性能の低下を招く。
これに対し、本発明では、吸着剤を担持した多孔質材料2をプリーツ形状に形 成することにより、濾材面積が大幅に増加するので、濾材を通過する気体の流速 が低下して、圧力損失が大幅に低下する。
図10は本発明による圧力損失低下の効果を示すもので、横軸は濾材を通過す る気体の流速であり、平板状の多孔質材料を用いる場合は、吸着剤担持量:0. 065g/cc、セル数:13、厚み:5.0mmの条件において、の実線に 示すように、濾材を通過する気体の流速と略比例関係を持って圧力損失が増加し 、流速が3m/sのとき圧力損失が50Paとなる。
これに対し、本発明品では、吸着剤を担持した多孔質材料2をプリーツ形状に 形成して濾材面積を平板状に比して例えば3倍に増加すると、濾材を通過する気 体の流速が1/3、すなわち1m/sとなり、圧力損失が10Paとなるので、 目標圧力損失(65Pa)に対して十分な余裕が生じる。
このように、多孔質材料2をプリーツ形状に形成することにより、目標圧力損 失の達成に余裕が生じるので、吸着剤担持量も増加することができる。従って、 この吸着剤担持量の増加と、濾材を通過する気体の流速の低 下とが相まって、脱臭性能を著しく向上できる。
本発明品における脱臭性能を実験データに基づいて定量的に説明すると、図1 1は多孔質材料2のプリーツ形状の条件例を示す。図11の濾材面積増加倍数は 、平板状のものに対する増加倍数であり、空間率とウレタン率は、製品仕様スペ ース内における空間とウレタンフォームのそれぞれが占める比率である。
そして、脱臭性能実験には、代表例として、ウレタンフォーム厚みt:5mm 、プリーツピッチP:10mmのプリーツ形状のものを用いた。
これに対し、比較品としては、セル数:10、厚みt:8.5mm、活性炭担 持量:0.06g/ccの平板状フォームを用い、圧力損失は目標レベルである 65Paのものを用いた。
本発明品は、そのプリーツ形状を上記の通りとし、かつ比較品と圧力損失を合 わせる条件として、セル数を10にするとともに、活性炭担持量を0.15g/ ccまで増加させることができた。
次に、脱臭性能を評価するためのワンパスガス除去率測定結果について説明す ると、測定ガスとして濃度90ppmのトルエンガスを用い、ガス流量:150 m3/hで、測定ガスを上記本発明品および比較品に連続的に通過させ、そして 、その通過後の測定ガス濃度をガスクロマトグラフ(株式会社日立製作所製造) を用いて経時的に測定した。
そして、その測定値より、以下の数式を用いてトルエンの除去率を求めた。
トルエン除去率=(通過前のトルエン濃度−通過後のトルエン濃度)/通過後 濃度×100(%) その結果を、横軸にガス通過時間(分)、縦軸にトルエン除去率(%)をとっ た図12に示した。この図12から理解されるように、本発明品のトルエン除去 率は比較品に比べて大幅に向上できることを確認できた。
このように、本発明では、与えられた製品仕様スペースを有効に活用して、低 圧損要求を満足しつつ、脱臭性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態の製造方法では、ウレタンフォームの持つ特徴、すな わち、加工性がよいこと、柔軟性があること、三次元網目構造で、吸着剤担持に 都合がよいため、ガスとの衝突効率が良く脱臭性能に優れていること等をうまく 活用して、ウレタンフォームにスリットを入れ、これを引き延ばしてプリーツ状 にするという簡単な操作で、高性能で、低圧損の脱臭フィルターを容易に得るこ とができる。
次に、本発明の特徴とする多孔質材料2のプリーツ形状の好ましい数値範囲に ついて説明する。まず、図13はウレタンフォーム素材の圧損と素材厚みの関係 を、セル数をパラメータとして表しているもので、素材厚みの実用的領域(厚み t<10mm)では、セル数8、10、13は同程度の圧損を示すため、いずれ のセル数を用いてもよいことがわかる。なお、図13の実験条件は、ウレタンフ ォーム素材を通過する気体の流速が3m/sである。
次に、図14はプリーツピッチpおよび吸着材担持量と圧損との関係を示すも ので、図14の実験条件は厚み(スリット幅)t=5mm、セル数=10個に固 定しており、気体の流速は3m/sである。
図14において、目標圧損65Paを満足するプリーツピッチpと吸着材担持 量の適正範囲は、p=10〜15mm、吸着材担持量=0.15g/cc以下で あることがわかる。
次に、図15はプリーツ形状の厚みtおよび吸着材担持量と圧損との関係を示 すもので、図15の実験条件はプリーツピッチp=10mm、セル数=10個に 固定しており、気体の流速は3m/sである。
図15において、目標圧損(65Pa以下)を満足するためには、厚みt=5 mm以下、吸着材担持量=0.15g/cc以下とすることが適正範囲であるこ とがわかる。
次に、図16はプリーツ形状の厚みtおよびプリーツピッチpと圧損との関係 を示すもので、図16の実験条件はセル数=10個、吸着材担持量=0.15g /ccに固定しており、気体の流速は3m/sである。
図16において、目標圧損(65Pa以下)を満足するためには、厚みt=5 mm以下、プリーツピッチp=10〜15mmとすることが適正範 囲であることがわかる。
なお、上記図14〜16の実験データでは、目標圧損を65Pa以下に設定し た場合について説明したが、この目標圧損が変化した場合には、これに伴って上 記厚み(スリット幅)t、プリーツピッチp、および吸着材担持量の適正範囲が 変化することはもちろんであり、そしてこの適正範囲の変化に応じて脱臭性能も 変化するものである。
次に、上記したプリーツ形状および吸着材担持量の変化による脱臭性能の変化 を図17〜19により説明すると、図17はプリーツ状多孔質材料(ウレタンフ ォーム)2の、通過時間15分後におけるワンパス除去率を示すもので、プリー ツピッチpと吸着材担持量によるトルエン除去性能の変化を示している。実験条 件は、厚みt=5mm、セル数=10個、気体の流速は1m/sである。
図18はプリーツピッチpと厚みtによるトルエン除去性能の変化を示してい る。実験条件は、吸着材担持量=0.15g/cc、セル数=10個、気体の流 速は1m/sである。
図19は吸着材担持量と厚みtによるトルエン除去性能の変化を示している。
実験条件は、プリーツピッチp=10mm、セル数=10個、気体の流速は1m /sである。
本発明によるプリーツ状の脱臭フィルタの好ましい形態を、具体的数値範囲に よりまとめてみると、以下の通りである。
(1)1インチ当たりのセル数は6〜20個の範囲が好ましい。つまり、セル数 の上限は、図13に示すように圧損の上昇を抑えるために、20個以下とするこ とが好ましい。また、セル数の下限は、6個未満になると、ウレタンフォーム素 材の外表面が小さすぎて、脱臭性能の低下を招くので問題である。
(2)プリーツピッチpは3〜20mmの範囲が好ましい。つまり、プリーツピ ッチpの上限は、図14、16に示す圧損の上昇の抑制、および図17、18に 示す脱臭性能の観点から20mm以下とすることが好ましい。また、プリーツピ ッチpの下限は、図14、16に示す圧損の上昇を抑制 するため、実用上、3mm以上とすることが好ましい。
より好ましくは、前述の図14、16の実験結果からプリーツピッチpを10 〜15mmの範囲とするのがよい。
(3)厚みtは2〜10mmの範囲が好ましい。つまり、厚みtの上限は、図1 3に示すように圧損の上昇を抑制するため、実用上、10mm以下とすることが 好ましい。厚みtの下限は、図19に示すトルエン除去性能の実験結果から、実 用上、2mm以上とすることが好ましい。
より好ましくは、前述の図15の実験結果から厚みtを8mm以内とするのが よい。また、厚みtの下限は、図18、19に示すトルエン除去性能を確保する ために、3mm以上とすることが好ましい。
(4)担体容積当たりの吸着材担持量は、0.03g/cc〜0.40g/cc の範囲で実用可能であるが、その範囲の中でも特に、0.10g/cc〜0.2 0g/ccの範囲が好ましい。つまり、吸着材担持量の上限は、圧損の上昇の抑 制のため、実用上、0.40g/cc以下とすることが好ましい。より好ましく は、前述の図14、15の実験結果から吸着材担持量の上限は、0.20g/c c以下とするのがよい。
また、吸着材担持量の下限は、脱臭性能を確保するために、実用上、0.03 g/cc以上とすることが好ましい。より好ましくは、前述の図17、19の実 験結果から吸着材担持量の下限は、0.10g/cc以上とするのがよい。
(実施形態2) 実施形態1において、吸着剤として用いた活性炭は、添着剤を添加させてない 無添着ノーマル活性炭であったが、実施形態2では、この無添着ノーマル活性炭 の代わりに、添着剤を添加させた添着活性炭を用い、この添着活性炭を多孔質部 材2に担持させ、しかるのち、実施形態1と同様な方法にて多孔質部材2をプリ ーツ形状に形成するようにしたものである。
上記添着剤のうち、酸性ガス適応型添着剤としては、3−アミノプロピルトリ ハイドロシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ ロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ− アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルトリメチル−シリルアミン、N− (β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル−トリメトキシシラン等の有機ケイ 素化合物、 あるいはリン酸アニリン、塩酸アニリン等のアニリン化合物、 あるいはピリジン、トルイジン、ベンゼナミンクロライト、アントラニル酸等 のいずれかを用いた。
また、塩基性ガス適応型添着剤としては、L−酒石酸、サリチル酸、ピコリン 酸、安息香酸、フタル酸、L−グルタミン酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸 、グルコン酸、リンゴ酸、フマル酸、グルタル酸、イタコン酸、ピメリン酸、ア ジピン酸、グリセリン酸、没食酸のいずれかを用いた。
さらに、その他にも、コバルト、銅、マンガン、クロム、鉄、ニッケル、チタ ン等の金属塩化合物を添着剤として使用できる。
その他は、実施形態1と同様にして脱臭フィルターを作製した。本例によれば 、酸性ガス適応型添着剤を用いたものは、硫化水素、アセトアルデヒド等の臭気 ガスの脱臭性能が著しく向上した。また、塩基性ガス適応型の添着剤を用いたも のは、アンモニア等の臭気ガスの脱臭性能が著しく向上した。その他、実施例1 と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3) 実施形態1で用いた粉末状活性炭の代わりに、活性炭素繊維、シリカゲル、ゼ オライト、水酸化アルミニュウム、セピオライト等を吸着剤として使用するよう にしたものである。
なお、上記活性炭素繊維は長繊維であるため、そのままでは、多孔質材料2の 内部まで均一に入らないので、粉砕した粉末状のものを用いることが好ましい。
本例によれば、活性炭素繊維は、粉末活性炭より微細孔が多いため、その分、実 施形態1で示したトルエン除去率が約20%程向上する。その他は、実施形態1 と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4) 実施形態1では、吸着剤をスラリー状にして多孔質材料(ウレタンフォーム) 2に担持するようにしているが、この担持方法の代わりに、多孔質 材料(ウレタンフォーム)2の骨格部23に予めバインダーを付着させておき、 このバインダーにより多孔質材料の表面に吸着剤を付着させるようにした「乾式 担持方法」を使用することもできる。
本実施形態4を以下具体的に説明する。
バインダー付着工程 バインダー材料としては、実施形態1と同じものを使用できるが、水溶性のも のに限らず、油性のもの、例えば特殊変性ポリマー等を使用することもできる。
本例では、バインダー材料として、エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン を使用した。
バインダーの付着方法としては、プリーツ状に引き延ばした多孔質材料(ウレ タンフォーム)2に対して、噴霧器にてバインダー噴霧液を付着させるスプレー 方式、プリーツ状に引き延ばした多孔質材料2に対して、ローラにてバインダー 液を付着させるローラ方式、およびバインダースラリーを収納した容器内に、プ リーツ状に引き延ばした多孔質材料2を浸漬して、多孔質材料2にバインダーを 含浸させる含浸方式等を用いることができる。
なお、含浸方式では、多孔質材料2を図4と同様に、プリーツ状に引き延ばす 前の、平板状態でバインダースラリーに含浸させるようにしてもよい。また、含 浸方式では、含浸後に不要分のバインダーを絞って取り除き、その後にエアブロ ーを行って、多孔質材料2の目詰まりを防止する。
吸着材の担持工程 吸着材としての粉末活性炭の粒径は、20〜50メッシュの範囲が好適である 。粒径が20メッシュ以下になると、圧力損失が増大し好ましくない。また、粒 径が50メッシュ以上になると、活性炭の担持量が少なくなり、脱臭性能が低下 し好ましくない。
吸着材の担持方法としては、バインダーが付着された多孔質材料2を、プリー ツ状に引き延ばした状態で固定し、このプリーツ状の多孔質材料2の上面に粉末 活性炭を散布するとともに、この散布された粉末活性炭をローラにて押圧して多 孔質材料2の内部まで押し入れる。
吸着材の担持量としては、0.03g/cc〜0.40g/ccの範囲で実用 可能であるが、その範囲の中でも、0.10g/cc〜0.20g/ccの範囲 が圧力損失の抑制、脱臭性能の向上の観点から好ましい。
(実施形態5) 上述した実施形態1〜4はすべて、多孔質材料2をプリーツ状に形成して、低 圧損化と脱臭性能の向上を図っているが、実施形態5では、図20、21に示す ように、平板状の多孔質材料2のうち、気体流れ方向上流側の面に、円筒形等の 凹状に形成した凹所32を多数設け、この多数の凹所32により部分的な低圧損 部を形成して、脱臭フィルターの低圧損化を図るようにしたものである。
本例における多孔質材料2も、実施形態1〜4と同様に、多孔質基材20と、 これにバインダを介して担持した吸着剤よりなり、バインダおよび吸着剤の材質 、吸着剤の担持方法等は実施形態1〜4と同じでよい。
上記多孔質基材20としては、図2に示すごとく、骨格部23と、この中に形 成された多数のセル25を有するウレタンフォームを用いた。上記セル25の数 は、本例では、1インチ当たり13個のもの(セル径約2.0mm)を用いた。
各セル間の膜張りをなくすための連通処理を施している。そのため、ガスは、セ ル25の間を通過し、その間にガス中の悪臭が多孔質基材20に吸着される。
上記凹所32は、図21に示すごとく、直径Dを上記セル25に対し約2倍の 5mmとし、また、この凹所32は、図21に示すごとく、縦間隔Pを6mm、 横間隔Qを9mmとし、縦横方向に規則正しく配置した。
この凹所32を形成した平板状の多孔質材料2を吸着剤スラリー中に浸漬して 、吸着剤(粉末活性炭)を多孔質材料2に担持する。この多孔質材料2における 、担体容積当たりの粉末活性炭担持量が0.05g/ccであった。
本例の脱臭フィルター10においては、低圧損部として設けた凹所32を通過 するガスは圧力損失をあまり受けることなく脱臭フィルターを通過する。そのた め、全体の圧損を低くすることができる。また、上記凹所3 2を通過するガスは素通りするのではなく、凹所32の底壁部分を通過し、そこ に担持された粉末活性炭によって脱臭される。従って、本例の脱臭フィルター1 0は、高い脱臭性能を維持しつつ、同時に、低圧損化を図ることができる。
因みに、図22に示す比較例のように、平板状の多孔質材料2に貫通孔3を形 成した場合には、悪臭ガスの一部が吸着材に吸着されないまま、貫通孔3を素通 りしてしまうので、脱臭性能の低下が起こりやすい。
また、本例の低圧損部は凹状であるため、凹状の形状度合(凹形状の深さ、径 、断面形状等)により、圧力損失と脱臭性能を容易に調整できる効果がある。
なお、本実施形態5における、低圧損部としての凹所32を形成する方法とし て、図20では、多孔質材料2の厚み方法の途中まで孔を開けて、凹所32を形 成しているが、多孔質材料2にその厚み方法に貫通する孔を開け、この多孔質材 料2の一面に、薄い平板状の多孔質材料を配設して、前記貫通孔の一端側を閉塞 する構造としてもよい。上記薄い平板状の多孔質材料にも吸着材が同様に担持さ れていることはもちろんである。
(実施形態6) 本例においては、実施形態5における凹所32に代えて、図23に示すごとく 、断面形状が波形に形成された波形凹所33を多孔質材料2に設けた点が特徴で ある。本例によれば、この波形凹所33による低圧損部を設けたことによって、 実施形態5と同様の効果を得ることができる。また、波形凹所33の形状度合の 選択により、圧力損失と脱臭性能を容易に調整できる。
(実施形態7) 本例においては、実施形態1〜6における多孔質基材20としてのウレタンフ ォームに代えて、図24に示すごとく、多孔質セラミックからなる多孔質構造の 結合体204を用いている。多孔質構造の結合体204は、各結合粒子241間 に、ガス流通可能な多数の空隙242を有している。この多孔質構造の結合体2 04を平板状に形成するとともに、この平板状 の多孔質構造の結合体204に、実施形態5、6の筒状凹所32、波形凹所33 を設けることにより、実施形態5、6と同様の効果を得ることができる。また、 結合体204の材質に吸着効果のあるもの(例えば金属酸化物)を用いれば、脱 臭能力が更に増し、長寿命化の効果が得られる。その他、フィルタ強度向上、耐 熱性向上の効果も得られる。
また、多孔質構造の結合体204として、顆粒状物質をバインダで結合したも のを用いたところ、同様の効果が得られた。
(実施形態8) 本例においては、実施形態7における多孔質基材20として多孔質構造の結合 体204に代えて、図25に示すごとく、多孔質ガラス205を用いた。多孔質 ガラス205は、ガス連通可能な多数の細孔251を有している。その他は、実 施形態7と同様である。
本例によれば、実施形態7と同様に、多孔質ガラス自体が吸着効果があるため 、脱臭性能を高める効果が得られる。その他、フィルタ強度向上、耐熱性向上の 効果も得られる。
産業上の利用可能性 本発明は、悪臭ガスを脱臭する脱臭能力を持ったフィルターを低圧損構造で構 成するものであり、従って空調装置の通風路、例えば自動車用空調装置の通風路 等の内部に設置されて、空調用空気の脱臭に用いて好適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── (注)この公表は、国際事務局(WIPO)により国際公開された公報を基に作 成したものである。 なおこの公表に係る日本語特許出願(日本語実用新案登録出願)の国際公開の 効果は、特許法第184条の10第1項(実用新案法第48条の13第2項)に より生ずるものであり、本掲載とは関係ありません。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.気体中の悪臭成分を吸着する吸着剤が担持された多孔質材料を用いて構成 される脱臭フィルターにおいて、 前記多孔質材料として平板状に形成された柔軟性のある多孔質材料を用い、 この多孔質材料の表裏両面に、その厚み方向から厚みの途中までスリットを交 互に形成し、 この多孔質材料をその平面方向に引き延ばすことにより、前記スリットの底部 が山部となるプリーツ形状に形成したことを特徴とする脱臭フィルター。
  2. 2.前記多孔質材料は、発泡プラスチックからなることを特徴とする請求の範 囲第1項に記載の脱臭フィルター。
  3. 3.前記発泡プラスチックはウレタンフォームであることを特徴とする請求の 範囲第2項に記載の脱臭フィルター。
  4. 4.前記プリーツ形状の山部間の幅であるプリーツピッチが、3〜20mmの 範囲であることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1つに記 載の脱臭フィルター。
  5. 5.前記プリーツ形状の山部間の幅であるプリーツピッチが、10〜15mm の範囲であることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1つに 記載の脱臭フィルター。
  6. 6.前記プリーツ形状の多孔質材料の厚みが、2〜10mmの範囲であること を特徴とする請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1つに記載の脱臭フィル ター。
  7. 7.前記プリーツ形状の多孔質材料の厚みが、3〜8mmの範囲であることを 特徴とする請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1つに記載の脱臭フィルタ ー。
  8. 8.前記プリーツ形状の多孔質材料に担持される前記吸着材の担体容積当たり の担持量が、0.03g/cc〜0.40g/ccの範囲であるこ とを特徴とする請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1つに記載の脱臭フィ ルター。
  9. 9.前記プリーツ形状の多孔質材料に担持される前記吸着材の担体容積当たり の担持量が、0.10g/cc〜0.20g/ccの範囲であることを特徴とす る請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1つに記載の脱臭フィルター。
  10. 10.前記プリーツ形状の多孔質材料に形成されるセルの数が、長さ1インチ 当たり8〜20個の範囲であることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第9項 のいずれか1つに記載の脱臭フィルター。
  11. 11.柔軟性のある多孔質材料を平板状に形成し、 この多孔質材料の表裏両面に、その板厚方向から板厚の途中までスリットを交 互に形成し、 次に、気体中の悪臭成分を吸着する吸着剤を、前記スリット付きの多孔質材料 に担持し、 次に、この多孔質材料をその平面方向に引き延ばすことにより、前記スリット の底部が山部となるプリーツ形状を形成することを特徴とする脱臭フィルターの 製造方法。
  12. 12.柔軟性のある多孔質材料を平板状に形成し、 この多孔質材料の表裏両面に、その板厚方向から板厚の途中までスリットを交 互に形成し、 次に、この多孔質材料をその平面方向に引き延ばすことにより、前記スリット の底部が山部となるプリーツ形状を形成し、 次に、気体中の悪臭成分を吸着する吸着剤を、前記プリーツ形状の多孔質材料 に担持することを特徴とする脱臭フィルターの製造方法。
  13. 13.脱臭機能を有する多孔質材料を用いてなる脱臭フィルターにおいて、前 記多孔質材料は平板状であり、この平板状の多孔質材料のうち、気体流れの上流 側に、多数の凹所が設けられており、 この多数の凹所により部分的に低圧損部を形成したことを特徴とする脱臭フィ ルター。
  14. 14.前記多孔質材料は、多孔質基材と該多孔質基材に担持した吸着剤よりな ることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の脱臭フィルター。
  15. 15.前記多孔質基材は、発泡プラスチック、多孔質ガラス、多孔質構造の結 合体のいずれかであることを特徴とする請求の範囲第14項に記載の脱臭フィル ター。
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