[go: up one dir, main page]

JPS5850928B2 - 金属炭化物の製造方法 - Google Patents

金属炭化物の製造方法

Info

Publication number
JPS5850928B2
JPS5850928B2 JP55089948A JP8994880A JPS5850928B2 JP S5850928 B2 JPS5850928 B2 JP S5850928B2 JP 55089948 A JP55089948 A JP 55089948A JP 8994880 A JP8994880 A JP 8994880A JP S5850928 B2 JPS5850928 B2 JP S5850928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal carbide
reaction product
metal
reaction
carbohydrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55089948A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5717412A (en
Inventor
正 岩井
高士 川人
允宏 徳勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP55089948A priority Critical patent/JPS5850928B2/ja
Publication of JPS5717412A publication Critical patent/JPS5717412A/ja
Publication of JPS5850928B2 publication Critical patent/JPS5850928B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、微粉末状の金属炭化物を容易に製造するこ
とができる金属炭化物の製造方法に関するものである。
タンタル、タングステン、ジルコニウム、バナジウムな
どの金属の金属炭化物は、これら金属炭化物の粉末を使
用して粉末冶金法で、例えば切削工具、研磨工具などを
製造すると高い硬度と強度とを有する工具が得られるた
め、これら工具の製造原料として多量に使用されている
金属炭化物をこれら工具の製造原料として使用する場合
、金属炭化物はできるだけ微粉末、一般には粒径が1μ
以下のものが、焼結性がよく、活性も高いので好ましい
が、従来法では粒径が1μ以下の微粉末状の金属炭化物
を製造することは必ずしも容易ではなかった。
従来、金属炭化物の製造方法としては、例えば(1)微
粉末状にした金属、金属水素化物、金属酸[ヒ物などと
、炭素粉末とを混合し、粉末混合物を真空中または不活
性ガス雰囲気中で1400℃以上の高温で焼成する方法
、(2)金属、金属酸化物などの粉末と炭素粉末と鉄粉
とを混合し、粉末混合物を2000℃以上の高温に加熱
して溶融状態にした後、放冷して放冷物を酸処理する方
法などが知られている。
しかしながら前記(1)および(2)のいずれの方法で
も粒径が1μ以下の微粉末状の金属炭化物を製造するこ
とは容易ではなく、また製造装置が複雑化したり、特殊
な粉砕装置を必要としたり、均一に混合することの困難
な粉体の混合操作を伴ったり、均質な金属炭化物が得ら
れなかったりするなどの難点がある。
この発明者らは、炭素源として従来使用されていたカー
ボンブラック、グラファイトなどの炭素粉末を使用せず
、比較的低温で、粒径が1μ以下の微粉末状の金属炭化
物を容易に製造でき、また前記従来法の難点を改善する
ことができる新規な金属炭化物の製造方法を開発するこ
とを目的として研究を行なった結果、下記金属のハロゲ
ン化合物またはアルコキシドと炭水化物とを反応させ、
反応生成物を焼成すると、上記目的を達成できることを
知り、この発明に到った。
この発明は、ケイ素、バナジウム、ジルコニウム、タン
タルおよびタングステンよりなる群から選択された金属
のハロゲン化合物またはアルコキシドと炭水化物とを反
応させた後、反応生成物を焼成することを特徴とする金
属炭化物の製造方法に関するものである。
この発明において、前記金属のハロゲン化合物のハロゲ
ン原子は塩素、臭素、ヨウ素などいずれでもよいが、好
ましいものは塩素および臭素である。
代表的なハロゲン化合物としては、四塩化ケイ素、四臭
化ケイ素、塩化バナジウム(IV) 、、 (Iffl
′)、塩化バナジル(IV) 、 (V)、臭化バナジ
ウム(IIII)、塩化ジルコニウム(IV)、酸化塩
化ジルコニウム(IV)、臭化ジルコニウム(IV)、
塩化タンタル(■)、臭化タンタル(V)、塩化タング
ステン(Vl) 、 (V) 、 (II)、臭化タン
グステン(V) 、 (n)などを挙げることができる
また前記金属のアルコキシドは、次の一般式で表わされ
るものであればいずれでもよい。
X −mM(OR)m 〔式中Xはアルキル基、フェニル基またはハロゲン原子
で、Mはケイ素、バナジウム、ジルコニウム、タンタル
またはタングステンで、ORはアルコキシル基を示し、
添字のyはMの原子価で、mは1〜yの整数である。
〕上記一般式において、Xで示されるアルキル基は炭素
原子数1〜6のものが、またハロゲン原子としては塩素
および臭素が好適である。
またORで示されるアルコキシル基は炭素原子数1〜6
のものが好適である。
上記一般式で表わされる代表的なアルコキシドとしては
、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テト
ラn−プロポキシシラン、テトラt−ブトキシシラン、
テトライソプロポキシシラン、メチルトリットキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、ジメチルジェトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、ジフェニルジェトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、テトラエトキシジルコニウム、テトライ
ソプロポキシジルコニウム、テトラn−ブトキシジルコ
ニウム、ジクロルジェトキシジルコニウム、クロルトリ
エトキシジルコニウム、メトキシトリイソプロポキシジ
ルコニウム、ジクロルトリn−プロポキシタンタル、ジ
クロルトリn−ブトキシタンタル、ペンタエトキシクン
タル、ペンタn−プロポキシタンタル、ジクロルテトラ
エトキシタングステンなどを挙げることができる。
この発明においては、前記金属のハロゲン化合物または
アルコキシドと炭水化物とを反応させた反応生成物を焼
成することが重要である。
炭水化物にかえて、例えばフェノールと反応させた反応
生成物を焼成しても金属炭化物はほとんど得られず、ま
た1、4−ブタンジオール、■、6−ヘキサンジオール
などと反応させた反応生成物を焼成しても金属炭化物は
得られない。
この発明において、炭水化物としては単糖類、少糖類、
多糖類などが使用でき、その代表的なものとしてはグル
コース、ガラクトース、アラビノース、サッカロース、
マルトース、ラクトース、デンプン、セルロースなどを
挙げることができる。
炭水化物の使用量は特に制限されないが、使用量があま
り少なすぎると金属炭化物の収率が低下し、またあまり
多すぎると炭素の生成量が多くなり、経済的でもないの
で炭水化物は次式を満足する量で使用するのが適当であ
る。
〔式中aは炭水化物の基本単位中の水酸基の数で、bは
炭水化物の使用量(g)を基本単位の式量で除した値で
あり、Cは使用したハロゲン化合物またはアルコキシド
のモル数である。
〕上記式におけるaおよびbを具体例によって説明する
と、たとえば炭水化物としてグリコースを使用する場合
、aは5で、bはグリコースの使用量(g)をその式量
(180)で除した値であり、炭水化物としてグリコー
スの重合体であるデンプンを使用する場合、aはbで、
bはデンプンの使用量(g)を基本単位の式量(324
)で除した値である。
この発明において、前記金属のハロゲン化合物またはア
ルコキシドと炭水化物との反応は無溶媒で行なってもよ
いが、溶媒を使用した方が反応を円滑に進行させること
ができ、また反応時間も短かくてすむので、一般には溶
媒の存在下に行なうのが好ましい。
溶媒の使用量は、ハロゲン化合物、アルコキシド、炭水
化物などを溶解または懸濁させることができるような量
であればよく、その使用量は特に制限されない。
溶媒としては、この反応に不活性なものであればいずれ
でもよく、一般にはベンゼン、トルエン、キシレンなど
のような芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ンなどのような脂肪族炭化水素、クロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン、クロルトルエンなどのようなハロゲン化
芳香族炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素などのよう
なハロゲン化脂肪族炭化水素、エチルエーテル、ブチル
エーテルなどのようなエーテル類などの有機溶媒が適当
である。
また反応させる際の反応温度は、ハロゲン化合物、・ア
ルコキシド、炭水化物などの種類によっても異なるが、
一般には一80〜300℃、好ましくは一30〜200
℃で、また反応時間は1〜5時間である。
反応生成物の焼成は、反応生成混合物から反応生成物を
単離して、または単離せずに行なってもよいが、焼成は
真空中または不活性ガス雰囲気下で行なうのが好ましい
不活性ガスとしては、例えばアルゴン、ヘリウム、水素
、一酸化炭素などを挙けることができる。
焼成する際の温度および時間は目的とする金属炭化物の
種類によっても異なるが、焼成温度は700〜2300
℃、好ましくは800〜2000°Cが、また焼成時間
は0.5〜10時間、好ましくは1〜3時間が適当であ
る。
焼成時間が短かすぎたり、焼成温度が低すぎたりすると
反応生成物の炭化を十分に促進させることができず、必
要以上に時間を長くしたり、温度を高くしたりしても特
に利点はないので、焼成温度および時間は前記範囲が適
当である。
反応生成物を焼成すると金属炭化物が得られるが、焼成
する前に、反応生成物を不活性ガス雰囲気下に、加熱処
理した後、粉砕して微粉末状にするのがよく、一般には
0.1〜10°C7m i nの昇温速度で350〜7
00°C1好ましくは450〜650°Cにまで昇温し
で加熱処理した後、粉砕して微粉末状にし、次いで焼成
するのがよい。
なお、加熱処理した反応生成物は粉砕せずに焼成しても
よいが、加熱処理した反応生成物は非常に脆くてやわら
かく粉砕が容易で、例えば手ですりつぶす程度でも容易
に粒径が1μ以下の微粉末状にまで粉砕でき、また加熱
処理した段階で微粉末状にしたものは、これを焼成して
も塊状化することはないので、焼成前に粉砕しておいた
方が、容易に微粉末状の金属炭化物が得られる。
次に実施例を示す。
各側において、比表面積(m/g)は、窒素ガス吸着法
によるBET法で測定した。
また金属炭化物の同定はX線回析で行なった。
実施例 1 四塩化ケイ素(S+CA4 )12.0 Elをトルエ
ン100m1に溶解させて石英製の反応器に入れ、撹拌
下にデンプンs、o、yを徐々に加えて室温(約25℃
)で2時間反応させた。
反応生成物を含む反応液は、これを約2℃/ rn 1
nの昇温速度で400℃まで加熱してトルエンを留去
した後、アルゴンガスを流しながら600℃の温度にま
で昇温しで反応生成物を加熱処理した。
加熱処理した反応生成物は、これを乳鉢で約5分間軽く
粉砕してアルミナルツボに移し、アルゴンガス雰囲気下
、1450°Cで2時間焼成して炭化ケイ素(β−8i
C)の微粉末2.4gを得た。
炭化ケイ素微粉末の粒径は約0.5μで比表面積は第1
表のとおりであった。
実施例 2〜10 実施例1の四塩化ケイ素(S+CA4 )12.0 g
とデンプン8.Ogのかわりに、第1表に記載の量のハ
ロゲン化合物と炭水化物を使用したほかは、実施例1と
同様にして第1表に記載の金属炭化物の微粉末を製造し
た。
得られた微粉末状の金属炭化物の比表面積は第1表のと
おりであった。
なお、粒径はいずれの場合も1μ以下であった。
実施例 8 テトラエトキシシラン〔5l(OC2H5)4〕10.
5gをn−ブチルエーテル501111に溶解させて内
容3007711のフラスコに入れ、120°Cに保持
してアルゴンガス雰囲気下に撹拌下で、サッカロース9
0gをn−ブチルエーテル40Tllに懸濁させたスラ
リー溶液を滴下し、2時間反応を行なった。
反応後、反応生成物を含む反応液を加熱昇温してn−ブ
チルエーテルを留去した後、実施例1と同様に反応生成
物を処理して、炭化ケイ素(β−8iC)の微粉末1.
6gを得た。
炭化ケイ素微粉末の比表面積は4.8m/gであった。
実施例 9 酸化塩化ジルコニウム〔Zr0C4−8H20)7、O
gをトルエン50rlllに懸濁させて石英製反応管に
入れ、サッカロース5.1を添加した後、アルゴンガス
雰囲気下に撹拌下で、150’Cで2時間反応を行なっ
た。
ひきつづき反応生成物を含む反応液を加熱昇温しでトル
エンを留去し、さらに約5℃/mi nの昇温速度で6
00℃まで加熱して消炭状物を得た。
消炭状物は、これを乳鉢に入れて約3分間すりつぶした
後、アルミナルツボに移し、アルゴンガス雰囲気下14
50°Cで3時間焼成して炭化ジルコニウム(ZrC)
の微粉末1.9gを得た。
炭化ジルコニウム微粉末の比表面積は6.8 m/ 、
Ifi’であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ケイ素、バナジウム、ジルコニウム、タンタルおよ
    びタングステンよりなる群から選択された金属のハロゲ
    ン化合物またはアルコキシドと炭水化物とを反応させた
    後、反応生成物を焼成することを特徴とする金属炭化物
    の製造方法。
JP55089948A 1980-07-03 1980-07-03 金属炭化物の製造方法 Expired JPS5850928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55089948A JPS5850928B2 (ja) 1980-07-03 1980-07-03 金属炭化物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55089948A JPS5850928B2 (ja) 1980-07-03 1980-07-03 金属炭化物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5717412A JPS5717412A (en) 1982-01-29
JPS5850928B2 true JPS5850928B2 (ja) 1983-11-14

Family

ID=13984921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55089948A Expired JPS5850928B2 (ja) 1980-07-03 1980-07-03 金属炭化物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5850928B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4496620A (en) * 1983-11-25 1985-01-29 Mobil Oil Corporation Opaque oriented non-thermoplastic polymer film and method of forming same
JPH066483B2 (ja) * 1984-11-26 1994-01-26 日本カ−ボン株式会社 金属炭化物微小粒の製造方法
WO1986006361A1 (en) * 1985-04-26 1986-11-06 Sri International Preparing metal compounds, alloys and metals by pyrolysis
GB8706007D0 (en) * 1986-03-27 1987-04-15 Ici Plc Ceramic materials
GB8625899D0 (en) * 1986-10-29 1986-12-03 Ici Plc Ceramic materials
GB8626088D0 (en) * 1986-10-31 1986-12-03 Ici Plc Ceramic materials
GB8707054D0 (en) * 1987-03-25 1987-04-29 Ici Plc Ceramic material & precursor
DE59801677D1 (de) * 1997-05-02 2001-11-15 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Übergangsmetallcarbiden und/oder Übergangsmetallcarbonitriden und deren Verwendung sowie neue Übergangsmetall-Xerogele
CN102275918B (zh) * 2011-05-31 2013-05-29 攀枝花学院 生产碳化钒的方法
FR3024722B1 (fr) * 2014-08-07 2020-01-03 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de preparation d'un carbure metallique par voie colloidale, ledit carbure metallique ainsi prepare et ses utilisations

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5717412A (en) 1982-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0038632B1 (en) Process for producing carbonitrides of metal
KR20230008211A (ko) 황화리튬의 제조 방법
JPS5850928B2 (ja) 金属炭化物の製造方法
JPS5948139B2 (ja) メチルクロロシラン製造用銅触媒を付加したケイ素の製造方法
JPS5850929B2 (ja) 炭化ケイ素粉末の製造方法
EP0042660B1 (en) Process for producing metallic carbonitride
US5338523A (en) Method of making transition metal carbide and boride powders
US4224073A (en) Active silicon carbide powder containing a boron component and process for producing the same
WO1981001699A1 (fr) Procede de production de carbure de silicium du type (beta)
US2681848A (en) Preparation of titanium monoxide
JPH0280318A (ja) あらかじめ決められた粒子寸法を有する耐火性金属ホウ化物の合成法
JPH0216270B2 (ja)
JPS5850927B2 (ja) 金属炭化物の製造方法
CN114835124B (zh) 一种基于硝酸铁形状调节剂的纳米碳化硅颗粒的制备方法
JPH0662286B2 (ja) 炭化珪素の製造方法
US2681847A (en) Thermal preparation of titanium monoxide
JPS6197125A (ja) 易焼結性炭化けい素粉末の製造法
JPH0621022B2 (ja) β型炭化珪素の製造方法
JP3154773B2 (ja) 微粒子状炭化珪素の製造方法
JPS5945915A (ja) β型炭化珪素粉末の製造方法
JPH0151443B2 (ja)
JPS63147807A (ja) 高α型窒化けい素の製造方法
JPS59110706A (ja) 粉末の製造方法
KR20000063363A (ko) 탄화 붕소 분말의 제조 방법
JPH0764533B2 (ja) 炭化珪素微粉末の製造方法