JPH1190583A - フルモールド鋳造法 - Google Patents
フルモールド鋳造法Info
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- JPH1190583A JPH1190583A JP9268034A JP26803497A JPH1190583A JP H1190583 A JPH1190583 A JP H1190583A JP 9268034 A JP9268034 A JP 9268034A JP 26803497 A JP26803497 A JP 26803497A JP H1190583 A JPH1190583 A JP H1190583A
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- runner
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- weir
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 消失模型より発生するガスをスムーズに鋳型
外に排出することができるフルモールド鋳造法を提供す
ること。 【解決手段】 消失性合成樹脂発泡体から成る模型1を
鋳型内に埋設し,次いで湯口2から注入した溶湯8を,
湯道31,32,堰4を通して模型1の上部に供給し,
模型1を溶湯8に置換して鋳物を製造する。湯口2の総
断面積をA,湯道32の総断面積をB,堰4の総断面積
をCとしたとき,これらはA<B<Cの関係にある。湯
道32の上面321または堰4の上面41の少なくとも
一方には,大気に通ずるガス抜き道51,52を設けて
ある。ガス抜き道51,52の総断面積をDとしたと
き,D≦Aである。
外に排出することができるフルモールド鋳造法を提供す
ること。 【解決手段】 消失性合成樹脂発泡体から成る模型1を
鋳型内に埋設し,次いで湯口2から注入した溶湯8を,
湯道31,32,堰4を通して模型1の上部に供給し,
模型1を溶湯8に置換して鋳物を製造する。湯口2の総
断面積をA,湯道32の総断面積をB,堰4の総断面積
をCとしたとき,これらはA<B<Cの関係にある。湯
道32の上面321または堰4の上面41の少なくとも
一方には,大気に通ずるガス抜き道51,52を設けて
ある。ガス抜き道51,52の総断面積をDとしたと
き,D≦Aである。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,フルモールド鋳造法に関する。
【0002】
【従来技術】フルモールド鋳造法ないしは消失模型鋳造
法(以下,総合してフルモールド鋳造法という)は,例
えば発泡ポリスチレン等のように熱を加えることにより
気化して消失する物質よりなる模型,即ち,消失性合成
樹脂発泡体を用いる。そして,模型を鋳型内に埋設し,
金属を溶融してなる溶湯を鋳型内に注入する。これによ
り,溶湯の熱によって模型を気化,消失させ,模型を溶
湯に置換して鋳物を製造するという鋳造法である。
法(以下,総合してフルモールド鋳造法という)は,例
えば発泡ポリスチレン等のように熱を加えることにより
気化して消失する物質よりなる模型,即ち,消失性合成
樹脂発泡体を用いる。そして,模型を鋳型内に埋設し,
金属を溶融してなる溶湯を鋳型内に注入する。これによ
り,溶湯の熱によって模型を気化,消失させ,模型を溶
湯に置換して鋳物を製造するという鋳造法である。
【0003】従来,一般的に実施されているフルモール
ド鋳造法においては,模型埋設部への溶湯の供給位置に
よって3種類の形式がある。即ち,模型の上方から溶湯
を供給するトップゲート型と,模型の底部から溶湯を供
給するボトムゲート型と,模型の側面部から溶湯を供給
するサイドゲート型とがある。なお,いずれの形式にお
いても,溶湯は湯口から注入し,湯道,堰を介して模型
に供給する。
ド鋳造法においては,模型埋設部への溶湯の供給位置に
よって3種類の形式がある。即ち,模型の上方から溶湯
を供給するトップゲート型と,模型の底部から溶湯を供
給するボトムゲート型と,模型の側面部から溶湯を供給
するサイドゲート型とがある。なお,いずれの形式にお
いても,溶湯は湯口から注入し,湯道,堰を介して模型
に供給する。
【0004】
【解決しようとする課題】ところで,上記従来のフルモ
ールド鋳造法においては,模型が消失する際に発生する
ガスをいかにして鋳型外へスムーズに放出するかが非常
に重要な技術課題となっている。即ち,上記模型が気化
することにより発生するガスは,模型体積の10〜20
倍に達することがある。この多量のガスを鋳型外に十分
に放出できない場合には,鋳物の品質を大きく低下させ
てしまう。
ールド鋳造法においては,模型が消失する際に発生する
ガスをいかにして鋳型外へスムーズに放出するかが非常
に重要な技術課題となっている。即ち,上記模型が気化
することにより発生するガスは,模型体積の10〜20
倍に達することがある。この多量のガスを鋳型外に十分
に放出できない場合には,鋳物の品質を大きく低下させ
てしまう。
【0005】上記ガスを放出する手段としては,従来,
上記模型の外周面に通気性の高い塗型を予め設けてお
き,該塗型から鋳型内にガスを押出す方法が採られてい
た。しかしながら,この塗型を用いたガス抜き法におい
ては,上記の大量に発生するガスを十分には放出しきれ
ない。特に,鋳物重量/表面積の比(いわゆるモジュラ
ス)の大きい鋳物においては,外周塗型層からの流出面
積が狭くなり,十分なガス放出がさらに困難となる。し
たがって,塗型の改良だけでこの課題を解決するには限
界があった。
上記模型の外周面に通気性の高い塗型を予め設けてお
き,該塗型から鋳型内にガスを押出す方法が採られてい
た。しかしながら,この塗型を用いたガス抜き法におい
ては,上記の大量に発生するガスを十分には放出しきれ
ない。特に,鋳物重量/表面積の比(いわゆるモジュラ
ス)の大きい鋳物においては,外周塗型層からの流出面
積が狭くなり,十分なガス放出がさらに困難となる。し
たがって,塗型の改良だけでこの課題を解決するには限
界があった。
【0006】また,従来,トップゲート型の場合には,
例えば特公昭51−3686号公報に示されているごと
く,湯道の上部にガス抜き部を設けることが提案されて
いる。しかしながら,単にガス抜き部を設けただけで
は,溶湯により湯道が満杯になって十分なガス抜きを行
えない場合があるという問題がある。
例えば特公昭51−3686号公報に示されているごと
く,湯道の上部にガス抜き部を設けることが提案されて
いる。しかしながら,単にガス抜き部を設けただけで
は,溶湯により湯道が満杯になって十分なガス抜きを行
えない場合があるという問題がある。
【0007】また,サイドゲート型の場合には,例えば
実公昭49−22504号公報に示されているごとく,
模型内部にガス抜き用のパイプを配設することが提案さ
れている。しかしながら,この場合には,ガス抜き部が
模型の上端で止まっているので,発生したガスが外部へ
十分な早さで放出されないという問題がある。
実公昭49−22504号公報に示されているごとく,
模型内部にガス抜き用のパイプを配設することが提案さ
れている。しかしながら,この場合には,ガス抜き部が
模型の上端で止まっているので,発生したガスが外部へ
十分な早さで放出されないという問題がある。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,消失模型より発生するガスをスムーズに
鋳型外に排出することができるフルモールド鋳造法を提
供しようとするものである。
されたもので,消失模型より発生するガスをスムーズに
鋳型外に排出することができるフルモールド鋳造法を提
供しようとするものである。
【0009】請求項1の発明は,消失性合成樹脂発泡体
から成る模型を鋳型内に埋設し,次いで湯口から注入し
た溶湯を,湯道,堰を通して上記模型の上部に供給し,
該模型を上記溶湯に置換して鋳物を製造するトップゲー
ト型のフルモールド鋳造法において,上記湯口の総断面
積をA,上記湯道の総断面積をB,上記堰の総断面積を
Cとしたとき,これらはA<B<Cの関係にあり,ま
た,上記湯道の上面または上記堰の上面の少なくとも一
方には,大気に通ずるガス抜き道を設けてあり,かつ,
該ガス抜き道の総断面積をDとしたとき,D≦Aである
ことを特徴とするフルモールド鋳造法にある。
から成る模型を鋳型内に埋設し,次いで湯口から注入し
た溶湯を,湯道,堰を通して上記模型の上部に供給し,
該模型を上記溶湯に置換して鋳物を製造するトップゲー
ト型のフルモールド鋳造法において,上記湯口の総断面
積をA,上記湯道の総断面積をB,上記堰の総断面積を
Cとしたとき,これらはA<B<Cの関係にあり,ま
た,上記湯道の上面または上記堰の上面の少なくとも一
方には,大気に通ずるガス抜き道を設けてあり,かつ,
該ガス抜き道の総断面積をDとしたとき,D≦Aである
ことを特徴とするフルモールド鋳造法にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記湯口,湯道,堰の各断面積A,B,Cを順次大きくし
てあること,即ち,溶湯の進行に伴って,溶湯の通り道
の断面積をいわば末広がりにしてあることである。
記湯口,湯道,堰の各断面積A,B,Cを順次大きくし
てあること,即ち,溶湯の進行に伴って,溶湯の通り道
の断面積をいわば末広がりにしてあることである。
【0011】上記湯口,湯道,堰は,溶湯を型内の模型
部分(キャビティ部)に導く湯口系を構成する要素であ
る。そして,湯口は溶湯を受け入れて湯道に導く役割を
果たす。また湯道は略水平方向に配された溶湯通路であ
り,複数の堰に溶湯を分配する役割を果たす。また堰は
湯道から分配された溶湯を模型に供給する役割を果た
す。そして,これらは,湯口よりも湯道,湯道よりも堰
の総断面積が大きくなるように設けてある。
部分(キャビティ部)に導く湯口系を構成する要素であ
る。そして,湯口は溶湯を受け入れて湯道に導く役割を
果たす。また湯道は略水平方向に配された溶湯通路であ
り,複数の堰に溶湯を分配する役割を果たす。また堰は
湯道から分配された溶湯を模型に供給する役割を果た
す。そして,これらは,湯口よりも湯道,湯道よりも堰
の総断面積が大きくなるように設けてある。
【0012】また,上記湯道の上面または上記堰の上面
の少なくとも一方には,大気に通ずるガス抜き道を設け
てある。ここで,堰の上面とは,例えば堰を湯道から水
平方向に延設すると共にL字状に曲げ下げて構成した場
合における,その水平部分の上面をいう(図1参照)。
この場合,上記ガス抜き道は,堰の垂直部分と同軸上に
設けることが好ましい。これにより,ガス抜きを更にス
ムーズに行うことができる。
の少なくとも一方には,大気に通ずるガス抜き道を設け
てある。ここで,堰の上面とは,例えば堰を湯道から水
平方向に延設すると共にL字状に曲げ下げて構成した場
合における,その水平部分の上面をいう(図1参照)。
この場合,上記ガス抜き道は,堰の垂直部分と同軸上に
設けることが好ましい。これにより,ガス抜きを更にス
ムーズに行うことができる。
【0013】また,上記湯道の断面形状は,縦長,即ち
幅よりも高さを大きくすることが好ましい。これによ
り,湯道の上面にガス抜き部を設けた場合に,該ガス抜
き道へガスを導くガス通路を湯道内部に確保しやすくな
る。
幅よりも高さを大きくすることが好ましい。これによ
り,湯道の上面にガス抜き部を設けた場合に,該ガス抜
き道へガスを導くガス通路を湯道内部に確保しやすくな
る。
【0014】また,上記ガス抜き道の総断面積Dは,上
記湯口の総断面積Aと,D≦Aの関係にある。ガス抜き
道の総断面積Dが湯口の総断面積Aよりも大きい(D>
A)場合には,ガス抜き道から空気が入り込み,例えば
ガスの流速を溶湯の流速の10倍とした場合には,最悪
の場合には爆鳴気を形成するという問題がある。なお,
ガス抜き道の総断面積Dの下限値は,ガスの内圧が溶湯
の注入ヘッド(鋳込み有効高さ)より低く維持できるよ
う設定することが好ましい。
記湯口の総断面積Aと,D≦Aの関係にある。ガス抜き
道の総断面積Dが湯口の総断面積Aよりも大きい(D>
A)場合には,ガス抜き道から空気が入り込み,例えば
ガスの流速を溶湯の流速の10倍とした場合には,最悪
の場合には爆鳴気を形成するという問題がある。なお,
ガス抜き道の総断面積Dの下限値は,ガスの内圧が溶湯
の注入ヘッド(鋳込み有効高さ)より低く維持できるよ
う設定することが好ましい。
【0015】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明のフルモールド鋳造法は,上記ガス抜き道を設けると
共に,上記湯口,湯道,堰の総断面積を,溶湯の進行方
向に従って末広がりの状態にしてある。それ故,溶湯注
入により模型部分から発生するガスは,堰,湯道,ガス
抜き道を通ってスムーズに鋳型外部に放出される。
明のフルモールド鋳造法は,上記ガス抜き道を設けると
共に,上記湯口,湯道,堰の総断面積を,溶湯の進行方
向に従って末広がりの状態にしてある。それ故,溶湯注
入により模型部分から発生するガスは,堰,湯道,ガス
抜き道を通ってスムーズに鋳型外部に放出される。
【0016】即ち,湯道及び堰においては,上記断面積
の関係から,湯口から供給される溶湯が占めるスペース
よりも大きい断面積が確保されている。そのため,溶湯
注入時の湯道及び堰においては,溶湯通路以外の余分な
スペースが得られ,これをガス通路に確保することがで
きる。そして,注入した溶湯が模型に到達した際には,
大量のガスが発生し,圧力の低い部分へ逃れようとす
る。このとき,堰には,上記のガス通路が確保されてい
る。そのため,発生ガスは,堰内のガス通路に殆ど抵抗
なく進入する。
の関係から,湯口から供給される溶湯が占めるスペース
よりも大きい断面積が確保されている。そのため,溶湯
注入時の湯道及び堰においては,溶湯通路以外の余分な
スペースが得られ,これをガス通路に確保することがで
きる。そして,注入した溶湯が模型に到達した際には,
大量のガスが発生し,圧力の低い部分へ逃れようとす
る。このとき,堰には,上記のガス通路が確保されてい
る。そのため,発生ガスは,堰内のガス通路に殆ど抵抗
なく進入する。
【0017】そして,堰にガス抜き道を設けてある場合
には,上記発生ガスは,堰内の上記ガス通路から直接的
にガス抜き道に到達し,該ガス抜き道を通って鋳型外に
スムーズに放出される。また,湯道にガス抜き道を設け
てある場合には,上記発生ガスは,堰内の上記ガス通路
から,湯道内に確保されたガス通路にスムーズに進入
し,次いで,ガス抜き道から鋳型外へ放出される。
には,上記発生ガスは,堰内の上記ガス通路から直接的
にガス抜き道に到達し,該ガス抜き道を通って鋳型外に
スムーズに放出される。また,湯道にガス抜き道を設け
てある場合には,上記発生ガスは,堰内の上記ガス通路
から,湯道内に確保されたガス通路にスムーズに進入
し,次いで,ガス抜き道から鋳型外へ放出される。
【0018】このように,本発明においては,上記ガス
抜き道を設けただけでなく,該ガス抜き道に通ずる堰及
び湯道の総断面積B,Cを,湯口の総断面積Aとの関係
においてA<B<Cに設定してある。そのため,堰及び
湯道内に確実に上記ガス通路を確保することができ,ガ
ス抜き道への発生ガスの導出を容易に行うことができ
る。また,上記ガス抜き道の総断面積Dの上限値を上記
のごとく制限してあるため,空気の逆流入による爆鳴気
の形成という問題も発生しない。
抜き道を設けただけでなく,該ガス抜き道に通ずる堰及
び湯道の総断面積B,Cを,湯口の総断面積Aとの関係
においてA<B<Cに設定してある。そのため,堰及び
湯道内に確実に上記ガス通路を確保することができ,ガ
ス抜き道への発生ガスの導出を容易に行うことができ
る。また,上記ガス抜き道の総断面積Dの上限値を上記
のごとく制限してあるため,空気の逆流入による爆鳴気
の形成という問題も発生しない。
【0019】したがって,本発明によれば,消失模型よ
り発生するガスをスムーズに鋳型外に排出することがで
きる,トップゲート型のフルモールド鋳造法を提供する
ことができる。
り発生するガスをスムーズに鋳型外に排出することがで
きる,トップゲート型のフルモールド鋳造法を提供する
ことができる。
【0020】次に,請求項2の発明のように,上記A,
B,C,は,1.5A≦B≦2A,2A≦C≦3Aの関
係を有していることが好ましい。即ち,湯道の総断面積
Bは,湯口の総断面積Aの1.5〜2倍の範囲内にある
ことが好ましい。1.5A>Bの場合にはガス流路を十
分に確保できないおそれがあるという問題があり,一
方,B>2Aの場合には湯口系に用いられる溶湯が増加
して歩留まりが低下するという問題がある。
B,C,は,1.5A≦B≦2A,2A≦C≦3Aの関
係を有していることが好ましい。即ち,湯道の総断面積
Bは,湯口の総断面積Aの1.5〜2倍の範囲内にある
ことが好ましい。1.5A>Bの場合にはガス流路を十
分に確保できないおそれがあるという問題があり,一
方,B>2Aの場合には湯口系に用いられる溶湯が増加
して歩留まりが低下するという問題がある。
【0021】また,堰の総断面積Cは,湯口の総断面積
Aの2〜3倍の範囲内にあることが好ましい。2A>C
の場合にはガス流路が十分に確保できないおそれがある
という問題があり,一方,C>3Aの場合には湯口系に
用いられる溶湯が増加して歩留まりが低下するという問
題がある。
Aの2〜3倍の範囲内にあることが好ましい。2A>C
の場合にはガス流路が十分に確保できないおそれがある
という問題があり,一方,C>3Aの場合には湯口系に
用いられる溶湯が増加して歩留まりが低下するという問
題がある。
【0022】また,請求項3の発明のように,上記ガス
抜き道は,鋳型に設けた穴又は鋳型に埋設した耐火性の
パイプにより構成してあることが好ましい。例えば粘結
砂を用いた鋳型の場合には,鋳型に穴を設けることによ
りガス放出時に型くずれのないガス抜き道を得ることが
できる。また,非粘結砂を用いた鋳型の場合には,上記
耐火性のパイプを用いることにより,ガス放出時に型く
ずれのないガス抜き道を得ることができる。
抜き道は,鋳型に設けた穴又は鋳型に埋設した耐火性の
パイプにより構成してあることが好ましい。例えば粘結
砂を用いた鋳型の場合には,鋳型に穴を設けることによ
りガス放出時に型くずれのないガス抜き道を得ることが
できる。また,非粘結砂を用いた鋳型の場合には,上記
耐火性のパイプを用いることにより,ガス放出時に型く
ずれのないガス抜き道を得ることができる。
【0023】次に,いわゆるボトムゲート型又はサイド
ゲート型のフルモールド鋳造法としては,以下の発明が
ある。即ち,消失性合成樹脂発泡体から成る模型を鋳型
内に埋設し,次いで湯口から注入した溶湯を,湯道,堰
を通して上記模型の底部又は側面部に供給し,該模型を
上記溶湯に置換して鋳物を製造するボトムゲート型又は
サイドゲート型のフルモールド鋳造法において,上記模
型の内部には,その上下に貫通する貫通穴を設け,か
つ,該貫通穴の上部には,大気に通ずるガス抜き道を連
結してあり,かつ,上記貫通穴の総断面積をE,上記湯
口の総断面積をAとしたとき,E≦Aであることを特徴
とするフルモールド鋳造法がある。
ゲート型のフルモールド鋳造法としては,以下の発明が
ある。即ち,消失性合成樹脂発泡体から成る模型を鋳型
内に埋設し,次いで湯口から注入した溶湯を,湯道,堰
を通して上記模型の底部又は側面部に供給し,該模型を
上記溶湯に置換して鋳物を製造するボトムゲート型又は
サイドゲート型のフルモールド鋳造法において,上記模
型の内部には,その上下に貫通する貫通穴を設け,か
つ,該貫通穴の上部には,大気に通ずるガス抜き道を連
結してあり,かつ,上記貫通穴の総断面積をE,上記湯
口の総断面積をAとしたとき,E≦Aであることを特徴
とするフルモールド鋳造法がある。
【0024】本発明において最も注目すべきことは,上
記模型の内部には,その上下に貫通する貫通穴を設け,
かつ,該貫通穴の上部には,大気に通ずるガス抜き道を
連結してあることである。
記模型の内部には,その上下に貫通する貫通穴を設け,
かつ,該貫通穴の上部には,大気に通ずるガス抜き道を
連結してあることである。
【0025】また,上記貫通穴の総断面積をE,上記湯
口の総断面積をAとしたとき,E≦Aである。貫通穴の
総断面積Eが湯口の総断面積Aよりも大きい(E>A)
場合にはガス抜き道から空気が逆流入し,爆鳴気を形成
する危険が生ずるという問題がある。なお,貫通穴の総
断面積Eの下限値は,溶湯の逆噴出を防ぐために,ガス
圧を溶湯ヘッドよりも低く維持できるように設定するこ
とが好ましい。
口の総断面積をAとしたとき,E≦Aである。貫通穴の
総断面積Eが湯口の総断面積Aよりも大きい(E>A)
場合にはガス抜き道から空気が逆流入し,爆鳴気を形成
する危険が生ずるという問題がある。なお,貫通穴の総
断面積Eの下限値は,溶湯の逆噴出を防ぐために,ガス
圧を溶湯ヘッドよりも低く維持できるように設定するこ
とが好ましい。
【0026】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明においては,模型内に上記貫通穴を設けてある。そし
て,ボトムゲート型及びサイドゲート型においては,模
型の底部近傍から順次模型が消失し,ガスを発生させ
る。そのため,発生ガスは,まず模型内部の上記貫通穴
に進入し,上方に昇る。
明においては,模型内に上記貫通穴を設けてある。そし
て,ボトムゲート型及びサイドゲート型においては,模
型の底部近傍から順次模型が消失し,ガスを発生させ
る。そのため,発生ガスは,まず模型内部の上記貫通穴
に進入し,上方に昇る。
【0027】また,上記貫通穴の上方には,上記ガス抜
き道が連結されている。そのため,貫通穴に進入した上
記発生ガスはそのまま直接的にガス抜き道に進入し,ス
ムーズに鋳型外部へ放出される。それ故,従来よりも発
生ガスの放出をスムーズに行うことができる。また,上
記貫通穴の総断面積Eの上限値を上記のごとく制限して
あるため,爆鳴気を形成するという問題も発生しない。
き道が連結されている。そのため,貫通穴に進入した上
記発生ガスはそのまま直接的にガス抜き道に進入し,ス
ムーズに鋳型外部へ放出される。それ故,従来よりも発
生ガスの放出をスムーズに行うことができる。また,上
記貫通穴の総断面積Eの上限値を上記のごとく制限して
あるため,爆鳴気を形成するという問題も発生しない。
【0028】したがって,本発明によれば,消失模型よ
り発生するガスをスムーズに鋳型外に排出することがで
きる,ボトムゲート型又はサイドゲート型のフルモール
ド鋳造法を提供することができる。
り発生するガスをスムーズに鋳型外に排出することがで
きる,ボトムゲート型又はサイドゲート型のフルモール
ド鋳造法を提供することができる。
【0029】また,請求項5の発明のように,上記ガス
抜き道は,鋳型に設けた穴又は鋳型に埋設した耐火性の
パイプにより構成してあることが好ましい。これによ
り,上記と同様の効果が得られる
抜き道は,鋳型に設けた穴又は鋳型に埋設した耐火性の
パイプにより構成してあることが好ましい。これによ
り,上記と同様の効果が得られる
【0030】また,請求項6の発明のように,上記貫通
穴は,上記模型の内部にその上下に貫通する穴または消
失性のパイプを配設することにより形成することができ
る。即ち,模型に後から穴をあけるか,あるいは,予め
貫通穴を構成するパイプを準備し,模型成型時にこれを
所定位置に配設しておくことにより,容易に貫通穴の形
成を行うことができる。これにより,貫通穴形成の容易
化を図ることができる。また,上記パイプは,模型本体
と同様に溶湯の熱により消失する消失性を有する必要が
ある。この消失性のパイプとしては,模型と同材質のも
の或いは異種材質のもののいずれでも適用することがで
きる。
穴は,上記模型の内部にその上下に貫通する穴または消
失性のパイプを配設することにより形成することができ
る。即ち,模型に後から穴をあけるか,あるいは,予め
貫通穴を構成するパイプを準備し,模型成型時にこれを
所定位置に配設しておくことにより,容易に貫通穴の形
成を行うことができる。これにより,貫通穴形成の容易
化を図ることができる。また,上記パイプは,模型本体
と同様に溶湯の熱により消失する消失性を有する必要が
ある。この消失性のパイプとしては,模型と同材質のも
の或いは異種材質のもののいずれでも適用することがで
きる。
【0031】また,請求項7の発明のように,上記湯道
及び上記堰は,消失性材料により作製してあることが好
ましい。これにより,湯口系を低コスト化することがで
きる。また,上記消失性材料としては,模型材料と同様
に種々の材料を用いることができる。また,この場合の
湯道及び堰は,上記消失性材料の外周に耐火性の塗型を
設けて構成してあることが好ましい。これにより,溶湯
注入時に上記消失性材料が消失して形成される湯道及び
堰の内面形状が湯の流れにより崩壊されるのを防止する
ことができる。
及び上記堰は,消失性材料により作製してあることが好
ましい。これにより,湯口系を低コスト化することがで
きる。また,上記消失性材料としては,模型材料と同様
に種々の材料を用いることができる。また,この場合の
湯道及び堰は,上記消失性材料の外周に耐火性の塗型を
設けて構成してあることが好ましい。これにより,溶湯
注入時に上記消失性材料が消失して形成される湯道及び
堰の内面形状が湯の流れにより崩壊されるのを防止する
ことができる。
【0032】また,請求項8の発明のように,上記湯道
及び上記堰の内部には,上記溶湯の流れ方向に沿って中
空部を設けてあることが好ましい。これにより,湯道及
び堰を構成する上記消失性材料が気化して発生するガス
をスムーズに排出することができ,湯道及び堰を容易に
空洞化することができる。
及び上記堰の内部には,上記溶湯の流れ方向に沿って中
空部を設けてあることが好ましい。これにより,湯道及
び堰を構成する上記消失性材料が気化して発生するガス
をスムーズに排出することができ,湯道及び堰を容易に
空洞化することができる。
【0033】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるトップゲート型のフルモー
ルド鋳造法につき,図1〜図3を用いて説明する。本例
のフルモールド鋳造法においては,図1に示すごとく,
消失性合成樹脂発泡体から成る模型1を鋳型(図示略)
内に埋設する。次いで湯口2から注入した溶湯8を,下
部湯道(横長断面)31,上部湯道(縦長断面)32,
堰4を通して模型1の上部に供給し,模型1を溶湯8に
置換して鋳物を製造する。
ルド鋳造法につき,図1〜図3を用いて説明する。本例
のフルモールド鋳造法においては,図1に示すごとく,
消失性合成樹脂発泡体から成る模型1を鋳型(図示略)
内に埋設する。次いで湯口2から注入した溶湯8を,下
部湯道(横長断面)31,上部湯道(縦長断面)32,
堰4を通して模型1の上部に供給し,模型1を溶湯8に
置換して鋳物を製造する。
【0034】湯口2の総断面積をA,上部湯道32の総
断面積をB,堰4の総断面積をCとしたとき,これらは
A<B<Cの関係にある。また,湯道32の上面及び堰
4の上面のには,大気に通ずるガス抜き道51,52を
設けてある。ガス抜き道51,52の総断面積をDとし
たとき,D≦Aである。
断面積をB,堰4の総断面積をCとしたとき,これらは
A<B<Cの関係にある。また,湯道32の上面及び堰
4の上面のには,大気に通ずるガス抜き道51,52を
設けてある。ガス抜き道51,52の総断面積をDとし
たとき,D≦Aである。
【0035】以下,これを詳説する。本例の模型1は,
図1に示すごとく,箱形の形状を有しており,得ようと
する鋳物と同形状を有したものである。なお,模型1の
サイズは熱膨張収縮分を見込んである。また,模型1
は,本例では発泡ポリスチレンにより作製してある。
図1に示すごとく,箱形の形状を有しており,得ようと
する鋳物と同形状を有したものである。なお,模型1の
サイズは熱膨張収縮分を見込んである。また,模型1
は,本例では発泡ポリスチレンにより作製してある。
【0036】模型1の上面には,湯口2,下部湯道3
1,上部湯道32,堰4よりなる湯口系を設けてある。
湯口2は,図1に示すごとく,耐火性の中空円筒であっ
て,下部湯道31の一端に接続してある。この湯口2の
断面積Aは,供給する溶湯量,鋳込高さによって決定し
てある。
1,上部湯道32,堰4よりなる湯口系を設けてある。
湯口2は,図1に示すごとく,耐火性の中空円筒であっ
て,下部湯道31の一端に接続してある。この湯口2の
断面積Aは,供給する溶湯量,鋳込高さによって決定し
てある。
【0037】湯道は,図1に示すごとく,下部湯道31
と上部湯道32とを組み合わせて構成してある。下部湯
道31は,その一端の上面に上記湯口2を接続してあ
り,他端の上面に上部湯道32を接続してある。そし
て,上部湯道32は,模型1の上部中央において全幅分
の長さを有するよう設けられている。
と上部湯道32とを組み合わせて構成してある。下部湯
道31は,その一端の上面に上記湯口2を接続してあ
り,他端の上面に上部湯道32を接続してある。そし
て,上部湯道32は,模型1の上部中央において全幅分
の長さを有するよう設けられている。
【0038】また,下部湯道31と上部湯道32は,図
2(b)(c)に示すごとく,ポリスチレン発泡体61
により作製してあり,その外周面には耐火性塗型62を
コーティングしてある。また,発泡ポリスチレン61の
中央部には長手方向に沿って中空部63を設けてある。
2(b)(c)に示すごとく,ポリスチレン発泡体61
により作製してあり,その外周面には耐火性塗型62を
コーティングしてある。また,発泡ポリスチレン61の
中央部には長手方向に沿って中空部63を設けてある。
【0039】堰4は,図1に示すごとく,溶湯流れ性を
考慮して,所定間隔をあけて合計6つ配設されている。
各堰4は,それぞれ上部湯道32の側壁322から水平
方向に延設されると共に先端を下方に曲げ下げて模型に
つなげてある。また,堰4も,図2(d)に示すごと
く,ポリスチレン発泡体61により構成し,その外周面
には耐火性塗型62をコーティングしてあると共に,ポ
リスチレン発泡体61の中央部には中空部63を設けて
ある。
考慮して,所定間隔をあけて合計6つ配設されている。
各堰4は,それぞれ上部湯道32の側壁322から水平
方向に延設されると共に先端を下方に曲げ下げて模型に
つなげてある。また,堰4も,図2(d)に示すごと
く,ポリスチレン発泡体61により構成し,その外周面
には耐火性塗型62をコーティングしてあると共に,ポ
リスチレン発泡体61の中央部には中空部63を設けて
ある。
【0040】そして,図1に示すごとく,上部湯道32
の上面321の2カ所と,一つの堰4の上面41とに
は,ガス抜き道51,52を設けてある。これらのガス
抜き道51,52は,耐火性のパイプ510,520に
より構成されている。なお,模型1及び上記の湯口系
は,鋳型砂によって埋設されている。
の上面321の2カ所と,一つの堰4の上面41とに
は,ガス抜き道51,52を設けてある。これらのガス
抜き道51,52は,耐火性のパイプ510,520に
より構成されている。なお,模型1及び上記の湯口系
は,鋳型砂によって埋設されている。
【0041】また,上記湯口系における各部の総断面積
を図2を用いて説明する。同図に示すごとく,湯口2の
総断面積A(同図(a))よりも,下部湯道31の総断
面積B’(同図(b)の塗型62に囲まれた面積)を大
きくし,さらに上部湯道32の総断面積B(同図(c)
の塗型62に囲まれた面積)をB’よりも大きくしてあ
る。
を図2を用いて説明する。同図に示すごとく,湯口2の
総断面積A(同図(a))よりも,下部湯道31の総断
面積B’(同図(b)の塗型62に囲まれた面積)を大
きくし,さらに上部湯道32の総断面積B(同図(c)
の塗型62に囲まれた面積)をB’よりも大きくしてあ
る。
【0042】また堰4の各断面積C’(同図(d)の塗
型62に囲まれた面積)を6つ合わせた総断面積Cは,
上部湯道32の総断面積Bよりも更に大きくしてある。
即ち,各総断面積は,A<B’<B<Cの関係にあり,
溶湯の進行方向に末広がりになっている。
型62に囲まれた面積)を6つ合わせた総断面積Cは,
上部湯道32の総断面積Bよりも更に大きくしてある。
即ち,各総断面積は,A<B’<B<Cの関係にあり,
溶湯の進行方向に末広がりになっている。
【0043】また,本例では,上部湯道32の総断面積
Bを湯口2の総断面積Aの1.5倍,堰4の総断面積C
をAの2倍に設定してある。また,ガス抜き道51,5
2の総断面積Dは,湯口2の総断面積Aよりも小さくし
てある。
Bを湯口2の総断面積Aの1.5倍,堰4の総断面積C
をAの2倍に設定してある。また,ガス抜き道51,5
2の総断面積Dは,湯口2の総断面積Aよりも小さくし
てある。
【0044】次に,鋳造作業においては,まず湯口2よ
り溶湯8を注入する。本例では,鋳鉄用の溶湯を注入す
る。注入された溶湯8は,湯口2から下部湯道31に進
入し,進路を水平方向に変える。次いで,溶湯8は,下
部湯道31から上部湯道32に押し上げられ,模型1の
上部中央において水平方向に進路を変える。次いで,溶
湯8は,上部湯道32から各堰4に分配され,模型1部
分に供給される。
り溶湯8を注入する。本例では,鋳鉄用の溶湯を注入す
る。注入された溶湯8は,湯口2から下部湯道31に進
入し,進路を水平方向に変える。次いで,溶湯8は,下
部湯道31から上部湯道32に押し上げられ,模型1の
上部中央において水平方向に進路を変える。次いで,溶
湯8は,上部湯道32から各堰4に分配され,模型1部
分に供給される。
【0045】そして,本例においては,各部の総断面積
A,B’,B,Cを,上記のごとく溶湯の進路に沿って
順次大きくしてある。そのため,湯口2及び下部湯道3
1を介して供給される溶湯8は,上部湯道32及び堰4
の断面積をすべて満たすことなく流動していく。即ち,
図3(a)(b)に示すごとく,上部湯道32及び各堰
4の内部には,溶湯8が占めるスペース328,48以
外に,ガス通路329,49が形成された状態が維持さ
れる。
A,B’,B,Cを,上記のごとく溶湯の進路に沿って
順次大きくしてある。そのため,湯口2及び下部湯道3
1を介して供給される溶湯8は,上部湯道32及び堰4
の断面積をすべて満たすことなく流動していく。即ち,
図3(a)(b)に示すごとく,上部湯道32及び各堰
4の内部には,溶湯8が占めるスペース328,48以
外に,ガス通路329,49が形成された状態が維持さ
れる。
【0046】次に,溶湯8が模型1に達した時点におい
て,模型1は,溶湯8から受ける熱により気化し,多量
のガス9を発生する。このガス9は,堰4,上部湯道3
2における上記ガス通路329,49を通って容易にガ
ス抜き道51,52まで到達する。ガス抜き道51,5
2に到達したガス9は,これを通って鋳型外部にスムー
ズに放出され,鋳型外で燃焼する。
て,模型1は,溶湯8から受ける熱により気化し,多量
のガス9を発生する。このガス9は,堰4,上部湯道3
2における上記ガス通路329,49を通って容易にガ
ス抜き道51,52まで到達する。ガス抜き道51,5
2に到達したガス9は,これを通って鋳型外部にスムー
ズに放出され,鋳型外で燃焼する。
【0047】このように,本例においては,ガス抜き道
51,52を設けると共に,上記湯口系の各部の断面積
を,上記のごとく,溶湯の進行方向に末広がりにしてあ
る。そのため,堰4および上部湯道32内に上記ガス通
路329,49を確保することができ,ガス抜き道5
1,52へガス9を容易に導くことができる。それ故,
ガス9は,ガス抜き道51,52から外部へスムーズに
放出することができる。また,ガス抜き道51,52の
総断面積Dは,湯口2の総断面積Aよりも小さくしてあ
る。そのため,外部から空気が逆流入し,鋳型内に爆鳴
気を形成するという弊害もない。
51,52を設けると共に,上記湯口系の各部の断面積
を,上記のごとく,溶湯の進行方向に末広がりにしてあ
る。そのため,堰4および上部湯道32内に上記ガス通
路329,49を確保することができ,ガス抜き道5
1,52へガス9を容易に導くことができる。それ故,
ガス9は,ガス抜き道51,52から外部へスムーズに
放出することができる。また,ガス抜き道51,52の
総断面積Dは,湯口2の総断面積Aよりも小さくしてあ
る。そのため,外部から空気が逆流入し,鋳型内に爆鳴
気を形成するという弊害もない。
【0048】実施形態例2 本例は,ボトムゲート型のフルモールド鋳造法の具体例
である。即ち,図4に示すごとく本例においては,消失
性合成樹脂発泡体から成る模型1を鋳型7内に埋設す
る。次いで湯口2から注入した溶湯8を,湯道3,堰4
を通して模型1の底部13に供給し,模型1を溶湯8に
置換して鋳物を製造する。
である。即ち,図4に示すごとく本例においては,消失
性合成樹脂発泡体から成る模型1を鋳型7内に埋設す
る。次いで湯口2から注入した溶湯8を,湯道3,堰4
を通して模型1の底部13に供給し,模型1を溶湯8に
置換して鋳物を製造する。
【0049】模型1の内部には,その上下に貫通する貫
通穴15を設け,かつ,貫通穴15の上部には,大気に
通ずるガス抜き道53を連結してある。貫通穴15の総
断面積をE,湯口2の総断面積をAとしたとき,E≦A
である。
通穴15を設け,かつ,貫通穴15の上部には,大気に
通ずるガス抜き道53を連結してある。貫通穴15の総
断面積をE,湯口2の総断面積をAとしたとき,E≦A
である。
【0050】本例の模型1は,実施形態例1と同様に発
泡ポリスチレンにより作製してあると共に得ようとする
鋳物と同形状を有している。また,模型1の内部には,
2本の貫通穴15を設けてある。この貫通穴15は,模
型1を上下にくり抜くことにより設けてある。
泡ポリスチレンにより作製してあると共に得ようとする
鋳物と同形状を有している。また,模型1の内部には,
2本の貫通穴15を設けてある。この貫通穴15は,模
型1を上下にくり抜くことにより設けてある。
【0051】模型1の底面には,湯口2,湯道3,堰4
よりなる湯口系を接続してある。湯口2は,図4に示す
ごとく,耐火性円筒であって,湯道3の一端に接続して
ある。湯道3は,図4に示すごとく,水平方向に配設さ
れており,その上面から2本の堰4を立設してある。
よりなる湯口系を接続してある。湯口2は,図4に示す
ごとく,耐火性円筒であって,湯道3の一端に接続して
ある。湯道3は,図4に示すごとく,水平方向に配設さ
れており,その上面から2本の堰4を立設してある。
【0052】堰4は,同図に示すごとく,模型1におけ
る貫通穴15形成位置につなげてある。また,湯道3及
び堰4は,実施形態例1と同様に,ポリスチレン発泡体
製であって,その外周面には耐火性塗型をコーティング
してある。
る貫通穴15形成位置につなげてある。また,湯道3及
び堰4は,実施形態例1と同様に,ポリスチレン発泡体
製であって,その外周面には耐火性塗型をコーティング
してある。
【0053】また,模型1の上方には,耐火材よりなる
2本のガス抜き道53を配設してある。このガス抜き道
53は,模型1の貫通穴15の真上に設け,これに連結
して設けてある。また,ガス抜き道53の上端536
は,鋳型7の上方へ露出させてある。また,本例の貫通
穴15の総断面積Eは,湯口2の総断面積Aよりも小さ
くしてある。
2本のガス抜き道53を配設してある。このガス抜き道
53は,模型1の貫通穴15の真上に設け,これに連結
して設けてある。また,ガス抜き道53の上端536
は,鋳型7の上方へ露出させてある。また,本例の貫通
穴15の総断面積Eは,湯口2の総断面積Aよりも小さ
くしてある。
【0054】次に,鋳造作業においては,まず湯口2よ
り溶湯8を注入する。溶湯8は実施形態例1と同様に鋳
鉄用の合金よりなる。注入された溶湯8は,湯口2から
湯道3を気化させながらこれに進入し,進路を水平方向
に変える。次いで,溶湯8は,湯道3から堰4を気化さ
せながらこれに押し上げられ,模型1の底部13に到達
する。
り溶湯8を注入する。溶湯8は実施形態例1と同様に鋳
鉄用の合金よりなる。注入された溶湯8は,湯口2から
湯道3を気化させながらこれに進入し,進路を水平方向
に変える。次いで,溶湯8は,湯道3から堰4を気化さ
せながらこれに押し上げられ,模型1の底部13に到達
する。
【0055】次に,溶湯8が模型1に達した時点におい
て,模型1は,溶湯8から受ける熱により気化し,多量
のガス9を発生する。このガス9は,湯口3,堰4を気
化したガスとともに模型1内の貫通穴15を通って上昇
し,さらにガス抜き道53を通って鋳型7の外部へ直接
的に放出され,外部で燃焼する。
て,模型1は,溶湯8から受ける熱により気化し,多量
のガス9を発生する。このガス9は,湯口3,堰4を気
化したガスとともに模型1内の貫通穴15を通って上昇
し,さらにガス抜き道53を通って鋳型7の外部へ直接
的に放出され,外部で燃焼する。
【0056】このように,本例においては,模型1の内
部に貫通穴15を設けると共に,その上方にガス抜き道
53を連結してある。そのため,従来のような鋳型を通
したガス抜きを行う必要がなく,ガス9を鋳型7外に直
接的にスムーズに放出することができる。また,本例の
貫通穴15の総断面積Eは,湯口2の総断面積Aよりも
小さくしてあるため,空気の逆流入による鋳型内での爆
鳴気の形成という弊害もない。
部に貫通穴15を設けると共に,その上方にガス抜き道
53を連結してある。そのため,従来のような鋳型を通
したガス抜きを行う必要がなく,ガス9を鋳型7外に直
接的にスムーズに放出することができる。また,本例の
貫通穴15の総断面積Eは,湯口2の総断面積Aよりも
小さくしてあるため,空気の逆流入による鋳型内での爆
鳴気の形成という弊害もない。
【0057】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,消失模
型より発生するガスをスムーズに鋳型外に排出すること
ができるフルモールド鋳造法を提供することができる。
型より発生するガスをスムーズに鋳型外に排出すること
ができるフルモールド鋳造法を提供することができる。
【図1】実施形態例1における,模型および湯口系の構
成を示す説明図。
成を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,湯口系の各部の断面形
状を示す説明図。
状を示す説明図。
【図3】実施形態例1における,(a)上部湯道,
(b)堰,の溶湯注入時の状態を示す説明図。
(b)堰,の溶湯注入時の状態を示す説明図。
【図4】実施形態例2における,模型および湯口系の構
成を示す説明図。
成を示す説明図。
1...模型, 15...貫通穴, 2...湯口, 3...湯道, 31...下部湯道, 32...上部湯道, 4...堰, 51,52,53...ガス抜き道, 7...鋳型, 8...溶湯, 9...ガス,
Claims (8)
- 【請求項1】 消失性合成樹脂発泡体から成る模型を鋳
型内に埋設し,次いで湯口から注入した溶湯を,湯道,
堰を通して上記模型の上部に供給し,該模型を上記溶湯
に置換して鋳物を製造するトップゲート型のフルモール
ド鋳造法において,上記湯口の総断面積をA,上記湯道
の総断面積をB,上記堰の総断面積をCとしたとき,こ
れらはA<B<Cの関係にあり,また,上記湯道の上面
または上記堰の上面の少なくとも一方には,大気に通ず
るガス抜き道を設けてあり,かつ,該ガス抜き道の総断
面積をDとしたとき,D≦Aであることを特徴とするフ
ルモールド鋳造法。 - 【請求項2】 請求項1において,上記A,B,C,
は,1.5A≦B≦2A,2A≦C≦3Aの関係を有し
ていることを特徴とするフルモールド鋳造法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ガス抜き
道は,鋳型に設けた穴又は鋳型に埋設した耐火性のパイ
プにより構成してあることを特徴とするフルモールド鋳
造法。 - 【請求項4】 消失性合成樹脂発泡体から成る模型を鋳
型内に埋設し,次いで湯口から注入した溶湯を,湯道,
堰を通して上記模型の底部又は側面部に供給し,該模型
を上記溶湯に置換して鋳物を製造するボトムゲート型又
はサイドゲート型のフルモールド鋳造法において,上記
模型の内部には,その上下に貫通する貫通穴を設け,か
つ,該貫通穴の上部には,大気に通ずるガス抜き道を連
結してあり,かつ,上記貫通穴の総断面積をE,上記湯
口の総断面積をAとしたとき,E≦Aであることを特徴
とするフルモールド鋳造法。 - 【請求項5】 請求項4において,上記ガス抜き道は,
鋳型に設けた穴又は鋳型に埋設した耐火性のパイプによ
り構成してあることを特徴とするフルモールド鋳造法。 - 【請求項6】 請求項4又は5において,上記貫通穴
は,上記模型の内部にその上下に貫通する穴または消失
性のパイプを配設することにより形成してあることを特
徴とするフルモールド鋳造法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項において,
上記湯道及び上記堰は,消失性材料により作製してある
ことを特徴とするフルモールド鋳造法。 - 【請求項8】 請求項7において,上記湯道及び上記堰
の内部には,上記溶湯の流れ方向に沿って中空部を設け
てあることを特徴とするフルモールド鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9268034A JPH1190583A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | フルモールド鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9268034A JPH1190583A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | フルモールド鋳造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1190583A true JPH1190583A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17452964
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9268034A Pending JPH1190583A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | フルモールド鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1190583A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003001377A (ja) * | 2001-06-22 | 2003-01-07 | Kao Corp | 消失模型鋳造法 |
| US7044190B2 (en) | 2000-11-24 | 2006-05-16 | Kao Corporation | Sublimation pattern casting method |
| US7096919B2 (en) | 2001-11-20 | 2006-08-29 | Kao Corporation | Sublimation pattern casting method |
| WO2011065410A1 (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-03 | 本田技研工業株式会社 | 消失模型鋳造法 |
| JP2011110572A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Honda Motor Co Ltd | 消失模型鋳造法 |
| JP2011110573A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Honda Motor Co Ltd | 消失模型鋳造法 |
| JP2011110577A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Honda Motor Co Ltd | 消失模型鋳造法 |
| JP2011110576A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Honda Motor Co Ltd | 消失模型鋳造法 |
| JP2013208640A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Kurimoto Ltd | フルモールド鋳造装置 |
| CN103639362A (zh) * | 2013-12-19 | 2014-03-19 | 泊头市东建铸造有限责任公司 | 一种无排气孔树脂砂实型铸造方法 |
| CN106001421A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-10-12 | 安徽工程大学 | 一种空芯消失模铸造方法及其下管装置 |
| GB2521740B (en) * | 2013-11-15 | 2016-10-19 | Gen Electric | System and method for forming a low alloy steel casting |
| CN107803467A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-16 | 共享铸钢有限公司 | 一种大型阀壳类铸钢件的浇注系统 |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP9268034A patent/JPH1190583A/ja active Pending
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| JP2011110577A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Honda Motor Co Ltd | 消失模型鋳造法 |
| JP2011110576A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Honda Motor Co Ltd | 消失模型鋳造法 |
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