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JP2011110572A - 消失模型鋳造法 - Google Patents

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JP2011110572A
JP2011110572A JP2009268629A JP2009268629A JP2011110572A JP 2011110572 A JP2011110572 A JP 2011110572A JP 2009268629 A JP2009268629 A JP 2009268629A JP 2009268629 A JP2009268629 A JP 2009268629A JP 2011110572 A JP2011110572 A JP 2011110572A
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JP2009268629A
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Fumio Hirai
文男 平井
Osamu Ito
理 伊藤
Hiroyuki Yamada
浩幸 山田
Hiroshi Ichikawa
浩 市川
Hidemine Sotozono
英峰 外薗
Tomohiko Yamamoto
智彦 山本
Kosuke Murai
恒輔 村井
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Honda Motor Co Ltd
Yamamoto Foundry Asia Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Yamamoto Foundry Asia Co Ltd
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Abstract

【課題】工程増加やコスト上昇を招かない簡易な方法で湯口からの吹き戻しを確実に防止することができる消失模型鋳造法を提供する。
【解決手段】鋳物砂内に樹脂性発泡体からなる模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法において、鋳型にガス抜き通路を形成するとともに該ガス抜き通路にフィルタを配設し、該フィルタのガス通過断面積を、製品のモジュラス(製品の体積÷製品の表面積)に応じて設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、消失模型鋳造法に係り、特に鋳型内に発生する燃焼ガスを適正に鋳型外へ排出させる技術に関する。
上記消失模型鋳造法では、注湯初期に鋳型内の模型が燃焼して大量の燃焼ガスが発生するが、この燃焼ガスは鋳型を通して鋳型外に排出される。ここで、燃焼ガスの発生によって高まる鋳型内の圧力(内圧)が溶湯のヘッド圧を超えると、湯口から溶湯が噴出するという吹き戻しが起こるおそれがあるため、燃焼ガスの鋳型外への円滑な排出が求められる。そのための方策として、模型に貫通孔を形成し、その貫通孔に、鋳型内に設けた湯道とガスの排出通路とを連通させることによって燃焼ガスの排出性を円滑にするといった技術が知られている(特許文献1)。
特開2002−219552号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載される方策では、模型に貫通孔を形成する作業が煩雑であるとともに、工程が増加するといった問題が生じる。また、ヘッド圧を高く設定することにより湯口からの吹き戻しを防ぐことはできるが、この場合には歩留まりが悪化してコストの上昇を招く。
よって本発明は、工程増加やコスト上昇を招かない簡易な方法で湯口からの吹き戻しを確実に防止することができる消失模型鋳造法を提供することを目的とする。
本発明の消失模型鋳造法は、鋳物砂内に樹脂性発泡体からなる模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法において、前記鋳型にガス抜き通路を形成するとともに該ガス抜き通路にフィルタを配設し、該フィルタのガス通過断面積を、鋳造される製品のモジュラス(製品の体積÷製品の表面積)に応じて設定することを特徴とする。ここでの製品の体積および表面積とは、模型の体積および表面積と同等である。
本発明では、注湯によって模型が消失する際に鋳型内に発生した燃焼ガスはガス抜き通路に入り込み、このガス抜き通路に配設されたフィルタを通って鋳型外の大気に排出される。また、鋳物砂を通過して大気に排出される燃焼ガスもある。本発明によると、フィルタのガス通過断面積を上記モジュラスに応じて設定することによりフィルタを通過する燃焼ガスの量を適正化することができ、その結果、燃焼ガスの発生による鋳型の内圧をヘッド圧以下として湯口からの吹き戻しを確実に防止することができる。
本発明によれば、工程増加やコスト上昇を招かない簡易な方法で湯口からの吹き戻しを確実に防止することができ、安全な鋳造作業が実現される。また、吹き戻しの発生を防止しながら注湯速度をできるだけ速くすることができるため、速やかな溶湯の充填が達成されて最終充填温度を高く保持することができ、その結果、残渣の少ない高品質の鋳物製品を得ることができる。
本発明の消失模型鋳造法を概念的に示した鋳型の断面図である。 本発明で得られる鋳造製品の一例を示す斜視図である。 実施例で得た鋳造製品におけるモジュラスとフィルタのガス通過断面積との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。
図1は、一実施形態に係る消失模型鋳造法を概念的に示した鋳型1の断面を示している。この鋳型1は、図示せぬ鋳枠内に充填された鋳物砂2内に模型3が埋没されて構成されている。
鋳物砂2内における模型3の周囲には、模型に接続されるゲート4と、このゲート4に接続される湯道5が形成されている。湯道5は鋳型1の上面への開口が複数(図1では2つ)設けられており、一方(図1で右側)の開口に湯口6が設けられる。また、他方の開口側の湯道5は特にガス抜き通路7とされ、このガス抜き通路7には燃焼ガスのみを鋳型1外の大気に放出させるフィルタ8が配設されている。
鋳型1の製造は、次の手順による。まず、模型3の表面に黒鉛を主成分とする耐火性に優れた塗型剤を塗布して十分に乾燥させる。一方、鋳枠に湯道(ガス抜き通路7を含む)5およびゲート4を紙管を組むなどの手法で形成するとともに、鋳枠内の概ね中心部分に模型3を配置して支持する。この段階で、ガス抜き通路7にフィルタ8も配設する。この後、鋳枠内に鋳物砂2を充填して模型3を埋没させ、湯口6を設置する。
鋳物砂2は、石英質を主成分とする珪砂の他、ジルコン砂、クロマイト砂、合成セラミック砂等の新砂あるいは旧砂が用いられる。鋳物砂2には、必要に応じて粘結剤や硬化剤が添加される。
湯道5およびゲート4の形成は、φ30〜70mmの市販品(例えば、花王社製・クエーカー鋳造用湯道管:EGランナーCF−30S,CF−50S,CF−70Sなど、主成分は再生パルプ)などが用いられる。また、フィルタ8は2号珪砂相当の砂に適宜なバインダを混入させて成形した多孔質材料などが用いられる。
模型3は、発泡ポリスチレン等の合成樹脂性発泡体を手作りで所望形状に成形したものである。塗型剤は、例えば花王社製・花王クエーカーPC260などが用いられ、厚さ1.5〜3.5mm、10mm当たりの通気度1程度で模型の表面に塗布される。
以上で鋳型1は製造される。この鋳型1によれば、湯口6から溶湯(溶融した金属材料)を注湯すると、溶湯は湯道5およびゲート4を通って模型3に至り、模型3は溶湯で溶解されることによって消失し、消失空間に溶湯が充填される。すなわち、模型3が溶湯に置換される。模型3が燃焼する注湯初期の段階で燃焼ガスが大量に発生し、その燃焼ガスは、湯道5の最下流のガス抜き通路7のフィルタ8を通って大気に排出される。また、燃焼ガスの一部は、模型3の表面に塗型剤が塗布されて形成された塗型膜を通過し、さらに鋳物砂2を通過して大気に排出される。
図2は上記のような鋳型を用いて鋳造した後に鋳物砂を解砕して取り出した鋳放し状態の鋳造製品30を示している。この場合の製品30は、上方に開口する直方体状の箱状物であって、底部および側壁31で囲まれた内部には、内部空間を4つに仕切る隔壁32が形成されている。側壁31には鋳造されたゲート部分41および湯道部分51が接続されている。この場合、2つの湯道部分512がガス排出側であり、1つの湯道部分511が湯口側である。鋳造されたゲート部分41および湯道部分51は製品30から切断され、この後、製品30は必要な加工が施されて使用に供される。
さて、一実施形態の鋳型1においては、模型3が燃焼・消失して発生する燃焼ガスによって内圧が上昇するが、この内圧を、フィルタ8のガス通過断面積を製品(模型3)のモジュラス(製品の体積÷製品の表面積)に応じて制御してヘッド圧以下とすることにより、湯口6からの溶湯の吹き戻しを防止することが行われる。
すなわち、鋳型1の内圧は、ガス抜き通路7のフィルタ8からの燃焼ガスの通過断面積、鋳型1および塗型膜の通気性およびモジュラスによって決定されると考えられており、一実施形態では、鋳型1の条件を一定にして鋳物単体のモジュラスに応じたフィルタ8のガス通過断面積を設定して鋳型1の内圧をヘッド圧以下とする。なお、ヘッド圧の大きさは、図1に示すように模型3の上面である湯口面から湯口までの高さHに応じたものとなる。例えば高さHが700mmの場合、ヘッド圧は0.044MPaとなる。
以下の実施例で説明するように、実際に鋳造を行ってフィルタのガス通過断面積、モジュラス、湯口からの溶湯の吹き戻し、の3者の関係を調べた。
製品重量、モジュラス、フィルタのガス通過断面積が表1に示す条件の鋳造サンプル1〜16により、湯口からの吹き戻しの有無を調べた。鋳型は図1に示したものと同様の構成とし、模型は、外形寸法が750×800×430(mm)で発泡ポリスチレンから成形した。この模型の表面に塗型剤(60〜65ボーメ)を塗布して乾燥させ、次いで、鋳型を形成して鋳造を行った。鋳造材料はFC300(片状黒鉛鋳鉄)、注湯時の溶湯の温度(鋳込み温度)は1380℃、ヘッド圧は0.044MPaと条件を同じにした。モジュラスとガス通過断面積との関係を図3に示す。また、表1に吹き戻しの有り無し(×有り、○:無し)を併記している。
Figure 2011110572
この実施例(ヘッド圧が0.044MPa)の場合、図3から鑑みて下記(1)式が求められる。
S≧1533.8ea・M …(1)
S:フィルタのガス通過断面積(mm
M:製品のモジュラス
a:定数(鋳造条件により異なる、一実施形態では0.3724)
さらに、上記(1)式とフィルタの通気度を考慮すると、下記(2)式が成立する。
S≧10・ea・M/P …(2)
P:通気度(一実施形態では6550)
この(2)式を用いることにより、フィルタのガス通過断面積を、モジュラスおよびフィルタの通気度に応じた吹き戻しのない値に設定することができる。
このようにフィルタのガス通過断面積を製品(模型)のモジュラスに応じて調整することにより、燃焼ガスの発生による鋳型の内圧を常にヘッド圧以下として湯口からの吹き戻しを確実に防止することができる。この方法は、従来技術のように模型に貫通孔を形成するといった作業を必要としないので簡易であり、かつ、工程の増加も生じない。また、ヘッド圧を高く設定する必要もないため、歩留まりは維持でき、コストの上昇を抑えることができる。
また、吹き戻しが発生しない範囲で注湯速度をできるだけ速くするといった操作を行うことができ、このため、速やかな溶湯の充填が達成されて最終充填温度を高く保持することができ、その結果、残渣の少ない高品質の鋳物製品を得ることができるといった利点も得られる。
1…鋳型
2…鋳物砂
3…模型
4…ゲート
5…湯道
6…湯口
7…ガス抜き通路
8…フィルタ

Claims (1)

  1. 鋳物砂内に樹脂性発泡体からなる模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法において、
    前記鋳型にガス抜き通路を形成するとともに該ガス抜き通路にフィルタを配設し、該フィルタのガス通過断面積を、鋳造される製品のモジュラス(製品の体積÷製品の表面積)に応じて設定することを特徴とする消失模型鋳造法。
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