JPH112632A - ヘモグロビンa1抗体を測定する方法 - Google Patents
ヘモグロビンa1抗体を測定する方法Info
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- JPH112632A JPH112632A JP9157226A JP15722697A JPH112632A JP H112632 A JPH112632 A JP H112632A JP 9157226 A JP9157226 A JP 9157226A JP 15722697 A JP15722697 A JP 15722697A JP H112632 A JPH112632 A JP H112632A
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Abstract
糖化ヘモグロビンA1c抗体を、簡便、迅速に測定する
ことのできる糖化ヘモグロビンの測定方法を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 本出願人が先に出願した表面プラズモン
共鳴バイオセンサー(SPRセンサー)用測定チップを
利用することが極めて有効であることを見出した。
Description
ラズモン共鳴バイオセンサー(SPRセンサー)用測定
チップを用いて、ヘモグロビンA1c抗体を測定する方
法に関する。
達していると言われ、日本国内だけでも600万人い
る。この病気は、グルコースや他の栄養素を代謝するイ
ンシュリンが欠乏していることを特徴としている。従っ
て、この病気を治療するにはインシュリンを、人体の外
部から必要量を投与する方法があるが、その必要量は血
液中のグルコースを測定し可能な限り正常値に近づける
ような量である。
することが肝要であるが、血液中の糖化ヘモグロビン
(HbA1)、特にヘモグロビンA1c(HbA1c)
は、糖尿病患者においてその血中濃度が増加することが
知られており、糖化ヘモグロビンの測定は血糖値測定と
併用して糖尿病の診断及び進行度の測定に利用されてい
る。糖化ヘモグロビン(HbA1)はヘモグロビンの酵
素的ではない糖結合により起こる。正常では血中のHb
A1の濃度は全ヘモグロビンに対して約4.5%以内であ
るが、糖尿病患者の場合この濃度は2〜4倍に上昇す
る。
指標に選択された理由は、HbA1の濃度は過去1〜2
ヶ月の血液中の平均的な糖濃度を反映しており、血糖値
や尿糖値に比べ生理的要因に左右されにくいということ
で、HbA1 の濃度は長期間にわたる糖尿病患者の血中
平均グルコース濃度を比較的正確に表すものだからであ
る。このHbA1 の濃度を測定する方法としては、過去
に於いて種々開発されてきている。
定と称されるものがある。この方法は、糖化ヘモグロビ
ンと非糖化ヘモグロビンとの識別をハプトグロブリンを
用いて実施し、ハプトグロブリンに対する糖化ヘモグロ
ビンの結合を蛍光測定又は光度測定により測定するもの
である(特公平1−53748号公報)。
グラフィーを用いる方法がある。これは、糖化ヘモグロ
ビンと非糖化ヘモグロビンとの識別を高速液体クロマト
グラフィーを用いて行うものであるが、pH値、温度、
イオン濃度の変化に対して非常に敏感であるから、注意
深く実施することが必要なばかりでなく、装置が大変大
型で高価であるという欠点がある。
フィーで測定する方法(特公平7−6989号公報)や
カラムクロマトを用いる方法(特開平5−113440
号公報)等が挙げられるが、これらは、まず全血を遠心
分離し、血球中のHbを溶血した上でカラム測定するも
ので、操作が煩雑であった。
(溶血成分の中から分離した抽出液)中のヘモグロビン
を固相に直接結合させ、洗浄し、標識した抗ヘモグロビ
ン抗体、特に抗ヘモグロビンA1c抗体を反応させ、再
度洗浄し、前記標識を測定することにより行われてい
る。しかしながら、この方法ではそれぞれの検体液中の
糖化ヘモグロビンを固相に直接反応させる前処理が必要
で、これには時間がかかり、大量の検体を迅速に測定す
ることが不可能である。このように、従来の技術では操
作が煩雑であったり、精度が甘かったり、高価な装備が
必要であったり、あるいは大型で測定が容易に行えない
等の欠点を有していた。そこで、より簡便に正確に、小
型の安い機器で測定が行える方法が望まれていたところ
である。
化ヘモグロビン、特に糖化ヘモグロビンA1c抗体を、
簡便、迅速に測定することのできる糖化ヘモグロビンの
測定方法を提供することを課題とする。
として、本発明者等が鋭意努力した結果、本出願人が先
に出願した表面プラズモン共鳴バイオセンサー(SPR
センサー)用測定チップを利用することが極めて有効で
あることを見出した。本出願人の出願である先願(特願
平9−73646)に記載しているように、本発明に用
いるSPRセンサー用の測定チップは、透明基板、該透
明基板上に配置される金属膜、該金属膜上に配置される
有機ケイ素膜、及び該有機ケイ素膜上に配置されるHb
A1cを備えていることを特徴とするものである。
血球成分を取り出した後に、溶血し糖化ヘモグロビンの
含まれる抽出液を採取しなければならなかったが、この
チップを使用することによって、全血を直接溶血してそ
のままセンサーチップに投与することができる。これ
は、抗原抗体反応に基づき抗原が抗体と特異的結合を形
成するが、抗原以外はリンスで除くことができる上、S
PRセンサーチップの表面の金あるいは抗体の極めて近
傍の情報のみが共鳴シグナルとして忠実に反映されると
いう理由に起因するからである。
本発明において用いる表面プラズモン共鳴バイオセンサ
ー用測定チップ(以下、単に「測定チップ」という)と
は、表面プラズモン共鳴バイオセンサーに使用されるチ
ップであって、該センサーより照射された光を透過及び
反射する部分、並びにHbA1c及びそれを固定化する
部分とを含む部材をいい、該センサーの本体に固着され
るものであってもよく、また脱着可能なものであっても
よい。
該透明基板上に配置される金属膜、該金属膜上に配置さ
れる有機ケイ素膜、及び該有機ケイ素膜上に配置される
HbA1cを備えている。ここで、「透明基板上に配置
される金属膜」とは、金属膜が直接接して透明基板上に
配置されている場合のほか、金属膜が透明基板に直接接
することなく、他の層を介して配置されている場合をも
含む意である。「金属膜上に配置される有機ケイ素膜」
及び「有機ケイ素膜上に配置されるHbA1c」も上記
と同様の意味である。
図を図1に示す。本実施例により用いられる測定チップ
は、透明基板1と、透明基板1上に形成された金属膜2
と、金属膜2の上に形成された有機ケイ素膜3と、有機
ケイ素膜3の表面に固定化されたHbA1c4とを有す
る。透明基板1としては、通常表面プラズモン共鳴バイ
オセンサー用の測定チップに使用されるものであればど
のようなものでもよく、一般的にはガラス、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネートなどのレーザー光
に対して透明な材料からなるものが使用でき、偏光に対
して異方性を示さず、かつ加工性の優れた材料が望まし
く、その厚さは 0.1〜20mm程度である。
生じ得るようなものであれば特に限定されない。この金
属膜2に使用することのできる金属の種類としては、
金、銀、銅、アルミニウム、白金等が挙げられ、それら
を単独で又は組み合わせて使用することができる。ま
た、上記透明基板1への付着性を考慮して、透明基板1
と金、銀等からなる層との間にクロム等からなる介在層
を設けてもよい。金属膜2の膜厚は、 100〜2000Åであ
るのが好ましく、特に 200〜600 Åであるのが好まし
い。3000Åを超えると、媒質の表面プラズモン現象を十
分検出することができない。また、クロム等からなる介
在層を設ける場合、その介在層の厚さは、5〜50Åであ
るのが好ましい。
く、例えば、スパッタ法、蒸着法、イオンプレーティン
グ法、電気めっき法、無電解めっき法等によって行うこ
とができる。これらの方法の中でもスパッタ法を用いる
のが好ましい。有機ケイ素膜3とは、Si−O及びSi
−C結合を分子内に含む高分子からなる膜をいう。該有
機ケイ素膜3は、例えば、シランカップリング剤を用い
て形成させることができる。シランカップリング剤と
は、その分子中にビニル基、エポキシ基、アミノ基、メ
ルカプト基のような有機材料と親和性のある有機官能基
と、メトキシ基、エトキシ基のような無機材料と親和性
のある加水分解基を有する有機ケイ素化合物のことをい
う。シランカップリング剤中の加水分解基は、金属膜2
中の金属原子と結合し、有機官能基はHbA1c4と結
合する。これにより金属膜2、有機ケイ素膜3及びHb
A1c4の三者は強固に固定化される。本発明に使用で
きるシランカップリング剤は、上記定義に該当するもの
であればいかなるものでもよく、3−アミノプロピルト
リエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、3
−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)ジメト
キシメチルシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、ジメトキシ−3−メルカプトプロピルメチル
シランなどを単独又は組み合わせて使用することができ
る。
に重ならない単分子層膜であることが好ましい。単分子
層膜にすることにより、HbA1cと相互作用する測定
対象物と、入射した光が反射する面との距離を短くする
ことができ、良好な感度が得られるとともに、使用する
シランカップリング剤の量を必要最小限に抑え、コスト
の低減化を図ることができる。
とるのが好ましい。細密充填構造とは、有機ケイ素膜3
を構成するSi及びOの網目構造中に他の分子が貫入す
る余地のないほど、網目構造が緻密であることをいう。
細密充填構造をとることにより、HbA1cを高い密度
で均等に固定することができ、測定感度を向上させるこ
とができる。有機ケイ素膜3が細密充填構造をとるかど
うかは、以下の方法により確認することができる。
ング剤である3−アミノプロピルトリエトキシシランの
アミノ基を水素原子で置換した化合物)を用いて金属膜
2上に有機ケイ素膜3を形成させる。プロピルエトキシ
シランは、強い疎水性を有する化合物なので、有機ケイ
素膜2の表面の濡れ程度により、プロピルエトキシシラ
ンの密度(即ち、有機ケイ素膜3の細密充填の程度)を
知ることができる。即ち、シリンジにより蒸留水を滴下
した際に表面が一様に水滴を弾くのであれば有機ケイ素
膜3は細密充填構造をとっており、表面が部分的にしか
水を弾かないのであれば、細密充填構造をとっておら
ず、Si及びOの網目構造に空隙が存在することが推測
される。
リング剤を用いることにより形成させることができる。
具体的には、シランカップリング剤の飽和蒸気中に金属
膜2を一定時間暴露する方法(飽和蒸気法)、シランカ
ップリング剤を含む溶液中に金属膜2を一定時間浸漬す
る方法(浸漬法)、スピンコータを用いる方法(スピン
コーティング法)、グラビア印刷機を用いる方法(グラ
ビア法)などにより成膜することができる。本発明にお
いては、これらのいずれの方法を用いてもよいが、細密
充填構造をとる単分子層膜を形成させるためには、飽和
蒸気法を用いるのが好ましい。
度なども単分子層構造及び細密充填構造の形成に影響を
与えるが、暴露時間が最も重要な要素である。暴露時間
が長すぎると単分子層構造が得られず、また、暴露時間
が短すぎると細密充填構造が得られない。暴露時間は、
通常、1〜600 分とするのが好ましく、15〜90分とする
のが更に好ましい。本発明における有機ケイ素膜3は、
以下のような利点を有する。
位置に固定化することができるので、従来の測定チップ
を使用する場合よりも大幅に測定感度を向上させること
ができる。 成膜が容易であり、また、一度に大量の成膜処理が
できる。 シランカップリング剤の種類を変えることにより、
膜厚だけでなく、表面改質、官能基導入などの化学修飾
が可能となる。
ラグメントが有機ケイ素膜3の表面のみに固定化され、
抗体は単分子層状態に形成される。但し、抗体のFab
フラグメントが有機ケイ素膜3から離れる程、感度や反
応速度が低下するため、図2に示すようにFabフラグ
メント(図2(a) )又はF(ab')2 フラグメント(図
2(b) )を直接有機ケイ素膜3に固定化して、感度や反
応速度を向上させてもよい。
自体の大きさにもよるが、100 〜3000Åであるのが好ま
しく、特に100 〜1000Åであるのが好ましい。HbA1
cの固定化方法は常法によって行えばよく、例えば、所
定量のHbA1c4を有機ケイ素膜3に所定時間接触さ
せることにより固定化することができる。また、フロー
セル型の表面プラズモン共鳴バイオセンサーに有機ケイ
素膜3を形成させた透明基板1を設置して一定流量のH
bA1c4を所定時間(所定量)流すことによっても固
定化できる。
機ケイ素膜3に固定化する場合には、パパインを用いて
HbA1cを部分分解した後、同様の処理を行えばよ
い。一方、HbA1cのF(ab')2 フラグメントを直接
有機ケイ素膜3に固定化する場合には、ペプシンを用い
てHbA1cを部分分解した後、同様の処理を行えばよ
い。
断面図を図3に示す。本実施例による測定チップは、上
記測定チップとほぼ同様の構成を有するが、有機ケイ素
膜3の上にさらに水溶性二価性試薬により形成した膜
(これを「共有結合膜」という。)6が設けられてお
り、HbA1c4がこの共有結合膜6を介して有機ケイ
素膜3に固定されている。
は、HbA1c4を共有結合的に強固に固定化できるも
のであれば、特に限定されない。そのような水溶性二価
性試薬としては、例えばグルタルアルデヒド、過ヨウ素
酸、N,N'−o−フェニレンジマレイミド、N−スク
シニミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキ
サン−1−カルボキシレート、N−スクシニミジルマレ
イミド酢酸、N−スクシニミジル−4−マレイミド酪
酸、N−スクシニミジル−6−マレイミドヘキサン酸、
N−スルホスクシニミジル−4−マレイミドメチルシク
ロヘキサン−1−カルボン酸、N−スルホスクシニミジ
ル−3−マレイミド安息香酸、N−(4−マレイミドブ
チリロキシ)スルホスクシンイミド・ナトリウム塩、N
−(6−マレイミドカプロイロキシ)スルホスクシンイ
ミド・ナトリウム塩、N−(8−マレイミドカプリロキ
シ)スルホスクシンイミド・ナトリウム塩、N−(11−
マレイミドウンデカノイロキシ)スルホスクシンイミド
・ナトリウム塩、N[2−(1−ピペラジニル)エチ
ル]マレイミド・二塩酸等が挙げられ、それぞれ単独で
又は組み合わせて使用することができる。これらの中で
も、汎用性が高く、取扱いの容易なグルタルアルデヒド
が好ましい。
c4を共有結合で強固に固定化することにより、当該測
定チップを洗浄してもHbA1c4の固定化を維持でき
るため、繰り返し測定に使用することができるという利
点が得られる。共有結合膜6の厚さは、10〜100 Åであ
るのが好ましく、特に10〜20Åであるのが好ましい。共
有結合膜6は、水溶性二価性試薬を有機ケイ素膜3に接
触させることにより形成することができる。共有結合膜
6にHbA1c4を固定化する方法は、HbA1c4を有
機ケイ素膜3に固定化する場合と同様にして行うことが
できる。本発明の測定チップは、例えば、図4に示され
るような表面プラズモン共鳴バイオセンサーに使用する
ことができる。
は、カートリッジブロック7と、光源8と、検出器9と
を有し、カートリッジブロック7の上に本発明の測定チ
ップ10を設置して使用する。測定チップ10は、透明基板
が上になるように設置する。カートリッジブロック7の
上面には凹部が設けられており、この凹部と上記測定チ
ップ10とで測定セル71が構成される。測定セル71は、流
路72、73によりカートリッジブロック7の外部に連通し
ており、試料は流路72を通じて測定セル71中に流れ込
み、測定に供された後流路73を通じて外部に排出され
る。
向かって単色光が照射され(入射光80)、測定チップ10
の裏面に設けられた金属膜で反射したその反射光90が、
検出器9に入光する。検出器9では、反射光90の強度を
検出することができる。
に対して谷を形成する反射光強度曲線が得られる。反射
光強度曲線における谷は、表面プラズモン共鳴によるも
のである。即ち、光が測定チップ10の透明基板と外との
界面で全反射するときに、その界面にエバネッセント波
といわれる表面波が生じ、一方、金属膜にも表面プラズ
モンといわれる表面波が生じる。この2つの表面波の波
数が一致すると共鳴が起こり、光のエネルギーの一部が
表面プラズモンを励起するために使用され、反射光の強
度が低下する。ここで、表面プラズモンの波数は、金属
膜表面のごく近くにある媒質の屈折率の影響を受けるた
め、測定対象物質と生理活性物質との相互作用により媒
質の屈折率が変化すると、表面プラズモン共鳴が生じる
入射角θが変化する。従って、反射光強度曲線の谷のず
れによって、測定対象物質の濃度の変化を検知すること
ができる。入射角θの変化量は共鳴シグナルといわれ、
10-4°の変化を1RUとして表す。
明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定される
ものではない。
るような構成を有する測定チップを作製した。透明基板
としては、18mm×18mm、厚さ0.17mmのカバーグラス(松
浪硝子工業社製)を使用した。この透明基板上に、スパ
ッタリングによりクロムからなる層、次いで金からなる
層を形成した。スパッタリングは、クロムについては10
0 W,30秒間、金については100 W,150 秒間で行っ
た。得られたクロム層の厚さは32.2Åであり、金層の厚
さは474 Åであった。
カップリング剤の飽和蒸気中に暴露し、金属膜上に有機
ケイ素膜を形成させた。まず、φ200のガラスシャーレ
に原液のままのγ−アミノプロピルエトキシシラン(H2
N-(CH2)3Si(OEt)3、東芝シリコーン(株)TSL 8331 )
を30ml 入れ、室温で24時間放置し、シャーレ内部をγ
−アミノプロピルエトキシシランの飽和蒸気で満たし
た。次に、上記で作製した透明基板を金属膜部分が露出
するようにアルミ製のマスク(支持具)に固定し、この
マスクをシャーレの開口部に載せ、60分間放置し、カバ
ーグラスの金属膜上に有機ケイ素膜を形成させ、測定チ
ップを作製した。
共鳴バイオセンサー(ファルマシアバイオセンサー社
製、BIAcore2000 )のカートリッジブロック上に設置し
た。このセンサーは図4に示すような構造を有する。こ
のセンサーの測定セルに5%グルタルアルデヒドを流速
1μl/分で20分間流し込み、次いで、1mg/ml の抗ヒト
ヘモグロビンA1c抗体を流速1μl/分で10時間流し込
み、有機ケイ素膜の表面に抗ヒトヘモグロビンA1c抗
体を固定化した。その後固定化した抗体をブロッキング
するために常法に基づきBSAを用いた。次いで固定さ
れていない余分な抗体を洗い流すために、0.1 Nの塩酸
5μl を流速5μl/min で測定セルに流し込んだ。
定セルに、0.01、0.1、1、10、又は100ppm のヒトヘモ
グロビンA1c(HbA1c)を各々流速5μl/分で10分
間流しながら光強度を測定し、共鳴シグナル(RU)を求
めた。この結果を図6に示す。図中、●は本発明による
チップでHbA1cを測定した場合(実施例1)であ
る。■は市販の測定チップでHbA1cを測定した場合
(比較例1)である。
ルに正比例に類似した右肩上がりの関係がみられた。こ
れは、抗体の特異的反応に起因するものであるものと推
測される。これより、本実施例による測定チップを用い
れば、共鳴シグナルの値を測定することにより抗原を定
量することができる。
ンサーに、該センサー用の市販の測定チップ(抗体未固
定)をカートリッジブロックに設置した。この測定チッ
プは、図5に示されるような構造を有する。この測定チ
ップが有する多孔性材料(カルボキシメチルデキストラ
ン)を活性化するために、1−エチル−2,3−ジメチ
ルアミノプロピルカルボジイミド(400 mM/H2O )とN
−ヒドロキシスクシンイミド(100 mM/H2O )との混合
物35μl を流速5μl/min で測定セルに流し込んだ。次
いで、50μg/mlの抗ヒトヘモグロビンA1c抗体35μl
を流速5μl/min で測定セルに流し込み、カルボキシメ
チルデキストランに抗ヒトヘモグロビンA1c抗体を固
定化した。その後、固定化した抗体をブロッキングする
ためにエタノールアミン35μl を流速5μl/min で測定
セルに流し込み、次いで固定化されていない余分な抗体
を洗い流すために、0.1 Nの塩酸5μl を流速5μl/mi
n で測定セルに流し込んだ。
定セルに、実施例1と同様にしてHbA1cを流しなが
ら光強度を測定し、共鳴シグナル(RU)を求めた。この
結果を図6に示す。試料濃度と共鳴シグナルの間にほぼ
正比例の関係がみられた。これは、抗体の特異的反応に
起因するものであるものと推測される。
用した場合と実施例1の測定チップを使用した場合の共
鳴シグナルを比較すると、実施例1の測定チップを使用
した場合には、比較例1の測定チップを使用した場合の
ほぼ2倍の共鳴シグナル(RU)が計測された。従って、
実施例1の測定チップを使用することにより、約2倍の
感度で抗原等の定量が可能である。
プ及び比較例で用いた測定チップに対して、入射角θに
対応する反射光の強度を測定した。この結果を図7に示
す。図中の───が実施例1で作製した測定チップの反
射光強度曲線であり、……が比較例1で用いた測定チッ
プの反射光強度曲線である。図7に示すように、どちら
の場合でも充分な程度の表面プラズモン共鳴が生じるこ
とがわかる。
血を遠心分離することなく、すなわち操作も簡単で精度
高く、糖尿病の指標物質であるヘモグロビンA1c(H
bA1c)をノンラベルで測定することができる。
ある。
ある。(a) は抗体のFabフラグメントを固定化した
例、(b) は抗体のF(ab')2 フラグメントを固定化し
た例を示す図である。
である。
共鳴バイオセンサーの概念図である。
ある。
濃度と共鳴シグナルとの関係を示すグラフである。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 透明基板、該透明基板上に配置される金
属膜、該金属膜上に配置される有機ケイ素膜、及び該有
機ケイ素膜上に配置されるヘモグロビンA1抗体を備え
ていることを特徴とする表面プラズモン共鳴バイオセン
サー用測定チップ。 - 【請求項2】 前記有機ケイ素膜がシランカップリング
剤により形成された膜であることを特徴とする、請求項
1記載の表面プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チッ
プ。 - 【請求項3】 前記シランカップリング剤が3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3−アミノプロピルジエトキシメチル
シラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリ
メトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピ
ル)ジメトキシメチルシラン、3−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン及びジメトキシ−3−メルカプトプ
ロピルメチルシランからなる群から選ばれた少なくとも
1種であることを特徴とする、請求項2記載の表面プラ
ズモン共鳴バイオセンサー用測定チップ。 - 【請求項4】 前記有機ケイ素膜と前記ヘモグロビンA
1抗体との間に、さらに水溶性二価性試薬により形成し
た層が設けられていることを特徴とする、請求項1記載
の表面プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チップ。 - 【請求項5】 前記水溶性二価性試薬が、グルタルアル
デヒド、過ヨウ素酸、N,N'−o−フェニレンジマレ
イミド、N−スクシニミジル−4−(N−マレイミドメ
チル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、N−ス
クシニミジルマレイミド酢酸、N−スクシニミジル−4
−マレイミド酪酸、N−スクシニミジル−6−マレイミ
ドヘキサン酸、N−スルホスクシニミジル−4−マレイ
ミドメチルシクロヘキサン−1−カルボン酸、N−スル
ホスクシニミジル−3−マレイミド安息香酸、N−(4
−マレイミドブチリロキシ)スルホスクシンイミド・ナ
トリウム塩、N−(6−マレイミドカプロイロキシ)ス
ルホスクシンイミド・ナトリウム塩、N−(8−マレイ
ミドカプリロキシ)スルホスクシンイミド・ナトリウム
塩、N−(11−マレイミドウンデカノイロキシ)スルホ
スクシンイミド・ナトリウム塩及びN[2−(1−ピペ
ラジニル)エチル]マレイミド・二塩酸からなる群から
選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求
項4記載の表面プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チ
ップ。 - 【請求項6】 透明基板上に金属膜を配置した後、該金
属膜の上に有機ケイ素膜を配置し、次いで該有機ケイ素
膜上にヘモグロビンA1抗体を配置することを特徴とす
る、表面プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チップの
製造方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載のヘモグロビンA1抗体
がヘモグロビンA1c抗体であることを特徴とする表面
プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チップの製造方
法。 - 【請求項8】 前記有機ケイ素膜をシランカップリング
剤を用いて形成させることを特徴とする、請求項6記載
の表面プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チップの製
造方法。 - 【請求項9】 シランカップリング剤が、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシ
ラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメ
トキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピ
ル)ジメトキシメチルシラン、3−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン及びジメトキシ−3−メルカプトプ
ロピルメチルシランからなる群から選ばれた少なくとも
1種であることを特徴とする、請求項7記載の表面プラ
ズモン共鳴バイオセンサー用測定チップの製造方法。 - 【請求項10】 請求項1に記載の測定用チップを用い
てヘモグロビンA1抗体を測定する方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載のヘモグロビンA1
抗体がヘモグロビンA1c抗体であることを特徴とする
測定方法。 - 【請求項12】 全血を直接溶血してそのまま表面プラ
ズモン共鳴バイオセンサー用測定チップに投与すること
を特徴とする請求項10に記載のヘモグロビンA1抗体
を測定する方法。 - 【請求項13】 請求項1又は4に記載のヘモグロビン
A1 抗体がヘモグロビンA1c抗体であることを特徴と
する表面プラズモン共鳴バイオセンサー用測定チップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9157226A JPH112632A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | ヘモグロビンa1抗体を測定する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9157226A JPH112632A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | ヘモグロビンa1抗体を測定する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH112632A true JPH112632A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15644991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9157226A Pending JPH112632A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | ヘモグロビンa1抗体を測定する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH112632A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115753683A (zh) * | 2022-11-17 | 2023-03-07 | 南京邮电大学 | D型双芯pcf-spr折射率传感器及检测系统 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9157226A patent/JPH112632A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115753683A (zh) * | 2022-11-17 | 2023-03-07 | 南京邮电大学 | D型双芯pcf-spr折射率传感器及检测系统 |
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