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JPH1120670A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

Info

Publication number
JPH1120670A
JPH1120670A JP9171803A JP17180397A JPH1120670A JP H1120670 A JPH1120670 A JP H1120670A JP 9171803 A JP9171803 A JP 9171803A JP 17180397 A JP17180397 A JP 17180397A JP H1120670 A JPH1120670 A JP H1120670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
booster
pressure
master cylinder
brake
limit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9171803A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sawada
耕一 澤田
Shigeru Sakamoto
繁 坂本
Hiroshi Isono
宏 磯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9171803A priority Critical patent/JPH1120670A/ja
Priority to DE1997627688 priority patent/DE69727688T2/de
Priority to KR1019997002351A priority patent/KR100321501B1/ko
Priority to US09/254,689 priority patent/US6322164B1/en
Priority to CA002267203A priority patent/CA2267203C/en
Priority to EP97940442A priority patent/EP0928730B1/en
Priority to CNB971982961A priority patent/CN1210178C/zh
Priority to PCT/JP1997/003348 priority patent/WO1998013244A1/ja
Priority to ES97940442T priority patent/ES2212126T3/es
Publication of JPH1120670A publication Critical patent/JPH1120670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブースタが助勢限界に到達したか否かを精度よ
く判定する。 【解決手段】ブースタが助勢限界に到達すると、その直
後に一時的に、マスタシリンダ液圧PM の増加に対する
ブレーキペダルの操作ストロークSの増加率dS/dP
M に増加が生じるという事実に基づき、ブレーキ操作中
に操作ストローク増加率dS/dPM に増加が生じたと
きに、ブースタが助勢限界に到達したと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を制動するブ
レーキ装置に関するものであり、特に、バキュームブー
スタを備えたブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ブレーキ装置は一般に、(a) ブレー
キペダル等、運転者により操作されるブレーキ操作部材
と、(b) そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を
発生させるマスタシリンダと、(c) ブレーキ操作部材の
操作力を助勢してマスタシリンダに出力するブースタ
と、(d) マスタシリンダと液通路により接続され、その
液通路から供給される液圧によってブレーキを作動させ
るブレーキシリンダを有し、車輪の回転を抑制するブレ
ーキとを含むように構成される。ブースタは一般に、
(a) ブレーキ操作部材の操作に基づいて変位させられる
入力部材と、(b) その入力部材と相対変位可能に設けら
れたパワーピストンと、(c) それら入力部材とパワーピ
ストンとの相対接近限度を規定するストッパと、(d) 入
力部材とパワーピストンとの相対変位に基づき、駆動源
からのパワーによってパワーピストンを作動させるパワ
ーピストン駆動装置と、(e) パワーピストンの作動力を
マスタシリンダに出力する出力部材とを有するように構
成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】本出願人は先に、ブレーキ操作中にブースタ
の倍力率が低下した状態を検出するために、前記ブレー
キ装置に倍力率低下判定装置を設けることを提案し、さ
らに、その倍力率低下判定装置を、ブースタが助勢限界
に到達すればブースタの倍力率が低下するという事実に
基づき、ブースタが助勢限界に到達した状態を倍力率低
下状態として検出する助勢限界判定装置として具体化す
ることを提案した。その提案した助勢限界判定装置は、
(a) マスタシリンダの液圧を検出するマスタシリンダ液
圧センサと、(b) そのマスタシリンダ液圧センサからの
信号に基づき、マスタシリンダ液圧が、ブースタの作動
条件が標準的である状態でブースタが助勢限界に到達し
たときに取る高さに到達したときに、ブースタが助勢限
界に到達したと判定する助勢限界判定手段とを含む構成
とされている。ブースタの作動条件は例えば、ブースタ
がバキュームブースタである場合には、それの負圧室の
圧力の高さであり、この高さ如何により、ブースタの助
勢限界時における助勢能力が決まる。
【0004】しかし、この具体案には改善の余地がある
ことに気がついた。ブースタの作動条件が常に標準的で
あるとは限らず、標準的でない場合には、ブースタが実
際に助勢限界に到達するときのマスタシリンダ液圧の高
さも標準的でなくなる。それにもかかわらず、この具体
案においては、ブースタの作動条件が常に標準的である
と仮定されて助勢限界が判定されるため、その判定精度
が低下する事態が予想される。よって、この具体案に
は、判定精度を向上させるべく、改善を行うことが必要
なのである。
【0005】本発明は、そのような事情を背景としてな
されたものであり、その課題は、ブースタの倍力率低下
を精度よく判定し得るブレーキ装置を提供することにあ
る。
【0006】この課題は下記態様のブレーキ装置によっ
て解決される。なお、以下の説明において、本発明の各
態様を、それぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で
記載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用するこ
との可能性を明示するためである。
【0007】(1) 運転者により操作されるブレーキ操作
部材と、そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を
発生させるマスタシリンダと、前記ブレーキ操作部材の
操作力を助勢して前記マスタシリンダに出力するブース
タと、前記マスタシリンダと液通路により接続され、そ
の液通路から供給される液圧によって作動するブレーキ
シリンダを有し、車輪の回転を抑制するブレーキとを含
むブレーキ装置において、前記ブレーキ操作部材の操作
ストロークに関連する量を検出する操作ストローク関連
量センサと、前記マスタシリンダの液圧に関連する量を
検出するマスタシリンダ液圧関連量センサと、それら操
作ストローク関連量センサおよびマスタシリンダ液圧関
連量センサからの信号に基づき、前記マスタシリンダ液
圧の増加に対する前記操作ストロークの増加率に増加が
生じたときに、前記ブースタの倍力率が通常値より低下
したと判定する倍力率低下判定手段とを設けたことを特
徴とするブレーキ装置(請求項1)。本発明者らは、ブ
ースタには一般に、次のような特性があることに気がつ
いた。それは、マスタシリンダ液圧の増加に対する操作
ストロークの増加率が、ブースタが助勢限界に到達した
後であって前記入力部材がストッパに当接する前におい
て、助勢限界に到達する前におけるより増加し、また、
その操作ストローク増加率が、ブースタが助勢限界に到
達する前においても、ブレーキ操作部材が素早く操作さ
れた場合において通常の速度で操作された場合における
より増加するという特性である。このようなブースタの
一般的な特性に基づき、上記ブレーキ装置においては、
操作ストローク増加率に増加が生じたときに、ブースタ
の倍力率が低下したと判定される。したがって、このブ
レーキ装置を、ブースタが助勢限界に到達した状態を倍
力率低下状態として判定する態様で実施する場合には、
ブースタの作動条件が標準的であるか否かを問わず、ブ
ースタが実際に助勢限界に到達した時期にブースタが助
勢限界に到達したと判定されることとなり、その判定の
精度が向上する。また、このブレーキ装置を、ブレーキ
操作部材が素早く操作されたためにパワーピストンの作
動力が入力部材のストロークに追従して増加し得ない応
答遅れ状態を倍力率低下状態として判定する態様で実施
すれば、ブースタの応答遅れを正しく検出可能になる。
このブレーキ装置において「操作ストローク関連量セン
サ」は、ブレーキ操作部材の操作ストロークを検出する
操作ストロークセンサとしたり、入力部材のストローク
を検出する入力部材ストロークセンサとしたり、入力部
材と連動する連動部材であってブレーキ操作部材を除く
もののストロークを検出するセンサとすることができ
る。また、「マスタシリンダ液圧関連量センサ」は、マ
スタシリンダ液圧を検出するマスタシリンダ液圧センサ
としたり、出力部材の作動力を検出する出力部材作動力
センサとしたり、車体減速度を検出する車体減速度セン
サとしたり、出力部材の作動力に応じて変化する物理量
であってマスタシリンダ液圧および車体減速度を除くも
のを検出するセンサとすることができる。また、このブ
レーキ装置において「ブースタ」は、負圧源を駆動源と
するバキュームブースタとしたり、高圧源を駆動源とす
る液圧ブースタとすることができる。また、このブレー
キ装置において「倍力率の通常値」は、ブースタの作動
状態が通常の状態であるとき、すなわち、ブースタが助
勢限界に到達せず、かつ、ブースタに応答遅れが生じな
いときにブースタの倍力率が取るべき値として定義する
ことができる。 (2) 前記ブースタが、(a) 前記ブレーキ操作部材の操作
に基づいて変位させられる入力部材と、(b) その入力部
材と相対変位可能に設けられたパワーピストンと、(c)
それら入力部材とパワーピストンとの相対接近限度を規
定するストッパと、(d) 入力部材とパワーピストンとの
相対変位に基づき、駆動源からのパワーによってパワー
ピストンを作動させるパワーピストン駆動装置と、(e)
パワーピストンの作動力をマスタシリンダに出力する出
力部材とを含む(1) 項に記載のブレーキ装置。 (3) 前記ブースタが、前記駆動源が負圧源とされ、前記
パワーピストンが、ブースタハウジング内に移動可能に
設けられてそのブースタハウジングの内部空間を前記負
圧源に連通した負圧室と変圧室とに仕切るものとされ、
前記パワーピストン駆動装置が、前記入力部材とパワー
ピストンとの相対変位に基づいて前記変圧室を負圧室と
大気とに選択的に連通させ、それら負圧室と変圧室との
差圧によってパワーピストンを作動させるものとされた
バキュームブースタである(2) 項に記載のブレーキ装
置。 (4) 前記増加が、前記操作ストローク増加率が設定値を
超える絶対的増加を含む(1) ないし(3) 項のいずれかに
記載のブレーキ装置(請求項2)。 (5) 前記倍力率低下判定手段が、前記操作ストロークま
たは前記マスタシリンダ液圧が基準値を超えている状態
で、前記操作ストローク増加率が前記設定値を超えたと
きに、前記ブースタが助勢限界に到達したと判定する助
勢限界到達判定手段を含む(4) 項に記載のブレーキ装置
(請求項3)。操作ストローク増加率が設定値を超える
原因には、ブースタが助勢限界に到達したことの他に、
ブースタに応答遅れが生じたこともある。そのため、操
作ストローク増加率が設定値を超えたか否かを判定する
のみでは、操作ストローク増加率が設定値を超えた原因
が、ブースタが助勢限界に到達したことであるのか、ブ
ースタに応答遅れが生じたことであるのかを判別できな
い。一方、ブースタが助勢限界に到達する時期には、操
作ストロークまたはマスタシリンダ液圧がある程度大き
くなっているのが普通である。そこで、このブレーキ装
置においては、操作ストロークまたはマスタシリンダ液
圧が基準値を超えている状態で、操作ストローク増加率
が設定値を超えたときに、ブースタが助勢限界に到達し
たと判定される。したがって、このブレーキ装置によれ
ば、ブースタが助勢限界に到達したか否かを精度よく判
定できる。 (6) 前記倍力率低下判定手段が、前記操作ストローク増
加率を時間と共に繰り返し取得するものであり、前記増
加が、前記操作ストローク増加率の今回取得値が前回取
得値より増加する相対的増加を含む(1) ないし(3) 項の
いずれかに記載のブレーキ装置。 (7) 前記倍力率低下判定手段が、前記操作ストローク増
加率に基づいて前記ブースタが助勢限界に到達したか否
かを判定するとともに、助勢限界に到達したと判定した
後に、前記操作ストロークまたは前記マスタシリンダ液
圧が、ブースタが助勢限界に到達したと判定したときの
大きさ以上である限り、ブースタが助勢限界状態にある
と判定する助勢限界状態判定手段を含む(1) ないし(6)
項のいずれかに記載のブレーキ装置(請求項4)。操作
ストローク増加率に増加が生じるのは、ブースタが助勢
限界前の状態から助勢限界後の状態に移行した直後に限
られ、その後には増加が生じない。一方、ある一連のブ
レーキ操作においてブースタが助勢限界が到達したと判
定された後には、ブースタの作動条件はそれほど変化し
ないと考えられる。したがって、操作ストローク増加率
に基づいてブースタが助勢限界に到達した後には、ブー
スタの助勢限界の前後で変化する別の物理量に着目する
とともに、その物理量と比較すべき基準値を、操作スト
ローク増加率に基づいてブースタが助勢限界に到達した
と判定されたときにその物理量が取っていた値に決定す
ればよい。以上の知見に基づき、上記ブレーキ装置にお
いては、操作ストローク増加率に基づいてブースタが助
勢限界に到達したと判定された後に、操作ストロークま
たはマスタシリンダ液圧が、助勢限界に到達したと判定
したときの大きさ以上である限り、ブースタが助勢限界
状態にあると判定される。したがって、このブレーキ装
置によれば、ブースタが助勢限界状態にあるか否かを精
度よく判定し得る。 (8) 前記ブースタが、負圧源に連通した負圧室とその負
圧室と大気とに選択的に連通させられる変圧室との差圧
によって前記操作力を助勢するバキュームブースタであ
り、当該ブレーキ装置が、さらに、前記バキュームブー
スタの負圧室または変圧室の圧力を検出するブースタ圧
力センサを含み、前記倍力率低下判定手段が、前記バキ
ュームブースタが助勢限界に到達したか否かを判定する
助勢限界判定手段であって、(a) 前記ブースタ圧力セン
サが異常であるかを判定するセンサ異常判定手段と、
(b) そのセンサ異常判定手段によりブースタ圧力センサ
が異常であると判定されない場合には、少なくともその
ブースタ圧力センサからの信号に基づいてバキュームブ
ースタが助勢限界に到達したか否かを判定する一方、ブ
ースタ圧力センサが異常であると判定された場合には、
前記操作ストローク増加率に基づいてバキュームブース
タが助勢限界に到達したか否かを判定する限界判定手段
とを有するものを含む(1) ないし(7) 項のいずれかに記
載のブレーキ装置。 (9) さらに、前記倍力率低下判定手段により前記倍力率
が低下したと判定された後に前記ブレーキシリンダの液
圧を前記マスタシリンダの液圧より増圧する増圧装置を
含む(1) ないし(8) 項のいずれかに記載のブレーキ装置
(請求項5)。このブレーキ装置によれば、倍力率低下
状態においては増圧装置により操作力が助勢されるた
め、倍力率低下状態においても、ブレーキの効きが増加
して車両の制動性能が向上するという効果が得られる。 (10)前記増圧装置が、(a) 前記液通路の途中に設けら
れ、前記マスタシリンダとブレーキシリンダとの間にお
ける作動液の双方向の流れを許容する状態と、少なくと
もブレーキシリンダからマスタシリンダに向かう作動液
の流れを阻止する状態とを含む複数の状態に切り換わる
制御弁と、(b) 前記液通路のうちその制御弁と前記ブレ
ーキシリンダとの間に吐出側が接続され、吸入側から作
動液を汲み上げて吐出側に吐出するポンプと、(c) 前記
倍力率低下判定手段により前記倍力率が低下したと判定
された後に前記ポンプを作動させるポンプ作動装置とを
含む(9) 項に記載のブレーキ装置(請求項6)。(11)前
記ポンプが、それの吸入側が前記液通路のうち前記マス
タシリンダと前記制御弁との間の部分に接続されたもの
である(10)項に記載のブレーキ装置(請求項7)。この
ブレーキ装置によれば、ブレーキ操作中にマスタシリン
ダに発生した液圧を有効に利用してブレーキシリンダの
増圧を行い得るという効果が得られる。このブレーキ装
置において「液通路のうちマスタシリンダと制御弁との
間の部分」は、液通路のうちマスタシリンダおよび制御
弁のそれぞれとの接続点を排除する意味ではなく、よっ
て、「ポンプの吸入側」は、マスタシリンダにおいて液
圧が発生させられる加圧室に直接に接続しても、その加
圧室から延びる前記液通路に接続してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な一
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1には、本実施形態であるブレーキ装置
が示されている。このブレーキ装置は、4輪車両に搭載
されるものであって、ブレーキ操作力を助勢するバキュ
ームブースタを備えている。
【0010】このブレーキ装置は、さらに、アンチロッ
ク制御装置と効き特性制御装置とを備えている。アンチ
ロック制御装置は、車両制動時に各輪のロック傾向が過
大となることを防止する装置である。このアンチロック
制御装置は、ポンプを有し、そのポンプにより作動液を
ブレーキ回路内において還流させる。これに対して、効
き特性制御装置は、バキュームブースタに助勢限界があ
ることを考慮し、車両制動時に車体減速度がブレーキ操
作力に対して助勢限界の前後を問わずほぼ同じ勾配で増
加するようにそれらブレーキ操作力と車体減速度との関
係であるブレーキの効き特性を制御する装置である。こ
の効き特性制御装置は、上記ポンプを利用して作動す
る。すなわち、ポンプがアンチロック制御装置と効き特
性制御装置とに共用されているのである。
【0011】図において符号10がブレーキ操作部材と
してのブレーキペダルである。ブレーキペダル10はバ
キュームブースタ(以下、単に「ブースタ」という。)
12を介してマスタシリンダ14に連携させられてい
る。
【0012】ブースタ12は、図2に示すように、従来
のブースタと同様な構成を有するが、以下、その構成を
同図に基づいて具体的に説明するとともに、その作動を
図3〜図7に基づいて具体的に説明する。
【0013】ブースタ12は、図2に示すように、中空
のブースタハウジング15を備えている。ブースタハウ
ジング15内の空間は、パワーピストン16によりマス
タシリンダ14の側の負圧室17とブレーキペダル10
の側の変圧室18とに仕切られている。負圧室17は、
エンジン吸気管等、エンジンの作動によって負圧が発生
する負圧源に接続されている。
【0014】パワーピストン16は、(a) ブースタハウ
ジング15に前後に移動可能に支持されたハブ16a
と、(b) 円環板状を成すとともに、内周縁においてハブ
16aに取り付けられる一方、外周縁においてブースタ
ハウジング15に取り付けられたダイヤフラム16bと
を備えている。そのダイヤフラム16bには、ブースタ
ハウジング15に対する後退限度を規定するストッパ1
6cが設けられている。
【0015】ハブ16aは、マスタシリンダ14の側に
おいて、ゴム製のリアクションディスク19を介してブ
ースタピストンロッド20(出力部材の一例)の一端部
(図において右側の端部)と摺動可能に嵌合されてい
る。そのブースタピストンロッド20の他端部(図にお
いて左側の端部)はマスタシリンダ14の加圧ピストン
に連携させられており、それにより、ブースタピストン
ロッド20は、パワーピストン16の作動力をマスタシ
リンダ14の加圧ピストンに伝達する。
【0016】また、ハブ16aは、ブレーキペダル10
の側において、入力部材21を介してブレーキペダル1
0に連携させられている。入力部材21は、リアクショ
ンロッド21aとバルブオペレーティングロッド21b
とが同軸に連結されて構成されている。リアクションロ
ッド21aにおいてハブ16aに摺動可能に嵌合される
一方、バルブオペレーティングロッド21bにおいて図
示しないペダル操作機構を介してブレーキペダル10に
連携させられている。リアクションロッド21aのハブ
16aへの相対接近限度と相対離間限度とがストッパキ
ー22(ストッパの一例)により規定されている。スト
ッパキー22は、ハブ16aとリアクションロッド21
aとに同時に貫通させられているが、リアクションロッ
ド21aとの間にはストッパキー22の後側において大
きな軸方向クリアランスが設けられる一方、ハブ16a
との間にはストッパキー22の前側において小さな軸方
向クリアランスが設けられている。
【0017】リアクションロッド21aの先端部はリア
クションディスク19に係合可能とされており、ブース
タ12の図示の非作動状態では係合しないが、作動状態
では図4〜図7に示すように係合し、ブースタピストン
ロッド20からの反力がリアクションロッド21aに作
用するようになっている。
【0018】負圧室17と変圧室18との間に弁機構2
3(パワーピストン駆動機構の一例)が設けられてい
る。弁機構23は、バルブオペレーティングロッド21
bとパワーピストン16との相対移動に基づいて作動す
るものであり、コントロールバルブ23aと、エアバル
ブ23bと、バキュームバルブ23cと、コントロール
バルブスプリング23dとを備えている。エアバルブ2
3bは、コントロールバルブ23aと共同して変圧室1
8の大気に対する連通・遮断を選択的に行うものであ
り、バルブオペレーティングロッド21bと一体的に移
動可能に設けられている。コントロールバルブ23a
は、バルブオペレーティングロッド21bにコントロー
ルバルブスプリング23dによりエアバルブ23bに着
座する向きに付勢される状態で取り付けられている。バ
キュームバルブ23cは、コントロールバルブ23aと
共同して変圧室18の負圧室17に対する連通・遮断を
選択的に行うものであり、パワーピストン16と一体的
に移動可能に設けられている。
【0019】ハブ16aには、変圧室18をバキューム
バルブ23cを経て負圧室17に連通させるための通路
24と、変圧室18をエアバルブ23bを経て大気に連
通させるための通路25とが設けられている。また、ハ
ブ16aには、ブレーキペダル10の側の中空部におい
てエアクリーナエレメント26が設けられている。ま
た、ハブ16aとブースタハウジング15との間には、
パワーピストン16を後退端位置に戻すためのリターン
スプリング27が設けられている。
【0020】次にブースタ12の作動を図4〜図7に基
づいて説明する。なお、それら図は、ブースタ12の要
部のみを拡大して示すものである。
【0021】非作動状態では、図3に示すように、コン
トロールバルブ23aが、エアバルブ23bに着座する
一方、バキュームバルブ23cから離間し、それによ
り、変圧室18が大気から遮断されて負圧室17に連通
させられる。したがって、この状態では、負圧源の負圧
(大気圧以下の圧力)により、負圧室17も変圧室18
も共に等しい高さの負圧とされる。
【0022】これに対して、作動状態のうちの過渡状
態、すなわち、ブレーキペダル10がマスタシリンダ液
圧が上昇する向きに操作されつつある状態では、図4に
示すように、バルブオペレーティングロッド21bがパ
ワーピストン16に対して相対的に接近し、やがてコン
トロールバルブ23aがバキュームバルブ23cに着座
し、それにより、変圧室18が負圧室17から遮断され
る。その後、バルブオペレーティングロッド21bがパ
ワーピストン16に対してさらに相対的に接近すれば、
エアバルブ23bがコントロールバルブ23aから離間
し、それにより、変圧室18が大気に連通させられる。
この状態では、変圧室18が昇圧し、負圧室17と変圧
室18との間に差圧が発生し、その差圧によってパワー
ピストン16が作動させられる。
【0023】また、作動状態のうちの保持状態、すなわ
ち、ブレーキシペダル10の操作力Fが一定に保持され
る状態では、図5に示すように、コントロールバルブ2
3aがエアバルブ23bとバキュームバルブ23cとの
双方に着座し、変圧室18が負圧室17および大気の双
方から遮断され、それにより、負圧室17の圧力が一定
に保持され、結局、パワーピストン16の作動力も一定
に保持される。
【0024】ブースタ12において変圧室18が大気と
等圧となれば、ブースタ12が助勢限界に到達する。そ
の後にさらにブレーキペダル10が操作されれば、パワ
ーピストン16が前進することなくリアクションロッド
21aがリアクションディスク19を押し潰しつつ前進
する。その結果、リアクションロッド21aがパワーピ
ストン16に相対的に接近し、やがてストッパキー22
とリアクションロッド21aとの間の後側の軸方向クリ
アランスが消滅し、それにより、ストッパキー22に当
接する。このとき、ストッパキー22とパワーピストン
16のハブ16aとの間の前側の軸方向クリアランスも
消滅し、それにより、結局、リアクションロッド21a
がストッパキー22を介してハブ16aに押し付けられ
ることになる。この状態はブースタ12の最大助勢状態
であり、図6に示されている。この状態でさらにブレー
キペダル10が操作されれば、リアクションロッド21
aがパワーピストン16と一体的に前進し、ブースタピ
ストンロッド20の作動力が増加させられ、それによ
り、マスタシリンダ液圧が上昇する。
【0025】また、作動状態のうちの解放状態、すなわ
ち、ブレーキペダル10がマスタシリンダ液圧が低下す
る向きに操作された状態では、図7に示すように、コン
トロールバルブ23aがエアバルブ23bに着座する一
方、バキュームバルブ23cから離間し、変圧室18が
大気から遮断されて負圧室17に連通させられ、それに
より、変圧室18の圧力が低下させられ、その結果、負
圧室17と変圧室18との差圧も低下させられる。
【0026】マスタシリンダ14は、タンデム式であ
り、図2に示すように、マスタシリンダハウジング30
に2個の加圧ピストン31が互いに直列に摺動可能に嵌
合された構成とされている。ブースタ12の出力に基づ
いてそれら2個の加圧ピストン31が作動することによ
り、各加圧ピストン31の前方に形成された各加圧室3
2にそれぞれ等しい高さの液圧が発生させられる。
【0027】一方の加圧室32には、左前輪FLのブレ
ーキを作動させるブレーキシリンダと右後輪RRのブレ
ーキを作動させるブレーキシリンダが接続され、他方の
加圧室32には、右前輪FRのブレーキを作動させるブ
レーキシリンダと左後輪RLのブレーキを作動させるブ
レーキシリンダが接続されている。ブレーキは、液圧に
基づく作動力によって摩擦材を車輪と共に回転する回転
体の摩擦面に押し付けることにより、車輪の回転を抑制
する形式(ディスク式,ドラム式等)とされている。
【0028】すなわち、このブレーキ装置は互いに独立
した2つのブレーキ系統が互いにダイヤゴナルに構成さ
れたダイヤゴナル2系統式なのである。それら2つのブ
レーキ系統は構成が互いに共通するため、一方のブレー
キ系統のみを代表的に文章および図によって説明し、他
方のブレーキ系統の説明を省略する。
【0029】図1に示すように、マスタシリンダ14は
主通路48(液通路)により左前輪FLのブレーキシリ
ンダ50と右後輪RRのブレーキシリンダ50とに接続
されている。主通路48は、マスタシリンダ14から延
び出た後に二股状に分岐させられており、1本の基幹通
路54と2本の分岐通路56とが互いに接続されて構成
されている。各分岐通路56の先端に各ブレーキシリン
ダ50が接続されている。
【0030】基幹通路54の途中には制御弁としての圧
力制御弁60が設けられている。圧力制御弁60は、主
通路48におけるブレーキシリンダ50側の液圧をマス
タシリンダ14側の液圧に対して相対的に制御するもの
であり、具体的には、ポンプ62から作動液が吐出され
ている状態では、ブレーキシリンダ液圧がマスタシリン
ダ液圧より高いがその差圧が目標差圧以下であれば、ポ
ンプ62からマスタシリンダ14へ向かう作動液の流れ
を阻止し、ブレーキシリンダ液圧がマスタシリンダ液圧
より高くかつその差圧が目標差圧より大きくなろうとす
れば、ポンプ62からマスタシリンダ14へ向かう作動
液の流れを許容することにより、ブレーキシリンダ液圧
をマスタシリンダ液圧より高くかつその差圧が目標差圧
となるように制御するものである。
【0031】この圧力制御弁60は、本実施形態におい
ては、ブレーキシリンダ50とマスタシリンダ14との
差圧を電磁的に制御する形式とされている。この圧力制
御弁60は具体的には、図8に示すように、図示しない
ハウジングと、主通路48におけるマスタシリンダ側と
ブレーキシリンダ側との間における作動液の流通状態を
制御する弁子70およびそれが着座すべき弁座72と、
それら弁子70および弁座72の相対移動を制御する磁
気力を発生させるソレノイド74とを有している。
【0032】この圧力制御弁60においては、ソレノイ
ド74が励磁されない非作用状態(OFF状態)では、
スプリング76の弾性力によって弁子70が弁座72か
ら離間させられ、それにより、主通路48においてマス
タシリンダ側とブレーキシリンダ側との間での双方向の
作動液の流れが許容され、その結果、ブレーキ操作が行
われれば、ブレーキシリンダ液圧がマスタシリンダ液圧
と等圧で変化させられる。このブレーキ操作中、弁子7
0には、弁座72から離間する向きに力が作用するた
め、ソレノイド74が励磁されない限り、マスタシリン
ダ液圧すなわちブレーキシリンダ液圧が高くなっても、
弁子70が弁座72に着座してしまうことはない。すな
わち、圧力制御弁60は常開弁なのである。
【0033】これに対し、ソレノイド74が励磁される
作用状態(ON状態)では、ソレノイド74の磁気力に
よりアーマチュア78が吸引され、そのアーマチュア7
8と一体的に移動する可動部材としての弁子70が固定
部材としての弁座72に着座させられる。このとき、弁
子70には、ソレノイド74の磁気力に基づく吸引力F
1 と、ブレーキシリンダ液圧とマスタシリンダ液圧との
差に基づく力F2 とスプリング76の弾性力F3 との和
とが互いに逆向きに作用する。力F2 の大きさは、ブレ
ーキシリンダ液圧とマスタシリンダ液圧との差と、弁子
70がブレーキシリンダ液圧を受ける実効受圧面積との
積で表される。
【0034】ソレノイド74が励磁される作用状態(O
N状態)であって、ポンプ62の吐出圧すなわちブレー
キシリンダ液圧がそれほど増加せず、 F2 ≦F1 −F3 なる式で表される関係が成立する領域では、弁子70が
弁座72に着座し、ポンプ62からの作動液がマスタシ
リンダ14に逃げることが阻止され、ポンプ62の吐出
圧が増加し、ブレーキシリンダ50にマスタシリンダ液
圧より高い液圧が発生させられる。これに対し、ポンプ
62の吐出圧すなわちブレーキシリンダ液圧がさらに増
加し、 F2 >F1 −F3 なる式で表される関係が成立しようとする領域では、弁
子70が弁座72から離間し、ポンプ62からの作動液
がマスタシリンダ14に逃がされ、その結果、ポンプ6
2の吐出圧すなわちブレーキシリンダ液圧がそれ以上増
加することが阻止される。このようにしてブレーキシリ
ンダ50には、スプリング76の弾性力F 3 を無視すれ
ば、マスタシリンダ液圧に対してソレノイド吸引力F1
に基づく差圧分高い液圧が発生させられることになる。
【0035】また、この圧力制御弁60は、図9にグラ
フで表されているように、ソレノイド吸引力F1 の大き
さがソレノイド74の励磁電流Iの大きさに応じてリニ
アに変化するように設計されている。
【0036】図1に示すように、圧力制御弁60にはバ
イパス通路82が設けられており、そのバイパス通路8
2の途中にチェック弁84が設けられている。万が一、
ブレーキペダル10の操作時に圧力制御弁60内の可動
部材に生ずる流体力によって圧力制御弁60が閉じるこ
とがあっても、マスタシリンダ14からブレーキシリン
ダ50へ向かう作動液の流れが確保されるようにするた
めである。圧力制御弁60にはさらに、それに並列にリ
リーフ弁86も設けられている。ポンプ62による吐出
圧が過大となることを防止するためである。
【0037】前記各分岐通路56の途中には常開の電磁
開閉弁である増圧弁90が設けられ、開状態でマスタシ
リンダ14からブレーキシリンダ50へ向かう作動液の
流れを許容する増圧状態を実現する。各増圧弁90には
バイパス通路92が接続され、各バイパス通路92には
作動液戻り用のチェック弁94が設けられている。各分
岐通路56のうち増圧弁90とブレーキシリンダ50と
の間の部分からリザーバ通路96が延びてリザーバ98
に至っている。各リザーバ通路96の途中には常閉の電
磁開閉弁である減圧弁100が設けられ、開状態でブレ
ーキシリンダ50からリザーバ98へ向かう作動液の流
れを許容する減圧状態を実現する。リザーバ98は、ハ
ウジングにリザーバピストン104が実質的に気密かつ
摺動可能に嵌合されて構成されるとともに、その嵌合に
よって形成されたリザーバ室106において作動液を弾
性部材としてのスプリング108によって圧力下に収容
するものである。
【0038】リザーバ98は吸入通路110によって前
記ポンプ62の吸入側に接続され、ポンプ62の吐出側
は吐出通路114によって主通路48のうち圧力制御弁
60と増圧弁90との間の部分に接続されている。吸入
通路110にはチェック弁である吸入弁116、吐出通
路114にはチェック弁である吐出弁118がそれぞれ
設けられている。吐出通路114にはさらに、絞りとし
てのオリフィス120と固定ダンパ122とが設けられ
ており、それらにより、ポンプ62の脈動が軽減され
る。
【0039】ところで、効き特性制御の実行中には、ポ
ンプ62がリザーバ98から作動液を汲み上げ、その作
動液を各ブレーキシリンダ50に吐出することによって
各ブレーキシリンダ50が増圧されるが、アンチロック
制御が実行されていない限り、リザーバ98に汲み上げ
るべき作動液が存在しないのが普通であり、効き特性制
御の実行を確保するためには、アンチロック制御の実行
の有無を問わず、リザーバ98に作動液を補給すること
が必要となる。そのため、本実施形態においては、基幹
通路54のうちマスタシリンダ14の加圧室32と圧力
制御弁60との間の部分から延びてリザーバ98に至る
補給通路130が設けられている。
【0040】しかし、この補給通路130により常時マ
スタシリンダ14とリザーバ98とを互いに連通させた
のでは、ブレーキペダル10が操作されても、リザーバ
98においてリザーバピストン104がボトミングした
後でないとマスタシリンダ14が昇圧できず、ブレーキ
の効き遅れが生じる。そのため、補給通路130の途中
に流入制御弁140が設けられている。
【0041】流入制御弁140は、マスタシリンダ14
からリザーバ98への作動液の補給が必要であるときに
は開状態となり、マスタシリンダ14からリザーバ98
への作動液の流れを許容し、一方、マスタシリンダ14
からリザーバ98への作動液の補給が必要ではないとき
には閉状態となり、マスタシリンダ14からリザーバ9
8への作動液の流れを阻止し、マスタシリンダ14によ
る昇圧を可能とする。
【0042】本実施形態においては、流入制御弁140
が常閉の電磁開閉弁とされている。また、本実施形態に
おいては、マスタシリンダ14から作動液を導入するこ
とが必要である場合であるか否かの判定が、アンチロッ
ク制御中、リザーバ98においてポンプ62により汲み
上げるべき作動液が存在しないか否かの判定とされ、ま
た、その作動液の存否判定が、増圧弁90が増圧状態に
ある時間の積算値と、減圧弁100が減圧状態にある時
間の積算値とがそれぞれ演算されるとともに、それら増
圧時間と減圧時間とに基づいてリザーバ98における作
動液の残量が推定されることにより、行われる。
【0043】図10には、ブレーキ装置の電気的構成が
示されている。ブレーキ装置は、CPU,ROMおよび
RAMを含むコンピュータを主体とするECU(電子制
御ユニット)200を備えている。ROMにブレーキ効
き特性制御ルーチン(図11〜図14にフローチャート
で表されている)およびアンチロック制御ルーチン(図
示しない)が記憶されており、それらルーチンがCPU
によりRAMを使用しつつ実行されることにより、効き
特性制御とアンチロック制御とがそれぞれ実行される。
【0044】ECU200の入力側には、操作ストロー
クセンサ202(操作ストローク関連量センサの一例)
とブースタ圧力スイッチ204(ブースタ圧力センサの
一例)とマスタシリンダ液圧センサ206(マスタシリ
ンダ液圧関連量センサの一例)と車輪速センサ208と
が接続されている。操作ストロークセンサ202は、ブ
レーキペダル10の操作ストロークSを検出し、その操
作ストロークSを規定する操作ストローク信号を出力す
る。ブースタ圧力スイッチ204は、変圧室18の圧力
の高さに応じて2状態に異なるブースタ圧力信号を出力
するスイッチであり、変圧室18の圧力が大気圧より低
い場合にはOFF信号、大気圧以上である場合にはON
信号を出力する。マスタシリンダ液圧センサ206は、
マスタシリンダ液圧PM の高さを検出し、その高さを規
定するマスタシリンダ液圧信号を出力する。車輪速セン
サ208は、各輪毎に設けられ、各輪の車輪速を検出
し、各輪の車輪速を規定する車輪速信号を出力する。
【0045】一方、ECU200の出力側には、前記ポ
ンプ62を駆動するポンプモータ210が接続され、そ
のポンプモータ210にモータ駆動信号が出力される。
ECU200の出力側にはさらに、前記圧力制御弁60
のソレノイド74,増圧弁90および減圧弁100の各
ソレノイド212および流入制御弁140のソレノイド
214も接続されている。圧力制御弁60のソレノイド
74には、ソレノイド74の磁気力をリニアに制御する
ための電流制御信号が出力され、一方、増圧弁90およ
び減圧弁100の各ソレノイド212と流入制御弁14
0のソレノイド214とにはそれぞれ、各ソレノイド2
12,214をON/OFF駆動するためのON/OF
F駆動信号が出力される。
【0046】ここで、ECU200による効き特性制御
を説明するが、まず、概略的に説明する。
【0047】ブースタ12は、ブレーキペダル10の操
作力Fがある値まで増加すると、変圧室18の圧力が大
気圧まで上昇し切ってしまい、助勢限界に達する。助勢
限界後は、ブースタ12は操作力Fを助勢することがで
きないから、何ら対策を講じないと、図15にグラフで
表されているように、ブレーキの効きが低下する。かか
る事実に着目して効き特性制御が行われるのであり、具
体的には、図16にグラフで表されているように、ブー
スタ12が助勢限界に達した後には、ポンプ62を作動
させてマスタシリンダ液圧PM より差圧ΔP(ブレーキ
シリンダ液圧P B のマスタシリンダ液圧PM に対する増
圧量であって、図17にグラフで示されている)だけ高
い液圧をブレーキシリンダ50に発生させ、それによ
り、ブースタ12の助勢限界の前後を問わず、ブレーキ
の効きを安定させる。
【0048】本実施形態においては、ブースタ12が助
勢限界に到達したか否かを判定する手法として、ブース
タ圧力スイッチ204からの信号に基づく判定手法と、
操作ストロークセンサ202およびマスタシリンダ液圧
センサ206からの信号に基づく判定手法とが採用され
ている。先の判定手法は、変圧室18の圧力が大気圧と
なったときにブースタ12が助勢限界に到達するという
事実に基づき、変圧室18の圧力が大気圧になったこと
を直接に検出して助勢限界判定を行う手法である。
【0049】これに対して、後の判定手法は、ブースタ
12の次のような特性に基づくものである。
【0050】図18には、ブレーキペダル10を非作用
位置から操作し始めた場合に、ブレーキペダル10の操
作力Fとマスタシリンダ液圧PM とブレーキペダル10
の操作ストロークSとの間に成立する関係がグラフで示
されている。図には、ブースタ12が助勢限界に到達し
たときの操作力F,マスタシリンダ液圧PM および操作
ストロークSがそれぞれ「F1 」,「P1 」および「S
1 」で示されている。このグラフは、本発明者らによっ
て確認されたブースタ特性を示しており、ブースタ12
が助勢限界に到達した直後に一時的に、マスタシリンダ
液圧PM の増加量に対する操作ストロークSの増加率d
S/dPM が急増することを示している。助勢限界前の
ある時期iにおける操作ストローク増加率dS/dPM
を「dS i /dPMi」、助勢限界の直後のある時期jに
おける操作ストローク増加率dS/dPM を「dSj
dPMj」で表せば、両者の間に、 (dSi /dPMi)<(dSj /dPMj) なる式で表される関係が成立するのである。
【0051】このような特性が生じる理由は次のように
考えられる。ブレーキ操作中、変圧室18の圧力が大気
圧と等しくなった後には、ブレーキペダル10がさらに
操作されて入力部材21がさらに前進させられても、負
圧室17と変圧室18との差圧は増加せず、よって、パ
ワーピストン16の作動力も増加しない。そのため、入
力部材21が単独で前進させられる。入力部材21は、
ストッパキー22への当接前には、マスタシリンダ液圧
M が上昇する向きの作動力をブースタピストンロッド
20に、リアクションディスク19は介するがパワーピ
ストン16は介せずに付与する。そのため、入力部材2
1は、ストッパキー22への当接前には、リアクション
ディスク19に局部的に接触するため、リアクションデ
ィスク19が容易に押し潰され、その結果、入力部材2
1のストロークの増加量がリアクションディスク19に
付与する力の増加量、すなわち、マスタシリンダ液圧P
M の増加量の割りに長くなる。したがって、マスタシリ
ンダ液圧PM の増加に対する入力部材21のストローク
の増加率、すなわち、操作ストローク増加率dS/dP
M が、ブースタ12が助勢限界に到達した後、ストッパ
キー22への当接前には、助勢限界前に比較して増加す
るのである。
【0052】ブレーキペダル10がさらに操作されて入
力部材21がさらに前進させられれば、入力部材21は
ストッパキー22に当接することになるが、この当接状
態では、入力部材21はマスタシリンダ液圧PM が上昇
する向きの作動力をブースタピストンロッド20に、ス
トッパキー22,パワーピストン16およびリアクショ
ンディスク19を介して付与する。そのため、入力部材
21は、ストッパキー22への当接後には、パワーピス
トン16を介してリアクションディスク19に全体的に
接触するため、リアクションディスク19が容易には押
し潰されなくなり、その結果、入力部材21のストロー
クの増加量がリアクションディスク19に付与する力の
増加量、すなわち、マスタシリンダ液圧PM の増加量の
割りに短くなる。したがって、操作ストローク増加率d
S/dPM が、ストッパキー22への当接後には、ブー
スタ12が助勢限界に到達した時期からストッパキー2
2に当接する時期までの間に比較して減少するのであ
る。また、入力部材21がストッパキー22に当接した
後には、入力部材21がパワーピストン16およびブー
スタピストンロッド20と一体的に前進し、それによ
り、マスタシリンダ液圧PM がブースタ12による倍力
なしで上昇させられ、よって、マスタシリンダ液圧PM
が操作力Fに対して助勢限界前におけるより緩やかな勾
配で上昇させられることになる。
【0053】なお、ブースタ12が助勢限界に到達した
直後に一時的に、操作ストローク増加率dS/dPM
増加が生じるという特性が生じるために、入力部材21
がストッパキー22に当接する前においてブースタピス
トンロッド20にリアクションディスク19を介して間
接に、または直接に係合しなければならないわけではな
い。この特性は、入力部材21がストッパキー22に当
接したときにはじめて、入力部材21が間接または直接
にブースタピストンロッド20に係合する形式のブース
タ、すなわち、ブースタ12が助勢限界に到達した後、
入力部材21がストッパキー22に当接するまでの間
は、入力部材21がブースタピストンロッド20に直接
または間接に係合しない形式のブースタにおいても生じ
るのである。
【0054】以上、ブースタ12の特性を説明したが、
前記後の判定手法はその特性を利用して助勢限界判定を
行うのである。
【0055】この後の判定手法の一具体例は、ブレーキ
操作中に操作ストローク増加率dS/dPM の今回値が
前回値より増加したか否かを判定する相対的判定手法で
あるが、本実施形態においては、ブレーキ操作中に操作
ストローク増加率dS/dP M が設定値X(設定値の一
例)より大きくなったか否かを判定する絶対的判定手法
とされている。ただし、この絶対的判定手法を採用する
場合に、図18に示すように、ブレーキ操作の開始当初
において、操作ストローク増加率dS/dPMが大きく
なる傾向がある場合には、ブースタ12が実際には助勢
限界に到達していないにもかかわらず助勢限界に到達し
たとの誤った判定がなされてしまう可能性がある。そこ
で、本実施形態においては、ブースタ12が助勢限界に
到達する時期にはマスタシリンダ液圧PM がある程度高
くなっているという事実に基づき、操作ストローク増加
率dS/dPM が設定値Xより大きくなり、かつ、マス
タシリンダ液圧PM が基準値PA (基準値の一例)より
高くなっているときに、ブースタ12が助勢限界に到達
したと判定されるようになっている。
【0056】操作ストローク増加率dS/dPM が設定
値Xより大きくなるという条件は、ブースタ12が助勢
限界状態にある期間中継続して成立するわけではなく、
ブースタ12が助勢限界に到達した直後に一時的に成立
するに過ぎない。そのため、上記2つの条件が同時に成
立したためにブースタ12が助勢限界に到達したと判定
された後にも、同様にしてそれら2つの条件が同時に成
立したか否かを判定する場合には、ブースタ12が実際
には助勢限界状態にあるにもかかわらず助勢限界状態に
ないと判定されてしまうことになる。そこで、本実施形
態においては、それら2つの条件が同時に成立した後に
は、助勢限界の到達直後に限らず助勢限界状態の全体を
通じて適用可能な別の規則に従って助勢限界判定が行わ
れる。具体的には、それら2つの条件が同時に成立した
ときのマスタシリンダ液圧PM の高さを基準値PM0
し、マスタシリンダ液圧PM の今回値が基準値PM0より
高い限り、ブースタ12が助勢限界状態にあると判定さ
れるようになっているのである。
【0057】また、本実施形態においては、ブースタ圧
力スイッチ204が正常であれば、先の判定手法によっ
て助勢限界判定が行われ、一方、異常であれば、後の判
定手法によって助勢限界判定が行われるようになってい
る。
【0058】以上概略的に説明した効き特性制御の内容
を図11〜図14のブレーキ効き特性制御ルーチンに基
づいて具体的に説明する。
【0059】本ルーチンは、運転者によりイグニション
スイッチがOFF位置からON位置に操作された後、一
定時間T0 毎に繰り返し実行される。各回の実行時には
まず、ステップS1(以下、単に「S1」で表す。他の
ステップについても同じとする。)において、マスタシ
リンダ液圧センサ206からマスタシリンダ液圧信号が
取り込まれる。次に、S2において、操作ストロークセ
ンサ202から操作ストローク信号が取り込まれる。そ
の後、S3において、ブースタ圧力スイッチ204が異
常であるか否かが判定される。ブースタ圧力スイッチ2
04に断線,短絡等の異常があるか否かが判定されるの
である。続いて、S4において、S3の判定がブースタ
圧力スイッチ204に異常があることを示すものである
か否かが判定される。今回は異常があることを示すもの
ではないと仮定すれば、判定がNOとなり、S5におい
て、ブースタ圧力スイッチ204からブースタ圧力信号
が取り込まれ、続いて、S6において、その取り込まれ
たブースタ圧力信号に基づいてブースタ12が助勢限界
状態にある(助勢限界への到達直後であるか否かを問わ
ず、ブースタ12が助勢できない状態にある)か否かが
判定される。具体的には、変圧室18の圧力が大気圧よ
り低いためにブースタ圧力信号がOFF信号であれば、
ブースタ12が助勢限界状態にはないと判定され、一
方、変圧室18の圧力が大気圧に到達したためにブース
タ圧力信号がON信号であれば、ブースタ12が助勢限
界状態にあると判定される。
【0060】今回は、ブースタ12が助勢限界状態には
ないと仮定すれば、判定がNOとなり、S7において、
増圧制御の終了処理が行われる。このS7の詳細が終了
処理ルーチンとして図12にフローチャートで示されて
いる。この終了処理ルーチンにおいては、まず、S41
において、圧力制御弁60のソレノイド74にそれをO
FFにする信号が出力され、S42において、流入制御
弁140のソレノイド214にそれをOFFにする信号
が出力され、S43において、ポンプモータ210にそ
れをOFFにする信号が出力される。以上でこの終了処
理ルーチンの一回の実行が終了し、それにより、ブレー
キ効き特性制御ルーチンの一回の実行も終了する。
【0061】これに対して、今回は、ブースタ12が助
勢限界状態にあると仮定すれば、S6の判定がYESと
なり、S8において、増圧制御が行われる。このS8の
詳細が増圧制御ルーチンとして図13にフローチャート
で示されている。この増圧制御ルーチンにおいては、ま
ず、S51において、マスタシリンダ液圧PM の今回値
に基づき、ブレーキシリンダ液圧PB をマスタシリンダ
液圧PM より増圧すべき量、すなわち、マスタシリンダ
14とブレーキシリンダ50との目標差圧ΔPが決定さ
れる。ROMには、図19にグラフで示すように、マス
タシリンダ液圧PM の今回値の前記基準値PM0(S6の
判定がNOからYESに変化したときのマスタシリンダ
液圧PM の高さ)からの増分IPM と目標差圧ΔPとの
関係が記憶されており、その関係に従って目標差圧ΔP
の今回値が決定されるのである。その関係は、ブースタ
12の助勢限界後に、ブレーキシリンダ液圧PB が操作
力Fに対して助勢限界前と同じ勾配でリニアに増加する
関係が実現されるように設定されている。
【0062】その後、S52において、決定された目標
差圧ΔPに応じ、圧力制御弁60のソレノイド74に供
給すべき電流値Iが決定される。目標差圧ΔPとソレノ
イド電流値Iとの関係がROMに記憶されており、その
関係に従って目標差圧ΔPに対応するソレノイド電流値
Iが決定されるのである。続いて、S53において、圧
力制御弁60のソレノイド74に、決定されたソレノイ
ド電流値Iで電流が供給されることにより、圧力制御弁
60が制御される。その後、S54において、流入制御
弁140が制御される。
【0063】このS54の詳細が流入制御弁制御ルーチ
ンとして図14にフローチャートで表されている。
【0064】まず、S61において、現在アンチロック
制御の実行中であるか否かが判定される。実行中ではな
いと仮定すれば判定がNOとなり、S62において、流
入制御弁140のソレノイド214にそれをONにする
信号、すなわち、流入制御弁140を開かせるための信
号が出力される。これにより、作動液がマスタシリンダ
14から補給通路130を経てポンプ62に導入可能な
状態となる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0065】これに対し、現在アンチロック制御の実行
中であると仮定すればS61の判定がYESとなり、S
63において、リザーバ98においてポンプ62により
汲み上げるべき作動液として存在する作動液の量の推定
演算、すなわち,リザーバ残量の推定演算が行われる。
続いて、S64において、推定されたリザーバ残量が0
であるか否か、すなわち、リザーバ98においてポンプ
62により汲み上げるべき作動液が存在しないか否かが
判定される。今回はリザーバ残量が0ではないと仮定す
れば、判定がNOとなり、S65において、流入制御弁
140のソレノイド214にそれをOFFにする信号、
すなわち、流入制御弁140を閉じさせるための信号が
出力される。一方、今回はリザーバ残量が0であると仮
定すれば、S64の判定がYESとなり、S62におい
て、流入制御弁140にそれを開かせるための信号が出
力される。いずれの場合も、以上でこの流入制御弁制御
ルーチンの一回の実行が終了する。
【0066】なお付言すれば、この流入制御弁制御ルー
チンにつき、リザーバ98における作動液の残量を直接
センサにより検出する改良を加えることができる。残量
は例えば、リザーバ98におけるリザーバピストン10
4に永久磁石を一体的に移動可能に設け、それに近接し
てセンサとしてのリードスイッチを設けることにより検
出することができる。
【0067】その後、図13のS55において、ポンプ
モータ210にそれをONにする信号が出力される。そ
れにより、ポンプ62によりリザーバ98から作動液が
汲み上げられ、作動液が各ブレーキシリンダ50に吐出
され、その結果、各ブレーキシリンダ50にマスタシリ
ンダ液圧PM より目標差圧ΔPだけ高い液圧が発生させ
られる。以上でこの増圧制御ルーチンの一回の実行が終
了し、それにより、ブレーキ効き特性制御ルーチンの一
回の実行も終了する。
【0068】以上、ブースタ圧力スイッチ204が正常
である場合を説明したが、異常である場合には、図11
のS4の判定がYESとなり、S9以下のステップに移
行する。
【0069】S9においては、フラグFが1であるか否
かが判定される。このフラグFはコンピュータの電源投
入に応じて0とされるフラグであり、今回は1ではない
と仮定すれば、判定がNOとなり、S10において、操
作ストローク増加率dS/dPM が演算される。この演
算式は、操作ストロークSの今回値をS(n) 、前回値を
(n-1) とし、かつ、マスタシリンダ液圧PM の今回値
をPM (n) 、前回値をPM (n-1) とすれば、 dS/dPM =(S(n) −S(n-1) )/(PM (n) −P
M (n-1) ) で表される。なお、この式において右辺の分数のうちの
分子は、操作ストロークSの一定時間T0 当たりの変化
量を表し、一方、分母は、マスタシリンダ液圧P M の一
定時間T0 当たりの変化量を表している。
【0070】その後、S11において、その演算された
操作ストローク増加率dS/dPMが設定値Xより大き
いか否かが判定される。今回は大きくはないと仮定すれ
ば、判定がNOとなり、S13において、前記S7にお
けると同様にして終了処理が行われ、続いて、S14に
おいて、前記フラグFを0にするための信号が出力され
る。以上でこのブレーキ効き特性制御ルーチンの一回の
実行が終了する。
【0071】これに対して、演算された操作ストローク
増加率dS/dPM が設定値Xより大きいと仮定すれ
ば、S11の判定がYESとなり、S12において、マ
スタシリンダ液圧PM の今回値が基準値PA より高いか
否かが判定される。今回は、高くはないと仮定すれば、
判定がNOとなり、S13に移行するが、今回は、高い
と仮定すれば、判定がYESとなり、S15に移行す
る。S15においては、ブースタ12が助勢限界の到達
直後であると判定され、続いて、S16において、前記
フラグFが1とされる。すなわち、フラグFは、1で、
S15において助勢限界の到達直後であると判定された
後であることを示し、一方、0で、S15において助勢
限界の到達直後であると判定された後ではないことを示
すフラグなのである。その後、S17において、マスタ
シリンダ液圧PM の今回値が前記基準値PM0(ブースタ
12が助勢限界の到達直後であると判定されたときのマ
スタシリンダ液圧PM の高さ)としてRAMに格納さ
れ、続いて、S18において、前記S8におけると同様
にして増圧制御が実行される。以上でこのブレーキ効き
特性制御ルーチンの一回の実行が終了する。
【0072】その後、再び本ルーチンが実行されたなら
ば、現在フラグFが1であるため、S9の判定がYES
となり、S10〜S12およびS15〜S17がスキッ
プされるとともに、S19において、マスタシリンダ液
圧PM の今回値が前記基準値PM0より高いか否か、すな
わち、ブースタ12が助勢限界状態にあるか否か(助勢
限界への到達直後ではないが、ブースタ12が助勢でき
ない状態にある)が判定される。今回は、高いと仮定す
れば、判定がYESとなり、S18において増圧制御が
行われ、一方、高くはないと仮定すれば、判定がNOと
なり、S13において終了処理が行われ、その後、S1
4においてフラグFが0とされる。以上で本ルーチンの
一回の実行が終了する。
【0073】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、バキュームブースタ12が「ブースタ」
の一例を構成し、操作ストロークセンサ202が「操作
ストローク関連量センサ」の一例を構成し、マスタシリ
ンダ液圧センサ206が「マスタシリンダ液圧関連量セ
ンサ」の一例を構成し、ECU200のうち図11のS
1,S2,S9〜S12,S14〜S17およびS19
を実行する部分が「倍力率低下判定手段」の一例を構成
しているのである。また、その部分のうち、S1,S
2,S10,S11,S12およびS15を実行する部
分が「助勢限界到達判定手段」の一例を構成し、また、
S9,S14,S16,S17およびS19を実行する
部分が「助勢限界状態判定手段」の一例を構成している
のである。また、ブースタ圧力スイッチ204およびマ
スタシリンダ液圧センサ206(センサ部)と、ECU
200のうち図11のS3〜S8,S13およびS18
を実行する部分(制御部)と、圧力制御弁60,ポンプ
62,ポンプモータ210および流入制御弁140(ア
クチュエータ部)とが互いに共同して「増圧装置」の一
例を構成しているのである。また、圧力制御弁60が
「制御弁」の一例を構成し、ポンプ62が「ポンプ」の
一例を構成し、ECU200のうち図12のS43およ
び図13のS55を実行する部分が「ポンプ作動装置」
の一例を構成しているのである。
【0074】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、その他にも、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した形態で本発明を実施することができるのは
もちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ装置を示す
系統図である。
【図2】図1におけるバキュームブースタ12をマスタ
シリンダ14と共に示す側面断面図である。
【図3】図2のバキュームブースタの非作動状態を拡大
して示す要部側面断面図である。
【図4】上記バキュームブースタの作動状態のうちの過
渡状態を拡大して示す要部側面断面図である。
【図5】上記バキュームブースタの作動状態のうちの保
持状態を拡大して示す要部側面断面図である。
【図6】上記バキュームブースタの作動状態のうちの最
大助勢状態を拡大して示す要部側面断面図である。
【図7】上記バキュームブースタの作動状態のうちの解
放状態を拡大して示す要部側面断面図である。
【図8】図1における圧力制御弁60の構造および作動
を説明するための正面断面図である。
【図9】上記圧力制御弁60におけるソレノイド励磁電
流Iとソレノイド吸引力F1 との関係を示すグラフであ
る。
【図10】上記ブレーキ装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】図10におけるECU200のコンピュータ
のROMに記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図12】図11におけるS7およびS13の詳細を終
了処理ルーチンとして示すフローチャートである。
【図13】図11におけるS8およびS18の詳細を増
圧制御ルーチンとして示すフローチャートである。
【図14】図13におけるS54の詳細を流入制御弁制
御ルーチンとして示すフローチャートである。
【図15】バキュームブースタを備えた一般的なブレー
キ装置における操作力Fとブレーキシリンダ液圧PB
の関係を示すグラフである。
【図16】上記実施形態であるブレーキ装置における効
き特性制御の原理を説明するためのグラフである。
【図17】上記実施形態における、マスタシリンダ液圧
M と、そのマスタシリンダ液圧PM とブレーキシリン
ダ液圧PB との差圧ΔPとの関係を示すグラフである。
【図18】バキュームブースタを備えた一般的なブレー
キ装置における操作力Fとマスタシリンダ液圧PM と操
作ストロークSとの間の関係を示すグラフである。
【図19】上記実施形態における、マスタシリンダ液圧
M の基準値PM0からの増分IP M と目標差圧ΔPとの
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル 12 バキュームブースタ 14 マスタシリンダ 17 負圧室 18 変圧室 19 リアクションディスク 20 ブースタピストンロッド 21 入力部材 22 ストッパキー 23 弁機構 60 圧力制御弁 62 ポンプ 200 ECU 202 操作ストロークセンサ 206 マスタシリンダ液圧センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転者により操作されるブレーキ操作部材
    と、 そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を発生させ
    るマスタシリンダと、 前記ブレーキ操作部材の操作力を助勢して前記マスタシ
    リンダに出力するブースタと、 前記マスタシリンダと液通路により接続され、その液通
    路から供給される液圧によって作動するブレーキシリン
    ダを有し、車輪の回転を抑制するブレーキとを含むブレ
    ーキ装置において、 前記ブレーキ操作部材の操作ストロークに関連する量を
    検出する操作ストローク関連量センサと、 前記マスタシリンダの液圧に関連する量を検出するマス
    タシリンダ液圧関連量センサと、 それら操作ストローク関連量センサおよびマスタシリン
    ダ液圧関連量センサからの信号に基づき、前記マスタシ
    リンダ液圧の増加に対する前記操作ストロークの増加率
    に増加が生じたときに、前記ブースタの倍力率が通常値
    より低下したと判定する倍力率低下判定手段とを設けた
    ことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記増加が、前記操作ストローク増加率が
    設定値を超える絶対的増加を含む請求項1に記載のブレ
    ーキ装置。
  3. 【請求項3】前記倍力率低下判定手段が、前記操作スト
    ロークまたは前記マスタシリンダ液圧が基準値を超えて
    いる状態で、前記操作ストローク増加率が前記設定値を
    超えたときに、前記ブースタが助勢限界に到達したと判
    定する助勢限界到達判定手段を含む請求項2に記載の記
    載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記倍力率低下判定手段が、前記操作スト
    ローク増加率に基づいて前記ブースタが助勢限界に到達
    したか否かを判定するとともに、助勢限界に到達したと
    判定した後に、前記操作ストロークまたは前記マスタシ
    リンダ液圧が、ブースタが助勢限界に到達したと判定し
    たときの大きさ以上である限り、ブースタが助勢限界状
    態にあると判定する助勢限界状態判定手段を含む請求項
    1ないし3のいずれかに記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】さらに、前記倍力率低下判定手段により前
    記倍力率が低下したと判定された後に前記ブレーキシリ
    ンダの液圧を前記マスタシリンダの液圧より増圧する増
    圧装置を含む請求項1ないし4のいずれかに記載のブレ
    ーキ装置。
  6. 【請求項6】前記増圧装置が、(a) 前記液通路の途中に
    設けられ、前記マスタシリンダとブレーキシリンダとの
    間における作動液の双方向の流れを許容する状態と、少
    なくともブレーキシリンダからマスタシリンダに向かう
    作動液の流れを阻止する状態とを含む複数の状態に切り
    換わる制御弁と、(b) 前記液通路のうちその制御弁と前
    記ブレーキシリンダとの間に吐出側が接続され、吸入側
    から作動液を汲み上げて吐出側に吐出するポンプと、
    (c) 前記倍力率低下判定手段により前記倍力率が低下し
    たと判定された後に前記ポンプを作動させるポンプ作動
    装置とを含む請求項5に記載のブレーキ装置。
  7. 【請求項7】前記ポンプが、それの吸入側が前記液通路
    のうち前記マスタシリンダと前記制御弁との間の部分に
    接続されたものである請求項6に記載のブレーキ装置。
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Cited By (7)

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