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JPH1112354A - ポリフェニレンエーテルの製造方法及びその組成物 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法及びその組成物

Info

Publication number
JPH1112354A
JPH1112354A JP16819097A JP16819097A JPH1112354A JP H1112354 A JPH1112354 A JP H1112354A JP 16819097 A JP16819097 A JP 16819097A JP 16819097 A JP16819097 A JP 16819097A JP H1112354 A JPH1112354 A JP H1112354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
polyphenylene ether
ether
component
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16819097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Eguchi
豊 江口
Kazuo Yoshida
和郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP16819097A priority Critical patent/JPH1112354A/ja
Publication of JPH1112354A publication Critical patent/JPH1112354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的性質と溶融成形加工時の流動性のバラ
ンスに優れたポリフェニレンエーテル樹脂組成物を得る
ためのポリフェニレンエーテルを生産性の良い方法で提
供する。 【解決手段】 ポリフェニレンエーテルを連続重合法で
行う時に、メインの重合ラインで高分子量のポリフェニ
レンエーテルを重合し、メインのラインから低分子量の
ポリフェニレンエーテルを一部バイパスラインで抜き出
し、この両者を重合停止槽で合流させることによって2
峰性の分子量分布を持つポリフェニレンエーテルを製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属す技術分野】本発明は、連続重合法の特徴を
生かしたポリフェニレンエーテルの製造法である。更に
詳しくは、ポリフェニレンエーテルの酸化重合を連続重
合法で行うときに、メインの重合ラインより一部をバイ
パスさせたラインを設け、メインのラインのポリフェニ
レンエーテルとバイパスさせたラインのポリフェニレン
エーテルを、重合を停止させる状態にある重合停止槽で
合流させ、2峰性の分子量分布を持つポリフェニレンエ
ーテルを連続的にかつ効率的に製造するものである。特
にスラリー重合法との組み合わせで、今まで安定運転が
困難とされてきた低粘度のポリフェニレンエーテルを得
ることが可能となった。こうして得られたポリフェニレ
ンエーテルは、スチレン系樹脂等と組み合わせることに
より、機械的性質と成形時の流動性のバランスに優れた
熱可塑性樹脂組成物を与える。特に成形品の薄肉化の要
求に対して、成形時の流動性を向上させているにもかか
わらず、耐薬品性が優れているものを提供できる。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリフェニレンエーテル樹脂組成
物は、耐熱性、電気特性、難燃性、耐酸性、耐アルカリ
性等に優れ、かつ低比重、低吸水性等の優れた特性を有
する樹脂であるが、溶融成形加工時の流動性を上げるた
めにポリフェニレンエーテルの分子量を下げると一方で
機械的性質が悪くなるという欠点を有している。
【0003】そこで、特表平4−500094号公報で
は、2種類の特定の溶液粘度を持つポリフェニレンエー
テルの混合物を含有する樹脂組成物が、成形時の流動性
に優れると記載されている。しかしこの樹脂組成物は、
2つの分子量のポリフェニレンエーテルをそれぞれバッ
チ式で重合し、分離精製後のポリフェニレンエーテルを
単純ブレンドすることによって得ており、生産性を考慮
に入れた場合得策ではない。また、米国特許第4588
806号明細書では、完全バッチ重合によって得られた
ポリフェニレンエーテルの溶液を、重合後加熱処理する
ことによってGPCで2つのピークトップを持つポリフ
ェニレンエーテルを得ているが、副生物のジフェノキノ
ンを多く生成するプロセスであり、かつ重合後に加熱処
置する必要があるために、この製造方法も生産性を考え
た場合得策ではない。
【0004】また、特公昭49−28919号公報で示
される通り、ポリフェニレンエーテルの製造をスラリー
重合の連続法で行うことは、生産性を考えたときに非常
に有利な方法である。しかし、低分子量のポリフェニレ
ンエーテルを製造する時に、安定的に連続運転を実施す
るのが困難な場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、機械的性質と溶融成形加工時の流動性のバランス
にすぐれたポリフェニレンエーテル樹脂組成物を得るた
めに、2峰性の分子量分布を持つポリフェニレンエーテ
ルを、連続的に一連の重合および分離精製操作で製造可
能な生産性が改良された方法を提供することである。さ
らに、スラリー連続重合では安定運転が困難であった低
粘度のポリフェニレンエーテルの製造を可能とするとと
もに、これによって得られる樹脂組成物は溶融成形加工
時の流動性はもちろんのこと機械的特性にも優れている
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわ
ち、本発明は、ポリフェニレンエーテルの酸化重合を、
連続重合法で行うに際し(a)メインの重合ラインで重
合させた還元粘度0.4dl/g〜3.0dl/gを有
するポリフェニレンエーテルと(b)メインの重合ライ
ンからバイパスさせた還元粘度0.05dl/g〜0.
6dl/gを有するポリフェニレンエーテルとを、
(a)と(b)のポリフェニレンエーテルの重量比が
1:99〜99:1の範囲となるよう、重合停止槽で合
流、混合させ(a)のポリフェニレンエーテルの還元粘
度が、(b)のポリフェニレンエーテルの還元粘度よ
り、少なくも0.1dl/g以上大きくなる条件で、
(a)と(b)成分を重合を停止させることを特徴とす
るポリフェニレンエーテルの製造方法である。
【0007】この方法により、2峰性の分子量分布を持
つポリフェニレンエーテルを連続重合法の特徴を生かし
た形で生産性良く製造可能となる。この方法により得た
ポリフェニレンエーテルを樹脂組成物とすると、機械的
性質と溶融成形加工時の流動性のバランスに優れた組成
物が得られる。以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明におけるポリフェニレンエーテル
は、式(1)で表されるフェノール性化合物の重合体で
ある。
【0009】
【化1】
【0010】(式中、R3はアルキル基、置換アルキル
基、アラルキル基、置換アラルキル基アリール基、置換
アリール基、アルコキシ基、置換アルコキシ基を表し、
R4はR3にいて定義されたものに加えさらにハロゲン
であっても良く、R5はR4について定義されたものに
加えさらに水素であっても良い。)このようなものの例
としては例えば、2,6−ジメチルフェノール、2,
3,6−トリメチルフェノール、2−メチル−6−エチ
ルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、2−エチ
ル−6−n−プロピルフェノール、2−メチル−6−ク
ロルフェノール、2−メチル−6−ブロモフェノール、
2−メチル−6−イソプロピルフェノール、2−メチル
−6−n−プロピルフェノール、2−エチル−6−ブロ
モフェノール、2−メチル−6−n−ブチルフェノー
ル、2,6−ジ−n−プロピルフェノール、2−エチル
−6−クロルフェノール、2−メチル−6−フェニルフ
ェノール、2,6−ジフェニルフェノール、2,6−ビ
ス−(4−フルオロフェニル)フェノール、2−メチル
−6−トリルフェノール、2,6−ジトリルフェノール
等が挙げられる。これらのフェノール性化合物はそれぞ
れ単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。ま
た少量のフェノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、2,4−ジメチルフェノール、2
−エチルフェノール等を含んでいても実質上差し支えな
い。これらのフェノール性化合物の中で特に2,6−ジ
メチルフェノールが重要である。ポリフェニレンエーテ
ルの重合は、酸素と触媒と溶媒を用いる酸化重合法によ
って行われる。酸素は、純酸素の他、窒素等との不活性
ガスと任意の割合で混合したもの及び空気等が使用でき
る。触媒は、ポリフェニレンエーテルの重合触媒として
公知な銅、マンガン、コバルトなどの金属化合物と助触
媒としてアミン化合物等の組み合わせからなる触媒系が
挙げられるが、重合活性の点から銅−アミン系の触媒が
好ましい。
【0011】溶媒は、ポリフェニレンエーテルの良溶媒
と、必要に応じて貧溶媒との組み合わせで使用される。
ポリフェニレンエーテルに対する良溶媒としては例え
ば、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、o−キシレ
ン、m−キシレン、p−キシレン等の芳香族炭化水素、
塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタ
ン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン等のハロゲン化
炭化水素、ニトロベンゼンの様なニトロ化合物が使用で
きる。貧溶媒としては例えば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、tert−ブタノール等の
アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、ジエチルエーテルの様なエーテル類、ヘキサン、
シクロヘキサンの様な脂肪族炭化水素、更には水が使用
できる。これら良溶媒の1種以上、必要であれば更に貧
溶媒の1種以上と混合して使用することができる。
【0012】本発明は、ポリフェニレンエーテルの重合
を連続重合法によって達成される。ポリフェニレンエー
テルの連続重合法は、特公昭49−28919号公報で
示される通り、複数の重合槽を直列に並べ、第一の重合
槽にモノマー、触媒、溶媒等を連続的に供給し、それぞ
れの重合槽で順次重合することによってポリマーを連続
的に製造できるプロセスであり、生産性に優れているも
のである。
【0013】本発明では、メインの重合ラインで製造さ
れる高分子量のポリフェニレンエーテルと、メインの重
合ラインからバイパスさせたラインからの低分子量のポ
リフェニレンエーテルを、重合を停止させる状態にある
重合停止槽で合流させることを特徴とする。本発明を行
うためには、メインの重合ラインは2基以上の重合槽を
直列に並べる必要がある。2基の重合槽で行う場合は、
2基の重合槽を連続で通過させることによって得られる
高分子量のポリフェニレンエーテルと、1基目の重合槽
から出るポリフェニレンエーテルの一部をバイパスライ
ンを通過させることによって得られる低分子量のポリフ
ェニレンエーテルとを、重合停止槽で合流させることに
よって実行できる。より好ましくは3基の重合槽を直列
に並べる方法である。1基目の重合槽から出るポリフェ
ニレンエーテルもしくは2基目から出るポリフェニレン
エーテルをバイパスラインを通過させることによって所
望の低分子量の重合体を得ることができる。この場合、
単位時間当たりのバイパスラインを通過するポリフェニ
レンエーテルをコントロールすることによって、高分子
量と低分子量のポリフェニレンエーテルの組成比を調整
できる。実際にはバイパスラインに流量をコントロール
できる送液ポンプ等を設置することによって行われる。
【0014】高分子量のポリフェニレンエーテルと低分
子量のポリフェニレンエーテルを重合が進行可能な条件
で合流させると、異なった分子量のポリフェニレンエー
テルの間で再配列反応が起き、2つの分子量に差が少な
くなり物性バランスを考えた時に好ましくない。そこで
本発明では、重合停止槽で合流させることが必須条件と
なる。重合を停止させた状態とは、酸素の供給を停止す
るか触媒の活性を失わせるかのいずれか、もしくは同時
に行うことである。酸素を供給する代わりに不活性ガス
の窒素等を供給する方法を取ることも出来る。触媒の活
性を失わせる方法としては、例えば銅−アミン系触媒を
用いた場合にはエチレンジアミン4酢酸等の化合物を共
存させて行う方法が取られる。また、必要に応じて重合
停止槽にメタノール等のポリフェニレンエーテルの貧溶
媒を添加することができる。これによって異なった2つ
の分子量を持つポリフェニレンエーテルを連続的にかつ
生産性良く製造できる。
【0015】このようにして得られた、2峰性の分子量
分布を持つポリフェニレンエーテルを樹脂組成物とした
時に、機械的特性と溶融成形加工時の流動性のバランス
をとるためには、高分子量のポリフェニレンエーテルの
還元粘度は、0.4dl/g〜3.0dl/g、好まし
くは0.5dl/g〜2.0dl/gである。低分子量
のポリフェニレンエーテルの還元粘度は、0.05dl
/g〜0.6dl/g、好ましくは0.06dl/g〜
0.4dl/gである。さらに高分子量ポリフェニレン
エーテルと低分子量ポリフェニレンエーテルの還元粘度
の差は0.1dl/g以上に、好ましくは0.2dl/
g以上である。これは、還元粘度差が0.1dl/g未
満となると機械的物性と流動性のバランスが取り難くな
り、所期の目的を達成できなくなるためである。還元粘
度の調整は、触媒量、酸素供給量、ポリフェニレンエー
テルの重合滞留時間等でコントロールされる。高分子量
成分と低分子量成分の重量比は1:99〜99:1まで
の範囲である。好ましくは90:10〜10:90の範
囲であり、最も好ましくは80:20〜50:50まで
の範囲である。
【0016】本発明は、ポリフェニレンエーテルが溶媒
中で均一に溶解している溶液重合法あるいは重合中にポ
リフェニレンエーテルの一部が析出するスラリー重合法
のいずれも適応しうる。溶液重合法かスラリー重合法の
いずれを取るかは用いる重合溶媒により決まる。溶液重
合は、重合が進行してポリフェニレンエーテルの分子量
が上がるとともに溶液の粘性が上がる。これによって、
ポリマー溶液の移送性が悪くなるために、溶液重合法は
連続重合法には向かない場合がある。より好ましい形態
として、ポリフェニレンエーテルの分子量が上がった時
に、ポリフェニレンエーテルの一部が析出することによ
り液の粘性がそれほど上がらないスラリー重合法を取る
ことが、本発明に適した方法である。
【0017】さらにスラリー重合法をとる場合に本製造
法が有利な点がある。スラリー重合の連続重合法では、
低分子量のポリフェニレンエーテルを製造しようと試み
ると粘度がバラツキ、粘度をコントロールした連続運転
が困難な場合があった。本発明の方法を取ると、メイン
の重合ラインの分子量を上げられるために粘度がコント
ロールされた安定運転が可能となる。さらに、バイパス
ラインから得られる低分子量のポリフェニレンエーテル
を重合停止槽で合流させることにより、見かけの粘度が
低いポリフェニレンエーテルを得ることが可能となっ
た。この時、重合停止槽に、ポリフェニレンエーテルの
スラリー状態を安定化させるために、メタノール等のポ
リフェニレンエーテルの貧溶媒を添加することができ
る。これによって得られた低粘度のポリフェニレンエー
テルは、種々の熱可塑性樹脂組成物等に適用することが
有用である。例えばポリスチレン系樹脂やポリアミド樹
脂との組成物である。特にポリスチレン樹脂との組成物
としたときには、ポリフェニレンエーテルの見かけの粘
度が低いために溶融成形加工時の流動性が優れるのはも
ちろんのことと同時に耐薬品性等に代表される機械物性
にも優れた組成物を得ることができる。
【0018】また本発明によって得られたポリフェニレ
ンエーテルを用いた組成物には他の添加剤、例えば、可
塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤、離型剤
及びガラス繊維、炭素繊維等の繊維状補強剤、更にはガ
ラスビーズ、炭酸カルシウム、タルク等の充填剤を添加
することができる。安定剤としては、亜リン酸エステル
類、ヒンダードフェノール類、含イオウ酸化防止剤、ア
ルカノールアミン類、酸アミド類、ジチオカルバミン酸
金属塩類、無機硫化物、金属酸化物類等の中から単独で
または組み合わせて使用することができる。構成する各
成分を混合する方法はいかなる方法でもよいが、例え
ば、押出機、加熱ロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー等を使用することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明について、工業的に非
常に重要なポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテルへの適用と本発明によって得られたポリフ
ェニレンエーテルを用いたポリフェニレンエーテル/ポ
リスチレン系樹脂組成物ついての性質を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら制限され
るものではない。
【0020】なお測定は以下の条件で行った。 ポリフェニレンエーテルの還元粘度(ηsp/c) 還元粘度は、0.5gのポリフェニレンエーテルを10
0mlのクロロホルムに溶解させた溶液を30℃の条件
下でウベローデ粘度管を用いて測定し、dl/gで表
す。
【0021】ポリフェニレンエーテルの分子量分布 東洋曹達(株)製ゲルパーミェーションクロマトグラフ
ィーHL−802RTSで標準ポリスチレンを用いて検
量線を作成し測定する。標準ポリスチレンの分子量は2
64、364、466、568、2800、1670
0、186000、1260000のものをを用いる。
カラムは東洋曹達(株)製TSKgelG2500
XL、TSKgelG3000HXL、TSKgelG4
000HXL、TSKgelG5000HXLを直列につな
いで使用する。また、溶媒はクロロホルム、溶媒の流量
は0.9ml/min、カラムの温度は40℃で測定す
る。検出部のUVの波長は標準ポリスチレンが254n
m、ポリフェニレンエーテルが283nmで測定する。
【0022】また実施例、比較例共に得られたポリフェ
ニレンエーテルは以下に示すような組成及び製造方法で
樹脂組成物を作成し流動性、耐薬品性を比較した。ポリ
フェニレンエーテル43.1重量部、ホモポリスチレン
樹脂(旭化成工業製スタイロン685)12.9重量
部、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(旭化成工業製スタイロ
ン494)44.2重量部及び安定剤としてZnO0.
14重量部,ZnS0.14重量部,トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト0.14重量
部を配合し、ミキサーで混合した後、30mm二軸押出
機(池貝鉄工製PCM−30)で溶融混練押出を行い、
ストランドをペレタイザーで切断しペレット状の樹脂組
成物を得た。このペレットを用いてメルトフローレート
(MFR)をメルトフローインデクサで測定した。更に
樹脂組成物ペレットを射出成形機(東芝機械製IS−8
0C)を用いてダンベル成形片を作成する際のSSPを
測定、また、作成したダンベル成形品を用いて耐薬品性
を測定した。各測定項目の条件は以下の通りである。 (a)流動性の測定 MFR:ASTM/D1238に準拠し250℃、1
0kg荷重で測定した。(単位:g/10min) SSP:ASTM/D638試験片が成形されるに必
要な最低ゲージ圧力を測定した。成形温度290℃、金
型温度80℃(単位:kg/cm2) (b)耐薬品性の測定 幅4mm、厚さ2.4mm、長さ20mmの試験片を作
成し、この試験片を中央より半分がオーバーハングする
形で水平に架台上に取り付け、オーバーハングする側に
560gの重さの荷重をかけるとともに、試験片中央の
部分にシャフトグリースを塗布し、荷重をかけてから試
験片が破断するまでの時間を測定した。
【0023】
【実施例1】3基の完全混合槽から成る連続重合反応機
と、重合停止槽を直列に並べ、それぞれ反応機と重合停
止槽をオーバーフローラインで接続した。さらに1基目
重合機から出るオーバーフローラインのバイパスライン
として、定量送液ポンプを備えたラインを接続し、これ
が直接重合停止槽に入るようにした。第一反応機は容量
1.5lで循環ポンプが付属している。第二反応機、第
三反応機及び重合停止槽には攪拌機があり、容量はそれ
ぞれ3.7l、1.5l、1.5lである。第一反応
機、第二反応機及び第三反応機には酸素供給口を付属
し、重合停止槽には液供給口を付属させた。重合原料液
は塩化第二銅2水和物、N,N,N’,N’−テトラメ
チル−1,3−ジアミノプロパン、n−ジブチルアミン
をメタノールに溶解させ、さらにキシレンに溶解させた
2,6−ジメチルフェノールとブタノールを入れて調整
した。重合原料液の組成は以下の通りである。2,6−
ジメチルフェノールの濃度23重量%、用いた溶媒の重
量比は、キシレン:ブタノール:メタノール=55:1
5:30である。2,6−ジメチルフェノール100モ
ル当たり、銅原子換算0.05モル、塩酸0.46モ
ル、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジア
ミノプロパン2.5モル、n−ジブチルアミン0.95
モルである。
【0024】第一反応機に重合原料液を11.6g/m
in,の速度で送液するとともに、酸素を168ml/
min.の速度で流し、内温が40℃になるようコント
ロールした。第一反応機からオーバーフローする重合液
の内、30%の重合液を、第二、第三反応機をバイパス
させて直接重合停止槽に入るように定量送液ポンプでコ
ントロールした。第二反応機に入る重合液に対して、5
00ml/min.の速度で酸素を流し、内温が40℃
になるようコントロールした。重合体が析出してくるが
攪拌により反応機内に均一に分布している。さらに第三
反応機に入る重合液に対して酸素を50ml/min.
の速度で流し、内温が40℃になるようコントロールし
た。第三反応機から入る重合液とバイパスラインから入
る重合液を重合停止槽で合流させた。同時にこの槽に、
エチレンジアミン4酢酸・3カリウム塩の10重量%水
溶液を0.1ml/min.の速度で送液し、重合を停
止させた。重合停止槽からのオーバーフローで重合体を
含む反応液を連続的に取り出した。重合液に5倍容量の
メタノールを加え濾過し、メタノールで3回洗浄した。
このものを140℃で1時間真空乾燥させ、ポリフェニ
レンエーテル粉末を得た。得られたポリフェニレンエー
テルのηsp/cは0.43(バラツキRは0.02で
あった)であった。第三反応機から出た重合液を一部サ
ンプリングし、分離、精製、乾燥後に得られたポリフェ
ニレンエーテルのηsp/cは0.58であった。同様
にバイパスラインを経由する重合液を一部サンプリング
し、分離、精製、乾燥後に得られたポリフェニレンエー
テルのηsp/cは0.09であった。こうして得られ
たポリフェニレンエーテルのGPC測定による分子量分
布曲線を図1に示した。さらに前記した方法で樹脂組成
物を作成し、流動性、耐薬品性を評価した。これらの結
果を表1に示した。
【0025】
【図1】
【0026】
【比較例1】実施例1からバイパスラインを外し、通常
の連続重合法で実施例1と同等のηsp/cのポリフェ
ニレンエーテルを得るために、触媒の銅量を銅原子換算
で0.03モルに下げて試みたが、得られたポリフェニ
レンエーテルのηsp/cが0.38から0.45の範
囲で経時的にバラツキ(バラツキRは0.07であっ
た)、安定運転が困難であった。得られたポリフェニレ
ンエーテルのηsp/cは0.42であった。さらに実
施例と同様に樹脂組成物を作成し、流動性、耐薬品性を
評価した。これらの結果を表1に示した。
【0027】
【参考比較例1】実施例1からバイパスラインを外し、
通常の連続重合法で実施例1の触媒の銅量を銅原子換算
で0.04モルとし重合を行った。得られたポリフェニ
レンエーテルのηsp/cは0.47であった。さらに
実施例1と同様に樹脂組成物を作成し、流動性、耐薬品
性を評価した。これらの結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、連続重合法の特徴を生
かした生産性の良い方法で、機械的性質と溶融成形加工
時の流動性のバランスに優れたポリフェニレンエーテル
樹脂組成物を得ることができる。特にスラリー重合法と
組み合わせることにより、スラリー連続重合法では困難
であった低分子量のポリフェニレンエーテルの製造が可
能となった。さらに興味深いことに、このポリフェニレ
ンエーテルの樹脂組成物は流動性はもちろんのこと、耐
薬品性に代表される機械的特性に優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたポリフェニレンエーテルの
分子量分布、横軸は分子量値(ポリスチレン換算)の常
用対数値、縦軸は微分分子量分布値である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンエーテルの酸化重合を連
    続重合法で行うに際し、(a)メインの重合ラインで重
    合させた還元粘度0.4dl/g〜3.0dl/gのポ
    リフェニレンエーテルと(b)メインの重合ラインから
    バイパスさせた還元粘度0.05dl/g〜0.6dl
    /gのポリフェニレンエーテルとを、(a)と(b)の
    ポリフェニレンエーテルの重量比が1:99〜99:1
    の範囲となるよう、重合停止槽で合流、混合させ(a)
    のポリフェニレンエーテルの還元粘度が、(b)のポリ
    フェニレンエーテルの還元粘度より少なくも0.1dl
    /g以上大きくなる条件で、(a)と(b)の重合を停
    止させることを特徴とするポリフェニレンエーテルの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 連続重合を、重合中のポリフェニレンエ
    ーテルの一部が析出するスラリー重合で行う請求項1記
    載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6
    −ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルである請求
    項1記載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法を用いて得られたポ
    リフェニレンエーテルを含む樹脂組成物。
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