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JPH11106399A - ペプチド誘導体および抗真菌剤 - Google Patents

ペプチド誘導体および抗真菌剤

Info

Publication number
JPH11106399A
JPH11106399A JP9268447A JP26844797A JPH11106399A JP H11106399 A JPH11106399 A JP H11106399A JP 9268447 A JP9268447 A JP 9268447A JP 26844797 A JP26844797 A JP 26844797A JP H11106399 A JPH11106399 A JP H11106399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fmoc
gln
peptide
amino acid
manufactured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9268447A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Shimamura
誠一 島村
Koichi Hashimoto
弘一 箸本
Hiroshi Matsumoto
宏志 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morinaga Milk Industry Co Ltd filed Critical Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority to JP9268447A priority Critical patent/JPH11106399A/ja
Publication of JPH11106399A publication Critical patent/JPH11106399A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 抗真菌活性に優れ安全で新規な抗真菌性ペプ
チド誘導体と、これを有効成分とする抗真菌剤を提供す
る。 【解決手段】 一般式1のD体もしくはL体のアミノ酸
配列を有し、その配列の一部に非天然型のアミノ酸残基
を有する抗真菌性ペプチド誘導体、並びにこの誘導体を
有効成分とする抗真菌剤。 [Xaaは一般式2 (Rは水素、低級アルキル基、低級アルコキシ基または
ハロゲンを示す。)のアミノ酸残基を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、新規なペ
プチド誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩
類、およびそれらの用途に関するものである。さらに詳
しくは、この出願の発明は、医薬品、特に抗真菌剤とし
て使用し得る安全なペプチド誘導体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】侵襲性カンジダ症等の重篤な深在性真菌
症はしばしば致死的疾患となり、その発症率は全世界的
に上昇の傾向にある。本来、カンジダ等の真菌に対する
宿主生体側の主要な防御機構は、好中球による非特異免
疫によると考えられており、この防御機構が正常に機能
している場合には真菌に感染する危険性は少ない。しか
しながら、近年、この生体の免疫機能の低下をもたらす
悪性腫瘍(特に、急性白血病、悪性リンパ腫等の造血器
系悪性腫瘍)、AIDS等の基礎疾患の患者数が増加し
つつあり、このことが深在性真菌症の発症率上昇の一因
とされている。また、制癌剤、免疫抑制剤等の医療処置
の繁用等も真菌感染を容易にしている要因の一つである
と考えられている。さらに、抗菌抗生物質、ステロイド
ホルモンの多用、長期にわたる中心静脈栄養、静脈カテ
ーテルの使用等も深在性真菌症に罹患する危険因子とさ
れている(例えば、臨床と微生物、第17巻、第 265ペー
ジ、1990年)。
【0003】このような深在性真菌症の治療に最も有効
な手段は抗真菌剤による化学療法であるが、現在、深在
性真菌症治療薬として実用化されている薬剤は、抗菌剤
と比較してはるかに少なく、アンホテリシン、フルシト
シン、ミコナゾール、フルコナゾール、イトラコナゾー
ル、およびケトコナゾールの6種類にすぎない。一方、
種々の微生物に対して抗菌作用、抗真菌作用等を有する
ペプチドまたはその誘導体については、多数の報告がな
されており[例えば、ビオキミカ・エト・ビオフィジカ
・アクタ(Biochimica et Biophysica Acta )、第1197
巻、第109 ページ、1994年]、その中の一つにラクトフ
ェリンがある。
【0004】ラクトフェリンは、涙、唾液、末梢血、乳
汁等に含まれている天然の鉄結合性蛋白質であり、大腸
菌、カンジダ菌、クロストリジウム菌等の有害微生物に
対して抗菌作用および抗真菌作用を示すことが知られて
いる[例えば、ジャーナル・オブ・ペディアトリクス
(Journal of Pediatrics )、第94巻、第1ページ、19
79年;アーカイブズ・オブ・ディジーズ・イン・チャイ
ルドフッド( Archivesof Disease in Childhood )、
第67巻、第 657ページ、1992年]。
【0005】また、ラクトフェリンの分解物、ラクトフ
ェリンに由来するペプチド類、これらとホモロジーを有
するペプチド類にも抗菌作用、抗真菌作用等のあること
が知られている。例えば、ラクトフェリン分解物を有効
成分とする抗菌剤(特開平5−320068号公報)、
少なくとも20個のアミノ酸残基からなる抗菌性ペプチ
ド(特開平5−92994号公報)、5個のアミノ酸残
基からなる抗菌性ペプチド(特開平5−148296号
公報)、3〜6個のアミノ酸残基からなる抗菌性ペプチ
ド(特開平5−148297号公報)、ラクトフェリン
類の分解物、ラクトフェリン類の分解物から単離される
ペプチド、ラクトフェリン類の分解物から単離されるペ
プチドと同一のアミノ酸配列を有する合成されたペプチ
ドを有効成分とする抗酸化剤(特開平6−199687
号公報)、ペプチド誘導体と、その用途(特開平8−1
76190号公報)等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のとおり、深在性
真菌症の治療に用いられる抗真菌剤は僅かに6種類のみ
であり、様々な種類の真菌感染に対して有効に対処する
ためには、新しい機序に基づく新規な抗真菌剤が待望さ
れていた。この発明は、以上のとおりの現状に鑑みてな
されたものであり、抗真菌活性に優れ、安全であり、か
つ全く新しい機序に基づく新規な抗真菌性ペプチド誘導
体と、この抗菌性ペプチド誘導体を有効成分とする新規
な抗真菌剤を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の発明者らは、
前記従来技術の発明に開示されているラクトフェリンに
由来するペプチド類およびその誘導体の抗真菌作用につ
いて詳細に検討した結果、ウシラクトフェリンを構成す
るアミノ酸配列のうちの特定の6アミノ酸残基(Arg
−Arg−Trp−Gln−Trp−Arg)と同一の
アミノ酸配列を有し、C末端がアミド化された誘導体
が、強い抗真菌作用を有することを見い出した。
【0008】さらに、この出願の発明者らは、この事実
を基礎としてより強力な抗真菌活性を発現するペプチド
誘導体を追及した結果、その配列の一部に、従来にない
非天然型のアミノ酸残基を組み込むことにより、顕著な
抗真菌活性を示す一連のペプチド誘導体の創製に成功し
た。すなわち、この出願は、前記課題を解決する第1の
発明として、次の式(1)
【0009】
【化5】
【0010】[ただし、式中Xaaは次式(2)
【0011】
【化6】
【0012】(ただし、式中Rは水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。)
で示されるアミノ酸残基を示す。]で示されるD体もし
くはL体のアミノ酸配列を有するペプチド誘導体または
それらの薬理学的に許容される塩類を提供する。この出
願はまた、第2の発明として、次の式(1)
【0013】
【化7】
【0014】[ただし、式中Xaaは次式(2)
【0015】
【化8】
【0016】(ただし、式中Rは水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。)
で示されるアミノ酸残基を示す。]で示されるD体もし
くはL体のアミノ酸配列を有するペプチド誘導体または
それらの薬理学的に許容される塩類からなる群より選択
される化合物の1種または2種以上の混合物を有効成分
として含有する抗真菌剤を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】この出願の第1の発明に係るペプ
チド誘導体は、固相法、液相法等の公知の方法によって
合成することができる。固相法による場合は、ペプチド
合成用固相樹脂を用いて、各アミノ酸ブロックを順次縮
合させ、ペプチド鎖を延長する。各アミノ酸ブロックは
N末端および側鎖の反応性基を適当な保護基で保護した
該アミノ酸誘導体を用い、C端側から縮合反応、N末端
脱保護基反応を反復して目的のペプチド鎖を構築する。
次いで、N末端および側鎖の反応性基が保護されたまま
のペプチドを樹脂から切断して取出し、C末端のアミド
化を行い、更に脱保護反応を行うことにより、目的とす
るペプチド誘導体を得ることができる。
【0018】この発明のペプチド誘導体は、全てC末端
がアミド化された誘導体であるので、通常の固相樹脂の
代わりに、C末端アミドペプチド合成用固相樹脂を用い
ることもできる。この場合は、工程を簡略化できる上
に、保護基の選び方によっては脱樹脂、脱保護を同時に
行うこともできるので便利である。以上の操作を機械化
または自動化した、いわゆるペプチド自動合成装置を利
用することもできる。
【0019】液相法による場合も、通常の公知のペプチ
ド合成法により、基本的にはN末端、またはC末端およ
び側鎖の反応性基を適当な保護基で保護したアミノ酸誘
導体を各アミノ酸ブロックとし、これを用いて縮合反
応、N末端またはC末端の脱保護基反応を反復しなが
ら、目的のペプチド鎖を構築することができる。液相法
においては、C末端側またはN末端側から順次ペプチド
鎖の延長を行う逐次鎖長延長法に加えて、目的のペプチ
ド鎖を適当なフラグメントに分けて、各々のフラグメン
ト鎖を合成し、各々を縮合させて最終的なペプチド鎖を
構築する、いわゆるフラグメント縮合法を適用すること
もできる。
【0020】この発明のペプチド誘導体は、非天然型の
アミノ酸残基を含むことを特徴としているが、このアミ
ノ酸残基部分に相当するアミノ酸、またはその保護化さ
れた誘導体は、いずれも公知の方法により合成すること
ができる。そのいくつかを例示すれば次のとおりであ
る。次の反応式のとおり、まずα位のカルボキシル基の
みが選択的にtertブチルエステル化され、9−フル
オレニルメトキシカルボニル基(以下、Fmocと略記
する。)を結合したグルタミン酸モノtertブチルエ
ステル(A)を、カルボジイミド類等の適当な縮合剤共
存下に、所望のアニリン誘導体(B)とを反応させ、F
mocグルタミン酸モノtertブチルエステルγ−ア
ニリド誘導体(C)を得る。この際、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBt)、N−ヒドロキシスクシ
ンイミド(HOSu)等の縮合添加剤を併用することも
できる。
【0021】次に、Fmocグルタミン酸モノtert
ブチルエステル γ−アニリド誘導体(C)をトリフル
オロ酢酸等の強酸中で脱tertブチルエステル化を行
い、一般式(D)で示されるFmocグルタミン酸γ−
アニリド誘導体を合成することができる。
【0022】
【化9】
【0023】(ただし、式中Rは水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。) この発明のペプチド誘導体は、液体クロマトグラフィ
ー、カラムクロマトグラフィー、再結晶等の公知の方法
により精製することができる。また、この発明のペプチ
ド誘導体の製造に使用する合成中間体、合成原料等も同
様の方法により精製することができる。
【0024】また、この発明のペプチド誘導体を構成す
る各アミノ酸残基は、L体のみならずD体を含むもので
ある。すなわち、この発明のペプチド誘導体の抗真菌作
用は、この発明化合物を構成するアミノ酸残基がL体で
あるか、またはD体であるかには影響されない。なお、
後記の実施例では、ペプチド誘導体は、ペプチド合成機
を用いて、Fmocを結合したアミノ酸を合成原料とし
て合成しているが、個々のFmocアミノ酸は合成目的
に応じて、L体またはD体を用いているので、これらの
区別を明示する必要がある場合にはLまたはDの記号を
アミノ酸を示す記号の前に記載している。
【0025】また、原料として用いた個々のFmocア
ミノ酸に対応して得られる実施例のペプチド誘導体につ
いて、これを特定表示する手段として、例えば、次式に
示すとおり表示する。
【0026】
【化10】
【0027】この例の場合は、Xaa部分についてはL
体のFmocアミノ酸を、他の5つのアミノ酸残基相当
部分についてはD体のFmocアミノ酸を用いて合成さ
れたペプチド誘導体であることを示している。この発明
のペプチド誘導体は、非天然型のアミノ酸残基を含有す
ることを特徴としているが、これらのアミノ酸残基は形
式的には天然型アミノ酸残基の一つであるグルタミンの
側鎖末端アミド基の窒素原子上の水素原子がフェニル基
(置換基を有している場合がある)で置換されたものと
考えることができるので、次式に示すとおり略記法を用
いて表示する。
【0028】
【化11】
【0029】(ただし、式中Rは水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。) また、これの具体的な構造式を示せば次式に示すとおり
である。
【0030】
【化12】
【0031】(ただし、式中Rは水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。) この発明のペプチド誘導体の薬理学的に許容される塩類
についてさらに説明すると、無毒性の塩としては金属錯
体、酸付加塩等を例示することができる。金属錯体とし
ては、例えば亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウムもし
くはアルミニウム等の錯体である。酸付加塩としては、
塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、タンニン酸
塩、シュウ酸塩、フマール酸塩、グルコン酸塩、アルギ
ン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、
クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、ア
スコルビン酸塩、酒石酸塩等を例示することができる。
更に、カルボン酸塩、例えばアルカリ金属とのナトリウ
ム塩、カリウム塩等、アルカリ土類金属とのカルシウム
塩、マグネシウム塩等、アンモニウム塩であってもよ
い。
【0032】次にこの出願の第2の発明に係る抗真菌剤
について説明する。この発明の抗真菌剤は、前記のペプ
チド誘導体およびそれらの薬理学的に許容される塩類か
らなる群より選択された任意の1種の化合物または2種
以上の混合物を有効成分として含有している。また、こ
の発明の抗真菌剤は、前記の有効成分の他に、公知の抗
真菌剤を含有していてもよい。
【0033】この発明の抗真菌剤は、常法により例え
ば、軟膏、ゲル、ペースト、クリーム、噴霧剤、懸濁
剤、乳剤、シロップ剤、錠剤、糖剤、カプセル剤、粒
剤、粉剤等として加工することもできる。この発明の抗
真菌剤の投与量は、治療対象、症状、年齢等により異な
るが、好適には通常1回につき、約0.1〜50mgを
1日1〜3回程度投与する。表在性真菌症を対象とする
場合には、0.01〜5%(重量。以下特に断りのない
限り同じ。)含有軟膏として1日1〜3回程度局所に塗
布することもできる。
【0034】なお、この出願の明細書においては、抗菌
活性(抗菌剤)と、抗真菌活性(抗真菌剤)の意味を区
別して用いている。次に、試験例を示し、この発明の抗
真菌性ペプチド誘導体の作用効果についてさらに詳しく
説明する。 試験例1 この試験は、この発明のペプチド誘導体の真菌に対する
感受性を調べるために行った。 (1)試験菌株 試験菌として次の4菌株を用いた。
【0035】 Candida albicans ATCC 90028 Candida tropicalis ATCC 750 Candida parapsilosis ATCC 90018 Candida glabrata ATCC 90030 なお、これらの菌株は、いずれもアメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション(ATCC)から容易に入手
可能である。 (2)試験方法 1)培地の調製 バクト・ペプトン(ディフコ社製)2gおよびD−グル
コース(和光純薬工業社製)4gを注射用蒸留水(大塚
製薬工場社製。以下、蒸留水と記載する。)に溶解して
全量を200mlに調整し、121℃で15分間オート
クレーブで滅菌し、使用するまで4℃に保存した。 2)被検物質の調製 実施例1ないし実施例3、実施例6および実施例7と同
一の方法により製造したこの発明のペプチド誘導体、比
較例1および比較例2と同一の方法により製造した化合
物を全て蒸留水に溶解し、1mg/ml濃度の溶液を調
製し、これを基準液とした。この基準液は、使用するま
で−20℃以下で凍結して保存した。 3)陽性対照薬の調製 陽性対照薬として用いたアンホテリシンB(シグマ社
製)、ミコナゾール(シグマ社製)、およびフルコナゾ
ール(ファイザー社製。ジフルカンカプセルの内容物を
エタノール抽出し、その減圧濃縮残渣を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して得た。)は、ジメチルスルホキシ
ド(シグマ社製;細胞培養用)に溶解し、10mg/m
l濃度の溶液を調製し、これを保存液とした。この保存
液は、使用するまで−20℃以下で凍結して保存し、使
用時に蒸留水で10倍希釈(1mg/ml)し、これを
基準液とした。 4)接種菌液の調製 培養液中の菌数の算定 スラントからの一かきを前記培地(2ml)に接種し、
35℃で19時間培養し、分光光度計を用いて、波長6
60nmのOD値を測定した。一方、培地の一部(50
μl)を新しい前記培地(5ml)に植え継ぎ、35℃
で6時間培養し、菌液のOD値と生菌数の測定を行っ
た。生菌数の測定は、菌液を103 、104 、105
よび106 倍希釈し、各々の0.1mlをSDA寒天培
地に塗抹して培養し、翌日出現したコロニー数を測定
し、OD値/菌数濃度の検量線を求め、菌液1ml当た
りの菌数を算出した。
【0036】接種菌液の調製 スラントからの一かきを前記培地(2ml)に接種し、
35℃にて19時間培養し、その一部を無菌的に採取
し、分光光度計で波長660nmのOD値を測定した
(OD値が約1.0で、菌数は約1×107 個/mlで
あった。)。
【0037】この菌液の1/100量の菌液を、新しい
前記培地(10〜15ml)に接種し、35℃にて6時
間培養し、波長660nmのOD値を測定した結果、
0.1〜0.2で、菌数が約1×106 個/mlと算定
された。この培養物を前記培地を用いて初め50倍希
釈、次いで10倍希釈して接種菌液(2×103 個/m
l)を調製した。調製後15分以内に使用できない場合
は、4℃で保存し、2時間以内には使用した。 5)薬剤希釈液の調製 培地を、96穴平底マイクロプレートにマルチピペット
を用いて、1列目には160μlを、2列目から10列
目までは100μlずつ分注した。11列目の上4段
(発育対照)には100μlずつ、また下4段(陰性対
照)には200μlずつ分注した。
【0038】上記2)および3)で調製した被検物質
および対照薬物の希釈液(濃度:1mg/ml)40μ
lを1列目に添加して混合し、そのうち100μlを2
列目に添加した。この操作を順次10列目まで行って2
倍系列希釈した。尚、最後の10列目は100μlを分
取して廃棄した。 6)菌接種と培養 前記4)において調製した接種菌液を1列目から10列
目および11列目上4段の全穴に100μlずつ分注
し、35℃で2日間培養した。 7)判定 終末点は、マイクロプレートビュアーで肉眼的に発育が
完全阻止されている濃度を最小生育阻止濃度(以下、M
IC値と記載する。)とした。 (3)試験結果 この試験の結果は表1に示すとおりである。表中の各実
施例と同一の方法により製造された試料はこの発明のペ
プチド誘導体であり、比較例と同一の方法により製造さ
れた試料は前記のウシラクトフェリンを構成するアミノ
酸配列のうちの特定の6アミノ酸残基(Arg−Arg
−Trp−Gln−Trp−Arg)と同一のアミノ酸
配列を有し、C末端がアミド化された誘導体であり、か
つ抗菌作用または抗真菌作用を有するペプチド誘導体と
して公知の化合物である。
【0039】比較例1の化合物は6つのアミノ酸残基は
すべてL体のものからなっており、 LArg-LArg-LTrp-LGln-LTrp-LArg-NH2 で示される化合物である。比較例2の化合物は前記比較
例1の鏡像体であり、6アミノ酸残基がすべてD体のも
のからなっており、 DArg-DArg-DTrp-DGln-DTrp-DArg-NH2 で示される化合物である。
【0040】比較例1の化合物および比較例2の化合物
の抗真菌作用の差、すなわち、L体およびD体間での差
は、いずれの真菌に対しても認められなかった。Candid
a albicans ATCC 90028 に対しては、比較例の化合物
は、いずれもMIC値が12.5μg/mlであった。
これに対して、この発明のペプチド誘導体は、いずれも
MIC値が6.25〜12.5μg/mlであり、比較
例の化合物に比べて同等ないし2倍の抗真菌作用が認め
られた。
【0041】Candida tropicalis ATCC 750 に対して
は、比較例の化合物は、いずれもMIC値が3.13μ
g/mlであった。これに対して、この発明のペプチド
誘導体は、いずれもMIC値が1.56〜3.13μg
/mlであり、比較例の化合物に比べて同等ないし2倍
の抗真菌作用が認められた。Candida parapsilosis ATC
C 90018 に対しては、比較例の化合物は、いずれもMI
C値が50μg/mlであった。これに対して、この発
明のペプチド誘導体は、いずれもMIC値が12.5〜
25μg/mlであり、比較例の化合物に比べて2倍な
いし4倍の抗真菌作用が認められた。
【0042】Candida glabrata ATCC 90030 に対して
は、比較例の化合物は、いずれもMIC値が50μg/
mlであった。これに対して、この発明のペプチド誘導
体は、いずれもMIC値が12.5〜50μg/mlで
あり、比較例の化合物に比べて同等ないし4倍の抗真菌
作用が認められた。これらの試験結果から明らかなとお
り、総じてこの発明のペプチド誘導体にはいずれも公知
のペプチド類を上回る抗真菌作用が認められた。なお、
他のペプチド誘導体についても同様の試験を行ったが、
ほぼ同等の結果が得られた。
【0043】
【表1】
【0044】試験例2 この試験は、この発明のペプチド誘導体の急性毒性を調
べる目的で行った。 (1)試験動物 4週齢のddY系雄性マウス(日本SLCより購入)を
1週間以上馴化し、のち4群(1群5匹)に分けて使用
した。 (2)試験方法 実施例1と同一の方法により製造したこの発明のペプチ
ド誘導体を体重1kg当り100mgまたは500mg
の割合で蒸留水に溶解し、単回強制経口投与し、急性毒
性を試験した。 (3)試験結果 100mg/kg体重、および500mg/kg体重の
割合で投与した群に、死亡例は認められなかった。従っ
て、この発明のペプチド誘導体のLD50値は500mg
/kg体重以上であり、毒性は極めて低いことが判明し
た。なお、他のペプチド誘導体についても同様の試験を
行ったが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0045】次に、実施例を示してこの発明をさらに詳
細かつ具体的に説明するが、この発明は以下の例に限定
されるものではない。
【0046】
【実施例】
実施例1 ペプチド合成装置(パーキン・エルマー社アプライド・
バイオシステムズ事業部製。433A型。以下、PE社
製と略記する。)を使用し、同装置の使用説明書および
シェパード等による固相ペプチド合成法[ジャーナル・
オブ・ケミカル・ソサイエティー・パーキンI(Journa
l of Chemical Society Perkin I)、第538 ページ、1
981年]に基づいて次のとおりペプチドを合成した。
【0047】まず、C末端アミドペプチド合成用固相樹
脂であるFmocアミドレジン(PE社製)397mg
(0.25mmol)を用い、前記ペプチド合成装置の
合成プログラムにより脱保護基反応および縮合反応を反
復してペプチド鎖を延長した。すなわち、最初に20%
ピペリジン含有N−メチルピロリドン(PE社製。以下
N−メチルピロリドンをNMPと略記する。)により、
前記固相樹脂のアミノ基の保護基であるFmocを切断
除去し、NMPで洗浄した。次いで、Fmocアミノ酸
[Fmoc-D-Arg(Pmc)-OH(渡辺化学工業社製)]をFastMo
c (登録商標)リージェントキット(PE社製)を用い
て縮合させ、NMPで洗浄した。以下、前記Fmoc基
の切断からFmocアミノ酸の縮合洗浄までの操作を反
復した。
【0048】ただし、次の工程以降、Fmocアミノ酸
は工程順に、Fmoc-D-Trp(Boc)-OH(渡辺化学工業社
製)、Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH (後記参考例1と同一の
方法により合成)、Fmoc-D-Trp(Boc)-OH(渡辺化学工業
社製)およびFmoc-D-Arg(Pmc)-OH(渡辺化学工業社製)
を用いた。いずれのFmocアミノ酸も1.0mmol
に相当する量を専用カートリッジに詰めて使用した。縮
合反応の条件および脱保護条件は、同装置に付随するフ
ィードバックモニタリングシステムにより自動的に制御
させた。ペプチド鎖の伸張反応が全て終了した後、20
%ピペリジン含有NMPによりN末端のFmoc基を切
断し、NMPおよびジクロロメタン(PE社製)で洗浄
し、真空乾燥し、保護ペプチド樹脂764mg(収率9
5%)を得た。
【0049】前記の保護ペプチド樹脂322mg(0.
1mmol)にエタンジチオール(渡辺化学工業社製)
1.2ml、メタクレゾール(渡辺化学工業社製)0.
4mlおよびチオアニソール(渡辺化学工業社製)2.
4mlを、室温でアルゴン気流下15分間撹拌し、氷冷
し、さらに10分間撹拌した。これにトリフルオロ酢酸
(渡辺化学工業社製。以下、TFAと略記する。)15
mlを添加し、10分間撹拌し、トリメチルシリルブロ
ミド(渡辺化学工業社製)2.7mlを添加して50分
間撹拌した。のちグラスフィルターで樹脂を濾別し、濾
液を手早く減圧濃縮した。残渣にあらかじめ冷却した無
水ジエチルエーテル(国産化学製)を添加し、ペプチド
を白色粉末化した。
【0050】次いで遠沈管に移し、遠心分離(2500
rpm、10分間)し、上清を廃棄し、冷ジエチルエー
テルを新たに添加し、充分撹拌して再び遠心分離する操
作を4回反復した。のち、ペプチド沈殿物を真空乾燥
し、水に溶解して凍結乾燥し、目的とする粗製のペプチ
ド誘導体約42mgを得た。前記粗製ペプチド誘導体の
全量を水に溶解し、遠心分離(15000rpm、5分
間)し、上清を0. 45μmフィルターで濾過し、次の
条件により高速液体クロマトグラフィーにより精製し
た。カラムは、逆相系の Lichrospher 100 RP-18(e) 2
50×10mm(メルク社製)を用いた。溶離液は0.
1%TFA/水をA液、80%アセトニトリル/A液を
B液として、A液からB液への濃度直線勾配により溶出
した。主ピーク分画を再度凍結乾燥し、次式
【0051】
【化13】
【0052】により示される白色粉末のこの発明のペプ
チド誘導体約17.4mg(収率約16%)を得た。 実施例2 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、後記参考例2と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(4Br-Ph)-OH 523
mg(1.0mmol)を用いたことを除き、実施例1
と同一の方法により、次式
【0053】
【化14】
【0054】により示される白色粉末状のこの発明のペ
プチド誘導体約23.0mg(収率約20%)を得た。 実施例3 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、後記参考例3と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(4F-Ph)-OH462m
g(1.0mmol)を用いたことを除き、実施例1と
同一の方法により、次式
【0055】
【化15】
【0056】により示される白色粉末状のこの発明のペ
プチド誘導体約35.7mg(収率約33%)を得た。 実施例4 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、後記参考例4と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(Ph)-OH 444mg
(1.0mmol)を用いたことを除き、実施例1と同
一の方法により、次式
【0057】
【化16】
【0058】により示される白色粉末状のこの発明のペ
プチド誘導体約21.9mg(収率約20%)を得た。 実施例5 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、後記参考例5と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(4Me-Ph)-OH 458
mg(1.0mmol)を用いたことを除き、実施例1
と同一の方法により、次式
【0059】
【化17】
【0060】により示される白色粉末状のこの発明のペ
プチド誘導体約26.0mg(収率約23%)を得た。 実施例6 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、後記参考例6と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(3Me-Ph)-OH 458
mg(1.0mmol)を用いたことを除き、実施例1
と同一の方法により、次式
【0061】
【化18】
【0062】により示される白色粉末状のこの発明のペ
プチド誘導体約23.8mg(収率約21%)を得た。 実施例7 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、後記参考例7と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(4OMe-Ph)-OH475
mg(1.0mmol)を用いたことを除き、実施例1
と同一の方法により、次式
【0063】
【化19】
【0064】により示される白色粉末状のこの発明のペ
プチド誘導体約11.6mg(収率約11%)を得た。 実施例8 実施例1と同一の方法により得たペプチド誘導体約10
mgを、0.02mol/lの塩酸5mlに溶解し、さ
らに水で20mlに希釈し、そのまま凍結乾燥し、白色
粉末状の実施例1の化合物の塩酸塩約10mg得た。 実施例9 常法により、次の組成の錠剤を製造した。
【0065】 乳糖(和光純薬工業社製) 78.2(%) 実施例1と同一の方法により得たペプチド誘導体 1.2 ステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業社製) 20.0 実施例10 常法により、次の組成の注射剤を製造した。実施例1と
同一の方法により得たペプチド誘導体を、生理食塩水
(大塚製薬社製)に6.0mg/mlの割合で溶解し、
滅菌濾過フィルターを通させ、注射剤を製造した。 実施例11 常法により、次の組成の軟膏を製造した。なお、ペプチ
ド誘導体を除き、全て市販品を使用した。
【0066】 ワセリン 26.3(%) パラフィン 5.3 セトステアリルアルコール 2.1 プロピレングリコール 10.5 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン グリコールエーテル 3.2 実施例1と同一の方法により得たペプチド誘導体 0.5 精製水 52.1 実施例15 常法により、次の組成の皮膚外用剤を製造した。なお、
ペプチド誘導体を除き、全て市販品を使用した。
【0067】 パラオキシ安息香酸エチル 0.1(%) パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 ラウロマクロゴール 0.5 セタノール 20.0 白色ワセリン 40.0 精製水 34.3 実施例1と同一の方法により得たペプチド誘導体 5.0 次に、この発明のペプチド誘導体と比較するための化合
物の製造例を比較例として示す。 比較例1 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、Fmoc-L-Gln(Trt)-
OH(PE社製)597mg(1.0mmol)を用いた
ことおよびその他のアミノ酸ブロックを全てD体の代わ
りに、L体(全てPE社製)を用いたことを除き、実施
例1と同一の方法により、次式
【0068】
【化20】
【0069】により表わされる白色粉末状の化合物約4
3.2mg(収率約44%)を得た。 比較例2 Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の代わりに、Fmoc-D-Gln(Trt)-
OH(渡辺化学工業社製)597mg(1.0mmol)
を用いたことを除き、実施例1と同一の方法により、次
【0070】
【化21】
【0071】により表わされる白色粉末状の化合物約4
9.0mg(収率約50%)を得た。次に、この発明の
ペプチド誘導体を製造するための中間体の製造例を参考
例として示す。 参考例1[Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu の製造] Fmoc-D-Gln-OtBu (渡辺化学工業社製)1276mg
(3.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル・一水塩(島津製作所製)551mg(3.6mmo
l)および塩化メチレン(国産化学社製)20mlの混
合物を氷冷し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド・塩酸塩(国産化学社製)6
90mg(3.6mmol)を少量ずつ添加した。添加
完了後、しばらく氷冷下で、次いで室温で2時間撹拌し
た。反応混合物を再度氷冷し、4−クロロアニリン(東
京化成工業社製)383mg(3.0mmol)の塩化
メチレン溶液を滴下した。滴下完了後、暫時氷冷下で、
さらに室温で一夜間撹拌した。溶媒を留去し、残渣に酢
酸エチルおよび1N−塩酸を添加して有機層を分取し、
重曹水で1回、次いで飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、残渣
をシリカゲル−カラムクロマトグラフィにより精製し
(溶媒として酢酸エチル:ヘキサン=1:50〜1:2
を使用。)、次式
【0072】
【化22】
【0073】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
Cl-Ph)-OtBu 約1051mg(収率約65.5%)を得
た。 参考例2[Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OH の製造] 参考例1のFmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu 803mg(1.
5mmol)に、氷冷下でトリフルオロ酢酸(渡辺化学
工業社製)6mlを添加して溶解し、塩化カルシウム管
保護下、室温で4時間撹拌した。過剰のトリフルオロ酢
酸を室温下で減圧留去し、残渣にエーテルを添加して処
理し、結晶化させた。結晶を濾取し、エーテルで数回洗
浄し、さらにヘキサンで洗浄し、乾燥し、次式
【0074】
【化23】
【0075】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
Cl-Ph)-OH 約598mg(収率約83.3%)を得た。 参考例3[Fmoc-D-Gln(4Br-Ph)-OtBu の製造] 4−クロロアニリンの代わりに、4−ブロモアニリン
(東京化成工業社製)516mg(3.0mmol)を
用いたことを除き、参考例1と同一の方法により、次式
【0076】
【化24】
【0077】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
Br-Ph)-OtBu 約1179mg(収率約67.8%)を得
た。 参考例4[Fmoc-D-Gln(4Br-Ph)-OH の製造] Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu の代わりに、参考例3と同一
の方法により製造したFmoc-D-Gln(4Br-Ph)-OtBu 869
mg(1.5mmol)を用いたことを除き、参考例2
と同一の方法により、次式
【0078】
【化25】
【0079】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
Br-Ph)-OH 約683mg(収率約87.0%)を得た。 参考例5[Fmoc-D-Gln(4F-Ph)-OtBuの製造] 4−クロロアニリンの代わりに、4−フルオロアニリン
(東京化成工業社製)333mg(3.0mmol)を
用いたことを除き、参考例1と同一の方法により、次式
【0080】
【化26】
【0081】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
F-Ph)-OtBu約1123mg(収率約72.2%)を得
た。 参考例6[Fmoc-D-Gln(4F-Ph)-OHの製造] Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu の代わりに、参考例5と同一
の方法により製造したFmoc-D-Gln(4F-Ph)-OtBu778m
g(1.5mmol)を用いたことを除き、参考例2と
同一の方法により、次式
【0082】
【化27】
【0083】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gl n
(4F-Ph)-OH 約638mg(収率約91.9%)を得
た。 参考例7[Fmoc-D-Gln(Ph)-OtBu の製造] 4−クロロアニリンの代わりに、アニリン(アルドリッ
チ社製)279mg(3.0mmol)を用いたことを
除き、参考例1と同一の方法により、次式
【0084】
【化28】
【0085】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(P
h)-OtBu 約1138mg(収率約75.8%)を得た。 参考例8[Fmoc-D-Gln(Ph)-OH の製造] Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu の代わりに、参考例7と同一
の方法により製造したFmoc-D-Gln(Ph)-OtBu 751mg
(1.5mmol)を用いたことを除き、参考例2と同
一の方法により、次式
【0086】
【化29】
【0087】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(P
h)-OH 約601mg(収率約90.2%)を得た。 参考例9[Fmoc-D-Gln(4Me-Ph)-OtBu の製造] 4−クロロアニリンの代わりに、p−トルイジン(東京
化成工業社製)321mg(3.0mmol)を用いた
ことを除き、参考例1と同一の方法により、次式
【0088】
【化30】
【0089】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
Me-Ph)-OtBu 約1090mg(収率約70.6%)を得
た。 参考例10[Fmoc-D-Gln(4Me-Ph)-OH の製造] Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu の代わりに、参考例9と同一
の方法により製造したFmoc-D-Gln(4Me-Ph)-OtBu 772
mg(1.5mmol)を用いたことを除き、参考例2
と同一の方法により、次式
【0090】
【化31】
【0091】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
Me-Ph)-OH 約649mg(収率約94.4%)を得た。 参考例11[Fmoc-D-Gln(3Me-Ph)-OtBu の製造] 4−クロロアニリンの代わりに、m−トルイジン(東京
化成工業社製)321mg(3.0mmol)を用いた
ことを除き、参考例1と同一の方法により、次式
【0092】
【化32】
【0093】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(3
Me-Ph)-OtBu 約983mg(収率約63.7%)を得
た。 参考例12[Fmoc-D-Gln(3Me-Ph)-OH の製造] Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph)-OtBu の代わりに、参考例3と同一
の方法により製造したFmoc-D-Gln(3Me-Ph)-OtBu 772
mg(1.5mmol)を用いたことを除き、参考例2
と同一の方法により、次式
【0094】
【化33】
【0095】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(3
Me-Ph)-OH 約642mg(収率約93.4%)を得た。 参考例13[Fmoc-D-Gln(4OMe-Ph)-OtBuの製造] 4−クロロアニリンの代わりに、p−アニシジン(東京
化成工業社製)369mg(3.0mmol)を用いた
ことを除き、参考例1と同一の方法により、次式
【0096】
【化34】
【0097】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
OMe-Ph)-OtBu約1437mg(収率約90.3%)を得
た。 参考例14[Fmoc-D-Gln(4OMe-Ph)-OHの製造] Fmoc-D-Gln(4Cl-Ph )-OtBuの代わりに、参考例13と同
一の方法により製造したFmoc-D-Gln(4OMe-Ph)-OtBu79
6mg(1.5mmol)を用いたことを除き、参考例
2と同一の方法により、次式
【0098】
【化35】
【0099】により表わされる白色結晶のFmoc-D-Gln(4
OMe-Ph)-OH約676mg(収率約95.0%)を得た。
【0100】
【発明の効果】以上、詳しく説明したとおり、この出願
の発明によって、抗真菌活性に優れ、しかも安全である
新規ペプチド誘導体と、これを有効成分とする抗真菌剤
が提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(1) 【化1】 [ただし、式中Xaaは次式(2) 【化2】 (ただし、式中Rは水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基またはハロゲン原子を示す。)で示されるア
    ミノ酸残基を示す。]で示されるD体もしくはL体のア
    ミノ酸配列を有するペプチド誘導体またはそれらの薬理
    学的に許容される塩類。
  2. 【請求項2】 次の式(1) 【化3】 [ただし、式中Xaaは次式(2) 【化4】 (ただし、式中Rは水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基またはハロゲン原子を示す。)で示されるア
    ミノ酸残基を示す。]で示されるD体もしくはL体のア
    ミノ酸配列を有するペプチド誘導体またはそれらの薬理
    学的に許容される塩類からなる群より選択される化合物
    の1種または2種以上の混合物を有効成分として含有す
    る抗真菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011508728A (ja) * 2007-12-21 2011-03-17 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ペプチドを含有するフケ防止組成物

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