JPH0940761A - ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造法及びその成型品 - Google Patents
ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造法及びその成型品Info
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Abstract
に結晶性が高いため成型品が堅くてもろいという課題が
あった。 【解決手段】 本発明は、ポリL−乳酸またはポリD−
乳酸の実質的ホモポリマーからなる結晶性セグメント
(A)と、L−乳酸およびD−乳酸を主成分とする非晶
性セグメント(B)とが結合されてなるポリ乳酸ブロッ
ク共重合体を製造し、上記課題を解決する。その共重合
体の製造は、少なくとも1つの末端に水酸基を有するL
−乳酸およびD−乳酸を主成分とする非晶性ポリマーに
対し、L−ラクチドまたはD−ラクチドを反応させる
か、或いは少なくとも1つの末端に水酸基を有するL−
乳酸またはD−乳酸の実質的ホモポリマーに対して、L
−ラクチド、D−ラクチドまたは/およびLD−ラクチ
ドを反応させることにより行う。
Description
柔軟性および靭性にすぐれた新規ポリ乳酸ブロック共重
合体、その製造方法およびその成型品に関する。
リマーが、環境保護の見地から注目されている。なかで
もポリ乳酸は、農産物を原料としコストおよび性能に優
れており、最も実用性が高い生分解性ポリマーとして期
待されている。しかしポリ乳酸は、分子構造が剛直であ
る上に結晶性が高いため成型品が堅くもろいという欠点
がある。このため共重合によって結晶性を抑制し、柔軟
性や靭性を改良することが試みられている。その一つの
方法として、L−乳酸とD−乳酸との共重合が考えられ
る。
れたL/D−乳酸共重合は、ランダム共重合であり、柔
軟性や靭性は改良されるが、結晶性が失われ耐熱性が著
しく劣るものしか得られていない。本発明者らは、ポリ
乳酸の好ましい結晶性や耐熱性を維持しつつ、柔軟性や
靭性を改良するため鋭意研究し、本発明に到達した。
リL−乳酸またはポリD−乳酸の実質的ホモポリマーか
らなる結晶性セグメント(A)と、L−乳酸およびD−
乳酸を主成分とする非晶性セグメント(B)とが結合さ
れてなる新規ポリ乳酸ブロック共重合体によって達成さ
れる。
一部分をいう。セグメント(A)を形成するポリL−乳
酸またはポリD−乳酸の実質的ホモポリマーは、ポリL
−乳酸ホモポリマー、ポリD−乳酸ホモポリマー、およ
びそれらに融点や結晶性があまり損なわれない程度の少
量の他成分が共重合されたものを包含する。例えば、ポ
リL−乳酸ホモポリマー(融点170〜180℃)に対
し2〜3重量%程度のD−乳酸成分を共重合しても、融
点の低下はわずか(10℃以下)であり、実質的にホモ
ポリマーとみなす。少量の他成分として、他のエステル
結合形成性成分が共重合された場合も同様である。しか
し、ポリL−乳酸に対しD−乳酸成分が例えば5%を越
えて共重合されると融点低下は20℃以上となり、実質
的にホモポリマーとはいえない。このように少量の第二
成分の混入でも、製品の耐熱性を損なう傾向があり、で
きるだけ避けるべきであ。すなわちセグメント(A)
は、高純度のものが好ましい。このため、重合原料の純
度を高めること、重合反応を出来るだけ低温で短時間と
し、反応中のラセミ化を防ぐことなどが好ましい。
びD−乳酸を主成分とする非晶性ポリマーは、(1)L
/D−乳酸共重合体、および(2)L/D−乳酸共重合
体にエステル結合形成性の第三成分(単数または複数)
を50重量%以下共重合したもので結晶性でないものを
いう。ポリマーが結晶性かどうかは、それを繊維または
フィルムとし、十分延伸および熱処理したのち、走査型
示差熱量計(以下DSCと記す)で試験して、結晶の融
解の吸熱ピークが存在するかどうか、あるいは延伸配向
した繊維またはフィルムをX線回折試験することによ
り、容易に判定できる。L/D−乳酸のランダム共重合
体の場合、L/D比率が94/6〜6/94、とくに9
0/10〜10/90程度の範囲が非結晶性であること
が多い。
は、特に限定されない。例えば、1個の(A)と1個の
(B)とが結合したAB型、1個の(A)に2個の
(B)が結合したBAB型、その逆のABA型、複数の
(A)と複数の(B)とが結合した例えばABABA型
など任意である。しかし製造の容易性、物性(結晶性や
耐熱性)に優れる点から、AB型、ABA型、BAB型
が好ましい。
ステル結合が最も広く用いられるが、その他の「継ぎ
手」で結合されていてもよい。例えば、共に末端に水酸
基を有するセグメント(A)用のポリマーとセグメント
(B)用のポリマーとに、ジカルボン酸無水物やジカル
ボン酸塩化物を反応させて、両者を結合することができ
る。同様に、ジイソシアネート化合物を反応させて、両
者を結合することができる。すなわち、「継ぎ手」とし
てエステル結合、ウレタン結合、ウレア結合、アミド結
合、カーボネート結合その他の周知の化学結合を応用す
ることが出来る。
は、特に限定されない。セグメント(A)と(B)との
重量比率や目的とする物性によってそれぞれの分子量を
選べば良い。しかし一般に余り分子量の小さいものは、
ブロック(セグメント)共重合体の特長が不十分で、好
ましくない。セグメントの分子量は、2000以上、特
に5000以上が好ましく、多くの場合10000〜3
00000、特に30000〜200000が広く用い
られる。
は、それぞれあまりに小さいと効果が乏しく、例えば重
量比A/Bが20/80〜85/15程度の範囲、とく
に30/70〜80/20の範囲が好ましく、40/6
0〜75/25の範囲が最も広く用いられる。セグメン
ト(A)は、いわばハードセグメントであり、それが多
いほど融点や軟化点が高く耐熱性にすぐれ、逆にソフト
セグメントであるセグメント(B)が多いほど柔軟性、
耐衝撃性、弾性回復性などに優れる。従来のランダム共
重合では、共重合の比率の広い範囲で、共重合物は非結
晶性となり耐熱性が著しく劣るが、本発明によって結晶
性で耐熱性の改善されたものが得られる。本発明の共重
合体の分子量は、特に限定されないが、多くの場合、5
0000以上が好ましく、80000以上が特に好まし
く、100000〜300000の範囲が最も広く用い
られる。好ましい分子構造の若干の例をあげると、セグ
メント(A)として分子量150000のポリL−乳酸
(ホモポリマー)、セグメント(B)として分子量50
000のL−乳酸/D−乳酸の90/10ランダム共重
合体を成分とするAB型ブロック共重合体(分子量20
0000)、同じくBAB型(分子量250000)、
同じく分子量10万のAと5万のBとのABA型(分子
量25万)などがある。本発明の共重合体は、すべての
分子の分子構造(ブロック共重合の構造)が同一である
必要はなく、色々な分子構造のものの集合体でもよい。
実際の重合工程では、統計的バラツキにより色々な分子
の集合体(例えばガウス分布したもの)が得られる。し
かし、各ブロック(セグメント)の成分や分子量は平均
値で代表させることが出来、実際上それで十分である。
重合比率と融点の関係を示す説明図である。図におい
て、曲線1は本発明によるブロック共重合体の例を示
し、曲線2はランダム共重合体の例を示す。ランダム共
重合においては、ホモポリマーに5〜6%の光学異性体
が共重合することにより結晶性が失われ、融点は不明確
となる。曲線2の実線はDSC法で結晶の融点が観測さ
れる領域を示し、点線はDSC法では融点が観測され
ず、ポリマーが軟化流動開始する温度を示す。勿論この
流動開始点は、ポリマーの分子量によっても変わるの
で、一義的に示すことは不可能で、図は一例を示すにす
ぎない。同じく、ブロック共重合体の融点も、セグメン
トの分子構造や分子量、セグメントとセグメントとの結
合方式、分子全体の分子量などによって変わるので、曲
線1は一例を示すに過ぎない。しかし、本発明によるブ
ロック共重合体においては、L/D比率のすべての領域
にわたり結晶性や融点を保つことが可能であり、その結
果ランダム共重合体よりも高い融点や耐熱性が得られる
点で、ランダム共重合とは本質的且つ明瞭に異なること
が理解されよう。
構成する非晶性セグメント(B)は、その50重量%以
下の範囲内で、乳酸以外のポリエステル用その他の重合
原料(構成成分)を共重合することが出来る。共重合の
目的は、親水性、撥水性、染色性、酸化防止性、柔軟
性、弾性回復性、耐衝撃性、耐熱性、ガスバリア性、ガ
ラス転移温度、分解性、平滑性、離型性、成型性などの
改良、コストダウンなどである。共重合可能な成分また
は原料の例としては、(1)グリコール酸、ヒドロキシ
ブチルカルボン酸、ヒドロキシ安息香酸などのヒドロキ
シ酸、(2)グリコリド、ブチロラクトン、カプロラク
トンなどの脂肪族ラクトン、(3)エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサン
ジオールなど炭素数2〜20のジオール、(3)コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、スルホイソフタル酸(アルカリ
金属塩)、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など
脂肪族および芳香族ジカルボン酸、更に分子末端に水酸
基をもつポリマー又はオリゴマーとして、(4)ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブ
チレンエーテルなどのポリアルキレンエーテルおよびそ
れらの共重合体やオリゴマー、(5)ポリヘキサンカー
ボネート、オクタンカーボネートなどのポリアルキレン
カーボネート、(6)ジメチルシロキサン、ジエチルシ
ロキサン、ジフェニルシロキサンなどのポリオルガノシ
ロキサンなどが挙げられる。
基やエーテル結合を持つもの、撥水性改良にはシリコン
化合物、柔軟性や靭性などの改良にはガラス転移点が常
温以下の化合物(ポリアルキレンラクタム、ポリアルキ
レンアルキレート、ポリアルキレンエーテル、ポリアル
キレンカーボネートなど)、耐熱性の改良にはガラス転
移点が高いもの(芳香族化合物など)の共重合が効果的
である。
り非晶性のものよりも耐熱性に優れることが特徴であ
る。結晶性の程度は、前述のようにDSC分析によって
評価出来る。DSC分析で結晶の融解(溶融)吸熱量が
大きいほど、結晶性が高い。本発明の目的に沿うために
は、ブロック共重合物の結晶の溶融吸熱量は、5ジュー
ル(J)/g以上が好ましく、10J/g以上が特に好
ましく、15J/g以上が最も好ましい。なおポリL−
乳酸ホモポリマーの結晶の溶融吸熱量は40〜50J/
g程度、融点(ピーク値)は170〜180℃程度であ
る。本発明ブロック共重合体の融点は、130℃以上が
好ましく、140℃以上が特に好ましく、150℃以上
が最も広く用いられる。
縮合)、乳酸エステル(メチルエステル、エチルエステ
ルなど)の縮合(脱アルコール)、および乳酸の環状2
量体であるラクチドの開環重合によって重合される。本
発明の共重合体は、ラクチドの開環重合によって容易に
得られる。乳酸の直接重合(脱水縮合)や乳酸エステル
の縮合法では、ランダム共重合が起こりやすく、ブロッ
ク共重合は極めて困難であることが多い。ラクチドには
L−乳酸の2量体であるLL−ラクチド(L−ラクチド
と記す)、D乳酸の2量体であるDD−ラクチド(D−
ラクチドと記す)、L−乳酸とD−乳酸とを成分とする
L/D−ラクチド(メソラクチドともいう)の3種類が
ある。結晶性セグメント(A)の重合には、L−ラクチ
ドまたはD−ラクチドを用いることが好ましく、非晶性
セグメント(B)の重合には上記3種のラクチドを混合
して目的のL/D比率のものを重合することができる。
(1)結晶性のポリL−乳酸の実質的ホモポリマーまた
はポリD−乳酸の実質的ホモポリマーすなわちセグメン
ト(A)を形成するポリマーを製造し、それに対して
(2)L−ラクチド、D−ラクチドL/Dラクチドおよ
び必要に応じてその他のエステル結合形成性原料を混
合、反応させて非晶性セグメント(B)を形成させる2
工程法で得ることが出来る。このためには、第一工程で
製造するセグメント(A)形成ポリマーの一方または両
方の分子末端は水酸基であることが必要である。そのよ
うなポリ乳酸ホモポリマーは、重合開始剤としてモノア
ルコールまたは多価アルコール(例えばジオールやトリ
オール)を用いて得ることが出来る。
めに(1)L−ラクチド(またはL−乳酸)、D−ラク
チド(またはD−乳酸)、L/Dラクチドおよび必要に
応じてその他のエステル結合形成性原料を混合し反応
(重合)させてセグメント(B)を形成する非晶性ポリ
マーを製造し、それに対して(2)L−ラクチドまたは
D−ラクチドを反応(重合)させて結晶性セグメント
(A)を形成することにより、製造することも出来る。
この場合も、第一工程で製造するポリマーの分子末端
(一方または両方)に水酸基を導入するため、モノアル
コールまたは多価アルコールを用いることが出来る。こ
の二つの方法では、かなり正確にAB型、ABA型また
はBAB型のブロック共重合体を製造することが出来
る。上記二つの工程は、それぞれ連続的または/および
バッチ的に行うことが出来る。
しては、はじめに(1)一方または両方の分子末端に水
酸基(または他の官能基)を持つ結晶性セグメント
(A)用のポリマーと、非晶性セグメント(B)用のポ
リマーの双方を作り、(2)それらにジイソシアネー
ト、ジカルボン酸無水物またはジカルボン酸ハロゲン化
物、ジカルボン酸などの多官能性化合物を反応させて、
セグメント(A)と(B)とを、多官能性化合物を継ぎ
手として、結合する方法がある。この方法ではAB型、
ABA型、BAB型の他、ABAB、ABABA、BA
BABその他様々な型や、様々の型が混合されたものも
製造することが出来る。この方法も、連続的または/お
よびバッチ的に行うことが出来る。
に応じて副次的添加剤として、安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、顔料、着色剤、各種無機粒子、各種フィラ
ー、撥水剤、親水剤、離型剤、可塑剤、生理活性剤、抗
菌剤、防腐剤などを添加することができる。本発明のブ
ロック共重合体は、繊維、シート、フィルム、板、棒、
筒、容器その他各種の成型品などの用途に好適に応用出
来る。
て、%、部は特に断らない限り重量比である。脂肪族ポ
リエステルの分子量は、試料の0.1%クロロホルム溶
液のGPC分析において、分子量1000以下の成分を
除く高分子成分の分散の重量平均値である。DSC分析
は、試料10mg、窒素雰囲気中、昇温速度10℃/m
inで行った。また、衝撃強度は、試料ポリマーを射出
成型法により切り欠き付き試験片を作成し、JIS K
7110 アイゾット衝撃試験法により測定した。
−ラクチド100部、それに対して重合触媒としてオク
チル酸錫100ppm、重合開始剤としてオクチルアル
コール0.07部、酸化防止剤としてチバガイギー社イ
ルガノックス1010を0.1部を加えて、攪拌装置付
きの反応容器中で、窒素雰囲気下、185℃で12分間
反応させて、プレポリマーPP1を得た。プレポリマー
PP1は、分子量156000で、片末端の殆どが水酸
基のポリ乳酸ホモポリマー(結晶性)である。
し重合開始剤としてトリエチレングリコール0.07%
を用いて、プレポリマーPP2を得た。プレポリマーP
P2は、殆どの両末端が水酸基、分子量162000の
ポリ乳酸ホモポリマー(結晶性)である。
たプレポリマーPP1と、L−ラクチドとD−ラクチド
の8/2混合物とを、重量比70/30で連続供給し、
同時にラクチドに対して重合触媒オクチル酸錫100p
pmを添加し、190℃で平均7分間重合した。重合
後、ノズルより押し出し水で冷却したのち切断してチッ
プとし、乾燥後140℃の窒素中で6時間処理(固相重
合)してブロック共重合体BP1を得た。BP1は、分
子量223000、分子量156000のポリL−乳酸
(結晶性)セグメント(A)と、分子量67000のポ
リL/D−共重合乳酸(非晶性)セグメント(B)との
AB型ブロック共重合体である。
て、但しプレポリマーPP2を用いて、ブロック共重合
体BP2を得た。BP2は、分子量216000、分子
量156000のポリL−(結晶性)乳酸セグメント
(A)と、分子量30000のポリL/D共重合乳酸
(非晶性)セグメント(B)とのBAB型ブロック共重
合体である。
様にして但し重合開始剤を用いないで重合した後、チッ
プ状で固相重合して得た分子量235000のポリL−
乳酸ホモポリマーをHP1とする。またそれぞれ光学純
度99.5%以上のL−ラクチドとDラクチドの8/2
の混合物を用い、重合開始剤を用いないで、以下プレポ
リマーPP1と同様に重合した後、チップ状で固相重合
して得た分子量228000のポリL/D−乳酸共重合
体をポリマーAP1とする。
を表1に示す。なお、ポリマーAP1は、非晶性で融点
はDSC法では不明瞭であるため、軟化温度を示す。表
1に見るように、本発明のポリマーBP1およびBP2
は、融点および融解吸熱量が高く結晶性に優れ、しかも
耐衝撃性に優れている。他方、ポリL−乳酸ホモポリマ
ーHP1は結晶性に優れるが、耐衝撃性に劣り、ポリL
/D−乳酸共重合体AP1は耐衝撃性に優れるが耐熱性
に劣ることが明らかである。
にして、但し重合開始剤を0.12%添加して得た分子
量107000の結晶性ポリマーをプレポリマーPP3
とする。実施例1のプレポリマーPP2と同様にして、
但し光学純度99.5%以上のL−ラクチド80部、光
学純度99.5%以上のD−ラクチド20部、トリエチ
レングリコール0.17%とを用いて、分子量7200
0の非晶性プレポリマーPP4を得た。プレポリマーP
P3を107部、PP4を72部、テレフタル酸ジクロ
ライド0.36部を混合し、実施例1と同じ2軸混練押
出機を用い190℃で6分間反応させた後ノズルより押
し出し冷却チップ化し、140℃の窒素中で4時間熱処
理下後、水を3%含むアセトンで洗浄後乾燥して、ブロ
ック共重合体BP3を得た。BP3の分子量は2520
00で、AB型、ABA型、BAB型、ABAB型など
の混合物と推測される。
ヘキサンアジペートと、同じく両末端が水酸基で分子量
20000のポリブチレンアジペートの1/1混合物3
0部、光学純度99.5%以上のL−ラクチド50部お
よび光学純度99.5%以上のD−ラクチド20部に対
してオクチル酸錫100ppmを混合し、以下実施例1
のプレポリマーPP1と同様に重合してプレポリマーP
P5を得た。プレポリマーPP5は分子量63000で
両末端が水酸基である。
ドとを、重量比1/2で2軸混練押出機に連続供給し、
同時にラクチドに対してオクチル酸錫を100ppm添
加し、以下実施例1のブロック共重体BP1と同様にし
てブロック共重体BP4を得た。BP4は、分子量は1
87000で、ポリブチレン/ヘキサンアジペート成分
を含む非晶性セグメント(B)とポリL−乳酸からなる
結晶性セグメント(A)とのABA型ブロック共重合体
である。BP3およびBP4の物性を表2に示す。表2
に見るように、BP3およびBP4はすぐれた結晶性お
よび耐衝撃性を持っている。とくにBP4は耐衝撃性に
優れるが、これはガラス転移点の低いポリブチレンアジ
ペートとポリヘキサンアジペート成分を含むためであ
る。
を抑制しつつ、硬く脆いというポリ乳酸ホモポリマーの
欠点が効果的に改善され、強靭性と耐熱性を兼ね備える
ため色々な用途に好適な新規自然分解性ポリマーが提供
可能となった。本発明のブロック共重合体は、ランダム
共重合体に比べ結晶性や耐熱性が高く、更にハードセグ
メントとソフトセグメントの2つの相を持つことによ
り、ゴム弾性的な性質が発現し、柔軟性、強靭性、弾性
回復率の優れたものを得ることが出来る。また本発明共
重合体は、ホモポリマーよりも分解速度が早い傾向があ
り、ホモポリマーでは分解速度が遅すぎる用途にも、好
適である。同様に、本発明共重合体は、ホモポリマーよ
りも溶剤に溶解し易く、溶剤法によるフィルムの製造や
布などへのコーティングが容易である。更に、本発明の
共重合ポリマーは、結晶性および非晶性の各セグメント
の分子量や重量比率を変更することにより、非常に広範
囲に性質を変化させることが可能であり、用途範囲が極
めて広いという特色がある。
不織布、紙、網、ロープ、紐、シート、フィルム、板、
棒、チューブ、容器、袋、皿、食器、各種部品、その他
各種成型品に用いることが出来る。
の関係の一例を示す説明図である。
係の一例 2:従来のランダム共重合体のL/D比率と融点の関係
の一例
Claims (4)
- 【請求項1】ポリL−乳酸またはポリD−乳酸の実質的
ホモポリマーからなる結晶性セグメント(A)と、L−
乳酸およびD−乳酸を主成分とする非晶性セグメント
(B)とが結合されてなるポリ乳酸ブロック共重合体。 - 【請求項2】十分に結晶化または/および配向した状態
で、走査型示差熱量計で測定した結晶の融解吸熱量が、
ポリマー1gあたり5ジュール以上である、請求項1記
載の共重合体。 - 【請求項3】(1)少なくとも1つの末端に水酸基を有
するL−乳酸およびD−乳酸を主成分とする非晶性ポリ
マーに対し、L−ラクチドまたはD−ラクチドを反応さ
せる、もしくは(2)少なくとも1つの末端に水酸基を
有するL−乳酸またはD−乳酸の実質的ホモポリマーに
対して、L−ラクチド、D−ラクチドまたは/およびL
D−ラクチドを反応させることを特徴とする、請求項1
〜2記載の共重合体の製造方法。 - 【請求項4】請求項1〜2記載の共重合体を少なくとも
その一部に用いた繊維、編物、織物、不織布、紙、フェ
ルト、紐、ロープ、シート、フィルム、棒、筒、板、
皿、食器、容器、各種部品その他の成型品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19390095A JP4020441B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造法及びその成型品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19390095A JP4020441B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造法及びその成型品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0940761A true JPH0940761A (ja) | 1997-02-10 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19390095A Expired - Lifetime JP4020441B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造法及びその成型品 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP4020441B2 (ja) |
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