JPH09238893A - 内視鏡 - Google Patents
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Landscapes
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Abstract
ありながら、先端の光学レンズ面上の汚物除去を確実に
行うことが可能な内視鏡を提供する。 【解決手段】 内視鏡挿入部1の先端部2には、弾性材
からなる先端部材3が着脱自在に取り付けられている。
先端部材3は、内視鏡挿入部1に挿通されたチャンネル
管路6と連通する管腔部10を有しており、この管腔部
10に連通して側方に管腔が延出し、内視鏡先端の対物
レンズ5に向かって開口する第1の開口部11が形成さ
れている。また、管腔部10は先端面に向かってそのま
ま延出しているが、その開口部にはスリット13を有す
る弾性部材の膜12からなる弁部が設けられている。こ
の膜12は、処置具等を挿通して押圧すると、その押圧
力によりスリット13の周辺が弾性変形して先端面に向
かう管腔が開口され、第2の開口部14が形成されるよ
う構成されている。
Description
入して被検部位の観察、処置を行う医療用の内視鏡に関
する。
に挿入して体腔内組織の観察とか処置等を行うことので
きる内視鏡が医療分野において広く用いられている。
送水,吸引,処置具の挿通などを行うための管路を備え
ており、従来は、送気送水管路と吸引管路とを別にして
複数の管路を備えたものや、送気送水機能と吸引機能と
を有する一つの管路を備えたものなどが用いられてい
る。一つの管路で送気送水機能と吸引機能とを兼用する
構成の内視鏡としては、例えば実公昭53−27434
号公報に示されるように、挿入部先端に複数の開口部を
有する吸引チャンネルを備え、前記開口部の一つは光学
レンズ面に向けられ、他の開口部には操作可能な開閉弁
を備えたものが提案されている。
27434号公報の内視鏡では、複数の管路開口部が挿
入部先端の構成部に組み込まれて構成されており、特に
光学レンズ面に向けられた開口部からレンズ面上の汚物
を吸引除去した場合には、吸引チャンネル内に汚物が詰
まることが想定される。このとき、先端構成部内に組み
込まれた管路の内部は洗浄がしにくく、詰まった汚物の
除去が困難な場合がある。管路内の汚物が除去できない
場合には、その後のレンズ面上の汚物除去が不能となる
おそれがある。また、他方の開口部に設けられる開閉弁
においては、手元側での操作を必要とすることが操作上
煩雑である上に、手元側まで延在する操作手段のために
挿入部が太くなる問題点も含んでいる。
もので、簡単な構造でありながら、挿入部を細径化で
き、先端の光学レンズ面上の汚物除去を確実に行うこと
が可能な構成の内視鏡を提供することを目的としてい
る。
挿入部の内部に挿通されこの挿入部の先端で開口部を形
成する管路を有し、該挿入部の先端に観察光学系の観察
窓を備えた内視鏡において、前記挿入部の先端に着脱自
在な弾性材から形成される先端部材を備え、該先端部材
は、前記管路に連通する中空部と、この中空部に連通し
て前記内視鏡の観察窓に向かって開口する第1の開口部
と、前記中空部と連通して前記管路の開口部に対向する
第2の開口部とを有すると共に、前記第2の開口部には
弾性変形によって開口する弁部を備えたものである。
施の形態を説明する。図1ないし図3は本発明の第1の
実施形態に係り、図1は内視鏡挿入部の先端部の構成を
示す斜視図、図2は先端部材を内視鏡挿入部の先端から
取り外した状態を示す斜視図、図3はチャンネル管路内
に処置具を挿通して内視鏡挿入部の先端から突出させた
状態を示す斜視図である。
細長の内視鏡挿入部1を有して構成されている。内視鏡
挿入部1の先端部2には、図1に示すように、弾性部材
からなる先端部材3が取り付けられるようになってい
る。この挿入部先端部2には、図示しない光源からの照
明光を先端面より出射する照明レンズ4と、体腔内の被
検部位における観察物体像を受光する対物レンズ5とが
設けられている。
側から先端の照明レンズ4へ前記照明光を伝送する光フ
ァイバー束からなるライトガイドと、対物レンズ5を通
して入射してくる画像を手元側へ伝送する像伝送手段と
が内蔵されている。この像伝送手段としては、レンズ,
光ファイバー束等の光学部材からなるイメージガイド、
あるいは固体撮像素子及び信号ケーブル等からなる電子
撮像装置などが設けられる。
うに、前記光学系内蔵物と平行して一本のチャンネル管
路6が設けられ、先端面の開口部7で開口している。こ
のチャンネル管路6は、詳細は図示しないが、該管路を
介して、送気送水手段によって手元側から送気,送水を
行ったり、吸引手段によって先端面から手元側にかけて
吸引を行うことができると共に、図3に示すように、手
元側から生検鉗子等の処置具8を挿通できるように構成
されている。
3は、比較的柔軟な弾性部材(例えばシリコンゴムや各
種エラストマー等)の一体成型により形成されており、
内視鏡挿入部1の先端に固定できるよう挿入部先端部2
に嵌合する環状部9と、前記チャンネル管路6の開口部
7に係合しチャンネル管路内と連通する管腔部10とを
有している。
て二つの管腔に分岐しており、一方の管腔は側方に延出
し、内視鏡挿入部1の先端の取り付けられた際に対物レ
ンズ5に向かって開口するよう第1の開口部11を形成
している。他方の管腔は先端面に向かってそのまま延出
しているが、その開口部においては弾性部材の膜12が
設けられ、開口部が膜12で塞がれて通常は開放されて
いない状態となっている。
設けられており、処置具8を挿通して膜12を押圧する
と、図3のように処置具8の挿通力によりスリット13
周辺の膜12が弾性変形して前記先端面に向かう管腔が
開口され、第2の開口部14が形成されるよう構成され
ている。
には、先端部材3を内視鏡挿入部1の先端部2に取り付
けて体腔内の被検部位に挿入する。使用している間に、
体腔内にある汚物、例えば体液や血液、あるいは生体組
織等が光学レンズ5に付着して観察に支障が生じた場合
は、手元側操作部の操作にて送気,送水あるいは吸引を
行う。
路6内に圧入した空気または水が第1の開口部11から
噴出され、この噴出された流体によって光学レンズ5面
上の汚物が除去される。吸引作用時には、チャンネル管
路6内に負圧を発生して吸引することによって第1の開
口部11からチャンネル管路6に向けて挿入部先端付近
の汚物や水滴が吸い取られる。これらの作用の操作は、
内視鏡を操作する術者が汚物の状況等から適切な判断に
て作用を選択して行う。
合においても、第2の開口部14は弾性部材の膜12に
よって塞がれているため、第1の開口部11において効
果的に送気送水作用または吸引作用を得ることが可能と
なる。
場合には、手元側からチャンネル管路6内を通じて生検
鉗子等の処置具8を挿通し、内視鏡挿入部1の先端面か
ら突出させて使用する。このとき、処置具8を先端部材
3から強制的に押し出すことにより、図3に示すように
処置具8の先端によって弾性部材よりなる膜12が変形
し、スリット13が開口して第2の開口部14が形成さ
れ、この先端面の第2の開口部14より処置具8が突出
する。
にて検査を行った後には、内視鏡挿入部1から先端部材
3を取り外して各々洗浄消毒を行うことになる。このと
き、内視鏡挿入部1先端においては、送気送水および吸
引機能と処置具挿通の機能とを兼ね備えたチャンネル管
路6がただ一つ存在するのみであるため、挿入部を細径
化できると共に、複数の管路を洗浄消毒する必要はなく
洗浄消毒の工程を簡単にすることができ、容易に洗浄消
毒を実施できる。
複雑な形状及び管腔形態であるものの柔軟な弾性部材で
あるため、先端部材2を変形させながら容易に十分な洗
浄を行うことが可能であり、管路の詰まりを防止し、洗
浄性を向上できる。また、管腔の長さが短いため、汚物
を除去することが容易であり、消毒もより確実に行うこ
とができる。
の構成を変更した変形例を図4及び図5に示す。
視鏡挿入部の先端部の構成を示す軸方向断面図である。
成した構成例である。先端部材3Aは、フード部15を
有して構成されており、内視鏡挿入部1の先端部2に取
り付けたときに、先端面には環状の突起が形成されるよ
うになっている。なお、先端部材3Aは透明な素材で形
成され、フード部15を通しての視野も確保できるよう
になっている。
う場合には、本変形例のようなフード形状を備える先端
部材3Aを内視鏡挿入部1先端に取り付けて用いること
も考えれる。このようなフード部15を有する先端部材
3Aを用いれば、内視鏡挿入部の挿入性を向上でき、ま
た、フード部15により送気,送水,吸引等の作用や各
種処置具による処置を確実に行うことが可能となる。
視鏡挿入部の先端部の構成を示す斜視図である。
の嵌合部を非円形形状に形成した構成例である。先端部
材3Cと内視鏡挿入部1の先端部2Bとの嵌合部19
は、円形状ではなく円の一部を弦でカットした略D字状
の異形状に形成されている。
部材3Bを取り付ける際に所定の回転方向に位置を合わ
せながら嵌合させることにより、面倒な作業を行わなく
てもチャンネル管路6の開口部7と管腔部10との位置
合わせがなされるため、取り付け作業を容易に行うこと
が可能となる。
係り、図6は内視鏡挿入部の先端部の主要部を拡大した
軸方向断面図、図7はチャンネル管路内に吸引チューブ
を挿通して内視鏡挿入部の先端から突出させた状態を示
す斜視図である。
けられる第1の開口部の構成を変更した例である。ここ
では第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明す
る。
管腔部10が設けられ、管腔部10の側方に開口する第
1の開口部11が形成されており、先端部材3Bを挿入
部先端部2に取り付けた際に対物レンズ5に向かって開
口するような構造となっている。この第1の開口部11
には、先端部材3Cと一体に形成された弾性部材からな
り、送気送水による圧力で弾性変形して開閉するフラッ
プ16が設けられている。
ていない状態においては図6中実線で示すように第1の
開口部11を閉じるように形成されており、この状態に
おいてはフラップ16が図6中一点鎖線で示す対物視野
範囲に入らない位置にある。一方、送気送水時にはチャ
ンネル管路6内から生じる圧力によって図6中破線で示
すように第1の開口部11が形成されるようフラップ1
6が変形するが、このときにはフラップ16が前記対物
視野範囲に入り込んでくることになる。このとき、フラ
ップ16はノズルの機能を有し、チャンネル管路6から
送られてくる空気あるいは水を内視鏡挿入部1の対物レ
ンズ5表面に向けて噴出する。
は、図7に示すように、チャンネル管路6に先端が開口
した吸引チューブ17を挿通し、この吸引チューブ17
で膜12のスリット13を開口させ、吸引チューブ17
を第2の開口部14から突出させて使用する。この場合
は、吸引チューブ17を介して体腔内の汚物や水滴等の
吸引が行われる。
開口部11を形成すると共にこの際にノズルの機能を持
つフラップ16を設けたため、フラップ16によってチ
ャンネル管路6から送られてくる洗浄用流体を対物レン
ズ5表面に効果的に当てることができ、対物レンズ5上
の汚物除去をより効果的に行うことが可能となる。
態に係り、図8は内視鏡挿入部の先端部の構成を示す斜
視図、図9はチャンネル管路内に挿通した処置具を内視
鏡挿入部の第2の開口部から突出させた状態を示す斜視
図、図10は吸引作用時に第2の開口部を開口させた状
態を示す斜視図である。
けられる第2の開口部の構成を変更した例である。ここ
では第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明す
る。
管腔部10が設けられ、管腔部10の側方に開口する第
1の開口部11が形成されると共に、先端面に管腔部1
0を塞ぐ蓋部材18が設けられている。この蓋部材18
は、先端部材3Dと一体に形成された弾性部材からな
り、外側(図9)または内側(図10)に弾性変形する
ことにより第2の開口部14が形成されるようになって
いる。
場合には、手元側からチャンネル管路6内を通じて生検
鉗子等の処置具8を挿通し、先端部材3Dから突出させ
て使用する。このとき、処置具8の先端で蓋部材18を
押すことにより、図9に示すように蓋部材18が外側に
変形して第2の開口部14が開口し、この第2の開口部
14より処置具8が突出する。
6内に負圧を発生して吸引することによって、図10に
示すように蓋部材18が内側に変形して第2の開口部1
4が開口し、第2の開口部14からチャンネル管路6に
向けて体腔内の汚物や水滴等が吸い取られる。
または水をチャンネル管路6内に送り、これらの流体を
第1の開口部11から光学レンズ5に向けて噴出するこ
とにより、光学レンズ5面上の汚物が除去される。この
とき、チャンネル管路6内に生じる圧力は、洗浄用流体
を送る際に生じる送気送水圧が吸引により発生する吸引
圧より低いため、第2の開口部14は開口することな
く、第1の開口部11のみから送気送水が行われる。
おいて内外両側に弾性変形して開口させる蓋部材18を
設けることにより、チャンネル管路6及び第2の開口部
14を通して処置具の突出と吸引とを行うことが可能と
なる。
一つの管路を備えた内視鏡挿入部に弾性部材からなる先
端部材を取り付けて使用することで、複数の管路を備え
ることなく簡単な構造でかつ細径化した内視鏡挿入部で
ありながら、送気,送水,吸引による先端の光学レンズ
面上の汚物除去を確実に行うことが可能となる。また、
この一つの管路にて処置具の挿通も行うことが可能であ
る。
れるノズルの他の構成例を示す。
は、内視鏡挿入部21の先端部22にパイプを曲げ形状
にして形成されたノズル23が設けられている。
ら用いられているものと同様であるが、金属パイプに曲
げ加工を施してノズル23の形状を形成した後に、ノズ
ル23の内面(内腔表面)に表面滑性が高いフッ素系樹
脂、例えばPTFE,FEP,PFA等によるコーティ
ング処理が施されている。このように構成されたノズル
23の基端部外周にノズル保護部材25が接着固定さ
れ、この部材が先端構成部26にネジ27によってネジ
止め固定されている。
は、内視鏡挿入部21の先端部22に円筒形状部材の内
腔に側孔を設けて形成されたノズル28が設けられてい
る。このノズル28は、フッ素系樹脂、あるいはポリア
セタール,ポリアミド,液晶ポリマーなどの硬質樹脂
等、その表面滑性が高い素材で形成され、円筒形状部材
の側部に内腔と連通し外部に開口する孔からなる開口部
29が形成されている。
は、図14に示すような内視鏡挿入部21の先端面と平
行に向けて形成したものや、図15に示すような内視鏡
挿入部21の先端面に向かって斜めに角度を付けて形成
したものが挙げられる。図14の例では、ノズル28基
端側の側部に設けられた凹部30にネジ27が当接しノ
ズル28を係止することによって、ノズル28が先端構
成部26に固定されている。図15の例では、ノズル2
8基端側の側部の凹部30にネジ27の先端に形成され
たピン31が当接しノズル28を係止することによっ
て、ノズル28が先端構成部26に固定されている。
によって、前述の実施形態と同様に管路に導入された洗
浄用の空気あるいは水を対物レンズ24へ噴出して送
気,送水を行うことにより、先端の対物レンズ24面上
に付着した汚物を除去することができる。
内に存在する体液、あるいは組織片等の汚物がノズル2
3,28の開口部29からノズル内部に侵入し、汚物が
残存するおそれもある。本構成例のノズル23,28の
内面は、表面滑性が高い撥水性に優れる樹脂で形成され
たり、このような樹脂のコーティング処理が施されてい
るため、汚物がノズル23,28の内面に固着すること
はなく、検査中もしくは検査後における送水および送気
の作用により汚物は容易に除去される。
ル内部に侵入する体液や組織片等がノズル内に固着する
ことはなく、ノズルの詰まりや流れ抵抗の増加を防止で
きるため、対物レンズ面上の汚物を確実に除去すること
が可能となる。
のフッ素系樹脂からなるチューブ体を図11及び図12
に示す第1の構成例のノズル形態のように曲げ形状に熱
加工したものとか、前記フッ素系樹脂に限らず、ポリエ
チレン樹脂等を用いたものなども、同様の効果を有する
ものとして挙げられる。また、図13ないし図15に示
す第2の構成例のノズル形態においては、前記同様フッ
素系樹脂に限らず、ポリエチレン,ポリサルフォン,ポ
リアセテート,変性ポリフェニレンオキサイド等、種々
の硬質樹脂で構成したものでも同様の効果が得られる。
部周辺の構成例を示す。
は、先端側から先端部42,湾曲部43,可撓管部44
か連結されて構成されている。可撓管部44の蛇管45
は、細い板状の金属部材を螺旋状に巻いて筒状にしたフ
レックス46の上に樹脂47を被覆することによって形
成された細長の可撓性を有する筒状部材からなってい
る。蛇管45の一端には、円筒状の口金48が一体に設
けられている。また図示しないが、蛇管45の他端は内
視鏡の操作部本体と連結されている。
3aが一体的に取り付けられている。湾曲部43は、薄
肉円筒状の金属部材である節輪49をその中心軸が一致
するように複数組み合わせて連結したものにより形成さ
れている。隣り合う節輪49同士は、ピン50を中心に
して互いに回動可能に連結されている。
2を構成する円柱状の金属部材である先端ブロック51
が一体的に取り付けられている。先端ブロック51に
は、その長手方向に三つの孔が設けられており、これら
の孔のうち二つに対して、照明レンズ4,対物レンズ5
(図示しない)が設けられ、それぞれライトガイド5
2,図示しない固体撮像装置の先端部が固定されると共
に、もう一つの孔にチャンネル管路6の先端が固定され
ている。
内蔵物は図示していない。
は、その長手方向全長に渡って細い金属素線を編んで筒
状に形成した網状金属部材53が被覆されている。この
網状金属部材53は、操作部側は湾曲部43の基端部4
3aに対して、先端側は湾曲部43の先端部43bに対
してそれぞれロー付により固定されている。
操作部側の途中位置から基端部43aの節輪部分まで、
円筒状のゴムからなる第1の筒状ゴム部材54が被覆さ
れている。さらに、第1の筒状ゴム部材54の上には、
先端部42の先端ブロック51から可撓管部44の蛇管
45の先端部にかけて、円筒状のゴムからなる第2の筒
状ゴム部材55が被覆されている。
55aは、先端ブロック51に対して糸で縛った後、そ
の糸の上から接着材を塗布することで固定されている。
また操作部側端部55bは、前記先端側と同様の方法で
蛇管45に対して固定されている。
位置がずれないように、湾曲部43の基端部43aの節
輪に対して、接着部56において網状金属部材53を介
して全周にわたって接着固定されている。本構成例で
は、第1の筒状ゴム部材54の接着部位は操作部側端部
においてのみとしているが、要は第1の筒状ゴム部材5
4の位置がずれないようにすれば良いのであって、特に
この位置に限定されるものではない。また、第1の筒状
ゴム部材54と第2の筒状ゴム部材55とを接着固定し
ても良い。また、ゴム部材の固定方法を接着にせず、ゴ
ムの溶着による方法を用いても良い。また、第1の筒状
ゴム部材54の長手方向の移動に対する摩擦抵抗が十分
大きい場合には、接着しなくとも容易には位置ずれが生
じないので、特に接着,溶着等を行う必要がない。
4,第2の筒状ゴム部材55は、その肉厚が長手方向に
おいて均一となっているが、必ずしも肉厚を均一にする
必要はない。前記筒状ゴム部材の肉厚構造の変形例を図
17及び図18に示す。
ゴム部材54A及び第2の筒状ゴム部材55Aを先端側
に向かって肉厚が徐々に薄くなるよう形成している。図
18に示す第2変形例では、第2の筒状ゴム部材55B
を、段差部57を境にして操作部側の肉厚を厚く、先端
側の肉厚を薄く形成して段差のあるものとし、この段差
部57の位置を第1の筒状ゴム部材54の先端側端部よ
りも先端側にずらして配置している。この第2変形例の
構造により、第1の筒状ゴム部材54の先端側端部にお
いて、急激な屈曲が起きないようにすることができる。
つとしているが、特に二つである必要はなく、三つ以上
設けても特に問題はない。
1の筒状ゴム部材54が被覆されている湾曲部43の操
作部側は、第2の筒状ゴム部材55のみが被覆されてい
る先端側部分に比べて、大きな曲げ抵抗が生じる。した
がって、湾曲部43は先端側から優先的に曲がるため、
一枚だけ筒状ゴム部材を被覆した場合に比べて湾曲半径
が小さくなる。
を先端側から優先的に曲げることができるため、先端部
の小回りが効くようになり、狭い管腔でも観察,処置が
しやすく、操作性を向上できる。また、単に筒状ゴム部
材の厚さを途中から変化させるような構成を用いた場合
では、成形上の困難さから厚さの変化に限度があるが、
本構成例では特に成形上の問題がないので、所望の厚さ
変化を有する筒状ゴム部材を容易に構成できる。
口部を形成する管路を有し、該挿入部の先端に観察光学
系の観察窓を備えた内視鏡において、前記挿入部の先端
に着脱自在な弾性材から形成される先端部材を備え、該
先端部材は、前記管路に連通する中空部と、この中空部
に連通して前記内視鏡の観察窓に向かって開口する第1
の開口部と、前記中空部と連通して前記管路の開口部に
対向する第2の開口部とを有すると共に、前記第2の開
口部には処置具の挿通による弾性変形によって開口する
弁部を備えたことを特徴とする内視鏡。
ための流路となると共に、処理具の挿通が可能な管路で
あることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
部は、弾性部材からなる少なくとも一つ以上のスリット
を有する薄膜で構成されていることを特徴とする付記1
に記載の内視鏡。
部は、弾性変形により開閉する弾性部材からなる開閉部
材を有して構成されていることを特徴とする付記1に記
載の内視鏡。
おいて送気送水作用時に発生する送気送水圧によっては
弾性変形を起こさず開口しないよう構成されていること
を特徴とする付記1に記載の内視鏡。
に、送気送水作用時の送気送水圧より高い圧力の吸引圧
を発生するようになっており、前記第2の開口部は、前
記吸引圧によって開閉部材が弾性変形を起こして開口
し、前記送気送水圧によっては弾性変形を起こさず開口
しないよう構成されていることを特徴とする付記4に記
載の内視鏡。
るフード部を有して構成されることを特徴とする付記1
に記載の内視鏡。
嵌合部は、非円形形状であることを特徴とする付記1に
記載の内視鏡。
コンゴムからなることを特徴とする付記1に記載の内視
鏡。
視野の範囲外に位置していることを特徴とする付記1に
記載の内視鏡。
は、内視鏡の対物視野の範囲外に位置していることを特
徴とする付記1に記載の内視鏡。
らなることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
単な構造でありながら、挿入部を細径化でき、先端の光
学レンズ面上の汚物除去を確実に行うことが可能な構成
の内視鏡を提供できる効果がある。
先端部の構成を示す斜視図
の先端から取り外した状態を示す斜視図
ネル管路内に処置具を挿通して内視鏡挿入部の先端から
突出させた状態を示す斜視図
部の先端部の構成を示す軸方向断面図
部の先端部の構成を示す斜視図
先端部の主要部を拡大した軸方向断面図
ネル管路内に吸引チューブを挿通して内視鏡挿入部の先
端から突出させた状態を示す斜視図
先端部の構成を示す斜視図
ネル管路内に挿通した処置具を内視鏡挿入部の第2の開
口部から突出させた状態を示す斜視図
作用時に第2の開口部を開口させた状態を示す斜視図
例を示す内視鏡挿入部の先端の斜視図
部軸方向断面図
例を示す内視鏡挿入部の先端の斜視図
構成を示す挿入部軸方向断面図
構成を示す挿入部軸方向断面図
方向断面図
1変形例を示す断面図
2変形例を示す断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 挿入部の内部に挿通されこの挿入部の先
端で開口部を形成する管路を有し、該挿入部の先端に観
察光学系の観察窓を備えた内視鏡において、 前記挿入部の先端に着脱自在な弾性材から形成される先
端部材を備え、該先端部材は、前記管路に連通する中空
部と、この中空部に連通して前記内視鏡の観察窓に向か
って開口する第1の開口部と、前記中空部と連通して前
記管路の開口部に対向する第2の開口部とを有すると共
に、前記第2の開口部には弾性変形によって開口する弁
部を備えたことを特徴とする内視鏡。
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