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JPH0875007A - 合成樹脂製シールリング - Google Patents

合成樹脂製シールリング

Info

Publication number
JPH0875007A
JPH0875007A JP7166224A JP16622495A JPH0875007A JP H0875007 A JPH0875007 A JP H0875007A JP 7166224 A JP7166224 A JP 7166224A JP 16622495 A JP16622495 A JP 16622495A JP H0875007 A JPH0875007 A JP H0875007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer diameter
diameter surface
surface side
abutment
seal ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7166224A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Kakehi
幸三 筧
Jiro Matsumoto
二郎 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP7166224A priority Critical patent/JPH0875007A/ja
Publication of JPH0875007A publication Critical patent/JPH0875007A/ja
Priority to US08/657,611 priority patent/US5934680A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合い口部分の先端の角がシールリングの外径
面から突出し、相手材に局部的に接触する不都合を解消
することであり、また、合い口部分同士の接触による破
損等を防ぐことである。 【構成】 合い口2、2’の先端面3と、リング本体1
の外径面4との間に面取り部5を設けた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油や水等の液体、空
気やその他の気体等の流体の漏れを防ぐための合成樹脂
製シールリングに関し、主としてトルクコンバータや油
圧式クラッチなどの自動変速機における作動油の密封に
用いられる合成樹脂製のオイルシールリングに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】このようなシールリングとして従来から
金属製シールリングや4フッ化エチレン樹脂製シールリ
ングなどが用いられ、最近は耐摩耗性、オイルシール性
の向上及びコスト低減のため、射出成形による合成樹脂
製シールリングを用いることが検討されている。
【0003】これらのシールリングは、装着の便宜のた
め周方向一箇所で分離され、その分離端に図22に示す
ようなストレートカット型の合い口71、71’を設け
たもの、図23に示すような複合ステップカット型の合
い口72、72’を設けたものなどがある。
【0004】上記のシールリングは、ピストンとシリン
ダ間の間隙に装着され、両者の相対的回転に伴って回転
すると共に、両者の軸方向への相対的移動に伴ってこれ
らの相手部材と摺動する。このため、シールリングとし
ては相手部材の摺動面を傷付けることなく、しかも十分
なシール性を有することが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形型
のシールリングは、離型を容易にするために、図24に
示すように両方の合い口72、72’間が広がった状態
(半径方向に重なりのない状態)で略円形又は円形より
若干広がった状態で射出成形され、これをピストンに装
着するときは、合い口72、72’を相互に嵌合させて
装着され、シリンダに挿入される。このとき、合い口の
角部のaとb’、a’とb、cとc’が引っ掛かり、両
方の合い口を嵌合する際の障害となることがある。
【0006】また、図25に示すように、射出成形され
たシールリング73全体は必ずしも真円形でなく、合い
口72、72’の先端がシールリング73の外径面から
突き出し、ピストン75をシリンダ74に挿入する際の
障害になると共に、挿入後においては、シールリング7
3の外径面とシリンダ74の内径面との間にすき間76
が生じ、シールが不完全になる。
【0007】更に、この状態でシールリング73が回転
すると、合い口72、72’の先端が局部的に当たりな
がら摺動するので、接触面圧が高くなって油膜切れを起
こし、ついにはシリンダ74の内径面を摩耗させるに至
る。
【0008】上記のごとき問題は、ストレートカット型
の合い口71、71’の場合でも同様に生じることであ
るが、複合ステップカット型の場合は、一方の合い口7
2、72’の突起77の厚さが、他方の合い口72’の
段部78の深さより大である場合に、その突起77部分
が外周面へ突出するので、上記と同様の問題が生じる。
【0009】このような問題を避けるため、シリンダ7
4に挿入した状態で真円となる曲率に設計して成形する
ことが考えられるが、材料の収縮、金型の加工公差等に
より全てのシールリングを真円とするのは困難であるの
で、合い口先端の突出による局部的接触を完全に無くす
ることは難しい。
【0010】また、シールリング73を真円形の状態で
シリンダ74内に挿入する一つの手段として、真円形に
射出成形したシールリング73に機械加工を施して合い
口72、72’を設ける方法もある。しかし、この場合
でもシールリング73の外径の寸法公差やシリンダ74
の内径の寸法公差により曲率が一致しないことがあり、
合い口72、72’の局部的接触を完全に防止すること
は難しい。
【0011】そこで、この出願に係る発明は、合い口の
局部的接触を防止したシールリングを提供することを目
的とし、また、シールリングの射出成形による製造方法
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、リング本体の周方向の一
箇所に一定の間隔をおいて相互に対向する合い口を設
け、前記各合い口の先端面をストレート面に形成してな
るストレートカット型の合成樹脂製シールリングにおい
て、前記の各合い口の先端面とリング本体の外径面との
境界に面取り部を設けた構成としたものである。
【0013】請求項2に係る発明は、リング本体の周方
向の一箇所に一定の間隔をおいて相互に対向する合い口
を設け、一方の合い口がリング本体の外径面側に設けた
外径面側突起と、その外径面側突起の内径面側に設けた
内径面側段部とにより形成され、他方の合い口がこれと
相補的に嵌合するように、リング本体の内径面側に設け
た内径面側突起とその内径面側突起の外径面側に設けた
外径面側段部とにより形成されたステップカット型の合
成樹脂製シールリングにおいて、前記外径面側突起の先
端面とその外径面側突起の外径面との境界、及び前記外
径面側段部の段差面とリング本体外径面との境界に、そ
れぞれ面取り部を設けた構成としたのである。
【0014】請求項3に係る発明は、リング本体の周方
向の一箇所に一定の間隔をおいて相互に対向する合い口
を設け、一方の合い口を外径面側突起と外径面側段部に
より形成し、他方の合い口をこれと相補的に嵌合する外
径面側突起と外径面側段部により形成してなる複合ステ
ップカット型の合成樹脂製シールリングにおいて、前記
各合い口の外径面側突起の先端面とその外径面側突起の
外径面の境界及び前記外径面側段部の段差面とリング本
体外径面との境界に、それぞれ面取り部を設けた構成と
したのである。
【0015】請求項4に係る発明は、リング本体の周方
向の一箇所に一定の間隔をおいて相互に対向する合い口
を設け、一方の合い口は、リング本体の内径面側の先端
に突き合わせ面が形成され、前記突き合わせ面の外径面
側に外径面側突起及び外径面側段部が隣接して設けられ
ており、その外径面側突起はリング本体の外径面側の一
側辺に寄っており、かつ前記突き合わせ面から突き出た
凸部により形成され、またその外径面側段部は前記外径
面側突起と反対側の側辺に寄っており、かつ前記突き合
わせ面から引っ込んだ凹部により形成されている合い口
であり、他方の合い口は、前記突き合わせ面、前記外径
面側突起及び前記外径面側段部と相補的に嵌合するよう
に形成された突き合わせ面、外径面側突起及び外径面側
段部とから形成されている合い口であり、これらの合い
口から形成される複合ステップカット型の合成樹脂製シ
ールリングにおいて、前記各合い口の前記外径面側突起
の先端面と、嵌合したとき前記双方の合い口の前記外径
面側突起同士が向き合う外径面側突起内面との境界、前
記各合い口の前記外径面側突起の先端面と、嵌合したと
き前記一方の合い口の前記外径面側突起と前記他方の合
い口の外径面側段部が向き合う外径面段部内面との境
界、及び、前記各合い口の前記外径面側段部内面と、前
記突き合わせ面との境界にそれぞれ面取り部を設けた構
成としたのである。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項4記載の合
成樹脂製シールリングに、前記各合い口の前記外径面突
起の先端面とその外径面突起の外径面との境界、及び前
記外径面側段部の段差面とリング本体の外径面との境界
に、それぞれ面取り部を設けた構成としたのである。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項3から5の
いずれかに記載の合成樹脂製シールリングに、前記各合
い口の前記外径面側段部の段差面と前記外径面突起内面
との境界、及び前記外径面側段部の段差面と前記外径面
側段部内面との境界にそれぞれすみ肉を設けた構成とし
たのである。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項2から6の
いずれかに記載の合成樹脂製シールリングに、前記の一
方の合い口の前記外径面突起と、前記の他方の合い口の
前記外径面側段部とが向き合う面の間に一定の間隙を設
けた構成としたのである。
【0019】請求項8に係る発明は、請求項3から7の
いずれかに記載の合成樹脂製シールリングに、前記の一
方の合い口の前記外径面突起と、前記の他方の合い口の
前記外径面突起とが向き合う面の間に一定の間隙を設け
た構成としたのである。
【0020】請求項9に係る発明は、リング本体の周方
向の一箇所に一定の間隔をおいて相互に対向する合い口
を設けた合成樹脂製シールリングにおいて、前記の両方
の合い口部分の間隔を半径方向に見て重なり部分のない
ように拡ろげた形態に射出成形し、その後前記合い口間
の間隔を狭ばめて全体の外径面を真円状に保持して熱固
定するようにしたものである。
【0021】請求項10に係る発明は、リング本体の周
方向の一箇所に一定の間隔をおいて相互に対向する合い
口を設けた請求項1から8のいずれかに記載の合成樹脂
製シールリングを製造する方法において、前記の両方の
合い口部分の間隔を半径方向に見て重なり部分のないよ
うに拡ろげた形態に射出成形し、その後前記合い口間の
間隔を狭ばめて全体の外径面を真円状に保持して熱固定
するようにしたものである。
【0022】
【作用】この発明によれば、外径面側に面して形成され
ている角部に面取り部を設けることにより、合い口の部
分の突起の突出量が零となるか、又は少なくなるので、
相手部材との局部的接触を防止することができる。
【0023】また、一方の合い口と、他方の合い口とが
嵌合するときに互いに接触する面して形成されている角
部に面取り部を設けることにより、両合い口を嵌合する
ときに生じる局部的接触が回避されるか、又は少なくな
るので、お互いの合い口の破損等を防ぐことができる。
【0024】
【実施例】図1(a)(b)に示した第1実施例は、リ
ング本体1の周方向の一箇所に一定の間隙をおいて相互
に対向する合い口2、2’を設け、その合い口2、2’
の先端面3をストレート面に形成した、いわゆるストレ
ートカット型の合い口2、2’を有するシールリングで
ある。
【0025】このシールリングの各合い口2、2’の先
端面3とリング本体1の外径面4との境界に面取り部5
が設けられる。この面取り部5は、図示のように所定の
曲率をもった円弧状のもの(アールともいう。)でもよ
いが、曲率が0のもの、すなわち斜面による面取り状の
もの(チャンファーともいう。)であっても差支えない
(このことは以下の各実施例の場合も同様である。)。
このような面取り部はクラウニング部ともよばれる。こ
のようなクラウニング部は、例えば、連続して曲率がさ
まざまに変化するような、クラウニング形状をとること
ができる。
【0026】このような形状にすると、装着状態におい
て、シールリングと相手部材との曲率の不一致があって
も合い口2、2’の先端部分の突出量が零となるか又は
少なくなり、局部的接触を防止することができる。
【0027】図2(a)(b)(c)に示した第2実施
例は、ステップカット型の合い口9、9’を有する場合
である。この合い口9は外径面側突起10と内径面側段
部11から成り、合い口9’は、内径面側突起13と外
径面側段部14から成る。合い口9の外径面側突起10
と合い口9’の外径面側段部14、合い口9の内径面側
段部11と合い口9’の内径面側突起13とが相補的に
一定の間隙をおいて嵌合するものであり、更に詳細に説
明すると次のとおりである。
【0028】即ち、(c)図に示すように、合い口9に
ついて、リング本体1から外径面側突起10が周方向に
突き出す部分面を基準とし、この面を段差面15と呼ぶ
ことにすると、外径面側突起10は、その段差面15の
内外(リング本体1の内径側と外径側)に二分した場合
の外径側に設けられ、その外径面側突起10の外径面8
は、リング本体1の外面と段差なく連続し、同じ曲率を
もつように形成される。また、内径面側段部11は、上
記外径面側突起10の内径面側に設けられている。
【0029】他方の合い口9’は、上記の合い口9と相
補的な形態に形成されており、内径面側突起13は、そ
の段差面15’の内外(リング本体1の内径側と外径
側)に二分した場合の内径側に設けられいる。また、外
径面側段部14は、上記内径面側突起13の外径面側に
設けられている。
【0030】両方の合い口9、9’は一定の間隙をおい
て相互に嵌合し、シールリングは全体として真円形に似
た形状となっている。
【0031】この発明の特徴は、外径面側に面して有し
ている角部に面取り部を設けたものである。具体的に
は、上記のごときステップカット型の合い口9、9’を
有するシールリングにおいて、外径面側突起10の先端
面12とその外径面8との境界に面取り部7を設け、ま
た外径面側段部14の段差面15’とリング本体1の外
径面8’との境界にも面取り部7’を設けたものであ
る。
【0032】この場合も、これらの面取り部7、7’に
より、合い口9、9’の部分の突出量が零となるか、又
は少なくなるので、相手部材との局部的接触を防止する
ことができる。
【0033】図3(a)(b)(c)に示した第3実施
例は、複合ステップカット型の合い口16、16’を有
する場合である。この合い口16、16’は外径面側突
起17と外径面側段部18から成り、両方の合い口1
6、16’の外径面側突起17と外径面側段部18、外
径面側段部18と外径面側突起17とが相補的に一定の
間隙をおいて嵌合するものであり、更に詳細に説明する
と次のとおりである。
【0034】即ち、(c)図に示すように、一方の合い
口16’について、リング本体1から外径面側突起17
が周方向に突き出す部分及び外径面側段部18を形成す
る凹所が反対方向へ延び出す部分の内径面側の先端の面
を基準とし、この面を突き合わせ面19と呼ぶことにす
ると、外径面側突起17は、その突き合わせ面19を左
右両側に二分した場合の一側面側、かつ内外(リング本
体11の内径側と外径側)に二分した場合の外径側に設
けられ、その外径面側突起17の外径面26は、リング
本体1の外面と段差なく連続し、同じ曲率をもつように
形成される。
【0035】また、外径面側段部18は、上記の突き合
わせ面19を同様に左右及び内外に二分した場合の他側
面側、かつ外径側に設けられ、その外径面側段部18の
内面22は、リング本体1の内径面と同じ曲率をもつよ
うに形成される。
【0036】他方の合い口16は、上記の合い口16’
と相補的な形態に形成され、両方の合い口16、16’
は一定の間隙をおいて相互に嵌合し、シールリングはほ
ぼ真円形をなす。
【0037】この発明の特徴は、外径面側に面して有し
ている角部に面取り部を設けたものである。具体的に
は、上記のごとき複合ステップカット型の合い口16、
16’を有するシールリングにおいて、各外径面側突起
17の先端面23とその外径面26との境界に面取り部
24を設け、また各外径面側段部18の段差面25とリ
ング本体1の外径面26との間にも面取り部24’を設
けたものである。
【0038】この場合も、これらの面取り部24、2
4’により、合い口16、16’の部分の突出量が零と
なるか、又は少なくなるので、相手部材との局部的接触
を防止することができる。
【0039】図4(a)(b)(c)に示した第4実施
例は、複合ステップカット型の一方の合い口16と、他
方の合い口16’とを嵌合するときに生じる局部的接触
による折れ、ひび等の破損を防ぐものである。複合ステ
ップカット型の合い口16、16’の構造は、面取り部
24、24’を除いて、図3(a)(b)(c)と同様
である。
【0040】この発明の特徴は、一方の合い口16と、
他方の合い口16’とが嵌合するときに互いに接触する
面として有している角部に面取り部を設けたものであ
る。具体的には、上記のごとき複合ステップカット型の
合い口16、16’を有するシールリングにおいて、各
外径面側突起17の先端面23と、合い口16、16’
が嵌合したとき前記各外径面側突起17が向き合う外径
面突起内面27との境界に面取り部30を設け、また、
各外径面側突起17の先端面23と、合い口16、1
6’が嵌合したとき前記各外径面側突起と外径面側段部
18とが向き合う面である外径面側段部内面22との境
界に面取り部30’を設け、さらに、前記外径面側段部
内面22と、合い口16、16’の突き合わせ面19と
の境界に面取り部30’’を設けたものである。
【0041】この場合、これらの面取り部30、3
0’、30’’により、合い口16、16’を嵌合する
ときに生じる局部的接触が回避されるか、又は少なくな
るので、お互いの合い口の破損等が防ぐことができる。
【0042】図5(a)(b)(C)に示した第5実施
例は、上記の第3実施例の構成と第4実施例の構成を組
み合わせたものである。
【0043】この発明の特徴は、外径面側に面して有し
ている角部、及び一方の合い口16と、他方の合い口1
6’とが嵌合するときに互いに接触する面して有してい
る角部に面取り部を設けたものである。具体的には、複
合ステップカット型の合い口16、16’を有するシー
ルリングにおいて、前記各外径面側突起の先端面23と
その外径面26との境界、及び前記各外径面側突起の先
端面23と、前記外径面突起内面27との境界に面取り
部24、24’を設け、前記各外径面側突起の先端面2
3と前記外径面突起内面27との境界に面取り部30を
設け、前記各外径面側突起の先端面23と前記外径面側
段部内面22との境界に面取り部30’を設け、さら
に、前記外径面側段部内面22と、前記突き合わせ面1
9との境界に面取り部30’’を設けたものである。
【0044】この場合は、面取り部24、24’によ
り、合い口16、16’の部分の突出量が零となるか、
又は少なくなるので、相手部材との局部的接触を防止す
ることができ、かつ、面取り部30、30’、30’’
により、合い口16、16’を嵌合するときに生じる局
部的接触が回避されるか、又は少なくなるので、お互い
の合い口の破損等が防ぐことができるという、相乗効果
を得ることができる。
【0045】図6(a)(b)(c)に示した実施例6
は、上記の実施例5の構成に次の構成を加えたものであ
る。即ち、この場合は、合い口16、16’の外径面側
段部18の段差面25と、前記外径面側突起内面27及
び外径面側段部内面22の境界に丸みであるすみ肉3
2、32’を設けたものである。上記すみ肉32、3
2’を設けることにより、上記の効果に加え、前記外径
面側突起17及び外径面側段部18の補強がなされるこ
とになり、合い口16、16’を嵌合するときに生じる
局部的接触による破損等が防ぐことができる。
【0046】実施例6は、実施例5にすみ肉32、3
2’を加えたものであるが、実施例5の場合だけでな
く、実施例2〜4のいずれの場合にも用いることがで
き、実施例6の場合と全く同様のすみ肉を加えた効果を
得ることができる。
【0047】また、図2の面取り部30’、30’’及
びすみ肉32は、上記の他の実施例に記載の面取り部及
びすみ肉と同様に、これらを設けることにより、嵌合時
の局部的接触による破損等を防ぐことができる。
【0048】尚、前述の角部分に相当する部位以外の角
部分を面取り形状、又はすみ肉を加えた形状としてもよ
い。
【0049】ところで、この面取り部分又はすみ肉部分
の形状は、曲率ないしは斜面のものいずれでもよいが、
より好ましい形状は曲率の面取り形状である。その面取
り部分又はすみ肉部分の最小値付近の寸法は、シールリ
ングの軸方向寸法又は径方向寸法のいずれかのうちの約
5%〜50%程度、好ましくは約5%〜25%程度であ
る。この値が小さすぎると、合い口部分の突出量がわず
かに有る場合に相手部材を傷つけることが考えられる。
【0050】一方、曲率ないしは斜面のものの面取り部
分又はすみ肉部分の形状の最大値付近の寸法は、シール
リング外周径、内周径、ないしはそれらの中間部の径寸
法のいずれかのうちの、約5〜50%程度、好ましく
は、約25〜50%程度であればよい。この値が大きす
ぎると、面取り部を設けるという効果が薄れ、実質的に
シールリングの外周径の曲率とほぼ同等の面取り部しか
形成できず、合い口部分の突出量を零とするか、又は少
なくすること期待できない。いずれにしても面取り部寸
法はこれらの最小値以上又はこの値を越え、これらの最
大値以下又はこれ未満の範囲であればよい。
【0051】図7(a)(b)に示した第7実施例は、
上記の第3実施例の構成に次の構成を加えたものであ
る。即ち、この場合は、一方の合い口16又は16’の
外径面側突起17の内径側面と、これと対面した他方の
合い口16’又は16の外径面側断面18の内面22と
の間に所定の間隙g1 を設けたものである。このように
すると、前記外径面側突起17がシールリングの外径面
側へ突出する量が一層少なくなる。また、前記外径面側
突起17及び外径面側断面18の厚さ方向の寸法公差も
この間隙g1 により吸収することができ、各前記外径面
側突起17の外径面側への突出を防止する。
【0052】また、両方の合い口16、16’の各前記
外径面側突起17の相互に対面する内側面27相互間に
も所定の間隙g2 を設けている。この間隙g2 は各前記
外径面側突起17の幅方向の寸法公差を吸収し、各前記
外径面側突起17の両側面側への突出を防止する。
【0053】前記間隙g1 及びg2 は、他の実施例1〜
6の合い口に設けた場合でも、実施例7の場合と同様
に、各前記外径面側突起17の両側面側への突出の防
止、及び、合い口16、16’を嵌合するときに生じる
局部的接触による破損等の防止が図られる。
【0054】次に、合成樹脂製シールリングの製造方法
について、上述の実施例3の複合ステップカット型の合
い口16、16’を用いて説明する。これは、実施例3
だけでなく、他の実施例1〜2、4〜7にも同様に適用
できる。
【0055】まず、図8に示すように、合い口16、1
6’部分を離して、両者の間に半径方向の重なりのない
形状に射出成形する。次に、図9に示すごとき、合成樹
脂製又はゴム製の円柱体29及びリングゲージ31とか
らなる治具を用い、上記の成形品28をリングゲージ3
1の内径面に挿入し、その成形品28の内側に円柱体2
9を挿入する。上記の円柱体29を構成する樹脂はリン
グゲージ31より熱膨張率の大きい物質、例えばリング
ゲージ31より熱膨張率の大きい樹脂又はエラストマー
等の重合物質等であり、加熱した際の熱膨張により成形
品28の内側から強制力を加える。エラストマー系重合
体の場合、ゴム硬度(Hs)が約60〜100程度、好
ましくは65〜90程度であれば、良好な弾性強制力が
得られ好ましいと考えられる。ゴム硬度が高すぎると硬
すぎるため、成形品28の内側に円柱体29を挿入しず
らく、ゴム硬度が低すぎると柔らかすぎるため、適度な
弾性強制力が得られにくい。
【0056】次に、上記の治具全体を電気炉等に入れ、
成形品28のベース樹脂のガラス転移点以上の温度にな
るよう加熱して、該成形品28の熱固定を行う。かくし
て、前述のごとき複合ステップカット型のシールリング
を得ることができる。
【0057】上記の製造によって得られたシールリング
の性能を知るため、耐久性の比較試験を行ったので、以
下に示す。
【0058】(実験例の試験内容)ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂を主材料とし、カーボン繊維、四フッ化エ
チレン樹脂を充填材として配合した材料を用い、これを
縦断面が略矩形、外径50mm、リング幅2.0mm、リン
グ厚さ1.8mm、図3に示した複合ステップカット型の
合い口16、16’を有するシールリングを、各合い口
16、16’相互を広ろげた形態(図8参照)に射出成
形し、次に、図9に示したように治具に装着して強制変
形させ、その治具のまま電気炉に入れて200℃で2時
間の熱固定を行った。
【0059】このようにして得られたシールリングを自
動車用オートマチックトランスミッションオイル(昭和
シェル石油製:デキシロンII(商品名))を使用し、シ
リンダ材質S45C、軸材質S45C相手材において、
油圧1.5MPa、シリンダ回転数8000rpm(軸
は固定)、油温120℃の条件で100時間の耐久試験
に供し、リーク量及びシリンダの摩耗量を測定した。得
られた結果を図10に示す。
【0060】(比較例の試験内容)材料、縦断面形状、
外径、リング幅、リング厚さ及び合い口の形態を実験例
と同一とし、合い口を拡ろげ、かつ突起やポケットにク
ラウニング部のない角張ったものを射出成形により製作
し、熱固定することなく、強制的に変形させて相手材に
装着し、上記と同一の条件で耐久試験に供した。得られ
た結果を図10に示す。
【0061】(試験結果の考察)図10に示すように、
実施例のオイルシーリングは、リーク量が少なく、ま
た、シリンダの摩擦量も著しく少ないことが確認され
た。
【0062】(シールリングの射出成形)前記の合い口
を有するシールリングは、通常の方法を用いることによ
り得ることができるが、より好ましい方法として次の方
法があげられる。
【0063】図11(a)(b)に示した第8実施例の
シールリング41は、一部に相い対向した前記記載の構
造を有する合い口42を有し、この部分で分離されてい
る。この分離部分は射出成形後、各合い口42を相互に
噛み合わせて熱固定され、相手部材のシール溝に組付け
るときは、その合い口42を押し広げる。
【0064】上記のシールリング41の全長のほぼ中央
部に材料を注入するための注入位置43が存在する。こ
の注入位置43は、通常射出成形時のゲート44の痕跡
として残るので、その位置を知ることができる。また、
ゲート44部分を平滑に加工等しても、その部位は拡大
鏡等により認識できる。
【0065】上記のシールリング41の外径はφ70
で、全長は約220mmである。注入位置が「ほぼ中
央」とは、シールリング1の全長の中央部であって±3
0°の範囲内の位置をいう。
【0066】上記のシールリング41をポリエーテルケ
トン系樹脂を主材料とし、炭素繊維、四フッ化エチレン
樹脂等のフッ素系樹脂等、固体潤滑材を充填材料として
配合した材料により、縦断面が略矩形状となるよう、外
径70mm、幅2mm、肉厚2mmにそれぞれ定めて射
出成形し、寸法測定及び曲げ強度テストを行った。得ら
れた結果を図13及び図14に示す。
【0067】図12に第9実施例を示す。この場合はシ
ールリング41の全長の中央から若干ずらせた(±10
°〜±30°程度)位置に材料注入位置43を有するも
のであり、材料の組成、寸法形状は、第8実施例と同様
である。
【0068】この場合は相手部材のシール溝に組付ける
際の応力が全長の中央に集中し、その中央から若干ずれ
た位置にある注入位置43に集中することが避けられ
る。特に、ステップカット形状のシールリングにおい
て、ゲート位置をシールリングの全長の中央から±10
°〜±30°程度ずれせば、成形後の熱固定やシールリ
ングのピストンへの組み込み時にステップカットの突起
部長さだけより多く広げたり閉じたりすることがあって
も、ゲート部分に大きな力が加わることを緩和できる。
【0069】第8実施例と同じ組成、寸法、形状で、注
入位置43をシールリング41の一方の合い口42近傍
に定めて射出成形し、第8実施例と同時に寸法測定及び
曲げ強度テストを行った。得られた結果を前記の図13
及び図14に併記した。
【0070】この結果からわかるように、注入位置から
150mmを越すと強度が低下し、幅寸法が減少するこ
とが認められた。
【0071】なお、注入位置43において強度低下が認
められるが、機能上問題のないレベルである。
【0072】次に、図15は射出成形金型45の一部を
示すものであり、前述のシールリング41を成形するた
めのキャビティ6が形成され、その全長のほぼ中央にゲ
ート44を設けている。
【0073】上記のゲート44の位置は全長の中央から
±30°以内の範囲、好ましくは±10°程度の位置に
選定され、この金型45により前記第8実施例又は第9
実施例のシールリングの射出成形が行われる。射出成形
によって成形することにより、複雑な形状を有するシー
ルリングを容易に製造することができる。
【0074】このようにして製造されたシールリング
は、耐熱性に優れているので、特に、自動変速機用のオ
イルシールリングに好適である。
【0075】(他の形状のシールリングの例)次に、他
の形状のこの発明の合い口を有するシールリングについ
て説明する。
【0076】図16(a)〜(f)は、上記の合い口の
構造を有する第10実施例のシールリング50である。
そのリング50の一方の側面のシール面51にはほぼ3
等分位置に内周側から外周側に貫通した潤滑溝52が形
成され、また他方の側面のシール面21にも、若干位置
をずらせて同様の潤滑溝52が形成されている。
【0077】これらの潤滑溝52は深さ0.1mm程
度、幅0.1mm程度の微細なものであり、図示のよう
に1〜5箇所、好ましくは1〜3箇所程度設けてもシー
ル性を損わないものである。また潤滑溝52のシール面
51側の開口端には、面取り部53が施される。
【0078】上記のシールリング50の断面形状は図1
6(d)(e)に示すように、両側シール面51と外周
面54との間及び両側シール面51と内周面55との間
にそれぞれ段差部56が設けられる。段差部56は図1
6(f)に示すようにシール面51に対する直角面57
と、外周面54に対する直角面57’及びこれら両方の
直角面57、57’間に形成された傾斜面58とから成
り、その段差部56の高さhは、潤滑溝52の深さより
高い。
【0079】上記の段差部56の高さhは特に限定しな
いが、シールリング50の矩形断面の半径方向の長さ、
または、軸方向長さのそれぞれ約5〜50%程度、好ま
しくは、約5〜25%程度、更に好ましくは、約5〜1
0%程度とし、シールリング50の片面又は両面部に設
けることが好ましい。上記いずれの数値範囲について
も、下限値を超え、上限値未満の範囲に選定してもよ
い。
【0080】上記の段差の高さhが少なすぎると、金型
の長期にわたる使用での可動型と固定型とのズレが比較
的短い周期で発生した時に、不具合を招来する可能性が
あり、多すぎると、シールリングのシール部分面積、い
わゆるシールランドが減少してしまうため、確実で、良
好な密封特性に期待できない。
【0081】なお、合い口60の形状は上記の実施例1
〜7のいずれの型を有していてもよい。実施例6を用い
た場合の例を図21に示す。
【0082】図17は上記のシールリング50を合成樹
脂で射出成形する場合の金型59の合せ面61の位置を
示している。即ち、合せ面61は外周面54の一方の段
差部56側の端に設定される。合せ面61をこのような
位置に設定すると、バリ62は潤滑溝52から離れた位
置に生じるので、該潤滑溝52を閉塞することがない。
【0083】図18(a)(b)は第11実施例のシー
ルリング50であり、この場合の潤滑溝52は、両側シ
ール面51の中央部分に全周にわたり形成された周溝6
3と、その周溝63から、外周方向及び内周方向にそれ
ぞれ形成された外径方向溝64及び内径方向溝65とか
ら成り、外径方向溝64と内径方向溝65の位置が周方
向にずれている。
【0084】図19(a)(b)の第12実施例のシー
ルリングの潤滑溝52は、周溝63と同一位置に形成さ
れた外径方向溝64と内径方向溝65とから成る。
【0085】図20(a)(b)は、シールリングの各
種段差部56の形状の諸例を示すものであり、いずれも
金型の合せ面61と潤滑溝52との間には段差があり、
バリによって潤滑溝52が閉塞されることを防ぐ。ま
た、これらはいずれも金型の合せ面61が直角面57’
と一致するので、固定金型と可動金型の合わせ面が多少
ずれても、外周面54又は内周面25側にはみ出す部分
が生じることがない。
【0086】(シールリングの材料及び成形方法)この
発明のシールリングは、耐熱性樹脂、強化繊維、フッ素
系樹脂、充填剤からなる樹脂組成物を成形することによ
り得られる。
【0087】前記耐熱性樹脂は、耐熱性を有していれば
どのような樹脂でもよいが、例えば、ポリシアノアリー
ルエーテル系樹脂(以下、PENと略記する。)、ポリ
エーテル・エーテルケトン樹脂(以下、PEEKと略記
する。)等の芳香族ポリエーテルケトン系樹脂(以下、
PEKと略記する。)、芳香族系熱可塑性ポリイミド樹
脂(以下、TPIと略記する。)、ポリアミド4−6系
樹脂(以下、PA−46と略記する。),ポリフェニレ
ンサルファイド系樹脂(以下、PPSと略記する。)等
があげられる。これらは、高い耐熱性に加え、高い耐燃
性、優れた機械的性質、優れた電気的性質、耐薬品性を
有している。これらの材料は、この発明のオイルシール
リングの成形ベース材料として用いられる。これらの耐
熱性熱可塑性樹脂の融点は、少なくとも280℃以上あ
れば、この発明において好適に使用することができる。
【0088】この発明に用いられるPEEK等のPEK
としては、その融点が330℃以上であるケトン系ポリ
マーを限定なく採用することができる。PEKはエーテ
ル結合(−O−)とケトン結合(−CO−)の両者を含
んで芳香族環を結合したものであり、例として下記(化
1)〜(化6)で表される構造単位を有する樹脂をあげ
ることができる。これらは、いずれも結晶性の樹脂であ
る。これらPEK樹脂は、熱的寸法性に優れており、熱
固定などの熱収縮や、自動変速機等の高温下でのオイル
シールリングとして用いても寸法変化が少なく、このよ
うな寸法精度を必要とする合い口形状のシールリングで
高温下において使用される場合に好適である。
【0089】
【化1】
【0090】(nは、整数を示す。)
【0091】
【化2】
【0092】(nは、整数を示す。)
【0093】
【化3】
【0094】(nは、整数を示す。)
【0095】
【化4】
【0096】(nは、整数を示す。)
【0097】
【化5】
【0098】(nは、整数を示す。)
【0099】
【化6】
【0100】(nは、整数を示す。)上記の樹脂のう
ち、(化1)の樹脂のガラス転移点(Tg)は約165
℃、融点(Tm)は365℃であり、代表的な例とし
て、英国アイ・シー・アイ社製:VICTREX−PE
K 220G(商品名)が挙げられる。また、(化2)
の樹脂のガラス転移点(Tg)は約150℃、融点(T
m)は334〜337℃であり、代表的な例として、英
国アイ・シー・アイ社製:VICTREX−PEEK
150P(商品名)が挙げられる。また、(化3)の樹
脂のガラス転移点(Tg)は約160℃、融点(Tm)
は360〜380℃であり、代表的な例として、独国ヘ
キスト社製:HOSTATEC(商品名)が挙げられ
る。さらに、(化4)の樹脂のガラス転移点(Tg)は
約170〜175℃、融点(Tm)は375〜381℃
であり、代表的な例として、独国ビー・エー・エス・エ
フ社製:Ultrapek−A2000(商品名)が挙
げられる。
【0101】上記PEEK等のPEK以外の耐熱性樹脂
は、それぞれ市販されている周知の樹脂を採用すること
ができる。具体例としては、PENとして出光興産社
製:ID300(商品名)、TPIとして三井東圧社
製:オーラム450(商品名)、PA−46として日本
合成ゴム社製:スターニル TW300(商品名)、P
PSとして呉羽化学社製:フォートロンKPS W21
4(商品名)等を例示することができる。
【0102】上記耐熱性樹脂の配合割合は、この発明の
樹脂組成物に対して30〜82重量%が好ましく、30
〜78重量%がより好ましい。なぜなら30重量%未満
の少量では強度が低下してしまう結果となるからであ
り、82重量%を越える多量では、充填剤による補強効
果が得られず、耐摩耗性が劣る結果となって好ましくな
いからである。
【0103】この発明における強化繊維としては、特に
限定されるものではないが、炭素繊維や芳香族ポリアミ
ド繊維を例としてあげることができる。
【0104】上記炭素繊維は、平均繊維径が1〜20μ
m、好ましくは5〜18μm、さらに好ましくは5〜1
5μmである。また、アスペクト比は、1〜80が好ま
しく、5〜50がより好ましい。なぜならば、平均繊維
径が1μm未満の細いものでは繊維間の凝集が起こり、
均一分散が困難となり、また20μmを越える太いもの
では軟質相手材を摩耗させるからであり、平均繊維径が
上記の範囲内では、このような傾向がより少なくなり好
ましい。また、アスペクト比が1未満のものではマトリ
ックス自体の補強効果が損われ機械的特性が低下し、逆
に80を越えると混合時の均一分散がきわめて困難であ
って、摩耗特性に支障を来たし品質低下を招くなど好ま
しくないからである。アスペクト比が1〜80では、こ
のような傾向が比較的少なく、好ましい結果が得られ
る。
【0105】また、上記芳香族ポリアミド繊維は、下記
(化7)の式で表わされる繊維状の耐熱樹脂として周知
のものであり、芳香族環がメタ位でアミド結合によって
結合されたもの、芳香族環がパラ位でアミド結合によっ
て結合されたもののいずれであってもよい。
【0106】
【化7】
【0107】このうち、パラ系芳香族ポリアミド繊維
は、下記(化8)の式で表わされる反復単位を含むパラ
系芳香族ポリアミド繊維である。
【0108】
【化8】
【0109】このパラ系芳香族ポリアミド繊維は、繊維
軸方向に分子鎖が配列しているので、軸方向に高弾性・
高強度であるが、直角方向には分子間力が弱いものであ
る。このようにパラ系芳香族ポリアミド繊維は軸方向の
強度によって、配合された樹脂組成物の耐摩耗性をよく
向上させることができ、一方、繊維直角方向に圧縮力を
受けると分子鎖が座屈しまたは破壊され易いので、軟質
摺動相手材を損傷しないと考えられる。
【0110】また、パラ系以外の芳香族ポリアミド繊維
を採用する場合は、四フッ化エチレン樹脂などのフッ素
系樹脂の所定量を含むものを添加することによって、前
記組成物と同様に軟質の摺動相手材を損傷せず、耐摩耗
性に優れた組成物とすることができる。
【0111】このような芳香族ポリアミド繊維は、繊維
長約0.15〜3mm、アスペクト比約1〜230程度
の範囲のものがよい。また、平均繊維径が約1〜20μ
mのものが好ましく、より好ましくは約5〜15μmの
ものである。また、アスペクト比は、約1〜60のもの
が好ましく、より好ましくは約15〜40のものであ
る。芳香族ポリアミド繊維が所定範囲未満の繊維長で
は、耐摩耗性が不充分となり、上記範囲を越える繊維長
では組成物中の分散不良で好ましくない。また、アスペ
クト比が1未満のものでは、粉末形状に近くなって耐摩
耗性改善効果が不充分となってマトリックスの補強効果
がなくなり、機械的特性も低くなる。また、60を越え
ると混合時の均一な分散が困難となり、組成物の摩耗特
性が一様でなくなる。
【0112】また、平均繊維径が約1μm未満の細径の
ものでは、マトリックスに混合した際に繊維間に凝集が
起こり均一な分散が困難であり、平均繊維径が約20μ
mを越える太径のものでは、組成物が軟質相手材を摺動
摩耗するおそれがある。平均繊維径が約5〜15μmの
ものではこのような傾向が全くみられずに極めて好まし
い。
【0113】上記強化繊維の全樹脂組成物中の配合割合
は、5〜45重量%、好ましくは10〜45重量%、さ
らに好ましくは10〜30重量%である。なぜなら、5
重量%未満では成形体の耐摩耗性が殆ど向上せず、45
重量%を越える多量では溶融流動性が著しく低下して成
形性が悪くなるからである。同配合割合が10〜30重
量%であれば、このような傾向が全くなく、好ましい結
果が得られる。
【0114】この発明に用いるフッ素系樹脂としては、
例えばポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと
略称する)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体(PFAと略称する)、
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
重合体(FEPと略称する)、エチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体(ETFEと略称する)、テトラフ
ルオロエチレン−フルオロアルキルビニルエーテル−フ
ルオロオレフィン共重合体(EPEと略称する)、ポリ
クロロトリフルオロエチレン(PCTFEと略称す
る)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体
(ECTFEと略称する)、ポリフッ化ビニリデン(P
VDFと略称する)、ポリフッ化ビニル(PVFと略称
する)等が挙げられる。これらは、それぞれ単独もしく
は、例えば1:10から10:1の範囲で前記2種以上
の共重合体や3元共重合体等のフッ素化ポリオレフィン
等であってもよく、これらは良好な固体潤滑剤としての
特性を示す。
【0115】このうちPTFEは、融点が約327℃で
あり、約340〜380℃でも溶融粘度が約1011〜1
12ポイズと高く、融点を越えても流動し難く、フッ素
樹脂のなかでは最も耐熱性に優れた樹脂であると考えら
れている。このようなPTFEを採用する場合は、これ
が成形用の粉末であっても、また、いわゆる固体潤滑剤
用の微粉末であってもよく、市販品としては三井・デュ
ポンフロロケミカル社製:テフロン7J(商品名)、T
LP−10(商品名)、旭硝子社製:フルオンG163
(商品名)、ダイキン工業社製:ポリフロンM15(商
品名)、ルブロンL5(商品名)などを例示することが
できる。また、アルキルビニルエーテルで変性されたよ
うなPTFEであってもよい。一般にPTFEは、四フ
ッ化エチレンの単独重合体で、圧縮成形可能な樹脂とし
て市販のものを用いることができ、例えば喜多村社製:
400H(商品名)等を採用することができる。
【0116】PFAとしては、三井・デュポンフロロケ
ミカル社製:テフロンPFA−J(商品名)、MP−1
0(商品名)、ヘキスト社製:ホスタフロンTFA(商
品名)、ダイキン工業社製:ネオフロンPFA(商品
名)を、FEPとしては三井・デュポンフロロケミカル
社製:テフロンFEP−J(商品名)、ダイキン工業社
製:ネオフロンFEP(商品名)を、ETFEとしては
三井・デュポンフロロケミカル社製:テフゼル(商品
名)、旭硝子社製:アフロンCOP(商品名)を、ま
た、EPEとしては三井・デュポンフロロケミカル社
製:テフロンEPE−J(商品名)などを挙げることが
できる。
【0117】PTFE、PFA、FEP等のパーフルオ
ロ系フッ素樹脂は、骨格である炭素原紙の周囲を全てフ
ッ素原紙又は微量の酸素原子で取り囲まれた状態であ
り、C−F間の強固な結合により、フッ素系樹脂のなか
でも比較的耐熱温度が高く、また、低摩擦係数、非粘着
性、耐薬品性等の諸特性に優れており好ましい。PVD
Fとしては、呉羽化学工業社製;KFポリマー(商品
名)などを例示できる。
【0118】上記フッ素系樹脂の配合割合は2〜25重
量%、好ましくは5〜25重量%である。なぜなら2重
量%未満では、自己潤滑性および耐摩耗性などの摺動特
性の改良が顕著に認められず、また25重量%をこえる
と成形性が悪くなり、機械的特性が低下するからであ
る。同配合割合が5〜25重量%であれば、このような
傾向はほとんど見られず、好ましい結果が得られる。
【0119】この発明に用いられる充填剤は、例えば、
粉末状タルクやカルシウム系粉末充填剤をあげることが
できる。
【0120】上記粉末状タルクは、平均粒径約0.5〜
40μmが好ましく、約1〜30μmがより好ましい。
約0.5μm未満の小粒では粒子間の凝集が起こって均
一分散が困難となり、約40μmを越える大粒では表面
平滑性が悪くなって好ましくないからである。
【0121】上記カルシウム系粉末充填剤としては、カ
ルシウムの炭酸塩、硫酸塩、酸化物、水酸化物が挙げら
れ、なかでも炭酸カルシウムまたは硫酸カルシウムが好
ましい。上記カルシウム系充填剤の平均粒径は、約0.
5〜40μmが好ましく、約1〜30μmがより好まし
い。約0.5μm未満の小粒では粒子間の凝集が起こ
り、均一分散が困難となり、また約40μmを越える大
粒では表面平滑性が悪くなって好ましくないからであ
る。
【0122】上記充填剤の配合割合は、全樹脂組成物中
10〜40重量が好ましく、10〜30重量%がより好
ましい。なぜなら、10重量%未満では軟質相手材を摩
耗させ、40重量%を越えると成形性が悪くなり、機械
的特性も低下するからである。同配合割合が10〜30
重量%であれば、このような傾向が全くなく、好ましい
結果が得られる。
【0123】また、上記の他に、耐磨耗剤として二硫化
モリブデン等を用いることもできる。この二硫化モリブ
デンは、耐摩耗性の向上を図るために添加され、その配
合割合は、1〜10重量%が好ましい。なぜなら、上記
所定範囲未満の配合量では、自己潤滑性および耐摩耗性
などの摺動特性の改良が顕著に認められず、また上記所
定範囲を越える配合量では、機械的強度が低下し、かつ
配合量に見合う耐摩耗性の向上が見られないからであ
る。
【0124】この発明のシールリングに用いられる樹脂
組成物における組み合わせの例として、次のようなもの
をあげることができる。
【0125】 TPI、PEEK、PEK、PEN、
PA−46、PPSからなる群から選ばれるいずれか一
つの樹脂30〜82重量%、炭素繊維5〜45重量%お
よびフッ素系樹脂2〜25重量%を含む樹脂組成物。
【0126】 PEN、PEEK、PEK、TPI、
PPS、PA−46からなる群から選ばれるいずれか一
つの樹脂30〜82重量%、炭素繊維5〜45重量%、
フッ素系樹脂2〜25重量%、粉末状タルク10〜40
重量%を主要成分とする樹脂組成物。
【0127】 PEN、PEEK、PEK、TPI、
PPS、PA−46からなる群から選ばれるいずれか一
つの樹脂30〜78重量%、炭素繊維10〜45重量
%、フッ素系樹脂2〜25重量%、粉末状カルシウム化
合物10〜40重量%を主要成分とする樹脂組成物。
【0128】 PEN、PEEK、PEK、TPI、
PPS、PA−46からなる群から選ばれるいずれか一
つの樹脂30〜82重量%、炭素繊維5〜45重量%、
フッ素系樹脂2〜25重量%、粉末状タルク10〜40
重量%および二硫化モリブデン1〜10重量%を含む樹
脂組成物。
【0129】 前記の粉末状タルク10〜40重量%
に代えてカルシウム系粉末充填剤10〜40重量%を配
合したもの。
【0130】 前記の炭素繊維5〜45重量%に代え
て、芳香族ポリアミド繊維5〜45重量%を配合したも
の。
【0131】 前記の炭素繊維5〜45重量%に代え
て芳香族ポリアミド繊維5〜45重量%を配合し、かつ
粉末状タルク10〜40重量%に代えてカルシウム系粉
末充填剤10〜40重量%を配合した樹脂組成物。
【0132】この発明の樹脂組成物には、上記以外の添
加剤としてこの発明の効果を阻害しない範囲内で、例え
ば自己潤滑性、機械的強度、および熱安定性などの向上
及び着色等の目的で固体潤滑剤、増量剤、粉末充填剤お
よび顔料など350℃程度以上の高温で安定な物質を適
宜混合してもよい。例えば、樹脂組成物の潤滑性をさら
に改良するために、耐摩耗性の改良剤を配合することが
できる。この耐摩耗性改良剤の具体例としては、カーボ
ン、グラファイト、マイカ、ウォラストナイト、金属酸
化物の粉末、硫酸カルシウムなどのウィスカ、リン酸
塩、炭酸塩、ステアリン酸塩、超高分子量ポリエチレン
などを例示することができる。このような添加剤を添加
する際の残部耐熱性樹脂は、約40重量%を下回らない
ようにすることが好ましい。
【0133】これらの耐熱性樹脂に対して各種の添加物
を添加混合する方法は特に限定するものではなく、通常
広く用いられている方法、たとえば主成分となる樹脂、
その他の諸原料をそれぞれ個別に、またはヘンシェルミ
キサー、ボールミル、タンブラーミキサー等の混合機に
よって適宜乾式混合した後、溶融混合性のよい射出成形
機もしくは溶融押出成形機に供給するか、又は予め熱ロ
ール、ニーダ、バンバリーミキサー、溶融押出機などで
溶融混合するなどの方法を利用すればよい。
【0134】さらに、前記の組成物を成形する際には、
特に成形方法を限定するものではなく、圧縮成形、押出
成形、射出成形等の通常の方法、または組成物を溶融混
合した後、これをジェットミル、冷凍粉砕機等によって
粉砕し、所望の粒径に分級することも可能である。なか
でも射出成形法は、生産性に優れ、安価な成形体を提供
することができる。
【0135】また、このようにして得られたペレットな
どの粒は、成形前に後述の熱処理と同程度の乾燥処理を
施しても良い。充分にペレット等の粒から水分などを蒸
発させることで、成形体の膨れや強度低下を防ぐことが
できると考えられる。
【0136】このようにして得られた成形体は、熱固定
及び成形時のひずみを除いて高温使用時の寸法安定性を
確保するため、約100〜280℃で約0.1〜24時
間程度のアニール熱処理をしておくことが望ましい。
【0137】アニール熱処理温度は、材料にもよるが、
約280℃以下、例えば約140〜270℃程度、材料
によっては約140〜230℃程度や約140〜200
℃程度で行われることが適当である。これらの耐熱樹脂
は、広い温度範囲にわたって剛性が高く、耐衝撃性も優
れており、クリープなどの歪みに対しても強く、また殆
どの種類の油類や薬品等にも耐性を示す樹脂である。ま
た、これらの樹脂は結晶性であって、結晶化度の上昇で
強度や剛性の増加、耐摩耗性や潤滑性の向上、熱膨張係
数や吸水率の低下などの性質をもっている。
【0138】熱処理温度が約140℃未満の低温では、
結晶化の進行に多大の時間を要して効率が悪く、成形体
のわずかな歪みを除くことも難しくなり、寸法安定性も
得られ難いと考えられる。
【0139】アニール熱処理温度が熱変形温度よりも約
20〜30℃程度を越えると、樹脂にかかる熱履歴の影
響が大きくなり好ましくないと考えられ、これ以下で熱
処理することが好ましい。熱処理時は、前記所定の温度
に達する前に、例えば常温、約80℃、約130℃、約
180℃、約220℃、約230℃、約280℃という
ように、数段階に分けて、約15〜180分程度の範囲
で、約15〜60分毎に徐々に昇温し、前記温度範囲内
の最適な温度にて、前記時間の範囲で温度を一定に保持
してもよい。その場合の最高温度の保持時間は、約15
〜480分程度であればよい。最高温度の保持時間が所
定時間よりも短時間であると、樹脂の結晶化が不充分と
なって寸法安定性が悪くなり、所定時間よりも長時間で
あると、「ソリ」などの不適当な熱変形が起こり、また
電気炉などのエネルギー消費量の増大や製造時間の超時
間化からみても製造コストの低減を図ることが難しくな
る。
【0140】また、約90〜120℃程度に昇温した時
にそのような一定温度で保持してもよい。このようにす
ると、成形体内に僅かに取り込まれた水分を乾燥させる
ことができ、その後、結晶化させることができる。一
方、短時間で急激に加熱して熱処理を終了させることは
好ましくない。前記水分が沸点を越えて気化し、その際
の体積膨張によって成形体に「膨れ」などの不具合が発
生する可能性が高くなるからである。
【0141】結晶化工程後の冷却は、前記昇温時と逆の
段階を経て冷却してもよく、または約60〜180分程
度の時間をかけて連続的に徐冷してもよい。
【0142】以上のような熱処理工程を行なうことによ
り、成形体の膨れなどの不具合の発生を極力防ぐと共
に、樹脂の結晶化を確実かつ徐々に進行させて、成形体
の寸法安定性を高めて寸法精度の高い成形体を提供する
ことができる。
【0143】また、成形体と相手部材の少なくとも一方
の摺動面の表面粗さは、Rmax、Ra、Rz等のJI
Sで定義された評価法によって、約3〜25μm以下で
あり、好ましくは約8μm以下、より好ましくは約3μ
m以下である。なぜなら、表面粗さが前記所定範囲を越
えると、摺動面に傷が多く付くようになり、これは摩耗
の原因になると考えられるからである。
【0144】なお、相手材表面の仕上げ加工などの工程
に長時間を要するので、効率的でないことや樹脂材の転
移膜の形成に影響される可能性もあるため、摩耗に影響
されないような仕様や条件であれば、約3〜8μm程度
の範囲以下としても良いとも推定される。
【0145】また、ピストン、シリンダー等の相手材
は、S45C,SCM420H等の炭素鋼、FCD45
等の球状黒鉛鋳鉄等あるいはこれらの硬化処理材等の硬
質材料であっても、又はADC12等のアルミニウム合
金等の軟質材であってもよい。
【0146】
【発明の効果】この請求項1〜3、5に記載のシールリ
ングの発明は、いずれも面取り部の存在により合い口部
分が相手材に局部的に接触することを防止できるので、
リークが少なく、相手部材に与える摩耗が少ない効果が
ある。
【0147】また、この請求項4〜6に記載のシールリ
ングの発明は、いずれも面取り部の存在により嵌合時に
おける両合い口部分の接触を防止できるので、その合い
口の破損等が少ない効果がある。
【0148】更に、これに加えて請求項7に記載の発明
は、突起とポケットとの間の間隙により突起の外周面方
向への突出が避けられ、また請求項8に記載の発明は突
起の内側面相互間の間隙により突起の両側面への突出が
避けられ、前記の効果が一層促進される。
【0149】また、請求項9〜10に記載の発明は、複
合ステップカット型の合い口が相互に嵌合した形態の射
出成形されたシールリングを容易に製造することがで
き、請求項2〜8に記載の発明のごとき諸効果を発揮す
るシールリングを低コストで提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図
【図2】(a)第2実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図 (c)同上の一部斜視図
【図3】(a)第3実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図 (c)同上の一部斜視図
【図4】(a)第4実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図 (c)同上の一部斜視図
【図5】(a)第5実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図 (c)同上の一部斜視図
【図6】(a)第6実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図 (c)同上の一部斜視図
【図7】(a)第7実施例の一部正面図 (b)同上の一部平面図
【図8】(a)成形品の一部正面図 (b)同上の一部平面図
【図9】熱固定処理を示す断面図
【図10】試験結果の図表
【図11】(a)第8実施例の平面図 (b)第8実施例の一部拡大正面図
【図12】第9実施例の平面図
【図13】曲げ強度変化に関する試験結果図
【図14】幅寸法変化に関する試験結果図
【図15】射出成形装置の実施例の一部を示す横断平面
【図16】(a)第10実施例の正面図 (b)同上の一部拡大正面図 (c)同上の一部拡大平面図 (d)(b)図のd−d線断面図 (e)(b)図のe−e線断面図 (f)(d)図の一部シリンダ拡大断面図
【図17】第10実施例の成形時の断面図
【図18】(a)第11実施例の一部拡大正面図 (b)同上の断面図
【図19】(a)第12実施例の一部拡大正面図 (b)同上の断面図
【図20】(a)シールリングの他の例の断面図 (b)シールリングの他の例の断面図
【図21】実施例10の合い口の斜視図
【図22】(a)従来例の一部正面図 (b)同上の一部平面図
【図23】(a)他の従来例の一部正面図 (b)同上の一部平面図
【図24】図23の従来例の成形後の一部正面図
【図25】図23の従来例の使用形態の断面図
【符号の説明】
1 リング本体 2、2’ 合い口 3 先端面 4、4’ 外径面 5 面取り部 7、7’ 面取り部 8、8’ 外径面 9、9’ 合い口 10 外径面側突起 11 内径面側段部 12、12’ 先端面 13 内径面側突起 14 外径面側段部 15、15’ 段差面 16、16’ 合い口 17 外径面側突起 18 外径面側段部 19 突き合わせ面 22 外径面側段部内面 23 先端面 24、24’ 面取り部 25 段差面 26 外径面 27 外径面側突起内面 28 成形品 29 円柱体 30、30’、30’’ 面取り部 31 リングゲージ 32、32’ すみ肉 41 オイルシールリング 42 合い口 43 注入位置 44 ゲート 45 金型 46 キャビティ 50 シールリング 51 シール面 52 潤滑溝 53 面取り部 54 外周面 55 内周面 56 段差部 57、57’ 直角面 58 傾斜面 59 金型 60 合い口 61 合せ面 62 バリ 63 周溝 64 外径方向溝 65 内径方向溝 71、71’ 合い口 72、72’ 合い口 73 シールリング 74 シリンダ 75 ピストン 76 すき間 77 突起 78 段部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング本体の周方向の一箇所に一定の間
    隔をおいて相互に対向する合い口を設け、前記各合い口
    の先端面をストレート面に形成してなるストレートカッ
    ト型の合成樹脂製シールリングにおいて、前記の各合い
    口の先端面とリング本体の外径面との境界に面取り部を
    設けたことを特徴とする合成樹脂製シールリング。
  2. 【請求項2】 リング本体の周方向の一箇所に一定の間
    隔をおいて相互に対向する合い口を設け、一方の合い口
    がリング本体の外径面側に設けた外径面側突起と、その
    外径面側突起の内径面側に設けた内径面側段部とにより
    形成され、他方の合い口がこれと相補的に嵌合するよう
    に、リング本体の内径面側に設けた内径面側突起とその
    内径面側突起の外径面側に設けた外径面側段部とにより
    形成されたステップカット型の合成樹脂製シールリング
    において、前記外径面側突起の先端面とその外径面側突
    起の外径面との境界、及び前記外径面側段部の段差面と
    リング本体外径面との境界に、それぞれ面取り部を設け
    たことを特徴とする合成樹脂製シールリング。
  3. 【請求項3】 リング本体の周方向の一箇所に一定の間
    隔をおいて相互に対向する合い口を設け、一方の合い口
    を外径面側突起と外径面側段部により形成し、他方の合
    い口をこれと相補的に嵌合する外径面側突起と外径面側
    段部により形成してなる複合ステップカット型の合成樹
    脂製シールリングにおいて、前記各合い口の外径面側突
    起の先端面とその外径面側突起の外径面の境界及び前記
    外径面側段部の段差面とリング本体外径面との境界に、
    それぞれ面取り部を設けたことを特徴とする合成樹脂製
    シールリング。
  4. 【請求項4】 リング本体の周方向の一箇所に一定の間
    隔をおいて相互に対向する合い口を設け、一方の合い口
    は、リング本体の内径面側の先端に突き合わせ面が形成
    され、前記突き合わせ面の外径面側に外径面側突起及び
    外径面側段部が隣接して設けられており、その外径面側
    突起はリング本体の外径面側の一側辺に寄っており、か
    つ前記突き合わせ面から突き出た凸部により形成され、
    またその外径面側段部は前記外径面側突起と反対側の側
    辺に寄っており、かつ前記突き合わせ面から引っ込んだ
    凹部により形成されている合い口であり、他方の合い口
    は、前記突き合わせ面、前記外径面側突起及び前記外径
    面側段部と相補的に嵌合するように形成された突き合わ
    せ面、外径面側突起及び外径面側段部とから形成されて
    いる合い口であり、これらの合い口から形成される複合
    ステップカット型の合成樹脂製シールリングにおいて、
    前記各合い口の前記外径面側突起の先端面と、嵌合した
    とき前記双方の合い口の前記外径面側突起同士が向き合
    う外径面側突起内面との境界、前記各合い口の前記外径
    面側突起の先端面と、嵌合したとき前記一方の合い口の
    前記外径面側突起と前記他方の合い口の外径面側段部が
    向き合う外径面段部内面との境界、及び、前記各合い口
    の前記外径面側段部内面と、前記突き合わせ面との境界
    にそれぞれ面取り部を設けたことを特徴とする合成樹脂
    製シールリング。
  5. 【請求項5】 前記各合い口の前記外径面突起の先端面
    とその外径面突起の外径面との境界、及び前記外径面側
    段部の段差面とリング本体の外径面との境界に、それぞ
    れ面取り部を設けたことを特徴とする請求項4記載の合
    成樹脂製シールリング。
  6. 【請求項6】 前記各合い口の前記外径面側段部の段差
    面と前記外径面突起内面との境界、及び前記外径面側段
    部の段差面と前記外径面側段部内面との境界にそれぞれ
    すみ肉を設けたことを特徴とする請求項3から5のいず
    れかに記載の合成樹脂製シールリング。
  7. 【請求項7】 前記の一方の合い口の前記外径面突起
    と、前記の他方の合い口の前記外径面側段部とが向き合
    う面の間に一定の間隙を設けたことを特徴とする請求項
    2から6のいずれかに記載の合成樹脂製シールリング。
  8. 【請求項8】 前記の一方の合い口の前記外径面突起
    と、前記の他方の合い口の前記外径面突起とが向き合う
    面の間に一定の間隙を設けたことを特徴とする請求項3
    から7のいずれかに記載の合成樹脂製シールリング。
  9. 【請求項9】 リング本体の周方向の一箇所に一定の間
    隔をおいて相互に対向する合い口を設けた合成樹脂製シ
    ールリングにおいて、前記の両方の合い口部分の間隔を
    半径方向に見て重なり部分のないように拡ろげた形態に
    射出成形し、その後前記合い口間の間隔を狭ばめて全体
    の外径面を真円状に保持して熱固定することを特徴とす
    る合成樹脂製シールリングの製造方法。
  10. 【請求項10】 リング本体の周方向の一箇所に一定の
    間隔をおいて相互に対向する合い口を設けた請求項1か
    ら8のいずれかに記載の合成樹脂製シールリングを製造
    する方法において、前記の両方の合い口部分の間隔を半
    径方向に見て重なり部分のないように拡ろげた形態に射
    出成形し、その後前記合い口間の間隔を狭ばめて全体の
    外径面を真円状に保持して熱固定することを特徴とする
    合成樹脂製シールリングの製造方法。
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