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JPH0863786A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JPH0863786A
JPH0863786A JP6200690A JP20069094A JPH0863786A JP H0863786 A JPH0863786 A JP H0863786A JP 6200690 A JP6200690 A JP 6200690A JP 20069094 A JP20069094 A JP 20069094A JP H0863786 A JPH0863786 A JP H0863786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
optical recording
protective layer
thin film
organic protective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6200690A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takeda
淳 武田
Akio Kakimoto
秋男 柿本
Gentaro Obayashi
元太郎 大林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP6200690A priority Critical patent/JPH0863786A/ja
Publication of JPH0863786A publication Critical patent/JPH0863786A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光記録媒体の薄膜層を有機系保護層で保護す
ることにより、記録特性の劣化を防止する。 【構成】 基板と薄膜層と有機系保護層を少なくとも備
えた光記録媒体であって、前記有機系保護層が重合性モ
ノマを主成分とする化学線硬化性樹脂組成物の硬化物層
からなり、前記有機系保護層と前記薄膜層の接着面にお
ける前記有機系保護層のスチールウールによる硬度がラ
ンク2以上であることを特徴とする光記録媒体。 【効果】 薄膜層の保護性に優れ、記録特性の劣化を防
止できる、良好な信号品質を示す光記録媒体が提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の照射により、情報
の再生あるいは記録、再生さらには消去が可能である光
記録媒体、例えば、光ディスク、光カード、光テープな
どに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光を照射して情報の再生あるい
は記録、再生さらには消去が可能である光記録媒体とし
て、ガラスやプラスチックなどの基板上に薄膜層を形成
したものが知られている。
【0003】この様な記録媒体を形成するに際し、薄膜
層の材料開発のみならず、薄膜層を形成する薄膜層との
接着性が良好でありまた前記薄膜層の酸化などによる劣
化を防止し機械的損傷を防ぎ記録媒体の信号品質の劣化
を防止する有機系保護層の開発は極めて重要である。有
機系保護層を施した光記録媒体として、Alなどの金属
層表面に紫外線硬化性樹脂の層を施した再生専用のもの
あるいは記録、再生、消去可能な光記録媒体は知られて
いる(特開昭61−133067号公報)。また、有機
系保護層が特定の化学線硬化性樹脂組成物の硬化層から
なる光記録媒体は知られている(特開平4−25492
7号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の特開
昭61−133067号公報に示された有機系保護層の
場合は、光記録媒体にレーザー光を照射して再生あるい
は記録、再生さらには消去を行った場合、記録媒体の信
号品質にとり重要なビットエラーレートの抑制効果につ
いては何ら知見が開示されていない。また、特開平4−
254927号公報において開示された有機系保護層
は、有機系保護層材料の伸びに着目して規定の伸び量を
確保することにより耐熱耐久劣化を抑制できることを示
したものである。すなわちかかる技術は、有機系保護層
と薄膜層との接着界面における硬度に着目し、硬度を規
定した有機系材料組成物処方とすることによるデイスク
特性の改善効果について言及したものではない。
【0005】本発明は、かかる在来技術の欠点に鑑み創
案されたものであり、その目的は保護性に優れた有機系
保護層を備えてなる光記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明は,基板と
薄膜層と有機系保護層を少なくとも備えた光記録媒体で
あって、前記有機系保護層が重合性モノマを主成分とす
る化学線硬化性樹脂組成物の硬化物層からなり、前記有
機系保護層と前記薄膜層の接着面における前記有機系保
護層のスチールウールによる硬度がランク2以上である
ことを特徴とする光記録媒体である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明において使用される基板および薄膜
層としては、限定はなく公知のものが使用できる。
【0009】基板としてはポリカーボネート、ポリメチ
ルメタクリレートおよびエポキシ樹脂などのプラスチッ
クやガラスなどが使用でき、その厚さは通常10μm〜
5mmの範囲である。基板は通常ディスク状で使用され
るが、テープ状、シート状あるいはカード状で用いるこ
ともできる。
【0010】薄膜層としては再生専用として例えばAl
などの金属層より形成されたものが使用できる。
【0011】記録、再生さらには消去可能な薄膜層とし
ては例えば誘電体膜、記録膜、誘電体膜、反射冷却膜よ
り形成された多層構成層が使用できる。
【0012】ここで、誘電体膜としては、基板や記録膜
が記録により熱によって変形したり記録消去再生特性が
劣化したりするのを防止したり、記録膜の耐湿熱性や耐
酸化性を持たせる役割を果たし、このような誘電体膜と
してはZnS、SiO2、Ta2O5、ITO、Zr
C、TiC、MgF2などの無機膜やそれらの混合膜が
使用でき、特にZnSとSiO2およびZnSとMgF
2の混合膜は耐湿熱性に優れており、さらに記録消去再
生時の記録膜の劣化を抑制するので好ましい。
【0013】記録膜としては、Ge−Sb−Te系薄
膜、M−Ge−Sb−Te系薄膜(MはPd、Cu、A
g、Ti、Coなどの金属元素)、In−Sb−Te系
薄膜などが挙げられる。特にGe−Sb−Te系薄膜、
Pd−Ge−Sb−Te系薄膜は記録消去再生を繰り返
しても劣化が起こり難く、さらに熱安定性が優れている
ので好ましい。
【0014】反射冷却膜としては金属または金属酸化
物、金属窒化物、金属炭化物などと金属の混合物、例え
ばZr、Hr、Ta、Mo、Al、Auなどの金属やこ
れらの合金、これらとZr酸化物、Si酸化物、Si窒
化物、Al酸化物などを混合したものを使用でき、特に
Alやこれらの合金などは膜の形成が容易であり好まし
い。
【0015】誘電体膜の厚さは10〜500nm、記録
膜の厚さは10〜1000nmおよび反射冷却膜は10
0〜200nmであることが記録再生消去特性上から好
ましい。
【0016】誘電体膜、記録膜、反射冷却膜を形成する
方法としては、公知の真空中での薄膜形成方法、例えば
真空蒸着法、イオンプレーティグ法、スパッタリング法
などが挙げられる。特に組成、膜厚のコントロールが容
易なことからスパッタリング法が好ましい。
【0017】本発明において有機系保護層は重合性モノ
マを主成分とする化学線硬化性樹脂の硬化物層からな
る。
【0018】本発明において使用される重合性モノマと
しては、1分子中に少なくとも2個以上の重合性二重結
合を有する化合物が硬化性が良好なことから好ましく用
いられる。これらの化合物としてはアクリロイルオキシ
基又はメタアクリロイルオキシ基(以下、両方の基を総
称して(メタ)アクリロイルオキシ基と記載する)を有
する化合物が好ましく用いられる。具体例としては、ジ
シクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス((メ
タ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ビ
スフェノールAあるいはビスフェノールAの水素化物の
ジ(メタ)アクリレート、ジイソシアネート化合物と、
2個以上のアルコール性水酸基を有する化合物を予め反
応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物に、
アルコール性水酸基含有(メタ)アクリレートを反応さ
せて得られる分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル
オキシ基を有するウレタン(メタ)アクリレートなどが
挙げられる。これらの重合性モノマは1種または2種以
上を混合して用いても良い。
【0019】本発明による有機系保護層は重合性モノマ
を主成分とする化学線硬化性樹脂の硬化物層からなり、
前記有機系保護層と薄膜層との接着面のスチールウール
による硬度がランク2以上からなるものである。
【0020】本発明において、スチールウール硬度と
は、表面を新東科学(株)社製“トライボギア”TYP
E14DRを用いスチールウール#0000で荷重50
0gで10回擦り、幅10mmの部分の傷の数を目視で
判定し、下記のようにランクづけをすることにより測定
される。
【0021】 ランク5:傷無し ランク4:10本以下 ランク3:30本以下 ランク2:100本以下 ランク1:全面傷
【0022】硬度がランク2未満となると繰返しによる
ビットエラーレートの上昇および高温高湿下に保存した
場合ビットエラーレートの上昇など媒体の信頼性が低下
し十分な保護性が得られない。一方、硬度の上限につい
ては特に制限はないが媒体の反りや歪みなどを重視する
場合などにはランク4以下にすることが好ましい。
【0023】有機系保護層と薄膜層との接着面のスチー
ルウールによる硬度がランク2以上である有機系保護を
得るためには、化学線硬化性樹脂組成物の光重合開始剤
として主として分子内結合開裂型であるものを使用する
ことが好ましい。
【0024】つまり、本発明による有機系保護層は、重
合性モノマを主成分とする化学線硬化性樹脂の硬化物層
からなり、該化学線硬化性樹脂組成物の光重合開始剤が
主として分子内結合開裂型からなるものが好ましい。具
体的には1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−
ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンジルジメチル
ケタ−ル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル、ベンゾインイノプロピルエーテル、ジエト
キシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン1
−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン1−オン、ベンゾイン、ベンゾ
インイソブチルエーテルなどが挙げられる。硬化被膜に
残存する光重合開始剤の薄膜層への影響を考慮すれば常
温で固体である1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンジルジ
メチルケタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルな
どが好ましく用いられる。重合性モノマに対する溶解性
および硬化性から1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトンとベンジルジメチルケタールがより好ましく用
いられる。添加量は重合性モノマ100重量部に対し
0.1〜10重量部が適当である。
【0025】一方、ベンゾフェノン系やチオキサンソン
系などの分子間水素引抜き型光重合開始剤は表面の硬化
性は良好であるが、薄膜層との接着面の硬化性に劣り、
本発明には適さないが、例えば表面硬度を調整する目的
で本発明の光重合開始剤が分子内結合開裂型からなる化
学線硬化性樹脂組成物に薄膜層との接着面の硬度を損な
わない程度用いても良い。
【0026】この場合、例えば分子内結合開裂型光重合
開始剤(A)と分子間水素引抜き型光重合開始剤(B)
の混合割合で分子間水素引抜き型光重合開始剤が好まし
くは、40重量%以下であり、さらに好ましくは20重
量%以下(ただしA+B=100重量%)である。分子
間水素引抜き型光重合開始剤が40重量%を越える場合
は接着面硬度、繰返し性および耐湿熱性が十分でなく好
ましくない。
【0027】本発明において有機系保護層は、重合性モ
ノマを主成分とする化学線硬化性樹脂組成物の硬化物層
からなり、前記有機系保護層が、1分子中に1個以上の
アクリロイルオキシ基またはメタアクリロイルオキシ基
を有する燐化合物を含むことが好ましい。
【0028】1分子中に1個以上のアクリロイルオキシ
基またはメタアクリロイルオキシ基を有する燐化合物の
具体例としては、アクリロイルオキシエチルアシッドフ
ォスフェート、メタアクリロイルオキシエチルアシッド
フォスフェート、ジアクリロイルオキシエチルアシッド
フォスフェート、ジメタアクリロイルオキシエチルアシ
ッドフォスフェートなどが挙げられる。薄膜層に対し接
着性および硬化性が良好なことからアクリロイルオキシ
エチルアシッドフォスフェートが好ましく用いられる。
【0029】1分子中に1個以上のアクリロイルオキシ
基またはメタアクリロイルオキシ基を有する燐化合物
は、重合性モノマ100重量部に対し0.005〜3重
量部含有することが好ましい。含有量が0.005重量
部未満であると薄膜層との接着性が十分でなく高温高湿
下に保存した場合剥離を生じ、3重量部を超える場合は
薄膜層の変色やピンホールの発生など腐蝕を生じる。接
着性と耐腐蝕性を考慮したより好ましい含有量は0.0
3〜0.3重量部である。
【0030】また、本発明では、1分子中に1個以上の
アクリロイルオキシ基またはメタアクリロイルオキシ基
を有する燐化合物を、溶剤に予め混合して後、重合性モ
ノマに含有させることが好ましい。それによって、1分
子中に1個以上のアクリロイルオキシ基またはメタアク
リロイルオキシ基を有する燐化合物を、重合性モノマ中
に均一に分散することができる。ここで、溶剤として
は、低級アルコール、ケトン、ポリアルキレンジオール
の(メタ)アクリル酸エステル、アルキレンジオールの
(メタ)アクリル酸エステルから選ばれるものが好まし
く挙げられる。これらの具体例としては、メタノール、
エタノール、プロパノール、アセトン、メチルエチルケ
トン、ジエチルケトン、または次式(I)で表わされる
化合物 R−O−(R−O)−R ……(I) (式中、Rは−CHCH−または−CHCH
(CH)−で表わされる基、Rは、CH=CH−
CO−またはCH=C(CH)−CO−で表わされ
る基、Rは、水素原子、CH、C、C
、C、−CO−CH=CHまたは−CO
−C(CH)=CHで表わされる基を、それぞれ示
し、nは1〜14の数を示す。)、すなわち、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
ブチルメタクリレート、メトキシトリエチレングリコー
ルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールメタ
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコール400ジアクリレート、ポリエチレングリ
コール400ジメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ール400ジアクリレート、ポリプロピレングリコール
400ジメタクリレートなどが挙げられる。
【0031】本発明では、化学線硬化性樹脂組成物の硬
化物層の硬化被膜の表面硬度を向上する目的で脂肪族ま
たは芳香族アミン系化合物をさらに用いることができ
る。これらの化合物の具体例として、4,4´−ジメチ
ルアミノアセトフェノン、4,4´−ジメチルアミノベ
ンゾフェノン、4,4´−ジエチルアミノベンゾフェノ
ン、4,4´−ジメチルアミノ安息香酸エチルなどが挙
げられる。
【0032】一方、有機系保護層の接着性、柔軟性など
を調整する目的で、薄膜層との接着面の硬度を損なわな
い程度、前述のモノマと共重合可能な他のモノマを混合
して用いることができる。これらの共重合可能なモノマ
の例としは分子内に(メタ)アクリロイルオキシ基を1
個有する化合物、例えばメチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イ
ソボルニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフ
リル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0033】本発明の化学線硬化性樹脂組成物には、塗
工性を改良するためにシリコーン系材料などから成るレ
ベリング剤を添加することができる。
【0034】本発明の化学線硬化性樹脂組成物には、製
造時の熱重合や貯蔵時の暗反応を防止するため熱重合禁
止剤を添加することができる。熱重合禁止剤としてはハ
イドロキノンモノメチルエーテル、ハイドロキノン、
2,5−t−ブチル−ハイドロキノン、t−ブチルカテ
コール、p−ベンゾキノン、フェノチアジンなど公知の
ものが使用できる。添加量は重合性モノマ100重量部
に対して0.001〜0.1重量部が適当である。
【0035】本発明の化学線硬化性樹脂組成物の硬化物
層は、基板上に形成した薄膜層上に化学線硬化性樹脂組
成物を通常の方法で塗布した後、化学線すなわち紫外
線、電子線あるいはガンマ線などの活性エネルギー線を
照射して硬化する。
【0036】硬化性組成物の塗布方法は周知の方法で行
えばよく、例えばスピンコーティング、バーコーティン
グ、スプレーコーティング、グラビアコーティング、ス
リットダイコーティングなどが用いられる。
【0037】硬化物層の厚さとしては0.5μm〜30
μmの範囲が好ましく、より好ましくは1μm〜10μ
mである。0.5μmより薄いと機械的損傷などに対し
て十分な保護性が得られなく30μmより厚いと硬化時
の収縮のためディスクに反りを生じ、ディスクの機械特
性が低下し記録再生時の信号品質が劣化し好ましくな
い。
【0038】次に本発明の光記録媒体について製造する
場合の一例を示す。なお、本発明の光記録媒体の製造は
ここでの例に限定されないことは言うまでもない。
【0039】すなわち、まず基板上にスパッタリング法
などにより誘電体膜、記録膜、誘電体膜および反射冷却
膜を順次形成する。次に該反射冷却膜上に本発明の重合
性モノマを主成分とする化学線硬化性樹脂組成物を均一
に塗布した後、該塗布面から紫外線ランプを用いて紫外
線を照射して化学線硬化性樹脂組成物の硬化被膜を形成
する。さらに同様の構成のディスクを作成し、硬化被膜
面を相対向してホットメルト接着剤で貼合わせ本発明の
光記録媒体を作成する。
【0040】
【実施例】以下、実施例によって、本発明をさらに具体
的に説明する。実施例中の各特性の評価については次の
方法によった。
【0041】[評価方法] (1)スチールウール硬度 試料の剥離面(接着面)を新東科学(株)社製“トライ
ボギア”YPE14DRを用いスチールウール#000
0で荷重500gで10回擦り、幅10mmの部分の傷
の数を目視で判定、ランクづけをした。
【0042】ランク5:傷無し ランク4:10本以下 ランク3:30本以下 ランク2:100本以下 ランク1:全面傷 一方、接着面硬度と表面硬度が異なることを示すため剥
離前の表面硬度も同様に評価した。
【0043】(2)繰返し性 実施例および比較例で示す光記録媒体を1200rpm
で回転させ、基板側から、半径方向に長円に集光した波
長830nmの半導体レーザー光を照射して、薄膜層を
結晶化し初期化した。その後、線速度6m/秒の条件
で、対物レンズの開口数0.5、半導体レーザーの波長
830nmの光学ヘッドを使用して、パルス幅50ns
ec、記録パワー20mW、消去パワー8.5mWの条
件に変調した半導体レーザー光で、2−7変調コードの
ランダムパターンを1回オーバライトした。そのトラッ
クを再生し、ビットエラーレートが1×10-6以下であ
ることを確認した後、該トラック上に5万回オーバーラ
イトして繰返し後のビットエラーレートを評価した。
【0044】(3)耐湿熱性 同様の記録媒体を上記(2)の装置を用いて、記録パワ
ー20mW、消去パワー8.5mW、線速度6m/秒の
条件で1000回オーバーライトモードで記録した後、
ビットエラーレートを測定し、さらに80℃、80%、
の雰囲気下に1000hr保存し、ビットエラーレート
を測定し下記したビットエラーレートの増加比で判定し
た。
【0045】ビットエラーレートの増加比=湿熱後のビ
ットエラーレート/湿熱前のビットエラーレート 実施例1 下記した化学線硬化性樹脂組成物を硬化後の膜厚が8μ
mになるようにポリエチレン基板面に塗布し、大気雰囲
気下で塗布面より高圧水銀灯で強度500mJ/cm2
の紫外線を照射して硬化し、スチールウール硬度評価用
試料を作成し、スチールウール硬度を測定した。
【0046】[化学線硬化性樹脂組成物の構成]ジシク
ロペンタニルジアクリレート(“カラヤッド”R68
4、日本化薬社製)67重量部、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート(“カラヤッド”NPGDA、日本化
薬社製)32.5重量部、トリエチレングリコールジア
クリレート(“ライトアクリレート”3EGA、共栄社
油脂化学工業社製)0.5重量部、2−アクリロイルオ
キシエチルアシッドフォスフェート(“ライトエステ
ル”“PA、共栄社油脂化学工業社製)0.05重量
部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
(“イルガキュアー”184、チバガイギー社製)3.
8重量部、4−ジメチルアミノアセトフェノン(“ダイ
トキュアー”DAA(S)、ダイトーケミックス社製)
2.2重量部を混合溶解して、紫外線硬化性樹脂保護層
組成物とした。
【0047】別にスパイラル状の溝付きポリカーボネー
ト基板にアルゴン圧力0.5Paの雰囲気下でスパッタ
リング法により下記の4層からなる薄膜層を形成した。
基板上にまず厚さ350nmのZnS・SiO2(モル
比80:20)の誘電体膜を形成し、次に厚さ27nm
のPd1Ge18Sb26Te55の記録膜を形成し、
さらに厚さ21nmのZnS・SiO2(モル比80:
20)の誘電体膜を形成し、その上に反射冷却膜として
Al98.3Hf1.4Pd0.3を140nmの厚さ
に形成した。さらにその上に下記した化学線硬化性樹脂
組成物を硬化後の膜厚が8μmになるように塗布し、大
気雰囲気下で塗布面より高圧水銀灯で強度500mJ/
cm2の紫外線を照射して硬化した。
【0048】さらに同様の構成のディスクを2枚作成
し、硬化被膜を相対向してホットメルト接着剤で貼合わ
せ、繰返し性および耐湿熱性評価試料を作成し、繰返し
性および耐湿熱性評価のためのビットエラーレートを測
定した。結果を表1に示す。
【0049】実施例2 実施例1で作成した紫外線硬化性樹脂保護層組成物の代
わりに下記組成物を使用した他は実施例1と全く同様に
してスチールウール硬度、繰返し性、耐湿熱性評価用試
料を作成し、スチールウール硬度、繰返し性、耐湿熱性
を測定した。結果を表1に示す。
【0050】[化学線硬化性樹脂組成物の構成]ジシク
ロペンタニルジアクリレート(“カラヤッド”R68
4、日本化薬社製)67重量部、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート(“カラヤッド”NPGDA、日本化
薬社製)32.5重量部、トリエチレングリコールジア
クリレート(“ライトアクリレート”3EGA、共栄社
油脂化学工業社製)0.5重量部、2−アクリロイルオ
キシエチルアシッドフォスフェート(“ライトエステ
ル”PA、共栄社油脂化学工業社製)0.05重量部、
ベンジルジメチルケタール(“イルガキュアー”65
1、チバガイギー社製)3.8重量部、4−ジメチルア
ミノアセトフェノン(“ダイトキュアー”DAA
(S)、ダイトーケミックス社製)2.2重量部を混合
溶解して、紫外線硬化性樹脂保護層組成物とした。
【0051】実施例3 実施例1で作成した紫外線硬化性樹脂保護層組成物の代
わりに下記組成物を使用した他は実施例1と全く同様に
してスチールウール硬度、繰返し性、耐湿熱性評価用試
料を作成し、スチールウール硬度、繰返し性、耐湿熱性
を測定した。結果を表1に示す。
【0052】[化学線硬化性樹脂組成物の構成]ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート(“カラヤッド”
DPHA、日本化薬社製)60重量部、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート(“カラヤッド”HDDA、
日本化薬社製)39.5重量部、トリエチレングリコー
ルジアクリレート(“ライトアクリレート”3EGA、
共栄社油脂化学工業社製)0.5重量部、2−アクリロ
イルオキシエチルアシッドフォスフェート(“ライトエ
ステル”PA、共栄社油脂化学工業社製)0.1重量
部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
(“イルガキュアー”184、チバガイギー社製)3.
8重量部、4−ジメチルアミノアセトフェノン(“ダイ
トキュアー”DAA(S)、ダイトーケミックス社製)
2.2重量部を混合溶解して、紫外線硬化性樹脂保護層
組成物とした。
【0053】比較例1 実施例1で作成した紫外線硬化性樹脂保護層組成物の代
わりに下記組成物を使用した他は実施例1と全く同様に
してスチールウール硬度、繰返し性、耐湿熱性評価用試
料を作成し、スチールウール硬度および繰返し性、耐湿
熱性評価のためのビットエラーレートを測定した。結果
を表1に示す。
【0054】[化学線硬化性樹脂組成物の構成]ジシク
ロペンタニルジアクリレート(“カラヤッド”R68
4、日本化薬社製)67重量部、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート(“カラヤッド”NPGDA、日本化
薬社製)32.5重量部、トリエチレングリコールジア
クリレート(“ライトアクリレート”3EGA、共栄社
油脂化学工業社製)0.5重量部、2−アクリロイルオ
キシエチルアシッドフォスフェート(“ライトエステ
ル”PA、共栄社油脂化学工業社製)0.05重量部、
ベンゾフェノン(高石化成社製)3.8重量部、4−ジ
メチルアミノアセトフェノン(“ダイトキュアー”DA
A(S)、ダイトーケミックス社製)2.2重量部を混
合溶解して、紫外線硬化性樹脂組成物とした。
【0055】比較例2 実施例1で作成した紫外線硬化性樹脂保護層組成物の代
わりに下記組成物を使用した他は実施例1と全く同様に
してスチールウール硬度、繰返し性、耐湿熱性評価用試
料を作成し、スチールウール硬度および繰返し性、耐湿
熱性評価のためのビットエラーレートを測定した。結果
を表1に示す。
【0056】[化学線硬化性樹脂組成物の構成]ジシク
ロペンタニルジアクリレート(“カラヤッド”R68
4、日本化薬社製)67重量部、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート(“カラヤッド”NPGDA、日本化
薬社製)32.5重量部、トリエチレングリコールジア
クリレート(“ライトアクリレート”3EGA、共栄社
油脂化学工業社製)0.5重量部、2−アクリロイルオ
キシエチルアシッドフォスフェート(“ライトエステ
ル”PA、共栄社油脂化学工業社製)0.05重量部、
2,4−ジエチルチオキサントン(“カヤキュアー”D
ETX−S、日本化薬社製)3.8重量部、4−ジメチ
ルアミノアセトフェノン(“ダイトキュアー”DAA
(S)、ダイトーケミックス社製)2.2重量部を混合
溶解して、紫外線硬化性樹脂組成物とした。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、上述のごとく薄膜層と
の接着面の硬度が良好で、かつ薄膜層との接着性に優れ
た化学線硬化性樹脂組成物から成る保護層を設けること
により薄膜層の保護性に優れ、記録特性の劣化を防止で
きる、良好な信号品質を示す光記録媒体が提供できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明では、化学線硬化性樹脂組成物の硬
化物層の硬化被膜の表面硬度を向上する目的で脂肪族ま
たは芳香族アミン系化合物をさらに用いることができ
る。これらの化合物の具体例として、4−ジメチルアミ
ノアセトフェノン、4,4´−ビス(ジメチルアミノ
ベンゾフェノン、4,4´−ビス(ジエチルアミノ
ンゾフェノン、4,4´−ビス(ジメチルアミノ安息
香酸エチルなどが挙げられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と薄膜層と有機系保護層を少なくとも
    備えた光記録媒体であって、前記有機系保護層が重合性
    モノマを主成分とする化学線硬化性樹脂組成物の硬化物
    層からなり、前記有機系保護層と前記薄膜層の接着面に
    おける前記有機系保護層のスチールウール硬度がランク
    2以上であることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】化学線硬化性樹脂組成物の光重合開始剤が
    主として分子内結合開裂型であることを特徴とする請求
    項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】化学線硬化性樹脂組成物が、1分子中に1
    個以上のアクリロイルオキシ基またはメタアクリロイル
    オキシ基を有する燐化合物を含んでなることを特徴とす
    る請求項1記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】燐化合物の含有量が、重合性モノマ100
    重量部に対し、0.005〜3重量部であることを特徴
    とする請求項3記載の光記録媒体。
JP6200690A 1994-08-25 1994-08-25 光記録媒体 Pending JPH0863786A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217980A (ja) * 2000-06-28 2008-09-18 Tdk Corp 光情報媒体の評価方法

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