JPH0768641B2 - 防縮性襟羽根の加工方法と加工器具 - Google Patents
防縮性襟羽根の加工方法と加工器具Info
- Publication number
- JPH0768641B2 JPH0768641B2 JP3182753A JP18275391A JPH0768641B2 JP H0768641 B2 JPH0768641 B2 JP H0768641B2 JP 3182753 A JP3182753 A JP 3182753A JP 18275391 A JP18275391 A JP 18275391A JP H0768641 B2 JPH0768641 B2 JP H0768641B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interlining
- collar
- cloth
- reinforcing
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防縮性襟羽根の加工方法
と加工器具に関するものである。
と加工器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Yシャツやドレスシャツ等のシャツの襟
(1)は、図12に示すように襟台(2)の上縁部に襟羽
根(3)の下縁部を縫付けることによって形成されてい
る。襟羽根(3)は、立体裁断された表布、ベース芯お
よび補強芯地を所定の積層順序で重ね合わせ、その周縁
部分にミシン掛けを施こすことによって形成されてい
る。上記シャツは、襟台の一端にボタン穴(4)を設け
ると共に他端にボタン(5)を縫付け中心との間の距離
(S)が指定寸法となるように裁断寸法と縫製加工寸法
が調整されている。
(1)は、図12に示すように襟台(2)の上縁部に襟羽
根(3)の下縁部を縫付けることによって形成されてい
る。襟羽根(3)は、立体裁断された表布、ベース芯お
よび補強芯地を所定の積層順序で重ね合わせ、その周縁
部分にミシン掛けを施こすことによって形成されてい
る。上記シャツは、襟台の一端にボタン穴(4)を設け
ると共に他端にボタン(5)を縫付け中心との間の距離
(S)が指定寸法となるように裁断寸法と縫製加工寸法
が調整されている。
【0003】上記シャツは、着用後の洗濯によって形崩
れや縮みが発生しないように襟羽根(3)の形成材料で
ある表布、ベース芯地および補強芯地の材質と織組織な
らびに裁断パターンが選定されている。
れや縮みが発生しないように襟羽根(3)の形成材料で
ある表布、ベース芯地および補強芯地の材質と織組織な
らびに裁断パターンが選定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように表布、ベ
ース芯地および補強芯地の材質と織組織ならびに裁断パ
ターンに工夫をこらすことによって、家庭洗濯では複数
回洗濯した後においても防皺性や保形性の維持に必要な
1%以下の収縮量が持続している。
ース芯地および補強芯地の材質と織組織ならびに裁断パ
ターンに工夫をこらすことによって、家庭洗濯では複数
回洗濯した後においても防皺性や保形性の維持に必要な
1%以下の収縮量が持続している。
【0005】この原因は家庭洗濯では洗濯終了後、ノー
アイロンに近い緩やかな条件で仕上げ加工が施こされる
ことによって表布の収縮が抑制されるためであるが、多
量加工を目的とする商業洗濯では家庭洗濯に比較して仕
上げ加工条件が苛酷なため、襟羽根(3)および襟台
(2)の収縮量が洗濯回数に比例して増加する。この結
果、襟羽根(3)の表面に、表布とベース芯地および補
強芯地の収縮量の差に起因するちりめん皺やたるみが発
生し比較的早期に形崩れ状態となる。商業洗濯で問題と
されている上記表布のちりめん皺やたるみをなくするた
めに襟台(2)への縫付けに先立って図13に示すように
周速差(V1)(V2)を有するローラ(6)(7)の間
に表布(8)、ベース芯地(9)および補強芯地(10)
からなる襟羽根(3)を供給し、加湿、加熱下に圧縮す
ることによって収縮量の差を吸収する方法が使用されて
いるが、この方法によっても上記の問題は完全には解決
されておらない。シャツの襟部(1)に形崩れが発生す
ると、当然のことながら美観が低下し、着心地も悪くな
る。
アイロンに近い緩やかな条件で仕上げ加工が施こされる
ことによって表布の収縮が抑制されるためであるが、多
量加工を目的とする商業洗濯では家庭洗濯に比較して仕
上げ加工条件が苛酷なため、襟羽根(3)および襟台
(2)の収縮量が洗濯回数に比例して増加する。この結
果、襟羽根(3)の表面に、表布とベース芯地および補
強芯地の収縮量の差に起因するちりめん皺やたるみが発
生し比較的早期に形崩れ状態となる。商業洗濯で問題と
されている上記表布のちりめん皺やたるみをなくするた
めに襟台(2)への縫付けに先立って図13に示すように
周速差(V1)(V2)を有するローラ(6)(7)の間
に表布(8)、ベース芯地(9)および補強芯地(10)
からなる襟羽根(3)を供給し、加湿、加熱下に圧縮す
ることによって収縮量の差を吸収する方法が使用されて
いるが、この方法によっても上記の問題は完全には解決
されておらない。シャツの襟部(1)に形崩れが発生す
ると、当然のことながら美観が低下し、着心地も悪くな
る。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本発明は、襟羽根の表布を襟の指定寸法よりも稍大形
に裁断して縮み代を確保し、また、襟羽根の補強芯地を
表布よりも収縮性の小さい布地で上記指定寸法と略等寸
に裁断して襟羽根の構成布帛を準備する工程と、上記補
強芯地に接着用樹脂を含浸させた後、表布の外縁に縫い
代を残して表布と補強芯地を重ね合わせ、圧縮下に加熱
することによって表布および補強芯地のそれぞれの両側
から長手方向に向って所定範囲に亘って表布と補強芯地
を接着し、襟羽根の両端に離間配置状態で表布と補強芯
地の連続接着域を形成する工程と、上記離間配置された
2個の連続接着域の間で表布をたるませ、この表布のた
るみ部分を襟羽根に長手方向に沿って整列する複数個の
区画内に略均等に垂れ込ませ、せれぞれ区画の境界で補
強芯地側から襟羽根を圧縮加熱し、表布と補強芯地を所
定間隔毎に接着することによって表布と補強芯地の間に
複数個の1次接着域を形成する工程と、上記1次接着域
で間歇的に接着された表布と補強芯地を上下反転し、表
布側から襟羽根を圧縮加熱することによって、上記1次
接着域間および1次接着域と連続接着域の間に未接着状
態のまま残されている表布を収縮させ、この表布の収縮
域と補強芯地を襟羽根の幅方向および長手方向の全域に
亘って一体に接着する2次接着工程とからなる防縮性襟
羽根の加工方法を提供する。
て本発明は、襟羽根の表布を襟の指定寸法よりも稍大形
に裁断して縮み代を確保し、また、襟羽根の補強芯地を
表布よりも収縮性の小さい布地で上記指定寸法と略等寸
に裁断して襟羽根の構成布帛を準備する工程と、上記補
強芯地に接着用樹脂を含浸させた後、表布の外縁に縫い
代を残して表布と補強芯地を重ね合わせ、圧縮下に加熱
することによって表布および補強芯地のそれぞれの両側
から長手方向に向って所定範囲に亘って表布と補強芯地
を接着し、襟羽根の両端に離間配置状態で表布と補強芯
地の連続接着域を形成する工程と、上記離間配置された
2個の連続接着域の間で表布をたるませ、この表布のた
るみ部分を襟羽根に長手方向に沿って整列する複数個の
区画内に略均等に垂れ込ませ、せれぞれ区画の境界で補
強芯地側から襟羽根を圧縮加熱し、表布と補強芯地を所
定間隔毎に接着することによって表布と補強芯地の間に
複数個の1次接着域を形成する工程と、上記1次接着域
で間歇的に接着された表布と補強芯地を上下反転し、表
布側から襟羽根を圧縮加熱することによって、上記1次
接着域間および1次接着域と連続接着域の間に未接着状
態のまま残されている表布を収縮させ、この表布の収縮
域と補強芯地を襟羽根の幅方向および長手方向の全域に
亘って一体に接着する2次接着工程とからなる防縮性襟
羽根の加工方法を提供する。
【0008】また、本発明は、表布と補強芯地の積層接
着構造を有する襟羽根と略等しい平面積を備えたプレー
トと、このプレート上にそれぞれの軸線方向に上記襟羽
根の長手方向と略直交させ、略均等間隔で固着配置され
た複数本の金属ロッドとからなり、隣接する上記金属ロ
ッドの間に、上記表布の垂れ下がり空間が形成されるこ
とを特徴とする防縮性襟羽根の加工器具を提供する。
着構造を有する襟羽根と略等しい平面積を備えたプレー
トと、このプレート上にそれぞれの軸線方向に上記襟羽
根の長手方向と略直交させ、略均等間隔で固着配置され
た複数本の金属ロッドとからなり、隣接する上記金属ロ
ッドの間に、上記表布の垂れ下がり空間が形成されるこ
とを特徴とする防縮性襟羽根の加工器具を提供する。
【0009】
【作用】襟羽根の表布を襟の指定寸法よりも稍大形に裁
断して縮み代を確保し、また、襟羽根の補強芯地を上記
指定寸法と略等寸法に裁断して襟羽根の構成布帛を準備
する。上記補強芯地に接着用樹脂を含浸させた後、表布
の外縁に縫代を残して表布と補強芯地を重ね合わせる。
重ね合わせた表布と補強芯地を圧縮下に加熱することに
よって、表布および補強芯地のそれぞれ両端から長手方
向中心に向って所定範囲に亘って表布と補強芯地を接着
し、襟羽根の両端に、離間配置状態で表布と補強芯地の
連続接着域を形成する。
断して縮み代を確保し、また、襟羽根の補強芯地を上記
指定寸法と略等寸法に裁断して襟羽根の構成布帛を準備
する。上記補強芯地に接着用樹脂を含浸させた後、表布
の外縁に縫代を残して表布と補強芯地を重ね合わせる。
重ね合わせた表布と補強芯地を圧縮下に加熱することに
よって、表布および補強芯地のそれぞれ両端から長手方
向中心に向って所定範囲に亘って表布と補強芯地を接着
し、襟羽根の両端に、離間配置状態で表布と補強芯地の
連続接着域を形成する。
【0010】上記離間配置された2個の連続接着域の間
で表布をたるませ補強芯地を上側に向けた状態で襟羽根
を加工治具上に載置する。表布のたるみ部分を上記加工
治具の上面に設けられた複数個の区画内に略均等に割振
って垂れ込ませ、区画の境界に位置している表布を加工
治具のプレート上に所定間隔で固着されている金属ロッ
ド上に位置させる。この状態で補強芯地側から襟羽根を
圧縮加熱し、金属ロッド上に位置している表布と補強芯
地を所定間隔ごとに接着することによって、表布と補強
芯地との間に複数個の1次接着域を形成する。
で表布をたるませ補強芯地を上側に向けた状態で襟羽根
を加工治具上に載置する。表布のたるみ部分を上記加工
治具の上面に設けられた複数個の区画内に略均等に割振
って垂れ込ませ、区画の境界に位置している表布を加工
治具のプレート上に所定間隔で固着されている金属ロッ
ド上に位置させる。この状態で補強芯地側から襟羽根を
圧縮加熱し、金属ロッド上に位置している表布と補強芯
地を所定間隔ごとに接着することによって、表布と補強
芯地との間に複数個の1次接着域を形成する。
【0011】この後、襟羽根を上下反転し、表布を上側
に向けた状態で平坦なプレートからなる第2の加工治具
上に載置する。
に向けた状態で平坦なプレートからなる第2の加工治具
上に載置する。
【0012】最後に、表布側から襟羽根を圧縮加熱し、
上記1次接着域間および1次接着域と連続接着域の間に
未接着状態のまま残されている表布を収縮させることに
よって、表布と補強芯地を襟羽根の幅方向および長手方
向の全域に亘って一体に接着する。
上記1次接着域間および1次接着域と連続接着域の間に
未接着状態のまま残されている表布を収縮させることに
よって、表布と補強芯地を襟羽根の幅方向および長手方
向の全域に亘って一体に接着する。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図11に基いて本発明の一具体
例を説明する。尚、本実施例では、表布と補強芯地の間
にベース芯地を介在されたものが説明されているが、本
発明の権利範囲はこれによって限定解釈されるべきもの
ではなく、請求項1および請求項2に記載するように表
布と補強芯地からなる襟羽根に対しても同様に適用する
ことができる。
例を説明する。尚、本実施例では、表布と補強芯地の間
にベース芯地を介在されたものが説明されているが、本
発明の権利範囲はこれによって限定解釈されるべきもの
ではなく、請求項1および請求項2に記載するように表
布と補強芯地からなる襟羽根に対しても同様に適用する
ことができる。
【0014】先ず、図1および図2に示すように、細番
手の精梳綿糸100%からなる低収縮性綿布(東洋紡製品
番2745)を襟の指定寸法(L0)よりも約10mmだけ大形
に裁断し、表布(8)の長手方向両端に縮み代(L1)
を確保する。また精梳綿糸100%からなる低収縮性綿布
(東洋紡製品番6400cp)を襟の指定寸法(L0)よりも
約10mmだけ大形にバイアス裁断し、ベース芯地(9)の
長手方向両端に上記表布(8)と同一の縮み代(L1)
を確保する。これに対して上記表布(8)およびベース
芯地(9)に重ね合わされる襟羽根(3)の補強芯地
(10)は、その長手方向寸法が上記指定寸法(L0)と
略等寸になるように、例えば襟周り寸法が38.5cmになる
ように裁断する。補強芯地(10)は、表布(8)および
ベース芯地(9)よりも小さな熱収縮量を持つように糸
使いと織組織が調整されている。次いで図3および図4
に示すように、ベース芯地(9)に接着用樹脂(図示省
略)を含浸させ、表布(8)とベース芯地(9)を重ね
合わせて圧縮下に加熱し、表布(8)とベース芯地
(9)を一体に接着する。この後、図5に示すように補
強芯地(10)に図示しない接着用樹脂を含浸させ、一体
に接着された表布(8)およびベース芯地(9)の外縁
に縫代(L6)を残した状態で表布(8)とベース芯地
(9)の一体接着物の上に補強芯地(10)を重ね合わせ
る。襟羽根(3)を補強芯地(10)側から圧縮下に加熱
することによって一体に接着された表布(8)とベース
芯地(9)の両側に距離(L3)に亘って補強芯地(1
0)を接着し、襟羽根(3)の両端に対向間隔(L4)を
置いて2個の連続接着域(16)を形成する。
手の精梳綿糸100%からなる低収縮性綿布(東洋紡製品
番2745)を襟の指定寸法(L0)よりも約10mmだけ大形
に裁断し、表布(8)の長手方向両端に縮み代(L1)
を確保する。また精梳綿糸100%からなる低収縮性綿布
(東洋紡製品番6400cp)を襟の指定寸法(L0)よりも
約10mmだけ大形にバイアス裁断し、ベース芯地(9)の
長手方向両端に上記表布(8)と同一の縮み代(L1)
を確保する。これに対して上記表布(8)およびベース
芯地(9)に重ね合わされる襟羽根(3)の補強芯地
(10)は、その長手方向寸法が上記指定寸法(L0)と
略等寸になるように、例えば襟周り寸法が38.5cmになる
ように裁断する。補強芯地(10)は、表布(8)および
ベース芯地(9)よりも小さな熱収縮量を持つように糸
使いと織組織が調整されている。次いで図3および図4
に示すように、ベース芯地(9)に接着用樹脂(図示省
略)を含浸させ、表布(8)とベース芯地(9)を重ね
合わせて圧縮下に加熱し、表布(8)とベース芯地
(9)を一体に接着する。この後、図5に示すように補
強芯地(10)に図示しない接着用樹脂を含浸させ、一体
に接着された表布(8)およびベース芯地(9)の外縁
に縫代(L6)を残した状態で表布(8)とベース芯地
(9)の一体接着物の上に補強芯地(10)を重ね合わせ
る。襟羽根(3)を補強芯地(10)側から圧縮下に加熱
することによって一体に接着された表布(8)とベース
芯地(9)の両側に距離(L3)に亘って補強芯地(1
0)を接着し、襟羽根(3)の両端に対向間隔(L4)を
置いて2個の連続接着域(16)を形成する。
【0015】上記2個の連続接着域(16)の間で表布
(8)およびベース芯地(9)を補強芯地(10)に対し
て約4%だけたるませる。即ち、図5に示すように直線
状に張設された補強芯地(10)を上側にして襟羽根
(3)を略水平に支持したとき、(L5)なる長さを持
つ表布(8)およびベース芯地(9)と(L4)なる長
さを持つ補強芯地(10)との間に、約4%の長さの差に
相当する隙間(C)が生ずるように上記連続接着域(1
6)の形成に先立って表布(8)およびベース芯地
(9)と、補強芯地(10)の長手方向長さと相対接着位
置を予め調整しておく。
(8)およびベース芯地(9)を補強芯地(10)に対し
て約4%だけたるませる。即ち、図5に示すように直線
状に張設された補強芯地(10)を上側にして襟羽根
(3)を略水平に支持したとき、(L5)なる長さを持
つ表布(8)およびベース芯地(9)と(L4)なる長
さを持つ補強芯地(10)との間に、約4%の長さの差に
相当する隙間(C)が生ずるように上記連続接着域(1
6)の形成に先立って表布(8)およびベース芯地
(9)と、補強芯地(10)の長手方向長さと相対接着位
置を予め調整しておく。
【0016】1次接着工程の説明を始める前に防縮加工
治具(13)の構造を説明しておく。防縮加工治具(1
3)は、図8および図9に示すように襟羽根(3)と略
等しい平面積を具えた熱硬化性樹脂製の方形プレート
(12)と、この方形プレート(12)上に25mmの等間隔で
固着された9本の金属ロッド(11)から形成されてい
る。金属ロッド(11)は長さ13cm、直径3mmの黄銅丸棒
から製作されており、何れもその軸線方向を襟羽根
(3)の長手方向と略直交させた状態で方形プレート
(12)の一方の表面に接着固定されている。隣接する金
属ロッド(11)の間には、表布(8)およびベース芯地
(9)の垂れ下がり部分が嵌まり込むU字形の区画(1
7)が形成されている。
治具(13)の構造を説明しておく。防縮加工治具(1
3)は、図8および図9に示すように襟羽根(3)と略
等しい平面積を具えた熱硬化性樹脂製の方形プレート
(12)と、この方形プレート(12)上に25mmの等間隔で
固着された9本の金属ロッド(11)から形成されてい
る。金属ロッド(11)は長さ13cm、直径3mmの黄銅丸棒
から製作されており、何れもその軸線方向を襟羽根
(3)の長手方向と略直交させた状態で方形プレート
(12)の一方の表面に接着固定されている。隣接する金
属ロッド(11)の間には、表布(8)およびベース芯地
(9)の垂れ下がり部分が嵌まり込むU字形の区画(1
7)が形成されている。
【0017】2個の連続接着域(16)の間で表布(8)
およびベース芯地(9)をたるませ、図6および図7に
示すように補強芯地(10)を上側に向けた状態で襟羽根
(3)を加工治具(13)上に載置する。このとき、図5
に長さ(L5)で示す表布(8)およびベース芯地
(9)のたるみ部分を、図7に示すように加工治具(1
3)の上面に設けられた複数個の区画(17)内に略均等
に割振って垂れ込ませ、それぞれの区画(17)の境界に
位置している表布(8)およびベース芯地(9)を上記
金属ロッド(11)上に位置させる。この状態でアイロン
(14)を使用し補強芯地(10)側から襟羽根(3)を圧
縮加熱する。接着用樹脂が固化することによって金属ロ
ッド(11)上に位置している表布(8)、ベース芯地
(9)が所定の間隔(この例示では25mm)で補強芯地
(10)に接着される。この結果、表布(8)およびベー
ス芯地(9)と、補強芯地(10)との間に25mm間隔で比
較的幅の狭い9個の1次接着域(18)が形成される。1
次接着域(18)が形成された後、図10に示すように襟羽
根(3)を上下反転し、表布(8)を上側に、補強芯地
(10)を下側に向けた状態で襟羽根(3)を平坦なプレ
ートからなる第2の加工治具(15)上に載置する。
およびベース芯地(9)をたるませ、図6および図7に
示すように補強芯地(10)を上側に向けた状態で襟羽根
(3)を加工治具(13)上に載置する。このとき、図5
に長さ(L5)で示す表布(8)およびベース芯地
(9)のたるみ部分を、図7に示すように加工治具(1
3)の上面に設けられた複数個の区画(17)内に略均等
に割振って垂れ込ませ、それぞれの区画(17)の境界に
位置している表布(8)およびベース芯地(9)を上記
金属ロッド(11)上に位置させる。この状態でアイロン
(14)を使用し補強芯地(10)側から襟羽根(3)を圧
縮加熱する。接着用樹脂が固化することによって金属ロ
ッド(11)上に位置している表布(8)、ベース芯地
(9)が所定の間隔(この例示では25mm)で補強芯地
(10)に接着される。この結果、表布(8)およびベー
ス芯地(9)と、補強芯地(10)との間に25mm間隔で比
較的幅の狭い9個の1次接着域(18)が形成される。1
次接着域(18)が形成された後、図10に示すように襟羽
根(3)を上下反転し、表布(8)を上側に、補強芯地
(10)を下側に向けた状態で襟羽根(3)を平坦なプレ
ートからなる第2の加工治具(15)上に載置する。
【0018】この状態で図10に示すように表布(8)側
からアイロン(14)を掛けることによって襟羽根(3)
が圧縮加熱され、隣り合う1次接着域(18)間、および
1次接着域(18)と連続接着域(16)の間に未接着域
(19)として残されている表布(8)とベース芯地
(9)が収縮し、これと共に、接着用樹脂の固化を利用
して表布(8)、ベース芯地(9)ならびに補強芯地
(10)が幅方向および長手方向の全域に亘って一体に2
次接着される。このようにして図11に示す襟羽根(3)
の防縮加工が終了する。この後襟羽根(3)を予め用意
された襟台(2)に縫付けドレスシャツを完成する。
からアイロン(14)を掛けることによって襟羽根(3)
が圧縮加熱され、隣り合う1次接着域(18)間、および
1次接着域(18)と連続接着域(16)の間に未接着域
(19)として残されている表布(8)とベース芯地
(9)が収縮し、これと共に、接着用樹脂の固化を利用
して表布(8)、ベース芯地(9)ならびに補強芯地
(10)が幅方向および長手方向の全域に亘って一体に2
次接着される。このようにして図11に示す襟羽根(3)
の防縮加工が終了する。この後襟羽根(3)を予め用意
された襟台(2)に縫付けドレスシャツを完成する。
【0019】表1及び表2に本発明に係る防縮性襟羽根
はドレスシャツと従来方法によって防縮加工を施された
ドレスシャツについて商業洗濯を繰返したときの収縮率
の変化を示す。本発明によればシャツ襟の収縮率が洗濯
を繰返した後においても1%以下に保たれていることが
わかる。
はドレスシャツと従来方法によって防縮加工を施された
ドレスシャツについて商業洗濯を繰返したときの収縮率
の変化を示す。本発明によればシャツ襟の収縮率が洗濯
を繰返した後においても1%以下に保たれていることが
わかる。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、襟羽根の表布を指定
寸法より稍大形に裁断しておき、一方、補強芯地は表布
よりも収縮性の小さい布地を使用し、かつ、指定寸法と
略等しい寸法に裁断しておく。そして、表布の外縁に縫
い代を残して補強芯地を重ね合わせ、これらの長手方向
両端部を加熱加圧して接着し、中間部にたるみを持つ未
接着域を残す。次に、上記未接着域を長手方向に略等間
隔に接着して1次接着する。この時、たるみを各1次接
着部間に略均等に分散させておく。即ち、たるみを1箇
所に集中させずに小さく分散させ、目立ちにくくする。
また、次の工程でたるみの吸収をし易くする。最後に、
上記たるみを分散させた部分を表布側から加熱加圧して
表布を補強芯地に接着させるが、この時、小さく分散さ
せてあるたるみを吸収させて目立たなくする。上記構成
としておくことにより、出来上がった襟羽根は、しわの
ない綺麗な外観を備えた形状となる。そして、商業洗濯
等の処理により、表布に縮みが発生しても、この縮み
は、予め、見込んだ状態で製作してあるため、外観上に
は変化がないようになる。即ち、元通りのしわのない綺
麗な外観を備えた形状の襟羽根を維持する。なお、上記
縮みは、予め、大きく裁断したゆるみ分を吸収して相殺
され、その吸収は、小さく分割して行われるため、表布
が補強芯地から剥がれることはない。即ち、縮みが1箇
所に集中する訳ではないため、接着力に及ぼす影響は軽
微であり、剥離するようなことはない。
寸法より稍大形に裁断しておき、一方、補強芯地は表布
よりも収縮性の小さい布地を使用し、かつ、指定寸法と
略等しい寸法に裁断しておく。そして、表布の外縁に縫
い代を残して補強芯地を重ね合わせ、これらの長手方向
両端部を加熱加圧して接着し、中間部にたるみを持つ未
接着域を残す。次に、上記未接着域を長手方向に略等間
隔に接着して1次接着する。この時、たるみを各1次接
着部間に略均等に分散させておく。即ち、たるみを1箇
所に集中させずに小さく分散させ、目立ちにくくする。
また、次の工程でたるみの吸収をし易くする。最後に、
上記たるみを分散させた部分を表布側から加熱加圧して
表布を補強芯地に接着させるが、この時、小さく分散さ
せてあるたるみを吸収させて目立たなくする。上記構成
としておくことにより、出来上がった襟羽根は、しわの
ない綺麗な外観を備えた形状となる。そして、商業洗濯
等の処理により、表布に縮みが発生しても、この縮み
は、予め、見込んだ状態で製作してあるため、外観上に
は変化がないようになる。即ち、元通りのしわのない綺
麗な外観を備えた形状の襟羽根を維持する。なお、上記
縮みは、予め、大きく裁断したゆるみ分を吸収して相殺
され、その吸収は、小さく分割して行われるため、表布
が補強芯地から剥がれることはない。即ち、縮みが1箇
所に集中する訳ではないため、接着力に及ぼす影響は軽
微であり、剥離するようなことはない。
【0024】また、請求項2に記載する防縮加工器具
は、請求項1の発明の1次接着部の形成の実施に直接使
用して非常に便利なものであって、特に、市販の材料か
ら簡単に製作することができるため安価であり、可動部
がないことによって構造が簡易化され、保安管理も容易
化される。
は、請求項1の発明の1次接着部の形成の実施に直接使
用して非常に便利なものであって、特に、市販の材料か
ら簡単に製作することができるため安価であり、可動部
がないことによって構造が簡易化され、保安管理も容易
化される。
【図1】表布、ベース芯地および補強芯地の平面図
【図2】表布、ベース芯地および補強芯地の正面図
【図3】表布とベース芯地の接着状態を説明する平面図
【図4】表布とベース芯地の接着状態を説明する正面図
【図5】表布、ベース芯地および補強芯地の初期接着状
態の説明図
態の説明図
【図6】防縮性襟羽根の斜視図
【図7】防縮性襟羽根の1次接着状態を説明する正面図
【図8】防縮加工器具の正面図
【図9】防縮加工器具の平面図
【図10】防縮性襟羽根の2次接着状態を説明する正面図
【図11】防縮性襟羽根の正面図
【図12】シャツ襟部の展開図
【図13】従来の防縮加工装置の正面図
【符号の説明】 3 襟羽根 8 表布 9 ベース芯地 10 補強芯地 11 金属ロッド 12 プレート 13 防縮加工器具 14 アイロン 16 連続接着域 17 表布たるみ部分の垂れ込み用区画 18 1次接着域 19 未接着域(2次接着域)
Claims (2)
- 【請求項1】 襟羽根の表布を襟の指定寸法よりも稍大
形に裁断して縮み代を確保し、また、襟羽根の補強芯地
を表布よりも収縮性の小さい布地で上記指定寸法と略等
寸に裁断して襟羽根の構成布帛を準備する工程と、 上記補強芯地に接着用樹脂を含浸させた後、表布の外縁
に縫い代を残して表布と補強芯地を重ね合わせ、圧縮下
に加熱することによって表布および補強芯地のそれぞれ
の両側から長手方向に向って所定範囲に亘って表布と補
強芯地を接着し、襟羽根の両端に離間配置状態で表布と
補強芯地の連続接着域を形成する工程と、 上記離間配置された2個の連続接着域の間で表布をたる
ませ、この表布のたるみ部分を襟羽根に長手方向に沿っ
て整列する複数個の区画内に略均等に垂れ込ませ、せれ
ぞれ区画の境界で補強芯地側から襟羽根を圧縮加熱し、
表布と補強芯地を所定間隔毎に接着することによって表
布と補強芯地の間に複数個の1次接着域を形成する工程
と、 上記1次接着域で間歇的に接着された表布と補強芯地を
上下反転し、表布側から襟羽根を圧縮加熱することによ
って、上記1次接着域間および1次接着域と連続接着域
の間に未接着状態のまま残されている表布を収縮させ、
この表布の収縮域と補強芯地を襟羽根の幅方向および長
手方向の全域に亘って一体に接着する2次接着工程とか
らなる防縮性襟羽根の加工方法。 - 【請求項2】 表布と補強芯地の積層接着構造を有する
襟羽根と略等しい平面積を備えたプレートと、このプレ
ート上にそれぞれの軸線方向に上記襟羽根の長手方向と
略直交させ、略均等間隔で固着配置された複数本の金属
ロッドとからなり、隣接する上記金属ロッドの間に、上
記表布の垂れ下がり空間が形成されることを特徴とする
防縮性襟羽根の加工器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182753A JPH0768641B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 防縮性襟羽根の加工方法と加工器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182753A JPH0768641B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 防縮性襟羽根の加工方法と加工器具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533201A JPH0533201A (ja) | 1993-02-09 |
| JPH0768641B2 true JPH0768641B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=16123836
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3182753A Expired - Lifetime JPH0768641B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 防縮性襟羽根の加工方法と加工器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0768641B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2747893B1 (fr) * | 1996-04-30 | 1998-06-19 | Picardie Lainiere | Col a support textile de renforcement |
| CN114271573A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-05 | 江苏红豆实业股份有限公司 | 一种衬衫领座粘衬工艺 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS443934Y1 (ja) * | 1965-09-15 | 1969-02-14 | ||
| GB1580883A (en) * | 1976-08-09 | 1980-12-10 | Rca Corp | Speed control system for a turntable |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP3182753A patent/JPH0768641B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0533201A (ja) | 1993-02-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2693393B2 (ja) | 結合毛皮織物の製造方法 | |
| JPS58136803A (ja) | テ−プ状融着芯地 | |
| US3536554A (en) | Piped buttonholes | |
| US3725954A (en) | Method of manufacturing garment collars or lapels | |
| US4597812A (en) | Handicraft bonding | |
| JPH0768641B2 (ja) | 防縮性襟羽根の加工方法と加工器具 | |
| JP6261723B2 (ja) | リボン型織物 | |
| US3435463A (en) | Alteration of permanently pressed garments | |
| EP0980216B1 (en) | Device for executing a method for attaching buttons and said method | |
| JPH03161565A (ja) | 刺しゅう方法 | |
| JPH07316973A (ja) | 布地への刺繍方法および刺繍布地 | |
| KR100351512B1 (ko) | 내피원단이 접합된 주름의류 및 원단의 제조방법 | |
| JP3033421B2 (ja) | 衣料および積層布帛の製造方法 | |
| JPH07150409A (ja) | 衣服の製作方法 | |
| JP3621504B2 (ja) | 肩パッドの取付方法 | |
| JP2001081616A (ja) | ウエストバンド | |
| JP3594727B2 (ja) | 肩パッド及びその取付方法 | |
| KR0176308B1 (ko) | 무늬 구멍을 갖는 시트 및 그 제조방법 | |
| JPH0542800Y2 (ja) | ||
| JPH0564611A (ja) | 電気毛布用重ね毛布地の横切断方法 | |
| JP2580265Y2 (ja) | スラックス | |
| JPH0987911A (ja) | 上衣の前身頃 | |
| JP2002105724A (ja) | インサイドベルト及びベルト | |
| JPS5961295U (ja) | タフテツドカ−ペツト | |
| JPH04185703A (ja) | かがり孔補強材及びその製造方法 |