JPH0740951B2 - 微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法 - Google Patents
微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法Info
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- JPH0740951B2 JPH0740951B2 JP3067350A JP6735091A JPH0740951B2 JP H0740951 B2 JPH0740951 B2 JP H0740951B2 JP 3067350 A JP3067350 A JP 3067350A JP 6735091 A JP6735091 A JP 6735091A JP H0740951 B2 JPH0740951 B2 JP H0740951B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物を利用してニコ
チン酸、ピラジン酸およびピリジンカルボン酸から選ば
れる含窒素複素環化合物の水酸化物を製造する方法に関
する。
チン酸、ピラジン酸およびピリジンカルボン酸から選ば
れる含窒素複素環化合物の水酸化物を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】5−ヒ
ドロキシニコチン酸、5−ヒドロキシピラジン−2−カ
ルボン酸、6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸な
どの含窒素複素環化合物の水酸化物は、各種医薬品の合
成原料または中間体として有用なことが知られている
が、これら含窒素複素環化合物の水酸化物の製法として
はもっぱら有機合成法によって行われており、微生物を
利用した方法は余り知られていない。わずかに知られて
いる例としては、アクロモバクター(Achromobacter)属
の微生物を利用してニコチン酸から6−ヒドロキシニコ
チン酸を製造する方法が報告されている(特公昭60−
196193、特公昭60−196194)。一般に有
機合成法では、置換反応が定量的でないとか、反応に伴
って好ましくない副生成物が生成するといった問題があ
る。これに対して、微生物を利用した方法はこれら有機
合成法の欠点を克服するものであり、比較的安価に高純
度かつ高収率で製造が可能である。
ドロキシニコチン酸、5−ヒドロキシピラジン−2−カ
ルボン酸、6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸な
どの含窒素複素環化合物の水酸化物は、各種医薬品の合
成原料または中間体として有用なことが知られている
が、これら含窒素複素環化合物の水酸化物の製法として
はもっぱら有機合成法によって行われており、微生物を
利用した方法は余り知られていない。わずかに知られて
いる例としては、アクロモバクター(Achromobacter)属
の微生物を利用してニコチン酸から6−ヒドロキシニコ
チン酸を製造する方法が報告されている(特公昭60−
196193、特公昭60−196194)。一般に有
機合成法では、置換反応が定量的でないとか、反応に伴
って好ましくない副生成物が生成するといった問題があ
る。これに対して、微生物を利用した方法はこれら有機
合成法の欠点を克服するものであり、比較的安価に高純
度かつ高収率で製造が可能である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物に
よる含窒素複素環化合物の水酸化物についてさらに改良
された方法を見いだすべく鋭意研究を重ねた結果、上記
アクロモバクター属の微生物以外にもコマモナス(Comam
onas)属に属する微生物もニコチン酸から6−ヒドロキ
シニコチン酸を生成する能力を有することを発見し、さ
らに、これら微生物がニコチン酸のみならずピラジン酸
やピリジン−3−スルホン酸などの他の含窒素複素環化
合物を水酸化し得る能力を有することを見いだし本発明
を完成するに至った。
よる含窒素複素環化合物の水酸化物についてさらに改良
された方法を見いだすべく鋭意研究を重ねた結果、上記
アクロモバクター属の微生物以外にもコマモナス(Comam
onas)属に属する微生物もニコチン酸から6−ヒドロキ
シニコチン酸を生成する能力を有することを発見し、さ
らに、これら微生物がニコチン酸のみならずピラジン酸
やピリジン−3−スルホン酸などの他の含窒素複素環化
合物を水酸化し得る能力を有することを見いだし本発明
を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明は、コマモナス属に属
し、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジンスルホン酸
などの含窒素複素環化合物を水酸化し得る微生物、こと
にその菌体または該菌体の処理物もしくはその培養液を
用いて、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジン−3−
スルホン酸を処理して対応する水酸化物に導くことを特
徴とする含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法を提
供する。
し、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジンスルホン酸
などの含窒素複素環化合物を水酸化し得る微生物、こと
にその菌体または該菌体の処理物もしくはその培養液を
用いて、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジン−3−
スルホン酸を処理して対応する水酸化物に導くことを特
徴とする含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法を提
供する。
【0005】本発明の方法に使用する微生物としては、
コマモナス属に属する微生物であって、ニコチン酸、ピ
ラジン酸またはピリジン−3−スルホン酸をそれぞれ6
−ヒドロキシニコチン酸、5−ヒドロキシピラジン−2
−カルボン酸または6−ヒドロキシピリジン−3−スル
ホン酸に変換する能力を有するものはすべて含まれ、具
体例としては、コマモナス・アシドボランス(Comamonas
acidovorans)NA2が挙げられる。コマモナス・アシ
ドボランスNA2は、本発明者が天然から単離、同定し
たものであって、平成3年2月25日に工業技術院微生
物工業技術研究所に微工研菌寄第12038号(FER
M P−12038)として寄託されている。上記コマ
モナス・アシドボランスNA2の菌学的性質は以下の通
りである。
コマモナス属に属する微生物であって、ニコチン酸、ピ
ラジン酸またはピリジン−3−スルホン酸をそれぞれ6
−ヒドロキシニコチン酸、5−ヒドロキシピラジン−2
−カルボン酸または6−ヒドロキシピリジン−3−スル
ホン酸に変換する能力を有するものはすべて含まれ、具
体例としては、コマモナス・アシドボランス(Comamonas
acidovorans)NA2が挙げられる。コマモナス・アシ
ドボランスNA2は、本発明者が天然から単離、同定し
たものであって、平成3年2月25日に工業技術院微生
物工業技術研究所に微工研菌寄第12038号(FER
M P−12038)として寄託されている。上記コマ
モナス・アシドボランスNA2の菌学的性質は以下の通
りである。
【0006】(a)形態 (肉汁寒天培地で、30℃、24時間培養) 細胞の形および大きさ:桿菌、0.8〜1.1μm×
2.5〜4.1μm 細胞の多形性:無 運動性:有(極性鞭毛を有する) 胞子:無 グラム染色性:不定 抗酸性:陰性
2.5〜4.1μm 細胞の多形性:無 運動性:有(極性鞭毛を有する) 胞子:無 グラム染色性:不定 抗酸性:陰性
【0007】(b)各培地における生育状態(30℃、2
4時間培養) 肉汁寒天平板培養: コロニーは直径1mm以下の円形、規則的、色は淡黄
色、表面は平滑で光沢がある。 肉汁寒天斜面培養: 中程度の生育で色は淡黄色、表面は平滑で光沢がある。 肉汁液体培養: 培養液は均一に濁り、底部に菌の沈澱が生じる。
4時間培養) 肉汁寒天平板培養: コロニーは直径1mm以下の円形、規則的、色は淡黄
色、表面は平滑で光沢がある。 肉汁寒天斜面培養: 中程度の生育で色は淡黄色、表面は平滑で光沢がある。 肉汁液体培養: 培養液は均一に濁り、底部に菌の沈澱が生じる。
【0008】(c)生理学的性質 硝酸塩の還元:陽性 脱窒反応:陰性 インドールの生成:陰性 デンプンの加水分解:陰性 色素の生成:陰性 ウレアーゼ:陰性 オキシダーゼ:陽性 カタラーゼ:陽性 生育の範囲:pH6〜8、温度20〜41℃ 10酸素に対する態度:好気性
【0009】11O−Fテスト:O 12ウレアの加水分解:陰性 13テストステロンの分解:陰性 14テストステロンの利用:陰性 15NO3→NO2:陽性 16NO3→N2:陰性 17アセトアミドのアルカリ化:陽性 18アラントインのアルカリ化:陰性 19酒石酸のアルカリ化:陽性
【0010】20糖からの酸およびガスの発生: 酸の生成 ガスの発生 D−グルコース + − D−フルクトース + − D−ガラクトース + − D−マンニトール + −
【0011】以上の菌学的性質に基づいてバージーの細
菌分類書(Bergy's Manual of Systematic Bacteriolog
y)によって分類すると、この微生物は好気性のグラム陰
性桿菌であり、極性鞭毛を有して運動性があること、さ
らにその他の生理学的性質からみてコマモナス・アシド
ボランス(Comamonas acidovorans)であると同定した。
菌分類書(Bergy's Manual of Systematic Bacteriolog
y)によって分類すると、この微生物は好気性のグラム陰
性桿菌であり、極性鞭毛を有して運動性があること、さ
らにその他の生理学的性質からみてコマモナス・アシド
ボランス(Comamonas acidovorans)であると同定した。
【0012】本発明に使用するコマモナス属の菌の培養
は、一般に微生物の培養に際して用いられる培地および
培養条件で行うことができる。すなわち、培地としては
炭素源、窒素源、無機塩類などを含む通常の栄養培地を
使用できる。炭素源として糖類、有機酸、またはグルタ
ミン酸などのアミノ酸類、窒素源としてポリペプトン、
酵母エキス、大豆粉加水分解物、硫酸アンモニウムな
ど、微量金属成分として鉄、マグネシウム、カリウム、
マンガンなどを適宜含有する培地を用いることができ
る。培養は、pH6〜8、20〜41℃、好ましくは2
5〜32℃の温度にて1〜3日間、好気的条件下で行
う。
は、一般に微生物の培養に際して用いられる培地および
培養条件で行うことができる。すなわち、培地としては
炭素源、窒素源、無機塩類などを含む通常の栄養培地を
使用できる。炭素源として糖類、有機酸、またはグルタ
ミン酸などのアミノ酸類、窒素源としてポリペプトン、
酵母エキス、大豆粉加水分解物、硫酸アンモニウムな
ど、微量金属成分として鉄、マグネシウム、カリウム、
マンガンなどを適宜含有する培地を用いることができ
る。培養は、pH6〜8、20〜41℃、好ましくは2
5〜32℃の温度にて1〜3日間、好気的条件下で行
う。
【0013】本発明の方法を行うには、まず、ニコチン
酸、ピラジン酸またはピリジン−3−スルホン酸を、反
応を阻害しない無機または有機の溶媒中、好ましくは水
性溶媒中、上記で得た培養液、該培養液から採取した菌
体または該菌体の処理物(たとえば、洗浄菌体、乾燥菌
体、凍結菌体、菌体摩砕物、菌体の自己消化物、菌体の
超音波処理物、菌体抽出物など)で処理することによっ
て、それぞれ6−ヒドロキシニコチン酸、5−ヒドロキ
シピラジン−2−カルボン酸または6−ヒドロキシピリ
ジン−3−スルホン酸を生成させる。
酸、ピラジン酸またはピリジン−3−スルホン酸を、反
応を阻害しない無機または有機の溶媒中、好ましくは水
性溶媒中、上記で得た培養液、該培養液から採取した菌
体または該菌体の処理物(たとえば、洗浄菌体、乾燥菌
体、凍結菌体、菌体摩砕物、菌体の自己消化物、菌体の
超音波処理物、菌体抽出物など)で処理することによっ
て、それぞれ6−ヒドロキシニコチン酸、5−ヒドロキ
シピラジン−2−カルボン酸または6−ヒドロキシピリ
ジン−3−スルホン酸を生成させる。
【0014】出発物質のニコチン酸、ピラジン酸または
ピリジン−3−スルホン酸の添加濃度は、0.1%(w/
v)以上で反応を阻害しない程度のものであればよい。
培養液、該培養液から採取した菌体または該菌体の処理
物で処理する際の条件としては、温度は酵素が変性しな
い温度であればよく、通常、5〜50℃、好ましくは3
0〜37℃であり、pHは4〜10、好ましくは5〜8
である。
ピリジン−3−スルホン酸の添加濃度は、0.1%(w/
v)以上で反応を阻害しない程度のものであればよい。
培養液、該培養液から採取した菌体または該菌体の処理
物で処理する際の条件としては、温度は酵素が変性しな
い温度であればよく、通常、5〜50℃、好ましくは3
0〜37℃であり、pHは4〜10、好ましくは5〜8
である。
【0015】培養液にニコチン酸、ピラジン酸またはピ
リジン−3−スルホン酸を添加する場合には、菌の対数
増殖期に添加するのが望ましい。菌体を用いる場合は、
上記方法で培養した対数増殖期または静止期の菌体を遠
心分離にかけ、生理食塩水などで洗浄後、適当な緩衝液
に菌体を懸濁し、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジ
ン−3−スルホン酸を添加すればよい。
リジン−3−スルホン酸を添加する場合には、菌の対数
増殖期に添加するのが望ましい。菌体を用いる場合は、
上記方法で培養した対数増殖期または静止期の菌体を遠
心分離にかけ、生理食塩水などで洗浄後、適当な緩衝液
に菌体を懸濁し、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジ
ン−3−スルホン酸を添加すればよい。
【0016】ついで、上記処理培養液または反応液から
生成物である6−ヒドロキシニコチン酸、5−ヒドロキ
シピラジン−2−カルボン酸または6−ヒドロキシピリ
ジン−3−スルホン酸を回収する。回収法としては、当
業者に知られた通常の方法を用いることができる。すな
わち、たとえば、反応液から菌体などを遠心分離や膜分
離などによって除いた後、カラムクロマトグラフィーや
結晶化などの精製手段によって目的化合物である6−ヒ
ドロキシニコチン酸、5−ヒドロキシピラジン−2−カ
ルボン酸または6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン
酸を回収することができる。
生成物である6−ヒドロキシニコチン酸、5−ヒドロキ
シピラジン−2−カルボン酸または6−ヒドロキシピリ
ジン−3−スルホン酸を回収する。回収法としては、当
業者に知られた通常の方法を用いることができる。すな
わち、たとえば、反応液から菌体などを遠心分離や膜分
離などによって除いた後、カラムクロマトグラフィーや
結晶化などの精製手段によって目的化合物である6−ヒ
ドロキシニコチン酸、5−ヒドロキシピラジン−2−カ
ルボン酸または6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン
酸を回収することができる。
【0017】つぎに本発明を実施例に基づいてさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1コマモナス・アシドボランスNA2による
6−ヒドロキシニコチン酸の製造:(1)微生物の培養下
記培地Aを用い、コマモナス・アシドボランスNA2を
28℃で36時間振とう培養した。
しく説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1コマモナス・アシドボランスNA2による
6−ヒドロキシニコチン酸の製造:(1)微生物の培養下
記培地Aを用い、コマモナス・アシドボランスNA2を
28℃で36時間振とう培養した。
【0018】 培地A 成分 含量(培地1L中) ニコチン酸 3g リンゴ酸 10g 麦芽エキス 5g 酵母エキス 5g MgSO4・7H2O 0.5g K2HPO4 1g 金属溶液* 10ml
【0019】(注)*:組成(溶液1L中)は以下の通りで
ある。 CaCl2・2H2O 400mg H3BO3 500mg CuSO4・5H2O 40mg KI 100mg FeSO4・7H2O 200mg MnSO4・7H2O 400mg ZnSO4・7H2O 400mg H2MoO4・2H2O 200mg
ある。 CaCl2・2H2O 400mg H3BO3 500mg CuSO4・5H2O 40mg KI 100mg FeSO4・7H2O 200mg MnSO4・7H2O 400mg ZnSO4・7H2O 400mg H2MoO4・2H2O 200mg
【0020】(2)6−ヒドロキシニコチン酸の製造: 上記培養液を遠心分離にかけて集菌し、生理食塩水で洗
浄したものを反応に供した。すなわち、培養液1Lより
得られる菌体を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
0)に懸濁して50mlとし、これにニコチン酸(900
mM)を9回に分けて添加し、35℃で振とうしながら
反応を行った。反応開始から64時間後にニコチン酸は
完全に消費され、生成した6−ヒドロキシニコチン酸の
量は865.2mMに達した(転換率:96.1%、反応
液1L当たり120.4gの6−ヒドロキシニコチン酸
が蓄積)。
浄したものを反応に供した。すなわち、培養液1Lより
得られる菌体を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
0)に懸濁して50mlとし、これにニコチン酸(900
mM)を9回に分けて添加し、35℃で振とうしながら
反応を行った。反応開始から64時間後にニコチン酸は
完全に消費され、生成した6−ヒドロキシニコチン酸の
量は865.2mMに達した(転換率:96.1%、反応
液1L当たり120.4gの6−ヒドロキシニコチン酸
が蓄積)。
【0021】生成した6−ヒドロキシニコチン酸の同定
は、これを結晶として分離した後、元素分析、IR、N
MRおよび質量分析により行った。
は、これを結晶として分離した後、元素分析、IR、N
MRおよび質量分析により行った。
【0022】実施例2 コマモナス・アシドボランスNA2による5−ヒドロキ
シピラジン−2−カルボン酸の製造: (1)微生物の培養 コマモナス・アシドボランスNA2を実施例1(1)と同
様の方法により培養し、下記工程に用いた。
シピラジン−2−カルボン酸の製造: (1)微生物の培養 コマモナス・アシドボランスNA2を実施例1(1)と同
様の方法により培養し、下記工程に用いた。
【0023】(2)5−ヒドロキシピラジン−2−カルボ
ン酸の製造 上記培養液を遠心分離にかけて集菌し、生理食塩水で洗
浄したものを反応に供した。すなわち、培養液1Lより
得られる菌体を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
0)に懸濁して50mlとし、これにピラジン酸(900
mM)を9回に分けて添加し、35℃で振とうしながら
反応を行った。反応開始から50.5時間後にピラジン
酸は完全に消費され、生成した5−ヒドロキシピラジン
−2−カルボン酸の量は782mMに達した(転換率:
86.9%、反応液1L当たり109.6gの5−ヒドロ
キシピラジン−2−カルボン酸が蓄積)。
ン酸の製造 上記培養液を遠心分離にかけて集菌し、生理食塩水で洗
浄したものを反応に供した。すなわち、培養液1Lより
得られる菌体を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
0)に懸濁して50mlとし、これにピラジン酸(900
mM)を9回に分けて添加し、35℃で振とうしながら
反応を行った。反応開始から50.5時間後にピラジン
酸は完全に消費され、生成した5−ヒドロキシピラジン
−2−カルボン酸の量は782mMに達した(転換率:
86.9%、反応液1L当たり109.6gの5−ヒドロ
キシピラジン−2−カルボン酸が蓄積)。
【0024】生成した5−ヒドロキシピラジン−2−カ
ルボン酸の同定は、これを結晶として分離した後、元素
分析、IR、NMRおよび質量分析により行った。
ルボン酸の同定は、これを結晶として分離した後、元素
分析、IR、NMRおよび質量分析により行った。
【0025】実施例3 コマモナス・アシドボランスNA2による6−ヒドロキ
シピリジン−3−スルホン酸の製造: (1)微生物の培養 コマモナス・アシドボランスNA2を実施例1(1)と同
様の方法により培養し、下記工程に用いた。
シピリジン−3−スルホン酸の製造: (1)微生物の培養 コマモナス・アシドボランスNA2を実施例1(1)と同
様の方法により培養し、下記工程に用いた。
【0026】(2)6−ヒドロキシピリジン−3−スルホ
ン酸の製造 上記培養液を遠心分離にかけて集菌し、生理食塩水で洗
浄したものを反応に供した。すなわち、培養液1Lより
得られる菌体を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
0)に懸濁して50mlとし、これにピリジン−3−ス
ルホン酸(700mM)を7回に分けて添加し、35℃で
振とうしながら反応を行った。反応開始から48時間後
にピリジン−3−スルホン酸は完全に消費され、生成し
た6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸の量は66
0.7mMに達した(転換率:94.4%、反応液1L当
たり115.7gの6−ヒドロキシピリジン−3−スル
ホン酸が蓄積)。
ン酸の製造 上記培養液を遠心分離にかけて集菌し、生理食塩水で洗
浄したものを反応に供した。すなわち、培養液1Lより
得られる菌体を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
0)に懸濁して50mlとし、これにピリジン−3−ス
ルホン酸(700mM)を7回に分けて添加し、35℃で
振とうしながら反応を行った。反応開始から48時間後
にピリジン−3−スルホン酸は完全に消費され、生成し
た6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸の量は66
0.7mMに達した(転換率:94.4%、反応液1L当
たり115.7gの6−ヒドロキシピリジン−3−スル
ホン酸が蓄積)。
【0027】生成した6−ヒドロキシピリジン−3−ス
ルホン酸の同定は、これを結晶として分離した後、元素
分析、IR、NMRおよび質量分析により行った。
ルホン酸の同定は、これを結晶として分離した後、元素
分析、IR、NMRおよび質量分析により行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小村 啓悟 京都府京都市左京区吉田泉殿町61 吉田泉 ハイツ201 (56)参考文献 特開 昭60−196193(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】 コマモナス属に属し、ニコチン酸、ピラ
ジン酸またはピリジンスルホン酸を水酸化し得る微生物
を用いて、ニコチン酸、ピラジン酸またはピリジンスル
ホン酸を処理することを特徴とする、含窒素複素環化合
物の水酸化物の製造方法。 - 【請求項2】 微生物が、菌体、菌体処理物または培養
液の形態で用いられる請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 微生物が、コマモナス・アシドボランス
NA2である、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 ニコチン酸から6−ヒドロキシニコチン
酸を製造する請求項1、2または3に記載の方法。 - 【請求項5】 ピラジン酸から5−ヒドロキシピラジン
−2−カルボン酸を製造する請求項1、2または3に記
載の方法。 - 【請求項6】 ピリジン−3−スルホン酸から6−ヒド
ロキシピリジン−3−スルホン酸を製造する請求項1、
2または3に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3067350A JPH0740951B2 (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3067350A JPH0740951B2 (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04304893A JPH04304893A (ja) | 1992-10-28 |
| JPH0740951B2 true JPH0740951B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=13342485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3067350A Expired - Lifetime JPH0740951B2 (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740951B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| MX9206934A (es) * | 1991-12-05 | 1993-07-01 | Lonza Ag | Procedimiento microbiologico para la preparacion de acidos carboxilicos hidroxi-heterociclicos |
| JP3275353B2 (ja) * | 1992-02-26 | 2002-04-15 | 三菱化学株式会社 | 6−ヒドロキシ含窒素6員環化合物の製造方法 |
| CZ282939B6 (cs) * | 1992-03-04 | 1997-11-12 | Lonza A.G. | Mikrobiologický způsob hydroxylace dusíkatých heterocyklických karboxylových kyselin |
| JPH05255252A (ja) * | 1992-03-10 | 1993-10-05 | Nippon Soda Co Ltd | ピリジン誘導体およびその製造法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH658866A5 (de) * | 1984-02-21 | 1986-12-15 | Lonza Ag | Verfahren zur herstellung von 6-hydroxynikotinsaeure. |
-
1991
- 1991-03-30 JP JP3067350A patent/JPH0740951B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04304893A (ja) | 1992-10-28 |
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