JPH07211538A - 超電導バルクマグネット - Google Patents
超電導バルクマグネットInfo
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- JPH07211538A JPH07211538A JP440494A JP440494A JPH07211538A JP H07211538 A JPH07211538 A JP H07211538A JP 440494 A JP440494 A JP 440494A JP 440494 A JP440494 A JP 440494A JP H07211538 A JPH07211538 A JP H07211538A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、不必要な部分を空間で置き換えるこ
とによって、内部まで詰まったバルク体と同等の性能を
有して、かつ使用する原料の少なくてすむより経済的な
超電導バルクマグネットを提供するものである。 【構成】上記目的は、径の異なった複数個の中空超電導
バルク体を複合化して用いることによって達成される。
それらの中空超電導バルク体は、電流経路に対して、垂
直方向に配置してもよいし、平行方向に配置してもよ
い。またもちろん斜め方向に配置してもよい。 【効果】本発明によれば、従来より軽量で、かつ作製の
容易な超電導バルクマグネットを作製することができ
る。
とによって、内部まで詰まったバルク体と同等の性能を
有して、かつ使用する原料の少なくてすむより経済的な
超電導バルクマグネットを提供するものである。 【構成】上記目的は、径の異なった複数個の中空超電導
バルク体を複合化して用いることによって達成される。
それらの中空超電導バルク体は、電流経路に対して、垂
直方向に配置してもよいし、平行方向に配置してもよ
い。またもちろん斜め方向に配置してもよい。 【効果】本発明によれば、従来より軽量で、かつ作製の
容易な超電導バルクマグネットを作製することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体窒素の沸点以上,
室温以下の温度に冷却して使用する超電導物質をバルク
体として使用するものであり、永久電流状態を利用する
超電導装置等に利用できる。
室温以下の温度に冷却して使用する超電導物質をバルク
体として使用するものであり、永久電流状態を利用する
超電導装置等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、高温超電導物質のバ
ルク体を永久磁石の様にして使用する方法が知られてい
る。例えば、「第47回低温工学ー超電導学会(199
2年5月27日−29日)講演概要集」の137ページ
に記載のあるようにフライホイール等への応用が提案さ
れている。しかし、従来技術においては、超電導装置に
用いる高温超電導物質のバルク体は内部が詰まった塊を
使用していた。
ルク体を永久磁石の様にして使用する方法が知られてい
る。例えば、「第47回低温工学ー超電導学会(199
2年5月27日−29日)講演概要集」の137ページ
に記載のあるようにフライホイール等への応用が提案さ
れている。しかし、従来技術においては、超電導装置に
用いる高温超電導物質のバルク体は内部が詰まった塊を
使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、バ
ルク体の内部を流れる超電導電流の経路について一切の
考慮がなされていないため、必要以上に超電導物質原料
を使用しており、バルク体の重量が大きくなるという問
題点があった。そこで、本発明においては、不必要な部
分を空間で置き換えることによって、内部まで詰まった
バルク体と同等の性能を有してかつ使用する原料の少な
くてすむ超電導バルクマグネットを提供するものであ
る。
ルク体の内部を流れる超電導電流の経路について一切の
考慮がなされていないため、必要以上に超電導物質原料
を使用しており、バルク体の重量が大きくなるという問
題点があった。そこで、本発明においては、不必要な部
分を空間で置き換えることによって、内部まで詰まった
バルク体と同等の性能を有してかつ使用する原料の少な
くてすむ超電導バルクマグネットを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、径の異なっ
た複数個の中空超電導バルク体を複合化して用いること
によって達成される。本発明による超電導バルクマグネ
ットの概念図を図1に示す。系の異なる3つの超電導バ
ルク体1を同心円状に配置する。それらの中空超電導バ
ルク体は、電流経路に対して、垂直方向に配置してもよ
いし、平行方向に配置してもよい。またもちろん斜め方
向に配置してもよい。また、個々の超電導バルク体の形
状は、中空の三角形であっても、四角形であっても、任
意の多角形であっても構わない。もちろん楕円形であっ
ても構わない。
た複数個の中空超電導バルク体を複合化して用いること
によって達成される。本発明による超電導バルクマグネ
ットの概念図を図1に示す。系の異なる3つの超電導バ
ルク体1を同心円状に配置する。それらの中空超電導バ
ルク体は、電流経路に対して、垂直方向に配置してもよ
いし、平行方向に配置してもよい。またもちろん斜め方
向に配置してもよい。また、個々の超電導バルク体の形
状は、中空の三角形であっても、四角形であっても、任
意の多角形であっても構わない。もちろん楕円形であっ
ても構わない。
【0005】また、中空の超電導バルク体を作製する際
には、図2に示すように、超電導電流の流れる経路に対
して垂直方向に温度勾配を掛けながら熱処理を行うこと
によって、より性能の良い超電導バルク体を作製するこ
とができる。図2の上側の図においては、バルク体の内
部が低温で、外側が高温になるように温度勾配をかけて
いるが、その逆に内部が高温で、外側が低温になるよう
に温度勾配をかけても同様の結果が得られる。また、下
側の図に示すように、超電導バルク体の垂直方向に温度
勾配を掛けても同様な結果が得られる。すなわち、超電
導電流の流れる経路に対して垂直な方向に温度勾配を掛
けながら熱処理を行うことによって、高い特性が得られ
る。このときの最適な熱処理温度は、用いる超電導物質
によって異なるが、高温部分は液相が生成し始める温度
+1〜5度の範囲に設定し、低温部分は液相が生成し始
める温度+1〜5度の範囲に設定することで良い特性が
得られる。このときの温度勾配としては、0.1℃ から
10℃の範囲内に納めておかねばならず、0.1℃ から
5℃以内にコントロールしておくとより良好な結果が得
られる。
には、図2に示すように、超電導電流の流れる経路に対
して垂直方向に温度勾配を掛けながら熱処理を行うこと
によって、より性能の良い超電導バルク体を作製するこ
とができる。図2の上側の図においては、バルク体の内
部が低温で、外側が高温になるように温度勾配をかけて
いるが、その逆に内部が高温で、外側が低温になるよう
に温度勾配をかけても同様の結果が得られる。また、下
側の図に示すように、超電導バルク体の垂直方向に温度
勾配を掛けても同様な結果が得られる。すなわち、超電
導電流の流れる経路に対して垂直な方向に温度勾配を掛
けながら熱処理を行うことによって、高い特性が得られ
る。このときの最適な熱処理温度は、用いる超電導物質
によって異なるが、高温部分は液相が生成し始める温度
+1〜5度の範囲に設定し、低温部分は液相が生成し始
める温度+1〜5度の範囲に設定することで良い特性が
得られる。このときの温度勾配としては、0.1℃ から
10℃の範囲内に納めておかねばならず、0.1℃ から
5℃以内にコントロールしておくとより良好な結果が得
られる。
【0006】作製した単リングの超電導バルク体を複数
個重ねて超電導バルクマグネットを作製する際、動かな
いように超電導バルク体同士を固定する必要がある。金
属製の型を用いて固定しても良いし、その他プラスチッ
ク性,樹脂製等の型を用いて固定しても良い。また、ロ
ウ,ワニス,樹脂などを用いて固定しても良いし、それ
らを組み合わせた方法で固定しても良い。
個重ねて超電導バルクマグネットを作製する際、動かな
いように超電導バルク体同士を固定する必要がある。金
属製の型を用いて固定しても良いし、その他プラスチッ
ク性,樹脂製等の型を用いて固定しても良い。また、ロ
ウ,ワニス,樹脂などを用いて固定しても良いし、それ
らを組み合わせた方法で固定しても良い。
【0007】
【作用】図2及び図3を用いて、本発明の説明を行う。
図3及び図4において、1は超電導バルク体を、2は超
電導バルク体の内部を流れる超電導電流のループを模式
的に表わしている。図1は内部まで詰まった超電導バル
ク体の場合を、図4は本発明による超電導バルク体の場
合を表わしている。超電導バルク体に永久電流を流し
て、永久磁石として使用する場合、永久電流はバルク体
の外側から優先的に流れ初め、その部分の永久電流の値
が臨界電流密度に達するに連れて順次内部でも永久電流
が流れるようになる。即ち、図3において、超電導バル
ク体に発生させようとする磁場が、バルク体の性能の1
00%に達していない場合、その内部部分は全く何の役
にもたっていない。即ち、性能的には図3と図4のバル
ク体はほぼ同じである。従って、図4に示す様な本発明
の超電導バルク体の方が、従来のバルク体に比較して性
能がほぼ同じでありながら使用原料の量を大幅に節約で
き経済的である。
図3及び図4において、1は超電導バルク体を、2は超
電導バルク体の内部を流れる超電導電流のループを模式
的に表わしている。図1は内部まで詰まった超電導バル
ク体の場合を、図4は本発明による超電導バルク体の場
合を表わしている。超電導バルク体に永久電流を流し
て、永久磁石として使用する場合、永久電流はバルク体
の外側から優先的に流れ初め、その部分の永久電流の値
が臨界電流密度に達するに連れて順次内部でも永久電流
が流れるようになる。即ち、図3において、超電導バル
ク体に発生させようとする磁場が、バルク体の性能の1
00%に達していない場合、その内部部分は全く何の役
にもたっていない。即ち、性能的には図3と図4のバル
ク体はほぼ同じである。従って、図4に示す様な本発明
の超電導バルク体の方が、従来のバルク体に比較して性
能がほぼ同じでありながら使用原料の量を大幅に節約で
き経済的である。
【0008】結晶方位が揃っていない超電導物質結晶の
粒界部分では、超電導臨界電流密度は大きく下がってい
ることが知られている。そこで、本発明の様な、超電導
バルクマグネットを作製する際においても、超電導物質
結晶の結晶方位を揃えた方がより良い特性が得られる。
そこで、中空の超電導バルク体を作製する際には、図2
(図2a及び図2b)に示すように、超電導電流の流れ
る経路に対して垂直方向に温度勾配を掛けながら熱処理
を行うことによって、結晶のc軸がリングの周方向に対
して垂直に揃い、より性能の良い超電導バルク体を作製
することができる。このときの、超電導物質が凝固する
際に温度勾配を付けることによって結晶の方位を揃えて
いるので、最適な熱処理温度は、用いる超電導物質によ
って異なるが、高温部分は液相が生成し始める温度+1
〜5度の範囲に設定し、低温部分は液相が生成し始める
温度+1〜5度の範囲に設定することで良い特性が得ら
れる。このときの温度勾配が大きすぎると、多数の場所
で結晶核が発生して結晶方位が充分に揃わない。また、
温度勾配が小さすぎると、部分的な温度の揺らぎで、や
はり結晶方位が充分に揃わない。
粒界部分では、超電導臨界電流密度は大きく下がってい
ることが知られている。そこで、本発明の様な、超電導
バルクマグネットを作製する際においても、超電導物質
結晶の結晶方位を揃えた方がより良い特性が得られる。
そこで、中空の超電導バルク体を作製する際には、図2
(図2a及び図2b)に示すように、超電導電流の流れ
る経路に対して垂直方向に温度勾配を掛けながら熱処理
を行うことによって、結晶のc軸がリングの周方向に対
して垂直に揃い、より性能の良い超電導バルク体を作製
することができる。このときの、超電導物質が凝固する
際に温度勾配を付けることによって結晶の方位を揃えて
いるので、最適な熱処理温度は、用いる超電導物質によ
って異なるが、高温部分は液相が生成し始める温度+1
〜5度の範囲に設定し、低温部分は液相が生成し始める
温度+1〜5度の範囲に設定することで良い特性が得ら
れる。このときの温度勾配が大きすぎると、多数の場所
で結晶核が発生して結晶方位が充分に揃わない。また、
温度勾配が小さすぎると、部分的な温度の揺らぎで、や
はり結晶方位が充分に揃わない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0010】(実施例1)図5に示すような超電導バル
クマグネットを作製した。一番外側のリングの外径は3
0mm,内径は26mm,真中のリングの外径は24mm,内
径は20mm,一番内側のリングの外径は18mm,内径は
14mm、どのリングの厚さも5mmとした。Y2O3,Ba
O,CuOを原料とし、Y:Ba:Cu=1.4 :2:
3(モル比)となるように原料粉を混合し、白金るつぼ
に入れ、1400℃で10分保持した後、急冷する。こ
れを十分に粉砕した粉末を、鉄製の金型を用いて所望の
形状の圧粉体を作製した。これらの圧粉体を電気炉に
て、1100℃まで加熱し30分保持した後、室温まで
1℃/時間の冷却速度で徐冷して、超電導バルクリング
を作製した。
クマグネットを作製した。一番外側のリングの外径は3
0mm,内径は26mm,真中のリングの外径は24mm,内
径は20mm,一番内側のリングの外径は18mm,内径は
14mm、どのリングの厚さも5mmとした。Y2O3,Ba
O,CuOを原料とし、Y:Ba:Cu=1.4 :2:
3(モル比)となるように原料粉を混合し、白金るつぼ
に入れ、1400℃で10分保持した後、急冷する。こ
れを十分に粉砕した粉末を、鉄製の金型を用いて所望の
形状の圧粉体を作製した。これらの圧粉体を電気炉に
て、1100℃まで加熱し30分保持した後、室温まで
1℃/時間の冷却速度で徐冷して、超電導バルクリング
を作製した。
【0011】図5に示した形状の3重の超電導バルクリ
ングを、液体窒素中に浸漬し超電導状態にし、外部から
磁界を印加して超電導体に磁束線をトラップさせて永久
磁石とした。この超電導バルクマグネットの永久磁石と
しての性能を調べる為、図5における点3での磁界の強
さをホール素子を用いて測定したところ、1.02Tで
あった。
ングを、液体窒素中に浸漬し超電導状態にし、外部から
磁界を印加して超電導体に磁束線をトラップさせて永久
磁石とした。この超電導バルクマグネットの永久磁石と
しての性能を調べる為、図5における点3での磁界の強
さをホール素子を用いて測定したところ、1.02Tで
あった。
【0012】(比較例1)比較の為、中空でない図4に
示すような超電導バルクマグネットを作製した。円盤状
試料の外径は30mmとした。
示すような超電導バルクマグネットを作製した。円盤状
試料の外径は30mmとした。
【0013】試料の作製方法は実施例1と同じとした。
【0014】図4に示した中空でない形状の超電導バル
クリングを、液体窒素中に浸漬し超電導状態にし、外部
から磁界を印加して超電導体に磁束線をトラップさせて
永久磁石とした。この超電導バルクマグネットの永久磁
石としての性能を調べる為、図4における点3での磁界
の強さをホール素子を用いて測定したところ、1.03Tで
あった。
クリングを、液体窒素中に浸漬し超電導状態にし、外部
から磁界を印加して超電導体に磁束線をトラップさせて
永久磁石とした。この超電導バルクマグネットの永久磁
石としての性能を調べる為、図4における点3での磁界
の強さをホール素子を用いて測定したところ、1.03Tで
あった。
【0015】実施例1と比較例1から分かるように、本
発明による超電導バルクマグネットは、内部まで詰まっ
た状態の超電導バルクマグネットと同等の性能を示す。
そして、使用する原料は大幅に節約することができ(今
の場合、中空でない場合に比較して81%の原料量です
む)、バルクマグネットの重量を低減できることが分か
る。
発明による超電導バルクマグネットは、内部まで詰まっ
た状態の超電導バルクマグネットと同等の性能を示す。
そして、使用する原料は大幅に節約することができ(今
の場合、中空でない場合に比較して81%の原料量です
む)、バルクマグネットの重量を低減できることが分か
る。
【0016】(実施例2)実施例1と同様にして、図4
に示すように長方形の形状で内部に穴をあけた超電導バ
ルク体を作製して、実施例1と同様にして、特性を評価
したところ、性能的にはやはり、内部まで詰まった超電
導バルク体と同じであった。
に示すように長方形の形状で内部に穴をあけた超電導バ
ルク体を作製して、実施例1と同様にして、特性を評価
したところ、性能的にはやはり、内部まで詰まった超電
導バルク体と同じであった。
【0017】(実施例3)実施例1と同様の方法で、図
7に示す構造の超電導バルクマグネットを作製した。一
番外側のリングの外径は60mm,内径は50mm,真中の
リングの外径は45mm,内径は35mm,一番内側のリン
グの外径は30mm,内径は20mm、どのリングの厚さも
10mmとした。また、3つのリングはエポキシ樹脂で動
かないように固定した。
7に示す構造の超電導バルクマグネットを作製した。一
番外側のリングの外径は60mm,内径は50mm,真中の
リングの外径は45mm,内径は35mm,一番内側のリン
グの外径は30mm,内径は20mm、どのリングの厚さも
10mmとした。また、3つのリングはエポキシ樹脂で動
かないように固定した。
【0018】これに2Tの磁界を印加して、磁場を付与
した。測定点3における磁界が1.45Tの永久磁石として
の性能を確認できた。比較として、図8に示す形状の超
電導バルクマグネット(外径60mm,厚さ10mm)を作
製し、同様にして励磁した後、測定点3における磁界を
測定したところ1.24T であった。このように本発明
の構成は超電導バルクリングをどの方向に集合しても有
効であることが分かる。
した。測定点3における磁界が1.45Tの永久磁石として
の性能を確認できた。比較として、図8に示す形状の超
電導バルクマグネット(外径60mm,厚さ10mm)を作
製し、同様にして励磁した後、測定点3における磁界を
測定したところ1.24T であった。このように本発明
の構成は超電導バルクリングをどの方向に集合しても有
効であることが分かる。
【0019】また、図8の様に、大きなバルク体を作製
する際には全体に渡っての結晶の方向を揃えることが難
しくなるので、大型のバルク体で高性能を維持すること
は容易でないことが分かる。この点からも、本発明の方
が、従来法に比べて、大型の超電導バルクマグネットを
作製する際の作製が容易であることが分かる。
する際には全体に渡っての結晶の方向を揃えることが難
しくなるので、大型のバルク体で高性能を維持すること
は容易でないことが分かる。この点からも、本発明の方
が、従来法に比べて、大型の超電導バルクマグネットを
作製する際の作製が容易であることが分かる。
【0020】(実施例4)実施例1と同じサイズの超電
導バルクマグネットを作製した。一番外側のリングの外
径は30mm,内径は26mm,真中のリングの外径は24
mm,内径は20mm,一番内側のリングの外径は18mm,
内径は14mm、どのリングの厚さも5mmとした。
導バルクマグネットを作製した。一番外側のリングの外
径は30mm,内径は26mm,真中のリングの外径は24
mm,内径は20mm,一番内側のリングの外径は18mm,
内径は14mm、どのリングの厚さも5mmとした。
【0021】実施例1と同様に、Y2O3,BaO,Cu
Oを原料とし、Y:Ba:Cu=1.4:2:3(モル
比)となるように原料粉を混合し、白金るつぼに入れ、
1400℃で10分保持した後、急冷する。これを十分に粉
砕した粉末を、鉄製の金型を用いて所望の形状の圧粉体
を作製した。これらの圧粉体の内側にNi基耐熱合金の
棒を挿入してリングの内側を冷却できるようにして、全
体を電気炉に設置し、リングの外側を1100℃,内側
を1097℃まで加熱し30分保持した後、リングの外
側と内側の温度差を3℃に保ったまま、室温まで1℃/
時間の冷却速度で徐冷して、超電導バルクリングを作製
した。
Oを原料とし、Y:Ba:Cu=1.4:2:3(モル
比)となるように原料粉を混合し、白金るつぼに入れ、
1400℃で10分保持した後、急冷する。これを十分に粉
砕した粉末を、鉄製の金型を用いて所望の形状の圧粉体
を作製した。これらの圧粉体の内側にNi基耐熱合金の
棒を挿入してリングの内側を冷却できるようにして、全
体を電気炉に設置し、リングの外側を1100℃,内側
を1097℃まで加熱し30分保持した後、リングの外
側と内側の温度差を3℃に保ったまま、室温まで1℃/
時間の冷却速度で徐冷して、超電導バルクリングを作製
した。
【0022】図5に示した形状の3重の超電導バルクリ
ングを、液体窒素中に浸漬し超電導状態にし、外部から
3T磁界を印加して超電導体に磁束線をトラップさせて
永久磁石とした。この超電導バルクマグネットの永久磁
石としての性能を調べる為、図5における点3での磁界
の強さをホール素子を用いて測定したところ、1.76Tで
あった。
ングを、液体窒素中に浸漬し超電導状態にし、外部から
3T磁界を印加して超電導体に磁束線をトラップさせて
永久磁石とした。この超電導バルクマグネットの永久磁
石としての性能を調べる為、図5における点3での磁界
の強さをホール素子を用いて測定したところ、1.76Tで
あった。
【0023】実施例1で作製した超電導バルクマグネッ
トでは1.02T であった事より、このように温度勾配
を付けた状態で作製する事は非常に有効であることが分
かる。
トでは1.02T であった事より、このように温度勾配
を付けた状態で作製する事は非常に有効であることが分
かる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、軽量で、作製の容易な
超電導バルクマグネットの作製が可能となる。
超電導バルクマグネットの作製が可能となる。
【図1】本発明による超電導バルクマグネットの模式
図。
図。
【図2】本発明による超電導バルクマグネットの製造方
法に関する説明を行うための図。
法に関する説明を行うための図。
【図3】従来法による超電導バルクマグネットとその内
部を流れる永久電流の経路を表わす模式図。
部を流れる永久電流の経路を表わす模式図。
【図4】本発明による超電導バルクマグネットとその内
部を流れる永久電流の経路を表わす模式図。
部を流れる永久電流の経路を表わす模式図。
【図5】実施例1で作製した超電導バルクマグネットの
正面図と直面図。
正面図と直面図。
【図6】比較例1で作製した超電導バルクマグネットの
正面図と直面図。
正面図と直面図。
【図7】実施例3で作製した超電導バルクマグネットの
正面図と直面図。
正面図と直面図。
【図8】実施例3で、比較の為に作製した超電導バルク
マグネットの正面図と直面図。
マグネットの正面図と直面図。
1…超電導バルクリング、2…超電導永久電流の経路、
3…磁界の測定点。
3…磁界の測定点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 将之 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 東山 和寿 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】液体窒素で冷却できる温度領域で超電導状
態になる超電導物質の単結晶もしくは多結晶体であっ
て、大きさの異なる超電導電流の流れる経路を有する該
単結晶もしくは多結晶体の複数個からなり、超電導電流
の流れる経路が同心円状に複数経路存在することを特徴
とする超電導バルクマグネット。 - 【請求項2】液体窒素で冷却できる温度領域で超電導状
態になる超電導物質の単結晶もしくは多結晶体であっ
て、大きさが同じかもしくは異なる超電導電流の流れる
経路を有する該単結晶もしくは多結晶体の複数個からな
り、超電導電流の流れる経路が該電流経路に垂直方向に
複数経路存在することを特徴とする超電導バルクマグネ
ット。 - 【請求項3】液体窒素で冷却できる温度領域で超電導状
態になる超電導物質の単結晶もしくは多結晶体であっ
て、大きさが同じかもしくは異なる超電導電流の流れる
経路を有する該単結晶もしくは多結晶体の複数個からな
り、超電導電流の流れる経路が、同心円状および該電流
経路に垂直方向に複数経路存在することを特徴とする超
電導バルクマグネット。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の超電
導バルクマグネットにおいて、複数個の該単結晶もしく
は多結晶体同士は、エポキシ樹脂によって、互いに固定
されていることを特徴とする超電導バルクマグネット。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の超電
導バルクマグネットを永久磁石として使用することを特
徴とする超電導装置。 - 【請求項6】液体窒素で冷却できる温度領域で超電導状
態になる超電導物質の単結晶もしくは多結晶体であっ
て、大きさの異なる超電導電流の流れる経路を有する該
単結晶もしくは多結晶体の複数個からなり、超電導電流
の流れる経路が同心円状に複数経路存在する超電導バル
クマグネットの作製方法であって、該超電導物質の単結
晶もしくは多結晶体を作製する際に、該超電導電流の流
れる経路に対して垂直方向に温度勾配を掛けながら熱処
理する工程を含む事を特徴とする超電導バルクマグネッ
トの作製方法。 - 【請求項7】液体窒素で冷却できる温度領域で超電導状
態になる超電導物質の単結晶もしくは多結晶体であっ
て、大きさが同じかもしくは異なる超電導電流の流れる
経路を有する該単結晶もしくは多結晶体の複数個からな
り、超電導電流の流れる経路が該電流経路に垂直方向に
複数経路存在する超電導バルクマグネットの作製方法で
あって、該超電導物質の単結晶もしくは多結晶体を作製
する際に、該超電導電流の流れる経路に対して垂直方向
に温度勾配を掛けながら熱処理する工程を含む事を特徴
とする超電導バルクマグネットの作製方法。 - 【請求項8】液体窒素で冷却できる温度領域で超電導状
態になる超電導物質の単結晶もしくは多結晶体であっ
て、大きさが同じかもしくは異なる超電導電流の流れる
経路を有する該単結晶もしくは多結晶体の複数個からな
り、超電導電流の流れる経路が、同心円状および該電流
経路に垂直方向に複数経路存在する超電導バルクマグネ
ットの作製方法であって、該超電導物質の単結晶もしく
は多結晶体を作製する際に、該超電導電流の流れる経路
に対して垂直方向に温度勾配を掛けながら熱処理する工
程を含む事を特徴とする超電導バルクマグネットの作製
方法。 - 【請求項9】請求項6ないし8のいずれかに記載の該温
度勾配が0.1℃ 以上10℃以下であることを特徴とす
る超電導バルクマグネットの作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP440494A JPH07211538A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 超電導バルクマグネット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP440494A JPH07211538A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 超電導バルクマグネット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07211538A true JPH07211538A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11583395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP440494A Pending JPH07211538A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 超電導バルクマグネット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07211538A (ja) |
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- 1994-01-20 JP JP440494A patent/JPH07211538A/ja active Pending
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