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JPH07163235A - 植物育成マット - Google Patents

植物育成マット

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Publication number
JPH07163235A
JPH07163235A JP5341399A JP34139993A JPH07163235A JP H07163235 A JPH07163235 A JP H07163235A JP 5341399 A JP5341399 A JP 5341399A JP 34139993 A JP34139993 A JP 34139993A JP H07163235 A JPH07163235 A JP H07163235A
Authority
JP
Japan
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mat
plant
fiber
fibers
thickness
Prior art date
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Granted
Application number
JP5341399A
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English (en)
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JP3413919B2 (ja
Inventor
Akira Yamanaka
章 山中
Yasuhiro Yabuuchi
康弘 藪内
Yasuki Terakawa
泰樹 寺川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP34139993A priority Critical patent/JP3413919B2/ja
Publication of JPH07163235A publication Critical patent/JPH07163235A/ja
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Publication of JP3413919B2 publication Critical patent/JP3413919B2/ja
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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は植物の育成に適し、且つ圧縮変形が少
ない植物育成マツト、及び種々な植物が育成されたマツ
トを提供する事にある。 【構成】 繊度が100〜5000d/fで且つ捲縮の
ある熱融着性複合繊維を40重量%以上含み、この熱融
着性複合繊維の融着により繊維同士の接点が固定された
繊維マットであって、密度が0.02〜0.15g/c
3 、厚みが1〜15cm、繰り返し圧縮回復率が80
%以上である植物育成マツト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は芝等の植物の育成等に
使用する植物育成マツト及び植物が植栽されている植物
育成マツトであって、植物が植栽された状態で移設に耐
えるような植物育成マツトに関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、野球場やサッカーグラウンド等
の競技場、或いは催事会場の広場や通路等に催事の会期
中だけカ−ペツトや人工芝等を敷くという例が多く見ら
れるようになった。人工芝等に代えて天然の芝を使用し
たいという要求も強く、会場に敷いた天然芝を効率よく
撤去回収し再使用する方法の開発が望まれている。
【0003】 特開昭53−69136号公報には、や
しの実繊維と草炭繊維とを混合した2層構造のマツトが
開示されている。ここには親水性繊維が使用されている
のでマットは保水性に優れているが、繊維が腐敗しやす
く長期間の使用や植物が植栽された状態で移設に耐えな
いうえ、人に踏まれた際の圧縮変形が大きく変形が回復
しないという欠点がある。
【0004】 特開平1−309622号公報には、ポ
リプロピレンとポリエチレンとからなる複合繊維と、ポ
リオレフイン短繊維とを湿式法で混抄しヒートセットし
た薄物の植物育成用不織布が開示されている。この不織
布は腐敗せず、かつ軽量であるが、高密度で表面が平滑
性の良い状態に加工されているので、植物の根が不織布
の内部に侵入して成長することができない。また、不織
布が薄く弱いので、植物が植栽された状態で施工すべき
場所に移設したり、人間がその上を歩いたりした場合の
応力に耐えらず、破損するという欠点がある。特開平2
−177830号公報には、低融点ポリエステル系繊維
やポリエステル系熱融着性複合繊維を使用し、繊維の交
点が熱融着した多孔質な水耕栽培用培地が開示されてい
る。この培地には、1〜100デニ−ル程度の比較的細
繊度の複合繊維が好ましいとされ、実施例では12d/
f以下の細繊度繊維が使用されている。 この培地は保
水性は良いが強度が弱く、カイワレダイコンやトマト等
の水耕栽培等には適するが、育成した芝を培地ごと施工
場所に移設したり人間がその上を歩く等の条件で使用さ
れる芝育成マツトに利用した場合、マツトの圧縮変形、
波うち、破損等が生じ使用出来ないという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、植物
の生育が良く、しかも植物が育成されたマツトをマツト
ごと他の場所へ移設し施工出来る強度を有し、且つ高荷
重下で繰り返し圧縮されても回復性の良い植物育成マツ
トを提供することにある。更には、使用により植物が損
傷した場合にも、植物育成マツトの再養生により植物の
育成状態を回復させ、繰り返し使用出来る植物育成マツ
トを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
鋭意研究の結果、繊度が100〜5000d/fで且つ
捲縮のある熱融着性複合繊維を少なくとも40重量%含
むせんい混合物を熱処理し、この熱融着性複合繊維の融
着により繊維同士の接点が固定された繊維マットであっ
て、密度が0.02〜0.15g/cm3 、厚みが1〜
15cm、繰り返し圧縮回復率が80%以上としたもの
が植物育成マツトとして好適であることを発見し、本発
明を完成するに到った。
【0007】即ち本願発明は、 「(1)繊度が100〜5000d/fで且つ捲縮のあ
る熱融着性複合繊維を40重量%以上含有し、この熱融
着性複合繊維の融着により繊維同士の接点が固定された
繊維マットであって、密度が0.02〜0.15g/c
3 、厚みが1〜15cm、繰り返し圧縮回復率が80
%以上である植物育成マツト。 (2)繊度が100〜5000d/fで且つ捲縮のある
熱融着性複合繊維40重量%以上含有し、この熱融着性
複合繊維の融着により繊維同士の接点が固定され、密度
が0.02〜0.15g/cm3 、厚みが1〜15c
m、繰り返し圧縮回復率が80%以上である繊維マツト
の厚み方向の中間部、上面、下面もしくは上下両面に繊
維シートが積層され一体化された多層構造の植物育成マ
ツト。 (3)繊維マツト中に植物活性化剤を1g/m2 以上担
持させた上記(1)項又は(2)項に記載の植物育成マ
ツト (4)植物が植裁されている、上記(1)項乃至(3)
項のいずれかに記載の植物育成マツト。 (5)植物が芝である、上記(4)項に記載の植物育成
マツト。」である。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明の植
物育成マツトに使用する熱融着性複合繊維は、融点又は
軟化点の差が20℃以上ある複数の熱可塑性樹脂からな
り、低融点成分が繊維表面の少なくとも一部を形成する
ように並列型、鞘芯型、或いは海島型等に配列した2成
分系以上の複合繊維である。そのような複合成分の組合
せとして、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレ
ン/ポリエチレンテレフタレ−ト、低融点共重合ポリエ
チレンテレフタレ−ト/ポリエチレンテレフタレ−ト、
プロピレンと他のαオレフインとの2元又は3元共重合
体/ポリプロピレン等が例示できる。この複合繊維は単
糸繊度が100〜5000d/fで、二次元または三次
元捲縮が付与されたものを使用する。とりわけ、マツト
の圧縮回復性が良いこと及び根が生育した後にもマツト
が膨張たり波うちが発生しない等の理由で、単糸繊度1
20〜4000d/fのものが好ましく、200〜30
00d/fのものが最も好ましい。単糸繊度が100d
/f未満では、マツトの圧縮回復性が不足したり、使用
時にマットが膨張したり波うちが発生しやすい等の問題
がある。また、5000d/fを超えると、繊維が剛す
ぎて、マツト作成時に開繊性や梳綿性が悪くなり、均質
なマットが得られない等の問題がある。
【0009】本発明の植物育成マツトでは、マット全体
に対して40重量%以上の上記熱接着性複合繊維と60
重量%未満の他の繊維とを混合して使用する。ここで用
いる他の繊維として天然繊維、合成繊維等の有機繊維あ
るいはグラスファイバー、カーボンファイバー等の無機
繊維を例示でき、これらの繊維には親水性、植物活性化
作用、吸水性、施肥効能、殺菌作用等の機能を付与した
ものが好ましいる。混合繊維中の熱接着性複合繊維の含
有量が40重量%未満では、後述の熱処理形成されたマ
ットが圧縮回復性の劣ったものとなったり、使用時に膨
張したり波うちが発生し易いものとなったりするので好
ましくない。
【0010】本発明の植物育成マツトは、これらの繊維
をエア−レイ法、カ−ド法、長繊維積層法等で混合し、
得られたウェブを加圧しながら複合繊維の熱融着温度以
上で熱処理し繊維の交点を融着することにより得られ
る。熱処理には、熱風エアスル−型、遠赤外加熱型、熱
風循環ネツト挟持型、型枠充填型等の加熱装置が使用で
きる。加熱装置が非加圧型の場合には、加熱されたウエ
ブが冷却する前にロ−ルあるいはベルトプレス等を用い
て、加熱装置が加圧型であればその加圧機構によって、
マツトの密度が0.02〜0.15g/cm3、厚みが
1〜15cm、圧縮回復率が80%以上となるように圧
密する。マットの密度、厚み、圧縮回復率等の物性を本
発明に定める数値範囲内とするための最適条件は、複合
繊維や他の繊維それぞれの物性、混合率等により異なる
が、予備試験をすることにより容易に選定することがで
きる。
【0011】植物育成マツトの密度が0.02g/cm
3 未満の場合、このマットに植物を育成した場合、根の
成長によりマツトが膨張し、波うちが出来たり、マット
内の空隙が大きすぎて保水性が悪い等の問題がある。マ
ットの密度が0.015cm3以上の場合、マット内の
空隙が小さく繊維組織が密になりすぎて、植物の根の生
育が阻害されその結果として植物全体の生育が悪い。マ
ツトの厚みが1cm未満のものでは、植物の根張りが不
十分となり生育が悪くなるほか、マットの保形性が悪く
施工時に湾曲したり、競技場用芝マツトや通路用芝マツ
ト等の繰り返し大荷重が掛かるような用途では、マツト
が破れたりするので好ましくない。マットの厚みが15
cmを超えると、マツトの上面付近が乾燥しやすくな
り、結果として根の浅い植物の成育が悪くなる。しかも
植物が育成されたマツトの施工時の「曲がり追従性」が
低下して施工しにくい。マツトの圧縮回復率が80%未
満であると、芝等の植物を育成したマツトを競技場用芝
マツトや通路用芝マツト等に使用した場合、この上を人
間が繰り返し歩いたり、走行やジヤンプ等の競技時の激
しい衝撃により、マツトに陥没や波うち等がおきるとい
う問題がある。又、使用によるマットの厚みの減少が顕
著となるので、芝の損傷が多いマツトのみ施工現場から
取り外して新しいマツトに取り替えたり、損傷した芝マ
ツトを養生した後再使用する場合に、隣接する他のマツ
トとの間で段差が出来る等の問題がある。
【0012】上記のようにして製造されたマットを基層
とし、これに他の繊維シートを積層することにより、本
発明の多層構造の植物育成マツトとすることができる。
他の繊維シートとしては、木綿、麻等の天然繊維や、レ
ーヨン、ポリエステル等の人造繊維、あるいはこれらの
繊維に親水性加工や吸水性加工した繊維を素材とする織
布、不織布、ウェブ等のシ−ト状の物が使用できる。基
層のマットとこれに積層する繊維シートとは熱融着ある
いは繊維の交絡により互いに固着させる。繊維シートと
して一般の織布程度の繊維密度のものを用いれば、植生
場や競技場からマツトを移動させる際にマットを地面か
ら容易に剥すことができ、また、マットの基層中に担持
させた土砂等の脱落を防止できる。
【0013】本発明の植物育成マツトには土壌の他、砕
石、軽石、バ−ミキュライト、焼成鉱物粒子、活性炭、
ゼオライト等のような土壌代替物を担持させた担持マッ
トとすることができる。さらに、このような担持マット
に肥料、除草剤、発芽剤等の植物活性化剤を含有させる
ことができる。上記の単層マット、積層マット、担持マ
ット等の本発明の植物育成マツトはロ−ル巻状で、又は
使用すべき場所に応じ所定の大きさに裁断したカツト物
状で搬送することができる。
【0014】本発明の植物育成マツトで植物を育成する
には、移植法や直接播種法が利用できる。移植法の場
合、ヒフトン芝等の植物の種を、一次植生場の土壌で芝
長約2〜30mmの幼芝に育成しする。この幼芝を表土
を約1〜8cm付けた状態で剥ぎ取り、二次植生場にお
いて本発明の植物育成マツトの上に移植する。二次植生
場では、施肥、散水、ナトリウムランプ或は自然光等の
照射等をし、芝長約3〜15cmになるまで育成する。
ヒフトン芝の場合、二次植生場での育成期間は約1ヶ月
から6ヶ月で十分である。その後必要に応じ、自然の風
雨寒気等に暴露して芝の耐候性を強化する。
【0015】直接播種法の場合、土壌等を担持させた本
発明の植物育成マツトに直接播種し、覆土、施肥、散水
等を行い、芝長約3から15cmになるまで育成する。
本発明の植物育成マツトを使用して植物を育成した場
合、マツトには植物の根の生育に最適な空隙があるの
で、根の成長が良く植物の成長が速い。このように植物
が育成されたマツトは本発明の植物育成マツトの実施態
様の1種である。植物が育成されたマツトは、植生場か
ら剥し取り、所望の大きさに裁断して施工すべき場所に
運搬し、密着配置する等の方法で施工する。
【0016】
【実施例】以下実施例で本発明を更に詳細に説明する。
なお本例において、圧縮回復率は、以下の測定方法によ
る。マツトから切りとった10×10cmの大きさの試
験片を、直径10cmの接圧子を有する自記型圧縮試験
機を使用し、圧縮、解放を80回繰り返した。なお第1
回目の圧縮は、荷重が30kgに達した後1分間この状
態を保持した後圧力を解放し接圧子を原状に復帰させ、
そのあとは荷重が30kgに達したら直ちに圧力を解放
する。合計80回の繰返し圧縮した後、無荷重状態で3
0分放置した後、マツトの高さを測定し圧縮回復率を測
定した。 圧縮回復率(%)=(H80/H0)×100 H0:圧縮前の厚み H80:80回繰返し圧縮し、30分放置後の厚み
【0017】(実施例1)鞘成分が融点135℃の高密
度ポリエチレンで、芯成分が融点166℃のポリプロピ
レンであり、繊度550d/f、繊維長さ89mmの、
立体捲縮を有する熱融着性複合繊維を、ランダムウェバ
−を用いて目付け2000g/m2 のウェブとした。こ
のウェブを、ネツトコンベア挟持型の熱風貫通型加熱装
置を使用して148℃で10分間加熱処理することによ
り、繊維の交点が熱融着したマツトを得た。このマツト
をカツタ−で切断し、幅0.9m、長さ2mの植物育成
マツトを得た。この植物育成マツトは、厚みが2cm、
密度が0.1g/cm3、圧縮回復率は87%であつ
た。
【0018】上記植物育成マツトに、焼結多孔性鉱物粒
子であるイソライト(イソライト工業(株)製)の粒径
約1mm(タイプCG1)と2mm(タイプCG2)と
の1/1混合物(重量比)を300g/m2 散布した。
一次植生場で芝の長さ約1.5cmに育成されたヒフト
ン芝の幼芝を、幅25cm、長さ50cmの大きさで、
根部に厚み約35mmの培養土壌を付けた状態ではぎ取
り、二次植生場に置かれている前記イソライトを散布し
た植物育成マツトの上に敷き詰め、散水、施肥、ナトリ
ウム光の照射等を行い育成した。150日間育成した芝
は約8.2cmに成長した。根の生育状態がよく、マツ
トの下部に達していることを確認した。又根の成長が良
い部分と比較的根の成長が劣る部分では、根によるマッ
トの膨張の差異により凹凸や波打が発生し易いが、本例
ではそのような現象は全く認められなかつた。
【0019】(実施例2)鞘成分が融点138℃のプロ
ピレン/エチレン/ブテン−1三元共重合体で、芯成分
が融点166℃のポリプロピレンであり、繊度750d
/f、繊維長89mmの、立体捲縮が付与された熱融着
性繊維を、ランダムウェバ−を用いて目付け2200g
/m2 のウェブとした。このウェブを実施例1で用いた
加熱装置により、152℃時間で15分間熱処理して、
繊維の交点が熱融着したマツトを得た。このマツトをカ
ツタ−で切断し、幅1.5m、長さ3m、厚みが3c
m、密度が0.07g/cm3、圧縮回復率が92%の
基層マツトを得た。
【0020】鞘成分が融点138℃のプロピレン/エチ
レン/ブテン−1三元共重合体で、芯成分が融点166
℃のポリプロピレンであり、繊度17d/f、繊維長6
4mmの、ジグザグ捲縮が付与された熱融着性複合繊維
からなるカードウエブを、熱風貫通型の加熱装置によ
り、145℃で5分間加熱し、冷却ロ−ルで厚密して、
目付け38g/m2、厚み1.2mm の熱融着不織布を
得た。
【0021】この不織布を前記基層マツトに積層し、熱
風循環型の加熱装置を用いて、145℃で5分間の熱処
理をし、両層を熱融着させて厚みが3.1cmの2層構
造の植物育成マツトを得た。この2層構造の植物育成マ
ツトの下層の不織布を剥離し、積層時の加熱による基層
マツトの物性変化を試験した。基層マツトは、厚みが
3.0cm、密度が0.07g/cm3、圧縮回復率が
95%であつた。 下層の不織布は厚みが1.0mmで
あり、積層後の加熱処理により厚みが0.1mm減少し
た。
【0022】実施例1と同様に、この2層構造の植物育
成マツトにイソライトの混合物を300g/m2 散布
し、その上で幼芝を150日間育成した。芝は根の生育
状態がよく、約9cmに成長し、根はマツトの下層の不
織布層を貫通して成長していることを確認した。マツト
に散布したイソライトは、その一部がマツトの厚さの中
間部近傍まで沈降していたが、下層の不織布を透過した
ものはなかった。根の成長の程度の差異によるマットの
変形(凹凸の波打)等は全く認められなかつた。
【0023】(実施例3)実施例2で用いた熱融着性複
合繊維70重量%と、繊度65d/f、繊維長89mm
のポリエチレンテレフタレ−ト繊維30重量%とを混合
し、実施例2と同じ装置でウェブの作製と加熱処理をし
て、繊維の交点が熱融着性複合繊維により熱融着した目
付2400g/m2 のマツトを得た。このマツトをカツ
タ−で切断して、幅1.5m、長さ3mの植物育成マツ
トを得た。この植物育成マツトは、厚みが3.5cm、
密度が0.07g/cm3,圧縮回復率は88%であつ
た。
【0023】実施例1と同様に、二次植生場に置かれた
上記植物育成マツトにイソライト混合物を70g/m2
散布し、その上で幼芝を180日間育成した。芝は生育
状態がよく約8cmに成長し、根はマツトの下を貫通し
て成長していた。又、根の成長の程度の差異によるマッ
トの変形(凹凸の波打)等は全く認められなかつた。
【0024】(実施例4)鞘成分が融点135℃の高密
度ポリエチレンで、芯成分が融点258℃のポリエチレ
ンテレフタレ−トであり、繊度1050d/f、繊維長
89mmの立体捲縮が付与された熱融着性複合繊維99
重量%と、繊度5d/f、繊維長51mmの吸水性加工
されたアクリル系繊維(商品名:ランシ−ル、日本エク
スラン(株)製)1重量%とを混合し、ランダムウェバ
−を用いて目付け2600g/m2のウェブとした。こ
のウェブを実施例1で用いた同じ加熱装置によって14
8℃で12分間加熱処理し、繊維の交点が熱融着したマ
ツトを得た。このマツトをカツタ−で切断し、幅0.9
m、長さ2m、厚みが4.1cm、密度が0.06g/
cm3,圧縮回復率が87%の基層マツトを得た。
【0025】この基層マツトの上に前記実施例2で用い
た目付け38g/m2のカードウェブを積層し、実施例
2で用いた熱風循環型の加熱装置により150℃で8分
間の加熱処理をし、両層が熱融着した植物育成マツトを
得た。この2層構造の植物育成マツトは、厚みが4.6
cmであつた。上層の不織布を剥離し、積層時の加熱に
よる基層マツトの物性変化を試験した。基層マツトは、
厚みが4.0cm、密度が0.07g/cm3、圧縮回
復率が90%であつた。 上層の不織布は厚みが6.0
mmであり、積層後の加熱処理により下層のマツトの厚
みが0.1mm減少した。
【0026】実施例1と同様に、この2層構造の植物育
成マツトにイソライトの混合物を300g/m2 散布
し、その上で幼芝を90日間育成した。芝は根の生育状
態がよく、約8cmに成長した。根はマツトの下層の基
層マットを貫通して成長していることを確認した。マツ
トに散布したイソライトは、そのほとんどが上層の不織
布上にあり、基層マツトの厚さの中間部近傍まで沈降し
たものはなかった。根の成長の程度の差異によるマット
の変形(凹凸の波打)等は全く認められなかつた。
【0027】(比較例1)鞘成分が融点135℃の高密
度ポリエチレンで、芯成分が融点166℃のポリプロピ
レンであり、繊度4d/f、繊維長さ64mmの立体捲
縮が付与された熱融着性複合繊維を用い、目付け100
0g/m2 のカ−ド法ウェブを作製した。このウエブを
熱風循環型の加熱装置を使用して、140℃で12分間
の熱処理をし、繊維の交点が熱融着したマツトを得た。
このマツトをカツタ−で切断し、幅0.9m、長さ2
m、厚みが3.5cm、密度が0.029g/cm3
圧縮回復率が66%の植物育成マツトを得た。
【0028】実施例1と同様に、この植物育成マツトに
イソライトの混合物を300g/m 2 散布し、その上で
幼芝を150日間育成した。芝は約5.1cmに成長
し、その生育状態は実施例のいずれよりも劣っていた。
根はマツトの下層からはみ出して成長していたが、生育
状況(密度や長さ)は前記実施例1〜2より劣るもので
あった。マツト上に散布したイソライトは、マツトの下
層にまで沈降しマットを剥すときその一部が地面にこぼ
れた。また根の成長の程度の良い部分ではマットが膨れ
上がり、全体では凹凸状の波打変形認められた。
【0029】(芝マツトの歩行試験)上記実施例1〜4
及び比較例1で得た芝を育成したマツトを、マツト間隔
を4m開けて、アスファルト舗装された平坦な屋外通路
に設置した。各マツトの間には、発泡ポリウレタン製基
材に緑色に着色された塩化ビニル製パイルが植毛され
た、全厚み25mmの人工芝カ−ペツトを敷いた。この
上を多数の人間が20日間歩行して、マット及び芝の損
傷を試験した。その結果、実施例1〜4のマツトは、波
うち変形や陥没等が生じていないことが確認された。又
マツトの内部に成長した根の損傷程度を調べたところ、
根の切断はきわめて少なく、植生場で養生することによ
り再使用可能と判断された。しかし比較例1のマツト
は、歩行試験開始後、4日でマツトに凹みや波うちが生
じ、繊維の切断や根の切断が激しいのでこのマツトを取
り外し、歩行試験を中止した。
【0030】
【発明の効果】本発明の植物育成マツトは、空隙率やマ
ツトの厚み等が植物の育成に適しており、芝生、花、草
等の植物の育成に好適である。また、このマットは大繊
度の熱融着性複合繊維の熱融着によって繊維同士が結合
されているので繰り返し圧縮後の嵩回復性がよい。従っ
てこのマツトは、高荷重で繰り返し負荷がかかるような
用途の植物育成マットに適する。例えば、芝を育成した
マツトを通路や競技場等に敷き、その上を人間が繰り返
し歩行しても波打ちや陥没等の変形がおきる事がなく、
長期間使用できる。さらに、嵩回復性がよいので植物の
損傷が小さく、使用済みのマツトを養生して植物を回復
させて再使用することが可能である。また、このマット
は耐候性が良いので、使用済みのマットから植物を取り
除き、別種の植物を育成して再使用することもできる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊度が100〜5000d/fで且つ捲
    縮のある熱融着性複合繊維を40重量%以上含有し、こ
    の熱融着性複合繊維の融着により繊維同士の接点が固定
    された繊維マットであって、密度が0.02〜0.15
    g/cm3 、厚みが1〜15cm、繰り返し圧縮回復率
    が80%以上である植物育成マツト。
  2. 【請求項2】繊度が100〜5000d/fで且つ捲縮
    のある熱融着性複合繊維を40重量%以上含有し、この
    熱融着性複合繊維の融着により繊維同士の接点が固定さ
    れ、密度が0.02〜0.15g/cm3 、厚みが1〜
    15cm、繰り返し圧縮回復率が80%以上である繊維
    マツトの厚み方向の中間部、上面、下面もしくは上下両
    面に繊維シートが積層され一体化された、多層構造の植
    物育成マツト。
  3. 【請求項3】 繊維マツト中に植物活性化剤を1g/m
    2 以上担持させた請求項1又は請求項2に記載の植物育
    成マツト
  4. 【請求項4】 植物が植裁されている、請求項1乃至3
    項のいずれかに記載の植物育成マツト。
  5. 【請求項5】 植物が芝である、請求項4に記載の植物
    育成マツト。
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