JPH07109006B2 - A▲l▼含有オ−ステナイト系ステンレス鋼の製造方法 - Google Patents
A▲l▼含有オ−ステナイト系ステンレス鋼の製造方法Info
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- JPH07109006B2 JPH07109006B2 JP62200786A JP20078687A JPH07109006B2 JP H07109006 B2 JPH07109006 B2 JP H07109006B2 JP 62200786 A JP62200786 A JP 62200786A JP 20078687 A JP20078687 A JP 20078687A JP H07109006 B2 JPH07109006 B2 JP H07109006B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はAl含有オーステナイト系ステンレス鋼の製造方
法に関する。
法に関する。
従来の技術 ステンレス鋼にAlを添加すると、高温酸化雰囲気中で優
れた耐酸化性を発揮することは一般に知られており、実
際にフェライト系ステンレス鋼にAlを添加した鋼種は、
例えば、SUH21、FCH2などで、燃焼器具用部材、電熱線
等に広く一般に使用されている。しかしこれらの鋼種
は、母相がフェライトであるためオーステナイト系ステ
ンレス鋼に比較して根本的に高温強度が低く、高温構造
物用には使用できないのが現状である。
れた耐酸化性を発揮することは一般に知られており、実
際にフェライト系ステンレス鋼にAlを添加した鋼種は、
例えば、SUH21、FCH2などで、燃焼器具用部材、電熱線
等に広く一般に使用されている。しかしこれらの鋼種
は、母相がフェライトであるためオーステナイト系ステ
ンレス鋼に比較して根本的に高温強度が低く、高温構造
物用には使用できないのが現状である。
オーステナイト系ステンレス鋼にAlを添加し、優れた耐
酸化性を有する鋼種をつく試みは今まで数多くなされて
きた。例えば特公昭55−43498ではAlを4.5%超含まれる
ことにより優れた耐酸化性を有するオーステナイト鋼を
得られることを提唱しているが、Alを多量にオーステナ
イト系ステンレス鋼に添加すると、Ni−Al系の金属間化
合物がオーステナイト母相中に析出し、熱間加工中に割
れを生じたり、熱間加工後の冷却中に著しく脆化し、コ
イル巻き戻し時あるいは冷間加工時等の製造工程で割れ
が発生するため、Alを多量に含むオーステナイト系ステ
ンレス鋼の商品化が難しいのが現状である。
酸化性を有する鋼種をつく試みは今まで数多くなされて
きた。例えば特公昭55−43498ではAlを4.5%超含まれる
ことにより優れた耐酸化性を有するオーステナイト鋼を
得られることを提唱しているが、Alを多量にオーステナ
イト系ステンレス鋼に添加すると、Ni−Al系の金属間化
合物がオーステナイト母相中に析出し、熱間加工中に割
れを生じたり、熱間加工後の冷却中に著しく脆化し、コ
イル巻き戻し時あるいは冷間加工時等の製造工程で割れ
が発生するため、Alを多量に含むオーステナイト系ステ
ンレス鋼の商品化が難しいのが現状である。
発明が解決しようとする問題点 本発明では上記にようなNi−Al系の金属間化合物の析出
による熱間圧延中の割れ、あるいは圧延後の製造工程で
発生する割れを防止し、Alを多量に含み、優れた耐酸化
性を有するオーステナイト系ステンレス鋼の商業的生産
を可能にすることを目的とする。
による熱間圧延中の割れ、あるいは圧延後の製造工程で
発生する割れを防止し、Alを多量に含み、優れた耐酸化
性を有するオーステナイト系ステンレス鋼の商業的生産
を可能にすることを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明ではAlを重量%で2.0%以上含有するオーステナ
イト系ステンレス鋼において、熱間圧延前に1150℃以上
まで鋼片を加熱し、900℃以上で熱間圧延を終了し、そ
の直後5℃/sec以上の冷却速度で600℃以下まで急冷す
ることにより、熱間加工中の割れを防止し、かつ徐冷に
よる脆化を抑制し熱間圧延後の製造行程での割れを防止
できるものである。
イト系ステンレス鋼において、熱間圧延前に1150℃以上
まで鋼片を加熱し、900℃以上で熱間圧延を終了し、そ
の直後5℃/sec以上の冷却速度で600℃以下まで急冷す
ることにより、熱間加工中の割れを防止し、かつ徐冷に
よる脆化を抑制し熱間圧延後の製造行程での割れを防止
できるものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
作用 まず各成分の限定理由を説明する。
Cは鋼中に不可避的に含有される元素であるが、含有量
が多いと高温でクロム炭化物が多量に析出し、材料を脆
化させるためのその上限を0.2%とした。
が多いと高温でクロム炭化物が多量に析出し、材料を脆
化させるためのその上限を0.2%とした。
Siは一般的に耐酸化性を向上させる効果を有するが、Al
を多く含むオーステナイト鋼ではその効果は小さい。一
方、SiはNi−Al系の金属間化合物内に濃縮し、該化合物
を安定化させる傾向をもつ。即ちAlを多く含有するオー
ステナイトステンレス鋼で、Siを多く含有すると、Ni−
Al系の金属間化合物の析出を助長し、割れ発生の原因と
なるためその上限を2.0%とした。
を多く含むオーステナイト鋼ではその効果は小さい。一
方、SiはNi−Al系の金属間化合物内に濃縮し、該化合物
を安定化させる傾向をもつ。即ちAlを多く含有するオー
ステナイトステンレス鋼で、Siを多く含有すると、Ni−
Al系の金属間化合物の析出を助長し、割れ発生の原因と
なるためその上限を2.0%とした。
Mnも鋼中に不可避的に含有される元素であるが、高温で
最表面に濃縮しやすく、蒸発しやすいため、アルミナ皮
膜の保護性酸化皮膜の形成を阻害し、Al含有ステンレス
鋼の最大の特徴である耐酸化性を劣化させるので、Mn含
有量の上限は2.0%とした。
最表面に濃縮しやすく、蒸発しやすいため、アルミナ皮
膜の保護性酸化皮膜の形成を阻害し、Al含有ステンレス
鋼の最大の特徴である耐酸化性を劣化させるので、Mn含
有量の上限は2.0%とした。
NiはAl含有ステンレス鋼をオーステナイト鋼たらしめる
基本的な元素であり、高温強度、クリープ特性を維持す
るために必要である。本願発明で限定している成分範囲
内では、Niは最低15%以上添加しないと母相をオーステ
ナイトに維持することは難しい。また35%を越えて添加
するとNi−Al系の金属間化合物が母相中に多量に析出
し、材料の脆化が著しくなり、本願発明で提唱している
製造方法を採用しても割れを防ぐことが難しい。従って
Niの成分限定を15〜35%とした。
基本的な元素であり、高温強度、クリープ特性を維持す
るために必要である。本願発明で限定している成分範囲
内では、Niは最低15%以上添加しないと母相をオーステ
ナイトに維持することは難しい。また35%を越えて添加
するとNi−Al系の金属間化合物が母相中に多量に析出
し、材料の脆化が著しくなり、本願発明で提唱している
製造方法を採用しても割れを防ぐことが難しい。従って
Niの成分限定を15〜35%とした。
CrはAlとともに高度の耐酸化性を得るためには必要不可
欠の添加元素であり、本願発明で限定している成分系で
は、おもに表面にアルミナ皮膜を形成して耐酸化性を維
持するが、Crが12%未満であるとアルミナ皮膜は形成さ
れず、耐酸化性は極端に劣化する。つまりCrのアルミナ
皮膜形成を補助する効果がないと、アルミナ皮膜の形成
は難しく、Al含有ステンレス鋼の特徴が消失する。しか
しCrの含有量が25%を越えると高温で長時間使用中にσ
相、炭化物が多量析出し脆化するため、高温用材料とし
て使用できない。つまり製品の性能より、Crの成分範囲
は12〜25%とした。
欠の添加元素であり、本願発明で限定している成分系で
は、おもに表面にアルミナ皮膜を形成して耐酸化性を維
持するが、Crが12%未満であるとアルミナ皮膜は形成さ
れず、耐酸化性は極端に劣化する。つまりCrのアルミナ
皮膜形成を補助する効果がないと、アルミナ皮膜の形成
は難しく、Al含有ステンレス鋼の特徴が消失する。しか
しCrの含有量が25%を越えると高温で長時間使用中にσ
相、炭化物が多量析出し脆化するため、高温用材料とし
て使用できない。つまり製品の性能より、Crの成分範囲
は12〜25%とした。
Alは本願発明の方法で製造できるステンレス鋼の最大の
特徴であり、2%以上のAlを含むオーステナイトステン
レス鋼では、本願発明に記述した方法を使用しなけれ
ば、熱延中で割れ、特に熱延終了後の冷却過程での脆化
は防ぐことが難しい。また製造されたAl含有ステンレス
鋼が高温使用中、鋼材表面に均一なアルミナ保護皮膜を
安定的に形成し、抜群の耐酸化性を発揮するためには、
Alが4.0%以上含有されることが望ましい。
特徴であり、2%以上のAlを含むオーステナイトステン
レス鋼では、本願発明に記述した方法を使用しなけれ
ば、熱延中で割れ、特に熱延終了後の冷却過程での脆化
は防ぐことが難しい。また製造されたAl含有ステンレス
鋼が高温使用中、鋼材表面に均一なアルミナ保護皮膜を
安定的に形成し、抜群の耐酸化性を発揮するためには、
Alが4.0%以上含有されることが望ましい。
しかしAlの含有量が6.0%を越えると、熱延前に1150℃
以上に加熱しても、Ni−Al系の金属間化合物を完全に消
失させることは難しく、熱延中あるいは熱延後に、残存
した該化合物が割れの起点となるためAlの含有量は6.0
%以下が望ましい。
以上に加熱しても、Ni−Al系の金属間化合物を完全に消
失させることは難しく、熱延中あるいは熱延後に、残存
した該化合物が割れの起点となるためAlの含有量は6.0
%以下が望ましい。
REMあるいはCaの適量添加は、加工性を劣化させるS、
Oを固定し、これら不純物による熱間圧延時での割れを
低減させる効果を有するが、これらの元素の添加だけで
は、熱延後の冷却中での脆化抑制には効果はない。さら
に過度の添加は、逆効果で割れ発生を助長する。
Oを固定し、これら不純物による熱間圧延時での割れを
低減させる効果を有するが、これらの元素の添加だけで
は、熱延後の冷却中での脆化抑制には効果はない。さら
に過度の添加は、逆効果で割れ発生を助長する。
次に本願発明で提唱する熱延方法とその効果について更
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
第1図に5.0%Alを含有するオーステナイトステンレス
鋼のTTP(Time−temperature−Precipitation)曲線を
示す。この図からNiAl型の金属間化合物は850℃で最も
短時間でオーステナイト母相内に析出することが判る。
また750℃以下ではNi3Al型の金属間化合物がオーステナ
イト母相中に微細に析出する。このNi3Al型の金属間化
合物が析出すると、この鋼種は著しく脆化する。しかし
600℃以下ではこの金属間化合物が析出しない。
鋼のTTP(Time−temperature−Precipitation)曲線を
示す。この図からNiAl型の金属間化合物は850℃で最も
短時間でオーステナイト母相内に析出することが判る。
また750℃以下ではNi3Al型の金属間化合物がオーステナ
イト母相中に微細に析出する。このNi3Al型の金属間化
合物が析出すると、この鋼種は著しく脆化する。しかし
600℃以下ではこの金属間化合物が析出しない。
本願発明者によるこれらの知見と数々の実験データか
ら、特許請求の範囲第1項に示した如く、熱延前の加熱
を1150℃以上で行い、熱延を900℃以上で終了し、その
直後600℃以下まで急冷することにより、熱間圧延中で
の割れ、およびその後の冷却中に生じる脆化を防止でき
ることを本願発明者は見出したのである。
ら、特許請求の範囲第1項に示した如く、熱延前の加熱
を1150℃以上で行い、熱延を900℃以上で終了し、その
直後600℃以下まで急冷することにより、熱間圧延中で
の割れ、およびその後の冷却中に生じる脆化を防止でき
ることを本願発明者は見出したのである。
熱延前に1150℃以上に加熱する理由は、凝固時にオース
テナイト母相に析出したNiAl系の金属間化合物を消失さ
せるためには、1150℃以上に加熱しなければならないか
らで、この金属間化合物が残存すると、熱延後の脆化が
著しくなるばかりでなく、熱延時に割れの起点となる。
またAlを多く含有する鋼種は、高温での変形抵抗が従来
のオーステナイトステンレス鋼に比較して高く、また再
結晶温度も高いため、加熱温度は1200℃以上が望まし
い。しかし加熱温度が1300℃を越えると部分に粒界が溶
融し、熱間加工性が低下するため、加熱温度は1300℃以
下が望ましい。
テナイト母相に析出したNiAl系の金属間化合物を消失さ
せるためには、1150℃以上に加熱しなければならないか
らで、この金属間化合物が残存すると、熱延後の脆化が
著しくなるばかりでなく、熱延時に割れの起点となる。
またAlを多く含有する鋼種は、高温での変形抵抗が従来
のオーステナイトステンレス鋼に比較して高く、また再
結晶温度も高いため、加熱温度は1200℃以上が望まし
い。しかし加熱温度が1300℃を越えると部分に粒界が溶
融し、熱間加工性が低下するため、加熱温度は1300℃以
下が望ましい。
また熱延終了温度が900℃より下がると、NiAl型の金属
間化合物が多量にオーステナイト母相中に析出し、熱延
後の脆化が著しくなる。従って熱延終了温度は900℃以
上とする。900℃以上で熱延を行っても粒界等に少量のN
iAl型の金属間化合物は析出するが熱延中の割れ、ある
いは熱延後の脆化の原因にはならない。
間化合物が多量にオーステナイト母相中に析出し、熱延
後の脆化が著しくなる。従って熱延終了温度は900℃以
上とする。900℃以上で熱延を行っても粒界等に少量のN
iAl型の金属間化合物は析出するが熱延中の割れ、ある
いは熱延後の脆化の原因にはならない。
本願発明の最大の特徴は、熱延終了後直ちに600℃以下
に急冷することである。これはNi−Al系の金属間化合
物、とくに600℃超〜750℃で析出するNi3Al型の金属間
化合物による脆化を防止するためである。このためには
5℃/sec以上の冷却速度が必要である。しかし通常の熱
延工程ではコイルに巻き取って空冷するため、冷却速度
が0.01〜0.1℃/secで、Ni3Al型あるいはNiAl型の金属間
化合物が多量に析出し脆化する。従って実際の熱延で
は、仕上げ圧延を終了後600℃以下まで水冷し、その後
コイルに巻き取る方法が効果的である。
に急冷することである。これはNi−Al系の金属間化合
物、とくに600℃超〜750℃で析出するNi3Al型の金属間
化合物による脆化を防止するためである。このためには
5℃/sec以上の冷却速度が必要である。しかし通常の熱
延工程ではコイルに巻き取って空冷するため、冷却速度
が0.01〜0.1℃/secで、Ni3Al型あるいはNiAl型の金属間
化合物が多量に析出し脆化する。従って実際の熱延で
は、仕上げ圧延を終了後600℃以下まで水冷し、その後
コイルに巻き取る方法が効果的である。
これ以外の急速冷却法として、900℃以上の高温でコイ
ルに巻き取った後、コイルを水冷する方法が考えられる
が、操業の簡便さ、安全性等を考えると前者の水冷後巻
き取る方が望ましい。冷却速度が小さくNi3Al型あるい
はNiAl型の金属間化合物の析出を抑制できないと、熱延
板が脆化し、コイルの巻き戻し時、あるいはその後の工
場通板時に割れを生じる。
ルに巻き取った後、コイルを水冷する方法が考えられる
が、操業の簡便さ、安全性等を考えると前者の水冷後巻
き取る方が望ましい。冷却速度が小さくNi3Al型あるい
はNiAl型の金属間化合物の析出を抑制できないと、熱延
板が脆化し、コイルの巻き戻し時、あるいはその後の工
場通板時に割れを生じる。
さらに特許請求の範囲第2項では、凝固時にδフェライ
ト相を20%以下晶出させた鋼片を使用することを提唱し
ているが、これはδフェライト中にAlが濃縮し、相対的
にオーステナイト母相中のAl濃度を低下させる効果があ
る。これにより凝固時、オーステナイト相中に析出すNi
−Al系の金属間化合物の量を減少させ、熱延前の加熱時
に短時間で容易に消失させることが可能である。
ト相を20%以下晶出させた鋼片を使用することを提唱し
ているが、これはδフェライト中にAlが濃縮し、相対的
にオーステナイト母相中のAl濃度を低下させる効果があ
る。これにより凝固時、オーステナイト相中に析出すNi
−Al系の金属間化合物の量を減少させ、熱延前の加熱時
に短時間で容易に消失させることが可能である。
凝固時に晶出するδフェライトの量は成分元素のバラン
スにより決まり、ここで述べるδフェライト相の量は、
市販のフェライト・メーター等により実測される量であ
る。
スにより決まり、ここで述べるδフェライト相の量は、
市販のフェライト・メーター等により実測される量であ
る。
δフェライトは上記の如くNi−Al系の金属間化合物の量
を減少させる効果を有するが、20%を越えて晶出させる
と、熱延焼鈍後も多量のδフェライト相が残存し、冷間
圧延時に耳割れを発生するなど製造性が悪化するためそ
の上限を20%とした。また製品の高温強度、クリープ強
度が低下いないためには、凝固時のδフェライト量が10
%以下とすることが望ましい。
を減少させる効果を有するが、20%を越えて晶出させる
と、熱延焼鈍後も多量のδフェライト相が残存し、冷間
圧延時に耳割れを発生するなど製造性が悪化するためそ
の上限を20%とした。また製品の高温強度、クリープ強
度が低下いないためには、凝固時のδフェライト量が10
%以下とすることが望ましい。
実施例 第1表に掲げる成分の鋼片を溶製し、第2表に示した加
熱温度、熱延終了温度、熱延後冷却条件にて熱延を行っ
た。その後熱延板からシャルピー試験片を切り出し、室
温(20℃)での衝撃値を測定した。第2表に示した熱延
条件以外(加熱時間、圧延パススケジュール等)は全て
一定条件で行い、最終板厚は全て6mmで、シャルピー試
験片(JIS4号Vノッチ、5mmサブサイズ)は圧延方向に
平行に採取した。測定された衝撃値も併せて第2表に示
す。
熱温度、熱延終了温度、熱延後冷却条件にて熱延を行っ
た。その後熱延板からシャルピー試験片を切り出し、室
温(20℃)での衝撃値を測定した。第2表に示した熱延
条件以外(加熱時間、圧延パススケジュール等)は全て
一定条件で行い、最終板厚は全て6mmで、シャルピー試
験片(JIS4号Vノッチ、5mmサブサイズ)は圧延方向に
平行に採取した。測定された衝撃値も併せて第2表に示
す。
この表から本願発明で提唱する熱延条件、冷却条件から
外れると熱延板の衝撃値が2kgm/cm2を下回り、実際の熱
延工程ではコイル捲き戻し時、あるいは冷間圧延時に割
れる危険性が十分考えられる。
外れると熱延板の衝撃値が2kgm/cm2を下回り、実際の熱
延工程ではコイル捲き戻し時、あるいは冷間圧延時に割
れる危険性が十分考えられる。
一方、本願発明で提唱する熱延条件、冷却条件内で熱延
を行った板は高い衝撃値を示し、脆化していないことが
判る。
を行った板は高い衝撃値を示し、脆化していないことが
判る。
次に、第1表中のNo12の鋼片を用い、1250℃に加熱し、
950℃で熱延終了した熱延板を500℃まで水冷し、コイル
状に巻き取ったものと、終了後直ちにコイル状に巻き取
ったものを用意し、コイルの捲き戻しを行った。水冷時
の950℃〜500℃までの冷却速度は平均で約20℃/sccで、
コイルに巻き取った場合は平均で0.1℃/sccであった。
水冷処理無しで巻き取ったコイルを捲き戻す時に多数割
れが発生したが、500℃まで水冷したコイルは捲き戻し
時に割れを発生しなかった。
950℃で熱延終了した熱延板を500℃まで水冷し、コイル
状に巻き取ったものと、終了後直ちにコイル状に巻き取
ったものを用意し、コイルの捲き戻しを行った。水冷時
の950℃〜500℃までの冷却速度は平均で約20℃/sccで、
コイルに巻き取った場合は平均で0.1℃/sccであった。
水冷処理無しで巻き取ったコイルを捲き戻す時に多数割
れが発生したが、500℃まで水冷したコイルは捲き戻し
時に割れを発生しなかった。
以上の実施例から、本願発明の条件にて熱延、熱延後冷
却を行えば、熱延コイルの脆化は防止できることが判
る。
却を行えば、熱延コイルの脆化は防止できることが判
る。
発明の効果 上記の如く特許請求の範囲に記載された熱延条件を満足
することによって、脆化することなくAl含有オーステナ
イトステンレス鋼の熱延板を生産することができ、脆化
による通板時の割れを防ぐことができる。また熱延中の
割れも抑制できる。つまり、本願発明は2%以上のAl含
有オーステナイトステンレス鋼を工業的に生産する上で
極めて優れた効果がある。
することによって、脆化することなくAl含有オーステナ
イトステンレス鋼の熱延板を生産することができ、脆化
による通板時の割れを防ぐことができる。また熱延中の
割れも抑制できる。つまり、本願発明は2%以上のAl含
有オーステナイトステンレス鋼を工業的に生産する上で
極めて優れた効果がある。
第1図は5.0%Alを含有するオーステナイトステンレス
鋼におけるNi−Al系金属間化合物の析出挙動を示すTTP
(Time−temperature−Precipitation)曲線図である。
縦軸に温度、横軸に保持時間を示す。
鋼におけるNi−Al系金属間化合物の析出挙動を示すTTP
(Time−temperature−Precipitation)曲線図である。
縦軸に温度、横軸に保持時間を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】重量パーセントで、Cを0.2%以下、Siを
2.0%以下、Mnを2.0%以下、Niを15〜35%、Crを12〜25
%、Alを2.0%以上含み、残部がFeおよび不可避的不純
物よりなる鋼片を、1150℃以上に加熱し、900℃以上で
熱間圧延を終了し、その直後600℃以下まで急冷するこ
とを特徴とするAl含有オーステナイト系ステンレス鋼の
製造方法。 - 【請求項2】重量パーセントで、Cを0.2%以下、Siを
2.0%以下、Mnを2.0%以下、Niを15〜35%、Crを12〜25
%、Alを2.0%以上含み、残部がFeおよび不可避的不純
物からなり、かつ凝固段階でδフェライト相を20%以下
含む鋼片を、1150℃以上に加熱し、900℃以上で熱間圧
延を終了し、その直後600℃以下まで急冷することを特
徴とするAl含有オーステナイト系ステンレス鋼の製造方
法。 - 【請求項3】冷却速度が5℃/sec以上で急冷する特許請
求の範囲第1項記載のAl含有オーステナイト系ステンレ
ス鋼の製造方法。 - 【請求項4】冷却速度が5℃/sec以上で急冷する特許請
求の範囲第2項記載のAl含有オーステナイト系ステンレ
ス鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62200786A JPH07109006B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | A▲l▼含有オ−ステナイト系ステンレス鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62200786A JPH07109006B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | A▲l▼含有オ−ステナイト系ステンレス鋼の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6447816A JPS6447816A (en) | 1989-02-22 |
| JPH07109006B2 true JPH07109006B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=16430166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62200786A Expired - Lifetime JPH07109006B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | A▲l▼含有オ−ステナイト系ステンレス鋼の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07109006B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102021486A (zh) * | 2011-01-13 | 2011-04-20 | 南昌硬质合金有限责任公司 | 一种降低钨粉杂质的耐高温舟皿 |
| JP6552385B2 (ja) * | 2015-11-05 | 2019-07-31 | 日鉄ステンレス株式会社 | 耐熱性と加工性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼板とその製造方法、および当該ステンレス鋼製排気部品 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5742701B2 (ja) | 2011-12-14 | 2015-07-01 | トヨタ自動車株式会社 | 無電解めっき処理方法 |
-
1987
- 1987-08-13 JP JP62200786A patent/JPH07109006B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5742701B2 (ja) | 2011-12-14 | 2015-07-01 | トヨタ自動車株式会社 | 無電解めっき処理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6447816A (en) | 1989-02-22 |
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