JPH0640727B2 - 高圧回転電機の乱巻コイルの製造方法 - Google Patents
高圧回転電機の乱巻コイルの製造方法Info
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- JPH0640727B2 JPH0640727B2 JP62178239A JP17823987A JPH0640727B2 JP H0640727 B2 JPH0640727 B2 JP H0640727B2 JP 62178239 A JP62178239 A JP 62178239A JP 17823987 A JP17823987 A JP 17823987A JP H0640727 B2 JPH0640727 B2 JP H0640727B2
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- coil
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、定格電圧が3KVを超える高圧回転電機の乱
巻コイル、ことに乱巻コイル導体を形成する丸導体の絶
縁被覆層に関する。
巻コイル、ことに乱巻コイル導体を形成する丸導体の絶
縁被覆層に関する。
3KV以上の高圧回転電機コイルの絶縁方式は、一般に高
電圧であるがゆえに耐コロナ性を重要視した絶縁方式と
なっている。すなわち、第5図に成形高圧回転電機コイ
ルの断面図を示すように、平角導体32に絶縁被覆33
を施した絶縁被覆導体31を複数ターン整列巻きした成
形コイル導体35を作り、対地絶縁テープ層37を巻回
し、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂38を含浸、硬化
させて対地絶縁層40を成形させる方式である。このよ
うに、一般の高圧回転電機絶縁方式では絶縁被覆33か
らなる素線絶縁と対地絶縁層40とが形成され、しかも
各部の絶縁材としては耐コロナ性に優れたマイカ材料が
使用され、かつ樹脂含浸によってほとんど空隙が存在し
ない絶縁方式となっている。しかしながら、このような
方式で製作すると整列コイル巻き,素線固め,対地絶縁
テーピング,および樹脂含浸,硬化処理など作業工程が
多く、また高品位の絶縁テープや含浸樹脂などを使用せ
ねばならず工数および材料費がかさみ、回転電機のコス
ト上昇を招くことになる。
電圧であるがゆえに耐コロナ性を重要視した絶縁方式と
なっている。すなわち、第5図に成形高圧回転電機コイ
ルの断面図を示すように、平角導体32に絶縁被覆33
を施した絶縁被覆導体31を複数ターン整列巻きした成
形コイル導体35を作り、対地絶縁テープ層37を巻回
し、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂38を含浸、硬化
させて対地絶縁層40を成形させる方式である。このよ
うに、一般の高圧回転電機絶縁方式では絶縁被覆33か
らなる素線絶縁と対地絶縁層40とが形成され、しかも
各部の絶縁材としては耐コロナ性に優れたマイカ材料が
使用され、かつ樹脂含浸によってほとんど空隙が存在し
ない絶縁方式となっている。しかしながら、このような
方式で製作すると整列コイル巻き,素線固め,対地絶縁
テーピング,および樹脂含浸,硬化処理など作業工程が
多く、また高品位の絶縁テープや含浸樹脂などを使用せ
ねばならず工数および材料費がかさみ、回転電機のコス
ト上昇を招くことになる。
そこで、より安価な絶縁方式として丸線導体を用いた乱
巻絶縁方式が知られている。これは一般に、低圧回転電
機に使われる絶縁方式であるが、丸線素線導体にエナメ
ル等の絶縁被覆を施した絶縁被覆導体(素線)を乱巻
し、ガラステープなどの結束材で束ねた後、アラミッド
紙(商品各ノーメックス)などのスロットライナを介し
て鉄心スロット内に納め、しかる後樹脂含浸硬化させる
絶縁方式である。この方式であると、作業工程および材
料費も少く、安価な回転電機を提供することができる
が、丸線素線導体間が前記した従来の絶縁方式での平角
導体を用いた構成での空隙のない緻密な構造とはなりに
くく素線導体間に空隙が生じやすい構成であるので、絶
縁の信頼性は、素線導体の絶縁被覆材料に頼らざるを得
ず、しかもこの絶縁被覆層は耐コロナ性を考慮した絶縁
方式となっていないために、そのまま3KV以上の高圧回
転電機コイルには適用できないという問題があった。
巻絶縁方式が知られている。これは一般に、低圧回転電
機に使われる絶縁方式であるが、丸線素線導体にエナメ
ル等の絶縁被覆を施した絶縁被覆導体(素線)を乱巻
し、ガラステープなどの結束材で束ねた後、アラミッド
紙(商品各ノーメックス)などのスロットライナを介し
て鉄心スロット内に納め、しかる後樹脂含浸硬化させる
絶縁方式である。この方式であると、作業工程および材
料費も少く、安価な回転電機を提供することができる
が、丸線素線導体間が前記した従来の絶縁方式での平角
導体を用いた構成での空隙のない緻密な構造とはなりに
くく素線導体間に空隙が生じやすい構成であるので、絶
縁の信頼性は、素線導体の絶縁被覆材料に頼らざるを得
ず、しかもこの絶縁被覆層は耐コロナ性を考慮した絶縁
方式となっていないために、そのまま3KV以上の高圧回
転電機コイルには適用できないという問題があった。
また、ここで問題となる耐コロナ性を向上させる絶縁方
式として、フィルム巻電線の使用が考えられるが、フィ
ルム被覆の場合一旦コロナ放電が発生すると短時間でフ
ィルム絶縁が侵蝕されて絶縁破壊に至ると考えられるこ
とから、乱巻作業時に傷をつけないよう特段の注意を払
って行われるが、なお樹脂含侵によってフィルム相互を
完全に樹脂で埋めつくし空隙を無くすことが困難だとい
う問題が残るので、単にフイルム巻線にしたのでは3KV
以上の高圧回転電機の絶縁としては信頼性に欠ける欠点
がある。
式として、フィルム巻電線の使用が考えられるが、フィ
ルム被覆の場合一旦コロナ放電が発生すると短時間でフ
ィルム絶縁が侵蝕されて絶縁破壊に至ると考えられるこ
とから、乱巻作業時に傷をつけないよう特段の注意を払
って行われるが、なお樹脂含侵によってフィルム相互を
完全に樹脂で埋めつくし空隙を無くすことが困難だとい
う問題が残るので、単にフイルム巻線にしたのでは3KV
以上の高圧回転電機の絶縁としては信頼性に欠ける欠点
がある。
従来技術で問題となった素線絶縁の耐コロナ性をさらに
改善するために、ガラス繊維布を基材とし、これにマイ
カペーパを貼着したマイカテープを巻いたマイカ巻電線
を用いて乱巻コイルを形成することを試みた。ところ
が、ガラス繊維布の伸びが乏しいために丸導体に絶縁被
覆層を密着して巻装することが困難であるとともに、巻
線加工に際して絶縁被覆装が浮き上がって隙間が生じ、
樹脂含浸時にこの隙間を一旦埋めた含浸樹脂もその加熱
硬化時には流れ出てしまい、隙間の多い素線絶縁被覆層
となってしまうという問題が生じ、また前記した丸線素
線導体間に空隙をも生じやすいので耐コロナ性の優れた
絶縁材を使用したにも拘らず、耐コロナ性に優れた絶縁
システムを得ることが困難であり、したがって3KV以上
の高圧回転電機の乱巻コイルとしては信頼性に欠けるこ
とがわかった。
改善するために、ガラス繊維布を基材とし、これにマイ
カペーパを貼着したマイカテープを巻いたマイカ巻電線
を用いて乱巻コイルを形成することを試みた。ところ
が、ガラス繊維布の伸びが乏しいために丸導体に絶縁被
覆層を密着して巻装することが困難であるとともに、巻
線加工に際して絶縁被覆装が浮き上がって隙間が生じ、
樹脂含浸時にこの隙間を一旦埋めた含浸樹脂もその加熱
硬化時には流れ出てしまい、隙間の多い素線絶縁被覆層
となってしまうという問題が生じ、また前記した丸線素
線導体間に空隙をも生じやすいので耐コロナ性の優れた
絶縁材を使用したにも拘らず、耐コロナ性に優れた絶縁
システムを得ることが困難であり、したがって3KV以上
の高圧回転電機の乱巻コイルとしては信頼性に欠けるこ
とがわかった。
この発明の目的は、丸導体の絶縁被覆層の隙間と丸導体
間の空隙を排除することにより、3KV以上の回転電機コ
イルとしての信頼性と経済性に優れた絶縁システムを得
ることにある。
間の空隙を排除することにより、3KV以上の回転電機コ
イルとしての信頼性と経済性に優れた絶縁システムを得
ることにある。
上記問題点を解決するために、この発明によれば、絶縁
被覆された丸導体を複数回乱巻した後結束テープ層によ
り結束された乱巻コイル導体をスロットライナーで覆わ
れたスロット溝に挿入し、くさびを装着した後熱硬化性
樹脂を含浸硬化処理してなるコイルにおいて、予め前記
熱硬化性樹脂の硬化触媒を施した結束テープ及びスロッ
トライナーを用いるとともに、前記丸導体の絶縁被覆が
ポリエステル繊維とガラス繊維とからなる熱収縮性を有
する織布に前記硬化触媒を施した基材と、この基材にマ
イカペーパを半硬化状の樹脂からなる結合剤にて貼付し
た絶縁被覆材よりなるものとする。
被覆された丸導体を複数回乱巻した後結束テープ層によ
り結束された乱巻コイル導体をスロットライナーで覆わ
れたスロット溝に挿入し、くさびを装着した後熱硬化性
樹脂を含浸硬化処理してなるコイルにおいて、予め前記
熱硬化性樹脂の硬化触媒を施した結束テープ及びスロッ
トライナーを用いるとともに、前記丸導体の絶縁被覆が
ポリエステル繊維とガラス繊維とからなる熱収縮性を有
する織布に前記硬化触媒を施した基材と、この基材にマ
イカペーパを半硬化状の樹脂からなる結合剤にて貼付し
た絶縁被覆材よりなるものとする。
上記構成において、丸導体の絶縁被覆層を熱収縮性を有
する織布を基材とし、この基材にマイカペーパを貼着し
た熱収縮性を有する絶縁被覆材テープを用いて形成する
ようにしたことにより、得られたマイカ巻電線の絶縁被
覆層が丸導体に完全に密着しておらず、かつ乱巻加工時
に絶縁被覆層の浮上がりが生じたとしても、樹脂含浸の
加熱硬化処理時に基材が収縮することによって欠陥が修
複され、かつ織布とマイカペーパの積層体からなる絶縁
層の樹脂含浸性および保液性が高いので、被覆絶縁層中
に空隙が少なく、更に絶縁方式を構成する結束テープ、
スロットライナー及び丸導体の絶縁被覆層が予め硬化触
媒を施してあるので、被覆絶縁層の前記した含浸樹脂の
保持性が更に向上するとともに、スロット内の空隙を樹
脂で埋めるので、したがって耐コロナ性などの絶縁信頼
性が優れた高圧回転電機の乱巻コイルが得られる。
する織布を基材とし、この基材にマイカペーパを貼着し
た熱収縮性を有する絶縁被覆材テープを用いて形成する
ようにしたことにより、得られたマイカ巻電線の絶縁被
覆層が丸導体に完全に密着しておらず、かつ乱巻加工時
に絶縁被覆層の浮上がりが生じたとしても、樹脂含浸の
加熱硬化処理時に基材が収縮することによって欠陥が修
複され、かつ織布とマイカペーパの積層体からなる絶縁
層の樹脂含浸性および保液性が高いので、被覆絶縁層中
に空隙が少なく、更に絶縁方式を構成する結束テープ、
スロットライナー及び丸導体の絶縁被覆層が予め硬化触
媒を施してあるので、被覆絶縁層の前記した含浸樹脂の
保持性が更に向上するとともに、スロット内の空隙を樹
脂で埋めるので、したがって耐コロナ性などの絶縁信頼
性が優れた高圧回転電機の乱巻コイルが得られる。
以下この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図はこの発明の実施例乱巻きコイルを示す断面図、
第2図は実施例における絶縁被覆材の断面図、第3図は
実施例におけるマイカ巻電線の側断面図である。絶縁被
覆材4は第2図に示すように、基材としての熱収縮性を
有する織布4Aにマイカペーパ4Bが少量のエポキシ樹
脂などの接着剤によって貼着されて、厚み約0.05mmない
し0.2mmのシート状に形成され、これを所定の幅に裁断
して使用する。織布4Aは熱収縮性を有するポリエステ
ル繊維とガラス繊維との織布からなり、太さ約0.05mmな
いし0.15mm程度のポリエステル糸を縦糸に,同じ程度の
太さのガラス糸を横糸とし、縦横ともに約10本ないし
50本程度の密度で織ったもの、縦糸にもポリエステル
繊維を混紡したもの,さらに縦糸,横糸に互いに熱収縮
率の異なるポリエステル繊維を使用したものなどの中か
ら選択して使用される。
第2図は実施例における絶縁被覆材の断面図、第3図は
実施例におけるマイカ巻電線の側断面図である。絶縁被
覆材4は第2図に示すように、基材としての熱収縮性を
有する織布4Aにマイカペーパ4Bが少量のエポキシ樹
脂などの接着剤によって貼着されて、厚み約0.05mmない
し0.2mmのシート状に形成され、これを所定の幅に裁断
して使用する。織布4Aは熱収縮性を有するポリエステ
ル繊維とガラス繊維との織布からなり、太さ約0.05mmな
いし0.15mm程度のポリエステル糸を縦糸に,同じ程度の
太さのガラス糸を横糸とし、縦横ともに約10本ないし
50本程度の密度で織ったもの、縦糸にもポリエステル
繊維を混紡したもの,さらに縦糸,横糸に互いに熱収縮
率の異なるポリエステル繊維を使用したものなどの中か
ら選択して使用される。
また、マイカペーパ4Bとしては集成マイカあるいは集
成マイカに少量のアラミッド繊維を混抄したものが用い
られる。また、マイカペーパは後の樹脂含浸の工程で真
空含浸がなされるか,あるいは浸漬含浸がなされるかに
よってマイカペーパ5の結合剤としての樹脂量が決定さ
れ、真空含浸の場合には約5〜20重量%が、浸漬含浸
の場合は約20〜50重量%として半硬化処理が行われ
る。
成マイカに少量のアラミッド繊維を混抄したものが用い
られる。また、マイカペーパは後の樹脂含浸の工程で真
空含浸がなされるか,あるいは浸漬含浸がなされるかに
よってマイカペーパ5の結合剤としての樹脂量が決定さ
れ、真空含浸の場合には約5〜20重量%が、浸漬含浸
の場合は約20〜50重量%として半硬化処理が行われ
る。
このようにして形成された絶縁被覆材4はテープ状に裁
断され、第3図に示すように断面が円形の丸導体2の表
面に1/2重ね以下の重ね巻き,あるいは突合わせ巻きを
1回ないし4回程度行うことにより、絶縁被覆層3を有
するマイカ巻電線1が形成される。
断され、第3図に示すように断面が円形の丸導体2の表
面に1/2重ね以下の重ね巻き,あるいは突合わせ巻きを
1回ないし4回程度行うことにより、絶縁被覆層3を有
するマイカ巻電線1が形成される。
第1図は上述のように形成されたマイカ巻電線を乱巻き
して得られた実施例乱巻コイルの断面図であり、マイカ
巻電線(素線)1を巻線機を用いて所定回数乱巻した
後、ガラステープなどの結束材で結束テープ層6が形成
された乱巻コイル導体5は、回転電機の鉄心11に形成
されたオープンタイプのスロット溝10に、スロットラ
イナ7としてのアラミッドシートあるいはマイカシート
を介して挿入され、スロットライナ7を折り曲げてコイ
ル導体5の上面を覆った後、ガラス基材積層板などから
なるくさび12が打込まれることにより、乱巻コイル導
体5はスロット溝10に固定される。上述の巻線が装着
された鉄心にはエポキシ樹脂あるいはポリエステル樹脂
などの熱硬化性の樹脂8が含浸される。含浸方式につい
ては先にも述べたが、真空含浸あるいは浸漬含浸方式が
用いられるが信頼性を向上する意味では真空含浸が望ま
しく、しかも真空含浸後窒素ガスなどで液面を加圧する
真空.加圧含浸方式が最も良好な特性が得られる。さら
に、含浸後硬化炉などを用いて樹脂が加熱硬化される
が、硬化に際しては絶縁被覆材が収縮した後、熱硬化性
樹脂が硬化することが望しい、例えば130℃で約1時
間保持して熱収縮性織布を収縮させた後熱硬化温度約1
40〜160℃で約6〜16時間含浸樹脂8の加熱硬化
処理が行われることにより、スロット溝10に固着して
一体化された高圧回転電機の乱巻コイルが形成される。
して得られた実施例乱巻コイルの断面図であり、マイカ
巻電線(素線)1を巻線機を用いて所定回数乱巻した
後、ガラステープなどの結束材で結束テープ層6が形成
された乱巻コイル導体5は、回転電機の鉄心11に形成
されたオープンタイプのスロット溝10に、スロットラ
イナ7としてのアラミッドシートあるいはマイカシート
を介して挿入され、スロットライナ7を折り曲げてコイ
ル導体5の上面を覆った後、ガラス基材積層板などから
なるくさび12が打込まれることにより、乱巻コイル導
体5はスロット溝10に固定される。上述の巻線が装着
された鉄心にはエポキシ樹脂あるいはポリエステル樹脂
などの熱硬化性の樹脂8が含浸される。含浸方式につい
ては先にも述べたが、真空含浸あるいは浸漬含浸方式が
用いられるが信頼性を向上する意味では真空含浸が望ま
しく、しかも真空含浸後窒素ガスなどで液面を加圧する
真空.加圧含浸方式が最も良好な特性が得られる。さら
に、含浸後硬化炉などを用いて樹脂が加熱硬化される
が、硬化に際しては絶縁被覆材が収縮した後、熱硬化性
樹脂が硬化することが望しい、例えば130℃で約1時
間保持して熱収縮性織布を収縮させた後熱硬化温度約1
40〜160℃で約6〜16時間含浸樹脂8の加熱硬化
処理が行われることにより、スロット溝10に固着して
一体化された高圧回転電機の乱巻コイルが形成される。
なお、一旦含浸された樹脂の流出を防ぎ、スロット溝内
の隙間を埋めるために、結束テープやスロットライナ,
あるいは絶縁被覆層をあらかじめ硬化触媒処理してお
く。
の隙間を埋めるために、結束テープやスロットライナ,
あるいは絶縁被覆層をあらかじめ硬化触媒処理してお
く。
第4図は実施例乱巻コイルの耐電圧寿命特性を従来コイ
ルのそれと比較して示す特性線図であり、図の縦軸には
印加電圧(絶縁破壊電圧)を供試コイルの定格電圧をE
としてその倍率で示した。また、曲線51は熱収縮性絶
縁被覆材4を1/2重ねで2回巻装したマイカ巻電線を用
いた実施例コイルの特性を、曲線52は熱収縮性のない
従来のマイカ巻電線を用いた実施例コイル1の特性を、
曲線53はエナメル電線を用いた比較例コイル2の特性
を示し、いずれもスロットライナとしてガラス基材マイ
カシートを2枚重ねで用い、エポキシ樹脂を真空加圧含
浸処理したものを供試コイルとした。図において、0.
1時間での初期の絶縁破壊電圧を曲線相互に比較する
と、実施例コイルが約3.5Eであるのに対して比較例
コイル1では約2.6E,比較例コイル2では約1.8
Eと低く、比較例コイル2は高圧回転電機コイルに求め
られる2E+1000Vという耐電圧試験に耐えない。
次に、運転電圧(約0.58E)における耐コロナ性の
目安となる定格電圧E近傍の寿命時間を比較すると、実
施例コイルに対して比較コイル1で約2けた,比較例コ
イル2ではさらに2けた以上短かい寿命特性を示し、素
線絶縁被覆層を相違が乱巻コイルの耐電圧寿命特性に及
ぼす影響が歴然と現れている。すなわち、この試験結果
は丸導体の絶縁被覆層を形成する絶縁被覆材に熱収縮性
および樹脂含浸性があり、樹脂含浸処理時に十分な量の
樹脂が含浸された後、含浸樹脂の硬化に先立って絶縁被
覆材が熱収縮して丸導体を緊縛し、丸絶導体を密着して
包囲するち密な絶縁被覆層が形成されることにより、同
じような絶縁被覆層を有する比較例コイル1と比べても
初期破壊電圧が高く、耐コロナ寿命時間が長い乱巻コイ
ルが得られたもの考えられる。
ルのそれと比較して示す特性線図であり、図の縦軸には
印加電圧(絶縁破壊電圧)を供試コイルの定格電圧をE
としてその倍率で示した。また、曲線51は熱収縮性絶
縁被覆材4を1/2重ねで2回巻装したマイカ巻電線を用
いた実施例コイルの特性を、曲線52は熱収縮性のない
従来のマイカ巻電線を用いた実施例コイル1の特性を、
曲線53はエナメル電線を用いた比較例コイル2の特性
を示し、いずれもスロットライナとしてガラス基材マイ
カシートを2枚重ねで用い、エポキシ樹脂を真空加圧含
浸処理したものを供試コイルとした。図において、0.
1時間での初期の絶縁破壊電圧を曲線相互に比較する
と、実施例コイルが約3.5Eであるのに対して比較例
コイル1では約2.6E,比較例コイル2では約1.8
Eと低く、比較例コイル2は高圧回転電機コイルに求め
られる2E+1000Vという耐電圧試験に耐えない。
次に、運転電圧(約0.58E)における耐コロナ性の
目安となる定格電圧E近傍の寿命時間を比較すると、実
施例コイルに対して比較コイル1で約2けた,比較例コ
イル2ではさらに2けた以上短かい寿命特性を示し、素
線絶縁被覆層を相違が乱巻コイルの耐電圧寿命特性に及
ぼす影響が歴然と現れている。すなわち、この試験結果
は丸導体の絶縁被覆層を形成する絶縁被覆材に熱収縮性
および樹脂含浸性があり、樹脂含浸処理時に十分な量の
樹脂が含浸された後、含浸樹脂の硬化に先立って絶縁被
覆材が熱収縮して丸導体を緊縛し、丸絶導体を密着して
包囲するち密な絶縁被覆層が形成されることにより、同
じような絶縁被覆層を有する比較例コイル1と比べても
初期破壊電圧が高く、耐コロナ寿命時間が長い乱巻コイ
ルが得られたもの考えられる。
この発明は前述のように、絶縁方式を構成する結束テー
プ、スロットライナー及び乱巻されるマイカ巻電線に巻
装される絶縁被覆材の基材を予め硬化触媒にて処理し、
更に前記マイカ巻電線の絶縁被覆材の基材を熱収縮性を
有する織布を基材とし、この基材にマイカペーパを貼着
するよう構成した。その結果、基材を含めて樹脂含浸性
がよく、エナメル被膜電線やフィルム巻電線を用いた従
来の乱巻コイルに比べて巻線時に被覆が損傷することな
く含浸樹脂を十分に含んだ絶縁被覆層が形成されるとと
もに、含浸樹脂の加熱硬化に先立って絶縁被覆材が熱収
縮して丸導体を緊縛するので、含浸樹脂が硬化した時点
では丸導体を密着して包囲する空隙を含まない絶縁被覆
層が形成され、更にスロット内が樹脂で埋められ緻密な
構造となるので、熱収縮性を有しないガラス基材マイカ
テープを絶縁被覆材を用いた従来の乱巻コイルでは得ら
れない高い初期耐電圧と耐コロナ性寿命性能を有する絶
縁信頼性の高い高圧回転電機の乱巻コイルを提供するこ
とができる。また、従来の乱巻コイル絶縁システムでは
実現できなかった乱巻コイルの高圧回転電機への適用を
可能としたことにより、従来の整形コイルに比べて巻線
を安価に形成できるので、高圧回転電機のコスト低減に
貢献できる。
プ、スロットライナー及び乱巻されるマイカ巻電線に巻
装される絶縁被覆材の基材を予め硬化触媒にて処理し、
更に前記マイカ巻電線の絶縁被覆材の基材を熱収縮性を
有する織布を基材とし、この基材にマイカペーパを貼着
するよう構成した。その結果、基材を含めて樹脂含浸性
がよく、エナメル被膜電線やフィルム巻電線を用いた従
来の乱巻コイルに比べて巻線時に被覆が損傷することな
く含浸樹脂を十分に含んだ絶縁被覆層が形成されるとと
もに、含浸樹脂の加熱硬化に先立って絶縁被覆材が熱収
縮して丸導体を緊縛するので、含浸樹脂が硬化した時点
では丸導体を密着して包囲する空隙を含まない絶縁被覆
層が形成され、更にスロット内が樹脂で埋められ緻密な
構造となるので、熱収縮性を有しないガラス基材マイカ
テープを絶縁被覆材を用いた従来の乱巻コイルでは得ら
れない高い初期耐電圧と耐コロナ性寿命性能を有する絶
縁信頼性の高い高圧回転電機の乱巻コイルを提供するこ
とができる。また、従来の乱巻コイル絶縁システムでは
実現できなかった乱巻コイルの高圧回転電機への適用を
可能としたことにより、従来の整形コイルに比べて巻線
を安価に形成できるので、高圧回転電機のコスト低減に
貢献できる。
第1図はこの発明の実施例コイルを示す断面図、第2図
は実施例における絶縁被覆材を示す断面図、第3図は実
施例におけるマイカ巻電線(素線)の側断面図、第4図
は実施例コイルの耐電圧寿命特性を従来コイルのそれと
比較して示す特性線図、第5図は従来の高圧整形コイル
を示す断面図である。 1,31……マイカ巻電線(素線)、2……丸導体、
3,33……絶縁被覆層、4……絶縁被覆材、4A……
熱収縮性織布(基材)、4B……マイカペーパ、5……
乱巻コイル導体、6……結束テープ層、7……スロット
ライナ、8……含浸樹脂、10……スロット溝、12…
…くさび。
は実施例における絶縁被覆材を示す断面図、第3図は実
施例におけるマイカ巻電線(素線)の側断面図、第4図
は実施例コイルの耐電圧寿命特性を従来コイルのそれと
比較して示す特性線図、第5図は従来の高圧整形コイル
を示す断面図である。 1,31……マイカ巻電線(素線)、2……丸導体、
3,33……絶縁被覆層、4……絶縁被覆材、4A……
熱収縮性織布(基材)、4B……マイカペーパ、5……
乱巻コイル導体、6……結束テープ層、7……スロット
ライナ、8……含浸樹脂、10……スロット溝、12…
…くさび。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁被覆された丸導体を複数個乱巻した後
結束テープ層により覆われた乱巻コイル導体をスロット
ライナーで覆われたスロット溝に挿入し、くさびを装着
した後熱硬化性樹脂を含浸硬化処理してなる乱巻コイル
の製造方法において、予め前記熱硬化性樹脂の硬化触媒
を施した結束テープ及びスロットライナーを用いるとと
もに、前記丸導体の絶縁被覆がポリエステル繊維とガラ
ス繊維とからなる熱収縮性を有する織布に前記硬化触媒
を施した基材と、この基材にマイカペーパを半硬化状の
樹脂からなる結合剤にて貼付した絶縁被覆材よりなるこ
とを特徴とする高圧回転電機の乱巻コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62178239A JPH0640727B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 高圧回転電機の乱巻コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62178239A JPH0640727B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 高圧回転電機の乱巻コイルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6423746A JPS6423746A (en) | 1989-01-26 |
| JPH0640727B2 true JPH0640727B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=16045028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62178239A Expired - Lifetime JPH0640727B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 高圧回転電機の乱巻コイルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0640727B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4142037A1 (en) | 2021-07-15 | 2023-03-01 | Yazaki Corporation | Busbar module |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5181197A (en) | 1990-01-31 | 1993-01-19 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Optical disk driver and operational processing apparatus having such optical disk driver |
| KR100357998B1 (ko) * | 1999-12-29 | 2002-10-25 | 발레오만도전장시스템스코리아 주식회사 | 발전기의 스테이터 코일 |
-
1987
- 1987-07-17 JP JP62178239A patent/JPH0640727B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4142037A1 (en) | 2021-07-15 | 2023-03-01 | Yazaki Corporation | Busbar module |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6423746A (en) | 1989-01-26 |
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