JPH0586888A - 筒内燃料噴射式ロ−タリピストンエンジン - Google Patents
筒内燃料噴射式ロ−タリピストンエンジンInfo
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- JPH0586888A JPH0586888A JP27725991A JP27725991A JPH0586888A JP H0586888 A JPH0586888 A JP H0586888A JP 27725991 A JP27725991 A JP 27725991A JP 27725991 A JP27725991 A JP 27725991A JP H0586888 A JPH0586888 A JP H0586888A
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Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】作動室のリ−ディング側端部に燃料を集中化さ
せる。 【構成】作動室3内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁1
3の指向方向が、圧縮行程にある作動室3のリ−ディン
グ側端部付近とされる。ロ−タフランク面2aには、そ
のロ−タ回転方向中心位置よりもリ−ディング側にオフ
セットさせてロ−タリセス21が形成され、ロ−タリセ
ス21のリ−ディング側端部に第2リセス22が形成さ
れる。ロ−タ2の回転に伴って、作動室3内にはロ−タ
回転方向に旋回する大きな渦流αが形成され、またリ−
ディング側端部には渦流αとは反対方向に旋回する小さ
な渦流βが形成される。大きな渦流αは従来よりも作動
室3のリ−ディング側に寄った位置にとなり、小さな渦
流βは第2リセス22によりその強さが従来よりも強く
なる。小さな渦流β内に燃料が閉じ込められる。
せる。 【構成】作動室3内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁1
3の指向方向が、圧縮行程にある作動室3のリ−ディン
グ側端部付近とされる。ロ−タフランク面2aには、そ
のロ−タ回転方向中心位置よりもリ−ディング側にオフ
セットさせてロ−タリセス21が形成され、ロ−タリセ
ス21のリ−ディング側端部に第2リセス22が形成さ
れる。ロ−タ2の回転に伴って、作動室3内にはロ−タ
回転方向に旋回する大きな渦流αが形成され、またリ−
ディング側端部には渦流αとは反対方向に旋回する小さ
な渦流βが形成される。大きな渦流αは従来よりも作動
室3のリ−ディング側に寄った位置にとなり、小さな渦
流βは第2リセス22によりその強さが従来よりも強く
なる。小さな渦流β内に燃料が閉じ込められる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筒内燃料噴射式ロ−タリ
ピストンエンジンに関するものである。
ピストンエンジンに関するものである。
【0002】
【従来技術】ロ−タリピストンエンジンにおいては、ロ
−タフランク面にロ−タリセスが形成されて燃焼室容積
を確保するようになっており、このロ−タリセスは通
常、ロ−タ回転方向においてロ−タフランク面の中心を
中心としてリ−ディング側とトレ−リング側とが対称と
なるように形成されている。
−タフランク面にロ−タリセスが形成されて燃焼室容積
を確保するようになっており、このロ−タリセスは通
常、ロ−タ回転方向においてロ−タフランク面の中心を
中心としてリ−ディング側とトレ−リング側とが対称と
なるように形成されている。
【0003】一方、ロ−タリピストンエンジンにおいて
は、燃料の成層化を行なって燃費向上等を図るため、燃
料噴射弁から作動室へ直接燃料を噴射することも提案さ
れている(特開昭63−80020号公報参照)。この
ような筒内燃料噴射は、つまるところ、作動室のうちリ
−ディング側に燃料を極力集中化させようとするもので
ある。
は、燃料の成層化を行なって燃費向上等を図るため、燃
料噴射弁から作動室へ直接燃料を噴射することも提案さ
れている(特開昭63−80020号公報参照)。この
ような筒内燃料噴射は、つまるところ、作動室のうちリ
−ディング側に燃料を極力集中化させようとするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、作動室
に直接燃料噴射する場合、必ずしも燃料の良好な成層化
が得られないということ、すなわち燃料が意図したより
も作動室内に広く分散してしまう、ということが判明し
た。
に直接燃料噴射する場合、必ずしも燃料の良好な成層化
が得られないということ、すなわち燃料が意図したより
も作動室内に広く分散してしまう、ということが判明し
た。
【0005】このような原因を追求したところ、圧縮行
程中に作動室内で生じる渦流が、燃料の成層化に大きな
悪影響を与えている、ということが判明した。この点を
詳述すると、ロ−タの回転に起因して、作動室内にはロ
−タ回転方向に旋回する大きな渦すなわち渦流が生成さ
れ、この渦流が作動室内に噴射された燃料を広く拡散さ
せてしまうことになる。
程中に作動室内で生じる渦流が、燃料の成層化に大きな
悪影響を与えている、ということが判明した。この点を
詳述すると、ロ−タの回転に起因して、作動室内にはロ
−タ回転方向に旋回する大きな渦すなわち渦流が生成さ
れ、この渦流が作動室内に噴射された燃料を広く拡散さ
せてしまうことになる。
【0006】本発明以上のような事情を勘案してなされ
たもので、作動室内に直接燃料噴射するものにおいて、
燃料の高い成層化が得られるようにした筒内燃料噴射式
ロ−タリピストンエンジンを提供することにある。
たもので、作動室内に直接燃料噴射するものにおいて、
燃料の高い成層化が得られるようにした筒内燃料噴射式
ロ−タリピストンエンジンを提供することにある。
【0007】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明はにあ
っては次のような構成としてある。すなわち、燃料噴射
弁から作動室内に直接燃料噴射するようにした筒内燃料
噴射式ロ−タリピストンエンジンにおいて、ロ−タフラ
ンク面に形成されるロ−タリセスが、ロ−タ回転方向リ
−ディング側にオフセットして形成され、前記ロ−タリ
セスのリ−ディング側先端部にさらに、第2リセスが形
成されている、ような構成としてある。
っては次のような構成としてある。すなわち、燃料噴射
弁から作動室内に直接燃料噴射するようにした筒内燃料
噴射式ロ−タリピストンエンジンにおいて、ロ−タフラ
ンク面に形成されるロ−タリセスが、ロ−タ回転方向リ
−ディング側にオフセットして形成され、前記ロ−タリ
セスのリ−ディング側先端部にさらに、第2リセスが形
成されている、ような構成としてある。
【0008】
【発明の効果】上述のように構成された本発明にあって
は、圧縮行程中の作動室内には、ロ−タ回転方向に旋回
する大きな渦流が生成されるが、ロ−タリセスをリ−デ
ィング側にオフセットして形成することにより、この大
きな渦流によって燃料が作動室のトレ−リング側へ拡散
してしまうことが極力防止される。また同時に、圧縮行
程中には、作動室のリ−ディング付近において大きな渦
流とは反対方向に旋回する小さな渦流の生成されること
が確認されたが、第2リセスを形成することにより、こ
の小さな渦流の強さが大きな渦流の強さに対して相対的
に強められることになる一方、この小さな渦流内に一旦
到達した燃料は当該小さな渦流内に閉じ込められて拡散
するのが防止される。このようにして、全体として、作
動室のリ−ディング側に燃料を集中化することができ、
燃料の高い成層化を実現することができる。本発明の好
ましい態様およびその利点は、以下の実施例の説明から
明らかとなる。
は、圧縮行程中の作動室内には、ロ−タ回転方向に旋回
する大きな渦流が生成されるが、ロ−タリセスをリ−デ
ィング側にオフセットして形成することにより、この大
きな渦流によって燃料が作動室のトレ−リング側へ拡散
してしまうことが極力防止される。また同時に、圧縮行
程中には、作動室のリ−ディング付近において大きな渦
流とは反対方向に旋回する小さな渦流の生成されること
が確認されたが、第2リセスを形成することにより、こ
の小さな渦流の強さが大きな渦流の強さに対して相対的
に強められることになる一方、この小さな渦流内に一旦
到達した燃料は当該小さな渦流内に閉じ込められて拡散
するのが防止される。このようにして、全体として、作
動室のリ−ディング側に燃料を集中化することができ、
燃料の高い成層化を実現することができる。本発明の好
ましい態様およびその利点は、以下の実施例の説明から
明らかとなる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1において、バンケル型とされたロ−タ
リピストンエンジンREは、ロ−タハウジング1内に収
納されたロ−タ2を有し、このロ−タ2によって気筒内
には3つの作動室3、4、5が画成されている。各作動
室3、4、5は、ロ−タの遊星運動に伴って、吸入、圧
縮、膨張(爆発)、排気の行程を周期的に繰返す。図1
の状態では、作動室3が圧縮行程にあり、作動室4が膨
張行程にあり、作動室5が排気行程の終期にある場合を
示す。
て説明する。図1において、バンケル型とされたロ−タ
リピストンエンジンREは、ロ−タハウジング1内に収
納されたロ−タ2を有し、このロ−タ2によって気筒内
には3つの作動室3、4、5が画成されている。各作動
室3、4、5は、ロ−タの遊星運動に伴って、吸入、圧
縮、膨張(爆発)、排気の行程を周期的に繰返す。図1
の状態では、作動室3が圧縮行程にあり、作動室4が膨
張行程にあり、作動室5が排気行程の終期にある場合を
示す。
【0010】1つの気筒に対しては、第1、第2の2つ
の点火ギャップLP1とTP1が設けられている。第1
点火ギャップLP1は、トロコイド短軸よりも若干進み
側(ロ−タ2の回転方向進み側−以下同じ)に配置さ
れ、第2点火ギャップTP1はトロコイド短軸よりも若
干遅れ側に位置されている。この各点火ギャップLP
1、LP2は、それぞれ、ロ−タ幅方向(ロ−タ2の厚
さ方向で、エンジン出力軸方向長さ)の中心に位置され
ている。
の点火ギャップLP1とTP1が設けられている。第1
点火ギャップLP1は、トロコイド短軸よりも若干進み
側(ロ−タ2の回転方向進み側−以下同じ)に配置さ
れ、第2点火ギャップTP1はトロコイド短軸よりも若
干遅れ側に位置されている。この各点火ギャップLP
1、LP2は、それぞれ、ロ−タ幅方向(ロ−タ2の厚
さ方向で、エンジン出力軸方向長さ)の中心に位置され
ている。
【0011】図1中8は、スロットル弁9が配置された
吸気通路であり、その下流側端部は、サイドハウジング
10に形成された吸気ポ−ト11に連なっている。この
吸気通路8には、当該吸気通路8内に燃料噴射を行なう
第1燃料噴射弁12が配設されている。また、ロ−タハ
ウジング1には、気筒内に直接燃料を噴射するための第
2燃料噴射弁13が設けられている。この第2燃料噴射
弁13の指向方向は、ほぼ点火ギャップTP1付近とさ
れている。なお、図1中14は排気通路である。
吸気通路であり、その下流側端部は、サイドハウジング
10に形成された吸気ポ−ト11に連なっている。この
吸気通路8には、当該吸気通路8内に燃料噴射を行なう
第1燃料噴射弁12が配設されている。また、ロ−タハ
ウジング1には、気筒内に直接燃料を噴射するための第
2燃料噴射弁13が設けられている。この第2燃料噴射
弁13の指向方向は、ほぼ点火ギャップTP1付近とさ
れている。なお、図1中14は排気通路である。
【0012】実施例では、エンジン低回転域でかつエン
ジン低負荷域では、第2燃料噴射弁13のみから燃料噴
射される。十分な燃料噴射量が要求されると共に空気利
用率を高めることが要求されるエンジン高回転域あるい
はエンジン高負荷域では、両方の燃料噴射弁12と13
とから燃料噴射される。このような燃料噴射態様の選択
はあくまで一例であり、第2燃料噴射弁13のみを有す
るものであってもよい。
ジン低負荷域では、第2燃料噴射弁13のみから燃料噴
射される。十分な燃料噴射量が要求されると共に空気利
用率を高めることが要求されるエンジン高回転域あるい
はエンジン高負荷域では、両方の燃料噴射弁12と13
とから燃料噴射される。このような燃料噴射態様の選択
はあくまで一例であり、第2燃料噴射弁13のみを有す
るものであってもよい。
【0013】3つのロ−タフランク面2aには、図2に
も示すようにそれぞれ、ロ−タリセス21が形成されて
いる。このロ−タリセス21は、ロ−タ回転方向に長く
伸びているが、全体として、ロ−タ回転方向におけるロ
−タフランク面2aの中心位置よりもリ−ディング側に
オフセットして形成されている。
も示すようにそれぞれ、ロ−タリセス21が形成されて
いる。このロ−タリセス21は、ロ−タ回転方向に長く
伸びているが、全体として、ロ−タ回転方向におけるロ
−タフランク面2aの中心位置よりもリ−ディング側に
オフセットして形成されている。
【0014】ロ−タリセス21のリ−ディング端部には
さらに、第2リセス22が形成されている。ロ−タリセ
ス21に対してさらに第2リセス22を形成する関係
上、第2リセス22の深さは他の部分のロ−タリセス2
1の深さよりも深くされている。そして、第2リセス2
2の断面形状は、その底面が緩やかな略円弧状の面とな
るように形成されている。なお、リセス21、22は、
その長さ関係が、ロ−タフランク面2aのロ−タ回転方
向中心位置よりもリ−ディング側がトレ−リング側より
も長くなるようにオフセットされているが、容積につい
ても、リ−ディングの方がトレ−リング側よりも大きく
なるように設定されている。
さらに、第2リセス22が形成されている。ロ−タリセ
ス21に対してさらに第2リセス22を形成する関係
上、第2リセス22の深さは他の部分のロ−タリセス2
1の深さよりも深くされている。そして、第2リセス2
2の断面形状は、その底面が緩やかな略円弧状の面とな
るように形成されている。なお、リセス21、22は、
その長さ関係が、ロ−タフランク面2aのロ−タ回転方
向中心位置よりもリ−ディング側がトレ−リング側より
も長くなるようにオフセットされているが、容積につい
ても、リ−ディングの方がトレ−リング側よりも大きく
なるように設定されている。
【0015】以上のような構成において、圧縮行程中に
ある作動室内には、図2に示すように、ロ−タ回転方向
に旋回する大きな渦流αが形成される。この大きな渦流
αは、ロ−タリセス21を前述のようにリ−ディングに
オフセットして形成することにより、従来よりも少なか
らずリ−ディング側に位置して形成される。
ある作動室内には、図2に示すように、ロ−タ回転方向
に旋回する大きな渦流αが形成される。この大きな渦流
αは、ロ−タリセス21を前述のようにリ−ディングに
オフセットして形成することにより、従来よりも少なか
らずリ−ディング側に位置して形成される。
【0016】圧縮行程中は、また同時に、作動室のリ−
ディング側端部、すなわち第2リセス22付近におい
て、大きな渦流αとは反対方向に旋回する小さな渦流β
が形成される。上記小さな渦流βの図2X−X線方向の
圧力分布は、図3のようになっている。すなわち、小さ
な渦流βはその中心の圧力がもっとも低く、中心から離
れるにしたがって圧力が大きくなっている。このような
小さな渦流βは、第2リセス22を形成することによ
り、従来よりも強いものとして形成される。
ディング側端部、すなわち第2リセス22付近におい
て、大きな渦流αとは反対方向に旋回する小さな渦流β
が形成される。上記小さな渦流βの図2X−X線方向の
圧力分布は、図3のようになっている。すなわち、小さ
な渦流βはその中心の圧力がもっとも低く、中心から離
れるにしたがって圧力が大きくなっている。このような
小さな渦流βは、第2リセス22を形成することによ
り、従来よりも強いものとして形成される。
【0017】したがって、第2燃料噴射弁13から噴射
された燃料が小さな渦流β内に一旦到達すると、この小
さな渦流β内に燃料が閉じ込められると共に、この閉じ
込め作用も強いものとなる。これにより、圧縮行程中に
ある作動室のリ−ディング端部付近の空燃比が十分にリ
ッチとなって、燃料の高い成層化が得られることにな
る。
された燃料が小さな渦流β内に一旦到達すると、この小
さな渦流β内に燃料が閉じ込められると共に、この閉じ
込め作用も強いものとなる。これにより、圧縮行程中に
ある作動室のリ−ディング端部付近の空燃比が十分にリ
ッチとなって、燃料の高い成層化が得られることにな
る。
【0018】ところで、圧縮行程中にある作動室のリ−
ディング側には、膨張行程中にある作動室からの燃焼ガ
スが、図4に示すように、トレ−リング側点火ギャップ
TP1のプラグホ−ルを通して噴射されることが多く、
この圧縮行程中にある作動室内に噴射される燃焼ガスが
スピッツバックと称されている。このスピッツバックγ
は、圧縮行程中にある作動室のリ−ディング端部に燃料
を集中化させる上で好ましくない存在となる。このスピ
ッツバックγを勘案して、圧縮行程中にある作動室のリ
−ディング側端部に燃料を集中化させるため、次のよう
にするのが好ましい。
ディング側には、膨張行程中にある作動室からの燃焼ガ
スが、図4に示すように、トレ−リング側点火ギャップ
TP1のプラグホ−ルを通して噴射されることが多く、
この圧縮行程中にある作動室内に噴射される燃焼ガスが
スピッツバックと称されている。このスピッツバックγ
は、圧縮行程中にある作動室のリ−ディング端部に燃料
を集中化させる上で好ましくない存在となる。このスピ
ッツバックγを勘案して、圧縮行程中にある作動室のリ
−ディング側端部に燃料を集中化させるため、次のよう
にするのが好ましい。
【0019】先ず第1に、図5に示すように、スピッツ
バックγが点火ギャップTP1部分すなわちプラグホ−
ルを通してのものである点を勘案して、この点火ギャッ
プTP1を避けるように燃料噴射すればよい。図5で
は、点火ギャップTP1がロ−タ幅方向中心に位置する
ことを勘案して、第2燃料噴射弁13を2噴孔タイプの
ものを用いて、点火ギャップTP1の両サイド側に噴射
燃料を指向させるようにしてある。
バックγが点火ギャップTP1部分すなわちプラグホ−
ルを通してのものである点を勘案して、この点火ギャッ
プTP1を避けるように燃料噴射すればよい。図5で
は、点火ギャップTP1がロ−タ幅方向中心に位置する
ことを勘案して、第2燃料噴射弁13を2噴孔タイプの
ものを用いて、点火ギャップTP1の両サイド側に噴射
燃料を指向させるようにしてある。
【0020】図6のものでは、第2燃料噴射弁として、
ロ−タ幅方向に隔置された1噴孔タイプの燃料噴射弁を
13A、13Bとして示すように2本設けて、一方の燃
料噴射弁からの噴射燃料が点火ギャップTP1の右側サ
イドに指向され、他方の燃料噴射弁からの噴射燃料が点
火ギャップTP1の左側サイドに指向される。
ロ−タ幅方向に隔置された1噴孔タイプの燃料噴射弁を
13A、13Bとして示すように2本設けて、一方の燃
料噴射弁からの噴射燃料が点火ギャップTP1の右側サ
イドに指向され、他方の燃料噴射弁からの噴射燃料が点
火ギャップTP1の左側サイドに指向される。
【0021】図7のものでは、トレ−リング側点火ギャ
ップとして、ロ−タ幅方向に隔置された2つの点火ギャ
ップTP1とTP2との2本として、第2燃料噴射弁1
3からの噴射燃料が当該2本の点火ギャップTP1とT
P2との間に指向される。
ップとして、ロ−タ幅方向に隔置された2つの点火ギャ
ップTP1とTP2との2本として、第2燃料噴射弁1
3からの噴射燃料が当該2本の点火ギャップTP1とT
P2との間に指向される。
【0022】図8は、スピッツバックγの勢いを、第2
燃料噴射弁13から噴射された燃料の噴射圧力によって
相殺しようとするものである。すなわち、スピッツバッ
クγに対して相対向するように、すなわち噴射燃焼がス
ピッツバックγに対して極力正面から衝突するように、
第2燃料噴射弁13からの噴射燃料が指向される。
燃料噴射弁13から噴射された燃料の噴射圧力によって
相殺しようとするものである。すなわち、スピッツバッ
クγに対して相対向するように、すなわち噴射燃焼がス
ピッツバックγに対して極力正面から衝突するように、
第2燃料噴射弁13からの噴射燃料が指向される。
【0023】図9は、第2燃料噴射弁13から噴射され
た燃料が、第2リセス23に沿って斜めに入射するよう
に、当該第2燃料噴射弁13の指向方向を設定したもの
である。このようにすることによって、燃料がロ−タ2
に衝突することによる分散を防止する上で好ましいもの
となる。
た燃料が、第2リセス23に沿って斜めに入射するよう
に、当該第2燃料噴射弁13の指向方向を設定したもの
である。このようにすることによって、燃料がロ−タ2
に衝突することによる分散を防止する上で好ましいもの
となる。
【0024】上述のような第2リセス23の底面に対し
燃料の入射する角度を一定に保つため、エンジン回転数
が高くなるにつれて燃料噴射時期を早くするのが好まし
い。また、燃料とロ−タ2との接触時間を極力同じとす
る(燃料の気化、霧化状態を極力同じとする)ため、燃
圧をも制御するようにするとよい、すなわち、燃料噴射
時期を変更することは、必要燃料量を噴射する上で影響
を与えるが、単位時間当りの噴射量を示す噴射率を変更
することすなわち燃圧を制御することにより、必要燃料
量の確保と所望噴射時期とを共に満足させることができ
る。大きな渦流αを貫通して小さな渦流βへと燃料を到
達させるため、燃料噴射期間を短くしてこの分燃圧を大
きくすることもでき、このような観点からも燃圧を制御
することが有利となる。
燃料の入射する角度を一定に保つため、エンジン回転数
が高くなるにつれて燃料噴射時期を早くするのが好まし
い。また、燃料とロ−タ2との接触時間を極力同じとす
る(燃料の気化、霧化状態を極力同じとする)ため、燃
圧をも制御するようにするとよい、すなわち、燃料噴射
時期を変更することは、必要燃料量を噴射する上で影響
を与えるが、単位時間当りの噴射量を示す噴射率を変更
することすなわち燃圧を制御することにより、必要燃料
量の確保と所望噴射時期とを共に満足させることができ
る。大きな渦流αを貫通して小さな渦流βへと燃料を到
達させるため、燃料噴射期間を短くしてこの分燃圧を大
きくすることもでき、このような観点からも燃圧を制御
することが有利となる。
【0025】エンジン高負荷時には、第2リセス23よ
りも高い部分となるロ−タリセス21が高温となって、
ノッキングの原因となり易い。このため、高負荷時に
は、燃料噴射時期を制御して、第2燃料噴射弁13から
の噴射燃料を、第2リセス23よりもトレ−リング側に
あるロ−タリセス21に衝突させるようにするとよい。
勿論、燃料によるロ−タリセス21の冷却を効果的に行
なうため、燃料がロ−タリセス21底面に沿う流れとな
るようにするのが好ましい。この高負荷時には、エンジ
ン出力確保の点から、空気利用率を高めるべく燃料の気
化、霧化を十分に促進させて、燃料が作動室内に広く分
散させることが要求される運転領域なので、燃料の成層
化という点は特に考慮する必要がないものである。
りも高い部分となるロ−タリセス21が高温となって、
ノッキングの原因となり易い。このため、高負荷時に
は、燃料噴射時期を制御して、第2燃料噴射弁13から
の噴射燃料を、第2リセス23よりもトレ−リング側に
あるロ−タリセス21に衝突させるようにするとよい。
勿論、燃料によるロ−タリセス21の冷却を効果的に行
なうため、燃料がロ−タリセス21底面に沿う流れとな
るようにするのが好ましい。この高負荷時には、エンジ
ン出力確保の点から、空気利用率を高めるべく燃料の気
化、霧化を十分に促進させて、燃料が作動室内に広く分
散させることが要求される運転領域なので、燃料の成層
化という点は特に考慮する必要がないものである。
【0026】上述のように、燃料噴射時期や燃圧を制御
する制御系統図を図10に示してある。この図10にお
いて、31は燃料経路、32はポンプ、33は電磁式の
燃圧調整弁で、該ポンプ32と燃圧調整弁33との間の
燃料経路31に第2燃料噴射弁13が接続されている。
Uは、マイクロコンピュ−タを利用して構成された制御
ユニットで、この制御ユニットUにより第2燃料噴射弁
13と燃圧調整弁33とが制御される。勿論、制御ユニ
ットUには、エンジン回転数、エンジン負荷、クランク
角を検出するセンサS1〜S3からの信号が入力され
る。
する制御系統図を図10に示してある。この図10にお
いて、31は燃料経路、32はポンプ、33は電磁式の
燃圧調整弁で、該ポンプ32と燃圧調整弁33との間の
燃料経路31に第2燃料噴射弁13が接続されている。
Uは、マイクロコンピュ−タを利用して構成された制御
ユニットで、この制御ユニットUにより第2燃料噴射弁
13と燃圧調整弁33とが制御される。勿論、制御ユニ
ットUには、エンジン回転数、エンジン負荷、クランク
角を検出するセンサS1〜S3からの信号が入力され
る。
【0027】図11は、第2燃料噴射弁51を、トレ−
リング側点火ギャップTP1の位置に設けたものであ
る。すなわち、図1に示すものにおいて、第2燃料噴射
弁13を図1の点火ギャップTP1の位置に変更したも
のに相当する。また、図12に拡大して示すように、第
2燃料噴射弁51の直前方に、図13に示すように多孔
板からなる衝突板52を配設してある。この衝突板52
は、第2燃料噴射弁51取付用の孔53を丁度施蓋する
ように配置されている(図1の点火ギャップTP1のプ
ラグホ−ルを施蓋する格好となる)。
リング側点火ギャップTP1の位置に設けたものであ
る。すなわち、図1に示すものにおいて、第2燃料噴射
弁13を図1の点火ギャップTP1の位置に変更したも
のに相当する。また、図12に拡大して示すように、第
2燃料噴射弁51の直前方に、図13に示すように多孔
板からなる衝突板52を配設してある。この衝突板52
は、第2燃料噴射弁51取付用の孔53を丁度施蓋する
ように配置されている(図1の点火ギャップTP1のプ
ラグホ−ルを施蓋する格好となる)。
【0028】この図11のものでは、第2燃料噴射弁1
3から噴射された燃料は、大きな渦流αを横断させる必
要がなくなるので、燃料の成層化をより一層高める上で
好ましいものとなる。また、衝突板52により燃料の気
化、霧化も促進される。さらに、衝突板52により、ス
ピッツバックを低減させることができる。
3から噴射された燃料は、大きな渦流αを横断させる必
要がなくなるので、燃料の成層化をより一層高める上で
好ましいものとなる。また、衝突板52により燃料の気
化、霧化も促進される。さらに、衝突板52により、ス
ピッツバックを低減させることができる。
【図1】図1は本発明の一実施例を示す全体図。
【図2】図2は作動室内に形成される渦流を示す図。
【図3】図3は小さな渦流の圧力分布を示す図。
【図4】図4は本発明の他の実施例を示すもので、図2
に対応した図。
に対応した図。
【図5】図5は図4のX5−X5線での簡略断面図。
【図6】図6は本発明の他の実施例を示すもので、図5
に対応した図。
に対応した図。
【図7】図7は本発明の他の実施例を示すもので、図5
に対応した図。
に対応した図。
【図8】図8は本発明の他の実施例を示すもので、図2
に対応した図。
に対応した図。
【図9】図9は本発明の他の実施例を示すもので、図2
に対応した図。
に対応した図。
【図10】図10は燃料噴射弁の制御系統図。
【図11】図11は本発明の他の実施例を示すもので、
図2に対応した図。
図2に対応した図。
【図12】図12は図11の要部拡大断面図。
【図13】図13は衝突板の平面図。
U:制御ユニット α:大きな渦流 β:小さな渦流 γ:スピッツバック 1:ロ−タハウジング 2:ロ−タ 2a:ロ−タフランク面 3、4、5:作動室 10:サイドハウジング 13:第2燃料噴射弁 21:ロ−タリセス 22:第2リセス 51:燃料噴射弁 52:衝突板 LP1:点火ギャップ(リ−ディング側) TP1、TP2:点火ギャップ(トレ−リング側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正五 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】燃料噴射弁から作動室内に直接燃料噴射す
るようにした筒内燃料噴射式ロ−タリピストンエンジン
において、 ロ−タフランク面に形成されるロ−タリセスが、ロ−タ
回転方向リ−ディング側にオフセットして形成され、 前記ロ−タリセスのリ−ディング側先端部にさらに、第
2リセスが形成されている、ことを特徴とする筒内燃料
噴射式ロ−タリピストンエンジン。 - 【請求項2】請求項1において、 トロコイド短軸よりも若干進み側に点火ギャップが位置
され、 前記燃料噴射弁が、トロコイド短軸よりも若干遅れ側に
位置されているもの。 - 【請求項3】請求項2において、 前記燃料噴射弁の前方に、該燃料噴射弁からの燃料が衝
突される衝突板が配置されているもの。 - 【請求項4】1において、 前記燃料噴射弁から噴射される燃料の指向方向が、爆発
行程にある作動室からプラグホ−ルを通して圧縮行程に
ある作動室へ噴射される燃焼ガスに対して相対向する方
向から衝突するように設定されているもの。 - 【請求項5】請求項1において、 前記燃料噴射弁から噴射される燃料の指向方向が、爆発
行程にある作動室からプラグホ−ルを通して圧縮行程に
ある作動室へ噴射される燃焼ガスと衝突しない方向とさ
れているもの。 - 【請求項6】請求項5において、 前記燃料噴射弁から噴射される燃料の指向方向が、前記
プラグホ−ルの両サイド側とされているもの。 - 【請求項7】請求項5において、 点火ギャップが、ロ−タ幅方向に間隔をあけて2つ設け
られ、 前記燃料噴射弁から噴射される燃料の指向方向が、前記
2つの点火ギャップ間の位置とされているもの。 - 【請求項8】請求項1において、 前記燃料噴射弁から噴射される燃料の指向方向が、前記
第2リセスの底面に沿って燃料が流れるようにされてい
るもの。 - 【請求項9】請求項8において、 エンジンの運転状態に応じて、前記燃料噴射弁から噴射
された燃料のロ−タフランク面への到達位置が一定とな
るように、該燃料噴射弁からの燃料噴射状態が制御され
るもの。 - 【請求項10】請求項9において、 前記燃料噴射弁からの燃料噴射状態が、燃料噴射時期と
されているもの。 - 【請求項11】請求項9において、 前記燃料噴射弁からの燃料噴射状態が、燃圧とされてい
るもの。 - 【請求項12】請求項1において、 エンジン高負荷時に、前記燃料噴射弁から噴射された燃
料が前記第2リセスよりも手前側に位置するロ−タリセ
スに衝突するように該燃料噴射弁からの燃料噴射時期が
制御されるもの。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27725991A JPH0586888A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 筒内燃料噴射式ロ−タリピストンエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27725991A JPH0586888A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 筒内燃料噴射式ロ−タリピストンエンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0586888A true JPH0586888A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17581036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27725991A Pending JPH0586888A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 筒内燃料噴射式ロ−タリピストンエンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0586888A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018509549A (ja) * | 2015-02-11 | 2018-04-05 | ユーエーブイ・エンジンズ・リミテッドUav Engines Ltd | ロータリーエンジン用のロータ |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP27725991A patent/JPH0586888A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018509549A (ja) * | 2015-02-11 | 2018-04-05 | ユーエーブイ・エンジンズ・リミテッドUav Engines Ltd | ロータリーエンジン用のロータ |
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