JP7738831B1 - セルフライティング機能を有する船舶 - Google Patents
セルフライティング機能を有する船舶Info
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Abstract
【解決手段】本発明は、水上を航行する船舶であって、前記船舶の船体が水面上で停泊又は定速航行しているときに水面と前記船体の外板の交線を含む面を喫水面とし、前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面とした場合に、前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面の形状が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通る鉛直線を基準として、左右非対称の形状となる、船舶である。
【選択図】図5
Description
[項目1]
水上を航行する船舶であって、
前記船舶の船体が水面上で停泊又は定速航行しているときに水面と前記船体の外板の交線を含む面を喫水面とし、
前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面とした場合に、
前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面の形状が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通る鉛直線を基準として、左右非対称の形状となる、船舶。
[項目2]
項目1に記載の船舶において、
前記船体は、前記進行方向の左右の側面形状が略対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右対称部は、前記喫水面よりも下側の少なくとも一部に設けられ、
前記左右非対称部は、前記喫水面よりも上側に設けられる、船舶。
[項目3]
項目1又は2に記載の船舶において、
前記船体は、前記進行方向の左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右対称部は、前記喫水面よりも下側、及び前記喫水面から前記喫水面よりも所定距離鉛直上側の位置の間に設けられ、
前記左右非対称部は、前記喫水面よりも所定距離上側の位置よりも上側に設けられる、船舶。
[項目4]
項目1乃至3のいずれかに記載の船舶において、
前記第一の直線の方向の前記船舶の重心位置付近において、前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる前記鉛直断面の形状が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通る鉛直線を基準として、左右非対称の形状となる船舶。
[項目5]
項目1乃至4のいずれかに記載の船舶において、
前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面により、前記進行方向に対して左右に分けられた右側の前記船体の体積と、左側の前記船体の体積が異なる、船舶。
[項目6]
項目1乃至5のいずれかに記載の船舶において、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部の前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでいる、船舶。
[項目7]
項目1乃至6のいずれかに記載の船舶において、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部の前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出している、船舶。
[項目8]
項目1乃至7のいずれかに記載の船舶において、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部の前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、
前記左右非対称部の前記第一側面と対向する第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部の前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出している、船舶。
[項目9]
項目1乃至8のいずれかに記載の船舶において、
前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線の近傍位置、又は前記中央線の近傍の上側もしくは下側の位置が、前記船舶の重心位置となる、船舶。
[項目10]
項目1乃至9のいずれかに記載の船舶において、
前記船体は、左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、または前記左右非対称部の前記進行方向に対する前記第一側面とは逆側の第二側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第二側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出した船体形状であり、
前記船体の内部に設けられる機器、蓄電装置、ケーブル、他の重量物の少なくともいずれかを含む搭載物の総合重量の重心が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面よりも前記第一側面にずれた位置となるように前記搭載物を配置した、船舶。
[項目11]
項目1乃至10のいずれかに記載の船舶において、
前記船体は、左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、または前記左右非対称部の前記進行方向に対する前記第一側面とは逆側の第二側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第二側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出した船体形状であり、
前記船体の上面又は前記船体の上側又は船底の下側に設けられる機器、発電装置、他の重量物の少なくともいずれかを含む搭載物の総合重量の重心が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面よりも前記第一側面にずれた位置となるように前記搭載物を配置した、船舶。
[項目12]
項目1乃至11のいずれかに記載の船舶において、
前記船体は、左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、または前記左右非対称部の前記進行方向に対する前記第一側面とは逆側の第二側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第二側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出した船体形状であり、
前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面よりも前記第一側面の前記船体の外板の厚みが、前記中央鉛直面よりも前記第二側面の前記船体の外板よりも厚い、船舶。
[項目13]
水上を航行する船舶であって、
前記船舶の船体が水面上で停泊又は定速航行しているときに水面と前記船体の外板の交線を含む面を喫水面とし、
前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面と定義する場合に、
前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面を前記喫水面により上側と下側に分けた際の、前記上側の前記鉛直断面の図心と、前記下側の前記鉛直断面の図心の横方向の位置がずれている、船舶。
[項目14]
項目13に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記第一側面と対向する第二側面の外縁よりも前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでいる、船舶。
[項目15]
項目13に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記第二側面と対向する第一側面の外縁よりも前記船体の外側に張り出している、船舶。
[項目16]
項目13に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでおり、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記船体の外側に張り出している、船舶。
[項目17]
水上を航行する船舶であって、
前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船舶の船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面と定義する場合に、
前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面を、上下方向の長さで下側の三分の一と、上側の三分の二に分けた際の、前記上側の前記鉛直断面の図心と、前記下側の前記鉛直断面の図心の横方向の位置がずれている船舶。
[項目18]
項目17に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記第一側面と対向する第二側面の外縁よりも前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでいる、船舶。
[項目19]
項目17に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記第二側面と対向する第一側面の外縁よりも前記船体の外側に張り出している、船舶。
[項目20]
項目17に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでおり、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記船体の外側に張り出している、船舶。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、以下に示す実施形態は、例を表すに過ぎず、その用途、目的又は規模等に応じて、他の既知の要素や代替手段を採用可能である。なお、本実施形態では、無人艇システム1000を海上監視システム1に適用した例を説明するが、これも実施形態の一例に過ぎず、無人艇システム1000は、他の洋上インフラの点検、洋上の海象や気象の観測、海洋生物の生態調査など他のさまざまな用途に適用することができる。
(A-1.システム構成)
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る無人艇システム1000を用いた海上監視システム1の全体システム構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る海上監視システム1(以下「システム1」ともいう。)の全体構成図である。図1に示されるように、海上監視システム1は、無人艇システム1000と統括制御システム2000を備えている。また、統括制御システム2000は、インターネット回線6000等を介して図示しないユーザ端末5000と通信可能に構成されており、互いに情報の送受信を行うことができる。また統括制御システム2000は、上空アクセスポイント(図中では「上空AP」と記載)3100や地上アクセスポイント(図中では「上空AP」と記載)3200などを介して、海上に展開する無人艇システム1000に対して制御指令を送信することができ、また、無人艇システム1000から動作ステータスや計測データなどを受信することができる。
図2は、無人艇システム1000のシステム構成の一例を示す図である。図2に示す通り、無人艇システム1000を構成する複数の無人艇1010は、上空アクセスポイント3100(又は地上アクセスポイント3200)と無線通信可能な親機1001、または親機1001と直接または間接的に通信可能な子機1002の役割を担うように構成される。また、複数の子機1002と親機1001の役割を担う複数の無人艇1010の間で互いに無線通信可能な無線通信ネットワークが構築される。なお、各無人艇グループ(1000a、1000b)は、少なくとも1機の親機1001と複数の子機1002を備えている。親機1001は、上空アクセスポイント3100(又は地上アクセスポイント3200)と無線通信接続され、複数の子機1002から収集した各種情報を集約して上空アクセスポイント3100(又は地上アクセスポイント3200)に送信すると共に、上空アクセスポイント3100(又は地上アクセスポイント3200)から取得した制御指令に関する情報を各子機1002へ直接または間接的に伝送する機能を有する。なお、地上側の統括制御システム2000と無人艇システム1000の間の無線通信経路は上空アクセスポイント3100を介した通信経路と、地上アクセスポイント3200を介した通信経路のいずれかを利用することができるが、これに限られず、他の通信経路を利用することも可能であり、また、これらの通信経路を冗長化して情報の送受信を行うこともできる。
次に、図3を用いて、無人艇1010のシステム構成について説明する。なお、本発明において、無人艇1010とは、自律航行や遠隔操縦の制御タイプを問わず、水上または水中を航行することが可能な移動体を意図し、バッテリーや内燃機関、または風力や波力などを利用した推力発生部1310により移動可能な移動式ブイを含む移動体を意味するものである。また、本実施形態では、本発明を無人艇1010に適用した例を説明するが、本発明は、人が乗船することのない無人船舶に限定されるものではなく、状況に応じて人が乗船することができる船舶、あるいは、状況に応じて人や有人ボート等をけん引することができる船舶など、海上で人を輸送することができる船舶にも適用することができる。
次に、図5乃至図27を用いて、無人艇1010のハードウェアの構成とその構成により得られる効果について説明する。
次に、図5を用いて無人艇1010の外部ハードウェアの構成について説明する。図5は、無人艇1010の外部のハードウェア構成の一例を示す斜視図である。図5に示す例では、無人艇1010の船体は、船体上面を構成する甲板と、船体側面を構成する右舷外板と左舷外板と、船体下側の船底外板を有する。無人艇1010の甲板の上部には、発電部1510として太陽光パネルが設置される。また、無人艇1010の船体の甲板にはポールが設置されており、当該ポールの上部には、海上計測センサ1110や無線通信部1410が設置される。このように、ポールの上部に海上計測センサ1110や無線通信部1410を設置することにより、海上計測センサ1110による海上の計測可能範囲を広げることができ、また、無線通信部1410による無線通信の通信性能(通信可能距離、通信強度など)を向上させることができる。
次に、図6乃至図8を用いて、無人艇1010の船体形状の特徴について説明する。図6は、無人艇1010の船体を右後ろから見た斜視図である。特に、図6の上側図は、船体を進行方向の右後ろ斜め上の位置から見た場合の斜視図を示しており、図6の下側図は、船体を進行方向の右後ろ斜め下の位置から見た場合の斜視図を示している。
図12は、無人艇1010が水上において反転した状態の一例を示す図である。このように、無人艇1010が水上で反転してしまった状態では、航行部1300が機能せず無人艇1010を航行させることができない。また無人艇1010に搭載した計測部1100による計測データの取得動作を実行することができない。また、通信部1400による海上や海中における通信を行うこともできない。更には、発電部1510として太陽光パネル等を用いる場合には、発電を行うこともできない。そのため、より確実にまたより迅速に船体を通常の姿勢に復元させることが求められる。
図13は、左右非対称の船体形状と比較するための左右対称の船体形状の斜視図を示す図である。特に、図13の上側図は、船体を進行方向の右後ろ斜め上の位置から見た場合の斜視図を示しており、図13の下側図は、船体を進行方向の右後ろ斜め下の位置から見た場合の斜視図を示している。図13に示す左右対称の船体形状は、従来の船舶に適用されていた一般的な形状であり、船舶の進行方向(X軸方向)の任意の位置においてX軸と垂直な平面で船体を切断したY-Z平面の断面形状は、Y軸方向の中央を通るZ軸に平行な鉛直線を中心として左右対称となる船体形状である。
次に、図17を用いて、本実施形態に係る左右非対称の船体の姿勢が、ロール角140度から110度の角度に徐々に変化する場合に、各状態で発生するモーメントについて説明する。図17は、ロール角が140度乃至110度の場合の左右非対称船体形状における重心と浮心の位置を示す後方側面図である。
次に、図18及び図19を用いて、水面に発生する波と船体の復元動作の関係について説明する。図18は、反転時に進行方向の左側から波を受ける場合の復元動作の様子を示す図である。特に、図18は、左右非対称の船体が反転時に左側から波を受ける場合に、進行方向(X軸方向)の右周りで船体がロール角0度の通常姿勢に復元する際の様子を示している。
以下に、本発明に係る船体形状の変形例について説明する。図5乃至図19では、進行方向に対して右側に張り出し部1923を有し、左側が船体中央側に傾斜した(又は凹んだ)左右非対称の船体形状について説明したが、本発明の実施形態はこれに限られず、進行方向に対して左側に張り出し部1923を有し、右側が船体中央側に傾斜した(又は凹んだ)左右非対称の船体形状であっても良い。また、図5乃至図19に示す例では、船体の左右非対称部1920が、左右の一方側面に張り出し部1923を設け、他方側面に船体中央側に傾斜した(又は凹んだ)形状を設ける例を示したが、上記した特徴の片方の形状のみを備えた船体であっても良い。つまり、左右の一方側面に張り出し部1923を設けた船体形状、もしくは左右の一方側面に船体中央側に傾斜した(又は凹んだ)形状を設けた船体形状であっても良い。更には、船体の左右非対称部1920が、左右の両方側面に張り出し具合の異なる、つまり張り出し部分の体積が左右で異なる張り出し部1923を設けた船体形状とすることもできる。同様に、船体の左右非対称部1920が、左右の両方側面に傾斜又は凹み具合の異なる、つまり傾斜や凹みによる体積が左右で異なる形状を設けた船体形状とすることもできる。
次に、図23乃至図27を用いて、無人艇1010の船体内部のハードウェア構成及び船体外部のハードウェア構成の特徴について説明する。ここで、本実施形態における左右非対称の船体構造においては、船体の重量が張り出し部1923を有する船体の右側に偏るため、船体外板の重心位置が、図23や図24に示した中央鉛直面1931(喫水面1912と鉛直断面の交線の中点を通り進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面1931)よりも船体の右側の位置となる。しかし、船舶の航行性能を維持するためには、航行時の船体の姿勢を略水平(ロール角をゼロ度付近)に維持して、喫水面1912よりも下側の船体が自ら受ける抵抗を左右均等にすることが求められる。そのため、以下に示す例では、船体の外板の重量と、無人艇1010の船体内部に搭載された各機器を含めた無人艇1010の全体の重心位置が、進行方向に垂直なY-Z平面により船体を切断する場合の船体外板の鉛直断面と喫水面1912の交線の中心を通り前記進行方向に生成した中央線(図24に示す)の近傍位置、又は中央線の近傍の上側もしくは下側の位置となるように構成される。
まず、無人艇1010の船体内部の搭載物の設置位置を調整することで、船体全体の重心位置を調整する例を説明する。図23は、A-A断面における船体内部の各機器の配置の一例を示すハードウェア構成図である。また、図24は、構造境界線1922の位置で船体を水平方向に切断したB-B断面における船体内部の各機器の配置の一例を示すハードウェア構成図である。
次に、無人艇1010の船体の外板の厚みを調整することで、船体全体の重心位置を調整する例を説明する。図25は、A-A断面における船体内部の各機器の配置と船体外板の厚みの一例を示すハードウェア構成図である。
次に、図26及び図27を用いて、無人艇1010の船体の上側と下側に搭載する搭載物の設置位置を調整することで、船体全体の重心位置を調整する例を説明する。図26は、無人艇1010の右側面図の一例を示す図である。また、図27は、無人艇1010の後方側面図の一例を示す図である。
図28は、統括制御システム2000及びユーザ端末5000のハードウェア構成図である。ここで、本発明における統括制御システム2000及びユーザ端末5000は、サーバ装置やPCなどの情報処理装置である。図示するように、統括制御システム2000は、入力装置100と、出力装置200と、処理装置300と、主記憶装置400と、補助記憶装置500と、通信装置600と、これらの各装置を電気的に接続するバス700と、を有する。
上述した実施形態により、船舶が反転した場合に、より確実に又はより短時間に反転状態から自動復元させることができる船舶を得ることが可能となる。特に、船体の一部に左右非対称部1920を設けることで、船体が水面上で反転した場合の進行方向の軸周りの復元特性を右回りと左周りで異なる特性とすることができ、左右対称の船体形状よりもより確実又はより短時間に反転状態から自動復元できる船舶を得ることができる。
100…入力装置 200…出力装置
300…処理装置 400…主記憶装置
500…補助記憶装置 600…通信装置
700…バス
1000…無人艇システム
1001…親機 1002…子機
1010…無人艇
1100…計測部 1110…海上計測センサ
1120…海中計測センサ 1130…計測制御部
1200…自機状態判定部 1210…航行状態判定部
1220…内部状態判定部 1230…外部状態判定部
1300…航行部 1310…推力発生部
1320…姿勢制御機構部 1330…航行制御部
1400…通信部 1410…無線通信部
1420…海中通信部 1430…通信制御部
1500…電源部 1510…発電部
1520…蓄電部 1530…電源制御部
1600…計測データ処理部
1700…記録部 1710…計測データ記録部
1720…自機状態記録部 1730…判定情報記録部
1800…重心位置制御機構部
1910…水面 1911…喫水線
1912…喫水面
1920…左右非対称部 1921…左右対称部
1922…構造境界線 1923…張り出し部
1930…中央鉛直線 1931…中央鉛直面
2000…統括制御システム
3100…上空アクセスポイント 3110…通信衛星
3120…HAPS 3200…地上アクセスポイント
5000…ユーザ端末
6000…インターネット回線
7000…対象物
7100…海上対象物 7200…海中対象物
Claims (20)
- 水上を航行し、反転した場合に自動復元する船舶であって、
前記船舶の船体が水面上で停泊又は定速航行しているときに水面と前記船体の外板の交線を含む面を喫水面とし、
前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面とした場合に、
前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面の形状が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通る鉛直線を基準として、左右非対称の形状とすることにより、前記船舶のロール角がゼロ角の姿勢へ戻る復元動作が生じやすい船体形状とした、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記船体は、前記進行方向の左右の側面形状が略対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右対称部は、前記喫水面よりも下側の少なくとも一部に設けられ、
前記左右非対称部は、前記喫水面よりも上側に設けられる、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記船体は、前記進行方向の左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右対称部は、前記喫水面よりも下側、及び前記喫水面から前記喫水面よりも所定距離鉛直上側の位置の間に設けられ、
前記左右非対称部は、前記喫水面よりも所定距離上側の位置よりも上側に設けられる、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記第一の直線の方向の前記船舶の重心位置付近において、前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる前記鉛直断面の形状が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通る前記鉛直線を基準として、左右非対称の形状となる、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面により、前記進行方向に対して左右に分けられた右側の前記船体の体積と、左側の前記船体の体積が異なる、船舶。 - 請求項2又は3に記載の船舶において、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部と前記左右非対称部の境界線の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでいる、船舶。 - 請求項2又は3に記載の船舶において、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部と前記左右非対称部の境界線の位置における前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出している、船舶。 - 請求項2又は3に記載の船舶において、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部と前記左右非対称部の境界線の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、
前記左右非対称部の前記第一側面と対向する第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記左右対称部と前記左右非対称部の境界線の位置における前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出している、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線の近傍位置、又は前記中央線の近傍の上側もしくは下側の位置が、前記船舶の重心位置となる、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記船体は、左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、または前記左右非対称部の前記進行方向に対する前記第一側面とは逆側の第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出した船体形状であり、
前記船体の内部に設けられる機器、蓄電装置、ケーブル、他の重量物の少なくともいずれかを含む搭載物の総合重量の重心が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面よりも前記第一側面にずれた位置となるように前記搭載物を配置した、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記船体は、左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、または前記左右非対称部の前記進行方向に対する前記第一側面とは逆側の第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出した船体形状であり、
前記船体の上面又は前記船体の上側又は船底の下側に設けられる機器、発電装置、他の重量物の少なくともいずれかを含む搭載物の総合重量の重心が、前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面よりも前記第一側面側にずれた位置となるように前記搭載物を配置した、船舶。 - 請求項1に記載の船舶において、
前記船体は、左右の側面形状が対称となる左右対称部と、左右の側面形状が非対称となる左右非対称部を有し、
前記左右非対称部の前記進行方向に対する第一側面の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第一側面の前記鉛直断面の外縁よりも船体中央側に傾斜もしくは凹んでおり、または前記左右非対称部の前記進行方向に対する前記第一側面とは逆側の第二側面側の前記鉛直断面の外縁が、前記喫水面の位置における前記第二側面側の前記鉛直断面の外縁よりも船体外側に張り出した船体形状であり、
前記喫水面と前記鉛直断面の交線の中点を通り前記進行方向に生成した中央線を含む中央鉛直面よりも前記第一側面の前記船体の外板の厚みが、前記中央鉛直面よりも前記第二側面側の前記船体の外板よりも厚い、船舶。 - 水上を航行し、反転した場合に自動復元する船舶であって、
前記船舶の船体が水面上で停泊又は定速航行しているときに水面と前記船体の外板の交線を含む面を喫水面とし、
前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面と定義する場合に、
前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面を前記喫水面により上側と下側に分けた際の、前記上側の前記鉛直断面の図心と、前記下側の前記鉛直断面の図心の横方向の位置がずれていることにより、前記船舶のロール角がゼロ角の姿勢へ戻る復元動作が生じやすい船体形状とした、船舶。 - 請求項13に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記第一側面と対向する第二側面の外縁よりも前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでいる、船舶。 - 請求項13に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記第二側面と対向する第一側面の外縁よりも前記船体の外側に張り出している、船舶。 - 請求項13に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでおり、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記船体の外側に張り出している、船舶。 - 水上を航行し、反転した場合に自動復元する船舶であって、
前記船舶の直進進行時の進行方向に形成される第一の直線上のいずれかの位置における前記第一の直線と垂直な面と前記船舶の船体の外板の交線で囲われる断面を鉛直断面と定義する場合に、
前記第一の直線上の少なくともいずれかの位置における前記鉛直断面を、上下方向の長さで下側の四分の一と、上側の四分の三に分けた際の、前記上側の前記鉛直断面の図心と、前記下側の前記鉛直断面の図心の横方向の位置がずれていることにより、前記船舶のロール角がゼロ角の姿勢へ戻る復元動作が生じやすい船体形状とした、船舶。 - 請求項17に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記第一側面と対向する第二側面の外縁よりも前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでいる、船舶。 - 請求項17に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記第二側面と対向する第一側面の外縁よりも前記船体の外側に張り出している、船舶。 - 請求項17に記載の船舶において、
前記上側の前記鉛直断面の第一側面の外縁が、前記船体の中央側に傾斜もしくは凹んでおり、
前記上側の前記鉛直断面の第二側面の外縁が、前記船体の外側に張り出している、船舶。
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| JP2025075561A JP7738831B1 (ja) | 2025-04-30 | 2025-04-30 | セルフライティング機能を有する船舶 |
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| JP2025075561A JP7738831B1 (ja) | 2025-04-30 | 2025-04-30 | セルフライティング機能を有する船舶 |
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ID=97137499
Family Applications (1)
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| JP2025075561A Active JP7738831B1 (ja) | 2025-04-30 | 2025-04-30 | セルフライティング機能を有する船舶 |
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Citations (3)
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| WO2012072292A1 (en) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | Single Buoy Moorings Inc. | Floating lng plant |
| WO2024091110A1 (en) * | 2022-10-27 | 2024-05-02 | Misc Berhad | An asymmetric monohull vessel for floating production |
-
2025
- 2025-04-30 JP JP2025075561A patent/JP7738831B1/ja active Active
Patent Citations (3)
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|---|---|---|---|---|
| WO2010059059A1 (en) * | 2008-11-19 | 2010-05-27 | Moss Maritime As | Device for floating production of lng and method for converting a lng-carrier to such a device |
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